2012年11月06日



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「太陽の休止」の現実化: 2013年に最大を迎えると予測されていた太陽活動のピークがすでに終わった可能性を NOAA が示唆



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▲ 英国の落書き作家バンクシーの最も有名な作品。多くの街角にこの「心が飛び去っていってしまう女の子」の絵が描かれました。
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(訳者注) 昨日は記事を更新できませんでした。最近はあまり個人的なことを書かなくなっていますが、昨日今日と、子どもの関係のことで外出していました。子どもと小学校の関わりは以前より深刻になっています。ちょっとだけ書かせていただきます。

前置きが長くなった場合、太陽活動の記事を先にお読みになりたい方は一番下に本文の「結局、これが太陽活動の最大期なのか?」がありますのでお進み下さい。




彼らを地獄から救える本当の方法

深刻というか、子どもの状態はいろいろな方向に広がっていて、たとえば、メンタルが原因と思われる「痛み」などについてのこともあります。ちょうど近所に小児心理の専門の先生のいる病院があるのですが、その先生から東京で最大の小児総合病院での精密検査を紹介されるまでになったりしています。

うちの子は、発語が遅かったせいもあり、コミュニケーション能力に問題があります。その他にも、いろいろな理由はあるのでしょうけれど、子どもにとって今では学校は「ただ耐える場所」となっています。

「まだ7歳なのにこんなにボロボロになって」とかわいそうですが、うちの奥さんもですが、社会や周囲の基本は今でも「学校に行くことは当然」ということになっています。

そんな中で、とりあえず周囲との摩擦を極力少なくしながら「将来の下地」のために、学校の方々や相談室の人などと会って話をしたりしています。

その方々に解決策を求めているというより、現状を学校の方々に知ってもらうだけのことで、「将来の下地」とは、周囲の摩擦を少しずつ解消して、ゆくゆくは「学校に行かない環境」に移行できればと思っています。
これからの何ヶ月か何年かはその準備のための期間とも言えるかもしれません。

別に学校制度に文句があるわけではないのです。

実際、うちのこどもを囲む環境は本当に良いものだと思います。小学校の先生方も、市の教育委員会の人々も、皆さん本当にいい方です。

今日は学校の「相談室」にいる先生と子どもも交えて話してきましたが、この方は私より若いおっとりとした女性の方ですが、認知行動療法をずっと勉強されていた方で、話はとても興味深く、数時間話してしまいました。

この方は「現代の日本人で劣等感を持つ人の多さ」(80%の日本人が劣等感を持っていることが最近の調査でわかったのだそう)を懸念していました。そして、現代の子どもたちの「攻撃性の根本にあるものの正体」の意見も、ほぼ私と同じような見解を持っている方でした。


悪い人も見当たらないし、文句もないのに、子どもは確かに「地獄のような毎日」にいる。


どんなことにも「合う合わない」は確かにあります。それは「学校に在籍する」ということ自体も含まれます。このことは私自身も小学校から高校を出るまでにずっと感じ続けていたことです。今思ってみても小学校から高校を出るまでの期間というのは「クソのように無駄な 12年間」だったと思います。というか、それではクソに申し訳ない。

高校を出てから逃げるように東京の大学に来たのも、自分の「無駄な年月の記憶」から逃げたかったということもあったかもしれません。

もちろん、北海道での十代が楽しくなかったわけではないですが、楽しかった記憶は「すべて学校生活とは関係ないこと」でした。今でも、学校なんかに通っていた自分を情けなく思い、汚らわしくさえ感じます。

これも一応書いておきますけど、何か学校でイヤなことが続いたとか、先生が良くなかったとか、そういうことではないです。

「合う合わない」はあるのです。

私のように12年間一応行っても、「反吐のような記憶としてしか残らない」時期というのは、やはり、それほど長くもない1人の人間の人生の中の「時間」としては無駄な時間だと思います。

いずれにしても、私の学生時代も、そして今も、周囲が悪いとはとても思えず、悪い人もそこには見えません。

いい環境といい人ばかりがある。
なのに、現に「何かが」良くない。


何か悪い部分があるとすれば、「社会全体のシステム」としか言いようがなく、たとえば、私の子どもの周辺にも「いわゆる」いじめのようなものも存在していますが、それにしてもその裏には「溜まるストレスを発散する場所がない多くの子どもたちの悲鳴」があります。




私の「先生」時代のこと

私は数年前、東京の芸能学校(テレビなどの子役を輩出している中で最大手)で、5歳くらいから小学2年くらいまでのクラスで演技を教えていたことがあります。

その頃、子どもたちと話していて、知ったことは「彼ら彼女たちの奴隷のような生活」でした。

学校が終わり、塾や習い事にいくのは、ほぼ全員(すべてのクラスの100名近くの全員に尋ねて)で、中には「週に10個の習い事をしている」という子さえいました。


私 「週に10っていったら、一日2つ以上じゃないの」
彼 「そう」
私 「遊ぶ時間は?」
彼 「車で移動している中で DS するくらい」
私 「(;゚д゚) ・・・」



そして、そんな子どもがいくらでもいるのです。

「自由な時間を一切持たない人間」。

私たちが子どもの頃は学校から帰ると、まっすぐ外に走って、男の子は虫を捕ったり、ナンカを壊したりして遊んでいました。やることの善悪はともかく、それらは十分に「なんとか次の日も学校に行ける」程度のストレスの発散にはなりました。

今はそれすらない。

それで「いい人間になりなさい」って言ったって無理だ。
自由を奪われた人間は、基本的な幸福感を持たないものです。

さらに印象的なのは、たとえば上の子に続けて次のように尋ねました。


私 「習い事の中で一番好きなのは何?」
彼 「そんなのあるわけないよ」



この答えも、少なくとも男の子はみんな同じでした。
女の子はやや違いましたけれど。

そういう事実を私はその学校で子どもたちと接する時まで知りませんでした。

それを知って、私は事務局に行き、そこの先生を辞める手続きを始めました。自分のやっていることも、その子どもたちの「苦痛」を増やしているひとつに過ぎないと思ったからです。


問題として深刻なのは、確かに現在のシステムは「数多くの地獄を作っている」ことは事実ですが、しかし、個人を辿っていっても「そこに悪い個人は見当たらない」というところに本当の意味での「システムの絶望」があります。


まあ、それでも、私は着々と周囲との摩擦を減らす努力をしながら、何となく「そのシステムから子どもを離脱させていく」ということを本気で思っています。

いつも楽しいことを考え出してハシャいでいるうちの子どもが「学校」という言葉を聞いただけで萎縮して口もきけなくなります。もともと痩せている彼ですが、体重も入学以来、育ち盛りなのに1キロ以上減りました。

このままシステムの中にいれば、そう長くうちの子どもは健全には生きられないとは思います。なので、その前に何とかしたいですが。

それでも、世の中は何もかもが自分の思いとおりになるわけではないです。
ダメならダメで仕方ない。


私は楽観的な生き方をしていますが、社会と未来に対しての視点は「異常なほど暗黒」で、それは小さな頃から変わりません。12年間の学校生活の中で、小学生くらいの時には、すでに「社会は 99パーセントの絶望で成り立っている」と感じていました。

逆にいえば、私ほどネガティブな人間は日本でもそうそういないと思います。

そして、私は現実として変転させられること以外は信じません。
夢物語も信じません。


さて、もう前振りはやめておきます。



「地球環境の大変化」と「社会システムの崩壊」の天秤

個人的なことを書いてしまいましたが、そういう理由で記事の更新が遅れることもあったということで、今後、普段は個人的なことは書くつもりはありません。

今はそれどころの時代ではないです。
それに何より、私自身、「今の地球と宇宙」の推移にとても興味があります。

なので、最近の In Deep に書いている記事の内容は、私自身が興味がありますので、止まりたくないというところがあります。前にも書きましたが、更新が一度止まると、多分永遠に止まるような気がします。


ちなみに「なぜ興味があるのか」というと、「地球環境の大きな変化」と「社会システムの崩壊」というものがもしリンクするものなら、上に前振りで書きました個人的な話もあながち無関係とも言えないからです。

では、私が「地球環境の大きな変化」を望んでいるのか?

それはわかりません。

先日の米国のハリケーン・サンディを見てもわかる通り、環境の変化に伴う悲劇は大きいものだからです。なので、地球環境の大きな変化を望んでいるわけではない。

・・・でも、社会システムの変化(またはシステムの崩壊)は望んでいるというワガママ。


ところで、このサンディ、今朝の「ロシアの声」日本語版の「米国東部に 新たなハリケーン」という記事の最後に以下のようにありました。


専門家らは、「サンディ」は、2005年のハリケーン「カテリーナ」や2001年の同時多発テロ、1992年のハリケーン「アンドリュー」と並ぶ、米国史上屈指の大災害として記憶されるだろう、と述べている。



これを読んで思い出すことが、先日の記事、

地球の環境の変動の現実に「気づき」始める世界中のひとびと
 2012年11月02日

の中で、サンディの被害を受けた米国 CNN の記者が記事中に、

> まるで「この 100年間起きなかったこと」が6ヶ月ごとに起きるような気さえする。


と書いたことです。

ロシアの声には「サンディが米国史上屈指の大災害として記憶されるだろう」とありますが、これから先、「〇〇は△△史上屈指の大災害として記憶されるだろう」と呼ばれるような災害がどれだけ起きるのだろう・・・と、かなり正直に思います。

というか、非常に多くの方々が実際そのように感じられているのではないでしょうか

そう考えていることは、すでに「決意」と言えるように思えます。

きたるべき時代に対しての(心の)決意。

私は 2011年の震災直後(2日後)の3月13日の記事「決意の涙: 東京 DAY3」に下のように書いたことがあります。


大きな災害が起きると、かわいそうだとか、その人たちを助けようとか、そういうことや気持ちが起きるのは当然なのでしょうが、それに加えて、「次は自分たちだ」という意識が非常に見えます。

もはや、自然災害はどれひとつとっても他人事ではないという「決意」。

たった3日間ですが、「3日前とは違う世の中になった」という感じがうかがえます。

変わったのです。




そして今も「変わり続けている」と言っていいのではないかと思います。

日本人、特に当時の東北の方々はあの未曾有の災害に対処して常に冷静に行動し続けました。その光景は「奇跡」であり、そして、その光景は世界中の人たちに驚きを与えたわけですが、私たちはあの時の「勉強」を忘れないで生きたいと思います。


さて、ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、今回はアメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「太陽活動」に関しての記事をスペースウェザーが紹介していたのですが、そのタイトルは「太陽活動のピーク(最大期)はもう終わった?」というものでした。

予測されていたグラフと実際の活動に差が出ていて、グラフは「ピーク」を過ぎたことを示唆しているように見えるというものです。そして、サイクル 24と呼ばれる現在の太陽活動は、現代の宇宙観測時代の中で、最も弱い太陽活動のサイクルとなる可能性が出ています。

これに関しては、ちょうど昨年の今頃書いた、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
 2011年11月07日

から始まる一連の記事の中に、 NASA の科学者の予測が出ており、それに従うような現実となっている感じもあります。

それをご紹介します。
図にはできるだけわかりやすい日本語も入れました。

ここからです。



続きを読む



  

2012年09月30日



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太陽の写真を毎日ご覧になっている方はそんなにいらっしゃるわけではないでしょうので、記事にしようと思いますが、太陽がここ1週間くらいで急速に「凶悪な顔」と変化していることをご存じでしたでしょうか。

先週くらいに、

太陽の顔が死んだ日に考える「私たちが夢見た 2012年の現実はこのような世界?」
 2012年09月18日

という記事を書きまして、そこに「まるで骸(むくろ)のような表情をしている」太陽の顔の写真を載せたことがありました。



▲ 「太陽の顔が死んだ日に考える「私たちが夢見た 2012年の現実はこのような世界?」より。






 



「最近の太陽の顔」は後に載せますが、それにしても、これらの表情にしろ何にしろ、空や宇宙に見えているものというものが「本当にそこに在るのか?」ということを最近改めて思います。

先にそのことを少しだけ書かせていただきます。



見つめれば見つめるほど実体が消えていく「光景」という存在


雲の形、空の色、そして太陽の日々変わる表情を毎日眺めている中で、ほんの少しの「科学の勉強」をするだけで「それぞれがほとんど存在しないも同然」だということを知ります。最近は何でもそこに行き着いていくような部分さえあります。

たとえば、「雲」。

雲はエアロゾルというように呼ばれている小さな粒子みたいなものと宇宙線の反応で作られているとするのが最も最近の科学的見解のようですが、「それらの粒子は見えるのか」というと、見えません。

でも、雲は見えている。

夕焼けや、あるいはオーロラや他の理由で空の色が赤や他の様々な色に染まる理由は光と、そして、やはり小さな粒子や電磁波というように言われるたぐいのものの反応によるものですが、「光や電磁波が見えるのか」というと、これも見えません。

虹や月の光もそうですが、その美しさを形作っている「光の粒子」は見えないどころか、存在さえも危うい

どうして「存在さえも危うい」と思うのかというと、たとえば、光を科学の面で粒子として扱う場合は「光子」(フォトン)というような形で扱われますが、その光子の Wikiepdia の説明を見てみます。


(光子とは)アルベルト・アインシュタインが、電磁波の粒子的な側面を説明するために導入した光の量子である。



とあります。

説明するために導入した」とあるのがおわかりでしょうか。

「見えたから」ということではないようなのです。

計算で生まれたのが光子、つまり「アインシュタイン後の、この世の光」ということのようです。

ということは・・・アインシュタインが上の理論を提唱するまで、「この世に光は存在しなかったのか」というと、そんなことはなく、(多分)、昔から地上に光は溢れていたと思います。

では、「アインシュタイン以前の光」とはどんなものだったのか。

これはまさにいろいろなことが言われていたと思いますが、たとえば、キリスト教、あるいは聖書では「混乱」していることがわかります。これも Wikipedia の「」から抜粋してみます。

(「宗教や哲学での説明」より)

『新約聖書』ではイエスにより「私は、世にいる間、世の光である」(ヨハネ福音書 9:5)と語られる。

またイエスは弟子と群集に対して「あなたたちは世の光である」と語る。

ディオニュシオス・アレオパギテースにおいては、父なる神が光源であり、光がイエスであり、イエスは天上界のイデアを明かし、人々の魂を照らすのであり、光による照明が人に認識を与えるのだとされた。



こんな短い文章の中に混乱した状況を多数見ることができます。
つまり、

・父なる神が光源
・イエスが光
・弟子と群集が光


イエスさんは自分が光だと言った後に、弟子と群集に対しても、「あなたたちは世の光である」と。相当な大部分が光であると言っているっぼい。




太陽の働きに関して揺れる科学界

太陽の話から始まって、どうしてこんな「光」のことなんかを書いたのかというと、「そもそも太陽ってもの自体は存在しているのか」ということを光のことから考えざるを得なくなっているからです。


今の科学界でも、「太陽がどうして太陽フレアを出し続けられるのか」ということはかなりの議論になっていて、さらに、過去記事の、

私たちの太陽が「宇宙の中で最も完全な球体」であったことが判明してショックを受ける科学者たち
 2012年08月18日

にありますように、太陽というものが信じられないほど「完全な形」をしており、「それなのに確定した(固い)表面がない」という異常なまでの不思議。

つまり、太陽というのは、「確定していない変幻自在な表面を持っているのに、完全な球体を保ち続けている物体」だということになるようなのです。

私などは、正直、上の記事を読んでいて、

「そんなアホな」

と思いました。

あり得ない。

昔、引っ越しのサカイの CM で「あり得なーい」という台詞で終わるバージョンがありましたが、上の記事を訳しながら、その CM のように振る舞わざるを得ない感じでした。

「あり得なーい!」と。



▲ そのCM 。何年前になるんですかね。


まあ、引っ越しのサカイのことは今回は置いておくとして(永遠に置いとけ)、その「太陽の働き」についての最近の議論に関しての記事は今、訳しているんですすが、専門用語で意味がわからないものがあって、まだ終わっていません。オリジナルの記事は、「Mystery Of Why The Sun Will Explode (太陽が爆発し続ける謎)」にありますので、科学に詳しい方等お読み下さればと思います。

これは簡単に書けば、

「どうして太陽フレアが発生するのか」

という議論に関しての記事なんですけれど、これは「太陽フレアが発生するシステムを実際には今の科学はわかっていない」ということの裏打ちでもあります。米国の宇宙科学センター、中国の中国科学院、ハワイ大学などによる国際研究チームの太陽研究に関しての奮闘なんですが、「結局はよくわからない」というような方向の記事ではあります。


そして、私自身は、今回の記事の上のほうに書いた「光というものの存在が危うい以上は、地球の光のボス格である太陽そのものの存在もあやういのでは?」と思ったりしている次第です。


「太陽って実は存在していないのでは?」

と思ってみても、でも、上を見ると、

「太陽はある」



いつでも太陽はそこに見えます。

このあたりは最近の記事でよく出てくる「堂々巡り」の記述の一環で、

「本当はないのかもしれない。でも、実際にはある」

というようなことに、最近必ずなっていくというのは、ここが最も気になるところということなのかもしれませんね。

というわけで、ここからタイトルにした「太陽の顔」についてです。






「悪魔の毒々ソーラー」からパンプキンヘッドへと変化していく太陽を見まもりながら


ところで、「悪魔の毒々」と自然とタイトルに入れてしまいましたが、この「悪魔の毒々」というフレーズを知っている方がいらっしゃるのかどうかということが気になってきました。

私は20年前くらい前までは映画ばっかり見ていた生活でしたので、その頃のこういうフレーズは自然に出る部分があるのですが、1980年代に、邦題ベースで「悪魔の毒々シリーズ」というものがあったのです。

これは1984年にアメリカのトロマ・エンターテイメント社という低予算映画制作会社が製作した「The Toxic Avenger (毒の復讐者)」というホラー映画に、日本の映画製作会社が「悪魔の毒々モンスター」という作品のオリジナルタイトルとも内容とも何の関係もない邦題のタイトルをつけたところ、日本で大ヒットし、その後、「悪魔の毒々シリーズ」という、「すべて原題とは何の関係もないシリーズ」の映画やビデオが日本でおびただしく発売されていた時代の話です。

この会社の作品と邦題は、 トロマ・エンターテインメント - Wikipedia に一覧がありますが、その一部として、

悪魔の毒々モンスター(1984年)The Toxic Avenger
悪魔の毒々ハイスクール(1986年)Class of Nuke 'Em High
悪魔の毒々サーファー (1986年) Surf Nazis Must Die
悪魔のゾンビ天国(1987年)Redneck Zombies
悪魔の毒々おばあちゃん(1988年)Rabid Grannies
悪魔の毒々プラトーン(1988年)Troma's War


と、原題と関係なく「悪魔の毒々」とつけられていた、いい加減な時代の楽しい空気がおわかりかと思います。

タイトルから、コワそうな映画に見えるかもしれないですが、「わざとくだらなく作っている」という部分が強い作品が多いです。

もともと、トロマ社はアメリカの名門イェール大学出身のロイド・カウフマンという人がビジネスとして創設した、いわゆるエリート会社です。しかし、他の「いわゆる米国のエリート映画起業家」たちと違って、このカウフマンさんという人は一貫として「地味に小さく、下らない映画をコツコツと作って人々を楽しませ続けた」という部分があって、私が好きな映画人のひとりです。

今では、アメリカでも(多分、日本でも)、「ロイドおじさん」と呼ばれていて、SF好きな人たちの、ややマイナーとはいえヒーローのひとりです。

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▲ トロマ社の創業者のロイド・カウフマンさんの最近の様子。これは子ども向けのテレビ出演用に撮影されたもの。顔を見てもいい人ですが、実際に楽しい人らしいです。下に「悪魔の毒々モンスターを造った人物」とあります。ロイドさんの左側にある緑色の人形が「悪魔の毒々モンスター」のぬいぐるみ。



なんか変なことで長くなりましたが(笑)、このシリーズの第一作となった「悪魔の毒々モンスター」。下が日本公開時のポスターです。

toxic-avenger.jpg


そして、9月24日の太陽と、この映画のボスターの主人公を並べてみますね。


2012年 9月 24日の太陽 / NASA

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悪魔の毒々モンスターの主人公

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私が 9月24日の太陽を見た瞬間に「悪魔の毒々モンスター」を思い出したというのも、なんとなく理解いただけるのではないかと。

本当に似てるんだもの。


さて、それから数日の間に、太陽はさらに変化していきます。
翌日から徐々に形を変え始めまして、そして昨日。

今の太陽はこんな顔をしています。


2012年 9月 28日の太陽 / NASA

tox-0928.jpg


これですね・・・また映画で申し訳ないですけど、1988年の『パンプキンヘッド』という映画のモンスターと似ています。

これはあまりにもコワイ映画ですので、何も貼らないですけど、子どもを殺された父親が、「伝説のモンスターを蘇らせる」というもので、そのパンプキンヘッドというモンスターは、「人間の心の化身としての姿」なのでした。


つまり、「憎悪には憎悪の形として」現れる。

そして、多分、「愛には愛の形で」現れる。


案外、太陽の形もそんなものなのかもなあとか思います。

憎悪には憎悪で。
他の様々な感情にはその感情で。

そういえば、9月のはじめに書いた、

大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
2012年09月03日

という記事の頃には、太陽から「大出血」のようなフレアが噴出していました。

下がそのスローモーション動画です。




過去の「太陽の顔」の記事をリンクしておきます。
さて、明日の太陽の顔はどんなふうになっているかな。



  

2012年09月18日



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なんだか、何を記事として選べばいいのだかわからないほど、いろいろなことが起きています。

海外の報道なんかを見ても暴動の話ばかりで、今回は、今リアルタイムで世界でどんな暴動が起きているのかを少しピックアップしておこうかと思います。中東カタールのアルジャジーラというメディアがありまして、同紙の中に「 In Depth 」というコーナーがあり、そこにまとめられていました。

それを後半でご紹介しますが、それは基本的に写真記事ですので、その前に昨日今日で気になったことを少し書いておきます。






 



「太陽の顔が死んだ朝」


毎日、太陽の写真を見るのですが、今朝の「太陽の様子」を見てみましたら、ちょっとイヤな感じの表情になっていたのですね(苦笑)。

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Spaceweather より。太陽の、この目とか口のように見える黒い部分は「コロナホール」と呼ばれているところで、強い磁場のある場所(磁力線)が外に向けて開いていて、ここから太陽風と呼ばれる磁場のエネルギーが大量に噴き出しています。


上の顔は・・・グロテスク漫画の巨匠である日野日出志さんのキャラに出てくるタイプだとすぐ思いました。日野日出志さんの、どの漫画というわけではないですが、たとえば、 1970年頃の「蝶の家」の主人公とも似ています。下の人です。

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日野日出志さんの絵には今も昔も拒否感を示す方も多いので、小さく小さく載せておきます。



あと、上の太陽は「死んだスマイルマーク」的な感じもします。

過去には笑っていたこともある太陽ですが、次第に死にはじめているのかもしれません。

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▲ 笑っていた頃。過去記事「「太陽が笑った」: 目は黒点で口は磁気フィラメント」より。


しかし、表現を穏やかにかえれば、「眠りにつく」というような感じもないではなく、あるいは今後進んでいくのかもしれない「太陽活動の低下」というようなことの予兆的なイメージも感じないではないです。

スマイルといえぱ、 NASA の火星表面写真の中に「スマイル」みたいなのがあったことを思い出しました。下の写真です。NASA が「スマイルみたいな」と表現しているだけで、そう見えるかどうかは人によると思いますけど。

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NASA ジェット推進研究所のウェブサイトより。撮影されたのは 2008年1月。

他にもあります。下のは火星の全部違う場所です。

mars-face4.jpg

Space.comより。


ちなみに、タイトルに「太陽が死んだ」と入れまして、これでは何だか否定的な響きに感じられるかもしれないですが、 In Deep などの過去記事などに流れる中の「中世神秘学とオカルト」の話の流れとしては、

「太陽が死ぬことそのものが悲劇なのではない」

というようなことは言えます。

私は最近、「コーランの黙示録」というものを見つけて、「聖書の黙示録」と読み比べていたりしたんですが、読めば読むほど、疑問のようなものが次々と沸いてきます。

聖書に対しての疑念というか、疑問を初めて持ったのはたとえば過去記事の、

ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなもの
 In Deep 2012年04月08日

などでしたが、そこで、旧約聖書「創世記」の第1章 16-18節の、


神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。



を読んで、強烈な違和感を感じまして、なぜなら、何度も何度も書いて申し訳ないですが、「太陽と月はその大きさも役割も対等だから」です。

聖書には別件としてそのことが書かれているのにも関わらず、上の創世記には大きいほう小さいほうと書かれている。

これは天文学が発展した中世頃から現在までの(多分誤った)概念で、聖書が最初に書かれた頃には、上の部分の概念はなかったのではないかと思っています。もしかすると、現在流通している旧約聖書には「オリジナルではない記述」が存在しているように感じて仕方ありません、


下のイラストは、1788年頃に出版された「薔薇十字の秘密のシンボル」(Die geheimen Figuren der Rosenkreuzer)というラテン語の古書にあるものですが、この古書ではほとんどの図説でこのような「太陽と月」の対等の作用について描かれていて、そして、それを完成させるのが水星ということが描かれます。




では、太陽は「単なる地球の衛星なのか」というと、そういうわけでもないようで、ラテン語はあまりわからないですが、「人間(あるいは女性)こそが太陽である」という概念、あるいは理念、あるいは理想(いつかそうなりたい)が中世神秘学やアルケミーの世界にはあったのだと感じます。

それは下のようなイラストからも想起させられます。




この「薔薇十字の秘密のシンボル」は今はインターネットでダウンロードできます。こちらのページ(ドイツ語)の一番下にダウンロードリンクが示されています。 PDF 書類で50MB という大文書です。興味のある方はイラストだけでも眺めていると、中世神秘思想の理念のようなものが多少見えてくるかと思います。

それは「未来の人類」の真実でもありそうです。

まあしかし、そういう「未来の人類」とか、「未来の地球」だとか曖昧なことを言う前に、今、世界は現実の暴動で荒れ狂っています。

大きなものでは、中東からアフリカの反米運動、内戦も絡むアフガニスタンの暴動、中国の反日運動、そして、ロシアの反プーチン政権デモ、スペインやポルトガル、ギリシャなどの債務カットに関しての暴動など。


反米運動は下の範囲に広がっていて、さらに拡大する可能性があります。

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イスラム圏デモ、死者17人に エジプト220人拘束 豪州にも飛び火 (産経新聞 2012.09.16)より。


それでは、ここから、世界の暴動を写真で紹介したアルジャジーラの記事です。






 

The week in pictures
アルジャジーラ (カタール) 2012.09.16

In Depth 今週の写真

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▲ 米国カリフォルニアで製作された「反イスラム」映画に対しての抗議運動がイスラム世界に広がっている。リビアでは米国領事館が襲撃され、死者が出た。




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▲ アフガニスタンに派遣されている国際部隊は、外国兵士への相次ぐ攻撃により現在研修プログラムを中断している。上の写真は 9月10日のアフガン警察学校の卒業式にパフォーマンスをおこなったアフガニスタンの警官たち。




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▲ 中国では領土問題から全土で反日デモがおこなわれている。写真は日本の国旗を燃やす湖北省のデモ参加者。反日デモのおこなわれる都市の数は拡大している。




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▲ ローマ法王ベネディクト16世がベイルートの大統領宮殿に向かう際の写真。ベネディクト16世はレバノンで宗教関係者や、政治指導者と面会した。




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▲ ポルトガル・リスボン。政府の金融救済に対して、金融救済ではなく新しい措置を導入を求めて行進する市民たち。上の横断幕には、『トロイカはクソだ。私たちはあくまでも私たちの生活がしたいのだ』と書かれている。




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▲ ロシアでは、多数の野党支持者たちによるデモ行進が行われた。プーチン大統領支配に終止符を打つことを求めた。




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▲ 米国シカゴでは、学校の教師たちがストライキを続けている。賃金アップ、健康保証などのための財源を要求している。9月15日にはシカゴのユニオン・パークに 25,000人以上の人びとが集まった。




ここまでです。

アルジャジーラの記事は以上ですが、他にも、南アフリカでは8月から炭鉱労働者(主に黒人たち)と、管理会社とその警備隊の戦いが続いていて、警官隊の容赦ない発砲によって数十人が死亡しています。


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▲ 全体としての暴動手前の南アフリカ。Epoch Timesより。
「女神」と日本語か中国語で書かれたTシャツを着ている人が見えます。



あらゆることが「行き着くところまで行かないと収まらない」というような方向の感じに進んでいるようにさえ見えます。


あと、実は、暴動というか、過去の革命なども含めて、それらと密接に関係していることをご存じでしょうか。

それは「飢餓」なんです。

このことも、山本七平さんの本で知ったことですが、「空腹は暴動を起こしやすくする」のは事実のようです。
過去記事にも、

世界的な飢餓暴動を予測する専門家たち
In Deep 2010年08月15日

というものがあります。

そのこともいずれ書いてみるかもしれません。
私たちの多くは飢餓とは無縁の生活をしていますが、今後はわからないからです。



  

2012年09月16日



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6月に書いた「全世界に現れる暴動の芽」という記事で、


太陽活動最大期の現在、以前の同じ最大期なら確実に暴動の嵐が吹き荒れていた時期ですが、今は太陽活動が弱く、個人的には暴動の嵐はそれほど大きくならないようにも思いますが、しかし、そのあたりも「未来」である以上はやはりわからないことなのかもしれません。



などと「のんき」なことを書いていましたが、結局、過去の太陽活動最大期と同様に、「どこもかしこも暴動だらけ」というようなことになってしまっています。

今現在が過去と同様ということは、今の状態が最低でも 2013年の夏頃までは続く(2013年の夏に太陽黒点数の最大期を迎えるという予測となっています)ということになってしまうのかどうか。


ところで、前回書きました記事、

伊勢神宮に立ち昇った「光の柱」。そして、メッカのソルトン湖に地下に眠る巨大火山に関しての追記
 In Deep 2012年09月14日

と関連して調べましたら、予想以上に興味深かったですので後半でご紹介します。

その前に先日書きました「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」の現実化の話です。






 



米国で発令されるすべての民間人への「退避勧告」


中東のイスラム社会圏でのかなりの広範囲に渡って起きている「反米」行動と、そして、それほど海外では注目されていないですが、中国での「反日」行動は拡大しているようです。

アメリカ国務省の領事局は9月15日に、スーダンとチュニジアにいるすべての米国人に対して、「退避勧告」を発令しました。長く闘争が続くスーダンはともかく、観光地であるチュニジアにこのような勧告が出されるのは珍しいことだと思います。

今回はまず、その「米国政府によるチュニジアからの退避勧告」を翻訳してご紹介します。

どうしてか?
これは、国名を変えれば日本人にも当てはまる内容だと思ったからです。

9月16日現在、日本の外務省の「渡航情報」では、中国について、

最近の日中関係の動きに係る注意喚起
 外務省 海外安全ホームページ 2012年09月16日現在有効情報

という情報が出ていて、そこには「注意喚起」という「危険度の最も軽いランク」として注意がなされています。「自らの安全確保に努めてください」というような警告度の弱い勧告です。

日本の外務省による海外渡航情報で最も重いものは「退避勧告」で、たとえば、下のような表現(現在のイエメンの例)となります。


我が国は、イエメン全土に対して、「退避を勧告します。渡航は延期してください。」の危険情報(退避勧告)を発出しています。ついては、イエメンに滞在されている方は、直ちに国外等の安全な地域へ退避するよう、強く勧告します。また、同国への渡航は、目的の如何を問わず延期するよう、強く勧告します。



冷静に考えれば、現在の状況ですと、日本人の立場として考えれば、上の「危険なイエメン」と、外務省によれば「若干危険な中国」のどちらが(繰り返しますが、「日本人として」です)危険かというと、さほど差はないか、あるいは「逆転する」と思われるわけで、外交上、日本は東アジア諸国に高い渡航危険情報を出せないでしょうが、個人的には中国は上のイエメンと同じように考えても差し支えないと思います。

これは誰が良いとか悪いとかいう問題ではなく、「状況には状況に応じて動いたほうが懸命」というだけの話ですが、このあたりは、先日、別件で書きました、

殺され続ける詩人シナ
 2012年09月12日

という記事の中の、私の記述ではなく、山本七平さんの扇動の理論に関しての抜粋部分をお読み下さるのもよろしいかと思います。


上の記事に出てきた、シェークスピアの芝居の中にあるという「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」という〇〇が現在拡大しつつあります。〇〇は、暴動などの起きている国によって違いますが、たとえば、中国の反日行動などでも、「〇〇は日本人」などというだけでは収まらない感じもあります。昨日などは、

日本政府が尖閣諸島の国有化を決めて初めての週末となる15日、中国全土のおよそ40カ所で反日デモが行われている。デモ隊は一部で暴徒化し、警察当局を攻撃するなど、当局の制御が利かない事態も起き始めている。(フジテレビ系(FNN)報道より)


上の「警察当局を攻撃するなど」のように、何でも「〇〇」になる瞬間というものが暴動には存在します。

ただし、これが進みすぎると「〇〇」が体制そのものとなっていき、「天安門事件(振り出し)に戻る」というようなこともなくはないかもしれないです。

反日デモそのものは中国では日常的な行事で、定期的に発生します。前回は 2005年のものが記憶に新しいと思いますが、その2005年の中国の反日暴動の時には、中国のために技術指導や農業指導をしていた人たちも襲撃されてしまったというようなことがあり、まあ、現実として「顔や外見でその人のやってきたことや、考え方がどんなものかわかるわけもない」ということがあり、そこで扇動された人たちの理論は、

「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ

ということにならざるを得ないです。
このあたりは理想論ではどうにもならないです。

そして、これは一種の「熱狂」ですので、理性で止められるものでもないです。

さらには、上の記事で抜粋した山本七平さんの文に、


扇動された者はあくまでも自分の意志で動いているつもりだから、


という部分がありますが、暴動になると上のような思考になる人が多くなり、「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」の自己の考え方に陶酔するあまり、

「〇〇をやっつければやっつけるほど素晴らしい」

という帰結にさえなりやすいです。

簡単にいうと、中東の場合ですと、「視界に入ったアメリカ人とアメリカ製品は全部やっちまえ」というだけでは済まない、と。中国なら「視界に入った日本人と日本製品は全部やっちまえ」というだけでは済まない。そして「〇〇の対象は拡大し続けて」何だかわからなくなってくる。

過去の歴史を見ていると、最初は「目についたものをやっつける」だけで終わりますが、そのうち「探すように」なります。つまり、探してでもやっつける。サーチ&デストロイという戦争用語がありますが、そうなっていくことが多いです。

また、上の記事に書いたように、扇動されている人はそれに気づいていないので、仮に指摘をしても「むしろ怒って気勢が上がるだけ」ですので、指摘は意味をなさないです。


ずいぶん昔、中国ではなく東南アジアですが、ある国で小さな暴動(政治的なものではなく、集団の喧嘩)に巻き込まれたことがあり、その時、「あっという間に集団の感情が高ぶっていく」という光景を目にして、「いや、すごいもんだな」と思いました。その時は夜で、私も酔っ払っていたので、あまり怖くなかったですが、翌朝目覚めた時に「ちとヤバかったかも」と思ったことがあります。拳銃とか出している人もいましたからね。


というわけで、米国務省領事館の警告情報の告知です。

あくまで私の個人的な考えですけど、この「チュニジア」という国名を変えて読んでくださると現在の日本人の対応に応用できるかと思います。






 


Travel Warning - U.S. DEPARTMENT OF STATE Bureau of Consular Affairs
アメリカ国務省領事館 2012.09.15

渡航警報 - 国務省領事館

アメリカ国務省は、 2012年9月15日現時点、チュニジアに旅行をしているすべての米国市民に警報を発令します。 9月14日にチュニスの米国大使館への攻撃の後、国務省はチュニジアからのすべての非緊急時の米国政府職員の出国を命じました。

チュニスの空港は開放されており、すべての米国市民の皆さんに商業航空便によってチュニジアから出国することを勧告します。

チュニジアに残る米国民は、細心の注意を払い行動して下さい。デモを避けるために、不測の緊急計画を立てることを通し、チュニジアでの自分の居所を登録する必要があります。また、現在の連絡先情報を提供し、家族や近親者、または緊急連絡情報を提出して下さい。

アメリカ大使館はチュニスのコンコルド・レ・ベルジュ・ド・ラック (Concorde Les Berges du Lac) 郊外に位置しています。

詳細については、 アメリカ国務省のウェブサイトのリンク「危機対応として可能であることと可能ではないこと」をご覧ください。セキュリティに関する最新情報は、米国とカナダのフリーダイヤルでも取得することができます。





ここまでです。


このようなことがいつまで続くのか? それはわからないですが、このブログ的にいって、あるいはこれまでの二百数十年の近代史から見ると、太陽黒点活動の最大期を過ぎる頃、つまり、来年 2013年の夏くらいまでには収まるのではないでしょうか。

その頃、私たち個人や文明がこの世に残っていれば、また穏やかな日々も訪れるかと思います。

過去のこの時期にあった様々なこと、それは第二次世界大戦であったり、ソ連の崩壊であったり、同時多発テロであったり、大韓航空機爆破事件であったり、フランス革命であったり、イラン戦争であったり、日清戦争であったり、そのような歴史を振り返れば、「今なんてまだ全然穏やか」と笑って過ごせるのではないでしょうか。

そうなんですよ。
こんな荒れているように見えても、過去と比べると、今のほうが格段に穏やかなんです。

これからの1年もそのように過ぎていくかどうかはわからないですけれど・・・。


さて、では、ここから先日の記事、

伊勢神宮に立ち昇った「光の柱」。そして、メッカのソルトン湖に地下に眠る巨大火山に関しての追記
 In Deep 2012年09月14日

の追記です。



8月18日に大阪で何が起きたのか?


上の記事では、海外サイトに「伊勢の光の柱」として掲載されていたものをそのまま翻訳してご紹介したのですが、調べてみると、この光は先月から海外を中心に話題となっていたものでした。

最初の出所は日本のツイッターだったようです。

それで、意外だった点も含めて、とりあえず流れをご紹介します。

上の記事の写真が最初に掲載されたのは、こちらのツィッター上に投稿された写真でした。

lightening-01.jpg

twitter.com/TR2151_HIRA/status/236717458029961216/


日付けは 8月 17日になっていて、投稿は「大阪市淀川区から」となっています。
この写真に出ているバレエ教室も、調べて見ると兵庫と大阪を中心としたもののようで、また周囲の風景の看板などからも、これは大阪のようです。

しかし、これを知って、「マジかよ」と思ったわけです。

実際、わりと長くパソコンなり Mac で画像をいじったりして遊んでいる私のような人たちは、こういう写真を見た瞬間、「フォトショップ仕事」という概念が普通に沸くのです。疑うとか、そういうことではなく、「ああ、Photoshop か」と。

たとえば、私程度の素人でも普通の風景画から上の写真のような光の塔の写真を作るのには1分かからないと思います。写真加工の中で最も簡単なもののひとつです。

しかし、携帯などから投稿したという可能性がある分には本当に撮影されたのかもしれません。


さらに調べると、同日の8月18日に「大阪での落雷」としてたくさんの写真が、様々なメディアにアップされていたことを知ります。

当日の他の大阪での「光の塔」の写真を掲載しておきます。

thunder-01.jpg


thunder-02.jpg


などですが、1枚目の写真のほうは、現象そのものの真偽はともかくとして、写真の中は加工されていると考えたほうが自然な部分があります。建物と光の接続部分をよく見ると下のようになっていて、これは光と建物の前後の位置関係から何らかのコピーペーストの加工がされていることがわかります。

thunder-03.jpg


ちなみに、これらは「落雷」ということのようですが、普通だと、上のような遠方の落雷をカメラで撮影して、柱のように真っ直ぐにうつるということはほぼないと思っていましたが、しかし、8月18日の大阪の落雷はちょっと異常だったようです。

下の何枚かの写真は、テレビ報道などを含めた、その8月18日の落雷の写真ですが、これほど激しい落雷が複数あったのなら、角度によってはまっすぐに落雷が撮影されたかもしれません。

osaka-01.jpg

▲ 大阪此花区。2012年8月18日。



koshien2.jpg

▲ 甲子園球場。2012年8月18日。



osaka-02.jpg

▲ 大阪・地区不明。2012年8月18日。


それにしても、落雷だったとした場合、「通常の自然現象が異常となっていく」という瞬間を私たちは今見ているわけで、そのことこそが不思議な経験のようにも思えます。

オカルトだったら笑えた話も、落雷のような通常現象だとすると、笑えないというか、ホントに変化してきているんだなあと思います。


しかし、大阪はいろいろとありますね。

6月には実際のところはわからないままでしたけど、

大阪湾の異常を注視する世界中のネットユーザーたち
In Deep 2012年06月14日

で、「大阪湾が黄色く変色する」なんていう目撃談もありました。



▲ 2012年6月13日の大阪湾の写真、だとされているもの。


ちょっと古いですが、2010年には日本では珍しかった「シンクホール」が開くという報道もありました。



▲ 大阪城公園。2010年3月14日。産経新聞より。


3年ほど前に自分で「大阪ショック」と呼んでいる出来事が私の考え方を大きく変えたことがあって、クレアなひとときの下の記事なんですが、それから約1年半くらいの間、肉を噛めなくなったことがあります。食べられないのではなく、「噛めない」のですが、噛めないと実質的に食べることはできないので、1年以上、肉を口にいれることはありませんでした。

大阪人はいかにして最強の宇宙兵器を倒したのか
 クレアなひととき 2009年10月11日

その後、ふとしたキッカケでまた肉を食べられるようになったのですが、その1年半は「食べること」ということをいろいろと考えた時期でした。

上の長い記事は、シメが「大阪に幸あれ!」となっていて、まあ、今も同じように思っています。私自身は、大阪に直接触れることなく人生を終えるでしょうが、近くて「本当に遠い大阪」ということは一種の尊敬を込めて思います。

なんというのか、こう・・・まあ、いろいろとあるのかもしれないですが、いずれにしても大阪に幸あれ。




  

2012年06月22日



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20世紀初頭に初めて黒点理論を提唱した旧ソ連のチジェフスキー博士の理論に「宇宙線の存在」を重ね合わせてみる試み

Alexander_Chizhevsky  Александр Леонидович Чижевский

▲ アレクサンドル・チジェフスキー博士( Александр Леонидович Чижевский / 1897年2月7日- 1964年12月20日)。 Russian cosmism より。






 


宇宙関係のサイト「メッセージ・トゥ・イーグル」を見ていると、アレクサンドル・チジェフスキー ( Alexander Chizhevsky )という名が出ていて、久しぶりにこの名前を目にしました。

この人は 1897年に生まれて 1964年に亡くなったロシア(あるいは旧ソビエト)の科学者で、世界で最初に「黒点と人間の精神活動」についての相関関係をまとめた人です。チジェフスキー博士のことを初めて知ったのは、3年くらい前のヤスの備忘録の記事でしたが、その後、自分でも興味を持って、調べていた時期がありました。


最初にそのチェゼフスキー博士についてご紹介しておこうと思います。日本語での通常のプロフィールはほとんどないようですので、英語とロシア語での Wikipedia を要約しておきます。


アレクサンドル・チジェフスキー

旧ソビエト連邦の国際的な科学者。

太陽が生物に与える影響に関しての学問「ヘリオバイオロジー ( heliobiology ) 」を設立。また、生物学的実体上の大気のイオン化の影響に関しての研究「エアロ・イオン化」 ( aero-ionization ) もおこなった。

また、博士がおこなった、コスモバイオロジー(宇宙生物学 / cosmo-biology)、生体リズム( biological rhythms )、そして、ヘマトロジー(血液学 / hematology)などについての研究も現在では注目に値すると言われる。

そして、最近になって最も注目されている博士の研究として、11年周期の太陽活動と地球の環境変化の関係、そして、太陽活動と人間の活動の関係の研究である。



とあります。

チジェフスキー博士の研究で、最初に出てくるのが学問の分野としての「ヘリオバイオロジー」というものなのですが、これは直訳すると「太陽生物学」という意味になると思うのですが、調べると、現在の公式な学問のジャンルには存在しないようで、チジェフスキー博士のこの分野の学問は途切れてしまったようです。

その後に続く「生物学的実体上の大気のイオン化の影響」というのは自分で訳していて意味がよくわからないのですが、何となく魅力的な妖しい響きを感じる部分はあります。

そして、その後のコスモバイオロジー(宇宙生物学)生体リズムヘマトロジー(血液学)は、それぞれ現在にまで続いており、特に宇宙生物学は、 NASA を始めとする宇宙探査の研究施設での「最大級の学問」といっていいと思います。


bio.jpg

▲ 生体リズムでよく使われる図の一例。





▲ 過去記事「最近のカオスな太陽データから考えるいろいろなこと」より、チジェフスキー博士が1920年代にまとめた「太陽黒点と戦争や社会暴動の推移の変化の一致」を現したグラフ。下の太い線のほうが太陽の黒点数で、上の細い線は世界で起きた軍事と政治暴動の数。オリジナルの論文は、こちらにあります。




宇宙と人間の関係を追求した20世紀初頭のロシア宇宙主義


そして、今回、調べている中で初めて知ったのですが、このチジェフスキー博士は、「ロシア宇宙主義」という一派の代表的な学者だったようです。

ロシア宇宙主義の簡単な説明は、日本語の Wikipedia にもあります。


ロシア宇宙主義

20世紀初頭のロシアで発生した宇宙を中心とした哲学的・文化的運動である。
ロシア宇宙論とも呼ばれるが、いわゆる宇宙論とは直接の関係はない。

ロシア宇宙主義は自然哲学を基盤として宗教と倫理学の要素を組み入れたもので、宇宙と人間の起源・進化・未来の歴史と哲学を扱う。西洋と東洋の哲学的伝統の要素を組み合わせ、さらにそこにロシア正教の要素も組み入れている。

ロシア宇宙主義の多くの考え方は後にトランスヒューマニズムへと発展した。



ここにでてきた「トランスヒューマニズム」という聞き慣れない言葉は以下の説明のようです。


トランスヒューマニズム

超人間主義などと訳される。新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である。

また、トランスヒューマニズムは人間の機能拡張やその他将来の科学技術の開発・使用により、将来起こりうることを研究する学問でもある。



ここに至って、「ははあ・・・ロシアだなあ」と、先月の過去記事を思い出しました。

5月の連休くらいに、

ロシア軍の最終兵器: 通常の人間を超人にするサイコジェネレーターや細胞の電極に作用する周波数兵器
 In Deep 2012年05月04日

というものをご紹介したことがあります。

そこで取り上げたロシアの記事には、このようにありました。


4月12日のロシア新聞では、超心理学専門家アレクセイ・サヴィン中将の「作戦第 10003号」に関する秘密情報について書かれており、これは普通の人間が超人になれる未来兵士のコンセプトがあったとされている。



というもので、このあたり、上のトランスヒューマニズムの「新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようとする試み」というあたりを彷彿させます。

トランスヒューマニズムは戦争のための学問ではない」と思われるかと思いますが、歴史上の多くの学問もそうでした。戦争兵器のために研究されていたものではないものでも、「ある人にとっては兵器に転用できるように見える」、あるいは「兵器に転用したいと思う」ということです。

核兵器なんてのはその最たるものかもしれません。あるいは、現代ではさらにそれを上回る「兵器として研究されたわけではない」様々な科学が兵器に転用されています。

まあ、どんな有用な科学でも「使う人次第」というのは本当にその通りで、このあたりは今後も含めて何とも言えないです。


さて、話が逸れましたが、このような「ロシア宇宙主義」というところから始まった中で生まれたチジェフスキー博士の「太陽黒点理論や、あるいは、「宇宙と人間の関係」を見つめ直す試みですが、最近の In Deep の記事では、この「太陽活動と人間の精神関係」というものに関して、そこに「宇宙線と人間の精神」というものの関係を見ざるを得ないという形となってきています。


太陽活動と人間の関係に「宇宙線の量」も加えて考えてみる


過去記事で、何度かふれていますが、太陽活動と地球に到達する宇宙線の量には「逆」の関係があります。

すなわち、

・太陽活動が「弱い」時期 → 宇宙線が「多く」地球に到達する

・太陽活動が「強い」時期 → 宇宙線の地球への到達量は「少ない」 


という関係です。

これは、太陽からの磁場などで宇宙線が遮られたりするということがあるためで、「太陽(活動)は宇宙線の地球への到達量をコントロールしている」ということが言えるようにも思います。

さて、先日、

私たち人類も他のあらゆる生命たちも「宇宙線にコントロールされている可能性」を感じて
 In Deep 2012年06月13日

という記事を書いたのですが、ここで、「宇宙空間の宇宙線は、生物の DNA に対して、地球で受ける宇宙線の影響とは違う影響を与える可能性があるのかもしれない」と私の個人的な推定を書いて上で、この50年間のうちで、

・宇宙線の観測数値が最も高かった(つまり太陽活動が最も弱かった)1965年


と、

・宇宙線の観測数値が最も低かった(つまり太陽活動が最も強かった)1992年


を比べてみたりしてみました。

内容的には主観もあるので繰り返しは触れないですが、そのそれぞれの時期で、地球の人類の性質というのか、気質が全体として違うもののようになっていることがなんとなくわかるようなが気がしたのです。

そして、さらに大事なことがあるのですが、その後に書いた記事、

消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」
 In Deep 2012年06月17日

などに書いたことなのですが、「太陽は地球の衛星(月)かもしれない(概念としてですが)」ということがあります。

つまり、地球にとって、「太陽という存在が地球のツールとして存在している可能性」を想定すると、宇宙線を太陽がコントロールしていることは納得もいくのです。


そういう前提があるということで、さらに「宇宙線が多い時と少ない時を太陽活動周期ごとに見てみる」ことにしました。下のグラフは、上記の過去記事に載せたものですが、下の図をさらに詳しく見てみるという感じです。




とはいっても、地球での宇宙線の観測は 1960年代からのものですので、やはりこの 50年くらいの間ということになり、決して長い期間のデータとは言えないですが、そのことを見ていきたいと思います。

すでに、ずいぶんと長くなりましたので、ここでいったん切ります。

次回に宇宙線と太陽黒点のデータと、最初に書きました「」メッセージ・トゥ・イーグル」のアレクサンドル・チジェフスキー博士のことが出ていた記事の翻訳を書こうと思います。


ところで、チジェフスキー博士は少なくとも、ロシアでは一種の「英雄」と言える部分はありそうで、その証としては、「ロシア連邦の記念硬貨」の肖像となっていることです。


RR5110-0017R.gif

▲ チジェフスキー博士がデザインされた 1997年のロシア連邦の記念硬貨。


西洋社会では忘れられた「科学」ですが、地元のロシアではわりと継続的に信奉を集めている学者さんといえるように思います。



  

2012年06月18日



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昨日の記事「消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」」の続きというか、前半部分の宇宙人のほうの話はともかく、後半の太陽についての補足のような感じです。


ところで、昨日のタイトルの後半は、

消えていく「母なる太陽」

となっているのですが、この「消えていく」という修飾がかかる単語が曖昧だと気づきました。

ちょっとわかりにくいかもしれないですが、「消えていく」のは、「太陽」のほうではなく、「母なる」のほうとして書いたものです。

太陽が消えるわけではなく、「母なるという修飾のつくような太陽」が消えていくと。

昨日も書きましたが、私たちはどうもこれまで、「太陽」という存在を他の天体と比較しても過大に持ち上げていたことに気づいたりするわけで、(あくまで概念として)「太陽も月と同じ地球の衛星」であるということと、そして、「母なる大地に準じるような言葉(母なる太陽、のような言葉)が、少なくとも日本語には存在しないあたりから考えると、太陽への過大評価としての「母なる」という意識を持たないほうがいいのではないかというような意味でした。

太陽はもっと私たち人類と同じようなもの、あるいは、友だちのようなものかもしれない、と。

ところで最近、本当によくいろいろな夢を見るのですが、昨日も印象的な夢を見ました。
そのことをちょっと先に書きます。






 



夢で見た3つめの太陽と、世界中で増える「ふたつの太陽」の目撃談


昨日、太陽の夢を見ました。

それも自分が書いていたことと同じような意味でした。
どういう意味かというと、

夜に、昼の太陽が出ている

という夢でした。

しかも、夜空には「太陽が3つ」出ていて、そのうちのふたつは「月と太陽」だと理解できるのですが、もうひとつの太陽が何かわかりません。

「3つ目の太陽って何だろう?」

と夢の中で考え込んでしまい、そのまましばらく3つの太陽を見ていたのですが、夢の中で用事があり、見るのをやめて走りました。時計を見ると、午後8時13分でした。


夢で見た、ひとつめの太陽が「月」、ふたつめの太陽が「太陽」だとすると、もうひとつの太陽は、それらではないということになるのですが、そういえば、以前、

太陽の横に写る「もうひとつの太陽」について沸騰する議論
 2012年05月24日


という記事を書いたことがありますが、あの後も現在に続くまで YouTube などを中心に「ふたつの太陽」の記事、または投稿の数がものすごく多いです。

いっときの「謎の音」と同じように、一種のブームになっているような感もありますが、YouTube で「 two suns 」などのキーワードで検索すると、たくさん見られると思います。

そんな中で、誰がご覧になっても、かなり印象に残ると思われる動画があります。幸いなことに、日本人の方の投稿のようで、場所も日本で説明も日本となっているので親しみがあります。



福井で撮影された「奇跡の」幻日


投稿者の方は、説明文で「幻日です」と説明してあり、不思議な現象として投稿しているわけではないです。しかし、私自身こんなにハッキリとふたつめの太陽が撮影された「幻日」を見るのは多分はじめてのことだったので、ぜひご覧いただきたいと思います。

下の写真がその一部で、この写真をクリックするか、下のリンクをクリックすると、 YouTube にとびます。

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2 suns

2-suns.jpg

http://www.youtube.com/watch?v=YvY2wPKa9Vg
撮影日時のクレジット:2012年5月23日 福井市 18時35分頃
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地面の水田のような場所にふたつの太陽が映り込んでいたりして、圧巻ともいえる美しさなんですが、よくこんな夕陽を見られたものだと思います。

幻日(げんじつ)というのは「太陽から離れた位置に(太陽と同じ高度で)光が見える」という光学現象で、それ自体は珍しいものでもないです。下の説明は、幻日(げんじつ)というページのものです。

sundog.jpg


そして、上のページの説明には、


幻日が非常に明るく見えると、まさに「幻の太陽」という感じになるのですが、そこまで明るく見えることはめったにありません。



ともありますが、上の福井市の幻日はまさにその「幻の太陽という感じ」に見える非常に珍しい例だと思われます。

上の福井の例を見て、私は改めて、Google の画像検索で数百枚の幻日の写真などを見てみましたが、上の福井のようにはっきりと映るものは他に見当たらなかったです。今回の福井の幻日は奇跡に近い光景だと思います。


Google で画像検索をする場合、日本語では「幻日」、英語でなら「Sundog 」、あるいは「 parhelion 」と入れれば、何百枚も出てきます。


gen-01.jpg

▲ 日本語での「幻日」の画像検索例。明るい幻日の場合、一般的には「中心に太陽があって、その両サイドにふたつの太陽が見える」というものが普通です。福井のように、「ふたつの太陽」が、ほぼ均等の明るさを持って現れるというのは、本当に珍しいように思います。


上の福井のものは「幻日」という説明のつく光学現象(だと思います)ですが、 YouTube などの動画の中には説明がうまくつかないものも多いです。

フェイクと思われる画像も含め、少なくとも、今、「ふたつの太陽」というキーワードは強く存在しているようには思います。

私が昨日見た夢は、3つの太陽でしたが、しかし、そのうちのひとつ「月」。

月と太陽の他に、もうひとつ空に輝く可能性があるものは何なのだろうなあと考えたりします。


ところで、そんな太陽の夢などを見て目覚めた今朝、スペースウェザーを見ましたら、ちょっと笑ってしまった太陽の写真がありました。



笑う黒点


今、太陽活動は少しだけ活発で、比較的大きな黒点が出ています。
それは下の赤で囲んだ 1504 と番号が記された黒点群です。

sun-1504.gif


その黒点 1504 の「アップ」がスペースウェザーに出ていたんですね。
それが下の写真。


ar1504_sunspot.jpg


笑ってやがる・・・(苦笑)。



これを見て私は、何だかヒヨコを思い出してしまいました。

hiyoco.jpg


この黒点群は今後24時間内にMクラス程度の太陽フレアを発生させる可能性があるというのがスペーウェザーの記事で、別に「笑顔」のことを取り上げた記事ではなかったですが、それでも、スペースウェザーでも、この黒点に「表情」を見いだしていることがわかりますので、ご紹介しておきます。




CHANCE OF FLARES
Space Weather 2012.06.17


複数の太陽フレアが発生する可能性


太陽黒点 1504 は、強力な太陽フレア(太陽面爆発)を発生させる可能性を持つ構造である「ベータ・ガンマ・デルタ」磁場を持つ黒点へと成長した。

現在、この巨大黒点群は地球に面している。


1504-02.jpg


この、まるで「巨獣」のような太陽黒点の光景は、アマチュア天文家のエリック・フォン・ヘイデン氏が自宅の観測望遠鏡から撮影したものだ。

黒いスポットの芯は、それぞれが地球の大きさの2倍ほどの大きさがある。

NOAA (アメリカ海洋大気庁)の宇宙天気予報官は、この黒点群からの、今後(日本時間の 6月18日から)24時間以内のMクラスの太陽フレアの発生確率を 65パーセントとし、Xクラスのフレアの発生確率を 5バーセントと予測している。





(訳者注) 上の記事から、スペースウェザーの担当者も、この太陽黒点にやはり「表情」を見ていることがわかりますが、上では「巨獣」と訳しましたが、原語は behemothベヒモス、あるいは、ベヘモット)と書かれていたのですが、何のことだかわからなかったので、調べてみました。

ベヒモス、あるいは、ベヘモット、というのは旧約聖書に登場する伝説の怪物のようで、カバ系のルックスの生き物のようです。

behemoth.jpg

▲ 上のカバのような動物がベヒモス。


Wikipedia には下のように書かれてあります。


ベヒモス

ベヒモスは、旧約聖書に登場する陸の怪物。
悪魔と見られることもある。

神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られ海に住むレヴィアタン(リヴァイアサン)と二頭一対を成すとされている。空に住むジズを合わせて三頭一対とされることもある。

レヴィアタンが最強の生物と記されるのに対し、ベヒモスは神の傑作と記され、完璧な獣とされる。世界の終末には、レヴィアタン(及びジズ)と共に、食べ物として供されることになっている。



ちなみに、書かれてあるのは旧約聖書の『ヨブ記』というものの中だそう。

探してみたらありましたので、それも抜粋しておきます。
なんだかよくわからないですけど、そのうち資料となるかもしれないですので。


旧約聖書の『ヨブ記』40章15-24節

さあ、ベヘモットを見よ。これはあなたと並べてわたしが造ったものだ。
牛のように草を食らう。

見よ。その力は腰にあり、その強さは腹の筋にある。
尾は杉の木のように垂れ、腿の筋はからみ合っている。

骨は青銅の管、肋骨は鉄の棒のようだ。
これは神が造られた第一の獣、これを造られた方が、ご自分の剣でこれに近づく。

山々は、これのために産物をもたらし、野の獣もみな、そこで戯れる。

彼は蓮の下、あるいは、葦の茂みや沼に横たわる。
蓮は、その陰でこれをおおい、川の柳はこれを囲む。

たとえ川があふれても、それはあわてない。
その口にヨルダン川が注ぎ込んでも、動じない。

だれがその目をつかんでこれを捕ええようか。
だれが罠にかけて、その鼻を突き通すことができようか。




要するに、強い動物のようですが、スペースウェザーは、黒点1504をこのベヒモスと見て、私は「ヒヨコ」と見たのですが・・・。

しかし、上のスペースウェザーの写真は、ちびくろサンボとかにも似てます。

トラたちが走っているうちに溶けてバターになり、それでホットケーキを焼くというくだりが子どもの頃大好きで、憧れたものでした。初めて「ちびくろサンボ」を読んだ頃は、ホットケーキ(今でいうパンケーキ)なんて食べたことがなかったので、もう食べたくて食べたくて、それを想像するというだけのために、トラのシーンは絵本で何度も何度も読んだものでした。


そういや、うちの子どもにも「ちびくろサンボ」読ませたいなあ。
私が子どもの頃に心底楽しかった本というと、この「ちびくろサンボ」と、あとは「カロリーヌの冒険」シリーズでした。それで文字を覚えたようなものです。


さて、「笑う黒点」はヒヨコかベヒモスかちびくろサンボか。

そしてこういう「擬人化した黒点」から発生する巨大フレアの影響にも興味があります。
そのフレアを浴びると、みんな頭がおかしくなって、よく笑うようになるとか。



  

2012年06月01日



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今回の記事は、以前書きました、

5月17日に地球の周囲で何が起きていたのか?
 In Deep 2012年05月21日

の原因がわかったという報道です。

その時のグラフは下のものです。



このグラフは、宇宙線の中性子を検出しているものなんですが、「突然、中性子レベルが上がるって何なのだろう」と思っていたのですが、その説明が NASA などからなされていましたのでご紹介します。






 



ところで、太陽活動について、また国立天文台が驚くような発表・・・というか、まあ、このブログでは何度もふれていることではあるので驚いていてはおかしいんですが、今朝の下の報道。

日経新聞の速報として報じられていたものです。


太陽活動が20年で次第に低下 国立天文台とNASA発表
日本経済新聞 2012年05月31日

国立天文台と米航空宇宙局(NASA)の研究グループは31日、太陽の活動がここ20年で次第に低下していることが分かったと発表した。今後もこの傾向が続く可能性があり、過去に地球が寒冷化した時期と似た状況になるかもしれないという。

(中略)

太陽は約11年の周期で活動が強まったり弱まったりする。過去20年をとおしてみると、太陽の高緯度地域の電波強度は96年と2008年に強まったが、08年は96年の約7割にとどまった。

また、太陽の北極と南極で活動周期がずれていることも判明。11年周期が保たれている北極では現在、電波強度が弱くなっているが、南極は強いままだという。南半球では、高緯度と低緯度の地域でも周期がずれる傾向が見られるという。



太陽活動の低下というのは、推測や研究の中での説としては今まであったものの、観測でそれがはっきりと示されたという意味は大きいかもしれません。

昨年、この「太陽活動の低下」について何度かに連続して書きました「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来」というシリーズをリンクしておきます。

もちろん、これからの世の中がこのようになるという意味ではなく、「かつては」そうだったというだけです。歴史も時代も進んでいく中で、必ずしも歴史が繰り返すのかどうかはわかりません。









それにしても、左のサイドにある「アクセスの多かった記事」を見ると、この5月は「太陽関係」の記事を多く読んでいただいていたようです。

まあ、日食なんかもありましたし、6月6日には「金星が太陽面を通過するというイベント」などもあって、そういう意味でも、太陽に注目が集まりやすい時期だったのかもしれません。

前回の金星の太陽面通過は、8年前だったようです。
当時の下の動画が残されています。



▲ 2004年6月8日の金星の太陽面通過の様子。


しかし、イベントが終わった後も、長く、あるいは永遠に私たちは「太陽活動と共に生きていく」(あるいは、太陽活動の中で死んでいく)ということにはなるわけで、太陽も、あるいは月も結局、すべての人生で共に生きていくということのようです。

・・・まあ、というか、それを言い出したら、水星も火星も金星も木星も土星なども全部そうなのかもしれないですけれど。


では、ここから、5月17日の謎の解明について。

なお、文中に出てくる「 GLE 」というものについては、日本語の単語としては存在していないようですが、説明は独立行政法人 放射線医学総合研究所のサイトなどにありましたので、抜粋しておきます。


太陽フレアの影響が地上まで及び、地上での二次粒子(中性子)の線量率が短時間で明らかに上昇したケースがいくつか観測されています。

こうした事象は"Ground Level Event ( GLE ) "と呼ばれます。



とのことで、難しいものですが、太陽から出た粒子が地球の大気との衝突し、その中性子が地球に降り注ぐというもののようです。

今回の現象は、この GLE という現象だったようです。






 


Catching Solar Particles Infiltrating Earth's Atmosphere
Nano Patents and Innovations 2012.05.31


地球の大気に進入した太陽の粒子を捕獲

2012年5月17日、太陽からMクラスの太陽フレア(太陽面の爆発)が発生した。このフレアの発生後約20分後に、光の速度に近い速さでフレアからの太陽の粒子は地球に到達し、地球での観測データに突出した記録を残した。

このフレアは、レベルこそ最大のX級のフレアではなかったが、地球の大気で原子と衝突した際に、その粒子のシャワーが地球の表面に注いだ結果、大きなデータを残したと考えられる。このシャワーは、地球上で、「 GLE 」(グランド・レベル・イベント)と呼ばれる現象を作り出した。

下のグラフは、ノルウェーにあるオウル大学の5月16日から5月18日までの中性子探知モニタのグラフだ。5月17日に突然、中性子レベルが上昇しているが、これが GLE と呼ばれる現象だ。

05-17-01.jpg


GLE の発生は、2006年12月以来だ。 GLE という現象は、その発生自体が非常に希なものだ。
今回の GLE は、現在の太陽活動(サイクル24)で最初に発生した GLE だ。

これは、太陽活動が最大期に向けて増大していることが確認される徴候となるかもしれない。

地球は宇宙や太陽から様々な高エネルギーの粒子の影響を受けているが、今回は、太陽からの高エネルギー活動を観測できた機会となった。

下の図は、地球が超高エネルギーの宇宙線のシャワーを浴びた時のイメージ図だ。

cosmic-ray_shower.jpg


加えておくと、この中性子は、太陽からのそのものの高エネルギーの粒子ではない。大気中の原子に超高速の粒子が衝突することによって発生する。

今回の5月17日の例では、中性子の上昇は約1時間続いた。
GLE と中性子は世界中でモニターされている。




  

2012年05月18日



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▲ 9年前の 2003年に発生したここ近年で最大の太陽フレア。中央左下の光っている部分。


(訳者注) 最近、なんとなく、大手メディアの記事や見出しの雰囲気が様々な方面に対して「危機煽り系」となっていることは感じているのですが、昨日、各社メディアでいっせいに下のような記事が出ました。下の毎日新聞のものです。

太陽:大規模爆発が発生の可能性 京大教授ら突き止める
 毎日新聞 2012年05月17日

これは日本人研究者が発見したということで大きく報道された面もあるのでしょうが、その後、海外でも大変に大きく扱われていました。

その京都大学の研究チームが科学誌ネイチャーに掲載した内容の概要が、ネイチャーのニュースリリースに掲載されていますので、ご紹介します。

その前に、そもそも「巨大な太陽フレア」を私たちが気にする理由というのは何なのか、ということを書いておきたいと思います。メディア等では「スーパーフレア」つまり、「超巨大な太陽面の爆発」という威圧的な言葉が独り立ちしている感があるのですが、このあたりを冷静に歴史を振り返ってみることにします。




キャリントンの嵐に見る巨大な太陽フレアの地球への影響

過去記事で、記録にある上での最も巨大な太陽フレアについて記事にしたことがあります。


1859年の規模の「超」太陽嵐がもし現代の世の中に発生したら
 In Deep 2010年10月20日


上の記事に出てくる「キャリントンの嵐」という言葉はネイチャーの記事にも出てきますが、そのような巨大な太陽フレアの脅威というものがどういうものかということを歴史から見てみます。

その年、つまり1859年を、たとえば、Wilkipedia で「1859年の年表」を見てみますと、下のようになっています。赤い字は私が入れたものです。

1859-01.png


153年前の 1859年の 8月28日に観測史上で最大の太陽フレアが発生し、これによって、


・キューバなどの赤道付近でもオーロラが観測された
・西欧で当時整備されだしたすべての電信システムが止まった


ということが起きました。




▲ 上の年表にある、9月1日に初めて太陽フレアを観測したリチャード・キャリントン氏と 1859年に彼が書いた黒点のスケッチ。


しかし、上の年表を提示した理由は、むしろ、その下に注目していただきたいからです。
それだけの「この世の終わり級」の太陽フレアが発生した後も、


9月6日(安政6年8月10日) - 仏国初代駐日総領事ベルクールが江戸に着任
9月7日 - 英国でビッグ・ベン運用開始



と、世の中は普通に進んでいっています。

つまり、「やられた」のは電気電信システムだけだったので、世の中への影響はとても限定的でした。当時の生活は世界の多くは電気や電信にそれほど頼っていなかったので、「電気システムが消えても関係ない」ということだったのです。


しかし、逆にご想像いただければわかると思いますが、現在の世の中が、どれだけ電気システムや通信システムに依存しているかを考えると、確かに今の世の中に同じような太陽フレアが来た場合、それは大変な影響だとは思います。

その影響は実は、最近、しばしば北朝鮮の関係で取り上げていた「EMP 兵器(電磁パルス兵器)」と同じような現象となるはずです(インフラへの影響が似ているため)。

参考までに、過去記事、

「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 In Deep 2012年04月17日

から、「現代社会に EMP 兵器が使用された場合に起こりうること」を記していますので、抜粋しておきます。超巨大な太陽フレアが発生した場合も EMP 攻撃の際と同じように下のようなことになると想定されます。


・電力送電網のクラッシュによる完全な停電
・通信システムの崩壊
・放送網(テレビ、ラジオ)の崩壊
・インターネットシステムのシャットダウン
・電気システムに頼るインフラの停止
・コンピュータシステムの停止
・移動手段(車、電車等)の停止
・コンピュータに依存する軍事システムの停止
・コンピュータに依存する政治システムの停止
・コンピュータに依存する医療システムの停止
・移動手段とコンピュータに依存する物流の停止


つまり、「電気や通信に頼っている文明」が危うくなるということになります。

これに関しては、1859年と同様かそれ以上の規模の太陽フレアなどの磁場の放出現象が起きて、その磁場の嵐が地球にダイレクトに向かった場合は、「ほぼ必ず」そうなると思います。なぜなら、送電システムというのは、各所に分散された電圧変圧器を持ちますが、全国すべての電圧変換器を「磁気嵐に耐えうる装置にする」ことは多分、不可能だからです。

また、米国国家安全委員会等の試算ですと、復旧に最大で数十年かかるとされています。


それを除けば、太陽フレアというのは「爆発」という名前から印象されるような「人間が太陽光線に焼き尽くされる」というようなものではなく、人間や生命そのものに危機を与えるというものとは違うはずです。規模にもよるでしょうけれど、スーパーフレアとはそういうものです。

ただ、太陽フレアだけではないですが、巨大な磁場の来襲は、「一瞬にして世の中が原始の世界へ戻ってしまう可能性」は常に含んでいると私は思います。


なお、このネイチャーにあるほどのスーパーフレアが仮に発生するとしたなら、数日前より「それまでに見たこともないような巨大な黒点群が連結した状態で太陽表面に現れる」はずですので、予測は可能だと思います。

しかし、地球で太陽観測がはじまって以来、そのような黒点が観測されたことはないですので、私本人としては「私たちの太陽にそのようなスーパーフレアが発生する可能性は、少なくとも直近ではあまりないのでは」と考えています。

もっとも、先日の記事、

活動を始めない太陽とそこから思い出すウェブボットの「太陽の病気」の記述
 In Deep 2012年05月16日


に書きましたように「太陽の病気」というフレーズは確かにあり、何が起きてもそれは現象として、起きたのならそれはそれで仕方ないと思います。


ここからネイチャーの概要の翻訳です。

ちなみに、今回の観測結果はケプラーが観測した「8万3000個の恒星」が調査対象で、「そのうちの148個の恒星でスーパーフレアを確認」ということですので、「全体の 0.2パーセント」となり、比率、あるいは確率としては非常に低いです。しかも、その時間的間隔は「数十億年」に及びます。

なので、現実の今の生活と結びつけて考えるには多少厳しい面も感じないではなく、そのあたり、今後、論争が起きる余地もあるように思います。

ただ、実際面の脅威ではなく、学術的な発見としては大変に意味の大きなものです。



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2012年04月21日



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4月19日に国立天文台がリリースした下のニュースは2本のほぼすべてのメジャーメディアでも報道されたと思いますが、下の図に驚かれた方も多いのではないでしょうか。

solar-2012.jpg

上の図は4月20日の読売新聞オンラインに掲載されたものです。
あとで、自分で作成した別のタイプの図も載せます。

国立天文台のニュースリリースはこちらです。

太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えた
 国立天文台 2012年4月19日

今回の国立天文台の発表は連名として、


理化学研究所
宇宙航空研究開発機構
米国航空宇宙局 (NASA)
英国科学技術会議 (STFC)
欧州宇宙機関 (ESA)


という現在の世界の主要宇宙観測機関の名前が連ねられており、極めて重大なニュースリリースであることをうかがわせます。

上のニュースは、わりと多くの報道で取り上げられていて、短くわかりやすく説明されているものも多かったので、そちらを抜粋します。下の記事は読売新聞の記事からの抜粋です。


太陽磁場、来月に4極化か…300年前は寒冷に
読売新聞 2012.04.20


国立天文台などは19日、5月にも太陽の磁場が反転し、北極と南極にN極(プラス磁場)、赤道付近に二つのS極(マイナス磁場)が出現する「4重極構造」に変化するとの予想を発表した。

同天文台の常田佐久教授(太陽物理学)らは、太陽観測衛星「ひので」を使い、磁場データを分析。昨年7月以降、北極の磁場がS極からN極に反転し始めたことを確認した。一方、ほぼ同時に反転するはずの南極はN極のままで変化せず、4重極構造が確実視される状況となった。




簡単にいうと、普通は地球でもどんな惑星でも「南と北」というように磁極は2つのわけですが、「太陽の磁極が4つになる」という複雑な状況になっていく可能性が示唆されたのです。


下の図は、国立天文台の図を使わせていただいてこちらで作成したものですが、下のようになるということのようです。

20120419-solar-polar.png

▲ 上の図の左が、今までの普通の太陽です。北極にマイナス磁場である「S極」があり、南極にプラス磁場であるN極があるという対極したふたつの磁場。

そして、右は、国立天文台が今回発表した今後の太陽の磁場の予測。北極はポールシフトで磁場が反転したのに南極の磁場は移動せず、その結果、「4つの磁極」があらわれるという状態になることが予測されています。



新聞などの報道には「寒冷化」の件が書いてありますが、そのことにはふれません。300年前に太陽磁場が4極化していたかどうかの真偽の問題ではなく、今回の「磁場の大きな異変」は寒冷化とかそういう問題が中心にあるものではない、もっと大きな影響を与える変化だと私個人は考えているからです。


それよりも、太陽の磁場の変化が「もし」そのまま他の太陽系の惑星に同じような影響を与えるとしたら・・・

つまり、たとえばですが、「地球が4つの磁場を持つ惑星になったら」となると、これは非常に生活に大きな影響があります。

現在の地球の磁場は大体、下のようになっています。

earth-2008.jpg

上が北極で、下が南極。SとかNとかの磁場の記号は上の太陽と同じ意味です。


これがもし仮に、太陽と同じように下のようになったとしたら・・・。

earth-2012.jpg


これだといろいろな「現在の文明システム」がグチャグチャになるはずです。
飛行機もまともに飛べないので、海外に行くなどの概念が消えるかもしれない。

そもそも、「方向って何のこと?」という話にもなりかねない気がします。

私が子どものころに放映していた『天才バカボン』のオープニングテーマの最初は、


「西から上ったお日様が・・・東へ沈〜む」


というものでした。

「天才バカボンの現実化」というのも、あながちありえないことではないかもしれないです。太陽の沈む場所が変わるという意味ではなく、「地球のどちらが東でどちらが西か実質的にわからなくなる」というような。

bacabon.jpg

▲ テレビアニメ「天才バカボン」(1971年)オープニングより。


もっとも、この歌ではこれに続いて、「これでいいのだ」という結論となっているので、まあ、それでいいのかもしれないですが(笑)。

もう少しこのことについて続けます。



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2012年04月11日



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(訳者注) 今回は、宇宙情報サイトのスペースウェザーの今日の報道紹介します。

内容は「太陽活動の最大期まであと1年なのに、まるで活動が止まったように太陽が静かだ」というようなものです。

下の写真は今朝の NASA が発表した今日(4月11日)の太陽の様子です。

sun-2012-04-11.gif


ご覧のとおり、「太陽で何の活動も起きていない」のです。

なんかこう・・・今頃の太陽というのは下の写真のような、派手なことになっているはずだ・・・と私なども 2010年頃までは思っていました。

sun-max.jpeg

▲ ちょっと前まで多くの人が想像していた「2012年の太陽活動」の感じ。


しかし、実際には一番上の写真のように「ほぼ何も起きていない日々」が続いています。

まるで「太陽が活動をやめた」かのよう。

どうにも、やはり「極小期」というような言葉もよぎってしまいます。
このあたりに関しては、昨年の11月に、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来

という記事を5回にわたって書いたことがありますので、ご参照いただければ幸いです。


それにしても、最近、NASA は、太陽についていろいろな懸念を持っているようで、先日も NASA のニュースリリースに、

SDO and STEREO Spot Something New On the Sun
太陽観測衛星が太陽の表面に「何か新しいもの」を発見した
 NASA 2012.04.09

というものがありました。

これは太陽表面の磁場の変化のことで、「太陽の何かが変わった」という感じのもので、もう少し具体的になったらご紹介したいと思います。

ところで、その際に NASA が発表した写真を見て、私は自分の過去の「とんでもないもの」との類似を見てしまって苦笑していました。これに関しては申し訳ないような話ですので、翻訳記事の下に書くかもしれないですし、やっぱりやめるかもしれません。

ちなみに NASA が発表した最近の太陽観測衛星 が撮影した太陽の「新しい磁場とコロナ」の写真がこれです。

SDO-STEREO-coronal-cells.jpg


では、ここからスペースウェザーの記事です。
記事にある太陽の写真はこの一番上に載せた「何も起きていない」ものです。



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