2012年07月20日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




経験則が通用しない今の自然界: 米国で頻発する離岸流



rip_current_120611_wg.jpg

▲ 6月18日の米国ABCニュースより。突然、浅瀬で離岸流が発生して水泳客が巻き込まれるケースが続発しているという報道。
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(訳者注) ちょっと短い記事なんですが、暑い日が続いたこともあり(今日は関東は突然寒くなりましたが)、海などに行かれる方も多いと思います。

実は、私も昨日から子どもが夏休みに入り、いろいろなところを回ったりしていて、まあ、日帰りがほとんどですが、海のほうにも行く予定です。

さて、海はもともと危険が多いということは誰でも認識しているのですが、しかし、「経験則」というものがあり、「このあたりなら大丈夫だ」というような判断んを基準に海で、子どもたちなどと遊んだりすると思われます。

下のスクリーンショットは、あるキーワードでのニュース検索で、そのキーワードは「 Rip Current (リップ・カレント)」という英単語なんですが、ズラーッとそれに関しての事故などに関してのニュースが並んでいます。


rip-currents-01.jpg


この「リップカレント」は、日本語では「離岸流」と呼ばれているもので、 Wikipedia の「離岸流による事故」の説明を抜粋しますと、


離岸流による事故

遠浅の海岸を中心に発生しやすいため、海水浴客が知らず知らずに巻き込まれ、沖合に流され事故となるケースがある。

離岸流の速さは秒速1mを超えることもあるとされており、巻き込まれたら流れに逆らって波打ち際へ戻ることはまず不可能で、離岸流に逆らって泳ぎ切ることは、水泳のオリンピック選手でも困難と言われている。



簡単にいうと、普通の海水浴場などで泳いでいて、「突然、強い流れで沖合に流されてしまう」ということが起きるのです。

この流れは強力に強くて、どんなに泳ぎの上手な人でも、それに逆らって泳ぐことはできません。昔の椎名誠さんのエッセイか何かで、椎名誠さんがイラストレーターの沢野ひとしさんと泳いでいた時に、突然、この流れに巻き込まれ沖合まで流されていった話が書かれていたことがありますが、それはそれはもうものすごい流れで、泳ぎのプロといえるふたりも「死」を覚悟したそうです。

このふたりの場合、かなり沖合まで流された後に、「ふとその流れが消えた時」があり、その瞬間にそこから泳いで脱出したと書かれてありました。


この「離岸流」が、今、アメリカの海岸のいたるところで、ものすごい数が発生しているのです。

実際に先月から、多数の死者が出ており、それも子どもだけではありません。

泳ぎの経験達者な人たちや、サーファーなども離岸流の犠牲になったりしています。「経験のある人たちが事故に巻き込まれる」ということは、その経験が「通用しない自然現象」として現れているということです。

これは、最近の日本での高齢者などの山の事故にも通じることで、最近の山の事故では、遭難する方々は初心者だけではありません。かなりのプロの方も事故に遭っています、

すなわち「経験則が自然に対して通用しなくなっている」ということが言えるのかも知れません。

日本ではまだ離岸流の報道は特にないのかもしれないですが、「突然変わる自然」というものを最近の天候などでも私たちは見ています。

なので、ご注意というか、ご留意下さい。


それでも、せっかくの夏。

できるだけ自然の中にはいたいですし、今の私の家などは数キロ歩けば、広大なお茶畑が拡がり草と木だけになるような場所でもあります。

なので、私も気をつけながら、夏は(あんまり暑くない日は)自然を見てようかなと思います。

昨日の米国ノースカロライナのニュースをご紹介しておきます。
有数の海水浴ビーチで、毎日、何十人も人々が離岸流で流されて救助されているという報道です。

「わたしは大丈夫」と言っていた多くの人がレスキューに救出されています。



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2012年06月20日



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(訳者注) 本題は、数日前に北京の上空に現れた「雲」のニュースのご紹介なんですが、前振りが長くなってしまったことに気づきましたので、先にその「北京の雲」の写真を載せておきます。

beijing-1.jpg

▲ 6月14日に北京上空に出た「雲」。この雲は、核爆発と同じような感じで拡がり、そして消えていったと報道にはあります。
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というわけなんですが、「雲」絡みで今朝ちょっといいものを見たので、先に少し書いておきます。



台風明けの夜明けの空に


今朝起きてベランダに出てみると、やや風は強いもののすでに晴れていました。どうやら眠っている間に台風は去っていったようです。

家のベランダは真正面に小さく富士山が見えるのですが、ふと見ると、左上に巨大なレンズ雲が浮かんでいることに気づきました。

まあ、富士山の方向というだけで、実際に富士山の上にあるものというわけではないでしょうが、富士山とレンズ雲の組み合わせというのは、富士山の近くからだとわりと見られるもののようですが、このあたり(埼玉県の所沢と狭山の間あたり)からだと珍しいですので写真に撮りました。下の風景です。右下に「富士山」と書いた上にあるのが富士山。

fuji-2012-06-20.jpg


富士山というのは、その頂上にレンズ雲がかかりやすい山のようで、インターネットで検索するとたくさん写真があります。「富士山 レンズ雲」などのキーワードで検索されるとたくさん見られると思います。

山頂にレンズ雲がかかると、下のような幻想的な光景もよく見られるようです。


fuji-103.jpg

富士山のページより 2003年1月26日の山中湖畔からの富士山。


レンズ雲は日本では富士山が有名となるようですが、アメリカでは、カリフォルニア州にシャスタ山という山があり、ここが巨大なレンズ雲が頻繁に発生することで有名です。


shasta-02.jpg

▲ シャスタ山のレンズ雲。


このシャスタ山というのは、世界七大聖山というもののひとつだそうで、地下都市があるなどの伝説やオカルト・ストーリーがたくさんある場所のようです。



世界七大聖山の光景を支える宇宙線(雲)と太陽(夕陽)


ちなみに、世界七大聖山とは以下のことを言うのだそう。


・シャスタ山 (米国)
・富士山 (日本)
・マチュピチュ (ペルー)
・シナイ山 (エジプト)
・チョモランマ / 英名エベレスト (ネパール)
・キリマンジャロ (タンザニア)
・セドナ (米国)


とのことです。

・・・・・セドナ?

セドナってのは聞いたことがないです。

調べてみると、米国のアリゾナ州にある場所だそうで、 Wikipedia には下のようにあります。


セドナ (アリゾナ州)

Bell_Rock.JPG

1876年に白人が初めて入植。

古くからネイティブ・アメリカンの聖地とされ、近年ではボルテックスと呼ばれるパワースポットが点在する"癒しの町"として人気があり、年間に約400万人の観光客が訪れる観光地・保養地となっている。



という感じで、ネイティブアメリカンの聖地だそうです。

しかし、上の Wikipedia の写真を見ても、特に聖なる山という感じはしなく、どうも釈然としなかったので、セドナの写真を見続けていましたら、わかりました。

ここも「雲」なんです。

セドナも、富士山やシャスタ山同様、「雲の力」で神秘感が漂うようです。
特に、雲と夕焼けの組み合わせはものすごい。

下の写真は、こちらのページにあったセドナの夕陽の光景です。

sedona-sunset-colorful.jpg


そして、実は、これらの雲を作り出しているのは、「宇宙線」なんです。このことは、ほぼ確定していて、CERN などの研究はかなり進んでいることを過去記事でご紹介したことがあります。


「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 In Deep 2011年08月26日


なので、セドナやシャスタ山の光景などを見ていますと、宇宙線(雲)と太陽の組み合わせが、視覚として私たち人類に神秘体験(あるいは、夢やロマン)を与えてくれていることを感じます。


聖山といえば、1970年代の映画にアレハンドロ・ホドロフスキーという人が監督した『ホーリー・マウンテン』(聖なる山)というメキシコ映画化があります。私は好きで、今でもビデオを持っています。

この映画には、公開国によりいろいろなデザインのポスターがありましたが、下のようなものもありました。

holly_mountain_poster.gif


ポスターの後ろにあるのが聖なる山で、真ん中の黒い人が映画の主人公で、その心臓は燃えていて中に目玉があります。

そして、周囲で燃えているのは「お札」です。

これらはすべて映画に出てくるシーンでもあります。




▲ 映画「ホーリー・マウンテン」より。この映画の中の社会で作られているすべてのキリスト像が「自分をモデルにして作られていた」ことがわかり絶叫する主人公の青年。この後、この青年は一体のキリスト像と共に聖なる山を目指します。


というわけで、本題がわからなくなってきましたが、本当は今日は、昨日海外メディアで一斉に報道されていた「中国の雲」のニュースをご紹介しようと思ったのでした。

報道では「キノコ雲」と紹介されていましたが、何となく「終末感が強い雲」でしたので、タイトルで「終末雲」としてみました。


中国人は世界で一番「この世の終わり」を信じている国民ですので、この雲を見て、多くの人々がいろいろ感じたようです。この「中国人は世界で一番この世の終わりを信じている」というのは過去記事にそのデータがあります。

「この世の終わり」に関して米国の調査会社が21カ国で行った国際調査のデータ
 In Deep 2012年05月03日



▲ 上記 In Deep 記事に掲載したアメリカの調査会社イプソス社のデータ。


「終わる」と思っている人たちの上に「終わりそうな雰囲気のもの」が出るというようなことなんでしょうか。

それではここからです。
本文自体は短いです。



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2012年06月17日



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(訳者注) 最近あんまり元気がないんですが、理由のひとつは「毒気にあてられている」というような気配があるのかもしれないですが、この「毒気」というのも対象があるものではなく漠然としています。

それとは別の話として、今の、やや憂鬱気味な理由のひとつとして、あるひとつの「とんでもない疑念」が湧いているということがあります。

どうも書きづらいのですけれど、それを簡単に書くと、

宇宙人というものは存在しないのではないか

という疑念です。

現実には、私を含めて、今の社会に生きている人のほとんどは潜在的に「宇宙人はいる」と考えているはずで、積極的にそう考えない人でも、「宇宙は広いのだからどこかには宇宙人がいてもおかしくはない」と考えるほうが普通だと思います。それを口にしなくとも。

それは、たとえば宗教を信じている人が「今は見えないけれど、神はどこかにいらっしゃる」と考えることと同じで、具体的な基準や証拠というものが必要なわけではなく、それを越えた部分で、

「それはどこかに存在する」と普通に思いこんでいる

いうのが実際の心情だと思います。


私は宗教のほうはわからないですが、しかし、宇宙人や宇宙の知的生命や、あるいはこのブログでも何度も書いている「他の惑星に住む人類の兄弟」などの存在については、それこそ小さな頃からSFファンだったこともあり、まさに「具体的な基準や証拠というものを越えた部分」として心の中に根付いています。

そして、なんだかんだといって、世界中の心情や論調も、過去よりもむしろそこ(宇宙人がいるとか「会う(コンタクト)」など)の方向に向かっているように見えます。おびただしいSF映画や物語。


ところが、個人的にコツコツと見続けている最近の科学のほうのデータ、そして、科学とは関係のない「オカルトの理論」は、双方共に、あまりにもそれらのすべてを「拒絶する」かのようなものが多いのです。

どこからどう書いていいのか、よくわからないですが、書ける範囲で書いてみます。

まず科学のほうのデータのひとつからです。



▲ 地球と似た環境であるとわかり始めた土星の衛星タイタン。過去記事「地球外生物の存在する可能性のある惑星ランキング」より。

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2012年06月14日



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情報元から何から極めて危ういものですので、あまり気にされてほしくないですが、昨日(6月13日)の夜から、海外(英語圏)の BBS などで、「大阪湾が危ない」というような情報が乱れ飛んでいます。

たとえば、米国の災害系ブログ「エクスティンクション・プロトコル」の記事では、

Omen? Waters near Osaka bay Japan turn pale yellow
前兆? 日本の大阪湾の海水の色が淡黄色に変化

という記事を掲載し、そこには以下の写真が載せられていました。

osaka-bay-2012-06.jpg


しかし、この写真の出所は? ・・・と調べてみると、日本人によるツイッター経由か何かであるらしい。それらのスクリーンショットも掲載されていましたので、載せておきますが、このような経緯で、写真の撮影日時、真偽、その他が非常に不確かなもののため、そういう話が海外で話題となっているという「漠然とした話題」としてご覧下さい。

まず、そのスクリーンショット。
海外では、ここに英語の訳が添えられて紹介されていました。

本人にご迷惑がかかるとまずいので、名前やアカウントは消してあります。

osaka-tweet copy-01.png


多分、一番最初の方が撮影したのが上の写真ということになるようですが、このあたりに住まれている方で見た方はいらっしゃるでしょうかね。

まあ、普段でしたら、私はこういうような「災害のウワサ系」というのは、海外のものであっても全部無視するんですが、大阪湾のある太平洋では、つい最近、千葉のいすみ市にある漁港で、200トンを越えるイワシの大量死が起きています。

しかも、その後の報道によると「きりがなくイワシの死体が上がり続けている」ともありますので、そのニュースを少し抜粋しておきます。


海底から次々浮上 連日回収「きりがない」 大原漁港・大量のイワシ死骸
千葉日報 2012年06月06日

chiba.jpg

カタクチイワシの大群が3日夕に流入したいすみ市の大原漁港で5日、新たに船着き場の海底から浮き上がり海面を雪のように覆い尽くした死骸の回収作業が行われた。4日にも船ひき場に打ち上げられた100トンほどの死骸を撤去しており、漁業者は前代未聞の事態に「きりがない」とため息を漏らした。

(中略)

関係者が「今まで見たことがない」と驚く大原漁港へのイワシの大量流入。原因について、勝浦市の県立中央博物館分館海の博物館で魚類が専門の川瀬裕司主任上席研究員(46)は「はっきりとは分からないが、カタクチイワシより大きい魚類に追われて迷い込んだのでは」と指摘する。




この大量死はその数といい、上の「きりがない」という状態も含めて、日本の海での大量死としては異例だと思いましたので、なんとなく「太平洋がどうかしちゃっているのかなあ」と気にしていた時でした。

私個人としては、海流と気温の変化あたりの原因ではないかなと思いますけれど、そこで上の「変色する大阪湾」の話が出てきた次第です。

大阪湾のほうの方で見られた方は他にもいらっしゃるのでしょうかね。


あと、上の海外のブログでのコメントを少し抜粋おきます。

それぞれいろいろな人のコメントです。
全部英語ですので、多分、ほとんど外国人のコメントだと思います。

ここからです。



上の写真とツィッターが載せられた記事へのコメント

・「日本に限らず、最近、世界中で地殻のシフトが激しい。実際に地震も多い」

・「海が黄色くなるってのはまずいのでは? 私ならその場を離れるね」

・「最近ある夢を見まして・・・ちょっと気にしています」

・「その夢ってなんだい?」

・「それはちょっと」

・「少し前に、中国でオレンジ色のモヤが出てたと思うんだけど関係ない? 日本の大阪湾と中国の位置関係をよく知らないけれど」

・「日本ではかつてハンシン(阪神)という今回と近いところで大きな地震があったはず」

・「誰かもうちょっと合理的な説明はできないのかい?」

・「それは誰にもできないと思う。ただ、最近は日本で魚の大量死も起きているし、怖ろしい感じはする」




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2012年06月09日



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(訳者注) 南極とか北極などの極地近辺の海域や海中には、あまり多様な生物体系は存在しないだろうというのが従来までの考え方でしたが、しかし、In Deep でも過去よく取り上げていた「極限環境微生物」といわれる、過酷な環境下でも生きられる多くの生物が地球上に存在していることは、最近になって、次々とわかってきています。

極限環境微生物とは、主に「極端な高温や低温、あるいは無酸素状態などに耐えられる生物」のことを言いますが、他にも、過去ご紹介したものでは、地球の生物には、


寿命が1億年以上あると考えられる微生物
 (過去記事:1億年の冬眠サイクルをもつとされるバクテリアがスヴァールバル島沖合の海底で発見されるなど)

核燃料の中で死なない生物
 (過去記事:使用済み核燃料の中で「成長するもの」が米国の核保留地で発見されるなど)

酸素がなくても生きられる生物
 (過去記事:無酸素状態の湖の中で発見された「スーパー」バクテリアなど)


というような生物たちが存在します。

しかし、今回の発見の衝撃は、北極海の氷の下で見つかったものが「普通にどこにでもいる微細な植物(藻や植物プランクトン)」であったことです。

つまり、今回のことは生物の強靱さのほうの問題以上に、「予想以上に北極が暖かくなっている」ことの証拠だと思われます。たとえば、日本の海でも、基本の低い真冬は池でも海でも普通の藻は少なくとも「大繁殖」はしないと思いますが、そのことが現在の北極海で起きているというのは、かなりのショックを感じます。


こういうニュースを読んでいますと、私は「北極の氷が全部溶ける」なんてのは大げさな話かとも思っていましたが、どうも、そのあたりも怪しい感じさえします。

なお、さきほど、「北極海の氷の下で見つかった」と書きましたが、今回、NASA がリリースしたビデオを見ますと、そもそも、北極海の氷の海もなんだか「ボコボコに穴が開いて」いて、かなり氷が溶けている様子がうかがえます。


art-01.jpg

▲ 北極海を進む観測船。


そういえば、一昨年ご紹介した「南極大陸の微生物から探る地球外生命の潜在的な可能性」という記事で、南極海の海面下600メートルを泳ぐエビのような生き物の姿が NASA の南極観測船のビデオに偶然撮影されたことがあります。

下の動画です。




南極の海底にこのような比較的大型の生物が普通に泳ぎ回っているという事実に、科学界は結構ショックを受けました。しかしこれは、「生物の強靱さ」としてのショックですが、今回の「北極の藻」は、地球の気候変動の実態をあらわすもののひとつとしてのショックだと思います。


ちょっと横道にそれますが、今回のニュースを読んで、やはり現在の地球環境の変化の大きさは想像以上なのかもしれないと思いまして、そのことについて少し書いておきたいと思います。



大規模な地球の環境変動を経験することを「幸運」と思うか「不運」と思うか

今回ご紹介する米国の msnbc の記事中には「温暖化」という言葉が出て来ますが、これは北極地域の温暖化のことであり、以前言われていたいわゆる「地球温暖化」という言葉は今は科学の世界ではほとんど使われません。

地球全体が「温暖化」したり、「寒冷化」するという考え方ではなく、文字通り、「気候の地域が変動している」というのが現実のようです。これは気温だけではなく、地域の光景そのものが変わる可能性があります。たとえば、サハラ砂漠は数千年前には全体的に緑地だった可能性が高いと言われていて、そして、今、また緑地化に向かっていると言われています。

下の記事と写真は 2009年8月のナショナルジオグラフィックのニュースからです。


サハラ砂漠、気候変動で緑化が進行か
National Geographic News 2009.08.03

green-sahara.jpg

北アフリカ、ニジェール付近の半乾燥地域、サヘル。砂丘のすぐ近くでヤギの放牧が行われている。

新しい衛星画像から、温暖化の影響によって北アフリカの広範囲で緑化が著しく進んでいることがわかった。今後、アフリカ大陸の最も乾燥した同地域で、人々の暮らしが豊かになるかもしれない。



私たち今の人類のほとんどは、生まれてから数年から数十年しか生きていないわけで、その経験からだけでは、有史以前の地球と人類がどのような気候変動を経験してきたかはあまりよくわからないわけで、もしかすると、今の私たちはそういうものを見られるチャンスに恵まれている時代の人々なのかもしれません。

そりゃまあ、気候変動とか地殻変動、どちらも物騒なこともあるでしょうけれど、でも、冷静に考えみていただきたいんですが、

「一生、気象変動も地殻変動も経験しなければ人間は永遠に死なないのだろうか?」

と考えてみると、そんなことはないわけで、地球が何百年も何千年も穏やかなままであっても、あるいは何の自然災害も天変地異もなくとも、人間は個人としては、どうあってもいつかは必ず死にます

つまり、人が死ぬということ自体は悲劇ではなく「宿命」であるはずです。
これは生物としての人間に決められていることです。

それなら、せっかく地球に生まれたのなら、「地球が変貌していく様子」を見て生きていくのも、その時代の人類の人生のひとつの「幸運」として考えてもいいのではないかと最近思ったりいたします。


ちなみに、地球で1年間にどれくらいの人々が亡くなっているのかというと、1995年の国連の統計ですが、世界人口 56億人のうち、5500万人が死亡しています(世界の人口と死亡者より)。

その比率が継続しているとすると、今の人口は約70億人ですから、今年2012年も、7000万人くらいの人が1年間で亡くなるのだと思います。これは一日に換算すると約 20万人。


つまり、今の世界では毎日 20万人ほどが亡くなっているということはある程度の事実と言えそうです。


私たちは今後、さらにこの「死」というものをこれまでの人類以上に真剣に考えてもいい時代に生きているのかもしれないです。死を理解した人類こそが、「進化した人類」なのではないかと私は思います。

私もいまだに死をまったく理解していません。
なので、理解したいと思っています。

話が大きくそれましたが、ここから北極海の記事です。



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2012年05月18日



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最近、ナショナルジオグラフィック他で、「太陽系の新しい惑星」についての報道がありました。


太陽系で新たな惑星を発見?
 ナショナルジオグラフィックニュース 2012.05.14

太陽系の暗い外縁部に、未知の惑星が存在している可能性が明らかになった。外縁天体の奇妙な軌道が、未知の惑星の存在を示唆しているという。



というようなニュースです。
全部は上のリンクでお読み下さい。


この「太陽系の新たな惑星」については、ずいぶんと以前から、報道や、あるいは話題として頻繁に現れてはいました。 In Deep でも過去取り上げたことがあります。

太陽系9番目の巨大惑星の存在についての公式アナウンスが近いという報道
 2011年02月15日

などがそうです。

ちなみに、「現在の太陽系」というものがどのようなものになっているかというのは、上の記事などにも載せた図がわりとわかりやすいかもしれません。

下の図です。

dark-objects.jpg

上のうちの、右端にある「巨大な暗い星」というのは確認されていないもので、その他はすべて確認されているものです。

つまり、現在の太陽系は、太陽から外に向かって、

水星
金星
地球
火星
ケレス
木星
土星
天王星
海王星
冥王星
エリス


ということになっていて、太陽系の11の星が確認されているのですが、このうち、ケレス、冥王星、エリスの3つは準惑星といって、惑星とは扱われていませんので、現在の太陽系には「地球を入れて9個の惑星」が確認されているということになります。

しかしまあ、他にも、太陽系にはマケマケという準惑星と、ハウメアという準惑星などもあり、それらは比較的最近見つかったものですので、さらに見つかる可能性もありそうです。


Ceres_optimized.jpg

▲ 小惑星として初めて発見された天体でもあり、「小惑星番号1番」を持つケレス(セレス)。名前の由来は、ローマ神話の女神であるケレース。ケレースは穀物の収穫の女神で、なんと「ビール」の語源でもあります。つまり、ビールの女神。


そして、上のナショナルジオグラフィック記事などを含めて、最近、話題となるのは「太陽系の10番目の惑星」についての報道だということが言えそうです。

そして、そういう未確認の惑星の中のひとつが「ニビル」と呼ばれているものです。
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2012年05月16日



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うーん・・・。もしかすると、日本国内の報道というか、話題などでなされているような気もするのですが、鹿児島の桜島が世界中の注目を浴びています。

先日、

気象庁のカメラに写った桜島上空の謎の光。そして、世界中で目撃され続ける火球
 In Deep 2012年04月25日

の記事で、桜島の上空に何か写っているというような映像がアップされていたものをご紹介しました。気象庁のライブカメラに写っていたものです。

sakurajima-04-24-01.jpg


ビデオは、「桜島の上空に未知の物体」にあります。


これは日本での現象だったのにもかかわらず、最初の報道がなぜか海外の英語のブログだったんです。しかも、本人が「私は日本語がわからない」と書いている人のブログ。

なんとなく不思議な感じはあったのですが、その「理由」というのか、どうして、日本語を読めない海外の人たちまでもが、日本の気象庁のカメラを監視し続けているのかがやっとわかったんです。

桜島には「前科」があったのです。
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2012年05月11日



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最古のマヤカレンダーで記述される「世界の終わり」は今から 100, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000 年以上先の模様


(訳者注) 米国などで、ボストン大学の研究チームが、グアテマラで9世紀初期のものと思われるマヤ文明の遺跡の壁画から「最古のカレンダー」と考えられるものを発見したというニュースが大きく報道されています。

下のような貴重な資料写真も多く発表されています。

maya-01.jpg

▲ 1200年前のマヤの天文学者が、月および、金星、水星、火星の周期を計算したと考えられる壁画。


このニュースがどうして大きく報道されているかというと、新しく発見されたマヤカレンダーには「 2012年終末説は見当たらない」という結果が科学誌サイエンスに掲載されたためです。

記事は 米国の msnbc のものをご紹介しますが、この記事を理解するためには、マヤレンダーの暦とはどんなものなのかということを前提として知っておいたほうがわかりやすいと思います。

私も実際にはよく知らなかったので、ネットなどを参考にしたものを簡単にまとめておきます。


マヤカレンダーの構成

まず、「マヤカレンダーには3つの種類がある」そうです。
そのうちのふたつが、


ツォルキン暦 → 260日を一周期とした暦
(なぜ「260」なのかという厳密な理由はわかっていません)。

ハアブ暦 → 365日を一周期とする暦。



で、もうひとつが長期間を表したもので、これが要するに、2012年説というものとも関係するもののようですが、「長期暦」と呼ばれているこの暦は、こちらによりますと、


・キン(1日)
・ウィナル(20キン)
・トゥン(18ウィナル、360キン)
・カトゥン(20トゥン、7200キン)
・バクトゥン(20カトゥン、144000キン)


となっているそうです。

つまり、「キン」という単位が一日で、それが20日分で1ウィナル・・・というように数えて最後は「バクトゥン」( baktun )という単位になっているそう。要するに、この1バクトゥンというのが 144000日分ということで、今の暦で 394年分に相当する時間を表します。

では、どうして、2012年の終末説というものが出てきたかというと、下のふたつの理由です。


・マヤカレンダーが「紀元前3114年」から始まっていると考えられる

・マヤ文明では「13」という数に特別な意味があるので、13バクトゥン(394年×13)の最後にあたる 2012年12月21日を「マヤでは終末をあらわしたのではないか」という流れ。



のようです。

ちなみに、上の通りに計算(紀元前3114年から 5122年後)してみたのですが、どうしても 2012年にならないので変だなあと思って調べてみると、 GMT対照法という計算によっておこなわれている模様。

よくわかりませんが、GMT対照法の説明は以下のようになります。


GMT 対照法とはジョゼフ T.グッドマンと、ファン・マルテイネス・エルナンデスとエリック・トンプソンの研究によって組み立てられた西暦と長期暦の換算法である。マヤの暦と西暦とを対照させるのに後古典期や植民地時代にマヤの人々の間で使われた短期暦の日付けを手がかりに、11.16.0.0.0を1539年とした。



よくわからないですけれど、上の換算法により、


> 現在のマヤ長期暦は紀元前3114年8月11日に始まり2012年12月21日に終わる


ということになったようです。

いろいろと書きましたが、上の「バクトゥン」という言葉が今回の報道記事の中に何度も出てきますので、「1バクトゥンは 394年」ということを念頭に読まれるといいかと思います。

ここから記事です。

ちなみに、その新しく発見されたマヤカレンダーでの「世界の終わり」なんですが、どうやら、この記事からは、世界の終わりまではあと、100, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000 年(1000年の9乗)くらいあるようです。



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2012年04月29日



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最近、ロシア関係の記事などを読むことも多いんですが、数日前のロシアのメディアの多くを飾ったニュースのひとつが下のものでした。

タイトルには、「緑に覆われたモスクワ - 原因は花粉」というように書かれています。

russia-green-01.jpg

green-01.png
 RIA.RU 2012.04.26

大体の内容はこのようなものです。


4月26日、モスクワの市民たちは、空が緑色に染まったことに驚き、ネット上では様々な憶測が流れた。化学工場が爆発したというような噂やヘリコプターによって何らかの物質が散布されたというような話まで飛び交ったが、その後、モスクワ市政府とロシア非常事態省からそれらの話は事実無根だという声明が出された。

この不思議な現象は、専門家たちによると、ちょうどこの時期に開花を迎える白樺の花粉が大量に空中に放出されたものだろうとしている。また、花粉飛散量の調査でも、通常より極めて多い花粉が飛んでおり、それが原因だと見られる。モスクワ市政府の自然環境保護課は、突然の気温の上昇がこの現象を引き起こしたのでないかという見方をしている。



ちなみに、他の報道の写真も見たんですが、上の写真も含めて、そんなに「緑」というようには見えないのですが、実際の感じと写真とは違うということだったのかもしれません。

下の写真はロシアの別のサイトからのものですが、こちらのほうは「緑の空気が漂っている」感じを受けます。

russia-green-02.jpg


しかし、このニュースをご紹介したのは、このこと自体に何か意味があるというようなことではなく、今まで In Deep では「いろいろな空や大気の色」というものをご紹介してきたんですが、「やっと緑まで来たかあ」というような感慨のようなものがあります。
(説明するのが難しい感慨ですが)


ちなみに、私がはじめて「空の色」に興味を持ったのは 2009年にまで遡ります。当時書いていたブログにその記事があります。

その色は「赤」でした。


オーストラリアに出現した「地球最期の日」
 地球の記録 2009年09月23日

sydney-ds.jpg


2009年9月23日の朝、オーストラリアのシドニーの空と大気は上の写真のように、真っ赤に染まりました。上空に巻き上げられた砂ぼこりが強風でシドニーに大量に吹き寄せたために起きた現象だそうですが、こんな現象は、記録では多分初めてだったそう。

私の空の色への興味は「」から始まりました。


今回は、これまで In Deep で取り上げてきた「世界の空の色」の過去記事と写真をご紹介します。



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2012年04月25日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





桜島上空に忽然と現れた複数の光


日本の気象庁のカメラに不思議なものが写っていたことが、海外のブログで紹介されていました。

先にその気象庁の動画を載せておきます。動画は、気象庁の「火山カメラ」というページにあるリアルタイムカメラのものです。下のページで右側にあるリストから火山を選ぶと、その火山のリアルタイムの映像を見ることができます。

vol-map.png

下の動画は、上で赤く囲んだ「桜島(牛根)」の 4月24日午後7時過ぎのものです。




星や月とは違うと思われる光が途中から入り込みます。

隕石や流星の可能性はあるかもしれませんが、その場合でも、これだけ複数が一斉に、というのは珍しいです。


紹介されていたのは英語のブログで、内容には「私は日本語が読めないのだが、これは日本の桜島という火山だと思われる」とありましたので、日本人の記事ではないように思います。下のリンクがそのブログです。

Two stars − very bright unknown at this point − need to Identify if possible
2つの星: とても明るい現時点では未知のもの。できるなら解明してほしい


日本語を読めないこの人がどのようにこの動画にたどり着いたのかは謎ですが、しかしまあ、今の時代は便利なもので、Google 翻訳などを利用しながら進んでいけば、あまり言葉の壁というものを感じることは少なくなっています。

私自身、ロシア語やベトナム語での記事にたどり着けているのも、Web 翻訳のお陰という部分は大きいです。


ところで、上の動画では、右側の「2つの大きな光」に気をとられると思いますが、7時55分19秒過ぎからの場面で、下のように、全部で「8つ」の光が唐突に現れてきているのがわかります。

sakura-1.jpg


小さなほうは星と考えることもできるかもしれないですが、急に見えてきているあたりが多少不思議な感じがします。

ちなみに、桜島というのは現在きわめて活動が活発になっている火山で、下の記事は、西日本新聞の4月3日のものです。


桜島噴火、最多ペース 気象台「大災害予兆ない」
西日本新聞 2012年4月3日

鹿児島市の桜島が活発な活動を続けている。今年になって爆発的噴火は390回を超え、年間最多だった昨年の年間記録(996回)を更新しそうな勢いだ。3月には噴石が2合目まで飛び、立ち入り規制の範囲が一時広がるなど警戒も強まった。

気象台は「今のところ大規模噴火の前兆はない」とする一方、専門家は「2020年代にも大規模な爆発は起きる」との見方を示して防災対策を呼びかける。



桜島をはじめとして、今年は活動が活発な火山が多く、また、海外でも次から次へと、大きな火山が噴火したり、噴火の前兆を見せています。海外の火山の噴火報道はあまりにも多いので、個別の報道というより、まとめてご紹介できる時にしてみようかとも思います。

桜島の上空で「光ったもの」が何かはわからないですが、実は4月に入ってから、世界中で「火球」つまり、火の玉とか、空の光に関する報道がとても多いんです。科学サイトではなく、通常の報道でなされていたものが多いので、それなりにニュース性のあるものなのだと思います。

そのことも少しご紹介しておきたいと思います。


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