2010年12月13日



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太陽フレア等による電磁パルス(EMP)に見舞われた際の通信手段



今回ご紹介するのは「 EMPからの防御」についてのページですが、記事の作者の方は、巨大な太陽フレアやコロナ質量放出などにもよる EMP(電磁パルス)発生を確認した後に、 「ファラデーケージ」という遮断物質で囲まれた保護ケースにノートパソコンやスマートフォンを入れて保護することを勧めています。ただ、太陽フレアが発生してから、地球に到達するまでの時間にふれていないので補足しておきます。

大体、フレアなどの太陽面爆発の発生から48時間から72時間で到着します。

時間が一定しないのは規模や速度と共に、実は太陽からの電磁パルスの進行方向は直進しているわけではない(関連記事)ということがあるためだと思われます。いずれにしても、フレアが発生してから2、3日は余裕がありますので、準備はできると思います。

ファラデーケージというのは聞き慣れないと思いますが、「遮断箱」のことです。遮断したいものによって特性は違って、

・静電気を遮断したい → アルミ箔
・電磁パルスを遮断したい → 鉄
・ガンマ線(核戦争やガンマ線バーストなど)を遮断したい → 鉛


のようになります。
ここでは電磁パルスを遮断するための箱のことなので、鉄の箱がいいです。それも厚い鉄の箱。

images-fara.jpeg

▲ 海外には、ファラデーケージの自作方法を書いたサイトがたくさんあります( Homemade faraday cage などで検索すると出ます)。日本でも簡単にできそうなサイトがあったら、そのうち訳してみます。鉄なら割となんでもいいみたいです。鉄製の物置とか。

参考ページとしての日本語の情報なども記事下に記しておきます。
ちなみに、実際どの程度の被害になるのかは「被害を受けてみないとわからない」と思います。想定されたほどの被害にならないこともあるかもしれないし、あるいは、想定したよりひどい被害の場合もあるかもしれません。

ここから記事ですが、太陽フレア以外の電磁波被害の可能性に関しては、記事下に過去記事をリンクしておきました。


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2010年12月10日



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ルイジアナ大学の天文物理学者が、オールト雲からやって来る彗星の軌道を変更させている巨大な物体が太陽系の端に存在する可能性を示唆。2700万年周期で発生する地球の大量絶滅に関与している説も。

darkobject.jpg

naturalplaneより。この図では、物体は木星と同サイズで描かれていますが、今回の本文記事では木星より大きいと記述されています。


(参考資料1) 彗星の姿

2010年11月05日の記事「NASAの探査機ディープインパクトがハートレー彗星に接近遭遇し、彗星の中心核の近影に成功」より、ハートレー彗星の写真。

comet1.jpg


(参考資料2) オールトの雲

Weblio 三省堂大辞林 より。

太陽から半径約一光年(6万天文単位)の球殻状の所にあると考えられる彗星の巣。オールトが1950年代に提唱したもので、特に長周期の彗星がここから供給されて太陽に向かってくるという。


(訳者注) 今回のデイリーメールの記事によって、彗星の正体と役割というものが、なんとなくわかってきたようにも感じます。私が書くとオカルトそのものになるので書きませんが、これだけ推論と計算が進んでいるのなら、次第に明らかになってくるのではないでしょうか。
関連記事として、

「彗星が地球に生命の素材を持ってきた」米国ローレンス・リバモア国立研究所が地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表
(2010年09月12日)

かつてホピは「青い星が天界に現れた時に第五番目の世界が出現する」と語った
(2010年09月12日)

などもお読みいただけると幸いです。

それでは、ここからです。

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2010年11月11日



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そこにあるエネルギーは超新星 100,000に相当するあまりにも膨大な高エネルギー


11月04日に紹介した記事「[フナブクーの正体]銀河系の中心部から強大なガンマ線が噴出している」と関連した記事がニューヨークタイムスにあり、こちらのほうがわかりやすいので、紹介させていただきます。

先日わからなかった、そのエネルギーの規模が書かれてありますが、「超新星爆発10万個に相当する」とのことで・・・。いわゆる「ガンマ線バーストによる大量絶滅」という概念を当てはめると単純に考えると、現在の銀河系中心部にはほとんど生命は存在し得ないだろうし、今後の銀河系の恒星は随時全滅していくのでは?というような懸念もありますが、そういう単純な話とも違いそうです。

それにしても、下の本記事のイラストを見て思ったのは、「銀河系の形の概念そのものが変わってしまったのかも」ということでした。また、今回の発見により、現在の宇宙論の根幹にある「暗黒物質理論」と、もしかすると「ビッグバンの存在そのもの」も考え直す時期に来たのかもしれません。

なお、今回わかりにくい用語が少しあるので、(注1)というような形にして、記事の下にまとめて説明を補足しています。



Bubbles of Energy Are Found in Galaxy
ニューヨーク・タイムス 2010.11.10

エネルギーの泡が銀河系で見つかる

10galaxy-articleLarge.jpg

▲ 新たに発見されたガンマ線の泡は、端から端まで 5万光年、あるいは天の川銀河の直径の約半分の規模に広がる。これはその様子を描いたイラスト(日本語は訳者による)。


銀河系の中心部で何か巨大なことが進行している。
天文学者たちはそれが何であるのかわからないと言う。


NASA フェルミガンマ線宇宙望遠鏡 (注1) からのデータを調査している科学者チームは火曜日(11月9日)に、銀河系の中心部から噴出している2つのエネルギーの泡を発見したと発表した。

11月10日にリリースされた学術雑誌アストロフィジカルジャーナルによると、NASA の調査チームは記者会見を行い、 この泡が、銀河系の両サイドから各方向に 25,000光年の距離で広がっており、これは、超新星 100,000個分にも相当するものだと語ったと記した。

「これは非常に巨大なものだ」と、今回の現象を発見したハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームのダグフィンク・ベイナー氏は言った。

どこからその泡が来ているのかはわかっていない。

ひとつの可能性として、それは銀河の中心部での星の誕生と死から放出されるエネルギーではないかということが考えられるという。もうひとつの可能性としては、ジャバ・ザ・ハット (注2) のように銀河系の中心の近くに住んでいることが知られているブラックホールから吐き出されているというもの。まさしく、ジャバ・ザ・ハットがゲップをするように。

これは明らかに暗黒物質 (注3) ではない。

暗黒物質とは、天文学者たちの意見では、宇宙の4分の1を占めるとしている物質で、それが何かということについては、まだ正体のわかっていないものだ。暗黒物質は、銀河も同じような割合で占拠しているとされる。

今回の調査に参加していなかったプリンストン大学の天体物理学者であるデイビッド・スパーゲル氏は、この泡がこれまで銀河系の中にあったとは信じられないほど巨大であることに驚嘆の声をあげる。

NASA 本部の天体物理学部上級幹部のジョン・モース氏は、「宇宙というのは驚くべきことでいっばいだということを再び示したものかもしれない」と語る。

この発見にもっとも驚いている科学者のひとりが、米国サンタバーバラにあるカブリ理論物理学研究所に在籍していたフィンクベイナー博士だ。今回の発見は、天の川銀河の中心部を激しく動き回っている高エネルギーの粒子による不可解な「もや」の存在を認めたものになるのだという。

この「もや」は、これまでの既知のガンマ線において、その後の余剰エネルギーによるもやとして観測されていたものだ。フィンクベイナー博士と研究チームは、これまで、その「もや」が暗黒物質によってもたらされるものと推測していた。

銀河系の中心はあらゆる種類の高エネルギーの現象が集まる場所で、そこには巨大なブラックホールもある。宇宙論では、そこには暗黒物質も集中していることを示唆する。

理論では、暗黒物質の粒子の衝突によってガンマ線の放出が起きる。しかし、今回の追跡分析によって、その考え方に新しい境界を引く必要が出てきているのかもしれない。

それでも、暗黒物質理論は、一般の理論とし広く認識される必要はあるだろう。

科学者たちも、今回の発見が「銀河の中心付近に暗黒物質が存在していなかった」ということを意味するものではないと言う。しかし、これは難しい問題になったかもしれないとも語る。


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上記注記の説明:

(注1) 「フェルミガンマ線宇宙望遠鏡」は、 NASA のガンマ線観測用の天文衛星。

(注2) 「ジャバ・ザ・ハット」は映画スターウォーズに出てくるキャラクター。初出はオリジナル版では1982年の「ジェダイの復讐」。下の写真でレイア姫(左)に首を絞められているのがジャバ・ザ・ハット。

Unknown.jpeg

(注3) 「暗黒物質」とは天文学上の仮説で、これがないと現在の宇宙論は成り立たないとされています。ただし、ビックバンが「なかった」のなら、暗黒物質にこだわる必要はないと思われます。記事では「宇宙の4分の1」とありますが、Wikipedia によると、

74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%ぐらいしかないことが分かってきている。

とのことで、実は宇宙の 96パーセントは科学的にもまだよくわかっていないというのが現状の宇宙学です。

ちなみに、訳者は個人的には「ビックバンという現象はなかった」と今では考えています(ヒミコという天体宇宙の大規模構造などをご参照下さい)。

天文学者たちが、どうしてそんなにビッグバンにこだわるのかはわからないです。
何か理由があるのでしょうけれど。

ちなみに、「ビッグバン」という名称は、私がこの In Deep でたまに口にする「パンスペルミア説」を最初に提唱した英国カーディフ大学の故フレッド・ホイル博士が生み出した言葉ですが、ホイル博士は他の物理学者との論争で「批判」として口に出した言葉でした。

つまり、宇宙物理学の第一人者であったフレッド・ホイル博士は、最初から最後まで強固に「ビッグバンを否定」し続けました。

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関連記事:

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が土星の周囲にある地球 10 億個分に相当する超巨大なリングを発見 (2010年09月27日)

[宇宙がばらまく生命]米国ローレンス・リバモア国立研究所でも地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表 (2010年09月16日)



  

2010年11月04日



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フェルミガンマ線宇宙望遠鏡は馴染みのなさそうなものですので、最初に Wikiedia の説明から抜粋しておきます。


フェルミガンマ線宇宙望遠鏡

フェルミガンマ線宇宙望遠鏡 (フェルミ望遠鏡) は、ガンマ線観測用の天文衛星である。ガンマ線検出器として大面積望遠鏡 とガンマ線バーストモニターの2つを搭載する。2008年6月11日に、 NASA によって打ち上げられ、2008年8月から運用が開始された。アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スウェーデンの政府機関、研究組織による共同研究である。

ちなみに、ガンマ線の大放出である「ガンマ線バースト」というのは、地球の過去の大量絶滅を含む、惑星単位での大量絶滅に関係するという説があります。しかし、ガンマ線バーストの発生原因は超新星爆発という説等ありますが、確定的な要因はわかっていません(こちらの記事などをご参照下さい)。


もしかすると、今回の NASA の発見で示されたように、ガンマ線は私たちのいる天の川銀河の中心、つまりマヤ族などがフナブ・クーと呼んでいた場所から生産されて銀河に放射され、恒星システム単位での絶滅と再生をつかさどっているのかもしれません。


milkyway_galaxy_uw-madison.jpg


▲ NASA が2009年に発表したチャンドラX線観測衛星の観測データから構成した天の川銀河の全景の画像。今回のNASA の発表によると、この中心部にあるブラックホールからガンマ線が噴出していることがわかったようです。ちなみに、銀河の中心から太陽までの距離は約 26,000光年 〜 35,000光年。


なお、今回のオリジナル記事では、記事の後半はほとんどが今年 6月21日に発生した NASAのガンマ線探査衛星スウィフトのテータが、ガンマ線バーストで破壊されたニュースのことの詳細について書いています。これに関しては以前、翻訳して記事にしておりますので、今回はある程度省略します。下の記事にほぼ同じことが書かれています。




ここからが今回の記事です。







 





Daily Galaxy.com 2010.11.03



NASAのフェルミ望遠鏡が超巨大な、しかし、これまでは見えなかった構造を天の川銀河で発見した


mw-1.jpg


・NASA スピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した天の川銀河の中心部。



米国 NASA は、フェルミガンマ線宇宙望遠鏡によってもたらされた新しい発見を発表する運びとなった。


ガンマ線は、光線の中で最も高いエネルギーを示すものだが、最近示された調査結果には、天の川銀河の中央に、非常に巨大だが、今までは認められていなかった「ガンマ線の泡の集まり」 ( gamma-ray bubble ) の発見が記述されている。


一対の巨大なガンマ線の泡のペアが天の川銀河の中心にあるブラックホールから噴出していることが、フェルミガンマ線宇宙望遠鏡による最新の分布図により明らかとなった。


グラスの形に生成れたガンマ線の泡の源は謎だが、フェルミ望遠鏡の新しい分析では、このガンマ線の放射の長さが、端から端まで約 65,000光年に及ぶび、それは銀河系のディスクの上に向かって伸びていることを示した。


ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームでは、この「泡」は、1000万年ほど前に起きた超新星爆発によるものか、あるいは、10万年ほど前に、 100個程度の恒星(太陽系で太陽にあたる星)が、天の川銀河のブラックホールに引き寄せれたことによって発生した高速の噴出によるものではないかと考えているという。
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2010年10月22日



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(訳者注) ディスクロージャーTVにアップされていた画像に適当な日本語をいれました。これが起きたのは今年1月のことです。私自身、この現象を、当時、リアルタイムで何日も見続けたひとりです。

そのことについては動画の下に注釈しておきます。





(訳者注) これは、今年 2010年の 1月の末頃から発生して、しばらく続いた現象で、まあ・・・私は当時やっていたブログで、偶然これを知って、毎日ずっと NASA の太陽映像をモニターしていました。そして、たくさんの画像を保存し、まあ、実際にはとても楽しんでいたのですが、そこで NASA がおこなったことは、サーバからの画像の削除と修正だったんですね。

たとえば、こんなのが太陽の周囲に写っていました。
私にはその時、「物体の形」に見えました。










何もしなければ、それはたとえば映像の歪みとか、そういう理由でOKだったはずなのに、 NASA はこれが画像に写るたびに修正した。その数は10枚や20枚ではないです。「これが何か」というのはどうでもいいのです。 UFOだろうが、影だろうが、重力の歪みだろうが、でも、 NASA はいつも翌日にはそのリアルタイムの画像をサーバから消して、別の画像をアップしていました。

私の不信はそこから始まりました。

まあ、しかし、私は、米国の大勢が言うようにこれが太陽系外の文明を持った者の巨大な宇宙船だと考えているわけでもないです。


ひっかかっているのは、単純な話なことで、

「 NASA は2010年1月に自分のサーバの画像に修正を加えた」。

という事実です。
それはどうして行う必要があったのか。

たとえば、このブログの 10月09日のこの記事、

土星の衛星ディオネの後ろを通過する直径1000キロ以上の巨大な物体

ここでも、仮にこれが真実なら、 NASA は同じように画像を修正してから、公にアップしています。報道されるのは、「修正後」の写真です。

私は、この太陽の回りを周回する多数のものたちに関して忘れることはないと思います。
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2010年10月20日



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(訳者注) 9月23日の翻訳記事「NASA が発表した「2013年 太陽フレアの脅威」の波紋」の中に、

 > 最後の巨大なフレアは 1859年に発生し、その際には、地球の空の3分の2が赤いオーロラによって血のように真っ赤に染まった。

という部分がありますが、今回の記事はこのことについて書かれていたものをご紹介します。あくまで、1859年にはこういうことが起きたというわけで、ここまで大きな規模の太陽フレアが現在のサイクル24の中で起きるかどうかは、NASA などのいくつかの宇宙観測機関などが可能性は高いとは言っていますが、どうなるかはわかりません。

記事はここからです。



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2010年10月17日



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参考文献 (訳者注)本文の前に置いておきます。

もうひとつのホピの予言より。


最初の、第一の御しるし われわれに伝えられているのはパハンナのごとき白い肌の人たちの到来。この人たちはパハンナのように生きることはなく、自分たちのものでもない大地を取りあげて、敵を稲妻で打ちのめす。

第二の御しるし たくさんの声とともに回転する車輪が訪れるのをわれわれの大地は目撃する。

第三の御しるし 大きくて長い角をつけたバッファローのような奇妙な獣が無数にこの大地にあふれかえる。

第四の御しるし 大地を縦横に走りぬける鉄の蛇たち。

第五の御しるし 巨大な蜘蛛の巣が大地の隅々までを覆い尽くす。

第六の御しるし 描かれた太陽のごとく無数の石の河が縦横に走り巡らされた大地。

第七の御しるし 海の水が黒くかわり、そのことでたくさんの命が失われたとの風の知らせ。

第八の御しるし 一族の者のごとく髪を長く伸ばした多くの若者たちがやってきて部族の国々に加わり、生き方や知恵を学ぶ姿を目撃する。

そして最後の、第九の御しるし 天界の居住施設が大音声とともに落下して地表に激突。青き星が姿を現し、そのあとをおいかけるようにホピの人たちの儀式が止むとき。




ここから本記事です。



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2010年10月09日



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(訳者注) 物理学のこの周辺のことは私はよくわからないですが、このニューヨークタイムズの記事をアップしようと思ったのは、大紀元日本の10/7の記事のこの部分に興味を持ったためです。

現代科学は、宇宙研究において重力理論が基本となっている。しかし重力が存在しないのであれば、銀河系や宇宙構造に対する認識も必然的に誤っていることになる。天文学者は、はるか遠くにある天体の運動を重力理論では説明できないから、限りなく強い重力をもつ「ブラックホール」理論を導入せざるを得ないのかも知れない。事実、「ブラックホールは存在しない」と唱える物理学者もいる。

という下りです。
要するに、仮に重力が存在しなかった場合、現在ある宇宙や地球に関する多くの理論は「何もかも」崩壊するのかもしれません。





A Scientist Takes On Gravity
ニューヨークタイムズ 2010.07.12

重力を引きつけるひとりの科学者

歩くために足を上げる瞬間から始まる毎日の生活を考えてみても、地球に重力が存在しない生活などということを想像することは難しい。

しかし、もし、仮にこの「重力」というものが、単なる宇宙のおまけみたいなものか、あるいは何か他で起きている深いレベルでの現実での効果だったと言われたら、どう思われるだろうか。

これを言うのは、弦理論(ひも理論)の世界的な第一人者であるオランダ・アムステルダム大学の物理学者エリック・ベルリンド博士だ。彼は「重力というのはまったく幻想に過ぎない」という主張を発表し、物理学者や、あるいはその専門家たちの間に大論争を引き起こしている。

13gravity2-articleInline.jpg

・エリック・ベルリンド博士


ベルリンド博士はこの 300年間の科学の理論を真っ向から否定する論文として、最近、新聞に「重力の起源とニュートンの法則」 ( On the Origin of Gravity and the Laws of Newton ) を発表した。そこで博士は、重力というものは、熱力学の法則の単なる結果に過ぎないと主張している。

ベルリンド博士は、科学はこれまで間違った方法で重力を見てきており、そして、そこには何か基本的なものがあると言っている物理学者のうちのひとりだ。これはたとえば、株式市場は個人投資家の集団での行動から作られるとか、あるいは、ゴムの弾性が原子力学から現れたというようなことで、つまり、重力というのはもっと自然的な現象の傾向に過ぎないと博士は言う。

この視点から重力を見ることによって、宇宙に関しての理解についての様々な問題、たとえば、暗黒エネルギーや、宇宙の拡大の速度を上げているように見える一種の反重力、あるいは銀河を理解する上で必要とされる暗黒物質の理解などに光を投げかけるものだと博士は言う。

ベルリンド博士は、誰でも経験する「髪の毛がまっすぐにならなくてセットがうまくいかないこと」を例にあげて説明する。あなたの髪の毛が多湿な環境で縮むのは、真っ直ぐになるよりも縮むほうが多くのオプションを持っているからで、従って、縮んだ髪の毛を真っすぐにするには力を必要とするのだという。

曲がった宇宙とか気味の悪い引力といったようなアイザック・ニュートンの方程式の立場から描かれたものを忘れてみるべきだと博士は主張し、重力は熱力学の法則の副産物に過ぎず、自然の傾向だと言う。

ハーバード大学の弦理論学者であるアンドリュー・ストロミンジャー氏は、「ベルリンド博士の理論を正しいと言う人々もいるし、正しくないという人々もいる。しかし、いずれにしても、この理論は極めて正確な理論なのだ」と言う。

そして、「この主張が様々な議論を引き起こしているということは実に興味深い。これは(重力という)我々がもっとも密接に深く関わった世界についての議論だということが実に面白い」と付け加えた。
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記事自体は news.com.au の報道ですが、文章を読むより、 YouTube に投稿された動画を見たほうが早いです。

私のほうで、簡単な字幕を入れたものがこれです。多分、後ろの黄色いのが土星の衛星タイタンで、手前の右にあるのが土星の衛星ディオネだと思います。ディオネの後ろのほうに注目して下さい。




ディオネの後ろになんかあります。ディオネの直径はこちらによると、1,123キロということなので、そのくらいの大きさのもののようです。いや、その後ろだからそれより大きいということになりますかね。

まあ・・・デカイですね。こういうのはだいぶ慣れましたが、やはり今でも多少驚きます。記事には写真の修整をした人(多分 NASA 関係)のコメントもあり、写真に手を加えたことを認めていますが、公的な理由で釈明しました。

ちなみに、今回のは Sony Vegas とかいうソフトなどなくても、明るさを調整できるフリーソフトがあれば誰にでもできます。試しに、 Mac OSX のプレビュー(Mac OSX のOS標準の画像を見るソフト)で修正しましたら、3つの手順で現れましたので、記事の下に記しておきます。




Conspiracy theorists confident Photoshopped NASA image is a cover-up
news.com.au 2010.10.08


NASA はフォトショップで真実の映像を隠蔽していると確信する陰謀論主義者たち

エイリアンに関しての陰謀論主義者たちは、我々人類が宇宙では孤独ではないという事実を NASA が隠蔽し続けていると確信している。


085499-saturn-039-s-moons.jpg


昨日(2010年10月7日)、 YouTubeに貼られたビデオでは、NASAのカッシーニから撮影された土星の衛星ディオネとタイタンの姿にどうのような写真の修整が加えられているかを説明している。

このビデオの中では、この写真の明るさとコントラストを高くすると、ディオネの後ろに「巨大な物体」があることが示されている。どのように物体が写真作業によって隠されたかが確かにわかるビデオだ。

投稿者の ドミネーターPS3 氏は「これはNASA と政府の隠蔽の証拠だ」と言う。

「そして、これがその最新のものだ。これは誰でもできるからやってみるといいと思う」と言った。

これについて、写真作業のオペレーションと関わりがあった、エミリー・ラクダワラ氏は、フォーラムで陰謀論家たちに写真の変更を認めた上で、それはカッシーニの写真撮影の方法と関係しているとして、彼女は、

「カッシーニは赤と緑と青の3つの色での連続した写真を撮影することによって、カラー写真を作り出しています。今回は、3つのフレームを切り離す時に、ディオネが動いたのです。そのまま単純にカラーを重ね合わせてしまうと、タイタンがディオンのように見えてしまう。それで、私は、ディオネが動いたことによって、カラーの3チャンネルのうちの2つにあった陰がなくなった部分を埋めるために写真を調整したのです」

と説明した。

そして、彼女はさらに Planetary.org 上でさらに作業のプロセスと、その理由を説明したが、懐疑的な人々たちを納得させるにはその理由付けは不十分だったようだ。

投稿者の ドミネーターPS3 氏は、ラクダワラ氏に「説明をありがとう」とお礼を言った。同時に、「しかしながら、やはりそれを画像から取り去るように誰かが命じたという意味で私の懐疑は消えない。とはいえ、(内部の関係者が)そのようないろいろな情報を出してくれたことには感謝している。」

「私自身は、自分の考えを他人に押しつけるつもりはない。みんなはそれぞれに自分の意志で考えてみてほしいと思う。それには、双方の意見があった方がいい」と付け加えた。


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Polar Shift and Earthquakes Today
Modern Survival Blog 2010.10.08

極の移動と最近の地震

polar-shift-inner-outer-core.jpg

強い地震が最近増加しているが、これは、地球内部のコアの外郭と熱いコア内部の回転の副産物ともいえる極の移動現象(ポールシフト)と関連があるのかもしれない。地球のマントルと外殻は、地球の大規模な磁場を作り出している電気伝導融解した鉄の海の上に浮いた状態で存在していると考えられている。これはダイナモ理論等の名称で呼ばれる。

北の磁場の位置が最初に確認されたのは 1831年で、2001年の測定まで定期的におこなわれてきた。

その1831年から2001年の間に、極は驚くべきことに 1,100キロメートル移動している。特に、1970年以降は急速に早く移動しており、毎年10キロだったものが、1970年からは約4倍の毎年40キロずつの移動が確認されている。

polar-shift-pole-position.jpg


なぜ、2001年から極の位置の観測が行われていないのか、その理由は不明だが、観測がおこなわれていないために、現在の極の位置は計算から予測するしかない。

ポールシフトの速度が短期間で4倍にまで上がったということは、観測がおこなわれていない 2001年以降はさらに極の移動スピードがアップしている可能性は十分に考えられる。

今では、過去3億3千万年の間に地球で 400回のポールシフトが起きたことがわかっており、ポールシフトが発生する間の平均的な期間は約 20万年に一度とされる。最後のポールシフトは 78万年前に起きた。つまり、現在は今までの地球での平均期間から考えると、ずいぶん長い間、起きていないということになる。

特定の種類の岩石の分析から得られた物証では、ポールシフトで極の反転が完了するまでには 1000年から最高 8000年かかっていたことを示している。

しかし、同じ分析では、中にはそれよりもはるかに早く極の反転が完了したケースもあった。

plar-shift-field-reversal.jpg
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