- 分裂する宇宙論: ハッブル望遠鏡が撮影した光景が「現在の宇宙論と矛盾する」ことに揺れる天文学会
- 土星を周回する「月の龍」: 衛星ディオネに酸素が発見される
- NASA の衛星が撮影した直径150キロメートルの「海底の渦巻き」
- 自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる(2) ローバー・スピリットの贈り物
- 自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる
- 朝鮮日報で特集されている「火星の上のミステリー」特集(1)
- ロシア科学アカデミーの科学者が「金星の写真の分析で生命を発見した」とする研究発表
- 月食を司る不滅の魔神 ラーフ
- 「 SUN 」 と描きそうだった太陽の磁気フィラメント
- 宇宙論の終焉? : 「暗黒物質理論」を否定する2つの銀河の存在
【宇宙の中の地球】 の記事一覧
2012年03月04日
(訳者注) かなりタイムリーなんですけど、昨日、「ビッグバン宇宙論は人類に有害」というような意味の記事を書きました。そうしましたら、今朝、この「現在の宇宙論の崩壊」というテーマと関係しそうなニュースがありました。
もともとは、NASA のハッブル望遠鏡サイトのニュースリリースという「宇宙観測のお膝元」からのものです。
NASA のニュースリリースはこちらです。
・Dark Matter Core Defies Explanation in Hubble Image
(ハッブルが撮影した画像では暗黒物質のコアを説明することができない)
2012.03.02 NASA ハッブルサイト ニュースリリース
ニュースの内容は、「銀河団の衝突から形成されて、合併したと考えられる巨大な銀河団アベル520の暗黒物質と暗黒物質の中心(暗黒コア)にある銀河と、その高温ガスの分布を示す合成画像を公開した」というものですが、その写真に写る様子は「現在の宇宙論では説明不能」なのだそう。
このアベル520は、2007年に発見されたもので、当時から「暗黒物質の分布が銀河と一致しない」ということが言われていたようです。しかし、今回、NASA が新たに提出した画像により、曖昧だったそれらの問題が「明確」に突きつけられたということのようです。
暗黒物質の存在は、現在の宇宙論の根幹のひとつ
暗黒物質理論とは「現在のビッグバン宇宙論を支える根幹のひとつ」であるのですが、これら暗黒物質は、存在を見ることも感じることももできなく、計算上だけで「あるもの」とされているものです。
なので、たとえば、「暗黒物質」が全否定されれば、宇宙理論を根本から考え直す必要さえ出てくるのかもしれません。
しかし、そんな難しい話は科学者たち当人の話であって、私たちとしては、昨日の記事にある「この世は無限であってほしい」という夢を持てればそれでいいのだと思いますが(とはいえ、その夢が実現されるためには「ビッグバン宇宙論」が崩壊する必要があるわけですが)。
ところで、その NASA が発表した「説明することができない」という星雲の写真そのものが、また異常に美しいのです。
こちらです。
まるでイラストのようですが、NASA の最先端宇宙望遠鏡のひとつが写しだした現在の宇宙の姿のひとつのようです。
今回の翻訳記事は、宇宙に関しての情報量と開示の速度でトップクラスのサイト「デイリーギャラクシー」のものをご紹介します。今回の NASA の発表でかなり混乱した様子の内容の文章になっていて、後半は何が説明されているのかよくわからない下りもあります。それでも、「どうしてそういうことにになりうるのか」という理由を、現代宇宙論で説明しようとしています。
どうでもいいですけど、最近「シンクロ」のペースが早い感じがします。今回も「昨日書いたことの関連が今朝のニュースに出ていた」ということになりましたが、こんな感じのことが多いです。
最近は料理に時間が多くとられているのですが、記事もなるべく書きたいと思います(止まったら止まっちゃうから)。
料理というか、ここ何十年か、すっかり塩分が少なくなってしまった日本の料理全般に次第に我慢できなくなってきていて、少なくとも(酒のつまみなどで)自分で食べるものだけは、昔ながらの日本の味にしたいと思って、自分でいろいろと作るようになりました。「昔ながらの日本の味」なんていうとえらそうですが、それはつまり「昔はなんでも、しょっぱかった」ということですね。
私たちの子どものころの日本の食卓はとにかく、煮物は醤油で真っ黒だったし、梅干しや塩からや塩鮭などは「塩よりしょっぱい」といわれたようなものばかりで、それでごはんをたくさん食べるのが食事というものでした。「減塩」という概念がどうしてこんなにこの世にはびこりだしたのかよくわからないですが(強制したりされたりする問題じゃないはず)、味の薄いブリのアラ煮とか、甘い梅干しとか食べているとしみじみとさびしいです。
話が逸れそうですので、本記事に入ります。
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タグ:暗黒物質理論
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宇宙の中の地球
2012年03月03日
(訳者注) 最近たくさん書いているなあと思います。実際に日々ニュースが多いこともあるのですが、どうにも止まらない・・・という部分も多少あるようです。
まあ、過去の自分のブログの例を見ても、止まる時には一気に止まる傾向にあるので、書けているのは嬉しいですが。クレアの時は一度止まったら、そのまま半年以上更新が止まりました。今度止まったら 30年くらい更新が止まるような気がします(更新再開は墓場から)。
さて、昨日、土星に関係する記事「予想以上に「地球のきょうだい」であることがわかりつつある土星の衛星タイタン」というものを書いたのですが、今朝また土星関係の見出しを見ました。
また土星の「衛星」の話です。
今回はディオネという衛星。
この衛星を最初に見つけたのは現在の NASA の土星探査衛星の名前にもなっているフランスの天文学者ジョバンニ・カッシーニという人で、土星の衛星を数多く見つけた17世紀の人です。
ジョバンニは活動の序盤に(それが書きたかったのかよ)土星の衛星レアなどを発見して、1684年にディオネを発見しています。今から、330年位前のことですかね。
上の写真がカッシーニで、この自画像が似ているのならかなりのイケメンですよね。
17世紀の科学者では、ニュートンもかなりのイケメンでしたが、このニュートンに関しては、最近書いている「次のブルーノを作り出さないために」という中のシリーズのどこかでふれると思います。
ニュートンは自然科学者としてだけ教えられてきた私たちが受けてきた学校教育の価値観についての話です。
実際にはニュートンの研究の大半は今の時代でいえば「オカルト」に属するもので、ニュートンは、錬金術の研究、賢者の石の捜索、ヘルメスのエメラルド版の解析、そして、聖書の研究と、聖書の予言の解析などに人生を費やしていました。
どうして私たちの学習の歴史では「こちらが無視されてきたのか」ということは、科学史を考える上でかなり重要なことのように思います。
ちなみに、そのニュートンの聖書の解釈では、次の世の中(新しい世界)は 2060年に訪れるとしており、そこにはこのように書かれています(抜粋)。
新しい天と新しい地。
神は人々を思い煩って涙を涸らし、泉を贈り、小さき者どもを作り、完了する。
神とキリストの栄光に照らされ、生命の樹が茂る楽園の川に潤される。
世界の王はみずからと民と聖人の栄光をもたらし、永久に統治する。
さて、逸脱に次ぐ逸脱の様相を呈していますので、本題に入りましょう。
土星の衛星ディオネ。
今回の記事は、そのディオネに酸素があったというニュースなんですが、ディオネに大気が存在するということは以前から知られていたようで、それほど大きなニュースというわけではないのに、記事を「見た」瞬間にご紹介しようと思ったのは、今年が 2012年だからです。
それは今年 2012年がイヤー・オブ・ドラゴンであり、辰年であり、「龍の年」であるからです。
それは土星の衛星ディオネの写真を見るとおわかりかと思います。
そして、龍。
ディオネの写真は以前から見ていましたが、それが龍の顔であることに気づいたのが今日でした。上の「龍の顔」を刻んでいる白い部分は、記事によると、「数百メートルの深さのある氷の崖」だと考えられているそうです。
このディオネが下の写真のように土星の周りを「月」として回っています。
下のほうの線のようなものは「土星の輪」。
龍といえば、出所も時期も不明ながら、海外の資料サイトに古い写真が貼ってあり、それは下のような写真でした。
日本海( Sea of Japan )の上に「USSR」とあり、また、朝鮮半島が分断されていませんので、1950年代以前のもののようです。
戦時中あたりものかもしれません。
強そう。
それでは、今日の本題記事です。
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タグ:ディオネ
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宇宙の中の地球
2012年02月24日
鳴門の渦潮の5000倍の直径を持つ「海の渦」
(訳者注) In Deep では、過去に「渦」をいろいろとご紹介してきたというような経緯があります。
今回、歴代の「渦」の中で最も驚くもののひとつとなりそうなものをご紹介します。
最初に写真を載せておきます。
これはアフリカ沖で NASA の観測衛星が撮影した「海底の渦」で、直径は約 90マイル(150キロメートルくらい)と巨大なものです。
「直径150キロメートルの渦」というのがどの程度の大きさかというのがよくわからなかったので、日本の地図と比べてみましたら、たとえば、九州は東西の幅が大体、200キロメートル程度のようですので、「九州全体より一回り小さいくらいの大きさの渦が海底で発生している」という感じになるでしょうか。
▲ 九州。150キロメートルですと、福岡から大分くらいでしょうか。
現象自体は、アフリカのアガラス海流の潮流が作り出す「アガラスの渦」として知られているものだそうで、不思議なものではないとのことですが、ただ、今回の大きさは尋常ではない模様。
たとえば、海の渦といえば、「鳴門の渦潮」などを思い出しますが、こちらによると、巨大だと考えられる鳴門の渦潮でも最大で直径 30メートル程度だそうですので、今回のアフリカのものはその「5千倍」くらいあるということのようです。
その記事をご紹介いたします。
イギリスのデイリーメールからです。
過去の「渦」関連の記事等は、記事の下に代表的なものを記載しておきます。
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宇宙の中の地球
2012年02月13日
前回記事の「自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる」は、帰宅後に急いで書いたものなので、読み返すと、なんだかあの写真だけをピックアップしたみたいな気がしたので、補足します。
実は、火星から「いろいろな形」を見つけるのには、火星の写真なら「ほぼなんでもいい」のです。
たとえば、Wikipedia に火星探査機ローバーのページがあります。
そこに、火星探査機ローバー・スピリットが撮影したパノラマ写真が掲載されています。
こんな感じのものです。
今はオリジナルの大きな写真がそこからはリンクされていないですが、こちらに、ある程度のサイズの写真があります。
上のローバー・スピリットの撮影した火星表面のパノラマ写真のどこを拡大しても「いろいろなもの」が写っているということを見つけたのは3年前か4年前のことでした。非常に広い範囲を撮影していますので、全体的に言及するのは難しいですが、たとえば、上のパノラマ写真の「赤の四角」で囲んだ、小さな部分の中を見てみましょう。
小さな、とはいっても面積としてはかなりの範囲です。
上の赤で囲んだ部分は下の写真の地域となっています。
なんとなく、砂と岩ばかりの「イメージ通りの火星」という感じがされると思います。
この写真を適当にいろいろなところを拡大してみましょう。
下の番号をふってある部分を拡大してみました。
下はその番号のところを拡大したのです。
ちなみに、前記事にも書きましたが、「何が写っている」とか、「その正体」ということに興味があるのがこれらの記事の目的ではありません。火星の上には「いろいろな形」がある。それを言いたいだけです。
なので、それが、岩でも砂でも影でも、あるいは宇宙生物でも竪穴式住居でも、またはまことちゃんでも、どんなものに見えても構わないことであって、「その見え方自体がその人たちの個性」だということになると思います。
そういうこともあり、特に何も注釈は書かないほうがいいかと思いますので、写真だけにしました。
ここからです。
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宇宙の中の地球
2012年02月12日
[追記]続きとして「自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる(2) ローバー・スピリットの贈り物 」という記事を書きました。
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さきほどの「朝鮮日報で特集されている「火星の上のミステリー」特集(1)」という記事の中で書くのを忘れていたのは、誰であろうと、あのような例をたくさん自分たちで発見できるということでした。
少なくとも、「個人として視覚的に楽しむ」ということは、比較的簡単に誰にでもできます。
「火星には生命がいるのだ!」とかいうようなヒステリックなオカルトを叫ぶまでもなく、とりあえずご自分たちの目で、 NASA から発表されている火星の写真をただじっくり見てみることをオススメしたいなあと思います。
たとえば、下のような感じならすぐできるのではないでしょうか。
これはローバーの撮影した火星の表面の様子の写真です。
たとえば、これをどこでもいいので、適当に拡大してみます。
ここでは下の部分を拡大してみました。
1、2、3 と番号をふりました。
1の部分を拡大するとこのような様子がぼんやりと写ります。
2はこうです。
3はこうなります。
別にこれが何であるという推測は、昨年くらいからは書かないことに決めたので書かないですが、問題は「それが何か」という全体の意見の判断ではなく、「あなたはどう見えるか」ということです。
実は「真実」などどうでもいいと思っています。
私やあなたが、「これが火星の砂漠の岩とその影にしか見えない」というのならそれでいいのだと思います。あるいは、「何か他のものに見える」というのなら、単にそれに「思いを馳せればそれでいい」のだと思います。
どのみち、私たちの世代には火星に人類は行けません。
なので、火星のこれらのことは「論争」とか「真実」という話とは違うと最近気づいています。「私やあなたがどう見えるか」。
それだけの話です。
科学の話ではなく、むしろ感性の話だと認識しています。
余談でしたが、書きたくなったので書きました。
朝鮮日報の記事は明日書きますね。
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タグ:火星
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宇宙の中の地球
(訳者注) 昨日の「金兄弟」関係の記事のことで何かあるかなと、韓国の朝鮮日報を見てみましたら、[速報]とあり、見てみると、「 팝의 여왕 휘트니 휴스턴 사망(ポップの女王 ホイットニー・ヒューストン死亡)」と、まるで北朝鮮と関係のない速報で、ジョンウン・ジョンナムさん関係の噂話はひとつもありませんでした。
さすがに興味がなく、下のほうを見てると、
「今、火星で何が?」
という変なタイトルの特集が組まれていました。
それをご紹介しようかと思います。
ところで、火星の上については以前にも書いたことがあるのですが、生物がいるとか、文明があるとか、そういう問題はさておき、「動いているものが存在する」という確かな証拠そのものは、 NASA のローバーの写真が提示していくれています。
以前ふれたことがなかったですので、ちょっと書いておきますね。
ローバーが教えてくれたこと
これは、つまり、ローバーが同じ場所で何度か撮影した写真の中で「写っていたものが消えていたり、あるいは別のものが写っている。あるいは場所が移動している」という、そういう単純な話です。
これは以前から多くの人が気づいており、何年も前からYouTube などにもありますので、そのうちのひとつをリンクしておきます。そこからも写真を使わせていただきます。ちなみにこれは陰謀とかオカルトの話ではなく、「そういうことがある」というだけの話です。
・Moving Mars Life Mystery
まず、こちらはローバーが撮影した写真番号 N289976994EFFBOP0675LOM1 です(長い写真番号ですが、写真番号の意味は下で説明します)。写真下に何か写っているのはローバーの機体です。
下は別の時間に撮影された写真番号 N289363474EFFBOA1P1985RO です。上の写真と同じ場所を撮影しています。
こちらも別の写真で、上2つと同じ場所を違う時間で撮影しています。写真番号 N289093752EFFBO74P1985LO です。
どの写真も、 NASA のローバーミッションのサイトにいけば実物を見られます。NASA ローバーミッションのサイトはこちらにあります、
また、上の写真番号の数字や英語の意味もこちらのページに書いてあります。
たとえば、N289093752EFFBO74P1985LO を例にすると、細かい部分は間違っているかもしれませんが大体の話として、
「 N2 」は、ローバースピリットのNACカムというカメラで、「 890937752 」の部分は、2000年1月1日からの時間を秒で表していて、「 EFF 」というのはフルフレームEDR という撮影方式(?)で、「 BO 」は火星表面の地域で、「 74 」は詳細な場所、P は通し番号のようなもので、「 1985 」は年代のように見えますが、年代とは関係なく、位置関係をあらわすもののようで、その後の「 LO 」はカメラの位置などのようです。
つまり、後半の数字を合わせて行くと、同じ場所の写真かどうかわかるという感じになっています。
そこから上の3枚の写真は同じ場所を別の時間に撮影していることがわかるのですが、その中で写真の上のほうにある岩石群に注目してみます。下の写真の場所です。
写真番号の前半の「秒」の数値から、3枚の写真に時間差があることがわかります。計算していないですけど、それほど大きな時間差ではないと思います。
これは拡大すると下の写真のような岩石群です。
上の写真を並べてみます。
これは1枚目と3枚目を並べたものです。
ほとんど間違い探しの世界になるんですが、下の同じ色での「丸」をつけた部分を見てみてください。
あまり解説する必要がないとは思うのですが、赤い丸のところでは、
が、下では消えていて、緑の丸のところでは、
が下の写真で出現していて、黄色の丸のところは、
が下の写真で移動(?)しているような光景がおわかりかと思います。
また、赤丸と緑色の丸の中にあるものの形はとても似ていて、同じものが、やや左に移動したというようにも見えます。
これが何であるということは私はわからないので書きませんし、風などで動いている可能性もありますが、「動くものが火星の上に存在する」という確かな証拠はローバーが私たちに見せてくれています。
以前、私は「ありがとう、スピリット: 火星の真実を自らのボディで示してくれた無人探査機の引退 (2011年05月26日)」という記事を書いたことがありますが、このようなことをローバーはたくさんの写真として、地球に送ってくれていました。見るだけでわかる「火星」という星の光景です。
なので、私は上の記事のタイトルの「ありがとう」というのは本当にその通りで、火星の上での様子というものの真実を示してくれたものこそがローバーです。
火星無人探査機ローバー・スピリットは火星で動けなくなり、引退して、火星にいます。
▲ 火星の青空の下でのローバー・スピリット。
さて、朝鮮日報の火星の記事を、と思ったのですが、急用ができてしまい、外出しますので、後で翻訳してご紹介します。
朝鮮日報の火星特集は、
・http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/11/29/2011112900440.html
・http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/06/14/2011061400439.html
・http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/11/11/2011111100323.html
です。
中途半端で申し訳ないです。
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タグ:火星の生命
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宇宙の中の地球
2012年01月23日
しかも、ある程度の大型で「変幻自在な奇妙な形態」という報告記事
これは実はニュースの内容そのものよりも、私自身が 「1982年にすでにソ連によって、金星探査が行われていて、表面写真も撮影されていた」という事実を知らなかったということが自分でもショックで、いろいろ調べたということがあります。
金星に人間の作っていたものが行っていたなんて知らなかったです。
天文ニュースのアストロアーツを見ると、「金星探査の歴史」という特集があり、それによると、
1970年12月15日に(ソ連の)「ベネーラ7号」が初めて金星に軟着陸し、気候の測定にも成功しました。
とのこと。
その後、ソ連の探査機は8度、金星に着陸しているのだそう。
アストロアーツには金星の地表のカラー写真も載せられています。
上のは1982年に「ベネーラ13号」という探査機が撮影したもの。
今回のニュースは、ロシア科学アカデミーの科学者が、その写真を分析したところ、その写真に生命と思われるものを発見したという内容です。
しかも、微生物ではなく、写真でわかる程度の大きいもののようで、さらに、その科学者の表現によれば、「出現して変化して消える」というような奇妙な存在の仕方をしている生命のようです。
なお、今回のことを記事にしたのは、記事の下にあった記事のコメントのひとつがとても気に入ったということがありました。今、この考え方が世界中に広まっているように感じます。
そのコメントは下のようなものです。
極限環境で生きられる生命なら金星の上に存在している可能のほうが高いだろう
現在の科学者たちが、最近の発見や研究から、地球上での生命の研究について何かを学んでいるなら、「生命はエネルギーが存在する場所ならどんなところにでも存在し得る」ということを理解しているはずだ。
金星には生命を支持するための多くのエネルギーがある。
もちろん、それは私たちが知っている形態(DNA など)の生命ではないかもしれないが、しかし、金星に存在する生命は、金星に適用するように生きているはずだ。
今後、金星の熱と圧力に耐えられる新たな金星探査機による金星の調査が開始されたとすれば、それは大変に面白い探査になるはずだ。
というもので、なんとなくいい言葉で、このカナディアンのおかげでご紹介する気になりました。
ちなみに、「新たな金星探査」という表現がありますが、これをおこなっているのは「日本」です。
2010年に金星の周回軌道に乗ることに失敗してしまった「金星探査機 あかつき」のことですが、軌道への再投入への検討は続けられているようで、「2011年11月21日に3回目の軌道制御に関する発表が宇宙航空研究開発機構より行われた」とありました。
▲ あかつきのコンセプト図。
地球と最も関係の深い惑星のひとつである金星に本格的に到達するのは日本人が宇宙に放ったものかもしれません。
太陽系の中で、特に地球の関係の深い惑星というのは、オカルトの話でいえば、過去記事の、
・[地球の内なる太陽] Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
(2011年09月02日)
にある下のこの記述、
太陽と月が水星を用いて偉大な仕事を成し遂げる錬金術のシステム。
その左には、火星と土星がある。そして、右に金星と木星がある。
これらの惑星はバランスよく極性を与えられた位置に配置されている。
があります。
▲ ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)に描かれた惑星。上の左が太陽で、時計周りに、月、金星、木星、土星、火星となっているようです。真ん中の聖杯の下は、「水星」です。
この7つの惑星の中で、実際に人類(あるいは人類の作ったもの)がその地表に到達したのは、月と火星と金星の3つで、今後もしばらくは、多分、地球からの距離や気温等の問題で、その3つのままのような感じはいたします。
金星に向かうことに意味があるかどうかはともかく、確かに興味はあります。
それでは、ここから本記事です。
ちなみに探査機の名前の「ベネーラ」は、ロシア語で金星を意味しているようで、英語記事では写真「Venus-13」となっており、日本語だと「金星13号」となりそうで、わりとストレートな探査機名だったようです。
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タグ:金星
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宇宙の中の地球
2011年12月13日
▲ ラーフの絵や像の写真がたくさん掲載されている RAHU 啦胡 より。「月(太陽)を食べている姿が直接的に描かれている」というものが多いようです。
(訳者注) 12月10日には皆既月食が世界中で観測されたそうで、何となく先日の、地球上空の流星衝突を思い出したりしていました。
月食に関して、タイではこんなことが起きていました。
月食う悪神払え 月食で空中に発砲、タイ各地でけが人
newsclip.be 2011.12.12
【タイ】月食となった10日夜、月を食べるとされる悪神ラーフーを追い払うためと、タイ各地で住民が空中に発砲し、落下してきた銃弾で数人がけがをした。
これに関しては、バンコク週報というタイの日本語紙の 皆既月食見物で被弾、迷信が原因か という記事に下のようにありました。
タイの農村部では今でも、ヒンズー教の悪魔「ラフ」が太陽を飲み込むことが月食の原因との迷信を信じ、悪魔払いのため、太鼓をたたいたり爆竹を鳴らしたりする地域がある。また、発砲は悪魔払いに最も効果的ともいわれている。このため、警察では、負傷した4人は魔よけを目的として発砲された銃弾にあたった可能性が高いとみている。
この「人々が空に向かって拳銃を撃ちたくなってしまうような、そのラフというのはどんな悪魔なのか」と思って調べてみました。ラフは、英語での綴りは「 Rahu 」のようで、解説ページがヒットしましたので、それをご紹介します。読み方は、タイ語やインド系では、どちらかを伸ばしたほうがそれっぽいですので、ここではラーフにしておきます。
この年末の時期には、昨年も太陽に関係する神様などが登場していて、「太陽黒点磁気スマイルと現在の太陽神トナティウ (2010年12月13日)」という記事では、アステカ神話の太陽神トナティウをご紹介しました(日付を見るとちょうど1年前)。
▲ アステカ神話の太陽神トナティウが刻まれた石盤。
上のアステカ神話では、トナティウは、現在の太陽そのものの存在なんですが、黒曜石のナイフからできているこの神の舌が宇宙を形作る4つの要素と一致する時、現在の太陽文明である「第5の太陽滅亡の日となる」というようなことが神話に記されていて、その日がアステカ文明の暦では 2011年12月24日という説があります。
今年ですね。
それでは、ラーフ(ラフ)について。
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宇宙の中の地球
2011年11月30日
(訳者注) 大体、朝起きてパソコンを見る時は、最初に NASA のスペースウェザーを見るのが日常となっています。
この2年くらいはわりと毎日、太陽の写真を見続けているので、そんなに太陽の変化にも驚かなくなりましたが、今回のは驚いたということではなく、やや「ちょっと惜しい」というような感じを受けたのでご紹介します。
太陽の表面には、いわゆる「磁気フィラメント」と呼ばれる磁気の細い帯(ヘビのように見えます)が出現することがありますが、11月29日の太陽表面に出たそのフィラメントが「なんとなく文字のように成長していった」のを見たんですね。
こちらの写真です。
なんかこう・・・S・・・U・・・ときたけど、Nは書けなかった(笑)という感じでしょうか。
太陽の表面に出現する磁気フィラメントや、あるいは吹き出されるプラズマというものは、いつもいろいろな形を作っていて、これまでもある程度はご紹介していました。
太陽が見せてくれる様々なかたち
・2011年07月29日 天使っぼいと噂になったプラズマ
・太陽から吹き出たプラズマの形は十字架? 女神? それとも天使?より。
・2011年02月18日 数字のようなもの
・666 も 777 も 911 も刻めなかった太陽黒点 1158より。
・2011年02月13日 プラズマの十字架
・「光の十字架」に関する2つの話より。
どんな自然現象でも、「それがどう見えるか」、あるいは「それをどう考えるか」というのは、結局、本人の考え方や気持ちの問題が大きいですので、いろいろな考え方を提供してくれるというだけでも、宇宙や自然は大したもんだと思います。
最近の私は、「(視覚で)見ている」ということ自体がきわめて「自主的な感性によるもの」だと思っています。
つまり、きっとひとりひとり見えている感じは少しずつ(あるいは大きく)違うはず。
それでは、スペースウェザーの記事と、そこにあった見難易の太陽の写真などをご紹介いたします。
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宇宙の中の地球
2011年10月18日
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者が発表したダークマター(暗黒物質)と現代宇宙モデルへの懐疑
(訳者注) 私はとにかく物事を何も知らない人で、「暗黒物質(ダークマター)」というものの名前を知ったこと自体が、ほんの2年くらい前のことでした。それまでは聞いたこともありませんでした。
そして、知ると同時に少し調べる中で、「本当に暗黒物質なんてあるんかいな」という懐疑的な「雰囲気」が自分の中では強くなっていったのですが、しかし、まあ、この「暗黒物質」の存在こそが現在の宇宙論を支える根幹ともいえるもので、もし「暗黒物質なんてないじゃん」と誰かが証明したら、現在の宇宙論は根底から崩れてしまうはずです。
なので、「じゃあ、暗黒物質があることにすればいいじゃん」という感じで宇宙物理学は進んでいるようです(冗談ではなく、本当にこんな感じに見える部分もないではないです)。
この宇宙学の根幹に関わる問題に対しては、中途半端な人や組織が「その懐疑」を口に出せるようなものではなかったわけですが、最近、権威中の権威のひとつもいえる米国の「ハーバード・スミソニアン天体物理学センター」のトップクラスの研究員から、「暗黒物質理論への疑問」が出ていましたので、ご紹介します。
その前に、一応、「暗黒物質」というものの説明を東京大学の宇宙線研究所付属「神岡宇宙素粒子研究施設」の解説ページ「ダークマターとは?」より抜粋しておきます。
宇宙で目に見える物質はたった4%
宇宙が何でできているかを調べてみると、われわれが知っている、陽子や中性子など”目に見える”物質は全体の約4パーセントにすぎません。その5〜6倍は未知の物質(ダークマター)が占めていると考えられます。残りはダークエネルギーと呼ばれている正体不明のものです(図1)。
それともうひとつは Wikipedia より。
宇宙に占める暗黒物質の割合の推定
宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%ぐらいしかないことが分かってきている。
つまり、現在の宇宙論では、私たちの目に見えている宇宙(つまり目に見える存在)は「全体の4パーセントしかない」ということになっているのです。
そんなの「何か信じられなーい」という感じはしませんか?
私が最初に疑問を持ったのは単にこの「そんなの何か信じられなーい」という感覚でした。個人的にはもう本当にそれだけなんです。
それと同時に、「よくわからないもの」に対しての現在の科学の姿勢というものにどうもいろいろと思うものを感じ続けてはいました。
たとえば、今の科学では、「DNA の9割以上は無駄なゴミ(ジャンク DNA )だ」となっているのですが、このように、非常に大きな割合のものを「ないもの」とか「無駄なもの」と見なしてしまうような傾向。宇宙も「9割以上が暗黒物質とかそういう『ないようなもの(見えないということ)』だ」と、やはり大多数を「ないもの」としている。
いくら理論的に合っていると言われても、「自分の体の中の DNA のほとんどがゴミで、住んでいる宇宙のほとんどすべてが『ないも同然』です」とか言われると、何だか「オレらって何?」って気がするのですよ。
「それらには 100パーセント意味があって、100パーセント目に見えますよ」と言われたほうがいいな、という理想論の延長とも言えます。
なので、科学にお詳しい方が読まれている場合は、これはそういう理想や娯楽の延長だと思って読まれてくださると幸いです。
実は最近の科学の様々な分野で起きていることに対して、何となく思うことは、「左脳認識と右脳認識のきしみ」というような感じを持っているのですが、そのあたりは長くなりそうですので、いつか同じようなニュースが出た時にでも書いてみたいと思います。
では、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのニュースリリースより。
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宇宙の中の地球