【生命の進化】 の記事一覧
2010年11月09日
将来的に「自分の輸血を自分の皮膚で補う」ことも可能に。しかも、ES細胞などのような分化万能性の細胞を必要としない
・カナダのマックマスター大学。今回の実験のリーダーは、同校医学部のミック・バティア博士。
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Scientists turn human skin into blood!
Bio Scholar 2010.11.08
ヒトの皮膚を血液にした科学者たち
カナダのマックマスター大学の科学者たちは、大人の人間の皮膚から人間の血液を作り出す方法を発見した。
この大発見は、将来的には、たとえば、ガンなどの手術治療や、あるいは貧血症などの血液の症状に対しての治療など、輸血が必要となる治療の場合に、自分の皮膚から自分の血液を作ることができるということを意味する。
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タグ:マックマスター大学
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生命の進化
2010年10月05日
Were Giant Panda Carnivores?
Polar Bear News (ブログ) 2010.10.04
パンダって肉食だったの?
ジャイアントパンダは、かつて肉食動物だったという調査結果がある。
なぜ、彼らは主に竹を食べるようににったのか?
2009年にパンダの全てのゲノム配列が解析された際の研究によると、研究者たちは、パンダが肉の旨みを感じる遺伝子を失ってしまった可能性を発見した。(訳者注/記事下にその際の報道記事)
ジャイアントパンダの体は、竹に含まれている少量の栄養を抽出することに適している。彼らの手の指には、5本の指とは別に持っている「第6の指」(訳者注/手首の根本にある橈側種子骨という骨。記事下に補足資料をリンクしました)があり、これが竹を持つことの助けとなる。
そして、重い頭と強い歯を持っており、硬い竹を噛みやすくなっている。また、パンダは腸に消化を助ける非常に強力な腸微生物を持っている。
他の研究では、ヤギの頭と豚の骨のトラップにつけた肉をパンダたちは嬉しそうに食べたとされる。
もし、今後、竹の不足が深刻化してしまった場合に、彼らジャイアントパンダたちは、生存していくためにふたたび肉食動物に戻っていくのだろうか。
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2010年05月21日
16km間隔での「量子テレポーテーション」に成功
WIRED VISION 2010年5月21日
元論文:Experimental free-space quantum teleportation (Nature Photonics 2010.05.16)
このほど、16キロメートルもの自由空間距離を隔てて、光子(フォトン)の間で情報をテレポーテーションさせる実験が成功した。
この距離は、過去の記録を塗り替えるものだ。この偉業を達成した研究チームは、これによって、従来の信号に頼らない情報のやり取りの実現に一歩近づいたと書いている。今回達成した16キロメートルという距離を、地表と宇宙空間の間隔まで広げることもできるだろうとチームは指摘する。[高度16kmは成層圏相当]
以前の記事(英文記事)にも書いた通り、「量子テレポーテーション」というのは、一般の人がテレポーテーションと聞いて想像するのとはかなり違った働きを指す。量子テレポーテーションでは、何かを別の場所に移すというのではなく、量子もつれの関係にある2つの粒子(光子やイオンなど)を利用する。量子もつれの関係では、互いが互いの状態に依存しており、相手の状態の影響を受ける。
この粒子の一方を遠くに送っても、量子もつれの関係のために、一方の状態を変えれば他方にも同じ変化が引き起こされることになり、量子の情報がテレポーテーションされたことになる。物質そのものがテレポーテーションされるというわけではない。しかしこれまでの実験は、粒子同士の間隔はメートル単位までに限られていた。
過去に数百メートルの距離のテレポーテーションが成功した唯一の例は、光子をファイバーチャネルを介して移動させ、その状態が保たれるようにした場合だ。今回の実験では、2つの光子を最大限にもつれた状態にさせた上で、うち一方に多くのエネルギーを与えて、長さ16キロメートルの自由空間チャネルに送り出した。実験では、この前例のない距離を隔ててもなお、遠くに行った光子を、残された光子の状態の変化に反応させることが可能だった。
しかし、光子の長距離テレポーテーションは、この手法の応用開発に向かう上では小さな一歩にすぎない。光子は情報の伝達には適しているが、操作の容易さではイオンのほうが優れており、暗号化のためにはこの分野の進歩が必要になる。
また今回の研究チームによる長距離テレポーテーションの成功精度は89%だ。これは情報の伝達には十分だが、人体を丸ごとテレポーテーションさせるという、われわれ全員の期待に対しては、まだ危険な数字と言わざるを得ない。
[論文は『Nature Photonics』5月16日付け。研究者らは中国科学技術大学所属。
量子テレポーテーション実験は、1997年に初めて成功した。2004年には東京大学の古澤明教授らが3者間での量子テレポーテーション実験に成功。さらに2009年には9者間での量子テレポーテーション実験を成功させたことにより、量子を用いた情報通信ネットワークを構成できることが実証されている。
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2010年04月21日
皮膚組織に未知の細胞を発見
NHK 2010年04月20日
ヒトの体の表面を覆う皮膚の中に、神経や筋肉などさまざまな組織に変化する力を持った未知の細胞が存在するという研究報告を、東北大学などのグループが発表しました。病気などで失われた体の一部を作り出す「再生医療」の実現に近づく成果として注目されています。
この研究を行ったのは、東北大学の出澤真理教授と京都大学のグループです。研究グループでは、ヒトの皮膚の細胞に特殊な酵素をかけると、ほとんどの細胞が死ぬにもかかわらず、一部に成長を続ける細胞があることに注目し、詳しく調べました。その結果、この細胞は、あらゆる組織や臓器になるとされるiPS細胞と同じ遺伝子を複数持っていたほか、マウスに移植すると神経や筋肉、それに肝臓の細胞など、体のさまざまな細胞に変化することがわかったということです。
この細胞は、ヒトの皮膚のほか骨髄からも見つかり、研究グループでは、さまざまな組織や細胞になるという意味から「Muse(みゅーず)細胞」と名付けました。
事故や病気で失われた体の一部を人工的に作り出す再生医療の研究では、京都大学の山中伸弥教授のグループが開発したiPS細胞が中心となっていますが、特殊な遺伝子を組み込むなどの操作が必要なうえ、細胞ががん化しやすいことが実用化の大きな課題となっています。「Muse細胞」は、iPS細胞より増殖する力は弱いものの、マウスに移植してもがん化することはなかったということで、研究グループでは、もともとヒトの体の中にあるもので、安全性も高いと期待されるとしています。
東北大学の出澤教授は「この細胞がどれくらいの能力を持っているのか、ほんとうに安全なのかなど、まだ研究が必要な部分は多いが、がんになりにくいというのは大きい。安全性という点では再生医療の実現に近づけたと思う」と話しています。
今回の発見について、再生医療に詳しい慶応大学医学部の岡野栄之教授は「Muse細胞が体のさまざまな組織になる力はどのくらい強いものなのか、検証が必要だが、再生医療の実現に向けた大きな成果だ」と話しています。岡野教授のチームは、iPS細胞から神経を作り出す技術を開発し、せき髄損傷で動けなくなったマウスを再び歩けるようにすることに成功していますが、iPS細胞の実用化には、がん化をどう防ぐのか課題も多いといいます。
岡野教授は「さまざまな組織に変化する細胞が骨髄に含まれている可能性は以前から指摘されていたが、今回、骨髄で確認しただけではなく、皮膚からも見つかったのは非常に興味深い成果だ」と話しています。そしてMuse細胞が体のさまざまな細胞や組織に変化する力はどのくらい強いのか、今後さらに検証が必要だとしながらも「iPS細胞のように遺伝子を組み込む必要がなく、がんになりにくいということで、安全性の面では有利だ。体の中にあるので、体内でそのまま変化させる方法がわかれば、人体再生の技術にもつながるかもしれない」と今後の可能性を指摘しました。その一方で課題については、iPS細胞と比べて増殖力が弱いので、必要な細胞が大量に作れるかどうかが鍵になると話しています。
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2010年04月14日
まるで地球外生命? 酸素なしで生きる多細胞の動物発見
asahi.com 2010年04月14日
ギリシャ・クレタ島に近い地中海の海底の堆積(たいせき)物から、酸素なしで生きる動物が見つかった。一部の細菌など単細胞生物が、酸素なしで生きることは知られているが、多細胞の動物は初めて。イタリアとデンマークの研究チームが英オンライン生物誌BMCバイオロジーに発表した。
チームが調査した堆積物は、塩分濃度が特に高い水がたまったところの下にあり、普通の海水との接触がなく酸素が全く含まれない。だが、この10年間で3回調査した結果、軟らかい体を硬い殻のようなもので包む1ミリ以下の小動物(胴甲動物)3種類が生きていることがわかった。
これらは、堆積物の中で一生を過ごしており、酸素なしでも生活のためにエネルギーを得る機能を進化させているらしい。
英テレグラフ紙(電子版)は今回の発見について「(酸素がない)地球以外の惑星に、生命が存在する可能性を調べるのに役立つかもしれない」との専門家の見方を紹介している。
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2010年03月08日
古代壁画に描かれた宇宙人とUFO - インド
大紀元日本 2010年03月08日
インド奥地の密林の中の洞窟で不思議な壁画が発見された。ドイツのビルト紙によると、この壁画はつい最近人類学者がインド中央の山奥の洞窟で発見したもので、宇宙服を着た人型の生物がはっきりと描かれている。この他にも飛んでいる皿状の物体や螺旋状の物体も描かれており、宇宙人がどのように地球にやってきたのかを伝えているのではないかと想像させられる。
インドの考古学者によると、このようなUFOを思わせる壁画がインドで発見されるのは初めてだという。
この壁画が本当に古代に訪れた宇宙人を描いたものなら、人類は数千年前にすでに宇宙人と接触していたことになる。数十年来、一部の科学者が主張してきた、人類の古代文明は他の星からきた生命の力を借りて築いたもの、という理論を裏付けているかもしれない。
宇宙人の謎は世界中でホットな話題として取り上げられている。宇宙人が地球にやって来たというSF作品も数多くあり、中国古代の文献にも記載が残っている。
最も古い壁画は寧夏回族自治区の西北部と内モンゴル自治区の境にある賀蘭山で発見されており、規模は南北に220キロ、東西に20〜40キロ。氏族等の生活を描いた絵の中にも円形のヘルメットをかぶり、身体に密着した現代の宇宙飛行士にそっくりな宇宙服の人物が確認できる。さらに賀蘭山南端にある壁画には2機のUFOとその開口部には宇宙服の人物が描かれ、地上の動物や人々が逃げ惑っている様子が描かれており、賀蘭山に宇宙人が到来したときの様子ではないかと考えられている。
タグ:エイリアン
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