【地球という場所の真実】 の記事一覧

2014年10月14日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




虐殺の祝日コロンブス・デー:彼らは「理想的な人類像」を破壊し、そしてそれは「4回続く皆既月食」の渦中で起きた



columbus-top.gif

▲ 2014年10月12日の Space.com より。


アメリカの10月第2月曜日の祝日

昨日のアメリカは「コロンブス・デイ」という祝日だったんですけれど、今回はそのことと少し絡んだ話です。

このコロンブスという人物がアメリカでおこなったことは、よく考えれば、「歴史的に巨大な出来事」だったにも関わらず、その詳細があまり学校教育などでも教えられていないために、「コロンブスがアメリカ大陸を発見した」という、ある意味では間違ったイメージが定着しているような気もします。

たとえば、コロンブスがアメリカ大陸においておこなった「インディアンへの大虐殺」は、彼の2度目の航海の時で、 1493年のことでした。

その様子は、クリストファー・コロンブス - Wikipedia によりますと、下のようなものでした。

コロンブスの率いるスペイン軍はインディアンに対して徹底的な虐殺弾圧を行った。行く先々の島々で、コロンブスの軍隊は、海岸部で無差別殺戮を繰り返した。まるでスポーツのように、動物も鳥もインディアンも、彼らは見つけたすべてを略奪し破壊した。

という壮絶なもので、そして、

コロンブスの襲撃戦略は、以後10年間、スペイン人が繰り返した殺戮モデルとなった。

というものとなりましたが、このことについては後で少し書きます。

いずれにしても、昨日のアメリカの祝日は、こういう人の名前を冠した祝日でした。

ところで、この「コロンブスの虐殺」が起きた 1493 年という年代なんですが、これは過去記事、

西暦が始まって以来の「4回連続する皆既月食」(テトラッド)の発生はたった8回。そして、その時に起きていたこと
 2014年10月03日

で書きました、西暦が始まっての約 2000年の間に、たった8回しか起きていない「4回連続する皆既月食」の中に含まれているのですね。

1. 西暦 162 - 163 年
2. 西暦 795 - 796 年
3. 西暦 842 - 843 年
4. 西暦 860 - 861 年
5. 西暦 1493 - 1494 年
6. 西暦 1949 - 1950 年
7. 西暦 1967 - 1968 年
8. 西暦 2014 - 2015 年


やはり「4回連続する皆既月食」と大量死は関係しやすいのでしょうかね。

とはいえ、これは今回の本題ではありません。

本題は、

「コロンブスは赤い月(皆既月食)を利用して生き残ったことがある」

というエピソードを宇宙関係のサイト Space で見かけましたので、ご紹介しようと思った次第です。



戦いをせず、所有の欲望がない「過去にいた未来の人びと」にコロンブスたちがおこなったこと

ちなみに、この「コロンブス・デー」という祝日は、概要としては「 1492 年に北アメリカ大陸にクリストファー・コロンブスが到着したことを祝う」となっていますが、その一方では、この日( 1 0月の第 2 週)に毎年、アメリカの各地では下のような「祝日」がいとなまれるようになっています。

anti-columbus.gif

▲ 2014年10月13日の CNN より。


記事の内容はシアトルとミネアポリスの市議会が、毎年「コロンブス・デイ」として祝われている祝日を「アメリカ先住民の日(Indigenous Peoples' Day)」に変更するという議案を可決したというものです。

コロンブス・デイは国家の祝日ですが、アラスカ州、ハワイ州、オレゴン州、カリフォルニア州バークリーなどでは祝日とはされていません。

まあ、そして、冒頭のほうにも書きましたけれど、このコロンブスを含めた、当時の征服者たちがアメリカなどでおこなったことをほんの少し読むだけで、この日を祝日をすること自体がおかしなことに気づきます。

今回の本題ではないですが、この「コロンブス」および、当時「新世界」を発見していった白人たちがどのようなことをしていたのかを簡単に書いておきたいと思います。

私もすぐ忘れるのですが、こんなに巨大な大量死のことを世界全体が忘れがちになっているというのも何だかあれですので。

コロンブスという人については、一言でかくと、 Wikipedia - クリストファー・コロンブスの冒頭の

クリストファー・コロンブスは探検家・航海者・コンキスタドール、奴隷商人。大航海時代において、キリスト教世界の白人としては最初にアメリカ海域へ到達したひとりである。

となり、私たちの子ども時代などは、上の肩書きの中の「探検者」という側面だけをクローズアップして教えられたような気がします(あんまり覚えてないですが)。この「キリスト教世界の白人としては最初にアメリカ海域へ到達したひとりである」コロンブスに発見されてしまったアメリカ大陸は、どのようになったか。

これも Wikipedia からの抜粋です。

1492年の「新大陸」へのコロンブスの上陸時に約800万人いたインディアンの人口は、1496年の末までに、その3分の1までに減った。

さらに1496年以降、死亡率は倍加していった。

量的にもスケール的にも、コロンブスは、虐殺目的で戦争を楽しんだ最も悪名高いコンキスタドール、征服者の一人と言えるだろう。

この数字が正しいのならば、コロンブス一行は、アメリカ大陸発見後、たった約4年間で、500万人から 600万人の先住民を殺した計算となりますが、この2回目の航海では、植民地化を目的としていたもので、スペイン人側の乗組員の数も多く約 1500人と言われています。

しかし、 1500人 vs 800万人なら、先住民が本気で戦えば、何とかなりそうな数字ですが、後のほうに書きますけれど、当時のアメリカの先住民たちは「そういうこと(戦争や争い)と無縁な生活をしていたらしい」人びとだったようです。

なので、一方的にやられるだけやられてしまったようです。なお、先住民たちの死因として、「西欧から持ち込まれた疫病」も大きかったとされています。

ここに「コンキスタドール」という耳慣れない言葉が出てきますが、15世紀から17世紀にかけてのスペイン人などのアメリカ大陸の征服者、あるいは侵略者といってもいいと思いますが、その人たちを指します。

コンキスタドールはたくさんいますが、現在名前が残っている中では、その代表格ともいえるコロンブスは、冒頭にも抜粋しましたように、「行く先々の島々で、まるでスポーツのように、動物も鳥もインディアンも、彼らは見つけたすべてを略奪し破壊した」ようなのですが、 Wikipedia では、その後に次のような一種救いようのない文章に続きます。

> スペイン軍は面白半分に彼らを殺す楽しみを決してやめなかった。

この「面白半分」という部分には、この文章を書いた人の主観が入っているように思えるかもしれないですが、コロンブスの航海に同行し、その虐殺を目のあたりにしたキリスト教宣教師のバルトロメ・デ・ラス・カサスという人の日記を読むと、「面白半分に近い」状態であったかもしれないことを伺わせます。

宣教師の日記には以下のように記されています。

「彼らはインディアンたちの手を切り落として、それが皮一枚でぶらぶらしているままにするでしょう、そして、『ほら行け、そして酋長に報告して来い』と言って送り返すのです。 彼らは刀の切れ味と男ぶりを試すため、捕虜のインディアンの首を斬り落とし、または胴体を真っ二つに切断し、賭けの場としました。彼らは、捕えた酋長を火炙りにしたり、絞首刑にしました」

「イスラム国」も真っ青な非道ぶりですが、とにかく、コロンブスとその部下たちは「黄金」と「奴隷の調達」にしか興味がなかったようです。

そして、私がしみじみと悲しみを感じた部分は、コロンブス自身の記述にあります。

コロンブスが最初にアメリカ大陸に上陸した時、どうやら、その地の先住民たちは「戦争や殺し合いを知らなかった」ふしが伺えることです。

以下はコロンブスの日誌の記述です。
太字の部分は、もともとの Wikipedia でも太字となっていて、私が太字にしたものではありません。

「彼らは武器を持たないばかりかそれを知らない。私が彼らに刀を見せたところ、無知な彼らは刃を触って怪我をした。 彼らは鉄を全く持っていない。彼らの槍は草の茎で作られている。彼らはいい身体つきをしており、見栄えもよく均整がとれている。彼らは素晴らしい奴隷になるだろう。50人の男達と共に、私は彼らすべてを征服し、思うままに何でもさせることができた」

さらに、どうやら、この先住民たちには「個人所有」という意識がなかったようです。

下もコロンブスの日誌からです。

「原住民たちは所有に関する概念が希薄であり、彼らの持っているものを『欲しい』といえば彼らは決して『いいえ』と言わない。逆に彼らは『みんなのものだよ』と申し出るのだ」


・争いがなく(武器を知らない)
・所有意識がない



これこそまさに「理想的な未来の人類の姿」だと感じます。

というか、未来の人びとはこのような人類であってほしいと。

この、「所有意識がない」というのは、かつての先住民の多くにあった概念だと思われ、日本のアイヌもそうだった可能性があります。縄文人と古代アイヌというページには、

もともと、アイヌの生活領域は狩猟生活を中心に移動していたから、「和人」のような土地所有意識を持たなかった。彼らの間に基本的に、土地や獲物の争いごとはなかった。

とあり、そして、そういう民族は下のような思想へと発展しやすいものなのかもしれません。

アイヌは、人間と人間がお互いを助け合うこと。自然を愛すること。生き物をむやみに殺してならないこと、などを伝統的に学び取りかつ実践した。

今では既知の世界にはこういう人々は、ほとんど消えてしまったかのように見えます。

もちろん、現在の社会でも学校でも「道徳観念」として、自然、あるいは他人を愛することや生き物をむやみに殺してならないという概念を「強制的」に大人にも子どもにも浸透させていますが、現実の世の中はそういう道徳だけで貫かれているわけではないこともまた誰でも知っています。

住居でも食料でも「所有」しなければ生きていくことは難しく、あるいは、自然や他人を愛することだけでは「所有して生きていく」ことはできない社会が現在の非常に多くの国と民族の姿だと思います。

こう考えると、「所有」という概念は諸悪の根源である可能性もありそうですけれど、「所有の願望」は現在の経済活動を支える根幹でもあるわけで、経済的に進んだ国では、「所有欲」をさらに鼓舞する方向で今の時代は進んでいます。



でもねえ……。



実際には最近は、多くの人びとが、この「所有することが価値である社会」に疲れてきている気はするんですよね。

たとえば、新しいスマートフォンが出てワーッとそれに飛びついたりする報道を見ますけれど、すでにそれを手にすることによる幸福感は存在していないような気がします。

「所有の時代の意志」を惰性で持続させているみたいな。

なんか……たまに疲れますよね。


今のこの世の中で「きれいで素敵なものばかりが見えるし、そういう体験しかしない」という人たちは羨ましいとは思いますけれど、そこにはどこかコロンブスと似た一方的な視点を感じます。

もちろん……本当に見えないなら、それを悪く言うのはおかしな話でしょうけれど。


それにしても、この日本もちょっと間違っていれば、先住民が数百万人殺されたアメリカ大陸のようになっていたかもしれないのですけれどね。何しろ、Wikipedia には、

> 『東方見聞録』にある黄金の国・ジパングに惹かれていたコロンブスは

という記述があります。

この人は狙ってたんですね、この国を。

ちなみに、その東方見聞録には、マルコ・ポーロが中国で聞いた噂話の中の日本が書かれていて、それがどのように描写されているかというと、

ジパングは、中国北部の東の海上1500マイルに浮かぶ独立した島国で、莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできているなど財宝に溢れている。また、ジパングの人々は偶像崇拝者であり、外見がよく、礼儀正しいが、人食いの習慣がある。

と書かれてあります。

当たっているのは……人食いの習慣くらいですかね(やめろって)。

いずれにしても、コロンブスが「惹かれていた」のは上の中の「黄金」だけだと思われますので、彼に発見されていたら、日本もえらいことになっていたかもしれません。


そんなコロンブスですが、1493年の「コロンブスの部隊によるインディアンの大虐殺」が、4回続く皆既月食の中で起きたことを最初に書きましたけれど、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ
 2014年04月06日

という過去記事から書いている「皆既月食」と、犠牲や大量死との関係についての話とは違うものですけれど、コロンブスは、助かるために「赤い月」を利用していたことが記事になっていました。

その記事をご紹介したいと思います。

現地の先住民を「血のような赤い月はキリスト教の神の怒りだ」として騙す話です。


ところで、コロンブスという人物は 15世紀の人で、それほど遠い昔の人ではないにも関わらず、「出自」に関してはよくわかっていないのだそうです。 Wikipedia には以下のようにあります。

出自に関する諸説

コロンブスに関してはその出自が明らかではない事、また大航海の目的自体があまり明確に語り継がれていない事等から様々な異聞が流れている。また、残されている肖像画は全て本人の死後に描かれたものであり、今となってはコロンブスの真の素顔を知る術はない。

この時期のいわゆる有名人としては珍しいことのように思います。
そして、その中には、

多く語られているものとしては、コロンブスはユダヤ人の片親から生まれたのではないか、とする説である。(中略)コロンブス出航の真の目的はユダヤ人の移住地探しではないか、とする奇説も存在する。

ということものもあるのだそう。

赤い月とユダヤの歴史のこれまでの関係を見ると、あるいは、この一見珍説に見えるこの説もあり得るものなのかもしれません。

ここから記事です。



How a Total Lunar Eclipse Saved Christopher Columbus
Space 2014.10.12

クリストファー・コロンブスはどのように皆既月食によって生きのびたのか


blood-moon.jpg


10月 13日はアメリカに住む人たちにはコロンブス・デーの祝日だが、この有名な探検の旅に「月」が関わっていたことをご存じだろうか。

1492年 10月 12日、コロンブスは、後に彼がサン・サルバドル(「聖なる救い主」の意)と名付けるキューバの北東部の島に上陸した。

この 10年間の航海の中で、コロンブスは3つ以上の「新世界」( New World )を発見したが、コロンブスの4度目の探検では、中央アメリカの海岸を探索する中で、コロンブス自身が苦境に陥ることになる。

コロンブスは、 1502年 5月 11日にスペインのカディスを、カピターナ号、ガレッガ号、ヴィズカイナ号、サンティアゴ・デ・パロス号( Capitana, Gallega, Vizcaína , Santiago de Palos )の4隻の船と共に出発した

ところが、船の板張りの木材を食べる虫が発生したことによって、 1503年 6月 25日に、今はジャマイカとして知られる島の北部の海岸に、2隻の船を放棄する他なくなったのだ。

最初のうちは土地の先住民だったアラワク・インディアンたちは、漂流者を歓迎して、食糧や避難所を提供した。しかし、日が経つに従って、両者には緊張が増してきた。

そして、漂着から半年以上経った後、コロンブスの乗組員の半数が反乱を起こし、先住民に対しての強奪と殺戮が始まった。

それまで、先住民たちは、コロンブスたちの部下たちに笛や装身具などと引き換えに、キャッサバやトウモロコシや魚を与えていた。しかし、自らや部下に飢餓が迫る中、コロンブスは独特な方法による脅迫という絶望的な計画を打ち立てた。


救助への暦

ジャマイカに取り残されたコロンブスたちを救ったのは「暦」だった。

その暦は、ドイツで高く評価されていた数学者であり、レギオモンタヌスの名前で知られている天文学者であり、占星術師でもあったヨハネス・ミュラー・フォン・ケーニヒスベルク(1436-1476年)によって作成されたものだ。

レギオモンタヌスは自分の死の前に、西暦 1475年から 1506年までをカバーする天文表を含む暦を発表した。

彼の天文表は、太陽、月や惑星についての詳細な情報だけでなく、より重要な星や星座による航海のナビゲーションに大きな価値があることがわかった。

この暦が発表されて以来、航海に出る者で、この暦の写しを持たない者は誰1人としていなかった。この暦の示す星の位置のナビにより、未知の大洋上でも、新たな方角へに向かって探検することができたのだ。

ジャマイカに取り残されたコロンブスも当然その暦を持っていた。

コロンブスは、その暦の表組みの中に 1504年 2月 29日の夕方に皆既月食が起こる項目を発見した。

この知識を武器に、コロンブスは、月食の3日前に、先住民アラワク族の首長との会談を要請した。そして、自分の部下たちに十分な食糧が供給されていないことに対して(コロンブスたちの)キリスト教の神が大変に怒っておられる、と首長に述べた。

そして、コロンブスは首長に対して、「神の怒りは3日後に現れる。(このまま食糧の供給が滞れば、神の怒りにより)夜空から満月が消え、不吉な徴候を示すだろう」と脅した。

そして、3日後の夕暮れの後、普通なら満月の時期のこの日の月は赤いボールのようだった。完全な闇の中に現れたその月は「血を流している」かのような真っ赤に染まっていたのだ。

先住民たちはこの光景を見て恐怖し、コロンブスと部下たちに協力することを約束するので、月を元の色に戻してほしいと願い出た。

コロンブスは、「それには私ひとりで神にお願いを申し出なければならない」と言い、ひとり、小屋の中に 50分間こもった。コロンブスは暦から「皆既月食が終わる時間」を砂時計で計算していたのだ。

そして、コロンブスは、満を期して小屋から出てきた。

「神はすべてを赦したもうた」

と語った。

すると、次第に、月は赤い色から通常の満月へと戻っていった。

その後、先住民たちは、コロンブスと部下たちに多く食糧を供給した。

1504年 11月 7日にコロンブスと一行は無事にスペインへ戻った。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年10月07日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





b-moon-7.jpg

▲ 10月 8日は「4回連続する皆既月食」の2回目が発生し、また、ユダヤ教の重要祭事「仮庵の祭り」が同日から始まります。その前日の 10月 7日には、イスラム教最大の行事のひとつのハッジと呼ばれる大巡礼が終わります。



今日から明日にかけては上のような日なのですね。

このことに関してましては、今年4月に記しました、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ……
 2014年04月06日

から、わりと何度も取り上げていることで、関係記事は、こちらのリンクで表示されると思います。

そして、今まで気づいていなかったのですが、今年は、上のユダヤ教と重要な祭事と、イスラム教の重要なイベントが、

「皆既月食の日に向かって収束するように進んでいた」

ことに昨日気づきました。

先日の記事、

イスラム国によるアメリカへの「エボラウイルス・自爆テロ」は実行されるのか
 2014年10月05日

で、イスラム教の最も重要な宗教的行事のひとつであり、数百万人のイスラム教徒たちが集う「大巡礼」は、今年 2014年は 10月 2日から 7日までおこなわれることを書きました。

そして、その大巡礼が終わった翌日の 10月 8日。

この日に、ユダヤ教の重要祭事である「仮庵の祭り」(あるいは、スコット)が始まります。
そして、それと共に、皆既月食が発生するのです。

sukkot-03.gif


・10月 7日までイスラム教の重要行事
 ↓
・10月 8日からユダヤ教の重要祭事
 ↓(同時)
・皆既月食


と、まるでバトンタッチするかのように、ふたつの相反する宗教の重要行事が続きます。

ちなみに、どちらのイベントも現代の暦でおこなわれているものではなく、イスラム教の行事はイスラム暦、ユダヤ教では太陽暦をもとに行われるので、それぞれ、毎年行われる日が違うのです。

つまり、こんなことが毎年起きているわけではないです。

たとえば、ユダヤ教の「仮庵の祭り」は、今年は 10月 8日からですが、昨年 2013年は 9月 18日からでした。

あるいは、大巡礼ハッジは、今年は 10月 2 - 7日の日程ですが、来年は、9月 21 - 26日と、毎年ずいぶんと違うようです。

それだけに、今年のイスラム教の重要行事からユダヤ教の重要祭事への流れが、

「まるで皆既月食(血の月)にバトンタッチするかのようにきれいに流れていく」

という今年の時間に何か因縁めいたものを感じないでもないです。




コロンビアの先住民ウィワの精神的指導者たちの命を消し去った雷

御嶽山の噴火は、その山頂付近にある「聖」や「信仰」に関係するものや、あるいは人の命を容赦なく破壊しましたが、またも「容赦ないなあ……」と思った出来事がありました。

先住民の儀式中に落雷、11人死亡 コロンビア
AFP 2014.10.07

afp-wiwa.jpg

南米コロンビア政府の6日の発表によると、同国北部の山岳地帯で先住民ウィワ(Wiwa)の精神的指導者たちが儀式を行っていたところ落雷に遭い、11人が死亡、15人が負傷した。

落雷があったのは同国北部マグダレナ州のシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山脈。コロンビア先住民族全国組織(ONIC)によれば、集まっていたウィワの部族の指導者たちが儀式を行っていたところ、稲妻に打たれたという。

これって、「精神的指導者たち」が儀式を行っていたということですから、単なる部族の伝統行事ではなく、このウィワ族という人たちの、多分は神聖な儀式だったわけですよね。

そして、コロンビアの先住民族の人口を考えると、このウィワという先住民の人口も多くはないと思われます。その中の「精神的指導者たちの人数」というのもそれほど多くはないと思うのですけれど、その中の 11人が亡くなっている。

しかも、昔から「神の怒り」のような表現もされることもある落雷によって……。

上の AFP の記事の写真を見ると、建物の原型はなく、焦げた柱が少し残っている程度で、建物全体が雷によってほぼ完全に破壊された様子がうかがえ、壮絶な落雷だったことがわかります。

ところで、この、コロンビアのウィワ族とはどのような先住民なのか。

名称自体も初めて聞くのですが、調べると情報が少ない。

日本語でも英語でも本当に少なく、 IC Magazine という英語のサイトででやっと見つけました。翻訳します。

WIWA
IC Magazine

ウィワ族は、コロンビア北部サンタマルタのシエラネバダに住んでおり、ウィワという名称の他に、アルサリオス(Arsarios)やマラヨ(Malayo)とも呼ばれる。

彼らは山岳地帯に住む4つの先住民族のなかのひとつで、ウィワは自分たちを、地球に現れた人間の中で最も古い兄弟だとしている。

コロンビアの文化省によると、ウィワ族の人口 13,627人。このうちの 12,803人は農村部で暮らしており、都市部には 824人が住んでいる。全体の約 79%が 30歳未満で、 60歳以上は 2%に満たない。

ウィワは、「文明化した世界」との接点を断つことによる独自の生存戦略を持つため、世界でも、西洋社会との歴史的な接点が最も少ない先住民のひとつでもある。

しかし、今日、彼らは、コロンビア革命軍( FARC )や国民解放軍( ELN )といったような不法武装グループとコロンビア政府との紛争に巻き込まれている。

ということで、自称とはいえ、

地球で最古の兄弟

であり、そして、

西洋文明との接点を断った独自の精神文化を持つ

といったような、本来なら「これからの世の中に一番残っていてほしかったようなタイプの民族」の精神的指導者たちが「自然現象によって大量に死んでしまう」。

やりきれない……というより、冒頭に書いたように、「容赦ない」というような形容詞が浮かびます。

ちなみに、ウィワは下のような人たちのようです。

wiwa-01.jpg
IC Magazine


wiwa-02.jpg
First Peoples


なお、さきほどの翻訳記事にあります「紛争」に関しては、アムネスティ・インターナショナルの「コロンビア:先住民族が生存の危機」という記事などに書かれてあります。

詳しいところは上のアムネスティの記事をお読みいただきたいですが、

「コロンビア先住民族全国組織(NIOC)の統計によれば、2009年だけで少なくとも114人の先住民族の男女や子どもが殺害され、数千人が強制的に立ち退かされた」

とのこと。

どうして「最古の兄弟たち」が、ゲリラなどのターゲットになっているかというと、

コロンビア先住民族たちが住む多くの地域は、生物多様性に富み、鉱物・石油などに恵まれた土地に住んでいるため、拠点として狙われやすく、その場から追い出されるか殺されている。

ということで、これだけではないですが、たとえば、このような理由により存続が危ぶまれているようです。

ただ、これらは人為的な事ですけれど、今回のウィワの件は「雷」ですからね。

人口約1万3千人(そして、その中の 80%が 30歳未満)のウィワ族の中に精神的指導者が何人くらいいるのかわかりませんが、60代以上の人口比率が 2%未満ということは、長老的な存在は多くはなさそうです。この落雷によって1度に 11人が亡くなり、15名が負傷したというのは、部族の精神的な伝統の上ではかなりの痛手なのではないでしょうか。

なんかこう、特に最近の「落雷」は信仰の種類を問わず、「精神的」あるいは「宗教的」なものを直撃します。



自然現象 vs 聖なるもの

今年1月には、ブラジル・リオデジャネイロで、落雷がイエス像を直撃し、像の指が破損しました。

ブラジル・リオデジャネイロ 2014年1月16日

rio-christ-03.jpg
Gizmodo


昨年は、前ローマ法王ベネディクト16世の退位の発表の直後に、バチカンの聖ピエトロ大聖堂に稲妻が何度も何度も落ちるという出来事も。

バチカン 聖ピエトロ大聖堂 2013年2月11日

2012-02-13-thunder-07.jpg

▲ 2013年2月13日の過去記事「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世: 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸」より。


また、昨年 12月には、アフリカのマラウイ共和国にあるキリスト教の教会に雷が直撃して、8名が死亡するという出来事もありました。

マラウイの首都リロングウェ 2013年12月29日

church-3.gif
Independent


そういえば、雷ではないですけれど、つい先日の台風18号では、横浜のお寺(成田山水行堂の仮本堂)が倒壊して、1人が不明になっています。

18-terra.jpg

▲ 倒壊した寺。2014年10月6日の毎日新聞「台風18号:横浜で寺倒壊、1人不明」より。

他の建物なども数多く壊されたならともかく、今回の台風18号で、横浜で建物と人命に関わる被害を受けたのは、報道で知る限りは、他に共同住宅が1軒だけだと思います。


どうもこう……聖なるものや人物(と、その地で言われるもの)が「自然現象に狙われている感じ」がしたり……。


そういえば、今年の1月には、イタリアで、崖から転がり落ちてきた岩石が、他の建物を一切損傷させず、カトリック教会所有の建物「だけ」を押しつぶしたというようなことがあったのも思い出しました。

イタリア・トラミン 2014年1月29日

italy-church.gif
Independent


御岳山の白川大神の頭部の破壊も含めて、この「自然 vs 神聖」の構図が続いているのは気にはなります。

日本・御嶽山 2014年9月27日

ontake-tasuketamae.jpg
過去記事


「たすけて……」

と言いたくなったりしても、変に TASUKETE なんて文字にしますと、過去記事、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 2014年07月26日

にありますように、日月神示に行き着いたりしてしまって、この世は何が何やら。

tasukete-2.gif
Weblio TASUKETE


上の意味はよくおわかりにならないと思いますが、ご興味のある方は、上のリンクの記事などをお読み下されば幸いです。

ちなみに、上の日月神示の日本語訳(?)は、

「仏もキリストも何も彼もはっきりたすけて七六かしいご苦労のない代が来るから みたまを不断に磨いて一筋の誠を通してくれよ。いま一苦労あるが、この苦労は身魂をみがいて居らぬと越せぬ、この世初まって二度とない苦労である。」

になるのだとか(ひふみ神示データー ひふみ神示 第01巻 上つ巻より)。

その仏やキリスト、あるいは「神」を象徴するものが自然からムチャクチャに「やられて」いる。




悪の意味。善の意味

これらのことは、いわゆる「偶然」がどんどんと積み上がっただけなんでしょうか。

それとも、こちらの記事の「「善は悪から生まれる」と同じことを述べる日月神示とメリン神父」というセクションに書きましたように、このような破壊や、あるいは最近続けて起きまくっている「悪」としか言いようのない出来事も、小説『エクソシスト』の中で、メリン神父の言う

「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」

「そしておそらく、大悪魔(サタン)でさえもが −− その本質に反して −− 何らかの意味で、神の意志を顕示するために働いているともいえるのだ」

や、あるいは、日月神示の第21巻 空の巻 第八帖にある、

悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ

というように、「悪」が生じない限り善はないという理解で、この世界を眺めるのがいいということなんでしょうか。

そのようにしていれば、日月神示・第21巻 空の巻 第十帖にある、

此の方 悪が可愛いのぢゃ、御苦労ぢゃったぞ、もう悪の世は済みたぞ、悪の御用 結構であったぞ。早う善に返りて心安く善の御用聞きくれよ。

という気持ちでいられる世界になるということなんでしょうか。

この4月頃から半年以上見続けている、

・大量死
・完全な悪
・犠牲


というような概念は、私が思っている「4回続く皆既月食」の考え方でいえば、来年の9月が終わる頃まで続くことになります。

メリン神父や日月神示のような心境でその間を生きていけばいいのかもしれないですけれど、それより前に精神的に疲弊して、その時代を走り抜けることへの自信を失ってしまう人も多く出てしまいそうな気もします。

もちろん、私も含めて。


TASUKETE ……(それを書くと複雑なことになるからやめなさい)。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年10月03日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





tetrad-2000.gif



現在進行中の「テトラッドの期間内」の世界の状況

過去記事の、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

以来、

現在の地球は「4回連続する皆既月食」(テトラッド)の渦中にある

ことをたまに書いていました。

上の記事では、現在の「4回連続する皆既月食」が、イスラエルのユダヤ教の祭事と時期がシンクロすること。そして、イスラエルという国家の拡大は常にその時期に起きていたことを記しました。

下の図は、来年まで4回続く皆既月食と、ユダヤ教の祭事の時期のシンクロを示したものです。ユダヤ教三大祭の一つである「仮庵の祭」(かりいおのまつり / スコット)という重要な祭日が 10月 8日に近づいています。

2014-passover-108.gif


そして、上の後の記事、

韓国・台湾・北朝鮮... 東アジアで続く大量死事故の連続。そして、アメリカ本国がエボラ・ウイルスを迎える日
 2014年08月01日

を含めて、過去の「4回連続する皆既月食」は「大量死の時代」でもあったことにも気づくことを何度か記したことがあります。

たとえば、現在を見てもそれは実感できる部分があります。
上の図の赤で囲んだ部分、つまり、

「 2014年 4月 15日から、この記事を書いている 10月 3月までに何が起きたか」

ということを振り返ってみると、過去の「大量死の時代」と匹敵するような「死」にまつわる出来事が、人為的なものも自然災害的なことも含めて、数多く起こっていることを思い出します。

・マレーシア機370便の失踪
・韓国フェリーの沈没
・ウクライナでのマレーシア航空17便の墜落
・イスラエル軍がガザに侵攻
・ウクライナ騒乱
・シリアの内戦
・イラクの内戦
・リビアの内戦(の危機)
・イスラム教スンニ派武装組織が「イスラム国」の樹立を宣言
・タイの軍事クーデター
・エボラ出血熱の拡大がコントロール不能に
・南米を中心に100万人規模でチクングニア熱の大流行
・南北アメリカで85万人がデング熱に感染
・香港の騒乱


これらは、感染症は別として、人為的な出来事に関係することをピックアップしていますが、自然災害関係を入れれば、リストアップすることも大変なほど今年は多くの災害が起きていました。

山岳信仰の最高峰の霊的な山でもある御嶽山の噴火も象徴的な感じです。


そして、上の中で今後の「全世界への影響」として大きく感じるのは、

・エボラ
・イスラム国


のふたつだとは思います。

アメリカ本国でもエボラ患者が発生していますが、患者はリベリア国籍の男性で、これまでも「時々、リベリアからアメリカに来ていた」のだそう。

米のエボラ出血熱患者、最大18人と接触
ウォールストリート・ジャーナル 2014.10.02

米テキサス州ダラスの病院に収容されているエボラ出血熱感染者トマス・エリック・ダンカンさんは1日、リベリア国籍であることが分かった。ダラス郡保険当局は、ダンカンさんと密な接触があったとみられる12〜18人を監視している。

知り合いによると、ダンカンさんは友人たちを訪ねるために「時々」リベリアから米国に来ており、ダラス・フォートワース地域のリベリア人の間ではよく知られた人物だという。

現地の当局者によると、ダンカンさんが病院を受診する前にダラスで、小学生や高校生など5人の子供や、自分の家族らと接触した可能性がある。ダラス郡保険当局は、子供たち5人を含めてダンカンさんと密な接触があったとみられる12〜18人を監視しており、子供たちについては家から出ないように命じた。


Fire_Rescue.jpg

▲ ダンカンさんを搬送した救急車。


そして、その後、話は拡大しています。

米エボラ感染者に最大80人接触、従来発表から大幅増
ロイター 2014.10.02

米国内で初のエボラ出血熱感染者が確認されたテキサス州の保健当局者は2日、最大で80人が接触した可能性があると明らかにした。

これまで当局が明らかにしていた18人から大幅に増えたことになる。

エボラウイルスの潜伏期間は、2日〜 20日程度といわれていますので、その期間、他の人が発症しなければ、アメリカ国内で拡大するというような可能性はない……とは思いますが、これは経過を見るしかなさそうです。

そんな現在の「4回続く皆既月食の時期」であるわけですが、過去はどうだったのかについてはあまり知らなかったのですが、「アース・スカイ」という宇宙関係のサイトの

What is a Blood Moon?
 (血の月とは何か)

という記事に、過去の「4回連続しておきた皆既月食」(ここから「テトラッド」と表記させていただきます)についての記事があり、そこに過去 2014年間に起きたすべてのテトラッドの時期が出ていました。

それは冒頭の写真にも記していますが、以下の通りです。

1. 西暦 162 - 163 年
2. 西暦 795 - 796 年
3. 西暦 842 - 843 年
4. 西暦 860 - 861 年
5. 西暦 1493 - 1494 年
6. 西暦 1949 - 1950 年
7. 西暦 1967 - 1968 年
8. 西暦 2014 - 2015 年

約 2000年間で、現在を含めて、たった8回しかない現象だということを知ると共に、たとえば、最初の 162年のテトラッドの後は、次のテトラッドまで、 600年以上の間隔があったり、861年のテトラッドの後も、 630年以上も起きていないことを考えると、この 60年間くらいは大変頻繁に起きていることがわかります。

上の、

西暦 1949 - 1950 年

には、イスラエルという国の地固めがあり、

西暦 1967 - 1968 年

で、国家としてのイスラエルの領土はさらに拡大します。


それでは、現在より前の、つまり過去の7回のテトラッドには、一体何があったのかを、 Wikipedia の年表のレベルではありますけれど、調べてみました。




過去のテトラッドの時期の出来事を振り返ってみると

まず、

1. 西暦 162 - 163 年

は、主な出来事の記載は特にありません。

約 600年後に発生した次のテトラッドの時期、

2. 西暦 795 - 796 年

では、795年は、西洋では特に目立った出来事はありません。

ただ、余談的な話になるかもしれないですが、日本の出来事で、

795年 5月 - この頃、大極殿落成する。

というものがありました。

「大極殿?」

と、聞いたこともない言葉でしたので、調べてみますと、

大極殿

大極殿(だいごくでん)は、古代の日本における朝廷の正殿。

大内裏(平安京の北辺中央に位置)の朝堂院の北端中央にあり、殿内には高御座が据えられ、即位の大礼や国家的儀式が行われた。

というもので、平安京の大内裏という場所の下の位置にあったもののようです。

dadari-map.gif


そして、796年には、これも余談的なことになるかもしれないですが、

地震により、世界の七不思議の1つ「アレクサンドリアの大灯台」が半壊。

という項目がありました。またも、「アレクサンドリアの大灯台」という知らない言葉が出てきます。調べますと、

アレクサンドリアの大灯台

アレクサンドリアの大灯台は、紀元前3世紀頃にエジプトのアレクサンドリア湾岸のファロス島に建造された灯台。アレクサンドリア港の一方の端に人工の埋め立てにより出来上がった半島の突端にあった小さな島である。

世界の七不思議のひとつ。14世紀の二度の地震によって全壊したが、七不思議の中ではギザの大ピラミッドに次ぐ長命な建造物だった。

というもので、世界の七不思議のひとつだそうです。


3. 西暦 842 - 843 年

この頃から、「領土的」な出来事が多く登場してきます。

843年には「ヴェルダン条約」という項目があります。ヴェルダン条約 - Wikipedia によりますと、

843年にフランク王国の王ルートヴィヒ1世の死後、遺子であるロタール、ルートヴィヒ、カールがフランク王国を3分割して相続することを定めた条約。

この条約によって東フランク王国、西フランク王国、中フランク王国が誕生し、それぞれ現在のドイツ、フランス、イタリアの原型が形成された。

というもので、この時に下のような王国が誕生したのだそう。

Vertrag-von-verdun.gif


これは現在の上と同じ場所を地図で現すと下の位置関係となります。

europe-02.gif


現在の欧州の主要国の領土が決定されていった時だったようです。


4. 西暦 860 - 861 年

この年には、西洋社会では、特に大きな出来事は記録されていませんが、861年に「直方隕石」という項目があります。

これは、

直方隕石(のおがたいんせき)は福岡県直方市に落下した隕石。2014年現在、世界最古の落下の目撃記録のある隕石である。

というものだそう。

世界最古の隕石落下の目撃記録があるのは日本なんですね。

そして、これから約 630年後に発生するテトラッドの頃、世界はポルトガルとスペインによって好きなようにされている状態がわかる出来事が起きています。


5. 西暦 1493 - 1494 年

まず、1494年には、トルデシリャス条約という項目があります。

これは、

トルデシリャス条約は、1494年6月7日にスペインとポルトガルの間で結ばれた条約で、当時両国が盛んに船団を送り込んでいた「新世界」における紛争を解決するため、教皇アレクサンデル6世の承認によってヨーロッパ以外の新領土の分割方式を取り決めた。

本条約において西アフリカのセネガル沖に浮かぶカーボベルデ諸島の西370リーグ(1770km)の海上において子午線にそった線の東側の新領土がポルトガルに、西側がスペインに属することが定められた。

というもので、簡単に地球の図で示しますと、「下のようにポルトガルとスペインで新しく発見した土地をわけよう」ということのようです。

Spain-Portugal.gif
TRATADO DE TORDESILHAS


南北アメリカの大部分とオーストラリアの一部がスペインの領土で、南米の一部とアジア、アフリカのほぼ全域がポルトガル領。

「何だか好き勝手にやっているなあ」

と思いながら、地図をじっくり見てみると、日本は、

・本州がポルトガル領
・北海道がスペイン領


と境界線上でわかれていることに気づきました。


ところで、上の「トルデシリャス条約」の説明の中に「新世界」という言葉がありますが、これは、新世界 - Wikipedia によりますと、

新世界とは、大航海時代に欧州人が「新たに」発見した土地に対する呼称である。

これらの地域が発見される以前の欧州では、世界が欧州、アジア、アフリカ、すなわち「旧世界」からのみ形成されると考えられていた。つまり、旧世界から隔絶した世界であったので、新世界と呼ばれる。

ということだそう。

基本的には、南北アメリカとオーストラリアが新世界に属します。

ここから考えると、よく言われる「新世界秩序( New World Order)」というのは、「語義の定義でだけ」でしたら、

「アメリカとオーストラリアの秩序」

の意味になるのかも。

ちなみに、下が「旧世界」と「新世界」を示す図です。

Old-New-World.gif


そして、上の「新世界」の説明には以下のような記述があります。

今日、これらの諸地域では、西欧の言語である英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語が話されており、西欧人の子孫が支配権を維持する社会が形成されている。

つまり、上の地図の緑の部分、南北アメリカやオーストラリアなどを筆頭として、

「もともとの言語は消滅させられてしまった」

ということも言えます。

それにしても、この頃、地球を好きなように分割していたポルトガルとスペインの現在の基本的領土。

ポルトガル

EU-Portugal.gif


スペイン

EU-Spain.gif

栄枯盛衰というのか何というのか。

しかし、南北アメリカで「消滅した大勢の古代民族」も「失われた言語」も戻らないですけれど。


その後の 20世紀の2度のテトラッドの時期は、混沌とした「領土の問題」が続きます。


6. 西暦 1949 - 1950 年


ほとんど、羅列となりますが、1949年に起きた「領土的」な出来事は、

・4月1日 - エールがイギリス連邦を脱退し、アイルランド共和国成立。
・5月11日 - イスラエルが国際連合59番目の加盟国として認められる。
・6月 - 第一次中東戦争が停戦。この戦争によって、イスラエルの領土は、国連による分割決議以上の範囲が確保された。
・8月8日 - ブータン王国独立。
・9月7日 - ドイツ連邦共和国(西ドイツ)正式に発足。
・10月1日 - 中華人民共和国成立。
・12月29日 - インドネシアの独立が確定。



そして、1950年には、

1月5日 - パキスタンが中華人民共和国を承認。

ここから始まり、以後、イギリス、ノルウェー、セイロン(スリランカ)、イスラエル、デンマーク、アフガニスタン、フィンランド、スウェーデン、インド、スイス、ソ連、アメリカが相次いで中国を承認します。

他に、

6月25日 - 朝鮮戦争勃発
10月7日 - 中華人民共和国によるチベット侵攻。

などが続きます。

そして、2014年以前の最後のテトラッドの頃は下のような出来事が続きます。


7. 西暦 1967 - 1968 年

1967年

6月5日 - イスラエル・アラブ連合間で戦闘開始(第三次中東戦争)。6月11日に戦闘が終結しイスラエルの圧勝。この結果、イスラエルの占領地域は戦前の4倍以上に拡大。


この頃は領土の問題は別としても、「荒れていた時期」だったようです。たとえば、 1968年の印象的な出来事を羅列しますと、

・1月5日 - プラハの春(チェコスロヴァキアの変革運動)始まる。
・1月29日 - 東大医学部無期限スト突入。東大闘争始まる。
・1月30日 - ベトナム戦争において、テト攻勢開始。
・4月4日 - マーティン・ルーサー・キング暗殺。
・5月21日 - フランスで、この日の一千万人が参加したと言われるゼネラル・ストライキが発生。
・7月23日 - パレスチナ解放人民戦線がエル・アル航空のボーイング707型機をハイジャック。
・12月10日 - 東京都府中市で三億円強奪事件発生。


などがあります。

以上のような過去のテトラッドの歴史があり、そして、今の私たちは西暦が始まって以来、8回目の、


8. 西暦 2014 - 2015 年

の中に今にいます。
これは来年の9月まで続きます。

どんな世の中として進んでいくでしょうかね。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月24日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





なぜシドニーの緑の物体を無意識に気にしたのか少し気づいたとき

先日の、

シドニーの海岸に無数に漂着した緑の未確認「浮遊」物体と、カリフォルニアの真っ赤な太陽から思い出す「丸い存在」に囲まれている地球の人類の関係
 2014年09月22日

という記事は、下のような丸い緑の物体……多分、丸くなった藻類と思われるものがオーストラリアのビーチに大量に漂着したことをご紹介したものでした。

green-ball.jpg


出来事そのものは大したことではないと思いながらも、なぜか気になり、記事として書いたのですが、昨日その記事を読み直していましたら、記事の中に唐突に、

「反対色」

なんていう概念が書かれていまして、そこに「緑の反対色は赤」とあります。

なぜ、唐突に反対色なんてことを書き出したのかは、よく覚えていないですが、これを見て、

「緑の丸いもの……その反対は赤い丸いものか……」

と、その記事ではカリフォルニアの赤い太陽の写真なんかを載せていますけれど、現在の「赤い丸」の本元は太陽ではなく、下のこちらだと思い出したのです。

blood-moon-03.jpg

▲ 2014年04月06日の記事「赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで4回連続する皆既月食がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ……」より。


2014年 4月から1年6ヶ月間の期間で4回連続する皆既月食、つまり、「赤い月」が問題なのだ、と。

2014-passover-sukkot.gif


太陽の日食とは違い、月の皆既月食は「血のような赤」となります。それが、今年の 2014年 4月 15日から 2015年 9月 28日まで4回連続して発生するという、時代によっては数百年に1度規模の出来事の渦中に現在の私たちはいます。

近代史で過去何度かあったその時期に起きたことについては、上にリンクした記事をご参照下されば幸いです。

そして、過去のこの期間は、いろいろなことがありましたけれど、簡単にいうと「犠牲の時代」です。

ところで、この「犠牲」という漢字の「犠」というのは、

牛 + 羊 + 我 = 犠

gi-sei.png

と、「羊と牛と私」という意味の漢字であることに気づいたりもして、過去記事「戦争や耐性菌の蔓延にさえ思う犠牲というキーワード」なども思い出しますが、それはともかく、4回連続する皆既月食の「赤い丸」は一種不吉なイメージを感じないではないものでもあるわけですが、そのような時期に、

「赤と反対色の緑の丸が大量に出現した」

ということが印象的だったのかもしれません。
この緑の物体が基本的には藻類であるであろうこと以外は正体不明のあたりも悪くないです。

理屈がつきにくいほうが、こういう場合は頼りになります(なんだか意味不明ですが)。




人間の持つ「赤」の不思議と、植物の持つ「緑」の不思議

ところで、この、

「赤の意味」
「緑の意味」


は、過去にそれぞれ何度か記事にしています。

緑のほうは、2011年の震災後、時事的な記事を一切書かなくなって、毎日街の中をさまよい歩いていた頃の記事のひとつで、

緑の意味
 2011年05月02日

というものです。「赤」のほうは何度も書いているような記憶があるのですけれど、たとえば、

赤の意味: 再び現れた赤い海と赤い雨
 2012年07月31日

というものがあります。

そして、それぞれで、

緑 → なぜ、植物は緑なのか

赤 → 人間の血液が赤い理由である赤血球の正体

について書いています。

「赤い血」に関しては、血が赤く見える理由だけなら、それは赤血球と、光学的な理由によるため、という一文で説明が済んでしまうようなことです。

sek-red.jpg
血はなぜ赤い?より


しかし、そのこと自体より、その赤血球そのものへの思いが私にはあります。それは、

人間の赤血球は DNA を持たない

ということを上にリンクしました「赤の意味……」を書いた時に初めて知りまして、瞬間的に下の発想がグルグルと頭の中でまわりはじめたのでした。

・地球のほぼすべての生命は DNA を持っている
 ↓
・DNA を持たない生命や組織は、ほぼ存在しない
 ↓
・ところが、地球上には DNA を含まない生物の組織がある
 ↓
・それはヒトを含む哺乳類の赤血球
 ↓
・人間も動物も「赤」を作り出せるのは基本的に赤血球だけ
 ↓
・この世に「生命の赤」が存在しているのは基本的に赤血球があるため
 ↓
・ところが、その哺乳類の赤血球「だけ」がこの世で DNA を持っていない
 ↓
・つまり、どうやら……「哺乳類の赤血球は生命とは言えない」
 ↓
・人間と哺乳類はその生命とは言えない血液の循環によって生きている
 ↓
・ということは、もしかすると……(以下略)

この「ということは、もしかすると……」については、なんら具体的なイメージがあるわけではないのですけれど(苦笑)。

これについて、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』の話題を絡めて書かれている東邦大学医療センター佐倉病院のサイトにある「赤血球ヘモグロビンの進化;ヒトはなぜ核を捨てたのか」というページの下の記述がわかりやすいと思います。

「ジュラシックパーク」・・・ご存じの方も多いと思いますが、恐竜の血を吸った蚊の化石から生命の起源である DNA を取り出し恐竜を現代に復活させるという内容の映画です。作者は何故このような物語を考えたのでしょうか。実は恐竜の赤血球には核(DNA)があったからなのです。下の写真を見て下さい。

dna-human.jpg

左はヒトの赤血球、右は恐竜ではなく鶏の赤血球ですが、鶏の赤血球中には細胞核が存在していることがわかります。恐竜だけでなく現在の鳥類・魚類・爬虫類・両生類の赤血球にはすべて核があります。これら脊椎動物の中で赤血球に核がないのは、哺乳類だけなのです。

ここに、

> 脊椎動物の中で赤血球に核がないのは、哺乳類だけ

とあるように、鳥、魚、爬虫類、両生類にはあるのです。

哺乳類が、それらのすべての生物と違うのが、この「赤血球に DNA を持たない」ということなんです。

そういう意味では、

人間と他の生き物

という違いを上回るほど、

哺乳類と他の生き物の違い

というのは大きいものなのかもしれません。

何しろ、哺乳類は DNA を持たない、いわば「生命というより物質」といえる血液によって、自らの生命を維持しているわけで、そこは哺乳類共通の神秘的な部分ではあるように思います。

ちなみに、赤血球が赤い理由は、ヘモグロビンというものが含まれていることによるものですが、ヘモグロビンは、

・ヘム鉄錯体
・グロビン


からできています。「錯体」というのは「分子」というような感じの意味でとらえて構わないとすれば、ヘムというのは、要するに鉄です。

そして、グロビンというのは「物質が外部の磁場と反対の向きに磁化される性質」を持つもので、簡単な書き方にしますと、「血液とは鉄と磁気で構成されている」ことと DNA を持たないことを合わせて考えれば、


「人間の血液」とは、生命ではない磁場


だといえる気もしまして、そのようなものに私たちの肉体的な生命維持が託されている。




植物が多分永久に「緑」である理由

その人間と哺乳類の神秘性の象徴である血の「赤色」の反対色である「緑色」。

緑色を代表する生物は言うまでもなく、植物です。

green-plant.jpg


植物だって(私は進化論を信じないですが)、選択的な進化でなくとも、突然変異であれ何であれ、太古から「緑以外」に変化していった種があっても不思議ではないのに、「ほぼすべて」の植物がその葉の部分を緑色を基本としています。

葉が緑以外の植物はあることはあっても、非常に限定的で、葉のある植物はほぼ全部が緑を基本としています。

かつて、なぜそうなったのかということを「ふと」考えたことがあったのですが、調べているうちに、植物が緑色であることは「異常なほど」不思議であることに気づくのでした。

それはどういう意味かというと、光合成や、植物は太陽の光で成長することと関係しています。

同じ太陽の光を吸収して生きる生物なら、最も効率よく光を吸収できる色であったほうがいいはずですが、「緑色は最も光の吸収効率が悪い」ようなのです。

これは、

植物が太陽の光を最も効率よく吸収するためには「緑色ではない」ほうがよかった

ことを意味します。

緑以外なら何でもいいといってもいいかもしれません。

このことは、上でリンクしました過去記事「緑の意味」でも引用しました、公益社団法人 日本技術士会北陸支部のサイトに「彼らはなぜ「緑色」を選んだのだろうか」という、植物を 35年間研究してこられた方が書かれているコラム記事があります。

そこには下のようなことが書かれてあります。

人間が認識できる基本的な色だけでも6色(紫・青・緑・黄,橙・赤)もある。原始の植物が地球上に初めて登場した時には、赤でも黄色でも紫でも、何色でも選べたはずなのに、なぜに「世界中の植物たちは、申し合わせたように緑色を選んだ」のか・・・。これが何とも摩詞不思議?

あとは、引用すると長くなりますので、概要だけ書きますと、

植物の葉が緑である理由は、「葉が緑色の光を反射あるいは透過し、他の色の光を吸収している」という理由による」ものにも関わらず、

地球に届く太陽光の強さと波長との関係を見ると、緑色の光に強さのピークがある

ということで、つまり、植物は、自分自身が緑色であることによって、最も強い光を「捨てている」のです。

そして、このコラムを書かれている方は以下のように書きます。

「光のエネルギーを利用して光合成を行う植物が、最も強い光を吸収しないで捨てる。そういうメカニズムになっている植物たちって、一体なんでやねん!?」

このように書かれているのですが、私も何年もこのことが不思議でした。

そして、このコラム筆者の方は最後にこのように書いています。

植物たちと付き合いはじめてから35年もの時間が流れてしまいました。

その間、ほとんど毎日目にしている彼らが「緑色」であることに対し、ほとんど意識をしなかった。ところがある日、ふと気になり出すとおおいに気になり、その疑問を捨てられなくなってしまう。

35年も見続けて来ながら、そんな基本的なことすら解っていなかったのだなあ〜と、かなり凹んでいます。

彼らが緑である理由はいまだに解りませんが、自分の無知さ加減は身にしみて解りました。

願わくば、「なあ〜るほど!!!」と納得してから神に召されたいと思います。

私も、まあ、神に召されるのでも、悪魔に連れて行かれるのでもどちらでもいいですが、この、「植物たちが自分自身にとって非効率的な色の生物として地球上にあり続けた」ことについては知りたいと思っています。

それにしても、このブログを書いていると、生物のことにしても、宇宙や地球のことにしても、

「〇〇は科学的にはわかっていません」
「〇〇についての理由はよくわかっていません」
「〇〇がどうして起きるのかは不明です」


という表現がこれまで何度出てきたことかと思います。

現在の科学は実際のところは「この世」のことについて、わかっていない部分のほうがはるかに多いことを感じます。

さて、しかし、そのことはともかく、上に書きました、

植物が緑色であることは本来なら非常に不自然で不思議なこと

であると共に、

人間の赤い血液は DNA を持たない上に、その存在自体が(地球や宇宙の磁気に反応する)磁場そのものである

というふたつの不思議なことがある一方で、

緑と赤は、反対色(補色)である

という色覚上の概念を思い出します。
反対色は「補色」とも言い、つまり、色覚的な意味で、その色をサポートする色でもあります。

ここで唐突に、結局、何の科学的な意味のある概念でもない概念ですが、この色の関係性は、

「植物の、人間(あるいは哺乳類)に対してのサポートの歴史そのものを象徴している」

というようなイメージが浮かび上がります。

言うまでもないですが、人間は……少なくとも、現代の地球に住む普通の人間は、植物がこの世になければ生きていくことはできません。

食糧としてはもちろんですが、それよりはるかに多くの意味で、人間は植物にサポートされて、この世に生き続けてきました。

現世人類が地球に登場したのは、遺伝子解析では、今から十数万年前のアフリカとされていますが、それ以来、一環して、人類は植物に支えられて今日まで生き抜いてきたのですけれど、このように回りくどい書き方をしなければ思い出せないほど、私たちは、「植物への感謝」を忘れて生きてしまっているのかもしれません。

私自身もそうです。




植物を目指す人間という概念

シュタイナーは、たとえば、著作『いかにして高次の世界を認識するか』などでも、薔薇十字的な視点で「植物に対しての真剣な観察」の重要性を何度も書いています。

かつて、ブログにコメント欄があった頃に、「薔薇十字の修行」をされている方が、コメントを書いてくださっていたことがありしまた。「薔薇十字の修行」などと書くと、おどろおどろしい感じがするかもしれないですが、シュタイナーの本を読んで、私は最近知ったのですけれど、シュタイナーがいう「薔薇十字の修行」というのは、

「毎日の普通の生活を通じて正しい生き方を学び、そして、すべての他の人びとと、すべての生物への愛を意識して、この世の正しいことと正しくないことを認識する」

ということだけの話で、何かお祈りを唱えたり、絶対的指導者に服従したり、神秘的な作法にあやどられるようなものではないということのようです。

以前、その薔薇十字の修行をされている方のコメントを何度か引用させていただいたことがあります。

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」
 2012年04月23日

などにも引用していますが、彼は以下のように書いていました。
なお、これは記事に対してのコメントというより、私に対してのメッセージ的なものです。

ところどころからの抜粋ですが、「中略」などの文字は読みにくくなるために入れていません。

シュタイナーが言う体内における光合成の件、これは明らかにオカルトに聞こえますが、薔薇十字の伝統に生きる者は本気でこれを実践します。狂気の沙汰と言われようと、呼吸による身体内の炭素の把握はぼくらの最重要の関心事です。

古神道の大国隆正という人の『本学挙要』という本の中に人と稲が逆さに並べて描かれている図があります。これはフトマニの区象といって、人間は逆さまになった植物であり、互いに共生しているという旨を説明するものです。西洋でも東洋でも霊学ではこれは一般的な認識です。

薔薇十字でもおなじです。

植物というのは、体内に緑色の血が流れ、太陽に向かって真っすぐに成長する地上の存在としてはピュアなあり方のお手本みたいなものです。

ゲーテには「原植物」という理想的な植物の概念があります。つまりあれが人間として目指すべき理想であり、最高の元型です。

薔薇十字の理想は、赤い血の情熱を保ちつつ植物のように上へと向かうことです。そして太陽に向かうことです。これが重要な点です。

太陽へと向かう植物のようにしかも自由への衝動を内に担いながら上へと成長しようとする、地上では類をみない神聖な存在として人間存在が語られ、そしてその正しい道が古今東西どの流派に限るとなく実践されて来ました、、、、、と、このようなことを信じる、信じないは別として、いずれにせよこれが宇宙と人間の歴史に対する薔薇十字の伝統の解釈です。

ちなみに、上にゲーテの「原植物」という言葉が出てきます。

文豪ゲーテは、「植物の原型」のようなものを追い求めていたようです。

これについては、東京大学の長田敏行教授の「ゲーテと植物」というページの中に、以下の記述があります。

原植物と形態

植物変形論について述べるとき、いわゆるゲーテの原植物について触れざるをえない。原植物などどこにもありえようがないが、ゲーテは植物の原形のようなものを初期から追求していたが、イタリア滞在中に一層その思いは強くなっていった。

しかし、それは仮想のものでしかありえない。それが結実するのは1794年にシラーと出会い、現実を重視するゲーテと理想主義追及の旗手シラーとの間のやり取りが原植物として結晶した。それが、一筆書きのように描かれる植物の模式図であり、いわば原植物の体現である。


Die-Urpflan.gif

ちょっと、わからない面の方が多いのですが、上のようなものらしいです。

思いつくままに書いていくうちに、何だか次第に難解さが増してきて、そろそろギブアップの感じですが、今回はじめて、 Wikipedia のゲーテの項目のページを少しだけ読んだのですが、このゲーテという人は、1810年に『色彩論』という大著を記しているそうで、そこには、「ゲーテの色彩環」という図が載せられているのですが、それが下のものです。

goethe-color.jpg


これは、先日の記事に「反対色」を説明する際に載せた、現在の色覚の概念での色彩環と同じものであることに驚きます。

color_wheel.gif
補色 - Wikipedia


ゲーテの色彩環(輪)でも、赤の反対色(補色)は緑となっています。

そして、 Wikipedia によりますと、

ゲーテは人間に体験される色彩を探求したため、色彩が人間の精神に与える影響のことも扱っている。その影響も色彩環から説明されるところがある。

赤は色彩環の頂点をなす最も力強い色であったが、その対極、色彩環の一番下に位置する緑はどうかというと、地に根を下ろした安定した色だという。

とありまして、この下りの

> 赤は色彩環の頂点をなす最も力強い色

から、人間や哺乳類が持つ「血の色」の意味を改めて思い浮かばせてくれるものであり、また、

> 緑はどうかというと、地に根を下ろした安定した色

の下りの「地に根を下ろして安定している」というイメージは植物そのものです。

また、先ほど書きました「植物は現世人類が地球に登場して以来、一貫して人類をサポートし続けた」ことをも意味するような気がします。

それにしても、「赤が最も力強い色」というのは、国旗に赤を使っている国が非常に多いことでも、そのことを感じますが、その中でも、「白地に赤丸だけ」というデザインの日本の国旗は明らかに他の国旗のデザインとは意味的に一線を画しているわけで、その意味の強さは理解はできます。

しかし、冒頭のほうに書きましたように「黒地に赤い丸」(皆既月食)は、ともすれば不吉なイメージを伴うわけで、何となく、「白地に赤丸」と「黒地に赤丸」を並べてイメージして、今後の世界を考えてみたりしています。

何といいましても、オカルト込みでもオカルト抜きでも、あるいは日々のニュースの気象、地質、疫病、あるいは社会、紛争、経済などを見ていても、この「4回連続して皆既月食が起きる」来年 2015年 9月末までに、とてもとても大きな変化が起きることは間違いないのでは、と感じるのは私だけではないと思います。

それがいいほうに向くのか、悪いほうに向くのかについては言及できないです。

本来は時事的な記事を書き出したつもりだったのですが、全然時事じゃない上に、何やら自分でも意味をつかみにくい妙に難解な展開となってしまい、申し訳ありませんでした。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月22日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





green-top.gif

▲ 2014年9月21日の英国インターナショナル・ビジネス・タイムズより。



シドニーの海岸を埋め尽くした丸い物体

オーストラリアで少し前に「海岸に緑色の丸い物体が大量に漂着する」という出来事があったのですけれど、上の写真では、大量に、という部分が今ひとつわかりにくいですので、そのディーワイビーチというところの現状の写真を載せますと、下のようになっています。

dee-why-1.jpg
Daily Mail


dee-why-2.jpg
Daily Telegraph


日本人のように「マリモ」なんかの存在を知っていれば、

「まあ、藻かなんかなんだろうな」

と思うわけですが、インターナショナル・ビジネス・タイムズの記事の内容も、科学者の言葉を引用して、藻類の一種が何らかの理由で丸くなり、漂着したのだろうということが記されています。

また、マイクロ・ファイナンスという英語のメディアの記事には、 Marumo (マルモ)という単語を使った記述があり、

日本にはマルモと呼ばれる糸状の緑藻が存在する。

という記述がありました。

ただ、今回は海であり、少なくとも、マリモの種類は淡水でのみ確認されていて、しかも、南半球では確認されていません。つまり、「この藻の種類は特定されていない」ことは事実のようです。

そして、新種なら新種でいいとして、それよりも、

「なぜ、今まで1度もこの海岸に漂着したことのないこれらの藻が、この日だけに一気に大量に打ち上げられたのか」

への答えは、気象関係の話を含めて記述がなく、思ったより謎な出来事かもしれません。

なお、インターナショナル・ビジネス・タイムズではタイトルに「 UFO 警報」などという言葉を使っていて、もちろん、あちら特有のジョーク的見出しの一環ですけれど、同じ英国のデイリーメールでは、下のようなタイトルでこの出来事を紹介していました。

dm-ufo.gif
Daily Mail


未確認「浮遊」物体……。

ところで、今回、このことと絡めて、「マリモ」のことを調べていて、初めて知ったことがあります。マリモ - Wikipedia によると、マリモの分布は、

日本では、北海道及び本州の東北地方から関西地方の湖沼に点在して分布し、日本国外では、ヨーロッパ北部、ロシア、北アメリカ等に分布する。

とあるのですけれど、これら北半球に分布するマリモの起源に関して下のような記述がありました。

2011年12月、釧路市教育委員会マリモ研究室の研究によって、北半球のマリモの全てが日本の湖のマリモを起源とする可能性が高いことが判明した。

とのことで、マリモが基本的に北半球にしか生息しないことを考えますと、

世界のすべてのマリモの起源は日本

ということのようです。

「へえ」

と頷きながらも、北海道の観光地なんかには、昔から(多分、今も)「オミヤゲとしてのマリモ」が売られているんですけれど、それらは、

観光地などで「養殖マリモ」の名で販売されているものは、地元漁協がシラルトロ湖で採取したマリモ糸状体を人工的に丸めただけのもの

なのだそうです。

「へえ、子どもの頃、うちにもあったけど」

と初めて知ったりもしたものでした。



反対色について

ちなみに、ちょっと話が逸れることとなるかもしれないですが、上のオーストラリアに打ち上げられた藻のようなものは「緑色」でしたけれど、デザインの世界に「反対色」(補色)という概念がありまして、色相環というもので、正反対に位置する関係の色があります。

「色相環」などというと難しいですが、下のようなもので、対極にある色が「反対色」となります。

BYR_color_wheel.gif
Wikipedia

緑の反対色は、その対極にあるものがそうですから、上の図で「赤」となることがわかります。
緑と対極するものは赤」ということです。

そして、この「赤と緑」というのは、他にもいろいろな因果関係がありまして、たとえば、先天赤緑色覚異常という先天性の体質があります。かつて色盲という言い方をされていたものです。先天性の色覚異常は、「ほとんどすべてが赤緑色覚異常」となりまして、つまり、「赤と緑の色の区別がつきにくい」という色覚異常となります。

その数は想像しているより多いもので、 色覚異常 - Wikipedia によりますと、

日本人では男性の4.50%、女性の0.165%が先天赤緑色覚異常で、日本全体では約290万人が存在する。白人男性では約8%が先天赤緑色覚異常であるとされる。

ということだそうです。

赤緑色覚異常の方の場合、たとえばですけれど、下のような文字を識別しづらいということにもなります。なので、公的なデザインや、注意系の看板などにこれらの配色を使ってはいけないということにもなります。

red-green.gif


何だか、話が次々とそれてきましたが、つまり、

赤と緑には独特の関係性がある

ということです。

たとえば、人間や動物を基本から育む「植物は緑」で、育まれる人や動物の「血は赤い」というようなあたりの関係も昔からいろいろと考えたことがあります。

そして、現在のアメリカでは「血のように赤い太陽」が出現しています。




カリフォルニアの真っ赤な太陽

昨日のスペースウェザーに下のような文字通りに「真っ赤な夕陽」の写真が載せられていました。

fiery-sunset.gif
Spaceweather


実は、現在、カリフォルニアでは、記録的な高温と干ばつによる山林火災が相次いで発生していて、収まる気配を見せていません。

下は AFP の記事からの抜粋です。

米カリフォルニア州で山火事多発、記録的な干ばつで
AFP 2014.09.17

記録的な干ばつと高い気温に見舞われた米カリフォルニア州の各地で山火事が相次いで発生しており、16日には最大6000人の消防隊員が消火活動に当たった。カリフォルニア州では現在、大規模な山火事が12件発生している。

カリフォルニア州森林保護・防火局のアリッサ・スミス広報担当はAFPの取材に「干ばつが原因で昨年から山火事が増えている」と述べ、昨年同時期までと比べて今年は火災発生件数が200件以上多いと付け加えた。

カリフォルニア州では40度近い気温が続いており、過去数十年で最悪の干ばつは今年で3年連続となっている。特に、農地の多いセントラルバレーは壊滅的だ。

このような状態ですので、すぐに状況が良くなるということはなさそうです。

米国ウェザーは 70枚以上のカリフォルニアの山林火災の写真を掲載していますが、炎上中の山林火災の光景の中には、つい美しさを感じてしまうようなものも多くあります。

calfornia-orange.jpg
Weathe.com


しかし、美しさなど錯覚であり、鎮火後に山林は完全な灰と化し、多くの建物が廃墟となっていっているという現実こそが事実ではあるのですけれど。



どんどん黒くなっているかもしれない世界の地表

先日の、

衝撃的な風景 : 現在の北極は「黒い氷」に覆われている
 2014年09月20日

という記事では、北極圏の氷が黒くなっていることをご紹介しました。

black-333.jpg
Slate


この記事でご紹介した報道には、北極周辺の火災の発生が過去最大となっていることが、氷床が黒くなっている原因のひとつではないかと書かれてありましたが、特に、

「カナダ北部では山林火災の発生件数が例年の9倍」

という記述などもあり、世界中で山林火災が増えているという現実を改めて知ったりします。

今年は、やはり北極に近いロシアのシベリアの山林火災もすごいですからね。
それと関係して、先日の北海道新聞に下のような記事がありました。

PM2・5濃度上昇、原因はロシア森林火災 道など調査結果発表
北海道新聞 2014.09.13

札幌など道内の広い範囲で7月、微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度が上昇した問題で、道と札幌市は12日、主な原因はロシア・東シベリアで発生した森林火災だったとする調査結果を発表した。

北極の「黒い氷」の原因として、仮に山林火災の増加も関係しているのだとすると、実際にこれだけ山林火災が世界中で多く発生している中では、「世界の多くの地域は「黒いもの」が降りかかった状態」なのかもしれません。

何しろ、シベリアの山林火災で北海道の大気の汚染濃度がはっきりと変化するわけですから、山林火災の影響の範囲は相当広そうです。

アメリカも、偏西風の流れから見れば「カリフォルニアは全米に対しての風上」に位置した場所にあるわけですから、アメリカのかなり多くの地域の PM2.5 など大気汚染が続いている状態であることが予測されます。

先に載せました「カリフォルニアの真っ赤な太陽」は、大気に火災の粒子が濃く混じっているために起きているものです。

ここで私は、ふと下の2年ほど前の記事を思い出したのでした。

sun-perfect-circle.jpg

▲ 2012年08月18日の記事「私たちの太陽が「宇宙の中で最も完全な球体」であったことが判明してショックを受ける科学者たち」より。




太陽が私たちの周囲の存在の中で「最も完ぺきな球形」であること

これは、ハワイ大学の研究者たちが、NASA の 太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーを使って、正確な太陽の測定をしたところ、

太陽は、人類史でこれまで計測されたあらゆるものの中で最も丸い物体だということがわかった。

ということをご紹介したものでした。

私はこの記事を知った頃から、太陽を含めて「星が自然に作られた」という考え方をはっきりと疑うようになりました

物理的な法則で自然に形成されたものが、まして、太陽のような巨大な存在が「完ぺきな球体となるように成長していく」という確率などは、それは計算できないほどのものであり、「奇蹟」という言い方しかできないものです。

その「奇蹟」がどのように発生したのかは私には想像もつかないですが、「太陽」が私たちの身近なものでは最も「大きなもの」であるということの一方では、もうひとつの興味深い事実があります。

3年ほど前の、

電子は「宇宙に存在するものの中でもっとも丸い存在」だった
 2011年05月27日

という記事は、タイトル通り、

電子がほぼ完全な球形をしていることが突き止められた

という英国テレグラフの記事をご紹介したものでした。

電子というのは、少なくとも私たちの周囲で「最も小さなもの」のひとつであり、また、(私は「初期宇宙」という概念を信じませんが)、現代の宇宙モデルでの初期宇宙の段階から存在していたとされているものです。

くどいようですが、私はビッグバンとか初期宇宙とかいう概念はまったく信じられない人ですけれど、私の考えはともかく、一般論として、宇宙の年表 - Wikipedia から抜粋しますと、初期宇宙は、

はじめに陽子、電子、中性子そして原子核、原子が生成された。

と記されています。

しかし、初期宇宙という概念を使わなくとも、いずれにしても、電子が「この世界を形作る上で非常に重要なもの」である・・・というか、電子という存在がこの宇宙になかったら、この世は存在しなかったわけですが、

そのような電子がこの世で最も完ぺきな球体だった

そして、

太陽もこの世で最も完ぺきな球体だった

ということで、私たちは「完ぺきな円」の中で生きているわけですよ。

やっばり、何というか、こう・・・奇蹟という言葉を使うしかないのですね。


本当は今回は、「最近、世界で光る球形のものがやけに目撃されたり、撮影されたりしている」という話まで行き着くはずだったんですが、やや時間が足りなくなってきました。

「光る球体」というのは、上空のほうではなく、地上で目撃されるもので、たとえば下みたいなやつですね。

orb-1.jpg
Auburn Pub


多くの場合、室内や車内、機内などから撮影したものは「室内の光が窓ガラスに写り込んでいる」などで、あるいはカメラのレンズフレア(光がレンズに映り込む)などですが、それを考慮しても、最近の世界各地ではいろいろな「光る球体」があります。

最近見たもので、興味深かった「ロシアの光る球体」の動画を載せておきます。
日本語字幕も入れました。

ロシアの街中で目撃された不思議な光球



オリジナルは、 tercermilenio.tv にあります。

今回のオーストラリアの緑の丸い物体も含めて、完ぺきな球体に囲まれて生きている私たちは、これからの世の中で、もっともっと「丸い何か」を見るような機会が多くなるのかもしれません。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月20日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





arctic-black-snow.gif

▲ 2014年9月16日の Slate より。



南極で観測史上最大の海氷面積の記録を更新し続ける中、北極圏では氷床が真っ黒に染まっている

私の住んでいるあたり(関東の南西部)は、最近は何だか涼しいというより「寒い」時間が長くて、冷え性の奥さんからは「そろそろコタツ出そうか」みたいな発言が出るようなことになっています。

確かに太陽が出ない日は結局一日中寒い感じで、天気予報の数値だけ見れば、「最高気温 25度」などというような立派に夏の気温なんですが、半袖だと寒く感じるくらいの日中が多いです。

それと関係あることではないですが、南極では海氷の面積が観測史上最大を更新中で、しかも、最近になってからの面積拡大のグラフが急カーブを描いています。

antarctic-record-level.gif
ABC News


そのあたりは、

南極寒冷化の激化 : 南極の海氷面積が記録的なレベルに達し、過去最大面積を更新中
 2014年09月19日

という記事にグラフなども載せていますが、南極の気候と生態系を研究する CRC の研究員の1人は、

「かつて見たことがない海氷の面積です。 30年前に始まった衛星からの海氷の観測で、こんなに氷が多かったことはありませんでした」

というように述べています。

とはいっても、南極の氷が増えているということが、そのまま「寒冷化」を意味するわけではないようで、たとえば、地球の「大気の流れ」が変化することでも南極の氷の面積は変化するのだそうですが、ただまあ、

「南極が暖かくなっているということはなさそう」

とは言えると思います。

さて、そんな中で、冒頭のように、北極からの非常に衝撃的なニュースが報じられています。
それは、

北極圏の雪や氷床が黒くなっている

ということで、大量の写真と共に報じられていました。

最初に何枚か写真を載せておきます。

かなり広い面積を上空から撮影した現在のグリーンランドの氷床

dark-ice-002.jpg


果てしなく拡がる黒い氷床の雪と氷

dark-ice-003.jpg


なんだか、確かに終末的な光景の一種とも言えそうですが、しかし、理由なく黒くなるわけはなく、冒頭の Slate では、いくつかの説を載せています。




北極周辺での森林火災の増加と黒い氷床の関係

その中で、ひとつの大きな原因ではないかというものとして、

今年は北極圏での森林火災が観測史上で最も多い

ということが挙げられていました。

下の表がそれを示したものです。

north-fire-2014.gif

これは、1月から8月までの森林火災の推移のグラフです。日本語はこちらで入れています。なお、グラフの左の数値は火災の発生件数ではなく、火災の「総エネルギー」ということのようです。

上のグラフを見ますと、確かに 2014年は観測史上で最も北極圏での森林火災が多かった、あるいは強かった年ではあるようです。

しかし、2番目に強かった 2012年が 29万ギガワットで、それに対して、2014年の 33万ギガワットは、それほど激しい差には見えません。

というか、これは「現在のグリーンランドの氷床の黒さの理由を代弁できるほどのデータではない」という気がします。

北極に近い場所での山火事は 2012年頃を中心にシベリアなどで多発していて、たとえば、下は、過去記事に記した 2012年 7月 24日のロシアのメディア リア・ノボスチの記事の翻訳からの抜粋です。

シベリアの異常な熱波が森林火災を引き起こし、未曾有の干ばつが進んでいる
Novosti 2012.07.24

5月から続いているシベリアの熱波は7月に入り拡大している。この熱波により森林火災が拡がり、川が干上がり、作物はほぼ枯れた。

現在も気温は最高で 34度を越える日が続いており、シベリアの気象局によると、現在の 26度から 34度程度の熱波は9月まで続くと予測されている。

山火事も 1930年以来、最悪のペースで発生している。すでに 20万ヘクタールの森が火災で焼失した。

というような事態は、すでに何年も前から続いていて、そのような年を含めて、これまで「北極圏の氷が黒くなった」という事態は「どんな研究者も今まで見たことがないこと」なのだそうですので、山林火災の多発とは別の理由もありそうです。

とはいっても、カナダ北部などでは例年の9倍の山林火災が発生しているようで、北極圏の周辺が「乾燥していて高温気味」であることは間違いないようです。

そして、南極は逆に、非常に「雪が多く低温傾向」となっています。




メタンと二酸化炭素が海底から放出し続ける北極

2年くらい前に、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が、北極圏の周辺で「高い二酸化炭素が観測された」という報道がありました。

下のような報道でした。

地球が二酸化炭素だらけに? 北極地域で高濃度観測 米海洋大気局が警告
msn産経ニュース 2012.06.01

米海洋大気局(NOAA)は5月31日、アラスカの観測所で4月に初めて、大気中から月平均400ppmの高い濃度の二酸化炭素(CO2)が観測されたと発表した。北極に近いアイスランドやノルウェー、カナダなど他の6カ所でも今春に400ppmを観測したという。

この報道では、その後に、

> 北極に近い地域は、北半球の国から工業活動などに伴い排出されたCO2が集まりやすく、高い濃度になったとみられる。

と続き、あくまで、北極地域での高濃度の二酸化炭素が「人間の活動によるもの」としていたわけですが、今回ご紹介する記事に登場する科学者は、 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書への寄稿者のひとりである「地球温暖化系の人」であるオハイオ州立大学の科学者ジェイソン・ボックス( Jason Box )博士という人で、つまり、どちらかというと、「地球温暖化寄り」の記事ではあります。

そのボックス博士は、今年の初めに下のようなツイートをしました。

fd2.gif


上のツイートの根本的な意味は私にはよくわからないですが、ただ、北極海だけではなく、現在、「地球のさまざまな地域の海底からメタンや二酸化炭素などが噴出している」ということはあります。

過去記事の、

アメリカ大陸周辺で何が起きようとしているのか(1) : ロサンゼルス沿岸のプレート境界の海底から大量に噴出するメタン
 2013年03月08日

など、メタンが噴出していることが明らかとなっている場所はいろいろとあります。

これらが地殻の変化などと関係あるのかどうかはわかりませんけれど、上のツイートのように、何かの破片をも噴出するようなことがあるのならば、今回の「グリーンランドの氷が黒いこと」と、「北極での海底からの様々な噴出」は、あるいは関係あるのかもしれません。

ところで、上のツイッターの投稿の一番後ろの f'd という単語。

この意味がわからなくて、調べてみましたら、世界の英語方言・スラング大辞典にありまして、下のような意味のようです。

f-d.gif

こんな表現の仕方があるのだな、と初めて知りましたが、どう訳していいのかわからないので、「おしまいだ」と、かなり適当なものとしています。




グリーンランドの「白や黒」の出来事

ちなみに、グリーンランドといえば、2年前の夏に、

メルトダウンの序章? : 「たった4日間でほぼすべて溶けて消えた」グリーンランドの氷床
 2012年07月26日

という記事で、

たった4日間でグリーンランド全体の氷の 97%が溶けてしまった

という出来事が起きたことを記事にしたことがありました。

Greenland-ice-2012.jpg


この時の原因は、通常とは違う暖かい大気が通過したことによるものだと、ずいぶん後になって報道されていたように記憶していますが、何しろグリーンランドのあの「広大で厚い氷床」が、「たった4日間でほぼすべて溶ける」というのは、不思議な気が今でもします。

さらにグリーンランドといえば、忘れられない出来事があります。

今回は氷床が「黒くなった」ということが起きましたが、下のように「白いカラスが殺された」という出来事があったのもグリーンランドでした。

white-raven-01.gif
Nunatsiaq Online


このことについては、過去記事、

太陽の磁場のポールシフトが数週間後に迫る中、神の魂を運んでいたと囁かれる白いカラスはグリーンランドで殺された
 2013年11月18日

でご紹介しました。タイトルに「稀少な」とありますが、何が珍しいのかというと、このカラスは「アルビノではなかった」という点にあります。

アルビノとは遺伝子の問題で白化現象を起こすことで、人間も含めて、あらゆる動物に起こり、アルビノに関しては、もちろん頻繁に起きることではないとはいえ、比較的普通の現象ですが、グリーンランドのカラスは眼や羽の特徴からアルビノではない、ということがわかり、つまり、

「本当の白いカラス」

だったようで、ほとんど存在が確認されていないような種だった可能性があります。

現地では「神のメッセージを運んでいた鳥かもしれない」ということを言う人たちもいたようです。

それが殺されてしまったと。

今度は、そのグリーンランドで、氷床が黒く染まるという現象が起きているということになってしまっているのでした。

それでは、冒頭に貼った記事からご紹介します。




Slate Exclusive: Why Greenland’s “Dark Snow” Should Worry You
Slate 2014.09.16

なぜ、グリーンランドの「黒い雪」を懸念すべきなのか

dark-ice-001.jpg

地質科学者のジェイソン・ボックス博士は、最近、グリーンランドの調査の旅から戻った。その彼はこのように言った。

「ただ唖然とした」

ボックス博士が唖然としたのは、グリーンランドの氷床の「黒さ」だ。

今年のグリーンランドの氷床の黒さはほんの少しといったものではない。記録的な黒さなのだ。博士が、この夏にグリーンランドで撮影した写真は恐ろしいものだ。

そして、恐ろしいのは実は見た目だけではない。

晴れた日に黒い車の表面のほうが白い車の表面より熱くなるのと同じように、表面が黒いほうが多くの太陽からの熱を受ける。つまり、それだけ早く氷が溶けるということを意味する。

この北極圏で今いったい何が起きているのかを説明するためには、いくつかの可能性を挙げることができる。風と大気に塵などが含まれる夏の吹雪の増加、微生物の活動、今年の北極周辺での森林火災の多さなどがある。

グリーンランドの氷床の暗さは 2014年になり観測されていたが、現在の暗さは、通常より 5.6%暗く、通常の約2倍だ。

また、今年は周辺での森林火災が非常に多く、 2000年からの観測史上で最も森林火災の多い年となっている。

ボックス博士は北極の環境が激変しており、気温が上がることにより、北極で過去1万年の間で見られなかったほど火災の発生件数が増えていることを発見した。

今年だけで、カナダの北東では 330万ヘクタールが消失しており、これは例年の9倍の率だ。これは近現代のカナダの歴史上で最大の規模の火災での消失となってしまう可能性がある。

NASA の科学者ダグラス・モートン( Douglas Morton )氏は、今年初めに、「カナダ西部で起き続けているような巨大な火災は、地球の地質的事象の中でとても重要なものです」と述べている。

そして、火災とは別に、昨年、NASA の科学者たちは、アラスカの永久凍土から「驚異的なレベル」のメタンと二酸化炭素が放出されていることを発見した。

今年初め、ボックス博士は、この報道について、以下のように投稿した。

「北極海底炭素の小さな断片が大気中に放出されたら私たちはおしまいだ」





(訳者注) ここまでです。先にも書きましたが、このボックス博士という人は、あくまで「人為的な地球温暖化説」系の人で、そしてその説は今ではかなり厳しい状況となっていることは事実ですが、そのことはともかく、このグリーンランドの「黒い氷床」の報告をしてくれたという意味で、貴重な観測発見をしたとはいえます。

そして、地球が温暖化しようと寒冷化しようと、現実として「氷の表面が黒くなれば、溶けるスピードも早くなる」ことも多分事実でしょうし、そうなると、北極の氷は減り、あるいは、海の水位にも影響するかもしれない。

ところが、南極のほうでは非常に早いペースで海の氷が増加し続けている。
こちらに関しては、むしろ「液体としての海水は減っている」わけです。

この北極と南極という「両極地のアンバランス」が、現在の地球全体の状態のアンバランスさを象徴しているようにも思えます。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月19日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





huldra-top.jpg
・スウェーデンの欧州伝説での妖精フルドラ。 Huldra より。


ネット上で冒頭の絵を見まして、これがえらく私を惹きつけました。これがスウェーデンの妖精(のたぐい)であることを知り、ふと思い出したのが、スウェーデンという国はヨーロッパで最も「反ユダヤ的」な態度を持つ人が少ないということでした。

sweden-semitic1.png

▲ アメリカの「名誉毀損防止同盟」の調査による、世界各国の反ユダヤ的態度を持つ人数の全人口中の割合を示すサイト ADL GLOBAL 100 より。「名誉毀損防止同盟」は後でご説明します。


上のそれぞれに関連があるわけではもちろんないのですけれど、ただ思い出したというだけの話です。

何かの関連性も、調べて「よく考えれば」出てきそうな感じはするのですが、現在ちょっと頭の思考活動があまり循環していない感じなんです。

ここ2日ほどは何だかひどい倦怠感・・・いや、単なる疲れなのかもしれないですが、そういうものに包まれていまして、昨日はついに記事を書くこともできませんでした。

この疲れの原因は「」なんです。




秩序化した夢の世界

ここ数日、早朝4時から5時くらいに何度も夢によって起こされるのです。特別に悪夢というわけではないですけれど、とにかく起きてしまうような夢を見るのです。それも数十分おきに。

当然、4時とかの早朝では、まだ眠くて起床できるものではなく、時計で時間を確認してまた眠る。
すると、わりとすぐに夢で目覚める。

また時計を見る。

20分くらいしか経っていない。

それでなんだかんだと、いつも起きる6時30分頃まで、そういう繰り返しになっていて、しかし、寝不足の疲れというのではなく・・・うーん、どう書いていいものなのかわからないですが、変にオカルト的にとらえられるのはいやなのですけれど、

「その夢の内容が続いているか、あるいは統一性がある」

のです。

眠るたびにバラバラの内容の夢を見るのではなく、次に眠るときには「そこは他の世界ではありつつも、その場として、いつも同じような生活圏と時間軸、そして同じような人間関係のある状況がスタートする」のです。

つまり、

起きている時の世界



眠っている時の夢の世界

が、それぞれ別でありながらも「平行するふたつの世界」のように、共に秩序を持って進行している……と説明すればいいのかどうか……。

夢のほうの世界は所詮は夢なので、多少現実的ではないことも起きることは起きます。

霊的なもの(と思えるもの)も出現するし、人間の容姿の変異なんかも起きますけれど、でも、そこで私はその世界で仕事もしていて、人との付き合いもあり、引越をしたり、親戚の家に行ったりと、あちらはあちらで普通に「生活」しているわけです。

こういうように「夢の内容に統一性が出てきた」のは、この数日というわけではなく、ずいぶん以前からなのですが、以前は曖昧だったのが、次第に明確になってきたというか。

以前、

「眠ると前日の夢の続きからのように始まる」

ことに気づいた時に初めて「夢がちょっと変化している」とは感じましたが、その後、「昼間起きている世界での日常と、眠っている夢の中の日常がそれぞれの規律性を持って、同時に進行している……ような感覚」を受けてはいます。

まあしかし、夢の記憶は後になれば曖昧なものも多いですので、一部は錯覚かもしれないですけれど、全体としてはそういう状態となっている感じはあります。

deja-vu.jpg
laghash



昏睡時の日常

そういえば、私自身はその本を読んだことがないのですが、有田直子さんという方の書かれた『昏睡Days』という本の内容を以前、ネットで読んだことがあります。

いろいろと書評などありますが、内容的には、大学生の時に、くも膜下出血で倒れて、意識を失い、その後 22日間も昏睡状態に陥った後、大きな後遺症を残しつつも目覚めた経験をした方の、

「昏睡中」の手記

なんです。

目覚めた後の手記ではなく、「昏睡していた時の日常」を書いています。

有田さんのお話を聞きに行ったというメグノメさんの記事の表現だと、

昏睡の中では、とってもおだやかで、スケジュール帳に書き込んでいた予定通りの、いつもと変わりない日常を送っていた…とのこと。

”昏睡の世界は痛みもなく明るかったよ”

という昏睡状態の経験を語っていたそう。


考えれば、私自身も、時間的にはもっと短いですけれど、9年前に吐血により緊急手術を受けた時に、手術中、何度も何度も意識を失ったのですが、

「意識を失うたびに、必ず同じ場所にいる」

のでした。

なので、朦朧とした意識でしたけれど、意識が戻るたびに、「今見ていたのは単なる夢ではない」と感じていたりしました。このあたりは、7〜8年前に書いて放置したままのサイトのページですが、こちらのページに書いてあります。

そんなわけで、この数日はとにかく早朝に夢で強制的に起こされることが多く、その疲れで、1日ぼんやりしていて、今日もあまりちゃんとした思考ができなそうですが、すみません。

なにか悪いもんにでも憑かれてでもいるんですかね。
スピリチュアル能力ゼロな人なので、そういうのがわからないし、感じることができないもので。




妖精フルドラを生んだ国の数字

huldra-002.jpg

▲ 画家ベルナード・エヴァンス・ワード( Bernard Evans Ward )の 1909年の作品「フルドラ」。 Wikipedia より。


冒頭にも載せました、この「フルドラ」ですが、これは北欧伝説に出てくる妖精に属するもののようなんですけれど、日本語での説明はほぼネット上にはなく、英語版の Wikiedia に Hulder という項目があるにはあるのですが、日本語版でいう[要出典]という注意書きが多いもので、自己解釈的な部分が多いようです。

日本語のエルフ - Wikipedia (ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族)の中に、作家アンデルセンの『妖精の丘』について書かれてあり、それは、

この物語のエルフは、デンマークの伝統的な民間伝承に似て、丘や岩場に住む美しい女性であり、男たちを死ぬまで躍らせることができる。かの女たちはノルウェーとスウェーデンのフルドラのように、前から見ると美しいが、背中から見ると木の洞のような姿をしている。

ということで、「丘や岩場に住む美しい女性」で、ただし、フルドラは、

前から見ると美しいが、背中から見ると木の洞のような姿をしている。

という妖精としての女性のようです。

かのように、北欧伝説というのは、文字でも絵画などでのイメージでも「白人的美しさ」に満ちているわけですけれど、そのあたりから、冒頭の2枚目に貼りましたような「反ユダヤの人口比の統計」というものを思い出してしまう私もどうかと思いますが、そういう調査をしたサイトがあるということだけでも知っておいていただいてもいいかなと思い、ご紹介いたします。




2013年から2014年に全世界101カ国で行われた「反ユダヤ思想を持つ人口比」調査

下のようなサイトがあります。

adl.gif
The ADL GLOBAL 100


これは、名誉毀損防止同盟という団体が、2013年 7月から 2014年 2月にかけて、世界 100カ国に、「ヨルダン川西岸・ガザ地区を加えた実質世界 101カ国」において、「その国においての反ユダヤ的態度を持つ人の割合」を調査したものです。

統計方法は基本的に対面でのインタビューのようですが、大手のリサーチ会社( Anzalone Liszt Grove Research )に依頼しておこなったもので、ある程度は信憑性がありそうです。

さて、この調査を依頼した「名誉毀損防止同盟」とは何か。
名誉毀損防止同盟 - Wikipedia の説明では、

名誉毀損防止同盟(ADL)とは米国最大のユダヤ人団体。ブネイ・ブリス(世界最古のユダヤ人の互助組織)に起源を持ち、反ユダヤ主義と合法的に対決することを目的としている。

というもので、つまり、ユダヤ人団体によっておこなわれた調査なのです。

そして、ザラッと見た中で、ヨーロッパでもっとも「反ユダヤ的態度を持つ人が少なかった」のが、4パーセントのスウェーデンだったのでした。

世界全体の地域区分の数値は下のようになっています。

eu-ses.gif


us-all.gif


欧州西部というのは、北欧、英国からドイツ、フランスやギリシャなど「いわゆる、私たちが俗的な意味でヨーロッパと呼んでいる場所」です。その全域での「反ユダヤ的態度」の人の数の率は 24%ですので、スウェーデンの高さは際立っているといえそうです。

同じ北欧でも、

・ノルウェー 15%
・フィンランド 15%


となっていて、地域的な問題ともまた別のようです。

ヨーロッパで、スウェーデンについで低いのは、オランダの5%でした。

ちなみに、この地域で

ダントツに反ユダヤ的態度の人口比が多い国

は、どこか想像できるでしょうか。

それはギリシャです。

greek-69.png


なんとギリシャでは全人口の 69%の人が反ユダヤ的態度を持っているのでした。

ところで、上のほうでは、

> ヨーロッパでもっとも「反ユダヤ的態度を持つ人が少なかった」のが、4パーセントのスウェーデン

というように、「ヨーロッパで」と書きましたけれど、全世界では、もっと低い国があります。

フィリピンなど3%ですし、ラオスに至っては、なんと「 0.2% 」。

ただ、これは思想的云々とは関係ないことだと思います。

ふだんユダヤ人だとか何だとか、そういうようなことを考えたこともないような国はたくさんあります(これは悪い意味ではないです)、国によっては、こういう統計そのものにあまり意味がない国も多そうです。


それにしても、こんなことを思い出したのも、やはり先日の、

「3000人のアメリカ人」を新たにエボラウイルスの最前線に向かわせるという行為の中で再び思い出す「生物兵器」というキーワード
 2014年09月17日

の中でもふれましたけれど、これからユダヤ教の祭日が目白押しの時期だからです。

さんざん既出ですが、来年の 9月 28日まで、以下のように続きます。

sukkot-and-passover-2014-2015.gif

▲ 2014年04月06日の記事「赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった」より。


今回ご紹介した「国家別の反ユダヤの統計人口比率」と、これから起き得る事件や出来事が関係するとまでは思いませんけれども、それぞれの国の持つ「ある面」というのをこの統計は教えてくれるような気がします。

それは、「前から見れば美しい」けれど「背後から見るとそうではない」妖精フルドラのような国もあるかもしれないということでもあります。

ところで、日本と関係する話として、この「反ユダヤ的態度を持つ人」の数に関して、

「日本と韓国」

ではどちらが多いと思われますか。

私は、見るまでは「比率としては似たようなもんだろう」と思っていたのです。

結果は下の通りです。

japan-all.png


s-korea-53.png


理由は私にはよくわからないですが、韓国で「反ユダヤ的態度」を持つ人口比は、日本の倍より多いのでした。


うーん・・・。フェリー・・・いやいや、関係ないですね。


(参考記事:「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入


いずれにしても、これからの時代、ユダヤ人というかユダヤ教というのか、あるいは「それ的なもの」というか、どう表現していいのかわからないですけれど、そういうものと「これから起きるかもしれないこと」の関係が見えてくる可能性もあるかもしれないです。


それにしても、頭の中のこの倦怠感はどう表現するといいのでしょうかね。そして、これは周囲の多くの人が言うことですけど、「とにかくあっという間に時が過ぎていく」毎日。

何もできずにまた次の日を迎えるだけのような感じになっています。
年を取るとこんなもんなんでしょうか。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月11日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





spain-fireball-top.gif

▲ 2014年9月7日のスペイン Diario Uno より。


今日は、上のことを含めまして、その 9月 7日に世界で起きたことを書きたいと思っています。・・・が、その前に、いきなり余談ですけれど、今朝の Yahoo! ニュースの国内アクセスランキングを何となく見ていましたら、下のようになっていました。

rain-rain-01.gif
Yahoo! ニュース

ランキングの2位から5位までが「すべて大雨のニュース」というというのは、なかなか驚くべきことなのではなかろうかと。地域的にも、東京、大阪、北海道、宮城県などと日本列島の各地にわたっています。

ちなみに、北海道の場合、9月 11日の午前で、札幌では 80万人くらいに避難勧告が出ているそうですけれど、私の実家のある岩見沢というところにも避難勧告が出ていました。

iwamizawa-rain.gif
NHK


私の知る限り、北海道のこのあたりで、大雨による避難勧告など聞いたことがないです。というか、今年の夏の各地の豪雨は、どこにしても、「それまで考えられなかったような豪雨」だったわけで、北海道などの、冬以外は比較的荒れた天候と無縁だった土地も例外ではないという感じのようです。

そもそも、最近頻繁に耳にする「 1時間に 100ミリの雨」というのは本来なら考えられないほどの豪雨です。経験したことのない人のほうがはるかに多いような雨です。

それが今は毎日のように「 1時間 100ミリの猛烈な雨」という言葉を耳にしたり文字で見ますけれども、こんなことが連日起きていること自体が「実際にかなり異常な日常にいる」ことを感じます。

なんでも、日本気象協会によれば、今の日本の上空 5000メートルくらいのところには、「マイナス12度以下」という、季節外れの寒気が流れ込んでいるようで、今日明日もまだ荒れるのでしょうし、そして、今年の秋から冬もいろいろ気候や気温に関しては大変そうです。

先日の記事、

未知の領域に入り込んだ「季節感」:パキスタンでは9月の大雪と過去最悪級の洪水が同時に発生し、アメリカではこの秋の「完全にカオスな気候予測」が出されている
 2014年09月08日

で、パキスタンで寒波による大雪が降り、同じパキスタンのカシミールでは、モンスーンによる洪水が発生しているというカオスぶりをご紹介しましたが、今回のパキスタンとインドの洪水は、9月10日の時点で、死者 400人以上の大惨事となっていて、そして、雨は今後数日さらに強まると報道されています。

というわけで、日本も含めて、次第に「カタストロフ的な時代に生きている」ことを、身近にも実感し始める 2014年の秋ですが、今回は天体の話です。



スペインの火球

9月 7日に冒頭に貼ったようなスペインでの火球についてのことが現地と欧米圏で大きく報じられました。

最も光が大きく見えたのは、カタロニア地方というあたりのようですが、首都バルセロナを始めとして、ほぼスペインの全域で目撃されたそうです。場所によっては、下のような見え方だったりもしたようです。

meteoritos.jpg
d24ar


動画も多く撮影されています。
下はそのうちのひとつです。





同日のニカラグアで起きたこと

その同じ日に、中米ニカラグアでは、下のような出来事がありました。

nicaragua-meteorite.gif

▲ 2014年9月8日のガーディアンより。


これは、ニカラグアの首都マナグアで、 9月 7日に「大きな爆発音」と共に、直径 12メートルほどのクレーターができたという出来事でした。

下の写真は上空から撮影したものです。

Meteorite-Strikes-Nicaragua.jpg


さて、最初のスペインの火球と、このニカラグアの「クレーター」。

これに関しては、

このふたつは共に同じものが原因ではないか

という報道が当初、ありました。

それは何かというと、まず、ニカラグアのクレーターについての AFP の記事から抜粋します。


小惑星の破片落下か、ニカラグア首都にクレーター出現
AFP 2014.09.08

中米ニカラグア当局は7日、首都マナグアで前夜に発生し、大きなクレーターを生み出した謎の爆発について、同日に地球をかすめた小惑星の破片の落下が原因との見解を示した。

隕石が落下したとみられる国際空港近くには、衝突で直径12メートルのクレーターが出現。現場は樹木林の中にあったため、奇跡的にけが人は出なかった。

ニカラグア当局は、落下した物体について、7日に地球に最接近した小惑星「2014 RC」の破片との見方を示している。天文学者らによれば、2014 RCの直径は推定20メートルで、家1軒ほどの大きさだ。


そして、冒頭スペインの報道には以下のような記述があります。


この現象は、2014 RC と呼ばれる小惑星が地球に最も接近した日に起きた。その小惑星は、地球と月の間を通過していき、ニュージーランドの4万キロ上空を通過していった。

このスペイン各地で目撃されたものがそれと関係しているのか? 

専門家は、「ビデオをまだ正確に解析していない状況では、その質問に答えることはできないが、しかし、引き続き注意しなければならない」と述べた。


このように、どちらも、その「 2014 RC 」という小惑星の破片ではないのか、という話が出ていたのでした。



最近また地球に接近する小惑星が増えている

この 2014 RC と名づけられた小惑星は「 2014 」という数字がついていることからわかるように、今年発見されたもので、しかも、地球への最接近時の通過の2日ほど前に発見されたもののようです。

下はスペースウェザーにある表で、赤で囲んだものが 2014 RC です。

2014rc-1.gif
Spaceweather


地球からの距離は、最接近時で約4万キロ、大きさは 19メートルと書いてありますが、まん丸ではないようで、20〜30メートルの直径の部分を持っているもので、家1軒分程度の小さな小惑星です。

スペインの火球とニカラグアのクレーターは、この小惑星からの破片等が地球に向かったものではないかというようなことが言われていました。

しかし、その報道を読んだ時、

「たった 19メートルの小惑星から落下した破片が、4万キロ離れた地球に正確にやってくるのかい」

と、やや不思議な感じもしていて、まあ、今でも今回のふたつの件は小惑星とは無関係ではないかなあとは思っています。

実際、ニカラグアのクレーターについては、上のガーディアンの報道のタイトルに「困惑する専門家たち」という表現がありますように、隕石とするには難しい面があるのです。

それは、「爆発音はあったけれど、ひとりとして閃光を見ていない」からです。

隕石の落下の場合、ほぼ必ず火球として地球上に落ちてきますので、その火球の光と、そして、爆発の時の光と、どちらもなくてはおかしいらしいのですが、それが一切ない。

しかも、クレーターのできた場所は、人里離れた田舎ではなく、首都であり、また、空港のすぐそばです。それで「ドーン」という爆発音をかなり多くの人が聞いているのに、光の目撃者はひとりもいないということは、そもそもが隕石ではなかった可能性を示唆しています。

実際、 NASA がこの件について以下のような声明を出したことが NHK により報じられています。


ニカラグアで大きな穴 隕石の落下か
NHK 2014.09.10

中米ニカラグアで爆発のような音とともに直径12メートルの大きな穴が突然、森の中に現れ、隕石の落下ではないかという臆測が広がるなど、その原因を巡って関心が集まっています。

穴が出来た原因は分かっていませんが、ニカラグアの専門家は、記者会見し、穴が現れた6日前後に小惑星が地球に接近していたとして、この小惑星の一部が隕石として落下した可能性があると発表しました。

一方、アメリカのNASA=航空宇宙局は、8日声明を出し、隕石であれば通常確認される火の玉の光などの目撃情報がないことや、小惑星が地球に接近したのは穴の出現よりもだいぶあとの可能性が高いことなどから、隕石の落下によるものだとは現時点で言えないとしており、原因を巡って関心が集まっています。


スペインの火球も、今回のスペインのものは規模が大きかったということはありますが、火球自体は、いつでも頻繁に地球上で見られているものでもあり、珍しいものではないです。

なので、どちらも小惑星とはあまり関係ないのではないかと思いますけれど、しかし、原因が何であるにしても、ニカラグアの場合は、実際に「何かが空から落ちてきて」地上の上のようなクレーターを残しているわけで、ここが人家や施設だった場合は、大惨事になっていた可能性もあります。

そして、上のほうに載せたスペースウェザーの表でもおわかりのように、最近はまた地球に比較的近い場所を通過していく、いわゆる地球近傍小惑星が多いんです。

何しろ、今年 2014年という年は、

新年早々、地球に小惑星が衝突して始まった

という年でもあります。

2014aa-r3.gif
Sky and Telescope

そのあたりは、1月の記事、

「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 2014年01月04日

に記しました。

最近は新しく発見される小惑星は比較的少なかったのですが、9月に入ってからは、毎日のように新しい地球近傍小惑星が発見されています。

それは上の表で、小惑星の名前に「 2014 」とつけられているものの並びでもおわかりかと思います。

全体としては、小さな小惑星が多いですが、中には大きなものもあります。

それらは最接近時でも地球からの距離は非常に遠いので、地球に被害を与える可能性はほとんどまったくありませんが、一応、地球近傍小惑星に分類されているものの中には、11月18日に通過していく2つの小惑星のように、直径3キロメートルとか直径4キロメートルなんてものもあります。

2004jn13.png


簡単に「3キロメートル」と書きましたけれど、

アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
 2014年08月29日

という記事に、やはり直径3キロ程度の大きさを持つチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を取り上げたことがありますけれど、その記事に、

「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星をサンフランシスコに置いてみた写真」

を載せました。それを見ると、「3キロの天体のすごさ」がわかります。
下がその写真です。

Churyumov-Gerasimenko-r1.jpg
IFLScience


こういうものが、もし地表に直撃した場合、どのくらいのクレーターができるものなのかわからないですが、ものすごいことにはなりそうです。

そして、過去には実際にこういうのが地球に落ちていた時代もあったわけで、最近のクレーターの件にしてもそうですけれど、そういう時、あるいは時代というのは、上(宇宙)からも下(地球の内部)からも、いろいろと「穴を開けたい」という「自然の欲求」が動き出す時でもあるのかもしれません。


関係ないですけれど、今日は 9月 11日なんですね。
昨日の記事、

13年目の 9月 11日に地球を直撃するCME……
 2014年09月10日

のタイトルにもしましたけれど、2001年の同時多発テロから、もう 13年目にもなるのですね。

あの時は不思議で、ふだんはまったくテレビを見ない私が(当時、テレビをつけるのは、アメリカのプロレスをケーブルチャンネルで見る時だけでした)、まさに何年かぶりに午後10時だったか 11時だったかの NHK ニュースを回した時に、ちょうどビルに飛行機が突っ込んできた様子が中継されていたのでした。

そういえば、「 9月 11日とアメリカ」といえば、昨日の記事で取り上げました、CME (太陽のコロナ質量放出)で地球の磁場の影響を受ける地域が、昨日のワシントンポストに、アメリカ海洋大気庁( NOAA )からの引用として掲載されていました。

下の地図で、赤ければ赤いほど、強い影響を受ける地域となるようです。

affected-911.gif
Washington Post

まさに、アメリカ大陸だけが真っ赤

この「赤い」地域が今日 9月 11日あたりから強く磁気の影響を受けるようです。

9月11日のアメリカが、その日に太陽からの CME によって、こんがりと「磁気で照らされる」・・・なんてのは偶然ではあっても、なかなか出来すぎで。それに赤には「意味」もありますし。

今回の CME はそれほど強いものではないと思いますので、アメリカでも通信やインフラには大した影響はないと思いますけれど、むしろアメリカでの人心の荒れ方とか妙な病気の流行の方が心配です。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月07日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




dog-india-top.gif

▲ 2014年9月3日のデイリーメールより。



先日、インドで、18歳の少女が「彼女から悪霊を追い払うため」としての儀式の一環として「犬と結婚した」というのか、「させられた」というのか、上のようなニュースがあったのですね。

これについては、日本語でも多く記事になっていて、 VOR の記事から抜粋しますと、

インド中部ジャールカンド州に住む18歳の女性マングリさんが、両親のたっての願いにより、シェルという名の犬と結婚させられた。結婚式には、100人以上が参列した。

こうした前代未聞の出来事が起きたのは、女性の家族が住む地元の長老たちが「彼女には呪いがとりついている」と言いだし「絶え間なく続く災いから彼女を救う唯一の道は、動物と結婚する事だ」とアドバイスした後だった。


これに関して、日本も含む欧米の報道の多くは「悪習の犠牲となった不幸な少女」のストーリーとして報じています。

なお、付け加えておきますと、この結婚で彼女の生活が何か変化するのかというと、「別に何も変わらない」のです。

しいて言えば、普通の犬を飼うように、ペットとして数ヶ月育てる義務があるだけで、一緒の部屋で暮らしたりするわけでもないし、そして、好きな(人間の)男性ができたら、恋愛するのも、その人と結婚するのも自由だし、あくまで、形式的な儀式でしかないんですが、報道のストーリーとしては、

長老が絶対的な権力を持つインドの田舎の女性の悲劇

というような口調で語られています。

しかし、私はこのニュースが初めて動画で報じられたビデオで彼女の表情や、あるいは彼女自身を見て、「何か違う意味がありそうだなあ」と感じていました。なぜなら、どうしても悲劇性の「空気」を感じることができなかったからです。

下の動画がこのことを最初に報じた Barcroft TV のニュースです。

英語と英語字幕ですが、内容よりも、たとえば最初に、父親に抱き抱えられて家から出て来る姿から始まり、周囲の人たちとの表情の差などを見てみてほしいと思います。

Woman Marries Dog In Traditional Ceremony In India
(インドの伝統にのっとり、犬と結婚する女性)




彼女自身が動画の中で述べていることは、おおむね、以下のような感じです。

「私が犬と結婚すれば、私に憑いている悪霊がその犬に憑依すると長老たちはおっしゃっています。悪霊が私の体からいなくなったら、私は素敵な人間の男性と結婚したいなあって思っています」

「この儀式をした女の子は、この村には昔からたくさんいるのだそうです。悪魔を取り払ったら、後の人生は幸せに暮らしていけるとおっしゃいます。だから、悪魔祓いが終わったら、私は理想の人と結婚することができるんです」

「素敵な男性と結婚したいです。どんな女の子だって王子様と結婚することを夢見ているんですもの」


india-girl-white.jpg


彼女の口から出る言葉は、日本の女子高生なんかとさほど変わらない、つまり、

「素敵な彼氏が欲しいなあ」

という言葉で終わるわけで、何度か見たのですが、少なくとも私にはこのビデオから「悲劇性」や「不幸性」を感じることができないのでした。

そして、その理由を考えたりしていました。

ところで、この結婚式の儀式の写真や動画を見て、彼女が「周囲と違う」部分がおわかりでしょうか。

下の写真で、右下に座っているのが少女で、周囲が儀式の参列者です。

india-marry-002.jpg
Daily Mail


周囲と違うのは、彼女だけ「肌が真っ白」なんです。

真っ白は極端ですけれど、ひとりだけといっていいほど周囲の人たちと肌の色が違います。

これが化粧だけのものではないことは、彼女の顔以外を見てもわかります。裸足で歩いている人々が多い村のようで、彼女もこの儀式に裸足で参列していますが、足までも真っ白。

mangli-foot.jpg


結婚式の参列者は多くは同じ村の人で、参列者には若い女性もいますけれど、周囲の誰を見ても、こんなに肌の白い女性は見当たらないです。

遺伝的なものかと思いましたけれど、彼女の両親は下のような方々です。

father-mother.gif


あと、わかりにくい部分もありますが、写真をよく見ると「手などが荒れていない」ように見える(激しい家事や過酷な労働をしている手には見えない、ということ)。

何が言いたいかというと、何となく、この女の子はこの両親にかなり大切に育てられてきたような感じがするのです。

もちろん、娘さん本人にしてみれば、犬との結婚式なんて面倒くさいし、迷惑なだけなことは事実でしょうけれど、実際には、

この儀式の主人公は「お父さん」なのでは

と理解することも可能かなあと思ったりしたのです。

最近頻繁に報じられる女性の性被害を含めて、インドの特に地方が排他的で差別的な構造の中にあるのは事実かもしれないですけれど、そのことを一番よく知っている、あるいは体験しているのは、「そこに住んでいる人々」であって、遠い外国で報道している人々ではないです。

まして、何億人ものインド人の考え方やモラル性を一様にして考えることには無理があります。いろいろな人がいるでしょう。古いモラルに反発的な人もいると思います。それでも、誰でもそこに住んでいるのなら、多少はその慣習には従わなければならない。

さて、そんな中・・・たとえば、「排他的で差別的な環境の中」に住んでいる中で、「可愛くて可愛くて仕方がない自分の娘がいる」とした場合、性的な被害の防止も含めて、その環境からどのように彼女を守れるかと考えた時に、たとえば、

自分の娘を村の長老の庇護下に入れてしまえばいいのでは

と考えたりする人もいるのではないのかな、と。

犬との結婚で悪魔が追い払えるだとか、そんな馬鹿馬鹿しい儀式は実際にはどうでもいいわけです。

これによって、彼女はこの村で「長老の助言に従った存在」となるわけで、ある意味では、助言に従っている間は長老の庇護下にあるような存在になったともいえるかもしれません。そのような立場となった少女が、少なくとも、この村の男性からの暴力や性的被害を受けるというような可能性は少なくなるのでは・・・とお父さんは考えたのじゃないかなあと。

上の VOR の記事に、今回の儀式は、長老からの強制というより、「両親のたっての願いにより」おこなわれたという記述があるように、どうも村の悪習というより「家族としての何らか」である感じがいたします。

とはいっても、この娘さんにとって迷惑は迷惑なことでしょうけれど、(多分)自分を大切に育ててくれている両親の頼みのわけで、「仕方ない」という部分もありそうな気がしました。

まあ、最も迷惑だったのは犬かもしれないですが、下の写真のように儀式の途中で寝始めたりしていますし、犬のほうも、女の子と共に「ま、いいか」というような感じがうかがえます。

india-003.jpg
Daily Mail


それにしても、彼女の比較的凛々しい顔立ちのためか、あるいは、彼女の肌の色が他の人と違って見えるせいもあるのかもしれないですが、人々の先頭を歩く姿は何だか「聖戦の女神」的な雰囲気さえ感じてしまいました。

ex-girl.jpg
・右で犬を抱いているのがお父さん。


何だかこの女性なら本当に悪霊と戦えるかも・・・なんて思ったり。

もちろん、実際の本人たちの心境がどんなものなのかについては、当事者ではないのでわかりようがないですけれど、結局、報道のような「悲劇性」は感じられないままです。

今は外国、特にアジアやアフリカの遠隔地についての、いろいろな「風習」の話が多く報道され、それらの中には実際に女性にとって悲惨なものも多いです。

しかし、何となく忘れがちなのは、国や地域は関係なく、「悪習」とは別に、地上社会での最も大きな愛情として「親子の愛情」は存在するわけで、日本を含めた欧米での報道では「その当然のこと」を何となく忘れている感じもします。

つまりは、「文明社会のほうが愛が多く存在している」ような錯覚というか。

しかし、そのような錯覚自体が明らかに我々や欧米社会が相手(の国の人々)に対しての「愛」を失っている証拠だと言える気もします。

むしろ、最近の日本や欧米の報道などを見ていると、文明や経済環境が進めば進むほど「愛という概念が劣化していく」部分もある面もあるのではないかと感じたりします。

最近の日本でもいろいろな面で「愛が劣化しているかのような」出来事が多いです。

というわけで、軽い話題としてご紹介しようとしたのですが、あまり軽くない話となってしまいましたが、インドつながりで、もうひとつ。





イスラム教徒がインド人女性におこなう「愛の聖戦」戦略の真偽

最近、「イスラム国」の台頭ですっかり影が薄くなっているアルカイダですが、先日、久しぶりのニュースがありました。インドにも拠点を作るという話でした。

al-qaeda-india.gif

▲ 2014年9月3日のアルジャジーラより。写真は現在のアルカイダを率いるアイマン・ザワヒリ最高指導者。


その目的は、 CNN の報道によれば、

敵対勢力に対する聖戦で国土を解放、主権を取り戻し、「カリフ制イスラム国家」の再興にあると主張した。

また、ミャンマーやバングラデシュ、インドのアッサム、グジャラート両州、インド、パキスタン両国間で領有権論争が続くカシミール地方などで虐げられる住民の支持を求めるとも述べた。

ということですが、現在、アルカイダの支持者の多くが「イスラム国」に移動しており、資金面の問題などで、人口の 13パーセントがイスラム教徒であるインドに進出してみることにしたということのようです。

ただ、もはやアルカイダが何をどうやっても、「イスラム国」とは比較にならない小さな存在となってしまっていることは上の報道の中にある最高主導者の言う、

「カリフ制イスラム国家」の再興

ということを「いまだに言っている」あたりにもあらわれています。

カリフというのは Wikipedia によりますと、

カリフは、預言者ムハンマド亡き後のイスラム共同体、イスラム国家の指導者、最高権威者の称号である。原義は「代理人」である。

ということで、つまり、「カリフ制イスラム国家」というのは、ムハンマドの代理人としてのイスラム指導者によるイスラム国家という意味のようですが、上の言葉のような「実際の領土」を、アルカイダは持っていないことに対して、「イスラム国」は、すでに「自分の領土」を持っているという、あまりにも大きな違いがあります。すでに、カリフ制イスラム国家の一端の建設に成功していると言えるわけです。

さらに、「イスラム国」は、制圧した油田の原油販売や強奪、支配地住民への課税、密輸などを通じて1日当たり2億円余りの資金を集めているのだそう(ソースは、8月25日のブルームバーグ)。領土があり、毎日数億円の収入があり、そして、構成員は増え続けている。

8月22日のニューヨーク・タイムズの、

The Problem With ‘Evil’ The Moral Hazard of Calling ISIS a ‘Cancer’
(「悪」の位置づけの問題。ISIS を「ガン」と呼ぶことのモラルハザード)

という記事には、以下のような下りがあります。
記事では ISIS とありますが、「イスラム国」にしています。

「イスラム国」は単なる「新しいタイプのアルカイダ」ではない。シリアの内戦から出てきた「イスラム国」は、より洗練されており、実際の戦闘にも強く、また、領土を獲得する効果的な計画性を持つ野心的な組織として登場した。

カリフ国の建設の夢が「単なる誇大妄想」に近いアルカイダとは違い、「イスラム国」は実際にシリアとイラクの中で大きな領土を占拠しており、自分たちの主張する「イスラム国」の中で社会サービスを行い、イスラム教の律令にもとづく初歩的な司法裁判システムを持っている。言葉をかえれば、「イスラム国」は、いわば、成功した反乱グループといえる。

「イスラム国」が現在行っていることは、報道されている通りならば、非道な集団であることは間違いないですが、それらは単なる「狂気」ではなく「計算」だったことを最近、私も理解し始めています。そして、「狂気」ではないだけに脅威を感じる面があります。

isis-islamic-flag.jpg

▲ ビデオの中で「我々はアメリカのホワイトハウスにイスラム国の旗を掲げるだろう」と語る「イスラム国」のメンバーと思われる人物。Now The End Begins より。


そこら上に「斬首された遺体」が溢れかえっている現在のイラクやシリアは、確かにもう異常でしかないわけですが、それが戦略的におこなわれていることが最も恐いことのように感じます。

ところで、タイトルに「愛の聖戦」と記してありますが、これは何のことかといいますと、インドでのイスラム教徒の問題についての記事を目にしたのですが、そのタイトルが、「イスラム教徒が仕掛ける「愛の聖戦」―ヒンズー教徒の女性を支配せよ」だったのです。

上の記事とは「インド」以外はまったく関係のないものですが、「へえ、こんな問題も起きてるんだ」と思いましたので、ご紹介したいと思います。

日本語の記事ですが、かなり長い記事ですので、抜粋してご紹介します。
全文お読みになりたい場合はタイトルのリンクからオリジナル記事をお読み下さい。




イスラム教徒が仕掛ける「愛の聖戦」ヒンズー教徒の女性を支配せよ
ウォールストリート・ジャーナル 2014.09.06

wsj-01.jpg

▲ イスラム教徒の男からだまされないようヒンズー教徒の女性に話すチェトナ・シャルマさん。

田舎のある一軒家の居間に、40人を超えるヒンズー教徒の若い女性が集まっていた。保守派のヒンズー教活動家チェトナ・シャルマさんは厳しい顔つきで彼女たちを見つめ、こう警告した。イスラム教徒の男たちがヒンズー教徒の女性をだまして自分と結婚させ、イスラム教に改宗させようとしていると。

イスラム教徒の男たちは機会さえあれば、「子どもを2、3人産ませてから女性を捨てたりする。女性が抵抗すれば酸をかけたり、殺したりする」とシャルマさん。「『愛の聖戦』から自分の身を守らなければどんなことになるか、あなたがたには想像もつかないでしょう」

ヒンズー教右派の組織や政治家は「愛の聖戦」への反対運動を大々的に展開している。彼らによると、愛の聖戦はヒンズー教徒の女性を洗脳して、インドにおけるヒンズー教徒の人口優位性を崩そうとする悪意に満ちた国際的な陰謀だという。

当局によると、イスラム教徒がヒンズー教徒の女性を改宗させたり虐待したりするような陰謀を行っている証拠はない。イスラム教の指導者はいやがらせだとして公然と非難している。

インド北部のウッタルプラデシュ州では、シャルマさんら活動家、ストレートな警告を広めながら歩いている。シャルマさんらを派遣したのはヒンズー教徒の女性組織「ドゥルガ・バヒニ」。ドゥルガは戦いの女神の名前である。

シャルマさんは集まった女性たちを前に、イスラム教徒が自分たちの仲間を増やすためにヒンズー教徒の女性を標的にしていると言った。インドではヒンズー教徒が人口の約81%を占めているのに対し、イスラム教徒の人口は13%にとどまっている。

「ヒンズー教徒の女性がイスラム教徒と一緒になれば、(子どもができて)4人か5人の新しいメンバーが(イスラム教の)コミュニティーに加わることになる」とシャルマさんは言う。女性がイスラム教徒の夫に暴力を振るわれることは珍しくないとも語った。

シャルマさんは自分の身の安全を守るためにはイスラム教徒との接触を避けること、さらに、家族にもイスラム教徒の男性と友達になったり、自宅に招いたりしないように伝えることが必要だとアドバイスする。

インドのイスラム教系団体の連合組織である全インド・ムスリム・マジリス・エ・ムシャーワラトのトップ、ザファルル・イスラム・カーン( Zafarul Islam Khan )氏は愛の聖戦について、「一つの共同体を中傷するために」ヒンズー教組織が生み出した「憎しみを広める兵器」だと述べた。





ここまでです。

今は気分的にも現実の出来事でも「末期的な世の中」を感じることが多いですが、本当に現在が末期的ならば、起き得る出来事はさらに末期的になっていってしまうのでしょうけれど、そうなるのかどうかさえ私たちはほんの先も知ることができません。

あまりにも混沌とした場合、どうすればいいのかを考えます。

現実の社会とはあまり関係ないことですが、ティモシー・リアリーの『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン(ジョン・レノンの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の歌詞のもととなっている著作。過去記事に書いてあります)に、

「カオスを恐れてはいけない。混沌に身を預けよ。混沌に加われ」

というフレーズがあります。

これは社会との関係を述べているものではないですが、まあしかし、社会との関係に当てはめてみてもいいのかなと思ったりします。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月05日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





utah-crater-top.gif

▲ 2014年9月4日の Fox News より。



アメリカにも出現した形成理由の不明な「穴」

この夏に、シベリアで、

シベリアでさらに次々と見つかるクレーターと「現在北極がシベリアに向かって猛スピードで移動している」という状態から浮かびあがる「ポールシフト」の概念
 2014年07月29日

などの記事でご紹介しました下のようなクレーターが突然開きました。

hole-001-r1.jpg


原因は今のところ明らかになっていませんが、ただ、ニュースソース的にはやや曖昧な部分があるものの、

ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在

という記事で、

原因はメタンガスを含む「未知の大気性物質」にあり、それは地球の磁場の移動と関係している

という可能性について書かれた記事をご紹介しています。

その同じ夏、チュニジアでは、

シベリアのクレーターの後、チュニジアに突然できた湖。そして、「地球の地下マントルには地表の3倍の水が存在する可能性がある」という最近の研究結果
 2014年08月03日

という記事でご紹介しましたように、干ばつで苦しんでいた土地に、「突然、湖ができた」という、これはこれでかなり説明の難しい現象が起きました。

できた湖は下のような広さ1ヘクタール、水深も 10メートル以上ある湖です。

l-etrange-lac-de-gafsa.jpg
Tunisia Daily


さらに、8月 15日には、メキシコで「一夜にして数キロメートルに渡る巨大な亀裂が出現する」という出来事が起きています。

mexico-r3.jpg
Expreso


そして、8月 21日には、英国のカウスヒルに下のような直径 60メートルのシンクホールが突然出現。

uk-sinkhole-r3.jpg
Daily Mail

共に、

地球を動かしているものは何か : 一夜にして出現したメキシコの断層、シベリアのクレーター。そして、磁極から遠く離れたアメリカ周辺で続く地殻異変と多すぎる地震
 2014年08月25日

という記事に記しました。


そんなことが続く中、アメリカのユタ州のサークルビル( Circleville )という場所の「池」に、突然、クレーターが出現するという現象が報じられています。それが冒頭に貼りました記事です。

Utah-Map.gif


もう少し近くで写した写真が下のものです。

utah-crater-02.jpg


ちなみに、クレーターの直径は約 7.6メートル。

そして、「たった1時間のうちに出来た」とのこと。

このクレーターができた原因は、はっきりとはしていませんが、冒頭に貼りました Fox News には、以下のように書かれています。


ユタ州地質調査所の科学者は「私たちはいくつかの仮説を立てましたが……しかし、それらはすべて煙のように消えました」と述べる。

彼らが可能性として考えたのは、地下の新しい源泉の噴出、地下にパイプラインがある可能性、地震、隕石、あるいはメタンによる小さな爆発などだったが、それらはすべて証拠写真で原因として除外された。

最も可能性の高い説明としては、池の一定の排水と再充填により水域の下の土壌が崩壊してクレーターが作られたというものだ。


最後の「最も可能性が高い理由」が訳しても、何だかよくわからなかったのですが、デイリーメールで図説されていました。

crater-cause.gif


要するに、雨などにより水量が増えて水圧が増すことによって、「地中に閉じ込められていた空気が圧力で外へ放出されるために土壌が崩壊したのでは」というようなことのようです。

ただ・・・この理屈なら、同じような土壌のすべての池や湖に適用できそうな感じもしまして、つまり、もっと頻繁に見られる現象ということになるのではないかとも思います。実際、この説を述べた地質学者の人も「これだけでは説明できない問題が多く残っていることは確かです」と述べています。

まあ・・・理由や原因はともかく、どうも、

「やたらと世界中で穴や亀裂が発生しまくっている」

というようなことは言えなくもないようです。

また、シンクホールに関しては、今では、「毎日どこかで発生している」という感じで、 Google ニュースを検索すると、毎日のようにどこかで起きていることがわかります。

今年の6月から8月にかけては、韓国の首都ソウルで、道路を中心に多数のシンクホールが発生したという出来事もありました。

seoul-sh-2014.gif

▲ 2014年8月5日の韓国 donga より。

もっとも、シンクホールのできる原因は様々で、それぞれの事例にそれぞれの理由があって、その中には当然、工事などの人為的な原因もあるでしょうし、あるいは、シベリアやチュニジアの例のように、少なくとも人為的なものではないけれど、明確な理由がわかりにくいという例もあると思います。

それにしても、私がこのブログを書いていたこのほんの数年との比較でも、

「最近は多いな」

とは思います。

これらの事象についての全体的なつながりを考える思考が、特に今日はないですが、そういえば、最近は地震も多いです。

Sponsored Link




カリフォルニアや日本の地震のこと

日本では、9月3日頃から始まった「栃木北部」の地震は、すでに群発地震の様相も呈しています。

tochigi-eathquake.gif
Yahoo! 地震情報


ところで、この栃木の地震の多くが震源の深さが「 10キロ」となっています。これについては、以前、私が「震源の深さ10キロの地震」というものに興味を持っていたことについて、

世界中の地盤が崩れていく中、世界各地で発生した「震源の深さ 10キロメートル」の地震
 2013年02月26日

などに書いていますが、一時は「やや取り憑かれていた感」があります。しかし、その因果関係がわかるわけでもなく、最近はあまり追ってはいないですが、現在の栃木の群発地震が「深さ10キロの地震」だったことで、久々に思い出した次第です。

そういえば、過去記事の、

虚実が混合する「地震」の話
 2014年03月30日

で、Quake Prediction (地震の予測)という、やや怪しいアメリカの地震予測サイトをご紹介したことがありました。

サイトの主張では、

・熱温度変化
・ULF (地面の非常に低い周波数帯)
・超低周波音
・微小地震
・動物の行動
・人間の行動
・月の位置
・以前の地震からの期間
・衛星からの地震雲
・水温の変化


などから、世界の各地の地震発生リスク度を計算しているということで(一般の人がそこまで世界各地のデータを収集できるものなのかどうか不明ですが)、それをもとに毎日のように予測データを更新しているようです。

当る当らないはともかく、労力としてはかなりのものだと思われます。

なんとなく、そのサイトを久しぶりに見てみましたら、日本のことはともかく、アメリカのカリフォルニアの予測がものすごいものとなっていました。

California-m7.gif

▲ 2014年9月4日の Quake Prediction のカリフォルニアの地震予測より。

上で示している場所は地図では下の範囲です。

calfornia-map.jpg


このサイト、もともとの予測スタンスがやや怪しいとはいえ、「100%」という数字は、あまり出さないと記憶していますので(100%を出して外れると逃げようがない)、これはかなり思い切った予測だと思いました。私自身は当たるとは思っていないですけれど。


しかし、アメリカのことはさておき、最近、有感地震が多いことも気になる日本のほうはといいますと、まず、グラフでは 9月 11日までは、下のような「リスク」となっておりました。

GraphJapan.jpg

▲ 2014年9月4日の Quake Prediction の日本の地震予測より。


どうも、「911に気をつけろ」という、どこかで聞いたことのあるようなことになっているようですが、地図としては下のようなものが提示されていました。 9月 11日までのリスク予測ということだと思います。

Japan-911.jpg


ちなみに、北海道にはリスクを示す赤い丸がついていませんでしたので、省略しています。

ただ、現実問題としては、日本のような地震の多い国では、「日本で 100%地震が起きる」という予測はどれも必ず当たるのですけれどね。

何しろ、日本地震学会によれば、日本という国は体に感じる地震だけでも、年間 1000回〜 1500回にのぼり、単純計算で1日3〜5回起きている国なんです。

たとえば、下は今日 9月 5日の関東周辺地域と海域での「過去 24時間、つまり1日に発生した地震の回数」です。

tokyo-one.gif
HARVEST EQMAP

四角が地震です。

今日はちょっと多い気もしますけれど、それでも、これに準じる程度は毎日地震が起きています。

なので、「日本で地震が起きる」という予測は、そのままの意味ではどれでも的中することが「確定」しているわけですけれど、ただ、いわゆる災害レベルの地震について、という意味なら、それはいつ起きるかはわかりません。

カリフォルニアの上の予測も・・・まあ、そうそうあの場所でマグニチュード7以上の地震が起きるものではないですけれど、アメリカの西海岸は、アメリカ大陸の中でも、過去もっとも大きな規模の地震に何度も見舞われ続けてきている歴史を持っています。

なので、確かにいつ起きても不思議ではないです。

いずれにしましても、今の世の中は、エボラやらイスラム国やら懸念も数多くありますけれど、地質の大変化も起き続けているかもしれないことは、シベリアや、今回のアメリカのクレーターの件でも感じるような気がしないでもないわけです。

なんとなく、今の時代はもはや過去数十年とはまったく違っているということを、これまでボーッと生きてきた私でもさすがに感じます。


Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。