2014年01月18日



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現実化する「太陽活動の休止」 : 現在の太陽活動は「過去1万年で最も急速な減衰」を見せている



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▲ 2014年1月17日の英国 BBC より。






現実的になりはじめた「太陽活動の休止」。あるいはミニ氷河期への突入

昨日の、

「真実の太陽の時代」がやってくる(3):宇宙という大きな支配者と、そして人類という大きな支配者
 2014年01月17日

では、人間が地磁気から受けている影響や生体磁場などのことについて少し書かせていただきました。

地球の地磁気の変化にはいろいろなことが影響していると思いますけれど、その中で「太陽活動」がとても大きな影響を地球に与えていることは言うまでもないことかとも思います。


そして、その太陽活動の「異常」については数年くらい前からかなりの数の記事でふれ続けていましたけれど、ここ2年ほどは、「異常に弱い太陽活動」のことを記すことが多くありました。代表的なものとして下のような記事があります。

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認し、その状態が過去の「小氷河期」と類似していることを発表
 2013年02月05日

「太陽の休止」の現実化: 2013年に最大を迎えると予測されていた太陽活動のピークがすでに終わった可能性を NOAA が示唆
 2012年11月06日


それでも、 NASA など宇宙観測機関も、あるいは太陽物理学者なども、「いつかは太陽活動が大きくなる」と思い続けて、はや数年

どうも、やはり太陽活動は大きくなる気配を見せることはなく、ここにきて、上の英国 BBC の記事のように、「太陽は活動を休止に突入しているのではないか」というような考えに包まれる空気が漂ってきています。

下は、過去記事に載せたグラフにさらに手を加えたもので、ゴチャゴチャといろいろなことを書いてしまっていますが、要するに、「現在の太陽活動はこの 200年間くらいの中でも非常に弱い」ということを示したものです。

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▲ 太陽活動周期開始後58ヶ月の黒点総数の偏差。オリジナルはドイツの科学系サイトの News und Termine より。



トップに貼ったBBC の記事は動画でのニュースで、文字報道ではないのですが、そのビデオの概要を記しておきます。




Has the Sun gone to sleep?
BBC 2014.01.17


太陽は眠りについてしまったのだろうか?


bbc-2014-10-17.jpg


科学者たちは太陽が「小康状態の段階」にあると述べる。
これは太陽が眠りに落ちたことを意味する。そして、同時に科学者たちは困惑している。

歴史的に見れば、太陽活動の「通常ではない休止状態は」厳しい冬の出現と一致している。

英国オックスフォードシャーの科学研究所ラザフォード・アップルトン・ラボラトリー( RAL )の宇宙物理学主任リチャード・ハリソン( Richard Harrison )は以下のように語る。

「この黒点数の急速な減少の速度は 17世紀に太陽から黒点が消えた時と似ています。その期間はマウンダー極小期といって、何十年もの間、太陽の黒点数がほぼゼロの時代が続きました。その時に、北半球は極めて厳しい冬を経験したミニ氷河期といわれる劇的な時代になりました」。

「ヨーロッパの北部では、あらゆる川や運河が凍結し、英国のテムズ川さえその例に漏れなかったのです。バルト海も凍結しました。そして、北ヨーロッパ全域に不作と飢饉が広がりました」。


ダーウィンのモロッフ宇宙科学研究所( Moloff Space Science Laboratory )のルーシー・グリーン( Lucy Green )は、

「太陽はマウンダー極小期に向かった時のステップと似ているように感じます」

と言う。

マイク・ロックウッド( Mike Lockwood )教授は、現在の太陽活動の減少の速度は過去1万年で最も急速だという。そして、「今後 40年以内にマウンダー極小期と同じ状況となる可能性は 20パーセント程度の確率だ」と語る。

また、ロックウッド教授は、太陽活動の減少はジェット気流の動きに影響を与えると考えているという。これは長期間に渡って寒い冬が訪れる可能性を示唆している。特に、ヨーロッパ北部は暖かな大気が遮断されるため、数十年にわたって非常に寒く凍結した冬になる可能性がある。

現在、私たちは太陽活動周期のピークにいる。
しかし、その太陽活動は不気味なほど静かなままだ。





というような概要です。


マウンダー極小期というのは、 Wikipedia から抜粋しますと、


マウンダー極小期とはおおよそ1645年から1715年の太陽黒点数が著しく減少した期間の名称で、太陽天文学の研究者で黒点現象の消失について過去の記録を研究したエドワード・マウンダーの名前に因む。

マウンダー極小期中の30年間に、観測された黒点数は、たった約50を数えるだけであった。通常であれば4万〜5万個程度が観測によって数えられるであろう期間である。




というものです。

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▲ 赤で囲んだ部分がマウンダー極小期。


マウンダー極小期の「ミニ氷河期」などという響きは、年がら年中異常に寒い雰囲気を感じてしまう方もあるかと思いますが、マウンダー極小期のあいだは、平均気温から見てそんなに寒かったのかというと、下のグラフの通り、「異常なほど低いということではなかった」こともまた事実です。


中央イングランドの 1660年から 2013年までの平均気温の推移

central-1660-2013.gif

過去記事より。


上の BBC の記事に出てくるマイク・ロックウッド教授という方は、今後 40年以内にマウンダー極小期と同じような状態になる確率が 20パーセントほどあるというような、かなり曖昧な表現をしていますが、同時に、


> 現在の太陽活動の減少の速度は過去1万年で最も急速


とも言っていて、現在の太陽活動の異常さは、この数年間や数十年間という単位のものとは違う可能性があることを示唆しています。

ちなみに、「1万年」というあたりのスパンは、現代の人類にとって、過去に遡れば、比較的大きめの変化を見せた時でもあります。下のグラフは、 1万 5000年ほど前から現在に至るまでのヨーロッパと北米の平均気温の変化ですが、1万年くらい前に現在の平均気温に近づいたことがわかります。

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過去記事より。


もっと大きなスパンでは、過去 42万年分の気温の推移というものもあります。

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▲ 米国エネルギー省「二酸化炭素情報分析センター」 ( CDIAC )の南極氷床データから分析した過去 42万年の間の気温変化。







しかし、すでに地球は荒れていて

ところで、上のほうに示したマウンダー極小期の際の平均気温が、現在と比べて、それほど低くなかったという事実を見ると、「極小期といっても、大したことないじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、「平均は平均」であって、「ある数日間の異常」というものはそれほど反映しません。

たとえば、極端な例えですけれど、

「1週間、50度の夏があって」

「1週間、マイナス30度の冬があって」

というような異常気象下でも、平均気温として見てみると意外と普通だったりすることはあるものです。なので、「平均」という統計は、実際にはその年の雰囲気を反映しているというわけでもなさそうです。

実際にはその 50度やマイナス 30度の中での被害や死傷者というものが突出したりするわけですけれど、すべて「平均」という言葉の中に埋もれていくこともあります。


そして今後がどうなるかはわからなくても、現在の個別の状況を見ますと、平均はともかく、「均衡を欠いている」というような気温状況が目立ちます。

アメリカの寒波は何度か触れましたし、日本の一般メディアでも報道されていました。

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▲ これは川です。米国ペンシルバニア州のハリスバーグという町の橋から、凍結したサスケハナ川を見ている女性。2014年1月11日の Daily Mail より。


しかし、同じアメリカでも、大雪どころか、少しの雨も降らず、史上最悪の干ばつに見舞われているカリフォルニアでは「干ばつによる非常事態宣言」が発令されています。

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▲ 2014年1月18日の米国のロサンゼルス・タイムズより。


カリフォルニア州の知事は、「干ばつの統計の記録が残っている過去 100年間のうちで最もひどい干ばつだ」と述べています。



ノルウェーでは、急速な気温の低下で海水ごと魚が凍ったり、湖でヘラジカが凍ったりしています。

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▲ 地球の記録「かつてない寒波に見舞われるノルウェーで魚の大群やヘラジカが海の中で瞬間冷凍状態に」より。



先日の、

米国との気温の差は 100度 : 気温 50度を越える中で 10万匹の焼けたコウモリが空から落ちてくる異常な熱波の中のオーストラリア
 2014年01月10日

でご紹介した異常な熱波に覆われるオーストラリアでは、おぞましいことか、テニスの全豪オープンが強行開催されていたそうで、さすがに 1月 16日あたりに中断したようですが、「ボトルも溶ける暑さ」などの見出しのニュースもありました。


酷暑の全豪オープン、失神や嘔吐する選手も
AFP 2014.01.15

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BBC より。


オーストラリア・メルボルンで開催中の全豪オープンテニスでは 14日、記録的な猛暑の中で試合が行われた結果、選手が失神や嘔吐に苦しんだり、ボールボーイが倒れるなどの事態となった。

気温が摂氏 42.2度に達し、ラバーのコートに置いたボトルが溶けるまでになったこの日は、プレーするには過酷な環境となり、中には試合が続行されたことに憤りをあらわにする選手もいた。




というようなことになっていたようです。


いろいろなことが、「今までと同じやり方では難しい」ということになっていきそうな気がします。


北半球の私たちは、とりあえずしばらくは(普通の)冬の寒さと向き合うだけですが、もし、今回書いたような「かつてのマウンダー極小期」と同じような状態、あるいは、それ異常の太陽の異変が起きた場合、厳しい冬は何十年(場合によっては、数千年)続くということにもなるかもしれないですので、まだこの先しばらく生きていく予定のある方にとっては、寒い日常に慣れておくことも必要かもしれません。

これから先もずっと、今と同じように灯油や電気が永遠に安定供給され続けるのかどうかなどもわからないことでもあります。





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2014年01月09日



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▲ 2014年1月8日の Spaceweather より。ここまで大きな黒点はかなり久しぶりだと思います。
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個人的な宇宙の中で自分の存在が強化されていき(超余談)

思えば、 50歳ほどにもなろうというのに、20年とか、もっと長い付き合いのある知り合いたちは、いまだに誰も死んでいませんでした。

その中には、親族など比較にならないほど緊密だったり大きな存在であり続ける人たちがいるわけですけれど、何となく無意識に「この状態は永遠かな」とか思っていたりするという弛緩した人生観の数十年だったのですけれど、現世とはそういうものではないことに気づきます。

ちなみに、私がこうして生きている理由には「田中くん」というひとりの人物の存在があるのですね。

この人がいなかったら、私は生きていなかったでしょうし、演劇(みたいなもの)も、その後の現在に至る発想もすべては出現しなかったわけで、まあ、数少ない同志的な人の中でも最大級の人物でした。

その人が亡くなっちゃったんですね。
年下の田中くんは 48歳でした。
もう8年くらい会っていなくて、久しぶりに会ったのはご遺体でした。


まあ、しかし、このことは個人的なことなので、書きません。
どう書いても感情が表現できるものでもないですし。

いずれにしても、「個人的な宇宙の部分的な崩壊」という意味では、今年 2014年という年は異常なほど鮮明に記憶される年であることが確定して、そして、第5宇宙だか第6宇宙だか忘れましたけれど、ホピ族のいう「現在の宇宙の終わり」であり、あるいはアステカの人々が、現在の太陽神トナティウの時代が終わる時とした「その年」にいる自分を感じます。

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▲ 過去記事「アステカ神話の過去4つの世界と太陽。そして、現在の太陽トナティウの時代の終わりは」より、アステカ文明の暦に刻まれる過去の4つの太陽の時代。
・第1の太陽アトルは、水の太陽。
・第2の太陽オセロトルは、ジャガーの太陽。
・第3の太陽キアウトルは雨の太陽。
・第4の太陽エヘカトルは風の太陽。
そして、現在の太陽オリン(トナティウ)は地震の太陽とされています。




もちろん、上に書きましたような「宇宙の変遷」というのは、そのこと自体は私個人にとっての問題でしかありません。なぜなら、この世は、

共有する宇宙



共有していない宇宙

が交錯している、


と考えるのが今では妥当だと思っています。

科学の世界でさえパラレルユニヴァースという概念が普通に語られる状況では、私ひとりの個人で一生のうちにふれるのは「無数の宇宙の中のほんの一部」なのだということは、科学よりも、こちらの記事などでもふれました大島弓子さんの漫画『ロングロングケーキ』などのほうが的確だと思います。


何だか変な話となりましたが、いずれにしても、人はいつか死にます。肉体だとか精神だとか、そういうややこしい話を持ち出さなくても死にます。なので、そのこと自体を悲しむというより、「私の人生の節目」が目に見える形で今ここにあるということだと今は思います。


そして、私は自分の「支離滅裂な生き方」のコアを再確認して、小児ぜんそくで寝たきりだった幼稚園児の時に布団の中で決意した理念を再度思い出します。


「オレを寝たきりの幼稚園児にしたお前(相手は不明)が支配する世界では、少なくともオレは社会に迎合しないで生きる」と天井を見ながら考えていた5歳の時の気持ちです。


精神的反逆者グルーブとして生まれ、私はひとつも肯定しないで生きてきました(もちろん、否定もしない)。そして、これからもそのままで生きようと思います。この世もあの世も神も宇宙も未来も肯定もしないし、否定もしません。ただし、私の中には迎え入れないと思います。



というわけで、個人的な余談申し訳ありません。

昨日、その関係のいろいろから帰ってきて、夜遅く少しだけニュースを見ると、メディアで太陽フレアのことが報道されていました。下のはアメリカのワシントンポストの記事からです。

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▲ 2014年1月8日のワシントン・ポストより。


経験的に「メジャーメディアで報道される太陽フレアはいつも安全」というのが今までの鉄則でしたので(本当に危険ならむしろ報道しないと思います)、大したものではないのだろうと思いましたが、 NASA を見てみると、よくある普通の太陽フレアでした。

ただ、ちょっと NASA の動画で面白い部分もあったので、ご紹介します。






やる気のない巨大な黒点群 1944は目覚めるか

トップに貼りましたように、現在、太陽には非常に大きな黒点群が地球に面した位置にあります。この黒点群は地球から撮影した写真でも認識できるようで、大きさだけは相当なものではあります。

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Realtime Space Weather Photo Gallery より。 米国ワシントン州ケラー。 2014年 1月 6日に撮影。



ただ、昨年の太陽活動では、巨大な黒点が出現しても「ほとんど地球に影響を与えないまま、太陽の裏側へと消えていく」という繰り返しでした。今年の太陽活動も同じなのかどうなのかはわかりませんが、今回の太陽フレアの影響は軽微だと思います。

上にワシントンポストの見出しには「太陽が巨大なフレアを放出」とありますが、その規模は「 X-1 」であり、Xクラスの最も低い太陽フレアです。これは、強い太陽フレアではあっても、昨年一昨年と何度も放出していた規模のものでもあります。


ただ、黒点がまともに地球を向いているという状況でのフレアでしたので、磁気嵐の影響はありそうです。その磁気嵐の規模は NOAA (アメリカ海洋大気庁)によると、 S2 というクラスのものだそうで、この磁気嵐の規模については、最も弱いクラスの S1 から最も強いクラスの S5 までに分類されているようです。

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この磁気嵐の規模についてのランキングは記したことがなかったですので、参考までに、アメリカ海洋大気庁のサイトより記しておきます。


NOAA Space Weather Scale for Solar Radiation Storms

太陽からの放射線嵐の NOAA の宇宙天気における尺度

S 5 = 極端に激しい嵐

生物学的影響:
宇宙飛行士の EVA (船外活動)での高い放射線障害は避けられない。また、高空飛行の航空機の乗組員と乗客が高緯度において放射線の曝露リスクにさらされる可能性。

衛星の運用への影響:
衛星が使用不能となり得る。機材のメモリ(記憶装置)への影響により衛星へのコントロールが効かなくなる可能性がある。また、画像データに深刻なノイズが発生する原因になるだけでなく、惑星探査において、惑星の位置を見失う可能性もある。また、ソーラーパネルに致命的な影響を及ぼす。

地上のシステムへの影響:
極地においては高周波での通信が途絶える可能性がある。また、ナビゲーションシステムが操作困難になる可能性がある。



S 4 = 厳しい嵐

生物学的影響:(S5と同じ)

衛星の運用への影響:
イメージンク・システム(画像、動画の管理システム)のメモリの問題により、ノイズが発生することがある。太陽電池パネルの効率が低下する可能性がある。

地上のシステムへの影響:(S5とほぼ同じ)




とあり、以下、「S 3 = 強い嵐」、「S 2 = 穏やかな嵐」も、それらと同じ表記でその影響が小さくなるという感じです。

「S 1 = 弱い嵐」は、生物学的影響や衛星の運用への影響はなく、地上のシステムへの影響は、極域での高周波無線に軽微な影響がある程度とされています。

今回の太陽フレアによる磁気嵐「S2」は、その少し上くらいのものですので、基本的には、今回の磁気嵐は、地上への影響はあまりないものと思われます。


まあしかし、上のような項目とは別に、科学的に因果関係が感銘されているわけではないこととしてではありますが、以前、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか? : 全世界が地獄の様相を呈した6世紀と酷似してきている現在に思う
  2013年07月15日

に載せた、下のような「病気と磁気の関係」は、データ上では確かに存在します。ですので、体調面、そしてメンタル面にも確実に多くの人々が影響を受けるのではないかとは思います。

太陽活動による地磁気と健康面の相関グラフの一部

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▲ 磁気活動と入院数の相関グラフ。1979年に二つの病院に入院した 5000件の救急心臓症例と毎日の地磁気活動を 6年間分比較したもの。嶋中雄二著『太陽活動と景気』より。


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▲ 各種伝染病と地磁気活動の関係。前田担著『生物は磁気を感じるか』(1985年)より。


これまで経験的に(周囲での狭い範囲の話ですけれど)、磁気活動が激しくなると、「眠れなくなる」という人が増えていたように思います。もちろん、太陽の影響を受ける人もいれば、受けない人もどちらもいるのでしょうけれど。






ムチャクチャな画像の状況は磁気による影響か何なのか

今回の太陽フレアの映像が NASA から GIF 動画などで提供されています。

これが、フレアの後の後半、荒れに荒れまくっているのですが、これが上の太陽からの放射線嵐のランキングの中にある「画像データに深刻なノイズが発生する原因」ということなのだとは思いますけれど、下のような感じでした。

2014年1月7日 18時18分 CME(コロナ質量放出) 発生前

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2014年1月7日 18時54分 CME発生

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2014年1月7日 19時6分

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2014年1月7日 21時56分 次第に画像が荒れてくる

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2014年1月8日 4時30分 何だかムチャクチャな状態に

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ノイズと言われれば、そんな感じもしますけれど、何だか「 CME と合わせて彗星や小惑星が大騒ぎし出した」というような光景にも見えたり。




世界での壮絶な光景は続く

そんなわけで、今回は太陽のことを記事にしましたけれど、今の世界光景では、何といっても圧巻なのは、アメリカの凍った光景。下はナイアガラ・フォールズ州立公園の 1月 8日の様子ですが、何もかも純白に染まって、もはや、メルヘンの世界ともいえる光景に突入しています。

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▲ 2014年1月8日の BBC より。



あと、ヨーロッパの英国、フランス、ポルトガルなどの沿岸には下のような経験したことのない大波が押し寄せています。

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▲ 2014年1月6日の Weather AOL より。



比較的、自然災害経験の少ない英国やフランスの人たちは、死亡フラグという言葉を知らないのかもしれないですが、上の写真にはそれらしき状態が垣間見えます。

史上最大の大波をその中からボンヤリ眺める地元の人たち

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▲ 英国サウス・ウェールズのポートコール港。2014年1月6日


結構、リラックスして波を眺めている・・・場合じゃねーだろ! と教えてあげたいですが、特に死傷者は伝えられていませんので、この人たちの「気軽な見物」も無事だったようです。

最近はいろいろな地球の光景が、どれを見ても「荒れ狂う」という言葉をわりと当てはめられるわけですが、いずれにしても、 2014年も残すところあとたった 355日。


この世が終わるその日まで(わたくしだけの話ですが)、悔いのないように、あるいは適度に適当に生きていきたいものであります。

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2014年01月01日



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▲ 2012年5月にコソボの首都プリシュティナで撮影されたスーパームーン。自由の女神像はどこにでもよくあるプレリカ。Daily Mail より。





新年あけましておめでとうござい(以下略 ← 省略するほうが手間がかかってるっつーの)。

そんなわけで、何とも全面的に力の入らない状態で始まった 2018年ですが(タイムトラベラーかよ)、ご紹介しようとして書ききれなかった年末までの報道などを見てみますと、あまり元旦にふさわしい感じのものでもないですので、そちらはおいおい記させていただくとして、今日は新年のごあいさつまで。


ところで、私も知らなかったのですが、今日1月1日は新月で、しかもスーパームーンなのだそう。

さらに今月 30日もスーパームーンだそうで、1ヶ月で2度のスーパームーンを見られるという珍しい月で始まるようです。

super-moons-02.gif

Earthsky より。


スーパームーンとは、定義的には、コトバンクによりますと、

「月が地球に最も近づいたときに、満月もしくは新月の形になった月の姿、またはその現象」

だそうですけれど、見た目としてはもふだん月を見続けていないと、そんなに違いがわかるというものではないかもしれないですけれど、潮位の干満の差が大きくなるといった磁場や重力の影響はあるもののよう。

spring_tide.gif

Earthsky より。



2011年 3月 19日に「太陽と地球と月が1直線上に並ぶ満月」という状態でのスーパームーンになった同時期に東北の地震が発生したことなどもあり、最近は地震の発生などと絡めて言われることもありますけれど、データだけでいえば顕著な傾向があるわけではないので、関係あるかないかは別として、その関係を気にしていても仕方ないとは思います。

昨日の記事で書きましたように、太陽活動の最大期が過ぎたとなると、これからさらに地球への宇宙線の到達量は多くなると考えられます。

その場合には、またいろいろな違う天候や自然の変化の状況を見ることになると思います。



風水 2014年

ところで、今朝起きた時、2年位前のお正月に書いたことがある「風水」サイトの 2014年版を見てみました。特に、個人的な関係を見る「地運」というものを見てみますと、「その年の悪い方向」とされる、

大公(タイスイ)
三煞(サンシャ/3つの殺の意味)
五黄


の方向は下のようになっていました。


大公 → 南

三煞 → 北

五黄 → 北西



これらは、風水では「3つの大きな悪いエネルギー(煞/シャ)の気が浮遊している場所で、人間の運勢の良さを越える悪いエネルギーを持つ方向」とされているようです。

の中心から見て、「大公(今年は南)は静かにしておく(振動させない)」、「三煞(今年は北)の場所は清潔にしておく」というようなことが風水では言われるそう。

これは過去記事の、

陰陽論から見た「龍の年 2012年の予測」その2:地運
 2012年01月13日

などをご参照いただければと思います。

まあ、単なる風水の話ですれけれど、私はなんだかんだと、この2年、これを気にして家の中の配置をしたりしていました。だからといって、別にいいことがあるわけでもないわけですが、強迫的な行動ですかね。

それにしても、こちらはとても穏やかな天候の元旦でした。
今年もよろしくお願いします。

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2013年12月31日



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▲ 2013年12月29日のインディペンデント (英国) より。




あけましておめでとうございます(早いわ)。

もう年号とか挨拶とかはどうでもいいんですけれど、上のように、太陽の磁場の反転、つまり太陽の磁場のポールシフトが完了したことが確認されたと数日前、 NASA が発表しました。

そんな中、先日の記事で、子どもから「12月31日は外出してはダメ」といわれたことを書いたのですが、子どもは奥さんの実家のほうに行ってしまいましたので、約束を適度に不履行しながら、奥さんの荷物持ちとして駅まで行き、買い物や掃除などをひとりでしておりました。

太陽の磁場の反転に関しては、半年以上前に、 NASA から「今年中に始まりそうだ」というアナウンスがされていて、

NASA が「太陽の磁極の反転(磁場のポールシフト)」が始まったことを確認
 2013年08月08日

という記事に書かせていただいたことがあります。


駅まで奥さんを送る道すがら、磁場の反転が完了したという太陽をボーッと眺めながら、

「磁場が反転したっていっても、見た目にゃ同じだなあ」

と思いつつ歩いていました。


奥さんがそんな私を見て言います。


奥 「よく太陽を直接見られるね」
私 「オレ、昔からよく直視するんだよ。冬の太陽は弱いし何時間でも大丈夫だよ」
奥 「私は一瞬でも見られない」


まあ、太陽の直視など目に悪いだけで、何もいいことはないですので、「しないのが正解」だと思います。私は、3年くらい前からだったか、きっかけは忘れましたが、体調や精神的に良くない時に太陽を直視するのが習慣になってしまっています。


今日はその太陽の反転の記事をご紹介したいと思いますが、タイトルに、「汚れた血」と入っているのが気になる方もいらっしゃるかもしれないですので、特に意味はないんですけど、ちょっと余談を書かせていただきます。本当に個人的な話ですので、英国インディペンデント紙の太陽の記事についてはその下にありますので、余談は飛ばしてお進み下さい。





郷愁のリンク

最近、昔好きだった映画『仁義なき戦い』初期5部作(1973年〜1974年)を、再度よく見ています。これは実際の話を映画化したものなのですが、ふと、インターネットなどで、実在のモデルとなった人たちを調べてみると、そこから出てくるのは、「岡組」というキーワードなのでした。

ちなみに、私はこの岡という姓を持って生きてきました。

この『仁義なき戦い』という話の舞台となった話の発端は、こちらの文章をお借りしますと、


かつて、広島市内においては、終戦直後から暴力団の対立抗争事件が泥沼化し、長期にわたって文字通り「仁義なき戦い」が展開され、市民を恐怖のどん底に陥し入れました。

終戦後、広島市内において博徒「岡組」と的屋「村上組」が縄張りをめぐって対立を続け、昭和21年11月に村上組が岡組の賭場をけん銃で襲撃したことに端を発し、以後、12年間にわたって血を血で洗う対立抗争を繰り返しました。




というもので、私は今回初めて知りましたけれど、この「岡組」の岡敏夫さんという組長が『仁義なき戦い』の、すべての始まりだったようなんです。

そしてまあ、調べてみると、「岡」という名前の親分衆が当時の広島にとても数多くいたことがわかります。岡精義さんという人や、また、仁義なき戦いシリーズの傑作「頂上作戦」という映画で小池朝雄さんが演じていた岡友秋さんという親分もいました。


そして・・・時代は違えど、テキヤの親分だったうちの父方の祖父が北海道の現在の栗沢というあたりを牛耳っていたのも「岡組」だったはず・・・(大正時代の頃の話ですけれど)。

祖父の出身は北緯 33度線上として有名な高知ですが、映画『仁義なき戦い』を見ていて、そして、そこに展開される広島弁や讃岐弁などを聞いて、何となく一種の「郷愁」にも似た感じを覚えるのは DNA のなせる記憶のメモリーというものなんでしょうかね。

日本人の DNA のハプログループ(同じ共通祖先を持つような似た染色体上の遺伝的特徴を持つ)は、わかっているだけでも、下ほど種類があります。

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▲ 篠田謙一著『日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)』より。


上のは記号で書いてありますけれど、これらはすべて「別系統の祖先を持つ」ということになるわけで、一口で「日本人」といっても、遺伝学的にはかなり多くの別々の DNA のグループの集団から成り立っていることがわかります。

要するに、名字が同じことと「 DNA 云々」ということとは関係がないということはわかるのですけれど、何となく、幼稚園の頃にたまに病室で見ていたおじーちゃんの顔などを思い出したりしていた最近の私です。


ちなみに、その祖父は昭和に入る頃には引退して一般人として暮らしていました。

私が幼稚園の頃くらいに祖父は亡くなりましたが、実は、私が「おじーちゃんがテキヤの親分だった」ということをはじめて聞いたのは、私が 40歳を過ぎたころでした。帰省した際、父と酒を飲んでいた時に父が話してくれました。

その祖父は、10人も子どもを作ったんですが(なんと、そのうち男性9名)、末っ子にいたるまでの男9人のほぼ全員を大学にまで入れたのでした。よほど、自分とは違うタイプの人生を進んでもらいたかったのかもしれません。私の父親は末っ子です。

そして、テキヤの親分の息子たち9人と娘1人は、教師や公務員といった固い職業を中心に、全員が勤め人として生き、全員が定年まで全うするという非常に真面目な価値観の下に生きたのでした。


いずれにしても、今、私がここに「いる」のは、明治か大正時代に高知から北海道へとリンクした岡組というものの延長線上にあるわけで、全然関係ないことだとはいえ、そのあたりに広島の岡組から始まった話である『仁義なき戦い』に郷愁を感じる部分があるのかもしれません。






フランス映画という言葉が特別だった時代

ちなみに、「汚れた血」というフレーズですけれど、これも映画のタイトルで、1986年のフランス映画でした。監督のレオン・カラックスという人の映画は、当時は特に女性に大変人気がありました。

1980年代までは、フランスの文化は、映画にしても文学にしても「格上」という雰囲気がまだ残っていました。映画でも「フランス映画」という響きは何か特別な響きを持っていたものです。


そういえば、フランスの「特別な響き」といえば、最近、下のような報道がありました。

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▲ 2013年12月29日の Lexpress (フランス)より。


フランスの憲法会議は、年間 100万ユーロ(約 1億 5000万円)を超える給与を支払っている企業に対して 100万ユーロを超えた部分について 75%の税を課す仏政府の法案を合憲と判断した。



という内容です。


しかし、こういうことも、日本も今では他人事には聞こえないわけで、また、あまり興味ないですけれど、株価も日本は 2007年以来だかの最高値をつけて、アメリカでは過去最高を更新中だそうで、これがいつまで続くのかは知らないですけれど、下のようなチャートの比較も最近は報道で目にします。

djia-1929-com2013.gif

▲ 米国 Business Insider より。


これは、「 2013年のアメリカの株価のチャートは、 1929年の大暴落時と同じチャートを描き始めている」というようなことを意味しているらしいです。

しかし、こういう「株価が暴落する」という話は、 2009年頃から何度も出てきては、そうはならなかったことでもあります。

今回はそのまま上がっていくのかもしれないし、あるいは、1929年どころではない暴落をするのかもしれないですし、それは本当にわからないです。ただ、どんなことにしても、「永遠に上がる」という概念は存在しないとも思いますけれど。



というわけで、もう本題からあまりにも遠く離れてしまいましたが、太陽の磁場はちょうど 2013年の終わりの頃に、「反転が完了」ということになったようで、2014年からは太陽も新しいサイクルが始まるようです。





Sun has 'flipped upside down' as new magnetic cycle begins
Independent (英国) 2013.12.29

太陽は新しい磁場サイクルと共に「上下が反転」した


太陽の磁場の極性が完全に反転した。これは、11年をひとつの周期とする太陽活動での現在のサイクル24の中間点にあたる。

太陽活動「サイクル24」の中間の時期に、太陽のS極とN極の磁場が互いに入り替わり、太陽の磁場が完全に反転したと NASA が発表した。

そして、太陽の磁場は再びその磁極が互いに入れ替わるサイクル24の終点に向けて動き出す。このプロセスは 22年間という長い時間をかけた活動となる。

NASA のトニー・フィリップス( Tony Phillips )博士は、「太陽の磁場の反転は、文字通りのビッグイベントです」と言う。

「 太陽の磁気の影響の範囲は、冥王星を超え、数十億キロメートルに拡がる “ 太陽圏 “ と呼ばれる範囲にまで及ぶのです。太陽系の外の星間空間との境界にまで影響が拡がるということなのです」

「この磁気の反転活動の最大期には、太陽にはより多くの黒点が現れ、そして、その間は、太陽フレアやコロナ質量放出( CME )のような非常に活発な太陽活動が見られます」。

そして、博士は以下のように付け加えた。

「太陽の磁場の反転は、宇宙線にも影響を与えます。宇宙線とは、超新星爆発などの宇宙での激しい出来事により発生する極めて高エネルギーの粒子で、ほぼ光の速さで移動します」。






(訳者注) このトニー・フィリップス博士の言っているうちの「非常に活発な太陽活動」ということについては、そうならなかったことは、2013年のあいだのもブログのカテゴリー「これからの太陽活動」のひとつのテーマともなっていました。

そして、太陽の磁場の反転が完了したのだとすると、太陽活動の最大期も終了に近いか、「終了した」といえるかもしれず、そうなった場合、現在の太陽活動は過去数百年で最もエネルギーの低い太陽活動だったことが確定的になると思われます。

また、インディペンデントの記事では、太陽活動の周期が 11年と記されていますが、現在の太陽活動はその周期のサイクル自体に異変が起きていることが昨年、日本の国立天文台から発表されています。参考までにその時の報道記事を載せておきます。

太陽に何が起きているのか : 太陽の異常に関する数々の報道
 2011年09月03日

という記事に載せさせていただきました読売新聞記事からの抜粋です。


地球環境に変動? 太陽北極域で異例の磁場反転
読売新聞 2011年09月02日

宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。

太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。

磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。

活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。

研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。




ということで、サイクル的に異常な状態でありつつも、「ようやく太陽磁場の反転が完了した」という表現のほうがニュアンスとして合っているかもしれません。

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2013年11月18日



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▲ 11月13日の米国タイムより。






太陽の磁場の反転が近づく

以前、太陽の「磁場の反転」がこの秋から冬にかけて起きるということについての報道をご紹介したことがありました。


NASA が「太陽の磁極の反転(磁場のポールシフト)」が始まったことを確認
 2013年08月08日


上の記事では、今年8月に、米国スタンフォード大学の太陽物理学者が「太陽が完全な磁場の反転をするまで、もはや、3〜4ヶ月もかからないように見える」と言っていたのですが、最近、「あと数週間で磁場の反転が始まるだろう」という報道が相次いでいます。

上にはタイムの報道を貼りましたが、英国のインディペンデントでも大きく取り上げられています。

sun-flip-independent.gif

インディペンデントより。


今回はこのインディペンデントの記事をご紹介しようと思います。

ちなみに、この「太陽の磁場の反転」そのものは、11年周期のサイクルを持つ太陽活動周期が次のサイクルへと移行する際に起こる通常の太陽の現象であり、このこと自体は異常なことではありません。

しかし、現在の太陽には数々の異常な状態が認められていて、たとえば、磁場の反転をするにしても、そもそも、この「11年」という太陽活動のサイクルが崩れていたり(12年以上になっている)、あるいは、その「磁場が複数化している」ということが昨年から日本の国立天文台の観測などで確認されています。

20120419-solar-polar.gif

▲ 過去記事「奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?」より。


それらに関係した記事は、

奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 2012年04月21日

国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認し、その状態が過去の「小氷河期」と類似していることを発表
 2013年02月05日

などにあります。

そして、過去記事「 NASA が太陽の磁極の反転が始まったことを確認」の中で、NASA が述べている通り、この太陽の磁場の反転というのは、太陽系全体に影響を与える出来事であるとしとて以下のように記しています。



太陽の磁場の反転は文字通りのビッグイベントだ。太陽の磁気の影響を受ける範囲を「太陽圏」とも呼ぶが、その範囲は冥王星をはるかに越え、太陽を中心とした数十キロ億メートルの範囲に広がっている。




という出来事になるそうなのですが、現在の、一種の異常な状態ともいえなくもない太陽で起きる磁場のポールシフトが、何を引き起こすのかはよくわかりません。


まあ・・・合理的に考えれば、関係ないことだとは思うのですが、最近のあまりにも大きな自然災害や、あるいは「極端な気温の変化」などが多少なりとも太陽の異常と関係しているようなことがあるとすれば、一時的なにしても、それらの極端な変動がさらに極端になる・・・というような可能性は多少はあるのかもしれません。

もちろん、これは合理的な考えではなく、単に私の感覚的な感じ方です。


ところで、今回の記事のタイトルの中に「白いカラス」という文字がありますが、どうも私はこのことについてのニュースが気になっていまして、最初はこれだけで記事を書こうかと思ったのですが、まあ、単なる「珍しい動物の死」という話だけといわれれば、それまでですので、余談として書かせていただきます。






白いカラスは何を意味するのか

white-raven-01.jpg

▲ グリーンランドの Nunatsiaq Online より。


このニュースは、グリーンランドで「白いカラス」が見つかったのですが、なぜか、撃たれて殺されてしまったというもので、なぜ撃たれてしまったのか理由はわからないのですが、グリーンランドのメディアで報じられて以来、ヨーロッパ各地で反響を呼んでいます。

その記事の中には、

「白いカラスは神の再臨の魂を運んでいる象徴だ」

というような表現もありまして、それで気になったニュースなのでした。

特筆することとして、このカラスは「アルビノではない」ということがあります。

アルビノとは遺伝子の問題で白化現象を起こすことを指して、人間を含めたあらゆる動物に存在するもので、アルビノでの白いカラスは世界中に数多くいると思いますが、今回のカラスはアルビノではないことが外見的特徴からわかっているようです。

つまり、純粋に「非常に珍しい白いカラス」だったようです。

それが理由が不明なままで殺された。


その記事をご紹介します。




Discovery of rare white raven spurs calls to preserve its body
Nunatsiaq Online 2013.11.14


珍しい白カラスが発見され、その遺体を保存する機運が高まる


グリーンランドで白いカラスが発見され、その後、その死体をデンマークの博物館に保存するための呼びかけがおこなわれており、広く注目を集めている。

グリーンランドの大手新聞セルミトシアーク( Sermitsiaq )は、珍しい白いカラスがグリーンランド西部イケラサールシク( Ikerasaarsik )で撃たれて殺されたことを報告し、その白い鳥の写真を11月13日に掲載した。

この報道を見たデンマーク鳥学会のクヌード・フレンステッド氏は、この白いカラスの発見を「非常に興味深いものだ」とし、グリーンランド天然資源研究所か、コペンハーゲンのデンマーク動物学博物館にカラスの遺体を引き渡すよう求めている。

フレンステッド氏は、「これは非常に稀少なものであり、遺体が放置されたままや、動物などに食べられてしまった場合、多大な損失となる」と語る。

そして、フレンステッド氏は、この白いカラスは外見的にアルビノとは見られないと新聞に述べている。アルビノのカラスの場合は完全な純白となり、そして、目がピンク色になるのだという。

グリーンランドで死んだこの白いカラスはクリーミーホワイトの色をしており、そして茶色の毛を持っている。また、目も赤いことから、アルビノではないと考えられる。

この白カラスが撃たれた理由はよくわかっていないが、 その地元ではこのカラスの遺体の処遇が決定されるまで冷凍保存することを決めた。

この白カラスの遺体は、グリーンランドのヌナトシアクニュースの FaceBook にも投稿され、多くの人たちからの強い反響を得た。

多くの人々がこの白いカラスを撃ったことを非難し、ある人々は、この鳥を「白い精神を持つ鳥」だと呼んだ。

その存在は、たとえばキリスト再臨の神話のような「神の再来」の時に出現するスピリチュアルなメッセージの意味を持つという。

しかし、その鳥は撃たれて殺された。






というものです。

ちなみに、白いカラスの存在についいては、Wikipedia の「ヘンペルのカラス」という項目の中の白いカラスの実在というセクションにありますが、今回のグリーンランドのカラスはアルビノではないという意味で稀少なカラスだったようです。

ちなみに、伝説が語るカラスというページには、「太陽神アポロンの伝説では、カラスは最初、白い鳥でした」と書かれてありまして、カラスは最初は白かったという古代の伝説があるようです。


まあ、神様の魂を運んでいたにしても、単なる変種だったにしても、いずれにしても、その白いカラスは死んでしまいました。


そんな中で、上に出てきたギリシャ神話のアポロンなど数多くの太陽神の伝説を生みだした太陽が、近く磁場の反転を発生を起こすことについての報道をご紹介させていただきます。




Sun will 'flip upside down' within weeks, says Nasa
Independent (英国) 2013.11.15


太陽は数週間以内に「反転するだろう」と NASA は述べている


太陽は、この数週間以内にその磁極が反転する方向に進んでいる。太陽磁場の逆転現象は、太陽系全体に影響を与えるイベントだ。

太陽の磁場の反転というと、何か終末的なイメージの響きと思われるかもしれないが、そうではない。これは太陽活動のサイクルの中で、北の南の磁場が極性を入れ替える11年周期の定時イベントなのだ。

しかし、この磁場の反転現象の発生している間は、衛星に影響が出たり、あるいは地上での放送や通信を妨害するような磁気嵐などを発生させるような宇宙天気となる可能性がある。

米航空宇宙局( NASA )は、今年8月に、磁場の逆転が今後は3〜4ヶ月の間に起きるだろうと述べていたが、正確な日付けを予測することは不可能だという。

太陽の磁場の反転の影響は、星間空間の端近くにある冥王星にまで、太陽系全体に影響を与えるとされている。

太陽の状態は、太陽磁場を観測し続けているスタンフォード大学のウィルコックス太陽天文台の研究者たちによって観測されている。

ウィルコックス太陽観測所の責任者、トッド・ホークセマ( Todd Hoeksema )博士は以下のように述べた。

「太陽磁場の反転は、いくつかの意味では非常に大きな出来事ですが、決して壊滅的な災害を招くようなものではありません。この現象に対して心配する必要はありません」。


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2013年11月15日



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ison-one-day.png

▲ 突然明るさを増したアイソン彗星。理由は不明です。スペースウェザーの記事を下でご紹介します。



寒い午後と、寒い世界

今日は、知り合いの小さな会社のパソコン関係のトラブルを解消していました。

もちろん私はその関係の本職でもなんでもないのですが、その会社はうちの奥さんがお世話になっている上に、家族で経営している小さな介護関係の会社で、再インストールからネットワークの復旧まで業者に頼むと、それなりにお金もかかってしまうでしょうし、

「できる範囲で」

ということでやってきたのですが、結局、全復旧と完全バックアップまでもおこなって、朝から数時間かかりました。


それにしても、今の時代はほとんどの会社で書類やデータをパソコン「だけで」管理したり、顧客管理をしていると思いますけれど、「それらが一瞬にして消える可能性」を想定をしている方は決して多くはないように見受けられます。

実際にはこの世にあるビジネス関係のツールの中で、パソコンほどデータ蓄積の場所として頼りにならない場所はなくて、それなら手書きやコピーの書類を机や棚の奥にでもしまっておくほうが遙かに安心できるようにも思います。

まあしかし、専門的なことは私が書いても仕方ないですが、「突然、パソコンやネットワークが壊れても、そのまま会社の仕事を続行できるかどうか」ということは常に考えておくのもいいかと思います。


さて、それはともかく、その会社はうちから徒歩で20分程度で行ける場所で、歩いて帰ったのが午後1時くらいでした。本来なら1日で一番暖かくてもいい時間帯なのですが、寒い寒い。

家に帰り、「現在の気温」というのを見てみましたら、下のは午後3時のものですけれど、まさに冬の気温。

10d.gif


この日の私の格好は、Tシャツの上に裏地のないGジャンを着ただけでしたので、寒いわけです。


あまりご紹介できることがなかったですけれど、世界中で寒さの報道は多くて、下のはそれぞれ最近数日のそういう報道の見出しの一部です。

melbourne-record-01.gif

▲ オーストラリアの news.com.au より。



havre-snow-01.gif

▲ 米国モンタナ州の地元メディア Havre Daily News より。



romania-2013-winter-01.gif

▲ ルーマニアの Realitatea より。


アメリカではジョージア州でも 100年ぶりの寒波の記録が観測されたことが地元メディア CBS Atlanta で報じられていました。


まあ・・・冬になるのですから、寒くなるのは当然・・・ではあるのですけれど、いささか早すぎる世界各地と、そして、日本の寒波と大雪などの報道を見ていても、これからの冬がどうなるのかなあと思わせるものがあります。


そして、今後数十年の地球はどうなるのかなあと。


しかし、この冬がどうなるのかは実際に冬がくればわかります。

わからないのが、今の太陽と、そしてアイソン彗星です






突然、黒点を増やし始める太陽と、爆発的な高度のアップを見せたアイソン彗星

strangesun.gif

▲ 11月10日のウォールストリート・ジャーナル米国版より。


ウォールストリート・ジャーナルは、経済や金融の有力メディアというイメージがありますが、そのウォールストリート・ジャーナルで11月10日、上のようなタイトルの記事が組まれました。

この記事そのものは、このブログなどでも最近の記事としては、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

などの、つまり「異常に弱い太陽活動」について取り上げていたようなことと同じタイプの内容なのですが、まあ、この「黒点が少ない」とか、「多い」というのは、ある程度のスパンで見るものではあるのですが、今日少し驚いたことがありました。


下のそれぞれの図は、上が昨日11月14日の太陽黒点数。
下はその翌日の11月15日の太陽黒点数です。

sunspot-11-14.gif


sunspot-11-15.gif


これはつまり、たった1日で、太陽黒点数が約2倍ほどに増えたということになる上に、この「200個以上の黒点数」というのも、久しぶりの多さではないでしょうか。

少なくとも、過去30日の間では最大の黒点数ですし、前日からの「突然」の増え方の率も最大だと思います。

sunspot-11-all.gif

黒点情報 - NICT より。


こういう唐突な太陽の活動というのも、どうも、これまでの奇妙な活動の延長にありそうな気もしまして、これは、今後、大きなフレアが発生するだとか、そういう個別の問題への懸念を越えまして、


「何か太陽の異常がさらに顕著になっているのでは?」


という不安というか、そういう感じもしないではないです。

消え続けていくとばかり思っていた黒点や、太陽活動が「あっという間」に、極端になっていく光景を見ていますと、やはり不安感のようなものも感じてしまう部分はありますけれど、しかし、太陽活動の今後は予測出来うるものではないですので、しばらく見まもるしかないです。


そして、彗星。

先日、

光の尾が複数化し始めたアイソン彗星の今後の動きの予定をまとめてみました
 2013年11月12日

というようなタイトルの記事を記したことがありますが、「今後の動きの予定」などと悠長な言葉を使っていますが、「予定」も何もなく、まったく予想外の異変が起きています。

それがトップに貼りましたアイソン彗星の突然の輝きの増加です。

スペースウェザーでは「バースト( Burst )」という言葉を使っていまして、これは一般的には「爆発」という意味となりそうですが、今回のアイソン彗星の「バースト」は、爆発して粉々になるというような方向でのものではなく、爆発的な光の増加を見せた、ということになるようです。

理由がわかっておりませんので、いろいろな推測は避けまして、そのスペースウェザーの記事ご紹介しておきたいと思います。トップに載せた写真には日本語などいろいろと入れてしまいましたので、同じ写真ですが、オリジナルのものも載せておきます。

何だか、いろいろなものが次第に「ムチャクチャな方向」に向かって動き始めています。





COMET ISON OUTBURST
Spaceweather 2013.11.14


アイソン彗星の爆発


太陽をかすめるように通過するサングレイザー彗星であるアイソン彗星が、肉眼でも見えるほどの突然の爆発を発生させたことが世界中のアマチュア天文家たちから報告された。

下の写真は、アマチュア天文家のチャールズ・コバーン氏が望遠鏡とカメラによって撮影したものだ。コバーン氏は、「驚いたことに、私のデジタル一眼レフのプレビュー画面でもその爆発を見ることができたのです」と驚きを語る。

ison_burst-01.jpg


同じレポートが世界中から届いている。どうやら、 11月14日の早い時間帯にアイソン彗星は、その明るさが突然、約6倍にまで急増したようなのだ。

天体の等級の面からいえば、 +8から +6に跳ね上がった。

このような傾向が続けば、この光は今週の終わりまでに、かすかではあるけれど、肉眼で見ることのできるようになるかもしれない。

この明るさの急激な上昇は、彗星の核にある氷に開いた新しい脈によって引き起こされた可能性がある。太陽の熱によって彗星の氷が急速に蒸発し、それが彗星の可視性を高めるということからも、その可能性がある。

しかし、 NASAのアイソン彗星の特別観測チームは、

「我々には見当がつかない」

と言う。というのも、彗星の核はかすんだ緑色の大気により視界から隠されているので、彗星の内部で何が起きているかは謎のままなのだ。

ESA(欧州宇宙機関)の宇宙天文学センターのマーク・キッガー( Mark Kidger )博士は、このアイソン彗星の突然の爆発的光景の出現は、 2000年に太陽へ向かう途中に崩壊したリニア彗星( C/1999 S4 )を思い起こさせるという。

しかし、繰り返しになるが、アイソン彗星に今何が起きているのかは誰にもわからない。キッガー博士の言うように、アイソン彗星の(崩壊してしまう前の)断末魔の叫びかもしれないし、あるいは、太陽に向かう彗星が輝き出す最初の出来事なのかもしれない。

私たちは、特に今、世界中のアマチュア天文家の方々に、アイソン彗星の観測をお勧めしたいと思っている


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2013年10月27日



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x-flare-10.gif

▲ 10月25日に発生したXフレア(等級は X1 で、X級の中で最も弱いクラス)。白い円で囲んだところがフレアですが、光が妙にきちんと「X」の形をしていました。




Xフレアと最近の地震のこと

久しぶりに太陽でX級の太陽フレアが発生しました。
規模は大きくなく、それほど影響のありそうなフレアではないのですが、先日、


太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか


というタイトルの記事を書きまして、個人的も今後の太陽が下の選択肢のどちらになるのかということには興味があります。

(1)もう一度、活発な太陽活動となってからサイクル24の活動最大期を終える

(2)このまま盛り上がることなく太陽活動の最大期が終わる


今のところは、(2)の雰囲気が濃厚だと思うのですが、まだ何とも言えない面もあります。


なお、やはり、パキスタンで新しい島が出来た地震以来続いている地震に関して、

世界各地で警告される大地震情報の前に立ちはだかる米国の政府閉鎖
 2013年10月13日

という記事以来、記録として残し続けていますが、10月26日に福島県沖で、マグニチュード 7.1の地震が発生しまして、そこまでの記録です。

M6-2013-10-25.gif


10月26日の福島の地震の場所は、プレートの位置との関係を示してみますと、下の場所になります。

E-10-25.gif



いずれにしても、9月24日のパキスタンの地震から10月26日までの約1ヶ月間で、マグニチュード6以上の地震が 13回発生していることになり、3日に1度以上の割合で起きていると言えそうです。

ちなみに、最近の大きな地震はプレートとプレートの境目の付近で起きることが多いのですが、 10月 24日には、南極海にある南サンドイッチ諸島というところでも大きな地震が起きていますが、ここは南極プレート、スコシア・プレート、南アメリカプレートなどの接点の近くにある場所です。

south-sandwitch.gif


南極海の地震としてはマグニチュード 6.7というものはなかなか大きなものだと思います。


これらの地震の記録は特に目的や予測などと関係したことではないです。

ただ、どうも以前から、こういうことは1度始めると完全に飽きるまでは続けてしまう人ですので、また適度にアップさせていただきます。





太陽活動のこの先はわからなくても、増え続ける南極の氷

過去記事の太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するかでは、下のようなグラフを載せました。

ss-1-24-com-01.gif


この時は、ぐちゃぐちゃといろいろ書いてしまいましたが、要するに、今の太陽活動であるサイクル24という太陽活動が過去 200年の中で最も弱いことがほぼ確定的になってきたことをあらわしたものです。

その太陽はページのトップに示しましたように、一昨日から昨日にかけてXフレアを発生させたりしているのですが、ところで、その太陽の現在の顔・・・というか、様子は下のようになっています。 NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー SDO が撮影した 10月 25日の太陽画像です。

coronalhole_sdo_blank-2013-10-25.jpg


まあ・・・・・太陽が顔っぽく見えるのは毎度のことなのですが、これを見た時になんとなく、「時節を意識している感じだなあ」と、つい思ってしまいました。

正確な日付けはよく知らないのですが、アメリカなどでは、今頃の時期に「ハロウィーン」という行事(何のための行事だかも私はよく知らないですが)をおこなっているはずで、そこには、「カボチャのロウソク立て」みたいなのが絵柄として、よく登場します。

上の太陽はまさにそんな感じだなあ、と思った次第でした。

halloween-pumpkin.jpg



ちなみに、上の太陽の姿の時にXフレアを放出しています。


太陽活動の進行は時期がくればわかることでしょうけれど、現時点でわかっていることのひとつとして、「南極の氷がさらに増えている」ということがあります。

これに関しては、「アメリカの政府機関の閉鎖解除後に知り得たフードスタンプやイルカの大量死のデータ」という記事に、アメリカ国立雪氷データセンター( NSDIC )の下のグラフを載せました。

“antarctic”


これは、「氷の面積」に関して、南極の氷が観測史上での過去最大を更新しているということを示しているものですが、極地の研究機関として名高いドイツの国立研究所である「アルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所( AWI )」が、最近、「量も過去最大である」ことを示した報告を発表しています。

awi-10.gif

アルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所の関係機関のサイト より。


上のサイトにある今年の南極で最も氷の少なかった日と、多かった日を比較した図が下のものです。

antarctic-min-max.gif


夏と冬ではこんな違うとは知りませんでしたが、このうちの下の「多いほう」の氷の量は、観測が始まった過去 30年で最大だそうです。

アルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所は、面積だけではなく、その質量の観測にも成功し、それによると、南極の氷の量そのものが過去最大となっているようです。

そのサイトによると、

・2013年9月平均の海氷面積は 1948万平方キロメートル。

・これはドイツの国土面積の50倍。

・9月18日には1965万平方キロメートルを記録し、過去最大面積になった。


ということで、また、下の写真などの装置と、衛星での観測との組み合わせによって、「海氷の厚さ」を計測することが可能となり、どうやらこちらも過去最大となっているのではないかというようなことです。

snow-buoy-AWI.gif

▲ 海氷の厚さを自動で計測する機器。写真はアルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所提供。


ちなみに、アルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所という名称は、アルフレート・ヴェーゲナー(1880年-1930年)というドイツ人科学者の名前に由来しているのだそう。気象学の専門家で、気球を使った高層気象観測技術などの先駆者だった人だそうですが、大陸移動説を提唱して、そちらで有名になってしまったのだとか。


そんなわけで、今後の進み方は急速ではないかもしれないですが、「地球は少しずつ氷に包まれていく」という方向にすすんでいるという可能性はあるのかもしれないとさらに感じる次第です。

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2013年10月21日



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1755年の「サイクル1」からのすべての太陽活動を見て、改めてわかる現在の太陽活動の弱さ


資料の羅列的な記事となりそうなのですが、10月の頭に、

数百年来の弱い太陽活動の中で突然起きた「太陽の大爆発」の余韻と共に NASA のサイトも NOAA のサイトもシャットダウンした朝
 2013年10月02日

という記事で、現在の太陽活動が「この 100年間で最も弱い」ということが報道されていることについて記したことがあります。



トムソンロイター財団より。


しかし、その後、様々な人によりデータのグラフ化などがされて、それがインターネット上にアップされるようになり、正確には「100年」というより、「現在の太陽活動であるサイクル24は、これまでの 190年のあいだで最も弱い太陽活動のようだ」ということがわかりつつあります。

下のグラフは、 NoTricksZone というサイトにあったものに、出来うる限りの解説的な注釈をつけたものです。


ss-1-24-com-01.png



もともとが、わかりやすいグラフではないのですが、注釈をつけても、何だかむしろわかりにくさが倍増している感じで、時間をかけたわりには申し訳ない感じもいたしますが、簡単にご説明します。

グラフの下に並んでいる「1から24の数字」は、1755年に太陽黒点の観測が開始されてからナンバリングされている太陽活動周期(サイクル1から24)の番号です。太陽活動周期(太陽活動サイクル)というのは、NICT (情報通信研究機構)の説明をお借りしますと、


太陽活動はほぼ11年の周期で変動しており、その周期的な変動をサイクルとして1755年から数えている。

第24太陽活動サイクルは2008年1月から開始したと考えられている。



というものです。

もちろん、この番号は、人間が太陽の観測を始めた時からのものというだけで、太陽そのものの歴史とは何の関係もありません

人間の観測以前から太陽は延々とこの太陽活動を繰り返してきたはずで、その中には太陽活動の強い(黒点が多い時)と、弱い時(黒点が少ない時)があり、それは地球の天候や、その他の様々な社会現象に影響してきたことは、過去記事に繰り返し書かせていただいています。


さて、上のグラフに話を戻しますと、「太陽活動開始後 58ヶ月目までの黒点数」を比較したもので、太陽活動が大きくなっていくまでの黒点の累積数の差を示したものです。

見てみますと、 1755年からの約 250年の間で、最も太陽黒点が少なかったのが、第7太陽周期(サイクル7)であることがわかります。グラフでは紫の丸で数字を囲んでいるところです。

サイクル7は西暦 1823年から 1833年までのサイクルなのですが、この時期を調べてみますと、ダルトン極小期というという太陽活動が弱かったときの期間と重なります。

ダルトン極小期を Wikipedia から引用します。


ダルトン極小期

ダルトン極小期は、1790年から1830年まで続いた、太陽活動が低かった期間である。

この期間に気温が平均よりも低かった正確な原因は分かっていない。
最近の論文では、火山活動の上昇が気温の低下傾向の大きな原因の1つとなったと主張されている。

1816年の夏のない年は、ダルトン極小期の間に起こり、この年の気温低下の主原因は、インドネシアのタンボラ山の大爆発であった。



とのこと。

いずれにしても、上のグラフであらわされていることは、現在の太陽活動であるサイクル24は、「ダルトン極小期以来の太陽活動の弱さ」だということになるようです。

約200年ぶりの太陽活動の弱さということになりますが、一方で、上のグラフの中で、太陽活動開始後の58ヶ月目に最も太陽黒点数の累積数が多かったのは、「第19太陽周期(サイクル19)」です。

これは 1954年から 1964年の間の太陽過活動ですので、年齢が 50代以上の方は、この時期にすでにこの世にいたということにもなります。

私は 1963年に生まれていますので、最も太陽活動が強かった第19太陽周期に生まれたということになりそうです。

この「第19太陽周期」がどのような感じだったかというのは、 Wikipedia に性目栂あります。


第19太陽周期

第19太陽周期は、1954年4月から1964年10月まで10.5年続いた。太陽黒点の最大数は201.3個で、最小数は9.6個だった。合計約227日間にわたり黒点が現れなかった。

1958年2月11日には、大規模な赤色のオーロラがヨーロッパに現れ、北緯40度までのアメリカ合衆国の都市からも見ることができた。この磁気嵐は、北米で通信障害を引き越した。1960年11月13日及び1961年10月1日には、ニューヨークでもオーロラが見られた。



というものだったそうです。

「合計約 227日間にわたり黒点が現れなかった」とあり、何だか太陽活動が弱い感じの表記に見えるかも知れないですが、現在のサイクル24では、黒点の出なかった日はさらに少なく、Spaceweatherによりますと、現在までで 486日あります。



まあ、どうにもまとなりがない展開となってしまっていますが、とにかく、現在の太陽活動は歴史的な弱さだということは(今のところは)言えるようです。「今のところは」というのは、 NASA の科学者の中には、これかに太陽活動が大きくなると言っている人もいます。

これについては、過去記事の、

太陽活動の最大期と予測されていた時期に消えていく太陽黒点
 2013年09月10日

に、NASA のディーン・ペスネルという太陽物理学者の「今後、太陽活動のピークが再び来るのではないか」という話を載せています。


なお、現在(10月21日)、太陽に久しぶりに「大きな黒点群」が現れています。
下の赤丸で囲んだ 黒点群 1877です。

hm-2013-10-21.gif


これは、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の宇宙天気予報官によれば、複雑な磁気構造を持っているために、Mクラス以上の大きな太陽フレアを発生させる可能性があるとのことです。


本当にずいぶんと長い間、地球に向けての大きな太陽フレアはの発生はないのですが、今回はどうですかね。


このまま太陽は 200年間の中で最も弱い活動のままサイクル24の最大期を終えていくのか、あるいは、 NASA のディーン・ペスネル博士の言うように、「これから大きな活動が再びやってくる」のかどうか。


すでに2013年の後半になっていますし、その結論はそろそろ出る頃のように思います。


そして、仮に 200年ぶりの太陽活動の弱さが確定した時には、その頃の地球が経験した寒冷期のような状態となることもないとはいえないですし、何よりも太陽活動の低下は、気温や気象だけではなく、人間の様々な方面に影響を与えることも、ほぼデータにより確定していると言っていいかと思います。

これについては過去に何度かふれていますが、今年の7月に書きました、


「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日


を読まれていただくと幸いに思います。



▲ フレッド・ホイル博士とチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士が、1990年にネイチャー誌に発表した「太陽黒点数サイクルとインフルエンザの流行」のグラフ。



ここまで太陽のことについて少し書きました。





2匹目のドジョウ・・・ならぬ


そういえば、余談ですが、先日の、

古代の地球の神の概念は全世界でひとつだった?
 2013年10月18日

に、カリフォルニアで発見された体長5メートル以上のリュウグウノツカイの写真を載せました。





この同じアメリカの西海岸で2匹目が上がったようです。



oarfish-2.jpg

ロサンゼルス・タイムズより。


ロイターが日本語でも報道していますが、写真がなかったですので、ロサンゼルスタイムスの記事をご紹介しました。文章はロイターから抜粋させていただきます。


米西海岸の浅瀬に再び巨大深海魚、今度は体長4m
ロイター 2013.10.21

めったに人目に触れない深海魚リュウグウノツカイの死がいが米カリフォルニア州の浅瀬で相次いで見つかり、専門家らを驚かせている。

今月13日に同州カタリナ島沖で体長約5.5メートルのリュウグウノツカイの死がいが見つかったばかりだが、18日にはサンディエゴ郡オーシャンサイドの砂浜に4.3メートルの死がいが打ち上げられた。

リュウグウノツカイは最大17メートルに成長するが、深海に生息するため人の目に触れるのは珍しく、その生態については未知の部分が多い。研究者らによると、浅瀬で相次いで発見されるのは極めて珍しいという。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校の生物学者ミルトン・ラブ氏は「これまで地球上のどこかであったかもしれないが、めったにないことは確かだ」とした上で、2例とも人間の活動が関係しているとの見方は否定。リュウグウノツカイは泳ぎが達者ではないため強い潮流で岸近くに運ばれ、大きな波に打ちつけられて死亡したとの見方を示している。



日本では結構打ち上げられますが、アメリカでは珍しいようです。

これで、さらに次々打ち上げられると、地震というより、パキスタンのように、「アメリカの近くに新大陸が浮かび上がる」というような夢想がふと浮かんだりする秋の夜。

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2013年10月11日



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▲ 10月10日の英国エクスプレスより。イギリスも暑かったり急に寒くなったり、台風なみの桁外れの強風に見舞われたり、何だか無茶苦茶な天候のようです。



コタツとクーラーが同居した暑くて寒い 10月


今から1週間ほど前に書いた記事で、うちの奥さんが「コタツを準備していた」ということを書いたのですが、その後、この数日は関東でも気温はグングンと上がっています。

昨日などは、「コタツに座りながら扇風機を回し続ける」という、ややアヴァンギャルドな食事風景となった私の家ですが、今日あたりは扇風機どころか、クーラーさえつけたくなるほどの気温になっています。

今日(10月11日)の全国の気温の状況を見ると下のようになっています。

20131011-japan-kion.jpg

ウェザーマップより。


オレンジ色の地点が 25度以上で、赤いところは 30度を越えているということになります。「 10月としての観測史上 1位を記録」という場所もいくつかあります。


さて・・・。


そして、冒頭に書きました「1週間ほど前に書いた記事」のタイトルは、

10月にして世界各地からの記録破りの寒波の報告:米国では季節外れの暴風雪、チリでは非常事態宣言、ルーマニアでは100年ぶりの寒波
 2013年10月05日

という「並外れた寒さ」に関してのものでした。

しかし、一方で日本などは上のように「並外れた暑さ」というのが現状。

それどころか、一昨日は下のような報道さえありました。


新潟糸魚川で35.1度の猛暑日に 10月最高気温を更新
毎日新聞 2013.10.09

台風24号から変わった温帯低気圧に向かって南からの暖かい空気が流れ込んだ影響で、北陸を中心に真夏並みの高温が相次いだ。

新潟県糸魚川市では午後1時53分に、猛暑日となる気温35.1度を記録した。
10月としては国内の観測史上最高記録という。



私の住む関東などもこの2〜3日は、実際、日中は暑いわけで、こうなってくると、先日書きましたアメリカの大雪やら、ルーマニアの観測史上「最低」の気温記録とか、そういうのは「ホンマかいな」という気にもなるのですが、改めて最近のニュースを見ますと、アメリカのサウスダコタ州は、その時の大雪と寒波の影響による「悲惨な状況」が広がっていて、それが現実だったことを認識します。

何が悲惨かというと、現地では雪で死亡した数万頭の牛の死体が散らばったままになっているのです。






雪と政府閉鎖が生みだした米国サウスダコタの「悲惨」


cattle-2.jpg

Extinction Protocol より。


上の記事は、エクスティンクション・プロトコルという米国のブログからのものですが、元記事は米国 CNN で、上にも少し写っていますが、本文は次のように始まります。

cnn-2013-1010.png


CNN の映像では、牧草地に延々と転がっている牛たちの死体が映し出されていまして、上の「終末的な」という形容もそれほど大げさでもない感じです。

cnn-3.jpg

CNN のニュース映像より。


この牛たちの大量死の原因は、もちろん主な原因は大雪なのですが、記事によれば、アメリカ政府機関の閉鎖によって、サウスダコタ州に農場を援助する予算が存在していないということも大きな原因のようです。

連邦政府は農業に関する法案を決議しないまま閉鎖してしまったので、すべてが宙に浮いたままの状態らしく、この死んでしまった牛たちの処分についても、農家が自分たちのできる範囲で穴を掘って燃やすということを繰り返し行うしかないようです。


ちなみに、上の記事では2万頭とありますが、この数値は大まかだと思われます。

地元メディアの記事では「 70,000頭の牛が死亡」というものも多くあり、あまりにも多い数の動物が死亡したため、正確な数の把握はまだおこなわれていないのかもしれません。

何しろ、その統計を行うのが政府機関である農務省のはずで、それが閉鎖している限りは、正確な数はわからないのかもしれません。



それにしても、「今、全世界の気候の状態はどうなっているのだろう」と思い、気象庁が世界の異常気象について毎週発表している「全球異常気象監視速報」を見てみました。






高温が低温を圧倒していた 2013年10月の第一週


下が10月2日〜10月8日までの、気象庁が記録した異常気象です。

anormaly-2013-10-08.png

気象庁 全球異常気象監視速報より。

赤い地域が平年より異常に高温だった地域ですが、パッと見ただけでも、高温の異常の地域が多かったことがわかります。日本などは北海道から沖縄あたりまですべて赤で覆われ、また韓国も高温で覆われています。

上の地図にある「高温」のそれぞれは下のようになっています。



2013年10月2日から10月8日まで平年より顕著に高温だった地域

(1) 日本〜朝鮮半島南部

・大阪府の大阪では、7日の日平均気温が26.7℃(平年値:20.7℃)、6日の日最高気温が32.7℃(平年値:25.1℃)となった。
・韓国のプサン(釜山)では、7日の日平均気温が25℃(平年値:約19℃)に達し、日最高気温は29℃に達した。


(4) 中国中部〜中央アジア南部

・中国シンチアン(新疆)ウイグル自治区のイーニン(伊寧)では、7日の日平均気温が18℃(平年値:約12℃)に達し、6日〜7日の日最高気温は29℃に達した。
・ウズベキスタンのサマルカンドでは、4日と6日の日平均気温が24℃(平年値:約17℃)に達し、5日〜6日の日最高気温は34℃に達した。


(8) 英国北部〜アイルランド

・英国北部のキンロスでは、7日の日平均気温が17℃(平年値:約10℃)に達し、3日と6日〜7日の日最高気温は19℃に達した。
・アイルランドのダブリンでは、7日の日平均気温が17℃(平年値:約11℃)に達し、5日〜7日に日最高気温は19℃に達した。


(9) アルジェリア北西部及びその周辺

・アルジェリアのメシェリアでは、4日の日平均気温が28℃(平年値:約19℃)に達し、5日の日最高気温は35℃に達した。




今回のページの一番上に貼りました記事の写真「英国が北極並みの気温に」という報道は、つまり、上の(8)にあるように、イギリスも日本と同様に、 10月の第1週は暖かい日が続いていたようで、それが突然、「氷点下の気温の状態にたたき込まれる予測」ということで、あのような見出しとなったものだと思います。


全球異常気象監視速報でこの1週間で「異常な低温」が記録されたのは下の地域だけのようです。

(7) ロシア西部・ヨーロッパ東部〜中東北西部

・ルーマニアのブカレストでは、4日の日平均気温が4℃(平年値:約13℃)を下回り、5日の日最低気温は-3℃を下回った。
・トルコ西部のブルサでは、4日の日平均気温が8℃(平年値:約18℃)を下回り、8日の日最低気温は3℃を下回った。


とのことで、先日の記事でご紹介しました最低気温を更新したルーマニアなどは確かに大変に寒かったようです。


それにしても、上のほうに記しました米国サウスダコタ州のあたりには異常気象としての記録はないということになっていまして、気温も降雪量も「通常だった」ということなんでしょうかね。

しかし、数万頭の牛たちが死んでいる。






現在の太陽活動は過去 190年の中で最も弱い・・・らしい


タイトルにも「現在の太陽は過去190年間で最も弱い太陽活動」と入れたのですが、上の見だしでは「・・・らしい」とあやふやな表現となっている理由は、その論文というか、記事がよく理解できないのです。

最近、このように「どうも理解できない」という記事によく当たりますが、これは何だかもう本格的な老化が始まっているのかもしれませんが、その記事のオリジナルはドイツ語の記事で、

Die (müde) Sonne im September 2013 und spektrale Fortschritte
(疲れているような2013年9月の太陽活動とスペクトルの進捗)
 Die kalte Sonne 2013.10.04

というものです。

そこには、数々のグラフや表があり、下のようなものもあります。

sun-190.png

▲ 青が平均値、赤が現在(サイクル24)を示しているそう。


これを見てみても「」という以上には理解できないのですが、しかし、現在、英語圏の数々のサイトでこのドイツ語の記事が英訳されて多く紹介されていて、そこで、「現在の太陽活動は過去190年間で最も弱い」という表現がされているという次第なのです。

ian.jpg

Ice Age Now より。

上に書かれてあるのは、


最近の温度低下は太陽活動に起因すると専門家たちは言う。

約 190年前にダルトン極小期が終わって以来、最近の7年間ほど太陽活動が活発ではなかったことはない。

太陽活動サイクル 24は現在も異常に弱い活動のままだ。



という感じのことが書かれてあるのですが、実際のドイツ語の論文からは、私自身は上のような結論を導くことができませんでした。なので、理解できる方に読まれて、あるいはご紹介していただれば幸いに思っています。

ちなみに、上に出てくる「ダルトン極小期」とは、 1790年から 1830年まで続いた、太陽活動が低かった期間のことだそうです。

この時期は、地球の気温が平均より低かったことがわかっていて、そして、この期間の気温の変動は約1度だったとか。

平均気温のことなのでしょうけれど、まあ、「たった1度だけか」と考えるべきなのか、「何と1度も下がったのか」と驚くべきなのかはよくわかりません。


何しろ、もう最近は実際の気温の上下幅があまりにも大きくて、何となく「たった1度か」というようにも思ってしまうのです。





突入すると、数十年間続く太陽活動極小期

しかし、現在の太陽活動が弱いままなのは確かで、この状態が続いていった場合、「たった1度くらい」とはいえ、過去に何度かあった「太陽活動の極小期」と同じような時代に突入していく可能性はあると思います。

その期間は過去においては、40年間(ダルトン極小期)とか、70年間(マウンダー極小期)とか、あるいは 100年間前後(シュペーラー極小期)のように、大体数十年単位で続くようです。

地球的に見れば、たった数十年という話ですけれど、人間にとっては、「数十年」というと人生の大半ですので、人生全体への影響を与えるくらいの期間になるのかもしれません。

まあしかし、現実には未来のことも、あるいはほんの少し先のこともどうなるかわからないですけれど、少なくとも今日と明日は私の家では、コタツと扇風機を同時に見ながら過ごす状況が続くことにはなりそうです。

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2013年10月02日



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usa-goverment-2013-01-01.jpg

▲ 10月 2日(アメリカでは 10月 1日午前)のアメリカ合衆国政府の公式ウェブサイト。基本的に運営されていません。
--



この100年で最も弱い太陽活動の中で突如発生した大爆発


太陽活動については、少し前の記事、

「真っ赤な空の中の真っ黒の富士山」を見た日に太陽活動はほぼ止まった
 2013年09月17日

の頃に何度かふれることがありましたが、その後も、とにかく太陽活動は非常に静かな状態が続き、先週あたりには、 NASA などでも「この 100年間で最も弱い太陽活動最大期」と言及するようなことになっていました。

下の記事は、ロイター通信が運営する非営利法人「トムソン・ロイター財団」の 9月 18 日のニュースリリースです。

reuter-solar-act-100-low.jpg

Thomson Reuters Foundation より。


とにかく、想定していた以上に弱い太陽活動が続いていたのですけれど、9月の最後の頃、突然、太陽が大爆発を起こしたのでした。

これは太陽黒点からの爆発現象の太陽フレアではなく、プラズマの噴出だったようですが、その規模はものすごいものでした。下に動画を貼っておきます。

ちなみに、太陽写真や動画には太陽の周囲に丸いフィルターが同時に写されていることが多いのですが、これは、太陽の逆光というか、直接の光を遮るためのようなことのためにあります。

たとえば今回の動画も、実際の太陽の大きさは下の写真で真ん中の小さな丸となります。そこから今回の爆発の規模を見ていただくと、かなりの大爆発だったことがおわかりになるかと思います。

solat-eruption-2013-09-30.jpg

▲ 周囲の大きな円ではなく、中心部分の球体が太陽の大きさとなります。



太陽の 9月 29日の大爆発と CME (コロナ質量放出)





このような爆発が唐突に起きていました。

これは、 NASA の別の動画や写真もスペースウェザーにもありますが、爆発したフィラメントそのものは下の矢印で示したもので、細いものです。細いといっても、地球の直径ほどはありますけれど。

fil-01.jpg


fil-02.jpg


この大爆発が発生したのは太陽の北極のほう、つまり「上」のほうで起きたようですので、地球には直接の影響はないと思っていたんですが、規模があまりにも大きいせいか、磁気の影響はかなりあるようです。

また、9月30日のロシアの声は下のような表現のタイトルの記事を載せていました。

vor-2013-09-30.jpg


ここでは「剥がれたプラズマ・ファイバー」というあまり馴染みのない表現をしていますけれど、以下のように書かれています。


9月29日から30日深夜にかけて太陽からはがれた巨大なプラズマのファイバーは地球をめがけてと飛んでおり、10月2日夜にも磁気嵐が発生する恐れがある。

地磁気学・電離層・電波拡散研究所、宇宙気象予報センターのセルゲイ・ガイダシュ所長がリアノーボスチ通信に対し明らかにした。

「30日0時に太陽の円盤の半分ほどの大きさの巨大なファイバーが剥がれ落ちた。これは太陽の数千万トンもの成分を積む大きなキャタピラーに似ている。これが惑星間の空間に飛んでいったが、地球にぶつかる可能性もある」。



ということが書かれていました。

ぶつかるといっても、磁気ですので、それによって何か被害や災害が起きるということではないのですけれど、以前の記事にも載せたことがありますけれど、地磁気と人間の健康・精神には確実に相互の影響があります。

mag-human.png

▲ 過去記事「21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか」より。


まあ、そういう意味では、ひとりひとりに何らかの作用というのか、影響はあるのかもしれません。



しかし、どうやら今回は、もっとも太陽から影響を受けたのは「アメリカの政府の人たち」だったのかもしれません。この CME が地球に到達した頃、17年だか 18年ぶりだかで、アメリカは「政府機関の閉鎖」に突入してしまったのです。




米国政府科学機関の相次ぐ閉鎖により重要なデータやニュースや指標がしばらく見られないという事実

18年前にはインターネットは今ほど一般的ではなく、多分、私たちは「政府機関が閉鎖した時のウェブサイトの状況」ということを初めて目にしています。

たとえば、 NASA 、すなわち「アメリカ航空宇宙局」。

ここもバリバリの政府機関ですが、今朝、NASA のサイトに行ってみますと、下のように URL 自体がアメリカ合衆国政府のドメインにリダイレクト(転送)されていて、つまり、「 NASA のサイトが存在しない状態」になっています。

nasa-2013-10-01.jpg

▲ NASA のサイトにアクセスをすると、転送され、すべて上の表示となります。


上が英語で、下段はスペイン語で同じことが書かれています。


連邦政府資金の枯渇により、このウェブサイトはご利用いただけません。
ご不便をおかけしていることを心からお詫びいたします。

現在利用できる行政サービスの詳細については合衆国政府のウェブサイトをご覧ください。



というようなことが書かれてあります。


そういえば、 NOAA も政府機関では?」と気づき、アメリカ海洋大気庁のウェブサイトにアクセスしてみますと下のような状況。

noaa2013-01-02.jpg

▲ NOAA のウェブサイト。コンテンツへのアクセスはできません。


最近、北極とか南極かとの氷の状態などを調べていたりしたのですけれど、 NOAA のデータはしばらく閲覧できないようです。

氷に関しては、アメリカ国立氷雪データセンターという機関がありますが、そちらは国立という言葉が入っているのですけれど、ウェブサイトは通常に運営されていました。


その後、先ほど、下の報道がありました。


NASA職員97%が自宅待機、国立公園閉鎖も
読売新聞 2013.10.02

10月1日始まった米政府機能の一部停止は、幅広い分野に影響を及ぼす。

例えば米航空宇宙局(NASA)は職員約1万8000人のうち実に97%が自宅待機となる。より大きな組織でも財務省(約11万2000人)の80%、商務省(約4万6000人)の87%が自宅待機となるなど、中央行政や国家プロジェクトの停滞を招くことは避けられない。

目に見える形ですぐに影響が出たのが、国立公園などの閉鎖だ。壮大な自然を売り物にした国立公園や、本物の宇宙船がみられるワシントンの国立博物館などは日本をはじめ世界中から観光客を集めている。それらの閉鎖が長引けば、旅行者はもちろん、米国内外の旅行産業にも打撃となる。



この後、どういうことになっていくのか、政治のことはよくわからないですけれど、これが長引くとすると、 NASA 発の宇宙データ、あるいは、 NOAA の気象データもすべてが停止された状態となるようです。

そして、現在のアロリカの状況が長引けば、次はアメリカのデフォルトが待ち受けているというなかなか刺激的な 10月となりそうです。

確か、アメリカの新紙幣の発行って10月7日だったような?
あれは政府は関係ないからいいんですかね。

そういえば、アイソン彗星もそろそろ肉眼レベルで見えてくる時期のようです。

ison-2013-10.jpg

▲ ISON/アイソンと書かれた丸の中に彗星アイソンがあるのだそう。 9月 30日の Spaceweather より。

今年の 10月はいろいろな意味で大きな節目ではありそうです。

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