【地球という場所の真実】 の記事一覧

2014年06月18日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




ポールシフトに関する最近の緊迫(2) : 北の「磁極」がシベリアにまで移動しつつあるという情報の真偽。そして、ロシア空軍から報告された「アメリカの磁場異常がカタストロフを引き起こす」という情報の真偽



前記事:
ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時

 2014年06月16日
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ポールシフトが急速に進んでいるという怪情報がありながらも、正確なところがわからないジレンマ

2〜3年前まではポールシフトの関係の記事をよく書かせてもらっていました。

加速するポールシフト: この100年間での極の移動の距離はすでに1100キロに
 2010年10月09日

という記事には、


1831年から2001年の間に、極は驚くべきことに 1,100キロメートル移動している。特に、1970年以降は急速に早く移動しており、毎年10キロだったものが、1970年からは約4倍の毎年40キロずつの移動が確認されている。

polar-shift-pole-position-170.jpg



ということついて記したり、また、

アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「驚異的」な近年のポールシフトの加速
 2011年01月16日

という記事では、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の地球物理学データセンターのデータから「過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離」をグラフ化した図を見ると、2000年を過ぎてから極の移動距離が急速に大きくなっていることがわかったことなどを記しています。

下のグラフです。

過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離のグラフ

420-year-magnetic-pole-shift.gif


1860年以降のポールシフトに関してのデータとしては下の3つの特徴が挙げられます。


・磁極のポールシフトの移動距離は 50年ごとに約2倍ずつ増えている。

・過去 150年の間、ポールシフトは同じ方向に動いている。

・北磁極のポールシフトは、過去 50年間で移動した距離のほぼ半分の距離をこの 10年間だけのあいだで移動した。




しかし・・・。

上にリンクした記事「加速するポールシフト」には下のような引用の翻訳を記してあります。


北の磁場の位置が最初に確認されたのは 1831年で、2001年の測定まで定期的におこなわれてきた。その後はおこなわれていない。

なぜ、2001年から極の位置の観測がおこなわれていないのか、その理由は不明だが、観測がおこなわれていないために、現在の極の位置は計算から予測するしかない。




1831年という、かなりの昔から測定し続けられていた「極の観測」が、公式には現在はおこなわれていないようなのです。あるいは、「おこなわれてはいるけれど、発表されてはいない」かのどちらかということになりそうですが、いずれにしても、私たち一般人に現在の極の位置を知る手段はありません。


そんな中、独自で「ポールシフトの進行状況を調査している」という人物による、その調査結果があるという記事を目にしました。

それによりますと、「この6ヶ月だけで 250キロも極が移動している」という独自調査の内容が示されているという YouTube を見てみようとしましたら・・・。

red-alert.gif

YouTube より。このように表示されて見ることはできませんでした。


なお、紹介記事でも「この動画はアメリカでは閲覧が禁止されている」とありましたが、日本も同じ対象国となっているようです。

その後、同じタイトルの動画がいくつかアップされているのですが、内容もバラバラで、どれがオリジナルやら判断がつかず、この件に関しては、何ともわからないままなのですが、しかし、上にリンクしました3年前の In Deep の記事では、


ポールシフトの速度が短期間で4倍にまで上がったということは、観測がおこなわれていない 2001年以降はさらに極の移動スピードがアップしている可能性は十分に考えられる。



ということもあり、現在かなりのスピードで極が移動し続けている可能性は高いと思っています。





北米大陸で感知されているという「磁場異常」は真実なのか

そんな中、「ロシア空軍がアメリカ大陸の磁場異常の報告書を提出した」という、これも真偽の確認のしようのない記事を目にしました。

それは、

Russia Issues Grim Report On North American Magnetic Anomaly

というタイトルで、「北米の磁気異常に関するぞっとするような報告書をロシアが発行」という内容のものです。

大変に長い記事の上に、内容が錯綜している記事でして、そのまま翻訳するとむしろわかりにくくなりそうですので、要点を記事の順に沿って簡単にまとめてみます。


・ ロシア空軍の戦略爆撃機 Tu-95 と、空中給油機イリューシン78 が「シベリアからカリフォルニアにかけての広い範囲が異常な磁気で覆われている」ことを確認し、これは「カタストロフ的な災害の発生」に繋がりかねないということを、ロシア空軍の司令官が報告した。

bondarev-genlt.jpg

▲ ロシア空軍司令官ヴィクトール・ボンダレフ( Viktor Bondarev )氏。ロシア国防省ウェブサイトより。


us-magnet-anormaly.gif

▲ 記事にあった磁場のイラスト。実際に関係したものかどうかは不明です。




・ さらに報告書では、アメリカのイエローストーンに群発地震が発生した 6月3日に、ロシアの軍事衛星コスモス2473が「謎の激しい磁気異常」を感知したことにふれられている。

yellowstone-20140603.gif

▲ 6月3日のイエローストーンの群発地震の報道。最大でマグニチュード 3.2の群発地震が 30回程度連続して発生。 Helena Independent Record より。




・ そして、衛星がその「謎の激しい磁気異常」を感知した後の 6月6日にはアラスカのブルック山脈で群発地震が発生した。この山は火山ではなく、基本的に地震の起きる場所ではなかった。

broocks-2014-0606.gif

▲ アラスカのブルックス山脈( 6月6日に群発地震が発生)とイエローストーン( 6月3日に群発地震が発生)の位置。来たるべき地球のかたち「全世界の地震の連動:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震」より。




・ ブルックス山脈は、カナダのブリティッシュコロンビア州最北部から、アメリカのニューメキシコ州まで、4830キロ伸びているロッキー山脈のひとつであることに留意されたい。

Rocky-Mountains-Map.gif

▲ ロッキー山脈とイエローストーンの位置関係。




・ この期間、カリフォルニアでアメリカ空軍の軍用機が相次いで墜落した。一般の航空機ではそのような事故の発生はなかった。そして、最新の軍用機のナビゲートシステムは、一般の飛行機とは異なり、「地磁気」により地形をナビゲートしており、つまり、最新の軍用機のシステムの方が、一般の飛行機より「磁場の異常」に対して異常な反応を見せる可能性がある。

ap-0606.jpg

▲ 6月4日のアメリカ空軍の軍用機の墜落の報道。2014年6月5日の USAトゥディより。




・ ロシアの「磁気異常」の懸念は、2005年以来、毎年 40キロの割合で北の磁極が、カナダからシベリアに向かって移動していることと関係している。独自調査によると、2013年から、そのポールシフトの速度がさらに加速していること示す研究がアップされている。

north-pole.gif

▲ 地理としての北極(北極点と書かれてある場所)と、磁極としての北極(北磁極と書かれてある場所)。2011年時点では、カナダのエルズミア島にありました。過去記事「米国フロリダのタンパ国際空港が磁極の移動(ポールシフト)の影響で滑走路の閉鎖へ」より。



などが書かれていて、その後に、地球の変動についての記事の著者の仮説や考えなどが述べられていますが、そのあたりの解釈は省きます。そして、そのロシアの報告書は以下のように締めくくられてあると記事には書かれてあります。


・ 報告書は以下のような、簡潔な言葉で締めくくられる。

「われわれは、北アメリカで発生する壊滅的な出来事の危機に瀕しているのかもしれない。その出来事はおそらく永遠に世界を変えてしまうだろう。我々はそのことについて準備する必要がある」。




というようなものなんですけれど、まあ、その「ロシア軍の報告書」そのものが手に入らないと、どうにも何ともいえないです。

また、「異常な磁場」と「地質イベント」の関係がどのようなものかというのが私にはわからないということもあります。

たとえば、高層上空にある電離層の状態と「地震」の関係としては、過去記事の、

3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
 2011年05月20日

の中で、2011年の震災の起きた3月11日の数日前から、

東アジアを中心に「異常な数の電子数」が計測されていた中で、震源となった場所の上空だけ電子数の数が奇妙になっていた

ということがありました。

3-11-01.gif


さらに、震災のあった3月11日の前日からに、

震源のまっすぐ上空を「極端に量が変化した赤外線エネルギーが通過していた」

ことがわかったことなどを取り上げたことがあります。

3-11-sek.jpg

▲ 2011年3月10日から3月11日までの赤外線のエネルギー量の変化。






これらの懸念は北米大陸だけではないかもしれない

今回の記事はどちらも真偽はどうにもわかりようがないのですが、ただ、上に抜粋した記事の中で、


ブルックス山脈は、カナダから米国ニューメキシコ州まで、4830キロ伸びているロッキー山脈のひとつであることに留意されたい。



というようなことが記されていたのですが、過去記事の、

イエローストーン国立公園から動物たちが逃げ出している
 2014年04月02日

では、そのロッキー山脈には含まれないとはいえ、太平洋側のオレゴン州からカリフォルニア州にかけて、今年になってから非常に数多くの群発地震が起きているということを記したことがありました。

or-map2.gif

▲ 2014年3月にオレゴン州のフッド山で、数日間に 100回以上の地震が発生するという出来事がありました。他にも、この地域ではわりと大きな地質的な出来事が発生しています。


しかし、5月のタイでの観測史上最大の地震だとか、あるいは日本でも、先日の記事で書きました、「大陸化していく兆しを見せる西之島」だとかもあります。その後の報道では、西之島に「4カ所目の火口」が確認されたそうで、さらに活動を大きくしているようです。

世界中でさまざまな地質的な出来事の進行が「予兆」というより、「すでに多彩に起きている事実」があるわけですので、今後、「何か」がどこで起きようとも、心の面での準備はいつもしておきたいような気はします。

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2014年06月17日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





今日は本当は前回の記事、

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時
 2014年06月16日

の続きを書ければいいなと思っていたのですが、下のような理由で、体調・・・というか、いろいろと思わしくなく、結果として妙な雑談となってしまいました。





最悪のフィードバックの中で見つけたウィキペディアの項目

変な書き方で申し訳ないんですが、最近、自分の中の悪い感情や、あるいは自分から外に出た悪い表現が、少し後になってから「自分自身を体感的に襲う」ということがあるんです。

何だかどう書いてもうまく説明できないような気もしますが、少し以前から私は「自分の内部の世界と外に映る世界との関係」を実際的に結びつけて考えるという試みをたまにおこなっていまして、それ以来、どうも、「感情の現実的なフィードバック」のようなことが起こります。

まあ、その具体的なことはともかく、昨日、私は家で「怒りの感情」を表してしまったのですね。
最近の私では珍しいです。

「怒りの感情」というのは最近の自分の中では、最も戒めたい感情の一つなんですが、しかし、もともと怒りやすいわけでもなく、さほどこれを戒めるのは難しいことではないのですが、昨日はかなり強く「怒りの感情」が表に出てしまいました。

その怒りの感情の発露はほんの少しだったのですけど、そうしましたら、今朝は午前中から調子が悪く、「胸の奥底あたりからムカつきがくるような不快感のような吐き気のようなもの」というような胸の中心が重苦しい感覚にとりつかれてしまって、何もできずにボーッと座っていました。

「いろいろとだめだなあ、オレは・・・」

とつくづく情けなくなりましたが、ボーッとしたまま、ネットを見ていると、 ウィキペディアに、「ある項目」が存在していることに偶然気づきました。

その Wikipedia に存在していた「ある項目」とは・・・。

there.jpg


そうなのです。

なぜ何もないのではなく、何かがあるのか - Wikipediaという項目なのでした。

そして、これがとんでもなく長いページなんです。

多分、私がこれまで Wikipedia で訪れたページの中で、最も長く、文字量の多いものだと思います。ちょっと、文字数を調べてみましたら下の通り。

sou.jpg


総文字数が5万6000!

かつての「 400字詰め原稿用紙」換算だと 140枚あたりに相当するということになり、このページだけでそこそこの文字量の書籍一冊が出せるほどのものなのでありました。

このページのでだしは、下のようなものです。


「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか?」は哲学の一分野である形而上学の領域で議論される有名な問題の一つ。神学や宗教哲学、また宇宙論の領域などでも議論される。

なぜ「無」ではなく、「何かが存在する」のか、その理由、根拠を問う問題。




ここから、5万6000文字超の本稿が始まるのです。


そして、その「概要」には、この問題がいかに難解であるかを物語るかの例がいくつか述べられています。




・たとえば実在するものはすべて意識的なものだけであるとする観念論的な立場や、または世界は私の見ている夢のようなものであるとする独我論的な立場などを取ってみても、その意識や夢にあたる「何か」があることは依然として認めざるを得ない。


・映画「マトリックス」のように自分は水槽の中の脳である、とか、またこの世界の全ては未来のスーパーコンピュータの中で行われているシミュレーション結果に過ぎないというシミュレーション仮説のような極端な考え方をしてみても、そこには水槽や脳や何らかの計算機が在る。


・物理学の領域ではビッグバンにより宇宙が始まったという説明がなされることがあるが、こうした説明もまた答えとはならない。なぜなら問いの形が「なぜ何もなかったのでなく、ビッグバンがあったのか」に置き換わるだけだからである。


・ビッグバンが真空の量子揺らぎから発生したといった説明もまた同様である。「なぜ量子力学の法則などという自然法則があったのか」こうした形に問いが置き換わるだけである。


・何か超越的な存在、たとえば神様を持ち出し、それが世界を作った、と説明しても話は同じである。「なぜ何もなかったのではなく、神様がいたのか」、こう問いが置き換わる。





などが延々と書かれてあり、その後、歴史や様々な人の話や理論なども紹介されます。

前ローマ法王ベネディクト16世が 2010年に、イギリス・ロンドンでの講演で語った、有名な言葉も載せられています。


ベネディクト16世
ロンドン 2010年9月17日

pope-benedict.jpg

「人文科学と自然科学は、私たちの存在の諸相についての非常に貴重な理解を与えてくれます。また物理的宇宙の振る舞いについての理解を深め、人類に多大な恩恵をもたらすことに寄与してきました。

しかしこうした学問は、根源的な問いには答えてくれてませんし、答えられません。それはこれがまったく違う階層での営みだからです。こうした学問は人間の心のもっとも深い所にある願望を満たすことができません。我々の起源と運命を完全に説明することもできません。

人間はなぜ存在しているのか、そして、何のために存在するのかということに対しても説明することはできません。そして「なぜ何も無いのではなく、何かが在るのか?」 この問いへの完全な答えを与えることもできません」




さらに、注目したのは、「お釈迦様」のこの「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」という問いに対しての対応でした。





お釈迦様の場合

ある仏弟子が、


「以下の問題について仏陀は教えてくれない、また分からないとも言ってくれない。このままなら弟子をやめて世俗に戻る」


と仏陀に問い詰めたということがあったそうです。
その弟子がお釈迦様にきいた質問は、以下の4つだったそう。




1. 世界は常住(永遠)であるか、無常であるか
 (時間は永遠に続くものか、または始まりや終わりがあるのか)

2. 世界は有限であるか、無限であるか
 (空間に果てはあるか)

3. 霊魂と身体は同一であるか、別異であるか
 (人間の魂と肉体はひとつのものか、あるいはそれぞれ別のものなのか)

4. 如来は死後に存在するのか、存在しないのか、存在しかつ非存在であるのか、存在もせず非存在でもないのか
 (死後の世界や、来世というのはあるのか)



という問いでした。

ブッダはこの問いにどう答えたか。

VajraMudra.JPG


Wikipedia には以下のように記されています。


答えないということをもって答えとした。



(笑)。


この「解答しないという立場」をとることは、仏教的には「無記」とか「捨置記(しゃちき)」と呼ばれているのだそう。

それにしても、この「答えないということをもって答えとする」というのは座右の銘にもなりそうな、とても気に入ったフレーズです。





20世紀以降、暴走してしまった「科学」では

ちなみに、この「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか - Wikipedia 」では、どちらかというと、哲学や宗教の観点から述べているものが中心となっていますけれど、科学の「基本的絶対条件」をひとつ持ってくれば、さらに難しいことになります。

それは、「物質不滅の法則」というものです。

今では「質量保存の法則」と呼ばれますが、同じもので、


化学反応の際には反応する物質の全質量と生成する物質の全質量はまったく等しく、反応の前後において物質の全質量は変わらないという法則



という 1774年に発見された自然の法則です。

これはつまり、私たちのいるこの世界は、


「物質は無くならない」




つまり、「モノは消えない」という厳然たる自然法則に縛られていることを意味します。
モノは形を変えて輪廻しているだけであるということです。

消えないということは、普通に考えれば、「物質の出現を考える」ということも難しい話となるわけで、かつての優れた科学者たちは、「この物質世界が突然出来た」ということについて頑なに否定していた人たちも多かったのでした。

物理化学の創始者とも呼ばれるスヴァンテ・アレニウス(1859年 – 1927年)は、『宇宙の始まり―史的に見たる科学的宇宙観の変遷』という著作で以下のように書いています。

部分的な抜粋をつなげていますので、文脈的に違和感のある部分はご容赦下さい。
文中に出てくる「開闢(かいびゃく)」というのは、いわゆる「天地創造」的なことがらを現します。


スヴァンテ・アレニウス『宇宙の始まり』より

arrhenius-3.jpg

物質界が不滅あるいは永遠であるという考えが、原始的民族の間にもおぼろ気ながら行われていたということは、彼らの神話の構成の中にうかがうことができる。

ところが、中世の間に、物質界はある創造所業によって虚無から成立したという形而上学的の考えが次第に勢力を得てきた。このような考え方は、デカルトにも、かの不朽のニュートンにも、またかの偉大な哲学者カントにもうかがわれる。

しかしともかく物質はその全量を不変に保存しながら徐々に進化を経たものであるという主導的観念はあらゆる開闢(かいびゃく)的叙説に共通である。

それが突然に存在を開始したという仮定には奇妙な矛盾が含まれている。

スペンサーもこの点については、はっきりしていて『この可視世界に始めがあり終わりがあるとはどうしても考えることはできない』と言っている。物質の創造を考えることが不可能なのと同様にまたエネルギー(力)の創造を考えることも不可能である。




また、今でもある『エコノミスト』誌の初期の副編集長であり、イギリスの哲学者ハーバート・スペンサー( 1820年 - 1903年)は、以下のように述べています。


ハーバート・スペンサー『生物学原理』より抜粋

spencer.jpg

恐らく多くの人々は虚無からある新しい有機物が創造されると信じているであろう。

もしそういうことがあるとすれば、それは物質の創造を仮定することで、これは全く考え難いことである。この仮定は結局、虚無とある実在物との間にある関係が考えられるということを前提するもので、関係を考えようというその二つの部分の一方が欠如しているのである。

エネルギーの創造ということも物質の創造と同様にまた全く考え難いことである。




そして、これらの、あるいは他の多くの優れた科学者や哲学者の亡き後に、この世に出てきたのがビッグバン理論という「無から存在が生まれた」という珍妙な理論であり、これは、上でアレニウスが、

「突然に存在を開始したという仮定には奇妙な矛盾が含まれている」

と言い、

ハーバード・スペンサーが、

「物質の創造を仮定することは、全く考え難いことである」

と言っていた言葉に対抗するような、「物質が突然、存在を始めた」ということをビッグバン理論は語っているのでした。

物質不滅の法則は、「法則」とついているように、この自然界にある「法」であることは厳然たる事実です。

「法」という言葉は自然や宇宙では重い響きです。

その「法」をおかしてまで「一般的認識」にまでひろまるほど喧伝が推進され続けてきたビッグバン理論は、ここまで書いてきた、哲学・宗教、そして科学の、どの考え方とも合わない「アウトロー」的なものであるということが何となくおわかりになるでしょうか。

そういえば、このことと関連して、宇宙のインフレーション理論(初期の宇宙が指数関数的な急膨張をしたとする理論)を最初に提案したことで知られている(つまり、ビッグバン理論の肯定者のひとりである)アメリカのアラン・グースという宇宙物理学者が 1997年に記した著作『なぜビッグバンは起こったのか』という本には、以下の印象深い1行があります。


宇宙の創造が量子過程で記述できれば、一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか。



この「一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか」という文脈から、このアラン・グースという人は心底では、ビッグバン理論の「奇妙さ」に疑念を抱いていた可能性を感じます。

何しろ、

「宇宙ができていく初期の過程で、すでに物理の法則が働いていた」

という「インド人もビックリ」的な事象と立ち向かわなければならないからです。

アレニウスは『宇宙の始まり』に、古代のインド哲学における「宇宙の状況」を記しています。アレニウスは長く書いていますが、その全体を非常に簡単にまとめると、


ブラーマ(主、神、梵天)は 86億 4000年間の半分は目覚めており(世界の創造)、半分は眠っている(世界の破壊)。

この創造作業と世界破壊作業との行われる回数は無限である。そうしてこの永遠の存在なる神はこれをほとんど遊び仕事でやってのける。




このように、86億 4000年間のサイクルを持つ「創造と破壊」が「無限に繰り返される」というのが、インド哲学の考え方だったようで、この世の創造も、この世の終わりも、その輪廻の中の「神の日々の生活」のひとつであり、そして、それは何度も何度も繰り返し起きていくことであって、完全な意味での「始まり」という概念も「終わり」という概念もないことが書かれてあります。

アレニウスは大変に理性的な科学者ですが、科学と自然の原則に忠実に考えれば考えるほど、物質不滅の法則などの「物質は消滅することも突然出現することもない」というように考えていく中で、このような「輪廻」という考え方を持つインド哲学や、様々な古代神話と「宇宙の真実の接点」を見出したいと考えていたようです。


なんだか訳も分からず熱く語ってしまいましたが、少し胸の重さが消えました。
自分でもどうしてこんなことを懸命に書いていたんだかよくわかりません。

明日は普通に更新できると思います。

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2014年06月16日



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関係記事:
ポールシフトに関する最近の緊迫(2) : 北の「磁極」がシベリアにまで移動しつつあるという情報の真偽。そして、ロシア空軍から報告された「アメリカの磁場異常がカタストロフを引き起こす」という情報の真偽

 2014年06月18日
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oxygen-escape-from-the-Earth.gif

▲ 2014年5月15日の科学誌「アース&プラネタリー・サイエンス・レターズ(Earth & Planetary Science Letters)」オンラインより。



最近、地球の磁場の反転、いわゆる「磁場のポールシフト」などとも言われる現象と関係している感じのある大変興味深い論文や報道をいくつか見かけました。

複数の異なった記事や報道などがあり、1度の記事にまとめるのは難しそうですが、おおまかにわけますと、今回の、

過去の地球の大量絶滅が地球の磁場の反転と関係していたとする論文

それと、もうひとつは、

ロシア空軍が「アメリカ大陸で磁場の異常」が発生しており、それが将来的な大惨事につながる可能性があるという報告書を作成しているという情報

です。

us-magnet-anormaly.gif
whatdoesitmean



「アメリカの磁場の異常」に関しては、基本的な真偽が未確認の記事なのですが、しかし、今年に入ってから報道されていた最近のアメリカ大陸のいくつかの地質報道と関係して書かれてあることが気になりました。

たとえば、過去記事の、

イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
 2014年03月27日

など、今年何度も記事にしました米国イエローストーンの群発地震や、あるいは、最近、ふだんはまったく地震の起きる場所ではないアラスカのブルック山脈という場所で群発地震が起きたりしていまして(参考記事:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震、この「アメリカの磁場の異常」のことについては、もう少しいろいろと調べて、明日以降、記事にしたいと思います。

なお、イエローストーンは、6月3日にも群発地震を起こしています。

yellowstone-20140603.gif

▲ 6月3日の Helena Independent Record より。記事によりますと、最高マグニチュード 3.2の群発地震が、30回ほど連続して発生したとのこと。


ところで、上のほうにリンクしました過去記事「イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島… 」を読み返していましたら、記事の最初のセクションの小見出しが「大陸化へ邁進中の新しい島」となっていました。

ちょっとそのことを書かせていただきます。





本当に「大陸化」するかもしれない西之島

先ほどの過去記事を書いた時には、新島ができてから4ヶ月目だったのですが、その時で、下のような成長ぶりを見せていました。

70-land-02.gif


最近のことはよく知らなかったのですが、お知り合いの方が、「こんな報道がありましたよ」と、下の記事を教えてくださいまして、思わず苦笑した次第です。

独立行政法人 海洋研究開発機構( JAMSTEC )の少し前のニュースです。

jamstec.gif

▲ 6月12日の JAMSTEC ニュース「西之島の不思議:大陸の出現か?」より。


なお、現在の状況としては、新島は西之島と完全にひとつとなり、新島を含めて「西之島」という名称で呼ばれているようです。5月の時点で面積は、南北、東西ともに幅 1250メートルほどにもなっているのだとか。

詳しいところは上のリンクからニュースをお読みになって下さるとよろしいかと思いますが、海洋研究開発機構の調査では、以下の点などから、「西之島が実際に大陸化していく可能性がある」と述べています。


・西之島から噴出している岩石はすべてSiO2(シリカ)量が60%前後の非常に均質な「安山岩」というもの。

・安山岩は大陸を形成する物質である。

・西之島の溶岩の組成は、通常の海底火山の組成と似ておらず、驚くほど大陸地殻と似ている。




というようなことなのですが、 SiO2(シリカ)というものはよくわからないですが、いずれにしても、

噴出している物質が大陸の地殻を形成するタイプのもの

ということになっているようなんですね。

そもそも記事によると、この「西之島」というのは、

水深 2000メートルの深さからそびえ立つ巨大な海底火山の山頂部にある。

ものなのだそうで、ものすごい質量の海底の大地のほんの少し上の部分だけが見えているというもののようです。

そのようなこともあり、この島に本格的に「何かの活動」が始まっているのだとすると、噴出している地質組成が大陸を形成する物質であるということから、本当に大陸化しても不思議ではないということになるようです。

そういや、上の過去記事の中に下のような「ジョーク・シミュレーション未来図」を載せたりしていましたが、それほどジョークでもないかもしれないですね。

new-japan-2.gif

▲ 記事「イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島...」より。

ただ、大陸化するといっても時間はかかるでしょうけれどね。4ヶ月で70倍ですから、オーストラリアくらいの面積になるには今年の秋くらいまではかかるかもしれません(早いじゃないか)。

ま・・・それは冗談としても、海洋研究開発機構の記事には以下のように書かれていて、「いろいろなことがわかっていないんだなあ」と改めて知ります。


地球は、太陽系で唯一海洋と大陸を持つ惑星である。

この大陸をつくる「大陸地殻」と海底をつくる「海洋地殻」は、岩石の組成が異なっており、海洋地殻を構成する玄武岩が他の地球型惑星にも普遍的に存在するのに対し、大陸地殻を構成する安山岩は、地球以外ではほとんど存在しない。

「なぜ地球に大陸地殻があるのか、またそれはどのような過程で形成されたのか?」ということが地球惑星科学の大きな謎とされてきた。





私は小さな声で、この「なぜ地球に大陸地殻があるのか?」という問いに答えるとすれば、

「それは奇跡なんですよ」

というのが最もしっくりいたします。





月と地球の「奇跡」の関係

ここで「奇跡」という言葉が出てきましたが、最近、「月が地球と巨大天体の衝突によって形成された証拠が出た」というような報道がありました。日本語でも記事になっています。


月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠
Astro Arts 2014.06.06

アポロ計画で持ち帰られた月の物質の分析から、地球と巨大天体との衝突により月が形成されたという有力説を裏付ける新たな証拠が出てきた。衝突天体についての情報を知る手がかりともなる成果だ。




今回のこの発表の主張するところは、要するに、下のようなことがかつてあって、つまり、偶然の衝突によって「月が作られた」と。

giant_impact-001.jpg


別にこの研究発表を否定しようというわけではないです。

書きたいと思ったのは、「どう考えても結局は奇跡に辿り着く」という話なんです。

もし仮にこういうような「偶然や偶発的なことで月ができた」としましょう。
そのような場合、まあ、大きさとかは「デタラメな感じ」になるのが普通です。

それが実際には、月は、「地球上に完ぺきな日食と月食を作る大きさと距離で存在している。という事実があります。

sun-miracle-01.gif

sun-moon-400.gif

▲ 地球から月までの距離は約 38万キロメートル。地球から太陽までの距離は約 1億5000万キロメートル。その距離の差は 約400倍です。この「どちらも ちょうど400倍」という「完ぺきな数値の差」が存在するからこそ、皆既日食や金環日食のような現象を私たちは地球から見ることができるのです。


上の図は、2012年6月の記事、

2004年の金星に現れたアークは再び現れるのか。そして、私たちは太陽系システムの奇跡にそろそろ気づかなければならない
 2012年06月05日

を書いた時に作ったものです。

そして、


実は、月がどのようにして形成されたにしても、どんな考え方から見ても、そこには「奇跡」が内在している。



ことに気づきます。

たとえば、上の報道のように、

月は地球に巨大天体がぶつかって偶然にできた

とした場合、その偶然の中で、上のような日食現象や月食現象が発生する「完ぺきな月の大きさと距離という条件」が自然と生まれたとすれば、これはこれで奇跡です。

これは、「地球の無機物から生物が生まれた」というのと同じくらいの奇跡です。

しかし別の方向で、「月が作られた理由」を考えてみると、たとえば、

神が造った(創造論)

とか、

もともとあった(私の考え方)

とか、そのような考え方は、考え方自体がすでに「奇跡」の方向に向いているわけで、どの方向から考えても、結局、「月と地球の関係性は奇跡」という方向に行かざるを得ないと思います。もちろん、太陽との関係性も。

ちなみに、上に「地球の無機物から生物が生まれたというのと同じくらいの奇跡」という書き方をしていますが、過去記事に地球上で(独自で)生命が発生したとした場合、その確率について書いたことがあります。英国カーディフ大学のチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士の計算です。

それは、


1000000000000000000000000 (10の24乗)分の 1



となり、1000兆年とか 1000京年くらいの時間があってもまったく足りないほどの確率で、このあたりは、フレッド・ホイル博士に言わせると( Wikipedia より)、最も単純な単細胞生物がランダムな過程で発生する確率は、


「がらくた置き場の上を竜巻が通過し、その中の物質からボーイング747が組み立てられるのと同じくらいの確率」



という比喩となります。

Fred-Hoyle.jpg

▲ フレッド・ホイル博士(1915年 - 2001年)。


この「生命の発祥」についても、仮に上のような確率の中でそれが起こったとするならば、それはそれで奇跡。

そして、

「神が造った」

「もともと在った」


というような、どの考え方になっても、「奇跡」ということに帰結するのは、こちらも同じだと思います。


つまり、生命という存在自体がすでに奇跡そのもので、その周囲にある、自然の現象すべてが「奇跡」であるとは思います。

この世のすべてのことが、

・偶然だと考えても
・神が造られたと考えても
・もともと在ったと考えても
(あるいは、実際には今も昔もこの世には何も存在しないと考えても)


結局、何もかもは「奇跡」というひとつの点に集約されるということになるようです。

そういう意味では、「どんな考え方でも構わない」のだと思います。そして、それぞれの方の考え方に違いはあっても、自分たちがいるこの地球とか、あるいは人間を含めた生命のすべて奇跡なのだ、というふうに考えて生きれば、少しは世界を綺麗に見られるかもしれません。

そんなことを言いながらも、蚊に刺されれば、香取線香を焚いたりして、まぎれもない「奇跡の生命」の一員である蚊を殺したりしている私の日常だったりもするわけですけれど。

植物につくアブラムシなんかも日常的に殺していますし。
毎日毎日「奇跡を殺している」と。


さて、前書きが長くなりましたけれど、今回の話はそういう「奇跡の生命」の絶滅に関しての話です。

大量絶滅と関係するものですが、しかし、過去記事、

「地球の海が急速に酸性化している」という論文を6度目の大量絶滅の中にいるかもしれない今の時代に読む
 2014年06月03日

にも書きましたように、私にとっては、大量絶滅というのは、絶滅の方だけを見るものではないかもしれないというような考えもあります。

過去の大量絶滅は、

・オルドビス紀末 約4億4400万年前 すべての生物種の85%が絶滅
・デボン紀末   約3億7400万年前 すべての生物種の82%が絶滅
・ペルム紀末   約2億5100万年前 すべての生物種の90〜95%が絶滅
・三畳紀末    約1億9960万年前 すべての生物種の76%が絶滅
・白亜期末    約6550万年前  すべての生物種の70%が絶滅


のことですが、注目すべきは、それぞれの大量絶滅の後の地球では、「さらに進化した生命たちが登場」しているわけですので、これらの出来事は、「絶滅」というネガティブなキーワードよりは、「進化のための刷新」という前向きな意味を感じます。

というわけで、本題です。






磁場のポールシフトは「地球から酸素を宇宙空間へ流出させる」

欧州の科学誌アース&プラネタリー・サイエンス・レターズの 5月 15日号に、トップに貼りましたように、「地球の磁気の反転が起きる際に、地球から酸素が外へ流出して、大量絶滅の原因となった可能性について」についての論文が発表されました。

Oxygen escape from the Earth during geomagnetic reversals: Implications to mass extinction

論文自体は大変に長い上に、科学、物理用語満点で、理解は難しいですが、冒頭に「論文の概要」が箇条書きで、載せられていまして、内容としては以下のようなものです。


・地磁気の逆転は、実質的に地球の大気の保護を弱める。

・地球の磁場が弱くなる時、太陽風はより多くの脱出する酸素イオンを作る動力を与える。

・このシステムでの酸素の流出が、過去の大量絶滅時の大気レベルの低下を説明できる可能性がある。

・磁場の反転と大量絶滅との因果関係は「多対1」でなければならない。

・火星の知識に基づいてシミュレートされた酸素の流出率は、この仮説を支持している。




この中で、「磁場の反転と大量絶滅との因果関係は多対1でなければならない」は、どうも意味がわからないのですが、訳としてはおおむね合っていると思いますので、そのまま載せました。

ものすごく簡単に書くと、


磁極の反転、つまり、磁場のポールシフトが起こる際には、地球の酸素が少なくなって、たくさん生き物が死ぬ可能性がある。



というものだと思われます。

研究を率いたのは、中国科学院の地質地球物理学研究所や、ドイツのマックスプランク研究所の太陽系調査研究所などに所属している、ヨン・ウェイ( Yong Wei )博士という人です。

しかし、この太陽系研究の「ヨン様」の書く論文はあまりにも難解で、わかりやすくしたものを探してみましたら、この論文を簡単にまとめた海外の科学系サイトを見つけましたので、そちらをご紹介したいと思います。




More proof that magnetic reversals cause extinctions
Magnetic Reversals and Evolutionary Leaps 2014.06.15

磁気の反転が絶滅を引き起こすことに関してのより多くの証拠

sw-01.jpg

最近発表された新しい研究論文で、大量絶滅と磁気反転の関係が発表された。
研究者たちは、「生命の進化は、大気中の酸素レベルおよび地球磁場の強度の変動に影響される」と主張する。

論文のタイトルは「地磁気の反転時の地球からの酸素の流出:大量絶滅への示唆」で、この新しい研究では、地球磁場の反転の際に、実質的に地球の大気への保護を弱めることがわかった。

地球の磁場の極性が反転(磁場のポールシフト)の際、地磁場は弱まるわけだが、この時に、より多くの酸素イオンが地球から流出していくことを示し、それが地球の大量絶滅に繋がったことを述べている。

また、過去の大量絶滅時に、地球の大気レベルが下がったことについても、この磁場の反転での酸素流出と大量絶滅の関係と結びつけられる可能性についても記している。

著者は以下のように書いている。

「地球の強い双極子磁場が、酸素イオン流出率を低下させているが、地磁気の極性が反転する時には、地球の双極子磁場の働きが大幅に低下し、太陽風が勢いを増した後に、酸素がイオンとして惑星間の宇宙へ流出する可能性がある」

論文によれば、磁場の反転は、地球から宇宙空間への酸素流出を通常の3桁から4桁の単位で高めることが可能であり、磁場の反転と大量絶滅との関係性を指摘している。





ここまでです。

実際に、この研究のシミュレーションのように地球から酸素が消えていくのかどうかは私にはわからないですが、ただ、「磁場のポールシフト」そのものは、非常に急速に進んでいることを、明日以降の記事でご紹介したいと思います。

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2014年06月09日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





particles-morph.jpg

▲ 本文とは関係ないですが、 コンピュータ上の描画方法のモーフィングというもので、粒子から輪郭を造っていくという技術により顔が作られていく様子。 WebGL Demo より。




意識と外界に関しての「整体」と「薔薇十字」の共通点

最近は頻繁に適当に選んだ古本なんかを買ったりしているのですが、同じような時期に買った「それらの間に何の関連もないようなもの」同士の中にも次から次へと、似たような概念の表現が出てくることがあります。

たとえば、先日買った、まあ、一種の「整体」の関係の方の本で、池上六朗さんという方の『三軸修正法』という本の、ご本人の文章の冒頭の「はしがき」は、このように始まっていました。


『三軸修正法』( 2003年) 「はしがき」より


宇宙は何時から存在したのか? それはヒトが宇宙を意識して言葉にしたときから始まったという説があります。何かが存在するというコトは、人間の意識にとって存在するというコトです。

モノ・コトの存在の意味はヒトの意識が規定するのです。では意識があればモノ・コトがそこに在るというコトが分かるのかというと、もう一つ、自分の意識をそこに向けるという作業がなければモノ・コトの存在は分かりません。

意識はそのままでは何にも知覚することは出来ません。「志向性」を持ったとき、始めてモノ・コトが何処に、どのように在るのかということを意識の内側に取り込むことが出来るのです。




まあ、この本は「整体」の本とはいっても、その基本理念は、宇宙はその原初から、「粒子と粒子がお互いに引き寄せあって、集まり始めた」という「宇宙本来の性質」を人間の体質改善の方法として応用した、その具体的な方法を書いているもので、理屈は単純ではないですが、


人間の体を肉とか血液とか細胞とか、そういう解剖学や生物学的な観点から見るのではなく、「人間は全体が小さな粒子が集まってできている」という観点で体を整える



という視点のものだと思われます。

もちろん、そういう理論をごり押しするというものではなく、わかりやすくはなくとも、謙虚に書かれているもので、本文中にも、


「微粒子というと、常識的には、分子か? 原子か? 素粒子か? というような、いわゆる物理、科学でいう粒子を思い浮かべますが、ここでは少しの間、その科学的な見解からの呪縛を離れて、自由にイマジネーションを展開してみます」


と書かれてあります。

要するに、あまり小難しく考えるより、こういう実践の方法もありますよ、と。

いずれにしても、この本も、実際、私は腰痛の改善なんかによく効いていまして、概念も夢があって良いものですけれど、内容も現実として良いもので、そういう意味では「本当に手にして良かった」と思える1冊ではありました。

腰痛じゃなくてもいいですが、何かそういうのがあって、そして、先に書きましたような「人間の体は宇宙のシステムと同様に、粒子が集合してできている」というような考え方に違和感のない方は手にしてみられるといいと思います。
Amazon にもあります。


話は変わりまして、シュタイナーが、神秘学の訓練の具体的な方法を書いた『いかにして高次の世界を認識するか』という本のことをたまに取り上げることがありますが、この中で、シュタイナーは、神秘学というものに足を踏み入れる、すなわち高次を認識するための「準備」のひとつとして、まさに、最初に書きました、『三軸修正法』の「はしがき」に書かれてあること、すなわち、


意識はそのままでは何にも知覚することは出来ません。「志向性」を持ったとき、始めてモノ・コトが何処に、どのように在るのかということを意識の内側に取り込むことが出来るのです。



ということが重要であることを書いています。

それが古くから続く、神秘学や薔薇十字などが伝えてきた「ひとりの人間が高次の意識を持つ」ための最初のステップだと読める部分が多数出てきます。

たとえば、ひとつを抜粋します。


『いかにして高次の意識を認識するか』( 1909年) 秘儀参入の初段階「1 準備」 より

私たちはまず、まわりの世界で起こっている特定の事象に魂の注意を向けなくてはなりません。すなわちそれは芽を吹き、成長し、繁茂する生命と関わる事象と、しぼんだり、枯れたり、死滅したりすることと関わる事象の二つです。

私たちが周囲の世界に目を向けてみると、これらの事象は、いたるところに、同時に存在していることがわかります。そしてこのような事象をとおして、あらゆる場所で、ごく自然に、私たちのなかにさまざまな感情と思考が生み出されます。

ところが私たちが準備を始めるためには、日常的な状況のなかでこれらの感情と思考に身をゆだねているだけでは、まだ不十分です。私たちは日常生活においては、あまりにも早く、ある印象から別の印象に移行していきます。しかし準備を始めるためには、私たちは集中的に、完全に意識的に、これらの自称に注意を向けなくてはならないのです。




このあたりまでとしておきたいと思いますが、シュタイナーが言いたいのは、(私が理解しているわけではないですが)これらのことにより、「外の世界と内面」、あるいは「魂と外界(特に生命)のつながり」を日常的に持つことがとても大事な生き方のようです。





この世は「限りなく存在しない」かもしれない

また、話は変わりまして、谷口雅春の『生命の実相』。

ここにも、『三軸修正法』の基本理念の「人間の体は微粒子の集まり」という基本概念と似ていなくともないような記述が何度も出てきます。

ただ、谷口雅春の理論は、とにかく極端で、

「物質というものは無い」

と繰り返し記述しているという過激な思想を持っているわけですが、まあしかし・・・過激とか、、こうやって書いていますけれど、私自身も、わりとよくそんなようなことを書いちゃったりしているわけですけれど。



しかし、その「存在しない」という、ややこしい話はここでは置いておきまして、谷口雅春は、(今から50年くらい前の時点の)現代科学での「モノというものの実体」について著作に記しています。

その部分を抜粋してみたいと思います。


『生命の実相』(1962年)実相篇第一章からの抜粋

星や太陽などの物質分子間の距離が互いに隔たっていることは明瞭なことでありますが、われわれが住む地球上の物質分子間の距離も互いに離れていて、一つとして密着しているものはないのであります。

(ここから水の分子や液体の分子の説明が長く続きますが割愛します)

液体やガスの分子と分子との間が隔たっていることは解ったが、石や金のような固体はおさえてもなかなか小さくならないから、これらの物質分子相互間はそんなに隔たっていないだろうと言われる方があるかもしれません。

ところが、あにはからんや石や金属の分子などでも、その分子の大きさを比較していうならば、星と星の間に大きな距離があるほどに分子間の距離が互いに隔たっているのであります。(中略)

かくのごとく物質というものは、離ればなれの無数の分子という小粒から成り立っていて、その小粒と小粒とは非常な距離を隔てているのであります。




厳密な科学的での意味は別として、私たちの細胞なども分子などからできているわけで、「実際にはスカスカな感じもしないではない」ということは誰でも思うことのあることです。

近代科学はいろいろな概念を持ち込んできたりしますけれど、私たち科学の素人から見ると、やっぱり「全体としてスカスカが根本として私たちとかこの世界って成立してる?」とは思えてしまうわけです。

たとえば、原子。

これは現代での意味では、

元素の最小単位


というものであるのですが、 Wikipedia によりますと、


「物質」が、「極めて小さく不変の粒子」から成り立つという仮説・概念は紀元前400年ごろの古代ギリシアの哲学者、レウキッポスやデモクリトスの頃から存在していた。だが、この考えは当時あまり評価されたとは言えず、その後およそ2000年ほど間、大半の人々から忘れ去られていた。



とのことで、どうしてそれらの人がそんなような「変なこと」を思いついたのかはわからないですが、「モノというものは小さな粒子が集まってできている」という考え方は、2400年前くらい前にはすでにあり、そして、それは「事実だった」と

その原子。

下のようなものです。
直径はおよそ1億分の1センチくらいだそう。

atomic.gif

▲ 自然科学研究機構 核融合科学研究所「エネルギーの森」より。


上の図にありますように、原子には原子核というものが中心にありまして、つまりは、「原子核以外の部分はスカスカ」と言えるように見える構造をしているわけですけれど、この原子核の大きさは、下のようなものです。

atom-02.jpg

恋するカレンより。


原子全体の大きさを東京ドームとすると、その中心に一円玉を置いた程度、なのだそうです。楽しい高校化学「原子の構造」という教育ページにも、


原子核の大きさは、原子の2万分の1程度である。これは、東京ドームを原子の大きさとすると、原子核は、ちょうどピッチャーグランドにピンポン玉を置いたぐらいの大きさである。したがって、原子は、スカスカの構造をしていることになる。



と書かれてあります。

まあ・・・これが、つまり、「スカスカ」が、この世のほとんどのものの最小単位となっている。

スカスカがたくさん集まってできているこの世。

現在の科学的にいえば、この表現は厳密には正しくはないですけれど、でも、まあ、たとえば、「感覚」だとか「見た目」ではスカスカの状態がたくさん集まって、この世がある。

だからまあ・・・やっぱり、その方面から考えてみても、「この世って限りなく無に近い」というようなことも、どうしてもまた思ってしまうのですよねえ・・・。在ってほしいような気もするのですけれど。


グチャグチャとした展開となってしまいましたが、最近読んだ3冊(と言っても、まだどれも完読していませんが)の、そして、その間に何の関連もなさそうな本の中に流れるシンクロニシティーというようなものも味わい深く思いつつ、とりあえずは、最近ちょっと気になっていた腰痛が、『三軸修正法』を読んで少し良くなったということからいろいろと書いてしまいました。

今回はこんな雑談めいたもので終わってしまいそうですが、そういえば、以前、何度か取り上げたこともある、16世紀のイタリア出身の哲学者であり修道士で、異端の罪により、西暦 1600年に火刑に処されたジョルダーノ・ブルーノ「この世」に対しての考えはさらに過激です。

giordano-bruno.jpg

▲ ジョルダーノ・ブルーノ( 1548 - 1600年)が、異端判決によって火刑に処された際の状況を描いた画。 La Iluminacion より。


1583年頃にブルーノが、「対談形式」の書式で書いた『無限,宇宙および諸世界について』には以下のような記述があります。


『無限,宇宙および諸世界について』( 1583年)より

私が結論としたいのは、こういうことです。諸元素ならびに世界物体の秩序は、夢であり、架空の想像にすぎません。それは、自然によって真実を証されることもなければ、理性によって論証されることもなく、適切さからいっても妥当ではなく、可能性としてもそのようにはありえないからです。

そこで、知るべきことは、一つの無限な容積をもつ拡がり、ないし空間が存在し、それが万物を包み、万物に浸透しているということです。




今でも科学の世界、特に天文学の世界では名前が頻繁に出てくるジョルダーノ・ブルーノが出していた結論は、

世界の物体の秩序は、夢であり、架空の想像


というものだったのでした。

しかし、「夢であり、架空の想像」なのに、そこに「なぜ、あるいは、どのように秩序が生じたのか?」。ブルーノは、「理性によって論証されることはない」としているので、考えるだけ意味がないことかもしれないですが、ふと、新約聖書の「ヨハネによる福音書」の


「はじめに言葉ありき」


を思い出します。

この「言葉」というのは、ラテン語から英語に訳した際、「 Logos (ロゴス)」を「 Word (ワード)」にしてしまったという一種の誤訳ともとれる経緯があったようで、それがそのまま、日本語の聖書も含めて、全世界に広まったというのが真実のようです。

なので、実際には、

「はじめにロゴスがあった」


というのが、「ヨハネによる福音書」での「この世の創世」だったようです。

ただこの「ロゴス」という単語自体の意味は多分、永遠に私にはわからなさそうです。Wikipedia 的な、つまり、辞書的な意味はわからないではなくとも、その真意がわかる日はなさそうですし、ブルーノなども「いつまでもわからない」と言っているのですから、それでいいのかなと思います。

とりあえず、今回出てきたような一見複雑な概念には、何となくつながりがあり、それは高尚な学問の世界ではなく、たとえば、健康法への応用だとかも素晴らしいことだと思いますし、あるいは「高次の認識」という言葉に興味のある人などにも、実際的な響きとして届くものかもしれません。

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2014年06月02日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





dying-2014.gif

▲ 2014年6月1日のロシアのプラウダ Emergency: Our planet is dying より。




私たちの星は死にかけている、という記事を読み

ロシアのプラウダを見ていましたら、上のようなタイトルの記事がありまして「何ごと?」と思いましたら、「魚の大量死が世界規模で起きている」ことについてでした。

昨年は(あるいは一昨年も)、魚の大量死は多かったですが、今年も起きているそうで、上の記事の後半はこのようなものでした。



緊急:私たちの星は死にかけている

魚が世界中で前例のない数で死んでいる。米国カリフォルニア州では5月に6トン以上の魚が突然水上に浮かび上がり、警報が出された。当局によると、酸素不足が原因であるという。また、やはり5月、米国では50万匹のコイが、ケンタッキー州のカンバーランド川で死んでいるのが発見された。

海や川で、コイから、アンチョビ、タコにアカエイ、カメ、イルカなど、ほぼすべての海洋生物が死亡して海や川や湖の上を覆い尽くし、水上はまるで「死のマント」のようだ。

ミネソタ州では、35,000匹の魚が死んだ。当局による理由は「酸素不足」 。ニュージャージー州のベルマーでは数千匹の魚の大量死。 当局の説明では「酸素不足」 。カリフォルニア州マニフィーでも数千匹の魚の大量死が起きた。バーモント州のフェルズポイントでは、突然、湖に何百万匹の魚が死んで浮くという驚異的な出来事も起きている。

他の国では、メキシコ湾で、死んで打ち上げられるカメやイルカの数が記録的となっており、シンガポールでは 160トンの魚の死骸が浮いた。

中国ではフヘ川で、40キロメートルに渡り、魚の死体が浮かび上がった。
ギリシャのコモティニでは、10トンの魚の大量死が見つかった。

他にも、この2ヶ月ほどの間に、アルメニア、インド、カナダ、オーストラリア、北イングランド、イギリス、コロンビア、コスタリカ、ブルガリア、ホンジュラス、アルゼンチン、デンマーク、ブラジル、パナマ、イラン、アイルランド、スリランカなどで魚の大量死が発生している。

いったい何が起きているのか?




こういう記事だったのですけれど、わりと、このブログは昔から海洋生物の大量死を記事にすることが多かったのですが、上のは、ほとんど全然知りませんでした。

それにしても、たった2ヶ月程度の間に上のような国で、そんな大規模な魚や海洋生物の大量死が起きるとは、ちょっと信じがたい。

「ほんまかいな」

とは思いましたが、本当かどうかは調べるしかないですので、調べてみることにしました。





そして、世界的なレベルの魚の大量死は起きていた

ちなみに、昨年 2013年に、

異常事態 : 2013年 7月 18日から全世界で突如はじまった、かつてない広範囲での魚の大量死
 2013年08月13日

という記事を書いたことがあり、この時も、7月中旬からの短い期間に魚の大量死が、アジア、アメリカ、ヨーロッパを問わず、十数カ国で「突如として」起きたというようなことがありました。

魚の大量死が起きる理由は様々ですが、一般によくある藻の大発生などによる酸素不足などでの大量死の場合だと、夏に多いのですが、冒頭のプラウダには、「5月から世界規模で大量死が起きている」とあり、それが本当なら、ちょっと前例のないことかもしれません。

そして、調べているうちに End Of The American Dreamアメリカン・ドリームの終焉)というブログの 5月 20日の記事に、最近の魚の大量死のリストがすべて載せられていたことを発見したのでした。

すべて、報道記事のリンクも掲載されています。
ものすごい量です。

これを探し出したブログの作者の執念に感服いたします。

そのリストを翻訳してすべて載せます。
いくつか 2013年の出来事もありますが、基本的には「 2014年」の出来事です。

魚の大量死は世界中で起きているのですが、アメリカが発生箇所としてはダントツに多いですので、最初に「アメリカ」の大量死を取り上げて、その後に「その他の国」とします。

カッコの「報道」の文字の後にあるリンクがニュースソースです。

ものすごい数ですので、読むだけでもお疲れになると思いますので、覚悟されてください。



2014年5月20日までに世界で報道された海洋生物の大量死

Mass Fish Deaths: Millions Have Been Found Dead All Over The World In The Past Month
(魚の大量死:過去数ヶ月で世界中で何百万という魚の大量死が起きている)
End Of The American Dream 2014.05.20


アメリカ

seal-01.gif

▲ 下に出てくる中のカリフォルニアで現在起きている若いアザラシが大量に死にかけているという報道。SFGate より。





・4月に、50万匹のコイが、ケンタッキー州のカンバーランド川で、腹を上にして浮いているのが発見された。(報道:Columbus Dispatch


・5月中旬、カリフォルニア魚類野生動物管理局の局員が、アンチョビ、アカエイ、タコなど、何十万という魚が南カリフォルニア海岸沖で死んでいるのを発見。(報道:クリスチャン・サイエンス・モニター


・ミネソタ州で酸素の欠乏により 35,000 匹の魚が死んだ。(報道:クリスチャン・サイエンス・モニター


・ニュージャージー州ベルマーに近いシャーク川で最近、数千匹の魚が死亡。(報道:Weathe


・カリフォルニア州メニフィー湖で、数週間前、数千匹の魚が死亡。現在、当局が原因を調査中。(報道:CBS


・メキシコ湾では、イルカとウミガメが記録破りの数で死んでいる。(報道:Infowars


・メリーランド州で4月、7,000匹のニシンが死んだ。当局はいまだに原因を解明できていない。(報道:CBS


・バーモント州チャプレーン湖で魚の大量死。(報道:VERMONT'S INDEPENDENT VOICE


・カリフォルニア北部の海岸沿いで、アザラシや若いアシカが記録破りの数で死につつある。(報道:SFGate


・ニューヨーク州パルトニーヴィレのヨット港で、5月17日、大量の魚が死んで打ち上げられた。(報道:Times of Wayne County


・ミネソタ州シカゴ郡で 12トンの魚が大量死。(報道:Chisago County Press


・ミシシッピ州南部で、4月下旬、数十匹のウミガメが相次いで死んで打ち上げられた。(報道:WSMV Channel 4






その他の国

abc-2014.jpg

▲ 下のリストのうち、中国・湖北省のフヘ川という川で 2013年9月に起きた前代未聞のレベルの魚の大量死の報道。アメリカの ABC News より。




・2月、シンガポールの養魚業場において、160 トンの魚が突然大量死するという出来事が発生。(報道:Channel News Asia


・2013年 9月、中国湖北省のフヘ川が約 40キロにわたり、死んだ魚で覆われた。(報道:ABC News


・2013年 9月、ギリシャのコモティニ( Komotini )の近くの湖で、10 トン近くの死んだ魚が浮いているのが発見された。(報道:ABC News

(以下はすべて今年 2014年)

・5月、アルメニアのアラガトトゥン川( Aragatsotn )で、魚の大量死。(報道:hetq


・5月、インド、レワルスターの湿地帯で汚染により魚の大量死が発生。(報道:Times of India


・5月14日、カナダ、ハミルトンの海岸に数千匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:The Spec


・5月13日、オーストラリア、タスマニア島の海岸沿いに、数万匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:examiner


・5月12日、イギリス、クランビア( Cumbria )のエデン川で魚の大量死。原因は「謎」とされる。(報道:Sevenoaks Chronicle


・5月、コロンビアコスタリカの様々な海岸で、何千匹もの死んだフグとカメが打ち上げられる。(コロンビアの報道:crhoy )(コスタリカの報道:crhoy


・5月11日、イギリス、ソースボロー( Southborough )の池で何百もの魚が死んで発見される。(報道:Courier


・5月、インドのシッキムで、泉の汚染により数千匹の魚が死亡。(報道:Voice of Sikkim


・5月9日、ブルガリアのルナ・ヤナ川( Luna Yana River )で、魚の大量死が発生し、住民たちの間にパニックが起きる。(報道:Trud


・5月、インド、マンガロア湖で数千匹の魚が大量死。(報道:The Hindu


・5月7日、中国福建省の泉州市の複数の貯水地で魚の大量死が発生。(報道:news.xmnn


・5月7日、ホンジュラスのロータン( Roatan )の海岸で数千匹の魚の大量死。(報道:La Prensa


・5月5日、アルゼンチンのサン・アントニオ・オエステ( San Antonio Oeste )の海岸に数百匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Noticiasnet


・5月5日、デンマークのアルミンディゲンにある複数の湖で魚の大量死。(報道:tvs


・5月、中国福建省の川で魚の大量死。(報道:sohu


・5月3日、カナダ、オンタリオの湖の岸に沿って、1000匹以上の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Barrie Examiner


・5月2日、ブラジル、ピアウイ( Piaui )のダムで4万匹の魚が突然死亡。(報道:globo


・4月30日、中国浙江省の川で大量の死亡した魚が浮き上がる。(報道:epmap


・4月下旬、イタリアのバリ( Bari )で、ウミガメなど様々な海洋生物が死亡して打ち上げられる現象が続いている。(報道:Gea Press


・4月28日、ブラジル、モギ川( Mogi River )で魚の大量死。(報道:globo


・4月25日、中国四川省の貯水地で大量の魚が死亡。(報道:finance.chinanews


・4月24日、パナマのラ・コレッラ( La Chorrera)の川沿いに大量の死亡した魚が打ち上げられる。(報道:telemetro


・4月23日、イラン、テヘランにあるダムで「 200 万匹」の魚が死んで浮いていることが発見される。(報道:Trend.Az


・4月23日、中国黒竜江省の Mundanjiang 湖で、数千匹の魚の大量死。(報道:oeofo


北アイルランド、タイロン郡( Tyrone )のウーナ・リバー( Oona River )で、約 1000匹の魚が大量死。(報道:BBC


・4月21日、インド、パンチャンガ( Panchganga )にある川沿いに大量の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Times of India


・4月19日、スリランカのトンダマナル・ラグーンで「数百万匹」の魚が死んで浮いていることが発見される。(報道:Asian Tribune




この数は、もはや昨年の比ではないです。

しかも、4月の下旬からこのようなことが起きているというのは、この先を考えると、なかなか壮絶な想像力に駆られます。

なお、アメリカがダントツに多いのは、実際に魚の大量死が多いことも事実でしょうが、報道されることが多いからだと思われます。あまり報道されない場所では、さらに起きている可能性があります。





結局何が起きている?

ちなみに、アメリカに関しては、上の他に、過去記事の、

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

などで取り上げた、消耗性疾患というものによって、ヒトデが「自己消滅するように」北米大陸の周辺から姿を消えようとしているという事態も起きています。

sea-star-into-goo-02.gif

▲ 過去記事「星が消えて海が壊れる:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった」より。


そして、イルカの大量死。

これに関しては、いろいろな過去記事がありますが、

霧の中で手探りに進む 2014年の人類の横にいるペルーで死ぬイルカ、アメリカで死ぬイルカ、そして、ソチで死ぬイルカ
 2014年02月03日

など何度か取り上げていますアメリカ東部と南米でのイルカの大量死の問題もありました。

下のグラフを見ても、2013年のアメリカのイルカの死亡数が普通ではなかったことがおわかりかと思います。

2013年 1月 1日から 11月 24日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

dolphin-2013-11-24-02.gif


なお、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の最新のデータを見ますと、現在はこのアメリカ東海岸のイルカの大量死については、改善してきているように見えます。平年並みの死亡数に収まってきたようです。

こちらがその最新のグラフです。

2014年 1月 1日から 5月 18日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

dolphin-2014-05-18.gif

アメリカ海洋大気庁ウェブサイトより。


それにしても、今回のリストをまとめていて、冒頭のプラウダの記事の最後の一文、

「いったい何が起きているのか?」

と思わざるを得ない部分はあります。

通常の自然の状態の中で、これだけ頻繁に魚の大量死が起きるには時期が早すぎる上に、規模も地域的にも膨大すぎます。

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2014年05月27日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。






洪水の原因は人間の罪であると同時に世界の老朽化であることが確認される。
宇宙は、生存し、生産するという単なる事実によって、しだいに退化し、ついに衰亡するのである。これゆえに、宇宙は再創造されなければならないのである。
言いかえれば、洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現するのである。



ルーマニアの宗教学者、ミルチャ・エリアーデ著『世界宗教史〈1〉石器時代からエレウシスの密儀まで』より。


(上の意味は宗教学的な意味であって、実際の洪水の被害に適用されるべきものではありませんが、最初にこの名高い宗教学者の言葉を記しておきたいと思いました。)


ch-rain-top.gif

▲ 2014年5月27日の香港サウス・チャイナ・モーニングポストより。


昨年は、歴史に残るような大洪水が続き、よく記事にしました。
それらについては、過去記事の、

世界中で止まらない「黙示録的な洪水」の連鎖
 2013年06月20日

世界でさらに拡大し続ける黙示録的な洪水 : 今や「神話」を越えつつある現実の世界
 2013年09月15日

などをご参照いただければ幸いですが、その中でも印象的だったのが、インドのウッタラーカンド州にあるケダールナスという神聖なヒンズー寺院のある村で起きた洪水で、これは「山岳地帯の高地」で起きたものでした。

この原因は、ケダルドームと呼ばれる氷河状態のドームが豪雨で破壊されて起きたものだとされていますが、この神聖なヒンズー寺院のある村の何もかもを流し去ってしまいました。

インド・ウッタラーカンド州ケダールナスが鉄砲水で襲われ、水が引いた後の様子

Kedarnath-floods.jpg

▲ 2013年6月22日の記事「川のない山間にあるインド有数の聖地が鉄砲水に飲み込まれる時」より。


その他にも 2013年には、単なる洪水とはいえない数多くの大洪水があったのですが、昨年までの洪水は、北半球の多くで雨量が多くなる6月頃から洪水が始まることが多かったのですが、今年は、5月中旬あたりから各地で豪雨による「大洪水」が始まっていることが、これまでとは違うところです。




ボスニアのその後

先日の記事、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

では、セルビアとボスニアなどを中心として、過去 120年見られなかったような激しい豪雨によって、同国史上最悪の自然災害となる洪水が発生したことを記しました。

また、この洪水によって、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で敷設された「地雷」が流出したり。あるいは、調査が進んでいた地雷原がわからなくなる可能性も書きましたが、そのボスニアではすでに水は引いています。

水が引いた後に破壊された自宅の前で呆然と座る男性

bosnia-flood-after.gif

AP 通信より。


ところで、上の記事では、ボスニアの地雷対策センター( BHMAC )の関係者は、

「洪水で今までそこに地雷がなかった場所に拡散していった可能性がある」

と述べています。

さらにこのようなことも記されています。


ボスニアの地雷の流出は広大な地域への問題と発展する懸念がある。なぜなら、ボスニアとクロアチアの国境沿いを流れるサヴァ川の支流は、ドナウ川につながる。

ドナウ川はその後、ブルガリアとルーマニアを通り、黒海に流れていくのだ。




地雷が洪水によって流されることにより、下の地図のサヴァ川からドナウ川に入り、非常に広い範囲で「予期せぬ地雷の被害が起きるのではないか」と懸念しているようです。

サヴァ川とドナウ川が流れている国

Savarivermap.gif


そして、ドナウ川は黒海にまで至っているのだそうです。

mine-map-3.gif

実際にこんな広大な範囲に地雷が流出していくのかどうかはわからないですが、地雷対策センターの関係者が述べたのは、「その可能性がある」ということのようです。

地雷は「兵器としての効力がなかなか落ちない」ものです。
なので、地雷除去作業は時間がかかります。

たとえば、地雷 - Wikipedia には下のような記述があります。


除去方法

地雷の除去方法は未だに効率が悪く、地雷1個の除去に、その地雷の製造費の100倍は費用がかかるといわれている。

旧式の地雷は、長年土中に埋まっていることで金属筐体の腐食や信管/爆薬の劣化といった経年変化による機能喪失が期待できたが、近代的な地雷ではプラスチックの採用を含む兵器としての性能向上によって、意図的に有効期間を短くしない限り何十年経っても機能を保ち続けるという特徴がある。




ボスニアの内戦は 1990年代の「新しい紛争」ですので、上にあるように、

何十年経っても機能を保ち続けるという特徴がある


ものだと思われます。

今から何十年も経った頃・・・。もう誰も 2014年のボスニアの洪水のことなど覚えていないような頃に、そのボスニアから遠く離れたどこかの川辺か何かで、「突然地雷が爆発する」というような悲劇が起きる可能性が生じてしまったかもしれないということになりそうです。


それにしても、どんな洪水もそうでしょうが、ボスニアの洪水も、水の引いた後の光景はまさしく壮絶です。

bosnia-fl-01.jpg


bosnia-fl-02.jpg

AP 通信より。


そして、この1週間ほどの間は、中国の各地で信じられないような豪雨がたびたび発生していて、冒頭に貼りました中国南部の洪水はいまだに継続していると思われます。




毎年のように起きる中国の「カオス的な洪水」の規模と速度が肥大している

現在の中国の洪水は、中国の国家防災委員会によりますと、広東省、湖南省、江西省、福建省、広西省、重慶省、四川省、貴州省などで起きていて、5月26日までに、550万人が被災。

そのうち、約 45万人が避難し、緊急救助を必要としている人の数は 19万人に達していて、さらに、倒壊家屋は2万5千棟以上、農作物への被害の経済的損失も膨大なものとなっている模様。

chinamap2.jpeg

▲ 今回の洪水の被害を受けている大体の地域。


今回の中国の洪水の特徴は、「何日も降り止まない雨」です。

下の台湾のニュースの見出しに「連日豪雨」という文字が見えますが、何日も豪雨が降り続けるのです。

ctaiwan-tbs.jpg

▲ 台湾の CTS テレビより。



中国では、ほんの3日ほど前に、広東省を中心に3日間降り続いた豪雨のために大洪水が発生したばかりで、その2日後からその豪雨の地域がどんどん広がり、現在の緊急事態となっているようです。

guangzhou-rainstorm-top.gif

▲ 2014年5月25日のきたるべ地球の形「中国の広東省で記録的な豪雨で25万人が被災」より。


今回の中国の洪水は、国家自然災害の準最高レベル扱いとされていますけれど、実は「中国の大洪水」。これは 2008年頃から毎年のように「中国の国家的レベルの災害」となっていて、毎年のように大きな洪水が起きています。

しかし、上の方にも書きましたが、今年は例年より明らかに洪水の発生する時期が早く、また、雨量も昨年よりも激しく、そして、洪水に発展する時間が早いです。


そして何より、日本を含めて、北半球の多くでは、本格的な雨のシーズンとなるのはこれからです。

最近の自然の傾向、つまり、気温や雨や干ばつなどが、「地域により対極化していく傾向」を考えますと、

・極端な洪水の国や地域
・極端な干ばつの国や地域


などの「極端化」が昨年までよりさらに激しくなる予感は十分にあります。

いずれにしても、5月の時点で過去 100年間くらいの間で最大の豪雨による洪水が、すでに各所で起きているわけで、他の国や地域を含めて、今後さらに「水による洗礼」に見舞われる場所は拡大する雰囲気はあります。




大洪水の錯覚に見舞われて5年目

全然関係ないことですが、数年前、目を閉じると「洪水の光景ばかり」が目の中に(多分錯覚として)写っていたことがあります。それはあたかも、旧約聖書の『創世記』にある、ノアの洪水のくだり、


洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。



を彷彿とさせるものでした。

それはあくまで私の錯覚であり、幻想に他ならないものなのですが、しかし、その頃・・・今からもう5年以上前になりますか、クレアで「大洪水と向き合うこと」と自分に言い聞かすようなタイトルの記事を書いたことがあります。

その記事の中に、2009年1月のウェブボットのレポートの中のウェブボットの代表者クリフ・ハイのエッセイの言葉を抜粋したことがあります。

くしくも、ニュアンスとしては、冒頭に記しました宗教学者のミルチャ・エリアーデさんと似通うことを書いていましたので、その言葉で今回の記事を締めたいと思います。


「洪水」はわれわれの精神的な「変容」のための重要な条件でもある。「洪水」は浄化の方法でもある。

(ウェブボット 2009年1月24日配信 ALTA1109 パート3 より)



上にも記しましたが、こういう言葉は宗教的だったり、精神学的な意味であり、実際の洪水の災害を「浄化」などという言葉で現すことなどは実際にはできないことを強調しておきたいと思います。

宗教的にも、あるいはスピリチュアル的に「再生」や「浄化」にどんな意味があるにしても、現実の自然災害で起きる死や苦痛は、「死や苦痛の真のメカニズム、あるいは実相」が私たちにわからない限りは、やはり死であり、苦痛であるのだと思います。

その実相を知りたいとは思っています。

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2014年05月22日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





hikaru-hotoke.jpg

▲ 花輪和一さんの『光る佛』という作品より。平安末期の『宇治拾遺物語』にある「柿の木に佛現ずる」という話を描いた場面。花輪さんに描かせると、仏様もこのように「美しげな異形」として世に現れます。



変更作業で1日が終わってしまい、今回は雑談だけで申し訳ありません

なんだかデザインが変わっていることに気づかれた方もいらっしゃるかもしれないですが、最初はこんな全体的な大ごとをおこなうというつもりではなくて、

「最近小さい文字が見づらい」

という非常に情けない理由で、文字の大きさの調整などをしていたのです。

でも、あまりにも大きな字もちょっと妙な感じで、結局いろいろと試して、ほんの少しだけ文字を大きくしたというだけなのですが、なんとなくレイアウトが崩れたかなあと。デザインなどをいじっているうちに、どんどんと「修正の迷い道」に入り込み、今日はほとんど1日それで終わってしまいました。

それと、考えてみれば、管理しているブログがすべて同じ Seesaa ブログというのもデンジャラスな話で、 Seesaa に何かあった場合には、すべて見られなくなってしまうというのも不安げな感じもいたしますので、記事も写真も比較的少ない日記ブログクレアなひとときのほうを、時間をかけてでも別のブログに移転しようと思いまして、そちらの作業も少しずつやっていました。

Seesaa に何かあった時の告知用にもなりますし。

とはいえ、 Seesaa ブログには長くお世話になっていることもあり、書いておきますと、 Seesaa ブログというのは機能とかデザインの自由性が非常に高くて、使い慣れると離れられない本当に素晴らしいブログサービスだと思います。




時間的にはもう無理でも勉強と治癒はしようかなと

クレアのほうは日記とお勉強の過疎系ブログであることは今後も同じですが、タイトルに「高次の世界を目指す試み(の・ようなもの)」とつけたりして、そっち系に走ろうとしているフシが伺えます。

まあしかしですね。

シュタイナーの本を少し読んですぐわかることは、そのような認識を、たとえほんの少しでも意識できるためには「大変な時間がかかること」だということでした。人によっては何年何十年という単位でも足りないしれない。私などは死ぬまで続けても時間が足りないのかもしれません。

そして、「他力本願の部分はない」ということも大事なことであることに気づきます。

助言者からの友人的な助言はともかく、「自分の内部と外部の世界」の関係性を知るためには最終的には本人の努力(あえて「努力」という言葉を使ってみましたが)による意識的覚醒しかないということもわかります。

私などはもう 50代ですし、すでに遅い感じはありますが、ただ、ひとつだけ救いがあるとすれば、私は「自分の理想に沿った理念のもとで生きてくることができた」という意味では、比較的幸せな部分が多かったといえる部分があるということがあります。

その理念の具体的なところは、気分を害される方もあるかしれないですので、曖昧にしておきますけれど、傍から見れば、「単にいい加減な生き方」と言われて当然な生き方ですし、そう言われても怒るどころか、「そう言われることを目指していたので嬉しいです」と言ってしまいかねない部分もあるのですが、ここまでの人生はともかく、これから年齢を重ねて、1日1日と「死」へと近づいていく中で、

「生と死のそれぞれの本当の意味」

をもう少しきちんと知りたく、そして、知るだけでなく、「意識してみたい」、あるいは「体感してみたい」ということがあります。

どれだけ健康に気をつけようと、80歳、90歳、100歳、あるいはもうちょい位までには確実に人は「生」を終えます。

それでまあ・・・もしかすると、薔薇十字的な学問、あるいはそれを書いているシュタイナー的な概念というものを勉強することによって、「自分が死ぬことに対しての恐怖がなくなる」ということも生じるかもしれないですが、それ以上に、

むしろ死を心待ちにする時

ということにまで行き着いたりするのかもしれないですし。

以前、私は「ペアである自分」というような記事を書いたことがありましたが、「自分自身を対の存在として考える」ことはやはり大事なことだということも、最近になり再認識します。

そういえば、シュタイナーは「自分がすべての生命の一部だと考えること」を言っていますが、これは、フレッド・ホイル博士の最晩年の著作『生命はどこからきたか』の最終章の文章などで、その「感覚」のさらに「大きな表現」をみることができます。

過去記事の、

ブッダの安堵: 科学が到達しつつある「宇宙に存在するあまりにもたくさんの他の地球と生命」
 2011年05月25日

に抜粋したことがあります。




フレッド・ホイル著「生命はどこからきたか」 第十五章の最終ページより

紀元前六世紀に、ブッダの世界観はすでにコペルニクス革命以後に入っていた。彼は宇宙が、各々がわれわれの惑星系と似た数十億の ”小さな宇宙” から成り立っていると記している。ブッダの対話形式になっている古い仏教の教典のなかに無限の宇宙について述べられている。

「無数の太陽、無数の月、・・・、無数のジャムブディパス、無数のアパラゴヤナス、無数のウッタラクラス、無数のブッダビデバス」

ジャムブディパスとは当時の北インドの人々が知る限りの人の住んでいる地域を表す単語である。この対話から、ブッダが生命と意識(彼はすべての生命に意識があると考えていた)が宇宙の構造に全体として結びついていて別々にできないものと捉えていたことは充分に明らかである。





この、

生命と意識は宇宙の構造に全体として結びついていて別々にできない


という部分を、当時は「ひとごとのように」読んでいましたが、このお釈迦さまのいう「全体として」には、当然ながら、

自分も含まれている

ということに気づき、「なるへそ」と納得したりするわけでした。

hoyle-chamdra.jpg

▲ 1970年代頃のフレッド・ホイル博士(右)と、長くホイル博士の助手的存在として、パンスペルミア説の研究を現在に至るまで続けているチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士。 Professor Chandra Wickramamsinghe より。


思えば、偶然に手にした本や、偶然に見たテレビなどで、いろいろな人たちが自分の人生の中で、いろいろな示唆を与えてくれたことを思い出します。

いろいろな人たち・・・それは、キリストやお釈迦さまやフレッド・ホイル博士やシュタイナーや埴谷雄高さんやアレニウスやパチプロの田山さんのとか、他にも本当にいろいろな人たちがいますが、まだまだ、そのような人たちのことばを聴いて、「死」というところにまで続く道を歩きたいと思っています。

明日からは普通に更新させていただきます。

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2014年05月19日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





oaxaca-light.jpg

▲ 2014年3月にメキシコのオアハカ州で目撃された光の渦。最初に報じたのは、メキシコではなく、ロシアのテレビ局でした。後で動画も載せます。





時間の経過と共に謎が増えていく中国の落下体

昨日の、

中国の公式メディアで「 UFO 」という単語の露出がさらに増加する中、フェイクとマインドコントロールがインターネット上に満ち渡っていることに気づく穏やかな春の日
 2014年05月18日

では、中国の謎の物体の落下が話題となっていることを書きました。

ob-01.jpg

▲ 落下した物体のうちのひとつ。 techbang より。


そして、同じ日にロシアの人工衛星を載せたロケット「プロトンM」が打ち上げに失敗して、空中分解したということがありましたので、それが落下した可能性が高いと報じられていることを書きました。

ところが・・・。

どうも、違うような感じなのです。

それは以下のそれぞれの点で、ロシアのロケット打ち上げ失敗とは関係ないことが漠然とわかります。


時間

中国の 報道メディア My Drivers によりますと、


・ロケット「プロトンM」がカザフスタンのバイコヌール発射場から打ち上げられたのは、北京時間 5月16日の午前5時42分。発射 540秒後に空中で分解。

・黒竜江省チチハル市で物体が落ちてきたのは北京時間 5月16日午後6時頃。




ロシア側の時間には間違いがないはずですし、チチハル市への落下も下のように物体が落下してくる様子も撮影されていることから、大体この時間あたりだったと思われます。つまり、12時間の時間の開きがある。

ch-ufo-light.jpg

▲ 3つの物体が落下してくる様子。


いくらなんでも、大気圏のすぐ外で空中分解したものが「 12時間もかけて地上に落ちてくる」というのはどうも考えられないです。



距離と高さ

昨日の記事にも載せましたが、ロケットが打ち上げられたバイコヌール発射場から、物体が落下したチチハル市の距離は下ほどあります。

ru-ch-map-03.gif


この距離は正確にはわからないですが、地図に 1000キロメートルの尺度を入れて、目算で考えてみましても、いずれにしても、大変な距離です。

さらに、以下はロシアの声の 5月 16日と 5月 18日のそれぞれの記事からです。


2014年5月16日のロシアの声「プロトンM事故 ロシア最大の通信衛星失われる」より

「プロトンM」は、カザフスタンの国外に落下、犠牲者、そのほか被害の有無に関する情報は届いていない。ロケットは、ロシアのアルタイ地方あるいは太平洋に落下した可能性がある。




2014年5月18日のロシアの声「打ち上げロケット「プロトンM」の打ち上げ 一時停止に」より

プロトンMは、高度160キロまで上昇したところでロケットの第3段「ブリーズM」が何らかの原因によって分解した。破片は大気圏に突入して燃えたという。



ということで、昨日、高度 160キロで分解したことが発表されました。これでは、いくらなんでも数千キロ先のチチハル市まで破片が飛ぶということ事態があり得ないような気がします。

この時間の問題と、距離の問題を考えると、結局、この中国の物体は「謎」というしかない状況となっている感じです。

後述しますが、人工衛星に使われる圧力容器とも違う形に見えます。

ちなみに、この物体の表側の材質は下のような感じです。
模様のように見えるものもありますが、熱で溶けた関係かもしれません。

ch-crash-wall.jpg





過去の空からの落下物

こういう円形の落下物は、過去にもご紹介したことがああります。

2011年12月にアフリカのナミビアで空から落ちてきたもの

object-namibia.jpg

▲ 過去記事「世界中の空から次から次へと「謎の物体」が降ってくる」より。



2012年2月にブラジルで空から落ちてきたもの

object-brazil.jpg

▲ 過去記事「ブラジルで謎の物体が爆発音と共に落下」より。直径は約1メートルで、重さは約 30キロとのことです。


などがあります。

このうち、ナミビアのほうは、NASA の人工衛星に使われる部品の「複合外装圧力容器」 ( COPV )というものである可能性が高いと「2ヶ月後」に発表されました。

COPV というのは下のようなもので、確かに形は似ています。
これは結構、空から落ちてくるもので、それなりに危険な存在ではあります。

copv-03.jpg

▲ 複合外装圧力容器。


ブラジルのほうも、この COPV の可能性もあるのかもしれないですが、当時、専門家も説明できなかったですので、基本的には何か不明です。

これは現地の人が撮影した動画もあります。


ブラジルに落ちた謎の球形の物体 2012年2月




そして、今回の中国のものも結局、現在のところでは何かわからないという状態となっています。

下は台湾のテレビ報道ですが、台湾からも現地に取材者たちがおもむいているようで、現場がなんだかおおごとになっている様子が伝わります。

taiwan-yahoo.jpg

▲ 2014年5月16日の台湾 Yahoo! より。


そして、もうひとつの記事も「謎」系です。





ふたたび現れた光の渦

冒頭に貼りました「光の渦」がメキシコで目撃されたというもので、原因が何かわからないので、「そういうことが起きました」としか説明できないですが、なかなかきれいなものですので、最初に動画を貼っておきます。

メキシコのオアハカ州の「光の渦」 - 2014年3月




上の動画にもありますが、この時、メキシコの気象庁の気象レーダーにも奇妙な「渦」が写っていたことが報じられています。

mexico-rader.jpg


そして、さらには、この「奇妙な渦」は、光の渦が目撃されたオアハカ州では過去にも気象レーダーに記録されているとのこと。

ところで、光の渦といえば、もっとも印象に残っているのは、「ノルウェーの光の渦」ではないでしょうか。

2009年12月にノルウェー北部の上空に出現した光の渦

norway-spiral.jpg

▲ これは、 Google で「ノルウェーの渦」と検索すると、膨大な写真が出てきます。


この原因もはっきりとはしていませんが、同じ日に、ロシア国防省がヨーロッパ圏北部地域で核潜水艦による弾道ミサイルの発射実験をおこなって、その実験が「失敗した」という事実があるため、今では「ミサイル実験の失敗説」が強いですが、確定しているというものでもありません。

それにしても、上の「中国の球体」と、「ノルウェーの光の渦」に共通して出てきたキーワードが、

ロシアの軍事目的の実験の失敗

だというのは、ちょっと面白いような気もしました。


他には、光の渦の現象としては以下のようなものがあるようです。
写真はすべて、ロシアの TB3 が報じていたものからです。

2010年6月5日 オーストラリア

au-spiral.jpg


2011年3月29日 ニュージーランド

nz-spiral.jpg


2011年11月18日 ウクライナ

uk-spiral.jpg



ところで、 2010年のウェブボットにクリフ・ハイが以下のようなことを記しています。


非対称型言語傾向分析報告書「来るべき未来の形」0巻5号
ウェブボット 2010年5月25日配信

「渦巻き状のもの」が空や宇宙に現れるとのデータがある。これは時計回り、ないしは反時計回りの「渦巻き状のもの」で、主に北半球に現れるとある。

「渦巻き状のもの」というキーワードのデータ上のつながりをたどって行くと、「宇宙からの未知のエネルギー」と関係が深いことが分かる。

さらに「渦巻き状のもの」は、「気象」、「高高度ジェット気流のパターン」、「穀物の不作」、「季節外れの天候」、「海の病気」、「大規模な洪水」などのキーワードと密接につながっている。




ちなみに、目撃されたメキシコのオアハカ州という場所は、メキシコの中でも先住民族の数がとても多い場所だそうで、それだけに様々な祭典があります。

その中で有名なものに「死者の日」というものがあります。

死者の日は、メキシコで盛大におこなわれる祭典で、メキシコでは全土で行われますが、特にオアハカの死者の日は有名なもののようです。

そして、これは、 Wikipedia によると遡れば、アステカ文明にまで行き着くもののようです。


メキシコでは2500-3000年前から、祖先のガイコツを身近に飾る習慣があった。また、死と生まれ変わりの象徴として、他者のガイコツもトロフィーの様に扱われていた。

アステカ族には冥府の女神ミクトランシワトルに捧げる祝祭があった。




とのことで、ここに出てくるミクトランシワトルという女神は、「ミクトラン」という冥府(死者の国)の女神なのだそうですが、このミクトランというのは、 Wikipedia によれば、


ミクトランは、アステカ神話において九層目にある最下層の冥府であり、北の果てにある。戦で死んだ者、雷で死んだ者、出産で死んだ女、子供のうちに死んだ者以外は死者は全てこのミクトランへ向かう。



という死者の世界なのだそう。

話が少しそれましたが、このような「渦」。

仮に、ウェブボットのクリフ・ハイが上で言っているように、「渦巻き状のものは宇宙からの未知のエネルギーと関係ある」というのなら、さて、今度はどこにどんな渦巻きが出現してくれるのかなあと思ったり。

あるいはロシアの軍事用実験の失敗待ちという夢のない話となってしまうのですかね。

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2014年05月17日



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serbia-flood-top.gif

▲ 2014年5月16日の英国 BBC より。


セルビアで史上最悪の洪水により非常事態宣言。隣国ボスニアでも過去120年間で最大の降雨量を記録

日本は比較的穏やかな天候が続いています。しかし、他の地域に目を向けると、相変わらず気候は荒れていて、アメリカなんて、5月になってもまだ吹雪のニュースなんてのが出ています。


現在、セルビアとその隣国のボスニア・ヘルツェゴビナで、「過去 120年で最大の豪雨」に見舞われ、セルビアでは、同国の自然災害としては過去最悪と首相が述べたような大きな被害が発生していて、一部地域には非常事態宣言が発令されています。

下の写真は、空撮によるセルビアのシャバツという地域の様子。
大部分が水没していることがおわかりかと思います。

Serbia-floods-03.jpg

in Serbia より。


セルビアの位置

serbia-map1.gif

ZenTech より。


car-3.jpg

▲ 水没している車の数々。セルビアでは各地でこのような規模の洪水となっているようです。 dalje.com より。


セルビアの首相であるアレクサンダル・ブチッチさんは被災地の視察をした後、「セルビア史上最悪の自然災害だ」と語ったことが伝えられています。

5月16日の時点では、死者5名、避難した住民 3,300人。
また、10万世帯が停電しているそうです。

さらに、多くの町で洪水と共に、土砂崩れなどの災害も発生していて、その上、雨だけではなく、強風も吹きあれているようで、かなり厳しい天候となっているようです。


昨年 2013年も壊滅的な洪水が世界中で数多く発生しましたが、今回の報道でも、多くのものに、「カタストロフ的な洪水」という見出しが見られます。

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▲ 2014年5月15日の AFP より。

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2012年から続く「黙示録的な洪水の連続」を振り返る

洪水は 2008年頃から発生の数そのものも増えているのですが、2012年頃からは、規模が「何百年に一度」といったようなものが頻発するようになっています。

2012年 7月には、ロシア南部のクバン地方という場所で、「一昼夜で6ヶ月分の雨が降った」という異常な豪雨によって大規模な洪水が発生しました。

これは、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012年07月13日

というタイトルの過去記事でご紹介したことがあります。

この洪水に関して、モスクワ国立大学の気象学者は、

「同地方では過去100年間こうした集中豪雨はなかった」

と述べています。

また、この同時期の 2012年7月12日頃には、日本の九州でも豪雨による大きな被害があり、これは、死者 30名、損壊家屋は 2000棟以上となる大きな自然災害となり、平成24年7月九州北部豪雨と名付けられました。

そして、2013年になると、世界での洪水の規模はさらに激しくなり、2013年 6月にドイツなどを中心にして起きた大洪水は「 500年に 1度」と表現されたほどのものでした。

german-flood-2013.gif

▲ 2013年6月11日の過去記事「夜光雲の様子がおかしい」と科学者たちが語るその下の地球は未曾有の洪水に覆われより。


上の「史上最悪級」の洪水はヨーロッパの下の範囲を長期間に渡って続きました。

eu-floods-05.jpg


そして、

世界中で止まらない「黙示録的な洪水」の連鎖
 2013年06月20日

では、インド北部(ウッタラカンド州、ヒマチャルプラデシュ州、ウッタルプラデシュ州)で、数百名が亡くなった大洪水が起きたことを記しました。

holly-statue-07.jpg

▲ 洪水時のウッタラーカンド州の聖地リシケシのシヴァ神の巨大な像。2013年6月18日の BBC より。


ちなみに、洪水発生直後は、「死者数百名」となっていましたが、1ヶ月後、AFP は、「インドの洪水でいまだ行方不明となっている 6000名は死亡したとみなされた」という報道をしています。下の記事です。

india-floods-af-01.jpg

▲ 2013年7月16日の地球の記録「インド北部の大洪水は確認された死者580人に対し、行方不明者約6000人を残したまま1ヶ月」。報道は AFP より。


さらに、イギリスでは、2013年の終わりから荒れた天候が収まらず、降り続く雨で長い間、各地で洪水が発生し続けていました。





雨量そのものが年々多くなっている上に、今年はエルニーニョ現象も加わる可能性が高く

以下の記事は、2013年のブログ「地球の記録」の「洪水と干ばつ」カテゴリーから抜粋したものですが、そのタイトルだけでも「雨量の多さ」が尋常ではなくなっていることがおわかりかと思います。

たった2時間のあいだに「1ヶ月分以上の雨量」が降ったカナダ・トロントの猛烈な雨と洪水
 2013年07月10日

四川大震災の被災地を含む中国西部で「過去 50年間で最悪の洪水」により大きな被害が発生
 2013年07月11日

豪雨の連鎖 : 韓国ソウルでも記録的な短時間降雨による洪水が発生
 2013年07月23日

ロシア極東での洪水は過去 120年で最悪の被害に
 2013年08月22日

ルーマニアで「6時間で2ヶ月分の雨量」を記録した猛烈な豪雨による洪水で壊滅的な被害
 2013年09月13日

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▲ 上の中の 2013年7月22日の韓国での豪雨の報道より。あっという間に道路が川となってしまい、多くの車がこのような状態になってしまっていました。


今年も世界の降雨や洪水の状況が同じようになるかどうかはわかりません。

しかし、この「洪水」と「干ばつ」の両極端の状況は世界中で進行していて、さらに、今年は、予定通りだと「エルニーニョ現象」が発生します。

以前から予測されてはいたものですが、日本の気象庁は 5月 12日に正式に発表しました。

下は日経新聞の速報記事からの抜粋です。


夏から秋までエルニーニョ現象が続く可能性 気象庁
日本経済新聞 2014.05.12

気象庁は12日、ペルー沖の太平洋赤道海域で海面水温が高い状態で保たれ、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が夏に発生し、秋にかけて続く可能性が高いと発表した。

エルニーニョが発生すると日本の夏はほぼ全国的に気温が低くなる傾向がある。

直近のエルニーニョは2009年夏から10年春に観測された。09年夏は、北日本で降水量が多かったほか、気温は現在の平年値と比べ0.4度低かった。




もちろん、エルニーニョ現象が、いつも同じような気象の状況を招くというわけではありません。 Wikipedia から、最近のエルニーニョの起きた年の「日本の夏の状況」を記してみます。

「1978年冬 - 1979年夏」などの年数は、エルニーニョが継続した期間です。


エルニーニョ現象が起きた時の日本の気温と天候

・1978年冬 - 1979年夏  日本は冷夏
・1991年春 - 1992年夏  日本は猛暑
・1993年夏 - 1994年冬  日本で大冷夏(日本の稲作はほとんどの地域で不作)
・2002年夏 - 2003年冬  東・東南アジア・欧州で大雨
・2009年夏 - 2009年秋  アジア全土で多雨、西日本で長期的な豪雨
・2012年夏 - 2012年秋  西日本〜北日本の日本海側を中心とした猛暑




となっていて、多くは冷夏となっていますが、1992年と 2012年のエルニーニョの際の夏は「猛暑」となっていますので、エルニーニョ現象が発生するというだけでは、「どのようになるかは、その結果でしかわからない」ということになると思います。

そういえば、私は今でも覚えていますが、21年前の 1993年の時には「全国で米が不足する」という1993年米騒動という事態にまでなりました。

どこのお米屋さんにも「タイ米しかない」というような状態が続いたと記憶しています。

「コメが買えなくなる」なんて、想像したこともない方もいらっしゃるかもしれないですが、あの時も「あっという間に消えた」という感じでした。2011年の震災の時のような災害が起きたわけでもないのに、コメがあっという間に手に入らなくなったのでした。

まあしかし、それらの懸念は先のこと。

太陽活動だとかエルニーニョだとか、あと火山噴火なんかも多くなると、噴煙などで気温の低下などに影響するなどとか、いろいろと懸念材料はありつつも、今のところは日本の春は穏やかなようです。

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2014年05月01日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





early-jesus.gif

▲ 2014年4月30日の英国インディペンデント 'One of the earliest images of Jesus' unearthed in Egyptian tomb より。


エジプトの6世紀の墓から、「最古のイエス像のひとつと思われる壁画」が見つかったということが英国を中心に報道されていました。それが上の写真の壁画なんですが、ちょっと思うところもあったので、その報道をご紹介したい思います。

その前に、またセキュリティの話で申し訳ないんですが、やはり、最近は「関係ないこと」だとは言えない部分が日本でも起きている可能性がありますので、書いておきたいと思います。




日本で増えているゾンビ PC とセキュリティ危機の増加の関係


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▲ 2014年4月30日の東洋経済オンライン「マイクロソフト「IE」の脆弱性に世界震撼」より。


昨日のお知らせの記事に少し書きました、ウインドウズの閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」(以下、 IE )にヤバめの安全性に関する脆弱性の問題が発見されたことについては、予想以上に問題が大きいようで、上の東洋経済オンラインの記事には、


実際にアメリカ金融機関への攻撃も確認される




最善の方法は、IEを使わないこと。しかし、現実問題としてIEでしか正常に動作しないアプリケーションを抱えている企業も多い



などの文字が並びます。

確かにインターネット上のサービスなどで IE でしか動作しないものはわりと多そうです。

しかし、今回のものは、「結構重いセキュリティ問題」だと思いますので、とにかく IE を極力使わないことに尽きると思います。特に企業では。

それでも使い続ける必要がある場合、対策が CNET Japan の「Internet Explorerの脆弱性、日本人ユーザーが対策ソフト公開」という記事に書かれていますが、決して簡単とは言い難い上に、ウインドウズの機能そのものに支障が出る可能性もありますので、やはり IE を使わないのが一番の対策ではないかと思います。


それにしても、最近は急速に「重大なセキュリティ脅威」が増えています。

比較的最近の記事の、

インターネット史上最悪で、かつ破局的なセキュリティ危機が発覚。個人情報からカード番号、バスワードまですべて流出する可能性が内在する欠陥の存在が明らかに
 2014年04月12日

だとか、昨年は、

アメリカ国土安全保障省と日本のセキュリティ機関が同時に出した深刻な PC のセキュリティ警告
 2013年01月13日

という記事で、 Java という、インターネットではきわめてよく使われているプログラムにセキュリティー問題が存在していることを記しました。この時にも、米国土安全保障省が使用を控えるよう警告を出しています。


そして、何より、こういうセキュリティ関係の記事を最近多く書く理由は、日本を含めた多くの人たちのパソコンの一部は、すでに「敵の手に落ちている」と感じるからです。

簡単にいうと、「知らない間にあなたのパソコンが乗っ取られているかもしれない」ということです。

それは、たとえば、最近の、

スパム送信国ワースト12で日本が初のランクイン
 ITmedia エンタープライズ 2014年4月21日

という報道で、2014年1〜3月期の「スパム(悪質な迷惑メール)の送信元になっている送信国ワースト12」で、下のように、日本は、アメリカ、スペイン、ロシア、イタリア、中国、ドイツに続いて7位にランクインしています。

s7-japan.gif


しかし、これは「犯罪者が増えたということではなく、乗っ取られているパソコンが増えた」と考えるほうが妥当なような気がします。

上の記事にも以下のようにあります。


なお、「自分の国がランクインしても、あなたの国の人がスパムを送り続けていると決まったわけではない」とセキュリティ企業の英Sophos社は解説。

スパム配信はマルウェアに感染した「ゾンビPC」によって行われることが多く、サイバー犯罪者は第三者のコンピュータを「ゾンビPC」として遠隔操作し、スパムを配信している。

上位に初めてランクインした日本やフランスでは、「ゾンビPC」が増加している可能性の高いことも示唆している。




ここに出てくる「ゾンビ PC 」というのは、


ウイルスに感染したり、不正侵入者に遠隔操作ソフトを仕掛けられたまま、ユーザがそのことに気付かずに放置されているパソコン。( IT 用語辞典 より)



のことで、そのように「実質乗っ取られているパソコンが日本では増えている」という可能性があること上のグラフは示唆しています。

使っている本人が気づかずに、そのパソコンから「世界中に悪質な迷惑メールが送信され続けている」というようなことが数多く起きているかもしれないというのが現実です。

そして、ゾンビ PC は、さらに多数にウイルスなどを拡散させていくので、映画に出てくるゾンビと同じように、「波状的に増えていく」ということにもなります。

とはいえ、今後はタブレットやスマートフォンが主要なターゲットになりそうです。
というより、すでになっているようです。

android-01.jpg

インターネット・セキュリティ・ナレッジより。


今は技術の進歩が早いですが、「良い方も悪い方も早い」です。
そして、「悪い方が実行速度が早い」という見方もできます。

セキュリティをある程度気にするということは、自分だけの問題ではなく、社会全体とも関連することだと思います。もちろん最も重要なのはご自身のセキュリティのためですので、重大なセキュリティ情報が発信された場合は、気にされるのもよろしいかと思います。

ということで、長くなってしまって、どちらが本題かよくわからない感じとなってしまいましたが、ここから「エジプトの古代のキリスト像」についての記事です。





古代のイエス像はむしろ新鮮で

最近、またイエス・キリストに関しての話題をよく目にしますが、今回のものは、冒頭に貼りましたように、エジプトの6世紀の墓で、「最古のイエス像のひとつ」と考えられる絵画が発見されたというものです。

発掘されたのは、エジプトのオクシリンコスという遺跡で、ここは Wikipedia によりますと、


エジプトで最も重要な遺跡の1つと言われている。20世紀にはオクシリンコスで継続的な発掘調査が行われ、プトレマイオス朝からローマ属州時代のパピルスが大量に見つかっている。

オクシリンコスで見つかった文書の中には、メナンドロスの戯曲、「トマスによる福音書」の断片、初期のキリスト教徒に関する文書などがある。




という遺跡とのこと。

oxyrhynchos_map.gif

▲ オクシリンコスの場所。


今回、発掘された墓の構造はかなり謎に満ちている構造だそうで、発見された「部屋」は頑丈に隠されていて、なんと「 45トンの岩」で隠されていたのだそう。そして、他にも隠されている部屋が存在しているとのこでした。

下は、デイリーメールに掲載されていたもので、その墓から見つかった、その絵を描くための道具(埋葬されていた人のものらしいですが、そのあたりはやや不明)や、他の絵の写真もありました。

tool-egypt.jpg


rar-egypt.jpg

▲ 2014年4月30日の Daily Mail Egypt dig unearths 'early image of Jesus' in a mysterious underground tomb より。下のほうの絵の写真には、「死後の世界への扉?」というようなキャプションがつけられていました。


パーツで見ると、なかなか興味深い壁画でもあります。
ホルスの目(ラーの目)も描かれています。

rar-03.jpg


ホルスの目に関しては、以前、「脳との比較の図」なんかを記した記事もありました。

eye-3.gif

▲ 2013年1月29日の記事「あらゆる手段で「光」を求める生命: フンコロガシの行動、松果体の意味、そして「太陽神の目」の実体」より。


でまあ・・・どうしてこの「最古のイエス像」の報道が気になったかというと、いろいろとあるのですが、たとえば、その穏やかな表情。

old-god.jpg



これを見ていると、どうも、2012年に生まれた方を思い出します。

modern-gods.jpg

▲ 2012年8月27日の記事「2012年にスペインで生まれた「新しいキリスト像」の価値観が瞬く間に世界を席巻」より。



まあ、それはともかくとしても・・・45トンの岩で隠すほどの、つまり「決してこの部屋を開けないでほしい」として作られたものを開けちゃっていいのかなあとも思いますが・・・。

これが「パンドラ的な部屋」ではありませんように。

冒頭のインディペンデントの記事を翻訳しておきたいと思います。




'One of the earliest images of Jesus' unearthed in Egyptian tomb
Independent 2014.04.30


エジプトの墓で「イエス・キリストの最も初期の絵のひとつ」が発掘される


カタロニアの考古学者のチームは古代エジプトの墓に埋蔵されたイエス・キリストの最も初期の絵画の一つを発掘したと確信している。

バルセロナ大学の専門家たちは、司祭のための休憩所として使われていた可能性がある古代エジプトのオクシリンコス遺跡で地下の構造体を発見した。

ここは 45トン以上の重さの岩石で隠されていた部屋で、ここに到達するために、この巨大な岩を移動しなければならなかった。今回見つかった部屋の近くに、別の正体不明の構造体があり、現在調査中だ。

部屋の中に入った際、チームは、壁に描かれた5つから6つの絵画を発見した。初期のキリスト教徒たちがいたコプト時代のものだ。

地下構造も伝えられるコプト時代の絵画であや取られており、そこにあった壁画のひとつが、イエス・キリストの最も初期の表現物である可能性がある。

遠征を率いたバルセロナ大学名誉教授である研究チームのジョセップ・パドロ( Josep Padro )博士は、この絵について、

「短いチュニック(長めの上着)を着用した巻き毛の若い男性が、祝福を与えているかのように手を上げている」と地元紙に語った。

そして、

「私たちは、イエス・キリストの非常に初期の絵と関係することができた」と博士は付け加えた。

チームは現在、絵の周辺に刻まれている碑文の翻訳に取り組んでいる。

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