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【地球という場所の真実】 の記事一覧
2015年03月28日
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432ヘルツと440ヘルツの音の水の振動の紋様の違い

・Collective Evolution
身体の大半が「水」である人間への音の影響
最近ご紹介する機会の多い『ウォーター・サウンド・イメージ
いわゆる「グラス・ハープ」と呼ばれている、水を入れたグラスで音を鳴らす方法での演奏シーンです。グラス・ハープそのものは、特別珍しいものではないですが、「そのグラスの水の中で何が起きているか」までは考えたことはありませんでした。
大変に美しい音色ですが、実はこれは、どうやら「水に音が与える影響」」についての講演会的な会場での演奏のようなんです。
オリジナルは YouTube にありまして、動画のタイトルは、ドイツ語で Wasserklangbilder とあり、これは英語にしますと「ウォーター・サウンド・イメージ」となります。
どうやら最近は、下のように「グラスの中の波形やウォーター・デザイン」を、グラス・ハープの演奏と同時に映しだして演奏するというようなこともよくおこなわれているようです。

・stadtgmuend
下の写真はあくまで例えで、実際のグラス・ハープのものではないですが、上のような美しいグラス・ハープの音色が鳴るグラスの中の水は、それぞれが独自の紋様を作り出しているということなんです。つまり、この演奏法は、「様々な音」だけではなく、「様々な形(世界)」も水の中に作られているということが非常に興味深かったのでした。

さらに、違う動画でもとても注目するものがありました。
水への振動の音の高さを変化させながら、その場合の紋様の変化を短く紹介している動画でした。
その動画の途中で、以下のような「変化の状態」があったのです。





・Alexander Lauterwasser Water Sound Images
「ひゃあ、なんかが出来そうになってる」
と、窓を開けて大声で叫びました(キ・・・)。まあ、それはウソですが、この「何かが造り出されている感」というのは、いろいろなものを彷彿とさせるものきがあります。
細胞分裂 … 受胎 … 恒星の誕生 … などのこの世のいろいろな「創世」が思い浮かびます。
『ウォーター・サウンド・イメージ』の著者アレキサンダー・ラウターヴァッサーさんは、ドイツの方なんですが、そのせいもあるのかどうか、ドイツ語でアップされている動画が多く、ドイツでは、それなりに数多く認識されているということなのかもしれませんね。
最近は他にも写真なども含めて、いろいろと「水の形に変化が起きて、何かの形ができていく様子」などを見まして、その中には、キレイな形を描くものもあれば、グチャグチャな感じの「カオスな形」(崩壊したような感じの模様を描く)というようになっていくものもあります。
ですので、「美しい形が作られていく音」があると共に、
「形を崩壊させる音」も存在する
ようです。
形を崩壊させるのですから、人間の体(細胞等)も崩壊させ得ると思います。
そして、そういうものを見ていると、
創造するのも、創造された形を元のカオスにまで破壊させるのも、どちらも音なのかもしれない。
と思ったりもしますが、しかし、「この世の創造」というような大きな話はともかくとしても、「人間の体は基本的に水で作られているようなもの」ということを思い出します。
そして、上の様々な紋様は、すべて水にうつったものです。
ですので、このような「音からの影響」は、人体も直接的に受けていると考えてもいいかと思います。
つまり、
私たちは、常に体全体に音の振動と、その音の周波数の影響を受けている。
ということです。
この人体と水の関係ですけど、「若ければ若いほど体内の水分が多い」です。
これに関しては、人の体は何%の水で出来ている?というページによりますと、
人間の体は約60%は水でできています。 ちなみに胎児は体重の約90%、赤ちゃんはは約75%、子供は約70%、成人では約60%、老人では50%と年齢によって分かれます。
と、お腹の中の赤ちゃんは「 90パーセントが水分」だそうです。つまり、赤ちゃんはほぼ全身に音の影響を受けやすく、そして、多分は(まだ成長の途中なので)、大人と比べて、かなりストレートにその影響を体に具体的に受けやすいものだということが言えるかもしれません。
現代の赤ちゃんは、過去記事、
・胎内で200種類以上の汚染物質に包まれながら成長して生まれてくる赤ちゃんたちのサバイバル…
2015年02月01日
にありますように、胎内においても、化学物質などにより、かなり過酷な環境にあることがわかりつつありますけれど、ここに加えて、「音」もかなり重要であるという感覚があります。
とはいえ、胎内に関していえば、お母さんのお腹の中の音というのは、お母さんの心臓音や体内の臓器の様々な音なども加わっていて、基本的には「ノイズ」ですので、外から良い音や音楽を流したところで、中の赤ちゃんに伝わるのかどうかは不明ですが、さきほどの写真のように、
「音が形を作っていく」
ということは事実といえそうでして、つまり、胎内の赤ちゃんは、脳や内臓や免疫系などに関しても「作られていく過程」にあるわけですから、ちょっと意識しても良い部分なのかもしれません。
まあ、できるだけ良い音(ただし、良い音が何なのかは正確にはわかりません)の環境を心がけるのも悪いことではないかなとも思います。
よく胎教とか、胎教用音楽とか育児用音楽とかありますけれど、それらに意味があるかどうかということ以前の問題として、後述しますが、「現在はどんな素晴らしいようにきこえる曲でも、ほぼすべて基本音が 440Hz となっているので、結局は大した良くはない」ということにもなりそうです。
まあ、胎内にいる時はともかく、少なくとも、生まれた直後には、もう外の世界で音を聴き始めるのですから、「生まれたばかりの頃の音環境」というのは大事なのかもしれません。
(こういうこともっと早く知っておけばよかったなあ)
手近なところでは、YouTube などでもたくさん聴ける先日ご紹介できました「 432Hz = A (ラの音)」として調弦するライアーという楽器の音楽はいいと思います。
ライアーの音色
・リラ・コスモスさんの演奏する「風の谷のナウシカ」
シュタイナーが警告していた「 432Hz ではない基本音調は悪魔的社会へと導く」こと
先ほども書きましたが、現実的には、現代の社会では、「 432Hz を基本とした音調を持つ音楽をいつでもどこでも聴き続けることは大変に難しい」という事実があります。
それは、現在、ほぼすべての音楽の楽器においての調律は「 440Hz = A (ラの音)」となっているからです。
冒頭に「432Hz と 440Hz」のウォーター・サウンド・イメージを載せましたけれど、写真右側のあまりきれいではない紋様を描くほうが 440Hz です。
440Hz より 432Hz の方が良いという概念は、知識としては、よく記されているものを見ます。
たとえば、Collective Evolution という海外サイトの 2013年12月21日の記事は、「音楽を 432Hz に変換すべき確かな理由がある」というタイトルで、ここには、ルドルフ・シュタイナーの
「 A=432hz に基づいた音楽は、霊的自由へ人々をいざなうでしょう。人間の内耳は A=432hz に基づき構築されているのです」
という言葉が紹介されていたり、あるいは「 432Hz の音楽家」として知られる、ブライアン・T・コリンズ( Brian T Collins )の言葉、
私自身の観察から、A=432hz の倍音のいくつかは、ソリトン波(伝播している孤立波の形状、速度などが不変であるパルス状の波動)の一部の自然のパターンの共鳴と合わせて一列に並ぶように見える。
というような、ちょっと難解な言葉なども載せられていたり、さらに、記事には、
432Hzは、数学的に宇宙のパターンと一致していると言われている。最近の研究では、432hz を基本音としたチューニングが、光、時間、空間、物質、生物の磁気や DNA配列、そして意識の特質を統一することを明らかにした。
という記述までもがあります。
まあ、さすがにここまでくると、ちょっと怪しげですが( DNA 配列と意識の統一が研究や実験で証明されるとは考えにくいですので)、しかし、どこまで研究が進んでいるかとは別としても、やっぱり「良さげ」な感じはしますが、実際のところはどうなのか。
ところで、さきほど、シュタイナーの言葉を載せましたが、シュタイナーは、この「基本調律」については、もっと厳しい言葉を記していたそうです。 THE IMPORTANCE OF 432HZ MUSIC ( 432Hz 音楽の重要性)というサイトに、以下の記述があります。
ちなみに、原文では、C=128hz とありますが、これは A(ラ)=432hz でのC(ド)のことですので、ここでは、A=432hz と記します。
432Hz に関して、比較的有名なことだが、ルドルフ・シュタイナーが 100年以上前に、以下のような警告を発していたことが知られている。
「音楽において、 A=432hz 以外を使うことは、『ルシファーの夜明け』と『アフリマン』の貪欲なパワーを西側にもたらす可能性がある」とし、シュタイナーは、432Hz は、キリストの意識と天使の太陽のエネルギーと関係することに言及している。
A=440Hz と A =432Hz の違いは、毎秒たった 8周波の小さな違いでしかない。
しかし、その違いは人間の意識の経験の中で、知覚の差として現れ、私たちは「存在」という概念を共有できるのだ。
これも何だか難しいですが、シュタイナーの言う「ルシファー」はキリスト教の悪魔、「アフリマン」はゾロアスター教の悪魔です。
ルシファー - Wikipedia
ルシファーは、明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。正統キリスト教において、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。
アンラ・マンユ
アンラ・マンユ、またはアフリマンは、ゾロアスター教に登場する悪神。
シュタイナーに言わせれば、現在の 432Hz が基本ではない音調は、「それら悪魔のパワーが増す社会となる」というように、100年以上前に警告していたようです。
どうやら・・・そのシュタイナーの警告は実現しているのかもしれませんが。
「 432Hz と 440Hz の比較」を体感してみました
というわけで、理屈ではいろいろと言われているものですが、実際にその音を聴き比べててみてどうなのか。
440Hz と 432Hz は、音の差だけでいえば、わずかです。
432Hz の方がやや低いですが、完全に別々に聞かされた場合、音に詳しい方以外は、どちらがどちらだか聴いてもわからない程度の差だと思います。
それについて、ギターの調律のAを 440Hz と 432Hz にして、比較している動画がありますが、これを見た(聴いた)時には本当にやや驚きました。体感でわかるのです。
オリジナルは、
440 hz vs. 432 hz - my guitar experiment
という動画ですが、一部だけでもぜひ聴き比べていただきたいですので、数十秒抜粋してみました。
本当に一瞬で気づくほどの差を多分、体感できると思います。
440Hz と 432Hz の差(アコースティックギター)
どうでしょうか。
体感の違いを感じられたでしょうか。
もちろん、人によって違うと思いますけれど、私の場合は、
・432 Hz の音が鳴った途端、体の緊張が解かれる感覚になる
・440 Hz では、一瞬小さなリキみのような緊張が走る
というのを一瞬で感じました。
何度聴いても、そのようになります。
いろいろと先に知識などを持って聴いているせいで、「構えて聴いているからかな」とも思いましたが、何度聴いても、そのようになりますので、体感への影響は多少なりともあると確信を持てます。
ただ、この違いを体感して思ったんですが、
仮に現在の世界の基準調律音が 432Hz だった場合、ロック音楽は生まれなかったかもしれない。
という思いにも駆られます。
ロックにも様々ありますけれど、その基本は「緊張」と「攻撃」を軸にした音楽で、上で体感できるような「 432Hz =リラックス」的な基本音とその倍数音が主体だった場合、パンクやハードロックなどの音楽は生まれにくかったように思います。
実際、ロックの発展の歴史と「 440Hz の採用の歴史」は、わりとリンクしていることがわかります。
その歴史に関しては、基準周波数A=440Hz って何?というサイトによりますと、432Hz は、19世紀にヴェルディが提言して、イタリア政府が公式に採用したところから始まったようです。
基準周波数Aが 432Hz から 440Hz へと移行した歴史
1884年 432Hz イタリア政府によって制定
1925年 440Hz アメリカ政府と団体によって制定
1939年 440Hz ロンドン国際会議によって制定
432Hz を葬ったのはアメリカ政府だったようです。
そして、その後、1953年に ISO (国際標準化機構)によって、440Hz が国際基準値として決められ、ここにおいて、すべての国の基本調律は 440Hz となりました。
ロック音楽が本格化したのは、ロックンロールがポピュラーとなった 1950年代からです。
こちらもまたアメリカで始まりました。
もう少し正確に書けば、「ロック時代」という概念は、一般的な見解では、1954年に発売されたビル・ヘイリーという人の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がビルボードチャートで1位を記録した時から始まるとされていますので、1953年の 440Hz が国際基準値とされた直後から、ロック時代が始まったといえそうです。
ビル・ヘイリー / ロック・アラウンド・ザ・クロック( 1954年)
その後、世界全体として「ロック時代」に突入していきます。
まあ、私なんかもずっとロックを聴いていたわけですけど、ロックの種類もいろいろとありますが、基本的には確かに攻撃性の強い音楽ですので、若者も攻撃的になりやすくなる面は非常にあります。
ヘヴィメタル系の「悪魔的サイド」を売りにした中でのロックスターに、オジー・オズボーンという人がいますが、彼は昔、テレビで、
「音楽は暴力を助長しない。攻撃性を高めるものだ。そのふたつはまったく違う。良いことを教えよう。攻撃性こそ成功の鍵だ。それが、アメリカ流ってやつさ」
というようなことを言っていますが、440Hz 、ロック、攻撃性こそ成功の鍵、というのは、現代の「アメリカ的社会」を象徴することで、このアメリカ的社会が、日本も含めた多くの社会構造となっているという面はあるかと思います。
そりゃまあ、世の中も荒れますよ。
ロック音楽には、シュタイナーが警告していた「悪魔の世界」と近い性質を持つ要素が含まれていることは、若い時代からロックにどっぷりと浸かっていた私から見ると、それは否定できません。
それにしても、今回の記事を書いている途中で何度も「なるほどねえ」と頷いていました。
たかが基本調律と思っていましたけれど、今書きましたロックのことにしましても、いろいろなことの間の説明がつくのです。いろいろと世の中の仕組みは、いろいろとあるのですねえ。
432という数字のこと
他にも 432Hz というより「 432 という数字」について、興味深いことがあるのですが、今回は映像とか画像とか、いろいろ作業で時間がかかってしまいまして、時間がなくなってしまいました。
METATRONIC METALOGUE というブログの「432について(2)…随所に見られる432の倍数」という記事に参考になることが書かれていますので、そちらをご参考いただければと思います。
その記事から少し抜粋しますと、
432という数は単に60倍しただけで25920と惑星歳差運動周期の年数になる。この432という数やその倍数は、天文学、神聖幾何学、聖書やバガバッド・ギータなどの謎多き作品や、ピラミッドその他の古代の聖地がある多くの地域の正確な経度と緯度などと驚くほど関わりがあることは事実である。
グラハム・ハンコックは『神々の指紋』の中で、宇宙規模の大変動について全ての知識を網羅して語られているという古代中国の伝承書物の数が432巻であると語っている。
10800連、40音節からなるインドの聖典リグベーダの全音節数は432000音節だ。北欧神話に出てくるヴァルハラの戦士の数は43200である。
太陽が歳差運動により60度(黄道の星座2つ分)移動するのに必要な年数は4320年である。マヤの12トゥン=3/5カトゥンは4320日(木星の公転周期にも近似)であり、そのまた10倍の43200日は6カトゥンである。エジプトにあるギザの大ピラミッドは地球の北半球の1/43200の縮図になっている。
他にも、この数に関してのいろいろなこと、中には「不思議」とさえ感じることも含めて、書かれてあります。
何かこう 432 という数字は、予想以上に非常に大きな意味を持つもののようですが、壮大な話のほうはともかく、現実生活の中に 432Hz を基本音とした音楽をどのように取り込んでいくかということも「一種のサバイバル」として必要な時期に来ているのかもしれません。
そして、このことは未来の生活に向けて重要な要素を含んでいることかもしれないです。
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2015年03月22日
この記事の続きは、シュタイナーが警告した「432Hzではない基本音調の世界は悪魔を勝利に導く」 を体感してみましたとなります。
102.528ヘルツの音の振動で水に現れる紋様

▲ 14本の放射軸が描かれますが、この規則性は絶対的なものだと思われます。そして、すべての音(周波数)には、それぞれ固有の形が存在していることが実験でわかるのです。さらに、この世には、その「音(周波数)」は「無限」に存在します。写真は、あとでご紹介しますが、『ウォーター・サウンド・イメージ
お礼と音をめぐるシンクロ
昨日(3月21日)は、ヤスの備忘録のヤスさんとのジョイント講演会でした。
多くの方々にご来場していただきまして、講演会後にお話ができたり、何名かの方とは打ち上げにも行くことができました。また、いろいろなものをいただきまして、ありがたいやら申し訳ないやらで、ここでお礼を言わせていただきたいと思います。
肝心の講演のほうは、 In Deep の記事さながら少しずつ話が脱線していく中で、最終的にはカオス的な崩壊を見せて終わっていくという「世界の終わり」のような混乱を見せたものとなってしまいましたが、しかし、私はこの 3月21日という日に経験した、
「音をめぐるシンクロ」
に今でもとても驚いています。
発端は、528Hz の音叉だったんです。
以前、
・ソルフェジオ周波数 528Hz に石灰化した松果体を正常に戻す可能性がある? あるいはそこから導かれる「隠されたマルコによる福音書」の記述にも励まされ
2015年02月07日
という記事で、528Hzの音叉を購入したことを書きました。

・あわうみ
それ以来、記事ではあまり音叉のことにふれていないのですけれど、実際のところ、今の私は「音叉フリーク」となっていまして、2本目まで購入していて、遠出する時には持ち歩いています。
そのぐらい実感的な「感覚」があるのでした。
とはいえ、「感覚」と書きましたように、こういうことを記事などで、あまり「効く、効く」と書いてしまっても、「感覚的に効かない」という方があった場合など、ご迷惑がかかるかと思いまして、あまり記事には書いていないのですけれど、まあ、しかしですね、528Hz の音叉は良いものです。
よく言われる「 528Hz は DNA を修復する」 ということについては体感も実感もしようがないので、その真偽はわかりません。
しかし、DNA はともかく、「体の部位そのものが修復される」のは、かなり迅速に実感することができます。
また、 528Hz の音叉は、うちの子どもが大変気に入っているだけではなく、頭痛がする時とか(自家中毒などで)気分が悪い時など、528Hz の音叉の柄を頭にふれているだけで、スーッと寝入ることもあります。
あと、効く効かないに関しては、経験としては「ツボ」で試すのもわかりやすいかもしれません。
ツボはインターネットなどに図などがたくさんありますが、指などで押して痛いところは、そのツボの意味する器官や臓器が弱っていたり痛んでいる、という可能性があるわけですが、私は肝臓のツボだとか、あるいは、めまい系のツボだとか痛いところがいくつかあったのですが、1日何回か気づいた時にツボに 528Hz の音叉の柄を当てたりしているうちに、痛みが消えた部分はかなりあります。
もっとも「本当に修復されているのかどうか」ということは、医学的に検査してみないとわからないのでしょうけれど、本人が修復感を感じているのなら、それで十分なのかなと思います。
それはともかく、昨日の講演会の日も、遠方であることと、「それにせっかくだし、皆さんにも音を聴いてもらおうかな」と、528Hz の音叉を持っていったのです。
世界は音で創造され、今でも世界は「音そのもの」もかもしれない
会場は東京の飯田橋という場所にある出版社ヒカルランドさんのセミナールームだったんですが、講演前に、社内で音叉を取り出していましたら、ヒカルランドの社長さんが、その私を見て声をかけてくださいました。
社長さん「音叉にご興味あるんですか?」
わたし 「ええまあ。詳しいわけではないですけれど」
社長さん「だったら、いい本があるんですよ。ちょっと待っててください」
と言って、社長さんは、会社の奥から一冊の本を持ってきてくださいました。
それは、ドイツ人のアレクサンダー・ラウターヴァッサーという人が記し、マサチューセッツ工科大学で量子力学の博士号をとっている増川いずみさんという方が翻訳された『ウォーター・サウンド・イメージ』という本でした。

・Amazon
最初は「ふーん」と、それほど乗り気なくページを開いたのですが、ほんの 10秒ほどだけ眺めた後には、「足下が震えるほどの衝撃」を受けたのでした。
この本は簡単にいうと、
すべての音(周波数)は、水にそれぞれ固有の形を表示する。
ということが膨大な写真と共に書かれているもので、冒頭に載せました102.528 Hz の音の振動によって現れる紋様もそのひとつです。その他にも何百枚という枚数の写真と共に説明されています。
34.35ヘルツの音の振動で水に示される形

24.25ヘルツの音の振動で水に示される形

そして、驚くのは、それら、さまざまな音(周波数)が作り出す紋様は、
・花びらの形や植物の形
・紋様を持つ生物(カメの甲羅など)の紋様
・対称形を持つ様々な生物(クラゲなど)
あるいは、原子波動や多面体物質など、「この世にある多数のもの」と一致する場合が多数見られるのです。
例えば、ほんのひとつの例として、冒頭に貼りました「 102.528 Hz の音の振動によって現れる紋様」で、それと同じ放射を描くものとして、以下のようなものがあったりする、というような感じです。
102.528 Hz の音の振動によって現れる紋様

自然の中での水の渦巻き模様

珍しい左の回りのカタツムリとサボテンの一種

それと、圧巻は、「花の形」です。
もうまさに「どの花の形も何らかの音の周波数の振動で示される形との一致がありそう」というほどの感じです。
そういえば、シュタイナーは『いかにして高次の世界を認識するか』の中で、
「自分が美しいと感じた花の様子を真剣に詳細に観察すること」
を訓練のひとつとして書いていましたが、これは、花の形を見るということは、その音(周波数)を「形」として見ていることと同じという意味も含まれているのかも知れません。
また、これはこの本にそう記されているということではないのですが、私自身は、さらにもう少し大きな紋様、たとえば、
・地球の渦(雲や海など)
・銀河や太陽系の渦
・さまざまな天体の形
などにも、音(周波数)の描く紋様のどれかが参照されているように見えて仕方なかったのです。
この本を見せていたただいたのは、もう講演会の始まる5分くらい前だったんですが、私は、ブルブルと感動に震えながら、本と写真を見ていましたら、社長さんが、
「お気にいりになったのなら、それあげますよ」
と言って、私はこの本をいただいたのでした(ラッキー)。
講演会は「こういうようなことを話してみる予定であります」というような一応の簡単な計画性はあったのですが、この本を見た途端、それらの計画はすべて飛び去りました。
そして、講演会の会場に入るや否や、
「皆さん、もうこれですよ! これ! 世界はこれでしたよ!」
と本を広げてを頭上に掲げて会場を歩き回る(狂気の世界)というようなことになるほど、私は興奮していたのですね。
ちなみに、この本の文章の内容は、まだ一部しか読んでいませんが、単なる写真の説明ではなく、物理学的なアプローチ、あるいは、歴代の哲学者や科学者たちの「この世の存在の真実」についての見解や推測が数多く書かれているものです。
たとえば、ドイツの詩人であり哲学者にノヴァーリスという人がいるそうですが、以下のような言葉を残しています。
ノヴァーリスの 1968年の記述より
すべての空間に存在する形は、水晶から人間に至るまで、動きをさえぎられた音として説明できないだろうか? したがって空間的な形は音楽の表象的な表れにすぎないのでは?
これ・・・ノヴァーリスという人が何を言おうとしているのかおわかりになりますでしょうか。
> 空間に存在する形は、水晶から人間に至るまで、動きをさえぎられた音
これは、多分は、
この世にある「形は音そのもの」なのではないか
と言っていると考えてよいのだと思います。
もっといえば、現実の世界の中では「私たちは形があるものを『モノ』として認識する」と思います。もちろん「形 = 存在」ではないのですが、現実的な問題として、
「モノは音そのものだ」
と言っていると考えていいのではないかと思います。
さらに、ノヴァーリスは、『断章1』という著作の中で、
人間だけではなく、宇宙も言葉を話す。すべてのものは言葉を話している。無数の言葉を。
というようなことを記していますが、このフレーズを聞きますと、『新約聖書』ヨハネによる福音書の1章を思い出します。
ヨハネによる福音書/ 1章 1-3節
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
この言は初めに神と共にあった。
すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
(日本聖書協会)
ところで、日本には言霊(コトダマ)という概念があります。
言霊 - Wikipedia には、
言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。
これらの、
「言葉(ことば)や言霊(コトダマ)」
に共通しているのは、
「それらは音の周波数そのものである」
ということです。
さきほどの本にありましたように、音は周波数の振動によって、水の中などにこの世に実際にある様々なものと同じような形や紋様を作り出していることがわかりますが、どうも、このあたりと、いわゆる「創造」というものについて、
「存在というものの根源が、音、あるいはその周波数そのものである可能性がある」
のではないかなどと思えてきてしまったわけです。
そして、「創造」だけではなく、今現在も、この世は音によって創り続けられている、あるいは保持され続けているのかもしれないということです。
私が異常に興奮したのはそのためでした。
つまり、これは「宇宙の存在の問題」と直結した話かもしれないからです。
人間は自分自身の「音」で自分を修復できる可能性を持つ
以前は、「音と世界の成り立ち」の記事をよく書かせていただきました。
その中のひとつ、
・ジャンクDNA解明への挑戦(第2回): DNAは言語が具体化したものだった
2011年06月12日
では、ロシアの研究で、DNA が人間の「言葉」によって修復、あるいは再プログラミングされているかもしれないということをご紹介したものでした。
続いて書きました、
・私たちは「言葉」である
2011年06月13日
という記事では、「 DNA は言葉から影響を受ける」ということを前提にして、
・DNA は、人間の情報のほとんどすべてを持つ
↓
・DNA は実体を持つ存在だが、それは言葉により牛耳られている
↓
・つまり、言葉がない状態では DNA は機能しない
↓
・DNA とは言葉(あるいはその音)そのものかもしれない
↓
・DNA とは私たち人間そのものである
↓
・つまり、私たちは「言葉そのもの」である可能性が高い。
という、かなり強引な推論を書いたものでした。
それでも、この時は「言葉そのもの」というところまでの話でしたが、今回の話は、言葉を通り越して、「音そのもの」となると、何だかさらに究極的に「存在の儚さの上に私たちはいる」ような気もしてくる話ではあります。
しかし、ノヴァーリスが述べた「この世は音そのものである」という、一見すると詩人の夢物語のようなことが真実である可能性もそれなりにあり得るという示唆が出てきたわけです。
カタカムナ文明と未来の人類
『ウォーター・サウンド・イメージ』の訳者の増川いずみさんは、監訳者序文で、「小学3年生の時に祖母から教わったこと」として、以下のように書かれています。
私は小学校3年生の頃から、カタカムナ文字のことを少しずつ教えてくれた祖母に、「形というものは振動数と音で成り立っており、私たちの発する言葉も、たとえ見えなくとも、時間差で必ず形になって現れる」と言われていました。
ある周波数が対象物の波長と相互に合ったときに、共振をしていろいろな形になっていく。
増川さんのおばあさまは、古文献の研究をされていた方だそうで、カタカムナ文字(先史時代の日本に存在したとされる超古代文明の神代文字)の研究もされていたようです。
カタカムナ文字

・カタカムナ哲理の構造解析考
カタカムナという言葉はちょっと覚えにくいですが、何らかの事情で肩を噛まれそうな時に「肩を噛まないでほしい」という意味の「肩噛むな」と覚えると覚えやすいです(そんなことどうでもいいわ)。
ちなみに、このカタカムナ文字が使われていたとされるカタカムナ文明は、Wikipedia の説明ですと、
縄文時代以前、旧石器時代末期に存在したとされる。極めて高度な科学技術や独自の哲学体系を持っていたことが、神代文字で記された文献から推測される
というものらしいのですが、この文明において遺された『カタカムナ文献』の内容は、
人間の本質や世界の構成について記されているという。
というものだそう。
そのカタカムナ文字を研究していた増川いずみさんのおばあさまが、「形というものは振動数と音で成り立っている」と言っていたということは、縄文時代より以前にこの文明が実在していた場合、
「縄文時代より以前の日本人は世界(形)の成り立ちが音であることを知っていたかもしれない」
という推測にも結びつき、興味深いです。
超古代文明が仮にあったとして、そこで、人々はどのようにその知識を取得したのかはわからないながらも、その頃の人々は「この世界の形の真実」を知っていた可能性がある。
そして、現代世界でその超古代文明の頃と同じ地点にまで人類の認識が進化していける可能性があるとすれば、それは「ひも理論」などを含めた物理学の飛躍的な進歩によって未来の人類も同じ道を辿ることのできる可能性はあります。
実は昨日の講演会の打ち上げの席で、私に「ひも理論」のことをわかりやすく教えてくださった方がいまして、たとえば、現在の物理では、次元の数はすでに、4次元とか5次元とかを超えているようでして、ミチオ・カクさんの『パラレル・ワールド』には、
11次元
というものまで書かれています。この 11次元という概念がどうしてもわからなかったのですが、その方は非常にわかりやすく教えてくださったのですね。
この「ひも理論」というのは、今回の「音と存在」の問題とも大きく関係するのです。
まあ、そんなわけで、いいことを知り得た1日でした。
もちろん、「音と存在」の問題については、いろいろと考えることもあります。
例えば、「真空なので音が伝わらない宇宙空間は?」とか「そもそも音に反応して形となっていく粒子の正体は?」とか、わからない点はいくつかあります。
それでも、全体としてみれば、個人的に非常に驚くべきことを知り得たというような感覚はあります。
あと、昨日は、「音のシンクロ」として、他にもいくつかのことがありました。
ライアーのこと
シュタイナー教育で療育的に使われていることで知られるライアーという 432Hz を基本としたチューニングの弦楽器があり、昨日そのプロの演奏者の女性の方々(リラ・コスモスというユニットの方)が講演会にいらしてくれていて、私にライアーの演奏 CD をくださったのでした。
私はライアーの音色を初めて聞いたのですが、その音(あるいは音調)は「ものすごい安心感」を与えてくれるもので、それにも驚き、432Hz のことなども調べていました。私がいただいたアルバムは、リラ・コスモスさんのサイトで購入できるようです。
できる「ようです」というか、私は「 Teardrop 〜虹色のひかりに包まれて〜」というアルバムをいただいたのですが、気に入ったので、上のサイトから他のアルバムも速攻で注文させていただきました。
ライアーとは下のような楽器です。
また、この演奏自体も、リラ・コスモスさんによるものです。
続けて長く聴くとわかるのですが、癒やされ感覚がすごいと思いません?
これ・・・何ともいえないですけど、私みたいに不安神経症とかパニック障害などの人は、試してみる(意識的に長く聴いてみる)価値があるかもしれません。この 432Hz の音調には感覚として何かあります。アルバムを購入しなくとも、YouTube にも、たくさんあります。
現在のライリーは 1926年に、シュタイナーとそのお弟子さんたちが、障がいを持つ子どもたちのために設計、創り出された楽器だそうで、古代のライリーとは違います。シュタイナーは、この楽器の調弦の音を「 432Hz」と一発で決定したそうです。
障がいを持つ子どもに効果があるのなら、「大人」にもあると考えるのが妥当ではないでしょうか。
これらのことも、「音と人間」と関係していることでして、特に音楽ピッチ(基準周波数)が 440Hz となっている現在、432Hz の意味は大きくなっているということもあり、そのことも今回書こうと思っていたのですが、長くなってしまいましたので、書ければ、明日書いてみたいと思います。
432 という数字の意味はいろいろと興味深いですよ。
たとえば・・・
・インドの聖典リグ・ヴェーダの全音節数は432000音節(432の1000倍)
・マヤの12トゥン(マヤ暦の単位)は 4320日(432の10倍)
・太陽が歳差運動で黄道の星座2つ分を移動するのに必要な年数は 4320 年
・432を 60倍した 25920年は、銀河の惑星歳差運動周期
(随所に見られる432の倍数より)
とか、他にもまだまだいろいろとありますので、またご紹介したいと思います。
それにしても、今の社会には、数多くの「実際的な心身の修復と、心身の健全性の保持の方法」が存在し、そして、そのいくつかは「音」によってなされている、ということを最近になって私は知り、そして、それを知ることのできた様々なシンクロに驚き、そして、そのことを知られるシンクロに関係してくださった多くの方に感謝したいと思います。
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2015年03月12日

▲ 2015年3月11日のデイリーメールより。
たった3ヶ月ほどで完全な島となったトンガの海底火山
今年 2015年の最初の記事は、元旦に書きました、
・全宇宙を崩壊させたテュポンの封印が解かれる日:トンガの海底火山フンガ・ハーパイと、イタリアのエトナ島の大噴火で終えた2014年
2015年01月01日
というものでした。
これは、昨年の12月、トンガから北西方向に 60キロメートルくらいの場所に位置する「フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイ」( Hunga Tonga-Hunga Ha’apai )という名前の海底火山が噴火していることが地元の漁師たちに目撃され、空中撮影により噴火が確認されたことを記事にしたものでした。
さらに、この海底火山の噴火が「新しい島」を形成し始めていたことは、
・大陸の隆起の時代 : トンガ沖の「新しい島」や西之島が急拡大している中、アトランティスやレムリア大陸の幻想は現実になる?
2015年01月27日
という記事に記したことがあります。
しかし、1月時点では、フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイ・・・うーん、ちょっと火山名が長いので、以下、「トンガの海底火山」ということで話を進めさせていただきます。
話を戻しますと、上の記事の時点では、トンガの海底火山ではまだ下のように激しい噴火が続いていました。

・THE WATCHERS
上の状態からまだ1ヶ月半ほどしか経っていないのですが、冒頭のデイリーメールの記事は、何と、
「すでにこの島に上陸した人がいる」
ということと、その人たちが撮影した写真を掲載して記事でした。
噴火の収束から、たった1ヶ月半後に見せた光景は「まさに新しい島が作られた」という雰囲気のする感動的なものでした。
遠くから「島」を撮影した光景

船で近づく

上陸

2つの島をはじめて陸上から撮影

人物との比較で島の高さがわかる写真

すごいと思えるのは、昨年の 12月に海底火山の噴火が確認されてから、たった3ヶ月ほどで、これほどの規模の島になったということもありますが、同時に、
「ほんの1ヶ月ほど前まで噴火が続いていた場所に人が立っている」
ということです。
しかも、上陸した人たち(3人)は短パンにTシャツというラフな格好です。
つまり、どれだけ激しい噴火や近く変動で新しい島や大陸が出現しても、
「わりとあっという間にそこは人間の生存可能な空間となってしまう」
ということに対して、感慨というほどのものではないですが、少し思うところがあります。
上の写真の感じですと、鉄腕!DASH!! の DASH 村のごとく開拓すれば、あっという間に住むことができる場所にできてしまうような雰囲気さえあります。
この2年くらいは「新しい島」に関係した報道をよくご紹介した気がします。
2013年頃から目立ち始めた「新しい島」の誕生
ここ2〜3年で、海の異変関連で取り上げた記事などを少し振り返ってみたいと思います。
海の異変として取り上げたものとしては、大体、下の地図に記載したような感じでしょうか。

この中でも印象深かったのは、2013年にパキスタンに「地震と共に」浮上した島です。
パキスタンの新しい島と西之島の今

▲ 2013年09月25日の記事「パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した「新たな島」」より。
この島は、現地では「ザルザラ・コー( Zalzala Koh )」と呼ばれていますが、日本語では単純に「地震島」という名称となっています。
そして、上の小見出しに「パキスタンの新しい島の今」としたのですが、これが実はよくわからないのです。その後に関しての報道が全然ないのです。
地震島 - Wikipedia には、
パキスタン国立海洋研究所所長アリ・ラシード・タブリーズ博士は、この島が出現した原因は海底のメタンガスの噴出である、と話した。タブリーズ博士は「このような島は過去にも現れたことがある…この新しい島もまた、長期間は存在しないだろう」と語った。
とありますが、英語版 Wikipedia には、このタブリーズ博士の談話は現在は見当たらず、しかし、現状についての具体的な記述はありません。
加えて、英語版 Wikipedia には、
島の表面には生物は住んでいないが、島の周囲の海域は、海洋生物たちの新しい生態系を作り出している。これは地元の漁師たちの手助けともなっている。
とあり、この島は健在していて、「新しい生物たちの生態系を作り出す場」となっていることを感じさせます。
また、List of islands of Pakistan (パキスタンの島のリスト)からも、地震島は削除されていませんので、まだ存在しているようです。
2013年11月に誕生した西之島も、新島の登場から1年以上を過ぎた今でも、なお拡大を続けているというのは、こちらも「将来の大陸」の予感をいまだに感じさせる存在です。
今はこの島は「西之島」と呼ばれていますが、最初、この新しい島は、「本来の西之島の隣に出現した小さな島」に過ぎませんでした。
それが「親島であった西之島を飲み込み吸収してひとつになる」という遊星からの物体X的な成長を続けています。
2013年11月から2015年11月までの西之島の拡大の様子

▲ 2014年11月19日の産経新聞「西之島「新島」出現1年 面積は8・6倍、体積は400倍超 専門家「数百年残るのでは」」より。
そして、最近の報道、たとえば、3月5日の朝日新聞「西之島で溶岩のトンネル確認 噴火間隔は10秒前後に」などを読みますと、火山活動はますます活発化しているようです。
地質学的に繰り返されてきた地球の大きな変化は「いつ」起きるか
基本的に、今は陸地の方でも、いろいろ不安定な状態が続いているわけでして、たとえば、先日の「シベリアに新たに数多くのシンクホールができている」ことをご紹介した記事などや、あるいは、少し前の話ですけど、スウェーデンのとんでもない規模のシンクホールを含めた巨大なシンクホールだとか、規模の大きな地質変化の報道をよく目にします。
とにかく、いろいろと「地質の変化」の兆しはあるわけですが、それは海底の地質でも同じような状態になっている可能性があるのかもしれません。
それに、先日の、
・イヌイットの長老たちが NASA に地球の地軸がズレたと告げる
2015年03月09日
にも書きましたが、イヌイットの長老たちが、「地球の軸が大きくズレた」と感じていたり、あるいは、2011年3月11日の地震で、地球の軸が 10センチメートル程度ズレたと共に、過去 100年で地球の磁極が大きく移動しているということなどもありまして、「地球に大規模な地質変化の時代が迫っている」と考えても、それほど無理でもないということも言えなくもないです。
そして、今回のトンガの島で思うのは、
地殻変動にかかる時間は短い。
ということです。
私たちの地球というのは、何千万年とか、何億年とかいう期間などを経て、その形が変わっていくのではなく、おそらく、どれだけ巨大な地球上の変化でも、その開始から終了までは、ほんの数日から数ヶ月程度で完了してしまうもののように思うのです。
その場合、どうしても極端な変化を伴いやすいということにはなりそうで、人類を含めた多くの生物が死滅することもあるでしょうけれど、その代わりに、別の多くの生物が住みやすくなるのかもしれないですし。
文明は常にリセットされてきた
人類の文明は、たとえば、日本だけでも、この数千年程度の比較的短い期間でも、何度か大きな環境変化を経験しています。
たとえば、破局噴火(カルデラ噴火)で「西日本の文明が消えた」のは、7300年前とされています。
当時、西日本では、華やかな文明が栄えていたと思われます。

・NHK 「カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」
東大名誉教授で、火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣氏によれば、この 7300 年前の噴火後、九州から四国にかけては以下のような状態になったと予測されています。
南九州から四国にかけて生活していた縄文人は死滅するか、食料を求めて火山灰のない地域に移動し、1,000年近く無人の地となったようです。
というのも、この火山灰層の上下から発見される縄文遺跡の土器の様式が全く異なっているからです。
栄えていた縄文文明が一瞬で途絶え、次の 1000年間ものあいだ、そこに文明が発生することもなかったというのです。
破局噴火のことと「地球の文明のリセット」については、過去記事の、
・カルデラ破局噴火の報道で「地球には同じ系統の文明を継続させないメカニズムがある」ことに気づき、同じ日に「新たに数千以上の海底火山の存在が確認された」ことも知り
2014年10月25日
という記事に、わりと長く書かせていただいたことがあります。
また、同じ記事には、2014年10月3日のロサンゼルス・タイムズの記事の「何千もの海底火山の存在が新しい海底地図で明らかに 」という記事の翻訳を載せています。
その中には、
研究を主導したカリフォルニア大学サンディエゴ校のデヴィッド・サンドゥエル( David Sandwell )教授は、「海底には 5,000 以上火山の海底火山があると思われていましたが、今回の解像度の地図では、10,000 以上の古い海底火山を見ることができます」と述べた。
というように、海底は「火山だらけ」ということが最近になってわかったということです。
これだけの海底火山があるということは、今回のトンガの新しい島の出現のようなことは、いつでも、あるいは次々と起きる可能性もあるのだと思います。
陸上の火山噴火は明確に増えているのですから、海底での火山活動が増加しても不思議ではないです。
ところで、今回のトンガの島は南太平洋にありますが、その言葉や「日本に近い太平洋」という言葉なども出て来る「コナン・ドイルの予言」と言われて伝わっているものを、ふと思い出しました。
これは 2013年2月13日の「聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸」という記事に載せたものですが、今いちど記しておきたいと思います。
A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle
「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
アーサー・コナン・ドイル

人類の大部分が滅びる間の自然の激動期間。
ひどい規模の巨大地震、そして巨大な津波が発生するだろう。
戦争はその期間の初期の段階でのみ現れるが、これが危機の信号となるように思われる。
危機は瞬間的に訪れるだろう。
文明生活の破壊と転位は信じられないほどのものとなる。
多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるだろう。
この激動の合計期間は概ね3年となる。
激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。
少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまうだろう。
また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。
南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。
人類は、自らの精神的な存在に戻ることによってのみ、生き残ることができる。
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2015年03月09日
そして、このズレは、311の後に「地球の軸が10センチ移動した」時から一貫して拡大しているのかもしれない。

▲ 2015年3月8日の Natural News より。
2011年3月から加速している地球の軸の変化
もうずいぶん以前の記事となりますが、
・「太陽の位置がずれてきている」と語るイヌイットたち
2011年07月11日
という先住民族イヌイットたちのドキュメンタリーのインタビュー動画を翻訳してご紹介したことがありました。
イヌイットのうち、主にカナダに住む長老たちへのインタビューが収録されているものですが、インタビューを受けた全員が「太陽や星や月の位置が変化した」と言っているものでした。
太陽や星、月の位置、そして、風向きなどに頼って猟生活をしている彼らにとっては、それらの変化は生死に関わる問題です。
たとえば、下はカナダのヌナブト準州のイヌイット長老のサムエリ・アマックさんの言葉です。

・YouTube
最近、星がいつもと違って見える。
もはや星は以前の位置とは変わってしまったんだよ。
私の世界は変わってしまった。空も大地も自然も。
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冒頭の記事は、最近、このイヌイットの長老たちが、この「地球の軸がズレた」ということに関して、 NASA に手紙を書いたというものでした。
このことについては、かなり以前からイヌイットたちの間で語られていたことのようで、たとえば、2010年11月3日のヤスの備忘録では、カナダのドキュメンタリー映画「イヌイットの知識と環境異変」の内容にふれられていて、そこに以下のような記述があります。
地軸が傾いた?
実はこのドキュメンタリーが注目されているのは、環境異変が生々しく報告されているからだけではない。実は、イヌイットの長老の証言に注目すべき内容が含まれていたからだ。それは、地軸の傾きが変化したのではないかという証言である。
イヌイットの長老はいう。
「われわれは5歳ぐらいになると、毎日朝起きるとすぐに外に出て天気を確認するように親から言われて育った。だがいま空を見ると、太陽は本来沈むべき位置からなんキロもずれた位置に沈んでいる。さらに、夜空の星の位置も本来あるべき場所とは大きく異なっている」
映画では、北極圏に住むどのイヌイットの部族も「太陽が沈む位置が大きくずれている」と同じ証言をしていることが紹介されている。
そんなわけで、このことについては、ずいぶん以前から知られてきたことですが、今回ご紹介する記事には、
2011年3月11日の日本の地震以来、地球の軸がさらに大きくズレた可能性
について、アメリカ地質調査所、日本の国土地理院、イタリアの地球物理学火山研究所などの報告を引用して、記されています。
そして、今回初めて知ったのですが、いわゆる「磁極のポールシフト」に関して、「 2005年まで南向きに移動していた北極が、その年から東向きへ移動した」ということが確認されたことなどが書かれてあり、何だか
最近の地球は激しく大地が移動したり動いたり、地軸がズレたりしている。
というようなことも言えるのかもしれません。
ごく最近はどのようなことになっているのかわからないですが、
・アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「驚異的」な近年のポールシフトの加速
2011年01月16日
という記事など、これまで何度か磁極のポールシフトについて書いたことがありましたが、現在は、さらに「極の移動距離とスピードが加速している」可能性は高いと考えています。
その理由は、
・急速に消えていく地球の磁場 : 地球の「磁場の反転」は今すぐにでも起きる可能性を示唆する ESA の科学者の言葉
2014年07月15日
などで書きましたように、現在、地球の磁場が全体として弱くなっていて、それが磁極の移動の加速と関係しているのではないかと思っているからですが、磁極の移動に関しては、どういうわけか、最近のデータを見つけることができません。
それはともかくとしても、磁極とか、あるいは「大地の移動」のような現象が大きくなれば、必然的に地質的な出来事も増えやすくなりそうな気はします。
簡単にいうと、地震や火山噴火、あるいはシンクホール現象などが増えるかもしれないということですけれど、これらはもう増えていますし・・・まあ、地震の予測はできないということを前提として、
「もしかすると、巨大地震と巨大火山噴火がさらに唐突に増え始める」
という可能性を考えて生きるのも悪くはないような気もします。
ちなみに、世界全体で見まして、過去 100年くらいで顕著に増えているのは、マグニチュード 5〜マグニチュード 6.9の地震です。
最新のデータではないですが、西暦 1900年からの 、
・110年間の1年間の地震の発生数の平均
・過去 10年の1年間の地震の発生数の平均
・2010年の1年間の地震の発生数
を比べますと、明らかに、過去 100年の中で増え続けてきていることがわかります。


・Modern Survival Blog
あまり関係ないことかもしれないですが、太陽活動も現在は縮小に向かう一方で、場合によっては、わりと近いうちに、また「黒点ゼロ」の状態も見られるかもしれません。
太陽活動の縮小と地震に関係はないだろうとは思われるかもしれないですが、直接的には関係なくとも、「全般としては関係があるかもしれない」ということについては、
・太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
2011年02月17日
という記事で「太陽活動が弱いほうが地震や火山噴火が起きやすいかもしれない」というメカニズムを書いています。
しかし、地震のことについては、今回の記事と関係があるわけではないですので、あまり話がそれないうちに、冒頭の記事をご紹介したいと思います。
ところで、翻訳記事中に、イヌイットの長老の話として、
> ホッキョクグマの個体数が増加しており
という部分があります。
そのために、イヌイットの生活の場までホッキョクグマたちが入ってくるような危険なことにも遭遇するようになってしまったと。
しかし、何となく私は、
「ホッキョクグマって減っているのでは?」
と勝手に思いこんでいました。
勝手というか、今でも報道を見れば、下のように「減った」というニュースばかりを目にしていたため、自然とそう考えるようになっていたようです。
北極圏のホッキョクグマ、今世紀の10年で個体数4割減 研究
AFP 2014.11.19
北極圏のホッキョクグマは、今世紀の最初の10年で急速に減少し、個体数の約4割が失われたとの米国とカナダの科学者チームによる研究論文が、米国生態学会の学術誌「エコロジカル・アプリケーションズ」に掲載された。(略)
海氷消失への懸念を背景に、ホッキョクグマは地球規模で絶滅危惧種とみなされている。
しかし、イヌイットの人たち(彼らが住んでいるのは、カナダ北極圏やグリーンランド、シベリア、アラスカなど北極圏です)は「増えた」と言っているので、どうも妙だなと思いまして、「Polar Bear Science (ホッキョクグマの科学)」というサイトの 2013年7月15日のホッキョクグマの数に関しての記事は以下の通りでした。

・Polar Bear Scienc
これは、国際的な自然保護団体の国際自然保護連合( IUCN )のホッキョクグマ専門家グループ( PBSG )の調査結果ですので、ある程度は信頼していい数字だと思います。
ただ、記事をよく読んでみますと、2001年も2013年もどちらも最大値で 25,000頭で変化していないので、どうやら、
「過去 10年でホッキョクグマは、それほど減っても増えてもいない」
というのが実際に近いところなのかもしれません。
ただ、原因はわからないながらも、今年の北極の海氷量が観測史上で最も少ない面積であることは、データからは事実で(しかし、南極の海氷量は過去最大レベルなので「地球温暖化」という言葉では説明がつかないです)、イヌイットの長老たちも語っていますが、北極圏が大きな気候変動の渦中にあることは事実のようです。
そして、イヌイットの人たちは、その気候変動は人為的原因による地球温暖化によるものではなく、「地球の地軸がズレたため」と考えているようです。
それでは、ここからです。
Inuit Elders tell NASA Earth Axis Shifted
Natural News 2015.03.08
イヌイットの長老たちが NASA に地球の地軸がズレたと告げる
イヌイットは、カナダ北極圏やグリーンランド、シベリア、アラスカの地に住む先住民族だ。
そのイヌイットの長老たちが、アメリカ航空宇宙局( NASA )に手紙を書いた。
内容は「地球の軸が移動している」ことを NASA に告げるためのものだ。
イヌイットの長老たちは「空が変化してしまった」と主張する
長老たちは、北極圏の気候変動について記している。それは、氷河が溶け、シールスキン(アザラシの毛皮)の質が落ち、そして、海氷が消えていっている状況だ。
しかし、長老たちは、この気候変動の原因が人間活動による炭素排出によるものだとは考えていない。
部族の長老たちは、これらの変化の原因は「空の変化」にあるとしている。長老たちは、太陽が「かつて昇った場所に昇っていない」と語っているのだ。
そのため、イヌイットたちの地は日中の気温が上がり、そして、太陽の照る時間が長くなったという。
夜の星と月も、以前とは違う位置に照っていると彼らは言う。
そして、このことも気温に影響を与える。
イヌイットは、1年間のうちのいくつかの期間を完全な夜(極夜という太陽が沈んだが続く期間)の中で生活しており、星や月の位置を把握することは生きるための手段だ。
かつては、イヌイットたちは、風をナビとして天気を予測をすることができた。
しかし、もはや長老たちにも天気の予測もできないのだという。
暖かい風が積雪を変化させており、陸上での天気の予測をすることができなくなったと述べる。
そして、ホッキョクグマの個体数が増加しており、イヌイットたちの生活圏でホッキョクグマが彷徨う原因ともなっている。
科学者たちの報告
2011年に、日本列島の主な島が地震によって8フィート(約 2.5メートル)動き、そして、地球の軸が移動したことが米国 CNN で報じられたことがある。
報道では、アメリカ地質調査所の地球物理学者ケネス・ハドナット( Kenneth Hudnut )氏による「この時点(2011年4月20日)で、ひとつの GPS が、2.5メートル移動していることを知りました」という言葉を引用している。
また、日本の国土地理院の地図は、日本が巨大な面積に渡って一貫して移動していることを示す。
CNN は、イタリアの地球物理学火山研究所による「日本でのマグニチュード 8.9の地震が、地球の軸を、ほぼ10センチメートル移動させた」という推定を取り上げている。
天文学者たちは、地球の自転軸にはズレがなかったことには同意したが、しかし、この最近の 10年間では微妙な極性の移動(地球の磁極の変化)があったことを報告している。
これは、形状軸の変化と呼ばれるものであり、これらの変化は、大陸移動によって引き起こされる。
大陸移動は、過去100年の間、北極の位置を南に向けて年間約 10センチメートルずつ移動させてきた。
地球の重力場を詳細に観測している NASA の人工衛星グレース( GRACE )を使った観測を続ける米国テキサス大学の研究チームは、2005年に、北極点の通常の移動が変化していることを発見した。
それまで南に向けて移動していてものが、東に向けて移動していたのだ。
テキサス大学の研究チームは、2005年から 2013年までに 1.2メートルの変化を検出した。
彼らは、気候変動による変化が起きていると結論づけた。
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2015年02月20日

▲ 2015年2月16日の Boing Boing より。フランク・ドレイク氏は、世界で最初に「地球外知的生命体探査」をおこなった天文物理学者。
アメリカ議会のUFO ロビーイスト
今回は冒頭の記事をご紹介したいと思いますが、最近は UFO 関係の報道、しかも、メジャー媒体でのものが何となく多いですね。
先日は、オバマ大統領の元顧問がツイッターに、
2014年の私の最大の失敗:またもや UFO に関するファイルを開示できなかったこと。
と書き込んだことが多くのアメリカメディアで報道されていました。

▲ 2015年2月16日のアメリカ Fox ニュースより。
下が実際のジョン・ポデスタ元顧問の投稿です。

・THP
このポデスタという方は、大統領の元側近ということで、政府の中枢にいた方なのですが、かなり以前から UFO や地球外生命体に関心を持っているとされていて、なおかつ、「そのこと(自分は UFO に関心があること)を有権者にいつも大きくアピールしてきた」という人であるようです。
アメリカ議会にはいろいろな「ロビー活動」があるようなのですが、たとえば、先日の記事の、
・メロンパンとステビアから知ったアメリカの「シュガー・ロビー」による過去50年間の砂糖消費拡大プロジェクトの現実
2015年02月18日
には、砂糖消費の拡大を目的とした「シュガー・ロビー」というものの存在があったわけで、それによって、アメリカの砂糖消費は急激に拡大していったのですが、
「 UFO ロビー」
というのもあるようなのですよ。
2月17日のアメリカ HUFF POST の記事には以下のような下りがあります。
UFO ロビーは、最初、ヒラリー・クリントンによってその希望がつながれた。それは、2008年に彼女が大統領候補に立候補した時に、ポデスタ氏との強力関係を築いたためだ。
これから 2016年のアメリカ大統領選挙運動が本格的に開始する時に、そして、ポデスタ氏が選挙運動を行う際には、事実として、このことは重要な役割を果たす。
つまり、UFO支持者と UFO懐疑論者が共に「真実はそこにある」のかどうかを見ることになるからだ。
ここにある「真実はそこにある」というはの、アメリカのテレビ番組『Xファイル』のキャッチフレーズです。
今度の選挙で、このポデスタ氏がどのように大統領選挙と関わるのかはわからないですが、仮に関わった際には、「UFO というツール」をも使うと見られています。
具体的にはよくわからないですが、今回のツィートの内容から例えれば、
「〇〇が当選した暁には UFO ファイルを開示します」
だとか、そのような感じになるかどうかはわからないですが、FOX ニュースによれば、ポデスタ氏は、2002年からアメリカ議会で UFO 記録の開示の必要性を議論しています。
またその頃から、アメリカの市民グループとの話し合いを持っていることから「 13年間」も、このことに関わっていますので、UFO 支持者からの信頼はかなり厚いものと思われます。
まあ、いろいろとあれですが、こういうことを思う時、過去記事の、
・ミスター・スノーデンが示唆する米英政府機関の「 UFO での大衆マインドコントロール作戦」
2014年03月19日
などの記事を思い出します。
しかし、今回ご紹介する記事はそのようなこととは関係ないもので、長い歴史を持つ「 SETI 」と呼ばれる地球外知的生命体探査に関わる話です。
地球外知的生命体探査の現況
冒頭のフランク・ドレイクという人は、地球外知的生命体探査を世界で初めておこなった天文物理学者ですが、Wikipedia の説明をお借りしますと、
フランク・ドレイク(1930年5月28日 - )はアメリカ合衆国の天文学者・天体物理学者。世界で最初の SETIを実施し、また地球外文明の数を推定するドレイクの方程式の提唱者として知られている。
ハーバード大学院時代の1960年、グリーンバンクのアメリカ国立電波天文台(NRAO)にて、世界初の SETIであるオズマ計画を実施した。
1961年、ウェストバージニア州グリーンバンクのアメリカ国立電波天文台(NRAO)で、最初の SETI(地球外知的生命体探索)に関する会議を開催した。
という方です。
その SETI の説明は以下のようなものです。
地球外知的生命体探査
地球外知的生命体探査(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)とは、地球外知的生命体による宇宙文明を発見するプロジェクトの総称。頭文字を取って「SETI(セティ、セチ)」と称される。現在世界では多くのSETIプロジェクトが進行している。
とあるように、特定の組織による単独のブロジェクトではなく、世界各地で様々におこなわれているものの総称です。日本でも、過去から現在まで数多くの SETI 観測が行われています。
さて、そして、この地球外知的生命体探査の約 50年間の歴史での成果は?
・・・といいますと、
「ほぼゼロ」
なんです。
「ほぼ」というのは、一応つけたような感じで、不審な信号は希にキャッチされることはありますが、ほぼ自然の発生源によるものとされていて、少なくとも SETI の科学者たちが、知的生命体のシグナルだと認めたものはひとつもないと思われます。
50年間はそれほど短期間とも言えないです。
そのようなこともあり、成果の上がらない SETI 観測が続くためか、最近の SETI の国際会議では、電波をスキャンするだけではなく、地球から積極的に宇宙空間に電波を送るべきだ、という意見と、それはしないほうがいい、という意見が衝突しているようです。
まあしかし。
50年間、何のシグナルも発見できなかったといことは、それが存在するかしないかは別として、この先続けて成果が出るかどうかは疑問ではあります。
このあたりについては、あまり強い主張はできないのですが、何となく、昨年の記事、
・人類は宇宙へは行けないし、異星人たちも地球には来られないことを悟る中、人々から「神の存在が消えていっている」ことも知る
2014年10月29日
を思い出します。
バンスペルミア説を信じている私は、全宇宙の生物の特徴はおおむねのところは似ていると思っています。その中で、人間を含む大型生物や多細胞生物の身体的特性から考えると、「宇宙空間は生体に合っているとは言い難い」と感じます。
そういう意味では、計画が進んでいる火星有人飛行も含めて、長期間の宇宙旅行は難しい面があるかなあと。
あるいは、それがものすごく進化した生命体、たとえば「すでに物質としての肉体を持たない」ような生命体であれば・・・それならそれで、わざわざ肉体を持つ存在として他の惑星に「乗り物にのって」向かう必要はなさそうにも思えまして・・・。
このあたりはなかなか難しい問題にも思えまして、あまり入り込んで考えないようにはしています。
いずれにしましても、UFO 関係の話に関しましては、イギリスの政府通信機関 GCHQ や、アメリカの諜報機関が絡んでいる問題以外は、私には知識がありませんので、あまりいろいろと余談を書かずに上の記事をご紹介します。
今回の記事は、莫大な予算をかけて、地球から宇宙へ電波メッセージを送るべきかどうかということの議論に関しての記事で、他のメディアでも大きく報道されていますが、この記事は、SETI の象徴であるフランク・ドレイク氏がタイトルとなっていましたので、ご紹介しようと思いました。
ここからです。
Frank Drake thinks it’s silly to send messages to ET
Boing Boing 2015.02.16
フランク・ドレイク氏は地球外生命体にメッセージを送信するのは愚かなことだと考えている
宇宙にどのくらいの地球外生命体が分布しているのかを推定する、伝説的なドレイクの方程式を考案したドレイク氏は、我々はより多くを聞くべきだと示唆する。
エイリアンとのコンタクトを行うこと --- それは多くのSF物語のテーマとなり、様々な想像の成果をもたらしてきた。
そして、もし私たちが知的地球外生物と接触した場合に何が起きるのかを知るものは誰もいないにも関わらず、科学者たちは私たちが進むべき方向について、様々な意見の対立の渦中にいる。
地球外知的生命体探査 SETI は、もう何十年も地球外生命からの信号を探査し続けているが、はっきりとした結果は何も検出できていない。もちろん、これまで興味深い信号は存在したが、それらに知性の指標となるような具体的なものは何もなかった。
SETI の科学者たちの議論は激しくなっており、数年前からは議論が荒れることが多くなってきた。
たとえば、受動的に空の信号をスキャンし続けるよりも、むしろ私たちのほうから積極的に宇宙空間へメッセージを送ることを始めるべきではないのか、という意見がある。
今週、サンノゼの米国科学振興協会の年次総会での記者会見の席上、ダグラス・ヴァコッホ( Douglas Vakoch )氏は、活発に電波を送信することを開始すると声明を出し、このような直接的な方法は、人類の「成長」の一部となり得るだろうと述べた。
さらに、ヴァコッホ氏は、これが私たち人類にエイリアンとの「コンタクト」に近づく試みとなり得るとすれば、それは感嘆すべきことだとも語った。
ヴァコッホ氏と同じ立場の科学者であるセス・ショスタク( Seth Shostak )氏は、太陽系を越えて、知的生命体を積極的に探査するためのリソースは、私たちにとっての義務であると雄弁に語った。
議論の主題は、私たちの惑星の電波の漏洩についてだった。この電波の漏洩は他の高度な文明に対して、私たちの存在について高度な警告になっている怖れがある。それならば、どうして本格的に会話を始めない理由があろか、というものだ。
これに対して、人気SF作家であり、物理学者でもあるデイヴィッド・ブリン( David Brin )氏は、そこにどんなものがいるのか見当もつかない上に、そして、彼らの動機が何であるのかを知る者もいないと反論する。
確かに、宇宙で信号を探しているものからすれば、私たちは見えていないわけではない。しかし、私たちはトラブルを見に行きたいのではない、と。
ブリン氏は、知的地球外生命体にメッセージを送ることについての議論は、人類すべてが考慮すべきことだと強調した。
ブリン氏は利他主義が浸透していることを疑問に思っている。生物の行動戦略とは、自分自身のために考えるのではなく、他者に対して素晴らしいことをおこなうことで、それは実際に自然の中に存在すると述べる。
将来のシナリオとして、私たちが地球外生命体との取り引きをおこなう必要がある場合、情報こそが私たちの最も貴重な資産となるだろうとブリン氏は言う。そのためには、情報は守られ、評価されるべきだという。
METI (積極的に電波を送る試み)プログラム起動の着手に対するさらなる議論は、そこにあるリスクの実際的な考慮を伴っている。そこには、宇宙生物(細菌やウイルスなど)での汚染の問題を含む、地球の保護も含まれている。
私たち人類は微生物の世界に住んでいる。
その状況を人類が描写できるようになって、まだわずかであり、まして、人類は微生物の世界をほとんど理解していない。
エイリアンは、宇宙のあらゆるタイプの微生物を運ぶ可能性が高い。その中には、私たち人類がまったく初めて遭遇するものもあるかもしれないし、あるいは、人類の免疫では防御できない壊滅的なタイプも存在するかもしれないのだ。
そして、これは私たちの地球の微生物が、他の惑星の生命体に対して及ぼす影響についても同じだ。
これらのすべての議論は、完全に経済的な考慮に照らしてなされている。
現在の技術を駆使して、数少ない近くの惑星へ繰り返し連続した信号を送信するための費用が計算されている。しかし、その費用は、新規の建設や新しい技術が必要になるにつれて拡大することは言うまでもない。
ドレイクの方程式で知られるフランク・ドレイク氏は会議の中で、高度な生命体フォームにコンタクトすることについての多くの潜在的な利点はあるとしても、「今、メッセージを送信することは愚かなことだ」と述べる。
まず、私たちが今そのようなプロジェクトを始めても、少なくとも 50〜 100年間は、このプロジェクトの恩恵を受けることはできないことがある。なので、その時点でリソースの浪費となり得る。
私たちの時間、費用、そしてエネルギーをよりよい探査に向けるとするなら、「メッセージを送信することは効率的ではない」という。
ドレイク氏は、私たちの探査と活用は太陽系内に絞るべきだという。
なぜなら、知的生命体は星間を移動することはないだろうからとドレイク氏は言う。
その理由は、星間の移動のコストが法外であるからだ。
たとえば、近隣の惑星に光速の 10分の1の速度で 100年の宇宙飛行をするとした場合、アメリカ合衆国のすべての支出の 200年分と同等のコストが必要となる。そこには、着陸した後のコストは含まれていない。
最も進化した文明の中には、自らの太陽系を越えて移動しているものもあるかもしれないとしても。
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2015年01月27日

▲ 2015年1月17日の THE WATCHERS より、トンガ沖に作られた新しい島の光景。この記事の内容は、きたるべき地球のかたちの記事「トンガの海底火山「フンガ・ハーパイ」の噴火によって「新しい島」が形成されていることが判明」にあります。
さまざまな場所で起きる海底の目覚め
今年 2015年は、トンガ沖の海底火山の噴火を含めたことなどを書きました、
・全宇宙を崩壊させたテュポンの封印が解かれる日:トンガの海底火山フンガ・ハーパイと、イタリアのエトナ島の大噴火で終えた2014年
2015年01月01日
という記事から始まりました。
そのトンガ沖なんですが、海底火山「フンガ・トンガ-フンガ・ハーパイ」の噴火によって、冒頭のように「新しい島」が作られていることを、こちらの記事の後半で少しふれたのですが、最近、詳細な衛星写真が公開されまして、それによって、「極めて急速に島が拡大している」ことがわかりました。
なお、撮影したのは、フランス国立宇宙研究センター ( CNES ) の地球観測衛星プレアデスです。
下の写真は、トンガ沖のフンガ・トンガ島とフンガ・ハーパイ島というふたつの島の周囲の 2014年7月2日の様子と、2015年1月19日の様子を比較したものです。


・Airbus Defence and Space
最近できたばかりの新しい島が、あっという間に、もともとあった2つの小さな島の面積を超えていることがおわかりかと思います。
この新しい島の大体の面積は、トンガ土地・天然資源省の下の地図に示された面積などから見て、直径2キロくらいはあるかと思われます。

・Lands, Survey and Natural Resources Ministry
ちなみに、この海底火山が、どうして「フンガ・トンガ-フンガ・ハーパイ」( Hunga Tonga - Hunga Ha'apai )などという長い名前なのかというと、上のように、そこにある島の名前からつけられているようです。
ちなみに、この海域には「 30以上」の数の海底火山があることがわかっています。
それにしても、2013年の11月に噴火した日本の西之島などに比べても、拡大のスピードがものすごいです。
噴火が始まったことが確認されたのが、昨年の12月の下旬のことですので、非常に早く、あるいは「唐突に」新しい島の面積が拡大していることがわかります。
面積だけではなく、海底から隆起してきているわけですから、その体積の増加ぶりもすさまじい速度を持つ勢いだと思われます。
また、トンガのニュージーランド高等弁務官事務所のスタッフが、今年 1月14日に、新しい島の様子を撮影しています。
トンガ沖の新しい島の噴火の様子
地球環境観測サイト THE WATHERS には、トンガ土地・天然資源省の副長官の言葉が載せられていますが、
「フンガ・トンガ島とフンガ・ハーパイ島の木の葉は枯れた。おそらく、火山灰と火山ガスによるものだろう」
と述べています。
周辺には酸性雨も降り続けているのだそう。
そして西之島は
先ほどもふれました日本の西之島の現在ですが、こちらも、当初予測したスピードほどではないですが、着実に拡大しています。
2013年11月から2015年11月までの西之島の拡大の様子

・産経新聞。撮影は海上保安庁
2013年11月の新しい島の出現から4ヶ月後には「 70倍」に成長しましたので、そのペースのまま拡大を続けた場合の島の面積については、
・イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
2014年03月27日
という記事に書きましたが、今頃は下のようになっていたらすごいなあと思っていました(苦笑)。

あるいは、来年あたりには、

・Ancient Earth
だとか。
まあ、冗談はともかく、実際には、新しい島と西之島が「合併」してからの、先ほどの写真では 2014年2月の頃からは「約8倍」に拡大しているそうです。
西之島「新島」出現1年 面積は8・6倍、体積は400倍超 専門家「数百年残るのでは」
産経新聞 2014.11.19
小笠原諸島の西之島付近の海底火山が噴火し、新島が出現してから20日で1年。新島は西之島と合体した後も拡大を続け、最新の観測によると、面積は元の島の8・6倍、体積は400倍超となっている。専門家は今後さらに面積が膨らむ可能性を指摘している。
上の記事で、東京工業大の野上健治教授は、
「1年間にわたり大量の溶岩を出し続けているのは非常に特異。面積はさらに2〜3倍になり、数百年は島として残るのではないか」
と述べていて、この西之島の噴火の「異常性」を語っています。
新しい「超大陸」は出現するか
2013年の記事、
・パキスタンの新しい島を見て、最近の海底の異変の場所を思い返してみました
2013年09月26日
の中で、2010年〜2013年までに In Deep で取り上げた海底に関係する異変の場所について、地図の上で示したことがあります。

上には、パキスタンの新しい( 2013年9月)や、消滅したかもしれないサンディ島という島のことなどの過去で記事して取り上げた場所を示したいます。
その後、西之島や、トンガの新しい島などが関わってくることになります。
上の地図に、「2013年2月に『失われた大陸』と発表された場所」という項目がありますが、これは、
・アトランティスの伝説に結びつく「失われた大陸」をアフリカ沖のインド洋海底に発見したと国際科学者チームが発表
2013年02月25日
という記事でご紹介したもので、
ノルウェー、南アフリカ、ドイツ、英国の科学者から構成される国際研究チームがアフリカ沖のインド洋上の海底の大陸棚に失われた大陸の痕跡を発見した。
というニュースをご紹介したものです。
その大陸があった可能性があると研究チームが発表した場所については、記事の文章から推測すると、下のようになります。

ところで、上の記事では「アトランティス」ということにふれています。
アトランティス - Wikipedia
アトランティスは、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。
▲ 大西洋の中央にアトランティスが描かれたアタナシウス・キルヒャーによる地図。南が上のため、右側がアメリカ、左側がアフリカである。1699年 アムステルダムで出版
こういうような概念が、実際なのかどうかということについては、想像だけで確信しても意味があるとも思えませんし、
今、生きている世界の中で、こういうようなことを想像させる出来事が起きるかどうか
ということに依存している面があると思います。
理論や想像だけでは、どうしても、そこで終わってしまうもののような気もしまして、「現実で起きること」は、やはり重要だと思います。
古代の超大陸といえば、先日、松果体のことについて書きました、
・日月神示の「額で見る」の意味 : 生物学的に「目と松果体」は細胞レベルで元は同じものであり、語義通りの「第3の目」であることを知った日
2015年01月22日
という記事の中で、シュタイナーが松果体について、
松果体は、地上の人間の最初の感覚器官であり、レムリア時代には、熱を知覚する器官であり、受精器官であった。レムリア時代には照明器官でもあり、一眼巨人の伝説の元にもなった。
アトランティス時代にエーテル体頭部にあった知覚の中心点が、今では松果体であり、これが発展すると人類は霊視力を取り戻す。
というようなことを述べていたことを書きましたが、
「アトランティス」
と共に、
「レムリア」
という言葉が出てきます。
この「レムリア」という超大陸という概念が存在しまして、ここには大きくわけて、
・生物学上でのレムリア大陸
・神秘学の上でのレムリア大陸
の2つの概念があります。
レムリア - Wikipedia によりますと、生物学上でのレムリア大陸は、イギリスの動物学者が、アフリカのマダガスカル島や東南アジアでの生物種の分布の説明がつかないことから、5000万年以上前のインド洋に巨大な大陸が存在したのではないかとする説です。
さて、一方、神秘学のほうは、説明をそのまま抜粋します。
レムリア大陸説は、神智学協会創設者の1人、ブラヴァツキー夫人によって1888年に刊行された著書『シークレット・ドクトリン』において登場した。レムリアは大陸であり、大陸が存在した位置はインド洋ではなく太平洋にあると発表し、神秘学者達の間では高い支持を得た。
また、レムリア大陸における文明が地球上の他の文明より盛んであった時代は、第3根本人種、レムリア時代などと呼ばれるなどと述べた。
天帝サナト・クマラが金星より、地球における神(ロゴス)の反映になる任を司るために、1850万年前に「大いなる犠牲」としてエーテル界に顕現されたのが、このレムリア時代であると主張した。サナト・クマラが地球に顕現された事により、動物人間の状態であった人類は、本当の意味での魂のための器として完成し、この時代に、肉体とエーテル体は完全に結び付いた、などと主張した。
とあります。
上に出て来るサナト・クマラというのは、もともとは、ヒンドゥー教の神話に登場する賢人ですが、ブラヴァツキー夫人が言うのは、
「 1850万年前に金星からやって来て、人類の進化を促した存在」
のようなもののようです。
完全に理解することは困難ですが、まあ、たとえば私などに、シュタイナーやブラヴァツキー夫人を正確に理解することは難しいことですので、わからないことはわからないことでいいのだと思います。
理解なしには、肯定も否定もできないですが、それもまたいいのだと思っています。
神秘主義のほうでのレムリアの場所については、曖昧であることを前提としまして、下のような説があります。

・LEMURIA
でかいですが、日本の隣国ですね。
ちなみに、Wikipedia には、続けて下の記述もあります。
レムリアは、現在においては、オカルトおよびニューエイジ界に幅広く影響を与えており、プレアデス星団の人々との関わりや、レムリア人の現代への転生、レムリア人が水晶として転生した「レムリアン・クリスタル」等が信じられている。
今回、トンガの新しい島の詳細な衛星写真を撮影した衛星の名前が「プレアデス( Pleiades )」だったということなども含めて、この神秘学でのレムリアのことを思い出した次第です。
今後も海で何かが起きていくことは間違いないような確信はありますが、それが「超大陸」のようなことと関係してくるのかどうかはわからないです。
それを教えてくれるのは現実の現象だけなのだと思います。
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2015年01月13日

▲ 2015年1月6日の UPI より。
「忽然と消息を絶った」着陸機フィラエ
アメリカの科学誌サイエンスは、毎年、前年の科学ニュースのベスト 10を選びますが、「 2014年の科学的10大ニュース」のトップは下のように、チュ(略)彗星への着陸成功が輝いています。

・Science
サイエンスの10大ニュースは1位だけが順位付けされ、他は順不同ですので、グリグリの1位だったことになります。
ところが、今年になって、冒頭の記事にありますように、彗星探査機ロゼッタの着陸機(ランダー)であるフィラエが「行方不明」となっていることが ESA (欧州宇宙機関)の発表によって明らかになりました。
正確に書けば、発表は「接近写真でフィラエの痕跡を確認できなかった」とのことです。
フィラエは、着陸時に書きました記事、
・彗星の正体の判明はどうなる?:彗星に着陸した探査機ロゼッタの着陸機フィラエが電力不足により稼働できなくなる可能性
2014年11月14日
などに書いていますが、フィラエは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功はしたものの、当初の着陸予定ポイントからずれてしまい、太陽光のあたり当たらない場所に着陸してしまいました。
フィラエの「着陸予定地点」と「実際の着陸地点」

・Earthfiles
そのため、太陽電池の充電がうまくいかず、フィラエはその後に、「休眠」に入ります。
しかし、着陸地点は特定しているために、「そのままの状態」であれば、フィラエの位置は、その後にロゼッタから送信される写真からでも特定できるはずですが、2015年になってから送信されてきた写真には、「フィラエが写っていなかった」のでした。
探査機ロゼッタが送信してきた最新の彗星のクローズアップ写真

・UPI/ESA/ROSETTA
もしかすると、フィラエに「何か」が起きたかもしれません。
着陸機フィラエは、大きさが「家庭用の食器洗い機くらい」のサイズの小さな探査マシンです。下の GIF 動画は、ロゼッタから切り離されたフィラエが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に向かう時の様子です。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸に向かうフィラエ

・Daily Mail
それにしても、ほとんど重力のない彗星の上に、特に完全に地表と固定しているわけでもないのに、このくらいの小さなものが、「秒速」10キロメートル程度の超高速で飛行していて、しかも真空の彗星表面に居続けられるのか、私は着陸時より疑問ではありました。
この環境だと、宇宙空間を飛んでいる何か非常に小さなもの、たとえば、2〜3センチくらいの小さな隕石がぶつかるだけで吹っ飛んでしまうのでは? とは思います。
ちなみに、欧州宇宙機関( ESA )は、この「フィラエの行方不明発表」の少し前に、下のように希望を持たせる発表をしていました。
欧州の彗星探査、休眠中の実験機「フィラエ」は3月復活か
AFP 2015.01.06
世界初の彗星着陸に成功したものの電池切れで休眠状態にある欧州宇宙機関の実験機「フィラエ」が、3月にも十分な日照を得て復活しそうだという。
フランス国立宇宙センターのジャンイブ・ルガル所長は5日、パリで記者会見し、彗星周回探査機「ロゼッタ」の実験用着陸機について、「フィラエの冒険物語は終わらない」と述べた。
このフランス国立宇宙センターの所長は、「フィラエの冒険物語は終わらない」と、は述べていますけれど、この 1月5日には、実はすでに、フィラエが行方不明となっていることはわかっていた時で、なかなか心苦しいものはあったと思います。
あるいは、フィラエの冒険物語が終わってしまった可能性が少し浮上したともいえます。
とはいっても、単に画像上で発見できないだけで、チュ彗星の上の存在している可能性はもちろんあります。通信が再開した場合、自ら居所を伝えてくる可能性は残されています(機体が存在するならば、ですが)。
冒頭の UPI の記事をご紹介しておきます。
Philae lander still missing on comet
UPI 2015.01.06
着陸機フィラエはいまだに彗星上の行方がわからず
科学者たちは新しく送信された写真にフィラエの位置を把握できない状況のままとなっている。
科学者たちは、彗星探査機ロゼッタが撮影して送信してきた新たなクローズアップ画像に、着陸船フィラエの存在を確かめることができなかった。
ロゼッタよる最近の偵察活動では、現在休眠中の着陸船フィラエの所在についての新しい情報を得ることはできなかった。食器洗い機ほどの大きさの小型のローダーが、現在、67P- チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の上のどこにあるのか、その行方がわからなくなっている。
今月はじめ、欧州宇宙機関( ESA )のロゼッタ・ミッションの科学者たちは、ロゼッタに、彗星上のフィラエの位置情報を掴むための調査を指示した。ロゼッタは、彗星上空約 20キロメートルの高さから、指示された地域のクローズアップ画像の撮影に成功した。
しかし、この努力は実らなかった。
その新しい画像にフィラエの痕跡を確認することができなかったのだ。
それでも、ESA のスタッフたちは、フィラエが休眠から目覚めた時に、自らの存在を信号として伝えてくると確信している。科学者たちは、フィラエが、早ければ、2月にも休眠から目覚めて再稼働を始める可能性があると述べる。
ここまでです。
最も遅い場合でも、3月の終わりくらいまでにフィラエから信号、あるいは再稼働した証拠の画像が得られなければ、理由はともかく「フィラエは消滅した」ということになるのかもしれません。
先にリンクした過去記事「彗星の正体の判明はどうなる?…」の最後は、
人類という存在は、「自然摂理の真実」を知らずに生きていたほうがいいと考える「見えざる力」が、フィラエにかかったりしたのかもしれませんけれど。
というような文章で締めくくったのですが、やや皮肉な感じもいたします。
この「消える」という同じキーワードで、火星探査機オポチュニティが「記憶喪失」に陥りつつあるというニュースも報道されていました。
火星で過ごした「 11年間の記憶」が消えていく

▲ 2014年12月31日の BBC NASA to hack Mars rover Opportunity to fix 'amnesia' fault より。
火星探査機については、キュリオシティと共に、よく記事で取り上げさせていただいて、オポチュニティも何度か取り上げたことがあります。
最近で驚かせてくれたこととしては、過去記事の、
・最近の火星では何かが起きている:火星の環境が激変しているかもしれない証拠になり得るかも知れないさまざまなこと
2014年05月25日
でご紹介しました、「オポチュニティの自己クリーニング」のことでした。
砂の嵐が吹き荒れる火星では、探査の期間が長くなればなるほど、機体は砂まみれとなっていきます。
火星探査機オポチュニティが火星に到着したのは、2004年1月のことですが、下の写真は、左が 2005年 8月にオポチュニティを上から撮影した写真で、右は9年後の 2014年 1月の写真です。

・NASA
砂まみれになってしまったオポチュニティの姿が写っていますが、ところが、それから3ヶ月後の 2014年4月に、オポチュニティは、少しではありますが、「きれいになっていた」のです。

どんどん汚れていくのは理解できますが、少しではあっても「突然きれいになったのはなぜ?」と話題になりましたが、 NASA 発表では「風によるもの」と明確な答えでした。
しかし、これまでこんなに唐突に機体が清掃されたことはなかったわけで、これが風だとした場合、火星でも「この 10年間になかったような突風が吹き荒れた」という可能性を考えたりもして、火星でも環境の激変が起きているのかもしれないとは思います。
そんな火星で 11年間探査活動をおこなってきたオポチュニティが、 BBC の報道のタイトルのまま書きますと「記憶喪失」となりつつあります。
これは、ちょっと面倒くさい単語かもしれないですが、
「不揮発性メモリが故障した」
ということで、不揮発性メモリというのは、パソコンになどでは ROM とかフラッシュメモリとかにあたるものようですが、これが完全にダメになると、家庭のパソコンであっても火星探査機であっても、「データの保存は不可能」という状態なるだけではなく、これまでのデータも消えてしまうことになりそうです。
こうなりますと、オポチュニティは、その後も火星上を走り続けたとしても、自身のデータ保存能力がなくなった場合は、探査機としての使命は基本的に終わることになるのかもしれません。
現在は、 NASA が、地球上からオポチュニティの再プログラミングの試行をおこなっているようです。
しかし、BBC の記事によれば、オポチュニティは、すでに当初の予想した耐用年数を越えて働き続けていて、これも一種の「寿命」だと NASA のプロジェクトマネージャーは述べています。
宇宙のいろいろなものが消えていきそうな 2015年ですが、それこそ、「見えざる力」の、何かの示唆なのかもしれません。
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2014年12月30日

▲ 2014年12月29日の Epoch Times より。
お礼といっては変なのですが
今日は物騒な記事なんですが、その前に、お礼という表現でいいのかどうか迷いますが、書いておきたいことがあります。
1週間ほど前に、
・純正のオリーブオイルの味の衝撃を教えてくれた瀬戸内海の小豆島の施設の人びとから「ほぼ100%」に入ることのできない子どもたちの世界を思い出す
2014年12月22日
という記事を書かせていただきましたが、その後、この記事を見て、このオリーブオイルを作っている社会福祉法人「ひまわりの家」にお問い合わせがたくさんがあったのだそうで「突然、お問い合わせが増えた原因は?」というようなことになったのでしょうが、問い合わせされる方々が上の記事を見てらっしゃる方だったことがわかったのだそうです。
そのことについて、私がオリーブオイルを購入したグループ展に参加されていた方のひとりから、うちの奥さんにお礼のメールがありました。

私は関係者ではないですので、「お礼」というのは厚かましい書き方なのですが、オリーブオイルの売り上げは全額、作っている障がい者の方々本人の給料になるそうですので、施設で働く人たちの給料が少しでも増えればいいなとは思って書いた部分はあります。
なので、お礼として書かせていただきたいと思った次第です。
それにやっばり、この「ひまわりの家」の理事長さんの名前が、
岡 裕 さん
ということになっているのに対して、うちの子の名前が、
岡 裕 〇
ということにもちょっと思うところがあったりしました。
私の子どもは、〇のところに一文字漢字が入るわけですが、これは偶然とはいえ、ややシンクロを感じないわけにもいかないところでした。
しかし、このオリーブオイル、価格はややお高いですけど、この味なら普通に高級系スーパーなんかに置けば、売れると思うんですけどね。
現在流通しているエキストラバージンオイルのほとんどが「限りなく偽物に近い」ことがわかってしまった以上、「どれが本物か」を探る基準はなかなか難しいものがあるわけで、「1から生産して作っている」と証明できる、このような商品なら、福祉云々の冠がなくとも、必ず売れると思います。
というわけで、書いてよかったなと思いました。
さて、ここから物騒な話です。
2014年1年間だけで「3機」も消滅したマレーシア機
エアアジア機の失踪は、ご存じかと思われますが、今年1年間だけで、マレーシアの航空機に起きた事件は以下のようになります。
3月8日 マレーシア航空370便 消息を絶つ(乗客乗員 239名)
マレーシア航空370便は、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空の定期旅客便である。2014年3月8日、タイランド湾上空で消息を絶ち、現在行方不明となっている。
Wikipedia より。
7月17日 マレーシア航空17便 撃墜(乗客乗員 298名/全員死亡)
マレーシア航空17便 (MH17)は、2014年7月17日にオランダ・スキポール空港からマレーシア・クアラルンプール国際空港に向かっていたマレーシア航空の定期便。17時15分頃、ウクライナ・ドネツィク州グラボヴォ村に墜落した。
Wikipedia より。
12月28日 エアアジア8501便 消息を絶つ(乗客乗員 162名)
インドネシアなど東南アジア諸国の当局は29日、インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かう途中で消息を絶ったエアアジア 機の捜索を再開した。同機には乗客155人、乗員7人が搭乗していた。
エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は記者会見で、「非常にショックを受けているが、まだ何が起きたか分かっていない」と語った。
ブルームバーグより。
ここに至って、もうこれは異常な出来事の連続だというように考えても構わないのではないかと感じることもあるのですが、今回のエアアジア8501便の場合は、「エアアジア機の残骸確認」(時事通信 2014.12.30)という報道もあり、墜落である可能性が高いわけですけれど、事故は事故として、本当に「通常の事故」なのかということに焦点があるような感じもします。
ウクライナ上空で撃墜されたとされるマレーシア航空17便にしても、今でも、撃墜したことを認めた国や組織はないわけで、結論が出ることもなさそうな雰囲気にもなっています。
このような異常な航空機の消失や墜落が続いている中で、冒頭に載せました記事のように、
「この出来事を予測していたような書き込み」
が、中国のインターネット上の投稿サイトに記されていたことが判明しました。
それは 8501便の失踪事件が起きる 13日前に書かれたものでした。
下がその「マレーシア航空だけではなく、エアアジアにも黒い手が迫る」というタイトルの書き込みです。
冒頭の Epoch Times の記事タイトルには「中国人ブロガー」とありますが、中国語で書かれてあるというだけで、中国人であるかどうかまではわかりません。

▲ 2014年12月15日の BBS Ianya より。
内容は、わかりづらい部分も多いのですが、
・国際的な「黒い手」がマレーシア航空307便の失踪とマレーシア航空17便の撃墜を起こすことにより、世界第6位のマレーシア航空を崩壊させた。
・次はマレーシアのエアアジアが狙われている。
・背後にいる勢力はあまりにも強大だ(なので防ぐことはできない)。
・さらに、その勢力は極めて悪質な心を持つ勢力だ。
・中国の人々は、当面、エアアジア機に乗らないようにしてほしい。
というような感じのことが書かれてあるようです。
この書き込みの13日後の 12月28日に、エアアジア8501便が失踪します。
冒頭の Epock Times は、このことについてふれた記事でした。
先に記事の概要をご紹介しておきたいと思います。
Chinese Blogger Warned of Pending AirAsia Disaster
Epoch Times 2014.12.29
中国人ブロガーがエアアジア機に差し迫る危機を警告していた
エアアジア機が消息を絶った 13日前に、中国人ブロガーが「黒い手」と表現する組織が、エアアジア機をターゲットにしているとネット上に記していたことが判明した。
12月15日に、ブロガーは、マレーシア航空、および、エアアジア機には乗らないように警告し、「命の危機と関係することですので、注意して下さい」と書いた。
そして、12月28日、エアアジア機 QZ8501便は、乗員乗客 162人を載せたまま、午後 7時17分にジャカルタの管制塔との接触を失った。
投稿者は、失踪事件が起きた後には書き込みをしていない。
現在までに、この書き込みは 250万回以上閲覧された。
この投稿者は、マレーシアの航空会社の出来事には国際犯罪組織が関与していると主張する。その組織について、投稿者は「黒い手」と表記するが、これは、中国では一般的にはギャングやマフィアなどの組織を意味する。
投稿者は、コメントの中で、「手に負えない米国」( stubborn U.S )という言葉も残している。
この書き込みに対しては、様々な反応があるが、最も妥当な考えは「単なる偶然」という可能性が最も高いのではないかというものだ。
ここまでです。
現状では「書き込んだら、その通りになってしまった」という単なる偶然説が有力なようです。
しかし、上の Epoch Times ではふれられていませんが、実は、マレーシア機に「危機が迫っている」ことについて、今年の7月、ベトナム人女優もネット上に「警告」の書き込みをしていたのでした。
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7月のマレーシア機17便の撃墜の前にベトナム人女優がネットに記した警告

▲ 2014年7月21日のベトナム Sao Onlin より。7月17日にウクライナ上空でマレーシア航空17便が撃墜されたとされる事件のすぐ後の頃の記事です。
上の記事のタイトルに名前が出てくるズーン・イエン・ゴック( Duong Yen Ngoc )さんというのはベトナム人女優であり、モデルでもあります。検索すると、写真やページなどが相当出てきますので、少なくとも,ベトナムではそれなりに著名な方だと思われます。
下の方です。

・ngoisao.net
お美しい方ですが、この方が、 SNS に下のような「警告的な書き込み」をしていたことがわかったのです。

・Sao Onlin
ベトナム語で書かれていまして、内容を正確に把握することは私には不可能ですが、大体の意味としてなら何とかなりそうです。以下のようなことが書かれてあるようです。
ズーン・イエン・ゴックさんの SNS の書き込み
これを読まれている方の中で、飛行機で海外に行こうとしている方がいた場合、私がこれから書く内容を思い出して下さい。
それは、マレーシア航空、そして、もうひとつのマレーシアの航空会社の旅客機に乗ることはやめてほしいということです。
これは、私が1年前に諜報関係から得た情報源を元にして書いています。
(私はこのことを利益や便宜のために書いているのではありません)
あなたがたは「なぜ?」という疑問を持たれるかと思います。
しかし、私がその答えを口にすることはできないのです。
ただ、彼らが言うには、今度の出来事はさらに多くの痛みをもたらします。
そして、今月( 2014年7月)はとても不幸なムードが漂っています。
そのため、私はあなたがたに述べることにしましたが、すべての情報を共有できるわけではありません。
また、どうして私がそのような情報源を持っているかと疑問に思われるかもしれませんが、それについても私が述べることはできないのです。
神の恩寵という言葉は、たとえば、死のような悲しみに沈んでしまわないためにあると言われています。
戦争以来、死は主の特権です。
というような感じのようです。
具体的なことは何も書いてはいないとはいえ、マレーシアの航空会社の飛行機に「何か起きるかもしれない」ということを書いているようです。
そして、抽象的な表現ながら、それが「死」や「悲しみ」と関係することであることも何となく伝わります。
この場合は、中国人ブロガーのように匿名ではなく、また、彼女自身が有名人であるわけですから、コメントなどにも、営業妨害的な意味で航空会社から訴えられるのでは、というような書き込みがあったりするようですが、その「今月はとても不幸なムードが漂っています」と書き込みした7月に、ウクライナ上空でマレーシア機17便が撃墜されるということが起きてしまったわけで・・・。
うーん、どうなんでしょうかねえ。
中国人ブロガーのほうは単なる偶然の可能性はあるかと思いますが、ズーン・イエン・ゴックさんは、ベトナムでは署名な方であるようで、そんなにいい加減なことは書かない、あるいは書けないと思いますし、そもそも、彼女に何のメリットもないばかりか、マレーシアの航空会社からクレームが来ることも考えられるわけで、酔狂で書くようなものではないとは思います。
それにしても、彼女の文面にある、
どうして私がそのような情報源を持っているかと疑問に思われるかもしれませんが、それについて私が述べることはできないのです。
というあたり、いろいろと想像が働きます。
真相はわからないながらも、中国人ブロガーが言う「黒い手」と表現されている存在。
そして、ベトナム人女優が記した、「戦争以来、死は主の特権です」という意味深な言葉で締めくくられる記述。
想像だけは膨らみますが、その「本体」に辿り着くことは難しいのでしょうね。
何しろ、中国人ブロガーの言うことが正しければ、
その勢力はとんでもなく強力で、しかも非常に「悪い心」を持っている
ということですので、そんな勢力の活動が大きくなれば、まだまだ世界は荒れそうです。
今、世界では航空機などだけではなく「原発」でもいろいろなことが起きています。
数日前には、韓国の原発がサイバー攻撃を受けて、そのサイバー攻撃は今でも継続していたり、ウクライナの原発が緊急稼働停止となったり、何が起きているのか、あるいは偶然の連鎖なのかわからないですが、何とも、こう世界の「裏」から何か音が聞こえてきています。
もうすぐ始まる 2015年はどんなスタートをきるのでしょうかね。
「死は主の特権です」というような言葉を思い出すような年の始まりにはなってほしくないですが、「いい年になる」とはどうも考えにくいのが正直なところです。
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2014年12月15日

▲ 米国ワシントン州沖の海底からメタンが噴出している様子をソナーで記録した画像。ワシントン大学ニュースリリースより。
今回のタイトルの「太平洋は爆発する?」とは何とも派手でいい加減ですが、今回ご紹介させていただくワシントン大学の研究による「太平洋の海底からおびただしいメタンが噴出している」という記事を読んで思い浮かんだのが下のようなイメージだったもので。
実際にはこういう光景とは関係のない記事です。

・ATS
上の写真は、湖での爆発なんですけれど、海よりも水深の浅い湖などでは、メタンガスや二酸化炭素などの爆発というのはないことでもないようです。
しかし、今回この「太平洋の海底からおびただしいメタンが噴出している」ということをご紹介したかったのは、上のようなイメージのようなこととの関連ではなく、最近記事にしたことのある
世界の大気温度は下がっているのに、なぜ、海水温度は上がり続けているのか
ということと関係するかもしれないからです。
その「最近の海水面温度の異常」について再び少し書いておきます。
異常に暖かい海水表面温度
少し前に、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「世界の海水面温度の平年との差異」の図を載せたことがあります。

▲ 2014年12月06日の記事「北半球の雪で覆われた面積が観測史上最高を記録。なのに、気温と海水表面温度は観測史上で最も高いという異常な矛盾」より。
世界全体として、今年の海水の表面温度が平年(1981年から2010年の平均値)より高いのがわかるのですが、特に、太平洋のアメリカ側の海水温の高温が際立っています。
ちなみに、世界全体の海水表面温度は、7月の時点では、平年より 0.2℃ほど高かったそうですが、1981年からのグラフで示しますと、2014年は、以下のように観測史上最高の海水温度となり、その海水温度の上昇は現在も続いています。

・Bob Tisdale – Climate Observations
しかし、この「全体が高い」という数字は、世界全体の海水温度が均等に高いというより、「太平洋の海水温度が高いことによって全体の平均値が押し上げられている」と言っていいかと思います。
もう少しわかりやすい図を見つけましたので、そちらを見ますと、この状態がはっきりとわかります。

・Bob Tisdale – Climate Observations
ちなみに、日本列島の周辺はグレー(平年とほぼ同じ)かグリーン(平年よりやや低い)が多いですが、北海道の周辺の海域は黄色(平年よりやや高い)というようになっています。
そして、オホーツク海の樺太の周辺の海域は「平年より異常に高い」となっています。

この日本の北部の海水温度の異常な高さも不気味ですが、今回の記事には、このオホーツク海域は、海水表面ではなく、海底の海水温度がもともと高いことが記されています。
そして、そのオホーツク海の暖かい海水が太平洋からアメリカ沿岸部にまで流れて、太平洋全域の深海の海水温を上昇させているというような推論が書かれています。
しかし、その推論が正しければ、海流は基本的に世界中を回りますので、
いつかすべての海底が暖かくなり、世界中の海底からメタンが放出され始める
ということになったりはしないのですかね・・・。
記事には、「いまだにメタンの最終的な行き先はわかっていない」というようにあり、つまり、放出されていることは確認できても、その膨大なメタンがどこに行っているのかは明確にはわからないのだそうですが、太平洋上での「メタンによる気泡」の目撃が確認されていて、どの程度かはわかりませんが、大気中へのメタンの放出もかなり起きているように思われます。
何よりも、「海洋表面の温度の変化は気候に大変な影響を与える」ということがあります。
エルニーニョなどを含めて、海水の表面温度の変化は、異常気象の発生に非常に大きな影響を与えているわけですが、ここ数年の異常な天候の原因のひとつに、現在の「海洋温度の上昇」というものもあるかもしれません。
西暦 1910年頃から海水表面温度は上昇する一方で、そして、今年9月には「一気に上昇」して、観測史上最高を更新しています。
1880年から2014年までの海水表面温度の推移

・NOAA
もっとも、今回の記事で書かれていることは「海底の水温」であるわけで、深海の海流システムと表面の海流システムは違うのでしょうから、海水表面温度の上昇と、海底の海水温度の上昇の現象を同じように考えるのは間違っているのかもしれないですが、どうやら、
現在、海は表面も深海もどちらの温度も上がっている
と言えそうで、これは今後の地球環境にかなりのインパクトを与える事実だと思います。
何よりも、メタンがどんどん海中と大気中に放出され続けているというのは、どうにもいろいろと想像してしまいます。
そんなわけで、ここから記事をご紹介します。
なお、記事に出て来る「ワシントン沖」というのは、ワシントンD.C. のことではなく、ワシントン州という西海岸にある州のことです。

このワシントン州の沿岸を中心として、すさまじい量のメタンの放出が確認されているとのことです。
Warmer Pacific Ocean Could Release Millions Of Tons Of Seafloor Methane; 'We Looked At The Amounts, It's Significant'
Underwater Times 2014.12.09
暖かい太平洋は海底から数百万トンのメタンを噴出している可能性がある。「私はその量を見た。それはおびただしいものだ」
アメリカの西海岸沖では、海底の凍結層にメタンが閉じ込められている。
ワシントン大学の最新の研究によれば、その海底層の中間ほどの深さの場所の海水温度は、凍結層の炭素堆積物を溶融させるのに十分な温度があり、結果として、堆積物中にメタンを放出し、海水を取り囲む可能性があることが示された。
研究者たちは、ワシントン州沖の海水が、500メートルの深さで徐々に暖かくなっていることを発見した。海底 500メートルというのは、メタンが個体からガスへと気化するのと同じ深さだ。
この研究では、海水の温暖化は、強力な温室効果ガスの放出に繋がる可能性があることを示す。
今回の研究結果を、アメリカの地球物理学専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ( Geophysical Research Letters )」に共著した、海洋学のエヴァン・ソロモン( Evan Solomon )助教授は、以下のように語った。
「私たちの計算では、その量は、2010年のディープウォーター・ホライゾン(2010年のメキシコ湾原油流出事故)の原油の流出が『ワシントン州の沖で毎年起きる』ほどの量と同等のメタンであることを示します」
科学者たちは、地球温暖化はガスハイドレートからのメタンの放出によって起きるだろうと確信しており、現在その焦点は北極にあてられている。
今回の論文では、1970年から 2013年まで、約4万トンのメタンがワシントン州沖からハイドレート分解物として放出されたと推定している。
「メタンハイドレートは、非常に巨大で崩壊しやすい炭素の貯留地です。そして、それは温度の変化により放出され得るのです」と、ソロモン助教授は述べる。
メタンは天然ガスの主成分であり、低温及び高い海洋圧力によって、海水とメタンハイドレートと呼ばれる結晶が結合する。
アメリカの太平洋岸北西部は、生物学的な生産性のある海域であることと強い地質活性を有するため、異常な量のメタンハイドレートの貯留地となっている。
しかし、他にも、世界中の海岸線に、同じように温暖化に影響を与える貯留地がある可能性がある。
ワシントン州沿岸の海水温度について、初めて歴史的な量のデータをとったのは、この論文の共同著者であるポール・ジョンソン( Paul Johnson )教授だ。
そのデータは、予期していなかった海水の表面温度の上昇の徴候を明らかにした。
「データが精錬されておらず、また雑然としたものだったにも関わらず、私たちはその傾向を見出すことができたのです。何しろ、それは飛び出すようなデータだったのですから」
この 40年間のデータは、深海の海水は、おそらく驚くべきほど温められ続けていたことを示唆しており、それは気候変動の一因となっていると考えられる。
暖かい海水は、おそらく日本とロシアの間にあるオホーツク海から来ている。この場所は、海水表面が非常に濃い。そして、暖かい海水はそこから太平洋に広がった。
オホーツク海は、過去 50年間暖かくなり続けていることが知られており、他の研究では、この水が大西洋からワシントン沿岸にまで到達するには、10年から 20年かかると考えられている。
そして、これと同じ深海の海流は、北カリフォルニアからアラスカまで到達しているとソロモン助教授は確信している。
ハイドレート分離により、今世紀に今後放出されるガスの量の推定値は、毎年4億トン( 0.4 million metric tons )、あるいは、メキシコ湾原油流出事故の4倍が毎年放出される量だ。
しかし、いまだに、放出されたメタンガスの最終的な行き先は不明だ。
海底堆積物中のバクテリアによって消費されているか、あるいは、その場所の海底は酸性化したり、酸素欠乏状態となっているかもしれない。
または、メタンのいくらかの部分は海水の表面にまで上昇しているかもしれない。その場合、温室効果ガスとして大気中に放出され、気候変動に影響を与えているかもしれない。
ジョンソン教授とソロモン助教授は、放出されたメタンの最終行き先を分析している。
そして、2人が示唆する点で重要なのは、上昇したメタンガスによる海面の気泡の目撃情報について注意している点だ。海底からのガスの一部は表面に達し、大気に入っていることを示唆する。
ここまでです。
ちなみに、上の記事に「海底の酸素欠乏状態」というような言葉が出てきますが、この「海底の酸素欠乏状態」は、デッドゾーンと言われる、生き物が住めない「死の海」を作り出す原因となります。
また、上の記事には、 2010年のメキシコ湾での原油流出事故のことが出ていますが、これによっても、デッドゾーンが発生していて、もしかすると、現在もまだ拡大しているのかもしれません。
この事故は原油そのものより、その原油を散らすために使われたコレキシット9500 ( Corexit 9500 ) という薬剤が大量に使われたためだとも言われています。
下は3年くらい前の、
・新年のノルウェーでの魚の大量死で思い出す「メキシコ湾の原油流出と海流の関係」
2012年01月04日
という記事に載せた海流の地図です。

どんなに小さな海流でも最終的には大きな海の循環システムである「大海洋コンベアベルト」に海流は結びついていくわけで、時間はかかっても、「どんなものでも世界中の海を回る」ことになります。
なので、メタンによる「酸素欠乏状態の海」が広がっている可能性があるのだとすれば、世界中の海がデッドゾーンだらけになるという可能性もあるのかもしれません。
参考までに、「メキシコ湾のデッドゾーン化」についてずいぶん前に翻訳して、ご紹介した記事の一部を抜粋します。
原油流出によるメキシコ湾の「デッドゾーン」が平均よりかなり大きくなると研究家たちが予測
2010年06月29日
ミシガン大学の水生生態学の教授ドナルド・スカヴィア氏らの研究グループによると、今年のメキシコ湾の「デッドゾーン」(生物が棲息しない死の海域)は、通常年の平均よりかなり大きくなると予測され、また、6億5900万ドルにのぼる米国の漁業生産を今後数十年に渡って脅かす可能性があるという。(中略)
「デッドゾーンの範囲が拡大していくことは、生態的な時限爆弾ともいえる。我々は今後、深刻な漁業被害の脅威にさらされる可能性があるということを踏まえて、デッドゾーンの拡大を制御するために、地方、地域、国家の意志決定が不可欠だ」とスカヴィア氏は語った。
ここに、
> 今後数十年に渡って脅かす可能性
とあるように、デッドゾーンが発生しますと、回復するのは簡単ではないようなのです。
海中のメタンの増加も同じようにデッドゾーンを増やす可能性はあります。
なるほど・・・。
ここ数年の「海での海洋生物の大量死」、あるいは「生息する魚類の変化」などは、確かに原因は単純なものではないとはいえ、海底からの膨大なメタンの放出がそれらの理由の一部(たとえほんの少しの要因であっても)となっている可能性はあります。
地球の海のデッドゾーン化が進行しているのかどうかは、今後起きることを見ていれば、わかることなのかもしれません。
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2014年12月13日
デマ・ストーリーを報道大手が躍起にして否定した理由
今年10月の終わり頃に、下のような報道が、海外のツイッターや、フェイスブックに拡散されたことがありました。

・Huzlers
12月16日(日本時間17日)から22日まで「6日間、地球は暗黒となる」というものです。
とはいえ、そのタイトルを読まれるだけでおわかりかと思いますが、これはもちろん作り話で、虚実混ぜた「ニュースのような記事」を発信する Huzlers.com が掲載したものです。
しかし、こういうような「虚実ミックス報道サイト」は英語圏には数多くありますし、それ以外にも、インターネット上での作り話やホラ話はどこにでも満ち溢れているわけで、普通、このようなものを大手の報道メディアが「否定する報道をする」というようなことはあまりないはずです。
ところが、この報道が出て、しばらくして、
「この記事はデマだ」
とする内容の報道が、非常に多くのメジャー報道サイト、たとえば、英国のインディペンデントや、インターナショナル・ビジネス・タイムズ、あるいは、ロシア・トゥディ、といったメディアが記事にしていたのでした。
「普通だと相手にするようなものとも思えないのに、真剣に記事で否定した」という出来事が相次いだのです。

▲ 2014年10月28日の英国インディペンデントより。
参考までに、最初の発信元となった Huzlers.com の報道(のようなもの)の概要をご紹介します。
NASA Confirms Earth Will Experience 6 Days of Total Darkness in December 2014!
2014年の12月に地球は6日間の完全な暗闇に包まれることを NASA が確認!
NASA は、12月15日から 22日まで、地球がほぼ完全な暗黒の6日間を経験することを確認した。塵やスペースデブリが太陽嵐によって満たされることによって、太陽光の 90%が遮られる。その太陽嵐は過去 250年間で最大のものとなる。
この発表を行った NASA のチャールズ・ボールデン( Charles Bolden )長官は、人々に冷静さを保つよう求めた。
当局は、地球は6日間の暗闇に包まれても、何か特別な問題や被害が起きるということはないと述べる。
このような記事を間に受けることもないでしょうが、一応書かせていただきますと、
・太陽嵐により宇宙空間が数日間も塵や宇宙ゴミで満たされるという状態はあり得ない(太陽嵐の速度は桁違いに高速)
・そもそも、2カ月も先の太陽嵐を予測することはできない
・仮に、過去250年間で最大の太陽嵐が起きたとすれば、「問題や被害が起きるということはない」ということはない(必ず磁気嵐による被害が起きる)
などがあり、このような記事を高級メディアが相手にすることはない・・・とは思ったのですが、しかし、これを躍起に否定する、その「背景」は、まったく理解できないというものでもないのです。
2011年の NASA 長官の緊急メッセージ
3年前の 2011年 9月6日に、NASA のウェブサイト上に、唐突に、NASA のチャールズ・ボールデン長官の、「自然災害に対して、来たるべき事態に備えて下さい」といった内容の緊急非常事態に関するメッセージを述べるビデオがアップされて、憶測を呼んだことがあります。
その後、日本語吹き替えをしてくださった方がいらっしゃいまして、日本語で見ることができます。それが下の動画です。
最後のフレーズなどは、
「まずは、とにかくこれ以上ないというような準備を整えて下さい」
となっていて、何となく緊急性の漂うメッセージです。
内容の全体としては「いつ、どんな自然災害が来るかわからないので、日頃からその準備をしておいて下さい」という、どこの国でもよくあるメッセージですけれど、しかし、
「自然災害への準備を促すことは NASA の職務上の分担ではないのでは?」
とは思ってしまうわけです。
アメリカには、連邦緊急事態管理庁( FEMA )を始めとして、自然災害を担当する部署は多くあり、メッセージが出るのなら、そういう方面から出るのが自然な気がします。
というより、予測される何らかの自然災害に対しての、こういうメッセージは「アメリカ大統領が言うべきことなのではないのか」という気もします。
NASA は地球関連の調査も数多くおこなっていますが、それでも、
基本としては NASA の担当部署は「宇宙」
であるわけで、そのことなどもあって、人々のあいだに、
「何か宇宙からの災害が起きることを予測しているのじゃないだろうね」
というような憶測が流れたのでした。
幸い、NASA の長官が緊急メッセージを掲載した 2011年10月から現在まで、特別に大きな「宇宙からの災害」はなかったわけですが(強いて言えば、2013年チェリャビンスク州の隕石落下くらいだと思います)その「緊急メッセージ」の記憶が、いまだにある部分もあるのかもしれません。

・チェリャビンスク州の隕石落下。Wikipedia 。
実際、ロシア・トゥディでは、このホラニュースを取り上げた際に、2011年の NASA 長官の緊急メッセージを引き合いに出していましたので、結構多くの人がこの時の NASA 長官の緊急メッセージを覚えているのかもしれません。

・RT
このロシア・トゥディの記事もご紹介しておきたいと思います。
Earth to face a 6-day blackout, viral hoax cites NASA as saying
RT 2014.10.29
地球が6日間の暗転に直面するという NASA の発言を引用したホラ話がウイルスのように広がる
NASA が「地球は 12月に6日間の完全な暗闇」に包まれることを確認したことを暴露したとする主張は完全な「宇宙デマ」だった。
しかし、この話がデマだとわかる前に、この内容はツイッターを通して、全世界に広がっている。
オリジナルのレポートは、風刺的なニュースサイト Huzlers.com に掲載され、内容のソースとして、NASA のチャールズ・ボールデン長官の発言を引用したとされていた。
タイトルは「2014年の12月に地球は6日間の完全な暗闇に包まれることを NASA が確認」というもので、12月15日から 22日まで、太陽嵐による塵やスペースデブリよって、太陽光の 90%が遮られ、地球がほぼ完全な暗黒の6日間を経験することを確認したとしている。
ボールデン長官の 2011年の緊急事態への準備に関してのビデオは、このレポートの内容に重みを追加するために文脈に付け加えられた。

・Youtube
しかし、全体として見た場合、このビデオは、地震やハリケーンが起きた時のための防災の準備について語っているものにすぎない。
というものですが、先ほども書きましたように、「 NASA の職務上の分担というのは、地震やハリケーンに対しての防災上の意識をアメリカ国民に促すものなのだろうか」という疑問が出るのも不思議ではない気がします。
暗黒になるはずの12月18日には地球外生命体まで地球に来訪
なお、Huzlers.com は最近の記事(のようなもの)で、
地球外生命体が、12月18日に地球に到着することを NASA が報告した
というストーリーを載せています。

・Huzlers.com
この記事(のようなもの)でも、 NASA の科学者の名前を挙げ、その人物の言葉を引用して書かれています。
記事によれば、
NASA のハップル宇宙望遠鏡により6機の宇宙船が地球方向に移動していることが観測された。6機の宇宙船のサイズは、それぞれがサッカー場の半分ほどもある。地球へ向かっている目的は今のところ不明。
とのことですが、Huzlers.com の記者たちは、「その 12月 18日は地球が真っ暗になるって記事を書いた」ことを忘れたのですかね・・・。
それとも、意図的にその日に合わせて書いたのでしょうかね。
いずれにしても、人騒がせなニュースサイトではありますけれど、「地球が真っ暗になる」という話題にそんなに多くの人びとが惹きつけられるということは、そのような現象を「願う人々」、あるいは、願わないまでも、「そういう現象を経験したい人」が多いということなのかもしれません。
もちろん、私も経験してみたいです。
しかし、そうなる状況というのは、普通の考えではどうしても現実として想像することが難しい。
特に「地球全体が暗黒に陥る」という状況は、太陽が一方向から光を照らしている以上、「太陽そのものが消えてしまう(あるいは太陽の光が消えてしまう)」ということにならない限り無理だと思いますが、太陽や、その光そのものが突然なくなるというのも、それもまた考えづらい。
そういえば、私の NASA の太陽写真コレクションの中で最も好きなものに「太陽が消えた」ものがあります。下の一枚です。
2010年1月29日1時26分19秒に NASA の太陽観測衛星 SOHO が撮影した「太陽」の写真

消えてますでしょう(笑)。普通は真ん中に太陽が写っているのですが、理由はわからないですけど、この時の写真には太陽が写っていなかったのでした。
この写真は、過去記事の、
・「太陽騒動」から3年目の 2012年に再び太陽の周囲に集まる「巨大物体」たちを前に無視もできずに呆然と見つめる私
2012年12月18日
にあります。
ちなみに、2012年の 12月18日に「太陽の光が消えていた」ように見えた観測のことについて記事でふれたこともあります。
2012年の暮れに「光が消えていた」太陽
このことは、
・「暗黒の3日間」を実際に NASA の太陽観測衛星で見た日: そして、12月21日から突如として「凶暴化し始めた地球」
2012年12月24日
という記事に、
「太陽は3日間消えていた」かもしれないことを示す NASA の写真
として下の写真を載せたことがあります。

写真は、NASA の太陽観測衛星 SOHOのものです。
この時の現象も合理的に説明がつくものなのだろうとは思いますが、見た目には、確かにその数日間、「太陽の光は消えていた」ようにしか見えなかったのです。
まあ、「地球が数日間の暗黒に包まれる」というフレーズは、さまざまなところで語られることでもありまして、それが「地球の変化のきっかけとなる」としているものも多いわけで、確かに現実感はあまりないですが、魅力を感じる現象でもあります。
何はともあれ、 「暗黒の6日間が来る」とされた 12月16日はもうすぐです。
日本には「ひょうたんから駒」なんて言葉もありますしね。
故事ことわざ辞典より「瓢箪から駒が出る」の意味
瓢箪から駒が出るとは、思いもかけないことや道理上ありえないことが起こること。また、冗談半分で言ったことが現実になること。
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