2011年09月11日



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NASA フェルミ望遠鏡が提示した事実: ガンマ線バーストの発生源の3分の1は「完全に不明」



(訳者注) 宇宙探査の中でも、とても多くの国の関与で支えられているもののひとつが「ガンマ線バーストの観測」で、 この探査を行う NASA のフェルミガンマ線宇宙望遠鏡というものは、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スウェーデンの共同での研究が続けられています。

この「ガンマ線バースト」というものなんですが、これについて、Wikipedia から説明を抜粋しておきます。

ガンマ線バースト

ガンマ線バーストは、天文学の分野で知られている中で最も光度の明るい物理現象である。

ガンマ線バーストは極超新星と関連しているという説が最も有力であると考えられている。しかし天体物理学界ではガンマ線バーストの詳細な発生機構について合意は得られていない。




つまり、「ガンマ線バーストが、どこから、どのように発生するのかよくわかっていない」ということなんですが、この解明の研究のために NASA のフェルミ望遠鏡も運用されている面があります。

そして、昨日の NASA の発表。

「ガンマ線バーストの約3分の1の発生源はまったくわからない」

と。

調べれば調べるほどわからなくなる宇宙のいろいろ。
まあ、調べてわかってしまうほど程度のものなら宇宙も大したものではないですが、「調べれば調べるほどわからなくなっていく」というのがなかなか宇宙の懐の広いところです。

最終的に「全部わからなくなりました」と NASA から発表があると嬉しいのですが。


ちなみに、ガンマ線というのは放射線の一種で、原爆などの爆発の際に大量に放出されて、また、人間の DNA を損傷することから、明らかに有害とされていますが、しかし、宇宙からのガンマ線は大量に常時地球を直撃しています。

では、どうして私たちは大丈夫なのか?

それは上のWikipedia に答えがあります。


宇宙から飛んでくるガンマ線は地球の大気によって遮られるため




宇宙の「ガンマ線」と「ガンマ線バースト」の正体は何で、一体何のために宇宙に存在しているのか。

ここから翻訳です。
NASA はそのタイトルで明確に「宇宙の謎」と銘打っています。

なお、後半の「ガンマ線バーストの発生源トップ10」は、それぞれにその星雲などの解説が文章で記述されているのですが、画像などがあった方がわかりやすいと思って、写真をこちらで入れています。




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2011年08月29日



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(訳者注) スペースウェザーに「レッド・スプライト(赤い妖精)」というタイトルの記事が掲載されていました。

記事に載せられていた写真はこちらです。

Red-Sprites-2.jpg

▲ チェコの天文写真家が 8月27日に撮影に成功して、スペースウェザーに送ってきたもの。撮影の難しいスプライトの写真はまだ少ないようです。


スペースウェザーの記事のタイトルにある「スプライト」という言葉を初めて知りましたが、これもまた、「宇宙と地球との境目」といえる高度の上空で起きている謎の現象のひとつのようで、過去に、日本の報道でも紹介されていたようです。 2008年06月17日の朝日新聞の記事「空の妖精に会いに行こう 謎の現象「きぼう」が迫る 」などがこちらなどに残っています。


このスプライトに関して、日本の東北電力の子ども向け科学サイト「電気と科学のひろば 不思議な理科室」に詳しく載せられていましたので抜粋させていただきます。子ども向けのサイトなので、元のひらがな表記を一部漢字に修正しています。



空に「落ちる」カミナリ! 謎の光の正体

空は今も昔も不思議なことでいっぱいだ。

カミナリ雲の上にあらわれる謎の発光現象も、そのひとつ。
飛行機のパイロットたちがときおり目撃していたけれど、ずっと正体不明のままだったんだ。

ところが1989年、アメリカの大学が撮った写真のなかに、その謎の発光現象が写っていた。写した人たちは、偶然とはいえ驚いたろうね。だってそれまで本当かどうか分からないと言われていた光が、実際に写っていたんだから。

謎の発光現象には、妖精という意味の「スプライト」という名前がつけられた。



ということです。

上の東北電力のページには、現象の高度に関してのわかりやすい図(想像図)が載せられています。

atom-2.jpg

▲スプライト、ジェット、エルブスの想像図(東北大学福西研究室による)


スプライトの他にも、「ジェット」や「エルブス」という現象もあり、それらもまだよくわかっていない現象だそう。


elps-1.jpg

▲ エルプスという現象。2003年12月16日、東北大学飯舘観測所で撮影。エルブスは、非常に広範囲で光が空に広がる現象のことだそう。


ちなみに、原因はどれもわからないですが、どれも「光」の現象です。

面白いのは、ほんの20年ほど前までは、この現象の存在は「信じられていなかった」ということです。

今回のスペースウェザーの記事にもありますが、このスプライトは、1989年までは「存在自体が科学界では信じられていなかった」ものなのだそうで、それが信じられるようになったのはほんの 20年ほど前のことでした。そして、今では「存在する現象」ということになっています。

「千分の1秒から0.1秒ほどの短い時間だけ赤く光る」現象ということで、撮影や確認が難しかったということなのでしょうが、このような「あるはずがない」とされている現象でも、機材や観測技術の発達によって、「存在する現象」となるものは今後もあるかもしれないですね。


スペースウェザーの記事の訳も載せておきます。



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2011年08月26日



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雲を作るエアロゾルが生成される要因は大気中の蒸気ではなく、大半が宇宙線によるものだったという衝撃的な CERN の実験結果が本日のネイチャー誌に発表される

cosmic_rays_hit_earth1.jpg


(訳者注) 最近、大きなニュースが続きます。先日のDNA に関してのNASA の発表も、新しい虫歯治療の記事も、どちらも大きなニュースですが、今回のはさらに個人的には大きなニュースです。

内容は、「雲(の要因となるエアロゾル)は大気中の蒸気からできているのではなく、ほとんどが宇宙線により作られていると考えられる」というある意味ではショッキングな報告です。「雲の素は蒸気じゃない」ということです。


ここ2年くらいずっと「仕組が解明されるといいなあ」と思っていたことのひとつに「宇宙線と天候との関係」があります。まあ思えば、この「宇宙線」という言葉自体がどうにも曖昧ですので、いちおう、定義のようなものを再確認します。

東京大学宇宙線研究所のサイトからです。

宇宙線とは?

宇宙線というのは、宇宙から地球に絶えず高速で降り注いでいる原子核や素粒子です。私たちの体も、いつも膨大な数の宇宙線が突き抜けています。遠い銀河からもまた近傍からも、たくさんの宇宙線がやってきます。

宇宙線は地球に到達して大気中に飛び込み、空気中の酸素や窒素の原子核と核反応を起こします。


なお、このページには続けて、こういう言葉が続きます。

前文部大臣の有馬朗人先生は、当研究所の神岡グループに次の言葉を贈ってくださいました。

「宇宙線は天啓である」

この言葉が宇宙線の本質を示しています。宇宙線とはまさに天からの啓示であり、そこには物質の根源のミクロの問題から宇宙のマクロの問題までの情報が詰まっているのです。


それにしても、東大の学術系サイトのトップページに宇宙線に対して「まさに天からの啓示であり」と表現があるとは知りませんでした。

いずれにしても、少なくとも、これまで「雲、雨、雷」のそれぞれの形成が、宇宙線と密接な関係があるのではないかということは考えられ続けていたのですが、それを実証するとなると、とんでもない規模の実験が必要なわけで、そういう時には、金にモノを言わせて何でもできる NASA とか 今回の CERN(大型ハドロン衝突型加速器で有名)などが登場することになります。

個人的には金にブイブイとモノを言わせるタイプの研究は好きではないですが、まあ、仕方のない面もあります。


もし、宇宙線が天候や地殻での現象を含めた地球での様々な出来事にどのように影響を与えるかがわかりはじめれば、それこそ、「過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?」という記事に書きましたヘルメスのエメラルド板にある、

・万物は一者の適合により一者より来る。

というあたりに見られる昔の人の言葉を、また思い出すところであります。

実はこの「宇宙線」は実際には「地球の内部からも大量に放出されている」のです。

宇宙線というか、ニュートリノの話ですが、この研究の最先端は日本ですが、今回は関係のリンクをご紹介するにとどめます。


» 地球の熱はどこからくるの? 高エネルギー加速器研究機構 2005年09月22日


いずれにしても、その宇宙線に関わる謎のいくつかが解明され初めているのは事実のようです。


ちなみに、私が以前、記事で、ちょっとだけふれた「地震と宇宙線」の関係も、宇宙線が、

・原子核と核反応を起こす
・地球を完全に貫く貫通力を持っている


ということから、「可能性もあるのかも」と思ったというようなこともあります

まあ、しかし、地震のことはいいです。
3月11日以降、地震に対しての無意味な不安はむしろ私の中から消えています。


というわけで、本題にうつります。

CERN のプレスリリースは、

CERN’s CLOUD experiment provides unprecedented insight into cloud formation
CERN 2011.08.25

にあります。
今回はそれに解説を加えて書いているナノ・パテント・アンド・イノベーションズより。

専門的な部分に関しては、今後、日本語の科学報道もあると思いますので、そちらをご参照下さい。

なお、記事に「CLOUD 実験」という言葉が出てきますが、これは私はあまり知らないですが、今年5月にデンマーク国立宇宙研究所が「雲は宇宙線によって作られているということを証明しようとする実験」に関しての記事にも出てきましたので、その記事のリンクを載せておきます。

宇宙線が雲を生成に関係していることを証明しようとするデンマークでの実験
 (2011年05月14日)


それでは、ここからです。



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2011年07月08日



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巨大な彗星が太陽に突っ込み、木星では地球の大きさの何倍もの範囲の巨大嵐が吹き荒れている


(訳者注) まず、木星の巨大な嵐。これは昨日の米国 CBS などで報道されたものなんですが、これはものすごい。

NASA のカッシーニが撮影した写真がこれです。

sut.jpg


土星と地球の大きさを考えると、どれだけものすごい嵐が木星で起きているかがわかると思います。愛知教育大学のサイト「みんなの宇宙」にある「土星と地球の大きさの比較図」が下です。

sut1.jpg


地球が何回か吹っ飛ばされそうな大きな嵐に木星は見舞われているようです。


また、昨日(7月6日)、太陽系外から飛来した彗星が太陽に突っ込んでいく様子が、 NASA の観測衛星の写真で捕らえています。 NASA のスペースウェザーに「太陽にダイビングする彗星」というタイトルで記事になっていました。

こちらの写真を連続写真でご紹介してから、下に CBS の木星のスーパーストームの翻訳記事をご紹介します。


太陽に突っ込んだ彗星


comet.gif



comet-1.gif



comet-2.gif



comet-3.gif



comet-4.gif


私の勘違いなのか、技術的なことなのかわからないですが、彗星が突っ込んだ後に、太陽の光の加減が変わったような感じに見えます。そんなわけないでしょうが。

ここから、木星の嵐の記事です。



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2011年06月22日



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先日まで、何度か続けて書いていた「ジャンクDNA解明への挑戦」は、オリジナル記事はロシア語でリリースされていたものですが、先日、ロシア発のニュースで、奇妙で、かつ興味深いものがありました。「地球の軌道上に7人の巨大な天使がいる」というものです。ロシアの大手メディア、プラウダでも記事になっていますが、今回はロシア語の直訳サイトからのものです。

相変わらず信憑性はよくわからないですが、今回の話で個人的に新鮮だったのは、宇宙人や宇宙怪物の話ではなく、「天使」という表現だったことでした。しかも、「地球の軌道上に」。もう何つーのか(苦笑)。いずれにしても、新鮮な感じでしたのでご紹介したいと思いました。

どうでもいい話ですが、この「天使」というキーワードは、私の最近の生活の中のキーワードとも直結しておりまして、死期も近いと思われるワタクシも今年ついに齢 86歳(ウソつくな)。天使に興味を持ってもバチは当たるまいと思いました。

オリジナル記事には写真やイラスト等はないですが、どうも、「翼があって、頭の後ろから光を発して、しかも巨大」というイメージを読むと、天使というよりデビルマンの宿敵の女の人みたいなイメージもあります。

記事によると、身長が20メートルくらいあり、翼の全長はそれより長いそうで。

ところで、今回の記事は同じ内容のものが、ロシアのプラウダの英語版でも記事とされていますが、あえて、今回のものをご紹介したのは「ロシア人の気持ち」というのが何となく出ているからです。

たとえば、前回の DNA の記事でもそうでしたが、ロシア語の記事を見て気づくのは「西側では」とか「西側の報道では」という記述が大変に多いことがあります。普通なら、「米国では」とか「フランスでは」と書くわけですが(プラウダ英語版ではそうなっている)、それがどこの国であろうと、ふと気を抜くと「西側では」という表現となる。ロシアにとって「アメリカとかヨーロッパは全部同じ」感覚があるような雰囲気はあります。

これはロシア語でだけ見られる記述ですので、むしろなんかこう、ロシア人の本音なのかもしれないですね。いろいろありそう。


なお、記事にある「ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した天使のようなシルエット」とか「宇宙空間に浮かぶ白い巨大都市」などに関しては、具体的にどういうものなのか不明ですが、1994年12月に NASA が発表した、オリオン座のシルエットは、公式に NASA から発表されているものだけでもスゴイ感じがするものです。
こんな感じのものです。

Hubble_20th.jpg


Hubble_Telescope_Hubble_s_Sharpest_View_of_the_Orion_Nebula.jpg


それにしても、今回の記事などを読んでいますと、ロシアは科学の超先進国であると同時に、あれだけの数のオカルティストを生む背景というのもわかる気がします。

公式統計でもロシアは世界で最も超常現象を信じる人の数が多い国のひとつで、あと、心霊療法とかヒーリングの人たちが異常に多い。ただ、あまりそちらに偏るというのは問題ありそうですが(現実の生活がおろそかになるから)。バランスは必要だと思います。

私はもうバランス失ってますが。

ここから翻訳です。



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タグ:宇宙の天使



  

2011年06月09日



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(訳者注) これは、NASA の宇宙での実験のひとつのようで、今年の4月29日に、こちらのページ(英語)で発表していたもののようですが、つまり、

「国際宇宙ステーションの中でクモが地球と同じように暮らしている」

ということが注目を浴びているというニュースです。

spider1_lg.jpg


下の記事内の動画をご覧いただければわかると思うのですが、無重量状態である宇宙ステーション内で、地球と大差ない感じで「クモの巣」を作っています。まあ・・・ここにクモの巣を作ったところで、本来は獲物の虫は飛んで来ないでしょうけれど(笑)、でも、ちゃんと実験サイドでハエを用意しているようです。

無重力だと蜘蛛の巣とか作れないような感じがしますが、ちゃんとできてる。しかも、ほぼ無重力の中なのに、動きが地球と同じようにものすごく速い。「やるじゃん、クモ」と思いました。


ちなみに、これは国際宇宙ステーションで行われている実験のうちの「商用の汎用培養装置を用いた科学実験」の施設でのものようです。


あと、知らなかったのですが、少なくともここに出てくるジョロウグモというのは、毎日、巣を作るのですが、驚いたのは「自分の巣を毎日食べる」という生態なのだそうです。これによって、次の日の巣作りのタンパク質を補うのだそう。

これはすごい。

自分で分泌したものを自分の栄養にできるってのは、学びたいですね。
人間だと何だろう?
ウンチとか食べたくないし、他のもので(笑)。

記事は米国のナノ・パテント&イノベーションズより。



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2011年05月14日



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また唐突ですが、非常に気になるニュースを見つけたので、翻訳しました。
デンマークの国立宇宙センターで、「宇宙線が雲の生成に影響していることを証明した」という実験報告があったというニュースです。

最近、このブログでも天候のことなどを書いていますが、宇宙線と天候の関係というのは古くから言われていたわりには、その実験はなかなか行われていませんでした。欧州原子核研究機構(CERN)の CLOUD 実験というものが、ややそれに該当するもののようです。

実際、今でも「雲がなぜできるか」はよくわかっておらず、だからこそ、世界的な研究対象となっています。

In Deep の最近の関係記事としては、

地球の天候と人類との関係について考えてみたりしています (In Deep 2011年04月29日)
太陽活動と宇宙線。そして、地球の天気(地球の記録 2011年03月25日)

などです。
地球の天候の解明というのは、私のこの1年間ほどの間で最もよく調べて、そして最もよくわからなかったジャンルのひとつでした。

専門用語がいくつか出ていますので、先に注釈しておきます。

霧箱 → 蒸気の凝結作用を用いて荷電粒子の飛跡を検出するための装置。1897年にチャールズ・ウィルソンが発明した。
欧州原子核研究機構 → CERN。スイスのジュネーヴ郊外でフランスと国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所。
CLOUD 実験 → CERNで行われている宇宙線と、エアロゾルや雲粒、雲氷の関係がどのようにつながっているかを解き明かす実験。



非常に簡単にここでの論旨を書くと、「太陽活動が強い時には太陽の磁場により、地球に到達する宇宙線の量が少なくなり、それによって地球全体の雲の量が減り、地球の気温は上がる。太陽活動が弱い時にはその逆の作用で地球は低温となる」ということのようです。

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右脳と左脳のこと

右脳と左脳というような概念が言われ出してから結構な時が経っていますので、いわゆる一般的な意味での「右脳と左脳の役割」というこのはご存じの方が多いかと思われます。

深い意味ではなく、一般論としての右脳と左脳の役割と言われてるものを記しておきます。「知れば知るほど面白い、右脳と左脳の関係」というページからのものです。
そこには、

右脳 左手の運動 音楽感覚 空間構成
左脳 右手の運動 計算処理 時間連鎖的思考
 

とあります。

また、上のページの中で特徴的な記述に以下のものがあります。

日本人に洋楽と邦楽を聴かせ、左右のどちらで聴くかを調べた研究があります。その結果、ヴァイオリン、ピアノなどの西洋楽器の音は右脳、尺八、琴などの和楽器の音は左脳と聴き分けていたのです。また虫の音も、欧米人が単なる音として右脳で捉えるのに対し、日本人は“風情”として左脳で感じるとか。


日本人と西洋人という違いはともかく、これは非常に簡単にいうと、尺八や琴の音、あるいは虫の音を、

・ノイズ(単なる雑音や環境音)として他の音と一緒にするか

・他の音から区別をして、「特別なものとして認識する」か


の違いだといえるように思います。
つまり、左脳が働いていない場合は、「何もかも雑音として他の自然や生活の音と同列になる」ということを意味していると思われ、すなわち、「聴き分ける」という能力は左脳のものだと理解できます。

音楽が好きな私にとっては、これは大変な発見で、私は様々な音の入っている音楽が好きですが、それら複数の雑多な音を聴き聞き分けているのは左脳の役割が重要であることに気付いたわけです。

通常の生活でも、草が風になびく音や、車が遠くで走る音、雑踏の音など、様々な音が実際の生活の中で鳴っていて、場合によっては「数百から数千の音」が塊になっていることもあると思います。左脳というのが、「その数百の音から琴の音色や虫の声を聞き分ける能力」もつかさどっているということになり、それは「視覚」にも及ぶはずです。

視界に入る数千、あるいは数万に上る色や物体。

その中から「今、見ているもの」だけをピックアップしている。
これが左脳の役割だと知ります。

感じとしては、

・視覚や聴覚そのものが右脳

・それに判断を加えたり情報の取捨選択をするのが左脳


というような感じの分け方もできるように思います。


このようなことを前提として書いたのは、「宇宙の自殺」と「人間の自殺」が脳レベルでは真逆にあるのではないかという推定からです。


ところで、「宇宙の自殺と人間の自殺」という問題とは関係ないことながら、人間の自殺のことを書く際に避けられない問題として、「日本の自殺者の実際の数」という問題があるように思います。

暗い話になりますが、「数」という意味では大事なことでもありますので、書くことにします。



実際の日本人の自殺者の数

日本での自殺者の数は、最近は大体1年間で3万人くらいとなっています。「大体」と書きましたが、きわめて「大体」ではあると思われ、その誤差はプラス4万人から5万人程度に上ると推定するのが統計的な意味では適切だと思われ、多分、日本の自殺者の数というのは、1年間で大体7〜8万人以上とするのが妥当だと思われます。

この計算はどこから来ているかというと、大雑把に書くと、

・1年間の変死者の数

・ WHO や日本の警視庁が発表している「変死者における自殺者の割合」


などから計算できるものですが、この根幹にある問題として、日本という国は、先進国では珍しいほど変死者の検死が行われない国であるということがあります。

上の「1年間の変死者の数」と「変死者における自殺者の割合」の、それぞれの数字ですが、警視庁が毎年発表していて、最近では全国で1年間で13万人くらいの変死体が報告されています。

また、こちらの Yahoo! 知恵袋には、このような記述があります。

警察庁が発表している死因が不明ないわゆる変死体は2005年度 136,092人でその内、司法解剖された死体はわずか4,969体だった。 明らかに犯罪によると見られる死体は1,528体で、犯罪による死体ではないか、と疑われる死体の数は12,448体だった。


また、こちらのページに、平成15年(2003年)の宮城県の県議会の議事録があり、当時の宮城県知事だった浅野史郎さんと警察本部長の東川一さんの答弁があるのですが、ここにこのようにあります。

具体的に、平成十三年における本県と東京監察医務院の東京二十三区のデータを比較いたしますと、本県の死亡者数一万七千三百人のうち変死体数は二千百三十八人で、その割合が一二%です。このうち解剖されたのが百五十四人で、七%になっております。他方、東京二十三区の死亡者数は五万九千八百十人で、このうち変死体数は一万二人となっております。


要するに、宮城県では平成13年の1年間だけで 2138人の変死者があり、東京だけでも1年間だけで約1万人もの変死者が報告されたということです。このふたつの都県の例から考えても、すべての都道府県を合わせた変死者が 10万人を軽く越えているということは、おわかりになるかと思います。

上にあります 2005年の事例には、

136,092人の変死体のうち、犯罪によると見られる死体は1,528体で、犯罪による死体ではないか、と疑われる死体の数は12,448体だった


とあります。

13万人あまりの死因のわからない人々のうちの、14000人くらいは、犯罪が原因だったかもしれないとされています。

それでも、残る11万人以上の死因はなおわかりません。

これは今でも毎年毎年そうで、毎年この10万人以上というのが、「死因がわからない」ままとなっています。なので、この10年では大体 100万人くらいが「死因がわからないまま」という事実があります。過去50年とかだと、ものすごい数になると思います。

この年間 10万人の死因不明の方々の死因を推定する手立てというのはいくつかあって、たとえば、WHO 世界保健機構では、変死体の約半分を自殺というように計算しているようですが、これに関しての資料はないので、よくわかりません。

他には日本の警視庁の過去の資料があります。

昭和49年(1974年)と、相当古いものですが、警視庁発行の「警察白書」に掲載されている変死者の内訳です。

0136a.gif


変死のうち、自殺が占める割合が 38.3パーセントと、4割近くになっていることがおわかりかと思います。

時代によって多少の変化はしても、この率が極端に変わるというものでもないでしょうし、少なめに見積もって「変死のうちの約 30パーセントが自殺」とした場合、2005年の変死者の136,092人のうちの約4万人が自殺の可能性があると言えると思われます。

この「4万人」は、公表されている日本の自殺者の数には含まれていないはずですので、公表されている年間自殺者の3万人に上の(少なく見積もって)4万人をプラスすれば、前述した「日本人の実際の自殺者は少なくとも、年間7万人以上はいるかもしれない」ということは、あながち無理な推定ではないと思われます。

実際には年間7万人よりもっと多いと私は考えています。

この十数年の「男性性社会」システム(弾かれると浮上するのが難しい現代社会の学歴やビジネスのシステム)の肥大を考えると、増え続けているようにも思います。

いずれにしても、日本だけに限っても、十数年で 100万人程度が自殺してきたという推定がある。

時間がどんどん進行していけば、そのうち、累積した数は数千万人、数億人となっていくのかもしれませんし、数千万単位なら、この数千年の日本人だけでもすでになっている可能性もあります。なので、全体の死因の比率から見れば、自殺で死亡する人というのは実数として大変に多いです。

この「自殺者の実際の数」というものをあえて書いたのは、自殺の否定や肯定の意味ではなく、もちろん、陰謀論とか政治的な意味とも関係なく、「自殺という死因は現在の人の死としてマイナーな要因ではない」という現実を知っておきたいということからです。

death-ele.gif

総務庁の統計局にある死因の推移グラフ。左の単位は万人ですので、最近では、ガンでの死亡者数が30万人以上となっているようです。仮に年間の自殺者数が10万人弱だったとすると、非常に大きな死因だということが言えるように思います。



右脳という名の宇宙

このブログは社会問題のブログではないですので、社会的な意味での自殺の問題は書けないです。

しかし、私は最近は「自殺という死が大変に多い」ということ、つまり、自殺は人間の死因として、数の上では特殊なことではないこと、そして、さらに「人間の自殺をつかさどっているもの(体内の器官)は何か」ということを考えることが多いです。


最初のほうに「右脳と左脳」というようなことを書きましたが、人間の自殺をつかさどっているのは、その区分でいえば、多分、左脳だと私は考えています。

あるいは、

・右脳の理想世界を左脳がカバーしきれないから自殺的な発想が起きる

というような考え方もできるかと思います。
要するに、これはバランスの問題で、右脳も左脳もどちらも突出すると苦しいということになるのではないかと思っています。


まあしかし、脳自体はあくまで「亡くなった後には消えてなくなる単なる器官」であるわけで、人間の思想を根本的に支配しているのは遺伝子や DNA 、あるいは「夢」に見るような過去の記憶の蓄積など、様々な要因がありそうで、そのあたり私にはわからない部分がたくさんあります。


ところで、これらの人間の自殺の話が、どうして「宇宙の自殺」と関係しているのかというと、あることを、ふと思ったからで、それは、

・「宇宙の自殺プログラム」というのは、「人間の右脳そのもの」なのではないか

と考えたことが理由でした。

上のほうに引用した部分の下に書いた、右脳と左脳の働きについて、


・ノイズ(単なる雑音や環境音)として他の音と一緒にするか

・他の音から区別をして、「特別なものとして認識する」か


ということ。

これは、震災後の記事でも何度かふれたことがある、「認識」という問題に行き当たるはずで、たとえば、震災直後に書いた、本来の日本人が尊敬していた「食べ物という存在」というような記事で、女性性と男性性の違いなどを考える中で、焼き鳥屋で内臓に、レバーだハツだスナギモだと、細かくネーミングを与えるというような行為。

「んー、レバーもう1本とナンコツ、塩とタレで」

なんかは今でも毎晩毎晩どこでもオッサンたちが繰り広げているはずです。
私も昨日繰り広げました。

これらの無駄とも言える執拗な認識(しかも、日常化している)というのは、右脳と左脳の見事な連携ながらも、左脳的な部分は大きい思います、観葉植物などに対する病的な種類分けなどもそうです。


ananas.gif

▲ 植物に対する病的な種類分けの例は、ヤフオクを見るだけでわかります。私が、毎日のように見ているヤフオクの観葉植物 > アナナスカテゴリーより。この調子で数百並んでいます。まあ、私が見ているのは写真だけで、名前がわからなくても、気にいれば買うんですが。


要するに、「宇宙は認識されてこそ存在する」という一点が正しいのなら、「もし、人類の思想が100パーセント右脳に支配された時には宇宙は消滅する」ということになるのではと思ったのです。

そして、これまで書いた様々なことから、私は(個人的には衝撃的ともいえる)ひとつの推定に行きついているのですが、それは、宇宙が人類を作った(?)時に、人類の中に「宇宙の記憶と共にある器官をひとつだけ残した」というもので、人類は宇宙から独立して、宇宙を認識するべく発展して現在があるというようなことを書いていたりしたのですが、宇宙は、

・人類の中に「右脳という宇宙」を残したのではないか


と感じているのです。

そして、つまり、右脳こそは「宇宙の記憶との接点」であり、それはすなわち、宇宙であると。
だからそこには時間や判断が存在しない。

極めて左脳的に見える現在の人間の社会生活の隣に常に存在する「右脳」。
つまり、常に横にいる「宇宙」。
でも、そこは意識的には触れることができない領域。


最近、堂々巡りをしていた夢という存在の謎についても、このあたりから何となく想像できそうな感じもいたします。つまり、夢は過去の記憶と同時に、「確かに宇宙にも接続している」のかもと。

ただし、夢の中とはいえ、右脳だけでの体験は「起きてから夢を言葉で語る」ことはできないわけで、いろいろとありそうですが・・・


いずれにしても、仮に人類が 100パーセント右脳に支配される時があれば、人類は「他の動物と同じように」宇宙サイドにいる生命となり、同時に認識される宇宙は消えていくということになると思ったりしたのでした。

その場合、何しろ「宇宙を客観視している唯一の存在」が消えるのですから、物理的に宇宙の存在が成立しなくなるということです。
実は「物理」という言葉は「認識」という言葉とほぼ同一みたいに最近は思っています。


正直、書いていて、かなりややこしい話だとは思っています。もしかすると、書いていることの意味自体が全然通じていないことは感じないではないのですが(どうしてもうまく書けません)、とりあえずこの状態でアップすることにしました。
タグ:宇宙と人間



  

2011年05月05日



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前回の記事の中で、4月28日の米国のニュース投稿サイトのトップニュースを書いたのですが、その中に

・6つの惑星が夜明けの空に一直線に並ぶ

というものがありました。

これについて、モダンサバイバルブログに書かれてありましたので、ご紹介します。

ご紹介する理由は、こういう現象を不安に思う方もいらっしゃるかもしれないと思うからです。
そして、基本的にその不安はあるいは単に杞憂かもしれないということも書いておきたいと思います。

短い記事ですので全文訳します。
図には日本語の注釈を添えました。

惑星直列 2011年5月
モダンサバイバルブログ 2011.05.04

planetary-alignment-2.png

興味深い惑星の直列現象が、現在2011年5月に発生している。

太陽系にある天王星、土星、木星、火星、そして、地球、金星、水星の各惑星が、ほぼ水平に並んでいる。この中で土星だけがやや直列から外れているが、それでもかなり水平と近い。

この現象によって、地球に様々な影響を与えるのではないかという人々もいる。たとえば、地震や火山活動などを誘発するのではないかということに関しての懸念を持つ人が多い。注意して見ていきたいと思う。


ここまでです。

惑星直列と地球の関係については昔からオカルト的によくいわれていたことです。

私が小学生の時に大流行した「ノストラダムスの大予言」の時も、1999年には惑星がグランドクロスだったか名称は忘れましたが、何らかの並びの形になるから、地球は災害で滅びるという話は普通に「ノストラダムスの大予言」シリーズなどで書かれていたと記憶していますし、他にも様々な惑星配列と地球の関係は今までも言われてきました。

これらに関しては、それらの地球への影響を肯定する材料も否定する材料もないわけですが、ただ、「肯定できない材料」として、昨年、このブログで紹介した時に私も初めて知った惑星の持つ力の事実があります。



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タグ:惑星直列



  

2011年02月17日



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先日、太陽がXクラスのフレアを放出したことを記事にしました。

サイクル24で最初の「Xクラス」の太陽フレア (2011年02月15日)

今後2年くらいは、頻繁に発生すると思われ、それそのものを記事にしていくことも少なくなると思われます。そして、NASA の推測が正しいのなら、今後、2013年くらいまでは我々は、今まであまり経験しなかったほどの強い太陽活動と共に生活していくことになるのだと思われます。

そして、最近になって、このブログでも増えている記事が、火山の噴火に関するものです。イエローストーンなどの超ビッグクラスから、白頭山やセントヘレンズ、アイスランドのお歴々などでいろいろな(すでに公式レベルの)報道も出ています。

イエローストーンに関しては、日本や米国では控えめな報道も、中国報道では野放図の感もあって、1月27日のチャイナネット日本語版では「巨大火山が近く噴火か 米3分の2に被害及ぶ恐れ」と断定口調で書かれていて、何だかアセりました(苦笑)。

ys-2.jpg

▲ 最近ではイエローストーンが噴火した時の想像図や動画をいたるところで見ることができます。


今回は、地震や火山の噴火と「太陽活動」の関係についての資料のようなものです。「太陽フレア」(あるいは強い太陽活動全般)と地震、あるいは火山の噴火に関してはいろいろな意見があります。

代表的な意見のひとつとしては、

・太陽フレアが地震や火山の噴火を誘発する

というものです。

この意見の代表として、アメリカの米国地球物理学連合が 2007年に発表した論文がありますのでこちらの要約をご紹介します。これは NASA が管理運営している「宇宙物理学関係文献情報検索システム」(SAO)にあります。簡単に書くと、「マグニチュード 4以上の 682件の地震と太陽フレアの相関関係を調べた」ところ、「結論は出ないものの何らかの関係はありそうだ」というようなものです。

そして、もうひとつの意見。

もしかすると、これは上の「太陽と地震の影響」について反対する意見となるものかもしれませんが、私自身はどちらかというと、こちらの意見を考えていました。というか好きです。

なので、こちらからご紹介します。


[資料1 宇宙線と地震や噴火の関係]

これは、2年か3年前くらいに、ローカル局(多分、東京ローカルのMXTV)のテレビの深夜番組か何かが YouTube にアップされていることを教えてもらって見たもので、非常に簡単にいうと、

・地震や噴火は宇宙線がトリガーとなっている

というものです。
これを主張していたのは、ヘンな人ではなく、東京工業大学・大学院教授の丸山茂徳さんという人です。

その時の放送から抜粋した動画がありますので、それを貼っておきます。




ここでは、大まかには、以下のようなことを言っていると思います。

・地震を起こすトリガー(発生に至るシステムではなく、あくまで引き金)となるのは宇宙線。地震の起きるシステムは今まで語られていた「力学的」なものではなく、化学的(ケミカル)な反応現象。

・今年(2008年)の初頭から宇宙線がかつてないほどの量、降っており、今後しばらくは火山活動がやばい。

・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある(ただし、今までとは逆の相関。つまり、太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける)


3つめのは、これはちょっとわかりにくいかもしれないのですが、私が考える分には、要するに、

1 太陽活動が強い → 太陽風(磁気)や太陽光線が多く、遮られる宇宙線がある(かもしれない)

2 太陽活動弱い → 太陽風(磁気)や太陽光線が少ないので、宇宙線は地球にたくさん届く


というようなことではないかと。

つまり、宇宙線が地震や噴火のトリガーとなっているのなら、太陽活動が弱い時のほうが地震や噴火は多くなるということになります。

しかし、この「太陽活動が弱い時のほうが地震や噴火は多くなる」ということに関しては何ともいえない部分があります。

というのも、「地震そのものがこの100年で増えている」というようなデータはあるからです。下のグラフは、Modern Survival Blog に昨年あったものです。

グラフは、それぞれ、左から

・1900年からの年平均の地震数
・2000年から2009年までの10年間の年平均地震数
・2010年の地震の数

となっています。

マグニチュード 5から 5.9の地震

a-2010-earthquakes-magnitude-5.jpg


マグニチュード 6から 6.9の地震

b-2010-earthquakes-magnitude-6.jpg


マグニチュード 7から 7.9の地震

c-2010-earthquakes-magnitude-7.jpg


となっていて、データ数が多く比較しやすい「マグニチュード 5から 5.9の地震」などを見ると、やはり「地震は増えている」と考えるのが妥当なのではないかと思います。

そんなわけで、まあ、正直、宇宙線と地震や噴火のトリガーの関連の話は、私は大好きな話のひとつですが、それをデータに当てはめると、今ひとつわかりづらいという部分はありそうです。

長くなってきましたので、もうひとつのほうにうつります。
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