2013年06月07日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




地球がおひつじ座流星群の残骸の中に突入している今、経験のない嘔吐感で思い出すサルトルやライブドア・ショック



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▲ 5月の終わりから地球はおひつじ座流星群の破片の中に突入していているのだそうで、地球の大気への衝突は 6月 9日前後がそのピークとなります。Daylight Meteors: The Arietidsより。
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おひつじ座流星群の地球の大気圏への衝突がピークとなる 6月 9日

タイトルにある「おひつじ座流星群」というのは、代表的な昼間の大流星群で、今、地球はこのおひつじ座流星群の破片の中に突入していて、明日あたりがそのピークとなるということがスペースシャワーの短い記事に書かれていました。

秒速 39キロメートルという、かなりのスピードで流星の破片が次々と地球の大気に激突するそうです。

上の写真はスペースウェザーの解説ページにあった写真ですが、もし流星群が見えるならこのように見えるという想像図のようです。昼間なので光は見えないと思われます。

流星の衝突の状態が激しければ、何らかの目に見える出来事もあるかもしれませんけれど。


全然関係ないですけれど、なんか市場というのか、金融市場の方面が私のような素人目にも危うい動きをしていているのを見て、数年前のことなどを思い出しました。しかし、今回のは規模が違いそうですけれど。






金融市場というモンスター広場に見える「小さな亀裂と異常」


昨晩、「吐き気」に見舞われまして、強いものではないんですが、お酒を飲んでいたわけでもないし、夕飯でも食べ過ぎたのかなと思っていたのですが、結局、真夜中まで嘔吐感で起こされたりしていました。

そういう中で、真夜中に、なんとなく市場の様子などを見ていましたら、為替が下のようにとんでもないチャートを描いていました。

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いわゆる FX という一般の人でもできる外国為替取引がありますが、この「瞬間的に3円近く変化する」というのは、人によっては「卒倒するレベル」の値幅の動きで、しかも瞬殺レベルのあっという間の変化。

これが夜中に起きていたので、今朝目覚めて呆然とした投資家の人たちも多かったのではないでしょうか。

FX は自分の元金の何倍もの取り引きができ、それが魅力でもあるのですが、「自分の想定している方向(売買した方向)と逆に向かった場合、元金の何倍ものマイナスとなる」という危険が常にあり、取引の方法次第では、資産が何千万あろうと何億円あろうと、「あっという間に」すべてを失う可能性があります(株ではそこまでの急激な資産の消失はないです)。そのような可能性のある結構危険な取引なのですが FX は今も人気があるようです。




2006年を思い出す

少し前の記事(精神的なカオスにやや考え込んでしまう昨今)で、それまで株に手を出したことのない知り合いが、「株を買ってみようかな」と言っていたところを「今はやめたほうがいい」と阻止したことを書きましたが、その後、株価はどんどん下がっています。

その知り合いがそれまで興味のなかった「株」に興味を持ったキッカケはテレビだったと言っていましたが、このあたりも7年前の株価暴落、いわゆる「ライブドアショック」の少し前の雰囲気を思い出します。

2006年のライブドアショックは、私がまだ株取引をやっていた時に起きましたので、その頃の雰囲気をよく憶えています。

その直前、世の中はどんな雰囲気だったか、ライブドア・ショック - Wikipedia にはこのようにあります。


事件前の背景

2005年7月以降、日経平均は7月の1万2000円台から1万6000円台にまで回復するなど、日本経済の復活を象徴するかのような、株価上昇が注目されていた。

株式市場は新規の個人投資家を大量に引き入れ活況を呈しており、通常、株式情報を大々的に扱うことのないスポーツ新聞に「バブル再来か?」の見出しが踊り、TV番組では株を買ったことのない芸能人が「株でいくら儲けられるか?」などの特集が組まれるなど、バブル景気時代を彷彿させる状態であった。



そして、今・・・というか、少し前までがまさに「株式市場は新規の個人投資家を大量に引き入れ活況を呈しており」という状態だったようです。

私はテレビの情報は知らないですが、ネットや紙媒体でも、「株価はどこまで上がる?」みたいな書き方はよくされていて、それに加え、今の政権の何とかミクスという経済政策で株も給料も景気も何もかも上がるという夢のような話が語られていたのが最近だったようです。

7年前のライブドア・ショックのメインのショック市場は、東証にあるうちの「東証マザーズ」という新興会社の多い市場で、ライブドア・ショックの当日は、実に「11.76パーセント」という1日の下落幅としては驚異的な下落をしました。ところが・・・昨日、それを上回る驚異が起きていました。

実は、昨日( 6月 7日)、そのマザーズ市場の下落率はライブドアショックの際の1日の下落率を超えた「 13.07パーセント」という前代未聞の下落率だったことを知りました。


「市場に何が起きようとしているんだ?」


と、さすがに素人の私でも思います。

上のドル円相場の急落(というか、急騰)も、何か事件や重要な経済指標の発表があってのことならともかく、昨日は「何にもなかった」はずです。何もないのに荒れるという状態。


確かに、市場というか、金融というか、何か起きようとしている感じはします。


人為的なものというより、あるいは、現在の金融市場はあまりにも肥大し過ぎていて、動き始めると制御することはできない「怪物」になっている可能性もあるのかもしれません。


ライブドアショックの時、数ヶ月後には、マザーズ市場の株価は全体の平均としてはそれ以前の 10分の 1程度の水準にまで落ちたはずです。

もし、近い未来に「国を問わず、職種を問わず、全面的な金融崩壊」というような事態が「仮に」訪れた場合、あの時に新興企業を襲った「株価 10分の 1」や、あるいは消える(上場廃止など)という状況が、今度はどんな規模と状況で出現するのか、あるいはしないのか。

リーマンショック後の 2008年頃には「資本主義の崩壊」というようなことがさかんに言われていましたが、 2013年の今でも資本主義も市場取引も存在し、むしろ金額的には以前より大変な活況を呈しています。

この資本主義と金融市場の活況が永遠に続くのかどうかは私にはわかりませんが、でも、やはり「永遠のわけはない」とは思うのです。


上の金融の話のキッカケとなったのは、昨晩の「吐き気」だったのですが、昨日の吐き気の感じは、なんともイヤな感じのつきまとうもので、ふと、高校時代に地元にあったジャズ喫茶に置いてあった永島慎二さんという漫画家の 1960年代の作品『漫画家残酷物語』というシリーズの中にあった「嘔吐」という作品を思い出しました。

余談めいた話となりますが、少し書かせていただきます。




サルトルの『嘔吐』を今にしてはじめて知り


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▲ 晩年のサルトル(1905年 - 1980年)。


永島慎二さんの『漫画家残酷物語』は 1961年から 1964年まで連載された作品だったそうですが、私がはじめて読んだのは高校生の頃でしたので、 1970年代の後半だったと思います。

その「嘔吐」というタイトルは、サルトルの「嘔吐」から拝借しているものだということが書かれてあったと記憶しているのですが、サルトルのほうは私はぜんぜん知らないで生きてきました。


昨日の吐き気でそのことを思い出し、Wikipedia のサルトル嘔吐を読んでみたのでした。

「嘔吐」は、概要としては、


『嘔吐』は実存主義者の小説家サルトルが1938年に著した小説である。大学教授であった頃の作品で、彼の著作の中で最も良く知られるものの1つである。

ある絶望した研究者が事物や境遇によって彼自身の自我を定義する能力や理性的・精神的な自由が侵されているという確信に至り、吐き気を感じさせられる様子が描かれている。



というものです。

読んでいて、軽くショックを受けたのは、私が過去経験してきたようなと心象(?)風景とやや似ている感じが描かれていたことでした。

それは Wikipedia では下のように説明されています。


主人公は、ありふれた物から流れ込んでくる嘔気の気配を感じる。この気配は排水溝の中の丸められた紙切れから砂浜で拾った石まで、不規則に現れるように感じられた。

彼が受けた感覚は純粋な嫌悪感であり、激しく高まった侮蔑感はそれが喚び起こされるたびにほとんど彼の精神を破壊しそうになるほどであった。嘔気が起こる頻度はそれが何を意味するのか彼には分からないまま徐々に高くなっていく。

しかし、公園の栗の木の根元で、彼は嘔気が本当は何を意味するかに関する鋭く鮮明な洞察を得る。存在そのもの、実存する物が無ではなく何者かであるという性質自体が、彼をゆっくりと狂気に追いやる物の正体であった。彼はもはや物体を色や形といった性質も持っているとは捉えなくなった。



今はこんなひどいことはないですが、パニック障害のひどかった時のパニック中は、上のように、


> 存在そのものが無ではなく何者かであるという性質自体が、彼をゆっくりと狂気に追いやる


ということに日々苛まれていたのです。

パニック障害とはいっても、様々な症状があるわけで、私の場合ですが、私がパニックに陥ると、まず、

・頭で定義している物事の「定義が頭から消える」

のです。

上の書き方では何だかわからない表現ですけれど、たとえば、「コップ」が目に入れば「これはコップ」だと別に特別な判断をしなくてもわかるのが通常ですよね。

それがわからなくなるわけです。

「これはコップ」と改めて判断するための手がかりが必要になる。

しかし、この世には物も色も音も無数にあるわけで、それが情報として一気に目や耳から入ってきたものを処理できなくなってきます。当然、混乱する。目を閉じ、耳を閉じ、心の中で解決策を探る。

そして同時に吐き気にも襲われ、何が何やら・・・というのが二十代によくあった症状でした。


昨晩の吐き気は、そのようなことを思い出させてくれたと同時に、はじめて、サルトルの「嘔吐」を知るキッカケになりました。

「嘔吐」読んでみようかなあ。でも難しい内容なんだろうなあ。


ちなみに、サルトルは、この小説『嘔吐』でノーベル賞を与えられることになりますが、


サルトルはノーベル賞を辞退した数少ない人々の1人であり、ノーベル賞を「資産家層によって作られた儀式に過ぎない」と評した。



と、ノーベル賞の受賞を拒否したのでした。

その際、「いかなる人間でも生きながら神格化されるには値しない」と述べたそう。

やっぱりカッコイイ人はとことんカッコイイと改めて思います。





難しい言葉を使わなくても、いつかはきっと「存在の意味」かわかる日は来るのだと

しかし、サルトルのような哲学者の人々が論争を続けてきた「存在」だとか、そういうものの答えも、難しい言葉を使わなくても、実は単純に人々の中には「その答え」があるように思います。その答えが出る時代に向かって、私たちは歩いているのだと信じたいところであります。

まあ、いろいろと不安や懸念は確かにあります。自然災害だとか、経済の崩壊だとか、天体の衝突だとか、ポールシフトだとか、太陽活動の低下だとか、あるいは、想像もつかない様々な不安はあります。


でも、まあ・・・進むしかないのだと思います。


気づくと、ダラダラと自分のことなど長々と書いてしまいました。
すみません。


明日はひさしぶりに「パンスペルミア」関係の記事を書くかもしれません。


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2013年03月17日



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▲ 1946年(昭和21年)2月17日の朝日新聞。戦後の日本であった預金封鎖の時の記事です。「今日から預金封鎖」とあり、上には「経済危機突破へ非常措置」という文字が躍ります。見だしでは、「世帯主は月額300円、扶養家族は月額100円の引き出しが可能」と書かれています。こちらによりますと、当時の 100円は今の5万円くらいに相当するみたいですので、世帯主の引き出し可能額である月 300円というのは、生活できない額ではなかったようです。
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ニュージャージーの悪夢

本題とは関係ないですが、昨日のアメリカのニュースで、久しぶりに「ひいい!」と小さく叫んだニュースがありました。

それは「虫」のニュースで、記事の中に出てくる具体的なその固有名詞を書くつもりはないですが、いわゆる夏になると、家の中などにも出現するものの中で、多分最も人間に嫌われている生き物のひとつについてのニュースで、頭文字はゴルゴ13と同じように「」で始まる昆虫に関係する話です。

そのニュースもその部分をGで表記させていただくと下のように始まるものです。


「米ニュージャージー州アトランティックシティからニューヨークへ向かっていた長距離バスの車内に無数のが現れ、乗客がパニックになる騒ぎがあった」



というものでした。

突然、1000匹以上出てきたのだそうです。

いちおう、こちらが日本語のニュースのリンクですけど、写真もありますのでご注意を。


いずれにしても、こんなこと日本では起こるなよ・・・と願わずにはいられないのでありました。



さて、話は変わって、今日は軽い話題で。

キプロスという国で突然、政府が預金封鎖を事前の通告なしに実施し、人々の銀行口座から強制的にお金を徴収して、怒った人々がブルドーザーで銀行に突入したりと、大変な騒ぎとなっているというものです(重い話題じゃん)。





なぜ ATM での引き出し額には限度があるのか?


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▲ キプロスの突然の「銀行口座からの税金の強制徴収」に腹を立てた市民がブルトーザーで銀行前に乗り付けて抗議した光景。3月15日。 BBC より。
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キプロスで3月15日に「突然の預金封鎖」がありました。

このキプロスの件に関しては、多くの日本語の記事にもなっていますので、まず、昨日の産経新聞の記事を抜粋しておきます。


キプロス、預金を封鎖 口座引き出し凍結
msn 産経ニュース 2013.03.16

欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合がキプロスへの財政支援と引き換えに全ての銀行預金への課税を決めたことを受け、キプロス政府は16日、全銀行口座からの引き出しを制限する預金封鎖を開始した。

通常は土曜日も開店している小口金融機関が閉店しているほか、現金自動預払機(ATM)からの引き出しやインターネット上での資金移動も制限されている。一部銀行店舗では、早朝から預金を引き出すため預金者が列をつくる騒ぎもあった。

18日はキプロスの休日で、同国議会は銀行が営業を再開する19日までに必要な法律を可決し、課税を完了する。

預金封鎖は全預金のうち、課税対象となる10%弱の部分が対象。預金への課税はこれまでギリシャなどでも行われなかった異例の措置だ。




上の報道にある「早朝から預金を引き出すため預金者が列をつくる騒ぎ」については、下のような感じだったようです。

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▲ カタールのアルジャジーラのテレビ報道より。



ところで、「キプロス」と言われてもどこにあるのだかよくわからない場合もあるかと思いますので、地図を載せておきます。私も「地中海のあたり」というようなイメージしかなく、よくわかりませんでした。

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トルコ、レバノン、イスラエルなど最近、話題が多い場所に囲まれた海の中にある小さな国のようです。



今回のキプロスの記事を読みながら、「日本で ATM の引き出し限度額が下げられていったのはいつくらいからのことだったかなあ」と私は思っていました。

私は大金を下ろす機会がないのでよくわからないのですが、下の住友銀行のサイトを見ると、「平成18年より」と書かれていましたので、6年くらい前からのことですかね。

ms-18.jpg


引き出し限度額が下げられた理由というのは、私にはよくわからなかったのですが、「大きな金額を一気に ATM でおろすことができない理由のひとつ」を、今回のキプロスの出来事を見て納得できました。もちろん、理由は他にもいろいろとあるのでしょうけれど、そのうちの「推定される」ひとつの理由という意味です。

それは「何かの時に全額引き下ろされることがないように」だと。

なぜかというと、今回のキプロスの預金封鎖では、


政府は金曜の夜に、銀行の預金者から一斉に課徴金を徴収する措置を発表し、それを月曜日までに実施すると発表したので、土曜と日曜は銀行は開いておらず、つまり、預金者は ATM でしか現金を下ろすことができない。



という事態になったのです。

「お金をおろせない時に強制的に徴収する」ということですね。
上の写真のように、ブルドーザーまで使うように怒った人々が多い理由はここにあります。

「どうやっても、勝手にお金が政府に引き抜かれる」と。

しかもその率は高額預金者は約 10パーセント。

たとえば、1億円預金している人は、月曜の朝にそこから 1000万円勝手に徴収されているということになるわけです。

同じことが、もし現在の日本で起きた場合(起きないでしょうけれど・・・多分)、たとえ、貯金が1億円あっても、1000億円あっても、土日で下ろせるのは 100万円程度ということになるのかもしれません。


まあそれでですね。
このキプロスの報道を見て、一般的な人々がどう思うか、あるいは明日からどういう行動に出るかということに興味を持った次第です。

特にキプロスと同じような環境下にあるかもしれないと思われるようなヨーロッパなどの国々の人たちはどう考えるだろうかと考えるのです。


普通に考えると、

「よくわかんないけど、危なそうだからお金下ろしておこうか」

と思う人がヨーロッパの各国でドドドッ、と出現するのではないかと。


今回はタイトルに「ブラックスワン」などと書いたのですけれど、そういうような方向を誘発する出来事だったりしないのかな、と思った次第なのでした。

もともと、欧州各国は預金の流出は問題となっていて、過去記事でも、

「銀行崩壊の不安」に駆られた人々による大規模な預金の引き上げが続くギリシャ銀行
 2011年12月07日

のようなものをご紹介したことがあります。


明日月曜にキプロスがどのような状態になるのかはまだわからないですが、当事国のキプロスだけではなく、周辺国の状態も含めて、少なくとも一時的には混乱すると思われます。


上に「ブルドーザーで銀行に乗り付けた」という写真を英国の BBC からご紹介しましたが、このブルドーザーを運転していた人はアルジャジーラのインタビューにも答えていまして、下の人です。

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このブルドーザーを運転していた中央の人はかつての英国のバンド「ザ・フー」のピート・タウンゼントという人とそっくりだし、後ろに立っている人は映画監督のクエンティン・タランティーノそっくりで、あまりにもふたりとも似ているので、何かの映画の撮影かとも思いましたが、映画ではなく現実の事件だったようです。


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▲ ピート・タウンゼント。


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▲ クエンティン・タランティーノ。



さて、こんなことが現実として起きる時代ですが、世界の他の国は・・・いや、将来的にも日本だってどうなるでしょうね。

私は経済のことは詳しくないので、予測はできないですが、しかし今回のキプロスのような方法で実施されたら、「ひとたまりもない」ということはわかります。


海外の報道もご紹介しようと思いましたが、報道内容は日本で報道されているものとほぼ同じですので、むしろ、明日以降に注目したいと思います。

それより、長らく自分でも使っていなかった「ブラックスワン」という言葉が今回出てきましたので、お忘れの方もあるかと思いますし「ブラックスワンとは何かということを記しておきます。



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2012年05月27日



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積み上がる破綻博打(CDS)の額面はすでに 5000兆円規模に

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(訳者注) 久しぶりに「最近の資本主義」のことでも書こうかなと最近ずっと思っていたんです。理由は「そろそろシステムが崩壊する方向に向かっている」と誰でも感じているだろうと思うからです。ボーッとしている私でもそれは感じます。

ただ、その「そろそろ」というのがいつなのかがわからない。この「そろそろ」は 2008年頃から言われていることでもあり、その「そろそろ」が数ヶ月先なのか、あるいは 100万年後なのかが私のような経済音痴にはよくわからないのです。


ですので、最近の経済ニュースで、気になったものを翻訳してご紹介しておきたいと思います。

JPモルガンの「博打の掛け金額」のニュースです。

JPモルガンというのは、アメリカにある銀行みたいなそうではないような会社だかテキヤですが、最近、そこに関しての損失のニュースはお聞きになった方も多いかと思います。

日本語の記事にもたくさんなっています。

JPモルガン、デリバティブで評価損20億ドル (朝日新聞 2012年05月11日)

などです。

20億ドルというと、日本円で 1,600億円程度ですから、天下のJPモルガンには大したことはないだろうと思われるもしれないですが、この話は「裾野が広い」です。


しかも、その後の日本語の報道では「数字がボカされている」ことを知ります。

どの部分がボカされているかというと、JPモルガンの CDS ポジションが 12兆円にのぼるという部分です。


CDS の仕組みをよく知らないのですが、記事に出てくる数字を合わせるとそうなります。

ロイターでは「1000億ドル」(8兆円)となっています。仮に細かいところはちがっても、「最小で6兆円から最大で12兆円」となっていることは確かのようで、ひとつの銀行の「短期間でのギャンブル額」としてはかなりのものではないでしょうか。


しかし、日本語の記事ではどれだけ探しても、この「8兆円」とか「1000億ドル」という見出しを使った記事がなかったですので、ご紹介しておきます。データはアメリカの連邦準備理事会(FRB)のウェブサイトに公表されたものです。

ちなみに、今回問題となっている「 CDS 」というもものについて少し書いておきます。



2008年からくすぶり続ける「CDS爆弾の威力」はむしろ拡大している

この CDS (クレジット・デフォルト・スワップ)という金融商品はリーマンショックの 2008年以来、ずっと語られ続けてきたもののひとつで、知恵蔵から抜粋しますと、


企業の債務不履行にともなうリスクを対象にした金融派生商品。債務不履行のリスクに対してのプロテクションを商品として売買する。

対象となる企業が破綻し金融債権や社債などの支払いができなくなった場合、CDSの買い手は金利や元本に相当する支払いを受け取るという仕組み。

国際スワップデリバティブズ協会によると、世界のCDS市場は2007年末には債務の額面残高62兆ドル規模に達したとされる。



というもので、「会社や、国家が破綻したらお金をもらえる」という保険的ギャンブルなんですが、上にある通り、2011年でその博打の総掛け金が、


5000兆円にもなっている


ということが問題なんです。

どんな国家予算も瞬時に吹っ飛んでしまうこの博打額。

そういうものの中に私たちの「経済」とか「金融」というものがあるということを私なども初めて知ったのが、2008年のリーマンショックの後で、それらを知る中で、「この世は実際にはほとんど現実ではない、という現実」を知ることになりました。

なぜかというと、「どこにも存在しない額面のお金の中で私たちは生きている」からです。

そんな中で明らかになった、JPモルガンの「ポジション12兆円」の事実。

これだけ巨額なポジションだと、場合によっては瞬時に数兆円の損失が出ても何の不思議もないですし、それ以上に、「ひとつ(ひとり)が巨大な損失を出している時には、同じような賭け方をして負けている人たちが必ずいる」というギャンブルの鉄則があります。

たとえば、競馬で、「今日は日本でその馬券で負けたのはキミだけだ」というようなことになることはほぼありません。

「同じ馬券の買い方で多数が負けている」。

それが現実で、 CDS 市場も同じだと考えます。

なので、今回の JPモルガンの 1,600億円の損失など、まったく氷山の一角というか、デリバティブ全体から見れば些細なもので、最悪、世界は今後、「数千兆円(×何百倍)」の損失を見る可能性だってあると思います(デリバティブの賭け方の特性から損失が元金をはるかに上回ることは十分あり得るので)。

最近は経済ニュースでは、他にも、額は小さいとはいえ、

世界の金持ちの損失、約2000億円(この金額は「先週の1週間だけ」の損失)
 ロイター 2012.05.26

フェイスブック:投資家ら提訴「上場で2000億円損失」
 毎日新聞 2012.05.24

など、「損失」という言葉がおどるものが多いです。

この「数千億」という単位が一桁上がり、二桁上がり、5桁上がったころに、私たちはこの世界の「存在しない現実」を知るのかもしれないです。

これらが拡大していった時、どんなことになるのか私にはわからないです。

では、ここから記事です。



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2011年12月16日



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(訳者注) 銀行というのは私たちが生まれた時にはすでにあって、その後もずっとあったものなので、それが消滅する可能性があるものだという考え方は、長らくありませんでした。

何となく「未来永劫にあるものなのだろう」というように考えていた。

それが「そうでもないのもしれない」と初めて気づいたのが 2008年のリーマンショック以降のゴタゴタでした。しかし、実際には、 2008年以降も個別の銀行はともかく、日本でも世界の主要国でも全面的な金融システムの麻痺という状況が起きることはありませんでした。

それでも昔とは違うのは、

・多くの人たちが「銀行システムは未来永劫ではない」ということに気づいてしまった

という点にあると思います。

先日、「「銀行崩壊の不安」に駆られた人々による大規模な預金の引き上げが続くギリシャ銀行 (2011年12月07日)」という報道を紹介しましたが、今回の記事もそれとやや似たものですが、もっと深刻なことが書かれており、「その連鎖が大規模な銀行のクラッシュを引き起こす可能性」についての記事です。


先週も、ラトビアという北東ヨーロッパにある国で、「銀行の破綻の噂」によって、人々が預金の引き下ろしに列を作ったということが、米国CBCニュース で報じられていました。


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▲ ラトビアの銀行の前に並ぶ人たち。


この「不安の心理の連鎖」は、ヨーロッパを中心に全世界に拡大しつつあるようで、下の翻訳記事にもありますが、インドでも起きており、あるいは韓国ではたびたび銀行の取り付け騒動が報じられていて(関連記事)、今ではこの不安の心理の連鎖はそれほど珍しい状況ではないといえます。


「銀行が消えたらどうなるのか?」というのは、私にはわかりません。

しかしまあ、銀行システムの崩壊はほとんどの人が影響を受けるわけで、ある意味では、準備しようのないものなのかもしれないです。タンス預金をしようが、現物資産に転換しようが、それが「食べ物やクスリなどと交換できない」なら(現金が流通しない状態とか、現物の交換システムがない場合など)持っていても意味がないわけですし。

多少の食べ物くらいは持っておくほうがいいとは考えますが。

それでは、ここから翻訳記事です。



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2011年12月07日



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(訳者注) いわゆる「銀行の取り付け騒動」というものとは違って、人々が「なくとなくどんどんお金を銀行から引き下ろし続けている」という状態がギリシャで続いていて、夏以降はその金額が加速しています。

今年9月と10月の2ヶ月間だけで、日本円換算で1兆5000億円規模の貯金が引き下ろされているというのは、なかなかの規模だと思います。2010年からの流出金額は 20兆円近くに上るようです。

ギリシャ中央銀行の総裁から発表があったのは1週間くらい前ですが、日本語での報道にはあまりなっていないようですので、記事を翻訳しておきます。

現在は「ギリシャだけ」の話ですが、最近の状況を考えると、ヨーロッパならどこで同じようなことが起きてもあまり不思議ではないような気もします。あるいは、ヨーロッパというより、世界のどこでも(日本のことはわかりませんが)。


最近、In Deep で取り上げた銀行関係の話題としては、今年2月で韓国で発生した巨大な取り付け騒ぎのニュースがありました。



今回のギリシャの報道を紹介したのは、ここに「人々が預金引き下ろしへと動く心理」がとてもよく現れているからです。人間は世界中どこでも、経済に対しては比較的同じような考え方を持っていると思われるので、どこの国でも同じような心理の動きが起これば、同じような状態になる可能性はあると思います。

あるいは、このギリシャの銀行預金引き下ろしに関しての報道が世界的に見ても少ないのは、「こういう心理の伝播」は好ましくないという判断もあるのかもしれません。「うちも少しタンス貯金に回すか」みたいな人が増えると困ると。


では、ギリシャ銀行の預金の大規模な流出について、デンマークの新聞シュピーゲルより。



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2011年04月06日



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私がいわゆる携帯電話というものを初めて持ったのは、多分、1998年くらいのことだったと思います。まだ PHS というものがあり、アステルという会社の PHS 携帯が自分で持った最初の携帯でした。そのアステルの PHS 携帯は今でもデザインが気に入っていて、本体は今でも持っており、子どものオモチャになっています。
こういう形のものでした。

AJ-25.jpg


これの何が気に入ったかというと、とにかく小さい、とにかく軽い。大きさも薄さも今の最も小さいタイプのものよりはるかに小さく、重さなどは比較にならないほど軽い携帯電話でした。

機能的には、電話の機能以外はほとんどありませんでした。メール機能も一応はありましたが、使用できるのは、「カタカナのみ」で、しかも、十文字だったか二十文字だったかの文字制限がありました。


キノウハドウモアリ

(昨日はどうもありがとうと書こうとして切れたところ。面倒くさいのでそのまま送ってました。笑)


こんなメール機能を使うわけもなく、携帯は「単に電話をするもの」でした。

私は今でも携帯のメール機能が苦手で、日常生活ではほとんど使いませんが、それよりも、私はふだん「物を持って外出することがほとんどない」ので小さいほうがありがたかったのです。持ち物というのはバックなどのことですが、持つことが基本的にありません。 100回外出するうちの 99回は手ぶらだと言っていいくらいなのですが、そういうこともあり、携帯も上着やジーンズのポケットに入れるので、大きいのは困るということもあります。

なので、小さい携帯は助かったのですが、この 1999年あたりというのは「携帯でのメールブーム」が一気に起きた頃で、次第に携帯のサイズは大きくなっていきました。


そして、数年前だったか、携帯のメーカーを換えた時には、「携帯にカメラ機能がつく」のが普通になっていることを知りました。

その携帯電話のサイズの大きいこと、そして、重さも重いこと。


携帯ショップで、「なんじゃ、こりゃあああああ!」と(心の中で)叫びながらも、ほとんど選択肢はない状態といってよく、結局、それからは「携帯にカメラがついている」ことは普通のこととなり、ついには動画撮影の機能まで普通に搭載されるようになった。

長い間、ひたすら「携帯にこんな機能全部いらねーよ」と思っていました。

そして、メーカーの価格競争や様々な価格設定により、若い人からお年寄りまでの非常に多くが携帯を持つようになり、そして、今現在では「ある程度の年齢のほとんどすべての日本人がカメラつきの携帯を持っている」のではないかというようなほど普及しました。

デジカメと違って、携帯はいつでも持ち歩くタイプの端末で、つまり、多くの、ごく普通の一般的な日本人の誰もがが「いつでもどこでも記録を残せる状態」という、歴史上でも稀に見る状態になっていました。


そして、そういう時に今回の震災が起こったのです。


震災後何日か経ち、携帯の基地局やインターネットが少しずつ復旧してくる中で、YouTube などにアップされ続ける「おびただしい災害の映像」。


ニュース通信社が写したものではなく、「被災者本人たちが撮影した災害の映像と画像」が何十も何百も何千も何万もインターネット上に次々とアップされる。


日本にいようが、外国にいようが、仮に震災のことを知らない人でも、 YouTube にアクセスした途端、目にせざるを得ない「信じられない自然災害の姿」。


人類の近代の歴史上でもっとも被害の大きな災害のひとつである今回の震災ですが、これはまた同時に「世界中の人が災害の現場を映像で共有した」という、歴史上、はじめて人類が体験した驚異的な出来事になったのです。


今でも、あまりニュースは見ないとはいえ、海外のニュースの見だし等を見ても、いまだに世界中で原発に対して、そして地震に対してのニュースが収まらず、むしろヒートアップしている原因のひとつが、「世界のあまりにも多くの人々が映像による決定的な同時体験をしてしまった」という、史上初めてのショックが発生したからです。


この「携帯のこと」については、震災後数日後に私は薄々とは感じていましたが、「映像の世界中の共有」は、何週間経っても、さらにどんどんとインターネット上で肥大し続けていき、それにつれて世界中のショックが拡大していく光景を見て、「携帯テクノロー児の意味」を私なりに確信したのです。

つまり、私があれだけ「携帯にカメラなんて無駄だろ!」と感じていたこと、すなわち、携帯端末の進歩と普及のうちの「映像と画像とメール機能」がどうして日本で突出して進んでいったのかがわかった気がしました。これは世界マーケットを考えると、あまり意味のないことで、そのせいで、今でも日本製の携帯端末は世界では売り上げ順位がとても低いです。


私たちの地球の歴史の中で、「必然性のない歴史は何もなかった」と考えると、全世界へ伝わった今回のショックと、日本人のカメラ付き携帯の普及率の異常ともいえる高さの関係はあると思います。

また、戦後の電気製品やカメラや映像テクノロジーの日本での特殊な発展の仕方にも敬服いたします。


以前、

日本人研究者が獲得した「暗闇での視覚」: 人類と光と植物 2011年02月28日

という記事で書かせていただきましたように、ここ数年の日本人の発見や研究は、いわゆる「覚醒レベル」の驚異的なものでした。

そこで挙げた3つのニュースはこれでした。

生命の起源が宇宙から飛来したことを裏付ける根拠を観測
国立天文台(日英豪米の共同研究グループ) 2010年04月06日発表

古代銀河ヒミコの発見
大内正己(米国カーネギー研究所) 2009年5月10日発表

植物や藻類の中で葉緑素が緑色になる反応のしくみを解明
栗栖源嗣(大阪大学・蛋白質研究所と名古屋大学・生命農学研究科などの共同研究) 2010年04月18日発表


金銭や名誉に絡みにくいので、報道は小さかったですが、何年後か何百年後かにはも必ず上の日本人研究者たちの発見は「これが世界の意識が変わるキーポイントのひとつだった」と言われることになると思います。


そして、「携帯にカメラ機能をつけ、そして、それが異常な率で日本人の間に普及した」ことも。


これまでの災害での「被害の多さ」、あるいは「人命被害の多さ」という意味では、過去にもっと悲惨な自然災害はたくさんありました。この10年だけでもかなりの数に上ります。昨年のハイチの地震も(日本の震災より規模が小さかったのにも関わらず)、現在までの死者は 31万人を数えています。


しかし、そういう「被害の大きさ」ともまた違う、それまでのどんな災害と違う「異常」が前述した日本にはすでに背景としてあったという点が他の様々な災害とは違う点だと思います。


「すでに日本人全員が歩くカメラだった」


という状況。

現状、人類は遠くのものを「見る」ことはできないし、現実的には「文字だけでの情報でのショック」には限界があります。
それだけに、視覚として瞬時に伝わる、「携帯とインターネット」の絡みという今の(じきに終わるのかもしれないけれど)文明を思います。

地上で起きるすべてのことを記録して、そして、「世界全体にすぐに広がる」。



テクノロジーの意味は、未来永劫に進化していくテクノロジーという意味とは別に、今回のように人々にショックと、そして覚醒を与えるために「その時代にだけ存在した」テクノロジーというものもあるのだと思います。

未来の生活には、こういうもの(携帯とかカメラとか、あるいはインターネットなどまでも)は多分不要になるかもしれないですけれど、「今は必要」だったと。

携帯カメラテクノロジーと、それを開発した方、そして、企業努力でそれを大勢に広めたくれた方々に感謝したいと思います。




超余談: 恋のフーガの英語バージョン

唐突なんですが、わたしは子どものころから「ザ・ピーナッツ」という存在に非常に不思議なものを感じていのだですが、そのザ・ピーナッツの1967年の大ヒット曲の「恋のフーガ」に英語バージョンがあったっていうのはご存じでした? 昨日初めて知ったんです。

この「恋のフーガ」は、小さな頃からものすごく好きな歌なんですが、昨晩、なんだかザ・ピーナッツの歌が聴きたくなって、 YouTube でいろいろと聴いていたら、「恋のフーガの英語版」というものが。字幕だけ入ってるんだよなと思って見てみたら、本当に英語で歌っとるがな・・・。




「マジかよ・・・」と思いましたが、何度聴いてもご本人たちとしか思えない声ですので、本物のようです。オリジナルの日本語版ほどの迫力はないにしても、この奇跡のハーモニーがたくさんの人々にも届くのはいいことですね。

ちなみに、映像そのものはこちらの日本語版のオリジナルプロモのものです。


ザ・ピーナッツというのは、子どもの頃から「不思議感」を強く感じさせた人で、その気持ちは今でもあまり変わりません。どんな不思議感かというと・・・難しいですが、「本当にこの世に存在している現実の人なんだろうか」というような感慨というのか、なんというか。

歌のうまさとかハーモニーとかは一種異常な領域に達していて、歌の訓練とかでどうにかなる世界ではないものだったと思います。

「宇宙人っていうのがいるとしたら、こういう人たちのことかもしれないね」などと、学校の友達と話していたことがあります。引退の時も、「帰るんだ、帰るんだ、きっと星に帰るんだ」と大騒ぎしていました(うるせー!)。


ちなみに、昨日は記事が開いてしまったのですが、忙しいというより、以前少し書いたかもしれないですが、「自分の過去に好きだった音楽や映像などをまとめたりしている」という一種の遺書的作業(苦笑)で時間をとられているということがあります。

いろいろと面白い話はたくさんあるのですが、おいおい書きたいと思います。
タグ:アステル

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2011年02月27日



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▲ 2月22日の朝、突然閉鎖された韓国の春川市にある道民貯金銀行の窓口の前に集まる預金者たち。春川市は冬のソナタのロケ地として日本でも有名になりましたが、今度は別の話題で世界に写真が配信されています。
--

(訳者注) 世界的に広がる「民主化」運動ですが、最近では北朝鮮でも住民による抗議デモの伝聞報道が大きく報道されています。(北朝鮮・新義州で数百人規模(朝鮮日報)など)。

そして、韓国国民たちの視線が他に向いている間に、さりげなく次々と韓国の閉鎖や営業停止が進んでいることが Zero Hedge で記事にされていました。

これは私たちも参考にするべきことだと思いましたので、ご紹介します。

「参考」というのは、すなわち、いろいろな国、たとえば日本でも、「国民の多くの目がそちらに向いている間」にナンカするという可能性です。銀行に何もない人たち(たとえば私)は関係ないかもしれないですが、資産等のあられる方は今年はご注意なさるのもよろしいかと思います。暴動でも戦争でも芸能人の麻薬騒動(笑 ← 次は大物で起こりそう)でも、最近は話題には事欠かないし、これらはすぐに「作り出せるニュース」だからです。


韓国で最初に営業停止したのは、韓国の道民貯金銀行という銀行で、このことに関しては日本語の報道にもなっています(道民貯蓄銀行が営業停止の前に自主休業…顧客が激しく抗議 (中央日報 201102.22)

記事には、
 
> 貯蓄銀行営業停止事態で預金引出が集中し、自主的に休業に入ったのだ。金融機関が資金不足で営業停止になるケースはあるが、顧客の預金引出を落ち着かせるため自主的に休業を決めたのは初めてだ。

とあります。

韓国では貯蓄銀行(小額預金を扱う銀行)の取り付け騒ぎが広がっているようですが、そんな中で今日の中央日報日本語版のアクセスランキング。

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韓国語版ではさすがに少し違うのでしょうが・・・。
少なくとも、多くの人には銀行の閉鎖より上の「8位」のニュースのほうが重大だということのようです。

まあ、日本にしても、ハイパーインフレが先か、紙幣兌換停止が先か、銀行の閉鎖が先かはわからないですが、どれかはさすがに今年あたりはありそうです。

ちなみに、「国民の多くの目がそちらに向くイベント」には自然災害(地震や火山噴火)なども含まれると思われます。





Korean Bank Run Spreading: Eighth Bank Closes Following "Massive Withdrawals"
Zero Hedge 2011.02.22

韓国で広がる銀行取り付け騒ぎ:莫大な預金引き出しの後、8つの銀行が営業停止

メインストリームでの話題と離れたところで、韓国では、静かに銀行閉鎖が広がっている。続きを読む

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2011年02月24日



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▲ 史上最悪の1京3,600兆パーセントのインフレに見舞われた 1946年のハンガリーで「ゴミより価値がなくなった」紙幣を集めて捨てている。この時の紙幣の額面は、 100,000,000,000,000,000,000 (1万京)だった。
--

(訳者注) 先日、米国CNBCがサイトで、「歴代の最悪のハイパーインフレの状態」という資料特集を突然組み、他にはそういう関係の記事が載せられていたわけではないので、米国の BBS 等で「もしかしてハイパーインフレが近いのか?」みたいな憶測のやりとりが交わされていました。

近いのかどうかはわからないですが、内容的に意外と面白かったので、記事の輪郭をご紹介したいと思います。


あと、ジンバブエでハイパーインフレが発生していた時に、現地に海外青年協力隊員として赴いていた方が、現地の物価の変動(マゾエというジンバブエで一般的なジュースの価格)をブログで綴っていたことがありました。日本円でいえば、100円程度のものが1年くらいで3億円くらいまでに跳ねあがる光景は圧巻です。

その海外青年協力隊員の方の記事はブログ自体が今は存在しませんが、これは国家としての記録とは別の「店頭での物価の実際の例」として貴重なものかとも思いますので、こちらに掲載します。


それにしても、ジンバブエは多少知っていましたが、最終的に「パン一個が 35億円」というのはやはりすごい感じがします。また、1946年のハンガリーの13,600,000,000,000,000パーセントのインフレ率とか(1000兆の上の桁)、 1994年のユーゴスラビアのハイパーインフレの物価の上昇が「5,000兆(5,000,000,000,000)パーセントだった」というのもすごいですね。ユーゴスラビアのハイパーインフレは、ほんの 17年くらい前のことです。





歴史上での最悪のハイパーインフレーション時の状況

The Worst Hyperinflation Situations of All Time
CNBC 2011.02.14

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あなたは「一杯のコーヒーを飲むために山のような紙幣を抱えて持っていかなければならない日常」を考えたことがあるだろうか。

それが現実となるのがハイパーインフレーションだ。一夜にして貨幣価値が大きく変化し、ときに、紙幣に何の価値もなくなってしまう。最近、アメリカ国内でもこのハイパーインフレに関する話題はしばしば目にするようになった。悪化する米国の財政とドルの価値の低下からの懸念だ。

2008年に、ジョンズ・ホプキンス大学 のスティーブ・ハンケ教授と、米国ケイトー財団の上級分析官が、ジンバブエでのハイパーインフレーションと、歴史上の「制御不能」なハイパーインフレとの比較を行う研究を行った。


・1944年10月 ギリシャ

・最高時のインフレ率: 13,800パーセント
・物価は 4.3日ごとに倍に上昇


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このギリシャのハイパーインフレは、歴代で5番目にひどいものだ。1944年のギリシャでは、物価は 4.3日ごとに倍にはね上がった。ギリシャのハイパーインフレが数字上で始まったのは、第二次大戦中、ドイツに国土を占領された1943年10月だった。

ギリシャのハイパーインフレの主要な要因は第二次大戦で、この際の国の負債とマネーサブライの過多によるものだった。



・1923年10月 ドイツ

・最高時のインフレ率: 29,500パーセント
・物価は 3.7日ごとに倍に上昇


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ドイツのワイマール共和国は、その最後の年に最悪のハイパーインフレーションに悩まされた。1923年10月にはインフレ率が 29,500パーセントに達し、物価は 3.7日ごとに倍になった。

1914年の第一次世界大戦勃発を受けてマルクの金兌換が停止されて以降、ドイツではパピエルマルクという紙幣が使われたが、マルクの価値は低下していき、1922年から1923年のハイパーインフレの間、その価値は暴落した。



・1994年01月 ユーゴスラビア

・最高時のインフレ率: 313,000,000パーセント (3億1300万%)
・物価は 1.4日ごとに倍に上昇


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1993年から1995年にユーゴスラビアの通貨ディナールで発生したハイパーインフレーションも極端なハイパーインフレのひとつだ。

もっともインフレ率が高かった 1994年01月には、物価は 34時間毎に倍になり、インフレ率は 3億1300万パーセントに達した。インフレの期間中に、物価は 5,000兆パーセント(5,000,000,000,000 %)上昇した。

多くのユーゴスラビアの企業はディナールを拒否し、政府は新紙幣を発行。
通算で5回の通貨切り上げを行った。



・2008年11月 ジンバブエ

・最高時のインフレ率: 79,600,000,000パーセント (790億6000万%)
・物価は 24.7時間ごとに倍に上昇


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最近の最悪のハイパーインフレの例として、2008年11月に インフレ率が 790億パーセントに達したジンバブエがある。

ジンバブエ政府は、ハイパーインフレに関しての公式報告を最悪の状態の際に停止したが、標準的な経済理論からインフレ率が計算された。

物価はほぼ24時間ごとに倍になり、最終的には 200万ドル(当時で2億円)のパンひとつが、一晩で 3,500万ドル(35億円)にまで上がった。



・1946年 ハンガリー

・最高時のインフレ率: 13,600,000,000,000,000パーセント (1京3,600兆%)
・物価は 15.6時間ごとに倍に上昇


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歴史上で最悪のハイパーインフレは、 1946年の前半、ハンガリーで発生した。

ハンガリーの旧通貨の単位はペンゲーといったが、その年に半ばに発行された紙幣の額面は、 100,000,000,000,000,000,000 (1万京)ペンゲーだった。ハンガリーのハイパーインフレーション中には、物価は 15.6時間ごとに倍となり、インフレ率は、1京3,600兆パーセントに達した。一日あたりのインフレ率は 195パーセントだった。

最終的にペンゲーは通貨切り上げの後、通貨の交代となったが、この時には「ハンガリーの国すべてにある紙幣の合計の価値の見積もりが 1米ドルの 1000分の1と等しかった」と計算された。
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2011年01月20日



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(訳者注) 「ブラック・スワン」とは本のタイトルで、ナシム・タレブという金融デリバティブの専門家が2007年に出版してベストセラーになったものです。「黒い白鳥」が意味するところは、「確率論や従来からの認識・経験からでは予想できない現象」、すなわち、「ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象」のことを指しています。下のモダンサバイバル・ブログの記事では、今年起きそうな様々な危機をリストアップしてくれています。

まあ、ただ、「リストアップできている」というのは予想できてるからであるということも事実です。つまり、下のリストはどれが起きても、実際には「ブラックスワン」的ではないようには思います。

本当に誰も絶対にまったく予想もしなかったことが起きる。それがブラックスワン理論の定義。では、かつて誰も想像もしなかった驚くことって何だろう・・・と、そうやって考えついたものはすでにブラックスワンではないようです。

そんなわけで、下のリストがブラックスワン的であるかどうかということより、忘れがちな「リスクいろいろ」を年のはじめに再認識するのもいいかと思いました。


なお、下のリストに加えて、私は「疫病の大流行」を強く感じます。これまであったもの(狂犬病、ベスト、天然痘など)の再度の大流行に加えて、新しい疫病(病原菌がすぐには特定できないもの)と、抗生物質への耐性を持つあらゆる新生物などです(参考記事:超細菌 NDM-1 の登場)。

そこに経済と国家破綻などによる医療態勢の崩壊が加われば、かなりの脅威となる可能性があります。





Black Swan Event Risks, 2011
Modern Survival Blog2011.01.18

2011年のブラックスワン的な出来事のリスク

black-swan-event-2011.jpg

ブラックスワン的な出来事とは何か?

「普通なら起こらないこと。とても大きな衝撃があること」



2011年にはどんな「ブラックスワン的」な出来事が起こり得るか


・インフレーション

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連邦準備制度理事会(FRB)は、USドルの破綻を防ぐための試みとして、米国政府と他の世界中の国家に何兆ドル(何百兆円)ものドルを貸した。米国は、本来なら破産しており、唯一の望みとしては現行の通貨(USドル)を価値を切り下げることだけとなっている。

米国政府は(制御された)インフレーションに持ち込みたいと思っている。これが私たちアメリカ人の近い未来の現実だ。



・食糧価格ショック

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国連食糧農業機関(FAO)は、「食糧価格ショック」の発生を警告している。

世界中で上昇し続ける食糧価格は、アルジェリアや他のいくつかの国で暴動を引き起こしている。また、ロシア、インド、パキスタン、オーストラリア、ブラジルなどでは最近の過酷な天候状況のために収穫が期待できない状態となっており、食糧価格に関しては、かなり絶望的な見通しなっている。

食糧価格は、上に書いたインフレが起きた場合にも影響を受ける。

「天候・インフレーション・エネルギーコスト」の三つは、2011年に食糧価格ショックを引き起こす可能性が高い。
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2010年11月28日



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フランスで始まろうとしている銀行への逆襲行動「12.7 銀行取り付け運動」。


(訳者注) これはアメリカ人が書いたフランスでの運動の記事です。この「銀行の取り付け行動を一斉に起こそう」という運動自体、大変に刺激的なものだと思いますが、何より、このニュースを目にした途端に思い出しのが、ウェブボットのある記述でした。すでに、2年以上前のものとなりますが、抜粋させていただきます。

ALTA レポート 709パート5 (ウェブポット 2008 年10月11日)

・世界的に民衆運動の盛り上がりが見られるが、その最初の運動はフランスで起こる。

・ この運動で注目されるのはある個人である。この個人がすでに亡くなった過去の哲学者なのか、それとも、いま生きている個人であるのかは、はっきりしない。

・ この人物は濃い髭を生やし、相手に強い感情を与える印象的な目をしている。学歴はないが、深い教養にあふれた人物である。逮捕歴があり、流血事件に関わった過去をもつ。

・ しかし、重要なのはこの人物のそのものではない。その思想である。思想はウイルスのように全世界を駆け巡り、大きな影響を与える。

・ また、影の支配勢力はこの人物の存在に恐怖する。しかし、影の支配勢力と、この人物のカルマは結びつてており、彼が自分の人生でカルマを支払うことは、影の支配勢力との対決が迫られることを意味する。



下の記事で紹介されている今回、フランスで「銀行取り付け運動」を Facebook 等で提唱している人物は、 フランスの元代表チームのサッカー選手のエリック・カントナという人物。私はサッカーのことを知らないので初めて知りましたが、ヨーロッパでは有名な人物のようです。

そして、その人の顔。

200px-Eric_Cantona_Cannes_2009.jpg

この写真を見て、上に抜粋したウェブボットの2年前の文言にあった「この人物は濃い髭を生やし、相手に強い感情を与える印象的な目をしている。学歴はないが、深い教養にあふれた人物である」が、ふと頭に浮かびました。

ちなみに、「逮捕歴があり、流血事件に関わった過去をもつ。」に関しては、1995年に、野次を飛ばしたサポーターを蹴り倒し、24時間、警察に勾留されています。

日本の Wikipedia に、彼の語録があります。これもなかなか良いものでしたので、少し抜粋させていただきました。
・「世間では普通と違う人間を異常と呼ぶ。私はそう呼ばれることを誇りに思っている」

・「俺の墓石には、どんな言葉も刻んで欲しくない。まっさらな石のままでいい。俺という人間をいつまでも大きな謎につつんでおきたいから」



なお、私はたまにウェブボットを参照させていただくことがありますが、それはもちろん、ウェブボットが好きだからですが、それよりも、主宰者である「クリフ・ハイ」という、どうしようもなく反逆的な生き方と考え方をしている彼が好きなのです。私は若い頃、パンクスでしたが、クリフ・ハイという人物は「ギターをパソコンに持ち替えたパンクス」そのものだと思います。

「社会体制やシステムなど壊れるだけ壊れてしまえ」と、目をギラギラさせながら、パソコンの前で日々データ解析をしている彼の様子が目に浮かびます。

また、ウェブボットを「予言や予測」のたぐいと認識する向きもあられるかと思いますが、私はそうは考えておらず、ウェブボットにある集合意識は、「米国の人々の希望と憂鬱そのもの」だと考えています。

昨日、タロットの話を少し書かせていただきましたが、タロット占い(古代ケルト十字法)でもっとも重要なのは、「未来を占うことではなく、その人は何を怖れ、何を希望しているか」を把握することです。これはオカルトの話ではなく、「占いを当てるための技術論」に近いものです。その人が「何を怖れ、何を希望しているか」がわかれば、その人の未来の多くはわかります。悪く向かえば、「怖れている方向に人生は進み」、良く進めば、「希望している方向に進む」。

人生とは基本的にそういうものです。

自分の無意識にもないような未来は人には訪れないはずです。死でも恋でも富でも、どれもその人の無意識の中に住み着いているものだと考えています。なので、そういう意味では、人の気持ちを読めない人は、タロット占いで良い結果を出すことは難しいです。タロットはオカルトで考えるよりも、「精神医学的」な取組みが必要だと思います。少なくとも「単に当てる」には。

蛇足ですが、昨日書いた記事で、私が高校生の頃、やたらとタロットが当たったと描きましたが、「やたらと」というより、実は恋愛相談に関しては「一度も外れたことがなかった」のです。

しかし、当てるためには相談の時間がとても重大で、その人のことを知らないのなら、何時間も話し合わないとタロット占いはできないのでした(私には)。なので、占いなんて今後やらないほうがいいと、当時は思って、それでやめたのです。

話がそれましたが、人々の「希望と怖れの集大成」がウェブボットだと思います。
予知しているのではなく、「人々の無意識にあるから、それは起きる」。

いいほうに進めば・・・(無意識にある希望の出来事が起きる)。
そして、悪い方向に進めば・・・(無意識にある恐怖の出来事)というように。

なお、記事下に今までのウェブボットでの描写との関連記事をいくつかピックアップしました。




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