2015年01月08日



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やっぱりこれは地球寒冷化ではないかと思ってしまうのです(オーストラリアの人には申し訳ないですが)



ハワイ・ホノルルでは最低気温の新記録

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▲ 2015年1月7日の sott.net より。今年 1月7日、ホノルル空港の朝の最低気温が、122年前に記録された 15.6度を下回る 13.9度を記録したそうです。






 



私が馬小屋で生まれた(後に否定)生誕地にて

テレビに関して、最近は、NHK の夜の天気予報だけは毎日見ます。

その時間(午後6時50分頃)にテレビのある部屋に行き、つけるのですが、時間が少し早いと、

「ストップ詐欺被害! 私はだまされない」

という暗いコーナーを見るはめになったりします。

これは、NHK 首都圏ニュースで、平日の毎日、天気予報の前に出てくるコーナーなんですが、アナウンサーの方の、「〇〇だと語る場合はすべて詐欺だと思って下さい」という言葉に暗い気持ちになったりするので、テレビをつけるタイミングも重要です。

よほど被害が多いのだろうとは思いますが、そういえば、先日、うちの奥さんのお知り合いのご老人(男性)と会った時に、何だか不機嫌だったそうです。

奥さん「何かあったんですか?」

と訊きますと、

ご老人「親戚にお金を渡すために銀行の窓口で 300万下ろしたらさ、銀行員が、何に使うのか、だとか、どういう理由で下ろしたのか、誰に渡すのか、とかを延々と聞いてくるんだよ。そんなもん、自分のお金の使い道なんてこっちの勝手だろうと行こうとしたらさ、いつの間にか警察まで来てるんだよ。そして…」

というような展開となり、理由を話しても「その親戚には確認しましたか?」などの質問攻めとなり、いろいろと大変だったそうです。最近は、普通の理由でお金を下ろしただけでも、銀行員は、特に老人の大金の引き下ろしには目を光らせているようです。


さて、それはともかく、昨日(1月8日)、天気予報を見た後にそのままにしていましたら、午後7時の NHK ニュースが始まったんですね。

そうしましたら、トップニュースの映像が、

「北海道 岩見沢市からの中継です」

というナレーションと共に吹雪く北海道 岩見沢市の駅前の映像が流れました。

私の実家のある場所です。
今も両親と妹夫婦が住んでいます。

  「お、岩見沢がトップニュースだぞ」
奥さん「なんかあったの?」
  「雪だよ、雪。岩見沢が全国ニュースのトップに出るのは大雪の時だけだから」


とはいったものの、何だかすごそうでしたので、実家に電話してみましたら、確かに、ここ数日はものすごかったそうです。少し前の新年過ぎくらいまでは暖かかったそうで、

「今年の冬は雪も少なくて暖かいねえ」

とか言っていた直後、一転して、正月過ぎから「雪のカオス」状態に突入して、それがまた、これまで、あまり経験したことのないような壮絶な吹雪だったそうです。

読売新聞の記事に下の部分がありました。

石狩・空知で大雪…岩見沢の積雪、平年の倍
読売新聞 2015.01.04

3日の道内は強い冬型の気圧配置の影響で、石狩北部や空知地方を中心に大雪となった。

積雪の深さは新篠津村で平年の約2・7倍の137センチ、岩見沢市で平年の約2倍の110センチだった。

どうして、ここを抜粋したのかといいますと、ここにある「新篠津(しんしのつ)村」というのは私が生まれた場所なんですよ。生誕地というのか。確か私は馬小屋で生まれたはずです(ウソつけ)。

まあ、生まれたのは病院ですが、このあたりは、私が生まれた 50年ほど前には、冬の移動手段が基本的に徒歩か「馬」しかなく、病弱な私はよく馬車で病院に連れていかれたそうです。




岩見沢に勝っているインドの積雪

そんなわけで、北海道や、日本海側の東北は大変な感じとなっているのですが、ざっと世界を見回してみまして、「現時点で、岩見沢に勝てる豪雪の場所はどこか」ということで、いろいろ見てみたんですけど、こちらですね。

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▲ 2015年1月4日の News 24 Online より。


これは、車の高さから考えても、積雪が岩見沢の1メートルとかの比ではないことがわかります。

ここはどこかと申しますと、見出しにも書きましたが、インドなのですね。インドのヒマーチャル・プラデーシュ州にある、ロータン道路(あるいは、ロタン・ラ)の写真なのです。

rhotang-pass-map.gif


もちろん、平地ではなく、標高の高い場所ですが、インド国内ではあります。

上の記事によりますと、この道路は、中国とパキスタンの国境沿いを通っていて、インド軍の物資の輸送に大変に重要な道路だとのことで、インド軍の軍事上の重要道路であるようです。

そのようなこともあり、懸命な除雪作業をし続けたけれども、あまりの大雪で道路の閉鎖を余儀なくされたようです。


ところで、大雪とは全然関係ないことですけれど、このあたりの場所は、ずいぶんと以前の記事ですが、インド中国の国境沿いでインド国軍による UFO 目撃が相次ぎ、その場所が「北緯 33度線」だったということを書きました記事、

インド軍が対峙するものは何か?: 印中国境の UFO 目撃地帯は「北緯 33度線上」だった
 2012年12月01日

で取り上げた場所と近いですね。

この付近は全体的に、インド軍と中国軍が非常に接近している緊張感のある場所でもあります。

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▲ インド中国の国境地点。左の制服の男性は中国の国境警備兵で、右の華やかな衣装の人は、インド・チベット国境警察隊( Indo-Tibetan Border Police )の兵士です。


この 33度線のあたりにも大雪が降っているのかもしれません。

何しろ、今年のインド北部の寒波はわりと異常なんですよ。

インド北部で続く異常な寒波で50名以上が死亡
 来たるべき地球のかたち 2014年12月26日

という記事などでご紹介したことがありますが、インド北部のいくつかの州では 11月下旬くらいから、ずっと寒波に見舞われ続けています。

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▲ 2014年12月24日のインドの英字メディア THE HINDU より。


上の記事では、「多数死亡」とありますが、気温そのものは、たとえば、日本などよりはるかに暖かいのです。

しかし、暖房器具を持たない人が多いそうで、路上で薪などを焚いて暖をとる人が多く、そのために、理由はいろいろでしょうが、多くの凍死者が出てしまっているようです。


いつの間にか、また寒波の話になっていますが、先日の、

NASA の科学者が発表が示唆する「2015年はミニ氷河期への入口」 : しかし、どのみち、私たちは氷河期の中で生まれて、氷河期の中で死んでいく
 2015年01月03日

という記事でも、雪の話を書いたばかりですけど、本当に雪のニュースは多いですし、まあ、私の実家が「雪のカオス」に襲われているということもあり、雪ネタを少し続けさせていただきます。




ヘルモン山の雪

アメリカやカナダのムチャクチャな寒波は、ある程度、報道されているようにも思いますが、1月7日の BBC によりますと、

・ミネソタ州で氷点下 45度
・サウスダコタ州のファーゴで氷点下 42度
・シカゴで氷点下 33度


などまで下がると見られています。

アメリカの寒波は常態化していく感じもありまして、特筆するようなことがあれば、またご紹介したいですが、その他で印象深い地域としましては、最近のイスラエルの雪があります。

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▲ 2015年1月7日のイスラエル ynet より。


イスラエルは、中心都市のエルサレムでも、上の写真で見る限りでは結構な雪が降っているようなんですが、エルサレムでまとまった雪が降るのが珍しいことかどうかわからないですので、今、結構降っていると。

そして、さらにイスラエル関係で興味を引いたのは、下の報道です。

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▲ 2015年1月3日の ynet より。


どうでもいいですが、上のニュースは動画報道だったのですが、バックに流れていた BGM が、12月に書きました、

スノーマゲドン2014年 : 異常な量と早い時期の大雪に世界が見舞われている理由スノーマゲドン2014年 : 異常な量と早い時期の大雪に世界が見舞われている理由
 2014年12月16日

で書きました、1988年のアメリカ映画『ダイハード』のエンディングロールの曲として名高い、ヴォーン・モンローさんというアメリカの歌手による 1946年の「レット・イット・スノー」でした。

Vaughn-Monroe2.jpg
・「雪のA級戦犯」ヴォーン・モンロー氏(1911-1973年)


それはともかく、ヘルモン山とは?

これは調べてみますと、「世界宗教用語辞書」なんてところに出てきます。

ヘルモン山

レバノンとシリアの国境にある山。標高二八一四メートルで頂には年中雪があり、その壮麗さから聖なる山とされた。イエス伝説に、彼が高い山で弟子ペテロ・ヨハネ・ヤコブの三人をつれて祈っていた時、その体が変貌して太陽のように輝き、モーセやエリヤが現れてイエスと語らったとの話があり、その山を「変貌の山」とするが、ヘルモン山だとの説がある。

とのことで、よくはわからないですが、雪に関しては、

> 年中雪があり、

というようなことが書かれていて、それなら何もメディアで報道するようことではないわなあと思ったと共に、

>レバノンとシリアの国境にある山

がどうして、イスラエルのメディア報道からヘブライ語で報道されている?・・・と思い、ヘルモン山 - Wikipedia を読むと、また違った側面が見えてきたりします。

歴史
最高点はシリアが支配しているが、南部の稜線にあたるゴラン高原は1967年の第3次中東戦争以降イスラエルの支配下にある。

地理
冬から春にかけては降雪があり、3つのピークは一年の大部分は雪で覆われている。(略)この豊富な湧き水と山は、水を求める国家間の争いの対象となってきた。

ヘルモン山は、「白髪の山」「雪の山」と呼ばれる。イスラエルでは、その山頂にレーダー基地があることから、「国家の眼」とも呼ばれる。

聖書地名としてのヘルモン山
新約聖書では、イエス・キリストが弟子を伴いガリラヤ湖畔のベトサイダからヘルモン山南麓のフィリポ・カイサリアの町へ旅したことを伝える。この地でイエスは自分の教会を建てることと、エルサレムに行き、死んで復活することを弟子たちに予告した

エノク書では、ヘルモン山はグリゴリ(見張り)と呼ばれる堕天使の一団が地上に降り立った場所である。

なるほど。

このヘルモン山というのは、宗教的、政治的にいろいろと重要な場所であり、特にこの山の雪から作られる「水」が、周辺の国の争いの元ともなっている。

ということは、ここに雪が降る時には、イスラエルでは毎年のように報道されるものなのかもしれないですね。

先日の雪の記事でも書きましたけれど、イスラエルの周辺の中東地域は、お正月以来、かなりの範囲で雪の直撃を受けてます。

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▲ 2015年1月3日の el-balad より。


もちろん、寒くないところもあります。




南半球のオーストラリアは異常な猛暑だけれど、南極の海氷面積は日々、観測史上最大面積を更新中

たとえば、南半球のオーストラリアでは、地域的に「とんでもない高温」で大変なことになっていたりする地域もあります。パースでは、最高気温が「 44.4度」まで上がり、データセンターの記録用サーバが高温で故障したそう。

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▲ 2015年1月6日のオーストラリア Datacenter Dynamics より。


南半球が暑いというなら、その南半球の頂点である「南極」の海氷量はどうなっているのかといいますと、これが相変わらず「観測史上最大面積で拡大中」となっています。

2014年1月6日の南極の海氷面積の年毎の比較
antartic-2015-01.gif
Sea Ice Extent – Day 6 – Antarctic/Global Sea Ice Extent Set Another Daily Record


何ともいろいろカオスな状況ですが、ただ、寒波にしても、あるいは猛暑にしても、度が過ぎますと、農作から「食糧」という実際の問題に直直結しないとも限らないわけで、その中で原油価格だとか穀物価格の市場価格の乱高下(主に下がっていますが)も見られていて、2015年から 2016年はどんなことが起きるのか、そして、実際の生活にどのような影響が出るのか。それは今はよくわかりません。

曖昧な部分では何となく予想もできないではないですが・・・。

またも気候の話となりましたが、この冬はこちらの方にも注意したいです。



  

2015年01月03日



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Frozen

今回のタイトルの「どのみち、私たちは氷河期の中で生まれて、氷河期の中で死んでいく」というのは奇妙な響きだと思われるかもしれないですが、このあたりは、スノーボールアース - Wikipedia の下の記述で納得していただけるのではないかと思います。

地球はその誕生以来何度か氷河期と呼ばれる寒冷な気候に支配される時代があった。現在判明しているもっとも古い氷河期は南アフリカで発見された約29億年前のポンゴラ氷河時代で、最も新しいものは現在も続いている「新生代後期氷河時代」である。最近約一万年は氷河期の中で比較的温暖な間氷期とされる。

というように、

> 現在も続いている

の表記がありますように、現在の地質科学では、現在を氷期と氷期の間の「間氷期」という位置にあるとしているようで、つまり、結局は「今の有史時代というのは、ずっと氷河期の中だった」といえそうで、そのことをタイトルに記したのでした。

そういえば、冒頭に、アナと(省略)の光景からお借りしたものを載せていますが、先月、奥さんが DVD を借りてきて、初めて家族で見たんですね。

それなりに面白かったですけれど、ああいう「サイキック氷攻撃能力を持つ姉と、平凡な妹の話」だとは予想していませんでした。

それにしても、こういうミニ氷河期っぽい映画がヒットするのも、人々の心の中に「来たるべく氷河期時代への心の準備」と関係あるのかな、と思ったりもした次第です。そもそも映画の原題「 FROZEN 」は、名詞だと「氷結期」ですしね。タイムリーだと思います。

映画ではエルサ王女は心を開きましたが、人生はいろいろとありますから、今はまた心を閉ざしてしまっているのかもしれず、そんなエルサ王女が「氷アターック!」と叫びながら(そんなかけ声はなかっただろ)、地球を凍らせているのかもしれないですね。

そして、そのせいということもないのでしょうが、日本も世界も天候が大変なことになっています。




日本の大雪。そして世界の大雪

日本各地でえらい大雪が続いていることが報じられているのですが、これが平年の同時期と比べて、どのくらい激しいものなのかを示す図が気象庁のウェブサイトに掲載されています。

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積雪の深さ 平年比 2015年1月3日7時00分

地図上の四角いドットのうち、

赤の部分が平年の 200パーセント以上の積雪量

紫の部分が平年の 300パーセント以上の積雪量

を示しているのですが、日本海側は、赤と紫ばかりとなっていて、通常の2倍から3倍の大雪が降っている地域が多いことがわかります。通常の3倍というのは尋常なことではないです。

というより、気象庁の区分の最高値が「 300パーセント以上」までしかないので、もしかすると、400パーセントだとか、あるいは 2000パーセントだとかの地域もあるかもしれません。

というのも、「普通だと積雪があまりない場所」も各地で大変な雪となっているからです。
京都などでは、60年ぶりの大雪となっているようです。

京都市中京区で61年ぶり21センチの積雪
産経ニュース 2015.01.03

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冬型の気圧配置が強まり、元日から3日未明にかけて京都市内は大雪に見舞われた。京都地方気象台によると、京都市中京区では3日午前0時、昭和29年に41センチを観測して以来、61年ぶりに20センチを超える21センチを記録した。

市内で観測史上歴代4番目の積雪という。

とのことですが、この地域の方向にお知り合いがいるのですが、

「正月休みのはずなのに、雪かきで終わり……(T_T)」

と嘆いてらっしゃいましたが、同じような方々もたくさんいらっしゃるかもしれないです。

私の住む埼玉でも、昨年の2月に歴史的な大雪が降り、その時には自分の住む建物の雪かきは(他の住人の方々が誰もやらなそうでしたので)私がやったんですが、「雪かき道具がない」ことに、その時にはじめて気づいたりしました。

北海道に住んでいた頃には、当たり前にどの家にもあった、スノーシャベルや、「ママさんダンプ」と呼ばれる除雪道具が用意できずに苦労しました。ママさんダンプは下のようなものです。

mamasan-dump.jpg
tenki.jp

この「ママさんダンプ」は通称ですが、それが正式名だといっていいほど、それ以外の呼称を聞いたことがありません。私の子どもの頃から雪国での必需品です。「一家に1台」と言いたいですが、実際には、一家に2台や3台あるのが普通でした。

もっとも、最近は高齢化が進んだせいもあり、北海道などでは、力の不要な電気やガソリン駆動の除雪機が多く使われているようです。


そして、この各地の大雪なんですけど、とりあえず直近は雪が収まっても、この冬全体として考えてみますと、まだまだ続きそうな感じはあります。

これは気象予測的な考えに基づくものではないです。

少し前の記事、

小惑星の地球への突入から始まった2014年の最後の日々に「世界の海氷面積が観測史上最大」に
 2014年12月31日

でもふれましたように、以下の3つの理由などにより、雪にしても寒さにしても、今後増していくのではないかというような気配はあります。あくまでも「気配」であって、予測でも断定でもありません。

1. 北半球全体の積雪面積が過去最大で、現在も増加し続けていること

Northern-Hemisphere-snow5.gif
・ラトガース大学 全球降雪研究所( Rutgers University Global Snow Lab

2. 海水の表面温度が高いままなこと

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NOAA

3. 太陽活動の低下と火山噴火の増加で地球の寒冷化が進行していること

下は 2012年 1月29日のデイリーメールの記事で、 次の太陽活動周期である「サイクル25」は極めて弱い太陽活動となり、そのため、「地球がかつての極小期のような寒冷化に向かう可能性が高い」と、NASA の科学者が主張しているという内容のものです。

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▲ 2014年12月29日の英国デイリーメールより。


NASA の科学者の予測では、次の太陽周期は、1790年から1830年まで続いたダルトン極小期と呼ばれる寒冷化を伴った極小期より太陽活動が弱くなる可能性が 92パーセント以上あるとしているのだそう。

このデイリーメールの記事にある予測グラフは、かなり衝撃的なものです。

cycle25-level.gif


グラフの右端の下に「 25」とあるのがサイクル25で、ほんのちょっとだけ山型になっていますが、デイリーメールで紹介される科学者たちは、次の太陽活動周期のサイクル25は全体を通してほとんど活動しないと予測していることがわかります。

この科学者の予測が正しい場合、私たちは今後、「経験したことのない寒冷期」に突入する可能性があります。

火山噴火と寒冷化については、過去記事、

西暦1750年頃に「何らかの理由」で小氷河期の入口の手前から救われた人類。しかし、今回はどうなる? 太陽と火山噴火の増加が作り出す地球冷却のシステム
 2014年11月08日

などに記したことがありますが、そこで、

火山灰の分子が、太陽光の地球への到達を遮る

ということが研究によりわかったことを書いたりしています。

そして、現在、大雪は日本だけではなく、北半球の非常に広い範囲に影響を与えています。

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雪に覆われる北半球

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▲ 2014年12月31日のリビアのメディア alwasat より。


上の報道は、リビアの首都のトリポリで大晦日に雪が降ったということを報じているものです。
リビアは北アフリカの下の位置にあります。

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そして今、この北アフリカのリビア、チュニジア、アルジェリアや、あるいは地中海に面したギリシャ、そして、トルコなど、本来温暖な地域の各地で、雪、あるいは大雪が降り続いています。

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▲ 2014年12月30日の Hurriyet Daily News より。


上の記事は 12月30日のもので、まだ予測の段階でしたが、年明けに実際にトルコでどのくらい雪が降ったかといいますと、1月2日の現地メディアによりますと、多い地域で 53センチの積雪があった場所もあったりと、かなりの大雪となっているようです。

そして、トルコの雪は現在も継続しているようですので、さらに積雪が増える見込みのようです。

また、北アフリカに関しては、気温が通常では考えられないほど低い上に、天候も荒れていて、雪が降らない場所でも、大雨による洪水が起きていることが、アルジャジーラなどで報じられています。

北アフリカの悪天候に関してのアルジャジーラの記事をご紹介いたします。



Cold and wet in North Africa
Aljazeera 2015.01.01


寒くて雨の多い北アフリカ


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▲ 12月31日にトリポリでは 12月の平均雨量の 20パーセントに相当する雨が1日で降った。


ギリシャ、トルコ方面から周回してきた強い寒気を含む大気が、地中海沿岸の北アフリカに季節外れの寒さと荒れた天候をもたらしている。この数日、リビアとチュニジアでは、気温が二桁に届かない状態が続いている。

マルタ共和国では、豪雨と雹(ひょう)を含む非常に激しい悪天候に見舞われ、浸水被害、雹による凍結の被害が起きている。

マルタ南東部のルアでは大晦日の最高気温が 7℃までしか上がらないという記録的な低温となった。
最低気温は 2℃まで下がった。

チュジニアのチュニスでは、気温が 6℃にまで下がった。それに加えて、チュニスでは、深刻な強風が吹き荒れていて、体感気温はそれよりもはるかに低かったと思われる。

リビア北部では、過去最悪級の悪天候による大雨のために洪水が発生している。
また、最高気温も 11℃までしか上がらなかった。




他にもアメリカや、ヨーロッパの各地で大雪や寒波の報道が相次いでいますが、日本を含めて、今シーズンの冬の今後が気になるところです。場合によっては、ママさんダンプ購入という悲壮な決意もしなければならないかもしれません。

いずれにしましても、新年早々、日本各地が雪の混乱で大変で、予想外の大雪に見舞われている地域の方々は、お正月休みどころではない方もいらっしゃると思いますが、お体など気をつけて作業されて下さい。

エルサ王女がまた心を開きますように。

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(T_T)



  

2015年01月01日



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▲ 海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイの2009年の噴火。2014年12月30日の THE WATCHERS より。






 


新年になりました。

明けて、おめでたいのかどうかは微妙ですので、そちらの挨拶は控えさせていただきまして、今年もよろしくお願いいたします。

ところで、昨日の記事、

小惑星の地球への突入から始まった2014年の最後の日々に「世界の海氷面積が観測史上最大」に
 2014年12月31日

に、2014年のラストの大きな出来事が「海氷面積が観測史上で最大になったこと」としたのですけれど、今日になって、もう少しいろいろと起きていたことを知りました。

12月の終わりに、世界の有名な2つの火山が大規模な噴火を起こしていたのです。




ここ数年活動の激しいインド・オーストラリアプレート周辺で起きた大噴火

ひとつは冒頭の写真の海底火山です。

トンガの首都ヌクアロファの北西 63キロメートルに位置する「フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイ」( Hunga Tonga-Hunga Ha’apai )という、これもまたやや覚えにくい名前の海底火山が噴火していることが地元の漁師たちに目撃され、空中撮影により噴火が確認されたのでした。

Tonga-volcano.jpg
WIRED

上の空中撮影写真を見ると、海水の変色は 20キロメートル以上にわたっているように見え、海底でかなり激しい活動が起きているようです。

冒頭の写真は 2009年に噴火した時のものですが、当時のニュース映像で、その激しさがわかります。
下は AP通信が撮影した当時の噴火の様子です。




この場所なんですけど、地図に示すと下の位置になります。
以下、名称を「フンガ・ハーパイ」と記載します。

hunga-haapai-3.gif


この地図だけで見ましても、この場所の「意味」がわかりにくいと思いますが、実は、ここは、「「太平洋プレート」と「インド・オーストラリアプレート」の境界」のあたりにありまして、このインド・オーストラリア・プレートの周囲では、ここ2、3年、いろいろなことが起きているのです。

たとえば、過去記事、

地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域での「異変」
 2012年11月23日

でご紹介した「地図から消えた島」の位置なども加えて、プレートを同時に示したものが下の地図となります。

india-australia.gif

地図にある「2日間で400メートル海底が隆起したことが示された場所」というのは、

インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない: NOAA のグラフが示した異常な水深変化
 2012年12月05日

という記事でご紹介しました、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の水深グラフに下のような異常がいくつか見つかった場所です。

2012年8月20日〜9月3日の水深の変化
n2-530466.gif


また、「 2010年に海域に突然、山が隆起した場所」というのは、

インドネシアのバリ島海域に新しい島が突如隆起
 2010年11月14日

という記事でご紹介したもので、

大量の岩か、あるいは山のような隆起がバリ州ジュンブラナ県の海域に突然現れた。住民たちはこれを「山の子ども」と呼び、地区の住民たちの間には、火山が現れたのではないのかとして不安が広がっている。


という内容のインドネシアの報道をご紹介したものでした。

西之島のような現象が起きたのだと考えられますが、続報の有無がわかりませんので、出現した山が今どうなっているのかはわかりません。

あと、地図に「海底火山モノワイ」というのがありますが、これは、2012年に、「南太平洋に大量の軽石が浮かんでいる」ことが報道されたことがあり、海底火山モワイの活動と関係しているのではないかとされていました。

下は当時の CNN の報道です。

南太平洋上に白い巨大物体が浮遊、海底火山噴火が原因の「軽石」か
CNN 2012.08.11

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ニュージーランド海軍は9日、南太平洋上に浮かぶ約2万6000平方キロメートル以上の巨大な軽石を発見した。

火山学者のヘレン・ボストック氏は、この軽石は海底火山の噴火でできたと見ており、今後噴火した火山を特定するための調査が行われるが、最近この付近では海底火山「モノワイ」の活動が確認されており、軽石はモノワイの噴火によって生成された可能性があるという。

こんなように、わりといろいろなことが起き続けている海域なのです。

その海域で、現在、フンガ・ハーパイが大噴火を起こし始めているわけでして、上の地図を見ますと、「ほぼすべての出来事がプレートの境界の近辺で起きている」ということもあり、このあたりのプレートの活動が活発化している可能性があります。

なお、ニュージーランドには、「7つの超巨大火山」のうちのひとつで、1900年前頃に噴火したと考えられる「タウポ」と呼ばれるカルデラ群があります。


火山活動は、たとえ海底火山の噴火であっても、天候の寒冷化に関係することについては、多分同じで、このあたりの地質的変化がさらに激しくなった場合、変化そのものはゆっくりとしたものでも、気候や環境に影響を与え続けていくもののように思います。

また、過去記事、

環太平洋火山帯の目覚め?
 2014年06月23日

という記事などで書いたことがありますが、現在、「環太平洋火山帯」の全体で火山活動が増加しています。

特に、下で丸で囲んだアリューシャン列島付近の噴火活動が激しいのですが、そこに今度はインド・オーストラリアプレート近辺での活動も活発化してきているのかもしれません。

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全宇宙を崩壊させたテュポンが封印された山で

あとは、イタリアのエトナ火山も一昨年の噴火以来、最大の噴火を起こしたことが報じられています。

エトナ火山自体は頻繁に噴火する火山ですが、今回のはかなり強力なもので、写真を見ても、幻想的でありつつ悪魔的にも感じる姿を見せています。

etna-01.jpg
Twitter


etna-02.jpg
Twitter


ところで、タイトルに「全宇宙を崩壊させたテュポンの封印が解かれる日」という言葉を入れた理由なんですが、エトナ火山 - Wikipedia に以下の記述があったからです。

エトナ火山は、神話において、テュポンが封印された場所だとされる。

この「テュポン」とはどんなものかといいますと、テューポーン - Wikipedia によりますと、

テューポーンは、ギリシア神話に登場する神、あるいは怪物たちの王。体躯は宇宙に到達するほど巨大とされ、地球を焼き払い、天空を破壊し、灼熱の火炎と共に暴れ回って全宇宙を崩壊させた。

その力は神々の王ゼウスに比肩するほどであり、ギリシア神話に登場する怪物の中では最大最強の存在である。


という、

> 灼熱の火炎と共に暴れ回って全宇宙を崩壊させた。

だとか、

> ギリシア神話に登場する怪物の中では最大最強

というような存在だそうです。

そして、ギリシア神話の主神であり、また、全宇宙や天候を支配し、人類と神々双方の秩序を守護する天空神であるゼウスと、このテュポンは「宇宙最大の死闘」を繰り広げるのです。

死闘は一時は、テュポンの優勢で進みますが、後半に他の神々がゼウスの救援にやって来て、今度は、テュポンが劣勢となります。この続きを Wikipedia から抜粋いたしますと、

敗走を続けたテューポーンは悪あがきとして山脈そのものをゼウスに投げつけようとしたが、激しい雷によって簡単に弾き返され、最後はシケリア島まで追い詰められ、エトナ火山の下敷きにされた。

不死の魔神であったため、ゼウスも封印するしかなかった。以来、テューポーンがエトナ山の重圧を逃れようともがくたび、噴火が起こるという。

ゼウスとテューポーンの全宇宙を巻き込む激闘の後、ゼウスは激しい雷の一撃で世界を尽く熔解させ、そのままテューポーンを全宇宙の奈落にあるタルタロスへ放り込んだとする説もある。


という、もう、地球に住む他の者にとって、迷惑この上ない死闘を繰り広げたわけですが、不死の魔神とありますように、「かつて全宇宙を崩壊させたテュポン」は、神話の上では死んだわけではなく、今もエトナ火山の下に封印されたままということのようです。

もし、封印が解かれたしまった場合、またも、主神ゼウスとテュポンの死闘が始まり、「灼熱の火炎と共に暴れ回って全宇宙を崩壊させる」というようなことになってしまうのですかねえ。

いやあ、いい1年になるといいですね(そう思える話の流れじゃないぞ)。

まあ、冗談は抜きにして、いろいろと大変なこともあるのかもしれないですが、In Deep を読んで下さっている皆様方においては良いお年となることを期待しております。

もちろん、私自身もできるだけ良い年として過ごしたいと思っております。



  

2014年12月31日



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▲ 2014年12月30日のスペースウェザーより。






 



5つ目のラブジョイ彗星

大晦日となりましたが、何だか最近は「年末年始感」を感じないですね。20年くらい前までは、まだお正月が近い日には「特別感」というものを感じていましたけれど、最近は何も感じないです。

ところで、上のラブジョイ彗星(正式名称は C/2014 Q2 )が、現在、肉眼でも見える位置を飛行していることが、スペースウェザーの記事で説明されていました。

この Love Joy(愛と楽しみ)という名を持つ「ラブジョイ彗星」は、2011年から 2013年まで何度か取り上げたことがありますので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれせん。

史上最大の太陽接近型彗星「ラブジョイ」の太陽からのサバイバル
 2011年12月16日

アイソンより明るく光るラブジョイ彗星が見られる地球上では…
 2013年11月14日

など、過去何度か記事にしたことがありますが、実は「これらはそれぞれが別のラブジョイ彗星」なのです。

彗星の名称には一般的に、最初に発見した人の名前がつけられます。

最初の発見者が複数だった場合は、「それぞれの名前がひとつの彗星に同時につけられる」こともあります。

たとえば、今年秋に、彗星探査機ロゼッタが着陸に半分くらい成功して話題になりましたチュ…………(頑張れ)チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星がありますが、この覚えにくい彗星の名前の由来を、

探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から受信した「謎の信号」をめぐり展開する様々な説
 2014年11月12日

という記事に書いたことがあります。
この彗星は、

・クリム・チュリュモフ
・スヴェトラナ・ゲラシメンコ


というお二方によって発見されたために、このような名称の彗星となっています。

そして、ラブジョイ彗星も人の名前で、オーストラリアのアマチュア専門家のテリー・ラブジョイ( Terry Lovejoy )さんによって発見されたものですが、このラブジョイさんは「すごい彗星ハンター」なのです。

2007年以来、ラブジョイさんが発見して、「ラブジョイ彗星」と命名された彗星は5個もあります。後ろの英数字が正式名称です。

2007年3月 ラブジョイ彗星 C/2007 E2 発見
2007年5月 ラブジョイ彗星 C/2007 K5 発見
2011年11月 ラブジョイ彗星 C/2011 W3 発見
2013年9月 ラブジョイ彗星 C/2013 R1 発見
2014年8月 ラブジョイ彗星 C/2014 Q2 発見


なぜ、こんなに彗星を発見できるのかというと、ラブジョイさんは情報技術者で、デジタルカメラを天体写真用に改造する方法を編み出したのです。Wikipedia によりますと、

ラヴジョイがそれらのフィルタを改造するための方法を発表した後、アマチュア天文家の多くが遠距離天体の写真撮影技術を向上させることができた。

というように、アマチュア天文家全体への貢献度も高い方なのでした。

今年8月に発見されたラブジョイ彗星は、ちょうど今の時期の年末年始あたりにもっとも明るく見えるということのようです。

年の初めに「愛と楽しみ」というような響きの彗星が地球から見えるというのは、そんなに悪いことでもないかもしれないですね。




ついに海氷面積が観測記録史上で最大に

というわけで、本題なのですが、タイトルにある「小惑星の地球への突入から始まった2014年」というのは、今年はじめの記事、

「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 2014年01月04日

に書きました「 2014年 1月1日に発見された小惑星が 1月2日に地球の大気圏に突入した」ことをご紹介したものでした。

2014aa-0102.gif
Sky and Telescope

それが今年の始まりの出来事で、それでは、今年の終わりの「大きな出来事」は何かというと、

地球の海氷面積が観測史上最大になった

ことだと思います。

南極の海氷面積はずっと観測史上最大のままだったのですが、北極のほうは平均より氷の面積が少なく「南極と北極で状況が二分している」というような状態のため、世界全体の海氷面積は 10月くらいまでは「平年よりやや面積が広い」程度だったのですが、12月に入り、状況は一変しました。

南極の海氷量が急激に上昇したことに伴って、世界全体の海氷面積がどんどん上昇しました。そして、12月15日には、観測史上4番目の海氷面積となりました。

下のグラフは、

全世界の海氷面積が1988年以来最大に
 きたるべき地球のかたち 2014年12月17日

に載せたものです。

2014年12月15日の世界の海氷面積
sea-1215.gif
Sea Ice Extent – Day 348 – Highest Global Sea Ice Since 1988


そして、下が 12月29日の世界の海氷面積です。

2014年12月15日の世界の海氷面積
sea-ice-1229.gif
Sea Ice Extent – Day 363 – Highest Global Sea Ice and Highest Antarctic Sea Ice For The Day


このように、2014年のほぼ最後になって、海氷観測が始まって以来、最大の海氷面積が記録されたわけですが、最近の増え方を見ますと、しばらくは最大面積のままを維持するように思えます。

ところで、海の氷が多いということは、海水面の温度が「低い」と考えるのが妥当だと思うのですが、過去記事、

北半球の雪で覆われた面積が観測史上最高を記録。なのに、気温と海水表面温度は観測史上で最も高いという異常な矛盾
 2014年12月06日

の中でご紹介しましたワシントンポストの記事から引用しましたように、現在、海水の表面温度は平年と比べて「異常に高い」ことが確認されているのです。

ちなみに、海の氷の面積が過去最大を記録しているだけではなく、北半球では「雪で覆われた地域」も2014年は過去最大を記録しています。

Northern-Hemisphere-snow3.gif

▲ 1967年から2014年までの雪で覆われた面積の推移。 ラトガース大学 全球降雪研究所( Rutgers University Global Snow Lab ) より。




地球の海水表面温度は高いまま

海には観測史上最大の氷が広がり、陸地にも観測史上最大の積雪と面積が広がるというようなことになっている中で、海水表面温度はどのようになっているのか。

アメリカ海洋大気庁( NOAA )の最新のデータは下のようになっています。

2014年12月29日の海水面温度の平年との差異
sea-temp-1229.gif
NOAA


縮小していますので、わかりにくいと思いますが、しかし、全体をパッと見ても、「黄色からオレンジの海域が多い」ことに気づかれると思います。

黄色以上は、平年より海水表面温度が高い海域です。

赤で示される場所は「平年より非常に海水温度が高い海域」となりますが、細かく見ますと、以下のような場所が、異常なほど海水温度が高いです。

海水温度が高いと、大気中の水分量が増えたり、あるいは荒れた天候の気圧が発達しやすいというようなこともありますので、気温などとの兼ね合いもありますが、この赤い海域の周辺は「大雨や大雪が降りやすい環境」となっていると言える場所かもしれません。

america-sea-teperature.gif


japan-sea-temperature.gif


norway-sea-temperature.gif


これを見ると、今現在、日本海の海水温度も平年と比べて異常なほど高いことがわかります。

いろいろな要素がありますので、何ともいえないですが、この高い海水温度が、この地方周辺での長期間の大雪や荒れた天候につながる可能性もないではないかもしれないです。

いずれにしましても、こんなように、

氷も雪も多くて、各地で寒波の記録が続出しているのに、海は暖かい。

という、何となくアンバランスな状態のまま、2014年が過ぎようとしています。

来年がどのような年になるかは、なってみないとわからないですけれど、楽な部分よりは厳しい部分が多いような気配はあります。

それでも、世の中がどのようになっても、自分の気分や感情を決定するのは最初から最後まで「自分の意志」ですので、つまり、来年がどのような年かというのは、結局、個人個人の心が決めるものだとは思います。

むやみに周囲に飲み込まれないように平常心で進めば、波があっても乗り越えられるはずだと信じたいです。

そして、今年も大変にお世話になりました。
ありがとうございます。



  

2014年12月29日



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▲ 2014年12月27日のロシア・トゥディより。






 



新年あけましておめでとうございます(どんな時間軸に生きてるんだよ)。

・・・ああ、まだでしたか。

昨日のジョン・レノンの記事の中に書き忘れていたことがあり、それを先ほど書き足していました。それは、

ドキュメント映画での当時のスタッフの証言では、ジョン・レノンはこれらの歌詞をあらかじめ書くということはなかったようです。

スタジオのセッションの中で「自然とこれらの歌詞が口から出てくる」のだそう。

音楽版の自動書記みたいなもののようで、確かに彼は「何か」に取り憑かれていたのか、あるいは好かれていたのかもしれません。


というもので、ジョン・レノンは、あれらの曲の歌詞の多くを、あらかじめ歌詞を書くこともなく、「スタジオで口から出るままに曲を作り上げていった」のだそう。

そういう意味では、天才というより悪魔憑きですね(悪魔かよ)。
いや違う、神がかりだったんでしょうね。

私もジョン・レノンを真似して、書く内容を何も考えずに記事を書き始めましたら「あけましておめでとうございます」となってしまった次第です。

天才への道は遠いですね。




クリスマス・イヴにメキシコに出現した「カオス」

それにしても、世界中で荒れた天候のまま年末から年始を迎える地域が多いようです。日本もそのひとつかもしれません。

今回はそんな現在の世界の天候の状況を書こうと思っているのですが、なぜ、冒頭に、メキシコに突然現れたクロップサークルの記事を貼ったのかと申しますと、

まさに「カオス」だから

です。

普通はクロップサークル(あるいは、ミステリーサークル)といえば、誰が作ったのかはともかくとして、大体は「美しい形をしている」わけです。

crop-circles.jpg
Google 画像検索 crop circle より。


しかるに何ぞや、メキシコのクロップサークルは。

上空から見ますと、下のような形です。

crop-mexico-02.jpg


大きさそのものは、右を走る車との比較でおわかりかと思いますが、決して小規模なものではないです。緑の薄くなっている部分が、大麦が倒れた状態となっています。

というか、そもそも「サークル(円)」でさえないので、クロップパターンというべきなのでしょうが、よくもここまで「デタラメで巨大なもの」が一夜にして出現したものだと思います。

ロシア・トゥディの記事も、タイトルに「チュパカブラ」と入れていたりしていますが、下のようなジョークめいた写真も掲載しています。

expectativa-realidad.jpg


どうせなら、写真上のようなものが出現してほしかったのに、現れたのは写真下のような、よくわからないものだったと。

ちなみに、写真上にある英国のシルバリーヒル( Silbury Hill )というのは、クロップサークルの出現で有名な場所のようで、写真検索をしますと、何十種類というクロップサークルの写真が表示されますので、頻繁にクロップサークルが出現する場所のようです。

しかも、その多くが非常に美しい形をしています。

ところが、メキシコに出現した巨大なクロップパターンは、まるで規則性をつかむことができないカオス・パターンなのでありました。

しかも、これが出現したのが 12月24日の夜。

すなわち、「クリスマス・イヴに現れたカオス」だったわけです。

なお、このメキシコの町は、テスココという場所で、メキシコシティのすぐ近くにあり、また、テスココ - Wikipedia によりますと、

いわゆるアステカ王国(三都市同盟、エシュカン・トラトロヤン)を構成するの中心都市の一つであった。中央メキシコ高原地域において、アステカ帝国の都テノチティトランに次ぐ大きさであった。

という、アステカ文明( 1428年頃から1521年)の中心都市のひとつだった場所のようです。

このアステカ文明そのものも、かなりカオスな文明で、アステカ - Wikipedia には以下の記述があります。

人身御供

アステカ社会を語る上で特筆すべきことは人身御供の神事である。

メソアメリカでは太陽は消滅するという終末信仰が普及していて、人間の新鮮な心臓を神に奉げることで太陽の消滅を先延ばしすることが可能になると信じられていた。そのため人々は日常的に人身御供を行い生贄になった者の心臓を神に捧げた。

生贄は、祭壇に据えられた石のテーブルの上に仰向けにされ、神官達が四肢を抑えて黒曜石のナイフで生きたまま胸部を切り裂き、手づかみで動いている心臓を摘出した。シペ・トテックに捧げられた生贄は、神官達が生きたまま生贄から生皮を剥ぎ取り、数週間まとって踊り狂った。

> 神官達が生きたまま生贄から生皮を剥ぎ取り、数週間まとって踊り狂った。

うーむ。

まあしかし、文化や文明はいろいろあって当然ですので、それ自体はともかくとして、このアステカの文明も、他のアメリカ先住民文明同様にスペイン人の侵略によって滅亡いたします。

この侵略の過程でどのようなことがおこなわれたのかは、過去記事の、

虐殺の祝日コロンブス・デー:彼らは「理想的な人類像」を破壊し、そしてそれは「4回続く皆既月食」の渦中で起きた
 2014年10月14日

で、コロンブスたちがおこなったことなどから想像できる気もします。

コロンブスの航海に同行し、その虐殺を目のあたりにしたキリスト教宣教師のバルトロメ・デ・ラス・カサスという人の日記には以下のようにあります。

彼ら(コロンブス一行)はインディアンたちの手を切り落として、それが皮一枚でぶらぶらしているままにするでしょう、そして、『ほら行け、そして酋長に報告して来い』と言って送り返すのです。

彼らは刀の切れ味と男ぶりを試すため、捕虜のインディアンの首を斬り落とし、または胴体を真っ二つに切断し、賭けの場としました。彼らは、捕えた酋長を火炙りにしたり、絞首刑にしました。

話が逸れ始めていますが、いずれにしても、2014年のクリスマス・イヴに現れたメキシコのクロップ・パターンは、来年の波乱、あるいはカオスそのものを予感させるものかもしれません。

ところで、この「カオス」という言葉、現在のヨーロッパの天候に関する報道で、多く出てきます。




世界の気候パターンそのもののカオス化が進んでいる

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▲ 2014年12月27日の英国テレグラフより。


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▲ 2014年12月27日の英国 EXPRESS より。

写真上は、フランスのアルプスのスキー場に続く道路で 1万5000人余りが豪雪のため立ち往生していることを伝えるニュースです。当局は臨時避難所を設けるとともに、現地への旅行を見合わせるよう呼び掛けています。

下はイギリスでの大雪を報じるニュースですが、フランスとイギリスだけではなく、現在ヨーロッパの多くの地域が雪と寒波に見舞われています。

バルカン半島からトルコにかけても大雪被害が出ている地域が相次いでいて、やはり、交通などの混乱が発生しているようです。

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▲ 2014年12月22日のトルコの英字メディア Daily Sabah Turkey より。


そして、日本も年末年始は地域により厳しいお正月となりそうです。

年末年始も大雪の可能性 気象庁が警戒を呼びかけ
goo ニュース 2014.12.25

気象庁は25日、東北から近畿にかけて「大雪に関する異常天候早期警戒情報」を発表しました。それによると、12月30日頃からの約1週間、大雪になる確率が30%以上になるとして、警戒を呼びかけています。

としていて、気象庁は、12月30日頃からの約1週間のあいだ、

・東北地方の日本海側で、平年比 161%以上の降雪量
・長野県北部と群馬県北部で、平年比 174%以上の降雪量
・北陸地方全域で、平年比 210%以上の降雪量
・岐阜県山間部で、平年比 213%以上の降雪量
・近畿地方の日本海側(で、平年比 273%以上の降雪量


となることを予想しています。
近畿の日本海側では、平年の3倍近い雪が降る可能性が示されています。

このような状態なのに、「過去2番目に遅い台風が発生」したりしています。

台風23号発生 過去2番目に遅い記録
NHK 2014.12.29

typhoon-23.jpg

29日午前、フィリピン南部付近で台風23号が発生しました。

12月29日の台風発生は、気象庁が台風の統計を取り始めた63年前の昭和26年以降、平成12年12月30日に発生した台風23号に次いで2番目に遅い記録となりました。

予想進路を見ますと、日本への影響はなさそうなのですが、どうもマレーシアなどの東南アジアに影響がありそうな感じです。

そのマレーシアは、過去数十年で最悪の洪水の真っ只中にあります。

malaysia-flood.jpg

▲ 2014年12月28日の TIME より。


上のタイムの報道によりますと、現在までに、少なくとも 24名の方が死亡していて、16万人が家を失ったとされています。しかも、大雨は今後数日は続くと見られている上に、台風がどうもマレーシアのあたりに接近しそうにも見えるという非常に災難なことになっているようです。

下の動画はマレーシアのクランタンの現地の人が携帯で撮影したものだと思いますが、ものすごいですよ。車が「水の上」を流されていったりしていて、その様子はすさまじく、被害の全容はそう簡単に把握できるようなものではないことが予測されます。




きたるべき地球のかたちの

マレーシアとタイ南部で過去数十年で最悪の大洪水が発生
 2014年12月28日

に書いたのですけれど、現在の世界的な異常気象(異常気象と呼んで構わないと思います)は、

地球の大気の大きな循環のシステムが変化しているためかもしれない

という感じはあります。

ジェット気流の流れも変化していて、そのために、今までは考えられなかった地域や、考えられなかった時期に、壮絶な量の雨や雪が降ったり、あるいは、地域によっては「考えられないほど降らない」ということが起きる。

実際、中国では、中国最大の淡水湖であるハ陽湖(ポーヤン湖)が、消滅に向かっているかのように、水域の減少が続いています。

中国で進行する砂漠化:中国最大の淡水湖「ハ陽湖」がこの2ヶ月間で水面積が半分に
 来たるべき地球のかたち 2014年12月27日

あるいは、下みたいに、ハワイに雪が降ったりする現象が起きたりもしているわけで。

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▲ 「ハワイ島に雪が降り、現在ブリザード警報が発令中」より。




2014年の最後まで

そういえば、マレーシアといえば、また航空機が「失踪」しています。

またミステリー、エアアジア機が消息不明に マレーシア航空で2度、今度はエアアジア
東洋経済 ONLINE 2014.12.28

またもや東南アジアのエアラインで大きな事故が発生した。12月28日、162人を乗せたエアアジア便が、出発地であるインドネシアのスラバヤと目的地のシンガポールの間で消息を絶ったのだ。(略)

2014年にマレーシアの航空会社に関連して発生した大きな事故としては3件目である。マレーシアのフラッグキャリアであるマレーシア航空のMH370便は、3月8日にクアラルンプールから北京に向かっている途中に行方不明となり、別のMH17便はウクライナ上空で撃墜され、搭乗していた298人全員が死亡している。

これが事故なのか、また3月のマレーシア機 MH370 便のような「ミステリー」なのか、今はわからないですが、年の最後の最後まで「大量死」というようなキーワードがこびりつく部分はあります。

ギリシャ沖では、乗員上記約470人を載せたフェリーで火災が発生し、現在(12月29日午前)まだ、数百人の人々を船内に残したまま、いまだに鎮火していません。

フェリー火災:船上なお300人超 救助難航、ギリシャ沖
毎日新聞 2014.12.28

greek-01.jpgアドリア海に浮かぶギリシャ西部コルフ島の沖で28日午前4時(日本時間同11時)ごろ、乗客乗員計478人を乗せ、イタリアに向かっていたフェリー「ノーマン・アトランティック」で火災が起きた。

ギリシャのテレビよると、28日夕までに140人が救出されたが、300人以上が船上に残されている。強風で現場の海は荒れ、救助作業が難航しているという。(略)

ギリシャのバルビチオティス海運相は強風と火災のため「これまでで最も難しい救助作業となる」と述べた。

間違っても「平穏」とは言えない年の瀬を迎えているわけですが、2015年の初めもこの混乱が続いていくのかどうかというと・・・個人的な予測に過ぎないですが、先日の記事、

数秘術と西洋神秘学から考えれば「2014年」は世界の終わりの年だったことに気づき、そして、来年からの2年間は「存在しない年」であることも知る
 2014年12月23日

に書きました、

2015年と 2016年は数秘術から見ると「存在しない」年

という概念から考えますと、たとえば、よく神話などに書かれてあります「世界はカオス(混沌)から始まった」という描写を持ち出せば、存在しないという状態は、神話でいうところの「世界が生まれる前の状態」であり、それは「カオスの状態」だと考えられなくもなさそうで、

2014年と 2015年はカオスの状態

であり、2017年に新しい世界が生まれるための準備期間ともいえるのかもしれません。

そんなわけで、世界のカオスはさらに拡大すると私は考えます。

本当は気候について、もう少し書きたかったのですけれど、そろそろ出なければならない時間になってしまいましたので、ここまでとさせていただきます。



  

2014年11月19日



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▲ 2014年11月18日のロシア E1 より。






 


暗示的な世界に生きている

最近起きる事件の数々が何となく心を落ち込ませるようなものが多いせいだとか、あるいは、自分自身のプライベートのいろいろなんかの理由もあるのかもしれないですけれど、ここ最近は何かこう気持ちがすっきりと晴れる時が少ないです。

うつというほどのものではないですが、視界にも精神にも薄モヤがかかっている感じがします。

こういう気分の上下というものは、自分では環境とか状況に左右されていると思いがちですけれど、過去を振り返ると、それはあまり関係ない場合も多くて、状況より、むしろ「時間的な周期」の中で精神状態の上下があることを思い出します。サイクルですね。

そして、以前、これがわりと多くの人たちが同じような周期で「精神的な上がり下がり」のサイクルを持っているのだなあ、ということをある経験で知ったこともあり、似たようなグループ(?)では「心境や精神は共有されている」と感じることがあります。

読んでくださっている皆様などは最近は精神的にどのような感じですかね?

今年 2013年が始まる時には、「その先の時代がいい方向に行くか、悪い方向に行くかは、今年の方向で決まりそう」などと考えていましたけれど、良くなっている……ようには、どうにも見えない感じもしまして。

昨年の終わり頃に書いた記事、

あと一年くらいの今の世界(1):急速に拡大する新島や、中国の月面探査機のプロモーションで核攻撃を受けているヨーロッパだとか
 2013年12月26日

では、中南米のマヤ族 440部族の長老たちから構成される「マヤ長老評議会」の最高神官ドン・アレハンドロさんが 2008年に語った言葉を引用した以下の文章を載せています。

マヤカレンダーのメッセージとは、ホピ族およびマヤ長老評議会が確定した終末期の開始時期(2007年10月26日)から7年間(2015年まで)に時間の窓が開き、この期間に(再び)物理的なポールシフトが起こるということだ。

2007年 10月から 7年間というと、今はもうその時期を過ぎてしまっているのですよね。

物理的なポールシフトの方はともかく、マヤの最高神官が言っていた、

「時間の窓」

というものに興味がありました。

神官の言う通りならば、今はその「時間の窓」というものが開いているということにもなります。

しかし、そういうようなことが実感できる世界かというと……。うーん。


ところで、上にリンクしましたあと一年くらいの今の世界の中で、中国の無人月面探査機「嫦娥3号」のプロモーションの際に、嫦娥3号の模型の後ろのパネルに描かれている地球の絵の中に「キノコ雲」が上がっている場所があったのです。

nkd-3.gif


これは、黒海などの位置から考えると、ウクライナとロシアの国境あたりなんですよ。

ウクライナの 2014年の状況は、今でも決着のつかないマレーシア機の撃墜事故なども含めて、大変に凄惨なことになっていきましたが、昨年の12月の時点では、ウクライナの問題がその後あれだけ大きくなっていくとは想像もしていませんでした。

しかし結局、振り返ってみれば、この中国の当局が描いた暗示的な地球のイラストは、確かに次の年を示唆していたことを知ります。

しかも、これを最初に報道したのがロシアのロシア・トゥディでした。中国とロシアとウクライナ、という今の地政学的あれこれを代表するような国たちの「未来」を一気に予見していたような出来事だったのかもしれません。当時の記事には下のように書かれてあります。

何のためにこんな奇妙な暗示的な図柄を書き加えているのだかは不明で、それを描いた中国の関係者に対しても、また、それを見つけたロシア人にも、どちらにもやや苦笑した次第でした。

苦笑だけで終わることではなかったようです。

しかも、考えてみれば、これは「中国の国家としてのプロモーション」ですので、地球の絵を描くならば、中国を中心としたデザインで描くのが妥当だと思うのですが、インド洋とアラビア海が中心となっていて、アラビア半島や中東地域がよく目立つ描き方となっています。

やっぱり何だか暗示的ではあります。

あるいは、ここに描かれている地域すべて(東アジアから北アフリカまで)を中国にしたいとか?

この調子では、昨年の記事、

とても驚いた「中国の猫の王様」の事実。そして、そこから見える「私たちの毎日はとても馬鹿にされているのかもしれない」と思わせる今の世界
 2013年12月06日

に書きました、現在の中国の 100人民元に暗示的に描かれている下のような、「猫みたいな姿をした王様に皆がひざまづく」というような状況も現実化してしまったりするのですかね。

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ああ、そういえぱ、上の記事にもウクライナが出てきています……。

ウクライナの通貨単位は「フリヴニャ」というものですが、500フリヴニャ紙幣に、いわゆる「ホルスの目」っぽいものが描かれているのです。

ukrane-bill-03.gif


この「目のマーク」は、アメリカの1ドル紙幣などにもあり、フリーメーソンとの関係を言われることもありますが、古代エジプト文明のシンボルのひとつと考えるのが一般的な気もします。

ちなみに、私はよく理解していないですが、ホルスの目は、「無限級数1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + ⋯」というものを現しているということを示唆する図が、ホルスの目 - Wikipedia にはあります。

Oudjat.png
・ホルスの目と無限級数の関係


また、この「ホルスの目」は、人間の松果体を表しているという説もあります。

eye-pine-01.gif


上の過去記事では、フランスの作家ジョルジュ・バタイユの『松果体の眼』という小説の下の文章を抜粋しています。

太陽から火山を経て肛門へ受け渡されたエネルギーは、異様な眼(松果体のこと)を作り出すことで再び太陽へ回帰しようとする。

バタイユは、「太陽と地球のエネルギーの循環は火山によっておこなわれ、そして、その循環しているエネルギーが人間に入ったあと、再びエネルギーを太陽に循環させる」として、それをおこなうのが松果体の役割だと記しているようです。

・太陽
・火山


はどちらもよく出てくるテーマですけれど、仮に、様々な場所で暗示的に使われている「目」の図柄にそのような意味があるのだとしたら、確かに世界は暗示的な示唆に満ちているのかもしれません。

余談となってしまいましたが、今回は「ロシアに関してのふたつのこと」をご紹介します。




ロシアの夜空の光

冒頭のロシアの「光」の記事は動画ニュースにもなっていまして、下のような現象が 11月14日にウラル地方にあるスベルドロフスク地域の広範囲で目撃されたというものです。




感じとしては隕石かもしれないですが、もしそうだとすると、非常に大きな火球だったということも言えそうですが、しかし、今回これをご紹介した理由は、これが隕石による火球かどうかということではないのです。海外のインターネットサイトで、上の動画を見た人のコメントの中に、

「天空の光の門が開いたようだ」

という表現があったことが気に入りまして、その際に、上のほうに書きました、マヤ族の「時間の窓」ということをふと思い出したのでした。

冒頭の記事をご紹介します。

なお、「爆発音」などの音は報告されていないようですので、爆発のたぐいではないようです。

「このすべては何なのか?」 スベルドロフスクの夜空を爆発のように照らした光の現象

11月14日午後5時40分頃、スベルドロフスク地域に住む多くの人々が夜空に出現した爆発的な光を目撃した。何人かの住人たちはソーシャルネットワーク上に撮影した動画をアップロードした。

光はスベルドロフスクの地域の一部を輝きで消し去るほどの明るいもので、数秒間輝いた後に消滅した。光は複数の町で目撃され、他の動画をアップロードしたユーザーは「赤い雲」と題して、「これは一体なんなんだい?」とコメントをつけた。

現在、この現象が何であったかを調査するための専門家の派遣が要求されている。

というものです。

明るさが尋常ではないとはいえ、「やはり火球かなあ」と思う部分は強く、その理由は、この頃、あるいは最近まで、「ものすごく地球上空を交差する火球が多い」ということがあります。

下は 11月 11日のものですが、この火球の軌道のラインだけで派手さがおわかりかと思いますが、この1日だけで地球上空で 66個もの火球が観測されています。

fireball-1111.gif

▲ 2014年11月11日のスペースウェザーより。


これは流星群か何かの影響かとも思ったのですが、火球の内訳は、

・おうし座流星群による火球 10個
・エリダヌス座ο流星群による火球 2個
・他の流星群による火球  1個


となっていて、他の 53個はすべて流星群とは関係ない独立した火球でした。

要するに、「宇宙のいろんなところからやって来た別々の 50個以上の火球が地球上空を交差した」ということになります。

その後も、この日ほど多くはないですが、観測される火球は多いまま推移していますので、ロシアの光は、地球の大気圏内に飛び込んだ火球であった可能性もあるかもしれません。

それにしても、光が大きいですので、隕石などだった場合、爆発地点よっては、2013年のチェリャビンスク州の隕石のような被害となった可能性もあります。

まあしかし、あの光の正体はともかくとして、あの光り方の始めのほうが「いかにも光の扉が開く」的な光り方だったのが印象的ではありました。数秒で消えてしまったわけですけれど。

ロシアに関しての話題を短くもうひとつ。

地球上空の宇宙空間に「兵器の可能性もある目的も軌道も不明の衛星」が飛んでいて、それがロシアのものであるかもしれないことを英国のインディペンデントが報じていました。

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▲ 2014年11月18日のインディペンデントより。


記事は、アマチュア衛星観測家が最近発見した「軌道、目的、共に不明」の衛星についての内容です。この物体には「物体2014-28E」 ( Object 2014-28E )という名称がつけられ、観測家たちが行方を追跡しています。

ただ、「ロシアの所属」というのは推測のようで、「所属も不明」というのが実際のところだと思われます。このロシアの兵器という概念に関しては、シンクタンクなどが「ロシアによる他国衛星へのサイバー攻撃や、通信混乱を行う目的を持つ宇宙衛星かもしれない」というような分析を出したところからのものであるようです。

考えれば、今や国際宇宙ステーションへの補給などに関しても、ロシアがおこなっているわけで、地上だけではなく、「地球上空の宇宙のコントロール権」に関しても、さらにロシアが強く握っていくことになるのかもしれません。

何だかこう、なかなか、みずがめ座の時代的な様相は見えてきませんね。

私も心情的にもう少しすっきりとしたいところではあります。



  

2014年09月27日



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▲カリフォルニア州にあるマンモス・マウンテン。この山のカルデラの周囲で、9月26日に、数時間で数百回を越える群発地震が起きました。






 



突如すさまじい群発地震に見舞われた「マンモスと呼ばれる山」と「未来」の関係

かなり以前ですが、

極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
 2012年04月24日

という記事で、「エスキモーの女性の予言」というものを取り上げたことがあります。この時の記事で「白いシャチ」のことについてふれていたことと関係して書いたものですが、そのエスキモーの女性の予言と言われているものは、下のような言葉から始まります。

シャチが夢の中で私のもとにやってきました。
このシャチは私の兄弟なのです。

全文に関しては、上のリンクをお読みいただければと思いますが、その中に下の部分があります。

シャチはこう言いました。

「太平洋の水が最も冷たくなった時、そして、太陽の輝きが氷のように冷たくなった時、人々がマンモスと呼ぶ巨大な山が噴火し、そして大量の煙と炎を空中にはき出すのだ。そして、山は火に包まれ、雪は溶ける」。

そう言ってシャチは去りました。

この女性がシャチから聞いた話は、言い方を変えますと、

「太平洋の海水温度がこれまでで最も冷たくなる」

そして、

「太陽の輝きの勢いがなくなる」

というようなことが起きる頃、

マンモスと呼ばれる山が爆発(噴火)する

というような意味だと思われます。

そして、多分、時間軸としては「そのような時が起きた頃から」ということだと思うのですが、彼女は下のように、「予言」しています。

株式市場は崩壊します。
それは、ある日、歴史上で最も大きな下落を見せます。
たった一日で何千ポンドも失う人が出ます。

というようなことが起きたり、

ロシアは共産主義に戻ります。
民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。
スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。

といったようなことが起きたりすると。

どちらも、現在の状況を見ますと、いつ起きても不思議ではないような感じもしますが、それはともかく、さらにその後、

アルマゲドンの戦争が始まります。

などがあった後、結局、

キリストが地球に戻られる時には、全世界でバラの香りがします。
その日はまもなくです。

という言葉で、予言はしめくくられます。

それらの契機となるのは「マンモスと呼ばれる山が噴火する時」となっていますが、その山は実際にアメリカにあります。

それはカリフォルニア州にある「マンモス・マウンテン」という山で、かつての噴火のカルデラは、マンモス・レイクという湖になっているそうなのですが、そのマンモス・マウンテンの近辺で、9月 26日、異常な群発地震が発生しました。

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▲ 2014年9月26日の米国 NBC より。


上の報道で使われている図は、アメリカ地質調査所( USGS )の地震発生状況を示すマップで、これを見るだけでもかなりの回数の地震が発生していることがおわかりになるかと思いますが、もっと詳細な数値を見ると、わりと驚きます。

下は過去1週間のマンモス・レイク(マンモス・マウンテン)エリアで発生した、すべての地震のデータを検索したものです。

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USGS


9月27日までの1週間で、マンモス・レイク周辺で発生した地震の数が「 1,000回を越えている」ことがわかります。

ほとんどが微細な地震ですけれど、通常は地震が起こらない地域であるだけに(後でご紹介します USGS の声明によれば、過去にはあったのだそうです)、この「唐突」とも言っていいような群発地震の発生は様々なメディアで取り上げられています。

セレスティアル・コンバージェンスというメディアの記事のタイトルなどは、日本語に訳しますと、


著しい群発地震:これはカリフォルニアでの超巨大噴火、あるいは巨大地震の前駆 – ロング・バレー・カルデラの上にあるマンモス・レイク近くで、たった数時間の間に数百回の地震に見舞われる


Super-Eruption.gif
Celestial Convergence

というような、やや煽り気味の表現となっていますが、ここに「たった数時間の間に数百回の地震」とありますので、1週間というような期間の出来事ではなく、9月 26日という1日のうちの数時間に数百回以上の地震が起きたということのようです。

このことについては、アメリカ地質調査所のページのグラフでも確認できました。

下は、9月 24日から 9月 26日までの3日間のマンモス・レイク・エリアの地震発生状況です。

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USGS


9月25日まで、まったくといっていいいほど発生していなかった地震が、9月26日から、突然、発生しはじめ、ピーク時には「1時間に 500回」を越える地震が起きていたことがわかります。

どのような理由かは具体的にはともかくとしても、「地質的に何かが起きている」とは言えるわけですが、アメリカ地質調査所は、過去にもこの地域では、このような地殻活動がはあったとして、

「現時点では、差し迫った危険をもたらすとはいえない」

としています。

その発表の概要を記しておきます。




Earthquake Swarm in Long Valley Caldera
USGS 2014.09.26

ロング・バレー・カルデラでの群発地震について

私たちは 2014年 9月 25日から始まったカリフォルニア州ロングバレー・カルデラの群発地震を観測している。

群発地震は、マンモス・レイクから東に 11キロメートルの位置で発生し、、9月 25午前 4時から 9月 26日にかけて、マグニチュード1以上の地震が 500回以上発生した。その中には、マグニチュード 3.0 と 3.8 の地震が含まれる。

これは、今年、このカルデラで発生した群発地震の中では多いが、1980年代と 1990年代にこのカルデラで発生した非常に活発な群発地震と比べると、控えめな数であり、少なくとも現時点では、私たちは、この群発地震と異常な地殻活動との関連を見出すことはできない。

ロングバレー・カルデラは「復活したドーム」( resurgent dome )として知られており、このカルデラは 2011年後半以来、年間3センチ程度ずつ上昇していて、それは今でも変わらない。

ロングバレー・カルデラの隆起は、過去数十年にわたって散発的に発生した。 そして、2011年から観測されている隆起の速度は 1980年代と 1990年代に観察された隆起速度に比べて小さい。

地震自体は小さな、脆性障害(岩が破壊される)事象だ。
このような事象は、しばしば「地殻運動」( tectonic )と呼ばれる。

今回の地震は、火山のマグマの地下運動に起因しているものではない。

私たちは、地震波形の特性によって、脆性破壊地震(地殻運動で起きる地震)と、火山のマグマの動きから生じるものとを区別することができる。





とのことです。

今回の地震はこの地域で、過去にも起きている地殻運動によって起きた地震であり、火山性の地震ではないと USGS は言っているようです。

まあ、それでしたら、エスキモー女性がシャチから聞いたような、

「太平洋の水が最も冷たくなった時、そして、太陽の輝きが氷のように冷たくなった時、人々がマンモスと呼ぶ巨大な山が噴火し、そして大量の煙と炎を空中にはき出すのだ。そして、山は火に包まれ、雪は溶ける」

というものと結びつく可能性は少ないということになりそうで、とりあえずは大丈夫のようです。

アメリカ地質調査所の声明といえば、今年の春に、イエローストーン噴火の噂がアメリカでメジャーメディアまでも巻き込んでの騒動となった時に、「イエローストーンの活動は正常である」という声明を出したことがあります。

その時の声明の翻訳は、過去記事の、

アメリカを駆け巡るイエローストーンの噴火に関するウワサを当局自らが打ち消した日に思う「世界中が重複災害の星の下にある」事実
 2014年02月07日

にあります。

この時もアメリカ地質所の言う通り、イエローストーンの噴火は起きなかったわけで(起きていたら、こんなのんびりと記事を書いていられる社会じゃなくなっていたわけですけれど)、今回も大丈夫だと思います。


・・・とか言ってたらドカーン! というのが自然というものでもありますけれど。




「冷たい太陽の時代」を過去にも何度も経験してきた人類

何より、エスキモーの女性が言っていた、

「太平洋の水が最も冷たくなった時」

とか、

「太陽の輝きが氷のように冷たくなった時」

は、それぞれ、たとえば昨年、

ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性
 2013年09月09日

という記事を書いた 2013年以降も、これが寒冷化というキーワードと結びつくものかどうかはわからないにしても、たとえば、南極は昨年から一環して海氷の面積を増やし続けています。

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▲ 2014年9月14日のオーストラリア ABC ニュースより。これを解説した記事は「南極寒冷化の激化 : 南極の海氷面積が記録的なレベルに達し、過去最大面積を更新中」にあります。



太陽の輝きも「氷のように冷たくなる時」が来るかどうかはわからないですが、少なくとも現在の太陽活動は、過去記事の、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など、過去に何度かふれたことがありますが、明らかに、今は弱い太陽活動の中にあります。

太陽活動は、全体としては弱い中で、たまにXフレアを発生させたり、あるいは「黒点ゼロ」になったりと、無秩序な感じで活動を続けていますが、実は今日現在はまた活発な感じで、黒点数も 200を越えていて、昨日は、下のように、太陽の裏側で「何かの爆発」が起きています。

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▲ 2014年9月27日のスペースウェザー SOMETHING IN THE OFFING より。


何となく無秩序にも見えるいろいろなことを見ていると、あくまで感覚的な話ですけれど、本当に、

「太陽の輝きもが氷のように冷たくなる時」

という時も来たりするのかなと思うこともないではないです。

実際、この 2000年間くらいの間、そんな時代を人類は何度も経験しているわけですし。それは、たとえば、過去記事の、

西暦 541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録
 2012年09月20日

の中に、6世紀の東ローマ帝国の歴史家であるプロコピオスという人が、「西暦 535年から 536年にかけての様子」を記した文章を載せていますが、そこには以下のように書かれてあります。

歴史家プロコピオスの記述( 536年)

昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。
太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。
月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。

これらの状態は、一般的には、

・小惑星の地球への衝突
・彗星の地球への衝突
・大噴火


などで出現するものとされていて、そこにマウンダー極小期のような「太陽活動の著しい低下」が加われば、エスキモー女性の言っていた世界は、わりと簡単に出現するものだと思います。

彼女がいつこの予言を口にしたのか定かではないですが、「それはもうすぐです」と言っています。



  

2014年07月28日



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▲ このブログでは過去何度か取り上げている比較的お馴染みの現象ですが、先週、またも中国の浙江省温州市で「川の水が突然赤くなる」という現象が起きました。2014年7月25日の Sploid より。






 



死の必然性に意味はなくても流れる血はやはり赤くて

佐世保の女子高生の殺人事件の報道をいくつか読んで、瞬間的に、類似した過去の事件を思い出しているうちに気分が悪くなり、午前中はそのままの気分でした。

何となく、この犯罪から、今から 50年以上前の 1961年に出版されたコリン・ウィルソンの『殺人百科』を思い出します。

この本には、すでに同じような類例がいくらでも見られて、そして、それらの過去の類例を通してみてわかることは、一見大きな意味がありそうなこの類いの犯行には、「まるで動機に意味がないか、あるいはどうしようもないほど下らない理由が多い」ことがほとんどなのです(全部とは言いません)。

私は若い頃、演劇の脚本を書くために『殺人百科』系の本をいろいろと読んだことがありまして、類例はかなり知っているほうだと思います。その中には、たとえば、「××したかった」程度だけの理由の犯罪がどれだけ多かったことか。

メディアなどは、このような事件が起きると、必死で原因や、あるいは「社会と犯罪の関係」などを調べたり論じたりしますけれど、多分それは筋違いで、複雑な答えをそこに見出すことはほとんどできません。

多くの類例は、単に犯行をした人たちに「生命の価値に対しての認識が欠けている」と考える以外のいかなる理由も見当たらないのです。

その上で、今回の事件への感想は、コリン・ウィルソンが『殺人百科』に実存主義の立場から書いた非常に長い前書きの中に記されている下の一節に現れています。


コリン・ウィルソン『殺人百科』 まえがき「殺人の研究」より

一年間をついやしてこの本を編集し終わったとき、私の心をとらえたのは、悲惨な感じとあわれみであった。これは人間のごみ捨て場である。人間が神になることがあるにしても、まず、これを乗り越えなければならない。


コリン・ウィルソンは、実存主義の立場として、

殺人者に欠けているのは、生命の価値の認識である。

として、そして、

もし人間の進化が何らかの意味を持つとすれば、それは、生命を、すべての生命を、より強く愛することである。

としています。

そして、この前書きの中にとても印象的な言葉も記しています。


「人生は、ばかげているかも知れないが、死はもっとばかげている」



ところで、冒頭に中国で「川の水が突然、血の赤に染まった」という報道記事を張りましたのは、そのこと自体を紹介したかったわけではなく、過去記事で、世界中で、「赤く変色する水」のことを書きました、

赤の意味: 再び現れた赤い海と赤い雨
 2012年07月31日

の中で、「血」というものについて書いたことを思いだしたからです、

血を赤く見せているのは、赤血球ですが、血の大きな特徴は、


・血の赤は「鉄」であるということ

・血を赤くする赤血球は人体で「 DNA を持たない部位」であること




などにとても興味を抱いたことがあります。

DNA というのは、細胞核やミトコンドリアなどにあるものだそうですが、人を含めた哺乳類の赤血球は、成長の途中で細胞核とミトコンドリア等の細胞器官を失うので、DNA を持たないのだそうです。

そして、「血は赤い」わけですけれど、この理由は、血を赤くしている赤血球にヘモグロビンが含まれているからで、このヘモグロビンというのは、さらに「ヘム」と「グロビン」というもので構成されるのですが、この中の「ヘム」というのが、赤いのです。

その「ヘム」というのは、鉄の分子のようなものです。

つまり、私たちは、「鉄の存在によって血を色を感じている」ということになります。

また、過去記事の、

人類のボスは誰ですか?
 2014年03月26日

などにも書いたことがありますが、

人間の血液自体が磁場である


ということも、血液が、

・ヘム → 鉄
・グロビン → 反磁性


という組み合わせから構成されていることから生じるわけで、そのあたりは、嶋中雄二さんの著作『太陽活動と景気』に下のように記されています。


「太陽活動と景気」太陽活動と健康・精神 より

血液中のヘモグロビンは鉄と色素の複合体であるヘムと蛋白質であるグロビンから成るが、グロビンは「反磁性」とされているから、本質的には鉄の科学的状態が血液の磁気的性質を発生させていると考えられるのである。



人間という存在自体の全体が磁場である、という見方もできるわけで、たとえば、頭部からは下のような磁場が検出されます。

human-magnetic.jpg
・前田坦(ひろし)著『生物は磁気を感じるか


少し話がそれましたが、問題は「」です。

人が負傷したり、死亡する際の血が流れる場面に接すると、それが現実であっても写真や映像であっても私たちは震撼したり、人によっては興奮したりします。

そして、人の感情を大きく刺激するその「血」は「必ず赤」です。

どうして人間や哺乳類などの血が「赤」となったのか、進化論的な推測や、生物学的な考え方は私にはわからないですが、しかし、ひとつの事実として、

「赤という色は目に見える色の中で最大の波長を持つ」

ということに興味を持ったことはありました。
色の波長の中で可視ギリギリの色が赤なのです。
これを超えると「赤外線」として目には見えません。

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光の届き方と信号の色


その「可視光線として最大の色」が、生物が死ぬ時に流れる色であるということには生物学的な意味とは別に興味を感じたことがあります。

そのあたりのことは、過去記事の、

2012年の「赤」の意味: DNA を持たずに増殖する「赤い雨から採取された細胞」とつながる人間の赤血球
 2012年11月28日


という記事に書かせていただいたことがあります。

そういえぱ、「赤」といえば、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

というタイトルの記事から何度か取り上げている、「4回連続する皆既月食」のことや、それと関係している旧約聖書『出エジプト記』に書かれている、

「すべての初子を撃つという厄災」

について、この「赤い月」と「赤い川」、そして、「犠牲の赤い血」の間にも旧約聖書を通して、リンクが生じます。




すべての初子が消えていく厄災

ところで、「赤い月」という意味は、皆既月食では下のように月が血のような赤になるからです。

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この「赤い月」とか「黒い太陽」(皆既日食のこと)は、聖書にはよく出てきて、たとえば、「ヨエル書」というものには、

ヨエル書 3章4節
主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。


というくだりがあります。

これは、皆既日食と皆既月食が同じような時に起きることを示しているのかもしれないですが、ちなみに、どうでもいいことかもしれないですが、直近ではそれが起きる時期が 2015年 3月から 4月にかけてあります。

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この時の 2015年 4月 4日の皆既月食に時にも、イスラエル最大の祭事である過越(すぎこし)の祭がおこなわれます。

この過越の祭りというのが、「犠牲(の血)を捧げる」ことにより、厄災を避けたことが由来となっている祭事であることは、過去記事、

「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入
 2014年04月18日

などに書いたことがありますので、ご参照しただければ幸いです。

この場合、犠牲となるのは子羊で、その血を「各自の戸の鴨居に塗る」のです。
もちろん子羊の血の色も「赤」です。


そして、旧約聖書『出エジプト記』には、「赤い川」も出てくるのです。

このことは、2012年2月に、「レバノンで血が赤く染まる」という出来事をご紹介した時に書いたことがあります。

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▲ 過去記事「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」より。


ちなみに、私たちにはあまり馴染みのないレバノンですが、この国の宗教構成は下のようになっています。

rever-none1.jpg
Wikipedia


少なからず、キリスト教の聖書とも関連のある国で「川が血の色となった」ことが現地で大きく報道されていたのは、出エジプト記の下の部分があったからではないかと思います。日本聖書協会より。


出エジプト記 7章19-20節

主は更にモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を取り、エジプトの水という水の上、河川、水路、池、水たまりの上に手を伸ばし、血に変えなさい』と。エジプトの国中、木や石までも血に浸るであろう。」

モーセとアロンは、主の命じられたとおりにした。彼は杖を振り上げて、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。川の水はことごとく血に変わり、川の魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。こうして、エジプトの国中が血に浸った。




ここから、「神による十の厄災」が始まるわけです。

その内容は、

1. ナイル川の水を赤い血に変える。
2. 無数の蛙をエジプトの地に覆わせる。
3. しらみとブヨを大発生させ、エジプトの民や家畜に害を及ぼす。
4. アブの群れによる災害。
5. 牛馬に疫病が拡がる。
6. 人や家畜に膿みや腫れができる。
7. 雷と雹による災害
8. イナゴの猛威
9. 暗闇での災害
10.人から動物に到るまですべての初子の死亡


というもので、結局、いろいろとありますが「10」のことをなすための厄災であるわけです。そして、これを避ける方法が、イスラエルで古くからおこなわれている過越の祭りであり、それは、犠牲の象徴としての血の「赤」なんです。





「善は悪から生まれる」と同じことを述べる日月神示とメリン神父

先日の、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 2014年07月26日

という記事とその少し前の記事で、映画『エクソシスト』から偶然、日月神示の「冒頭の原文」に行き着いた話を書きましたが、その後、内容的にも、小説の『エクソシスト』と日月神示では、同じようなことを書いている部分を多く見出します。

たとえば、上の記事では、小説『エクソシスト』で、メリン神父が述べる下の台詞を抜粋しています。


「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」


そして、日月神示にも下のような箇所が1度ならず出てきます。

ひふみ神示データー「ひふみ神示 第21巻 空の巻」より抜粋しますと、たとえば、


第21巻 空の巻 第八帖

悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ



というくだりがあります。

その後の、第十帖には、


第21巻 空の巻 第十帖

此の方 悪が可愛いのぢゃ、御苦労ぢゃったぞ、もう悪の世は済みたぞ、悪の御用 結構であったぞ。早う善に返りて心安く善の御用聞きくれよ。世界から化物出るぞ、この中にも化物出るぞ、よく見分けてくれよ、取違ひ禁物ぞ。



とあります。

この短いふたつの部分だけで読んだ通りに理解させていただければ、

「悪は、そこから善が生まれるための貴重な存在だった」

ということになりそうです。
「此の方 悪が可愛いのぢゃ」と、悪に対しての惜しみない愛情さえ示されています。


しかし、「もう悪の世は済んだ」とも書かれてあります。


善が出現することによって、その「産みの親」だった悪は不要となる世界の出現を示しているようです。

私はこの考え方に納得できる部分もありますし、釈然としない部分もありますが、「どうして悪があるのか」ということに対しての答えを見出すことは、どのように考えても難しいです。


ところで、先の記事には書きませんでしたが、小説「エクソシスト」では、先の台詞に続けて、メリン神父は次のようなことまで述べています。


「そしておそらく、大悪魔(サタン)でさえもが −− その本質に反して −− 何らかの意味で、神の意志を顕示するために働いているともいえるのだ」



そして、これは現実に「エクソシズム(悪魔払い)」の拡大によって、キリスト教会の新しい役割を顕示しようとしている現在のバチカンの存在を思い浮かべます。

vat-exorcist-2.gif
CBC ニュース。訳は過去記事


いずれにしても、この1〜2ヶ月、世界的な出来事でも、個人などの小さな出来事でも、

・血
・悪
・犠牲


というキーワードを感じることがあまりにも多いと思われるのは私だけではないと思います。

果たして、ここから「善」など生まれるのか・・・。
それはわかりません。