2013年02月16日



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良い時代と悪い時代(4): 2013年 2月15日に世界各地で同時に太陽の光のように爆発した複数の隕石



シリーズ:良い時代と悪い時代







 

▲ 2月15日にロシア上空で爆発した隕石が、大気圏から地球に侵入した直後の写真。ヨーロッパ各国が共同運用している気象衛星メテオサット10 ( Meteosat 10 )が撮影していました。このあと、ロシア上空 20キロ程度のところで爆発したようです。


 

小惑星 DA14 の地球への最接近の日にロシア、キューバ、米国の少なくとも3カ国で爆発した隕石


昨日、夕方過ぎに昔からの知り合いから電話がかかってきて、まあ他の用事のある電話だったんですが、最初の会話はこのように始まりました。


相手 「ニュース見た?」
わたし「見た見た」
相手 「驚いたよな」
わたし「ああ。 AKB もあそこまでいくと・・・」
相手 「違うわボケが。そのニュースじゃないよ」
わたし「え? じゃあバングラデシュでドラえもんが禁止になったニュース?」
相手 「それも違うわ!・・・って、本当?」
わたし「AFP の記事に載ってた」(※ 日本語記事
相手 「なんでドラえもんが禁止だ?」
わたし「それはスカイ君にでも聞いてよ」
相手 「誰だよ、それは」
わたし「板橋の駅前に毎日立って空を眺めている青年だよ」
相手 「それもどうでもええわ! とにかくテレビでニュースつけてみ」
わたし「今?」
相手 「今すぐ」
わたし「はいはい」


ということで、昨日のロシアの隕石のニュースを知ったのでした。

テレビをつけたのは昨日の夜7時の NHK ニュースの前の天気予報の時だったんですが、ニュースが始まると、最初のニュースがロシアの隕石のニュース。

「 NHK の7時のトップニュースが隕石ってのもすごいなあ」と思いながら、そのニュースを見ていました。

それにしても、こんなに多くの映像が一気に「世界中に」広まるということに関しては、日本の震災の後の「日本人が歩んできた歴史の中のテクノロジーの意味」というタイトルの記事に書いたことがあるんですけれど、

・携帯
・インターネット

の加速度的な普及というのが寄与していることは間違いがなく、2011年の震災は、「世界が同時にショックをほぼ同時体験した」ことが認識された災害でもありました。





NASA の人の「100年に1度」の談話を見た日に


rt-live-meteo.jpg

▲ ロシアのメディア RT の隕石報道より。見出しの Apocalypse Now はフランシス・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』の英語タイトル。地獄の黙示録は若い時に何度も見た映画です。



このロシアの隕石の爆発の規模ですが、爆発のエネルギーの比較というのが、どのくらい正確にできるものかわからないですが、今日の NHK の報道では、あんな十数メートル程度の隕石でも、広島型原爆の30倍の威力があったという NASA の発言を引用していました。

NHK のウェブ上のニュースはわりとすぐ更新されて消えてしまうので、抜粋しておきます。


爆発の威力は広島型原爆の30倍以上
NHK 2013.02.16


nhk-0216.jpg


ロシア中部に落下した隕石とみられる物体に関連して、NASA=アメリカ航空宇宙局は、小惑星が上空20キロ前後で爆発し、その威力は広島型の原爆の30倍以上に上るとみられることを明らかにしました。

これは、NASAが15日夜に明らかにしたもので、観測データをさらに解析した結果、大気圏に突入した小惑星は直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、上空20キロ前後のところで爆発したとみられるということです。

小惑星は火星と木星の間にある無数の小惑星がある領域、いわゆる「小惑星帯」にあったとみられていますが、NASAでは「100年に1度という極めてまれな事態だ」だと説明しています。




さて、上で、NASA の人は、

 > 「100年に1度という極めてまれな事態だ」

と言っていますが、今回のロシアでの出来事の「どのこと」を「100年に1度」と言っているのかがハッキリしません。

NASA というところは、前回の記事でご紹介した下のような分析図を持つ機関です。

これは太陽系で、黄色い点はすべて(わかっている)小惑星で、矢印は彗星です。



太陽系内の「彗星と小惑星の数と配置の状況」に心底驚いた今日は小惑星 DA14 が最接近する日 より。


おびただしい天体が太陽系と地球の周囲にあることを知っていて、そして、やはり、過去記事からのものですが、下のような天体が地球の大気圏にどれだけ頻繁に突入しているかの「頻度」も世界で一番よく知っている機関のひとつです。



▲ 2009年から2011年までの隕石の落下を組み合わせた複合画像。過去記事「
「エンケ彗星の覚醒」: 今、地球の大気圏が「無数の彗星の破片」の爆撃を受けている」より。


おびただしい天体がほぼ毎月(あるいはもっと)のように地球の大気圏に突っ込んできている。

そして、NASA だけではないですが、世界中の天体の観測家たちは、それが最近になって増えてきていることと、そして今年から劇的に増えるという「予測の存在」を知っているはずです。

私自身も NASA のサイトでそのことを知ったのですから。

なので、「100年に1度という極めてまれな」という言い方にはどうも違和感を感じます。


まあ、実際には「被害が出た」ということに対してのコメントだと思いますが、この1年は類似した謎の爆発は多かったです。

たとえば、下の記事のロシアでの「謎の爆発」は、ちょうど1年前でした。


ロシア 2012年2月

russia-explosion-2012.jpg

▲ 過去記事「ロシアで発生した「謎の大爆発」は1908年のツングースカ大爆発の再来か?」より。動画も YouTube のこちらにあります。


下の昨年11月の米インディアナで起きた巨大な爆発も、私個人は何らかの小さな天体(非常に小さな隕石など)の衝突か何かなのではと思っています。

2012年11月12日の報道より



▲ 記事「4つ以上の太陽を私たちが見る日: 満月より明るく爆発した流星群の火球を見て」より。


上の「4つ以上の太陽を私たちが見る日」という記事で引用した NHK ニュースでは、

 > 大音響とともに爆発が起き

とあり、朝になり爆発の範囲の広さが尋常ではないことが判明したのでした。左側の人や車と爆破の瓦礫の散らばる範囲を比べると、家庭用ガスのガス爆発とはとても考えられない規模であることがわかります。




さて、ロシアの爆発に話を戻します。
というか、「その日」の話です。

NASA の人の「100年に1度という極めてまれな事態だ」という言葉とは裏腹に、同じ日に他に複数の隕石の爆発が、世界のいろいろなところで目撃されていたのでした。

そのそれぞれの報道を翻訳してご紹介しておきます。


ところで、この「良い時代と悪い時代」というシリーズは、過去の地球の時代の「天体と地球」との関わりのサイクルを書いてきたものでした。ちょっと話が逸れるかもしれないですが、少しだけ書かせていただきます。





宇宙が人間に教えてくれる「究極的に傲慢な世界」の行く先


古代ギリシャの時代やピラミッドの時代、そして、最後は 500年くらい前まで断片的に続いていたと思いますが、この地球には、先日のロシアでのできごとのようなことが「日常的だった」という時代が何度も何度もありました


フレッド・ホイル博士は自著の中に、紀元前の哲学者プラトンの対話の「今は忘れられてしまったが、ずっと昔アテネそして人類に驚くべきような出来事が起こった」から始まる対話を抜粋した後に以下のように書いています。



彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。

アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

(中略)

悪い時代には、空からやってくる天災に対して、どんなに強力な指導者であっても対抗できなかった。しかし天災がしばらくなかったときには、専制的な支配者に対抗するものは何もなかった。

空には何も見えなかっただろう。

そして天上の神々の地位は下がり、専制的支配者をも含めた神がとって代わった。



今の 2013年・・・というか 21世紀の「今」もまた、私は上の「空には何も見えなかっただろう」という時代が続いた状態だと考えます。

つまり、「専制的支配者をも含めた神がとって代わった」とフレッド・ホイル博士が表した時代と同じということです。

これは別に誰か特定の人物や国家や体制の話ではなく、「現代社会と現代文明すべてが、それら自身が神となり地球に君臨している」という状態だと、私は感じています。

そしてそれは傲慢が究極にまで行き着いた世の中だ、と。


人間の傲慢、とは言っていません。
もっともっと大きな、すべてを包括するような「地球を包み込む傲慢」です。


そして、私も当然その「今の社会」を享受しているひとりです。

こうやってエラソーなことを書いていても、実際に自分が天体から被害を受けて、ひどい目に遭い、そして、「死なないとわからない」のだと思います。


彗星か隕石か小惑星の爆発の中で息が途絶える瞬間に、「俺たちはやっばり宇宙にはかなわない」と思うのかもしれません。


しかし、その時に同時に、苦痛の中で「宇宙に殺される自分」という存在に誇りを感じられるということもあり得ます。何しろ死ぬ時に「俺は宇宙に殺されるんだ」と気づける(「物理的空間を宇宙と共有している」ということを実感できるということです)のですから。


地球上の死んだすべての生命の DNA は、永久不滅ではないにしても、何千万年も、あるいは環境がよければ何億年も「この世」に存在し続けます。

驚くことに、「仮に地球がなくなっても」 DNA が崩壊(消滅)することはないどころか、皮肉なことに、そのほうが DNA も細胞も長く生きのびることができます。

それは、宇宙空間が「極端に低い気温」であるために損傷が進まないと思われるからです。細胞や精子などの冷凍保存はご存じかと思いますが、宇宙空間は、「自然に保存に適した状態となっている」のです。

生体の小さな部分なら何もかも「永久近く保存される」のが宇宙空間です。

死んだ生命から解き放たれた DNA がその後どうなるのかは科学ではわかっていません。しかし、「何事にも理由と存在の意味がある」という考えからすれば、DNA が永久不滅に近いということには意味があるのだと思います。


ちなみに、 DNA は「永久ではない」と上に書いたのですが、それを発表した科学論文の記事を訳した過去記事があります。

「 DNA は永遠不滅ではなかった」: 研究により DNA の分子は 680万年程度で消滅することが判明
 2012年10月13日



なんだか変な話の流れとなってしまいましたが、とにかく、「新しい時代」は着実に進んでいることを毎日の報道の中で実感します。それが「基本的には死の時代」だとしても。



ところで、「観測史上、最も地球に接近した」小惑星 DA14 は、無事に地球のすぐ近くを通過していきましたが、Spaceweather の写真の投稿欄には、各国からアマチュア天文家による DA14 の写真がアップされていました。前回の記事で、スペースウェザーでは、「この速度を望遠鏡で追跡するのはかなり難しい。しかし、経験豊富なアマチュア天文家なら、観測に成功する可能性もある」とありましたが、かなりの人々が撮影に成功したようです。

下はその一部です。

da14-2013-0215.jpg

Spaceweather のギャラリーより。


というわけで、何だかすでに本題かどうかわからなくなりましたが、ロシアの隕石と同じに、キューバで目撃された隕石の記事と、米国サンフランシスコで目撃された隕石の記事をそれぞれ、ご紹介します。

ここからです。





キューバで隕石と思われる爆発


Suspected meteor explosion reported in central Cuba
新華社 2013.02.16


2月15日の夜、キューバ中央の上空から巨大な「火の玉」が落ちてきたことが多くの住民たちに目撃された。キューバのテレビ局は、「爆発する前には「太陽よりも大きく光った」と、目撃談を引用して伝えた。目撃者たちは数分後に大きな爆発音を聞いたという。隕石や流星体の専門家が目撃された地域に向かっており、今後調査が始まる。





サンフランシスコの空を火球が横切る


Meteor streaks across Bay Area skies
Mercury News 2013.02.15

us-meteo.jpeg


ロシア上空での隕石の爆発が大きなニュースとなっているが、米国でも同じ日に、いくつかの火球の目撃報告があり、少なくともワシントン州と、また、サンフランシスコなどの西海岸のベイエリアでの目撃も多数報告されている。火球の光は約5秒間続いた。

しかし、オークランドの「チャボット宇宙科学センター ( Chabot Space and Science Center )」は、隕石は発見できていないと述べている。宇宙科学センターの天文学者は、これは流星群に属さない「散在流星」ではないかと話す。この散在流星は、一日数回発生する可能性があるという。





  

2013年01月25日



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hoyle-and-wickramasignhe.jpg

▲ 若き日のフレッド・ホイル博士(右の白髪の人)と、英国カーディフ大学時代のチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士(左)が一緒に写っている非常に貴重な写真。ふたりとも「地球の生命は宇宙からやって来た」ことの追求に人生を捧げた科学者たちです。Wickramasinghe: Death from Aboveより。






 


エラソーなことを言っている間に風邪のようなものをひき

実は、昨日の記事を書いた後に、子どもがぐったりとして帰ってきまして、高熱が出ていました。本人曰く「急に熱くなった」とのこと。その前日までは風邪の気配もありませんでしたし、時事としても、下のようなニュースが出ている真っ直中。


インフル患者140万人、前週の倍近く増加−小児にも拡大・感染研
医療介護CBニュース 2013.01.25

インフルエンザの患者がさらに急増している。国立感染症研究所感染症情報センターによると、14-20日の週に全国約5000か所の定点医療機関を受診した患者数は1施設当たり22.58人で、前週の12.07人の2倍近くに増えた。この値を基に推計した全医療機関の受診者数は約140万人で、今シーズン初めて100万人を超えた。



うちの子も吐いたりしてキツそうだったんですが、数時間後に熱は下がり、夜中には微熱がありつつも元気になり、今回のはインフルエンザではないようです。

とはいえ、上のように流行している現状ですし、風邪などで弱っている時には気をつけたいところであります。

そんなわけで、昨日の記事で「ためしてガッテン」で放映していた「風邪の感染に関しての驚くべき米国での実験結果」について書いたとしていたんですが、私も風邪がうつってしまいまして、なんとなくテンションも下がり(苦笑)、結果だけを書いておきますね。

番組自体は、NHK のこちらの番組案内にある「マスクの予防効果のアップ術」というものですが、そのテーマとはあまり関係のないことです。

番組のラストのほうで、米国の医療機関が、風邪(かインフルエンザ)の感染に関して以下の3つの実験をおこなったことについてふれていました。

写真はイメージです。


[1] 風邪を引いていてマスクを着用した患者と同じテーブルを囲んで短時間過ごす

ex001.jpeg



[2] 風邪を引いた患者が使った容器(コップなど)をさわる

ex002.jpeg



[3] 風邪を引いた患者と網などでを隔てた同じ空間の部屋で三日間過ごす

ex003.jpg



[3]の意味は、「患者と部屋の空気は共有しているが、体の直接的な接触はない」というためのものだと思います。つまり、それぞれの実験の意味は、

[1] 患者の飛沫が飛ぶ範囲での感染率
[2] 体液からの感染率
[3] 空気からの感染率

だと思います。

私たちが日常、あるいは今まで普通に言われてきていたことでは、なんとなく「風邪のウイルスが大気中を漂っていて、他の人たちに感染していく」というようなイメージがあります。

そういう意味から見ると、3日間という長い時間を患者と空気を共有する[3]の感染率が高い感じがします。

そして、その実験結果。


[1] 8パーセント

[2] 50パーセント

[3] 0パーセント



でした。

細かい点は違うかもしれませんが、大まかではこんな感じです。
というか、[3]の感染率が「ゼロ」だということに驚いたのです。


つまり、ごく簡単にいうと、(実験結果に若干の誤差があっても)「風邪は空気感染しない」と、ほぼ言える数値かと思います。というより、表現に語弊があるかもしれないですが、風邪に空気感染は存在せず、体液からのみ感染することを知りました。


ここから考えると、「効果的な風邪の予防法」がかなり見えてくるのです。特に、「学校や職場の集団感染を決定的に食い止める方法」は上の結果で実はわかると私は思いました。

しかし、上に書きましたように、そんなエラソーなことを書く人間が風邪を引いてしまった状態(苦笑)で、テンションが消えてしまいましたので、いずれまとめて書いてみたいと思います。


しかし、風邪ウイルスが大気を介しての水平感染はしないとした場合、大気中では何してるんですかねえ・・・。ウイルスの存在が消えるわけではないでしょうし。

パンスペルミア説では、風邪もインフルエンザウイルスも大気圏を突破した彗星の破片から大気中に拡散するというようなことをフレッド・ホイル博士なんかは言っていましたけれど、それだけ(大気中を漂うだけ)では、少なくとも風邪のウイルスは人には感染しないと言えそう・・・。

というわけで、今回はそのパンスペルミアと関係した話題です。






アリストテレスの時代に終わった「私たちはひとりではない」という人類と宇宙の関係が蘇った「20世紀」という時代


今回は過去記事に何度も登場しているチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士の記事のご紹介です。

chandra-wickramasinghe-2013.jpg

▲ チャンドラ・ウィクラマシンゲ博士。本来の専門は数学です。


ところで、このチャンドラ・ウィクラマシンゲ( Chandra Wickramasinghe )博士の日本語表記に関しては、 Wikipedia などを含めて日本語では公的なページがないので、適当な日本語表現としたままですが、インターネット上では「ウィックラマシンジ」というものも多いです。私は記事全体を流動的に書かせていただいていますので、表記が統一されていない場所があると思いますが、ご容赦下さい。

ところで、チャンドラ博士はフレッド・ホイル博士亡き後の、博士の研究を正当に受け継ぐひとりなわけですが、日本語紹介ページがほぼありませんので、簡単にその経歴を書いておきます。

英語ページには膨大な量のチャンドラ博士についての記述があります。
今回は英語の Wikipedia からの翻訳抜粋です。


Chandra Wickramasinghe

チャンドラ・ウィックラマシンジは(1939年1月20日生まれ)は、スリランカ出身のイギリスの数学者である。現在は「宇宙生物学 カーディフセンター」 の代表。

スリランカのセイロン大学を1960年に主席で卒業した後、英国ケンブリッジ大学で博士号を取得。1973年から英国カーディフ大学で数学の教授を務め、1999年から現職。

ウィックラマシンジはカーディフ大学時代にパンスペルミア仮説を展開していたフレッド・ホイルと共同で研究を続け、「星間粒子赤外線スペクトルの観測」などにより、宇宙塵や彗星の物質が部分的に有機物であることを突きとめ、パンスペルミア仮説に発展的な貢献を与えた。

バンスペルミア仮説とは、「生命は宇宙に広く存在しており、地球の生命の起源は地球ではなく、他の天体で発生した微生物の芽胞が地球に到達したものである」という説で、ウィックラマシンジは、ホイルの死後も、彗星と星間物質のスペクトル分析による識別を一層進めている。

ホイルと同様、ウィックラマシンジの発表する理論は現代の科学界からはまったく支持されていない。しかし、彼の観測結果と発表とパンスペルミア説は、世界中のメディアや宇宙ファンたちを魅了し続けている。



というような感じです。

「世界中のメディアを魅了」という部分は、悪く言うと「大衆受けする」というよう意味でもあるのですが、実際、英国の大衆メディアであるデイリーメールなどでは、チャンドラ博士が何か発表するたびに記事として取り上げられたりしています。

これは、多分、博士は数年前から、意識的にかもしれないですけれど、口にする、

「私たちはひとりではない」( We are not alone )

というキーワードとも関係しそうです。

この「 We are not alone 」というフレーズは、もともとは、スティーブン・スピルバーグ監督の1977年の映画『未知との遭遇』のオリジナルポスターに記されたキャッチフレーズだったんです。

michi.jpg

▲ 未知との遭遇のポスター。日本語版でも上部の「We are not alone」は英語のまま掲載されました。


We are not alone のあとには「この宇宙の中で」という文言が続くような意味で、「宇宙の中で私たち人類はひとりではない」ということを文章でキャッチコピーとして明記した初めての映画だった・・・と思います。違うかもしれないですけれど。

SF映画は当時まで星の数ほどありましたけれど、それまでのパターンは、

・地球に宇宙人が攻めてくる(あるいは友好のために来る)

・地球の人間が他の惑星へ行く


のどちらかが主流で、「地球は宇宙の中のひとつの惑星だ」という考え方を押し出すものはあまりなかったように思います。

このあたり、それこそ上のチャンドラ博士の師匠のような存在だったフレッド・ホイル博士の言葉を借りると「アリストテレス以来、人間の考えは変わってしまった」のだそうです。過去記事の、


天上の神々の地位
 2012年10月07日


に、フレッド・ホイル博士の『生命はどこから来たか』のエピローグを抜粋していますが、そこに下のような記述があります。


『生命はどこから来たか』 エピローグ より

彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。

アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。
西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

この変化はソクラテス後二〇〇年で起きたのだが、それは隕石の落下や空の " 流れ " の明るさが急に減少したためである。



要するに、哲学者アリストテレスの時代は現在の地球と同様、「空から隕石や彗星などがあまり降ってこない時代」だったようです。「天体のショー」としてそれを眺めていられる時代だった。これは今の時代と同じです。

今も「何々流星群の天体ショーを見よう」とか、日食や月食の観測について「ショー」として取り上げられますが、時代によっては「そのショーそのものが地球に突っ込んできた」ことはよくあったのです。


いずれにしても、確かに地球は宇宙の中にある。

これは、生命についても同じ考え方でいいと思います。

いわゆる「宇宙人」という単語には、地球の人類も含まれていると。


このことを「文字」として私たちにまた再認識させてくれたのが、スティーブン・スピルバーグ監督(が考えたコピーかどうか知らないですが)が提示してくれた、

「私たちはひとりではない」

という文言であり、現在まで続く、SF、オカルト、スピリチュアルなどの多くの思想もここに続くもののように思います。


そして、その「私たちはひとりではない」という言葉を現代のメディアの上に復活させたのがチャンドラ博士だと私は思います。

なので、多くの私たちの(特に中年世代)がチャンドラ博士にひき付けられる理由はそのあたりにもあるように思います。


というわけで、日本のメディアでは完全に無視されているチャンドラ博士とその発表ですが、博士の最新の発表に関しての記事も、英国を中心におびただしい数の報道が出ていました。


ところで、上の Wikipedia の紹介記事の中にある「粒子の赤外線スペクトルの観測」というのは難しい言葉ですが、これに関して、3年くらい前の「クレアなひととき」の「宇宙はすべて生き物からできている」という記事に、グラフつきで書いたことがありますので、記事の下に抜粋しておきます。 

とりあえず、そのチャンドラ博士の最新の研究発表の報道記事を、米国の著名科学サイト「デイリー・ギャラクシー」からご紹介します。





From the X Files: "A Meteroite That Crashed to Earth this December Contains Proof that We are All Aliens"
Daily Galaxy 2013.01.23

2012年12月にスリランカに落下した隕石が「私たち人類はすべてエイリアンである」ことの証明を示唆する


chandra.jpg


スリランカ生まれの英国の数学者、チャンドラ・ウィックラマシンジ博士は、2012年12月にスリランカに落下した幅約6センチの隕石から、地球の海藻とよく似た化石を発見した。

ウィックラマシンジ博士は現在、英国の「宇宙生物学 カーディフセンター」の代表を務めているが、生前のフレッド・ホイル氏との共同研究者として知られている。

彼らの提示した理論は「パンスペルミア仮説」というもので、それは、星間粒子の赤外線スペクトル分析から宇宙塵は部分的に有機的であることを見いだし、そこから「地球の生命は宇宙からもたらされた」という理論を導き出した学説だ。

ウィックラマシンジ博士は、常に「私たちはひとりではないことを証明したい」と考えている科学者として知られている。今回の隕石の化石の発見に関しても、「人類の生命が地球外からもたらされた証拠を含んでいる」と述べる。

この岩は、スリランカの中央地域のポロンナールワという町で目撃された火球を辿った際に発見された隕石で、英国の研究室に搬送され、最新型の走査型電子顕微鏡で詳細に調査がなされた。

その結果、この岩から見つかった化石は 5500万年前の地球、つまり恐竜時代の地層から見つかる化石と似たものだった。

懐疑論者たちは、地球に落下した後に付着したものだという意見を提出したが、ウィックラマシンジ博士は、「隕石から見つかった中の藻類の化石に関しては、地球で見つかる化石と似ていますが、この隕石には、私たちが認識したことのない生物の痕跡を含んでいます」と言う。



bac-2013.jpg


ウィックラマシンジ博士は、「私たちはすべてエイリアンです(We are all aliens)。これは、人類のすべては、宇宙の異星の祖先を共有しているという意味です。宇宙は生命の種を惑星系に拡大させ続けています」と語る。

最近の多くの発見と観測、そして計算は、この「地球の生命は宇宙から来た」という説を支持する多くの証拠を示唆するようになっていると博士は述べた。






(訳者注) 本記事はここまでですが、2010年に書きました、「クレアなひととき」の記事から、チャンドラ博士のハレー彗星の観測に関して記した部分を抜粋しておきます。


地球の成り立ち(0):宇宙はすべて生き物からできているクレアなひととき 2010年05月09日)より。



ハレー彗星の成分と一致した地球の「あるもの」

1986年に英国のカーディフ大学でチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授たちのチームが、シドニーのアングロ・オーストラリアン天文台にあるアングロ・オーストラリアン望遠鏡で観測した、「ハレー彗星の赤外線吸収スペクトル」というものを示した貴重な観測結果のいくつかのグラフがあります。「スペクトル」というのは「分布図」くらいに思っていただければいいと思います。

銀河からは地球に向かって常に赤外線が放射し続けているそうで、このことによって、「様々な宇宙の物質の赤外線の吸収スペクトル」というものを観測できることができます。これはつまり、「赤外線がその物体を通過する際のいろいろ」を調べることで、その物質がどんな性質を持っているかを調べられるということです。

そして、宇宙の物質の赤外吸収率を観測した後に、地球上の実験施設で、同じような強度の赤外線を様々な物質に照らして、その吸収スペクトルを調べることで、その宇宙の物質が「地球でいえばどんな物質と似ているか」ということがわかるということになるようです。

そして、チャンドラ博士は1986年のハレー彗星の観測で、「地球上のある物質のスペクトルがハレー彗星のスペクトルと一致する」ことを発見したのです。下の表がそれです。

モノクロですのでわかりにくいですが、点の部分が、ハレー彗星のスペクトル。曲線で描かれている部分が「地球上のある物質」のスペクトルです。

fred2.jpg

このハレー彗星と同じ曲線を示した地球上の物質が何かというと、これが何と「大腸菌」なんです。これは簡単にいうと、「ハレー彗星は細菌(微生物)の固まりかもしれない」という可能性を示したグラフということになります。

英国カーディフ大学において、この後、「大腸菌の宇宙環境シミュレーション下での適応実験」が執拗に繰り返されるのは、この時のハレー彗星と大腸菌とのスペクトルの一致によります。こういう懸念というか疑念というか希望というか、そういう空気がカーディフ大学の天文学チームや宇宙生物学チームの間に広がったのは、1986年のチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授の上記のハレー彗星の観測によるところが大きいです。





  

2013年01月18日



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私たちの銀河系から隣人であるアンドロメダ銀河までの距離の1600倍の大きさの宇宙構造体の存在が天文学会を揺さぶる

20130115-quaser.jpg

▲ 今回発見された天体(クエーサー)の全体の想像図。横の幅は 40億光年。アイン主体以来の現在の宇宙物理学のモデルでは、宇宙構造の大きさの上限は12億光年を超えることはないと考えられています。






 

先日の銀河の崩壊は「うお座」から「みずがめ座」への移行の象徴?


少し前に、

私たちの銀河系の近隣銀河の中心が突然の爆発的崩壊! この事態に困惑する天文学者たち
 2013年01月09日

という記事をご紹介しました。

その翻訳記事の出だしは、


近隣の銀河で不意に起きた巨大な爆発の発見が天文学者たちに驚きをもたらしている。おそらくは銀河の中心付近にあるブラックホールから強力に吐き出された噴出によるものではないかと考えられているが、その驚きと困惑は大きい。



というものでした。



▲ 中心部が爆発崩壊した「うお座極環状銀河 NGC 660 」。


この記事を書いた後に、知り合いの人から、

「崩壊した銀河ってうお座にありますね」

と言われました。


考えれば、「うお座極環状銀河」と自分で書きながら、そのことに気づいていなかったのですが、なるほど、「うお座での崩壊」というのは今の時代を確かに象徴しているのかもしれないなあとも思いました。

最近はこのことを書いていないので、何のことだかわからない感じに思える方もいらっしゃると思いますが、「うお座からみずがめ座への時代への移行」というのは、このブログ以前からのひとつの主要な概念のひとつでした。


最近の記事では、昨年の10月の、

2013年の巨大彗星アイソンのこと。そして宇宙から地球に降り続ける生命のこと
 2012年10月11日

という記事の中で少しふれていますので、その部分を抜粋します。


超巨大彗星アイソンが告げるのはどのよう時代の幕開けなのか

ところで、「黄道帯」という言葉は馴染みがない場合もあるかもしれませんが、辞書的に書けば、「惑星から見て、天球上を恒星が1年かかって1周する大きな円の経路」となりますが、文字での説明より、占いなどで説明される「黄道十二宮」というような図を見たほうがわかりやすいかと思います。




「何々座の時代」とかの 2000年くらいずつ移動していく「新しい時代」の概念もこの黄道の概念と結びついているようです。

現在はこの概念では、上の図では下の右よりにある「うお座」の時代で、これはちょうどイエス・キリストが生まれた頃からはじまったようです。現在はその隣の「みずがめ座」へと移行してます。なので、あと何百年か経てば、「みずがめ座の時代に生きる地球の人々」というようなことになっているのだと思います。

そして、約2万6000年かかって、また元の位置に戻ってくる。すなわち、今から2万6000年後には今と同じようなうお座の時代となっている。

うお座の時代はキリストの誕生という「象徴」から始まった男性性の時代(権利、所有、戦争、物質、金銭、技術などの時代)でしたが、みずがめ座の概念は「女性性」であって、具体的にはこの「女性性の時代」がどういうものかはわかりづらいですが、まあ・・・多分少なくとも 500年後くらいにはそういう時代が完成しているのではないかと思う部分もあります。



ということで、つまり、占星術的なものの見方では、現在の私たちは「 2000年単位での歴史での大きな転換点の途中にいる」ということになると思います。

そういうこともあり、今までの 2000年のうお座の時代の象徴ともいえる銀河の中心が先日の記事のように崩壊したという事象は、やはり印象的だと思える出来事なのでした。



というわけで、今回も宇宙関係の記事です。

それは、「観測史上で最大の天体が発見された」というニュースです。

こちらの過去記事で、次に書くとしながら、なかなかご紹介できないでいました。





何もかも巨大な「クエーサー」という天体


まず、今回見つかった観測史上最大の天体は、天体の分類では「クエーサー」とされているもので、私は相変わらず、「天体の分類」というものがほとんど理解できないのですが、Wikipedia から抜粋しておきます。


クエーサー

Gb1508_illustration.jpg

▲ クエーサーのイメージ。


クエーサーとは、非常に離れた距離において極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体のこと。



とのことですが・・・まあ、このクエーサーというものが他の天体とどのように違うものなのかは、私にはわからないのですが、しかし、そこに記述されている「単位」が「ことごとくデカい」という特徴があります。

たとえば、上の Wikipedia の記述の中には、最初のほうに、


クエーサーは宇宙に存在する天体の中で最も明るいと考えられている。一般的にクエーサーの明るさは(略)銀河系の明るさの1000倍、太陽の10兆倍である。



いきなり「太陽の明るさの 10兆倍」とかいう単位。

また、下のような記述もあります。


コロラド大学やカリフォルニア工科大学らにより、クエーサーAPM 08279+5255に地球上の海水の100兆倍の水が存在することが発見された。



こっちは 100兆倍というような単位・・・。

こういう大ざっぱな単位が行き交うものだということでお考えいただくと、今回発見された天体の大きさの「桁外れの単位」も、納得できる部分もあるのかもしれません。

そして、今回発見された、その天体の大きさは・・・ 40億光年

もう一度書きますけど、40億光年。
40センチじゃないですよ(逆に、そんな小さい天体があるかよ)。


つまり、もう、よくわかんない大きさなんですよ。


たとえば、私たちの銀河系(天の川銀河)の大きさはどのくらいかというと、下のようになっています。 Wikipedia より。

milky-way-07.jpg


直径が大体、10万光年くらいということの模様。

ここから考えてみても、「40億光年」というのは、何だか「わからない」としか言えない部分があります。

私などは「大きいことはいいことだ」などと思いますが、しかし、「天文学」としての問題では「大きいことはいいことだ」というわけにはいかないようです。この「途方もない大きさの存在そのものが現代の物理学に問題を投げかけている」ようなのです。


「40億光年の大きさのものが宇宙にある」ということ自体が、現在の「宇宙理論」や「宇宙の歴史」と適合できる話なのかどうか、ということのようです。

ちなみに、Wikipedia の宇宙の年表は、下のような記述で始まっています。


観測によれば、宇宙はおよそ137億年前に誕生した。
それ以来宇宙は3つの段階を経過してきている。

未だに解明の進んでいない最初期宇宙は今日地上にある加速器で生じさせられるよりも高エネルギーの素粒子からなる高温の状態であり、またほんの一瞬であったとされている。そのためこの段階の基礎的特徴はインフレーション理論などにおいて分析されているが、大部分は推測からなりたっている。



今回は私感はともかく、多くの科学サイトで、今回の発見を「アインシュタインの理論以来の宇宙論への挑戦となるかもしれない」というような書き方がなされています。

要するに上の「推測」は正しくないかもしれなかったということです。


今回の記事によると、現在の宇宙モデルの理論では、


> 宇宙構造の大きさの上限は 12億光年を超えることはないと考えられている


のだそうです。
しかし、今回発見された宇宙構造は 40億光年ある。

私自身には物理的な矛盾を察知することは無理ですので、物理にお詳しい方は今回発見されたクエーサーについて、ご考察されることを期待したいです。

では、ここから翻訳です。





The Largest Structure in Universe Discovered --Quasar Group 4 Billion Light-Years Wide Challenges Current Cosmology
Daily Galaxy 2013.01.12


40億光年の広さを持つ、これまでで最大の宇宙の構造体の発見が現在の宇宙論に疑問を投げかける


mps-001.jpg


これまで観測された中で最大の宇宙の天体が天文学者たちの国際チームによって発見された。この巨大なクエーサー群は、構造体のすべてを横切るために光速で40億年かかる。

クエーサーは、膨大な遠い距離を越えて見える極端に明るい輝度を持ち、そして、初期宇宙からの銀河の核であると考えられている天体だ。

1982年以降、クエーサーがグループとして驚くほどの巨大なサイズの構造体を持つことが知られるようになり、多くの巨大クエーサー群( LQG )が知られるようになった。


しかし、今回見つかった直径40億光年という巨大クエーサー群の存在は、現在の宇宙モデルに疑問を投げかけることになった。

今までアインシュタインの宇宙モデル理論は「仮に合理的に理論に疑いを持ったとしても」実測として示されたことはなかった。

たとえば、私たちの天の川銀河の最も近い隣人の銀河であるアンドロメダ銀河からの距離は地球から約 250万光年で、メガパーセク単位では、 0.75Mpc だ。



(訳者注) 単位の Mpc (メガパーセク)というのは、宇宙の距離の単位のひとつで、1MPC で、326万(3,260,000)光年ということのようです。



この単位でいえば、私たちの銀河系全体を横切るのに、 2から 3Mpcとすることができるが、巨大クエーサー群では 200Mpc (約 6億光年)を越えるような構造体の存在が複数知られる。

しかし、現在の宇宙物理学の理論モデルは、アルバート・アインシュタインの理論に基づくもので、その理論からは、宇宙構造の大きさの上限は 370Mpc (約 12億光年)だ。それが私たちが宇宙で見られる最大の宇宙構造であり、理論では、それを超えることはないと考えられている。

しかし、今回発見された宇宙構造は、500Mpc に相当するものであり、これは私たちの銀河系からアンドロメダ銀河までの距離の 1,600倍に相当する。

英国のセントラル・ランカシャー大学にあるエレミア・ホロックス研究所( Jeremiah Horrocks Institute )の天文学者ロジャー・クロウズ博士は、以下のように述べた。

「今回発見された巨大クエーサー群は驚きであり、理解が難しいが、これが今まで観測された中での宇宙最大の構造体であるということは確かだ。そして、今回の発見は非常に刺激的でもある。今回の発見は、私たちの認識に疑問を突きつけるもので、宇宙の謎が解決されるどころか、新たな謎が生まれたと言ってもいいのだ。私たちは非常に難しい問題の前にいる」。





ここまでです。

専門用語が多く、翻訳に時間がかかったわりには、どうしてデカいとダメなのかが理解できず、物理の基本がわからない私・・・。

まあしかし、私は何年も前の記事の頃から・・・、たとえば、

ビッグバン理論では説明できない古い巨大な銀河が多数発見される
 2010年11月26日

のような、いくつかの記事で、「137億年前より古い銀河の発見」で、宇宙理論は崩壊していくものと思っていましたが、今回のように、違う方向もあるのだなあと思いした。

理論はよくわかんないんですけどね。

冒頭に書きました「うお座の銀河の崩壊」と共に、新しい時代に入るためには、どうしても「現在の宇宙理論」は崩壊する必要はあるとは思っていますので(その理由は、「仮に理論は合っていても、理念として間違っているからです」)、もっともっといろいろと見つかるといいですね。



  

2012年12月27日



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solar-2012-top-07.jpg






 


確かにそこから光は出ていなかった3日間


今日は要点を絞りたいですので、できるだけ短めにまとめたいと思います。

写真、動画といろいろありますが、今回の記事の要点は「12月17日から21日まで消えたように見える太陽の光」についてです。

先日、

「暗黒の3日間」を実際に NASA の太陽観測衛星で見た日: そして、12月21日から突如として「凶暴化し始めた地球」
 2012年12月24日


というタイトルの記事を書きましたが、その時の NASA の太陽観測衛星 SOHO のその「3日間」の写真をすべて入手し、それを見てみました。

短い動画も作りましたので、後で貼っておきます。下はその動画を作った写真を連続に並べたものですが、それが動画になっているとお考えいただければ幸いです。

solar-2012-17-21.jpg


上の写真の中あたりで、「黒い部分」が見えている部分がありますが、ここは本来でしたら、この NASA の Behind HI1 というカメラからですと、「いつも太陽の光が写っている」と考えていいかと思います。


もともと、このことを知ったのは、NASA の記事そのものからでした。

その記事をまずご紹介しておきたいと思います。
NASA の SOHO サイトの週間報告のような記事です。

タイトルは「太陽観測SOHO の後ろに2012年12月21日まで地球とポルックスが見える」というもので、下の写真のように、太陽を背後から撮影している太陽観測衛星に「地球が映り込む」という珍しい写真なのですが、ちょうどその頃に・・・太陽からの光が消えていたことを私も含む太陽観測ファンたちが発見していたのです

とりあえず下が NASA の記事です。

ちなみに、写真の右上にある星を英語では Procyon (プロキオン)としていますが、これは後になって、NASA が「ポルックス(Pollux)」という星だと訂正していましたので、こちらで日本語で訂しました。


EARTH NOW VISIBLE IN STEREO BEHIND'S INNER HELIOSPHERIC IMAGER (DECEMBER 21, 2012)
SOHO Pick of The Week 2012.12.21

太陽観測SOHO の後ろに2012年12月21日まで地球とプロキオンが見える光景

SOHO の STEREO Behind 宇宙観測艇は、「HI 1 - B 」と呼ばれる望遠鏡から太陽を撮影する視野を捕らえる軌道に入るために遠方へと移動している。

そして、その HI 1 - B に下のように「地球が写った」のだ。

20121217_Earth.jpg


Hi2 という望遠鏡から地球の姿がとらえられたことはあるが、この HI1 から地球の姿がとらえられたのはこれがはじめてのことだ。

もうじき、地球の姿は HI1 の正面から見えるようになるはずだ。

2015年には、地球が2機の SOHO 観測衛星の両方から撮影される機会が訪れる。



そして、下が「上の写真の日の太陽と地球が一緒に写る12月21日までの3日間」を並べて作った動画です。

写真から作ったものなので、動きがスムーズでなくてすみせん。

Three Days of Darkness / 太陽活動 2012-12/17-12/21




上の NASA の記事の「Sun」と矢印がある場所から「光が届かなくなった」のが 12月17日で、そして「太陽と地球が揃って撮影された12月21日」には、光は戻っていたのです。なんだか出来すぎな感じもするんですが、これがどういうようなことなのか。

合理的な原因がつくものなのかもしれないですし、科学的なことに関して私は何も書くつもりはありません。




果たして、新しい世界の「始まり」は本当に「始まった」のか


ところで、過去記事に、

マヤ長老評議会の議長の言葉から思い出した「マヤ族にとっての1万3000年前の意味」
 2012年10月22日

というものがあり、そこに「マヤ族の伝説」について、マヤの長老評議会の代表者ドン・アレハンドロ神官が述べた言葉を引用したことがありました。

そのことを再び抜粋しておきたいと思います。

ドン・アレハンドロ神官にインタビューした人類学者が書いたものです。


マヤカレンダーのメッセージは、ホピ族およびマヤ長老評議会が確定した終末期の開始時期(2007年10月26日)から7年間(2015年まで)に時間の窓が開き、この期間にポールシフトが起こるということだ

それは、すでに現在起こっている地球磁場のシフトのことではない。地球の南極と北極が逆転する物理的なポールシフトのことである。



とあり、今の期間を「地球の時間の窓が開く時間」としているのです。


don.jpg

▲ 2006年6月21日にボリビアのティジュアナコを訪れた際のマヤ長老評議会のドン・アレハンドロ神官。



そして、大きな環境変動の後に来る社会がどんなものかということについては、ドン・アレハンドロ神官の言う、その世界がどんな世界かというと、


世界は変容し、人類は、相互理解と社会的正義、ならびに平等が支配する共存共栄の時期を向かえる。これが人類の新しい生き方だ。

われわれ一人一人は宇宙と関係をもっている。この関係がわれわれの態度が他の人達と調和しているかどうかに反映するのだ。変化のときはきた。

相互に互いを理解し、より人間的になるときがきたのである。


マヤ神官の2009年の言葉と祖先たちの帰還の儀式より)



ということのようです。

今後、そんな理想的な人類社会が訪れるのかどうかは私にはなんとも言えない部分のほうが大きいですが、しかし、「激しい地球の環境変化」のほうは、もはや今ではどなたでも感じていらっしゃるのではないでしょうか。


人類が変わるかどうかはわからなくても、地球は変わるように思います。


「暗黒の3日間」がその始まりなのかどうかもわからないですが、あの写真の「黒い部分」は確かに地球に向いていたのです。



  

2012年12月21日



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7-angels.jpg
▲ 最近、1984年の出来事を写真等を含めて発表したメディア。ところが・・・この記事は「すぐ」にインターネット上から消えました。見出しの下の日本語は私が入れました。






 



ソ連の宇宙飛行士たちが見た「宇宙の天使」のビデオが現存していた


今回はかなり興味深い記事を見つけまして、それをご紹介したいと思います。
In Deep の過去記事と直結するものです。

ご記憶の方はあまりいらっしゃらないかとも思いますが、昨年、

ロシアの宇宙飛行士たちが見た「地球の軌道上の7人の巨大な天使」
 2011年06月22日

というロシア語の記事をご紹介したことがあります。

1980年代にソ連が打ち上げた宇宙ステーション「サリュート7号」の6人の搭乗員たちが、宇宙ステーションの外(つまり宇宙空間)に、「7人の天使のような形の光を見た」というものです。それらにはすべてに「顔」もあったという報告でした。


この報告は、ソ連時代は極秘扱いとなっていたものが、ソビエト連邦の崩壊と共に文書が流出して発覚したものなのですが、今回、「ビデオが今でも存在している」ことがわかったのです。

一応、その過去記事「ロシアの宇宙飛行士たちが見た地球の軌道上の7人の巨大な天使」の中からの翻訳部分を一部抜粋いたします。


幻覚でありながらも機密扱いとされる「宇宙の天使たち」

1982年に当時のソビエト連邦が打ち上げた宇宙ステーション「サリュート7号」には、6人の乗組員たちが乗り込んで、宇宙空間でのミッションを行っていた。

1985年のことだった。

宇宙飛行士たちが宇宙空間での実験など、日常的な仕事を行っていた時のことだった。

突然、正体のわからない「オレンジ色のガス」に、宇宙ステーションが包み込まれたのだ。それは輝く光の集合のような強い光で、宇宙ステーションの中にいた乗組員たちは、その光で何も見えなくなったほどのまばゆいものだった。

乗組員たちの目が光に少し慣れて、徐々に目が再び見え始めた時、乗務員たちは宇宙ステーションの窓の外に何かあることに気づいた。全員、窓から外を見ると、その宇宙空間に、7つのシルエットがあるのがわかった。

そのシルエットは人間の形をしていることもすぐにわかった。
しかし、形は確かに人間なのだが、身長が大きい。

彼らには全員、背中に大きな翼があり、そして、頭の後ろから強い光が輝いている。乗務員たちはその姿を見て「ああ、これは天使みたいだ」と思ったという。



というものです。

今回の記事一番上に載せた記事にある写真から見ると、それらの「光」は下のようなものだったようです。

拡大したので鮮明ではないですが、上の記事には下の「ジェット機の大きさで顔を持つもの」の写真が掲載されていました。これが「7つ」宇宙空間に浮かんでいたということのようです。


angel-light-01.jpg



angel-light-02.jpg



angel-light-03.jpg


さて、そして、今回入手したビデオも貼っておきます。もともと見やすいものではないですので、私のほうで、タイトルを入れたり多少編集しています。


Space Lights " Like Angels" / 宇宙の天使








すぐに「記事そのもの」が削除されてしまった今回の報道


実は、今回のこのことには、やや不思議なことも絡んでいます。

今回の記事を見たのは、米国の IIAI という真面目な科学系のサイトで In Deep でも翻訳した記事をご紹介させていただくことが多いです。

今回の記事も、この IIAI に掲載されたのですが、その後、理由はわからないのですが、すぐに削除されてしまったのです。

今では、そのページは下のように、

not-pages.jpg


となっていて、「そのページはこのサイトに存在しません」と、表示されます。

しかしまあ・・・先日書きました記事、


「太陽騒動」から3年目の 2012年に再び太陽の周囲に集まる「巨大物体」たちを前に無視もできずに呆然と見つめる私
 2012年12月18日


に書かせていただきましたように、過去に「 NASA の写真削除との戦い」を繰り広げてきたことのある私でもありまして、もともとが「インターネット上のニュースというのは消えるもの」という概念が強く、パッと見て、「あ、これ消えそう」と感じたら、その場で、すぐにパソコンに保存しておくという習慣があります。

今回も時間差で保存できた感じでした。


それでは、ここから翻訳記事です。



続きを読む



  

2012年12月17日



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説明がつくものなのかどうかも含めて、私には理解不能な「シリウスの周辺に広がる光景」







 



スカイマップという、宇宙の全図に近い地図を写真で見ることのできるサイトがあります。

www.sky-map.org

過去にも何度かご紹介したことがありました。

しかし、それらの過去記事のことはともかくとして、今回はとりあえず、タイトルにした「シリウス」の周囲がエライことになっているということをご覧いただきたいと思います。


シリウスというのは、よくスピリチュアル系などの話に出てくるのにも関わらず、実は私はどうもあまりそういう話に興味がなく、地球とシリウスにどんな(神話的な話も含めて)ものだかまったく知らないのです。


なので、とにかく、今回はその「目に見える異常」をご紹介します。
異常ではなく、説明のつくものなのかもしれませんが、とにかく見てください。


動画と、そして、ご自分で確認されたい方のために、「スカイマップで、シリウスの近辺の写真を検索する方法」も下に記します。

まず動画です。


シリウスの周囲の巨大な「何か」Objects near Sirius




写真で示しますと、下のような状態となっています。

sirius-02.jpg


シリウスの上のほうに写っているものを拡大すると、こんなものです。

object-big-01.jpg



シリウスとは?

そもそも、シリウスとはどういうものなのか。
ここでは一般的な説明から抜粋します。

写真は NASA の提供しているシリウスの写真にこちらで日本語を入れたものです。


シリウス

sirius.jpg

シリウス はおおいぬ座のアルファ星 で、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星である。名前はギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」を意味する「セイリオス(Σείριος, Seirios)」に由来する。

和名は犬星や青星(あおぼし)、英語では別名Dog Star、中国語では天狼(星) と呼ばれる。



とのことです。
当然ながら、上の NASA の写真には奇妙な物体は写っていないです。


ところで、上のシリウスの周囲を皆さんご自身でもご覧になっていただきたいと思います。
なぜなら、「他にもたくさん同じような形のものが写っている」からです。
スカイマップをご覧になる方法をご説明したいと思います。




スカイマップでシリウスの周辺を確認する方法


まず、

www.sky-map.org

にいきます。

下のようなページが表示されます。

sky-map-01.jpg


画面上部に、「 Find Object 」と書かれた検索欄がありますので、そこに英語で「 Sirius 」と打ち込んで、右のサーチボタンを押すだけです。

これで、下のようにシリウスが表示されます。

sirius-one.jpg



なぜかシリウスの形がデコボコなのですが、何度やってもこのように表示されるので、こういうものなのかもしれません。

シリウスって丸くないものなのですかね。

画面の左に Google Map などと同じように、拡大や縮小できるバーがありますので「マイナス」(上のほう)にバーを動かしていくと、シリウスの周囲が見えてきます。

そして、さきほどの下のような物体も見えてきます。

sirius-02.jpg


しかし、これひとつだけではないのです。
シリウスの周囲にこれと類似した物体がかなりの数があるのです。

たとえば、下の地図は広域ですのでわかりにくいですが、赤い矢印のそれぞれのところに、同じような「オブジェクト」があります。

sirius-map-05.jpg

▲ 赤い矢印のところに上と同じような正体不明の巨大物体がある。


中の影のような形は少しずつ違いますが、下のようなものとかもあります。

some-03.jpg



あるいは下のように「丸の中に十字が描かれた」ようなものもたくさんあります。

cross-2.jpg



どれも比較的、シリウスから近いところにあるものです。

大きさは想像もできないですが、少なくとも太陽の何倍というくらいはありそうです。



これらは何なんですかねえ。



まあ、遠いところの話なんで、正体がわかるということもなさそうですが。

シリウスというのはニューエイジ的な思想と関係があるというのは聞くことがありますが、それがどんな話なのかを私は知りません。

それに、いわゆるニューエイジ思想というものも今となっては(今のこの世の中を見ていると、という意味です)、そこに夢を馳せるのも空しい感じもいたします。


最近では、みずがめ座の時代もどうでもよく思えてきました。
私の願いは「自らの完全な消滅」だけというのが本音です。

しかし、他の皆さんは違うと思います。
未来への夢や希望があるはずです。
多くの人々にはこれからの未来の夢を感じて生きてほしいとは思っています。


というわけで、シリウスの話でした。




太陽もさらにムチャクチャなことになっております


実は最近ずっと太陽のことを調べていて、次回あたりに太陽のことを書けるかとも思いますけど・・・実は、なんとなく、スゴイことになっているのです、太陽は。

以前、

「狂った太陽」: かつて見たことのない巨大な太陽面の爆発が発生
 2012年11月18日

というちょっと派手なタイトルをつけた記事を書いたことがありますが、それを越えてますね。

クレイジーな太陽。

今、 NASA の写真から動画を構築してたりするんですが、「何の爆発だかよくわからない爆発」みたいなのがよくあったりして、考え込んだりしています。


これからの世の中は確かにいろいろなことがあるのかもしれせん。



  

2012年12月15日



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top-4179.jpg

▲ 12月12日に地球から600万キロメートルの場所を通過した直径2.7〜4.8キロメートルの小惑星「4179 Toutails」 のその際の想像図。3-mile wide asteroid set to zip past Earth December 12, 2012より。






 

なんとなく今までと違ってきた「地球の周囲の流星体」


最近は、ふたご座流星群が話題になることがあります。
そして、今年のふたご座流星群は NASA などによりますと「かつてないほど活発な動き」を見せているそう。

下の写真は 12月13日に米国アーカンソー州で撮影されたふたご座流星群による「火球」です。

gemid-2012.jpg

Space Weather より。


ここまでの大きさとなると、流星群というより「天体からの爆撃」に近いものがありますが、今年のふたご座流星群の観測では、近年では見られないような「見事な」(NASA による表現)流星群が多く観測されているそうです。

そして、下はそのふたご座流星群の今年の「軌道」です。

gem-maps.jpg

流星群の軌道は相変わらず無軌道な感じに見えて、素人の私の目からは「どのような軌道を描いているのか全然わからない」のですが、言えるとことは「どこからやってこようと、すべてが地球の上空を目指してやってきている」ということです。

他の惑星などには目もくれていません。


ちなみに、このふたご座流星群は、流星群の中で「母体」が判明しているもののひとつで、母体の天体は「ファエトン」(バエトン)という名前です神話上の人物の名前ですが、神話では、ファエトンは太陽神ヘリオスの子どもとされ、以下のような神話を持ちます。


パエトーン

パエトーンは、ギリシア神話の登場人物。(中略)地上に大災害をもたらした原因として語られることがある。『神話集』はパエトーンが墜落したため、地上に大火事が起き、これを消し止めるためにゼウスが川の水を氾濫させたことによってデウカリオーンの大洪水が起きたとする。また、『ティマイオス』はパエトーンの墜落は、過去に起きた大火災の記録であるとする。

これらの説は20世紀の疑似科学で大いにもてはやされ、イマヌエル・ヴェリコフスキーをはじまりとする「古代隕石衝突説」の根拠として使われている。



ということのようですが、一方で、紀元前の賢者たちはもっと現実的な話をしていたようです。

紀元前の哲学者であるプラトンは『プラトンの対話』 という記録の中で、クリアチスという人との対話でこのように述べています。

これはプラトンが「アテネで火と水による大きな災害が起き、それは太陽神ヘリオスの息子バエトンが父の馬車を馬につないだが、地球に落ちて燃え尽きてしまった」ということを語った後に、プラトンがクリアチスという人にこのように語ったという下りです。



『プラトンの対話/ Timaeus』より

「これは神話の形をしている。しかし、地球を回っていた天体が地球に落下したという現象を示しており、地球上の大火事というのは長い間隔をあけて繰り返されたのである。このとき、海岸や川辺よりも山の上の方が被害がひどかった。一方、神が大洪水で地球を清めるとき、羊飼いや町に住む人々を海に押し流すのだ」。




なお、このふたご座流星群の「親天体」である小惑星ファエトンは、どうやら最近、「肥大している」ようです。Wikipedia に以下のようにあります。


2009年7月、STEREO衛星の観測により一時、17等級から10等級に急激に増光したことが判明した。

ファエトンは2093年12月14日に地球から0.0194天文単位(291万 km)まで接近すると予測されている。また、潜在的に危険な小惑星 の中では最大級の大きさである。



上から見ると、少なくとも、 2093年頃というのは、過去記事の、

「良い時代と悪い時代」(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

でいう「悪い時代」というものに近い状態となるものだと思われます。
もっとも、私自身は「悪い時代」へと転換するのは、そんなに先だと思ってはいません。彗星の移動状況を見ていますと、早ければ、来年頃だと思っています。

それと、最近、地球の近くを通過した「巨大小惑星」のことを記しておきます。



地球上空で7つの天体が衝突爆発してから1年後に地球の近くを通過していった直径約4キロメートルの小惑星


ところで、小惑星ファエトン(バエトン)に関しては、昨年の今頃も記事にしたことがあります。


太陽神ヘリオスの息子「ファエトン」がばらまく地球上空の35個の火球
 2011年12月15日


という記事ですが、これを書いた頃、「地球の上空で7つの天体が衝突して爆発する」という出来事が起きていたのです。下の図がそれで、番号はこちらでふったものです。




その頃から「地球の上空は少しずつ変わっていった」のかもしれないと今は思います。


そういえば、数日前、地球から比較的近い場所を「直径3キロメール以上の小惑星が通過」していきました。

これはもともと通過はわかっていたものですが、米国のロサンゼルスタイムスなどでも記事として取り上げられていました。

下の表はスペースウェザーで毎日、掲載されている「地球付近を通過する天体」の一覧ですが、赤く囲んだものが、12月12日(日本時間13日)に地球から 600万キロ程度の場所を通過していった小惑星「 4179 Toutails 」です。

mp-2012-03.png


ロサンゼルスタイムスの記事を要約してご紹介しておきます。

この記事では大きさは3マイル(4.8キロメートル)となっていて、NASA では、2.7キロメートルとなっていますが、写真をご覧になるとおわかりかと思いますが、「長細い形」をしているので、そのために計測値にバラつきが出るのではないかと思います。

いずれにしても、「超デカイ小惑星」です。


Three-mile long Toutatis asteroid to zip past Earth this week
LA Times 2012.12.11

4.8キロメートルの小惑星が地球の近辺に戻ってくる


4173-07.png


12月12日の夜に、長さ3マイル(4.8キロメートル)もある小惑星が地球の近くを通過する。

しかし、心配する必要はない。
地球からの距離は月との距離の18倍(約 600万キロメートル)もある。

この小惑星「4179 Toutails 」は不安定な軌道をとるが、科学者たちは「少なくとも、あと何百年の間は地球と衝突する可能性はない」と言う。しかし、同時に、「ただし、数万年などの先のことまでは予測はできない」とも述べた。



ということです。

ちなみに、このくらいの3キロメートルから4キロメートルほどの大きさの小惑星が地球に衝突した場合にどのような事態となるかというのは、フレッド・ホイル博士の著作に「彗星」としてのものですが、資料として掲載されています。

下の赤で囲んだ部分が今回の小惑星と大体同じ規模の大きさのものです。


tnt-1.jpg


広島型原爆の 500万倍(5,000,000倍)ということで、そこそこに影響があることがおわかりかと思います。

さらに大きな「直径7キロ級」の彗星や小惑星が地球に直撃した場合だと、どうやら絶滅レベルらしいですが、しかし、以前も書きましたが、そういうことは地球の歴史で(多分)何度も起きていて、起きたら起きたで仕方な」とも思います。

どれだけ地球が壊滅的な災害に見舞われても、神話にあるように「この世は永遠」であるわけで、また生命が芽生えて、動物も人類もまた地球に息吹くようになっていくのだと思います。

先日の記事に出てきた中国の7世紀の預言書「推背图」(ツイベイトウ)の冒頭の、


私はこの広大な世界の終わりを知らない。
太陽と月の輪廻は永遠続いていく。
すべての物事は龍(ウロボロス)のように繋がっている。


を思い出します。

ちなみに、上に「ウロボロス」と書きましたが、「推背图」にウロボロスとでているわけではないですが、感じとしてこのほうがわかりやすいかと思いまして、そのように記しました。



▲ 古代から「死と再生」や「不老不死」であるウロボロス。ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなものより。


そういえば、最近は、

オーストラリアのジュリア・ギラード首相の世界終末演説
ロシアのメドベージェフ首相の宇宙塵への言及

などでご紹介している、テレビ報道での「不思議な発言」等が多いですが、スリランカのテレビでは、国を挙げて「不思議な光」の報道がなされています。

次回までに字幕をつけて、ご紹介できるようにしたいと思います。



  

2012年12月03日



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apollo-16-glass-01.jpg

▲ 1972年にアポロ16号のクルーにより月の土壌の中からドリル採掘により採取された石。材質はほぼガラス。NASA の月の採取物に関しての公文書より。
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キュリオシティの2度目の火星の土壌分析の中で、何が見つかり、何が見つからなかったのか


先日の記事「インド軍が対峙するものは何か?: 印中国境の UFO 目撃地帯は「北緯 33度線上」だった」の冒頭で、 NASA が無人火星探査機キュリオシティの火星での発見についての「噂」を否定したということをご紹介しました。

その時には報道ベースの事実関係だけを記したのですが、実際に火星で働いているのはキュリオシティで、そのキュリオシティの「ミッションの進行」と照らし合わせると、単なる推測ですが、「 NASA の内部で何らかの意見の食い違いが起きている」ということも考えられます。

意見の食い違いというか、かつての無人探査機バイキングの時と同じような「ひとつの結論が導き出せない」というような意味です。

NASA は、 11月24日頃に「歴史的な発見」というニュアンスを漂わせた後、11月29日に「そんなのは誤解ですよ」と意見を翻したのですが、 11月くらいに行われていたキュリオシティの検査プロジェクトでは、リリースされた写真を見る限り、火星の土壌の調査、あるいは「再調査」がおこなわれていた頃だったようです。

mars-11-11.jpg

NASA の検査状況報告ページより。


この「火星の土壌調査」なんですが、実はキュリオシティが火星に到着して以来、その写真で土壌についてはいろいろと考えさせられるところは多かった部分もあるものでした。

火星での土壌調査には大ざっぱに、

・地表を写真撮影して、そののデータを送信する

・SAM と呼ばれる火星サンプル分析装置(Sample Analysis at Mars )による分析


にわかれるようです。

SAM は、採取した土を、キュリオシティに搭載されている皿みたいなものに載せてそこで分析するもののようです。仕組みはよく知らないですが、キュリオシティの写真にはこの「 SAM の皿」がよく映り込んでいます。

sam-sara-001.jpg

▲ キュリオシティの火星サンプル分析装置「 SAM 」による土壌分析。


そして、キュリオシティが火星の砂を掘ったりするたびに、驚くべき・・・というほどのことではないかもしれないですが、想像外の光景に出くわします。

下はそれぞれキュリオシティが送信してきた火星の土壌の写真です。

写真につけた番号は NASA がすべての火星の無人探査写真につけている管理ナンバーで、これで実物を検索することができますので、すべてにつけておきます。



キュリオシティが調査した火星の土の写真


写真番号 0073MH0086001000C0_DXXX

orange.jpg




写真番号 CR0_405467824EDR_F0050104CCAM01089M

but.jpg




写真番号 0074ML0501000000E1_DXXX

(注)キュリオシティが砂を掘ったあと表面の下は青くなっていることがわかります。少なくともこの部分は、砂の表面とそのすぐ下の土壌の組成が違うということのよう。

blue-001.jpg




写真番号 0069MH0080001000E1_DXXX

red.jpg




写真番号 0065MH0039003000E1_DXXX


white-001.jpg




など、NASA の言う「有機物の何もない火星」というには、赤から青からオレンジまで実に様々な「色」が土壌としてそこにあることがわかります。

地球の場合、「自然の中の色」というものの多くがどのようにして生じるものかというと、一概には言えないものの、最も大きな理由は、有機物や微生物など生命によるものが多いと思われます。無機物だけでも多彩な色が作られるものなのかもしれないですけれど、「無機物だけの世界」でどのくらいの色というものが存在し得るのかは、私にはその知識はないですのでわからないのです。


いずれにしても、この「土壌の検査」をキュリオシティは繰り返しおこなっていて、その見解についての何らかのゴタゴタは NASA に存在していると思います。

それは、過去記事の、


NASA の火星無人探査計画が無駄な理由: 1976年にバイキングがおこなった火星地表の質量分析から 36年経って進化しない観念
 2012年08月12日


に、「1976年の NASA の無人火星探査機バイキングの実験」についてのことを書きましたが、詳細は上をご参照いただくとして、当時、


・LR実験という実験では有機物があることを示した

・GC・MS実験という実験では有機物が存在しないことを示した


ということになり、当時の NASA では統一した結果は出なかったようです。


その後、10年間研究は続けられて、バイキング計画の研究員だったG・V・レヴィン博士と、P・A・ストラート博士は、 1986年になって、

「バイキングの実験は、火星に生物がいることを示している」

という結論に達したのですが、この意見はほとんど報じられないまま、そして、今もキュリオシティに同じような轍を踏ませようとしている感じがします。


しかし、いずれにしても、 2010年の地球の新しい生物騒動も、今回のフライングにしても、そろそろ、こういうやり方だけではみんな振り向かなくなるような気もしないでもありません。

そんなことを考えている時に、「月のガラス球」のことを思い出しましたので、簡単にご紹介しておきます。

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2012年11月21日



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今回は最初に「驚くべき映像」をご紹介します。
11月18日にオーストラリアの海岸で、観光客によって撮影されたものです。

auf-2012.jpg

動画は Waterspout at Batemans Bay にあります。

明るく晴れた中で、突如発生したこの超巨大竜巻は、約 20分間にわたり観測されました。オーストラリアの沖合いで観測された中では、これは最大のものである可能性があるのだそう。

ビデオの全編は、英語のニュースですが、

Australia Tornado:Giant Twister at New South Wales beach
 National Turk 2012.11.19

の記事の下にあります。

というわけで、毎日驚くような自然現象が起きる地球ですが、さっそく、本題に入ります。




予想以上に激しかったかもしれない地球の大陸の移動現象


今回の記事は、先月に書かせていただいた、

起きていることは「ポールシフトではなく地球の大陸移動」: 地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される
 2012年10月03日

と関係があります。

上の記事では、アメリカ地球物理学会の発行する科学誌で「地球で過去に何度も起きていた『真の極移動』と呼ばれる大陸移動が現在起きている」という可能性についての論文をご紹介しました。

真の極移動とは、つまり地球の大陸(コアではなく、外殻と呼ばれる表面)が、下のように移動する地球の地質上での大きなイベントです。



上の記事では、この図について、


> 上の図の傾きは誇張されており、過去の真の極移動の際には地球が9度傾いた。


ということになっていましたが、どうやら、上の図はそれほど誇張されていないかもしれない・・・というより、「真の極移動による大陸移動はもっと大きく地表が動いていた可能性」を、米国のハーバード大学の研究チームが発表しました。

その際に地球が傾いた角度は、なんと 50度以上


あくまで、ハーバード大学の研究チームの推定ですが、過去の真の極移動の際には、地球は 50度かそれ以上傾いた可能性があるということになるようです。


そして、地球では過去に6回その現象が起きていたということも示されたそうです。


50度も傾くと、あらゆる地球の状態は今とは変わるわけですが、それ自体に関しては、「まあ、そういうこともあるだろう」ということは言えるのですが、問題は「その期間」です。

未来はともかく、過去はどのくらいの時間をかけて「50度」も傾いたのか。

ハーバード大学の研究では「数十万年かかって、その現象が進行した」と考えられるということですが、本当にそんなゆったりとした惑星の現象が存在するのだろうか? と今の私は思います。

確かに「数十万年かかって50度傾いた」というのなら、自然環境も生物形態も、ある程度は適応できる時間があるとは思うのですが、仮に・・・たとえば「 250年で 50度傾いた」というようなことが「もし」あれば、それはさすがに地球自身のあらゆる存在が、その変化に対応できる時間としては少ないのではないかと思います。

しかし、なぜ、そんな極端に思える「250年」などという数字を出したかというと、その根拠は「最近の現象が示す事実」からです。

たとえば、以下のふたつの過去記事などからの連想という面もあります。


ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日


という記事では、約4万年前の地球のポールシフト(物理的な移動ではなく、地球の磁極の反転で北極と南極の磁場が入れ替わる)では、「 250年間ほどの間に磁場が完全に逆転した」ということが、調査で判明しつつあります。

磁場のポールシフトも地球環境には極めて大きな現象ですが、これも、かつては何万年以上の単位の長い時間をかけて磁場が逆転すると考えられていたのですが、実際には(地質的な時間の単位では)「あっという間」に始まって完了したという事実があります。



▲ 地球の磁場の逆転現象の時の磁場の移動のイメージ。


そして、もうひとつの過去記事の、


奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 2012年04月21日


という記事は、「太陽の磁場が4つになること」を国立天文台が予測したことをご紹介したものですが、大まかに説明すれば下の図の左から右のようになるということです。




太陽の「大きさ」というものは今さら語るところでもないと思いますが、上の図でおわかりの通り、その巨大な太陽で巨大な変化が「あっという間に磁場の変化が起きた」のです。

巨大な太陽でさえ、その巨大な変化があっという間だったという事実。

planet0101.png

▲ 太陽系の惑星の比較。太陽の大きさと比較した「地球の大きさ」は矢印の先に小さく写っている青い点ほどです。


昨年だったか、

「太陽の位置がずれてきている」と語るイヌイットたち
 2011年07月11日

という記事で、カナダのイヌイットの人たちが、「太陽の位置や夜空の星の位置が昔とは変わってしまったんだ」と口々に言っているビデオをご紹介したことがありました。




▲ カナダのヌナブト準州に住むイヌイットのサムエリ・アマックさんの言葉。


その時には私自身、「いくらなんでも人間ひとりの人生の期間の中で、そんなに大きな地球の傾きというような変化なんて起きるのかなあ」と半信半疑でしたが、上の過去記事にあるように、「巨大な自然現象が急激に発生して進行して、そして完了する」という過去の事実を前にすると、あるいは、自然と密着して生きてきたイヌイットの人たちは、その「些細な変化」を見逃していなかっただけなのかもしれないと思うようになりました。


すなわち、すでに地球の軸は傾き始めているという可能性を感じたりした次第であります。


上の記事のイヌイットの人の中には下のようなことを言っている人もいました。



▲ カナダのヌナブト準州に住むイヌイットのイヌーキー・アダミーさんの言葉。「多分、地球の軸が傾いてきているのだと思う」。


実際の「今の現状」はわからないのですけれど、ハーバード大学の研究チームの発表し「過去のこと」に関しての記事をご紹介します。

もちろん、記事には上に私が書いたような物騒なことが書かれてあるわけではなく、かつて地球が何度も 50度以上傾いたことは事実でも、「それは 10万年から 100万年かけてそうなっていった」というように書かれてあります。

それなら安心ですが。
本当に 100万年もかかる現象であるならば。


では、ここからです。



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2012年11月16日



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「 132億年前の天体」の存在に対して交わされるビッグバンへの疑念の対話より、2009年に発見された GRB 090429Bという名前がつけられている132億年前の天体。
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あまり嫌いなものがない私ですが、この世で最も嫌いなものが植物につくナメクジで、毎年、梅雨時には大量殺戮の暗い情熱に燃えたりします。

もうひとつ嫌いなものが「ビッグバン」という概念で、こんな考えを「発明」し、定着させてしまったお陰で、人類の悲しみが増大してしまったと私は本気で考えています。



少なくとも私の中ではすべての存在が永遠であってほしいから

かつて書いたこともありましたが、ビッグバンというのは宇宙に始まりと終わりがあるという「アイディア」であり、その根幹は「宇宙は有限」(宇宙の広さにも寿命にも限りがある)という理論です。

宇宙が有限なら、そこに存在する私たち人類もつまり「有限」。

どれだけ「〇〇は永遠・・・」というようなことを言っても、おおもとが有限なら、人間も自然も、あるいは形而上の世界の、たとえば幽霊だの前世だの宇宙人だのの世界も、つまり何もかも「無限なものなどこの世に存在しない」ということになってしまうはずです。

何しろ「すべて宇宙」の中にあるのですから、その宇宙が無限ではないというならそうなる。


2年ほど前から「そんなのあり?」と私は思い続けているわけで、それがビッグバン理論を強く否定したい根拠となっています。別に科学的云々などはどうでもいいんです。


無限を完全に否定するという概念が嫌いなのです。


しかし仮に、ビッグバン理論の言う「有限説」が間違いであり、宇宙は実は「永遠」だったというのなら、私たち人間にも「永遠が存在する」という可能性が出てくると私は思っています。

そして、ビッグバン理論の登場以前にビッグバン理論とよく似た概念に焼き殺されてしまった科学者ジョルダーノ・ブルーノなどの言葉を待つまでもなく、あるいは、いかなる科学的根拠を必要とせずとも、私自身は宇宙は絶対に永遠であると確信しています。

その根拠自体も実は「科学」が示してくれているのですが、いわゆる「物質不滅の法則」というもので、これは、現在は質量保存の法則と呼ばれていますが、何と呼ばれようと、科学には「物質は消えたりしない」という基本法則がある。


・・・「宇宙の始まりだけ物理と科学の法則をすべて無視して生まれた?」

「そんな馬鹿な。消えないものが現れるわけがない」



ビッグバン以前には何もなかったというのなら、何もないところから何かが生まれるという物理の法則などこの世にないはずです。何もかも物理の法則で計算を出しているビッグバン理論なのに、その誕生には物理の法則が適用できないという矛盾はかなり大きな矛盾にも思います。


まあしかし、私の駄文を続けても仕方ないので、今回の話に移ります。

ちなみに、上の「質量保存の法則」に関しては、過去記事の、


大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 2012年09月03日


というものの中でふれています。

上の記事は2ヶ月ほど前のものですが、その時に、図書館の子ども本コーナーの本を立ち読みして、偶然見つけて知った言葉でした。上の記事の中段くらいの「 250年前に決着がついていたこの世の永遠性」という段落にあります。


さて、今回ご紹介する記事ですが、 NASA のハッブル宇宙望遠鏡が「 133億年前の天体を発見した」というニュースで、これは、いわゆる 137億年前程度に起きたとされているビッグバンから4億年ほど後の時期で、「現在の宇宙の歴史」から見ると、全体の3パーセントしか進行していない地点です。

そこに天体がある。


ところで、今回の記事を書くために久しぶりに Wikipedia のビッグバンを読みましたら、以前とは内容が変わったのかもしれないですが、最初のほうにフレッド・ホイル博士の名前が出ているのでした。



ホイル博士の天国からのささやき

当時の科学界の中で最もビッグバン理論を憎んでいたホイル博士。

しかし皮肉にも、「ビッグバン」という名称は、ホイル博士の一言からつけられたものなのです。そのことは知っていましたが、 Wikipedia に書かれてありましたので、抜粋しておきます、


ビッグバン - 概要 より

この理論に「ビッグバン (Big Bang)」という名をつけることになったのは、皮肉にも、「宇宙に始まりがあった」という考えを非常に嫌悪していたフレッド・ホイルであり、あるラジオ番組において、(ジョルジュ・ルメートルという科学者の)モデルを 「this 'big bang' idea(この大ボラ)」 と愚弄するように呼んだのが始まりであるとされている。

科学記者ジョン・ホーガンの取材によるとホイルは卑下する意味は微塵も無く、何か咄嗟に生き生きとした表現は無いものかと思いついたのが「ビッグ・バン」だったと気まずく述べており「命名者としてパテントを取得しておくべきだったよ」と悔やんでいる旨を明かしている。

その名の通り爆発的に用語が一般認知、定着するが、それ以前の天文学者らの間では「フリードマン宇宙論」として語られていた。



自分が亡くなる時まで、ずっと嫌悪し続けた理論に「呼びやすい名称」を与えてしまったのが、ホイル博士自身だったということは、なんとも皮肉な話ですが、フレッド・ホイル博士の言動が当時の科学界に影響があったことも関係しているのかもしれません。




▲ フレッド・ホイル博士。ホイル博士が夢見た無数の世界より。


ちなみに、フレッド・ホイル博士の主張していた宇宙論は「定常宇宙論」というもので、「宇宙は膨張はしているけれど、生まれてはいない」という理論といっていいかと思います。

これも Wikipedia から抜粋しておきます。


フレッド・ホイル - ビッグバンの否定 より

ホイルは、宇宙膨張の発見については異論を唱えていないが、観測結果の解釈については同意しなかった。ホイルは、宇宙は「定常状態」にあると主張した。この定常宇宙論では、宇宙はビッグバンによってある時点から始まって爆発的に膨張しているのではなく、新しい物質が絶えず生成されることが宇宙膨張の原動力となっているとする。

この定常宇宙論の連続的物質生成説では、ある種の物質創生場の存在を仮定している以外、新しい物質の出現については何も説明していないが、これ自体は宇宙全体が無から生み出されたという(現在主流の)理論と比べて不可解さは似たようなものである。

最終的には宇宙マイクロ波背景放射の発見によって、天文学者の間では(ホイルは別として)ほとんど全会一致でビッグバン理論が受け入れられているが、彼自身は定常宇宙論を生涯捨てることはなかった。



そして、ホイル博士は科学界で孤立していくことになり、元素合成の理論の発展の貢献から考えて、ノーベル賞の受賞は確実視されていたのに、外され、ブルーノと同様に科学界で「存在」を焼き殺されていきました。

ホイル博士は 2001年に亡くなりましたが、最近になり、ホイル博士の理論と、そして人生を通して研究し続けた「パンスペルミア」説には明らかに光が当たり始めています。


ところで、上の Wikipedia の記述には「これ自体は宇宙全体が無から生み出されたという(現在主流の)理論と比べて不可解さは似たようなものである」と書かれてありますが、不可解さが似ていることが問題ではないのです。

ビッグバン理論は人類にとって有害だ、ということが問題なのです。ビッグバンという宇宙有限理論が人間の永遠性を否定し、20世紀以降、以前よりさらにさらに「人類は小さな存在」となってしまった。

はるか昔、人類はもっと大きな存在で、そのような存在であるからこそ、自然や宇宙に謙虚に接せられ、あるいは対等に付き合うことができたと思います。今の人類は自然や地球に対しての、「変な罪悪感」で覆われており、宇宙に卑下ばかりしている。

その理由は、ビッグバン理論に代表される「有限性」に身も心も染められているからです。今の人類は、本来の人類の意味、つまり、「どうして私たちはここにいるのか」を忘れています。



古代の様々な人々は、そのことを「考えなさい」と私たちに言っていたように思っています。

そして、考えることを放棄して、データと計算だけで世界を構築し始めた 20世紀以降の世界と、日本の現実が「今」です。この「今」が夢のように素晴らしい世界だと考えるのなら、それでいいのだと思います。


しかし、私は少しもそうは考えません。

クズのような世の中だと思います。


19世紀から 20世紀に生きたロシアの思想家グルジェフは「20世紀はクソのような時代だ」と言いましたが、その最終的な様相を私たちは見ているのだと思います。

しかし、「悪いこと」を見続けることは決して無駄ではないことも確かです。

このことは長くなるので、今回は書くのを避けますが、表現の世界などでは「悪い経験」が後に人々への表現にとって良い材料となることが多いのです。

もちろん、その「悪い経験」を生かさなければ、どこまでも同じですが。
私たちは悪い経験と悪い光景を糧に将来へ向かうべきだと思います。

少なくとも、「人類を矮小化するためのような思想と科学」から離れられるような社会を目指せれば嬉しいと思います。

というわけで、ここから NASA の発表に関しての記事です。



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