2013年09月06日



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「太陽系で最大の火山」が太平洋で発見される




太陽系で最大の火山が日本のお隣に


昨日、米国のヒューストン大学のニュースリリースで、下のような記事を見かけました。

big-vol-01.png

ヒューストン大学のウェブサイト より。

読みますと、地球最大どころか、「太陽系で最大の火山が発見された」ということなんですね。






 

これまで太陽系で発見された中で最大の火山は、火星にある「オリンポス山」というものだとされています。まあ、もちろん未発見のもののほうがはるかに多いはずですけれど、現時点まで確認された火山で、ということになると、その火星の火山が太陽系で最も巨大な火山だったのですが、それより大きなものが見つかったと。

sp6.jpg

▲ これまで太陽系で最大の火山とされていた火星のオリンポス山。山体はエベレストの3倍程度の約27,000メートル。裾野の直径は550キロメートル以上とのことです。


そして、特筆すべきというのか、今回見つかった超巨大火山は場所が日本と比較的近いのです。太平洋にあるシャツキー海台という場所の一部だということで、大ざっぱにいえば、日本とハワイの間あたりのやや日本寄りにあるものだと思います。

シャツキー海台というのは下のあたりにあるもので、これも巨大の超巨大火山の名残といわれているものです。

shatky1.jpg

Science Portal より。


まあ、そんなわけで、「なんかすごいのが見つかったなあ、日本の近くで」と思って、翻訳して終えようとしていた時・・・ふと、Yahoo! のトップニュース見てみましたら、なんとすでにちゃんとした日本語の報道となっていたんですね。

読内容的にはヒューストン大学のニュースリリースとほぼ同じでしたので、それなら私の素人翻訳よりも、報道のリンクを提示したほうがいいかなと思いまして、 AFP の記事を少し短く概要化してご紹介します。




大体の大きさの比較

ところで、この新しく見つかった火山は「タム」と名付けられたのですけれど、その火山の面積は「約31万平方キロメートル」とのこと。でも、数字ではまったくその規模がわかりません。

記事では「英国とアイルランドを合わせた面積に相当する」とあるのですけれど、これでも今ひとつわからないですので、「もう少し丸い国土の国」で探してみますと、ドイツの面積が、

german-357.png

ということで、わりと近いかと思いまして、この「タム」という火山はドイツを丸で囲んだくらいの面積になるのかなと、地図に赤丸で囲んでみました。

german-men.jpg


これはデカイ


噴火したのは1億年以上前と見られるということなんですけれど、こんなのが噴火した時はそれはもう地球全体がムチャクチャになったことでしょうね。


高さとかを含めた比較としては、富士山から火星のオリンポス山まで比較してみます。

まず、富士山とエベレスト山(チョモランマ)の比較。

fujitakasa.jpg

akusyu.shizuoka-c.ed.jp より。


そして、エベレスト山と、火星のオリンポス山の比較。

oly-eve.jpg

Daily Galaxy より。


これらよりさらに大きな火山だということになるようです。

というわけで、AFP の記事より。






太平洋海底に超巨大火山を発見、太陽系で最大級
AFP 2013.09.06

地球上で最大で、太陽系で最大の火山にも匹敵する超巨大火山を発見したとの論文が英科学誌ネイチャージオサイエンスで発表された。

論文によると、タム山塊と呼ばれるこの火山は、太平洋の海底にある台地、シャツキー海台の一部で、日本の東方約 1600キロに位置している。タム山塊は、約 1億 4400万年前の噴火で吹き出した溶岩が盾状に固まった単一の巨大な丸いドームから成っている。

面積は約 31万平方キロで、英国とアイルランドを合わせた面積に相当する。海底から頂上までの高さは約 3500メートルに達する。

研究チームは論文の中で「タム山塊は、世界で知られている中で最大の単一の中央火山だ」と報告している。

面積では「太陽系内で最大の火山とみなされている火星のオリンポス山とほぼ同じ」だが「オリンポス山は標高が 2万メートル以上なので巨人のように見えるが、体積は(タム山塊と比べ)約 25%大きいだけだ」という。

海洋測量士らはこれまで、タム山塊を複数の火山から成る広大な火山系だと考えていた。この種の火山系は、世界中に十数個ほど存在する。

研究チームは、海底掘削プロジェクトで採取されたデータと、深部地震探査装置で得られた海底地図を組み合わせ、タム山塊の全体像の解明を試みた。

その結果、タム山塊が超巨大な単一の火山であることが分かり、他の太陽系惑星にある超巨大火山と同類の火山が地球上にも存在することが示唆されたという。

「地球にある超巨大火山は、海の下という良い隠れ場所があるために、理解がほとんど進んでいない」と論文は指摘している。 AFP の電子メール取材に応じたセーガー氏は、タム山塊が活火山である可能性は低いとみられると述べた。

「タム山塊は百万〜数百万年という(地質学的にみて)短期間で形成され、それ以来活動を停止していると、われわれは考えている」

また、世界中に十数個ほど存在する広大な海台の中には、モンスター級の巨大火山が他にも潜んでいるかもしれないとセーガー氏は考えている。

「ソロモン諸島の東方、太平洋の赤道近くにある世界最大のオントンジャワ海台は、タムよりずっと大きく、フランスくらいの大きさがある」という。


シヤツキー海台だとか、オントンジャワ海台だとか、耳慣れない名前がたくさんでてくると思いますが、これらは、すべて「地球の7つの超巨大火山」とされているものです。

参考までに、過去記事の「7つの超巨大火山」について載せておきます。





7つの超巨大火山
7つの超巨大火山より。

1.イタリアのセージア渓谷

場所:イタリア・アルプス
最後の大噴火:約2億8000万年前
噴火の規模 :セントヘレンズ山の大噴火のおよそ1000倍

リンク:内部のねじれた超巨大火山、イタリア(ナショナルジオグラフィック)


2.米国イエローストーン

場所:米国
最後の大噴火:64万年前
噴火の規模 :セントヘレンズ山の大噴火のおよそ1000倍
噴火によって:噴火山灰は上空約3万メートルにまで達し、噴出物は西部一帯を覆い、南はメキシコ湾にまで達した

リンク:特集 超巨大火山 イエローストーン (ナショナルジオグラフィック)


3.薩摩硫黄島

場所:日本・鹿児島県
最後の大噴火:約7300年前
噴火の規模 :雲仙普賢岳の1回の火砕流噴の数十万倍
噴火によって:到達範囲は、半径100キロにも及び、鹿児島県では、屋久島、種子島、大隅半島では鹿屋市、薩摩半島では鹿児島市くらいまでを瞬時に埋め立て、焼きつくした。

リンク:薩摩硫黄島。巨大噴火に埋もれていた幻の縄文文化


4.インドネシア・トバ火山

場所:インドネシア・スマトラ島
最後の大噴火:約7万4000年前
噴火の規模 :セントヘレンズ山の大噴火のおよそ3000倍
噴火によって:地球の気温が5℃低下したと言われる。当時の人類の大半が死滅したという説もある(トバ・カタストロフ理論)。

リンク:スマトラ:スーパー噴火の現実味


5.ニュージーランド北島のカルデラ群(タウポ)

場所:ニュージーランド・北島
最後の大噴火:西暦150年頃
噴火の規模 :不明
噴火によって:不明

リンク:「スーパーボルケーノ 超巨大噴火の脅威」より抜粋(日経サイエンス)


6.シャツキー海台

場所:日本の太平洋側
最後の大噴火:不明
噴火の規模 :不明
噴火によって:不明

リンク:茨城大学地質情報活用プロジェクトのブログ


7.オントンジャワ海台

場所:ソロモン諸島
最後の大噴火:1億2000万年前という予測
噴火の規模 :不明
噴火によって:不明

リンク:プルームテクトニクス






以上です。


ところで関係ないですけれど、前回、

「銀河からの宇宙線が直接地球の天候を変化させている」 : デンマーク工科大学での実験で確定しつつある宇宙線と雲の関係
 2013年09月05日

という記事で、雲のことについて書いたりしていたのですけけれど、最近、「雲と火山の絡み」でとても気に入った写真を見ました。

下の写真です。

mayon-1.jpg


フィリピンのマヨン山という火山らしいんですけれど、なんかこう、雲が火山とたわむれているみたいな感じで、いろいろな雲が山頂に覆い被さったり周囲をまわったりしているように見える、とてもいい感じの写真だなあと見ていました。

もともとはオカルト系のサイトにあったもので、左上のほうに UFO が飛んでいるらしいんですが、それはどうでもいいです。この写真の非常に大きなサイズのものはこちらにあります。


いずれにしても、今回の「タム」という火山みたいなものが再び活動し始めた場合は、それは「地球は根本的に環境が変わる時」だとは思います。未来的なことはともかく、過去にはあったということは事実のようです。

こんなのが「破局噴火」を起こしたら、日本列島あたりすべて消えちゃうのじゃないでしょうかね。



  

2013年09月05日



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sun-cosmicray-earth.png

▲ 太陽活動の地球への宇宙線の量への影響について描いた図。Unexpected Cosmic Ray Magic Found In Cloud Formation より。






 


現在の異常な気象と密接に関係する「雲」が宇宙からのコントロールで作られている可能性がさらに高まる


今回の記事は、2年前の以下の記事の続きとなるものです。

宇宙線が雲を生成に関係していることを証明しようとするデンマークでの実験
 2011年05月14日

その記事の翻訳部分から抜粋しますと、下のような記事でした。


宇宙線が雲を生成している証拠が発見される

宇宙線が水の雫を形成するために大気中でどのように刺激を与えていたかということについて、デンマークの物理学者たちが霧箱へ粒子線を発射する実験によりひとつの示唆を示した。

この実験により、太陽が宇宙線の流れに干渉することによって、地球の表面に届く宇宙線の強弱を太陽が変えており、それによって地球の天候が変化していることが証明されたと研究者たちは述べている。

今回、デンマーク国立宇宙研究所の研究員ヘンリク・スヴェンスマルク氏は、太陽活動と宇宙線の流れには関係があるとする仮説を発表した。



というものでした。

そして今回、実験がさらに進んで、「宇宙線が雲の生成を助けている」という実験結果について、上と同じヘンリク・スヴェンスマルクという科学者がほぼ確実という形で語ったものです。

この「宇宙線が雲の形成に関係している」という説に関しては、 欧州原子核研究機構( CERN )の CLOUD 実験というものでもおこなっていて、そのことも「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明という記事で取り上げたことがあります。


cloud-kirkby.jpg

▲ 欧州原子核研究機構の CLOUD は、非常に大がかりな実験。これは装置の内部。 Live Science より。



この「宇宙線が雲を形成している」という理論がなぜ魅力的なのかということに関しては、地球の天候が、宇宙からの直接的なコントロール下にあるということのひとつの証となる可能性があるからです。

edogawa.jpg

▲ ゲリラ豪雨。2012年9月1日の東京を襲うゲリラ豪雨より。このようなものを含む、あらゆる雲の生成に宇宙線が関与している可能性が以前よりさらに高くなっています。





地球の天候が変化しているということは「宇宙からの作用も変化した」といえるのではないかと


最近は、世界や日本の気候や天候に関しての記事が多いですが、特に多く取り上げているのは「豪雨」や「洪水」、あるいは逆の「干ばつ」などですが、どれもが雨と関係していることで、そして、雨を作り出すのは雲です。


その雲がどうして作られるのか。


これが気象に関しての現在までの最大の謎でした。

その中のひとつの仮説である「宇宙線が雲を作っている」という理論は、スベンスマルク効果と呼ばれていて、今回の記事にも出てくるヘンリク・スベンスマルク博士の名前に由来するものです。

そして、宇宙空間から飛来する宇宙線が地球の雲の形成を誘起しているという説に対しての懐疑的意見も非常に多いです。

「宇宙線が地球に何か作用している」という説を嫌う人は案外多くいるようにも感じます。宇宙線に地球に作用をおよぼすようなエネルギーはないということなのかもしれません。


しかし、私はほぼ真逆の考えを持っていて、地球、あるいは人間の心身の状態に至るまで、私たちの生活のかなり多くの部分が宇宙線の作用を受けていると考えています。「何もかも通り抜けていく高エネルギー粒子」というのは宇宙線くらいしか存在しないわけで、私の主張というよりは「想い」のひとつでありますけれど、宇宙線はまさに偉大であり、過去記事の、

2012年8月は人類による宇宙線の発見から100年目
 2012年08月04日

で抜粋しました、東京大学にある宇宙線研究所サイトの「宇宙線について」というページにかつてあった下の記述そのものに思うのです。


宇宙線を調べると何が分かるのか

宇宙線を調べるのは、そこに物質に働く力の根源や宇宙の成り立ちについての情報がたくさん隠されているからです。前文部大臣の有馬朗人先生は、当研究所の神岡グループに次の言葉を贈ってくださいました。

「宇宙線は天啓である」

この言葉が宇宙線の本質を示しています。宇宙線とはまさに天からの啓示であり、そこには物質の根源のミクロの問題から宇宙のマクロの問題までの情報が詰まっているのです。



専門の研究者をして「宇宙線とはまさに天からの啓示であり」と言わせしめるほど科学者たちを惹きつける存在ではあるのだと思います。

ちなみに、上の記述は現在の東大宇宙線研究所のページには見当たりません。


ところで、今回の記事には、宇宙線の発生源について、「恒星の爆発で誕生してやってきた宇宙線」というような記述がありますが、実際には宇宙線がどこからやってきているのか、その全貌はほとんどわかっていないはずです。

宇宙からやって来るものは放射線などを含めて発生源がわかっていないものが多いです。

たとえば、宇宙の現象で知られている中で最も光度の明るい「ガンマ線バースト」という現象がありますが、それなども、観測と調査が進めば進むほど、発生源として不明な部分が増えてきたというようなこともありました。

下の図は、過去記事「ガンマ線バーストの発生源の3分の1は完全に不明」に載せた NASA が 2011年に発表したグラフです。

fermi-g3.jpg


宇宙線にしても、どこから発生しているのか・・・というより、あるいは「どこからでも発生しているかもしれない」という考え方もあります。何しろ太陽からも、あるいは地球の内部からも宇宙線(ニュートリノなど)が放出されているわけですから。

というわけで、今回の翻訳記事をご紹介します。





"Milky Way's Cosmic Rays Have Direct Impact on Earth's Weather & Climate"
Daily Galaxy 2013.09.04


「天の川の宇宙線は、地球の天気と気候に直接影響を与える」


sky-2.jpg


デンマーク工科大学のヘンリク・スヴェンスマルク( Henrik Svensmark )教授は、長年の実験から魅力的な新しい説を発表した。

それは、私たちの天の川銀河からやって来る宇宙線が、直接、地球の天気や気候に関与していることを示すという理論だ。

スヴェンスマルク教授はこのように言う。


「電離放射線が、雲の生成に関係する小さな分子クラスター(複数の分子が集合した状態のこと)を形成するための補助となっていることが私たちの実験によって示されました」。

「この説に対して批判的な意見としては、分子クラスターは雲の生成に影響を与えるために十分な大きさにまで成長しないという主張がありました。しかし、私たちが現在おこなっている研究である SKY2 実験では、そのひとつの部分を形成したわけで、彼らの主張とは矛盾するのです」。

「私たちは地球の大気上で起こる予期しなかった化学的事象の詳細についての結論を出したいと思います。それは、恒星の爆発から生じて地球まで遠い旅をしてきた宇宙線の最期についてです」。


cosmicray-cloud-007.png

▲ 提供:デンマーク工科大学。


この理論によれば、大気中の分子の小さなクラスターは、低高度の雲を作るために集まる雲凝結核(くもぎょうけつかく)として機能するために十分な大きさに成長するという。

この SKY2 実験によれば、クラスターの成長は非常に活発で、大気中の宇宙線におけるガンマ線である電離線を提供する。そして、これが宇宙線による化学の魔法として機能するというわけだ。

デンマークの物理学者たちは、さかのぼること 1996年に、宇宙からの高エネルギー粒子である宇宙線が雲の生成に重要な関与をしていることを示唆していた。

それ以来、コペンハーゲンをはじめとして様々な場所でおこなわれた実験は、宇宙線が実際に小さなクラスターを生成することが実証された。しかし「宇宙線が雲を生成している」というこの仮説は化学理論の数値シミュレーションからは成立しないものだと指摘され続けていた。

しかし、幸運にもこの「宇宙線が雲を生成している」という化学理論は SKY2 実験のような実験において何度も試されることになった。しかし、一連の実験では、新しいクラスターが雲の生成のために有力であるほど十分に成長させることについては失敗するというシミュレーションでの予測通りの結果となってしまった。

ところが、電離線を用いた他の一連の実験では非常に異なる結果が得られ、クラスターが雲の生成に重要な関与を示していることが確認された。

私たちの頭上の空気中で起こっている反応はごく普通の分子を含む。そして、たとえば、太陽からの紫外線は、硫酸を作るオゾンと水蒸気と反応して二酸化硫黄をつくる。

雲の形成に関係するクラスターは、主に硫酸および水の分子で構成され、それらは他の分子を用いて成長する。

大気化学者は、クラスターがその日の結合量の上限に達したときには成長を停止することを想定しており、その一部は天候に関連するほど十分な大きさに成長する可能性がある。

現在のところ、SKY2 実験では、イオン化した内部の空気を保つ自然の宇宙線やガンマ線ではそのような成長の停止は発生してしない。この結果は、クラスターが成長を維持するためには、成長維持のために必要な分子を供給する別の化学プロセスが存在していることを示唆している。




  

2013年06月29日



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popocatepetl-volcano.jpg

▲ スーパームーンを背景に噴火するメキシコのポポカテペトル山。6月23日。






 


もうひとつの現実があるような夢を毎晩見ていたスーパームーンの前後

先週の数日間は、異常なほどハッキリとした夢を毎晩見続けていまして、スーパームーンとは関係ないんでしょうけれど、でも何となく、「やっぱり少しは関係あるのかなあ」と考えてしまうほど、毎晩毎晩、現実がもうひとつあるかのような夢を見続けていました。

スーパームーンとは、月が地球にいつもより近づくので大きく明るく見えるということらしいんですが、スーパームーン - コトバンクには下の記載があります。


(スーパームーンの時には)地震が起こるなどの災禍が訪れるという風説がある。しかし、そのような事実の裏付けはなく、力学的には潮位の干満の差がわずかに大きくなる程度に過ぎないと考えられている。



と書かれていますけれど、ここにある、


> 力学的には潮位の干満の差がわずかに大きくなる


というのを以前は見落としていました。これ自体がすごい。たとえどんなわずかな差であっても、地球の「海」の質量を考えてみると、月がものすごいパワフルな影響を地球に与えていることがわかります。

潮位の干満に影響するようなエネルギーが、こう・・・寝ている私たちの脳や体にもジワジワ影響して・・・というようなこともあり得るかもなあと思ったり思わなかったり(どっちだよ)。


それにしても、夢もあまりにもその様相がリアルだと、「やはりあれはどこか他に存在する現実の別の世界だよなあ」と思わざるを得ない部分があります。脳の中で作り出される架空というように考えることのほうが無理がありそうで。

以前、米国の理論物理学、ミチオ・カク博士の「夢とデジャヴ」についてのことを翻訳した、

「デジャヴ(既視感)はパラレルワールドの存在と関係がある可能性」に言及した米国のミチオ・カク博士
 2013年01月04日

という記事の途中の余談めいた部分で、


夢のすごいところは、「既視感(経験したことのある感覚)と未視感(経験したことのない感覚)が同居している」ところに、さらに自分の実際の世界の中には存在していないものも出てくる、というところにあります。

過去も未来も架空もゴチャゴチャになっていて、ないものまで登場するのに「しかもまるで本当のように感じる」という「夢」というものを私たちは見る。



と書きましたけれど、先日まで見ていたものにはその要素がすべて入っている上に、あまりにもリアルで、改めて「夢」というものについて考えたりしていた最近でした。




メキシコ富士

ところで、今回の記事の一番上に載せました写真は、メキシコのポポカテペトル山という山で、現在噴火中の山です。写真はスーパームーンのほうのことで載せたので、どんな山か知らなかったのですので調べてみましたら、この山、「メキシコの富士」と言われているんですね。

下は Wikipedia からの抜粋です。


このポポカテペトル山は成層火山であり、見た目が富士山にそっくりなため、日系人や日本人にはメキシコ富士と呼ばれることもある。この他、この山の付近はメキシコ国内有数の未確認飛行物体が多数目撃される地帯として、UFO研究家などに広く知られている。



これを読んで、「ああ、あの山か」と思い出しました。

昨年、やたらと UFO とされる物体が噴火中に火口の中に突っ込んでいく様子が撮影され、メキシコではテレビでも報道されていたので覚えています。

下の動画はその時のものからの抜粋です。




科学者なども登場していろいろと可能性を論じたりしていましたが、結局、何であるかはわからなかったようで(そりゃそうでしょうけれど)、その後もこの火山の噴火口に突入する物体は何度か記録されています。


・・・と、ここまで全然タイトルと関係してないことでしたね。
ここからタイトルの話に少し入ります。

そんなに大した話ではないのですが。





太陽への巨大な訪問者のあった後には何が起きる?


昨年の記事になりますが、

「太陽騒動」から3年目の 2012年に再び太陽の周囲に集まる「巨大物体」たちを前に無視もできずに呆然と見つめる私
 2012年12月18日


という記事に、 2012年 5月 2日に NASA の太陽観測衛星 SOHO が撮影した写真を載せたことがあります。

下の写真です。


2012年 5月 2日の太陽観測衛星の画像




何かこう、太陽の横に丸いものが見えるのですが、太陽との比較で見ると、木星くらいか、それよりも大きいようなサイズといえそうなものです。



そして、下の写真は 10日ほど前の、やはり NASA の SOHO の写真です。


2013年 6月 17日の太陽観測衛星の画像

sun_obj-2013-06.jpg


私自身でも、Helioviewer などで確認しましたが、もう少し解像度のいいもので確かめてみると、下のように、大きな物体だけではなく、太陽の下側に何となくいろいろと小さな丸いものも写っているということに気づきます。

sun-obj-2013-06-17-02.jpg

▲ SOHO の COR-1カメラより。



昨年のものと似ている感じもしますけれど、この大きな丸いものは、サイズ的に考えてもあまりにも巨大なもので、何であるかを想像するのは難しいですが、私はふと、「太陽の横の巨大なものといえば・・・」と、米国ハーバード大学の資料庫にある「1921年に科学者たちが太陽の横に見たものに関しての文書」を思い出しました。





92年前に天文学者たちが見たもの

その資料は The SAO/NASA Astrophysics Data System という天文に関しての膨大な資料があるハーバード大学のデータシステムサイトの中にあります。

これについては、上にリンクしました過去記事「太陽騒動から3年目」の記事の中で翻訳していますので、再掲しておきます。


Observations of an Unidentified Object seen near the sun on Sunday, August 7, 1921

1921年8月7日に、太陽の近くで観測された正体の物体


1921-87.jpg


1921年8月7日の夕暮れの時に、非常に興味深い現象が起きた。

その時、その光景を目撃したのは、米国プリンストン天文台の所長であるヘンリー・ノリス・ラッセル氏と、そして、米軍のエディー・リッケンバッカー大尉、リード・チャンバー大佐ら数人だった。

彼らはキャンベル天文台のキャンベル氏の自宅から天体を観測していた。

その時、西側の高い上空に非常に濃い色の「雲」が現れた。そして、浅くて薄い層の雲の一群が地平線に隣接した。ふたつの雲はくっきりと現れていた。

そしてそのすぐに、太陽の低い位置が地平線に沈もうとしたのだが、そこにはモヤのような煙のような光を帯びた雲があった。それから、太陽は興味深い幾何学的な連続のような形をしながら地平線に沈もうとしていた。

太陽は地平線に沈んでいった。
しかし、その太陽の横に「何かある」のである。

チャンバー大佐は、周囲にこのように尋ねた。

「太陽の左にあるあの星は何という星ですか?」

リッケンバッカー大尉はしばらくの間、太陽の横にある星を見たが、「コメントできません。わからないのです」と述べるだけだった。

プリンストン天文台所長のラッセル氏は、それが水星ではないかと考えたが、調べてると、水星ではないことがわかった。

その後、ラッセル所長は、ハーバード大学の天文台のベイリー教授に手紙を書き、教授の考えを聞いた。ベイリー教授の意見は金星ではないかということだったが、しかし、ベイリー教授のもとには、同じ日に別の人物から「不審な天体を見た」という問い合わせがあった。

この2カ所のそれぞれの天体を見た位置と、目撃した時間から計算すると、その不審な天体は信じられない猛スピードで移動したことが判明し、結果的にそれが何であるかはわからなかった。



というものです。


この 1921年の時の目撃例は、観測した人たちが当時の天文学の専門家たちだったということもあり、このような正式な資料として残されているもののようです。この 1921年のものも、先日の SOHO で撮影されたものも、正体がわかることもないかもしれないですが、その正体よりも、

「太陽の横にデカイものが見えた後に地球ではどんなことが起きていたんだろう」

と、急に、あまり関係のなさそうな関係性に興味がいくのでした。

太陽活動(太陽の黒点数)と社会活動には明らかな関係性があることは今までもたまに書いていましたが、「太陽の横にデカイものがあることと地球のことが関係あるのか」というと、まあ、ないと思います。しかし、何だか考えてみたくなったりしたんですね。


まあ今の社会・・・私自身はあまり快く思うことができない今の地球の人間社会の行く末も知りたいというか。

そういうこともあって、何となく気になりました。

太陽の横に高速で移動する物体が観測された 1921年8月7日から、翌年1922年にどんなことが起きていたのか 1921年 - Wikipedia1922年 - Wikipedia から見てみました。もちろん、いろんなことが起きていたわけですけれど、目についたのは下のいくつかの項目でした。


・1921年11月4日 - 原敬首相が東京駅で暗殺される
・1921年11月25日 - 皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が摂政に就任
・1922年4月3日 - ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出
・1922年10月31日 - ベニート・ムッソリーニが首相に就任
・1922年11月1日 - トルコ革命
・1922年11月26日 - ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発見
・1922年12月30日 - ソビエト連邦成立




その後の数十年の世界を予感させるようなことが「始まった頃」というような感じがいたします。

ツタンカーメンの墓に関しては、ちょうど最近、ファラオの陵墓から出土された像が動いたというようなことを記事にしたこともあり、載せました。

死者の世界の王「オシリス神」の像が動き始めた年に浮かび上がる「洪水の概念」
 2013年06月25日

という記事です。



まあ、これからの地球・・・。

観念的なことは置いておいても、社会の激変というものは確かに起きつつある予兆はあって、経済も戦争に関することも他の様々なことについていろいろなところで言われていることですが、しかし、一方で、「社会や経済に関しての人の予測は当たらないものだ」という事実も 2008年以来実感していることでもあり、何ともいえない部分もあります。

そういえば、アメリカで「トレンド予測家」という肩書きで比較的有名人であるジェラルド・セレンテという人がいます。

この人は昨年、「2013年の金融崩壊は大恐慌より深刻なものになるだろう」というようなことを、様々なところで述べていましたが、つい先日、彼は最新のトレンド予測を自身のリサーチ会社のサイトで述べていました。やはりいつもと同じように悲観的なことを語っています。

経済の問題(あるいは崩壊)と共に「戦争」がキーワードになる時代だと予測しているようです。

gc.jpg

USA Watchdog より。


それでも、未来がどうなるのかは、結局、時間や時代が進んでみないとわからないことだとも思います。それが良い方向であろうと、悪い方向であろうと、少なくとも私たちは「未来」へとは向かっているわけですし、一応、「進んでいる」ことだけは確かなようですので。


最近、冒頭に書いた「夢疲れ」のせいもあるのか、更新がやや滞りがちでしたが、書いておきたいことはいろいろとあります。




  

2013年06月11日



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yakou.jpg

▲ 6月8日にスコットランドのエアシャー( Ayrshire )から撮影された夜光雲。Spaceweather より。今年は夜光雲の出現の時期が異常に早いようです。






 

超高高度の青く光る雲「夜光雲」がその高度も出現時期も以前と違ってきている


昨年の6月に、

謎の「光る雲」がどんどん高度を落としてきている
 2012年06月26日

という記事で「夜光雲(やこううん)」というものについて書かせていただいたことがあります。

この夜光雲というものは、 Wikipedia の説明をお借りすれば、


夜光雲

中間圏にできる特殊な雲で、日の出前や日没後に観測される気象現象である。通常の雲が地上〜10km付近にできるのに対し、夜光雲は地上約75〜85 kmの中間圏界面付近にできる。高度の高い位置に発生するため、太陽が地平線付近にあるとき下から日が当たり、青白く輝いて見える。



というものです。

clouds-3.jpg


上の黄色の枠で囲んだあたりが「中間層」といわれる高層大気圏で、夜光雲はこのあたりにできる雲とのことですが、このあたりはもう「ほとんど宇宙空間」なんですね。


下の写真は、過去記事に載せた写真ですが、「地球上空 30キロから地球を撮影した光景」です。



▲ 過去記事「手作りオモチャで宇宙から地球を撮影した親子の記録」より。

定義上はともかく、感覚的には高さ 30キロでも十分に宇宙空間のようなものですので、高度 75キロとなると、もっとさらに上の位置で、そういうところにできる特殊な雲です。


昨年の記事では、その夜光雲が


・以前に比べて頻繁に発生しており、かつ広範囲で発生している。

・高度が下がってきている。

・輝きが増してきている。


ということをご紹介したのですが、先日の NASA のサイエンス・ニュースでは、それに加えて、「今年は出現時期が異常に早い」ということが書かれていました。

その記事を翻訳してご紹介しようかとも思ったのですが、読みますと、要するに「太陽活動と関係ありそうだけれど、理由はよくわからない」ということで、あとは、夜光雲の一般的な説明となっていましたので、リンクを示すに留めておきたいと思います。

nasa-yako.jpg

▲ NASA サイエンス・ニュース「Noctilucent Clouds Get an Early Start」より。


しかし、逆にこの NASA の理由を曖昧にした書き方が、何となく異常な感じを読み手に与えたのか、様々なブログなどで、「夜光雲の動きに異常があらわれる」というようなタイトルで紹介されていました。


太陽活動と夜光雲の関係ということを上に書きましたけれど、その関係は決してわかっているわけではないですし、そもそも、 Wikipedia の「夜光雲の発生のメカニズム」を読みますと、


夜光雲は古くから知られている現象であるが、近年の二酸化炭素やメタンの増加により、対流圏の気温が上昇し、それに伴い、中間圏の気温が低下したために発生しやすくなったとも考えられている。また、スペースシャトルからの排気に含まれる水蒸気が、一部の夜光雲の発生に関連しているとの学説もある。



のように書かれていて、「〜と考えられている」とか「〜との学説もある」という表現にあるように、今でもわからないことのほうが多い現象のようです。



この夜光雲とは関係があることではないですが、先日の記事、

「穏やかな地獄の夏」へ向かう気配の中で : 噴出する様々な異常気象の原因
 2013年06月08日

で取り上げました、現在ヨーロッパで起きています「過去 500年で最大の洪水」は、今もなお続いています。そのことにふれておきます。

cfl.jpg

▲ チェコの Volny より。






自然災害が人間、そして宇宙と繋がっているのなら現在の状況は?


最近は、何だか自然災害の関係の記事ばかりが続いているような気もしますけれど、しかし、過去記事「ロシア宇宙主義チジェフスキー博士の言葉でわかりかけてきたニルヴァーナの「3つのALL」の意味」などを含めて何度か記している概念ですが、


・地球上の生命現象は宇宙の物理的な現象とつながっている。



そして、


・ひとつひとつの人間の細胞は宇宙の情報に反応しており、大宇宙はこの情報を細胞のひとつひとつに浸透させている。



というような概念がロシア宇宙主義という昔の学問にあり、正しいかどうかはともかく、私自身はとても好きな概念で、そういう意味でも、現在、世界各地で止まることのない「自然災害の連続」は何を現しているのかということは考えるに値することのような気もします。


洪水被害がひどいのは、ドイツ、チェコ、ハンガリー、そしてポーランドなどのようですが、今朝のユーロニュースで、それらを地図と共にわかりやすくまとめていましたので、ご紹介したいと思います。

ちなみに、ハンガリーでは激しい雨ばかりではなく、雹(ひょう)を伴う雪嵐まで降っています。

hun-hail-01.jpg

▲ ハンガリーの HIR 24 より。


それでは、ここからユーロニュースの今朝の報道です。

記事には地図が出ていますが、国名が出ている国が現在、洪水被害を受けている国と考えていいようです。

flmap.png

そして、これらの国の中を部分的に、あるいは全域を流れる大河川のドナウ川やエルベ川といった川の水位が過去最高にまで上がっているということです。





No let up as ‘record floods’ sweep Germany and Poland
euronews 2013.06.10


「記録的な洪水」はその勢力が収まることなく、ドイツとポーランドを襲う


record-floods.jpg


欧州の洪水は、 6月 10日にドイツ北東にあるフィッチベックでダムが決壊した後もさらに拡大し続け、被害を増大させている。

エルベ川(チェコ北部およびドイツ東部を流れる国際河川)の水位は、通常の 5メートルを大きく上回り、 7メートル 48センチにまで上昇した。エルベ川周辺のマクデブルクからは 23,000人の住民が避難した。

市内のボランティアの人々は、重要な変電所を保持するために厳しい作業を続けている。

ドイツのメルケル首相は、6月10日、洪水に見舞われたウィッテンベルゲ市などを訪れた。そして、首相は、洪水に対処する人々、あるいはボランティアで働いている人々を激励した。



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▲ ドナウ川の洪水で浸水した家。ハンガリーの首都ブダペストから 20キロの場所にあるセンテンドレ市はドナウ川の過去最大の水位によって多くの家々が被害を受けた。 6月10日。


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▲ ブダペストのドナウ川沿いにある観覧船のチケット売り場。ほぼ完全に水没している。 6月10日。


この洪水での被害額の推定は現時点で数十億ユーロ(数千億円)に上るだろうことが確実視されている。

ポーランドでは 6月9日の嵐によって3時間の間に1平方メートルあたり 30リットルという驚異的な豪雨に見舞われ、ワルシャワの機能は麻痺した。

予測では、ポーランド全体ではさらに雨が続くと見られている。





ここまでです。

この記事にはないですが、人的被害もかなり出ていて、6月11日現在で二十名以上の方が亡くなっています。

そして、国と地域によりますが、上のいくつかの国ではまだしばらく大雨が続くという予測が出されています。


そして、北半球では、日本を含む多くの国々がこれから「雨の本番」の季節を迎えます。




  

2013年06月05日



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oregon-auroras-2013-06-01.jpg

▲ 太陽風の影響で、ふだんはオーロラが観測されることのない多くの地域でオーロラが観測されました。上の写真は 6月 1日に米国オレゴン州のクレーターレイク国立公園から撮影された写真。 Space weather より。

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クレーターレイク国立公園は地図の上の位置にあり、このあたりの緯度になると、ここまであざやかなオーロラはそう見える場所ではないです。撮影者によると、「突然、この光景が現れた」ということで、オーロラというのはそういう出現の仕方もするもののようです。







 


「 100年に 1度」の形容から「 500年に 1度」の形容に


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▲ ドイツの各地を襲った激しい洪水の様子を伝える記事。 CBC より。
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数日ボーッとしている間に、世界では(ある意味では「相変わらず」という言い方もできるかもしれないですが)自然災害が続いています。その特徴として「両極端」というような表現ができるかと思います。

壊滅的な洪水に襲われている中央ヨーロッパ」という記事にありますが、現在、ドイツ、オーストリア、チェコなどを中心としたヨーロッパ各地で前例のない洪水に見舞われています。

チェコでは政府による非常事態宣言。

ドイツでは、「 500年に 1度の洪水」というような表現の報道がされています。 500年に 1度などの表現にまでなると「比較の基準があるのだろうか」という疑問も湧きますが、むしろ、「記録では前例にない」という表現のほうが正しい感じがします。

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▲ チェコでは政府により非常事態宣言が発令。 ロイター より。




インドの熱波。そして、ロシアの夏の雪

その一方で、インドではこの季節としては前代未聞の猛暑に見舞われており、5月末までに 500名以上が暑さのために亡くなっています。

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▲ 熱波を伝えるニュース。この見出しにある数字はアンドラ・プラデーシュ州という場所での死者数で、インド全体では 500名以上に上り、現在も継続しています。


そして、「熱波」の報道がある一方で、ロシアのシベリアでは「夏の雪」に住民たちが驚愕しています。

kero-juna-02.jpg

「完全に異常」とロシアメディアが報道するシベリア地方の「夏の雪」より。


シベリアとはいっても、雪が降ったケメロヴォの6月の平均最高気温は 23度以上あります。東京の6月の平均最高気温が 25度ですから、6月の気候としては比較的同じような感じの場所です。


上のすべてにおいて、このあたりまでになりますと、「異常気象」という言葉を使っても差し支えないのではないのでしょうか。





日本の今年の水は・・・

先月の終わりの、

観測史上3番目に早い関東の梅雨入りの今年は「 I Have a Dream 」から50年目
 2013年05月29日

という記事では、私の住む関東では、史上3番目に早い梅雨入りをしたことを書いたのですが、どうもその後があやしい


雨が全然降らないのです。


メディアでも「梅雨入り後の雨量、記録的な少なさに」というような報道がされていますが、実は今年は、その前から記録的に雨が少ないのです。

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FNN より。


この報道には下のような記述があります。


5月の西日本と東日本の降水量は記録的に少なく、特に、西日本の降水量は、平年の 39%となった。それに、今回の空梅雨が、水不足に追い打ちをかけている。利根川水系の下久保ダムは、梅雨時にもかかわらず、貯水率が 52.7%しかない。

東京の水がめ、利根川水系の全体での貯水率は、現在 70%で、一見、十分なようにも見えるが、これは平年値の 89%よりも、 2割近く少ない。この貯水率は、東京でも取水制限するに至った平成 6年渇水の時よりも、 6月としては少ない量。

すでに島根県の尾原ダムは、貯水率が 17.1%にまで下がり、放流調整を行っているほか、埼玉県の合角ダムは取水制限を行っている。



そして、どうも今後もしばらく雨の予測はないようで、単なる空梅雨というより、今後の状況によっては、かなり深刻な水不足になる可能性が存在している雰囲気が漂います。

とはいっても、突然の豪雨などに見舞われたりするというのも最近の気候であり、ほんの少し先の予測さえできなくなっているわけですけれど、今のままだと、今年の夏までに「水の問題」が起きる可能性はありそうです。




いろいろと荒れている原因を考えている時に


タイトルに「六芒星」とか「惑星の直列」とかの単語を記していますけれど、ここまで何だか全然関係ない感じになっていました。これはどういうことかいいますと、頭の中では次のような感じになっていたわけです。


・上のような最近の自然災害とか、人心の荒れ方を考えていた。

・思えば、私自身もなんだかウツだ。

・これには何か原因らしきものが何かあるんじゃないだろうか。



というようなことを考えたりしていて、いろいろと見ている時に

7月22日から太陽系の惑星や星座が、直列や、あるいは六芒星を描く

というようなことが書かれてあるらしい英語の記事を見たんです。「らしい」というのは、内容が全然わからないんですよ。

下のようなことが雑然と書かれているのですけれど、占星術的な知識のない私にはよくわからないのです。

22-june.png


なので、解説できないのですが、リンクしておきます。英語のページです。

Star of David - The Cosmic Countdown (六芒星 - 宇宙のカウントダウン)





六芒星の意味

六芒星というのは文字通り六角の星のことですが、いくつかの国の国旗等のマークでつかわれている以外では、中世神秘学などで非常に多用されています。


水星の真実: 探査機メッセンジャーの撮影で水星の「何か」がわかるかもしれない
 2012年03月24日


という記事では、 1785年に発行された「薔薇十字の秘密のシンボル」という古書の中での「水星の役割」について書いていますが、惑星同士の関係を示すマークとして六芒星が非常に多く使われます。

mercury-003.jpg


たとえば、同じ書の中にある下のようなイラストでは、多分エライと思われる感じの人などは、「天使らしき人々にはさまれながら六芒星の中心」にいます。




最近、太陽系のそれぞれ惑星の状態がどうなっているのか、あまり NASA などからのニュースリリースが多くなく、よくわからないのですが、仮にそのような「惑星の直列だとか、六芒星の形を作る」ことに何らかの意味があるとするならば、 7月22日から8月にかけては、混乱を伴う変化の「始まり」になる、ということを上の英語のサイトでは言いたいようなのですが、今ひとつわかりません。

現時点では、「混乱の始め」にいることは実感できますが、これがさらに激しくなっていくというようなことになるのかどうか。


ちょっと長くなりましたので、この「混乱」と「変化」についてはまた書きたいと思います。

また、過去記事には、六芒星と共に「五芒星」(五角形の星)と関連する記事もたくさんありますので、思い出してみたいと思います。



  

2013年05月27日



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先日の記事、

なんとなく地球を無視し続ける太陽
 2013年05月23日

に、「5月26日に水星と金星と木星が大きな三角形を作る」ということについて書きました。その時の各地の様子がスペースウェザーなどにアップされていますが、下のような写真を見ると、「確かに見事な三角形だなあ」という感じで、きれいと言っていいものかどうかはともかく、印象的な光景であります。

triangle_0526.jpg

▲ ポーランドのシュビンという町から撮影された夕暮れの様子。5月26日。 Space Weather






 



膨大な過去記事を前に呆然としながら考えること


私は記事を書く際、自分の過去記事そのものを参考にすることが多いのですが、最近は「あの記事はどれだったかなあ」と探す時に、自分でも探し出すのに時間がかかったりいたします。

記憶と共に、左上にあるキーワード検索を自分でも使うのですが、以前はもっと簡単に探し出せたりしたのですけれど、最近はなかなか辿り着かなかったりします。

その理由なんですが、気づくと In Deep でこれまで書いた記事の数が、総計で 1800を大きく越えていたのでありました。記憶だけで管理できる数を越えてきていたのでした。

最近は、数年前の記事を読み直したりすることもあるのですが、昔の記事は現在の私とかなり違う考え方だったり、あるいは不本意な記事、または書いた内容そのものを忘れているような記事もあり、ブログの過去記事を管理しきれていない現状に気づきます。


今の私の考え方は、この2、3年の間で急速に変化してきたという感じがあります(いい方向か、悪い方向かは私にもわかりませんけれど)。特に 2011年の震災後からしばらく過ぎた頃から、私の「この世」に対しての考え方は次第に固まってきて、それ以来は現在まであまり変わらない考え方でいると自分では思っています。

しかし、いずれにしても、「過去記事を管理できていない」というのは、あまり良くないなあと思っています。


それと共にこの Seesaa ブログはとても使いやすいブログですけれど、やはり無料ブログということもあり、何らかの際に過去記事に影響があった時のバックアップなどの問題もあります。最近は太陽活動(磁気嵐など)や EMP (リンク)などの懸念や、あるいはサイバー関係の出来事も多く、インターネット環境がいつまでも安定しているとは言い難い部分もあります。


まあ、そんなわけで、理由は上のように様々ですけれど、最近は、ブログの移転(新しい記事からに関して)も考えています。

その一方では、In Deep やクレアも含めて、過去記事で重要なものをちゃんと探し出したり、関係したニュースリンクなどをわかりやすく整理したいとも思っていますが、いずれにしても自分で書いたものを管理するという基本的なことを疎かにしていましたので、そのあたりの作業をおこなおうと思っています。

具体的にはまだはっきりしませんけれど、今後ともよろしくお願いします。


そして私は世の中そのものは今後急速に進むように感じています。




2015年までの世界

今年、あるいは来年にかけてはいろいろな方向で自然も社会も動くのでは、という気配は多くの方々が感じていらっしゃることではないでしょうか。

自然現象。
気候。
宇宙の様子。

あるいは社会的なことを考えみても、最近、成立したことを知った「共通番号制度法案」などは、朝日新聞の、

共通番号法が成立 個人情報93項目、政府が一元管理
 朝日新聞 2013.05.25

のタイトルにある通り、なんと「 93項目の個人情報」をすべて政府に管理されるという、もしかすると世界でも類例のなさそうな管理法令ですが、こういうものも現実に登場し始めようとしています。


「このまま押しつぶされてしまうのではないか」という不安は私などにもあります。


いろいろと書いているのも、そういう不安への対処のひとつという意味もあるのかもしれません。


子どもがいるせいで、自由に動けないのが現状ですが、許されるのなら、山の中にでも逃げこんで、自給自足で暮らしたいというような気持ちなども含めて、確かにいろいろとあります。

しかし、そういうことをするには、現実的で具体的な理由と方法論がないと実行できないですし、そして、そういうことに詳しい人からの意見などもないと実現は不可能で、そういう意味でも、今後、書くだけでなく、何らかの方法で、(私を介さなくてもできる)人々の意見の交流の部分ができることも考えたいです。

ところで、この「山の中へ逃げ込んで云々」ということに関しては、数年前のウェブボットに「ボックス・ライフ」や「飛び地の文明」という概念が出ていて、今度機会があればご紹介したいと思います。あくまで、ウェブボットの主催者の「希望」や「理念」の記述でしかないとは思いますが、今でも私はそのクリフ・ハイという人の書いた「自給自足のハイテクノロジー文明」を夢見ることがあります。



さて、というようなことで、私ごとで長く書いてしまいました。



今回は、ふと最近の出来事で思い出したことを書いてしめたいと思います。




わけのわからん虫たちの時代


先日、

昆虫アルマゲドンの渦中のアメリカ : 南東部では前代未聞のシロアリの大群に見舞われる
 2013年05月25日

という記事を書きました。

タイトルの通りの「ニューオーリンズなど米国の南部がシロアリに占領された」という報道なんですけれど、「今年は虫のニュースが多いなあ」と思います。

3月にはエジプトやイスラエルでのイナゴ(バッタ)の大群の報道がありました。

聖書に記載されているユダヤ教の祭の直前にイスラエルへ向かった3000万のイナゴの大群
 2013年03月05日



▲ 上記の記事より米国タイムの記事。


他にもいろいろとあります。

虫の関係ですので、写真は載せないですが、たとえば、ロシアのモスクワでも得体の知れない虫が大量に発生している報道があります。

奇妙な虫にモスクワが侵略されている
 2013年05月22日


モスクワの中心部そして北西部の歩道で、死んだあるいは瀕死の虫が多数見つかっている。これらは、5月後半モスクワで繁殖した大型の蚊に似た黒い虫で、大量発生した時同様、大量に死んでいる。




「地球上での共生の崩壊」 : 動物のエサになる人間。そして世界の町々は昆虫に占領されて
 2013年05月12日

という記事では、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで前代未聞といえる「ハエ」の大発生が起きていることを書きました。

昨年は北海道・小樽でも何だかわからない虫が大発生していました(記事)。




こういう「得体の知れない虫の大発生の報道の数々」を見ていると、ふと、日月神示の中にある「わけの判らん虫」というフレーズを思い出します。 Wikipedia その他などからの抜粋です。


日月神示 第12巻・夜明けの巻より

天の異変気付と申してあろが 冬の次が春とは限らんと申してあろが。夏雪降ることもあるのざぞ。人民の邪気が凝りて、天にも地にも、わけの判らん虫わくぞ。

訳の判らん病ひどくなって来るのざから、書かしてある御神名分けて取らせよ。
旧九月八日までに何もかも始末しておけよ。心引かれる事 残しておくと、詰らん事で詰らん事になるぞ。もう待たれんことにギリギリになってゐる事判るであろがな。



あくまで日月神示によるとですが、こういうことが続く頃というのは、世の中は「もう待たれんことにギリギリになっている」のだということのようです。

あるいは、この「わけの判らん虫」というフレーズの後にある「夏に雪降る」というほうの現象。

これも現在、欧州の一部やアメリカでは起きていて(まだ夏じゃないですけれど)、例年なら春の行楽シーズンの場所などでも、雪のために観光客たちが戻っていく姿などが報道されています。

下の報道は冬の報道ではなく、つい最近のものです。

winter-europe-2013.jpg

ユーロニュースより、5月24日のフランスの光景。


そして、あくまでも私感ですが、「これらの異変が規模を拡大させていっている」という雰囲気を感じたりするのです。


これらがいわゆるパーフェクトストームと呼ばれるような「人類の環境の大転換」へとつながっていくのかどうかは私にはわからないですが、でも、生きている限りは、地球に住む私たちはその世界の様相を見ていくことになります。


これまで In Deep で取り上げてきたような出来事が今後の出来事と今後かつながるのかどうかということも気になることです。そんなこともあり、過去記事の管理も含めて今後どのようにしていくか、6月までには決められればいいなと思います。



  

2013年04月27日



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そして、観測可能な宇宙では 30秒に1度の割合で超新星爆発が起き続けている

betelgeuse-next.jpg

▲ ふたつの高温の斑点が発見されたベテルギウスの最新画像。 Daily Galaxy より。






 

ベテルギウスが見せ始めている「何らかの新しい動き」の結末は?


2年くらい前に、ベテルギウスという巨大な恒星が超新星爆発という現象を起こすのではないかという学説に対して、「ベテルギウスが爆発した場合、地球から太陽が2つ見えるような状態になるのではないか」というようなことが海外の記事で人気となっていて、この In Deep でもご紹介したことがあります。

ペアの太陽 - 「2012年ベテルギウス超新星爆発の予測」に関しての大騒動
 2011年01月22日

下のは想像図ですが、「このように見えるのではないか」というものを作成したイメージです。





今回は、そのベテルギウスで巨大な高温の領域が確認されたという報道が、海外の科学系サイトで一斉に報じられていましたので、翻訳してご紹介します。



ベテルギウスの概要

ところで、ベテルギウスだとか超新星爆発だとか、耳にされたことのない方には何が何やらわからないということもあるでしょうし(2年前に上の記事を書いた時の私もどちらの言葉も知りませんでした)、どちらも Wikipedia から冒頭部分などを抜粋しておきます。

ちなみに、どちらも「仮説」と「推測」であるということはハッキリと認識されてくださったほうがよろしいと思います。今回の翻訳記事にも出てきますが、現在の地球の天文科学は、巨大な星のメカニズムも超新星爆発というものの概念も実際にはわからないことばかりです。


ベテルギウス

ベテルギウスは、地球周辺で近い将来(今日〜100万年後)にII型超新星爆発を起こすであろう赤色超巨星の一つに挙げられている。

2009年時点のベテルギウスは、15年前の測定時と比べると15%も小さくなっており、しかも加速的に収縮しているらしいことがわかった。ベテルギウスは超新星爆発がいつ起きてもおかしくない赤色超巨星であるが、最近の観測結果の変化が、近い将来の超新星爆発の前兆現象を捉えているのかどうかは定かではない。





超新星(爆発)

超新星は、大質量の恒星が、その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象である。

現在、超新星爆発は我々が住んでいる銀河系の中で、100年から200年に一度の割合で発生していると言われている。また、平均すると1つの銀河で40年に1回程度の割合で発生すると考えられている。



さて、そのベテルギウスの大きさですが、数値を並べてもよくわからないと思いますので、下の比較図が感覚的にわかりやすい気がします。




ゴマ粒(太陽)と大玉スイカ(ベテルギウス)くらいの大きさの差があります。


そして、すごいのは、今回の「高温の領域」というのが、ベテルギウスの目に見える表面部分の5倍以上の大気の面積にわたっているということです。

下の図は、ベテルギウスの最新画像に、ベテルギウスの周囲の軌道を入れたものですが、太陽系「的」な感じで考えていただければいいかとも思います。色が薄くなれはなるほど高温の領域となっています。

相当な範囲での高温域がベテルギウスの周辺に形成されているようです。

bet-002.jpg


なんだか、これを見ると、私などの素人などは「これって爆発の始まりなんじゃないの?」という感じさえもするのですが、観測継続中ということです。


ところで、上の Wikipedia の「超新星」の中に、


現在、超新星爆発は我々が住んでいる銀河系の中で、100年から200年に一度の割合で発生していると言われている。



という部分がありますが、NASAゴダード宇宙飛行センターのリチャード・ムショツキー博士という人の言葉がデイリーギャラクシーに出ていて、現在、観測できる銀河は 1000億あるので、そこから計算すると、


「観測可能な宇宙で 30秒に1度の割合で超新星爆発が起きている」(リチャード博士)


とのことだそうです。

そんなわけで、宇宙ではごく普通のことのようですので、あまりイベント視せずに、仮に太陽が「ふたつ」見えたら、その光景を楽しめばいいのかなと最近は思います。

以前は、超新星爆発によるガンマ線バーストという現象により、地球上の生命が絶滅するのではないかとも言われていましたが、しかし考えれば、ガンマ線バーストなんかは地球は日常的に受けているわけで、逆の言い方をすれば、「地球上は常に自然の放射線だらけ」です。


なので、そんなものでいかなる地球の生物も絶滅なんてしません。


もちろん、そもそも超新星爆発という理論自体が、現代宇宙モデル、つまりビッグバン理論を根にしているものですので、私自身は宇宙のいろいろな場所で観測されている大爆発が超新星爆発という理論で説明できるものかどうかは疑念を持ってはいます。

しかし、そこにふれると話がこじれることですので、ここでは「超新星爆発」ということで、統一した言葉を使っています。

このあたりの私の最近の、現代の科学に対して「消えた希望」についてを、最近の記事の、


地球の歴史の中での「最低の理念の科学」の現代でも、それと関係なく人類の進化は起きると考えることについて
 2013年04月22日


などにも書いていて、私自身は今の世の中の「人類と宇宙の関係の価値観」が好転することはないようにも思っていますが、それが必ずしも悪いことだとも思いません。

そういう文明もまた「長い地球の歴史の中ではアリ」なのかなとも思います。

負の遺産」というものは歴史の中で必要なものだと私は思います。今がそれです。たしえば、ほんの数十年の短い歴史の中にも「学習すべき負の遺産」はあるわけで、もう少し長い単位での現在の 2000年単位での文明を「まとめて負の遺産」とする私の考えは確かにネガティブですけれど、この文明はあとの人の役にたつかもしれない。

「あのようになってはいけない」と。



まあ、それはともかく、地球上には長い歴史の中で、数々の文明がこれまであって、そして、永遠に残っている文明はひとつもありません。ここにオカルトの話を入れれば、超古代の文明などを含めても、やはり残っていません。

文明はいつかは必ず消えるもののようです。
それだけにいろいろあっていいのかなと。


というわけで、あまり無駄話が長くならないうちに、ここから翻訳に移ります。
なお、記事にありますが、ベテルギウスは肉眼でも見える星だそう。





Mysterious Hot Spots Observed In A Cool Red Supergiant Betelgeuse
Ideas, Inventions And Innovations 2013.04.24

赤色超巨星ベテルギウスに謎の高温のスポットが観測される


ベテルギウスの最新の画像

bet-001.jpg


天文学者たちが地球に最も近い赤色超巨星のひとつであるベテルギウスの外側の大気の新しい写真を発表した。

英国のマンチェスター大学にあるジョドレルバンク天文台の e-MERLIN 電波望遠鏡によって撮影されたその新しい写真では、ベテルギウスの大気に驚くほどの高温のガスの領域があることが示されている。

ベテルギウスは非常に明るい恒星で、オリオン座の斜め上の赤い星として、肉眼で簡単に見ることができる。

そのベテルギウスは、私たちの太陽よりも何千倍もの大きさを持つ超巨大な恒星であるが、約 650光年の距離の中で、それは空に小さなドットとして示される。



ジョドレルバンク天文台のロヴェル望遠鏡( Lovell Telescope )と肉眼で見えるベテルギウス

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英国王立天文学会が発行するマンスリー・ノーティス・オブ・ザ・ロイヤル・アストロノミカル・ソサイエティ( Monthly Notices of the Royal Astronomical Society )によると、今回 e-MERLIN 電波望遠鏡がとらえたベテルギウスの新しい画像で、この謎の高温の領域はベテルギウスの表面の大きさよりも5倍の範囲まで拡大しており、2つの高温領域(ホットスポット)と、外側の冷たいガスの弧の様子が明らかとなった。

ホットスポットは、ベテルギウスの約半分程度で分離しており、観測では 4,000〜 5,000ケルビン程度の温度を持っており、これはベテルギウスの電離層表面の温度(約 1,200ケルビン)よりもはるかに高く、また、観測できる表面の温度( 3,600ケルビン)よりも高い。

冷たいガスの弧は星から約 74億キロ離れて位置している。 この距離は、太陽系で例えれば、太陽から最も遠い冥王星と太陽の距離程度だ。冷たいガスの弧は約 150ケルビンの温度と質量を有すると推定される。



(訳者注) ケルビンという単位はわかりにくいですので、この世のいろいろなもののケルビン単位での温度の比較の表を貼っておきます。

kelvin.jpg


上の表では、今回のベテルギウスの高温の領域の温度は、太陽光よりやや低いくらいのもののようです。




観測チームのリーダーであるマンチェスター大学のアニータ・リチャーズ( Anita Richards )博士によると、この高温の領域が存在する理由は今のところよくわからないという。

博士は以下のように述べた。

「ひとつの可能性として、ベテルギウスのような脈動変光星(膨張と収縮を繰り返すことにより明るさが変化する星)では、その外側の層での対流によって引き起こされる衝撃波が、圧縮ガスを過熱しているのではないかということも考えられます。他にも理由は考えられますが、現時点では明確な理由は不明です」。

ベテルギウスのような超巨星についてのことは、宇宙の星間物質や、宇宙の物質のサイクルの解明において重要な役割にもかかわらず、超巨星のメカニズムはあまり解明されていない。

ここで紹介するもののような大質量の星の周辺領域の高解像度での観測による詳細な研究は、超巨星の理解の向上に不可欠なものだ。

リチャーズ博士は以下のように付け加えた。

「ベテルギウスは次の世代の星の生成の時代に入っているとみられます。そして、3年ごとに地球の質量に相当する風(磁気の流れ)を生成しています。これらを解明することは恒星天文学の大きな課題のひとつです」。

「そして、今回の写真は、星の中心から高温領域までを示した初めての画像となります。ベテルギウスの電波やマイクロ波の観測を継続することは、そこに豊富に含まれている構成要素が次の恒星の生成のビルディングブロックとしてどのように働くかを知ることになります。そして、ベテルギウスが超新星爆発を起こす前までに、それまでの期間がどのくらいなのかを推測することに役立つ可能性があるかもしれません」。






  

2013年03月26日



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もしかすると「太陽系全体で一斉にポールシフトが始まる」のではないかと思ったりする 2013年の春


satrurn_polar_2013.jpg

▲ こちらは土星の「極点」で渦を起こしている部分をハイライトした画像。北極、南極共に渦を巻いています。しかも、超巨大で、この渦巻きのサイズは、下の写真の通り、中心部だけでも「地球2個分」くらいです。

earth-size-012.png

その大きさがおわかりかと思います。







 


太陽系の観測できる範囲のほぼすべての惑星で異変が確認され


今回は、翻訳記事の内容そのものが面白いですので、無駄なことを書かずに早めに本記事に入ります。ただし、関係すること(太陽系の惑星の極の渦)に関しては少し書いておいた方がいいと思いますので、そのことについては記しておきたいと思います。

昨日の、

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1)
 2013年03月24日

というのはシリーズとして書きたいと思っていますが、毎日続けて書くタイプのものでもないですので、書きたい時に続きを書ければとは考えています。



さて、今回はタイトル通り、金星での渦巻きについてなのですが、この渦巻きも不思議なものなのですが、「金星という惑星自体が不思議」ということも今回の記事で知りました。

たとえば、

・金星では大気層の回転と金星そのもの自転の回転速度に差がある
・その差は 60倍もある


というのが金星の特徴や、そして、今回の渦の、


・毎日形を変える
・全体のサイズは地球のヨーロッパ全土くらい
・複数の渦巻きの中心点はバラバラな方向に移動するのに渦の全体は崩壊しない


などもとても不思議に思います。

その理由と、それがどのようにして始まったのかには、天文学者たちによると、

「まったくわからない」

とのこと。

なお、他の惑星の渦については下のような感じです。




太陽系の惑星の極点の渦

土星の極の渦

dose-rotation.jpg

▲ アストロアーツ「土星の巨大ヘキサゴン」より。なぜか「六角形の渦」となっています。記事によれば「どうやってこの形が作られ維持されているのかは不明のままとなっている」とのこと。



木星の北の極の渦

io_footprint.jpg

Discover より。



土星の衛星である「タイタン」の極の渦



▲ 動画が存在しますので、それを貼っておきます。写真は NASA の Titan's Colorful South Polar Vortex にあります。


私たちの「地球」の極の渦

earth-fever-vortex.jpg

▲ これは地球の北極での渦です。もちろん、いつも北極で渦を巻いているわけではないですけれど、地球にも数々の「渦巻き」現象はあります。過去記事の、「私たちを取り巻く「渦」は何を意味するのか」や、「NASA の衛星が撮影した直径150キロメートルの「海底の渦巻き」」などをご参考下さい。




それでは、ここから、金星の渦についての記事です。






Venus's South Pole Vortex --Strange Behavior of a Whirlwind the Size of Europe
Daily Galaxy 2013.03.25



金星の南極の渦巻き - 奇妙な振る舞いを見せるこの現象のサイズはヨーロッパの面積ほどもある


venus-2013.jpg


バスク公立大学 ( UPV / EHU ) の惑星科学研究チームの天文学者たちが著名な科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス /Nature Geoscience 』に、金星の南極で発生している大気の渦巻き現象についての研究が完了したことを発表した。

木星の大赤斑とも似た、この金星の南の極にある渦のサイズは、地球のヨーロッパの全域に相当する面積に広がっている。

金星の大気層では、20キロメートルの高さで区分される2層の雲の層がある。

UPV / EHU の天文学者たちは、この両方の層での渦巻きの変化を緻密にモニターし続けた。その結果、この渦巻きの動きについて、その非常に「不安定な性質」を確認することができたという。

研究グループの代表である UPV / EHU の惑星科学研究所のイツィアール・ガラテ ( Itziar Garate )氏は、以下のように述べる。

「この巨大な長い渦が存在していたことを私たちは知っていました。そして、この渦の形状が毎日のように変化していくことも観察により判明していました。しかし、今回わかったことのうちのひとつには、2つの大気の雲の層で作られるチューブのような形状の渦はひとつだけではなく、複数だったということです」。

「さらに、それぞれの渦の中心は各々別の方向に動くのです。なのに、大気の渦の全体の構造自体は崩壊しない。これは金星の表面で繰り返されながら進化する永久的な構造を作り出しているようです」。


このような巨大な渦は、たとえば、木星や土星などのような自転速度の早い惑星の場合では、大気中では頻繁に見られる現象だが、金星の自転は遅く、それなのに、恒久的に作り出される巨大な渦が存在する。


ガラテ氏はさらに続ける。

「私たちは、金星の大気の回転が金星自体の自転のり速度よりも 60倍も速いということについての事実は知っていました。しかし、その理由はわからなかった。この 大気の回転と自転速度の差はあまりにも大きなものです。そのため、天文学者たちはこの金星の状態を "スーパー・ローテーション( super - rotation )"と読んでいます」。


「そして、私たち天文学者も、なぜ金星にこのような現象が存在して、そして、それがどのように始まったのかについてはまったくわかりません」。


金星の軌道などの状態に関しては、2006年から金星軌道上で金星を観測している欧州宇宙機関( ESA )の無人金星探査機「ビーナス・エクスプレス」のおかげで、詳しいデータが入手できるようになった。

そのビーナス・エクスプレスの最近の画像(下の写真の上)では、以前示された(下の写真の下)二重の渦は確認できずに、奇妙な形のひとつの渦が写っている。



present-venus.jpg

▲ 金星探査機ビーナス・エクスプレスが最近撮影した金星の南極の渦。



izenno-venus.jpg

▲ 金星探査機ビーナス・エクスプレスが撮影した以前の金星の南極の渦。


最近公開された土星の南極で確認された渦巻きとも相似点があることも明らかになっている。
今後さらなる観測と研究が続けられる。





  

2013年03月23日



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シリーズ:良い時代と悪い時代







 


pan-stars-03.jpg

▲ 3月19日に米国コロラドで撮影されたパンスターズ彗星。 Spaceweather より。





地球の周囲は変化してきている


先日、物騒といえば物騒な、

4月に巨大な小惑星が直撃する? : NASA 長官が米国議会で語った「祈りましょう」の発言の真意は何か
 2013年03月21日

という NASA の長官が「数週間後に地球へ向かうコースを直進している数百メートル級の小惑星がある」ようなニュアンスを漂わせているというような以下のニュースをご紹介しました。


米国 NASA のチャールズ・ボールデン(Charles Bolden)長官は、アメリカのニューヨークに向かっているかもしれない巨大な小惑星を処理する方法について具体的な方法に言及した。

その具体的な方法は「祈って下さい」であった。



NASA の長官の発言の意図はわからないですが、本当にそういうことが現在起きていたとしても、単なるたとえ話であっても、「数百メートル級の天体」というのは、仮に地球の大気圏に突入すると大変な被害を及ぼすものではあります。

何度か掲載したことのあるフレッド・ホイル博士の『生命はどこから来たか』にある下の表を見ても、700メートルの彗星の衝突のエネルギーが広島型原爆の5万倍に相当するとあります。



「良い時代と悪い時代(1)」より。


単純な計算でも、都市部など人の多い場所や「海」に直撃すれば大変な被害が出る規模です。


ところで、このことはちゃんと書いておいたほうがいいと思うのですが、こういう記事を書くときには「そういうことが起きないことを願います」というようなことを書くのが常套句のようですが、私が昨年から書いている「良い時代と悪い時代」というシリーズでは、私は、これから地球はそういう時代(天体の爆撃が多くなる時代)になると書いているので、「そういうことが起きないことを願っています」とは書けないのです。


どの時代に、どの程度の規模と頻度で起きるかということは考えますが、「起きない」なんて考えることはできないです。

思ってもいない「そういうことが起きないことを願っています」というようなウソを書くこともあまり好きではありません。本心からそういう時代が来ると私は思っているからこそ、この「良い時代と悪い時代」の記事はいつもとても労力をかけて書くようにしています。


また、もうひとつ書きたいことは、こういう宇宙や自然の災害は、神の怒りでも宇宙の怒りでも何でもなく、これまで地球が何度も経験してきた時間的なサイクルの話です。そういう時代にちょうどさしかかるという単純な理由で、スピリチュアルな理由でもなければ、何か壮大な神話のような物語でもありません。


たとえば、全然関係ないグラフですが、下は地球の過去 40万年間くらいの間の「地球の気温の変化」を表したグラフです。

temperature_42-man.gif


南極など極地の氷床や氷柱の年代測定によって、過去の地球の大体の気温の変化の目安がわかるようになってきています。今後は極地以外でも年代ごとの気温や気候の変化の詳細な測定もできるようになるとも思います。

上の表を見ると、数万年とか 10万年とかの周期で「突然、地球の気温が変化している」ということに気づかれると思います。

徐々に、ではない。

その時期にそれぞれどのようなことがあったのかは正確に知ることはできないですが、いずれにしても、地球は上のような極端な変化を繰り返してきました。

もちろん気温だけではなかったと思います。


そして、今の地球は天体の衝突の最後の時期から 500年以上を経過していて、時期的にはまた「天体の爆撃の時代」が始まる時期なのではないかという、本当に単純な時間的経過としてのサイクルの話です。

もちろん個人的には、地球の人類の「精神的な破局」がもう限界に達しているとは思っていて、そのことをたまに書くことがありますが、それと今回のことを関係させて書こうとは思いません。

ただ、先日の記事の

春になると私に訪れる「狂気の空気」を少し救ってくれたロシア発のパンスペミア説
 2013年03月18日

や、あるいは、「ロシア宇宙主義の記事」でご紹介しました 20世紀はじめのロシアの科学者のチジェフスキーという人がいて、この人が、『ロシアの宇宙精神』という著作の「宇宙への進出」というセクションにチジェフスキー博士は以下のように書いていたそうです。


チジェフスキーは 1920年代のはじめに、地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっていることを明らかにした。

敏感な神経節と同じように、ひとつひとつの生きた細胞は「宇宙の情報」に感応するのであり、「大宇宙」はこの情報を細胞のひとつひとつに浸透させているのである。

eonet より。



という理論には大変に感銘を受けます。

しかし、この話と小惑星の話を混同すると、科学の部分が曖昧になりますので、それはいずれ書きたいと思っています。






小惑星衝突情報のシンクロニシティ


さて、ところで、上の「4月にアメリカに巨大な小惑星が直撃する?」を書いた日に、外出から戻るとメールが届いていました。

時間的には、記事をアップしたより先に届いていたようです。

メールをくれた方は以前のお知り合いですが、お会いしたこともなく、メールそのものも1年に一度いただくかどうかというような感じで、要するにふだんコンタクトしているような方ではありません。というか、今は私は、基本的にメールも含めて、インターネット上での人との付き合いはほとんどありません。

それはともかく、いただいたメールの内容は、簡単に書きますと、


幅約800mの小惑星が、現在、地球に向かって進んでいる」という海外のサイトを翻訳されている方のブログがあったのですが、どう思われますか?



という感じのものでした。

ちょうど、その日の朝に小惑星の記事を書いていたので、ふだんそんなことを話したことのない人からそのようなメールが来て、ちょっと興味が湧きました。

メールにリンクが記載されていた日本語記事は「再び小惑星が地球に接近、世界を変える可能性が? 」というブログ記事でした。

そのリンクにある英語の記事から、さらに最初のソース記事まで探してみました。すると、確かにそういう内容のことが書かれてありましたので、ご紹介してみたいと思います。

記事は作者の人が書いているのではなく、送ってこられたメールの内容を掲載しているようです。

なお、検証というか、現時点でわかっている小惑星のデータ等に関しては記事の後に記しますが、私自身はいくつかの点から、この内容にそれほど信憑性を感じるわけではありません。





Man Warns Of Incoming Asteroid That Could Change The World As We Know It
Global Intel 2013.03.19

世界を変えてしまうかもしれない小惑星について警告する人物からのメール


ast-2013-03-23.jpg


私たちのサイトのスタッフが、レイモンド氏と名乗る科学者から以下のメールを受け取った。検討した結果、その内容がある程度信じられるという結論となり、掲載することにした。

小惑星帯は、毎年のように太陽系内で地球の軌道と交差し、無数の小惑星が地球の近辺を通っている。その数は 2000とも、あるいは1万ともいわれる。また、今回このメールを掲載したのは、読者の方々からの意見やフォローによって、様々な知識や見解を知りたいという意図もある。

以下がそのメールである。





レイモンド氏からのメール


私は世界中の様々な天文施設で研究をしている科学者です。ここではレイモンドと名乗らせていただきます。私が働いている天文施設には民間も公共施設も含まれます。

なお、私はいわゆる陰謀論者ではありません。

例えば「人類は月には行っていない」とか、「 2012年にはニビルが地球を破壊する」といったような根拠のない話をするような人々と同じにされるのは困ります。

私が見ていることは事実です。

数週間前にロシアの上空で 18メートル程の大きさの隕石が爆発した事件はご記憶かと思います。隕石は空中で爆発しましたが、もし、あの天体が空中で爆発せずに直接地上に激突していたとすると、どのくらいの被害となったか想像できますか? その場合は多くの人々の命が犠牲になったと思われます。

あの大きさの隕石でも衝撃波が数千キロ離れた場所でも記録されました。


そして、ここから書くことは私たちが観測で見た事実です。

私たちが見たものは、小惑星帯の大きな断片から分裂して移動している巨大な小惑星かあるいはそれと類した天体でした。

その天体はそれまで私たちが発見していなかったもので、正確な予想進路を決定することができませんでした。この小惑星の存在を知らせて、人々を不安にさせたくもありませんでした。

そして、発見からちょうど2時間後に、私たちの米国の天文所にその小惑星の軌道が判明したことが書かれた FAX が届きました。それは、次の7日間のうちにカナダかメキシコの地域を直撃する軌道のコースが描かれていました。

正確な時間についてはまだ計算されていません。
わかり次第、メールを送信します。

仮に地球に直撃するコースをとった場合、この巨大な小惑星の衝突は絶滅レベルの出来事といえます。何百万人もの命が奪われる可能性があり、それ以外の被害の面積の範囲も想像を絶するものとなるでしょう。

現在、コースに関しての再計算を求めています。
今のところ、小惑星のコースは残念ながら上に書いた計算となっています。

周囲の方々に愛と祈りを伝えていただければ本望です。
失礼いたします。






ここまでです。

大きな小惑星から分断したという、その大元の小惑星帯の天体の位置などについての具体的な記載がないあたりに、信憑性のなさを感じさせ、このメールの内容だけでは、レイモンドさんの言うこと自体を信用できる根拠はないです。


しかし、最近何度か載せていますが、レイモンドさんが言わなくても、太陽系の中の地球の周囲には現在、下の図のように彗星と小惑星が無数に存在しています。

2013年1月1日の彗星と小惑星の軌道図




そして、上の図を「横から見る」と下のようになります。

orbit_plot_inner_edge.png

Inner Solar System Orbit Diagrams より。



また、彗星活動も活発で、今回の記事の最初に載せた写真は 3月 19日に米国のコロラドで撮影されたパンスターズ彗星の写真です。

この「パンスターズ彗星の軌道」は、国立天文台がウェブサイトに掲載していますが、円形の軌道を持たない(かもしれない)彗星や小惑星がどのように太陽系の中を進んでいくかかかわかります。それらは「直進する」のではなく「太陽系の中を放物線を描いて進む」ようなのです。

orbit-m.jpg

国立天文台 バンスターズ彗星 より。


上のように彗星が放物線の軌道を描くのは、重力の作用によるもののようです。

天体は小惑星なども含めて、太陽系内の惑星の重力の影響により様々な放物線を描いて、地球の近くなどを通っていきます。そして、当然、地球の大気圏内にも日々小さなものは突入しています。そのうち、最近どれだけ隕石や火球が目撃されているかの報道を記事としてまとめてみたいと思いますが、本当に多いです。

小さな隕石はほとんどが空中で爆発しますが、150メートルを超えるくらいの大きさになると、地上に激突する可能性が高いようです。





NASA の長官やレイモンドさんの言う日付けに近い日に地球に近づく小惑星


なお、一応参考までに、NASA の長官やレイモンドさんの言う日付けに近い日に、地球の周辺に近づく小惑星を NASA のジェット推進研究所からピックアップしておきます。

条件としては「最近発見されたもの」です。

つまり、2013年になってから発見されたものに限ると、NASA が発表したものでは下のふたつがそれに該当します。

2013fb4-02.jpg


上のふたつの小惑星が最接近する時の軌道です。
どちらも NASA ジェット推進研究所のシミュレーションからです。

小惑星 2013 EL89 の軌道

2013el8.png

・2013年03月29日に地球に最接近
・その際の地球との距離は約 177万キロ




小惑星 2013 EL89 の軌道

2013f8-orbit.png

・2013年03月30日に地球に最接近
・その際の地球との距離は約 160万キロ


のようになっています。

この距離ですと、万が一にも衝突する可能性はないです。


ただし、過去にもくどいほど書いていますし、前回の記事でも NASA の長官が語っていますが、


都市ひとつを壊滅させられる規模の天体約1万個のうちの 10パーセントしか私たちは知らない。



ということがあり、つまり、「それまで知られていなかった小惑星が突然、地球の大気圏に突入してくる」という可能性のほうがはるかに高いということだと思います。


しかも、小惑星の激突に関しては「対策」も「逃げるべき場所」も存在しませんので、心配したり対策を立てようがないというところがあります。

それが宇宙から来るものの特徴です。
予防できないと。

たまに、陰謀論などで「地中深くに住居を作り、支配層はそこへ逃げようとしている」という話を聞くことがありますが、その方法では巨大な小惑星には太刀打ちできません。現在の地球の掘削技術で掘ることのできる地中の範囲と、数百メートル級の小惑星の「衝撃の範囲」に差がありすぎるからです。

だから、地表も海の中も地下も全部逃げ場はありません。

そういう意味ではとても「平等」だと思います。
お金があっても、名誉があっても、天体の攻撃を避けることはできません。

エジプトのピラミッドの残骸を見ると、そのことをよく思います。


ですから、正式に落下ポイントなどが発表されたのならともかく、それ以外に関しては、あまり気に留めないほうがいいと思います。どのみち、地球はじきに「悪い時代」に入るとことは周期的なサイクルから見ても、仕方のないことだと思っています。


私なども「いつこの世から消えてもいいようにいい人生を送ろう」とは思いますけれど、そもそも「いい人生ってなんだ?」とか思ったり。





追記 2013.03.23 アメリカの東海岸に流星群ではない単体の流星が出現したことがニュースになっています。ロシアの声の日本語記事を貼っておきます。写真のほうは、米国流星協会の本物の写真です。


米東海岸に流星出現、NASAが確認
VOR 2013.030.23

米国航空宇宙局(NASA)のビル・クック報道官は、22日夜に米国東海岸で観測された燃える流星は流星群ではなくひとつだけ流れた流星だったことを明らかにした。23日、AP通信が伝えた。

03230105_persied-meteor-shower.jpg

23日にかけての深夜、多くのソーシャルネットのユーザーからとても長い尾をひき緑色の炎に包まれた流星が南または南東の方角に流れているという書き込みが行なわれた。米国流星協会(American Meteor Society)のサイトだけでも350近くの確認報告がなされている。ニューヨークでは数秒間にわたって流星が流れる様子が観測された。

クック報道官は、流星は燃える球体に似ており、南東の方角に移動していたと語り、明るさから満月を想起させるものだったと述べている。

米国流星協会のサイトにはモスクワ時間午前3時55分から4時03分の間に流星を確認したという報告が入ってきている。







  

2013年02月21日



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今日の話は何とでも言える(あるいは見える)ような話ではあるのですが、「太陽の周囲」に関しての話題ということもあり、ご紹介することにしました。

太陽の周囲と私の「因縁」については、最近の記事では「太陽騒動から3年目の 2012年に再び太陽の周囲に集まる「巨大物体」たちを前に無視もできずに呆然と見つめる私」など書いていて、たまにこの場でグチってたりしています(苦笑)。






 

さて、今回ご紹介するその写真。
下の太陽の写真です。

2013年02月20日 07:48 / NASA SOHO (太陽観測衛星) LASCO C2

solar-angel-01.jpg
▲ 実物は、残っていれば、写真番号 h20130220_0748_c2_512 にあります。



上の写真で、太陽の右下に白く見えるものを拡大してみます。

solar-angel-02.jpg



さらに拡大すると、このようになります。

solar-angel-03.jpg



これを取り上げた理由としては、タイトルの通りに「再び現れた」からです。
つまり、実は昨年も同じ形のものが太陽の周囲に写っていたのです。


下の写真が昨年のものです。

2012年10月15日 08:24 / NASA SOHO (太陽観測衛星) LASCO C2

solar-angel-2012.jpg


こういうものは「単発」だと、話題としてはフロック感が強いのですが、同じことが繰り返し起きてくることによって、強く印象に残るというところはあります。


いろいろな形の光のようなものは、太陽の周囲に常に頻繁に写っています。

多くは彗星などですが、中にはこのようによくわからないものもあります。太陽写真に不明なものが写る理由として、画像データが太陽の磁場や宇宙線に影響されると NASA は述べています。

なのでまあ、こういうものも、「実際に写っているのではなく、何らかのデータの損傷」という可能性は強いわけで、それはそれでいいと思います。

上のものも、どういうたぐいのものかはわからないですので、ご判断はお任せいたします。
ちなみに、 SOHO の他のカメラでは確認できませんでした。





太陽画像の検索方法


ところで、 NASA の SOHO の太陽画像検索は、今ひとつわかりにくい面があると思いますので、今回、SOHO の画像検束を今回の画像を探す方法として、ご紹介したいと思います。

どうしてかというと、 NASA は実際に頻繁に写真を削除したり修正したり、ということをしますので、後になっても NASA のサーバ上にない場合もあるからです。

陰謀論とかとは関係なく、「写真の修正と削除」に関しては、数年 NASA のウェブ上にある写真を見ていて、実際に何度も起きていることですので、普通のことだと思います。どうして修正するのかの理由はわからないですが、いろいろと立場などあると思いますので、仕方ない面はあるのかもしれません。

それでは、検索の方法です。





SOHO の太陽画像検索

1. NASA の SOHO サイトの画像検索サイトに行く

下の URL です。

Search and Download SOHO Near Realtime Data

下のようなページが表示されます。

soho-2013-01.jpg


いろいろ分類があって、その選択や入力が面倒な部分です。

特に、下の Image Type という部分がわかりにくいと思いますが、これは、観測衛星に搭載されているカメラの種類や、あるいはその様々な撮影の波長による違いなどです。

今回は上の「太陽の天使」の写真の検索を例にして説明いたします。



2. サーチ設定をする

下のように設定します。
日付けは、8桁で入力します。年月日を数字で並べて入れれば、どの日でも検索できます。
上では2013年02月20日ですので、「20130220」となります。

lasco-co2.png


すべて入力した後に、「 Search 」をクリックします。

下のような感じで、一覧が表示されます。

soho-images-02.jpg


1日全体でも結構な画像の数となりますので、長い期間設定だと表示が重くなります。







なお、参考までに、過去の In Deep の記事の「太陽」、あるいは「宇宙の天使」の関係の写真を掲載しておきます。

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