2013年10月08日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




10月に何が起きる? : 全世界の空が悪魔の笑いに包まれるのか、それともそうはならないのか



今回のタイトルは、昨日の「アメリカの空で悪魔が笑っている」と並べたもので、実際にはそんなに連続性があるわけではないですけれど、昨日抜粋した、過去のウェブボットの他の部分もご紹介してみようかと思っています。

それにしても、最近は「世界の寒さ」について書くことも多かったのですけれど、日本でも西日本などは全然違うのですよね。




北半球に夏と冬が同居している 2013年 10月


下は 10日 6日の神戸新聞の記事からです。

kobe-10.jpg

▲ 神戸新聞「暑い兵庫 各地で真夏日 神戸は10月観測史上最高」(2013年10月06日)より。


上の報道によりますと、


高気圧に覆われた兵庫県内は、神戸市で最高気温が31・9度を記録するなど、各地で10月の観測史上最高気温を更新。県内ほぼ全域で夏日となった。

気象庁によると同市の記録更新は1961年以来。



とのこと。

同じ 10月 6日には日本経済新聞にも、

まだ暑い名古屋、真夏日87日に 80年ぶり記録更新
 日本経済新聞 2013.10.06

という記事などもあり、西日本では多くの地域で暑い日が続いているようです。


そして、一方では記録的な大雪と寒さ。

たとえば昨日以来ご紹介しているアメリカ数州。
事態はさらに深刻になっているようです。

下の記事は日本時間で今日 10月 8日の報道です。

sd-cattle-death.jpg

AP 通信より。



そして、ルーマニアは場所によってさらに低温の記録を更新。

rom-10-05.jpg

▲ 10月5日の Romania TVより。


上の見だしでは「国としての最低気温を更新」とあるのですが、これだけでは「10月としての最低気温」なのかどうか、全体を通してなのかよくわからないのですが、このハルギタという場所はルーマニアの中央から南部に位置する場所のようですので、その周囲の平均気温を調べてみました。

下は位置的に比較的に近い、ルーマニアの首都ブカレストの平均気温です。

rom-temp-12.jpg

旅行のとも ZenTech より。


これを見ると、年間を通しては微妙なところですが、 10月としては確かに非常に低い気温の記録のようです。


そしてトルコもここのところ雪と寒波がひどいです。

turky-snow-10.jpg

Haberler より。


上の写真は羊飼いの少年で、映像ニュースではインタビューなどを受けていますが、上のニュースの大体の内容が下です。


サルカムシュ(トルコ)で降雪

t-map-1.png


サルカムシュの早い雪が人々の生活に悪影響を及ぼしている。

雪は 10月 5日の正午から降り始めた。 市民たちはまだ雪への準備をしていなかったため、雪から防御するために様々な方法で対処した。

羊飼いたちは特に雪の影響を受けている。羊飼いの子どもたちは、牧草地で薪に火をつけて周囲を暖めてから羊を放牧した。羊飼いのオメルスター君は「この寒さの中で動物を放牧するのはとても大変です」と語った。



他にも、トルコ語で「雪」とか「寒さ」とかでニュースを検索すると下のようにかなりの数のニュースが出てきます。

turky-cold-2013.png

Google News より。



気温も北半球の中でだけでも、場所によって、かなり極端な状況となっている様子がうかがえます。

気象学的に考えると難しい現象なのかもしれないですが、「もう実際にいろいろと異常なんだから、何でもいいや」と考えれば(投げやりかよ)、納得できる部分もあるかもしれません。

そして、「投げやり」といえば、米国の政府機関の閉鎖はいまだに続いています。

最近では「アメリカのデフォルト」という言葉も一般メディアなどでもさかんに報じられるようになっていて、まあ、まさかそんなことにはならないだろうとは誰しも思うのですが、しかし、デフォルトするかどうかはともかくとして、アメリカの銀行サイドでは、それなりの準備をしているようです。






預金引き出しの殺到に備えて、 ATM に入れる現金を増やしている米国の銀行

米国の金融関係では人気のあるサイトで、Zero Hedge (ゼロヘッジ)というのがありますが、数日前のゼロヘッジでは、英国のフィナンシャル・タイムズを引用して、以下のようなタイトルの記事を掲載していました。

us-atm.png

Zero Hedge より。


いわゆる「取り付け騒ぎ」というようなことに対応したもののようですが、アメリカで何らかの状況となった時に、銀行に人々が殺到するのではないかという可能性は想定されているようです。


今後どうなるのかはよくわかないですが、何事もなかったかのように 10月を乗り切り、 11月、 12月と進むだけかもしれないですし、何か「どうにもならない出来事」が起きることで世界が混乱することも考えられないことでもないです。


昨日の記事「アメリカの空で悪魔が笑っている」に、5年前のウェブボットの予測から年代を外したものを載せました。今回も、 2008年 11月に配信されたウェブボットから「アメリカのデフォルト」について書かれてある場所を抜粋します。

昨日も書きましたが、これらはもともと 2009年までに起きることとして書かれていたものですので、オリジナルには「日付け」が書かれているのですが、それらはすでに外れているものですので、日付けは記しません。

ここからです。



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2013年10月05日



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us-weather-october-1.jpg

▲ 10月 3日のアメリカの天気予報サイト Weathe.com より。
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昨日、用事から帰宅すると、奥さまが何か大作業のようなことをしていました。
何かと思って見てみると、「コタツの準備」でした。

わたし 「いくら何でも早いのでは?」
奥さん 「朝と夜が寒くて寒くて」


ということで、10月頭にコタツ(夏冬兼用タイプ)がセッティングされた私の家なのでした。


それはともかく、 10月に入った途端、世界中から寒波の報道が続いています。
今回はそのことをご紹介したいと思います。

その前に、スイスのベルン大学というところの科学者チームが、「中世の小氷期のメカニズム」についての研究発表をおこなったニュースリリースがあったことについて簡単にふれておきたいと思います。






中世の小氷期と現代の接点


昨日はそのベルン大学の論文というかニュースリリースを読んでいたのですが、北大西洋振動( NAO )と呼ばれる「振動」などについて理解できない部分が多くて、うまく記事にまとめることができませんでした。

bern-2013-0930.jpg

ベルン大学 ニュースリリースより。


このリリースで強調されているのは、中世の小氷期のメカニズムとして、

・太陽活動と気候変動の関係
・北大西洋振動( NAO )と気候変動の関係
・海流と気候変動の関係
・火山噴火と気候変動の関係
・気流の流れと気候変動の関係


などのようです。


上のそれぞれの条件が本当に中世の小氷期と関係していたとすると、個人的には「今現在は中世の小氷期と同じような条件が整いつつある」ということが言えるのではないかとも感じます。長くなりますので今回はふれないですが、過去記事から上のそれぞれの個別に対応すると思われる地球の状態がいくつかピックアップできるのです。


ベルン大学によりますと、現在、チームが続けている「西暦 850年から 2100年までの気候変動についてのシミュレーション」の結果が今年の冬までには出るということで、これは「これから 2100年までどのような気温と天候の時代となっていくのか」という予測ということになるようです。

まあ単なるシミュレーションとはいえ、どのような結果が出るのか興味はあります。


なお、ここでいう「中世の小氷河期(小氷期)」というのは、 14世紀から 500年ほど続いたもののことで、小氷期 - Wikipedia から冒頭部分を抜粋しますと、


小氷期とは、ほぼ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間のことである。小氷河時代、ミニ氷河期ともいう。この気候の寒冷化により、「中世の温暖期」として知られる温和な時代は終止符を打たれた。



というものです。

なので、仮にこれから地球が当時のような小氷期に入っていくのだとすると、今生きている私たちはずっとその時代の中を生きていくということになりそうです。

地球がこれから小氷期に入っていくのかどうかは今のところわからないにしても、少なくとも「現在」は世界中で、早すぎる寒波が到来してます。






早くも冬となったアメリカ


なんとなく今年 2013年は世界中で暑い夏だったような印象がありますが、今年のアメリカは「記録的に気温の低い夏だった」ということについて、過去記事の、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日

などでふれたことがあります。

そこでは、下の今年の夏のアメリカ本土での気温記録を載せました。

7月24日から8月21日までの米国で気温の記録更新




上の図が示すところは、今年のアメリカは

・暑さの記録を更新した観測地点が 667 ポイント

・低温の記録を更新した観測地点は 2,899 ポイント


となり、圧倒的に低温が支配していた夏だったことがわかります。


そして今。


アメリカは、気温も寒ければ予算も寒いという状況にあります。

先日の「数百年来の弱い太陽活動の中で突然起きた「太陽の大爆発」の余韻と共に NASA のサイトも NOAA のサイトもシャットダウンした朝」という記事(タイトル長いですね)でも記しましたアメリカ政府機関の閉鎖という問題の渦中にあります。

shutdown-usa.jpg

▲ 自由の女神のある施設なども閉鎖しているようです。


これは、科学系や気象系の機関、たとえば、アメリカ航空宇宙局( NASA )や、アメリカ海洋大気庁( NOAA )などにも及んでいて、それらも基本的に閉鎖しているのですが、そんな中で、アメリカの気象業務を担当する国家機関のアメリカ国立気象局というものがあります。

ここも国家機関なので閉鎖しているのですが、昨日、アメリカ国立気象局のサイトのトップページが突然更新を再開しました。

wy-2013-10-03.jpg

アメリカ国立気象局 National Weather Service より。このワイオミング州の州都にあたるシャイアン市が書かれていますが、警報の対象としてはかなり広い地域への警報となっています。


上の図に地図で目につくのがオレンジ色とピンクですが、それは下の警報を意味します。

blizzard-2013-10.png


また、上のサイト上の赤で囲んだ部分には以下のように書かれてあります。


連邦政府機関の閉鎖のため、アメリカ海洋大気庁とそれに関連したウェブサイトは現在利用できません。しかし、今回の情報は、米国民の生命・財産を保護する必要がある情報のため、連邦政府機関の閉鎖中にも更新され、維持されます。



という、一種の緊急事態的な気象警報のためにウェブサイトが更新されたようです。

ワイオミング州というのは米国の下の位置にある州です。

us-wy-map.png


下は気象チャンネルでの天気予報の様子ですが、ワイオミング州だけというより、その周辺の広い範囲で暴風雪やそれに準ずる警報などが出ているようです。

forecast-us-1001.jpg

Weather.com より。



そして、日本時間で今朝のアメリカの報道を見ますと、すでに大雪があちこちで降っていることが報じられています。

us-early-snow.jpg

Extinction Protocol. より。



上のほうでリンクしました過去記事の「アメリカのこの夏は記録的な低温が圧倒していたことが判明」では、気象予測の正確さで定評のあるアメリカの気象年鑑「ファーマーズ・アルマナック」が今年8月に、2013年から2014年にかけてのアメリカの冬は「極めて厳しい冬になる可能性が高い」という予測をしたことにふれていますが、 10月に入ったばかりの時点での暴風雪警報というのは、意外なほど早い冬の到来だったようです。


そして、他の国でも「寒さ」の報道がとても多いです。






季節外れの雪と寒さに見舞われる世界各地


細かい内容は違っても、下のそれぞれの国の報道の内容の主旨は「まだ 10月に入ったばかりなのに雪が降った」というものです。

日本でも、たとえば北国の北海道でも 10月の頭に雪が降れば事件ですが、そのようなことが世界各地で起きているということです。



・ルーマニアでは 100年ぶりに寒さと降雪の記録を更新

romania-cold-record-10.jpg

▲ 10月 1日のルーマニアの Stiri より。




・ウクライナでは異常に早い初雪

ukraine-10.jpg

▲ ウクライナの TCH より。




・アルゼンチンでは雪と寒波により 2000頭の動物が死亡

argentina-10.jpg

▲ 10月 1日のルーマニアの Stiri より。


そして、南米チリでは、9月から寒波のための降霜により農作物が壊滅的な被害を受けていて、国家非常事態宣言が発令されました。

このチリのニュースをご紹介しておきます。



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2013年09月29日



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lazio.jpg

Centro Meteo Italiano より。


it-uversea.jpg

▲ 海底からの噴出の様子を調査する専門家。下にこの動画もあります。
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この夏に突如噴出を始めた泥火山の出現の1ヶ月後に、今度は海で


ここ何日かは、パキスタンで浮上した島と関係したことを書くことが多かったのですが、イタリアでも「地底からの噴出騒動」がありまして、最近それが拡大しています。

最初に起きたのは今年8月のことでした。

イタリアのローマにあるフィウミチーノ国際空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)の近くの道路脇に火山口のような穴が突如として出現し、泥や水蒸気を噴き出し始めたという出来事で、それに関しては以前ご紹介したことがあります。


イタリアの空港近くに一夜にして「泥と水蒸気を噴き出す火口のような穴」が出現
 地球の記録 2013年08月27日

rome-vent.jpg



上の写真が最初に報道された時の写真ですが、数日後には下のような状態にまで成長しました。



▲ 過去記事「ローマでの「突然の火口の出現」と桜島の海外での報道から考えるこれからの時代」より。


そして、この穴。

それから1ヶ月近く経った現在はどのようになっているかといいうと、立ち入り禁止となっていて、下のように周囲が仕切りで囲われ、そして噴出はいまだに続いています。

mud-volcano.jpg


上の写真ではややわかりにくいかもしれないですが、どうやら泥火山(でいかざん)といわれるタイプのものと関係しているようで、地下から泥を噴出し続けている様子が最近のイタリアのテレビ報道などの映像でわかります。

下の映像は、「泥」の感じがおわかりになるかと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くの火口のその後





泥火山というのは、 Wikipedia によりますと、


泥火山は、地下深くの粘土が地下水およびガスなどとともに地表または海底に噴出し、堆積した地形や、その現象のこと。

火山の名称が付けられているが、必ずしも火山活動と関係のあるものではなく、溶岩などに比べるとその温度は非常に低い。特に噴出箇所で炭化水素の多いハイドレート(メタンハイドレートなど)が作られている場合は、噴出物の融点くらいまでに低温になっている。



とのこと。






陸地に続いて、海からも噴出が始まる


そのようなことがローマの郊外で起きたのが今から1ヶ月ほど前の8月の終わり頃でした。

そして、数日前、今度はそこから遠くないローマに近い海岸からほんの 100メートルほどの沖合で、「海底からの噴出」が始まったのです。

位置関係としては、とても大ざっぱですが、下の地図のようになります。

rome-map-02.gif


しかし、海の中といっても、海岸からわりとすぐのところですので、実際にはもっと近い感じです。


下がその様子の動画です。

イタリアの海底からの噴出




レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くでの泥の噴出と今回の場所が近いことや、状態が似ているように見えることからかもしれないですが、「今回の海での異変と8月の大地での泥の噴出には関係がある可能性がある」というように書かれてある報道が多いです。

ただ、どちらの現象にしても、何らかの結論が出ているものもでもないようです。






ローマという場所で思い出す聖マラキの預言


それにしても、ローマといえば思い出すのがパチカン。

バチカンといえば、現在は法皇も無事に交代し・・・えーと、現法皇のお名前は失念してしまいましたが、元気でご活動されているようです。


法皇が、ベネディクト 16世だった時の昨年の記事、


最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日


では、聖マラキというカトリック聖職者が 12世紀頃に書いたものとされる「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」という予言書についてふれたことがありました。偽の書とされることが多いものですが、その予言書の最後はこのようなものでした。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。



111番目の教皇とは、前法皇のベネディクト 16世(在位:2005年4月19日 - 2013年2月28日)となります。

実際は 112代目の法皇が誕生しているわけで、すでにして上の予言は無効ということになりそうですが、この中に「ローマの7つの丘の町は崩壊」というフレーズがあったことを、最近の一連のローマの地殻異変から思い出したりした次第です。


ところで、上でリンクしました「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世」では、どうしてそれをパチカンの話題の時に記したのかは今はその理由がわからないですが、『シャーロック・ホームズ』シリーズの作家として有名で、後に心霊学に傾倒したコナン・ドイルの予言というものを訳して載せていました。



▲ アーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 - 1930年7月7日)。



久しぶりに読んでみますと、今のこの時代には実感できる部分もあるような気がしましたので、再掲したいと思います。




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2013年09月26日



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hung-haapai.jpg

▲ 2009年 3月 18日に爆発的噴火を起こした海底火山フンガ・ハーパイ( Hunga Ha'apai )。場所はトンガの首都ヌクアロファから北西に63キロメートルの場所でした。 IB Times より。
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「メタンの大地」は消滅するのかさらに増大するのか


昨日の記事、

パキスタンでのクリスチャン追放活動の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
 2013年09月25日

の中でご紹介したアメリカの ABC ニュースの記事の中で、地元の漁師の方が、

「明日、島の近くまで行ってみようと思っています」

とおっしゃっていたのですが、そう思う人々はたくさんいたようで、地震の翌日には下のように「新しい島」はすでに大賑わい。

quakehill.jpg

▲ 次々とボートで島に向かう人々。英国 BBC より。


pakistan-island-03.jpg

▲ さっそく探索を始める人たちで、島はわりと混み合っていたようです。ワシントンポスト より。


そして、その日の夕方のその島。

pakiland.jpg

▲ パキスタンの地震で作られた島の日の夕暮れの光景。ワシントンポスト より。


まあ、 AFP の報道などでは、「数か月で消滅か」というようなことも言われているようですけれど、少なくとも今はパキスタンの人たちの目の前にあります。

上の AFP の記事の中には、地元の人などの印象的な言葉があります。
たとえば、地元に住むムハマド・ラスタムさんという人の感想。


「突然巨大な物体が水の中から出現したのだから、本当に不思議で少し怖かった」


また、上陸した海洋生物学者のモハマド・ダニシュさんという方によると、


「地表で泡が噴き出している場所を発見した。マッチに火をつけたところ着火した。メタンガスだった」


とのことで、メタンが噴き出し続けている大地でもあるようです。


この島が海岸から出現する様子は上空から観測はされていなかったようなんですが、「島が浮上する時は、きっとあんな感じだったのだたろうなあ」と思った光景があります。

それは、 太平洋にある南硫黄島近くの 2005年の海底火山の噴火です。

下の光景です。

iwojima.jpg

▲ 東京から南に約 1,400キロメートルほどの場所で 2005年に発生した海底火山の爆発。 IB Times より。


海底火山の噴火と、パキスタンでの新しい島の隆起のような現象は、それぞれ違うものではありますけれど、「海の中での大地の変動」という意味では同じともいえるような気もします。

そして、この2年くらいの In Deep の過去記事などを見ても、陸地の変動よりも、海底の変動は、非常に規模が大きく感じられるということがあります。






海底は今どうなっているのか


たとえば、昨年の記事に、

インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない: NOAA のグラフが示した異常な水深変化
 2012年12月05日

というものがありました。

これは今回のパキスタンの新しい島の隆起と、もしかしたら似ているかもしれないと思われる部分があり、それは「極めて短時間に何百メートルも海底が上昇した可能性がある」ということです。



▲ 上の記事よりアメリカ海洋大気庁のグラフ。2012年10月15日から10月17日の3日間で、400メートル近く海底の大地が上昇した可能性があります。


上の出来事が起きた場所は、地図では下のような場所です。




大地震の多いスマトラ沖や、あるいは、「消えたかもしれない島」として話題になったサンディ島、そして、ニュージーランド近くにある巨大海底火山「モノワイ」などがあります。

サンディ島については、過去記事の、

地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域での「異変」
 2012年11月23日

にあります。

あと、今年の2月には、ノルウェー、南アフリカ、ドイツ、英国の科学者たちによるチームが、「失われた古代の大陸」と考えられる海底地層を発見したという報道がありました。これも過去記事、

アトランティスの伝説に結びつく「失われた大陸」をアフリカ沖のインド洋海底に発見したと国際科学者チームが発表
 2013年02月25日

という記事でご紹介したことがあります。

その研究チームが特定した(とされる)失われた大陸の場所は、正確には公表されていないのですが、文面から私が推測した位置としては下のようになるのではないかと記事には記しています。



▲ 上の記事より。


あと、毛色が違うものかもしれないですが、直径150キロメートルの巨大な「渦」がアフリカ沖で発見されたということもありました。

agaras-3.jpg

▲ 過去記事「NASA の衛星が撮影した直径 150キロメートルの海底の渦巻き」より。


つい最近も「太陽系で最大の火山が太平洋で発見される」というような報道があったばかりですが、この1年から2年だけでも、海底の地質的な現象や発見などに関しての報道はとても多かったように思います。

それらを地図に記しておきたいと思いましたので、作った地図を掲載しておきます。


2010年〜2013年までに In Deep で取り上げた海底に関係する異変の場所

absea.png


上の中で、日本の太平洋側に「太陽系で最大の火山が発見された場所」と書いた部分がありますが、シャツキー海台と呼ばれる場所の周辺で、下の位置となります。




この、日本と極めて近い場所に、少なくとも地球から観測できる惑星の中では、もっとも巨大な火山が存在する可能性が高くなっています。

ちなみに、そのうち、上の地図に「プレートの境界」などを組み合わせた図を作ってみようと思います。そうすると、地球の海底というのか、プレートにどんな異変が起きているのかがわかるのかもしれません。

パッと見た限りでは、太平洋からインド洋にかけての、どちらかというと南半球側に大きな変化が起きているような感じもしますけれど、他にも世界中の海底でいろいろなことが起きているので、全体を見てみないと何ともいえないものだとも思います。

何だか、今日の関東は風がものすごいです。
ベランダの植物が倒れまくったりしていますので、これから中に入れたりいたします。

そんなこともあり、今回はここまでにさせていただきます。

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2013年09月10日



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昨日の記事、

ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性
 2013年09月09日

で、英国のデイリーメールの記事等をご紹介しました。

その後に、同じ英国のテレグラフのサイトにも下のような記事が出ていたことに気付きました。

telegraph-1.jpg

Global warming? No, actually we're cooling, claim scientists より。


この記事を見てちょっと驚いたことがあったんですね。

記事の内容自体は昨日ご紹介したデイリーメールとほぼ同じものなんですが、では、どうして驚いたのかというと、それは記事に寄せられているコメントの数なのです。普通、テレグラフなどでは、特に話題性のあるニュースでなければ、コメントはせいぜい数十から、多くて数百といった感じなのですが、9月10日現在、つまり記事掲載から2日か3日の時点でのコメント数。

comments-2353.png


あまりにも多いので、「コメント数での記事ランキング」を見てみると、見た時点では下のように第2位のコメント数でした。

comment-ranking-03.jpg

▲ 第3位の記事は見だしだけでは何の記事かわかりませんでしたので、適当になってしまいました。


この順位はリアルタイムで頻繁に変化して、たとえば、この時にコメント数1位だったシリアの記事を見てみましたら、コメント数は 2289で、総コメント数では、シリア関係の記事より寒冷化の記事のほうがコメント数が多かったのでした。

いずれにしても、「こんなに多くの人々の関心があることなのか」と、多少驚いた次第です。


ちなみに、昨日ご紹介したデイリーメールは、いわゆる大衆向けのメディアといっていいのだと思いますが、テレグラフは母体の新聞のほうが英国の新聞発行部数で1位であり、いわゆる高級紙の範疇にあるものです。もっとも、 デイリー・テレグラフ - Wikipedia によりますと、


保守党との個人的つながりを持っているジャーナリストが多く、保守党への影響力がある。また、同じく保守的な論調を張るタブロイド紙のデイリー・メールを擁護しがちだと指摘されたことがある。



という側面もあるようですので、デイリーメールと記事が重なるということは理解ではなくもないようです。ただ、上の説明ではテレグラフは「保守党への影響力がある」ということで、このあたりは微妙な感じで、「地球温暖化説というものの現在の政治的位置」というあたりも関係することなのかもしれません。


ところで、テレグラフもデイリーメールも英国のメディアということでの話としましては、今年の英国は、日本と同じく暑い夏だったのですね。




英国の2013年の夏

下の図は英国の気象局による2013年の英国全体での平均気温の平年との差です。

uk-2013.jpg


ほとんどの地域で、平年よりも高い気温の夏だったことがわかります。日本も同じような状況でしたが、それだけに「地球温暖化」という言葉が、再び登場しはじめていたということもあるようです。

まあ、確かに今年の日本のあの壮絶な暑さの中で「今は寒冷化に向かっている」と実感しろと言われても難しいものがあったと思いますし、私なんかも、太陽活動の観点からは今は「小氷河期」に向かっているというようなことを、いつも書いていながらも、

「この暑さはそんなことを考えているどころではない」

というような部分はありました。


しかし、日本も、そして英国も夏が終わりに近づき、暑さのピークも過ぎ、ふと冷静になってくる・・・という面があるようで、英国人のあるブログでは、下のようなデータを引用していました。

1660年から 2013年までの約 350年間の中央イングランドの平均気温をグラフ化したものです。

central-1660-2013.png

Britain’s Warm, But Unremarkable Summer より。


これを見る限り、 350年くらいの(地球単位では)短いサイクルの記録では、平均気温は、2度前後の幅の中で上がったり下がったりしているだけというようにも見えます。

上の図で、オレンジで囲んだところはマウンダー極小期という、数十年に及んで太陽黒点がでなかった時期ですが、こう見ると、マウンダー極小期も、確かにやや平均気温は低いとはいえ、そんなに激しいものでもないこともまたわかります(本当の氷河期にはマイナス5〜8度の幅で低下していました)。

つまり、今後ふたたび太陽黒点がまったくない、かつてのマウンダー極小期のような時代に入っても、人々がどんどんと死んでしまうというような時代になるわけではないということなのかもしれません。


もちろん、多少、過酷な時代にはなる部分はあるでしょうけれど。




数万年単位での地球の気温の変化を見て

地球の気温も数百年の単位では、そんなにダイナミックな変化が見られるということでもないようですが、これが数万年単位だと結構激しいものがあって、下のは、 1万 5000年ほど前から最近に至るまでのヨーロッパと北米の平均気温の変化です



良い時代と悪い時代(1)より。出典はフレッド・ホイル著『生命はどこから来たか』。


上の表を見る限り、極端な環境の場所を除けば、地球の気温は 6000年くらい前からは比較的安定していたということも言えそうです。


6000年前・・・といえば、何か最近書いたような気がする・・・。


ああ、思い出しました。

少し前に書きました、

アメリカの 2013年の竜巻の発生数は・・・なんと「激減」していた
 2013年09月04日

の中で旧約聖書のエズラ記というもののことを書いたりしていたのですが、そこに「旧約聖書の扱っているとされている年代」を引用しました。

・6000年前〜紀元前1800年…モーゼ五書
・紀元前1200…ヨシュア記
・紀元前1200〜1000…士師記、ルツ記、サムエル記
・紀元前922〜587…列王記
・紀元前6〜5世紀…ダニエル書、エズラ記、ネヘミヤ記


というわけで、どうやら聖書というのは、その始まりとしては、 6000年くらい前の出来事だとされていることからを扱っているもののようです。文字として書かれたのは紀元前6世紀とかのあたりらしいですけれど、口頭を含めて伝承されてきた部分としては、6000年くらい前のこととなるよう。

つまり、「聖書でのエピソードは、地球の気温が比較的安定して温暖となってきた頃から始まる」というもののようです。

長かった地球の氷河期が終わり、1万年前から6000年前くらい前、地球が暖かくなってきた頃に、神様やその使いといった人々も活動を始めたということなのかもしれません。

多分ですけれど・・・全世界の神話の多くがこの頃にスタートしたのではないでしょうか。




数十万年単位の気温変動のサイクルから見ると現在が平均気温の上限


さらに、期間の長い気温の変化のグラフがあります。

下のグラフは、米国エネルギー省の二酸化炭素情報分析センター ( CDIAC )による南極の氷床のデータから分析した「過去 42万年」の間の気温変化のグラフです。




▲ 過去記事「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)」より。



パッと見にはとても激しい動きに見えますが、しかし、気温の上下幅はその上の「1万4千年前からの気温変化」の気温の幅とそれほど変わらないことがわかります。

すなわち、サイクル的にやってくる氷河期(ミニ氷河期ではなく、本当の氷河期)に向かって、平均気温が現在よりもマイナス8度前後まで低くなっていく。

そして、また気温は上がっていくのですが、結局、上のグラフを見る限り、少なくともこの 42万年の間には、現在の平均気温以上に大きく平均気温が上がった時代というのはなかったということがわかります。


数億年単位ではわからないですけれど、数十万年単位では、どうやら、今の私たちが生きている気温というのが地球の気温の基本的な上限というような感じにも思えます。


それにしても、不思議なのは、下がる時には何万年もかけて、ゆっくりと平均気温は下がってくるのに、上がる時は数千年で一気に上がるのですよね。これを地球は繰り返していたようです。


急激な気温上昇のキッカケが何だったのかは今もハッキリしていないと思いますが、「下がるほう」に関して、フレッド・ホイル博士は彗星の関与について述べていまして、『生命はどこから来たか』 のエピローグで下のように書いています。


氷河期が終わった紀元前8000年(1万年前)頃からの地球の気温の変遷を調べてみると、約1000年周期の変動があることがわかる。気温は華氏3〜6度の間で変動している。

地球だけ考えていてこのパターンを説明するのは難しいが、彗星の衝突を考えるときれいに説明できる。地球上空もしくは地球の近くでバラバラになった彗星は成層圏に塵をまき散らし、太陽光線を錯乱するようになる。その結果、太陽光線の届く量が減少し地表温度が下がる。計算によると温度を華氏 50度(摂氏で 10度)下げるために必要な塵の量は現在の1000倍も必要ではなく、これは今まで述べてきた彗星の衝突を考えれば可能である。



まあ、どんな理由であっても、 10万年単位での話となると、地球の位置・・・というか、太陽系の銀河系の中での位置そのものも大きく動きますし、太陽系が(星間などから)受けるエネルギー自体がサイクル的に変化しているということもあるのかもしれないですね。

sun_in_milkeyway.jpg



話が逸れてしまいましたが、要するに、最近の英国メディアの報道に対しての読者のコメント数を「反応」と考えると、予想している以上に多くの人々が地球寒冷化ということに興味を持っていることがわかるような気がします。

なお、テレグラフの記事は昨日の記事「ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性」で取り上げたデイリーメールの内容とほぼ同じですので、そちらをお読みくだされば幸いです。

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2013年09月09日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





global-cooling-top.gif

デイリーメールより。
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昨日の英国デイリーメールで、上のような「時代は地球寒冷化へ」という見出しの記事が出るほどまでに、最近の数々のデータは「冷えていく地球」について明らかにしている感があります。

特に、私はこれに関しては書くべき責任もあるようにも思います。

何しろ、過去記事で、

2013年の夏 : 北極の氷は溶けて「湖」に変貌し、南極での氷床の溶解は予想を遙かに上回るスピードであることが判明
 2013年07月28日

というようなタイトルの記事など、極の氷床の崩壊や、あるいは「地球全体の氷が減少している」という感じさえ漂う記事を書いてしまっていたからです。しかし、この概念は明らかに間違いだったことが次第にはっきりとしてきました。


その後、各国の気象局や、あるいは国際的な調査データにより判明した事実は、少なくとも、南極の氷は観測史上最大レベルの増加を続けているということでした。今回、上のデイリーメールの記事をご紹介しますが、その前に「南極」に関しての資料を掲載しておきます。

ほとんど一目瞭然です。




南極は崩壊していない


まずグラフですけれど、あまり面倒くさいものではなく、「見ただけでわかる」ものを2つほど。下のグラフはコロラド大学の集計データで、 1979年から 2013年までの南極の海氷の面積の拡大を示したグラフです。

ant-extent-2013.png


このグラフでは、 2013年がこの 30年あまりで最も南極の氷の面積が多くなっているのですが、他のデータセンターにも同じことを表すものがあります。

下のグラフは、雪圏の観測とデータの管理を行っているアメリカ国立雪氷データセンター( National Snow and Ice Data Center )のグラフで、そこから2つのデータをご紹介します。

下は「南半球の面積の変化(偏差)」とあるのですが、南半球で土地の面積が変化するのは南極大陸の氷の部分だけを意味しているわけで、つまり「南極の氷の面積の変化」を表しているグラフと考えていいと思います。

anta-02.png



下は、 今年 4月から 8月までの南極の氷の範囲。
すべての月において、平均値を上回って推移していることがわかります。

1981-2010.png

▲ どちらも、アメリカ国立雪氷データセンターより。


他にも同じことを意味する数多くのデータがあるのですけれど、それでも一方で、南極の氷の融解に関しての記事が多く出るのも事実です。私も上のようなデータを見るまで、正直、南極の氷の状態はどちらなのかよくわからない部分はありましたけれど、データを見る限り、「南極の氷は増えている」ということが言えそうで、また、デイリーメールの記事によれば、北極の氷も増えているということになりそうです。


いずれにしても、仮に地球が本当に比較的長期間の寒冷期に入っているとした場合、生活に関しても、農業や漁業などの面など、あるいは通常生活の様々な部分において、予期しないような厳しい局面などを経験したりすることになるのかもしれません。


正直、 2020年が「期待通りの日本の光景」である確率はそんなに高くない気もします。


というわけで、ここから、デイリーメールの記事を。



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2013年08月30日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





ローマの出来事は単なる小さな地質的現象なのか、あるいは違うのか


数日前に、「地球の記録」で、イタリアの下の報道をご紹介したんですね。

rome-vent-01.jpg

イタリアの空港近くに一夜にして泥と水蒸気を噴き出す火口のような穴が出現 より。


報道の内容は下のようなものでした。


新しい火口がローマの空港の近くで発見される

イタリアの専門家たちは、ローマにあるフィウミチーノ国際空港の近くに一夜にして出現した火山の噴気孔のように見える現象について困惑している。

蒸気と水や泥の小さな間欠泉のような噴水を作り出す火口のような穴は、突然、フィウミチーノ国際空港の近くの横断道路そばの地面に開いた。

これが壊れた地下パイプなどによって引き起こされた人工的な事故であるかどうかはまだ不明だが、最初の調査では、これは人工ではなく自然にできた穴であることを示している。




その時の状態は、上の写真のような感じの穴で、泥や水蒸気なんかを噴き出してはいるのですが、規模そのものとしては小さなものでした。動画も YouTube などにあります。

そして、それから数日後。

今、その穴は下のように「成長」しているようです。

vent-07.jpg


これも動画がありますので、下に貼っておきます。

拡大するローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くの火口




このフィウミチーノ国際空港というのは、一般的にレオナルド・ダ・ヴィンチ空港と呼ばれている空港で、ローマ中心部から数キロ北西にあります。

rome-map1.jpg


まあ、このような「ローマのど真ん中近くでの出来事」ということもあり、話題となっているニュースのようですが、上の「穴」について、報道では「火口」というような表現をしていますが、もちろん、どういうものかはわかっていません。




イタリアの火山の巨大噴火の歴史

ローマのど真ん中で火山活動が始まるというようなことはあまり想像できないことではありますけれど、イタリアという国そのものは、有史の中でも大規模な火山活動を起こしてきた場所であります。イタリアの火山で有名なものとしてはエトナ火山と、ヴェスヴィオ(ベスビオ)火山が挙げられそうです。

Italy-Volcano-Map.gif


Wikipedia などから適度に抜粋します。


ヴェスヴィオ山

Ausbruch_des_Vesuvs_1817.jpg

▲ 18世紀から19世紀に活躍した英国の画家ウィリアム・ターナーが描いたヴェスヴィオ山の1817年の噴火の様子。


ヴェスヴィオ山は、イタリア・カンパーニア州にある火山。

紀元後79年8月24日の大噴火が有名であり、この時の火砕流でポンペイ市を、土石流で埋没させた。1631年12月には79年以来最大の噴火をおこし、約3,000人が死亡した。また1822年には噴煙を14km噴き上げている。最近の噴火は1944年3月22日のもので、サン・セバスティアーノ村を埋没させた。





エトナ火山

エトナ火山はイタリア南部シチリア島の東部にある活火山。何度か大噴火を起こし、カルデラを形成している。神話において、テュポンが封印された場所だとされる。 ノアの大洪水を引き起こしたという説がある。

過去の大噴火(抜粋)

・1169年 死者16,000人
・1669年 死者10,000人。ニコロシ村の全部とカタニア市の半分が壊滅。



など、この 2000年くらいの中の、いわゆる「うお座の時代」の歴史の中でイタリアはかなり派手な噴火を起こした火山も多いです。特に、エトナ火山は巨大なカルデラを形成していて、十万年単位の過去で考えれば、こちらの記事などでも書きました、いわゆる、破局噴火を起こしていたようです。

ちなみに、エトナ火山は、日本の富士山と共通の特徴を持っています。それは、どちらも「山そのものが世界遺産に登録されている」という点です。




海外でも関心が持たれている「桜島」


火山といえば、今、日本では桜島の活動が活発ですが、桜島に関して、先日、オーストラリア ABC ニュースのテレビ報道で比較的長いニュースとして取り上げられていました。

abc-sakura-2013-08.jpg

ABC ニュースより。


これは、 ABC のリポーターが日本に来て取材したものですが、オーストラリアなどのテレビ局で他の国である日本の火山のことを、しかも富士山などの有名な山ではない日本の火山を、このように長く取り上げるのはなかなか珍しいと思った次第です。

内容に目新しいものがあるわけではないのですが、「こういうことが、海外で報道されている」という意味を含めて、今回、そのニュースの概要をご紹介したいと思います。

この放送で取材を受ける人の中に、日本の火山学者の井口正人教授という方がいらっしゃいますが、井口教授は、最近の桜島の噴火に関して下のような報道でも発言しています。


桜島の爆発的噴火降灰 通常の10倍15万トン
msn産経ニュース 2013.08.20

噴煙の高さが約5千メートルに達した鹿児島市の桜島・昭和火口の爆発的噴火で、降灰の噴出量は通常の10倍近い約15万トンと推計されることが19日、京大防災研究所火山活動研究センターへの取材で分かった。

同センターの井口正人教授は、昭和火口が噴火活動を再開した平成18年6月以来、最大規模の噴火だとしている。今回は、数日間にわたり桜島に供給されたマグマがまとまったため、大規模の噴火になった」と指摘。このため噴出量が10倍近くに上ったとしている。

井口教授によると、桜島の地下に蓄積されているマグマ全体から見れば、今回はガス抜きにもなっておらず、今後も同規模の噴火は考えられるという。



というように、専門家から見れば、


> 桜島の地下に蓄積されているマグマ全体から見れば、今回はガス抜きにもなっておらず、


ということのようです。

そんなわけで、ABC ニュースの内容をご紹介いたします。



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2013年08月27日



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us-winter2014.jpg

▲ 気象予測の正確さで定評のあるアメリカの気象年鑑「ファーマーズ・アルマナック」が 8月 26日に今冬のアメリカの気象予想を発表しました。今年のアメリカの冬は北東部を中心に例年以上に厳しい寒さとなるとの予想。2014年2月に行われるスーパーボールも雪の中での開催となるかもしれないと書かれてあります。 UPI より。
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実は世界でのいたる所で報じられていた寒波


関東では昨日あたりから唐突に気温が下がり、今朝など「寒い」と言ってしまったほどの気温となってきているのですが、それでも、この3週間くらいの間の日本は、文字通り「地獄のような猛暑」が続いたこともあって、「世界は全部暑い」というような妄想というのか錯覚というのか、そういうものに陥っていた感じがあります。

でも、それは違ったのでした。

実際、日本、韓国、中国などの東アジアは非常に暑かったわけですけれど、そういう中で、ひとつの「今年の夏の記録」を見ていただきたいと思います。

下の図表は、アメリカの気象局が発表した「 2013年 7月 24日から 8月 21日までのアメリカの気温の記録」です。日本語で注釈を入れてみましたが、文字が小さいこともあり、やや見づらいかもしれません。

7月24日から8月21日までの米国での記録更新事象

Record-Events-US.png

HAM weather より。


これはつまり、「今年のアメリカの夏は寒さの記録を更新した場所が、暑さの記録を更新したところよりはるかに多かった」ということだったのでした。


つまり、全体として、アメリカはとても寒い夏だったと。


ちょっと考えがたい結果にも見えるのですが、細かく数値を見てみますと、全米で 3566地点にのぼる観測地点のうち、

暑さの記録を更新した観測地点が 667 か所

それに対して、

低温の記録を更新した観測地点は 2,899 か所

と、低温記録を更新した場所が、高温記録を更新した場所の4倍以上になっているのです。


うーむ・・・。自分の環境がこの夏ほど暑いと、他の場所の「寒さ」にまでは思いがいたらないもののようで、これまで調べてみる気にもならなかったですので、今年のアメリカの夏がここまでの低温だったということは、今回の上の気温記録表で初めて知りました。


まあ・・・アメリカ。

たとえば、今日は 8月 27日ということで、確かに夏もそろそろ終わりではあるのですが、下はアメリカのレーニア山という場所の 8月 26日からの1週間の天気予報の一部です。

rainier-2.png

Mt Rainier 7 Day Forecast より。

上の雪の結晶のマークはこのとおり「雪の予測」ということなんですが、このマークが今後1週間ずっと続いているんですよ。ほぼ毎日、30パーセントから60パーセントの降雪確率が出ています。

レーニア山というのは下の場所にありまして、確かに北部ではあるのですけれど。

mt-rainier.jpg


何ともいえないにしても、このレーニア山のあるあたりの地域では今年は「冬の到来」というのも早いのかもしれないですね。何しろ、高地ではすでに雪が降ろうとしていることは事実のようですし。



インドでは雪と雨の嵐によって 50名の人命が奪われ、25,000頭の家畜が死亡


8月はインドのヒマーチャル・プラデーシュ州というところで、モンスーンによって多数の被害が出たのですが、見だしの「モンスーン」だけを見ると、何となく熱帯的な感じなのですが、このモンスーンの正体は「早すぎる雪の嵐」だったのです。

そのこともあり、50名以上の方や、あるいは数万頭の家畜が死亡するということになってしまったようです。

Himachal_Pradesh_in_India.png

▲ ヒマーチャル・プラデーシュ州の場所。


現地の報道記事を簡単にご紹介しておきます。


Monsoon death toll went up to 50 in HP : CM
Himvani 2013.08.21

ヒマーチャル・プラデーシュ州でのモンスーンでの死者の総数は 50名に達する


現在までに 50名以上の人々が現在のモンスーンシーズンの中で命を失っている。このことはインドのシン首相にも書簡として本日提出された。

キナウル地区では23名が死亡した。
他にもシムラ地区、カングラ地区、シルマウル地区などで死者が出ている。

ヒツジ、ヤギ、牛やラバなどを含む動物 24,142頭も過度の降雨と降雪のために死亡した。

キナウル地区では、いくつかの場所で早すぎる「雪」が降り始め、それ以来、毎日のように大雨と降雪の被害に見舞われている。

また、雨も「かつて経験のない豪雨」が各所で起きており、民間、公共を問わず、大きな被害が発生している。



この中にある「かつて経験のない雨」というのは、今の日本の各地でも毎日のように経験していることですが、インフラ基盤の脆弱なインドなどでは、非常に大きな被害になりやすいです。



▲ 洪水の中でかろうじて鎮座しているウッタラーカンド州の聖地リシケシのシヴァ神の巨大な像。6月18日の報道。過去記事「世界中で止まらない黙示録的な洪水の連鎖」より。



文明の廃墟化と、復旧していくスピードのどちらが勝るのか

上の写真の、今年6月にインドの山の中で発生した大洪水も今回のモンスーンで被害の出ているインドの北部でした。上の洪水は、ウッタラーカンド州という場所での洪水の様子で、洪水から2ヶ月経ちますが、復旧はあまり進んでいないようです。

下は 8月 22日のインドのメディアに出ていた現在のウッタラーカンドの様子です。

india-utter-08.jpg

INDIA TVより。


この場所は聖地のある場所でしたので、観光のメッカでもあったのですが、洪水の後、観光客が戻らないようです。まあしかし、観光客がすぐに戻ると考えるほうが難しいようにも思います。

インドだけではないですけれど、たとえば、(先進国というように言われている)日本の実情を見てもそうですけれど、いったん壊滅的な災害に見舞われてしまった場所の復旧というのは、どこの国でも非常に難しいもののようです。


これは、別の言い方をすると、これだけ世界中で壊滅的な災害が続いているということは、上のような「災害による廃墟」が世界中に増え続けていけば、時間と共に、「世界中に廃墟が増えていく」ということにも繋がるものかもしれません。復旧するより新たな廃墟が作られるスピードのほうが早いという意味です。

今の環境変化のスピードを考えると、地球の多くが廃墟に包まれる日はそんなに遠くもない気さえしてきます。

紛争や戦争などの人員的な要素も含めましても。


それにしても、調べてみると、「寒さ」に関する報道は世界中でなされていたことを知りまして、そこで、ふと思い出す、いよいよ近づく太陽活動のピークアウト。

そして、それに伴いやってくる(かもしれない)小氷河期は気になることではありますので、また何かありましたら記事にしたいと思っています。

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2013年08月15日



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▲ 2012年12月3日、エジプトのガザのピラミッドの上空に水星、金星、土星が整列しました。今そのエジプトは大変な状況になっています。次にこの整列が起きるのは 2,736年後のこと。
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暗黒の3日間とエジプト


なんだかタイトルそのものに整合性がなくて、「これも暑さのせい」と割り切っていいものかどうかわからないですが、何だか世の中が混沌としています。人も気候も環境も。

そんな中、特にそれを示唆する何かが起きたというわけでもないのですが、急に「暗黒の3日間」というフレーズが気になっています。

エジプトが大変なことになっていますが、最近、米国の BBS で「米国とオーストラリアのそれぞれの国の女性が相次いで、近く、暗黒の3日間が訪れることを予言した」という投稿などを目にしたりしたことも関係あるのかもしれません。

その内容自体はほとんど曖昧なもので、その女性のブログから部分的に抜粋して翻訳すると、


まず、すべての人類に影響を与える可能性のある大変動を伴う出来事があるでしょう。その次にすべての地球上に闇が訪れます。その時、地球上のすべての人類の罪深い本質が露出され、彼らは神の必要性を認識するでしょう。そして、地球を覆う闇が3日間続くいている間、神が人類に自分自身を現す時となります。



というようなキリスト教的なフレーズが延々と続くもので、個人の想念という域を越えたものではなく、ここでご紹介するようなものではないので、このブログそのものはしません。

けれど、こんな混沌とした世の中では、何となく「暗黒の3日間」というフレーズそのものは目立ちます。

この「暗黒になる3日間」という概念は、もともとは聖書から来ているもののようで、旧約聖書の「出エジプト記」や「ヨエル書」、あるいは新約聖書の「マタイによる福音書」など、聖書のいろいろなセクションで目にします。

エジプトは現在、非常事態宣言下というより事実上の戒厳令下にあり、大変な争乱状態となっています。そして、まあ関係のあることではないですが、聖書の「出エジプト記」にはエジプト全土が3日間、暗黒に包まれるという記述があります。


旧約聖書「出エジプト記」 10章 22-23節

モーセが手を天に向かって差し伸べると、三日間エジプト全土に暗闇が臨んだ。

人々は、三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立ち上がることもできなかったが、イスラエルの人々が住んでいる所にはどこでも光があった。



eg-chaos-2013.jpg

▲ こちらは現在のエジプト。英国のテレグラフより。


さらには、ヨエル書とマタイによる福音書。


旧約聖書「ヨエル書」 2章 11節

地はおののき、天は震える。太陽も月も暗くなり、星も光を失う。




新約聖書「マタイによる福音書」 24章 29-30節

苦難の日々の後、たちまち太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち、天体は揺り動かされる。

そのとき、人の子の徴が天に現れる。そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。






死者の世界の王の警告もスルーされ

エジプトといえば、6月に「死者の世界を司る」とされるオシリス王という古代エジプト神話に登場する神の彫像が「自分で回転する」という報道をご紹介したこともありました。

死者の世界の王「オシリス神」の像が動き始めた年に浮かび上がる「洪水の概念」
 2013年06月25日



デイリーメールの記事より。この「ファラオの呪いが実際に存在するという兆候なのか」というやや大げさなタイトルも、この2ヶ月後に実際にエジプトが現在のような「死の世界へ突入したような状態」となってしまったことを考えますと、考える部分もあります。


とはいえ、気候にしても、自然変動にしても、そして社会的な争乱や変化などにしても、「まだ始まったばかり」なのかもしれません。

本当に何もかも肥大して拡大して、私たちひとりひとりが「ギブアップ」というような状態になるまで、これは続くのかもしれないと思ったりするような「やや疲れる未来感」というものも確かに存在します。





2012年12月に太陽は3日間の暗黒を見せていた

この「暗黒の3日間」について、昨年の暮れに、次のような記事を書いたことがあります。

地球に向けられた「太陽の暗黒の3日間」: 初めて観測衛星が地球の姿をとらえた時に「その光は消えた」
 2012年12月27日




これは、簡単に内容を書きますと、「 2012年 12月 17日から 21日までの間の3日間、太陽からの光が消えたように見えていた」という現象をご紹介したものです。

原因はよくわからないですし、もっとも可能性の高いのは、観測衛星のデータ上の何らかの状態か、あるいはトラブルだと思いますが、しかし、ちょうど3日間、太陽から光が出ていなかったように見えたという現象は大変興味深かったです。


何が起きたというわけでもないのですが、「暗黒の3日間」について、いろいろと書いてしまいました。


そして、もうひとつの記事としては、「あれからもう1年・・・。時間が経つのは結構早いものだなあ」と思った下のニュースをご紹介しておきます。


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2013年06月25日



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自ら回転を始めた古代エジプト像を人々は「ファラオの呪い」と形容し


6月24日の英国のデイリーメールの記事で、1日で 1000近いコメントが書き込まれたような話題となった記事があります。それは下のような記事でした。

osiris-01.jpg

Daily Mail より。


これはタイトルだけを読んでも何だかよくわからないと思うのですが、英国の美術館にある古代エジプトのオシリスという神の彫像が「自分で動いた」というものです。

ところで、記事をご紹介する前に、この「オシリス」について Wikipedia から説明を抜粋しておきます。


オシリス

オシリスは、古代エジプト神話に登場する神の一柱。

生産の神として、また、エジプトの王として同国に君臨し、トトの手助けを受けながら民に小麦の栽培法やパン及びワインの作り方を教え、法律を作って広めることにより人々の絶大な支持を得たが、これを妬んだ弟のセトに謀殺された。

この際遺体はばらばらにされてナイル川に投げ込まれたが、妻であり妹でもあるイシスによって、男根を除く体の各部を拾い集められ、ミイラとして復活。以後は冥界アアルの王として君臨し、死者を裁くこととなった。


osiris-totenbuch.jpg

古代エジプトの『死者の書』に描かれるオシリスの姿。




そして「動く像」に関してのデイリーメールの報道は短くしますと、下のようなものです。




マンチェスター美術館にあるファラオの陵墓から発見された死の神の彫像が自分自身で回転した


英国マンチェスター美術館に展示されている、紀元前 1800年ごろにエジプトで作られたとされるオシリス神の偶像が、自ら180度回転した。

回転は昼間にのみ起こり、夜間は運動が止まっていた。その様子は美術館の監視カメラに記録されていた。神像はガラスケースに収められており、ケースの鍵を持っているのはひとりの学芸員だけで、他の人間が触れることはできない場所だ。

監視カメラの映像を早回しで見てみると、像はまるで意思を持つように正確な円を描いて半回転している。

専門家も理由がわからず、「いわゆるファラオの呪いでは?」などと冗談とも何とも言えない返答しかできなかった。

像の高さは 25センチメートル、「ネブ・ア・セヌ ( NEB-A Senu )」と名付けられたもので、エジプトのファラオの陵墓から発見された彫像だ。1933年、マンチェスター博物館の収蔵品となった。

オシリス神は死者の世界をつかさどる。







ちなみに、一度だけ回転したということではなく、最近、気づくと回転していることに気づいた学芸員が、監視カメラで1日中、部屋を監視することを決めたところ、誰も触れていないのに回転していたことが判明したということのよう。

記事にある監視カメラの映像はマンチェスター美術館が公開しており、下がその動画です。




その映像から、どのように回転していたかを示したスクリーンショットが下のものです。
最初の写真で丸く囲んだ像がオシリス神の彫像です。

キャプションはデイリーメールのものです。


回転するオシリス神の彫像

o-1.jpg

▲ 30センチほどの高さのこのオシリス神の像は80年前からこの美術館に展示されているが、最近になって回転していることに気づいたという。そこで、学芸員は、監視カメラを設置することを決めたとという。




o-3.jpg

▲ 美術館の閉館時には、明らかに像の向く位置が変化していることがわかる。




o-4.jpg

▲ 翌日の美術館のオープンしている日中。一周の約4分の1程度まで像は回転している。




o-5.jpg

▲ さらにその翌日の朝。彫像はさらに動いていた。顔の向きは最初の方向から相当移動した。




o-6.jpg

▲ その日の美術館の閉館の時間。彫像は最初からほぼ180度回転していた。



というものなんですが、なぜ回転しているのか今のところ理由はわからないながら、英国の物理学者のブライアン・コックス博士という人などがコメントを寄せており、展示しているガラス面や置いている石台などに微妙な振動の原因となる差分摩擦というようなものが起き、それにより回転しているのではないかというようなことを述べています。

しかし、デイリーメールではそのコックス博士のコメントを載せた後に、

「しかし、それなら、どうして前にも後ろにも進まず、しかも、ほぼ完全な円を描いて回転しているのだろうか?」

と記しています。
私もそれは思います。

美術館の振動で動いているのなら、もう少しランダムに動くように思います。


なお、この記事の注目度はかなりのもので、さきほど見てみましたら、コメント数が下のような状態になっていました。

pha-com.jpg


記事の掲載から2日ほどなので、ものすごいコメント数だと思います。


さて、実は今回この像の「オシリス」という神様の名前をはじめて知ったのですね。それが「冥界=死者の世界」を司る神様であるということも知ったのですけれど、少し調べてみると、このオシリスという神様には、いろいろな見方や考え方があって、その中には「ややコワイ帰結」となっている話もあるようです。





3800年を経て動き始めたオシリスの本当の姿は?


ところで、上のオシリスは冥界の神であると同時に、日本人に贈る聖書ものがたりという本などの記述によると、「ナイル川の守り神」であるそう。

このナイル川は現在、エジプトと、エチオピアの間で「ナイル川」を巡っての水戦争の瀬戸際にあることが報じられています。

nile-sw.jpg

アルジャジーラより。


どちらの国かもしれないですが、特に、エジプトの水不足がひどいらしく、エチオピアがナイル川にダムを建設すると、エジプトへの水の量が大きく減るのだそうで、エチオピアに警告しているのですが、その内容が、「戦争を含むあらゆる選択肢がある」というようなものですので、かなり厳しい問題のようです。

神様がたくさんいる(いた)はずのエジプトで、ナイル川の守り神であるオシリス神もいるというのに、どうもこの川を巡って大きな衝突になりそうになっている。


「うーん・・・」といくつかのページを見ていましたら、「戦争はなぜ起きるのか」というブログに「オベリスクの悪魔 オシリスと地獄 聖書の神ヤハウエの正体オシリス」というページがありました。

書いている人自身の考えだけではなく、いろいろな書物などから抜粋されています。


それによりますと、このオシリス神というのは、ギリシャ神話のディオニュソスという神と同一であり、それは戦争の神であるというようなことが書かれてありました。

ディオニュソスというのは一般的にはお酒(ブドウ酒)の神様というような感じで言われている神様です。


そのブログの記事からいくつか抜粋してみます。


「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」プルタルコス著(岩波文庫)より

オシリスは大遠征軍を起こしたが、その時、全軍を多くの部分に分け、そのおのおのに動物の姿の旗印を与えた。そしてこれが、この旗印のもとに集まっていた人々の一族のものたちにとって神聖で貴重なものになったというのです。

そしてディオニュソスはほかならぬオシリスと同一の神であるがゆえに湿り気の元締めで、従ってHyesと呼ばれる、などと申します。




「世界宗教史2」ミルチア・エリアーデ著(ちくま学芸文庫)より

密儀は、信者たちがディオニュソスの完全な顕現に参与することで成り立っていた。

儀式は村から遠く離れた山や森の中で行われる。
生贄を八つ裂きにし、生肉を喰らうことによって、神との交流が実現される。



などとあり、そして、このブログの作者は、下のような図式を記していました。


> オシリス=ディオニュソス=アッティス=アドナイ=ハデス=ヤハウエ=聖書神=サタン


途中を省略すれば、「オシリス=サタン」ということになってしまいますが、そういうものなのですかねえ。


いろいろな解釈があるのでしょうけれど、仮にマンチェスター美術館のオシリス像が上の図式に当てはまるようなものだった場合、「それが動き出した時代」というものの意味を思います。






聖書に書かれてある「洪水」の意味


先日の記事、

黙示録的な洪水(2): 川のない山間にある「インド有数の聖地」が鉄砲水に飲み込まれる時
 2013年06月22日

では、インドのウッタラーカンド州という山の中にある聖地が鉄砲水により壊滅的な被害を受けたことにふれていますが、それから3日経っても、被害の全貌はまだはっきりとしていないながら、下のような見出しの記事が報じられています。

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NDTV より。


昨年からですけれど、最近は洪水に関してのことについてずいぶんと多く書いていました。しかし、どうして今回、古代エジプトの像が動いた話から洪水の話になったのかといいますと、上に引用したブログの最後のほうに、ミルチア・エリアーデという人の著作の中にある「ノアの洪水」についての抜粋があったのです。

そこには以下のように書かれてありました。


「世界宗教史1」ミルチア・エリアーデ著(ちくま学芸文庫)より

洪水の原因は人間の罪であると同時に世界の老朽化であることが確認される。

宇宙は、それが存在する、すなわち生存し、生産するという単なる事実によって、
しだいに退化し、ついに衰亡するのである。これゆえに、宇宙は再創造されなければならないのである。

言いかえれば、洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現するのである。



と書かれてあるのだそう。


まあしかし、このような宗教的な意味がどうであれ、洪水は実際に急激に増え続けていて、時期を考えてみると、これからも増えると思います。洪水はどこでも起きるのでしょうが、今回自分の書いたものを読んでいると「いわゆる聖地と呼ばれるようなところ」に危機があったり、とかを感じたりしてしまいます。


自然の上に神がいてもいなくても、人間は自然を制御できないわけで、フレッド・ホイル博士の書いていた「天体の爆撃の時代」もそうですが、自然の猛威が圧倒的に人類を攻める時、人間は謙虚になり、自然や、あるいはその上にいるのかもしれない神に対して畏怖を持ち振る舞うようになっていくようです。

「人間から傲慢が消えていく」

ということです。

フレッド・ホイル博士によれば、この 500年間はその逆の時代で、「現在の世の中は、人間が自然や宇宙を恐れることのなくなった傲慢な時代」ということのようです。


私もそう思いますし、何より私自身がそのような(自然と宇宙に対しての)傲慢さの中で生きていることにも気づきます。




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