【これからの太陽活動】 の記事一覧

2015年07月22日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に



最速であと5年ほどで十数年続く小氷期に突入する可能性

IceAge-20013.gif

▲ 2015年07月17日の Astronomy Now より。



猛暑なのに何だか涼しく過ごせている今年の夏

私は暑さに弱く、夏が来るたびに「暑い暑い」と大騒ぎしているのが常なのですが、今年はちょっとちがって、騒いでいません。

気温だけ見てみれば、確かに、私の住む地域の周辺でもかなりの高温となっているようです。

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Yahoo! 天気


しかし・・・たとえば、例年の私なら、もう梅雨の最中あたりからエアコン・フル稼働というような生活をしていたのですが、今年は、少なくとも自分でエアコンをつけた日は、まだゼロです。

眠る時に、うちの奥さんがあまりにも暑いというので、エアコンをつけたことはありますが、少なくとも自主的にエアコンをつけたいと思った日はまだありません。

7月に入ってから、気温が高い日も「妙に風が涼しい」ことには気づいていました。なので、常に風を通していれば、今年の夏は割と楽勝かも、とは思いまして、ドアや窓、ベランダなどを全壊にして(壊してどうする)、全開にして過ごしていますが、今なお風は涼しいです。

夏に入ってからも、雨の日以外は、朝ほぼ毎日1時間ほど歩いていますが、朝は格別に涼しいです。

奥さんからは「あんなに暑がりだったのに、体質変わったんじゃない?」と言われますが、何がどうであるとしても、夏を暑くなく過ごせるというのは、非常に快適で、嬉しい限りであります。

今日も今、午後2時頃にこれを書いていますが、快適です。

そういえば、3ヶ月ほど前の、

基本的に「すべての薬」は人間に良くないという理由の理論的なメカニズムがわかったのです
 2015年04月02日

という記事で、薬と現代の医療が「健康にとても悪い」ことを知って以来、基本的に薬を飲むのをやめて、さらに、それ以来、1度も病院には行っていないのですが、同時に、いくつかの簡単な健康法で、かなりの変化がありました。血圧なんて薬も何も使わず 40くらい下がりました( 160 → 120 )。

ちなみに、私は「健康で長生きするのがいい」とはまったく思っていません

なぜ、人は心身共に健康であるべきなのかというと、

「世の中がどんな状態でも、自立していなければならない」

ということだと思っています。

たとえば、誰かが「私が世界を変えてやる」と思っていても、認知症になってしまってはどうにもなりません

世界の大変動の時などに「オレは最後の最後までやり抜くぞ!」という人が、

「でも、高血圧の薬と血糖値の薬がないとちょっと困ります」

というのでは、もう自立も変革もクソもありません
世界のシステムが壊れた時に、「人工透析の中で」世界の再建を叫んでも、何だか変です。

健康になるという意味はそういうことで、何かの時に、薬や介護が必要ではいけないということだと感じます。

これからの世の中で必要なことは、ひたすら「自立」だと思います。

そして、身体も自我も意志もしっかりと「自立」している中で、生きるだけ生きて、

「自立している中で他の誰にも世話をかけずにポックリと死ぬ」

ことが健康になる目的です。

自分たちが生きている世界を最後まで「心と体で認識したままで死ぬ」と。

というわけで、これらのことは、また少しあとに書かせていただこうと思いますが、先日、

太陽が割れてきた・・・。その研究を読みながら、太陽を含めた「自然の存在の役割」を考える
 2015年07月13日

という記事でもちょっとふれましたが、最近、イギリスの王立天文学会で「地球は 2030年頃を頂点としたミニ氷河期に入る」という発表がなされたことは、日本語の記事でも報じられていることもあり、ご存じかと思われます。

これは、日本や西欧の報道を見ていると、イギリス人科学者の主導の研究のようにしか見えないのですが、実は、研究の重要な物理的バターンの実証を果たしたのは、ロシア人物理学者でした。

そして、イギリス人科学者もロシア人物理学者もどちらも女性でした。

比較的最近の記事、

オランダの女性たちが発見した奇跡のエネルギー生成 : 生きた植物と生きた微生物と水のコラボレーションが生み出した驚異の発電法 - Plant-MFC
 2015年07月04日

他、いろいろとそうなんですが、最近は女性の研究発表の重要性が著しいものがありまして、私は、「その研究の主導が女性によってなされたかどうか」ということを重視する傾向にあります。

まあ、今回の研究は、女性だどうだということを別にしても重要なものです。

おそらく、今までの「寒冷化」説の中で、もっとも科学的で、もっとも実証的なものです。

小氷期の到来が、もはや疑う余地がない段階にまで来ていることを感じます。

ちなみに、地球が「温暖化」に向かうなら、作物栽培や食料供給には良い面が多いですが、「寒冷化」は、その逆となり、過酷な地球環境が考えられます。

食料は不足する、病気も増える、経済も多分冷え込むなどで、「生きることが楽ではない世界」ということも考えられないではありません。

もし、近いうちにミニ氷河期に入るのであるなら、先ほど書きました、「自立した生き方」というのは、ますます重要になってくるように思います。





この数年唱えられ続けていたミニ氷河期突入説

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イギリス王立天文学会での、英国ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授( Prof Valentina Zharkova )によるミニ氷河期突入の発表については、7月22日の日経ビジネスでも特集されていましたので、短く抜粋しておきます。

ヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授
Valentina.jpg
Research Gate


オリジナルは長い記事で、下はその冒頭部分の抜粋です。


地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?
日経ビジネス 2015.07.22

2030年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。

英ウェールズで7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。

研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。

同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。



このような、

地球は 2030年代をピークとする数十年続く寒冷期に入る

という説に関しては、2011年に、 NASA マーシャル宇宙飛行センターのデイビッド・ハザウェイ博士という太陽物理学者が Earthfiles とのインタビューで語ったことを、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来
 2011年11月07日

という記事で、何度かにわけて記したことがあります。

デイビッド・ハザウェイ博士
david2.jpg
・NASA

しかし、ハザウェイ博士は、太陽活動の低下による地球寒冷化になるという予測はあるにしても、「確定的なことは何もない」としていて、こちらのページでは、


[記者からの質問] もし、太陽活動がサイクル25から極小期に入るとすると、気候は氷河期に戻ってしまうのでしょうか?

[返答] その質問に対しては、「太陽が気候にどのくらい影響するものなのか」ということがはっきりとしていなければ答えられないのです。

[記者からの質問] 太陽は太陽系の中で唯一、熱を与えているものなので、地球の気候にも大きな影響を及ぼすのではないのでしょうか?

[返答] 仮にそうだとしても、その割合を誰も知りません。現在わかっていることは、地球が受ける太陽のエネルギーの変化というのは、少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていないということがあります。

現在では、雲の生成が宇宙線と関係している可能性が出てきており、「雲の存在」は地球の気候に大きく関係します。太陽からの紫外線などのエネルギーがどれだけ変化しても、雲などの影響のほうが地球の天候に大きな影響を与える可能性があるということです。



としていて、太陽活動が縮小した場合でも、その影響は「不明」だとして、「ミニ氷河期が来るかどうかはわからない」と述べていました。

上のハザウェイ博士の、

> 少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていない

というのは、観測的な事実でもあります。

表面的な数値だけを見れば、太陽の日射量の変動が気候変動に与える影響は「たった 0.1 パーセント」ということで、太陽活動の地球の環境変動への影響はとても小さいと言えます。

下は、東京大学宇宙線研究所の宮原ひろ子さんが 2008年に書かれた「中世の温暖期と近世の小氷期における太陽活動と気候変動 - 樹木年輪中の炭素同位体の分析から」という論文からです。

sun-beam-02.gif
中世の温暖期と近世の小氷期における太陽活動と気候変動


あるいは、「太陽活動が低下すると、曇りの日が多くなる」という事実もあります。

これは、

・太陽活動が低下する
 ↓
・地球への宇宙線の到達量が増える
 ↓
・宇宙線が増えると雲が増える


という「宇宙線」が関係した流れとなっていて、曇りの日や雨の日が増えますと、気温は低くなりやすい気もしますので、そのあたりもどう関係あるのか、など、太陽活動と地球の気象との関係はいろいろあります。

宇宙線量の変化と地球の「雲」量の変化の相関関係
cosmic-ray-clouds3.gif
Climate Change Controversies

上の図にしては、過去記事、

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

などをご参照くだされば幸いです。

さて、今回、アメリカの Astronomy Now (今日の天文学)という科学メディアに、「モスクワ国立大学ニュースリリース」の内容と共に、今回の研究の主要メンバーであるモスクワ国立大学の物理学者であるヘレン・ポポワ博士( Dr. Helen Popova )についても紹介されていました。

このヘレン・ポポワ博士はお美しい方ですが、今回のためにおこなった業績は、その美貌をさえ忘れさせてしまうほど、きわめて重要なものです。

ヘレン・ポポワ博士
Dr-Helen-Popova.jpg
Astronomy Now


彼女は、今よりずっと以前に、現在の太陽サイクルであるサイクル 24の「黒点数の予測」を、太陽の電磁波の観測から数学的解析で導かれる結果により、

将来の黒点数を予測し、その通りになった

のです。

さらに、サイクル24の黒点数の正確な予測に成功したヘレン・ポポワ博士は、今の次の太陽サイクルである「サイクル25」のパターン解析に着手したのでした。

前回と同じ手法での精度が正しければ、「ほぼ正確に次のサイクルの黒点数を予測できる」ことになります。

それによって、ポポワ博士は、

「次の約 30年間ほどの間の黒点数が、マウンダー極小期と同じ程度の黒点数になる」

という結果を導いたのでした。

その精度、つまり、ミニ氷河期が訪れる確率は 97% としています。

モスクワ国立大学ニュースリリースの内容を紹介した今回の報道は、難しい内容ですが、西側で報道された内容よりは、さらにそのメカニズムを詳しく説明していて、「ミニ氷河期は近い」ことを感じさせるものです。

ここから、報道の内容をご紹介しますが、私自身、意味もわからず訳している場所がありますので、真剣に検討されたい方は、オリジナルをお読み下さい。



Diminishing solar activity may bring new Ice Age by 2030
Astronomy Now 2015.07.17

太陽活動の低下が 2030 年までに新たな氷河期をもたらす可能性がある


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17世紀から 18世紀の初めに世界を凍結させた「小氷期」と呼ばれる時期と同様の厳寒の世界が 2030年から 2040年にやってくると予測されている。

これらの結論は、モスクワ国立大学核物理研究所の物理学者ヘレン・ポポワ博士らを含む国際的な科学者のグループによって、ウェールズのランディドノーで開催された国立天文学会議において、ノーサンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授によって発表された。

太陽は、独自の磁場と、時間的に変化する振幅と空間構成を有することが知られている。

それは、太陽からの電磁放射の変化による太陽大気の変化の結果による強力な磁場の形成と崩壊や、太陽からプラズマの流れの強弱、太陽表面の黒点数などだ。

そして、太陽表面の黒点数の変化の研究によれば、それは 11年毎に変化する周期性を持つ構造を有しており、それはまた、炭素 14、ベリリウム 10 他の同位体分析などの地球環境への影響をも有する。

太陽活動はいくつかのサイクルを持つが、それらは各サイクルで異なる期間、および特性を持ち、たとえば 11年サイクルや 90年サイクルなどが知られている。

11年周期の太陽サイクルでは、11年ごとに太陽表面の黒点数が減少する。

過去 90年の黒点の変化を見ると、11年サイクルの黒点の数が周期的に減少していることがわかっており、50%から 25%減っている。

17世紀には、およそ 1645年から1700年頃まで続いた「マウンダー極小期」と呼ばれる太陽活動の長期にわたる減少期間があった。通常なら、40000個から 50000個は出現する黒点が、このマウンダー極小期には 40 から 50 個しか出現しなかった。

太陽放射の最大値と最小値は、黒点の数の最大値と最小値と、ほぼ一致することを示す(黒点が少ない時は、太陽放射が少ない)。

研究者たちは、太陽活動のサイクル 21からサイクル 23までの3つのサイクルの完全な磁力記録から、すべての背景磁場を分析した。研究者たちは、データの分散の 40%をカバーする分析の新しい方法を開発した。これは、主な太陽の磁気波がペアで生成されていることを明らかにするのに役立った。

主成分のペアは、太陽の双極子場の変動の原因であり、11年の太陽活動中に、太陽の極から極へと、その極性が変化する。

電磁波は、太陽の北半球から反対へと移動する、あるいは、南半球から反対へ移動し、その際、サイクル数と共に波の増加の間の位相の変化を有する。それぞれの波は、半球で互いに相互作用する。

科学者たちは、この分析式を導くために管理し、これらの2つの波の進化を説明し、太陽活動の本来の代理の変化と関係した要約曲線から、太陽黒点の数を算出した。

そして、この式を用いて、科学者たちは観測から派生した主成分と比較して、サイクル 24の磁気活動を予測し、それは 97%の精度を示した。

サイクル 24の磁気活動からの黒点数の算出の成功に触発され、研究者たちは、次の2つのサイクル「サイクル 25」(次の太陽サイクル)と「 26」の磁気の波を予測したところ、この2つの太陽活動サイクルでは、黒点が生産される数が低い可能性であることがわかった。

これは、2030年から 2040年頃の太陽活動が 17世紀のマウンダー極小期と同様になることを示している。マウンダー極小期には、本来なら 4万から 5万の太陽黒点が出現するところに 50個から 70個しか黒点が出現しなかった磁気だが、2030年頃は、この時と同様な急激な太陽活動の減少につながると予測される。


1677年に凍結したテムズ川
frozen-Thames.jpg


太陽活動の新たな減少は、太陽放射照度の低下につながる。これは、地球の顕著な冷却と非常に厳しい冬と冷夏をもたらした「小氷期」と呼ばれる状態と一致することを示す。

太陽磁気活動の進化の独特な物理数学的モデルを開発し、太陽活動全体としての最小値の出現パターンを得るために、それに物理的解釈を与えたモスクワ国立大学のヘレン・ポポワ博士は言う。


「マウンダー極小期の時代には、テムズ川やドナウ川が凍結し、モスクワ川が半年ごとに氷で覆い尽くされました。この時同様の太陽黒点の減少が観察される場合、これは地球の大気の同様の冷却につながる可能性を指摘することができます」

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・ヘレン・ポポワ博士。


気候への太陽活動の影響について既存の理論に該当する場合、ヘレン・ポポワ博士によると、この太陽黒点最小値は、マウンダー極小期の際に発生したものと同様の重大な地球の冷却につながるという。

この冷却現象は、次の 5年〜 15年以内に発生する可能性がある。

ポポワ博士は述べる。

「私たちの時代の将来の最大の気温の低下は、次の3つの太陽サイクル( 25、26、27)に訪れることを示し、それはこれからの約 30年間です。それらの期間の気温は、マウンダー極小期ほど低くはならない可能性もあります。しかし、私たちは、それを真剣に検討しなければなりません。私たちは、ロシアの気象学者たちとコンタクトをとり続けるつもりです」

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2015年07月13日



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▲ 2015年07月07日の英国王立天文学会ニュースプレスより。

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南と北が「非対称の磁場」である太陽

今回記事のタイトル「太陽が割れてきた」というのは、上の王立天文学会プレスリリースの「太陽磁場は、太陽の南北の分割を示している?」というものを、そのまま書いたものなんですが、よく読みますと、このタイトルは「やや大げさ」ではあります。

英国ウォーリック大学のジュゼッペ・ニスティコ博士という方と国際チームが、NASA の太陽観測衛星 STEREO のデータを使っての調査で、

太陽の磁場が、南の極と、北の極で《非対称》になっている

かもしれないことを見出したというものです。

太陽の磁場というと、具体的にはともかく、何となく下のような「中心を軸として、対照的で、均等な紋様を描く」かのようなイメージを持たれることが多いのではないでしょうか。

例としての太陽の磁場のイメージ
solar-mag-fields.jpg
・NASA


しかし、今回の研究によると、太陽は、「南と北でバラバラ」の磁場の紋様を描いているという可能性があるようです。

あるいは、

「以前はそうではなかったけれど、最近になって、そのようになってきている」

ということかもしれないです。

まあしかし、太陽はこの数年間、如実に変化していましたからね。

3年前の記事で、

奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 2012年04月21日

という「太陽の磁極が4つになる」という国立天文台などの発表をご紹介したことがあります。

下の図は、国立天文台の発表をもとに作成したもので、左の「2008年の太陽」と書かれてあるのが、それまでの普通の太陽です。北極にマイナス磁場である「S極」があり、南極にプラス磁場であるN極があるという対極したふたつの磁場があります。

20120419-solar-polar.gif


右の太陽は、国立天文台が今回発表した 2012年以降の「4つの磁極」があらわれるという状態になる太陽の磁場の予測・・・なのですが、その後、たとえば今、太陽の磁場がどのようなことになっているのかは、その後の発表や報道がありませんので、よくわかりません。

いずれにしても、「太陽」という存在は、研究が進めば進むほど「従来考えられていた存在とは何かちがうもの」のような感覚を持たせてくれる示唆が次々と出てきます。

こうなってくると、太陽というのは、もう本当に何か全然、私たちの今の科学で説明されているものとちがうものなのではないかという気さえしてきます。




太陽の役割

太陽などについて、「プレアデスの自称姐さんはどう言っているのかな」と、パッと適当に本をめくりますと、太陽に関しての記述があります。


プレアデス+地球をひらく鍵』より

太陽はあなた方の太陽系の統治者であり、あなた方が住居するこの地球を支配する知性の所在地です。

多くの文化のなかで、太陽は神のように、この世界を統治する知的なエネルギー体として崇められています。

太陽に住んでいる存在がいると聞いたら、みなさんはびっくりするでしょうか。

太陽は幻想にすぎません。非常に高度な進歩を遂げた世界は、みずからを太陽のように見せかけて、光の力によって侵略から身を守ることができるのです。

地球の科学者が言うような、ただガスが燃焼しているだけの存在ではないのです。

地球の科学は、生命についての解釈を非常につまらないものにしてしまいました。科学は楽しさ、生命力、心のときめき、神秘性といった要素を生命から奪ってしまいました。

科学のために、生命はまるで何の意味もないかのように、ありきたりで退屈なものにされてしまいました。太陽に何の意味もないなんて想像することができるでしょうか。

これについて考えてみてください。現在、太陽に対する恐怖心をかき立て、太陽を否定的なものとするキャンペーンが展開されています。

自然は安全ではないと科学が主張したことによって、人々は自然とのつながりをこれまでのように感じなくなってしまいました。

太陽、自然、地球にに対する猜疑心が、現在あなた方が直面している、危機の原因となっています。

それはつまり、あなた方が住んでいる家を尊重し、大切にするき気持ちがないということです。



この中のある部分を読みまして、「ああ、これは・・・」と思いました。

それは、

> 太陽に対する恐怖心をかき立て、太陽を否定的なものとするキャンペーンが展開

の部分です。

このブログでも、かつてさんざん太陽フレアの脅威などについて書いたことがありまして、私の「太陽を否定的なものとするキャンペーン」の一端を担った「罪」というものもあります。

それらの証拠となる数々の記事は、こちらのリンクにあります。

とはいえ、特大のスーパー太陽フレアが地球を直撃した場合、大きな影響が出ることは事実です。

1859年の規模の「超」太陽嵐がもし現代の世の中に発生したら
 2010年10月20日

などに書きましたように、地球の文明がおそらくは「復旧の目処が立たないほど」破壊されてしまうことは確かです。

特に、

・電力送電網の崩壊(永続的な停電)
・通信システムの崩壊
・放送網インターネットシステムの停止
・コンピュータシステム(軍事、医療、政治含めて)の停止
・移動手段の停止
・物流とインフラの停止
・食料供給へのダメージ


などは厳しいものとなることが考えられます。

これらが起こることは良いことではないかもしれません。

しかし、ここでふと、最近加えた「革命カテゴリー」にある記事などを思い出すのです。

たとえば、

資本主義の崩壊と、この文明の崩壊は《「破壊」は「創造」に対しての愛》という観点から私たち人間にとって「最も幸せなこと」だと確信してみる
 2015年07月09日

で、確信するに至りました「創造の母は、破壊」であり、さらにいえば、

破壊は、愛

であるということ。

そして、前回の記事のラストのほうに、「社会を子どもたちに返還する」ということに対して、

そのような劇的な変換(かつての日本への回帰)がおこなわれるためには、現在の日本のシステムか文明そのものが終焉する必要があります。

というようなことを書いています。

システムか文明の終焉。

この「必ず通過しなければならない概念」を・・・もし・・・ですけど、私たち人間自身が、地球を変えることができない場合、

それを太陽がやってくれる

ということをふと思うのです。

新しい世界の創造のために必要な破壊と、それをなしうることができるのは、太陽と小惑星と彗星くらいしかないとしか思えないのです。

小惑星たちは、注意深く地球の状態に応じながら軌道を周回し、場合によって、たまにその軌道を外れ、太陽は、フレアを放出する。

巨大フレアは、太陽活動が活発(黒点が多い状態)な時に発生しやすいという思い込みがありますが、現実は、活動状態とは関係なく、太陽はいつでも超巨大フレアを放出させることができます。

事実、過去 200年で最も強いレベルの太陽フレアは「過去 200年で太陽活動が最も弱い時」に発生しています。

それは 2012年7月23日の時でした。

この日、場合によっては「地球の文明は終わっていた」かもしれないことを報道していた アメリカの経済誌フォーブスの 2014年の記事をご紹介したことがあります。

2012年 7月 23日に地球の文明は太陽によって「終末」を迎えていたかもしれなかった
 2014年03月21日

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▲ 2014年3月19日のフォーブスより。


この時の太陽フレアが仮に地球を直撃していれば、「地球は数千年前に逆戻り」していたかもしれないというようなことが書かれてあります。

それにしても、なぜ、経済誌のフォーブスがこのような記事を取り上げたかといいますと、この時の太陽フレアが地球を直撃していれば、その損害額は数百兆円規模の算定不可能なものとなっていた可能性があり、何年も文明が再興できなかった可能性があるためでした。

太陽は、「未来の地球」を創造するためなら、いつでもやってくれると思います。

2012年7月23日のフレアは、そのことを私たちに知らせてくれてイベントだったのだと確信します。




私たちの自然は本来人間の敵じゃない

それにして、自称プレアデスの人・・・うーん、この呼び方も味気ないですね。
これからは「自プちゃん」と呼びます。

自プちゃんの言う、

> 自然は安全ではないと科学が主張したことによって、人々は自然とのつながりをこれまでのように感じなくなってしまいました。

というのは、私も最近になって、そう感じるようになりました。

自然のほとんど(実際にはすべてなのでしょうけれど)は、その存在も現象も人間のためにあるというように考えると、私たちも、地球との関わり合いのありかたを少しちがって考えられるような気がするのです。

少し前に、

地球の3分の1の地下水源が枯渇しようとしている
 地球の記録 2015年07月13日

という記事を書いたのですが、これは、帯水層と呼ばれる地下の水脈源が、地球全体でどんどん枯渇していっていることをご紹介したものでした。

そのこと自体はともかく、その世界の帯水層の地図を見ると、日本には巨大な帯水層というものがないことに気づきます。

となると、日本はたえず、大雨など「空からの水」がないと、豊かな自然体系や、もちろん人間が使う水にしても、常に不足気味になるような場所であるように見えたのです。

そこで、

「なぜ日本は地理的に台風が頻繁に直撃する場所にあるのか」

という疑問もすんなり解けるのでした。

その理由は、台風があってこそ、日本は文明を存続できるからです。

帯水層の分布を見る限り、春から秋の台風がなければ、日本の多くは慢性的な水不足にさらされ、基本的に人間が住むには苦しい場所になるはずです。

台風のおかげで、日本人は文明を存在し得た。

そして、世界の地図を見ますと、台風やモンスーン、ハリケーンなどに度重なり見舞われる上に「人が多く住んでいる土地」には、巨大な帯水層がほとんどないことがわかります。

世界の主要な地下水源(アジア〜アフリカ)
Groundwater-Basins-Distress1.gif
NASA

台風も豪雨も大雪も「自然に備わった素晴らしいシステム」であり、台風やモンスーンやハリケーンの意味は、その土地に豊かな自然と、人間が文明を築くために「用意」されたものだと。

あるいは逆をいえば、日本を含めた多くのアジア地域では、

台風やモンスーンが消えた場合、人間が住めない場所になる。

ということになると思います。

台風もまた最大の「恵みの神」であることがわかるのです。

しかし、どんなことでも、現代社会は「災害」という一言で括ってしまいます。

台風も太陽フレアも全部悪者で、自然や宇宙は「危険ばかり」という観念が広く浸透してしまった。

そういう意味では、虫の大量発生や、疫病、地震などを「悪」として描いている「聖書」に最近やや疑念の思いもあるのですが、そのことは今回はふれません。

この宇宙と地球の大自然で、人間の営みのために協力しないものは存在しないということが、こんなに年をとってしまったとはいえ、最近になって、ようやくわかりかけています。

それもこれも、キッカケは、野口晴哉さんの『風邪の効用』を読んだ時に、

「風邪ウイルスは人間のために作用している」

ことを知ってからでした。

このことは、

人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は風邪ウイルスかもしれないこと…
 2015年04月21日

という記事に書きました。

この「風邪は自然良能である」という野口さんの知見を知り得たことは大きかったです。知ったのは、ほんの3ヶ月前のことですが、それ以来多くのものが「自然良能だ」と思えるようになっています。

(本当は「全部が自然良能」なのでしょうけれど、そう思えるまでには至っていません)

そんなわけで、英国王立天文学会の研究で示唆された「太陽の構造の非対称性」も、地球に与える影響として、何らかの意味を持っているはずです。

そういえば、この王立天文学会が、最近、「地球はミニ氷河期に入る」ことを、総会で全会一致した意見として採用したことが報じられていました。少しご紹介しておきます。


地球は15年後“ミニ氷河期”に入る」英国王立天文学会で発表
IROIRO 2015.07.13

先週、イギリスのウェールズで開催された英国王立天文学会総会で、「今後15年以内に、地球はミニ氷河期といえる時代に入る」という予測が発表された。これは太陽を専門に研究する学会員の一致した意見で、「97%確実」であるとのこと。

研究者たちを代表してこの発表を行なったのは、英国ノーザンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。

ジャルコヴァ教授は、「太陽の活動は、2030年あたりには今と比べて60%減衰する」と言う。また、この予測は「97%」確実であるとのこと。



ということです。

ミニ氷河期の「自然としての意味」ってどんなものなんでしょうかね。
考えてみたいです。

それでは、ここから本記事です。



Does the solar magnetic field show a North-South divide?
王立天文学会 ニュース&プレス 2015.07.07

太陽磁場は、太陽の南北の分割を示しているのか?

North-South-divide.jpg


毎秒 200〜500キロメートルの間の速度で太陽のコロナを通過する噴射の研究は、太陽の磁場によるプラズマの動きの速い行列が、南半球よりも北半球ではるかに強く偏向されていることを示す。

この太陽の南と北での非対称性は、太陽の磁場を発生させる機構である「太陽ダイナモ」に対しての理解に重要な意味を持っていると思われる。

この研究結果は、2015年7月8日に、英国ウォーリック大学のジュゼッペ・ニスティコ博士( Dr Giuseppe Nisticò )によって、ランディドノーでの国立天文学会議で発表される。

ニスティコ博士と国際研究チームは、2007年3月から 2008年4月の間に発生した 79の太陽の極の噴射を研究してきた。

この研究は、NASA の太陽調査プロジェクト STEREO (太陽立体化計画 )によって観察したものだ。STEREOは、太陽の軌道に沿って地球から離れて、反対方向に周回している双子の衛星だ。


NASA の STEREO
STEREO-spacecraft.gif
STEREO


二機の衛星により運ばれる STEREO のふたつのデータが、太陽の立体観察を可能にする。ニスティコ博士と研究チームは、双子のSTEREO探査機によって同時にコロナ噴出を観察するために、極端紫外線撮像装置(EUVI)と呼ばれる撮像装置と、COR と呼ばれる機器の画像を使用した。

特定されたそれぞれの噴出のために、研究チームは、太陽の南側と北側共に、太陽表面から 70万キロメートルの距離で、噴出と太陽との角度を測定した。北と南の2つの測定場所の間には、約 10分の時間遅延がある。

sun-kakudo.jpg


ニスティコ博士は、以下のように語る。

「STEREO は、太陽の異なる層を調べることができますので、私たちは時間をかけて噴出の進行状況を見ることができるのです。 EUVI は、太陽の表面に祝言した噴出を示し、 COR1 は、太陽の大気やコロナを通じて進行状況を表示します」

「噴出が低いところから高いところに移動する時には、それらの噴出は、磁力線によって”案内”され、直線ではなく、むしろ丸く追随していきます。しかし、太陽の極に近い噴出を分析すると、この偏向量が異なるという意外な事実を示すのです。」

「私たちは太陽の南よりも北の極で、相当大きな偏向(変位)を確認しました。このことが、私たちに疑問を生じさせます。・・・この太陽の極の噴出は、『太陽の磁場が南北で対称ではない』ことを示している?・・・という疑問です。」

「初めて黄道面に周回する宇宙船から太陽の極地の機能の測定を行うことの難しさにもかかわらず、私たちは、太陽コロナの全体的な構造のトレーサーとしての冠状の噴出を研究できました。そして、南北非対称性としての太陽のそれぞれの存在の独立した指標をさらに提供しています」

「将来的には、ソーラー・プローブ・プラス( NASA の太陽コロナの観測のための探査機)と、ソーラー・オービター(欧州宇宙機関が開発中の太陽観測衛星)が、太陽に近い位置からの極の直接観測によって、太陽の南北非対称についての新たな洞察を提供するでしょう」

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2015年05月01日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」 - アレクサンドル・チジェフスキー ( 1897 - 1964年)


quiet-sun-0501.gif

▲ 2015年04月30日のスペースウェザーより。



太陽活動の最大期も終わりに向かい

2015年5月1日現在の太陽は上のようになっていまして、パッと見た目には、「黒点ゼロ」のような太陽となっています。

実際には、エネルギーの弱い黒点群がふたつありますが、2、3日くらいのうちには、太陽の裏に回りこむか、このまま消滅すると思われます。この間に、新しい黒点が出現しなければ、昨年 7月17日以来の「黒点ゼロ」になる日が訪れるかもしれません。

2014年7月17日の太陽
2014-ss-zero.gif
Spaceweather


いずれにしましても、今後、太陽は、黒点数を徐々に減らしていき、歴史的に活動の弱かったとされるサイクル24の太陽活動最大期が静かに終わっていくということになりそうです。

もっとも、平均値としては、太陽活動の減少は「徐々に」でありまして、NICT によりますと、今後1年間で、下のような感じの黒点数の推移(月の平均数)を示していくという予測となっています。

nict-2015-0501.gif
NICT


減少の勢いは(現在の太陽活動の時間的サイクルはすでに異常なために)その時になってみなければわかりませんが、太陽黒点は今後は減っていき、太陽活動は小さくなっていきます。

そして、冒頭に、ロシアのチジェフスキー博士の言葉を載せましたが、「人類もその社会も太陽の影響を直接受けている」ということがあるとすれば、私たちは、これからの太陽活動の低下からも何らかの影響を受けるはずです。

太陽活動が低下していくと、地球の人々はどのような状態になっていくのか。

これに関しては、チジェフスキー博士の「太陽と社会」の研究の内容が、2010年01月29日のヤスの備忘録の記事に書かれています。




太陽黒点「減少期」の社会の特長

チジェフスキー博士は、太陽活動を、

1. 黒点最小期
2. 黒点増加期
3. 黒点最大期
4. 黒点減少期


と4つの期間(状態)にわけて、世界の過去( 1920年代まで)の歴史を詳細に分析し、それぞれの時に「どのようなことが起こりやすい傾向にあったのか」ということについてを徹底的に調査し、 1920年代に論文にまとめました(後に、この「人間は太陽に支配されている」という説が、スターリンに嫌われることとなり、チジェフスキー博士はシベリアの収容所に送られてしまいます)

ちなみに、現在は、

4. 黒点減少期

に入ったところですが、まず、これまでの2年間ほど続いていました「太陽活動最大期」、つまり、上の分類の、

3. 黒点最大期

の期間にはどんなことが起きやすいとチジェフスキー博士はその研究で述べていたか。

この期間は、この1〜2年ほど過ごしてきて、「今終わりつつある期間」です。

Alexander_Chizhevsky-23c.jpg
・アレクサンドル・チジェフスキー

以下は、ヤスの備忘録からの抜粋です。


第3期(黒点最大期)

この時期は、戦争などの国家の狂気が実行されやすい時期であり、また偉大な事業が達成される時期でもある。歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは大抵この時期に起こっている。この時期の特徴は以下の5点に集約される。

1)政治的、思想的な指導者が出現し大衆に大きな影響を与える
2)大衆に大きな影響を与える思想の出現
3)思想の中心センターのようなものが出現し、大衆を鼓舞するようになる
4)大衆運動の拠点が多数出現する
5)大衆は結集して団結し、自己主張を始める


第2期には何をやっても関心を示さなかった大衆が、指導者の一挙手一投足にも敏感になり、指導者が指示を出すだけで巨大な軍隊が動く。

このような特徴の結果、この時期には歴史に残る政治指導者や精神的な指導者、または建国の父などのような突出した人物が多数出現する。

この時期になると、ほんの2〜3年前までまったく注目されなかったような思想にいきなり多くの人々がとりこになり、これに基づく社会運動が勃興する。

大衆ははるかに気が短くなり、自分たちの目標の実現の障害となるものはすべて破壊し突っ走る。暴動、革命、衝突など流血を伴う惨事が相次ぐ。



として、


チェゼセフスキーは、黒点最大期にはこのような特徴の結果として、革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑などの激しい現象が発生するとしている。


と記されています。

> 暴動、革命、衝突など流血を伴う惨事が相次ぐ。

とか、

> 革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑

などのキーワードは、昨年、 ISIS や様々な宗教的過激派のおこなったことや、紛争、各地での暴動などを含めて、この2年間ほどに起きたことを思い出しますと、まさに上の文字そのものといった時代(時期)ではなかったでしょうか。

ちなみに、その前の太陽活動周期の同じ黒点最大期( 13〜14年前)は、アメリカ同時多発テロから、中東の混乱に一気に突入していった時期です。

なお、私は、このチジェフスキー博士の「革命、暴動、大殺戮、戦争、反乱、社会変革、移民、処刑」などに加えまして、

「大事故、精神的病気の拡大、肉体的病気の拡大」

を加えたいと思います。

「大事故」は「黒点の多い時に事故が起きやすい」という、多くの過去の研究からの連想ですが、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』に、そのうちのいくつかが載っています。

ロシアのデヴァトフは、黒点の出現から2、3日間の自動車事故の件数が、黒点の少ない時の約4倍に増加したと報告した。

というものとか、あるいは、

イリノイ大学の電気工学及び生物物理学教授F・ダンとベル研究所のJ・グリーンは、超低周波( ELF )として知られる、ある種の強い電磁気による音波が、自動車事故の発生率を高める作用をもつことを見いだした。

ドイツのR・ライターは、2年間にわたり 36万 2000件の産業事故を分析し、ELF波(太陽活動に伴う超低周波)の乱れた日に、20〜 25%事故が増加することを発見した。

など、太陽の電磁気による「音波」が、人間に事故を誘発させることが、過去の研究で、かなり明確になっています。

(以降、この手の研究がおこなわれていないのは、なぜなんでしょうかね。人命に関わることなのに・・・)

考えてみれば、特に昨年 2014年は、それぞれの事故の真相はわからないながらも、「とにかく大きな事故が多かった年」ではありました。

下のは、あくまで一部ですが、歴史的といってもいいほどの大事故が相次いだ年でした。

airplane-ac-2014c.gif
過去記事より。


大ざっぱに書きますと、


黒点が増えると、どんな事故も起こりやすくなる。


ということはいえるようです。

あと、

・精神的病気の拡大
・肉体的病気の拡大


については、やはり、過去の研究でいろいろなことがわかっています。

これは、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか?…
 2013年07月15日

という記事で記したことがあります。

『太陽活動と景気』には、かなりの量の、太陽と健康に関しての研究が載せられていますが、下はその中からの抜萃です。


『太陽活動と景気』 太陽活動と健康・精神 より

マリンとスリーヴァスターヴァは、1979年に、 1967年から 1972年の6年間にわたって、2つの病院に入院した 5000件の救急心臓症例を、毎日の地磁気活動指標と関係づけた。季節調整済で月次データの比較を行った結果、彼らは、相関係数 0.4から 0.8の範囲の有意な相関を見いだした。

二人のドイツ人研究者、B・デュールとT・デュールは、 50年ほど前に、黒点、磁気嵐オーロラといった太陽活動と人間の自殺との関係について、太陽活動が特に活発な日には自殺が約 8パーセント増加することを見いだした。

1963年、アメリカの整形外科医R・ベッカーは、精神病院への入院が太陽フレアと相関していることを見いだした。後に彼は、地磁気の乱れと入院中の精神患者の行動の乱れとの間に、相関を見いだした。さらに、磁場や宇宙線の放射量が変化すると、患者の反応時間や課題遂行にも影響があらわれることを報告した。

中枢及び末梢神経系への地磁気の効果としては、精神病や神経反応との関係が調べられている。

太陽活動や地磁気撹乱は、ヒトの精神活動を乱すことが知られており、精神分裂病の患者数は、約 10年の周期的変化を繰り返していることがわかっている。



(この手の医学研究も、その後はまったくおこなわれていないのは、なぜなんでしょうかね。わりと明確に結果が出ていることなのに・・・)

ま、それはともかく、これまでの2年くらいの間というのは、人々は、

・興奮しやすく
・熱狂しやすく
・暴力的になりやすく
・短気で短絡的になりやすく
・精神的におかしくなりやすく


という状態になりやすいと言えそうで、これは、シュタイナーに言わせれば、「そんなんじゃダメです」と言われるような感じの人間だと思いますが、多くの人がそういう傾向を持つ。

そのため、その時期の社会は、

> 革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑、大事故、精神的病気の拡大、肉体的病気の拡大

という傾向を持ちやすいとは言えると思います。

これは今の太陽活動周期と照らしまして、大体、2013年〜 2015年くらいの間の時期だとしますと、今回の太陽活動周期の最大期も、おおむね上のような感じだったと思います。

とにかく「荒くて、とても野蛮だった」という印象がかなり強く残ります。

具体例は挙げませんけれけども、国内の個人の犯罪などでも、そういう感じは多くありました。

そして、今、そのような社会を生み出した(かもしれない)太陽活動最大期が終わり、私たちは、これから、

4. 黒点減少期

に入ろうとしています。

この時期に、人々はどのようになるか。

ふたたび、ヤスの備忘録から抜萃します。


第4期(黒点減少期)

第3期(黒点最大期)に始まった大衆のさまざまな運動は大きな転換点を向かえる。

これまでの情熱が消えうせ、その代わりに無関心と無気力が支配し、社会変動にあきあきした大衆の間では平和への機運が高まる。「気力の喪失」というのがこの時期を特徴ずける言葉だろうと博士はいう。



と、黒点最大期に比べると、説明は短いですが、要するに、

「興奮と激情の中にいて、頭も少しヘンになっていた人たちが冷静に戻る」

というような言い方をしてもいいかと思われます。

また、上の記述には、

> 無関心と無気力が支配し

> 平和への機運が高まる


などがあります。

平和への機運が高まる、とあるならいいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、良い面だけではなく、「民衆が支配される」可能性もある時期です。

それは、人々に「無関心と無気力」の気持ちが強く出てくるからですが、人々が巧妙に支配される可能性を持つ時期に入っていくとも思われます。

たとえば、この「4. 黒点減少期」が進みますと、ついに黒点は消えて、太陽活動の最小期となりますが、その時期にはどうなるか。


第1期(黒点最小期)

この時期の特徴:

・大衆の統合性の欠如
・大衆は政治的、軍事的な問題に関心を示さない
・穏やかで平和的な大衆
・寛容で忍耐強い大衆

こうした特徴のもたらす結果:正しい思想を守るために戦うことの情熱の欠如。闘争を放棄し簡単に断念してしまう。

この時期に現れる社会的な現象:平和条約の締結、降伏、占領、問題解決の場としての議会の活発化、独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化



というように、

> 占領

> 独裁や専制の強化

> 少数エリートによる統治の強化


とありますように、「興奮の時代(太陽活動最大期)に出現した支配者たちが、無気力な人々を冷徹に支配し始める」という時代にもなりやすいようです。

チジェフスキー博士の研究から見れば、これからの何年間かは、そのような時代になる可能性が高いことを示しています。

「冷静に領土拡大がはかられる」のもこの時期だと思われます。



自然環境も変わりやすい

ちなみに、これはあまり関係ないですが、「太陽活動が低下すると、地震や噴火が増える」という説は、常にあります。

ジャパン・ビジネスプレスの 2014年08月01日の「太陽活動の低下がもたらす地球の異変」という記事の冒頭には、埼玉大学名誉教授の角田史雄さんの論文の内容にある、


太陽の弱活動期と相まって、地球内部の熱エネルギーはどんどん蓄積されて増大し、これが解放されれば、破壊的な地震や噴火などの大きな災害を引き起こすのは間違いない。


という言葉が載せられています。

このことに関しては、もう4年前になりますが、

太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
 2011年02月17日

という記事にも「太陽活動が弱まると地震や噴火が増えるメカニズム」について、記したことがあります。

これは、

地震や噴火は宇宙線がトリガーとなっている。

という仮説からなるものですが、そうだとした場合、

1 太陽活動が強い → 太陽風などが多く、それに遮られて、宇宙線が地球にあまり届かない

2 太陽活動が弱い → 太陽風などが少ないので、宇宙線が地球にたくさん届く

ということになり、宇宙線が地震や噴火のトリガーとなっているのだとすれば、今後太陽活動が弱まり、地球に到達する宇宙線の量が増えてくると、地震や噴火も起こりやすくなるかもしれないという「仮説」です。

まあ、太陽活動との関連はともかく、実際のところ、地震は増え続けています。

下のはアメリカの地震の累積数での年平均発生回数のグラフです。

earthquake-data.gif
Costarica News

これを見ますと、

1970年から 2014年の間の地震の年間平均発生数は 21回

だったのに対して、

1990年から 2014年の間の地震の年間平均発生数は 31回

となっていて、「2008年から 2014年の間の地震の年間平均発生数」に至っては、

151回


と、年間平均数が、以前の5倍とか、それ以上になっていて、これはアメリカのグラフですが、いかに地震が増えているかがわかるものです。

このことについては、

世界中で地震と火山噴火が一貫して増え続けている
 2015年04月30日

という記事に書いています。

まあしかし、地震は実際に発生するまで予測できるものでもないですし、噴火も、噴火の種類にもよりますが、基本的には直前まで予測できないことが多いですし、こればかりは、

「いつ起きてもいいようにしておく」

ということ以外には仕方ない感じがします。




人間だけではなく、あらゆる生物は太陽の影響を受ける

ところで、冒頭に載せましたチジェフスキー博士の言葉は、「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」というものでして、

> 人類もその例外ではない

というように「人類も」とありますが、「多くの生物が太陽の下では平等に影響を受けている」ことを示すグラフには、たとえば下のようなものがあります。

京都大学名誉教授だった前田坦(ひろし)さんの『生物は磁気を感じるか―磁気生物学への招待』にあるグラフです。

これは、「マウスとポテトとニンジンとマメの呼吸活動度の1日のリズム」で、これは「地磁気の変化」と相関しているようです。つまり、動物たちの呼吸活動は太陽と関係していることを思わせるものでもあります。

異なる生物の呼吸活動度の1日リズム
mouse-poteto.gif
・ブラウン Jr. 1969年

ここには、ヒトはないですが、多分同じような曲線を描くのではないでしょうか。
植物も動物もヒトも、「何らかの全体を支配する法則」で生きているようです。

上の研究をした米国ノースウェスタン大学のブラウン教授は、

「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ、磁場が重要な役割を果たす単一統合システムの一部である」

と言っていまして、平たくいえば、

すべての生物は磁場に支配されている。

ということのようで、あるいは、すべての生物は太陽の支配下にある、ということかもしれません。

そんなわけで、これから、私たちの社会は、少しずつ「太陽黒点減少期」に入っていきます。

しかも、

眠りにつく太陽:過去1万年で最も速く太陽活動が低下していく現状に、マウンダー極小期の再来を予測する英国の科学者たち
 2014年11月16日

という記事などでふれましたように、ただでさえ、歴史的に弱い太陽活動だった現在の太陽活動周期は、さらに劇的に弱くなっていく可能性も指摘されています。

その時期は、どのような時代と社会になっていくのでしょうかね。

ある程度のイメージは湧いても、具体的には手探りで進むことになりそうです。

ただ、基本的に冷静になりやすい時期ではありそうですので、自分のことや他人のこと、そして、自然のことや地球のことや太陽のこと、神様や見えない様々なことなど、いろいろなことを考えるためにはいい時期ともいえるのかもしれません。


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2015年03月14日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





黒点群2297から3月11日に発生したフレア

x2-0311.jpg

▲ 爆発部分だけでも「地球の何十倍の面積」の比較的激しい太陽フレアでした。これにより、短波無線など、いくつかの地球での無線通信がブラックアウトしたことが報じられています。2015年3月12日のスペースウェザーより。


311のX2クラスの太陽フレア

昨日( 3月13日)の夜あたりから、どうも奇妙な体調と気分で、「悪い」とか、そういうように表現されるものではないんですが、なにか変な感じでした。

釈然としないままお酒を飲んで、わりと遅めに眠ったのですが、私は基本的に夜中に目が覚めるということは普段はあまりないのですね。

ほとんどの場合は、朝まで途中覚醒なく眠ります。そして、目覚ましがなくても、大体朝 6時30分頃に目覚めるのが普通なのですが、昨日はかなり飲んでいたはずなのに、夜中に何度も目がさめて、結局、就寝してから3〜4時間後には、眠れずに起きてしまう始末。

「なんだろうなあ、昨日からのこのプチな違和感は」

と思っていましたが、そういえば、最近は大きな太陽フレアがないので忘れがちでしたが、最近の2〜3年の間で、太陽フレアや CME (コロナ質量放出)など、太陽活動が活発な時に同じようなことになりやすいことを思い出しました。

場合によっては、パニックに近いようなことにもなったりする時もありました。

そして、そういう時は多くは、Xクラス以上の太陽フレア(太陽フレアはXクラスが最も強い区分となります)が発生して、その影響が地球に到達する2〜3日後に体調や精神面での違和感があったりするのでした。

そして、実はここしばらく異常に静かだった太陽活動が、ここ数日はとても活発なんです。

冒頭のXフレアが発生したのが、3月11日(日本時間では翌日)ですので、この影響が地球にやって来るのは 3月13日から 14日あたりにかけてではないかなとは思っていたのですが、そのこと自体を忘れていました。

私はいわゆる「太陽に影響を受けやすい人」だというのは、歴史(自分の歴史のことです)から見てもはっきりしていますので、今回のも、あるいはそれと関係していたのかもしれません。

冒頭の 3月11日の太陽フレアは、発生後に地球の短波無線などいくつかの無線を完全に途絶させるほどのものでもありました。下が、太陽フレア発生後に、地球の通信が遮断された様子を示したものです。

radio-blackout-0311.gif
Spaceweather


これらの影響が昨日から今日の午前中あたりまで地球でもあったと思われ、「数値」としての地球の地磁気のレベルそのものはそれほど大きな変化はないと思うのですけど、経験上では「数値はあんまり関係ない」のですよね。

以前から、Xフレアのあった数日後というのは、自分を含めて、

・病人が増える
・古傷や持病などに影響が出やすい
・変な気持ちの人が増える


というような「曖昧な傾向」を見ていました。

今日の午後になって、何となく立ち直ってきまして、この記事を書いています。

ところで、今回、Xフレアを発生させた黒点群は下の 2297 と番号がつけられている黒点群です。

ar2297.gif
Spaceweather

この黒点群は、40個前後の黒点が集まっていて、「ベータ-ガンマ-デルタ構造( beta-gamma-delta )」という磁場を持っていて、これは、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が説明するところでは、大きな太陽フレアを発生させやすい構造となっていますので、あと数日は、MクラスからXクラスの太陽フレアが発生する可能性はあると思います(Mクラスは、ほぼ確実に発生すると思います)。

ちなみに、この黒点群 2297 がこの数日で発生させたMクラス以上の太陽フレアは以下の通りです。(データは NICT より)。時間は UT (世界時)です。


03月09日14:22  M4.5
03月09日23:29  M5.8
03月10日03:19  M5.1
03月10日23:46  M2.9
03月11日07:10  M1.8
03月11日07:51  M2.6
03月11日16:11  X2.1
03月11日18:37  M1.0
03月12日04:41  M3.2




この数日間の太陽が相当活発な活動をしていたことがわかります。
そして、この傾向はまだ数日は続くはずです。

ところで、この黒点群についての他のことで、ひとつ書いておこうと思うことがあります。




黒点群2297が描こうとしていたこと

この黒点群からXフレアが発生したのは 3月11日でしたが、その前日、この黒点群は下のような「形」を描いていたのでした。

sun-paints-03.jpg
Spaceweather

これ、普通に見れば「」ですよね。

太陽の黒点群やフィラメントが、「何らかの形」を描くことはあることですけれど、これほど明確に何かと似た形状を描くのは珍しいです。

この場合は、意味として(自分の中で無理矢理)考えさせていただければ、

3・・・サン・・・SUN・・・

という駄洒落よりも、やはりこの「3」の描かれた次の日は、日本にとっての非常に大きな出来事の 311 の日でもありますし、その日に対して、様々な意味で(良い意味での)メッセージを太陽が出してくれた・・・というようなに考えるのも悪くはないかなと思います。

単に「今は3月である」という意味でも興味深いですが。

ちなみに、過去に、黒点や時期フィラメントなどが「太陽表面に何かを描いているかのように見えた」という事例としては、下のようなものがありますが、それらと比べても、今回の太陽の「」というのは、かなりクリアな感じがします。

2011年11月30日の太陽。「 SUN 」のようにも見えるフィラメント

sun-2011-11-29-01b.jpg
「 SUN 」 と描きそうだった太陽の磁気フィラメント


2011年2月15日の太陽。黒点群1158が「990」っぽい

ar1158b.jpg
666 も 777 も 911 も刻めなかった太陽黒点 1158

そんなわけで、象徴的な日に太陽が指し示してくれた「3」という数字を、何となく記憶しておきたいと思いました。

やや違う話になるかもしれないですが、数秘学での「3」の意味は、太陽の神殿 - 数秘学から抜粋させていただきますと、


3は方向性を生み出し「発展」を現します。

3は相対(対立)するものから新たな展開や新しいパワーを生じさせた状態を意味し、力強いパワー(破壊力)を生み出すことで、物事をさらに発展させるという創造的な力を象徴する数といわれています。

3はあらゆるものを発展させていく資質を持つため、創造的な力や破壊的な力と結びついてきました。

3は三つの世界、三位一体の象徴ともいわれ、宗教や神話の中では、とても多く用いられています。キリスト教の父と子と聖霊、神道の三種の神器、ヒンズー教の三神、ギリシャ神話の三女神、バビロニアの創造神話も三位一体から始まります。

また、“創造・維持・破壊”“開始・中間・終了”“過去・現在・未来”“昨日・今日・明日”など、様々な3つで結ぶ要素が存在しています。



なるほど・・・。今まで気づいていませんでしたが、

過去 現在 未来

とか

昨日 今日 明日

などの「時間軸の進行」の表現は、「3つ」で現すのが最も的確ですね。

他の数字で表現するのは難しそうです。

あるいは、生命でも他のものでもいいですが、

誕生 存在 終焉

というのも「3」で表現するのが最もしっくりときます。

太陽フレアをキッカケにいいことを知りました。


というわけで、あと数日ほど太陽活動は活発なままの可能性が高いです。

そんなに巨大な太陽フレアが発生するとは思いませんが、これまで異常なくらい穏やかな状態が続いていた分、「一気に」というようなこともないではないかもしれないですので、そういう大きなフレアが発生した時には、そのことについて書かせていただこうかと思っています。

そして、太陽活動に敏感な体質の方にとっては、もしかすると、体調もメンタルも不安定な時が続くかもしれませんけれど、ご自愛下さい。

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2015年02月13日



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super-filament.jpg

▲ 2015年2月11日の Spaceweather より。



太陽の史上最大級のスーパー磁気フィラメント

太陽に巨大な磁気フィラメントが現れているのですが、これがどうやら「観測史上最長クラス」のフィラメントなのです。ちょっとした「モニュメント」的な規模の磁気フィラメントですので、そのことを記しておきたいと思います。

スペースウェザーの記事で、このことについての記事が書かれています。


SUPER SOLAR FILAMENT

太陽のスーパー・フィラメント

これは間違いなく現時点の太陽系で2番目に大きなものだ。ほぼ 100万キロメートルほどの長さの磁気のフィラメントは、太陽の表面の全体に伸びている。

磁気フィラメントは、太陽の磁気によって、プラズマが太陽表面につり下げられてるものだが、このフィラメントは、通常の太陽フィラメントより 5倍から 10倍も長く、異常なほど巨大だ。

このフィラメントが不安定となり、爆発した場合、宇宙空間にフィラメント自身を投げつけることがある。そのような場合の太陽表面爆発をハイダーフレアと呼ぶ。



とのことです。

巨大な磁気フィラメントが太陽に出現した際には、これまで印象的なものについてはご紹介していましたが、「 長さ 100万キロメートル規模」のフィラメントは記憶にないです。

地球の直径が約 1万2700キロメートルですので、このフィラメントの中には、地球が 70個から 80個くらいが入るということになります。下は 80個分の地球です(この図は何だかほとんど意味のないものだと、作ってから気づきましたが)。

earth-81.gif


これまでで、太陽の磁気フィラメントで、記憶にあるのは、2010年10月の記事「[太陽の病気]NASA を狼狽させる太陽の上の巨大な磁気リング」で取り上げました、

長さ 40万キロメートルの複数のフィラメントが結合して、太陽に巨大な磁気の円を描いた

という時のもので、記事で取り上げた中では、これが最長だったと思います。

strange-filament-ring.jpg


あるいは、

太陽の表面にこれまで見たことのないサーペント(蛇)のような磁気フィラメントが多数這い回っている
 2013年06月14日

で取り上げました、「多数のフィラメントが太陽表面に唐突に出現」したという現象も印象に残っています。

filaments_2013-06-13a.jpg


これはこれでわりと不気味な現象で、この際には最も長いフィラメントは 40万キロメートルくらいの長さがあったと記されています。

しかし、今回は 100万キロメートル級ということで、この動向を見守っていました。

なぜ見守っていたかというと、上のスペースウェザーの説明にもありますように、巨大なフィラメントは、時として「フィラメントの大きなと比例した」爆発を起こすのです。

たとえば、上の方に載せました「太陽表面にグルッと渦を巻くようにフィラメントが伸びている」ようなものがいっせいに爆発すると、黒点からの巨大な太陽フレアと比較にならないような超特大フレアになる可能性を持っている、というようなことが言われているようです。

通常の太陽フレアは、黒点の活動領域で発生するものですが、このように、太陽のフィラメントから発生するフレアを「ハイダーフレア」と呼びます。下のような現象です。

爆発前
hyder-flare-01.jpg


爆発の瞬間
hyder-flare-02.jpg
NASA


地球の大きさは、大体、下のようなものですから、それほど大きなフレアに見えなくとも、ものすごい現象が常に太陽では起きていることに気づかされます。

sun_earth-size5.jpg


今回の超特大フィラメントが地球方向に面している時に大爆発を起こした場合は、地球にも影響があるだろうなと思って見ていましたが、この「長さ 100万キロメートルの超特大フィラメント」は、特に大きな爆発をするでもなく、太陽の裏側に消えようとしています。

filament-0213.jpg

Space Weather Gallery より。2月13日の太陽。撮影は栃木県のナカムラさんという方によるものです。


最近の太陽は、地球に向いている面はずっとおとなしいですが、地球に面していない時は結構活発でして、2月10日には下のような太陽フレアと CME (コロナ質量放出)を発生させています。

20150210_12.jpg


とはいえ、太陽活動は基本的には、もうずっと静かです。




今後の太陽活動は?

黒点は、先週まで 100個以上あったも日もあったのですが、現在は 50個くらいにまで減っていまして、これで新しい黒点が出現し続けなければ、このまま一気に減っていく可能性があります。

基本的には、これからは中長期の期間で、太陽活動は縮小していくはずですので、今年は、この世から様々な「興奮」が消えていく段階に入っていくと思われます。

この1年くらいは、良い方でも悪い方でも……まあ、どちらかというと、悪い方で、「騒乱」「興奮」「混沌」などのキーワードが強かったですが、それらのような状態も少しずつ消えていくのだと思います。

そして、太陽活動の縮小と共に、気候は……どうなりますかね。

こればかりは1年2年の単位で寒い暑いといっても仕方ないことですので、太陽活動が、もし著しく弱くなっていくとしたら、中長期のスパンでは、やはり、地球は寒冷化していくのかなと思います。

昨年 12月の記事、

元 NASA の気候学者が「地球はすでに今後30年以上続く寒冷期、あるいはミニ氷河期に突入した」と断定
 2014年12月04日

では、NASA のスペースシャトルのエンジニアだった気候学者のジョン・L・ケイシーという人の、

地球は 2030年代をピークとする数十年続く寒冷期に、すでに入っている

というような主張をご紹介しました。

そこでは、アメリカの報道からの記事をご紹介していますが、その中に、ジョン・L・ケイシーさんの著作について書かれていまして、そこに、


著作は、地球温暖化の正当性の誤りをも暴く。この 10年間、地球の海は冷却し続けられていることが報告され、そして、2007年からは、大気温度も同様に冷却されている。

「あなたが過去 100年間の気温のグラフを見た場合、2007年から気温は急速に低下していることがおわかりになると思います。この時の急激な低下は、過去 100年で最大のものなのです」

しかし、実際にそのように地球がすでに寒冷化していたとするならば、メディアやエリート科学者たちはどのように「地球温暖化」理論を作り出せたのだろうか?



という部分がありましたが、様々に入り組んでいるこの問題の答えのひとつが、先日の記事、

最大の地球温暖化スキャンダル: NASAやNOAA系列のデータ管理機関による「公式気温の大規模な改ざん」を英国テレグラフが暴露
 2015年02月10日

にもあるような気がします。


過去 60年間の実際の気温の傾向は、顕著な冷却化を示していたのに対して、公式の記録は劇的なほど傾向を「逆」にされ、温暖化を示すように変更されていたのだ。


という、公式気温記録を管理している2つの主要な機関(簡単にいえば、NASA と NOAA)が、気温記録を改ざんしていた疑いが、英国テレグラフにより報道されています。

とはいえ、寒冷化に向かうといっても、ケーシーさんが「2030年をピークとした」と行っているように、先は長いです。

私を含めて、これを読まれている多くの方々が、「おばあさん、おじいさんになった頃に、寒冷化のピークがやってくる」のですから、あまり気にしても仕方ないのかもしれません。

今年はサイクル24の太陽活動周期の最後となる年となるはずですので、「太陽活動の終焉」というものはどんなものかということを見ていきたいと思っています。



講演会のお知らせ

実は、ずっと以前から出版社のヒカルランドの編集者の方から、講演会の話をいただいていました。

以前も、そのような話をいただくこともあったのですが、私はこれまで頑なに「人前には出ない」ということを通してきたのですが、出版していただいた方からのお誘いを断るのも失礼なことでして、講演会、あるいはセミナーを行うことになりました。

正直、人前でしゃべることは苦手です。

とはいっても、舞台時代のように、破壊したり血まみれになるわけにもいかないでしょうし(苦笑)。

その旨、編集者の方に申し出ましたところ、ブログ「ヤスの備忘録」のヤスさんとのジョイント講演会を設定して下さいました。

私とヤスさんがひとりずつ話す時間の後、ふたりでの対談ということになるのだと思います。

私は、もともと 2008年頃にヤスの備忘録で、マヤ文明とか、予言などの記事やを読んだことを始めとして、いろいろと知ったりするキッカケとなったということもありますので、ヤスさんにはとても恩義と感謝を感じています。

講演会は、3月21日と、5月16日の2回だそうです。

告知ページや詳しい内容、お申し込みなどは、こちらのページにあります。

会場は、東京・飯田橋でして、場所など詳しくは、ヒカルランド・セミナールームにあります。
地図は、こちらです。

告知ページには、


3/21
「人類はどこから来て、どこへ行くのか? 人類と生命の起源と、その未来」

5/16
「これからの地球。私たちはこれからどのような時代を生きるのか」



というようにテーマが書かれていますが、どちらも、上のテーマに沿うというより、最近のブログに沿ったことにふれられればと思っています。

あるいは、最近少しだけ凝っているソルフェジオや 528Hz のことだとか、物質の体への影響なんかもそうですけど、自分自身が興味のあることと上のテーマがリンクできればいいなと思うのですが。

今のままですと、人類が進化する以前に(事実上という意味で)滅びかねない気さえしますし。
松果体が石化したような人々だらけの地球は、もう別のものだと思います。

それと、まあ、これは余談ですが、お引き受けした理由として「ブログの読者の方と会ってみたい」とは、かねがね思っていたんです。私は、ブログ In Deep を読んで下さっている方と実際にお会いしたことが基本的にはないのですね。

特に、ここ3年くらいは完全な隠遁生活に近い生活ぶりで、家族やご近所さん以外とはほとんど会わない日々が続いています。

お会いしたことがあるのは、何かキッカケで偶然というのはありますが、あと、昨年、中矢伸一さんの日本弥栄の会のパーティに招待いただいたことがありまして、その際、 In Deep を読んで下さっているという何名の方から声をかけていただきまして、お話しをしたことがあります。

それが思いの他、楽しかったのです。

人数とか時間とかもあるので、何ともいえないのですが、当日、時間や場所があるなら、二次会というのか、打ち上げというのか、そういうことをしたいとは思っています。

私としては、講演会のようなイベントは人生でこれが最初で最後だと思っていますので、何かの交流の場は作りたいです。

そのような感じですが、ご興味のある方はよろしくお願いいたします。

いちおう、バナーを張っておきます。
クリックで告知と申し込みページにいきます。

indeep-speek.jpg

私はメガネのほうです。

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2014年12月04日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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▲ 2014年11月16日の News Max Climatologist: 30-Year Cold Spell Strikes Earth より。



地球はすでにミニ氷河期に入っていると述べる気候学者

これまで地球寒冷化についての記事はかなり書いてきたように思うのですが、今回は、かつて、 NASA のコンサルタントを務めていた気候学者が、

「すでに地球は数十年続く寒冷期に突入している」

ということを記した著作の内容と著者のインタビューがアメリカのメディアで報じられていましたので、ご紹介したいと思います。

下の写真の左側の方がその気候学者のジョン・L・ケイシーさんです。

John-L-Casey.jpg
・News Max

この方は、NASA のスペースシャトルのエンジニアを務めていたこともある方で、現在は、宇宙科学研究所というところの代表だそう。

NASA の科学者が地球の寒冷化について言及したといえば、今から3年前の記事ですが、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来
 2011年11月07日

で、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士のインタビューを翻訳して載せたことがあります。

もっとも、ハザウェイ博士は、「地球が寒冷化する」と言っていたわけではなく、「今後、太陽活動が大きく低下する可能性がある」ということを言っていたわだけで、決して今後の気象に言及していたわけではないのですが、今回ご紹介するケイシー氏も「太陽活動が著しく低下する」というところまでは同じで、

その結果として、地球は 2030年代をピークとする数十年続く寒冷期に入るだろう

と述べています。

ただ、ケイシー氏は、地球の気温を左右する要因のほとんどを太陽活動が占めている、というようなことを述べているのですが、このあたりは、実際には現代の科学ではわかっていない部分が多いと思われます。

たとえば、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5) 地球の天候への太陽の影響
 2011年11月14日

では、NASA のハザウェイ博士は、インタビューの質問に対して以下のように述べています。

[記者からの質問] もし、太陽活動がサイクル25から極小期に入るとすると、気候は氷河期に戻ってしまうのでしょうか?

[返答] その質問に対しては、「太陽が気候にどのくらい影響するものなのか」ということがはっきりとしていなければ答えられないのです。たとえば、太陽が気候に影響する度合いは 10パーセント程度なのか、それとも、 50パーセント以上影響するのか。

それは現在でもまだわかっていないのです。



[記者からの質問] 太陽は太陽系の中で唯一、熱を与えているものなので、地球の気候にも大きな影響を及ぼすのではないのでしょうか?

[返答] 仮にそうだとしても、その割合を誰も知りません。

現在わかっていることは、地球が受ける太陽のエネルギーの変化というのは、少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていないということがあります。

このようなこともあり、現在では、地球上に与える影響として他のさまざまな要素を考えることが多くなっています。たとえば、宇宙線や高層大気の化学的変化などです。

現在では、雲の生成が宇宙線と関係している可能性が出てきており、「雲の存在」は地球の気候に大きく関係します。

太陽からの紫外線などのエネルギーがどれだけ変化しても、雲などの影響のほうが地球の天候に大きな影響を与える可能性があるということです。

ということで、地球の気候、あるいは気温の大局的な変化がどのような原因によって起きているのかということは今でもほとんどわかっていないようなのです。

・太陽活動
・宇宙線


などの他に、火山活動を挙げる科学者も多いです。

上に「宇宙線」とありますが、宇宙線の量は長期的な雲の量と関係します。
雲が増えれば、気温は低下傾向となります。

宇宙線量の変化と地球の「雲」量の変化の相関関係
cosmic-ray-clouds2.gif


まだあまりにもわかっていないことが多く、今回ご紹介するケーシー氏のように「太陽活動が 90パーセント以上関与している」とするのは、ちょっと極端な意見の気はしますが、それでも、

「過去の太陽活動の極小期には地球は寒冷化していた」

ということは、少なくとも観測統計が存在する時代では事実です。

そして、現在の太陽活動は、最近数十年の中で最も弱いことも確定しています。

cycle-comparison3.gif

▲ 2014年11月11日の記事 太陽活動の過去と現在のデータが示す「新しい極小期」の到来の可能性と、新しい小氷期時代の始まりの可能性 より。


さらに、過去の小氷期、あるいは、太陽活動極小期の前は、

cycle11-13.gif
中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動 より。

という過去があり、そして、現在の太陽活動周期のサイクル24の期間は、13年、あるいはそれ以上となるのではないかということが、現在の活動ぶりを見ていますと確定的な気もします。

ですので、過去のデータ上では次の太陽活動は「非常に弱くなる」という可能性があります。

思えば、昨年9月にご紹介した英国デイリーメールの「地球は今、寒冷化へ」という記事をご紹介して以来、何度も記事にしてきた「地球寒冷化」の可能性。

cooling-2014.gif

▲ 2013年9月7日の Daily Mail より。


今、現実に世界がその方向に動いていることが実感され始めています。

北半球の各地の常軌を逸した寒さと早い大雪の報告は、報道で多く見聞きされると思いますが、今後数十年、これがさらに激しくなるとした場合、確かに私たちは、一種の試練の時代を過ごすことになるのかもしれません。

ちなみに、今回ご紹介する記事には「地球温暖化説のあやまち」についても出てきますが、これに関して、4年前の記事ですが、カリフォルニア大学の名誉教授が、「地球温暖化という欺瞞に我慢できなくなり」アメリカ物理学会を脱退した時に理事にあてた手紙の内容を訳したものを載せています。

地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容
 2010年10月10日

そこにはこのように書かれてあります。

私はアメリカ物理学会から脱退する辞意を君に表名したい。もちろん、大きな原因は地球温暖化詐欺だ。

こいつは文字通り、何兆ものドルを産みだし、数多くの科学者たちを堕落させた。そして、物理学会もその波に飲み込まれてしまった。物理学者としての長い人生の中で、私はこれほど成功した巨大な疑似科学的な詐欺を見たことがない。

地球温暖化説というものが産み出された「メカニズム」の真実は私にはわからないながらも、その理論そのものは、もはや崩壊に直面しているといって構わないと思います。

そんなわけで、翻訳記事はわりと長いですので、あまり余計なことを書かないうちに、ここから、元 NASA のケーシー氏を取り上げたアメリカの報道をご紹介したいと思います。

なお、記事中に出てくる「 1700年代後半から 1800年代始め頃までに記録された寒冷期」というのは、ダルトン極小期といわれる期間で、ダルトン極小期 - Wikipedia によりますと、

1790年から1830年まで続いた、太陽活動が低かった期間である。ダルトン極小期は、地球の気温が平均より低かった時期と一致している。

この期間に気温が平均よりも低かった正確な原因は分かっていない。

という時期でした。

ケーシー氏は、今、地球はすでにこのダルトン極小期のような時代に突入している、と言っていると考えていいと思われます。



Climatologist: 30-Year Cold Spell Strikes Earth
News Max 2014.11.16


気候学者:30年間続く寒冷期が地球を襲う


アメリカ全土で厄介な寒冷前線により、例年にはない早い冬の到来と、厳しい寒さに見舞われている。 それは、USAトゥディ紙が「観測記録上、最も雪が多く悲惨な寒さに見舞われている」と記述するほどのものだ。

そして、現実として、地球の天候パターンが今後数十年にわたって、このような状態に留まると考える気候学者がいる。

その気候学者は、ジョン・L・ケイシー( John L. Casey )氏で、彼はかつてのスペースシャトルのエンジニアであり、また、 NASA のコンサルタントを務めていた人物だ。

ケーシー氏は、『ダーク・ウインター:どのように太陽が30年間続く寒冷期の原因となるか』という挑発的なタイトルの著作を出した。


dark-winter.jpg


この著作は、現在の地球は急激な気候変動の進行の中にあるが、それはアル・ゴア氏や他の環境活動家たちなどが述べることとはまったく反対の方向であると述べる。

ケーシー氏によれば、地球は寒冷化に入る。
しかも、急速に寒冷化に入るという。

科学者たちと政治指導者たちがすぐに行動しない限り、寒く、そして、暗い日々が迫っている。

現在の状況は、1700年代後半から 1800年代始め頃までに記録されたものと同じような低い気温の状態に向かっていることを示しているという。その時代に、太陽は、「太陽活動極小期」と呼ばれる状態が長く続き、そして、太陽活動が驚くほど低下した数十年であった。

このケーシー氏が言うことが正しければ、それは非常に悪いニュースであろう。

氏の著作『ダーク・ウインター』は、その「寒冷期の30年間」は、すでに始まっていると断じている。その上で、非常に低い気温の状態が続くことは、必然的に食糧不足へとつながっていき、結果として暴動や社会混乱が増える可能性を指摘する。

ケーシー氏は、「私たちがしなければならないことは、自然のサイクルを信用することです。太陽活動のサイクルは地球の気候を制御しており、新しい寒冷期が始まったという結論が出ているのです」と言う。

現在、ケーシー氏は、フロリダのオーランドにある宇宙科学研究所( Space and Science Research Corp )の代表を務めている。

彼のこの著作は、地球温暖化の正当性の誤りをも暴く。この 10年間、地球の海は冷却し続けられていることが報告され、そして、2007年からは、大気温度も同様に冷却されている。

「この著作にあるデータはかなり確実性の高いものです。あなたが過去 100年間の気温のグラフを見た場合、2007年から気温は急速に低下していることがおわかりになると思います。この時の急激な低下は、過去 100年で最大のものなのです」

しかし、実際にそのように地球がすでに寒冷化していたとするならば、メディアやエリート科学者たちはどのように「地球温暖化」理論を作り出せたのだろうか?

それに対して、ケーシー氏は、気候変動家たちは、単に自分たちの間違った理論に固執しているにすぎないことを示唆する。その間違った理論とは、地球の気温が大気中の温室効果ガスのレベルに対応するというものだ。

今のところ、ケーシー氏を支持する科学者の数は少なくないにも関わらず、科学者たちの多くは、ケーシー氏の理論を異端として酷評している。

ロシアの天体物理学者ハビブロ・I・アブダッザマトフ( Habibullo I. Abdussamatov )博士は、ケーシー氏よりも以前から地球がミニ氷河期に入ったと主張していた。

アブダッザマトフ博士は、地球の気候を作用するのは太陽活動、すなわち黒点だとしていて、ケーシー氏もこの点に同意している。太陽活動は、これまで 90パーセント以上の精度で地球の気温に対応してきたという。

いずれにしても、ケーシー氏は、地球温暖化の政策をアメリカ国家がとる限り、それは間違った方向に進んでおり、むしろ国を災害の方向へ導く準備をしていることを意味すると言う。

「オバマ政権の8年間は浪費の8年でした」と彼は言う。

地球寒冷化の最悪期は、2020年代の後半から 2030年代の前半になるだろうと、ケーシー氏は予測している。また、食糧が不足した場合、アメリカ政府は自国民の保護のため、農作物の輸出を禁止とするだろうとも述べた。

ケーシー氏がこの理論を見出したのは 2007年だった。

その時、ケーシー氏は、気温の上昇は3年以内に逆転を始め、そして、太陽活動の低下が始まるだろうと予測していた。現在までにその予測はすべて当たっている。

さらには、ケーシー氏は、長期間に渡る気温低下が、地球の地質上での悲惨な結果を招く効果を持つことにも言及する。

地球の大気と海洋気温の低下は、地球の地層に変化を与える始まりとなるという。それは結果として、より多くの火山活動や地震活動につながっていくだろう。

たとえば、氏は、前回の寒冷期には 1821年に、アメリカ国家史上で最悪の被害の地震となったニューマドリッド地震の例を引き合いに出した。

気候の変化はまた、人間の活動に影響を与えるのだという。この寒冷期が革命などの社会的変動の兆候となるかもしれないとも述べる。1789年のフランス革命は、太陽活動の極小期の始めに起きたことを例としてあげた。

「現在の地球に生きている人の中には、そのような深刻で長期間の寒さを経験したことのある人はいません。アメリカ人はさらに少ないのです。事態は深刻です」




(訳者注) この中に「しかも、急速に寒冷化に入る」という部分がありましたが、これは、

冬のカオス:凍てつくアメリカ、焼け付くオーストラリア、いまだに消滅し続けるヒトデ。そして「過去の小氷河期はたった数ヶ月の間に突入していた」という事実
 2014年11月21日

で、2009年のニューサイエンティストの記事をご紹介したことがあります。

mini-iceage-5.gif
New Scientist

1万2800年前に1300年も続いた小氷河期はたった数ヶ月のあいだに起き、定着した」ということなどからも、長期寒冷期やミニ氷河期には「あっという間に入る」というもののようです。

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2014年11月16日



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sun-gone-sleep.gif

▲ 2014年1月17日の英国 BBC Has the Sun gone to sleep? より。


彗星着陸艇フィラエのその後

前回の記事、

彗星の正体の判明はどうなる?:彗星に着陸した探査機ロゼッタの着陸機フィラエが電力不足により稼働できなくなる可能性
 2014年11月14日

で心配されたロゼッタの着陸機フィラエですが、その後、欧州宇宙機関から「休眠状態」となったことが発表されました。

電池切れ…彗星着陸機「フィラエ」が休眠状態 観測・通信ストップ、太陽光乏しく充電できず
産経ニュース 2014.11.15

欧州宇宙機関(ESA)は15日、世界で初めて彗星に着陸した探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」の内蔵電池が切れ、休眠状態になったと発表した。太陽光発電による充電を試みるが、再稼働できるかは不透明。

観測機器やシステムが停止、通信も途絶えた。彗星の内部物質を調べるため表面を約20センチ掘るなどした初期観測のデータは地球に届いており、今後詳しく分析する。

ということで、通信も途絶えてしまったようです。

現在のフィラエの予想される位置

Rosetta-Philae-LandingSite.jpg


ところで、フィラエの親機であるロゼッタも今年1月まで「3年間」休眠していました。
当時の CNN の報道からです。

彗星探査機「ロゼッタ」が再起動に成功、3年ぶり地球と交信
CNN 2014.1.21

宇宙空間で冬眠状態に入っていた欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が1月20日、約3年ぶりに再起動し、地球に信号を送信した。8月にはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に接近して探査を開始する。

ロゼッタは2004年に打ち上げられ、現在は太陽から約8億キロ、木星の軌道を通過した付近にある。かすかな太陽光しか届かない区間での電力を節約するために、2011年6月以来、ほとんどのシステムの電源を落としていた。


このような「休眠」は NASA の探査機や観測衛星ではあまり聞かないですが、その理由は NASA は動力に太陽電池ではなく、原子力電池を使っている探査機が多いためで、欧州や日本は基本としては原子力電池を使用していませんので、こういう可能性は常にあるようです。

太陽電池は、文字通り太陽頼みの動力ですが、今回の記事は、その太陽自身が「休眠」に入ったかもしれないということについてです。




過去1万年で最も速く太陽活動が低下している

現在の太陽活動周期であるサイクル24が異常なほど弱いということ自体については、たとえば、過去記事の、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など何度か記したことがあるのですが、今度は 200年というような単位ではなく、「1万年」という大きな単位が出てきています。これは冒頭の BBC の記事の中で、イギリスの科学者たちなどが「現在の太陽活動は過去1万年で最も速く低下している」というようなことを言っているのです。

この BBC のニュースは動画ですので、言っていることを正確に書けているかどうかわからないですが、マイク・ロックウッド(Mike Lockwood)教授という方や、英国ラザフォード・アップルトン・ラボラトリーという科学研究所の宇宙物理学部門局長のリチャード・ハリソン(Richard Harrison)という方などが、現在の太陽活動の状況は過去1万年で最も速く低下し続けているとして、

「今後、40年以内にマウンダー極小期と同じような活動状態となる可能性は 20%」

と述べています。

さらに、

「太陽は異常な小康状態にあり、眠っていると表現してもいい」

として、そのことに多くの科学者たちが戸惑いを見せているというものです。

これらの主張は現在の太陽活動そのものが過去1万年で最も弱いという意味ではなく、「低下する勢いが異常に速い」ということを述べているのだと思われます。

下の図は、太陽黒点の正確な観測が始まった 1755年から 2013年までのすべての太陽活動周期の太陽活動の強さを比較したものです。

ss-1-24-com-03.gif
太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか


過去の約 260年間では、1823年から 1833年までの太陽活動周期サイクル6が最も太陽活動が弱かったことを示していて、現在のサイクル24は 1800年代の初めころから 200年ぶりほどの活動の弱さを見せている(黒点が少ない)ということになっています。

つまり、現在の黒点活動だけからいえば、「過去1万年で最も弱い」というようなことはまったくないのですが、「活動の低下の速度が過去1万年で最も急激だ」ということのようで、このままのペースでいくと、マウンダー極小期のような、太陽活動が極めて弱い時代が訪れても不思議ではないということのようです。




マウンダー極小期の時代を改めて振り返る

ちなみに、マウンダー極小期という言葉は、 In Deep に、わりと頻繁に出てくる単語ですが、私本人も年代とか起きたことを忘れがちですので、 Wikipedia の説明を抜粋しておきます。

マウンダー極小期とはおおよそ1645年から1715年の太陽黒点数が著しく減少した期間の名称で、太陽天文学の研究者で黒点現象の消失について過去の記録を研究したエドワード・マウンダーの名前に因む。

マウンダー極小期中の30年間に、観測された黒点数は、たった約50を数えるだけであった。通常であれば4万〜5万個程度が観測によって数えられるであろう期間である。

というもので、もしこの研究者の名前がエドワード・マウンダーでなく、チュリュモフ・ゲラシメンコとかいう名前だった場合、大変に覚えにくい極小期となっていた可能性があります。

それはともかく、その 30年間の地球の気候がどのようなものだったかというと、

> この時期のヨーロッパ、北米大陸、その他の温帯地域において冬は著しい酷寒に震え、暦の上では夏至であっても夏らしさが訪れない年が続いた。

日本の場合は、

> この時期の日本(江戸時代初期)は周期的に雨が多い湿潤な気候であった。

というような曖昧な説明しかないのですが、北半球の平均気温は、通常より 0.1 〜 0.2度低下したとされているようで、この 0.1度などという小さな数値を見るかぎりは、そんなに激しい寒冷期でもなかったようにも感じます。

というより、実は「地球の気温は太陽活動と関係なくあがったり下がったりしているのではないか」というような、やや暴論気味のことも言えるのではないかと思える部分もあるのです。

それは、最近の記事、

西暦1750年頃に「何らかの理由」で小氷河期の入口の手前から救われた人類
 2014年11月08日

に載せました「 2000年間の気温の推移(加重平均)グラフ」を見ても、そう思える部分があります。

1750-up-001.gif
Climate Audit


西暦が始まって以来、何の影響によるものなのかはわからないですが、1700年代にかけて、どんどんと気温は落ちていき、そして、1700年代中盤に「突如」として気温は上昇を始めるのです。

その一方で、マウンダー極小期には「地球の受ける日射量は非常に少なかった」ということも、過去記事の、

太陽活動の過去と現在のデータが示す「新しい極小期」の到来の可能性と、新しい小氷期時代の始まりの可能性
 2014年11月11日

に載せました東京大学宇宙線研究所の科学者の書かれた論文の中にあるマウンダー極小期の地表の日射量のグラフを見ると、確かにこの時期の地球は、通常に比べて受ける太陽光量が非常に低かったことがわかります。

maunder-sun-beam1.gif
中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動


この論文では、気候変動(10年変動)の要因として、

・日射量 0.1%
・紫外線 3%
・宇宙線 15%


となっていますが、他の部分が示されていないことからもわかるように、結局のところ、「気温の変動の理由はよくわかっていない」という面は強いようです。

火山噴火の影響もありますでしょうし、あるいは地熱の変化や海水温の変化などの関係もあるかもしれないですし、地球の気温の変化の仕組みを完全に解明するのは不可能に近いことのように思えます。

ただ、天候の話としては、

「宇宙線が増えると、雲が増える」

ということは理論はともかく、データでは科学的に間違いないはずで、そうなると、自然に、

「宇宙線が増えると、雲が増え、雨が増え、晴天が減る」

ということになり、上のマウンダー極小期の時代の説明にあった「この時期の日本は周期的に雨が多い湿潤な気候であった」というのも納得できます。湿潤というと、農作には良さそうな響きですが、マウンダー極小期は日照が決定的に少なかったのですから、農作は大変だったと思われます。

それは当時の飢饉の多さなどでもわかります。




当時の飢饉と気温の関係

江戸時代の飢饉のうち、マウンダー極小期(1645年から 1715年)に起きたものとしては、

寛永の大飢饉 1640年から 1643年
元禄の飢饉  1691年から 1695年


がありますが、ただ、江戸四大飢饉と呼ばれる、

寛永の大飢饉 原因は全国的な異常気象(大雨、洪水、旱魃、霜、虫害)
享保の大飢饉(1732年) 原因は冷夏と虫害
天明の大飢饉(1782年〜1787年) 原因は浅間山、アイスランドのラキ火山の噴火等による冷害
天保の大飢饉(1833年〜1839年) 原因は大雨、洪水と、それに伴う冷夏


のうち、寛永の大飢饉以外は「マウンダー極小期の後に起きている」ということもあり、太陽活動の著しい減少と冷夏の関係、あるいは、それによる飢饉の関係は必ずしもシンクロしているというものでもないようです。

ただ、上のほうに載せました加重平均による気温の推移のグラフを見ますと、江戸の四大飢饉の時期は、「過去 2000年間の気温の最低期間」のあたりであることがわかります。

area-average-2.gif


この江戸四大飢饉の中でも、天明の大飢饉は本当に凄まじいものだったようで、Wikipedia によりますと、最も被害が多かった東北他方を中心として、

飢餓と共に疫病も流行し、全国的には1780年から86年の間に92万人余りの人口減をまねいたとされる。

とあります。

ちなみに、当時の日本の人口は、

・1780年 2,601万人

・1786年 2,509万人
(6年間で約 100万人減)


となっていて、当時なら通常増え続けていたはずの人口が「6年間で 100万人減る」ということになっているのですが、飢餓と病気の流行による死者が多く含まれていると思われます。

また、上のグラフに西暦 500年代の中頃にマルをつけていますが、この時期は、過去記事、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか? : 全世界が地獄の様相を呈した6世紀と酷似してきている現在に思う
 2013年07月15日

などで記したことがある、西暦 535年から数十年に渡って続いた世界中での飢饉と感染症の流行の時期です。

英国のジャーナリスト、ディヴィッド・キースの著作『西暦535年の大噴火―人類滅亡の危機をどう切り抜けたか』は、その時期の地球に何があったのかを追求した著作ですが、当時の地球上は、この著作から引用すれば、

資料、年輪、考古学資料のすべてが6世紀中期は、異常な悪天候に見舞われた時期だったことを指し示している。日光は薄暗くなり、地球に届く太陽熱は減少し、干ばつ、洪水、砂嵐が起こり、季節外れの雪と特大のひょうが降った。

これがほぼ世界中で起きていたようです。

そして、この現象は徐々に起きたのではなく、記録では西暦 535年を境に唐突に始まったという感じがあり、その理由として、

・インドネシアのクラカタウ火山の大噴火
・小惑星の地球への衝突
・彗星の地球への衝突


のどれかではないかということを上げていて、中でも西暦 535年のクラカタウ火山の大噴火が原因だったのではないかと著作では述べられています。

この時期の太陽光の様子がどのようなものだったのかは当時の東ローマ帝国の歴史家の記述からもわかります。

歴史家プロコピオスの西暦 536年の記述より

昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。

それでも、気温の推移を見る限りは、西暦 1200年頃からは「そんな6世紀よりも寒い時代になっていった」ということになりそうで、中世というのはなかなか厳しい時代だったのかもしれません。

それにしても、マウンダー極小期の気温の低下が 0.1度などのものだったことを考えますと、「本当の氷河期」というのはやはりすごいと思います。下のグラフは、フレッド・ホイル博士の著作『生命はどこからきたか』にあるものです。

iceage-2000.gif
・過去記事「良い時代と悪い時代」より。


1万年前より先の氷河期は平均気温として今より 10度以上も低いという時代だったようで、こうなると、「生きるか死ぬかという時代」というフレーズも馴染みます。




約1,000年のサイクルで大きく上下にふれる平均気温

ところで、上のグラフで、氷河期が終わった1万年前から現在に至るまでは、約 1,000年の周期で平均気温が5〜6度近くも上下していることがわかります。

マウンダー極小期の 0.1度などの変動を考えると、これは大変な気温の変動ですが、フレッド・ホイル博士は、この原因に「彗星」を挙げています。

著作より抜粋します。

『生命はどこから来たか』 エピローグより

氷河期が終わった紀元前八〇〇〇年(一万年前)頃からの地球の気温の変遷を調べてみると、約一〇〇〇年周期の変動があることがわかる。図に示すように気温は三〜六度Fの間で変動している。

地球だけ考えていてこのパターンを説明するのは難しいが、彗星の衝突を考えるときれいに説明できる。地球上空もしくは地球の近くでバラバラになった彗星は成層圏に塵をまき散らし、太陽光線を錯乱するようになる。

その結果、太陽光線の届く量が減少し地表温度が下がる。計算によると温度を五〇度F(※ 摂氏で約10度)下げるために必要な塵の量は現在の一〇〇〇倍も必要ではなく、これは今まで述べてきた彗星の衝突を考えれば可能である。

そんなわけで、地球の気候の変動の要因というのは、複雑でそのシステムはいまだに多くのことがわからないわけですが、しかし、現在の太陽活動が、英国の科学者たちが言うするように、「過去1万年クラスでの低下を見せ続ける」というようなことになっていった場合、それなりに社会生活に影響は出るものだと思います。

太陽活動が長く弱いままだと、地球へ到達する宇宙線が太陽からの磁気などに遮断されずにどんどんと地球へ到達するので、とりあえず、曇と雨天が増えると思うのですよね。

晴天の日が減っていく。

そんな時代が何十年も続けば、まず農作が厳しくなります。

農作はいつの時代でも基本的にすべての食糧の根源、つまり「人間が生きていく根幹」ですので、そこに問題が生じると、それだけでも社会は混乱するように思います、

そして、「病気」も増えると思います。

病気に関しても、人間の感染症への抵抗力を牛耳っているものは数多くあるでしょうけれど、代表的なものに、ビタミンDと白血球(好血球)があります。

その中でも、ビタミンDは、

ヒトにおいては、午前10時から午後3時の日光で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、顔、手足、背中への日光浴で、十分な量のビタミンDが体内で生合成される 。

ビタミンD - Wikipdia

というように「太陽だけで」人間に必要な分が作られ、ビタミンDの感染菌への抵抗力は侮れないほど強いものだとされていて、太陽が人間に与えてくれた「病原菌への対抗物質」だと言えると思います。

風邪やインフルエンザが冬に流行しやすいのは「冬は紫外線量が少ないためヒトの体内のビタミンDが減る」ということもひとつの原因であることが最近の医学でわかってきたことが、医療ニュースなどにも普通に掲載されるようになってきています。

ですので、太陽光が減ると、人間は感染症にかかりやすくなると言ってもいいのかもしれません。

ただ、白血球(好血球)と太陽の関係は逆となり、「世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係」という記事などで書いたことがありますが、データでは、「太陽活動が活発になると、白血球が減少する傾向にある」ということになりまして、その原因はともかくとして、データだけを見ると、太陽活動が強い時には、免疫をつかさどる好血球が減少気味になり、病気が流行しやすいことが示されています。

ちなみに、現在の太陽活動は、全体としては弱いながらも、ある程度強い黒点活動が続いているといえる時ですので、今年はずっと「病気の時代」的な状態が続きましたが、これから紫外線が減っていく中で「さらに感染症が増えそう」というような可能性もあります。

風邪とかインフルエンザとか、あと、いろいろな感染症が世界中で流行した今年でしたが、これからの冬もそれは継続、あるいは拡大しそうです。

そして、少し長いスパンで見た場合、これからの地球が、マウンダー極小期の時のような、あるいは、江戸時代の飢饉の時代のような天候となっていった場合、私たちは今とは少し違う生活をしていかなければならない未来を迎えるかもしれません。

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2014年11月11日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





サイクル23とサイクル24の「期間」のデータが示すこと

太陽活動のレポートを更新して掲載し続けている Solen.info に興味深いグラフがありました。

下のグラフです。
日本語はこちらで入れています。

cycle-comparison.gif
Solar Terrestrial Activity Report


約 11年ごとに繰り返される太陽活動周期(サイクル)の直近の4つのサイクルの黒点数を時系列を同じくして比較したものです。

それぞれのサイクルは以下のようなものです。

サイクル21 1976年6月から1986年9月まで(期間は10年3ヵ月)
サイクル22 1986年9月から1996年5月まで(期間は9年7ヵ月)
サイクル23 1996年5月から2008年12月まで(期間は12年6ヵ月)
サイクル24 2008年12月から現在進行中


上のグラフを見て、まず明らかにわかるのは、現在のサイクル24が、直近の活動の中で全体として最も黒点数が少ない、つまり活動の弱いサイクルだということです。

しかし、そのことについては、過去記事、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など何度か記したことがあり、現在の太陽活動が最近の数百年では例を見ないほど弱いものだということは、2013年の時点で確定的な事実となっていました。

なので、太陽活動が弱いことはすでに明らかなことだとして、そのこととは別に、グラフの曲線に「興味深い他との違い」が見られるのです。

太陽活動周期は、約 11年のサイクルで黒点数が増えていき、また減っていくということを示すサイクルですが、新しいサイクルのスタートは「最も太陽活動が弱い時(太陽活動極小期)が確認された月」からカウントが始まります。

約 11年とはいっても、1755年に「サイクル1」として番号がつけられ始めてからの太陽活動の周期の時間にはバラツキがあり、最も期間の短かったのは、1766年から 1775年までのサイクル2で、この時には「9年ちょうど」で太陽活動周期が終了しました。

そして、最も長かったサイクルは、1784年から 1798年までのサイクル3で、このサイクルは 13年 7ヵ月も続きました。

なお、今の前の太陽活動周期のサイクル23は「それ以来長い活動周期」で、12年 6ヵ月続きました。

そして、上のグラフを見ますと、次のことに気づきます。

通常のサイクルだと活動周期開始後から 50ヵ月くらいまでに最も黒点が多い活動最大期に達し、そこから徐々に黒点数は減り、60ヵ月頃から加速度的に黒点は減っていく。

しかし、現在のサイクル24は通常だと活動が落ち始める 50ヵ月目あたりからさらに上昇を続けていて、60ヵ月を越えてもまだ上昇し続けている。

他のサイクルのグラフを見ますと、黒点の最大期間が 20ヵ月間くらいの間続いた後に、活動は減少に転じていますので、もし、現在のサイクル24がいまだに太陽活動の最大期に向かっているとすれば、黒点数が落ち始めるまで、もう少し時間がかかることになりそうです。

どうも、このグラフを見る限りは、今回のサイクル24という太陽活動周期は、1784年から 1798年まで、13年 7ヵ月続いたサイクル3のように「長い太陽サイクル」になる可能性があります。

ここで、昨年 2013年 12月の、

地球は黙示録モードに突入:ヨーロッパに「史上最大級の暴風雪」が近づく中で、各地に出現するVサインは何への勝利の意味か
 2013年12月04日

という記事でご紹介した、東京大学 宇宙線研究所の宮原ひろ子さんという方が 2008年に書かれた「中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動」という資料的論文の中にある下のフレーズを思い出します。

cycle-22.gif


つまり、

前回のサイクルの期間が長いと、次のサイクルの太陽活動が弱くなる。

という傾向が過去にはあったのです。

現在のサイクルの前のサイクル23は上にもありますように、「 12.6 年」という長い期間続きました。そして次のサイクル、つまり現在のサイクル24は、宮原ひろ子さんが「長いサイクルの次のサイクルは弱い太陽活動となる」と予測された通りに「過去数百年で最も弱い太陽活動」のまま進行しています。

そして、さらに、過去の小氷期とも重なった、太陽活動極小期もその直前には「サイクルが長かった」と記されています。

下のグラフは 1790年から 1830年まで 40年間続いた「ダルトン極小期」と呼ばれる黒点の数が少なかった際の活動周期で、この極小期の間は、やはりサイクルが 13年に伸びていた時期が続いていたことがわかります。

Dalton-Minimum.gif


そして、続けて下のように書かれています。

11-13.gif


何が言いたいかと申しますと、前回のサイクル23の期間は 12.6年と、過去 200年ほどの間で最も長い活動周期でした。そして、現在のサイクル24が、もし現在のグラフが示しているように「サイクルの期間が長くなる可能性がある」とした場合、さきほどあげました、

「ダルトン極小期のような過去の極小期と似たサイクルの連続となる」

ということになります。

これはつまり、

再び太陽活動の極小期に入る前ぶれといえる可能性がある

ということです。

過去の太陽極小期には、地球上の平均気温は数十年にわたり低下したのですが、ダルトン極小期の場合、その途中で、1816年にインドネシアのタンボラ山の大噴火があり、そのためだけなのかどうかわかりませんが、1816年は「夏のない年」と言われました。

この年に関しては、夏のない年 - Wikipedia で説明されています。

世界中で異常な寒さが観測されただけではなく、

・穀物価格の急騰
・飢餓や伝染病の発生
・死亡率が上昇


などが世界中で起きたことが書かれています。

現在の太陽活動のサイクル24が終了するまでは、あと何十ヵ月もかかりますので、最終的に現在のサイクル24がどうなるのかはわからないですが、サイクル24が 13年間、あるいはそれ以上の長いサイクルになった場合、過去の極小期のパターンとかなり一致してくることになります。

そして、太陽活動と加えて、先日の、

西暦1750年頃に「何らかの理由」で小氷河期の入口の手前から救われた人類。しかし、今回はどうなる? 太陽と火山噴火の増加が作り出す地球冷却のシステム
 2014年11月08日

という記事での、アメリカのマーク・サーカス医師のブログの「なぜこんなに早く寒くなり続けている?」という内容についての記事。

記事の大まかな概要としては、

・ロシア科学アカデミーの科学者たちが 2006年に「地球は 2012年から 2015年の間に寒冷期に入るだろう」という予測をプレスリリースで発表したこと

・その地球の寒冷期の主な要因は太陽活動の縮小にあり、寒冷期は 2055年頃まで続くとしたこと

・しかし、そこには、寒冷化の要因として「火山噴火の増加による太陽光の遮断の影響」は含まれていないこと


などが書かれており、サーカス医師は、最近の大気中への火山灰の分布についての研究結果から、「最近の火山噴火の増大も地球の寒冷化に大きく関係するのではないか」ということを述べています。

このことについては、米国エネルギー省が所有する国立研究所であるローレンス・リバモア国立研究所
の気候科学者も、地球の成層圏のエアロゾル(大気中に浮かんだ微粒子)の最近 10年間の増加により、「すべての温暖化の要因を打ち消して、地球を寒冷化に導く可能性がある」というようなことを述べていたということも書かれていました。




太陽からの放射量そのものは過去からほとんど変化していないという事実

さきほど掲載しました、東大宇宙線研究所の宮原ひろ子さんによる「中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動」の中に下のようなページがあります。
赤いカコミと赤い文字はこちらで入れたものです。

sun-beam-01.gif


気候の変動に関係しているのは、宇宙線が 15パーセント、紫外線が 3パーセント、とあり、日射量は何と 0.1パーセントの関与しかないことがわかります。

紫外線も太陽からのものですので、それが 3パーセントありますが、合わせても、太陽からの直接的放射の影響というのはその程度のようなのです。

太陽の日射量の変動が気候の変動に関わる率は低いということ?

しかし、少し考えまして、この意味を私が取り違えていることに気づきました。

上の「日射量の変動」というのは、「太陽からの地球への日射量そのものの変動」についてのことで、これは「太陽変動」と呼ばれていて、 Wikipedia には、

太陽変動とは、太陽からの放射量の変化を指す。

(長期間の太陽変動について)解釈可能な変化も近年の議論の結果、現在から2000年前まで0.1パーセント前後の幅でしかないことが判明した。

と書かれていて、太陽からの放射量そのものは、長期間で見てもほとんど変化していないものだということがわかってきています。

同時に、2006年に科学誌ネイチャーに発表された報告書によれば、

1970年代の半ばから、太陽の輝度について純増が見られず、太陽の熱出力の変化が過去400年に渡って地球温暖化に対する影響をほとんど与えていない。

という研究結果も出されてもいます。

結局、太陽の放射量そのものは、ずっと過去に遡っても、ほぼ変化していないということのようです。

しかし、地球(地表)が受ける太陽の放射量は確かに変化しているのです。

たとえば、1600年代後半に約 30年間も太陽に黒点がほとんど出なかったマウンダー極小期に地球が受けた太陽の放射量は異常に少ない状態が続いていたことが、先の資料にある下のグラフでわかります。

maunder-sun-beam.gif


Wang とか Lean というのは研究者の名前のようですが、マウンダー極小期は、30年間も日射量が少ない状態が続いていたことが、どちらの研究結果でもわかります。

そして、それらの中でも「影響の大きなもの」として、さきほどの東大宇宙線研究所の資料には、

「銀河宇宙線 15%」

とあります。

宇宙線の量の変化の方が、太陽変動よりも地球の気候に大きな影響を与えているということのようです。これはどうしてかというと、やはり、同じ資料にある下のグラフでわかります。

宇宙線量の変化と地球の「雲」量の変化の相関関係
cosmic-ray-clouds.gif


つまり、

「宇宙線が増えると、地球の雲が増える」

のです。

くもりの日が増えれば、必然的に気温は下がる傾向に向かいます。それに加えて、火山噴火などで大気中の汚染が進めば、さらに気温に影響するはずです。

この「宇宙線と雲の関係」は過去に何度か記事にしたことがありまして、ご参考いただけると幸いです。

「銀河からの宇宙線が直接地球の天候を変化させている」 : デンマーク工科大学での実験で確定しつつある宇宙線と雲の関係
 2013年09月05日

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

この「雲と宇宙線」のことに興味を持ったのは、宇宙線が地球の雲を作り出すことに関係しているとした場合、「地球の天候が、宇宙からの直接的なコントロール下にあるということのひとつの証となる可能性がある」からです。

そしかし、この宇宙線の発生源はどこかというと、

「それはわからない」

のです。

宇宙から地球に来ているものや観測されるものの発生源は多くがわからないです。

天文学で知られている中で最も明るい光の現象である「ガンマ線バースト」というものがあります。

このガンマ線バーストの発生源の研究はかなり進んでいますが、それでも、2011年の時点では下の通りです。

fermi-g5.jpg

▲ 2011年09月11日の記事「ガンマ線バーストの発生源の3分の1は完全に不明」より。


ガンマ線バーストはともかくとして、宇宙線は「地球を通り抜けていくほど微小な物質」であるけれど、「物質」ではあり、だからこそ、雲の生成の他にも、地球の多くの現象に影響を与えているのではないかという説は数多くあります。

しかし、それを証明するのは並大抵のことではないと思うと同時に、「宇宙線がどこからやってくるのか」ということも多分ずっとわからないと思われます。

しかし、地球の天候は、(すべてではなくとも)確かに太陽と宇宙からの直接的影響を受けて変動していくものであることは確認できます。

たとえ、私たち現在の人類が「宇宙のことを何もわかっていないのも同然の状態」であるとしても、数千年の(地球規模で見れば短い)データを見るだけなら、この先の地球は、多分、極小期や、それに近い太陽活動に近づいていることが見てとれます。

そして、それらのデータは、結果として、地球は小氷期を含む寒冷化に向かっているかもしれないという可能性がかなり高いことを示唆しているのかもしれません。

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2014年11月07日



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ベルギー・ブリュッセルの10万人の暴動の現場 / 10月6日

bb-02.jpg
Daily Mail



また地球側に大きな黒点群がやって来る

先月 10月 28日頃まで地球方面に向いていた歴史的な巨大群 2192 については、

歴史的な巨大黒点群 2192 の示した「行動」は「太陽はまだ地球を守ってくれている」ということなのか、それとも「太陽の異常性の増大を示唆しているだけ」なのか
 2014年11月03日

という記事に書きましたように、結果として、6回のXクラスのフレアと 26回のMクラスのフレアを地球方面に向けて発生させました。そして、上の記事に書きましたように、これだけの数のXフレアとMフレアが頻発していたにも関わらず、

「1度もCME(コロナ質量放出)を発生させなかった」

ということにおいて、かなり希な太陽フレアが連続していたことを書きました。

通常でしたら、Mクラス以上のフレアは、その多くがCME、つまり「磁気の雲」を壮絶なスピードと量で宇宙空間に放出するのです。それらが地球を直撃した場合、通信や人工衛星などを含めて様々な影響が出る場合があります。

ところが、通常なら巨大フレアと共に発生するCMEが今回はなかった。
それも 30回も連続でなかったのです。

それだけの回数のMクラス以上のフレアの発生があるにも関わらず「CMEが0回」というのは、太陽観測史上でもとても珍しいことなのではないかと思います。

どうして、そのようなことが起きたかというと、 NOAA (アメリカ海洋大気庁)の言葉を借りれば、

「その理由は誰にもわからない」( No one knows why )

というほかないようです。

しかし、それらの黒点群も「地球に面していない時」には、黒点群は活発にフレアと同時にCMEを放っていることが、たとえば、今、地球に面してきている黒点群 2205 の活動でもわかります。

黒点群 2205 は、昨日、黒点番号がつけられたもので、それまでは、下のような表現で紹介されていました。

something-come.gif

▲ 2014年11月3日の Spaceweather より。


地球方面から見て太陽の裏側で盛んにフレアを起こしている「何か」がやってくるという記事でしたが、 11月 6日になって、それが比較的大きな黒点群であることが確認されました。

下の赤い丸で囲んだものが、その黒点群 2205 です。

ar-2205.gif
Spaceweather


そして、この黒点群は、地球の方向に面して回り込んで来るのとほぼ同時のタイミングで、(まるで祝砲のように)下のようにMクラスの太陽フレアと巨大CMEを発生させたのでした。

2205-cme-flare.gif
SOHO


上の中のモヤッとした雲のようなものがCMEです。

しかし、これもまた「地球にはダイレクトに向いていない場所」でのCMEでしたので、このCMEの影響を地球が受けることはないはずです。

ただ、地球は大丈夫ですが、上の図でもおわかりかと思いますが、スペースウェザーによりますと、「金星はCMEに覆われた模様」とのことで、現在の金星は磁気嵐で大変なことになっているかと思われます。

そして、やはり、スペースウェザーによりますと、この黒点群 2205 は「ガンマ・ベータ・デルタ構造( beta-gamma-delta )の磁場」というものを持つ黒点だそうです。

先日まで地球を向いていた巨大黒点群 2192 も同じくガンマ・ベータ・デルタ構造を持つ黒点群でした。ガンマ・ベータ・デルタの意味は私は理解していないですが、この構造の磁場を持つ黒点は大きなフレアを発生させやすいとされています。

実際、先日までの黒点群 2192 も 30回を越えるMクラス以上の太陽フレアを発生させていたわけで、今、地球の方面に回り込んできた黒点群 2205 も、さらに成長した場合、2192 と同じように、比較的大きなフレアを発生させる可能性がありそうです。

今回の黒点群 2205 は小さく見えますが、先日の巨大黒点群 2192 も、地球に面して回ってきた 10月 20日頃は「地球程度の大きさ」だったのです。

e2-a5.gif

▲ 2014年10月20日の記事「超巨大黒点群が地球に向いてくる」より。


それがたった2日後の 10月 22日には「木星を超えるような大きさ」にまで成長したのですから、「黒点群があっという間に巨大化する」という光景をも私たちは目撃したことになります。

そんなわけで、前回の黒点群は数多くの巨大フレアを地球方面に放出しながら、CMEは1度も伴わないという「離れ業」をなしとげたことにより、地球は磁気の影響をほとんど受けなかったのですが、

「今回の黒点はどうなのかなあ」

ということに興味があります。

くどいようですが、前回の黒点群のように「まったくCMEを伴わない巨大フレアが数十回も続く」というのは奇妙なことなのです。その奇妙なことが今回も続くのか、あるいは違うのか。

巨大フレアのCMEの直撃をまともに受けた場合、規模によっては何らかの影響はあるものです。

その影響は、磁気による電波や通信などの障害といった直接的なもの以外にも多岐にわたっていますが、たとえば、「人間の興奮」も太陽活動に連動しています。




世界的な「荒れた状況」は回避できるのか

人間の興奮も太陽活動に連動している、などと書くと、はじめて読まれる方は何のことだかおわかりにならないかもしれないですが、このことは、過去記事の、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

など、 In Deep ではわりと以前より多く取り上げるテーマのひとつで、ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964)の言葉をお借りしますと、

「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」

という研究結果が多くあるのです。

嶋中雄二さんの著作『太陽活動と景気』から抜粋します。

『太陽活動と景気』 第6章より

チジェフスキーによれば、太陽の影響力は、個体から集団、群生に至る生物系のすべての組織レベルに及んでいるとされた。

そして彼は、動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にあることを突きとめた。

こうして、チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。

下のグラフは、1740年から 1920年までの「太陽活動」と「社会の暴動や騒乱や紛争」の相関関係を表したチジェフスキー博士の研究論文にあるグラフの一部です。

ac-1920.gif
Cycles Research Institute


このグラフは、

黒点が増えると社会暴動や軍事紛争が増える。

という非常に単純な事実を示唆しています。

そして、まあ、何と今のリアルタイムの時代は、暴動、紛争のタネが尽きないものかとも思います。

・イスラム国の勢力や支持団体の拡大
・中間選挙後のアメリカの政治バランスの崩壊
・東アジアの不穏
・荒れ始めている欧州
・わりと泥沼化している香港のデモ


など、他にも、いろいろとあるでしょうけれど、ヨーロッパの「爆発」が冒頭のようにデンマークから始まったのは意外でした。下の写真もブリュッセルの様子です。

bb-01.jpg
Daily Mail


日本では NHK が報道していました。

ベルギー新政権に反発 10万人がデモ
NHK 2014.11.07

ベルギーで、先月発足した新政権が示している財政緊縮策に反対する10万人規模のデモが行われ、一部が暴徒化して警官隊と衝突するなど混乱が拡大しました。

ベルギーでは先月、ミシェル首相による新しい連立政権が発足し、年金の受給年齢の引き上げや公共サービスに関する予算の削減をはじめとした財政緊縮策を打ち出しています。

これに対して、労働組合が、労働者の生活を圧迫するなどとして反発し、6日、首都ブリュッセルの中心部で10万人規模のデモが行われました。

デモの大部分は平穏に行われていましたが、参加者の一部が警官隊に対して発煙筒を投げたり車に火を放ったりして暴徒化し、警官隊が放水車や催涙ガスで応酬するなど混乱が拡大しました。

ベルギーのようにヨーロッパ各国では、信用不安以降の景気回復が遅れるなかで、緊縮策を続けることなどへの国民の反発が強まっています。

とのことで、

> ヨーロッパ各国で、国民の反発が強まっています。

と言われていたり、何となく沈静化していたのかと思っていた香港の民主化デモは、1ヶ月を過ぎた今でも、特に夜間を中心に、いまだにわりと激しく続いていたり。

hong-kong-demo.gif

▲ 2014年11月6日の Epoch Times より。


イスラム国も、世界各国のイスラム過激派がイスラム国支持を表明する中、11月5日の THP に、

オバマ大統領のシリア戦略が破綻 イスラム国とアルカイダ系組織が手を組み北西部を侵攻、事態は複雑化
 THP 2014.11.05

というタイトルの記事があったり、「爆発の予感」をひめた出来事が多い気がします。

もう……すでに「爆発」しているのかもしれないですが、それでも一応、「世界は一触即発」という感じのする今、太陽活動がとても気になります。

そういえば、フランスでは、原子力発電所の上空に「所属不明の謎の小型無人機」の飛来が相次いでいるという何となく不安げなニュースもありました。

フランスの原発上空に謎の無人機、相次いで飛来
ウォールストリート・ジャーナル 2014.11.04

フランスの原子力発電所の上空で謎の小型無人機による違法飛行が相次いでいる。それを受け、同国の安全保障当局が調査を進めている。

ある政府関係者はAP通信に、当局は10月1日以降、6カ所の原発上空で無人機の飛行を約15回確認したと述べた。(略)フランスの総発電量に占める原子力発電の比率は3分の2強と、世界で最も高い。

あくまで感覚的なことですが、何かこう、「どこかの一点に向かって」何かが進行している……という雰囲気を感じたりします。

今年、黒点が多かった期間は、おおむね2月から6月中旬までに集中していました。

その時期には、

・タイの政治的動乱の始まり
・ウクライナ騒乱の始まり
・中国のテロの連続の始まり
・マレーシア機の消失
・台湾で学生による国会の占拠
・韓国のフェリー転覆事故
・ボコ・ハラムによるナイジェリア生徒拉致事件
・ベトナムと中国の南沙諸島を巡る衝突
・タイで軍事クーデター
・イスラム国の台頭


などがありました。

それらの多くは今にいたるまで影響が残るか、あるいは、事態そのものが進行中だったりします。

2014年は前半に多くの「暴力のたね」が蒔き続けられたということになり、それらの発芽はもう始まっているのかもしれないですけど、総決算的な「爆発的成長」がいつやって来るともわからない。

紛争の話ではないですけれど、日本の先行きもいろいろと。

日銀が追加の金融緩和を発表した 10月 31日、米国のサイト「ゼロヘッジ」には下のタイトルの記事が掲載されました。

qe-japan.gif
Zero Hedge


モルヒネはガンなどの末期患者や、戦場なら助かる見込みのあまりない負傷兵に対して、死亡するまでの苦痛を軽減するものです。依存性が強いために通常の治療薬として使うものではなく、「すぐ先の死が決まっている人のために使われる」ものです。

記事の筆者は、日本をこの「末期の患者」に例えて表現しています。

経済には詳しくないので、何がどうなのかの判断材料を持ちませんが、さほど先が長くないと思われる自分のことはともかく、日本の子どもたちや若い人たちは、これからどんな「近い未来」を経験していくことになるのかな、とは思います。

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2014年11月03日



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hyder-flare-1103.gif

▲ 11月1日に「ハイダーフレア」と呼ばれる、黒点から発生するフレアではなく、磁気フィラメントから発生する強力なフレア現象と共にCME(コロナ質量放出)が起きましたが、ギリギリ地球方向をそれていたので、地球に磁気などの影響はないはずです。 11月 3日の Spaceweather より。



巨大黒点群 2192 は「6回のXフレアを地球方面で発生」させたのにも関わらず、1度もCME(コロナ質量放出)を伴わなかったために地球はまったく被害を受けなかったとい異常性

10月20日の記事「超巨大黒点群が地球に向いてくる」という記事以来、歴史的な巨大黒点群 2192 のことについて書いていました。

この黒点群は、大きさが木星ほどもあり、過去の巨大黒点群と比較しても非常に大きなもので、過去 30年程度の間では最大クラスだと思われます。

過去の巨大黒点群と黒点群 2192 との比較

sunspots-compared-3.jpg
Spaceweather Gallery


その黒点群 2192 は、10月28日には、ほぼ地球への影響を及ぼさない位置へと移動しました。
下は、その 10月 28日の黒点群 2192 の位置です。

fade-2192.gif


そして、現在は地球から見て太陽の裏側に回っていて、すでに観測できなくなっています。

この巨大黒点群がいろいろと起こす可能性については、記事、

黒点群2192は過去数十年で最も巨大な黒点群と並ぶ規模にまで成長
 2014年10月23日

の中で、過去の巨大黒点群では大きなフレアが起きていたことにふれまして、特に観測史上の歴代3位の巨大太陽フレアである、

第1位 2003年11月14日 X28.0 の太陽フレア
第2位 1989年08月16日 X20.0 の太陽フレア
第3位 2001年04月02日 X20.0 の太陽フレア
(データは NICT より)


を起こした黒点群も歴代で上位に入るような巨大黒点群であったことが多いことなどを記しました。

さて、それでは今回の黒点群 2192 はどうだったのか。

結論から言いますと、上のような巨大規模のフレアではないにしても、地球に向いている間の1週間ほどで、「 6回のXフレアと 26回のMクラスのフレア」を発生させるという非常に活発なフレア活動を続けていました。

巨大黒点群 2192 が地球方向に発生させたXクラスの太陽フレアの記録は下のようになります

10月19日 X1.1
10月22日 X1.6
10月24日 X3.1
10月25日 X1.0
10月26日 X2.0
10月27日 X2.0


さらにXより1レベル下のクラスのMクラスフレアで、ほとんどXクラスに近いものとして、

10月21日 M8.7
10月26日 M7.8
10月27日 M6.7
10月28日 M6.6


などのフレアも発生させていました。

NASA が、この巨大黒点群 2192 が地球方向に向いている時に発生させたすべての太陽フレアの記録を公開しています。

オリジナルは YouTube の NASA チャンネル Fireworks on the Sun にありますが、少し長いですので、20秒くらいに短縮したものを載せておきます。

見方としては、上から2番目のラインに達しているフレアが「Xクラス」と考えていただいてよろしいかと思います。

x-flare-line.jpg


下が動画となります。

巨大黒点群 2192 が地球方向に発生させたすべての太陽フレアの記録




さて、このように非常に活発に太陽フレアを発生し続けた黒点群 2192 には、NOAA (アメリカ海洋大気庁)の担当官の言葉を借りると、

「なぜだか理由はわからないが、普通の太陽フレアとは非常に違う」

ところがありました。

それは、本来ならXクラスなどの大きな太陽フレアは同時に、CME(コロナ質量放出)を放出することが多いのに、

黒点群 2192 は 30回以上のMクラス以上の太陽フレアを連続して発生させたのにも関わらず、1度もCMEを伴わなかった

ということなのです。



通常では考えられないほどCMEを発生させなかった黒点群 2192 の太陽フレア

普通、XクラスやMクラスなどの強い太陽フレアが発生した場合、大なり小なりCMEを伴います。

このCMEというものは、コロナ質量放出 - Wikipedia から抜粋しますと、

コロナ質量放出(CME)とは、太陽活動に伴い、太陽から惑星間空間内へ突発的にプラズマの塊が放出される現象。宇宙飛行士や飛行機パイロットの人体に与える影響も大きい。

太陽フレアにともなって放出されることが多いものの、太陽フレアより先に起こったり、太陽フレアとは独立に発生することも約半数ある。

とあり、さらに、

コロナ質量放出は、太陽フレアよりも地球磁場への影響が大きいとされており、(中略)直接の被害は太陽フレアに比べ、コロナ質量放出のほうが大きいという主張がゴスリングによってなされている。

ということになり、つまり、地球への磁気の影響、あるいは、場合によっては停電や通信、インターネットなどのインフラの破壊に結びつく「磁気の嵐」は、太陽フレアそのものより、CMEによるものが多いと考えられているのです。

そして、普通ですと、Xクラスほどの太陽フレアになると、まずは、ほとんどの場合でCMEを発生させ、これが地球の磁場に影響を与えるということになるのですが、今回の場合、いくらフレアが発生し続けても、CMEが伴わなかったのです。

ほんの 10日ほどの間に 30回以上も強いフレアが発生し続けて、その中の「ただのひとつも」CMEを同時に発生させなかったのというのはかなり異常なことだと思います。それは後に記します、スペースウェザーの記事にも示されています。

なので、太陽活動は非常に活発ながら、地球の地磁気は穏やかという奇妙といえば奇妙な状態が続いていました。

これは例えば、太陽フレア活動が活発だった 11月 25日頃の NICT(独立行政法人情報通信研究機構 宇宙天気情報センター)の記事を振り返ってもわかります。

NICT 今日の宇宙天気情報(日報:2014年10月26日 15時00分)

概況・予報

活動領域2192でXクラスのLDEフレア(継続時間の長いX線フレア)が発生し、太陽活動は非常に活発でした。引き続き今後1日間、太陽活動は非常に活発な状態が予想されます。

太陽風速度はやや低速な380km/s前後で推移し、地磁気活動は静穏でした。
引き続き今後数日間、地磁気活動は静穏な状態が予想されます。

とあり、長時間の強いフレアが起きているのに地球の地磁気はとても穏やかな状態だったのです。
これはCMEが発生しなかったためだと思われます。

スペースウェザーでも、黒点群 2192 のXフレアを報じるたびに

「特筆すべきはCMEをまったく伴っていないということだ」

というフレーズを毎回のように書いていました。

今日のスペースウェザーでも黒点群 2192 の回顧のような記事がありまして、それを翻訳してご紹介したいと思います。



SOLAR ACIVITY ... BY THE NUMBERS
Spaceweather 2014.11.03

黒点数から見る太陽活動

10月の最後の2週、過去 25年間で最大の太陽黒点群 2192 は地球方向に面して回転しながら、強い太陽フレアを発生させ続けた。

この 2192 が地球方向に向いている間、合計で6度のXフレアを発生させ、26回のMクラスのフレアを発生させた。ところが、それだけの強いフレアが数多く発生していたのにも関わらず、地球方面に対してのCMEの発生はゼロだったのだ。

このモンスター級の黒点は、太陽フレアの発生数の多さも顕著だったが、それと共に、CMEの発生の「少なさ」を合わせ持っているという点で歴史的といえる。

通常は、巨大フレアの発生の際には、その電磁放射の爆発と同時に宇宙空間に大量の雲を投げ込む。これがCMEで、フレアの際にはこの現象が頻繁に現れる。ところが、黒点群 2192 は、30回以上の強いフレアを発生させながら、CMEを一切放出しなかった。

なぜ、そのようなことが起きたのか。
その理由は誰にもわからない。

いずれにせよ、黒点群 2192 は、地球に対してひとつのCMEも投げつけなかったため、私たちの地球は今回の多数の太陽フレアの中で、まったく磁気の影響を受けずに済んだのだ。

ただし、オーロラの観測を期待していた人たちには、黒点の大きさのわりに、オーロラの発生が不発気味だったので、残念だったかもしれない。

現在黒点群 2192 は、太陽の裏側を通過している。もし、この巨大黒点群が太陽の裏側であまり縮小しない場合、11月の中旬にまた地球方面に回ってくる黒点群 2192 と再開できるかもしれない。その場合は、太陽黒点数も再び増加してくると考えられる。





というもので、上の訳では「その理由は誰にもわからない」としたところは、記事では、

No one knows why.

となっていて、太陽の専門家がこのようなフレーズを使うというのは、今回の「CMEをまったく伴わない巨大フレア」という現象、しかも、三十数回連続で発生し続けた大きなフレアすべてがそうだったということは大変に珍しいことだったのかもしれません。


そして一昨日。

記事の冒頭に貼りました「ハイダーフレア」というものが発生しました。

多くの太陽フレアは黒点から発生しますが、このハイダーフレアというのは、磁気フィラメントが爆発するもので、規模も巨大になりやすいものです。磁気フィラメントは、下のように、太陽表面に黒い線のように浮かび上がっているものです。

filaments_2013-06-13-02.jpg

▲ 2013年06月14日の記事「太陽の表面にこれまで見たことのないヘビのような磁気フィラメントが多数這い回っている」より。


今回のこのハイダーフレアは、CMEも同時に発生させました。

しかし、このハイダーフレアによるCMEは、地球方向に向いていないため、このCMEによって地球が磁気による影響を受けることはないとスペースウェザーは報じています。

とにかく、どうにも、

太陽は地球へのCMEの放出を避けているようにしか見えない

という太陽の「生命性」みたいなものを今回の一連の出来事で感じざるを得ませんでした。

今回のことで書きたかったことはそのことだったのかもしれません。

もしかすると、まだ太陽は地球の文明を守ってくれているのかな、と。

まあそんな、太陽の生命性とか太陽の意志とかいう、ややオカルト的な響きを除外して考えてみましても、今回の太陽フレア現象がとても不思議な連続だったことは確かです。

しかし、あるいはこれが「太陽活動の低下」や「現在の太陽の異常」を物語るものなのかもしれないですし、そのあたりも含めて、太陽活動はますます「以前とは違う」ようになってきているようです。

しかしその真の理由は、NOAA の天気予報官の言うように「誰にもわからない」のです。

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