2013年02月13日



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最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸



続きの記事: 最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(2): 予言では存在しない 112代法王と蜘蛛の接点の国ブラジル(未来世紀)
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▲ 中世の『全ての教皇に関する預言』という書にある水彩画の複製。 Wikipedia より。






 


サンピエトロ聖堂に落ちた雷の感情の方向は「怒りかそれとも喜びか」


ローマ法王ベネディクト16世が退位されるそうですが、その退位の発表の後に、「ヴァチカンにあるサンピエトロ聖堂に稲妻が落ちる (VOR 2013.02.13)」というようなニュースがありましたが、その様子が YouTube にアップされています。

ローマ法王が退位を発表した夜のサンピエトロ聖堂に稲妻が落ちる




ところで、上のリンクの VOR のニュースを読んでいましたら、下のような下りがありました。


ベネディクト 16世が退位の意向であることは、カトリック教徒らの間に動揺を生んだ。ある人々は退位は教会分裂の原因になると考えている。というのも、 600年前、グリゴリオ 12世の退位の後にそのようなことが起こったからだ。

また 17世紀、アイルランドの聖マラヒが行った予言、つまりベネディクト 16世が最後の法王となる、ということも懸念されている。



とあります。

まあ、ベネディクト16世は、「最後の法王」とか「その次が最後の法王」とか、いろいろと言われ続けてきたわけですが、彼の時代は、たとえば性犯罪的なことの露見も含めて、「バチカンとキリスト教の闇の部分」が露骨に暴かれた時代でもあるわけで、そういう意味では歴史的な法王だと思います。


POPE15.jpg

▲ 若き日のベネディクト16世。英国のガーディアン紙より。



いずれにしても、上にある「アイルランドの聖マラヒ」という人を私は知らないですので、調べてみました。

日本語では一般的には「マラキ」と呼ばれているようです。下は Wikipedia より。


聖マラキ

聖マラキ(1094年頃 - 1148年11月2日) は、アーマー(現北アイルランド領)に生まれたカトリック聖職者であり、死後列聖された。

いわゆる聖マラキの予言で知られるが、本人との関連を裏付ける史料は見つかっていない。ベルナルドゥスがまとめた聖マラキの伝記では、彼は預言の才能をもっていたとされている。しかし、未来について具体的にどのような預言を残したのかという同時代の史料は残っていないようである。

(中略)

1590年以前の予言に比べて、それ以降の予言が格段にあいまいになっていることや、16世紀に登場したと考えないと辻褄の合わない不自然な点が複数あることから、1590年頃に作成された偽書であることは疑いないものとされている



ということで、つまり、12世紀頃の聖人の書いたとされる予言書が 16世紀に唐突に登場したということのようで、その書は偽物である可能性が高いということのようです。

ということで、基本線となる「それが本物であるかどうか」ということ自体が怪しいということになるようですが、一応、その予言書そのものを見てみましょう。予言書のタイトルは「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」というものだそうです。




全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言

以下、全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言から、概要をピックアップしてみますと、


・1143年に即位した165代ローマ教皇ケレスティヌス2世以降の、112人の歴代教皇についての予言書。

・一部の終末論者は、同予言書では111番目に当たる、2005年4月に就任したベネディクト16世の次の教皇の時にカトリック教会が崩壊すると解釈している。


というもののようで、「 ベネディクト16世の次の教皇の時にカトリック教会が崩壊する」というところが、今回のローマ法王の退位の意向を受けて、いろいろと信者の人たちが気にしているところのようです。その部分は下のような記述です。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光 - ベネディクト16世(2005-)

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。



先にも書きましたように、この予言書は「偽書である」という考え方が一般的であるということを念頭に置かれて下さい。しかし、「ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座する」というのは確かな感じもして、偽書としても、500年も前に書かれたものとしては大した慧眼だとは思います。


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▲ 今回の法王の退位と、聖書の「ヨハネの黙示録」を結びつけて書いてあるような海外のブログも目にします。





様々な資料や予言書を読んでいるうちに気づくような気もする「現在の私たちの時間軸」


この「ベネディクト16世の次の法王でバチカンは崩壊する」といった預言というのか、そういう話のたぐいはとても多いようなのですが、そのことに言及しているものを調べていましたら、そのこととは別に、久しぶりにいろいろな「預言」のたぐいを読む中で、いろいろと思うところもありまして、そのことを少し記録として残しておこうかと思います。

読んで、やや面白かったのは、

アメリカ国会図書館に保存されている初代大統領ジョージ・ワシントンの夢のビジョン
英訳の全文

1958年にノストラダムスがフランス国王に書いた「アンリ二世への書簡」
英訳の全文


があります。

どちらも非常に長いものですが、ノストラダムスのは予言集第二序文「アンリ2世への手紙」 対訳・注釈つきというページに、日本語訳もありましたので、わざわざ訳すこともないような気もしますが、その「アンリ二世への書簡」の最後のほう、つまり、古い世界が終わる頃のこととしてノストラダムスはアンリ二世にこのように書いています。


ノストラダムス「アンリ二世への書簡」より抜粋

予言集第二序文「アンリ2世への手紙」 対訳・注釈つきより。


恐るべき世俗の王たちの内の一人が、無垢なる聖職者たちの血を一層撒き散らして、支持者たちから称賛を浴びるでしょう。そしてこの王は教会に向けて信じがたい大罪を犯します。豪雨での雨水のように公の道や寺院を人の血が流れ、最も近い河川は血で赤くなるでしょう。別の海戦では海が赤く染まり、ある王は別の王に「海戦は海を赤く染めた」と報告するでしょう。

その同じ年と続く数年のうちに、最も酷い悪疫、先行する飢饉による最も驚異的なこと、そしてキリスト教会の最初の創設以来それほどまでのものはかつてなかった非常に大きな苦難が、ラティウム地方の全域に続けざまに起こるでしょう。

そしてケープを纏った状態の偉大な代理者は、元の地位に再び戻されるでしょう。しかし荒らされ、そして一切が放棄され、至聖所は異教徒たちに破壊される状態になり、新約聖書も旧約聖書も排斥され、焼かれます。

その後、アンテクリストが地獄の君主となるでしょう。最後にもう一度キリスト教徒の諸王国も不信心者たちの王国もみな25年間にわたって震撼するのです。より酷い戦争や戦闘があり、都市も町も城もその他の建物も、焼かれて荒らされて壊されるでしょう。

その際に純潔な乙女の多くの血が流され、人妻や未亡人は犯され、乳呑み児たちは町の壁にぶつけられて砕かれるのです。地獄の君主サタンの力を借りて余りにも多くの悪事が行われるので、ほぼ全世界が衰退し荒廃するでしょう。

これらの出来事に先だって、見かけない鳥たちが空で「ユイ、ユイ」と鳴き、しばらく後に姿を消すでしょう。

そしてそのような時代が長く続いた後に、時代は別のサトゥルヌスの治世である黄金時代へとほとんど一新されるのです。



というようなことが書かれてあるようですが、固有名詞は全然わからないながら、これを一言で現すと、「世の中はとても悪くなって、その極限まで行ったあとに良くなる」ようです。

それにしても、

> 見かけない鳥たちが空で「ユイ、ユイ」と鳴き

というのはちょっといいですね。


さて・・・上のアンリ二世への書簡の中に「夥しい血」なんていう表記がありますけれど、そういうものは歴史上の戦争で何度も流されていて、海も何度も戦争で赤く染まっていますしねえ。

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▲ スティーブン・スピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』より、ノルマンディ上陸作戦の際の血で染まった海の色。現場だったオマハビーチは実際に海岸線全体が血で染まっていたようです。


話はそれますが、「人間の血が流されていないのに水が赤く染まる」という出来事に関しては、過去ずいぶんと記事にしてきましたが、それはやはり、前提として、「戦争で人の血が海や川を染めてきた」という歴史があるわけで、人の血と死を意味する赤く染まった海や川というのは示唆的ではあると思ったからです。

この「赤く染まった海や川」の関係の記事はかなりあるのですが、比較的最近の過去記事のリンクを貼っておきます。





赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う「 9月11日の腐臭」
 2012年09月12日



▲ 上記の記事より。2012年9月に広範囲にわたって真っ赤に染まった中国の長江。


2012年の「赤」の意味: DNA を持たずに増殖する「赤い雨から採取された細胞」とつながる人間の赤血球
 2012年11月28日



▲ 2012年11月、真っ赤に染まったオーストラリアのボンダイビーチ。






うーむ・・・もう、すでに話がいろいろとズレてきていて、今回一回だけで続いた話としてまとめるのは無理そうですので、何回かにわけます。

とはいっても、最近は毎日いろいろなことが起きますので、明日続けて書けるかどうかはわからないです。


ところで、今回は、ノストラダムスなども上のように書いている「未来感」というもののひとつとして、アーサー・コナン・ドイルの予言を書いておきたいと思います。

以前、 In Deep に書いたことがあると思っていたのですが、探してもなかったですので訳しておきます。

ここからです。



シャーロック・ホームズの産みの親の晩年の予言


コナン・ドイルは、『シャーロック・ホームズ』シリーズで有名ですが、スビリチュアルというのか、予言的な言葉も多く残しています。どうしてなのかなと思って、アーサー・コナン・ドイル - Wikipedia を見てみましたら、以下のようにありました。


晩年は、心霊学に傾倒し英国心霊現象研究協会会員となるが、科学的すぎるとして脱退。交霊会や心霊学の講演、それに関する執筆などを行ない、「心霊主義の聖パウロ」の異名を取った。



とのことで、晩年はそっち系に傾倒していたようです。

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▲ アーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 - 1930年7月7日)。


そのコナン・ドイルは「現在の文明の変転と次の時代」について、次のように書いています。この期間は約3年だそう。




A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle

「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
アーサー・コナン・ドイルの予言


さまざまな文書に記載されているような出来事の情報を確認すれば、結果は明白だ。人類の大部分が滅びる恐れのある自然の激動が起きるだろう。あまりにも激しい巨大地震、そして巨大な津波。

危機は一瞬にして訪れるだろう。

多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるが、文明生活の破壊と変化は信じられないほどのものとなるだろう。この激動の合計期間は概ね3年間となると思われる。

激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。

少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまう。

また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。

南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。

人類は、自分たちの中にある精神的な存在に戻ることによってのみ生き残ることができるであろう。







(訳者注) 今回はここまでですが、コナン・ドイルの言葉をご紹介したのには理由もあって、最近、米国のユタ大学の研究者が発表した「太平洋の地底にかつての地球を一変させた超巨大な火山があることがわかった」ということが話題となっているのですが、これは「海底のイエローストーン」とも呼べるもので、今、ユタ大学のニュースリリースを訳していますので、近いうちにご紹介できると思います。

下の図は、そのニュースリリースに掲載されていた図に、日本語を加えたものです。

deep_matle.png


Hole と書かれてあるところが多分、火山でいうところの火口のようなものにあたると思うのですが、この火山は「地球のコアにまで影響を与える」というもののようです。

オリジナルは、

The Deep Roots of Catastrophe

にあります。
論文のタイトルは「深部のカタストロフのルーツ」というものです。

上の赤い部分が動き始めると、太平洋の光景は「一変する」可能性があるようなんですが、最近のいろいろな地殻変動を見ていると、上の図の「深部マントル層」と書かれてある赤い部分の中で、この1年間ほどいろいろな「海の異変」が起きていることに気づきます。

下の図は過去記事「インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない: NOAA のグラフが示した異常な水深変化」に載せたものですが、他にもいろいろなことが起きていますし、最近は、ソロモン諸島で大きな地震が起きています。




関係する過去記事をリンクしておきます。

地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域の異変
 2012年11月23日

世界の7つの超巨大火山のひとつが存在するニュージーランドで起きている巨大な徴候
 2012年08月14日


というわけで、話が支離滅裂になりましたが、昨年2012年の12月21日前後を起点として「世界は大きな変動の期間に入ったのかもしれない」と過去書いていた私の考え方は今も変わらず、それだけに、今回のベネディクト16世の退位についても考えるところがある次第です。

今回はここまでにしておきます。



  

2013年01月16日



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▲ ドイツで「新しい島」が浮上した場所の地図。沖合にある島の海岸のようです。ECplanet より。






 


先日の記事の、

CIAの元分析官が「中国の砂漠にある謎の巨大建造物エリア」をグーグルアースで発見
 2013年01月14日

にも書きました「ドイツ沖に新しい島が浮上」というニュースをご紹介したいと思います。


その前に、先日のパソコンのセキュリティ関係の記事、「アメリカ国土安全保障省と日本のセキュリティ機関が同時に出した深刻な PC のセキュリティ警告 2013年01月12日」の続きにも少しだけふれておきます。「 Java (ジャバ)」という世界の 10億台以上のパソコンに組み込まれているプログラムの問題です、





積み上がり続けるサイバーアルマゲドンの「種子」


その後、 Java をリリースしているアメリカのオラクル社は、すぐに修正プログラムをリリースしました。こちらにその修正版があります。

しかし、その後の報道を見ると、しばらくは Java は無効にしたままのほうがよさそうです。アメリカ国土安全保障省は引き続き「無効化の勧告」を出しています。詳しくは下の CNET の日本語版記事をお読み下さるとよろしいかと思います。

「Javaアップデート後も無効化を」- 米国土安全保障省が勧告
 CNET News 2013.01.15


ところで、サイバー関係といえば、今、世界では「レッド・オクトーバー( Red October )」と名付けられた強力なマルウェア(他人の端末やパソコンなどから情報を盗み出すタイプのソフトウェア)がロシアのセキュリティ会社「カペルスキー社」によって発見されています。

このレッド・オクトーバーは、個人ではなく、政府や国家機関のコンピュータをターゲットにしたマルウェアであることが明らかになっています。


現在、カペルスキー社が公表した「狙われたと考えられる国のリスト」が各メディアから発表されていますが、それが下の表です。赤で塗られた国が検出された(ターゲットにされた)国で、横にある丸いアイコンは収集された情報の種類(機関)だと思います。

red-october.png

政府機関などを狙うマルウェア「Red October」--カスペルスキーが調査報告 (CNET)より。


上の地図には(見事に)日本も含まれていて、日本も何らかの国家情報が盗まれていた可能性が高いわけですけれど、このレッド・オクトーバーは「何らかの国家の支援を受けて作成されている可能性を示唆する(どこかの国家の主導で作成されたもの、という意味)」ということですが、それがどの国の可能性があるかということについては公表されていません。

上の地図を見ると、狙われている国の中心が「ロシアから中東アジア」という「中国を取り囲む国々」ですので、そのあたりで推測できそうな部分はありそうです。


そんなわけで、着々と「サイバー戦争は進んでいる」と思えます。


私たちは実際のドンパチ戦争のほうにばかり目を向けますが、戦争の計画立案ツールと保存場所はコンピュータであり、兵器そのものもコンピューター制御である現在、サイバー作戦の意味は極めて大きいと思います。

比較的最近の過去記事の中から、サイバー戦争に関しての印象的な記事をいくつかリンクしておきます。



というわけで、ここから、ドイツの新しい島に関してのご紹介です。




浮上した島は「 25個のサッカー場が入る面積」の砂の島


このニュース、最初は短いニュースとして見たのですが、そのタイトには「異常な」とか「普通ではない」というような意味の単語で始まるものでした。

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▲ その報道「ザ・オーストラリアンより。


その内容は大まかにようなものでした。


驚異のできごと:新しい島がドイツの海岸の沖に浮上

新しい島がドイツの沖合で発見された。この、サッカー場 25個分ほどもある大きな島はドイツの海岸の沖で、この島の中州に構成されている陸地は、過去数年間で北海の激しい海から浮上した。

この島の存在に気づいたのは、バードウォッチャーや自然愛好家たちだった。この島の砂丘では海鳥たちが巣作りをしたり、羽を休めているのだ。風がヨーロッパの全土からこの新しい島に種子を運んだようで、調査では49種類の種子が検出された。



というものでした

記事のタイトルを読んだ時には、「突然、海中から鳥や植物の茂る島が浮上した」かのようなイメージをもって読んでいたのですが、その後、調べてみると、この島の浮上は 1999年から始まり、そして、その後、数年間の間に徐々に浮上を続け、島の面積も拡大し続けたということのようです。そして、現在では植物と共に、新しい鳥類たちが定着し始めたということのよう。

なので、それほど異常なことではないのかもしれないですが、ただ、「サッカーは25個分に相当する新しい島がいつのまにか海上に現れていたということは事実」で、ドイツの人でも、今回の記事を読むまで知らなかった人は多いのではないでしょうか。



新しい大地には新しい生命の生活がすぐに始まる

最近の人間のほうは、「島というのは戦争の原因となる岩の固まり」としか思っていないフシも見受けられますが、大地というのは本来は生命が住むためにあるもので、この新しい島でも「たった数年で新しい大地に生命たちが息づいていく光景」が見られます。

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▲ 島の別の写真。海の中から浮上した島に風で運ばれた植物の種子が発芽し、このようにどんどんと緑の風景を作っていっているようです。


なので、たとえば仮に、もっともっと巨大な大陸や大地が海中から浮上したりして現れたとしても、そこに生命が息吹いて新しい地球として機能していまでにはそれほど時間はかからないかも、などと考えた次第です。


ただ、私は「陰陽」とか「バランス」という概念を気にする人なので、地球上の大地も何かが上昇すれば、何かは沈むものだと思っています。


最近、地球の地殻変動に関して、インド・オーストラリア・プレートの海底で起きている「かもしれない」大規模な地球の地殻変動について下の記事にしたことがありましたが、仮に地殻変動が続いているのだとすると、今年は今後も、地殻に関しての多くの報道を私たちは目にすることとなるのかもしれません。

インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない
 2012年12月05日



▲ 上の記事より。2012年に、「数日で数百メートルの海底の変動」があったと考えられる場所です。


そんなわけで、ドイツのメディアでもう少し詳しく、この新しい島のことが報道されているものがありましたので、ご紹介します。

ここからです。





New sandy bird island rises off North Sea coast
The Local (ドイツ) 2013.01.05

新しい砂と鳥の島がドイツ北部の沖に浮上


german-island.jpg


ドイツの北海の沖の浅瀬から上昇を続けている新しい島は、鳥類の新しい聖域となっていると野生動物の専門家たちは言う。

その島は、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の海岸から北部に 25キロの沖合にある海上に浮上した島だ。この新しい土地は、サッカー場が 20個以上入るほどの面積があり、専門家によると「まるで火山島のように」この数年で浮上した。

この島は、1999年以来、浮上と拡大を開始し、また、水や砂の流れもあり、どんどんと「完成した島」として発達を続けている。

島で最大の砂丘は、現在4メートル以上の高さにまでなっている。そして、島の砂丘はところどころが植物で覆われている。

これらの植物は、鳥たちが巣を作り繁殖をするための完全な聖域を形作る。

調査によると、以前見られなかったセグロカモメなどを含む、ガチョウ、アジサシ、チドリ、そして、ハヤブサなどの鳥類が目撃され、また、数十種類の植物の種子が確認されている。

自然保関係者は、「これはこの地の生物学的重要性を提起しています。珍しい鳥類たちがさらにこの砂丘を発見して根づくことを期待します」と語った。




  

2012年12月22日



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▲ 日にちが本当かどうかはわからないですが、「2012年12月21日にウクライナで撮影された」という「ブロッケン現象」です。ブロッケン現象はグローリーという言い方もあり、光の現象の中でもトップクラスの不思議感覚を与えてくれるものです。下に動画を載せました
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ふと思うことがあり、今日は通常記事をお休みましす

今日書こうと思っていた報道などもあったのですが、ふと、感じたことなどがありましたので、今日は、記事そのものはお休みさせていただきます。

ちなみに、今、私の Mac のデスクトップは下のようになっているんですが、白い書類みたいな形のアイコンはすべて「書こうと思っている In Deep の資料だけのテキスト」なんですけど、もうどこからどう手をつけたらいいのやら。

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時間って限られています。


ところで、上に「ふと、感じたこと」と書いたのですが、それはとても曖昧なことではありますけれど、昨日今日と世界の多くの場所で、この数年、世界の多くの人々が関心を持っていた 2012年 12月 21日という日が過ぎていきます。

それだけに「今日は考える日にしよう」と何となく思ったのです。

それはある意味で、今年一年よく調べていた「最近の宇宙と地球の動き」と関係することで、そして、すなわち、それはこれから多分、「宇宙環境が私たちの地球環境(自然とか含めて)に本格的に介入してくる」ということになるのではないかと考えています。


そのことを改めて考える日にしようかなと思います。


そういう意味とはあんまり関係ないですけれど、「2012年12月21日に撮影された」というグローリーの動画化した写真を載せておきます。曲は「虹の彼方に」を編曲したものをかぶせています。


2012年12月21日の光輪



▲ この「虹の彼方に」は、昨年、私が演出した公演の劇中ソングとして私が編集・演奏したものです。


「虹」についても考えることはたくさんあります。
虹は地獄のフタが開くサインなのか、それとも天使が飛び出してくる徴なのか。


そんなことは、私がいくら考えてもわかるわけけはないのですけれど。


しかし、いずれにしても、私自身は、来年からの数十年間の地球環境をほとんど「楽観」していません。いわゆるアセンションというような言葉はもはや忘れてしまいましたし、それよりも、むしろ私は今後の「過酷」を思います。

そういう時に、ふと重い出すのは、何年か前に書いた「バックミンスター・フラーの忠告」という記事の中でふれた件で、Web Bot のクリフ・ハイがバックミンスター・フラーの言葉を引用している場所でした。

バックミンスター・フラーについては Wikipedia などを参照していただきたいと思いますが、簡単に抜粋しますと下のような人です。


リチャード・バックミンスター・フラー(1895年7月12日 - 1983年7月1日)は、アメリカのマサチューセッツ州出身の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。フラーはその生涯を通して、人類の生存を持続可能なものとするための方法を探りつづけた。



彼が常々言っていたことは「自然の力とは戦ってはならない。使うのだ」ということだったと言われています。

そのことをクリフ・ハイが書いた2009年3月のウェブボットの巻末エッセイを載せておきたいと思います。



ALTA レポート 1309 クリフ・ハイ巻末エッセイ
2009年3月

太陽系全体で大きな変化が起こっている。ここで思い出して欲しいのは、「自然の力とは戦ってはならない。使うのだ」というバッキー・フラーの忠告だ。

(今は)変容が始まる年である。太陽系のこの変化によって人間性の変容のプロセスは加速されるのである。その意味では、まさにいまわれわれは巨大な転換点に立っていることになるのだ。

今後、様々な意味で混乱するだろう。その中でわれわれは変容することを積極的に選択しなければならないのだ。いずれにせよわれわれは変容せざるを得ないのだから。

先ほどのバッキー・フラーの言葉を言い換えるなら「自然の力をこちらから捕まえてそれを使うべきだ」ということになろう。

今は選択と意思決定、そしてリスクを伴う行動のときだ。変容の過程が進行中であることをあなたは感じるだろうか? もしまだなら、感じるまでの時間はわずかである。待っていないで変容の過程に飛び込んでゆくべきなのだ。




それでは、残る少ない 2012年と、やってくる 2013年を思いながら、メンタルに関してはタフに過ごしていきたいですし、皆さんにもそうあられてほしいと思います。





  

2012年12月10日



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前記事: 世界終末狂想曲(1): チリの災害前に出現する巨大 UFO 報道から中国のろうそく買い占め騒動まで



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▲ テレビのインタビューで「世紀末的なジョーク」で返すメドベージェフ首相。下に、日本語字幕入りの動画を置きました。
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メドベージェフ首相のジョーク

先日の記事「オーストラリア首相が「世界滅亡の日が近づいています。マヤ暦が正しいことが証明されるのです」と国民に宣言」でご紹介したギラード首相が「ジョーク」をかました翌日くらいに、今度は、ロシアの首相のメドベージェフさんのテレビでのインタビュアー相手への「ジョーク」が話題となっています。

そのジョークの内容は「小型の核の入ったケースをエイリアンに渡したことがある」というような感じの内容でした。

インタビュアーの女性も笑っていて、ジョークなのはわかるのですが、なんかこう・・・先日のオーストラリアの女性首相のもそうなんですが、「本人がニコリともせずに言うので」、見ているこちらは、やや戸惑う面は確かにあります。

たとえば、日本の政治家かなんかに、政見放送かなんかで、

「実は私は幽霊なんですよ」

真面目な顔で言われても、どう対応していいのだか困るような。


ところで、ロシアついでにもうひとつ動画を貼っておきます。

これもロシアのテレビニュースで放映されたもので、「ロシアのふたつの太陽」なんですが、これまで見てきた「ふたつの太陽」と比べても、かなりの異質感のようなものを感じるものです。

なぜなら、「ふたつの太陽が同じ輝度で光を反射させている」からです。

動画が見られない場合のために写真も貼っておきます。

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動画はこちらです。

ロシアのふたつの太陽




ロシアのテレビによると、フェイクではないとのことですが(まあ、放映した以上はそう言うでしょうけれど)、なんなんですかね。

光学現象的に考えると、よくわからないです。




実は私はいまだに「この世の終わり」という意味がわからないのです


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▲ キューバの首都ハバナ東部のビーチで、マヤの儀式に参加する人々。テレグラフより。


前回、「世界終末狂想曲」というようなタイトルで、いくつかの国の騒動を書いたのですけど、その続きはいくらでもあってキリがないのですが、アメリカなどを含むいくつかの国では、「 2012年 12月 21日に世界は終わりませんので、パニックを起こさないように」という警告を発しているほどの事態でもあります。


さて・・・。


ところで、「世界が終わるって何?」と実は思います。

自分の終わり?
そうではない終わり?
その基準は?

それはずっと思っています。


私はオカルティストではないですので、人間の生命の死はどうやっても死だということを確信しています。

それは概念での「輪廻」とか「永遠のサイクル」といったものとは違う「確実な生命の死」というものが存在するということで、そしてこれは地球に生きているすべてのものに与えられている宿命だと考えます。

しかし、そのことは多くの人もそう考えているはず。
だからみんな死を怖れる。

なら、一体、2012年12月21日の世界中の人の怖れは何なのか・・・と。

普通に生きていても、人はいつか死ぬわけですけれど、それと「世界の終わりの死」の違いは何なのか。


人間は地球で毎日毎日死んでいきます。

メディアで報じられる著名人やら、肉親や知人らの、「目に見える貴重な命の喪失」には多くの人が嘆き悲しむけれど、どこかの知らない国の道路脇に捨てられている死体のことをいちいち想像して涙ぐんだりする人はほとんどいません。

しかも、それは実際にはできないことです。
それをしだすと、毎日毎日、10万回くらい泣かないといけないからです(そのくらい毎日毎日人が死んでいるという意味です)。


なので、 2012年 12月 21日にもたくさん人は死ぬでしょうし、翌日の 12月 22日にもたくさんの人が地球で死んでいくことだけは予測できます。アメリカで、日本で、キューバで、韓国で、メキシコで、トルコで、南アフリカで・・・どこでも人は毎日死んでいきます。

それは、人間が地球に住み始めてから毎日毎日続いているはずです。
「地球の歴史で人がひとりも死ななかった日」なんてないと思われます。


少し前の過去記事の、

虹という「地獄の門」の彼方に
 2012年11月20日


という記事を記すまで私自身、知らなかったことで、意外でもあったのですが、キリスト教の聖書には「人間は死んだ時点でその意識が消え去る」ということが繰り返し書かれています。上の記事からの抜粋ですが、


創世記 / 3章 19節
お前は顔に汗を流してパンを得る/土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。


詩編 / 146編 3-4節
霊が人間を去れば/人間は自分の属する土に帰り/その日、彼の思いも滅びる。


コヘレトの言葉 / 9章 5-6節
生きているものは、少なくとも知っている/自分はやがて死ぬ、ということを。
しかし、死者はもう何ひとつ知らない。彼らはもう報いを受けることもなく/彼らの名は忘れられる。




しかし、一方では、聖書だけではなく、様々な神話、伝承、聖典が「永遠」という概念を書くわけですが、上の聖書のように、こんなにドライに「人間の死」というものを扱う中で、それでは、いったい、何が永遠なのかというと、どうやら、


「この世が永遠だ」


と言いたいようです。

上の「コヘレトの言葉」には、


世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。


というくだりがあります。

また、昨日の記事で初めて知りました7世紀の中国の預言書「推背图」( Tui Bei Tu )の出だしは以下のようなものでした。


私はこの広大な世界の終わりを知らない。
太陽と月のサイクルは永遠に続いていくのだ。


でした。

大体、多くの神話や伝承の言うところは同じようなところに行き着くように思われます。

この「永遠に続いていく」というものの中に「人間の命」というものは含まれてはいないですが、では「永遠に続いていくものは何なのか」ということは大変に難しいです。


宗教を信奉されている方なら「神が永遠」だと思われるかもしれません。

しかし、この「神」というもの。少なくとも、たとえば、キリスト教やイスラム教といった大きな宗教の聖典では「存在自体が危うい」。



新約聖書「ヨハネによる福音書」1章 18節

いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。




コーラン「純正章」 4節 第112章

アッラーは、自存され、御産みなさらないし、御産れになられたのではない、かれに比べ得る、何ものもない。



聖書のほうでは「(神は)誰も見たこともないし、神を示したのが誰なのかもわからない」というようなことになっていて、コーランでは、(神は)生まれたこともないし、生みもしないとなっている。

このように存在が危ういものが永遠である・・・というのもなんか変だ。


しかし、いっぽうで私は「宇宙」とか「宇宙論」というものは上のようなものだと確信しています。私は執拗にビッグバンを嫌悪していますが、ビッグバン理論というのは上の「反対」であるわけです。宇宙を「見たもの」はいるし、宇宙は「生まれた」ということを言っています。

ビッグバンの拠り所となっているものに「宇宙マイクロ波背景放射」というものがありますが、「マイクロ波がどうしてこの世に存在するか」ということまで考えると、根拠の拠り所が実は上の聖書などの「見たこともない神」とも近いほど危ういということもまたわかるような気がします。

しかし、面倒くさい話はともかくとして、宇宙というのはコーランでいうところの、

・生まれたことがない

という概念と、聖書で言うところの、

・いまだかつて(宇宙の実態を)見た者はいない

というふたつの概念で十分に説明できるものだと私自身は思っています。



・・・・・・おっと。


世紀末の話から何だか話が逸れてきてしまいました。



破局は私たちの心の中に巣くっている


しかし、世紀末といえば、私たちの世代(1960年代生まれなど)は、子どもの頃からノストラダムスの大予言などを体中に染み込ませて生きてきた世代です。1999年に世界は終わる、と。

しかし、その1999年。
何か現実的にも個人的な心理的にも騒動があったかというと、そういう記憶がないのです。コンピュータなどの「2000年問題」というほうがクローズアップされていたほどで、「やっときた 1999年は何の感慨もなく過ぎていった」という感じだったと思います。


しかし、今回の2012年12月21日に向かっての世界の方向は、その時とは明らかに違います。


その理由は「マヤ族」という概念とは関係ないと私は思っています。


そして、その理由を説明する最も適切な理由は、昨日の記事の翻訳記事りの最後に出てきた、中国の北京大学のルー・ジーファ教授という人の以下の言葉、

「これは中国の社会的不安を反映しているものだ。現在の中国の中で、自分の生命も社会の安定も不確実であるということに起因している」


というところから、「中国」という言葉を抜けば、すべてに当てはまることのように思います。

私たち現代人はいろいろな意味で「行き果ててしまっているのだと感じます。

この先の世の中があるにしてもないにしても、絶望感のほうが強くなり過ぎた世界となってしまったということのように感じます。


「こんなんなら終わっちゃったほうがいい」


そう思っている人はとても多いと思います。



それでも、実際、(解釈にもよりますけれど)世界の終わりなんて来ることはないわけで、心の中はすでに破局していたとして、前に歩いて生きて行くしかないというのが今の多くの人々の人生なのかもしれません。



何だか途中から話が曲がってしまって、元のテーマに戻るのが難しくなりましたので、今回はここまでにしておきたいと思います。

次回は、話を地質的な話題に戻します。
アメリカのかなり広範囲で起きている「地質的異変」について書ければ書いてみたいと思います。



  

2012年10月25日



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今回の記事は、昨日の記事で書きましたように、ドイツ研究センターを中心とした国際研究チームが、人工衛星からの観測で、地球のコアなどに急速な変化が起きているという論文を発表したことに関してのものです。

記事には図やアニメーションがありますが、キャプションでの説明があまりなく理解は難しいですが、たとえば、下のような図を示すアニメーションなどがあります。下のは、単位のところに nT (ナノテスラ)という単位が見えますので、磁場(多分、磁場の加速の度合い)の変化だと思われます。

core-01.jpg






 


意味の詳しいところはわからないにしても、2004年から2009年という間だけでも、地球の磁場(あるいは磁場の加速度や減速度)は、地球全体で変化していることがわかります。

発表した研究チームの中心であるのドイツの研究機関は、この磁場の変化は「地球のコア(内核と外核を含む地球の中心部)の変化と関係がある」と言います。そらには、地球の重力の変化とも関係しているようです。

なので、今回のデータでは、「(地球の)核と磁場と重力は連動して変化する」ということのようです。

ところで、このことで思い出すことがひとつあります。
太陽系全体のことです。



木星の大規模な激変と思い出して


今回の記事は地球での話ですが、「惑星の大規模な範囲での急速な変化」ということに関しては、現在、木星で進行している大変化を彷彿とさせるものがあります。過去記事で、木星の衛星イオのことに少しふれましたが、木星本体も急速に変化していて、その変化の面積は地球よりはるかに巨大です。

ご紹介すると以前書いてから、なかなか機会がなかったですので、今回の地球の変化の前に木星の変化について簡単にご紹介しておきます。

オリジナル記事は、米国のデイリーギャラクシーの、

Jupiter Undergoing Cataclysmic Changes
 Daily Galaxy 2012.10.17

です。
それはこのような出だしで始まる記事です。


劇的な変化を遂げている木星

NASA ジェット推進研究所の上級研究員グレン・オートン氏は次のように述べる。

「今、私たちが目撃している木星の変化は、木星全体におよぶ巨大なものです。以前にも、木星の変化については観測されていましたが、現在、私たちは最新の観測機器により木星の変化の詳細を観測しました」。

「この数十年、ここまでの変化は観測されていませんでした。そして、今までにない領域でも変化が起きているのです。同時に、私たちは木星にこれほど頻繁に物体が衝突している光景を見たことがありません」。

「私たちは、今、どうしてこのようなことが起きているのへの理解を得ようとしているところなのです」。



という始まりで、つまり、 NASA の上級研究員の人の驚きの言葉で始まっているのですが、そのあたりは、NASA が発表している木星の変化の写真を見ればわかります。

jupiter-2009-2012.png

What's Causing Turmoil On Jupiter, Planetary Changes, Bombardmentsより。


上の図は、2009年から2012年の木星の表面の様子です。

木星の表面には2本の「赤道縞」と呼ばれる太い線があります。木星の表面は、アンモニアの結晶やアンモニア水硫化物と考えられている雲に覆われているとされ、その表面が近年、大規模な変化を見せているのです。

この木星の変化については、過去記事でもふれたことがあります。

下の記事では、2010年に上にある「赤道帯のひとつが消失した」ことと、巨大な上昇気流の雲(プルーム)のことについて書いています。

木星の異常気象: 壮絶な高さのプルームが観測される
 2010年11月23日



上記記事より。2010年に、下のほうの太い線が消滅したことがわかります。2011年にまたその線が出現しましたが、今度は上のほうの線にも変化が見られます。


こういうことが「驚くべきこと」といえるのは、前例のない変化であると同時に、「木星の巨大さ」ということも関係しているように思います。下の図は、木星と、太陽系の他の惑星の大きさを比べたものです。



▲ 木星と他の太陽系の惑星の大きさの比較。


上の「赤道帯」にしても、その太さ自体が地球より大きな距離を持つようなものであり、それが「急速に変化したり、時には消えたりしている」ということが、「劇的」という表現とも結びついているように思います。

また、上の NASA の研究員の言葉にある、

> 木星にこれほど頻繁に物体が衝突している光景を見たことがありません。


についても、この数年は確かにものすごいものがあって、「地球の大きさと同じか、それより大きな爆発」が何度も起きています。

これについても過去記事で何度か取り上げましたので、リンクしておきます。

この13ヶ月間で3回目となる木星での爆発
 2010年08月23日

木星で巨大な光のフラッシュが観測される
 2010年06月06日



▲ 2010年8月20日に、熊本在住の天文家の立川正之さんが撮影して米国スペースウェザーが発表した「木星の爆発」の様子。


これらの爆発は、小惑星などを含むなんらかの衝突という見解が一般的となっていますが、どれもこれも、これが地球だったら「地球そのものが壊れてしまうほどのレベル」の大爆発で、本当に何かの衝突なのかどうかはともかく、何らかの大きな現象が「連続して」起きていることは確かのようです。

先頃の記事、

「良い時代と悪い時代」
 2012年10月06日

にならえば、木星は3年くらい前から「悪い時代」に入っているようで、地球規模での大爆発が数ヶ月に一度起きているようです。


そして、上の「良い時代と悪い時代」の一連の記事にありますように、かつて、この地球にも同じような時代があったと考えられます。



では、「地球のコアと磁場と重力の急速な変化」に関しての記事です。

記事はとても難しい内容で、うまくご紹介できていないように思いますが、とりあえずこの時点でアップいたします。

ちなみに、記事に出てくる「 CHAMP 衛星」という衛星の名前をはじめて聞いたのですが、衛星重力ミッション − 衛星による自由落下重力測定というページによりますと、


000年7月に打ち上げられたCHAMP(CHAllenging Minisatellite Payload)は,衛星に搭載したGPS受信機で精密軌道決定を行っており,歴史上初めて,衛星そのものによる重力場測定を可能とした。

CHAMPで採用されたこのような重力場の測定方法は,高高度のGPS衛星(高度20000km)から高度数100kmの低軌道衛星を追跡することから,High Low Satellite to Satellite Tracking(H-L SST)と呼ばれている(下の図)。

Fig2.gif

▲ H-L SSTのイメージ。



というものだそう。

GPS を使って、正確な「重力場測定」というものをおこなっているようです。

ではここからです。





Rapid Changes In The Earth's Core, The Magnetic Field And Gravity Seen By Satellites
Ideas, Inventions And Innovations 2012.10.22


人工衛星から目撃された地球のコアと磁場、そして重力の急速な変化


大西洋からインド洋に伸びる領域における地球磁場の 10年のスケールでの変化は、この領域における重力の変化と密接な関係を持っている。

このことから、地球の外核(地球の核のうちの内核の外側の部分)の変化のプロセスは、地球の重力プロセスへと反映していると結論づけることができる。

これは、米国科学アカデミー紀要 ( PNAS ) の最新号で、ドイツとフランスの地球物理学者たちの研究チームにより示された結果だ。

下の図は、(A)がコアの磁界の永年変化の鉛直方向下向きの構成要素(放射状で示される)で、(B)は、それを球面として表したものだ。

magnetic-field-changes.JPG


地球の磁場の主要なフィールドは、外核の液体鉄の流れによって生成される。 地球の磁場は、私たち人間を宇宙からの放射線粒子から保護している。 したがって、外核内のプロセスを理解することは地上の防御シールドを理解する重要な事柄でもある。

そして、この理解への鍵は、地球磁場そのものを測定することにある。

地球の液体の外核の流れが、大規模な質量の変換と関係しているという事実に関連する重力の微細な変化の測定によって、今回、2つの独立した動きが示された。

地球の重力と磁場の変動のこのように接続していることに関して、最初の証拠を提供することに研究チームは成功した。

下の図にあるのは、この 10年間の地球の表面に関するアニメーション(GRIMM-3モデルから得られた)から表した地球磁場の垂直下への構成要素の加速の進行を示す。

c-2.gif


この図は、(地球磁場の垂直下への力が)加速する領域が 2003年から2008年の間にインドからインド洋の南西部に移動したことを示している。その間、2006年には大西洋の中央部で(地球磁場の垂直下への力が)減速して、その後、急速に消滅した。


研究チームは CHAMP 衛星での測定値を使用した。
この衛星での地球の重力フィールドの正確な測定値は、衛星重力ミッション GRACE ( Gravity Recovery and Climate. Experiment )から用いられているもので、このミッションは、ドイツ地球科学研究センター( GFZ )の後援によるものだ。


下の図は、地球の反転(ポールシフト)の前の通常の期間の磁場フィールドだ。チューブは磁力線で、その磁力線が中心に向かっている時を青で表し、中心から離れていく時を黄色で表している。この図から、磁力線の密集した一群が地球の中心の内部にあることがおわかりだと思う。

Geodynamo_Between_Reversals.gif


人工衛星は、地上、空中の水や氷、そして大地など、すべての重力を機械的に測定している。

なお、外核の流れの大規模な再分配を測定するためには、測定されたすべての重力の割り当てをフィルタリングする必要がある。同様に、外核のより小さな変化を捕えるために、 磁気の外皮、電離層と磁気圏の割り当てを、人工衛星で測定される完全な磁場信号から除外する必要がある。

ドイツ地球科学研究センターの CHAMP 衛星と、衛星重力ミッションに用いられるデータ記録はこの測定を可能にした。





ここまでです。

何度読み返しても難解。自分でもどうしても理解できないところもあります。しかし、これでも極力平易に書いたつもりですが・・・。

もう少しわかりやすくご紹介したかったのですが、このあたりが限界です。


結局、上の内容ですが、間違っているかもしれないですけれど、きわめて簡潔に上の内容をまとめると、


・地球の磁場と地球の重力の変化は連動している

・それらの変化と地球のコア(核)の変化は連動している

・それらは連動して急速な変動を遂げている


ということのように思います。

そして、これらの変化の実際の影響というものについての言及はないわけですが、そのあたりに関しては、「磁場や重力」と「環境」や「人間の心身」との間に何らかの関係があるのかどうかということでもありそうで、それらはまた今後、他のニュースなども合わせてご紹介できることもあるかもしれません。

今後、最近の記事の内容として続いていた「複合的な地球の(急速な)変化」ということについて、過去の地球の歴史から考えてみたいとも思っています。

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今回の記事と関連した過去記事:

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
2012年10月18日

起きていることは「ポールシフトではなく地球の大陸移動」: 地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される
2012年10月03日

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
2012年07月13日

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[1年前の In Deep ]
2011年10月26日の記事

巨大な磁気嵐がもたらしたアメリカ全域での「赤い空」



▲ 2011年10月24日の米国ミズーリ州インディペンデンスでの夜の空。



  

2012年10月20日



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前回記事は「ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(1)」です。






 


1万3000年前に「北米大陸からすべての大型生物とその時代のすべての人類が消滅した理由」は何だったのか。


mount-vesuvius-eruption.jpg

▲ ナショナルジオグラフィックの特集「10 Failed Doomsday Prophecies (外れた10の終末予言)」の中にある西暦 79年にイタリアのポンペイ市を消滅させたベスビオ火山の噴火の状況を再現した絵より。
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(訳者注) 上の西暦 79年の噴火は今回の話とは特に関係はないのですが、上のベスビオ火山の噴火のストーリーは、ナショナルジオグラフィックの「外れた10の終末予言」という特集の最初のページにあり、以下のようなことが書かれてあったのが印象的なので、最初に抜粋しました。


ベスビオ山の噴火

1999年に出版された「 Apocalypses(黙示録の数々)」によれば、紀元前 65年に亡くなったローマの哲学者セネカは、「地球は完全に燃え尽きる」と言った。セネカは、「私たちが見ているこのすべての世界は炎で燃え尽くされる。それは新しい幸せな世界の到来の合図でもある」と「予言」していたという。

ベスビオ火山はその予言通りにポンペイを焼き尽くしたが、世界全体の終末はいまだに訪れてはいない。



上の特集記事は 2009年のもので、ちょうどアメリカでもマヤの予言が大きく取り上げられたり、「2012」というような映画が作られたりした時期だったということでの特集だったようです。

しかし、考えてみれば、確かに上の記事のように「世界はまだ終わっていない」かもしれないですが、この西暦 79年の噴火は、少なくともポンペイの人たちにとっては、「世界は終わった」と同義であり、そういう意味ではローマの哲学者セネカの予言は、上の絵の人たちにとっては当たっていたことになります。

それは、日本の震災なども含めて、歴史の中で「地域的災害」としては何度も繰り返されてきたことですが、最近書いていたことは、それでもなお、現在まで数百年の地球の時代は穏やかな時代だったということなのかもしれません。過去の歴史書や、あるいは地層や年輪などが「かつて、地球には何度も激しい時代があった」ことを私たちに教えてくれているように思います。




カリフォルニアの広範囲を通過した巨大火球

最近、彗星や地球への飛行天体のことをよく書いていますが、昨日、そのことでちょっとしたニュースとなっていた出来事がありました。

NASA に「全天流星観測カメラプロジェクト」(CAMS:Cameras for All-sky Meteor Surveillance)という、隕石や流星などの天体を常時観測する部署があります。

昨日、その全天流星観測カメラが米国のカリフォルニアで撮影した「火球」の写真が今朝、いろいろなところで大きなニュースになっていました。

どうして、話題になったのかはその写真を見ればおわかりかと思いますが、目撃できる火球としては「異常に大きかった」からです。下の写真です。共に NASA の全天流星観測カメラサイトより。

Paola-Castillo.jpg

▲ カリフォルニア州のサンマテオ大学の定点カメラから撮影。2012年10月18日。



Rachel-Fritz-and-Rick-Nolthenius.jpg

▲ カリフォルニア州アプトス市から撮影。2012年10月18日


NASA によると、この隕石と思われる天体は、秒速 14キロメートルで大気に突入したとのこと。「秒速 14キロメートルって早いなあ」と思っていたら、記事をよく読むと、これは地球に突入する隕石のスピードとしては遅いほうなのだとか。

隕石自体が巨大なので、破片の回収に期待がもてると書かれてありました。


さて、最近の記事は「歴史上で何度か起きていた巨大複合災害」というものについてふれていて、今回もその続きなのですが、「1万3千年前のアメリカ大陸で起きたことは何だったのか」ということを書きたいと思っています。まず、このことが気になったキッカケから書いてみたいと思いますが、多少長くなるかもしれません。



緩慢に移行している中で「突如として」始まるいろいろなこと


古代の歴史を見ていて、以前から「なんとなく不思議だなあ」と思うことがありました。

それは「いろいろなことが唐突に発生して一気に発展する」ということでした。

たとえば、石器時代の年表などに書かれてある時代の流れを、最も「大ざっぱ」に書けば、

旧石器時代  約200万年前〜紀元前約1万年頃
中石器時代  紀元前1万年〜紀元前8000年頃
新石器時代  紀元前8000年頃〜


のようになります。

旧石器時代の200万年と比べると、次の時代のスピードアップはかなりのものですが、ただし、「旧石器時代」などの人類は DNA などから、彼らは現在の私たち人類とは関係しない生物ということになるようです。

最近わかったミトコンドリア DNA の分析から言われる「アフリカ単一起源説」というものがあり、それは下のような説明となるようです。


アフリカ単一起源説

分子系統解析の進展(いわゆるミトコンドリア・イブやY染色体アダムなど)によって、人類は14〜20万年前に共通の祖先を持つことがわかり、これはアフリカ単一起源説を強く支持するものである。

ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年であり、ヨーロッパ人と日本人の共通祖先の分岐年代は、7万年前±1万3000年であると推定された。



とあります。

これは、今の私たちにつながる現在の地球の人類の祖先というか、言い換えると、「私たちと同じタイプの人間」がこの世に登場したのは、大体 15万年前くらいの前後だったということになります。そういう人たちが複数いたとしても、大まかな時代としては「同時に」出現していたと思われます。

そして、大事だと思われることは、この頃に登場した人類は、今の私たちと「知力や体力などはさほど何も変わらなかった」と考えてもいいかと思います。個別の差はともかくとして、全体的にはさほど今と差のない人類が少なくとも 10万年にはこの地球にいた。


しかし、それにしては、どうも文明の進み方が遅い。


その後に、たとえば日本の旧石器時代の遺跡からの歴史や、縄文時代からその後へと進んでいく文明の方向性を見ていると、

なんでこんなに進み方が遅かったのだろう?

と思ってしまうのです。

繰り返して書きますが、多少の差はあっても、この時代の人々はすでに、今の私たち人類とほぼ同じ脳、つまり知性と筋力を持っていた人たちだと考えるのが妥当だと思います。場合によっては、「基本的にまったく同じ」だったと思います。


今の私たちが何の教育も受けずに裸で草原や森林に放り投げられたとしたら、「何万年も何も作らずにじっとしているだろうか?」と思います。


スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」では、サルが骨を武器として見立てる場面から始まりますが、たとえば、私たちなら(そう教えられなくても)骨や棒のようなものを武器だと見立てるのに、数万年もかかるだろうか、と。


下の日本の年表を見ると、弥生時代あたりまでがあまりにもゆっくりとした文明の時代の流れとなっているのですが、弥生時代までの「数万年」という長い時代を暮らしていた人たちも、私たちと同じ人間だったと考えると、どうしても不思議でならない。

jidai-01.jpg

日本史時代区分表より。


そして、歴史では文明の進化などにおいて「突然加速が始まる」という瞬間があります。そして、加速が始まるとしばらく止まらない。これは生命の進化などでもそうですが、突然といっていいほど、唐突に発生、あるいは開始する


見ていると、それはあたかも、「突然、人類が背中を押される」(生物の進化なら、新しい芽が登場する)という時代が区分の中に存在します。そこからそれを起点として加速度的に発展していく。

その起点、あるいは節目には人を導いたり覚醒に至らせる「何らか」の出来事があったのではないかと最近は思います。「それまではゆっくりしているのに、突然に変化する」ということが古代には多すぎる。

「覚醒に至らせる」などという書き方はオカルトくさいですが、難しい話でなく、たとえば、「気温が変化する」とか「気候変動がある」とか、最近の記事の流れのような、「彗星などによるウイルスの流入での DNA に変化があった」とか、とにかく「何か」が起こったと考えるほうが妥当な気がするのです。

ウイルスの流入での DNA に変化というのは、今現在の地球だとバクテリオファージなどの ウイルス改変の仕組みをご覧いただくと想像しやすいかとも思います。これら小さなものたちは「生物を根本から変えて」しまう力を持っていて、そして、大ざっぱにいえばどこにでもいます。

phage.png

微生物の遺伝学 〜 細菌の形質導入より、バクテリオファージの働き。


また、「気温」に関しては、1万年前くらいまでは、いわゆる氷河期だったんですが、改めて気温の推移を見ると、「人々の生活が変わらざるを得ないほどの変動だった」とも言えるかもしれません。過去記事の、

「良い時代と悪い時代」(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

に、フレッド。ホイル博士の著作から、「ヨーロッパと北米の1万4000年前から現在までの気温の推移」を表した下のグラフを載せました。




上の記事を書いた時にはそれほど気にしていなかったのですが、このグラフでは、1万3千年前から気温が急上昇していることがわかります。

この1万3千年前頃は、最終氷期という、最後の氷河期の時代だったようですので、気温が低かったのはわかるのですが、「平均気温として十数度も違う」というのは「もう別の国や別の惑星」の話のようにも思います。


まあしかし、気温のことは別の話になるのでともかく、書きたかったことは、昨日までの記事に書いていた、「複合で発生する出来事」という概念のことです。


上の表では1万3千年前を「起点」として、地球は氷河期から抜け出していますが、その「1万3千年前に地球で起きたこと」に関して、科学の世界では議論が続いています。何が起きたかというと、その時代に、「北米大陸から大型の生き物が一掃された」らしいのです。

当時の北米大陸では、大型の哺乳類から当時の北米大陸でクローヴィス文明というものを築いていた高度な先住民族まで、「全部消えた」のでした。消えたというか絶滅したということなのですが、その理由はよくわかっていません。

今回、このことを考えていて、ネットで調べていましたら、米国のニューサイエンティストという科学メディアサイトの 2009年の記事にこのことに関しての議論がありました。

これをご紹介したいと思います。

ちなみに、下の記事をお読みになる場合、先日の記事で引用したフレッド・ホイル博士の以下の部分を念頭において読まれていただくと幸いです。


ただし、われわれは、この大破局が純粋に物理的なプロセス ----- 彗星のダストが地球を包み込んで太陽の光が遮断された結果だとか、巨大物体が衝突したこと自体が招く地震や洪水、火災など ----- によって引き起こされたのだとは思わない。



の部分です。

これはつまり、彗星が地球に衝突、あるいは空中で爆発したとしても、その爆発や衝突の衝撃などの影響で生物が死滅したということではないだろうということです。要するに、「パニック映画みたいな爆発災害が絶滅の原因なのではなく、違う意味での彗星の作用としての絶滅劇」だったというような意味でしょうか。

ホイル博士の考えでは、恐竜が絶滅した6500万年前には、大彗星の衝突が地球上に「遺伝の嵐」を巻き起こしたとしています。そして「あるものは一掃され、新しい遺伝の芽が地球上に芽生えた」ということです。

巨大彗星の衝突、ということ自体の物理的インパクトも確かに大きいでしょうが、生命というのはその程度のことでは「種全体は絶滅しない」ものだということのようです。

それではここからです。





Was there a Stone Age apocalypse or not?
New Scientist 2009.11.19

石器時代の黙示録の存在の可否


今から1万3000年前、北米大陸の様々な大型生物が完全に消滅した。動物だけではなく、当時の北米大陸に移住した人間たちもすべて消えた。

この記録的な大絶滅に関係する推測のひとつとして、当時の北アメリカに巨大彗星が衝突したという説がある。

突如として、マンモスがいなくなり、マストドンもいなくなり、そして、クローヴィス文化を築き上げていた人類もすべて地上から「消えて」しまった。

この一種、神秘的ともいえるストーリーの原因は、世界中の科学者たちによって追求されてきた。そして、いつも議論の対象となった。

最近になって、彗星の衝突のインパクトの影響は小さなものだったかもしれないという新しい研究(※2009年時点)が示された。

しかし、彗星の衝突での絶滅説を主張する科学者たちは、サンフランシスコで開催されるアメリカ地球物理学連合( AGU )の会合で、彗星説を裏付ける証拠となる新しい調査でのデータを提出するという。その会合で、彗星説と、彗星説に懐疑的な学者たちの間で議論が展開されると予測されている。

彗星説に否定的な、ウィスコンシン大学のジョン・ウィリアム教授は、次のように言う。

「12900年前には、何ら特別な大きな出来事は起きませんでした」。

当時の北米大陸の大型哺乳類は、1万3000年前の絶滅前からすでにその数を著しく減少させていたとウィリアム教授は言う。



湖底の調査からは

ウマやマンモスなど、大型の植物を食糧としていた哺乳類の糞から見つかる真菌のスポロミエラ( Sporormiella )の胞子を確かめるために、ウィリアム教授と研究チームは、米国インディアナ州とニューヨーク州の湖で層をなしている湖底を調査した。

そして、胞子数の低下から、大型動物の個体数が、14,800年〜 13,700年前の間で一定の割合で減少し続けていたと結論づけた。彗星が衝突したとされる時代より 800年も前から大型動物は減少していたという。

教授は、このデータから、何らかの突然の衝撃によっての絶滅ではなかったと述べる。

ただ、このウィリアム教授の調査とデータは、北米大陸の非常に限られた地域だけのデータから得たもので、全体を語るデータとしての信頼性となると、米国カリフォルニア大学の地質学者であるジェームズ・ケネット博士( James Kennett )は、「過剰解釈の典型的なケースです」と言う。ケネット博士は、彗星説の提唱者のひとりだ。



クローヴィス文化の発展からみる

人類学者たちの中にも、クローヴィス文化が突然消滅したという説に対して反対の意見を持つ人々が多い。

とはいえ、クローヴィス文化の独特の文化の痕跡が、1万3千年前に急速に消滅したことは事実だ。この時期は、地球の気温が急速に下がり始めた(氷河期)時代でもある。

しかし、アリゾナ大学のヴァンス・ホリデー教授は、「それでも、クローヴィス文化の時の人々が絶滅したわけではないはずです」と言う。

「クローヴィス文化の人工品のスタイルが変化していったのです。そのような例は世界中で見られます」。

また、当時の北アメリカの人々は、一定の居住地に短い期間しか留まらない移動型の狩猟生活集団だった。その上、ヤンガードライアス期(1万2900年前–1万1500年前)の地層には、地球外の物質(彗星などが衝突した証拠となる元素など)が見つかっていない。

恐竜を絶滅させた時代の地層には、世界中から地球外の元素が発見されているが、1万3千年前の地層には見当たらないのだ。



彗星説に難しい問題

ダートマス大学の同位元素専門の地球化学者であるムクル・シャーマ博士( Mukul Sharma )は、その時代の地層から、いかなる白金系の元素も見つけることができなかったと述べる。シャーマ博士は、アメリカ地球物理学連合( AGU )において、その調査結果の詳細を述べる。

しかし、その時代に「何か」が太平洋の周辺に衝突していた可能性が高いこともまた事実だ。

それもシャーマ博士の調査による報告によるものだ。博士は、アメリカ地球物理学連合の別の会報の記事で、1万6千年前から8千年前の間に太平洋中部の海底の地層から地球外のオスミウム(白金族の元素)の跡を発見したことを報告している。

また、ヤンガードライアス期の地層に、1908年のシベリアで起きたツングースカ大爆発と類似した痕跡が見いだせるとカンザス大学のエイドリアン・メロット博士( Adrian Melott )は言う。

ただし、メロット博士によると、その時の北アメリカでの爆発は、「何が衝突したのかはともかく、それはツングースカより何桁も大きなもの」だったと確信しているという。




  

2012年10月19日



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続きの記事は「ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(2)」です。






 



halemaumau.jpg

▲ ハワイのキラウエア火山のハレマウマウ火口。ここ数ヶ月でどんどん上昇してきて、10月になってから、近年での過去最高レベルまで溶岩が上昇しています。写真はアメリカ地質所(USGS)が撮影。


昨日の記事、

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日

を書いた後、いろいろと考えるところはありました。

上の記事の内容はドイツの科学機関が、過去10万年程度の地球の歴史の中で最大級の地質イベントだったと考えられる3つの出来事が同じ時(約 4万1000年前の数百年間のあいだ)に起きていたということをつきとめたということでした。その3つは、

・地球の磁場の逆転(ポールシフト)
・超巨大火山の噴火(過去10万年で最も巨大だとされる噴火)
・急激な気候変動

です。

これらは放射性炭素などの解析によって明らかになったということでしたが、これが地球上の1カ所だけの分析でしたら、「地域的な問題」ということも言えたかもしれないのですが、上のドイツの調査では、黒海の堆積物とグリーンランドの氷床からという、地球上で比較的距離のあるふたつの地点、さらには、ハワイなどのかなりの広範囲での「データが一致した」ということは、当時は、地球全体で大きな環境変動が起きていたということが言えるように思います。


今年の9月に『西暦535年の大噴火』というアメリカ人ジャーナリストが書いた本を読んで思うところがあり、そのことについて何度かふれたことがありました。

ウイルスの流入の繰り返しでDNAの進化をなし得てきた人類をサポートする「宇宙と火山」
 2012年09月23日

等の記事ですが、『西暦535年の大噴火』という本の原題は「カタストロフィ(壊滅的な災害)」であり、噴火という前提として書き始めたものではなく、535年に地球全体を巻き込む「何か」大きな出来事が起きたというもので、その前後の歴史のことが書かれています。

著者はこの本の最後で、「起きたことの可能性」として次の3つを上げています。

・小惑星の地球への衝突
・大彗星の地球への衝突
・巨大火山の噴火



このうち、535年に「大噴火」(インドネシアのクラカタウ山)が起きていたこと自体は、ほぼ間違いがなく、著者は火山噴火による気候変動という可能性がもっとも大きいとしています。

しかし、上の In Deep の記事や、あるいはその前に書きました「西暦 541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録」という記事で、私は、「本当に火山噴火だけだったのだろうか」という考えるようになっていきました。


地球全体が壊滅的ともいえる激変を遂げた時期は「億年」という単位で考えても、地球上に何度も何度もあったはずです。

それらに対して様々な説や理由が今でも研究されています。しかし、たとえば、人類登場以前の原始生物や恐竜の大量絶滅などに関しても、隕石の衝突、彗星の衝突から、ガンマ線バーストなど、要因となり得ることは考えられても、今のところ「確定したこと」は何もわかっていません。

その中で、私はふと「複合」という文字が浮かんできたのでした。

西暦 535年のことに関しても、「小惑星の地球への衝突、彗星の地球への衝突、巨大火山の大噴火のどれだったのだろう」と考えるより、

全部同時に起きた

と考えるのがわかりやすいのではないかと。

もっというと、偶然全部同時に起きたのではなく「全部が関連している」ということなのではないかと。


こちらの過去記事に、フレッド・ホイル博士の著作を引用した部分がありますが、そこでホイル博士は次のように書いています。


『生命はどこから来たか』 エピローグより

彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。



上の中にある、アリストテレスの時代から、


> 西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。


ということをホイル博士はもっとも懸念としてとらえていたようです。


そして、この「アリストテレスの呪縛」は今でも続いているような気がします。たとえば、「地球は宇宙の中にある」という、ほとんど誰でも学問レベルでは知っていることでも、実際には多くの今の人々は「宇宙と地球は別々のものだ」と考えているような気がするのです。

しかし、地球は紛れもない宇宙の一部であり、上に見える空や星とまったく一体のものです。

そう考えると、彗星などの現象と地球の現象は、別々のものではないと考えることに不都合はないのではないかと思うのです。


41000年前は、「ポールシフト+巨大火山の噴火+環境変動」という(ほぼ)証明された地球の環境変動があった上に、宇宙からも「何か」あったのかもしれません。

その「何か」のうち、確定しているのは、「雨あられと地球上に降り注ぐ宇宙線と放射線」でした。これは地質(グリーンランドの氷床)の調査で明らかになっています。

しかし、他にも何かあったかもしれません。

なぜなら、宇宙線と放射線だけでは、生命を衰退させる(あるいは活性化させる)ことはできても、「新しい生命の芽」とはならないからです。新しい生命の芽とは言い換えれば、「新しい遺伝子(DNA)の登場」です。

ちょっと話は違う方向なのかもしれないですが、このことを少しだけふれさせていただきます。



「生命の進化」と関係する彗星の地球への衝突


フレッド・ホイル博士の『 DNA は宇宙を流れる』という著作の中に次のようなくだりがあります。長い部分からの抜粋で、飛び飛びとなっていることを最初に記しておきます。


『 DNA は宇宙を流れる』 進化のメカニズム より


動植物の化石記録には、種の突然の進化、多様化の他に、同じくらい突然の絶滅が記されている。なかでも劇的なのが、6500万年前の恐竜の絶滅だ。地球の上を1億年以上も我が物顔にのし歩いていた巨大な爬虫類たちは、地質学的に見ると驚くほど短期間に滅亡してしまった。

この大破局に彗星が一枚かんでいたことは今や常識となっている。これは、最も新しい(すなわち、絶滅に近づいている)恐竜の化石が見つかった世界中の地層に、異常に高濃度のイリジウムが含まれていることから明らかになった。イリジウムは地球上にはほとんど存在しない元素であるが、彗星や隕石などの地球外天体には比較的多く含まれている。

そして、恐竜が絶滅した時代に形成された世界中の地層からイリジウムが発見されたということは、その天体が非常に巨大なものであったことを示している。

ただし、われわれは、この大破局が純粋に物理的なプロセス ----- 彗星のダストが地球を包み込んで太陽の光が遮断された結果だとか、巨大物体が衝突したこと自体が招く地震や洪水、火災など ----- によって引き起こされたのだとは思わない。物理的な災害では、種がかなりの程度まで衰弱することはあっても、種全体が絶滅するとは考えにくいからだ。

(中略)

think-a3.jpg

▲図4 哺乳類の進化


図表4(上)は、哺乳類の化石記録から進化の道筋を逆に辿ったものだ。ほとんど関係がないように見える哺乳類のもとをたどると、同じ時点で一つに収束してしまうことに気がつかれるだろう。

恐竜の大絶滅も、海の生物相の劇的な変化も、哺乳類の大出現も、6500万年前に大規模な遺伝の嵐が起きたことを示唆している。その原因となったのが、大彗星だったのだ。




という部分があります。

「同じ時点で一つに収束」というのは、上の図の白亜紀(恐竜の時代である約 1億5000万年前から6500万年前の間)と暁新世(哺乳類登場の約 6,500万年前から 5,550万年前)にある、この、

think-b.jpg


で赤丸で囲んだ部分です。

この時にホイル博士の言葉をお借りすると、「遺伝の嵐が起きた」ようで、そこに彗星が絡んでいるというのがホイル博士の主張でもあります。


この時は、「恐竜が(多分)彗星が運んだウイルスなどで遺伝子を破壊されて全部が絶滅」して、そして、「新しい芽」が生まれた。

この「新しい芽」という事例は、その後も多分、繰り返し起きていたことなのではないのかと思ったのです。

多分、10万年前から20万年前のあいだに、「忽然と地上に姿を現した人類」(ミトコンドリア・イヴと呼ばれる女性のような)も、そのことと関係があるのではないかと思います。

昨日の記事のような「地球自身の大変化」というのは、地球が宇宙のひとつである以上、宇宙の変化ともいえると思います。

そういえば、昨日、「木星でも異変が起きている」ということを書きましたが、昨日、さらに、「木星の衛星イオで何か異常なことがおきている」という記事がありました。

まだ訳していないですが、木星の衛星のひとつである「イオ」という星は「ムチャクチャともいえるほどの火山の噴火が存在する星」のようです。

記事では、木星の衛星イオの火山噴火が「どのくらすさまじいものなのか」ということが示されているのですが、これは本当にすごい。たとえば、下は 2004年の噴火と 2009年の噴火の際に観測された写真です。

下の「白いもの」や「穴のようなもの」が噴火ですが、その大きさ!


vol-2009.jpg

▲ 衛星イオの噴火の様子。


これを地球での火山の噴火の光の大きさと(天体の大きさとの比率として)比較すると、本当にこの地球では見たことのないような「超巨大噴火」が頻繁に起きていることがわかります。上の衛星イオの他の写真などは、

» Why Is SETI Monitoring Io? Something Insane Is Going On

にあるオリジナルの記事の中にあります。


この地球で、上のイオのような無軌道な規模の噴火が起こることはないと思うのですが、「絶対にないのか?」というと、それはわからないわけで、それは、「絶対に巨大彗星など衝突しないのか?」ときかれても、「それはわからない」としか言いようがないのと同じで、いろいろなことはわかりません。

しかし、いわゆる大災害というのは、上でふれた 6500万年前の進化の嵐ということを考えても、「何らかの進化」と結びついていることは明白で、言ってはいけないことかもしれないですが、敢えて断言させてもらえば、

「地球にとって、彗星の衝突も超巨大火山の噴火も必要なこと」

だと思うようになりました。

しかも、これらは過去に実際に起きていることで、さらに、これらは紛れもない「自然現象」であり、仮にその徴候があっても、私たちに食い止められるというようなものでもありません。

自然現象と書きましたが「宇宙の自然現象」という意味です。


そんなわけで、まだ書きたいことはあるのですが、無駄に長くなるのも何だかご迷惑だと思いますので、2回くらいにわけます。

次回は、著作『西暦535年の大噴火』の中の「彗星説」という部分を抜粋して、著者がどうして「彗星ではない」と考えたのか、検討してみようと思っています。反対から考えれば、「535年の災害は巨大彗星の爆発だったかもしれない」からです。


場合によっては、西暦535年に私たち人類は、6500万年前の恐竜のように「絶滅していた可能性」があったのかもしれません。しかし、今、現に私たちはこのようにいます。

人類は絶滅しませんでした。
この意味は「非常に」大きいと思います。


ところで、冒頭にキラウエア火山の写真を載せましたが、これは今、ハワイのニュースで大きく報じられているものです。長いものではないですので、翻訳してご紹介しておきます。

ハワイといえば、今年の2月に「ハワイのプナ地区で震動が続いている」ということがあり、記事にしたことがありますが、今回の火口はこのプナ地区にあります。ここには「ペレ」という神様の伝説があり、その神話のことと共に、過去記事の、

「火の女神と龍の女神が戦った地」ハワイ島での謎の振動を巡る騒動
 2012年02月25日

でご紹介したことがあります。


そのハワイのキラウエア火山の溶岩湖が最高レベルまで上昇しているというニュースを、ハワイのビッグアイランドというメディアからご紹介します。
ここからです。





Kilauea Volcano lava lake reaches highest level
Big Island 2012.10.17


キラウエア火山の溶岩湖が過去最高のレベルにまで上昇


hale-02.jpg

現在のハレマウマウ火口。


キラウエア火山は最近、かなりの活動の様相をみせていたが、キラウエアの火口のひとつであるハレマウマウ火口の中の溶岩湖が 2008年の噴火以来、最高レベルに達した。

キラウエアの山頂の溶岩湖は、9月14日には、火口の下わずか 45メートルの高さにまで上昇した。アメリカ地質調査所( USGS )のハワイ島火山観測所の科学者によれば、これは最高レベルの高さだという。

過去数ヶ月で、キラウエアの火口の溶岩湖は少しずつ上昇していたが、10月5日現在では、溶岩は、火口の周辺を覆う「バスタブ」をさえ覆うレベルにまで上昇している。

そして、最近は、ハワイ火山国立公園にあるジャガー・ミュージアム(博物館)ほどの遠くまで震動と爆発音が日夜聞こえるようになっていた。

この火口内の溶岩レベルの上昇は、キラウエアの火山地域の面積の膨張と関係しているとハワイ島火山観測所は述べた。

なぜ、キラウエア火山の膨張が起きているのかの根本的な理由はわかっていないが、科学者たちは、マグマの増加が原因だとは考えていないという。

様々な推測はあるが、何が起きているのかは時間の経過でのみわかることなのかもしれない。

ともあれ、今も震動と爆発音がかもしだす「ショー」は続いている。




  

2012年08月17日



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bangladesh-rural.jpg

▲ バングラデシュの田舎の風景。英国ウォーリック大学がおこなった大規模調査は、睡眠障害とは無縁のような、このような光景のバングラデシュの田舎(都市部ではないという意味)が、世界で最悪の睡眠障害の発生率を持っていることを示しました。






 



かつてウェブボットを読ませていただいていた時に、「世界的な睡眠障害が広がる」という内容の予測の記述がありました。
2009年の春頃のウェブボットです。

その記事に私は当時大変に興味を持ったのですが、その理由は、当時、私自身に深刻な睡眠障害が続いていたからでした。

今から3年以上前ですが、あれを睡眠障害と言っていいのかどうかわからないのですが、「何時に眠りについても、毎日同じ時間(深夜)に目覚めてしまう」ということになっていて、正直かなり疲れていました。

その頃書いていたブログ(クレアなひとときのこちらの記事など)にもちょっと書いたりしたこともあったのですが、今はもう忘れてしまいましたので、その記事(当時はコメント欄もありましたので、当時のコメントもそのままです)から、当時の私の様子を転載しますと、


(自分の睡眠の問題について)ここ数日の自分を観察していますと、漠然と「夜中に目が覚める」というより、1時55分に目が覚めて、そこでうまく再度眠れても、次は2時55分に目覚める、というように、目覚める時間がわりと決まっているようです。

2時55分の場合は少なくとも朝5時くらいまでは再び眠ることができません。周囲の他の睡眠障害の人たちもそのようですが、就寝の時間はあまり関係ありません。午後9時に寝ても夜1時に寝ても、大体同じ時間に目覚めます。



とありました。

この問題は、つまり、「場合によっては1日1時間くらいしか眠れない日が続いていた」ということになって、どのくらい続いたのか正確なところは覚えていませんが、数ヶ月とか半年とか、そういうレベルで続いていたように思います。うちの奥様などもやや心配げな感じでした。

まあ、私本人は疲れていることを除けば大した気にしてはいなかったのですけれど。

そこに、当時のウェブボットの「世界的な睡眠障害」についての予測記事があったので、とても興味を持ったということでした。

その部分を少し抜粋してみます。
2009年4月に配信されたものです。
ウェブボットは、書かれてある予測年代とか予測日時は気にしないで読むほうが良いです。



ウェブボット 非対称型原語傾向分析報告書 1309 パート5
2009年4月11日配信

・世界的な規模で睡眠障害が発生する。最初は個人的な問題として見過ごされるが、多くの人々が同時に同じ問題に苦しんでいることが次第に明らかとなる。これは2009年の夏の終わりから秋にかけて明らかとなる。 この現象はこれから3年間継続するが、問題が発見されるのは2009年である。

・この現象は宇宙関連のカテゴリーに出てくる宇宙からの未知のエネルギーと関連の深い現象である。この現象はすでに始まっているが、今の時点でそれを体験しているのはもっとも敏感で繊細な人々に限定されている。その後、次第により繊細ではない多くの人々が同じ症状を体験するようになる。

・集団的な睡眠障害の現象は2009年秋の「病気」のキーワードとの関連でも現れているが、これはいわゆる病気ではなく、その原因は太陽系にある。 睡眠障害に対する薬物療法はほとんど役に立たない。むしろ睡眠障害を悪化させてしまう。





というものでした。

まあ、これらは「予言・予測」ということで、オカルト的な意味合いが強いとはいえ、それを別にしても、この「睡眠障害」というのは、日本を含めてどこの国でも大きな問題ではあるはずです。

そんな中で、先日、イングランドにあるウォーリック大学で、いわゆる発展途上国といわれる国々での睡眠に関しての大規模な調査を、複数の研究機関と合同でおこないました。この調査はこれが初めてとなるものです。

その結果、発展途上国の睡眠障害の問題も、先進国とほぼ変わらないか、国によっては、さらにひどいことが判明したという報道です。かなりの大規模調査で、信頼度は高いものと思われます。


また、西側諸国ではすでに問題となっている睡眠障害による抑うつ(うつ状態のような気分)や、強い不安感、落ち込みといった問題の率も先進国と同じレベルだということが判明したというものです。

興味深かったのは、今回の調査は特に「地方に住む人々」を対象におこなわれたのですが、

地方も都市部も睡眠障害の問題レベルは変わらない

ということがわかったりしています。

調査した国は8カ国の複数の地方で、国は、アフリカのガーナ、ケニヤ、タンザニア、南アフリカ、そして、アジアから、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、インドで、この中でケニヤだけは都市部の人を調査したようですが、他はすべて地方、つまり田舎です。

日本の田舎と違い、上の国々あたりの田舎となると、「本格的な田舎」のはずで、携帯もパソコンも、場合によっては、電話やテレビや街灯もないという場所も含まれるかもしれません。

つまり、人工的な光も騒音も、都市化によるストレスも、下手すると公害もあまりない。そんなところでも、「先進国と同じかそれ以上の率(ベトナムとバングラデシュは、特別に睡眠障害の率が高い)」で睡眠障害が存在しているという事実は大変に興味深かったです。


私たちが「なんとなく」不眠の原因と考えやすい都市部での生活というものは、実際には睡眠障害とはあまり関係がないのかもしれません。

考えられないほどの大自然の中で、東京等の都市部に住む人たちと同じような睡眠障害の発生率があり、それが引き起こす問題もほぼ同じだという現実。つまり、「地球の上ならどこでも同じ」という事実。上のウェブボットにある、「その原因は太陽系にある」というような感覚もあながち完全には否定できない面も感じないではないです。


ちなみに、上の記事のあるウェブボットのクリフ・ハイによる巻末エッセイが当時わりと好きでした。クリフ・ハイは(当時は2009年でした)、

2012年になっても、アセンションが起きたり、地球外生物が人類に介入したり、人類の現実感覚が変化したり・・・といったことが起きる可能性はほとんど考えられない

という内容をわりと長く書き、そして、エッセイを下のようにしめていました。


可能性がほとんどないのであれば、これからはわれわれ一人ひとりが、人々に勇気を与え人々を正しく導くことができるような本当の意味のよい人間になる努力をしなければならないだろう。

将来には大変な困難な時期が迫っている。何であれ、このような時期をやり過ごすことができるようなものがあれば結構なことだ。その意味では上のような幻想を信じるのもよいかもしれない。



ここにある「本当の意味のよい人間」ということに関しては、私はクリフ・ハイの言うようなこととは反対の考えを持ちますが、上の表現を私の考える「本当の意味のよい人間」に書き換えると、下のようになります。

「自分に勇気を与え、自分を正しく導くことができるような本当の意味のよい人間になる努力」

です。

クリフ・ハイの言う「人々に」を「自分に」と。

人類の個人ひとりひとりが完全に精神的な自立を果たせれば、本来はそれで地球は完成するはずですけれど、それがうまくいっていないのかもしれないかなあ、とか。
いつかは・・・できるんですかねえ・・・。

でも、別にできなくてもいいです。
完全を求めるのも好きじゃないので。

不完全なままの世界に生きているのが私のこの宇宙という気もします。

あまり話が脱線しないうちに、本文に入ります。

今、午後1時頃で、また暑くなってきました
昨日のようにギブアップする前に翻訳いたします。

ただただ、「ファック夏」とつぶやいています。






 


Global 'Sleeplessness Epidemic' Affects An Estimated 150 Million In Developing World
Nano Patents and Innovations 2012.08.01


世界的な『不眠の流行』が、発展途上国の約1億5000万人の人々に影響を与えている


発展途上国の睡眠に関しての問題のレベルは、いわゆる先進諸国で睡眠障害と共に見られる不安や抑うつの増加などの問題と類似している。

英国ウォーリック大学の医科大学によるアフリカとアジア地域の睡眠の問題に関しての初めての分析では、約1億5千万人の成人が発展途上国の全域にわたって、睡眠に関しての問題で苦しんでいることが明らかになった。



indepth-01.png

▲ 調査結果のグラフ。数字の単位はパーセント。



ウォーリック医科大学の調査では、調査をおこなった国々の人口の 16.6パーセントに、不眠症や他の深刻な睡眠障害があることがわかった。

西側諸国の例では、米国とカナダでおこなわれた同様の調査で、成人の人口の全体の 20パーセント近くに同様の睡眠障害があることがわかっている。

南アフリカのヴィトヴァーテルスラント大学と、ガーナの研究所インデプス・ネットワーク( INDEPTH Network )の研究者を含む調査チームは、ガーナ、タンザニア、南アフリカ、そして、インド、バングラデシュ、ベトナム、インドネシアのそれぞれの地方に住んでいる人々、さらにケニアの都市部に住む成人のうちから、50歳以上の 24,434人の成人女性と、19,501人の成人男性を調査対象とした。

調査チームは、睡眠の問題と人口統計学による社会的実態(生活の質、身体の健康、精神状態など)の潜在的な関係を調べた。その結果、睡眠の問題による強い不安と抑うつ傾向は、先進国で見られる傾向を映した。

国別で様々なバリエーションがあることも判明した。

西洋諸国の不眠の率を上回っていた、バングラデシュ、南アフリカ、そして、ベトナムでは、これらの国の睡眠障害の問題のレベルは非常に高かった。

しかし、インドとインドネシアでは、睡眠問題のレベルは比較的低かった。

また、研究では、睡眠問題の高い率は、女性と、そして高い年齢層で多く見られ、また高収入者のほうが睡眠の問題は大きい。

研究をまとめたウォーリック医科大学のサヴェリオ・ストレンジズ博士は、以下のように言う。

「発展途上国の睡眠問題のレベルが、それまで考えられていたよりはるかに高いことを私たちの調査は示します。これらの睡眠障害の問題が、女性や高年齢者たちの公衆衛生の問題と関連する可能性もあります。また、今回の調査を受けた人々の大部分は地方に住んでいる人々で、つまり、都市化が睡眠問題と関係しているというようなことはないようです」。


また、博士は国別の睡眠障害に差については以下のように述べた。

「分析でわかったのは、国による睡眠障害の率の著しい違いでした。たとえば、バングラデシュは睡眠問題が最も高い率で見られた国で、女性の 43.9パーセントで睡眠の問題が見られ、これは先進諸国の率の倍あります。バングラデシュは、男性においても 23.6パーセントの率で睡眠問題が見られ、これも大変に高い数値です。そして、そのバングラデシュでは、高い不安とうつ状態の発生率が見られました」。

この研究結果は、学術誌『ザ・ジャーナル・スリープ ( The journal Sleep )』に掲載される。




  

2012年07月26日



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NASA が「4日間でグリーンランドの氷の97パーセントが消えた」と発表。そして、シベリアでは2ヶ月間続く異常な熱波による非常事態

このニュース、昨日ご紹介しようと思っているうちに、日本語などでも報道されましたので、「まあいいか」とアップせずにいたんですが、しかし、これは私のブログで「残したい記録」の筆頭にあげられる自然現象だと思いましたので、ご紹介します。






 


なんたって「あっという間にグリーンランドの氷がほとんど溶けてしまった」ということが起きたのですよ。

日本語の報道としては、ウォールストリート・ジャーナル 日本語版などで紹介されています。

今回は、最初にこれを報告した NASA のニュースリリースをご紹介させていただきます。
その NASA が発表した衛星写真のイラストに注釈を入れて先に載せておきます。

下の写真の左側が2012年7月8日。右側が2012年7月12日。つまり、4日後のものです。白い部分が氷の部分。つまり、「4日で白い部分が消えた」ことがおわかりでしょうか。

Greenland-meltdown.jpg


もう、この地図だけで、特に文章の説明は必要ない感じもします。

NASAの科学者の人によると、「暖かい空気がグリーンランドの氷床の上を通り、それを解かした」と説明されていますが全体の97パーセントがたった4日で?


私は北海道生まれですし、あるいは北国の方ならおわかりかと思いますが、雪ならともかく、「氷」はなかなか解けません。

大雪の冬の後には、春の前から積もった雪が氷の状態となりますが、1度、氷となってしまうと、暖かい日が続いてもそう簡単には解けないです。まして、グリーンランドの氷は「氷床」にまで発達したもので、毎年解けるものではないはずです。

なので、「暖かい風」というだけではどうも釈然としないですし、 実際に NASA の科学者たちも、「どうしてこういうことが起きたのかは、今後何年もかけて解明されることになるだろう」と言っています。

現時点では何が起きているのかよくわからないみたいです。


ただ、グリーンランドではとにかく暖かい日が続いていることは確かなようです。

この、本来は寒い、あるいは涼しい土地が「暑い」という現象は、現在、シベリアでも顕著に起きていて、ほとんど非常事態となっています。
このシベリアの記事もご紹介しておきます。




シベリアで続く猛暑で過去最大の森林火災


現在のロシアの報道では決してマイナーなニュースではなく、各メディアで報じられています。ロシアの NTV というニュースサイトからです。


シベリアの熱波
Novosti 2012.07.24

シベリアの異常な熱波が森林火災を引き起こし、未曾有の干ばつが進んでいる

sibir.jpg

5月から続いているシベリアの熱波は7月に入り拡大している。

この熱波により森林火災が拡がり、川が干上がり、作物はほぼ枯れた。
熱波に襲われているシベリアのクラスノヤルスク地方では、川の水位も過去最大に下がっており、エニセイ川では 1967年以来の出来事となっていることをイタルタス通信が伝えている。

このため、干ばつが広がっており、農地での収穫はほぼ全滅した。

現在も気温は最高で 34度を越える日が続いており、シベリアの気象局によると、現在の 26度から 34度程度の熱波は9月まで続くと予測されている。

また、降水も9月まではほとんど期待できないという。

山火事も1930年以来、最悪のペースで発生している。すでに 20万ヘクタールの森が火災で焼失した。



ということです。

日本も今暑いですけど、同じ35度でも場所により意味はまったく違います。


では、 NASA のニュースリリースより。






Satellites See Unprecedented Greenland Ice Sheet Surface Melt
NASA ニュースリリース 2012.07.24

NASA の衛星が捕らえた予測もしなかったグリーンランドの氷床の急速な融解


NASA の3機の観測衛星からの観測によって、グリーンランドの氷床が 7月8日から 7月12日までの間に推定 97パーセントが融解していたことがわかった。


グリーンランドの氷床の衛星観測は過去 30年続けられているが、その30年間での衛星による観測で、最も広範囲で、また「突然」の氷床の融解が起きていた。

7月のたった数日間のうちに、グリーンランドの氷床全体の 97パーセントが溶けてしまったことを衛星データは示す。

NASA の研究者たちはこのデータを受け、この大規模な融解のイベントがこの夏に(他の地域も含む)世界の氷の消失に影響を与えるかどうかについての検討に入るが、しかし、このことが海面上昇に影響するかどうかということを含めて、まだ、その結論は出ていない。

NASAの「氷雪観測プログラム」の責任者であトム・ワグナー博士は、「このような出来事は、他の広範囲は気候イベントと関係する場合があると理解しています」と述べた。

この件に関して、 NASA の主任科学者は、

「今回の出来事の意味するところは今後何年もかけて解明するということになるでしょう」

と述べている。





(訳者注) 記事の中に「海面上昇に影響するかどうか」という表現が出ていますが、確かに、こんなに「突然」大規模な氷の融解の発生が相次げば、「海面の突然の上昇」というキーワードも、何となく思い出したりいたします。

この夏は何が起きるのでしょうねえ。

正直いって、この2週間くらいでこの In Deep でご紹介している内容だけでも、私は、事件、地球、宇宙、どれに関しても「ビックリ (@_@) 状態」なんですが、でも慣れていくのかもしれないですね。

そういえば、6月に「氷が溶けた北極海」の話をご紹介したことがあります。その関係の記事をリンクしておきます。

でも、その北極海の氷にしても、「何ヶ月か」ですからね。
今回の「4日で全部消滅」なんて、それこそミステリーの世界。

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[海面]の関連記事:

強烈な気候変動の衝撃:氷が溶けた北極海で藻と植物プランクトンが大発生している
2012年06月09日



▲ 米国沿岸警備隊による 2011年7月の北極海の調査の様子。北極で氷が溶けて「池」となっている。この「池」が植物プランクトンの繁殖に絶好な場所となっている。

海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される
2012年03月10日

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[1年前の In Deep ]
2011年07月27日の記事

「人の心の中にはもともと神と来世がある」:オックスフォード大学の研究結果

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[2年前の In Deep ]
2010年07月28日の記事

熱波が深刻な中国で広がる干ばつ、虫害、そして発電能力の限界



  

2012年07月23日



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▲ インドのカトリック司教協議会が伝えた 7月14日に目から赤い液体を流し始めたマリア像。記事は下にあります。






 




世界各地で「マリア像」に関して様々なことが起きています。

今回紹介するのは次の4つのニュースです。


・教会のマリア像が目から血を流す(インド / 2012年7月14日)

・マリア像の額から血が流れ出す(アメリカ / 2012年7月17日)

・マリア像の首が何者かによって切断される(カナダ / 2012年7月14日)

・樹木にマリア像のような形が浮かび上がる(アメリカ / 2012年7月10日)


すべて要約してご紹介します。
上の順番でご紹介します。

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まずは、インドで「目から血を流し始めたマリア像」のニュースです。インドカトリック司教協議会(CATHOLIC BISHOPS' CONFERENCE OF INDIA)のサイトにあるニュースリリースです。






 


Blood Oozes from the Eyes of Mother Mary’s Statue
インド・カトリック司教協議会 2012.07.15

聖母マリア像の目から血がにじみ出す

16-7-3.jpg

インドのウッタル・プラデーシュ州にある聖母マリア像の目から血の涙が流れ出すという現象が起きており、地元では多くの信仰者たちがマリア像のもとに集っている。

この聖なるイベントが起きたのは、カルメル修道会(ローマカトリック教の一派)のチャペルに置かれる聖母マリア像で、最初にこのことに気づいたのは7月11日のことだった。

発見したのはチャペルを清掃にきた女性だった。

「布でマリア様の像を拭いていた時に、私はマリア様の目から血が流れているのを見たのです。それを見て私は声を上げて泣きました。私は自分が見ている光景が信じられませんでした。しかし、見ていると、マリア様の目からは次から次へと血が流れ出てくるのです」

と彼女は言った。

その後にチャペルに入ったのは、修道士のジョイ・キザカイルさんだった。ジョイさんは、マリア像の前で体を震わせて泣いている彼女の姿を見た。

このニュースはまたたく間に地域に広がり、周辺に住む65世帯のカトリックの家族たちが訪れた。夕方までにはマリア像を見に 3,000人が集まった。

翌日の日曜日にもマリア像は目から血を流した。
ジョイさんによると、日曜の血の流れ方は前日よりも激しかったという。

「聖母マリア様から流れた血は、像の置かれている台の下にまでつたって落ちるほどの量だったのです」。

修道士はその血を採取し、地元のセント・ジョセフ病院に検査を依頼した。その結果、血液は B+ve 型であることが判明した。

今も続く訪問者たちと信仰者たちは、マリア像の前で祈りを続けている。






次は、米国ルイジアナ州で「額から血を流す聖母マリア像」のニュースです。
最初に報じたのは米国の ABC ニュースでした。





Faithful flock to witness 'bleeding' Mother Mary statue in Louisiana front garden
Daily Mail 2012.07.17

信仰者たちが目撃した「聖母マリア像の流血」

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米国ルイジアナ州の信仰者たちは、現在、聖母マリア像の前で祈りを続けている。そのマリア像は、バトン・ルージュ地区にある一般家庭にあるもので、その聖母マリアが「こめかみから出血」をはじめたのだ。

最初に気づいたのは家の持ち主のハイ・グエンさんだった。それを見たグエンさんの娘は、「神様が聖母マリア像を通じて、私たちに何かメッセージを伝えてくださっているのだわ」と思ったとABCニュースに語った。

ニュースが流れた後、このマリア像を見るために多くの信仰者たちが訪れ、現在も、マリア像の前での祈りが続いている。グエンさんは、お祈りをする人たちのために像が見えるよう庭を開放している。



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▲ マリア像に祈り続ける住民たち。



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▲ このマリア像は子どもを抱いている。

地元のキリスト教会の聖職者は、マリア像から出たこの物質が何かということを確認するために、像の額からその液体を採取した。


ルイジアナ大学の宗教学教授は、「このマリア像を見つめることが信仰の意志を示すものとなるだろう」と CNN に述べた。






あとの2つはリンクと概略だけをご紹介しておきます。


Vandals decapitate Virgin Mary statue at convent
Vancouver 24hrs (カナダ) 2012.07.14

カナダ: 心ない破壊者により修道院の聖母マリア像の首が切り落とされる

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カナダ南東部にあるカルガリー修道院にある神聖な聖母マリア像の首が何者かにより切り落とされ、修道女たちは打ちひしがれている。ルルド像と呼ばれるその聖母マリア像は、7月19日の深夜に何者かにより首が切り取られ、そして、像の腕の部分が折られていた。

警察が現在、捜査を進めているが、修道女たちは「どうして私たちのマリア様にこんなことをするのでしょう」と嘆き悲しんでいるという。


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Faithful see image of Virgin Mary in tree
AP 通信 2012.07.17

米国: ニュージャージー州の街路樹に聖母マリア像が浮かび上がる

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ニュージャージー州で、街路樹に聖母マリア像のような模様が浮かび上がり、信心深い人々がその街路樹に集まっている。

この模様が世界的に有名なメキシコの「グアダルーペの聖母」と似ているという人もいて、柵で保護されて花に囲まれた街路樹には多くの人々が訪れ、十字を切り、祈り、そして泣いている人たちの姿もあった。






以上です。ちなみに、こういう事例は(人為的に行われるものも含めて)連続する傾向にあります。

最後の報道にある グアダルーペの聖母 というのは下のような聖母像だそうです。

200px-Matka_Boza_z_Guadalupe.jpg

この聖母は、Wikipedia によりますと、


グアダルーペの聖母はカトリック教会が公認している聖母の出現潭の一つであり、メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボルである。


とのこと。
1531年にメキシコに現れたとされているものだそうです。

やはり、過去記事でも取り上げたような「キリストの象徴としてのペリカンの大量死」というものが起きていたりする現状では、マリア様が血の涙を流し始めることも、あるいはまだまだ続くような気もします。

個人的にも、若い時から二度くらいだったか、マリア様「みたいな形」を見たことがあって、キリスト教徒でも何でもない私がマリア像のニュースに興味を持つのは、その意味もあります。