2012年09月18日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




太陽の顔が死んだ日に考える「私たちが夢見た 2012年の現実はこのような世界?」



(訳者注) なんだか、何を記事として選べばいいのだかわからないほど、いろいろなことが起きています。

海外の報道なんかを見ても暴動の話ばかりで、今回は、今リアルタイムで世界でどんな暴動が起きているのかを少しピックアップしておこうかと思います。中東カタールのアルジャジーラというメディアがありまして、同紙の中に「 In Depth 」というコーナーがあり、そこにまとめられていました。

それを後半でご紹介しますが、それは基本的に写真記事ですので、その前に昨日今日で気になったことを少し書いておきます。


「太陽の顔が死んだ朝」


毎日、太陽の写真を見るのですが、今朝の「太陽の様子」を見てみましたら、ちょっとイヤな感じの表情になっていたのですね(苦笑)。

coronal-hole-2012-09-17.jpg

Spaceweather より。太陽の、この目とか口のように見える黒い部分は「コロナホール」と呼ばれているところで、強い磁場のある場所(磁力線)が外に向けて開いていて、ここから太陽風と呼ばれる磁場のエネルギーが大量に噴き出しています。


上の顔は・・・グロテスク漫画の巨匠である日野日出志さんのキャラに出てくるタイプだとすぐ思いました。日野日出志さんの、どの漫画というわけではないですが、たとえば、 1970年頃の「蝶の家」の主人公とも似ています。下の人です。

hino-chou.jpg

日野日出志さんの絵には今も昔も拒否感を示す方も多いので、小さく小さく載せておきます。



あと、上の太陽は「死んだスマイルマーク」的な感じもします。

過去には笑っていたこともある太陽ですが、次第に死にはじめているのかもしれません。

sun-2010-smile.jpg

▲ 笑っていた頃。過去記事「「太陽が笑った」: 目は黒点で口は磁気フィラメント」より。


しかし、表現を穏やかにかえれば、「眠りにつく」というような感じもないではなく、あるいは今後進んでいくのかもしれない「太陽活動の低下」というようなことの予兆的なイメージも感じないではないです。

スマイルといえぱ、 NASA の火星表面写真の中に「スマイル」みたいなのがあったことを思い出しました。下の写真です。NASA が「スマイルみたいな」と表現しているだけで、そう見えるかどうかは人によると思いますけど。

mars-s1.jpg

NASA ジェット推進研究所のウェブサイトより。撮影されたのは 2008年1月。

他にもあります。下のは火星の全部違う場所です。

mars-face4.jpg

Space.comより。


ちなみに、タイトルに「太陽が死んだ」と入れまして、これでは何だか否定的な響きに感じられるかもしれないですが、 In Deep などの過去記事などに流れる中の「中世神秘学とオカルト」の話の流れとしては、

「太陽が死ぬことそのものが悲劇なのではない」

というようなことは言えます。

私は最近、「コーランの黙示録」というものを見つけて、「聖書の黙示録」と読み比べていたりしたんですが、読めば読むほど、疑問のようなものが次々と沸いてきます。

聖書に対しての疑念というか、疑問を初めて持ったのはたとえば過去記事の、

ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなもの
 In Deep 2012年04月08日

などでしたが、そこで、旧約聖書「創世記」の第1章 16-18節の、


神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。



を読んで、強烈な違和感を感じまして、なぜなら、何度も何度も書いて申し訳ないですが、「太陽と月はその大きさも役割も対等だから」です。

聖書には別件としてそのことが書かれているのにも関わらず、上の創世記には大きいほう小さいほうと書かれている。

これは天文学が発展した中世頃から現在までの(多分誤った)概念で、聖書が最初に書かれた頃には、上の部分の概念はなかったのではないかと思っています。もしかすると、現在流通している旧約聖書には「オリジナルではない記述」が存在しているように感じて仕方ありません、


下のイラストは、1788年頃に出版された「薔薇十字の秘密のシンボル」(Die geheimen Figuren der Rosenkreuzer)というラテン語の古書にあるものですが、この古書ではほとんどの図説でこのような「太陽と月」の対等の作用について描かれていて、そして、それを完成させるのが水星ということが描かれます。




では、太陽は「単なる地球の衛星なのか」というと、そういうわけでもないようで、ラテン語はあまりわからないですが、「人間(あるいは女性)こそが太陽である」という概念、あるいは理念、あるいは理想(いつかそうなりたい)が中世神秘学やアルケミーの世界にはあったのだと感じます。

それは下のようなイラストからも想起させられます。




この「薔薇十字の秘密のシンボル」は今はインターネットでダウンロードできます。こちらのページ(ドイツ語)の一番下にダウンロードリンクが示されています。 PDF 書類で50MB という大文書です。興味のある方はイラストだけでも眺めていると、中世神秘思想の理念のようなものが多少見えてくるかと思います。

それは「未来の人類」の真実でもありそうです。

まあしかし、そういう「未来の人類」とか、「未来の地球」だとか曖昧なことを言う前に、今、世界は現実の暴動で荒れ狂っています。

大きなものでは、中東からアフリカの反米運動、内戦も絡むアフガニスタンの暴動、中国の反日運動、そして、ロシアの反プーチン政権デモ、スペインやポルトガル、ギリシャなどの債務カットに関しての暴動など。


反米運動は下の範囲に広がっていて、さらに拡大する可能性があります。

20120916-anti-america.jpg

イスラム圏デモ、死者17人に エジプト220人拘束 豪州にも飛び火 (産経新聞 2012.09.16)より。


それでは、ここから、世界の暴動を写真で紹介したアルジャジーラの記事です。



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2012年09月16日



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(訳者注) 6月に書いた「全世界に現れる暴動の芽」という記事で、


太陽活動最大期の現在、以前の同じ最大期なら確実に暴動の嵐が吹き荒れていた時期ですが、今は太陽活動が弱く、個人的には暴動の嵐はそれほど大きくならないようにも思いますが、しかし、そのあたりも「未来」である以上はやはりわからないことなのかもしれません。



などと「のんき」なことを書いていましたが、結局、過去の太陽活動最大期と同様に、「どこもかしこも暴動だらけ」というようなことになってしまっています。

今現在が過去と同様ということは、今の状態が最低でも 2013年の夏頃までは続く(2013年の夏に太陽黒点数の最大期を迎えるという予測となっています)ということになってしまうのかどうか。


ところで、前回書きました記事、

伊勢神宮に立ち昇った「光の柱」。そして、メッカのソルトン湖に地下に眠る巨大火山に関しての追記
 In Deep 2012年09月14日

と関連して調べましたら、予想以上に興味深かったですので後半でご紹介します。

その前に先日書きました「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」の現実化の話です。



米国で発令されるすべての民間人への「退避勧告」


中東のイスラム社会圏でのかなりの広範囲に渡って起きている「反米」行動と、そして、それほど海外では注目されていないですが、中国での「反日」行動は拡大しているようです。

アメリカ国務省の領事局は9月15日に、スーダンとチュニジアにいるすべての米国人に対して、「退避勧告」を発令しました。長く闘争が続くスーダンはともかく、観光地であるチュニジアにこのような勧告が出されるのは珍しいことだと思います。

今回はまず、その「米国政府によるチュニジアからの退避勧告」を翻訳してご紹介します。

どうしてか?
これは、国名を変えれば日本人にも当てはまる内容だと思ったからです。

9月16日現在、日本の外務省の「渡航情報」では、中国について、

最近の日中関係の動きに係る注意喚起
 外務省 海外安全ホームページ 2012年09月16日現在有効情報

という情報が出ていて、そこには「注意喚起」という「危険度の最も軽いランク」として注意がなされています。「自らの安全確保に努めてください」というような警告度の弱い勧告です。

日本の外務省による海外渡航情報で最も重いものは「退避勧告」で、たとえば、下のような表現(現在のイエメンの例)となります。


我が国は、イエメン全土に対して、「退避を勧告します。渡航は延期してください。」の危険情報(退避勧告)を発出しています。ついては、イエメンに滞在されている方は、直ちに国外等の安全な地域へ退避するよう、強く勧告します。また、同国への渡航は、目的の如何を問わず延期するよう、強く勧告します。



冷静に考えれば、現在の状況ですと、日本人の立場として考えれば、上の「危険なイエメン」と、外務省によれば「若干危険な中国」のどちらが(繰り返しますが、「日本人として」です)危険かというと、さほど差はないか、あるいは「逆転する」と思われるわけで、外交上、日本は東アジア諸国に高い渡航危険情報を出せないでしょうが、個人的には中国は上のイエメンと同じように考えても差し支えないと思います。

これは誰が良いとか悪いとかいう問題ではなく、「状況には状況に応じて動いたほうが懸命」というだけの話ですが、このあたりは、先日、別件で書きました、

殺され続ける詩人シナ
 2012年09月12日

という記事の中の、私の記述ではなく、山本七平さんの扇動の理論に関しての抜粋部分をお読み下さるのもよろしいかと思います。


上の記事に出てきた、シェークスピアの芝居の中にあるという「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」という〇〇が現在拡大しつつあります。〇〇は、暴動などの起きている国によって違いますが、たとえば、中国の反日行動などでも、「〇〇は日本人」などというだけでは収まらない感じもあります。昨日などは、

日本政府が尖閣諸島の国有化を決めて初めての週末となる15日、中国全土のおよそ40カ所で反日デモが行われている。デモ隊は一部で暴徒化し、警察当局を攻撃するなど、当局の制御が利かない事態も起き始めている。(フジテレビ系(FNN)報道より)


上の「警察当局を攻撃するなど」のように、何でも「〇〇」になる瞬間というものが暴動には存在します。

ただし、これが進みすぎると「〇〇」が体制そのものとなっていき、「天安門事件(振り出し)に戻る」というようなこともなくはないかもしれないです。

反日デモそのものは中国では日常的な行事で、定期的に発生します。前回は 2005年のものが記憶に新しいと思いますが、その2005年の中国の反日暴動の時には、中国のために技術指導や農業指導をしていた人たちも襲撃されてしまったというようなことがあり、まあ、現実として「顔や外見でその人のやってきたことや、考え方がどんなものかわかるわけもない」ということがあり、そこで扇動された人たちの理論は、

「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ

ということにならざるを得ないです。
このあたりは理想論ではどうにもならないです。

そして、これは一種の「熱狂」ですので、理性で止められるものでもないです。

さらには、上の記事で抜粋した山本七平さんの文に、


扇動された者はあくまでも自分の意志で動いているつもりだから、


という部分がありますが、暴動になると上のような思考になる人が多くなり、「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」の自己の考え方に陶酔するあまり、

「〇〇をやっつければやっつけるほど素晴らしい」

という帰結にさえなりやすいです。

簡単にいうと、中東の場合ですと、「視界に入ったアメリカ人とアメリカ製品は全部やっちまえ」というだけでは済まない、と。中国なら「視界に入った日本人と日本製品は全部やっちまえ」というだけでは済まない。そして「〇〇の対象は拡大し続けて」何だかわからなくなってくる。

過去の歴史を見ていると、最初は「目についたものをやっつける」だけで終わりますが、そのうち「探すように」なります。つまり、探してでもやっつける。サーチ&デストロイという戦争用語がありますが、そうなっていくことが多いです。

また、上の記事に書いたように、扇動されている人はそれに気づいていないので、仮に指摘をしても「むしろ怒って気勢が上がるだけ」ですので、指摘は意味をなさないです。


ずいぶん昔、中国ではなく東南アジアですが、ある国で小さな暴動(政治的なものではなく、集団の喧嘩)に巻き込まれたことがあり、その時、「あっという間に集団の感情が高ぶっていく」という光景を目にして、「いや、すごいもんだな」と思いました。その時は夜で、私も酔っ払っていたので、あまり怖くなかったですが、翌朝目覚めた時に「ちとヤバかったかも」と思ったことがあります。拳銃とか出している人もいましたからね。


というわけで、米国務省領事館の警告情報の告知です。

あくまで私の個人的な考えですけど、この「チュニジア」という国名を変えて読んでくださると現在の日本人の対応に応用できるかと思います。



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2012年06月29日



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この1週間だけで全米各地の 1000地点において観測史上の高温記録を塗り替える
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(訳者注) 日本でも地域によって違うと思いますので、日本列島全体としてのことはわからないですが、私の住む関東地域は、最近、一種の「寒さ」を感じる気候が続いています。

特に、早朝の気温は肌寒いというのを通り越していて、寒いです。

7月近くになって寒さで目がさめるというのもアレですが、しかし、世界全体として見ると、「異常に暑い」という地域のほうが多いことに気づきます。


今日ご紹介するのは、今朝、米国でいっせいに報道されていた「米国で 1000観測地点で高温記録更新」というものです。

6月のはじめにアメリカ海洋大気庁( NOAA )が、「今年の春は、米国史上で最も高温だった」ということを発表していますが、具体的には、1895年から計測され続けている歴史を持つ米国全土の観測気温との比較で、

2012年5月の気温は歴史上で2番目だった

ことと、

2012年の春(3月〜5月)の気温は米国の観測記録で1番高温だった

というものでした。

簡単にいうと「今年のアメリカは暑い春だった」ということになるようです。

下の図は NOAA の発表した今年の春の気温比較に、注釈を入れたものです。

us-temp-2012-spring-02.jpg

▲ 赤くなればなるほど「平年より高温」で、青くなればなるほど「平年より低温」となります。青の場所は1地点だけあるようなのですが、この地図からはわかりません。特に中央から東側は真っ赤(異常な高温)です。


そして、今回の「1000地点で高温記録を更新」というニュースを見る限り、アメリカの高温は続いているようです。現在、アメリカでは非常に大きな山火事が発生していますが、無関係でもなさそうです。


us-cnn-06-29.jpg

上の写真は、米国 CNN の「コロラド州の山火事で3万2000人が避難 鎮火の見通し立たず (CNN 2012.06.27)」より。山火事の煙の向こうに赤く染まった太陽が見える写真です。

上の記事では、


同日のコロラドスプリングスの気温は38.3度を記録。

同州ボルダーの気象当局者によると、州内ではこの1週間、山沿いでも湿度が10%未満という非常に乾燥した天気が続いている。雷雲が発生しても風ばかりが強く、雨は少量にとどまっている。



とのこと。
これは自然鎮火の難しさを物語る部分でもあります。


全体としても高温が目につく世界


日本の気象庁のサイトの中に、全球異常気象監視速報というページがあります。

これは、1週間ごとの全世界の気温と天候について、「平年と比べて異常な地域」があれば、その地点を示してくれるものですが、2012年6月の1ヶ月間を見ると全体としては「高温」と「多雨」が目につきます。

下に貼りますが、どうしても表示できるサイズは小さくなりますので、感覚的に見ていただければ幸いです。
見方は下の表に照らし合わせて、色で見るだけです。

zenkyuu.png


06-1.png

赤いところが「異常高温」で、パッと見ただけでも、それが一番目につくということがおわかりかと思います。



まあ、そんなわけで、太陽活動が弱まっているという状況の中で、なぜか世界は高温化の様相を見せている部分もあるわけですが、その代表的な国といえるのがアメリカです。


ちなみに、今回の報道、最初は「季節としての高温記録」だと思ったのですが、読むと、そうではなく、年間としての高温記録が夏前に破られているということのようです。

コロラド州やカンザス州などでは、この数日、ずっと 44度前後の猛暑が続いているような場所も多いようです。これは、8月とかならあり得るらしいですが、まだ6月ですからね。

そして、シアトルという町のあたりだけが「寒かった」のだそうです。

それではここから記事です。
USA トゥディより。



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2012年06月22日



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20世紀初頭に初めて黒点理論を提唱した旧ソ連のチジェフスキー博士の理論に「宇宙線の存在」を重ね合わせてみる試み

Alexander_Chizhevsky  Александр Леонидович Чижевский

▲ アレクサンドル・チジェフスキー博士( Александр Леонидович Чижевский / 1897年2月7日- 1964年12月20日)。 Russian cosmism より。
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(訳者注) 宇宙関係のサイト「メッセージ・トゥ・イーグル」を見ていると、アレクサンドル・チジェフスキー ( Alexander Chizhevsky )という名が出ていて、久しぶりにこの名前を目にしました。

この人は 1897年に生まれて 1964年に亡くなったロシア(あるいは旧ソビエト)の科学者で、世界で最初に「黒点と人間の精神活動」についての相関関係をまとめた人です。チジェフスキー博士のことを初めて知ったのは、3年くらい前のヤスの備忘録の記事でしたが、その後、自分でも興味を持って、調べていた時期がありました。


最初にそのチェゼフスキー博士についてご紹介しておこうと思います。日本語での通常のプロフィールはほとんどないようですので、英語とロシア語での Wikipedia を要約しておきます。


アレクサンドル・チジェフスキー

旧ソビエト連邦の国際的な科学者。

太陽が生物に与える影響に関しての学問「ヘリオバイオロジー ( heliobiology ) 」を設立。また、生物学的実体上の大気のイオン化の影響に関しての研究「エアロ・イオン化」 ( aero-ionization ) もおこなった。

また、博士がおこなった、コスモバイオロジー(宇宙生物学 / cosmo-biology)、生体リズム( biological rhythms )、そして、ヘマトロジー(血液学 / hematology)などについての研究も現在では注目に値すると言われる。

そして、最近になって最も注目されている博士の研究として、11年周期の太陽活動と地球の環境変化の関係、そして、太陽活動と人間の活動の関係の研究である。



とあります。

チジェフスキー博士の研究で、最初に出てくるのが学問の分野としての「ヘリオバイオロジー」というものなのですが、これは直訳すると「太陽生物学」という意味になると思うのですが、調べると、現在の公式な学問のジャンルには存在しないようで、チジェフスキー博士のこの分野の学問は途切れてしまったようです。

その後に続く「生物学的実体上の大気のイオン化の影響」というのは自分で訳していて意味がよくわからないのですが、何となく魅力的な妖しい響きを感じる部分はあります。

そして、その後のコスモバイオロジー(宇宙生物学)生体リズムヘマトロジー(血液学)は、それぞれ現在にまで続いており、特に宇宙生物学は、 NASA を始めとする宇宙探査の研究施設での「最大級の学問」といっていいと思います。


bio.jpg

▲ 生体リズムでよく使われる図の一例。





▲ 過去記事「最近のカオスな太陽データから考えるいろいろなこと」より、チジェフスキー博士が1920年代にまとめた「太陽黒点と戦争や社会暴動の推移の変化の一致」を現したグラフ。下の太い線のほうが太陽の黒点数で、上の細い線は世界で起きた軍事と政治暴動の数。オリジナルの論文は、こちらにあります。




宇宙と人間の関係を追求した20世紀初頭のロシア宇宙主義


そして、今回、調べている中で初めて知ったのですが、このチジェフスキー博士は、「ロシア宇宙主義」という一派の代表的な学者だったようです。

ロシア宇宙主義の簡単な説明は、日本語の Wikipedia にもあります。


ロシア宇宙主義

20世紀初頭のロシアで発生した宇宙を中心とした哲学的・文化的運動である。
ロシア宇宙論とも呼ばれるが、いわゆる宇宙論とは直接の関係はない。

ロシア宇宙主義は自然哲学を基盤として宗教と倫理学の要素を組み入れたもので、宇宙と人間の起源・進化・未来の歴史と哲学を扱う。西洋と東洋の哲学的伝統の要素を組み合わせ、さらにそこにロシア正教の要素も組み入れている。

ロシア宇宙主義の多くの考え方は後にトランスヒューマニズムへと発展した。



ここにでてきた「トランスヒューマニズム」という聞き慣れない言葉は以下の説明のようです。


トランスヒューマニズム

超人間主義などと訳される。新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である。

また、トランスヒューマニズムは人間の機能拡張やその他将来の科学技術の開発・使用により、将来起こりうることを研究する学問でもある。



ここに至って、「ははあ・・・ロシアだなあ」と、先月の過去記事を思い出しました。

5月の連休くらいに、

ロシア軍の最終兵器: 通常の人間を超人にするサイコジェネレーターや細胞の電極に作用する周波数兵器
 In Deep 2012年05月04日

というものをご紹介したことがあります。

そこで取り上げたロシアの記事には、このようにありました。


4月12日のロシア新聞では、超心理学専門家アレクセイ・サヴィン中将の「作戦第 10003号」に関する秘密情報について書かれており、これは普通の人間が超人になれる未来兵士のコンセプトがあったとされている。



というもので、このあたり、上のトランスヒューマニズムの「新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようとする試み」というあたりを彷彿させます。

トランスヒューマニズムは戦争のための学問ではない」と思われるかと思いますが、歴史上の多くの学問もそうでした。戦争兵器のために研究されていたものではないものでも、「ある人にとっては兵器に転用できるように見える」、あるいは「兵器に転用したいと思う」ということです。

核兵器なんてのはその最たるものかもしれません。あるいは、現代ではさらにそれを上回る「兵器として研究されたわけではない」様々な科学が兵器に転用されています。

まあ、どんな有用な科学でも「使う人次第」というのは本当にその通りで、このあたりは今後も含めて何とも言えないです。


さて、話が逸れましたが、このような「ロシア宇宙主義」というところから始まった中で生まれたチジェフスキー博士の「太陽黒点理論や、あるいは、「宇宙と人間の関係」を見つめ直す試みですが、最近の In Deep の記事では、この「太陽活動と人間の精神関係」というものに関して、そこに「宇宙線と人間の精神」というものの関係を見ざるを得ないという形となってきています。


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2012年06月18日



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昨日の記事「消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」」の続きというか、前半部分の宇宙人のほうの話はともかく、後半の太陽についての補足のような感じです。


ところで、昨日のタイトルの後半は、

消えていく「母なる太陽」

となっているのですが、この「消えていく」という修飾がかかる単語が曖昧だと気づきました。

ちょっとわかりにくいかもしれないですが、「消えていく」のは、「太陽」のほうではなく、「母なる」のほうとして書いたものです。

太陽が消えるわけではなく、「母なるという修飾のつくような太陽」が消えていくと。

昨日も書きましたが、私たちはどうもこれまで、「太陽」という存在を他の天体と比較しても過大に持ち上げていたことに気づいたりするわけで、(あくまで概念として)「太陽も月と同じ地球の衛星」であるということと、そして、「母なる大地に準じるような言葉(母なる太陽、のような言葉)が、少なくとも日本語には存在しないあたりから考えると、太陽への過大評価としての「母なる」という意識を持たないほうがいいのではないかというような意味でした。

太陽はもっと私たち人類と同じようなもの、あるいは、友だちのようなものかもしれない、と。

ところで最近、本当によくいろいろな夢を見るのですが、昨日も印象的な夢を見ました。
そのことをちょっと先に書きます。



夢で見た3つめの太陽と、世界中で増える「ふたつの太陽」の目撃談


昨日、太陽の夢を見ました。

それも自分が書いていたことと同じような意味でした。
どういう意味かというと、

夜に、昼の太陽が出ている

という夢でした。

しかも、夜空には「太陽が3つ」出ていて、そのうちのふたつは「月と太陽」だと理解できるのですが、もうひとつの太陽が何かわかりません。

「3つ目の太陽って何だろう?」

と夢の中で考え込んでしまい、そのまましばらく3つの太陽を見ていたのですが、夢の中で用事があり、見るのをやめて走りました。時計を見ると、午後8時13分でした。


夢で見た、ひとつめの太陽が「月」、ふたつめの太陽が「太陽」だとすると、もうひとつの太陽は、それらではないということになるのですが、そういえば、以前、

太陽の横に写る「もうひとつの太陽」について沸騰する議論
 2012年05月24日


という記事を書いたことがありますが、あの後も現在に続くまで YouTube などを中心に「ふたつの太陽」の記事、または投稿の数がものすごく多いです。

いっときの「謎の音」と同じように、一種のブームになっているような感もありますが、YouTube で「 two suns 」などのキーワードで検索すると、たくさん見られると思います。

そんな中で、誰がご覧になっても、かなり印象に残ると思われる動画があります。幸いなことに、日本人の方の投稿のようで、場所も日本で説明も日本となっているので親しみがあります。


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2012年06月04日



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(訳者注) ロシアの国営通信社のイタル・タス通信が報じたもので、6月4日からモスクワで、世界で初めてとなる「宇宙天気が人間に与える影響を議論する国際会議が開催されている」という報道をご紹介します。

参加国は、米国、日本、ベルギー、ドイツ、イスラエル、インド、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャンという構成となっていて、日本人科学者も会議に参加するようです。

主催国のロシアからは14の宇宙研究センターからの専門家が参加するという大会議となるようです。

宇宙天気に関しては、 In Deep でも、米国の宇宙天気サイト「スペースウェザー」からご紹介することも多いですが、今回の国際会議はその重要性をさらに再確認させるもののように思います。


全然関係ない話ですが、今回これらの記事を探すためにロシアのメディアをいくつか見ていたのですが、今日の国営のイタルタス通信では、ちょうど私が見たときのトップの報道は、「日本の首相、内閣改造を発表」というものでした。

nai-kack.jpg

▲ 6月4日のロシア国営イタル・タス通信サイトのトップ。


その他にも、東京市場の株価が年初来安値を更新したことも「速報」として報じられていました。

実際、ロシアの国営に近いメディアでは日本に関しての報道は大変に多いのですが、これほど速報でいろいろと報じられているとは知りませんでした。

いろいろな他の国の報道から見る「自分の国」というのは、客観的な不思議さを感じさせることもありますし、あるいは、楽しく感じることも不快に感じることもありますが、視点が違うことも多いので興味深く感じることもまた多いです。


では、モスクワで開催される「宇宙天気と人類」に関しての国際会議の記事はここからです。



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2012年06月01日



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(訳者注) 今回の記事は、先月の17日に書きました、

5月17日に地球の周囲で何が起きていたのか?
 In Deep 2012年05月21日

の原因がわかったという報道です。

その時のグラフは下のものです。



このグラフは、宇宙線の中性子を検出しているものなんですが、「突然、中性子レベルが上がるって何なのだろう」と思っていたのですが、その説明が NASA などからなされていましたのでご紹介します。


ところで、太陽活動について、また国立天文台が驚くような発表・・・というか、まあ、このブログでは何度もふれていることではあるので驚いていてはおかしいんですが、今朝の下の報道。

日経新聞の速報として報じられていたものです。


太陽活動が20年で次第に低下 国立天文台とNASA発表
日本経済新聞 2012年05月31日

国立天文台と米航空宇宙局(NASA)の研究グループは31日、太陽の活動がここ20年で次第に低下していることが分かったと発表した。今後もこの傾向が続く可能性があり、過去に地球が寒冷化した時期と似た状況になるかもしれないという。

(中略)

太陽は約11年の周期で活動が強まったり弱まったりする。過去20年をとおしてみると、太陽の高緯度地域の電波強度は96年と2008年に強まったが、08年は96年の約7割にとどまった。

また、太陽の北極と南極で活動周期がずれていることも判明。11年周期が保たれている北極では現在、電波強度が弱くなっているが、南極は強いままだという。南半球では、高緯度と低緯度の地域でも周期がずれる傾向が見られるという。



太陽活動の低下というのは、推測や研究の中での説としては今まであったものの、観測でそれがはっきりと示されたという意味は大きいかもしれません。

昨年、この「太陽活動の低下」について何度かに連続して書きました「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来」というシリーズをリンクしておきます。

もちろん、これからの世の中がこのようになるという意味ではなく、「かつては」そうだったというだけです。歴史も時代も進んでいく中で、必ずしも歴史が繰り返すのかどうかはわかりません。







それにしても、左のサイドにある「アクセスの多かった記事」を見ると、この5月は「太陽関係」の記事を多く読んでいただいていたようです。

まあ、日食なんかもありましたし、6月6日には「金星が太陽面を通過するというイベント」などもあって、そういう意味でも、太陽に注目が集まりやすい時期だったのかもしれません。

前回の金星の太陽面通過は、8年前だったようです。
当時の下の動画が残されています。



▲ 2004年6月8日の金星の太陽面通過の様子。


しかし、イベントが終わった後も、長く、あるいは永遠に私たちは「太陽活動と共に生きていく」(あるいは、太陽活動の中で死んでいく)ということにはなるわけで、太陽も、あるいは月も結局、すべての人生で共に生きていくということのようです。

・・・まあ、というか、それを言い出したら、水星も火星も金星も木星も土星なども全部そうなのかもしれないですけれど。


では、ここから、5月17日の謎の解明について。

なお、文中に出てくる「 GLE 」というものについては、日本語の単語としては存在していないようですが、説明は独立行政法人 放射線医学総合研究所のサイトなどにありましたので、抜粋しておきます。


太陽フレアの影響が地上まで及び、地上での二次粒子(中性子)の線量率が短時間で明らかに上昇したケースがいくつか観測されています。

こうした事象は"Ground Level Event ( GLE ) "と呼ばれます。



とのことで、難しいものですが、太陽から出た粒子が地球の大気との衝突し、その中性子が地球に降り注ぐというもののようです。

今回の現象は、この GLE という現象だったようです。



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2012年05月21日



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今日、宇宙線のリアルタイムグラフを見ていましたところ、5月17日に「宇宙線量が瞬間的に増大した」という現象が観測されていたことに気づきまして、そのことを少し書いておきます。

05-17-s1.jpg

▲ オウル大学(フィンランド)宇宙線観測リアルタイムグラフより。下に、日本語の解説を入れたグラフを掲載します。


その前にちょっと書いておきたいことがありますので、書かせていただきます。



ラーフ様の怒りの中で考えた「日食の物理的意味」

金曜の夜に記事をアップした後、土日と神奈川の山奥のほうに行っていました。

その場所が、携帯だとかインターネット(Wi-Hi)だとかが通じる場所がどうかよくわからなかったのですが、いちおう持って行ってみると、携帯も Wi-Hi もどちらの電波も届いていませんでした。

そんなわけで、丸二日ほど電話もオンライン情報もない生活をしていたんですが、情報がないというのは気楽は気楽で、「大戦争とかが始まってもわからなくて、なんだか平穏だよね」などと話しながらも、山奥で3日間過ごしていました。

ところが、帰ってきてみると、この土日あたり、この In Deep はサーバ障害で閲覧できなくなっていたことを知るのでした。

ブログ全体が落ちたのならともかく、ちょっと笑ったのは、下のような障害情報が表示されていたのでした。


■ 障害内容
時間:2012年5月20日 11:30 -
対象:
・ホスト名がoとpで始まるブログについて、閲覧及び投稿等ができない状態。
・原因:ネットワーク障害及びサーバー障害



In Deep の URL は「oka-jp」で始まるもので、つまり「ホスト名がoとpで始まるブログ」に入っており、ピンポイントでネットワーク障害の影響を受けてしまったようです。

ちょうど、山奥に行く前に投稿した記事が、

日食の前に知っておきたい太陽系の構図。そして神話のラーフとケトゥ。あるいはニビル
 In Deep 2012年05月18日


というもので、「古来、日食とは不吉なものであります」などと書いてしまって、どうやら、ラーフ様のご機嫌を損ねたようで、速効で罰が当たったようです。


そんなわけで、やや反省しつつ、今朝の日食の時は、なるべく太陽を見ないようにして、朝日と反対側のベランダで暗くなっていく街の様子を見ていたのですが、その時に「ふと」思ったのが、日食というイベントの中で物理的に起きうる現象としては、


・いつも地球に届いている太陽の中心からのエネルギー(そういうものが存在するなら)が月に遮られて「今日だけ」届かない


ということがあるよなあ、と思い、さらに、地球全体ではなく地表という意味では、


・いつもその時間(今日なら朝)に届いている太陽の中心からのエネルギーが月に遮られて「今日だけ」届かない


というふたつの意味があるのかなと感じます。

こんなことを思い出したのは、3年以上前のウェブボットの日本語版にこのように解説があったからです。解説は、ヤスの備忘録のヤスさんによるものです。

以下、抜粋させていただきます。

これは、下の文言ではじまるクリフ・ハイのエッセイに対しての解説です。


非対称型言語傾向分析報告書(ALTA レボート) 909 パート1
ウェブボット 2008年11月9日配信

2012年12月21日、午前11時11分に太陽系は天の川銀河の黄道平面を通過する。これにより、太陽と地球は銀河中心と一直線で並ぶことになる。このため、地球にはかつてないほどの量のエネルギーが宇宙から降り注ぐことになるはずだ。

宇宙から、まだ発見されていない未知のエネルギーが太陽活動に大きな影響を与えている。黒点が消滅していても活動が衰えない理由がこれであろう。いまでは太陽とその他の惑星が磁束管を通してエネルギーを交換していることが科学的に明らかになっている。この関係を太陽と銀河系の関係に拡大したとしてもさほど無理がないはずだ。



実際のエッセイは大変長いものですが、クリフ・ハイは、上のように太陽系の位置と地球の活動などに関してのことを書いていて、その解説の中に、「銀河中心から「光のようなもの」が地球に向かって照射されているのが最近発見された」という 2005年の発見の情報と共に、ニューエイジの研究者であジョン・ジェンキンズさんという人の話を引用していて、それは次のようなものでした。


「銀河中心から「光のようなもの」が地球に向かって照射されているということは、地球はこの「光のようなもの」の照射を 26,000年間ずっと受け続けているということを意味している。

そして 2012年 12月 21日に地球と太陽、そして銀河中心が直列するというのであれば、「光のようなもの」の照射は太陽によって阻まれ、この日だけ地球には到達しなくなるということではないのか。

これは、電子レンジなどの家電の電源を一瞬でも抜くと、日付はすべてリセットされてしまうが、これと同じような現象ではないのか。 つまり2012年12月21日に起こることは、何かが根本的にリセットされてしまうような現象ではないのかということだ」。



というものでした。

まあ、こういう銀河の中心(マヤ文明でいうフナブ・クー)エネルギーが存在しているかどうかという話はともかく、上のくだりの、


> 地球はこの「光のようなもの」の照射を 26,000年間ずっと受け続けているということ


という部分を思い出したわけなのでした。

この「銀河中心」を「太陽の中心」と置き換えると、ずっと地球に照射されていたエネルギーのようなもの(が存在するならば)、日食などで太陽の中心部が月によって隠される瞬間というのは、そのエネルギーが遮断される瞬間なのかもしれないなあ、と。

皆既日食の年代を少し並べて、その後、数年、数十年でどういうことが起きたのかを考えてみるのも面白いかもしれないと思ったりした次第です。

ちなみに、今回のを含めて、日本で直近の金環食と皆既日食の起きた日を並べておきます。
日本の本土の多くの地域で見られたものに限りました。



日本の皆既日食 年表

2012年05月21日 金環日食
1963年07月21日 皆既日食(日本本土で見られた20世紀最後の皆既日食)
1852年12月11日 皆既日食(京都で中心食)
1839年09月08日 金環日食
1742年06月03日 金環日食(京都で中心食)
1730年07月15日 金環日食(京都で中心食)
1210年12月18日 金環日食(京都で中心食)
  975年08月10日 皆既日食
  628年04月10日
  248年
247年(卑弥呼が死亡したとされる年)


これ以前の記録はなし。




こう並べると、太陽の「中心」が月に隠れるというイベント自体は多いものではないことがわかります。

どうでもいいですけど、「日本本土で見られた20世紀最後の皆既日食」の1963年7月21日は、私は臨月の胎児としてお腹の中にいました。そのまま頭がおかしな人間として生まれたのもラーフ様の罰ですかねえ。

生まれる以前から罰当たりだったようです。


さて、そんなわけで、日食の話を少し書いたのですが、タイトルにした「5月17日の宇宙線」について書いておきます。

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2012年05月18日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。







▲ 9年前の 2003年に発生したここ近年で最大の太陽フレア。中央左下の光っている部分。


(訳者注) 最近、なんとなく、大手メディアの記事や見出しの雰囲気が様々な方面に対して「危機煽り系」となっていることは感じているのですが、昨日、各社メディアでいっせいに下のような記事が出ました。下の毎日新聞のものです。

太陽:大規模爆発が発生の可能性 京大教授ら突き止める
 毎日新聞 2012年05月17日

これは日本人研究者が発見したということで大きく報道された面もあるのでしょうが、その後、海外でも大変に大きく扱われていました。

その京都大学の研究チームが科学誌ネイチャーに掲載した内容の概要が、ネイチャーのニュースリリースに掲載されていますので、ご紹介します。

その前に、そもそも「巨大な太陽フレア」を私たちが気にする理由というのは何なのか、ということを書いておきたいと思います。メディア等では「スーパーフレア」つまり、「超巨大な太陽面の爆発」という威圧的な言葉が独り立ちしている感があるのですが、このあたりを冷静に歴史を振り返ってみることにします。




キャリントンの嵐に見る巨大な太陽フレアの地球への影響

過去記事で、記録にある上での最も巨大な太陽フレアについて記事にしたことがあります。


1859年の規模の「超」太陽嵐がもし現代の世の中に発生したら
 In Deep 2010年10月20日


上の記事に出てくる「キャリントンの嵐」という言葉はネイチャーの記事にも出てきますが、そのような巨大な太陽フレアの脅威というものがどういうものかということを歴史から見てみます。

その年、つまり1859年を、たとえば、Wilkipedia で「1859年の年表」を見てみますと、下のようになっています。赤い字は私が入れたものです。

1859-01.png


153年前の 1859年の 8月28日に観測史上で最大の太陽フレアが発生し、これによって、


・キューバなどの赤道付近でもオーロラが観測された
・西欧で当時整備されだしたすべての電信システムが止まった


ということが起きました。




▲ 上の年表にある、9月1日に初めて太陽フレアを観測したリチャード・キャリントン氏と 1859年に彼が書いた黒点のスケッチ。


しかし、上の年表を提示した理由は、むしろ、その下に注目していただきたいからです。
それだけの「この世の終わり級」の太陽フレアが発生した後も、


9月6日(安政6年8月10日) - 仏国初代駐日総領事ベルクールが江戸に着任
9月7日 - 英国でビッグ・ベン運用開始



と、世の中は普通に進んでいっています。

つまり、「やられた」のは電気電信システムだけだったので、世の中への影響はとても限定的でした。当時の生活は世界の多くは電気や電信にそれほど頼っていなかったので、「電気システムが消えても関係ない」ということだったのです。


しかし、逆にご想像いただければわかると思いますが、現在の世の中が、どれだけ電気システムや通信システムに依存しているかを考えると、確かに今の世の中に同じような太陽フレアが来た場合、それは大変な影響だとは思います。

その影響は実は、最近、しばしば北朝鮮の関係で取り上げていた「EMP 兵器(電磁パルス兵器)」と同じような現象となるはずです(インフラへの影響が似ているため)。

参考までに、過去記事、

「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 In Deep 2012年04月17日

から、「現代社会に EMP 兵器が使用された場合に起こりうること」を記していますので、抜粋しておきます。超巨大な太陽フレアが発生した場合も EMP 攻撃の際と同じように下のようなことになると想定されます。


・電力送電網のクラッシュによる完全な停電
・通信システムの崩壊
・放送網(テレビ、ラジオ)の崩壊
・インターネットシステムのシャットダウン
・電気システムに頼るインフラの停止
・コンピュータシステムの停止
・移動手段(車、電車等)の停止
・コンピュータに依存する軍事システムの停止
・コンピュータに依存する政治システムの停止
・コンピュータに依存する医療システムの停止
・移動手段とコンピュータに依存する物流の停止


つまり、「電気や通信に頼っている文明」が危うくなるということになります。

これに関しては、1859年と同様かそれ以上の規模の太陽フレアなどの磁場の放出現象が起きて、その磁場の嵐が地球にダイレクトに向かった場合は、「ほぼ必ず」そうなると思います。なぜなら、送電システムというのは、各所に分散された電圧変圧器を持ちますが、全国すべての電圧変換器を「磁気嵐に耐えうる装置にする」ことは多分、不可能だからです。

また、米国国家安全委員会等の試算ですと、復旧に最大で数十年かかるとされています。


それを除けば、太陽フレアというのは「爆発」という名前から印象されるような「人間が太陽光線に焼き尽くされる」というようなものではなく、人間や生命そのものに危機を与えるというものとは違うはずです。規模にもよるでしょうけれど、スーパーフレアとはそういうものです。

ただ、太陽フレアだけではないですが、巨大な磁場の来襲は、「一瞬にして世の中が原始の世界へ戻ってしまう可能性」は常に含んでいると私は思います。


なお、このネイチャーにあるほどのスーパーフレアが仮に発生するとしたなら、数日前より「それまでに見たこともないような巨大な黒点群が連結した状態で太陽表面に現れる」はずですので、予測は可能だと思います。

しかし、地球で太陽観測がはじまって以来、そのような黒点が観測されたことはないですので、私本人としては「私たちの太陽にそのようなスーパーフレアが発生する可能性は、少なくとも直近ではあまりないのでは」と考えています。

もっとも、先日の記事、

活動を始めない太陽とそこから思い出すウェブボットの「太陽の病気」の記述
 In Deep 2012年05月16日


に書きましたように「太陽の病気」というフレーズは確かにあり、何が起きてもそれは現象として、起きたのならそれはそれで仕方ないと思います。


ここからネイチャーの概要の翻訳です。

ちなみに、今回の観測結果はケプラーが観測した「8万3000個の恒星」が調査対象で、「そのうちの148個の恒星でスーパーフレアを確認」ということですので、「全体の 0.2パーセント」となり、比率、あるいは確率としては非常に低いです。しかも、その時間的間隔は「数十億年」に及びます。

なので、現実の今の生活と結びつけて考えるには多少厳しい面も感じないではなく、そのあたり、今後、論争が起きる余地もあるように思います。

ただ、実際面の脅威ではなく、学術的な発見としては大変に意味の大きなものです。



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2012年05月16日



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(訳者注) 数日前の 5月11日頃から、メディア各紙で久しぶりに「太陽黒点」の話題が取り上げられていました。

それは、「モンスター級の巨大黒点が太陽に出現した」というものでした。

AFP の5月11日の記事を抜粋します。


太陽に巨大な黒点群、大規模フレアの前兆か NASA
AFP 2012年05月11日

ar-1476-01.jpg

米航空宇宙局(NASA)は9日、太陽の黒点群1476の画像を公開した。

この黒点群は幅10万キロ以上におよぶ巨大なもので、Mクラスの太陽フレアでひび割れており、さらに大規模な爆発寸前にあるとみられる。黒点群の「ベータ・ガンマ・デルタ磁場」にエネルギーが蓄積されており、最大級のXクラスのフレアとして放出される可能性があるためだ。

爆発が起きるのは数日後と考えられるが、黒点群は地球側にあるため、地球にも何らかの影響を及ぼす恐れがある。



スペースウェザーを毎日見ているため、このニュースも前日に見て知っており、ご紹介しようかどうか迷ったのですが、最近の太陽活動の「縮小」ぶりを見ている中では、「今回も大きな動きなく去って行く可能性のほうが高いのでは」と判断して、特にふれなかったのですが、実際、それからの数日、まったくといっていいほど目立った活動を起こさずに太陽黒点 1476はまた地球の裏側へ去ろうとしています。


hmi200-1476.gif

▲ 5月16日現在の黒点群 1476 。右の赤い丸の中です。明日にも地球の裏側に消えていきます。


しかし、確かに私自身、「大きな動きはないだろう」と思っていたとはいえ、それでも、その想像以上の「静けさ」でした。たとえばMクラスくらいのフレア程度は発生させるだろうとは思っていたのですが、実際のこの太陽黒点1476の活動は、その予測よりはるかに低いものでした。

下のグラフはアメリカ大気局(NOAA)の太陽フレア活動のグラフです。日本語を付記しました。


x-ray.png

▲ 怪物級の巨大黒点群 1476が発生させた直近の最大のフレアは、5月13日のCクラスのフレアまで。Cクラスのフレアというのはいわゆる「小さな太陽フレア」で、通常の太陽活動期でも一日に何度も放出されるレベルのフレアです。

Cクラスのフレアが最高のまま歴史的な巨大黒点は地球側から去ろうとしています。


それにしても、太陽活動が弱いです。

これは、実際の太陽を見ていても気づきます。

私は2年くらい前から太陽をたまに直視するんですが(真似されないでくださいね。基本的に目に悪いです)、それで太陽活動の大きさを判断したりしていました。もちろん、単なる個人の感覚の話です。

夏も近づいて気温も上昇してきているこの時期だと、ふだんはそろそろ「直視できなくなるほど」の太陽の輝きとなっていくものなのですが、現時点でも太陽は短い時間なら直視できるほど、その光線は弱く感じます、冬の太陽のようなんです。

まあ、こういう感覚的なことを別にしても、実際に今回の黒点の例に見るような、異常な太陽活動の弱さというものと、先月紹介した、

国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 In Deep 2012年04月21日

と関係しているのかどうかはわからないですが、やや「異常」というものを感じる部分は確かにあります。

また、過去記事としては、

停止していく太陽活動
 In Deep 2012年04月11日日

というものを書いたこともあります。


そして、昨日、米国のスペースウェザーは「太陽フレアの脅威は実現しなかった」というタイトルの記事をリリースしました。

それをご紹介します。



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