2012年02月23日



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世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(3)



前記事:
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(1)
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(2)



人類史で「吹奏楽器」はどのように生まれて進化したのか


このシリーズでは「ラッパ」という言葉で訳していますが、原文には Trumpet (トランペット)という単語も Horn (ホーン、あるいはホルン)という単語もどちも出ており、つまり、吹く楽器ということでよろしいのですが、便宜上ラッパとしています。

このシリーズの「1」でも書きましたが、私は十代の短い期間、小さなオーケストラでユーフォニウムという金管楽器のセクションを担当しており、その後、音楽を聴く時に金管楽器の音が自然と抽出されて耳に入ってきた時期がありました。

その頃、私が感心したもののひとつがスティーブン・スティルバーグ監督の未知との遭遇(1977年)という映画で、エイリアンと人類が初めての接触を行う際に流れる有名な「ピーパーペープーポー♪」と「5音のシグナル」でエイリアンとのコミュニケーションをはかる有名なシーンがあります。

close-03.jpg

▲ そのシーン。UFO サイドから出る低い「ブッブッー」という音はチューバ。高い音は木管楽器のオーボエ。


映画を見ていると、「いかにも電子音」の感じがあるんですが、私は映画を見たときに、オーケストラと同時にノイズパンクもやっていて電子音にも親しんでいたので、「この低音は電子音ではない。チューバなのでは?」と思い、しかし、それを確かめることははできなかったのですが、今回の記事を書いている時に調べてみましたら、やはり、あのシーンはオーケストラでのチューバとオーボエの演奏者によって演奏されているものでした。

YouTube にコンサートであの曲を再現しているものがありました。
演奏者の姿はわかりにくいですが、あの音がオーケストラによって作られていたことがおわかりかと思います。




このエピソードは、別に今回の謎の音と関係するというわけではないのですが、そもそも、人類史で「管楽器」というものが開発されていった経緯などを考えてみても、それは「自然現象を日常の娯楽に転換していく(風の音を音楽にする)」という試みでもあったわけで、私自身が金管楽器をやっていたという事実と共に、世界で聞こえている(かもしれない)奇妙な音が、その管楽器の性質を持っているということに、なんとなく奇妙な感覚になっています。

ちなみに、上にも書きましたが、管楽器のコアは「風」です。
風と人間の技術が作り出したものです。

そして、弦楽器(ピアノも含む)のコアは「物質(弦)の緊張」の物理です。




混沌としてきたYouTube へのストレンジサウンドのアップ状況

実はこのシリーズでは、毎回ひとつくらいそのニュースなどになっている地域からアップされた「奇妙な音」の動画をご紹介しようと思っていたんですよ。

しかし・・・多すぎるんです。

今ではすさまじい量の「奇妙な音」の動画がアップされている。

見てみると作られたものがとても多いと感じます。以前も書きましたけど、「動画に音を入れ込む」ことほど簡単な編集作業はなく、誰にでもできるわりに、その真贋を見破ることは、私たち素人にはきわめて難しいです。

なので、とりあえず、「全部フェイク」というようなスタンスとしてひとつご紹介しますが、これはオーストラリアのものです。ここで取り上げたのは「音が聞き取りやすい」からです。そして、多くの報告の動画がこのタイプの音で、さらに、このシリーズの「1」や「2」で聞いた人が語っていた「金管楽器に何かいろいろなノイズが混じったような音」というイメージと感じが似ているからです。

出ている女性はすごくキレイな方です。



男 「なんだ、これ?」
美人「え?」
男 「雲の方から聞こえてくる?」
美人「わからないわ」



仮に・・・です。仮に上の動画がフェイクではない場合、この彼女の行動に注意してみて下さい。この女の子の行動は前回の「2」の記事で言っていたミシシッピーの人と同じように、

「上を気にしてから、前後左右を全部気にしていて、結局、どこから聞こえているかの方向性をつかめていない」

というまま動画は終わっています。

gal-australia.jpg

▲ どこに注意していいのかわからない女性。


そのことが気になって貼ってみたということもあります。

では、今回の記事に入ります。
上の動画とは関係なく、今回もアメリカの話の続きとなります。



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関連記事:
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(1)
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(2)
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(3)

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米国ミシシッピー州で記録された「ラッパの合奏」

今回は「謎の音」のアメリカでの報告に関しての2回目ですが、最近は他にも同時多発的にいろいろなことが起きているようです。先日のナショナルジオグラフィックの日本語の「金星に関しての記事」をご覧になりましたでしょうか。

金星の自転速度が低下? (ナショナルジオグラフィック 2012年2月15日)」というもので、そこには、

欧州宇宙機関の最新の新しいデータでは、金星は16年前よりも6.5分遅い周期で自転している。この結果は、地球から行われたレーダーによる長期観測と一致することが確認されている。


とあります。
金星の自転速度が遅くなった理由は今のところわかっていません。

これは、他の星のことだから割と気楽に書いていますけど、もし、「地球の自転が急に遅くなり始めたら」と考えると、いろいろと不都合は多くなりそう。時間だとか、いろいろな面でものすごく混沌としそう。


それと、これは今度ちゃんとご紹介するかもしれないですが、「地球の雲の高度が低くなってきていることが NASA の観測衛星により判明 (英語)」という報道もあり、これは NASA の衛星による観測によって 2000年からの10年間の雲の高さがそれ以前より 30〜40メートル低くなっていることがわかったのだそう。


nasa-clouds-find.jpg

▲ 雲の高度の推移を示したグラフ。一貫して雲の高度は低くなる線を示していますが、特に 2008年の高度の低下が著しかったようです。関係ないですが、リーマンショックからの株価の動きを連想させます。


ここのところ、「自転速度の変化」とか、「雲の高度の変化」とか、わりとダイナミックな変化についての報道が目につきます。

それでは、ここから、「謎の音」の続きです。



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2012年02月21日



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関連記事:
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(1)
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(2)
世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(3)

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kiev.jpg

▲ 過去記事「世界中で響き渡る「謎の轟音」で動画をご紹介したウクライナのキエフ市の紋章。空色の背景の中で炎を上げる剣を持つ大天使ミカエル( Archangel Michael )。今回調べている中で初めて知りました。今回記事の前振りでふれています。


昨年 11月にシリーズで書きました「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来」は、 今後の太陽活動の低下についての考えを持つ NASA の太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士のインタビュー記事を翻訳したものがメインの内容でした。

昨日、米国のミステリー系サイト Earthfiles を見ていましたら、その ハザウェイ博士の「最近、世界中で響きわたる謎の音」についての短いコメントを見つけました。博士はこの音の原因について太陽のプラズマと地球の磁場の関係に触れています。

次のようなものです。


「太陽からの激しいプラズマと地球の重力の相互作用によって発生する重力波によって、これらの音を説明することもできる可能性もある。この作用によって発生する音は人間に音として聞こえる範囲の周波数のものだ」。


しかし、この理論でいくと、過去の太陽活動最大期で、太陽の表面活動が活発な時(11年前とか22年前など)には今と同じように「世界中で謎の轟音」が聞こえていたということになりそうですので、その時に音が聞こえていたのかどうかというのがわかれば、関係性もわかるのかもしれないです。ちなみに、こちらの過去記事では、アゼルバイジャンの科学者であるエルチン・カリロフ博士の見解を翻訳したものがありますが、博士も、太陽活動との関係について言及していました。

さて、今回はその「世界中から報告される奇妙な音」シリーズの何回か目となります。

ちょっと前記事などがわかりにくくなっているので、記事下に「謎の音」関連に関しての記事をまとめてリンクしておきます。

まず、最初は訂正というか、自分で調べ直してみたことがありますので、ご報告いたします。



見つからなかった「疑似した効果音」

先月この「謎の音」のことについてふれた「世界中で響き渡る「謎の轟音」の正体は?」で、 YouTube で話題となっているうちのひとつの動画の一部分を載せました。

下のもので、ウクライナのキエフ市というところで撮影・録音されたものです。

この音は今回の「天使のラッパ云々」というタイトルとも多少関連しそうですので、聴いたことのない方は、よろしければ聴いてみて下さい。元動画は長いので、そこから音の部分だけを 20秒くらい抜粋しています。




さて、私は上記の記事で、この音をスティーブン・スピルバーグの映画「宇宙戦争」のトライポッドの効果音を加えた可能性と書いたのですが、結論からいうと違いました。

映画「宇宙戦争」を DVD で見直して、そこで鳴っているサウンドを自分でチェックしてみたのです。

適当にやったので、チェック漏れはあるかもしれないですが、「根本的な思い違い」だったようで、映画の中には、キエフでのタイプの音は出てきません。

たとえば、「宇宙戦争」のトライポッドの効果音は大体、下のようなものです。
音だけを抜き出してみました。




ロシアの音が本物かフェイクという話ではなく、少なくとも「宇宙戦争のものではなかった」ということの訂正をまずしておきます。


さて、そこでロシアでの「音」を改めて聴いてみますと、いくつかの経験上の音の要素が浮かびます。その中のひとつとして「ホーン・セクション」があります。映画「宇宙戦争」の音もそうですが、「金管楽器」系の音が基本にある感じがします。

私は、中学の時に小さなオーケストラにいたことがあり、担当楽器はあまり馴染みのない名前かもしれないですが、「ユーフォニューム」(ユーフォニアム)というものでした。

Eupho.jpg

▲ ユーフォニュームはこちらの楽器です。チューバより一回り小さい楽器です。主に「裏旋律」を担当します。合唱での男性テノールの低音部門のような感じでしょうか。


地味な存在ですが、オーケストラには欠かせないもので、吹奏楽の曲ならほぼすべての曲にこの楽器は使用されます。私は、基本的に音楽では地味なセクションが好きですので、この楽器が好きでした。

ちなみに、ホーンセクションで使われる楽器、すなわち「口で吹く楽器」はどんなものでも「ちゃんと演奏しないと単なるノイズになる」ということがあって、私は他にクラリネットを個人的にやっていましたが、これも

・きれいに吹く
・ノイズとして吹く

というどちらもできます。

どうしてこんな音楽のことなんかを書いたかというと、この「ホーンでのノイズの方向性がキエフの音と似ている」と実は私は最初に「音」を聞いた時に思ったんです。

ここで「タイトル」の「天使のラッパ」の「ラッパ」の部分に結びつくんです。


今回のタイトルの「世界中で響き渡る音はヨハネの黙示録の天使のラッパのような音だという人々が続出している」というのが今回翻訳してご紹介する記事なのですが、上記のように、私も聞いた最初にそれを感じており、以前から薄々と、「ラッパの音だと感じる人がきっと出てくるだろうなあ」と思っていたのですが、世界中でたくさんいるようです。


ちなみに、ロックやクラッシックの実験音楽のフィールドでは、実際にホーンセクションや電子音で上のロシアと「同じ種類のタイプ音」だけで作られた音楽が過去にはわりとあります。たとえば、英国の COIL という先鋭的な音楽家集団が 1984年にリリースしたアルバムの中の「The S.W.B.P.」という曲などは、上のロシアの音のタイプだけで作られたものです。




キエフでの音がいろいろなところで聞こえている

ところで、一番上に画像を載せましたが、ロシアで音が鳴り響いたとされるキエフ市の「紋章」のことを Earthfiles では取り上げていました。音が響いた市の紋章は上のものだそうで、これは「大天使ミカエル」像なのだそうです。

まあ、「ヨハネの黙示録」云々というのはその人たちが米国や英国などのクリスチャンだからでしょうけれど、黙示録はどうでもいいとしても、私にもラッパに多少聞こえていたということがありましたので、ご紹介いたします。

ヨハネの黙示録全文については、こちらのページにあります。

また、その「天使の7つのラッパ」の内容については、第8章から第11章まで連綿と描かれるもので、Wikiedia にまとめられていますので、抜粋しておきます。


第一のラッパ:地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける

第二のラッパ:海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ

第三のラッパ:ニガヨモギという星が落ちて、川の三分の一が苦くなり、人が死ぬ

第四のラッパ:太陽、月、星の三分の一が暗くなる

第五のラッパ:いなごが額に神の刻印がない人を5ヶ月苦しめる

第六のラッパ:四人の天使が人間の三分の一を殺した。生き残った人間は相変わらず悪霊、金、銀、銅、石の偶像を拝んだ

第七のラッパ:この世の国はわれらの主、メシアのものとなった。天の神殿が開かれ、契約の箱が見える。



という下りです。

それでは、ここから本記事です。

Earthfiles の特集記事からの一部です。
オリジナルはわりと長いですので、二度ほどにわけると思います。

それにしても、あの過去記事で取り上げたキエフの「音」の部分は、 10分近い長さのある YouTube の元の動画(世界のいろいろな音がたくさん収められているもの)から適当に取り上げたひとつだったのですが、その音がまさしく、テネシー州で聞こえた音と同じだったようです。



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2012年02月18日



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top-ohio-02.jpg

▲ 2011年4月に真っ赤に染まった米国オハイオ州ノーウォークの川。原因は、地元の当局発表では「染料」。
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(訳者注) 昨日、ご紹介いたしましたレバノンの報道、「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」ですが、すぐ続報が出ました。

Dye dumped by factory colored Beirut River red
(ベイルートの川は工場の染料によって染まった)

レバノンの環境省による予備検査によれば、多分、染料工場からの染料が川に落ちた結果だろうということで、今後その染料が何かを確定するために、ベイルート大学の研究所で分析されるそうです。

さて、原因はともかく、「赤く変色する川」という概念。

少し気になって、1年くらいの過去ニュースを見てみると、次から次へと「赤い川」が出てきます。

最も最近では、今年の1月に米国で自家用の飛行機で上空から森を撮影していた人が、「血の川」が流れているのを発見したというニュースがあります。



米国テキサスの血の川

こちらは、近くの精肉工場から流れた「本当の血」だったのですが、人の来ないところに「血を放流」し続けてて、それが血の川となっているのが発見されたというものです。 AFP で日本語のニュースにもなっています。

texas-blood-r01.jpg

▲ 撮影された航空写真。撮影した人の写真ファイルはこちらにあります。

AFP の報道から抜粋します。



精肉工場から流れ出る「血の川」、空撮で偶然発覚 米テキサス州
AFP 2012.01.30

米テキサス州ダラスで、ラジコン飛行機マニアの男性が飛行機に搭載したカメラのテスト撮影を行っていたところ、精肉工場の裏から「血の川」が流れ出ているのを発見し、地元当局が調査に乗り出した。

問題の汚水排出があったのは、ハムやベーコンなどを製造している「コロンビア・パッキング」の工場。

(工場側は)ブタの血が流れ出たのは下水管が詰まったためで、排出は故意ではなかったと強調した。しかし、連邦当局と州当局が合同で家宅捜査を行ったところ、工場側が意図的に作ったとみられるバイパス管が見つかった。このバイパス管からブタの血や、化学物質を含んだ汚水などが直接、工場の裏手にあるシダー・クリークに排出されていた。





ということです。

なお、このシダー・クリークという川のあたり一帯は、人気のカヤック・ポイントなのだそうで、多くの人がカヤックを楽しんでいるそうです。

Cedar-Creek.jpg

▲ シダークリークでのカヤック。普通はとてもきれいなところのようです。


では、他の様々な「赤い川」の報道をいくつかご紹介しておきます。

「血のような川」の写真ばかりでゲンナリされる方もいらっしゃるかと思いますが、すみません。

ここからです。
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2011年01月19日



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謎の地質学的変動が昨年12月に始まったコロンビアの町グラマロテは数日で完全に破壊され無人に

g-0.jpg


(訳者注) 南米コロンビアのグラマロテという町で、昨年12月以来、大規模な地質学的変動が発生し、地割れ、地滑り等で町全体が破壊され続けているという事態が起きているようです。そこに大雨被害も重なり、町は壊滅。

gramalote-map1.gif

▲ グラマロテの位置。ベネズエラとの国境沿い。Google Map


結局、7000人あまりの町の住民は全員が他の場所へ避難し、最近の現地報道(スペイン語)では、コロンビアの大統領は、「このままグラマロテは地図から消えることになるだろう」と語っています。もう町の人が戻ることのできる日は来ないと判断したようで、町は再建はされず、このまま放棄される可能性が高いようです。

当初、海外メディアの報道では(現在、ブラジルで発生している大洪水のニュースと共に)南米での大雨被害として報道されましたが、「これは大雨被害ではない」ことが今となって明らかになりつつあります。正確な原因はわかっていませんが、「南米プレートが動いている」と言う地質学者もおり、今回は、そのことをある意味で刺激的に取り上げている米国のブログ記事と、現地報道で特集された現地の写真の紹介です。

記事下の写真は、Sexto día de destrucción en Gramalote(「グラマロテ破壊 その六日目の光景」)からです。





South America Roll underway! South American plate is MOVING, Destroying towns
Earth Changes and the Pole Shift (ブログ) 2011.01.17

南米大陸で変動が進行中! 南米プレートの移動が町を破壊している

gramaloto-blog.jpg

異変が起きているのはグラマロテという町で、コロンビア北部のサンタンデール州にある。
この町での変動は 2010年12月に始まった。

海外報道では、同時期に南米大陸の北部に降り続けた「豪雨での地滑り」と報道したが、現実はどうも違うようだ。

コロンビアの地質学者たちは、何らかの地質学的な活動がこの町の下で起きていることによって、今回の大規模な破壊が発生したと結論付けた。その地質学的な活動がどういうものであるかは特定されていない。

gramaloto-blog-2.jpg

グラマロテの町は、結局、12月中に町のすべての住民が避難した。

現地報道の動画を集めたサイトがこちらにある。

gramaloto-blog-3.jpg

YouTube より。煙を上げて地面が割れていく様子。
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タグ:グラマロテ



  

2010年12月06日



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(訳者注) 今回記事に出てくる地球温暖化に関して、温暖化議論に対しての絶望から米国物理学会に辞表を提出したカリフォルニア大学名誉教授ハロルド・ルイス氏の辞表の訳を 10月10日に紹介させていただいたことがありますので、よろしければ合わせてお読みいただければと思います。

地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容 (2010年10月10日)

なお、今回のは英国の記事ですが、この英国の雪のカオスは深刻になってきていて、輸送網の影響もあり、燃料に続いて食料の配達にも遅延が出ており、スーパーに食べ物が何もない状態の写真などがよく掲載されています。

food-shortages.jpg

パニック買いが発生している地域も多いようです。






Author claims we're in the grip of a mini ice age
Subday Sun (英国) 2010.12.05

私たちはミニ氷河期で苦しんでいる

この2週間、イギリスで続いているシベリア並みの氷点下の気温と降雪の中で、ふと昔の「地球温暖化」という悪い冗談を思い出す。世界の気温は上昇し続けて氷河が溶けていくだろうという地球温暖化の予測の果ての結果は、この未曾有の大寒波だった。

ice-age.jpgこれに関しては良いニュースと悪いニュースがある。良いニュースは、少なくとも冬が永遠に続くことはないだろうということだ。

では、悪いニュースは何かというと、どうやら、現在の我々は、次の 30年続くと思われる「ミニ氷河期」の中に突入しているかもしれないということだ。

そう言うのは、著書「凍結する英国( Frozen Britain )」の著者ギャビン・クーク氏だ。

クーク氏は 2008年にこの本を書き始め、本は昨年 2009年10月に出版された。

その頃、イギリスでは予想外に厳しく冷え込む冬を迎えており、気象の専門家たちがその寒波の原因をつかめずに行き詰まっていた頃だった。

気象の専門家たちは、昨年の激しい降雪と寒波に対して、それは2009年一度きりの例外的な出来事だと言っていた。

しかしその翌年。
つまり、現在の 12月の冬の寒さは、氷点下の記録だけ見ても昨年より厳しく見える。

どうやら、気象の専門家たちよりも、凍結する英国を予想したクーク氏が正しかったようだ。
クーク氏は予想が当たり、さぞ喜んでいるかと思いきや、雪で困っている私たちと同じように落胆している。
なぜだろうか。

「私自身、温暖化議論にはうんざりしているんだ」と彼は言う。

クーク氏が本を書き始めた2008年頃は、米国の前副大統領アル・ゴアが地球温暖化について賞賛した様子を描いた「不都合な真実」の記憶がまだ人々の間に根強く残っていた。その概念では、炭素等の排出が地球を温暖化させ、極地の氷冠を溶かしていくということが詳述されていた。

クーク氏も、ゴアのように気候変動に関心があり、そのためにエネルギーと環境の問題をもう一度勉強し直そうと、ニューキャッスルの専門学校に戻り、そこで研究をした。

クーク氏は言う。

「研究すればするほど、私は気象の虜になっていった」。

クーク氏は、気候変動に人生を費やした他の気象学者のような科学的背景を持っていなかったが、その先入観のなさがむしろ彼の理解を早めた。

彼はこの気候変動というテーマに対し、並々ならぬ情熱を持って臨んだ。これまで専門家たちがおこなった議論をことごとく追跡し、そして、大量に存在する情報を整理して理解することに努めた。

彼の理論は単純ではないが、その基礎をひとつ書けば、太陽黒点活動の影響と、その欠如の問題だ。太陽黒点は太陽表面の暗く見えている部分で、これは、サイクルで増減を繰り返している。

17世紀( 1645〜1715年)に太陽黒点の数が著しく減少した期間があり、これは研究者マウンダーの名にちなみ、マウンダー極小期と呼ばれている。太陽活動の強弱と気候の変動には関連があることが過去述べられており、17世紀のマウンダー極小期には、いわゆる小氷河時代と時期が重なる。

1790〜1830年の間にも太陽活動はやや弱くなった(ダルトン極小期)。
その時にも地球は多少寒冷化している。

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2010年08月11日



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Russia wheat ban may slash food aid to millions, says WFP
Dow Jones Newswires 2010.08.10

ロシアの小麦輸出禁止は食糧援助にむち打つものだ - 世界食糧計画

img_4c6157785f566_8080.jpgロシアの小麦輸出禁止措置により、発展途上国に届けられる食糧援助の量が削減されることになり、世界のもっとも貧しい何百万人の人々は飢えていくことになるかもしれないと世界食糧計画( WFP )は警告した。

WFP のスポークスマンがダウ・ジョーンズ・ニュースワイヤーに語ったところによると、ロシアの輸出禁止によって小麦価格が急騰しており、このままでは小麦の入手が滞る恐れがあり、現在、ロシア側に人道支援用に関しての小麦輸出禁止の免除の方策を探しているという。 WFP は国連の機関で、人道的な食糧援助機関としては世界でもっとも大きい。

「この高い小麦価格がさらに多くの人々を飢えさせていくのは明白だ。現在、私たちは、人道援助のための輸出禁止の免除を求めている」と、 WFP のスポークスマン、キャロライン・ハーフォード氏は述べた。

WFP は2009年、人道危機や紛争地帯を含む73の国に食糧を供給した。 WFP が2009年に購入した食糧260万トンのうちの3分の1以上は小麦で、小麦の不足は、非常に多くの人道援助に影響する。

WFP の小麦の約95パーセントは、ロシアの黒海周辺で生産されたもので、この地域は、世界の小麦の約4分の1を生産している。しかし、この地域一帯は今年、猛烈な干ばつによって、多くの収穫を失った。そして、ロシア政府は、8月15日からロシアからのすべての穀物の輸出を禁止すると発表した。

2010年の最初の7ヶ月間に WFP が購入した55万トンの小麦のうちの68パーセントがロシア産で、残りはウクライナとカザフスタンからのものだ。

WFP のハーフォード氏は、ロシアの輸出禁止が WFP には免除されることを期待しているとしながらも、あまりにも WFP がロシアからの食糧供給に傾いていたことに関しては再考しなければならないかもしれないと語った。

「ロシアに過度に依存している現在の状態は警戒を要するのかもしれない」と付け加えた。

現在、小麦価格は急騰している。
生活必需品の安価な小麦の供給が不足するのではないかというおそれで、小麦価格は50パーセント以上急騰し、先週、過去2年間で最高の価格に達した。
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タグ:食糧危機



  

2010年08月06日



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Russia to ban grain exports because of drought, fire devastation to crop
ワシントンポスト 2010年08月05日

ロシアが干ばつと火災の作物の荒廃により小麦の輸出を禁止

ロシア政府は、激しい干ばつと火災のために国の作物の5分の1を失い、国の非常備蓄制度に従い、穀物輸出を禁止すると8月5日に発表した。

世界でもっとも小麦輸出量の多い国のひとつであるロシアの輸入禁止措置発表を受けて、シカゴ商品取引所では正午までに小麦価格は8.3パーセント上昇し、過去2年間の最高値を更新した。

モスクワでの閣僚会議での発表によれば、プーチン首相は、「ロシア国内の小麦価格の上昇を阻止する必要がある」と語った。輸出禁止措置を2011年まで延長するかどうかは、今年の収穫が終わってから決めると述べた。

穀物価格は世界の他の地域での異常気象の影響も受けている。

カナダでは大雨で作物の多くを失い、カナダ政府は小麦生産が35パーセント低下することを予測した。世界でもっとも人口の多い中国では、この10年間でもっともひどい洪水に見舞われ、コメの生産が5パーセントから7パーセント減少すると予測している。中国は世界に供給されるコメのおよそ3分の1を生産しており、シカゴ商品取引所では7月1日以来、コメ価格は15パーセント上昇した。

米国は小麦農家にとって明るい展望の見える唯一の国と言える。米国農務省は、約10億ブッシェルの小麦の余剰を予測している。そして、他の国の小麦不足は米国の小麦産業により大きな利幅を与えることを意味する。

ロシアでは、130年前に記録がとられて以来、もっとも暑い夏に苦しんでおり、ロシア西部では、現在、森林や穀倉地帯の19万6000ヘクタールの広範囲を燃やし続ける激しい火災に瀕している。

ロシア穀物協会は、小麦輸出が今年1500万トン減少すると予想している。AP通信によると、2009年度の輸出量の2140万トンから、 1200万トンになることを予測した。他のアナリストはさらに少ない見積もりを出している。

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