2014年11月24日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




ブルガリア政府が国家機密を解除し公開された「ババ・バンガの2015年の予言」の内容と公開の背景



vanga-top-2.gif

▲ 2014年11月22日のロシアのメディア Zagopod より。



これまでブルガリア国家最高機密として公開されていなかったババ・バンガの予言の一部が公開へ

このババ・バンガ( Baba Vanga / 1911年-1996年)という方は、ブルガリアで、というより、現代で最も有名な予言者のひとりだといえる人で、バンガに関しては様々な予言の言葉とされるものが残されています。

そして、その言葉の多くは公開されて残っているものだと私は思っていたのです。
ところが、先日、上のニュースを見たのでした。

この記事の中には、

晩年のバンガの予言はブルガリア安全保障当局が記録し、それらの予言は「国家最高機密」扱いとされた。

とあり、バンガの多くの予言は「非公開」だったということになります。

つまり、これまで世で流布していたバンガの予言の言葉は、口頭を記録したものなどを中心として、予言の一部でしかなかったわけで、かつ、正確な記録ではなかった可能性があります。正確な予言の言葉は、ブルガリアの国家保安当局が詳細に記録して保存していたということになるようなのです。

とりあえず、上の記事の内容をご紹介します。

ブルガリア政府が、2015年のバンガ予測を機密解除し公開へ
Zagopod 2014.11.22

ブルガリアのメディアは予期せぬセンセーションに見舞われた。ブルガリア政府が、同国の著名な予言者であるババ・バンガの予言の機密指定を解除し、公表すると発表したのだ。

バンガは生前、数千にのぼる予言をなした。

晩年のバンガはブルガリア国家安全保障委員会に積極的に協力し、その後のバンガの予言は、安全保障当局が記録し、それらの予言はすべて「国家最高機密」として分類された。

先日おこなわれたブルガリアの選挙で勝利した GERB 党のボイコ・ボリソフ党首は、新政権が、バンガの予言を一部公開すると発表した。

まずは、国家安全保障委員会の保管庫に保存されている中の 2015年の予言が公開された。

それによると、2015年、アメリカの大統領が退任する(これについては、バンガは非常に混乱して、また比喩的に語ったという)。彼はその後は政治と一切関わらないが、すべての特権と保護を奪われ、裁判にかけられる可能性がある。

皮肉なことに、ロシアでも大統領が退任するという。
「ロシアは斬首される」とバンガは述べる。

しかし、それは悲劇的なものではなく、ロシア社会が混乱に陥ることもない。むしろ、ロシアはより発展し、それは現在の大統領が築き上げたものであり、その統治は継続する。

ロシアのループルは、2014年からその影響力が強まり、次第にドルより信頼のある通貨となる。ブルガリアもロシアとの関係を強化するだろう。

ウイルスの蔓延が収まらない。ワクチンが作り出され、「最悪期は脱した」とする騒がしい声明が出されるだろうが、逆にウイルスはそこから突然変異による新しいウイルスの形態を獲得し、ウイルスが勝利する。

シベリアとオーストラリア以外の全世界がウイルスで汚染される。

というのが、ブルガリア政府が公開したバンガの「 2015年の世界の予測」です。

ブルガリア政府は「一部を公開する」と表現しているので、すべてではないかもしれません。

内容をまとめると、2015年は、

・アメリカ大統領が退任して、その大統領は厳しい立場となる可能性がある。

・ロシアの大統領も退任するが、ロシア社会は、むしろ発展する。また、ロシア・ルーブルがドルの影響力を上回る通貨となっていく。

・ウイルスによる病気が世界規模で蔓延する。


というようなことで、まあ、大体、現時点でそんな感じになってきているとは思いますので、これがブルガリア政府の捏造したようなものでなければ、何となく、世界がこのようになっていくということに違和感はあまりありません。

Sponsored Link






なお、「ウイルスの蔓延」に関しては、現在エボラが西アフリカで蔓延していますので、それを想定してしまいがちですが、強毒性の鳥インフルエンザが日本をはじめとする世界各地で見つかっていることや、あるいは、マダガスカルで、腺ペストにより 40名以上が死亡しているとか、エボラ以外にもいろいろと「芽のようなもの」はあります。

plague-madagascal.gif

▲ 2014年11月21日の英国 BBC Madagascar plague outbreak kills 40, says WHO より。


それにしても、ブルガリア政府はなぜ今になってこのようなものを発表したのかな、とは思います。

予言の内容は、ウイルスを別にして、あからさまに「ロシアの栄光」的なものであるわけで、そのあたりにブルガリア政府の意図が含まれているのかもしれません。

ちなみに、今回の出来事はブルガリアでのニュースであるにも関わらず、ブルガリアよりもロシアで大きく報道されています。個人サイトや娯楽メディアではなく、メジャーな一般報道メディアでも多く報じられています。

これは多分、先日の、

ウクライナのドネツクで高高度核爆発攻撃(EMP)がおこなわれたのでは? と噂された報道を見て思う「ロシア」という肖像
 2014年11月22日

という記事の中に書いた、

現代ロシア人は「世界1のオカルト大好き人種」

という部分とも関係しているかもしれません。

もともと、ロシアのメディアにはオカルト関係の記事がわりと多いですが、「オカルト好きなロシア人」の性質を考えると、購読者を増やすためにはオカルト関連記事を多くしていくのが得策だということもありそうです。

何しろ、今回のニュースが出る前でさえ、「ババ・バンガ」をロシア語で検索すると、いくつもの報道やコラムがヒットします。

その中で「 2015年のババ・バンガの予測」を取り上げていたものがありました。
ブルガリア政府の発表より以前のものです。

prediction-2015.gif

▲ 2014年11月9日のロシア Alta Press より。


これはブルガリア政府がバンガの機密文書を公開する前の記事ですので、一般的に世の中で伝えられているものだと思われますが、以下のようなことが書かれていました。

ババ・バンガの2015年の予言

ババ・バンガの予言は、起きる年月に関して正確ではないが、しかし、その後に実際に起きた事件や出来事と、バンガの予言は驚くべき類似を示している。

バンガによれば、2015年は、世界的なカタストロフを巻き起こす出来事がある。しかし、それは地球のすべての人類文明を脅かすものではないという。

現在、バンガの予言に対して懐疑的な立場を持つ人は多いが、その一方で、バンガの予言の正確性の証拠をさらに多く見つけ出している人々もいる。

バンガは現在の世界の2つの終焉について語る。

ひとつは、最後の氷河期以前の区切りだ。

もうひとつの時代の終焉は、2015年の中盤にやってくるという。
それがどのような悲劇なのかは謎のままだが、多くの犠牲者が出る。

また、バンガは、2015年に世界は深刻な経済危機に陥るだろうとしている。これは2つの大国間の緊張の原因となる。世界的な利害関係での紛争と、人が作り出した戦争に起因される大きな地球の変化がある。

このことが地球規模での破壊につながり、世界地図は書き換えられるだろう。

バンガが晩年語ったところによると、世界は巨大な変容に包み込まれるという。ヨーロッパの半分、南米、そして、東南アジアの多くが海水に覆われる。

2015年の後半には、北米大陸の南部、カナダ、そして、ロシアから膨大な数の人々による他の地への移住が始まるだろうという。

結果として、地球の人口は、アメリカ合衆国とロシア中央部に集中する。

という内容のものでした。

この記事はタイトルの「バベル・グロバとノストラダムス、そして、バンガの 2015年の予言」でもわかる通り、ババ・バンガの他に、ノストラダムスの 2015年の予言と、バベル・グロバという人による 2015年の予言が書かれています。

しかし、ノストラダムスに関しては、

「ノストラダムスの 2015年に関しての予言?」

と、そんな概念が存在するのかどうか疑問がありますので、ノストラダムスに関しては今回はスルーしまして、もうひとり名前が挙げられている、パベル・グロバ( Pavel Globa )という人の 2015年の予言も、ついでといっては失礼ですが、記しておたきいと思います。

このパベル・グロバという人は、ノストラダムスとババ・バンガと並べて書かれてあることからもわかるように、ロシアでは有名な占星術師のようです。

Pavel-Globa.jpg
・パベル・グロバ。 Foxcrawl より。

有名な人だから当たるというものでもないでしょうが、このパベル・グロバというロシア人占星術師の予言をご紹介しておきます。

パベル・グロバの2015年の予言

世界のさまざまな国が、世界的な経済危機による失業者の増大、あるいは、ドルの切り下げなどに面している中で、ロシアは良い位置に立つことができる。ロシアの経済政策では、貿易とエネルギーがさらに構築される。

アメリカの世界への影響力が落ちていく中、ロシアは中国と共に世界への影響力を増すだろう。

しかし、ロシアの政治情勢は、当局とロシア国民の間に摩擦を生じさせる可能性があり、国民たちは革命的な感情を持ち、平穏ではない。テロの危険性も増す。

世界中で地震、火山噴火、洪水、津波が頻発する。
シベリアで深刻な火災が発生する可能性がある。
事故も増える。

しかし、良いニュースもある。
科学者が最終的な癌の治療法を発明する可能性がある。

最終的にはロシアが世界的な危機から世界を牽引し、新たな世界のリーダーになるだろう。

こちらも結局は、「ロシアの栄光」を語っていることになり、結局は現在はこういう「ロシア万歳」を唱える方向性というのがスピリチュアルの世界にまで行き渡っているということも言えるのかもしれません。





ウラジーミルの栄光

ババ・バンガの言葉とロシアの関係といえぱ、今年3月の、

「ウラジミールの栄光」や「ロシアのアラスカ編入」のキーワードから連想するババ・バンガの言葉や、お釈迦様の予言、そして、マザーシプトンの隠された予言
 2014年03月23日

など何度か載せたことがあります以下の言葉を思い出します。

「すべてのものが、氷が溶けるように消え去るが、ウラジーミルの栄光、ロシアの栄光は残る唯一のものである。ロシアは生き残るだけではなく、世界を支配する」(1979年)

putin-05.jpg
Google

いずれにしても、バンガさんをはじめとして、「 2015年は大きな節目となる」と述べる予言者は多いようです。

そして、揃って言うのが「ロシアの時代になる」と。

そのあたりはどうなのだか政治的な予測はできないですが、今年に関しては、政治や経済はともかく、「自然現象の話題では、ロシアの時代だった」ということは言えます。

ロシアでも、特にシベリア地方では、いろいろなことがありました。

ウラル地方チェリャビンスクで夏に降った極めて大きなひょう

ural-hail-top2.gif
・過去記事「気温40度の中に降った雹…」より。


この「チェリャビンスク」という場所は、2013年に隕石による被害で有名になった場所です。

また、このチェリャビンスクのあるウラル地方では、先日、「夜空に巨大なオレンジ色の光が目撃される」という出来事が起きたことも、先日の、

2014年の終わりまでに開くはずだったマヤ神官の言う「時間の窓」は開かず、ロシア・ウラルの空では人びとが「天空の門」と呼ぶオレンジの光が炸裂する
 2014年11月19日

という記事でご紹介しました。

あとは、今年の夏にシベリア各地に開いたクレーター(シンクホール)ですね。

シベリアに開いた3つのクレーター

siberia-crater-03.gif
・過去記事「ロシア国防省が報告したというシベリアの穴と地球の磁場反転の関係…」より。



またもロシアに開いた新しい巨大なシンクホール

これはまた別でご紹介できると思いますが、ロシアのソリカムスクという町に巨大なシンクホールが開いたことがつい数日前に報じられていました。

russia-sinkhole-001.jpg


russia-sinkhole-002.jpg

▲ 2014年11月20日のロシア Meduza より。

住宅と比較すると、この穴の巨大さがよくわかるかと思います。
そして、これもシベリアのクレーター同様に「まん丸に近い形状」となっています。

さわがしくなる時は、その国や場所の政治も経済も、そして自然現象も連動しながら、いろいろとその規模も大きくなっていくというものなのかもしれません。

深刻な経済危機が近いかもしれない、とか、地政学的リスクがわりとリアルに身近でありそうなことは今では誰でも何となく感じているような気もします。そして、自然災害も、増えることはあっても、減っていくような気があまりしない、というのも多くの人びとがわりと共有している感情ではないでしょうか。

そういう意味では、何が予言されようとされまいと、そこにはもはや意外感も恐怖感もなく、そして、私たちの無意識の総意が次の時代を形作るというような意味では、何が起きても案外素直に受け入れられることもできる可能性もあるのかもしれないです。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年09月16日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




islamic-greek-states.gif

▲ 2014年8月23日のギリシャ defence net より。



大量死の代名詞となりつつある地中海

今朝、下のような報道がされていました。


地中海で難民700人超死亡か=人身売買業者、船沈める
時事通信 2014.09.15

国際移住機関(IOM)は15日、地中海で難民船2隻が相次いで沈没し、計700人以上が犠牲になった可能性があると明らかにした。船にはパレスチナなどから逃れた難民が乗っており、うち1隻は人身売買業者に意図的に沈められたという。

救出された難民はIOMに、船にはパレスチナやシリア、エジプト、スーダン出身者ら少なくとも500人が乗っていたと証言。救出されたのは9人にとどまり、大半が死亡したもようだ。

また14日にもパレスチナ難民らが乗った船がリビア沖で沈没。約30人が救出されたが、約200人が犠牲になったとみられる。



実は、最近の地中海では、上みたいなことが頻繁に起きていて、8月 28日の朝鮮日報の記事では、「今年だけでボートピープル 1800人死亡。死の海と化した地中海」というタイトルの記事が掲載されていましたが、その後も相次いでいる上に、先に載せましたニュースのように、700人が犠牲になるような事故も起きたりもしていて、また、把握されていない事件事故も多いと思われ、一体今年の地中海でどのくらいの人命が失われているのか想像もつかないほどです。

その記事には、「密航ビジネス」の実態なども含めて、今後も地中海の大量死が収まる気配を見せないかもしれないことを示す内容が多く載せられていますので、ご紹介したいと思います。

そして、冒頭に載せましたように、地中海を渡りヨーロッパに次々とやってくるボートピープルや難民に対して、一般のギリシャ人やイタリア人など、地中海周辺の人びとは、明らかに危機感、あるいは、敵対感を持つ人が多くなっているようです。

それに加えて、今のアフリカには、「エボラ」があり、最近ではこれが「空気感染するウイルスに突然変異する可能性」が囁かれていたりします。

これに関しては、

エボラウイルスが突然変異により空気感染する能力を獲得した場合「 120万人の死者が出る」と予測する計量経済学者
 2014年09月16日

という記事で簡単にふれています。

ebola-120.gif
Guardian Liberty Voice


さすがに今のところ、そのような突然変異を見せている気配はないようですが、かつて、エボラ・ウイルスの別の株である「エボラ・レストン」というウイルスが、突然変異により空気感染する能力を獲得したことが実証されたことがあるのだそうです。

そういう意味では「ゼロ」ではないと。

仮にエボラウイルスが空気感染可能なものと化した場合、アフリカ内での感染拡大も著しいものとなるでしょうけれど、そのアフリカからヨーロッパへと何十万人もの難民が毎年移動してきているわけで、単なる人種的な問題を越えた「パンデミック的な問題」も発生し得るわけです。

今回は、朝鮮日報の「今年だけでボートピープル 1800人死亡。死の海と化した地中海」という記事を翻訳してご紹介したいと思いますが、最近、こういうような「大量死の報道」を見ていますと、

無意識の精神的な逃避

とでもいうのか、「死後」という概念を考えます。

そういえば、最近の、

火山性ガスを噴き出すアイスランドの火山……美しさ……転生……感覚的世界……人生を体験していること
 2014年09月13日

という記事で、「転生」のことを書いたりしましたが、最近のニュースで、ふと、漫画家の大島弓子さんの 1987年の作品『秋日子かく語りき』を思い出すことがありました。この漫画は「転生」をテーマにしたものです。

異常な横道の逸れ方になるかもしれないですが、少し書きますね。




李香蘭から『秋日子かく語りき』。そして川端康成の「死後の生存」の概念にまで行き着いた一日

先日、下のニュースがありました。


山口淑子さん死去 「李香蘭」の名前で活躍
NHK 2014.09.14

戦時中、日本人であることを伏せて李香蘭の名前で女優として歌や映画で活躍し、戦後はテレビ番組の司会者や参議院議員も務めた山口淑子さんが、今月7日、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。94歳でした。



このニュースを読んで「李香蘭といえば……」と、彼女の歌で唯一知っていて、お気に入りでもある 1944年の「夜来香 (イエライシャン)」 を、久しぶりに iTunes で聴いたりしていました。

しかし、何でそんな戦時中の曲(後で、テレサ・テンも歌っていましたけれど)を知ったかというと、『秋日子かく語りき』の一コマに、イエライシャンのフレーズを主人公の女の子(の肉体だけを借りている中年女性の霊体)が歌っているシーンがあるのです。

yelahshen.jpg
・『秋日子かく語りき』より


イエライシャンが日本語ではなさそうなことはわかりますが、

「彼女は何語の歌を口ずさんでいる?」

と気になったのがキッカケで、ずいぶん後になり、それが李香蘭の「夜来香」だったことを知ったのでした。

下のは、やや音質をいじっていますが、1944年のオリジナルの「夜來香」です。




この「夜来香」はともかくとして、転生をテーマにした大島弓子さんの『秋日子かく語りき』、ストーリーについては、「秋日子かく語りき」(大島弓子 作)〜輪廻転生について考えました〜という記事から引用させていただきますと、


普通の主婦、というよりおばさん・竜子と、のほほんな女子高生・秋日子。二人はあの世とこの世の境目で出会います。

そこに天使様が会われて、二人は事故に遭い、竜子は死んでしまったこと、秋日子の体は元気で、ここにいるのは間違いだから、帰りなさいと話します。

納得できないのは竜子です。このままじゃ死ねないと、天使様と秋日子に頼みこんで期間限定で秋日子の体に蘇ることになります。


というところから始まる1週間の波瀾万丈を描いた、わりと他愛ないと言えば他愛ない話ですけれど、登場人物たちの現実的な感情の描き方や、何より大島弓子さんの絵が最も素敵な頃で、二十代の頃、好きな作品でした。




アネモネ転生と川端康成の考えていた「死後の人生」

ところで、この『秋日子かく語りき』の中に「アネモネ転生」という言葉が台詞に出てくるのですけれど、今まで気にしたことがなかったですが、

「アネモネ転生って何だ?」

と急に思って、 Google で「アネモネ 転生」と検索してみましたら、1番最初に出てきたのが下の小説でした。

anemone-google.gif


こんな小説知らないですし、読み方も危うい。

どんな作家の小説かと、この抒情歌 - Wikipedia のページを見ますと、

『抒情歌』(じょじょうか)は、川端康成の短編小説。川端が新境地をみせた初期の代表作の一つで、川端の死生観がよく示されている作品である。また、川端自身が最も「愛してゐる」作品の一つでもある

あれれ・・・川端康成さんの作品のようです。
1932年に出版されたものだとか。

そのあらすじは、

ある霊感の強い女人が、恋人に捨てられ、その人の死を知り、その苦悩や失意の中で「輪廻転生の抒情詩」に救いを求める愛と死の物語。

嫉妬や呪詛、悲しみの末、禽獣草木、天地万物のうちに愛する人や自身を見出し、霊の国や冥土、来世で愛する人の恋人になるよりも、一つの花になりたいという汎神論的心境に思い至るまでの詩的な心の軌跡が、霊的モチーフで神秘的に描かれている。


とあり、なかなか難しそうですが、ここのどこに「アネモネ転生」という言葉が出て来るのかというと、下の部分です。

「私」は、「魂」という言葉を、「天地万物を流れる力の一つの形容詞」と感じ、動物を蔑んでいる因果応報の教えを、「ありがたい抒情詩のけがれ」と呼び、エジプトの死者の書や、ギリシャ神話はもっと明るい光に満ち、アネモネの転生はもっと朗らかな喜びであると思った。

「うわ、意味がわかんない」と、さらに、意地になって調べてみますと、どうやら、ギリシャ神話に出てくるアドニスという人の「血の転生」のことを示しているようです。

血の転生というか、

「アドニスが死んだ後、その血がアネモネに転生した」

というような話です。

ギリシア神話小事典』という本を参照しているこちらのサイトから抜粋しますと、このアドニスは、軍神であるアレスという神様に殺されてしまうのです。その後、

アドニスは、猪に突き殺された。

アフロディテはアドニスの死を悲しんだ。死と嘆きを忘れないように、毎年思い出すように、アドニスの身体から流れる血に、深紅のアネモネを咲かせた。

アプロディテはゼウスに頼んだ。

「アドニスが暗い冥府で過ごすのはかわいそうだから、せめて夏だけ、私のそばに置いてください」

それで今でも、アネモネは夏になると、可憐な花を咲かすのである。

というものだそう。

「なるほど」と、ここで、私は、『秋日子かく語りき』を最初に読んでから約 25年も経過した後に、『秋日子かく語りき』の最後の台詞、それは、秋日子の友人の言葉ですが、その意味に辿り着くことができたのでした。

下がその台詞です。



それぞれが未来の転生のことを夢みてた
しかし、わたしは、
花や蝶になりたいというのでなければ、
我々はとっても近い今生のうちに
それぞれの夢をかなえることをできるのだと
固くそう思っていた




ギリシャ神話のアドニスのように(死後に)花に生まれ変わるというようなことは、生きているあいだには無理だけれど、それぞれの夢は(死ぬ前に)かなえられるのだ、と作品中の彼女は言っていたのだと。

まあ、私のように年齢的に五十代という冥府の王ハーデスか、あるいは、人生の希望の確率がアナザーゴッドハーデス(1/8192)のレベルまで下がりつつあるところまで年をとりますと、今生に夢がかなう・・・というフレーズは、なかなか受けつけないようになってしまいますが、若い人などには、こんな素敵な言葉はないのかもしれないとも思ったりします。

ところで、「アネモネ転生」を解き明かすキッカケとなりました、川端康成さんの『抒情歌』という小説は、先ほどリンクしました、 Wikipedia をさらに読みますと、川端康成さんは「死後の生存」という概念について考えていたようです。


というわけで、余談どころではない逸脱となってしまいましたが、

大量死

という言葉は、文字通り、「多くの死」のことです。

その「死」の先に何があるのかを最近は考えざるを得ないような世界の趨勢ではあるように思います。

それでは、最近の地中海の現状についての記事です。

なお、下の地図は、国連難民高等弁務官事務所( UNHCR )が 2011年に作成した「他国への難民流出の数」を示したものです。

africa-refugees.gif
Guardian


国によっての差は大きいですが、年間単位での難民発生数がかなりのものになることがおわかりかと思います。

そして、正確な比率はわからないですが、その中のかなりの人びとが、地中海からヨーロッパを目指すルートを試みます。



news.chosun.com

今年だけでボートピープル 1800人が死亡…今や「死の海」と化した地中海

boat-2.jpg
Independent


アフリカの正常不安により 12万人が EU に密入国

8月22日、リビアの首都トリポリから東へ 60キロメートルの地中海の海上で、北へ向かっていた長さ 16メートルの木造船が突然転覆した。

船には、ヨーロッパに密入国しようとしていたエチオピアやエリトリアなど、アフリカ諸国の難民約 200人が乗っていた。そのうち 180人あまりが死亡した。

次の日、地中海のイタリア・ラムペ二の南の沖でエンジン故障で漂流していた船から18人の遺体が発見された。その翌日には数百人を乗せて密航していた漁船が沈没し、6人が死亡した。

死者はすべて「より良い生活」を夢見てヨーロッパへ船に乗ったアフリカ難民たちだった。

地中海を介して欧州連合( EU )に密入国した件数は今年だけで 12万 4380人(8月時点)に達し、「アラブの春」で、中東情勢が混乱に陥った 2011年の 6万 9000人以来、最大となった。

イギリスのエコノミスト誌は、「昨年、密航船の沈没で 368人が死亡した事件を契機として、イタリア海軍が密航船の遭難者の救助活動に積極的に乗り出したことにより、むしろ流入が急増した」と分析した。

密航が多くなり、船舶の転覆等による死亡件数も急増している。今年(8月まで)の密航による死亡者は 1880人にのぼる。

これは、現時点で、昨年1年間の 600件の3倍を越えた数となっている。
米国 CNN は「地中海が『死の海』に変わった」と述べた。

密航の現実は冷徹だ。 CNNは、「業者が監視レーダーを避けるために小さな船を利用する」こと、そして「収益のためにを船に人びとを最大限まで詰め込む」ことなどの現状を報じた。

20日あまりゴムボートに乗る際に、ライフジャケットを着るためには 200ドル(約2万円)、良い席を確保するためには 300ドル(約3万円)を追加で支払わなければならない。

水と食べ物は 100ドル(約1万円)だ。

業者たちは、密航ビジネスで最大 100万ユーロ(約 1億 3,000万円)を手にしていると、イタリアの日刊紙は伝えている。

これらの「ボートピープル」のほとんどは、アフリカおよび中東出身だ。懸命に働いて、一日2〜3ドル( 200〜 300円)をやっと手にできるかどうかという人ばかりともいえる。

それにも関わらず、彼らが平均で 2,500ドル(約 25万円)にものぼる金額を業者に支払ってまで「死の海」を渡るのは、母国の慢性的な政治的、社会的不安に原因がある。

内戦中の中央アフリカ共和国の難民は、すでに 62万人にも達していることなどが代表的な例だ。

ドイツのシュピーゲル紙は「密航船への搭乗の機会を待ち続けている人がモロッコだけでも4万人いる」とし、「リビアで不法入国を準備している難民は 30万人いると推測される」とした。

難民問題で、欧州域内の対立も激しくなっている。

昨年だけで約 4万 3000人の難民が入国したイタリアは、海上密入国の「関門」と呼ばれるほどだ。

今年、地中海で難民約 10万人を救ったイタリア海軍は、救助作業だけで毎月約 900万ユーロ(約 12億円)を費やしている。イタリア内務長官は最近、「この現状では 10月からは、難民救出の仕事をすることができない」と述べている。

しかし、北欧諸国は、「最初に入国した南欧諸国から難民申請をすることはダブリン条約に準拠している」と意見は真っ向から対立している。

昨年、EU 加盟国 28カ国全体の難民申請 32万件のうち 56%はドイツ、スウェーデン、フランスに集中した。

しかし、実際に難民として認められた割合は、昨年が 15%( EU 28カ国平均)に過ぎない。
フランス国内では、不法移民が 20万〜40万人いると推測されるほどの状態だ。

移民問題は、ヨーロッパ内の極右派の勢力拡大につながる。ドイツのシュピーゲル紙は「これまで人権を強調してきたヨーロッパの難民問題が道徳的ジレンマに直面している」と記した。


Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2014年02月24日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。






今年4月5日に世界中の空で目撃されると思われる飛行物体

false-ufo-01.jpg

MRGYRO より。



2014年2月24日の時点で「4月5日のUFO出現」が確定している場所

ufo-spot-map-01.gif

Google スプレッドシートより。






凶暴化したチワワの群れにモンティパイソン化した社会を感じて

最近に限ったことではないでしょうが、それでも、最近はさらに奇妙なニュースをよく目にします。何かこう、モンティパイソンの世界がそのまま現実になったかのような出来事がよくあります。

数日前に、米国タイムで見た下の報道などもそういうものです。

time-dog.gif

▲ 2014年2月18日のタイム Ragtag Team of Rogue Chihuahuas Terrorizing Arizona Town より。


もともとは米国 abc テレビで報道されたもののようです。

dog-day.jpg

▲ abc テレビの報道。動画は Daily Mail にあります。


これは、アリゾナ州のフェニックスという場所で、「野良犬と化したチワワたち」が群をなして地元の子どもたちなどを襲撃しているという報道です。

昨年だけでも、チワワの襲撃での緊急電話の数が 6000件を越えたということで、なかなかの非常事態なのだそうですが、「チワワ」という響きと、「凶暴化して人を襲う」という語感が今ひとつマッチしなくて、確かに大変なニュースではあるのですけれど、むしろこの違和感をに妙な気分になったりしています。

写真や動画のチワワたちは確かに、なかなかどう猛な顔と行動をしていて、「オレたちは人間と戦うんだ」という意志が伝わってくるようです。


さて、今回の本題は、タイトルにあります通り、4月5日に世界各地に「偽の UFO 」が出現するという話です。







実は何度も実行されている「偽 UFO 計画」

まず、2月24日の時点で、その日に UFO が出現することが確定している場所についてですが、最初に貼りました表によりますと、アメリカが 17カ所、南アフリカが4カ所、オランダが3カ所、イギリス、フランス、オーストラリアがそれぞれ1カ所ずつとなっています。

これは参加者が増えると場所も増えていきますので、今後さらに増えるものと思われます。あるいは日本でも参加者がいれば、日本の地名も入るかもしれません。



それにしても、これは一体どういうことなのか?・・・と思われる方もいらっしゃると思います。

何の話なのだか今ひとつ理解しにくい部分があると思いますので、その流れをご説明したいと思います。

話は昨年 10月にまで遡ります。





始まりは英国のラジコン愛好家グループのアイディア

私はラジコンのことはよくわからないのですが、FPV と呼ばれる活動があるのだそうです。 FPVについてというページの説明によると、


近年海外で飛行機にカメラを載せて、その映像信号を陸にいるパイロットがリアルタイムに確認しながら飛行機を操縦する技術をFPVと言います。



ということで、ラジコンにカメラをつけて撮影することを FPV と呼ぶらしいのですが、この FPV では、マルチコプターというものを使うことが多いらしいです。

そのマルチコプターというのはいろいろな形状がありますが、要するに「円形のヘリコプター」というような形のものです。下のは本格的なものですが、一般の人でも楽しめるタイプのものも多くあるようです。

multiroter.jpg

▲ K-STAGE 放送局用大型カメラ搭載仕様 高性能マルチコプターより。


「偽 UFO 騒動」を最初に考えたのは、このマルチコプターでの撮影を趣味としている英国の MRGYRO というグループだったと考えられます。読み方がわからないですが、「MRジャイロ」か「ミスタージャイロ」かどちらかではないかと思います。

ここでは前者の表記にします。

昨年 2013年10月に、この MRジャイロは「実験第1号」をおこないます。

mrgyro-01.gif

MRGYRO より。以下の写真も同じ。



MRジャイロが作製した「 UFO 」は、下の写真のもので、LED が搭載されていて、光りながら空に浮かぶ小型のマルチコプターでした。

mrgyro-02.jpg


そして、2013年10月4日午後7時、英国グロスターシャーにあるストラウドの上空に今回の最初に載せたような「光る物体」が 12分間ほど飛んだのでした。

mrgyro-ufo-003.jpg

▲ 空に飛んでいく MRジャイロ製作のマルチコプター型の物体。


何と、その 12分の間に、地元の新聞社の記者がその光景を目撃し、すぐに写真を撮影。

そして・・・。


2013年10月5日の英国の地方紙ストラウド・ニュースより

stroud-001.gif


何と、上のように「ニュース」となってしまったのです。

さらに、地元紙では次々とこの「事件」が大きく取り上げられることになったのでした。

下がその時に報じられたメディアの数々です。

stroud-002.jpg


そして、このことを知ったオランダのラジコン愛好家が、今年1月、ラジコン愛好家たちの BBS で、

「全世界でこれをやったらどうだろう」

と言いだしたのでした。

その名も、「巨大なUFO計画」。


このプロジェクトがラジコン愛好家によって発案されたフォーラム

fa-ufo-02.gif

▲ 2014年1月22日の フォーラムへの投稿 The big UFO project より。


内容は、


我々は 2014年4月5日に飛行を実行することにした。
できれば、午後8時ジャストに。

ライトの色は青が望ましい。
固定翼かマルチローターのいずれかを用いる。

飛行に参加する人たちのために、スプレッドシートを作った。




というようなものです。

そして、この計画に、先にご紹介した「イギリスで UFO 騒動を起こしたマルチコプターを使用する」という流れとなったわけです。

もちろん、製作するのは参加者各自ですので、様々な形状の「 UFO 」が作られるとは思いますけれど、

円形で光るものが飛ぶ

という基本的な条件は多くの参加者が満たしそうです。







警戒する UFO 愛好家たち

そして、一方では、この計画が進行していることを知った UFO 愛好家たちが、「4月5日に騙されないように注意せよ」という警告をおこなっています。

UFO サイトは世界中に山の数ほどありますが(星の数ほどはないです)、そのいくつかのサイトで警告が発せられています。

ufo-falseflag.gif

▲ 2014年2月22日のアメリカの UFO サイト UFO Sightings Hotspot より。


上のタイトルに false flag とあるのを「偽旗作戦」としましたが、あまり意味がわからないですので、辞書で調べてみましたら、 false flag というのは、


あたかも他の存在によって実施されているように見せかける、政府、法人、あるいはその他の団体が行う秘密作戦である。



という意味だそうですので、このサイトの作者は陰謀系の行動のひとつだと考えているようです。

しかしまあ、成り行きを見ている限りは、「遊び」で始まって、「遊びが拡大した」というような感じかと思います。


いずれにしても、2014年4月5日と、そして、翌日の「報道」に注目したいです。

「○○で光る未確認飛行物体が目撃」

という文字がどれだけ踊るのか。
あるいは、踊らないのか。

もちろん、この情報が拡散し過ぎてしまうと、グループも計画を変更したり、さらに「秘密裏に計画を進める」という可能性もありますけれど。


なお、過去の例として、「○月○日に UFO が出現する」と言われていて、その通りに出現した例としては、米国のニューヨークでの 2010年 10月の事件があります。







ニューヨーク 2010年10月13日

過去記事の、

10.13 ニューヨーク UFO 騒動: 予告通り? マンハッタン上空に続々と UFO が登場
 2010年10月14日

で海外の報道をご紹介したことがありますが、下のような飛行物体が大挙、ニューヨークの上空に現れ、その様子がテレビや各メディアで報道されたものです。

nyc-ufo-23.jpg


nyc-ufo1.jpg


テレビでは、ニューヨークでその飛行物体を見入る人たちの姿なども報じられていました。

ny-2-7.jpg

▲ 当時の abc ニュースより。


飛行物体の正体はわかりませんでした。

この話の場合は、北アメリカの航空や宇宙に関しての観測を目的として設置された組織「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」( NORAD )退役士官のスタンリー・フルハム( Stanley Fulham )さんという人が自分の著書の中で、「2010年10月13日にエイリアンが人間と接触する」と記していたということがあり、その日に飛行物体が現れたということが話題となりました。



そんなわけで、いろいろと世界では知らない計画が進んでいたりするもので、他にも国家単位でのような大規模な「計画」から、小規模なものまで、いろいろなことがおこなわれていると思われます。

ですので、何か異常なことが起きた場合でも、とりあえず冷静でいたほうがいいのかもしれません。

特に今年はいろいろとありそうです。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年09月04日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





sun-rises.jpg

▲ 米国オクラホマ州で 20名以上方が亡くなった今年最大の米国での竜巻被害の現場の翌朝。2013年5月28日。 NewstalkZB より。
--


世界中で自然の猛威は相変わらず激しいわけですけれど、単なる思い込みとして、アメリカなんかは特にひどいような「感じ」はしていました。日本でも最近、竜巻の被害が続出していますけれど、竜巻の本場といえばアメリカ。「今年はさぞやひどいのでは」と思って、昨日発表されました米国のレポートを見てみましたら実は・・・という話です。

その前に余談ですが、最終的には自然災害とも関係するような話でもあります。




増え続ける廃墟の中で

今日、ちょっと調べたいことがあって、夏前の記事、

あやしげな血を流す樹を眺めながらウェブボットの「地獄の夏」を思い出してみる
 2013年06月12日

を見ましたら、その記事で、フランスのリゾート地で起きた珍しい竜巻の写真を載せていました。下の写真で、場所は映画祭で有名なカンヌのあたりの海上になります。




「そういや、カンヌでの竜巻というのも珍しい現象だったんだよなあ」と思い出します。

調べたかったというのは、その記事の最後に、旧約聖書のエズラ記というものの一節を書いた記憶があったのですが、それを読みたかったのです。

こんな部分です。


エズラ記 5章 1-8節

見よ、その日が来て、地上に住む人々は大いなる恐怖に捕らえられ、真理の道は隠され、国土は信仰の不毛の地となるだろう。そして不義が、あなた自身が見ている以上に、また、あなたがかつて聞いた以上に増えるだろう。

また、あなたが今見ているその国は世界を支配しているが、やがて乱れて廃虚となり、人はそこに荒れ地を見るようになる。

しかし、もし、いと高き方があなたに生き残るのをお許しになるなら、三日の後に天変地異を見るであろう。

突如として夜中に太陽が輝き、真昼に月が照る。その上、木から血が滴り落ち、石が声を発し、人々は恐慌を来し、星は軌道を脱するだろう。そして、地に住む人の望まぬ人物が支配するようになり、鳥さえもみな渡り去るだろう。

ソドムの海は魚を吐き出し、夜には得体の知れぬ妖怪が声を発し、すべての人がその声を耳にする。方々で深淵が口を開き、そこから繰り返し炎が吹き上がる。



この中に、


あなたが今見ているその国は世界を支配しているが、やがて乱れて廃虚となり、人はそこに荒れ地を見るようになる。


というくだりがあります。

この「その国」というのは、たとえば現在なら現在でいろいろな国の名前を挙げることは簡単でしょうけれど、しかし、聖書が書かれた時代からの年数を考えると、「やがて乱れて廃虚となり」といったような国がどけだけこの地球上に現れては消えていったか列挙できないほどの数にも思います。

ちなみに、「聖書の扱っている年代」というのは、こちらによりますと、

・6000年前〜紀元前1800年…モーゼ五書
・紀元前1200…ヨシュア記
・紀元前1200〜1000…士師記、ルツ記、サムエル記
・紀元前922〜587…列王記
・紀元前6〜5世紀…ダニエル書、エズラ記、ネヘミヤ記


という、相当な昔からのものだそうで、そこから考えると、今の私たちの文明での生活形態が根付いたような、まあ、せいぜい 100年とかその程度というのはほんの僅かな期間であることがよくわかります。まして、インターネットだとかウォシュレットだとか、レンジでご飯とか、そういうことが日常に溶け込むようになってからなどは、実に瞬間的な時代だと実感します。

そして、昔と違って今の時代で思うことは、「とても似た進行具合の文明の国が多くある」と。いわゆるグローバルというかなんというのか、車とか電話とか電気製品とか、そういうものに関してはほとんど似たような文明の下にある国が多い。

それだけに上の「その国はやがて乱れて廃虚となり」というのは、その時代の「どこの国」ということではなく、もうこの現在の文明全体そのものが、すっぽりと、つまり


(地球は)やがて乱れて廃虚となり、人はそこに荒れ地を見るようになる。


というようなことになっても不思議でも何でもないような気がします。


最近は、「強烈な速度で増え続ける廃墟を感じる 2013年の夏の終わり」というようなタイトルの記事なども書いたりしていて、実際、紛争地や自然災害の現場などを含めて、いたるところで廃墟だらけでありまして、そんな時に、キリスト教徒でもない私なども、ふと聖書のようなものを確かめてこたくなるという感じでしょうか。

areppo.jpg

▲ 現在のシリアのアレッポという街。混沌の街/鈴木雄介×アレッポより。


このシリアという国、上の写真の記事にある文章が正しいのなら、シリアは、


アルファベットと農業が生まれ、人類史の中で最も古くから連綿と生活、文化、歴史を積み上げてきたこの国



なのだそう。


何だかまた関係ない話で長くなってしまいましたが、先日の埼玉での竜巻、あるいは昨年のつくば市での竜巻などからも「廃墟」という概念は伺えるわけで、最近つくづくこの「廃墟」と「文明の滅亡」ということについて思います。

というわけで、タイトルにあります今回の本題である「アメリカの 2013年の竜巻発生数は実は激減していた」に関しての記事にうつりたいと思います。

これは9月3日に発表されたアメリカ海洋大気局( NOAA )のふたつの統計グラフをご紹介するだけのものですが、とりあえずご覧いただきます。






実は平年の半分程度しか発生していない 2013年のアメリカの竜巻の数


下は、 NOAA が発表しているアメリカの平年の竜巻の発生数と、今年2013年( 9月2日まで)の竜巻の発生数の比較です。上が平年の平均値で、下の赤いグラフが今年です。

tornado-2013-01.jpg

▲ 原寸のグラフのリンクはこちらです。

ちょっと縮小すると見づらいですので、数字の部分を拡大します。

tornado-big1.png


グラフは、8月あたりまで上昇して、そこからグラフはあまり動きませんが、多くの竜巻は5月から8月くらいまでの間に発生するからのようです。つまり、今のこの時期の竜巻の数が、大体、その年の全体の竜巻の発生数の目安となるようです。


そして、さらには下のグラフ。

これは、2005年から1年ごとのアメリカの竜巻の発生数をあらわしたものです。

tornado-2005-2013-02.png

▲ 原寸のグラフのリンクはこちらです。

上のグラフの年間ごとの色分けと数字は以下の通りとなっています。

tornado-small2.png


確かに2013年の発生件数は最近では非常に少ないようです。
では、「威力」のほうはどうか?。





竜巻の威力も 2013年は低いレベル

実はアメリカの 2013年は、威力のある竜巻の発生回数に関しても少ない年なのでした。

これを示すグラフも NOAA にあります。

竜巻のレベルを表す単位として、アメリカでは改良藤田スケールという等級を使用しているのだそうで、大ざっぱに書けば、上から強い順番で、

EF0
EF1
EF2
EF3
EF4
EF5


となります。

先日の埼玉の竜巻は、下から2番目の EF4 程度のものだと思われます。

NOAA に「1954年からの EF1 以上の竜巻の発生回数」を示したグラフがあります。
つまり、最も強いレベルの竜巻の発生回数のグラフです。

全体だとグラフが大きいですので、1970年からといたします。それでも縮小すると非常に見づらいですが、下のグラフとなります。

ef1-2012.png

▲ 原寸のグラフのリンクはこちらです。


最強レベルである EF1 以上の竜巻が 1970年以降でもっとも少なかったのは 2002年の「 311回」で、次が 1987年の「 316回」だそう。

今年 2013年は 9月 2日までに 340回の EF1 以上の竜巻が発生しているということですので、少なくとも過去数十年で最低ということはないですが、しかし、9月を過ぎると巨大な竜巻の発生数は一気に減るということを考えますと、 2013年は、全体の数と共に、威力もそれほど強くはない年だったようです。

もちろん、5月のオクラホマでの竜巻のように大きな被害が出ている竜巻は起きてはいるわけですけれど、全体としては今年のアメリカの竜巻の発生状況は、グラフの通り「穏やかな2013年」だったということのよう。感覚としてはちょっと信じがたい感じの事実ではあります。


oklahoma_tornado.jpg

▲ 2013年5月にアメリカ中西部のムーアという町が竜巻で壊滅した後の光景。廃墟と化した自分の町の中に座る男性。


私などは、今年のアメリカは竜巻の発生した回数やその規模も「絶対に増加している」と勝手に思いこんでいたわけですけれど、実際には、ムチャクチャ減っていたという、意外といっていいのかどうかわからないですが、そういうことを NOAA の発表で知ったのでした。

どんなことでも感覚や思い込みはよくないですね。

ただ、これは、先日の記事の、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日

での「寒かったアメリカの夏」ということも関係しているかもしれないですね。

実は、 NOAA の発表の中に、さらに興味深いデータがありました。

それは「南極の氷の面積」に関してのものなのですが、次回になるかどうかわからないですが、そちらもご紹介できる時にご紹介したいと思っています。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年07月25日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





sea_level-top.jpg



様々な洪水の原因の中のひとつにある「海水面の上昇」


最近は、洪水の報道をご紹介することが多かったのですが、ここ数日では、日本の東京、韓国のソウル、北朝鮮のピョンヤンと、立て続けに東アジアの首都が「記録的な短時間豪雨」で一瞬にして一時的な洪水に見舞われています。

kita-1.jpg

▲ 7月15日頃の北朝鮮の中部の様子。imbc より。北朝鮮の多くの地域で7月に入って以来、雨が降り止まない場所が多いのだそうです。



これらのことは、地球の記録の、

東京 - ソウル - 平壌 : 東アジアの各首都が豪雨のターゲットになっている 2013年の夏
 2013年07月24日

などで記事にさせていただいています。


それにしても、今年の「洪水の被害」は、経済的な数字から見ても過去最悪のクラスのものであるらしいことが、 2013年上半期での世界での保険金支払いについて記されていた米国のディスカバリー・ニュースを見て知りました。

Floods Top 2013 World Disaster Bill So Far
 

その内容を簡単に書くと、

・欧州、アジア、カナダ、オーストラリアの洪水での損失は自然災害全体の 47%を占めた。
・5月と6月のドイツの洪水では 160億ドル( 1兆 6000億円)の損害があった。
・ドイツと欧州の洪水被害(金額的損失)は 1980年から 2倍に増加。


というような感じです。

その一方で意外な感じがしたのは下の点です。

・地震や竜巻を含めた自然災害の保険額の損失は平均を下回っている。
・米国の竜巻は平均よりかなり少ない(年前半の平均発生数が 1075に対し、今年前半の発生数は 625)。


ということです。

ただ、米国の竜巻の数は減っているのかもしれないですが、ひとつひとつの規模と被害の程度の激しさは、大きくなっているような気がします。

tr-us-05.jpg

▲ 5月26日に、米国ネブラスカ州カスターという町で撮影された竜巻と落雷が一緒になった写真。ここまでくると、恐ろしさを越えて、美しくさえ感じます。Capturing Adventure より。




記録的豪雨の中で進む史上最悪の関東の水不足

ところで、一昨日(7月23日)に、関東各地で「局地的な記録的豪雨」がありました。雨の被害の状況なども知りたく、6時くらいからの NHK の首都圏のニュースをつけていたのですが、ちょっと苦笑してしまったことがありました。

その日の夕方はずっと画面の左に「大雨情報」のテロップが出て、画面上部には「どこそこで浸水」とか、「何々川の水位が警戒レベルを突破」とか次々と流れるのですけれど、そんな「大雨に関するニュース」の文字に囲まれる画面の中で始まったのが下の報道でした。

water-10.jpg

利根川水系 あすから10%の取水制限


そうなんですよ。

実は、関東地方はずっと渇水状態が続いていて、ついに取水制限が始まったのです。今後もしばらくまとまった雨が降る可能性もないようで、気象のサイトでも「台風だけが頼り」というようなニュアンスのことが書かれていました。

場合によっては、関東(一都五県)は過去最悪レベルの水不足に陥る可能性もあります。

私の住んでいるところは完全にその中に入っております。

最近の関東では、毎日のように局地的な短時間豪雨が降り、そのたびに雨の被害が出ますが、こういうものはまったく水不足の解消には関係ないそうです。「大雨警報のテロップに囲まれながら深刻な水不足のニュースを見る」というのは、どうにも見事に均衡を欠いている現実を思わせます。


というわけで、ここから本題です。





南極が気候変動に「反応」するのはいつなのか


南極大陸周辺の環境の一種の「崩壊」に関しては昨年来取り上げていて、最近では、

崩壊し続ける南極大陸 : 東京23区のサイズ以上の面積の氷山が南極の氷河から分離して漂流中
 2013年07月17日

という記事でふれたことがありますが、その他にちょうど1年ほど前の記事の、

メルトダウンの序章? : たった4日間でほぼすべて溶けて消えたグリーンランドの氷床
 2012年07月26日




というような出来事もあり、最近は「極地周辺の氷が大規模に崩壊したり、溶けたりしている」という事実はあるようです。


そんな中で、最近の学術論文の紹介記事で、「過去、南極大陸の氷床は繰り返し大規模に溶け、海水面を10〜20メートル押し上げていた」という内容のものを見つけましたので、ご紹介したいと思います。

記事の中では、「今世紀の終わりまでにはまた起きる」というような書き方がされていますが、上のグリーンランドの例をみても、溶ける時には一瞬だと思います


ところで、これは単なる興味の範疇の話となりますが、「日本で海水面が20メートル上昇したらどうなるか?」ということについて、やや興味があります。これは、海外の Flood Maps というサイトで調べることができます。

そこでシミュレーションをしてみましたら、海水面が20メートル上昇した場合、日本の都市部などの沿岸は次のような感じとなるようです。

青いところは水没する場所です。


東京湾周辺

1-tokyo-under-water.jpg



大阪湾周辺

2-osaka-underwater.jpg



北海道内陸部

3-hokkaido-underwater.jpg



東京、大阪共になかなか厳しい状態となりそうです。

ところで、なぜ、北海道のシミュレーションを載せたかというと、真ん中のほうに「岩見沢」という地名が見えると思いますが、ここは私が生まれたところで、今でも家族全部と、父方、母方のほとんどの親戚が住んでいます。

ここは海から数十キロ離れた場所なんですが、それでも「見事に水没する」のです(笑)。

北海道の海岸線は 20メートルの海水面上昇でもほとんど水没しないのに、遠く離れた札幌や岩見沢が水没するわけなんです。海水面が上昇した場合、実家は海の中ということになりそうで、未来の帰省は下のようになるのかも。

kisei.jpeg


ちなみに、この岩見沢のあたりは「空地平野」という平らな土地で、一節では「古代火山の破局噴火のカルデラの残骸」という話もあるということを聞いたことがあります。

まあ、いずれにいたしましても、海水面の上昇が私たちの生きている時代に来るのかどうかはわからないですが、しかし、今回のインペリアル・カレッジ・ロンドンの調査では、「そう遠くない未来に壊滅的な海面上昇がやって来る」ということは間違いないようです。

それでは、ここからその記事です。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年07月20日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。







11年前のフォーブス誌のインタビューに見える処世術


昨日、

2013年の日本の大災害を警告するロン・バードとはどんな人物なのか
 2013年07月19日

という記事を書きまして、その後、彼のプロフィールの冠のひとつでもある「経済誌フォーブスでも紹介された唯一のサイキック」という部分が気になりまして、その記事を読んでいましたら、何だか、「2013年に日本に災害が起きる」という予言そのものはどうでもよくなってきて、このロン・バードという人の日本での「マネーの虎」的な活躍ぶりにむしろ感心してしまいました。

その 2002年のフォーブスの記事をご紹介します。 2002年というと、今から11年前ですが、その時点ですでに、ロン・バードは日本において、高額のコンサルティングのビジネスを展開していたようです。

そしてこれでこのロン・バードという人の話は終わりです。
私が興味を持つ人物とはタイプが違う方のようです。


その後に、やはり昨日の記事で書きました「カルデラ噴火」(破局噴火)について、資料的なことを記しておきたいと思います。


なお、ちょっと興味深かったのは、この11年前のフォーブス誌の記事を書いた人物なのですが、下のようになっています。

forbes-1.png



ここからその記事ですが、記事中に、何人かの人の名前が出てきますが、私はひとりも知らなかったので、 Wikipedia などから略歴を記しておきます。


記事に出てくる著名人の略歴

盛田昭夫
盛田 昭夫(1921年1月26日 - 1999年)は、日本の技術者、実業家。井深大と共に、ソニー創業者の一人。1992年、名誉大英帝国勲章を受勲。


入交昭一郎
入交 昭一郎(いりまじり しょういちろう、1940年1月3日 - )は、日本の実業家。本田技研工業(ホンダ)の元副社長で、セガの元社長。現在は旭テック執行役会長を初め、多くの企業の取締役を務める。


ダイアン フォン ファステンバーグ:DIANE von FURSTENBERG
ベルギー生まれのデザイナー。1970年にレディースウェアのデザインを開始。




というわけで、ここからです。





Simply divined
フォーブス (米国) 2002.04.01

予言はシンプルに


米国生まれの 43歳の「超心理コンサルタント」ロナルド・バード。日本のセレブや一流企業の幹部たちは彼のコンサルタントに1時間 5,000ドル( 50万円)という金額を払う。

それらのセッション(コンサルタント)に加え、セミナー活動やバスオイルなどの「スピリチュアルな商品」での収入は 100万ドル( 1億円)以上に及ぶ。そうバードは主張する。

そのバードはニューヨークでホームレスをしていた。 15歳の時にホームレスだった彼がどのようにして、東京での予言者としての地位を手にいれることができたのか。

吟遊詩人であったバードの父が 1976年に亡くなった時、バードと彼の母は、ニューヨーク州スカースデールにあった家から追い出された。それは4つのベッドルームがある家だった。バードは 1978年に軍に入隊するまで、マンハッタンの街に住んでいた。

バードと母親は 1980年に再会した。

その際、彼の母親、ヨラーナ( Yolana )は、裕福な予言者になっていた。彼女は、ニューヨーク工科大学で超常現象の調査に科学的方法を適用しようとした超心理学の元非常勤教授で「サイキックテスター」と呼ばれていたハンス・ホルツァーと組んでいた。

ヨラーナの顧客には、ベルギー生まれのデザイナー、ダイアン・フォン・ファステンバーグや、ソニーの共同創業者の一人である盛田昭夫らも含まれていた。

バードは、母親と同じ道を歩むことを決めた。そして、マンハッタンのテレビ番組で、人々の未来のリーディングを始めた。その後、バードは、ハンス・ホルツァーによるテストを受けた。ホルツァーは、作家やテレビプロデューサーとして生計を立てていた。

そのテスト結果は、 1990年に、日本のテレビ朝日を惹きつけるには十分なものだった。テレビ朝日はバードと彼の母親に、一回の出演で 10万ドル( 1000万円)のオファーを提示した。彼らは、ニューヨーク・ハリソンの元警察署長と共に東京へ来た。

そして、 14歳と 15歳のふたりの少女に関しての殺人事件の再捜査をおこなった。
被害者の少女たちは、窒息させられ、ビニール袋に入れられていた。

バードと母親は、遺体が発見された現場から 30キロメートル離れた場所へと警察を導いた。そこで警察は3人の麻薬の密売人を発見した。その中のひとりが犯行を自供し、全員が有罪となった。

この一件がバードの日本でのキャリアを築くことになった。
彼は日本語を話せないが、彼のクライアントの半分は日本人だ。

バードは、彼のクライアントの5分の3は、金融業界の人物であると述べている。

「彼らは、彼らの個人的な生活について話すために私のところにやって来るが、しかし、数分もすると、マーケットのことについて聞いていくる」とバードは言う。

バードは、ウィジャボード(降霊術で使われる文字盤)もティー・リーフも使わない。彼は、写真や名刺など相手の個人的なアイテムを使う。そして、質問に対しての反応などを見る。そこからクライアントの過去や、未来の予測に対しての「啓示」が述べられる。

メリルリンチ日本証券のマネージング・ディレクターであるオーヤマ・サトル(漢字不明)は、バードが「電話型コンピュータ」に関して予言し、i-モードの携帯電話のブームがやってくることを予測しているという。この携帯市場への投資が熱くなるだろうと彼は見ている。

また、ゲーム会社セガの元社長、入交 昭一郎は、バードから会社のトップになるだろうことを予言されたという。そして、バード自身も多くの会社のコンサルトを手がけ、何が起きたのかを正確に告げることになるだろうことを自ら述べていたと主張する。

バードの最大の野望は、米国で超常現象を扱うテレビ局 the Channel Channel を開局することだ。

このようなことは、科学的な実験には耐えないものかもしれないが、優秀な予言者たちは、人々に対して、「周囲を注意深く見る」ことを考えさせることができる。

バードを取材している際に、バードはリポーターの左足を見つめた。そして、その左足の靴下の下に大きな傷跡があったことを正確に述べた。そしてまた、バードは、リポーターの右目に問題が出るだろうと予測した。その2週間後、右目は感染症にかかった。これは単なる示唆の力だったのだろうか。





(訳者注) ここまでです。日本でのテレビ番組がキッカケとなって、日本で億万長者となっていった様子がわかります。




米国でたびたび「偶然」誕生するサイキック・スターたち

ロン・バードの話とは全然関係ないですが、 1950年代のアメリカに「クリズウェル」というテレビで人気の予言者がいました。

ティム・バートンの 1994年の映画『エド・ウッド』の中でも描かれていたクリズウェルは今ではインチキ予言者という肩書きがつけられることが多いですが、「そんなことは本人が一番よく知っていた」のでした。

criswell-001.jpg

▲ クリズウェル。


クリズウェルに関しては、1995年に洋泉社から出版された『エド・ウッドとサイテー映画の世界』の中で翻訳家の柳下毅一郎さんが「エド・ウッド伝説」というセクションを書いており、「予言者としてのクリズウェルの誕生」について下のように記しています。

1950年代のアメリカの話です。


柳下毅一郎 / エド・ウッド伝説 より

クリズウェルは、テレビで『クリズウェル予言する』なる番組を持つ人気霊媒師だった。葬儀屋の息子に産まれたクリズウェルは、長じてニューヨークでニュースキャスターになった。

ある日、突然番組に穴が開き、クリズウェルは 15分間アドリブでしゃべらなければならなくなった。

「そこで彼は、『今日はもうニュースがありませんので、これから明日起こることを予言します』と言って、いくつかニュースを予言したら、これがあたったんだ。テレビ局には電話が殺到した。それでクリズウェルはさ、『おお、こいつは金鉱を掘り当てたぞ』って」(『クリズウェル予言する』のプロデューサー、バディ・ハイド)

本人はまったく自分の予言を信じていなかったが、そんなのは他人が予言を信じる妨げにはならなかった。

(中略)

エド・ウッドとクリズウェルは飲み友だちだった。あきらかにクリズウェルは人生を真面目に考えていない、悪ふざけの好きなタイプだった。



この中にある、「おお、これは金鉱を掘り当てたぞ」という部分。このあたりは世界中のスピリチュアル・ビジネスに通じるひとつの共通点のようにも思います。

もちろん、私はこれだけ占いやリーディングや予言が好きな人々が多いこの社会で、スピリチュアルがビジネスとして成功することに異議はありません。


まあただ、クリズウェルのような、そういう例をいろいろと知っていまして、今回のフォーブスのロン・バードの経歴を読んでいまして、急速にその予言に対しての興味が萎えてしまいましたので、まあ、前回の記事はそういうこともあったよ、ということで、今後はふれないと思います。

ちなみに、私はクリズウェルのような人は結構好きです。
私自身が人生を真面目に考えない彼のようなタイプの人間だからです。

しかし、予言があろうがなかろうが、今の日本で致命的な災害が起きる可能性は多々あることもまた事実です。


なので、前回書きました「カルデラ噴火」のことについて少し補足しておきます。

なお、最近ではこれを「破局噴火」と呼ぶのが主流のようです。





破局噴火


下の図は、静岡大学防災総合センターの小山真人教授の現代社会は破局災害とどう向き合えばよいのかというページにある図です。黄色い丸は私がつけたものです。

catast-1.jpg


世の中にはさまざまな環境問題や自然災害がありますが、それらの中で、人類の生存に大きく関わってくる可能性のある災害が右下のピンクの「破局災害」と呼ばれるカテゴリーです。

見れば一目瞭然ですが、短時間で地球の環境を激変させる「破局災害」には、

・火山噴火(破局噴火 / カルデラ噴火)
・天体衝突


のふたつしかないということがおわかりかと思います。

このうち、 In Deep では、天体衝突については、昨年の

良い時代と悪い時代(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

などをはじめとして、よく取り上げることがありました。

それは、単に、私の好きなフレッド・ホイル博士がそのことを著作で何度も書かれていたからであり、「地球の(天体衝突に関して)穏やかだった 500年間の時代はそろそろ終わりに近づいている可能性が高い」ことを述べていました。


そして、火山。

これはまず、火山の噴火を

・通常の噴火



・破局噴火

にわけて考える必要があるようです。


破局噴火の特徴は、「猛スピードで移動する火砕流」で、つまり「何もかも高温で焼き尽くして消滅させる超高温度の大気と水蒸気が時速100キロに近い速度で地面と大気を移動する」もののようです。


そして、その範囲。


たとえば、上の静岡大学防災総合センターのページの記述に、 5万 2000年前に箱根カルデラ(現在の箱根山のある場所)で起きた破局噴火(カルデラ噴火)の火砕流の移動距離についての記載があります。

ちなみに、この箱根カルデラの場合、破局噴火であるけれど、日本の破局噴火の中ではむしろ規模の小さいものです。それでも下のような火砕流の移動があったようです。


首都圏近郊の事例としては,5万2000年前に箱根カルデラから噴出し,西は富士川河口から東は横浜市郊外にまで達した火砕流がある。



地図で位置関係を書くと下のようになります。

hakone-52.png


これが、日本でもっとも破壊的な破局噴火が繰り返された九州となると、規模も桁違いとなりまして、下は、9万年前に破局噴火を起こした阿蘇山の火砕流が、どのように広がったかの研究による図です。

aso-90000-man.jpg

カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか? より。


上の阿蘇山のカルデラ噴火の規模は、


江戸にまで火山灰を降らせた約300年前の富士山宝永噴火の1,000回分に当たるといえば、その例えようもないスケールが想像できるでしょう。(東大名誉教授 火山噴火予知連絡会会長 / 藤井 敏嗣)



ということです。


この結果、縄文時代前期の文明を築いていたこの一帯はどのようになったかというと、


活火山のない四国も厚い火山灰で覆われ、南九州から四国にかけて生活していた縄文人は死滅するか、食料を求めて火山灰のない地域に移動し、1,000年近く無人の地となったようです。

というのも、この火山灰層の上下から発見される縄文遺跡の土器の様式が全く異なっているからです。




九州と四国は、「ほぽ 1000年間」、無人の地と化してしまったようなのです。


このような破局噴火は、日本の他の地域でも頻繁に起きていたようで、カルデラの一覧 には、出典の未確認のものも含めて日本のカルデラが掲載されています。その場所は規模の大小はあっても、かつて「壊滅的な噴火を経験した土地」だということは言えそうです。


そして、日本で最後に破局噴火が起きたのが 7300年前に現在の薩摩硫黄島のある鬼界カルデラでの噴火でした。

それまでは、日本で平均 6,000年の間隔で起きていた破局噴火が、この 7,300年間は発生していないということも、火山学者たちの懸念となっています。「いつ起きてもまったく不思議ではない」と。

そして、これは世界のどこにでも言えることなのかもしれません。

たとえば、スケールの大きな米国のイエローストーンの場合、イギリスの科学者によるシミュレーションで、イエローストーンでの破局噴火が起きた場合、アメリカの 75%の土地の環境が変わり、火山から半径 1,000km以内に住む 90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は 10度下がり、その寒冷気候は10年間近く続くとした研究もあります。


先日、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか? : 全世界が地獄の様相を呈した6世紀と酷似してきている現在に思う
 2013年07月15日

という記事を書きましたが、それは確かにいつかは来るのかもしれません。

原因は破局噴火なのか、彗星の衝突によるものなのかはわかりませんけれども、どちらも過去の地球で「何度も起きていた」ことであるわけで、私たちの時代だけが例外が続くということもなさそうです。


そして、その世界では残念ながら「ビジネス」はもはや存在しないかもしれません。



Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年07月19日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





日本で 7300年間起きていない「カルデラ噴火」に対する火山学者たちの懸念の中で







ツイッターで警告された 2013年の日本の未曾有の大災害


先日、下のような英語の記事を目にしたのですね。

ron-01.jpg

Rocketnews24 より。

写真を見るだけですと、日本で活躍した元力士がプロレスに転向する際のインタビューのようですが、内容はそうではなく、上の見だしの下につけた日本語のように、この人は米国のサイキック(霊能力者)で、その人物が日本の災害について予言したという記事でした。

よくみると Rocketnews24 とあって、ロケットニュースは日本のサイトだと思いましたので、リンクを見ると、日本語の記事もありました。英語記事の内容と日本語記事の内容はやや違いますが、日本語記事は下のような感じで始まるものでした。


世界的に有名な超能力者ロンバード氏が日本の災害を予言!「今後2〜3ヵ月に日本で自然災害が起こる」「多くの人の命を助けられる」
ロケットニュース24 2013.07.15


世界有数の経済誌『フォーブス』に掲載された唯一の超能力者として有名なロン・バード(Ron Bard)氏が、2013年内に日本で自然災害が発生すると予言。インターネット上で大きな注目を集めている。


・予言を翻訳者に日本語に訳して発信

ロン氏は自身の公式Twitter で予言したメッセージを伝えている。

あまりにも重要な内容のため、予言を翻訳者に日本語に訳してもらい Twitter で「心の準備」を呼びかけている。(以下略)



上の続きとして、そのツイッターの内容が書かれているのですが、現段階で、その「災害」の具体的なことは書かれていないですので、その部分は割愛します。興味のある方は上のリンクからお読み下さい。

今回、このことに興味を持ったのは、多分、日本語を使えないであろうこのロン・バードという人が、日本語へ翻訳まで人に頼み、ツイッターに投稿しているということもあります。

実際のツイッターでの投稿は下のようなものだったようです。

ron-twt.jpg


投稿は、 1)から 11)まで続き、最後の 11)は、


11)私はキリスト教とユダヤ教で育ちましたが、日本は全ての宗教の源だと信じています。皆さん、私と一緒に、皆さんの安全を祈って下さい。もし、一緒に祈れば、皆さんのご家族、ご友人、愛する周りの人を救うことができます



で締め括られています。

ちなみに、英語版の方の内容では日本語版にはない、

・2013年の終わりまでに起きる
・たくさんの方々の命が奪われる


という文字が書かれてあります。



ところで、このロン・バードという人は誰なのか?





ロン・バードとは何者なのか?

とりあえず、基本的な人物紹介として、英語版 Wikipedia に記載がありました。

最初にそれを翻訳して概略を記しておきます。




Ron Bard

ロン・バード(1959年10月22日生)は、経済誌フォーブスに掲載された唯一のサイキック(霊能者)。

略歴

ロン・バードは、ニューヨークで「霊能者の女王」と呼ばれた著名なヨラナ・バード( Yolana Bard )の息子で、著名な超常現象研究者のハンス・ホルツァー( Hans Holzer )の下で訓練を受けた。

ロン・バードは近年、ブラッド・ピットやケルシー・グラマーなどのセレブのために霊能力的なアドバイスを提供することで知られている。また、ロン・バードは、いくつかの日本のドキュメンタリーで、殺人事件の解決のため、日本の警察に協力している。


キャリア

ロン・バードは、フォーブス誌において自らがホームレス上がりであることを公然と認めている。そして、人生を作り上げることに大変苦労したことを語っている。

彼は母親の後を継ぐ形でしぶしぶサイキックとなる道を選んだが、ヨラナ・バードは彼女のクライアントのサイキック・リーディングをおこなっていた際に、ロンの才能を発見した。

ロン・バードは日本の警察機関への協力を続けており、彼は、セレブたちへのリーディングや、あるいは日本への協力などを通してビジネス上での意志決定に影響を与え続けている。





とのことで、まあ、日本とのつながりはもともとある人のようです。

そして、これを読む限りは「ビジネス的に大変成功を収めたサイキック」だということは言えそうです。ブラッド・ピッドのアドバイザーの仕事だけでも一生暮らせそう。


上に「フォーブス」の名前が出てきますが、日本語版ロケットニュースにも、

> 世界有数の経済誌『フォーブス』に掲載された唯一の超能力者


という部分があります。

フォーブスはオカルト雑誌ではなく経済誌であり、「資産家を取り上げる雑誌」ですので、そこに掲載されたということは、超能力の評価だけではダメで、「ビジネス」で評価されたということで取り上げられたのだと思われます。

いずれにしても、ロン・バードの人物像は、そのフォーブスの記事が手がかりとなりそうですので、探してみますと、2002年のフォーブスでのインタビューがサイトにまだ残っていました。

それをご紹介したいと思います。

まあ、いわゆるサイキックの日本の災害の「予言」発言にいちいち反応したというのも、私自身、富士山が外国に身売りされて以来、なんとなく「不安な感じ」を持ち続けているということもまた事実だからです。






予言者ジョン・ポール・ジャクソンと富士山、そしてカルデラ噴火


最近、産業技術総合研究所が富士山の噴火についての報告書をまとめ、報道になっています。


富士山、巨大地震のひびで噴火も 300年間マグマ蓄積、警戒呼びかけ
日本経済新聞 2013.07.16

世界文化遺産に登録された富士山は、巨大地震の強い力で内部にひびが入ると、そこから爆発的な噴火を起こしかねない状態だとする分析結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがまとめたことが16日、分かった。

直近の噴火は関東地方にも大量の灰を降らせた1707年の宝永噴火。チームは現在の富士山が、この噴火の直前と似た状況だと推定。約300年間マグマがたまり続けているとし、警戒を呼び掛けている。



最近は富士山のニュースが出ると、海外のブログなどでもすぐに取り上げられることが多いです。上の記事が出た翌日には下のような見出しの記事を見ました。

mt-fuji-2013.jpg

Extinction Protocol より。


上の記事などは見事に美しい富士山の写真を載せています。

外国人の中には、日本人以上に富士山を含めた「日本の風景」に美しさを求めている人は多く、海外の記事で、よく日本の美しい風景を目にします。

ところで、富士山に関しての「予言」といえば、キリスト教の伝道師というか予言者として名高いジョン・ポール・ジャクソンという人の予言が、Walk in the Spirit さんの 2013年 3月 29日の富士山噴火預言の全文という記事に翻訳されて掲載されています。

抜粋しますと、下のようなものです。

ちなみに、やや物騒です。


東京近くで火山が噴火: 7百万死亡、 1百万行方不明


桜が咲いていました。
あるいはもう咲き終りのころだったでしょうか。

私の立っているところから、200ヤード(約 180メートル)くらい先の所を新幹線が通って行きました。

東京の方を見ると、半分雪をかぶった大きな山が見えました。すると、山の中腹から、煙、あるいは蒸気の噴気が上がるのが見えました。しばらくして、もう一回その噴気が上がるのが見えました。

そして、火山の中腹から3回目に上がるその噴気を見たとき、しばらくして、山が震えるのを見ました。

(中略)

それは噴きあがり、煙と灰は街にめがけて押し寄せました。それは蒸気と水でしたが、水はあまりにも熱くて、ほとんどのものを溶かしてしまいました。それが押し寄せたとき、それはものが押し寄せたと言う表現よりも、いたるところでメルティング(溶解)が発生しまくっていたと言う表現の方がピッタリでした。

その後、あらゆる雑音は飲み込まれ、完璧な、全く、完全完璧な静寂が訪れます。



というものでした。

普通に考えれば、富士山程度のそれほど大火山ではない火山の噴火で何百万人もの被害者が出るということは基本的に考えられないことですが、ただ、「カルデラ噴火」というものが起こりうるのなら、そうとも言えない面はあるようです。

日本でも数千年前ですが、過去に例があります。

カルデラ噴火に関しては詳しく説明するところでもないですので、 NHK の「そなえる防災」というサイトのリンクを示しておきます。東大名誉教授で、火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣さんという人の文章です。

第5回 カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?
 NHK そなえる防災 2013.03.29

この中の「もし、カルデラ噴火が起こったら・・・」という部分から少し抜粋します。このあたりのくだりは上に記したジョン・ポール・ジャクソンのビジョンと符号するものでもありそうです。

赤の部分はこちらで色を加えました。


もし、カルデラ噴火が起こったら・・・
火山噴火予知連絡会会長 藤井敏嗣

わが国では、100立方q以上のマグマを放出するカルデラ噴火は、1万年に1回程度発生しています。数10立方q以上の噴火ならば12万年間に18回、つまり6千年に1回程度は「起こっている」ことになります。

ところが、これまで平均6,000年間隔で起こっていたカルデラ噴火が、最近7,300年間は発生していません。カルデラ噴火はもはや、いつ起こっても不思議がない現象なのです。

もし、過去と同じようなカルデラ噴火が現代に発生すると、発生場所によっては、数10万〜数100万人の犠牲者が発生するといわれます。




そして、上の文章の最後には下のように書かれています。


これまでの100年間、わが国の火山活動は異常に静かな時期であったことは前回述べた通りです。カルデラ噴火は極端な例としても、今後は、規模の大きな噴火が起こることを想定しなければなりません。




過去記事「良い時代と悪い時代(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも」では、この数百年間は彗星や小惑星などの「空からの爆撃」に関して、異常なほど穏やかな時代だったことを何度かにわけて書きましたが、日本においては、火山活動についてもそれは言えるようです。


あらゆる自然現象が、これまでの「とても穏やかだった地球の数百年」からの変化を遂げていくという可能性は十分にあるということかもしれません。


何だか長くなりましたので、ロン・バードのフォーブスのインタビューは次回に持ち越します。

その時に、カルデラ噴火についてもう少し書いてみようかとも思います。




Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年06月17日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





最近、個人的に「虚無感」のようなものが長く続いているんですが、周囲にもそういう人が多いとことを知りました。最近、その虚無感と平行宇宙のことなどと絡めた記事を書いているんですが、書けば書くほど何が何やらわからない記事になりまして、そちらはもう一度整理してみます。

今回は虚無感とも平行宇宙とも関係ない、むしろライトな内容ですが、最近、少し気に入っていたふたつのニュースについてです。






忘れた頃に蘇る「彼ら」


先日、英国のベルファスト市というところの墓地にある木を切り倒したところ、「木の切断面にキリストのような顔が現れ、参拝者が殺到している」というニュースがありました。

下は YouTube に投稿された動画からのスクリーンショットです。

jesus-tree-1.jpg

Belfast City Cemetery Phenomenon より。


こういうニュースはわりとよくあることでして、これ自体はそんなに驚くようなことでもないとも思うのですが、この YouTube の動画を見た時に私が反応したのは、すぐ下にあった「コメント」だったのでした。

動画自体はイギリスからのもので、全体的に英語のコメントばかりの中に、日本語でのコメントがありまして、そこに下のように書かれてありました。

comment-1.png


これを読んで思わず笑ってしまったのですが、皆さんは昨年の「修復ブーム」を憶えてらっしゃるでしょうか。

In Deep でも二度ほど記事にしています。

2012年にスペインで生まれた「新しいキリスト像」の価値観が瞬く間に世界を席巻
 2012年08月27日

モナリザとマンモンとマタイ(とブラッド・ピッドも含む)に挟まれ、7つの大罪が心にしみる秋の朝
 2012年09月28日


どんな出来事かということに関しては、当時の AFP の記事から部分的に抜粋しておきます。


「世界最悪」の修復キリスト画が大人気、訪問者が急増
AFP 2012.08.26

「世界最悪の修復」でサルさながらに変貌してしまった102年前のキリストの肖像画を見ようと、スペイン北東部ボルハを訪れる人々が数百人規模に急増している。

この肖像画はスペイン人画家エリアス・ガルシア・マルティネスが1910年に描いたもので、ボルハ市内の教会の柱に直接描かれている。傷みが目立ち始めたため、年齢が 80代とされるセシリア・ヒメネスさんが善意で修復を試みたところ、オリジナルと似ても似つかないとして地元住民から苦情が殺到。

静かな町だったボルハに、世界中のメディアの注目が一気に集まった。一部メディアはこれを史上最悪の修復と伝えた。



その上にあるスペインのヒメネスさんによる「史上最悪の修復」と言われた修復キリスト画は下のものです。

re-jesus-01.jpg



そして、下の写真がイギリスで話題となっている「木の中から現れたキリストの顔」です。

re-jesus-2.jpg


まあ・・・・・確かに雰囲気は似ています。


ちなみに、スペインの修復キリストは「修復される前のキリスト像」と並べたものがあります。地元スペインの当時のメディアからのものです。



▲ キリスト画の修復前(左)と修復後。


今回の木の切り株に浮かび上がったイエス像がどちらによく似ているかというと・・・やはり修復後のほうに見えなくもないです。




あるいは存在しないリアルなイエス様

ところで、本物のキリストの顔に関係するものといえば、トリノにある聖ヨハネ大聖堂に保管されている「トリノの聖骸布」というものがあります。Wikipedia から説明を抜粋します。


聖骸布(せいがいふ)

Shroud_positive_negative_compare.jpg

▲ トリノの聖骸布

聖骸布は、キリスト教でいう聖遺物の一つで、イエス・キリストが磔にされて死んだ後、その遺体を包んだとされる布。

聖骸布は、その発見以来、長き言い伝えと共に、キリストの遺骸を包んだ布であると信じられてきた。その真偽については、これまでにも一般公開された機会などに合わせて専門家による科学的調査が進められてきた。

いずれにしても、その真偽については依然として決定的なことは言えず、現在も世界中で様々な研究が行われている。カトリック教会は布の真偽に関係なく、信仰のための重要な道具であるとの立場である。




この聖骸布ですが、年代を測る方法のひとつである放射性炭素年代測定法などでは、西暦 1260〜 1390年の間くらいのものと出たりしていて、信憑性についてはいろいろありますが、真偽はともかく、上の聖骸布の複製から再現された「イエスの顔」というものがあります。

下の写真です。

torino.jpg


聖骸布のイエス様の顔と、修復キリストのお顔ではずいぶんと違った風情となっているわけですが、2013年になってイギリスに出現したそのお顔は、どちらかというと修復系だったということに、いろいろと思うところがありました。


ちなみに、昨年の「修復騒動」は、後日談を書いた記事「モナリザとマンモンとマタイ(とブラッド・ピッドも含む)に挟まれ、7つの大罪が心にしみる秋の朝」に書きましたが、修復した女性が突如「ヒール」となったりした展開などもあり、いろいろと「この世」を考えさせてくれる出来事でした。



ところで、中国では、先週くらいに、「エイリアン捕獲」騒動が中国内外のメディアで大きく報じられていました。そのことにも少しふれておきます。


続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年03月12日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





china-d-top.jpg

▲ 中国雲南省では大干ばつが発生しており、500万人が被災しているようです。上の写真は雲南省のメディア雲南網 より。下のほうに文字の記事も載せています。
--





水が気軽に手に入る時代は終わろうとしているかもしれません


今回は久しぶりに「ハウツー記事」です。

前回のハウツー記事はそれぞれずいぶんと以前ですが、



などについて記したことがあります。

今回は水を大気から獲得する方法です。

これは先日、

ペルーの首都で「大気から飲料水を作る装置」が市民に提供される
 2013年03月02日

というペルーの大学で、「大気から飲料水を作り出す装置」がペルーの首都リマに設営された記事をご紹介したのですが、それ以来、大気から水を作る方法というものに興味を持っていました。

peru-water.jpg

▲ 上記事よりペルーの首都リマ市に出現した「大気中の水分から飲料水を作る」という看板。リマ国立工科大学( UTEC )が出したもの。


上の記事で私は下のように書いています。


日本は水が豊富だとはいえ、今でも水は河川、つまり「雨頼り」であるわけで、毎年のように各地で断水や取水制限が起きます。

そして、今後は環境の変動も大きくなる可能性はあるわけで、大雨が続くというような可能性がある一方で、大変な干ばつという可能性はどこの国でも起きる可能性はあると思います。たとえ僅かな量でも(飲料水だけでも)、大気から水を得られる装置には興味があります。




ペルーの国立工科大学で作られた装置は大規模なもので、私たちにどうのこうのできるようなものではないですが、いわゆるサバイバルなどでの飲料水の集め方が書かれてるあるページを最近、偶然見まして、それをご紹介しようと思いました。

まあ、自然界の水滴などから水を集めるというようなごく普通の方法ですが、実際には私などもやったことがないわけで、方法を知っておくのもいいかなと思いまして。


どうして今そんなことをご紹介しようかと思ったかというと、今、干ばつがひどいのです

特に、インド、中国、アメリカではひどい状態の場所が報告されています。
少し紹介しておきます。





かつて経験したことのないような干ばつに突入している各国


まず、最もひどいのがインドのマハラシュトラ州というところで、その中のアウランガーバード地域では、全世界で報道されるほどのひどい干ばつとなっています。私が見た限り、いわゆる主要国でこのインドの干ばつを報道していないの日本(日本語)だけのような気がします。

aurangabad_map.gif

▲ マハラシュトラ州アウランガーバード( Aurangabad )の場所。


下は CNN の記事の概要です。


Drought worsens in Maharashtra; 7,075 villages hit across the state
CNN IBN 2013.03.12

マハラシュトラ州の干ばつが悪化し、州全体で 7075の村が被災

rakshadrough.jpg


マハラシュトラ州の干ばつによる影響が拡大しており、生きるために遠方から水を運ばなければならない村の数は、先週の 2280から 2408の村に増加している。州全体では 11801の村が影響を受けており、過去 40年間で最もひどい干ばつとなっている。

2年連続してモンスーンによる降雨が少なかったことが原因と思われるが、水不足がここまで極端に悪化したことに対して「憂慮すべき事態だ」と州当局は対策を検討している。



地元のメディアには、下のように、果てしなく乾燥した大地を水を運び続ける子どもたちの姿などの写真が数多く見られます。

india-03-03.jpg

▲ インドのメディア Samay より。



そして、中国。

中国の雲南省では、現在、約 500万人が干ばつで被災しており、拡大が予想されています。

下は日本語版の大紀元からです。


雲南省で大干ばつ、497万人被災
大紀元日本 2013.03.12

un-nan.jpg



中国南西部の雲南省が大規模な干ばつに見舞われている。

干ばつの被災者は約497万人で、そのうちの約143万人の人々と、79万頭の家畜に十分な飲用水を供給することができない。

農作物の被災面積は約53万ヘクタールで、そのうち、約25万ヘクタールの農地は深刻な干ばつに見舞われ、収穫不可能な農地面積は約5万ヘクタールに達した。

また、省内の134の河川が枯渇し、138箇所の小型ダムの水がほぼ無くなった。経済損失は約393億円に上る見込みだという。

同省気象庁はこれまでの4年間、高温少雨の天候が続いたことが原因だとみている。さらに、今年1月1日〜2月28日までの各地の平均降水量は前年よりさらに64%減少したことが干ばつに拍車をかけた。




あとアメリカなんですが、アメリカは毎年干ばつがひどいのですけれど、昨年の夏の記事、

2012年6月の全世界の気温は 1880年の観測開始以来もっとも高かったことが判明
 2012年07月19日

に下の表を載せました。




これは2012年の米国の干ばつの予測ですが、今年はさらにひどくなる可能性が指摘されています。リアルタイムの米国の干ばつ状況は U.S. Drought Monitor にあります。

現時点で、フロリダとテキサスはかなりひどい干ばつのようです。
下は「干ばつがテキサスとフロリダに拡大」という内容の記事です。

fl-texas.jpg

▲ A Dry Spring: Drought Expands In Texas And Florida, Pounding State Economies より。



そんなわけで、これから春になり夏になっていくわけですけれど、穏やかな気候が続くというようなイメージはあまりしないのもまた正直な感想なわけで、水が豊富といわれていた日本も先はわかりません。

そして、仮に、経済などが同時に崩壊すれば、水の購入も難しくなったり、あるいは崩壊まで行かなくとも、このまま円安が「仮に制御を失った場合」、海外の水などそのうち買えなくなるという時が来る可能性もあります。

過去の歴史を見ると、通貨安はコワイですよー。
特に制御が利かなくなった時は。


というわけで、ここから飲料水の作り方です。

なお、イラストの中に Transpiration bag とあるのは直訳は「蒸散袋」という感じですが、この「蒸散」というのは、Wikipedia によれば、


蒸散とは、植物の地上部から大気中へ水蒸気が放出される現象である。



ということです。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2013年02月10日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





einstein.gif

「テクノロジーが私たち人間の相互交流を凌駕する日を私は恐れている。
世界は愚かな世代であふれかえるだろう」

アルバート・アインシュタイン

--



米国のブリザードも去り

昨日の記事のアメリカのブリザードは大西洋上に去り、厳重な非常事態宣言の中で、人的被害は比較的少なかったようです。

下は昨日の CNN のサイトで、「ブリザードにより 60万戸がいまだ停電」というタイトルですが、写真のように子どもたちは、停電の被害よりも、むしろ生まれて初めてのほどの大雪に大喜びのようで、下のように遊んでいる写真がたくさん載っていました。

cnn-2013-0210.jpg

Close to 600,000 still without power as blizzard heads out to seaより。


というわけで、史上最強のブリザードも何とか通過していったようです。

考えれば、私たちも含めて、人々はこのように「これからのいろいろな気候」に慣れていかなければならないわけで、悲観的にばかり考えていても仕方ない面はあります。

嵐、台風、地震、彗星や小惑星の接近の頻発、火山の噴火、太陽の異常、などといったことの影響による様々な自然現象が起きると思いますが、その時その時で、とりあえずその時に自分が生き残ったのなら、あまりメソメソせずに生きていく。

もちろん、自然だけではなく、軍事問題や経済崩壊などとも直面するかもしれないですが、同様だと思います。



ところで、今日は「軽い」話題です。
ブログで見つけたふたつの写真中心の記事をご紹介いたします。

最初は「ギリシャのブログの作者が怒っていた」ものです。


ギリシャとかスペインは、特に若い人は経済的に大変な人が多いらしくて、ギリシャの人などのブログにはいろいろな不満が噴出しているものを目にします。




ギリシャの若者たちを怒らせた「欧州議会」の議会風景


今朝、CNN のニュースを見ていたら、下のような記事があったんですね。

eu-01.jpg

EU首脳、中期予算削減で合意 (CNN) より。


本文は読んでないので、どんなニュースか知らないんですが、ふだんは、 EU なんて単語が出てくるニュースが目に入るわけはないんですが、今日この EU という名前が出てくるニュースに目がいったのは、昨日、ギリシャの人のブログで下の記事を読んだからなんです。


eu-top.jpg

タイトルは「欧州議会の様子: こんなんだから俺たちは自分たちがやることをすべきなんだ!」という感じでしょうか。


隠し撮りのたぐいなのだと思いますが、最近の欧州議会、つまり EU の会議の様子の写真が貼り出されていたのですね。

下もその1枚です、あくびをしながら新聞か雑誌か何かを見ている欧州議会の議員さん。

eu-001.jpg



写真だけの記事ですが、タイトルの下にはリードで「これでみんな、毎月 12,000ユーロ(約 150万円)をもらってるんだ!」と怒りの語調で書かれてありました。

この額が本当はどうかは私はわかりません。本当だとしても月 150万円は日本の議員などのレベルと比較すると多いとも思えないです。歳費のページを見ると、日本の国会議員は年間の総額で約 4200万円程度もらっているようです。

それはともかく、この「欧州議会」というのはひとつの国の議会じゃないし、仕組みがよくわからなかったので、Wikipedia を見てみました。


欧州議会

欧州議会は、直接選挙で選出される欧州連合(EU)の議会組織。欧州連合の機関において欧州連合理事会とともに両院制の立法府を形成しており、世界でもっとも強力な権限を持つ立法機関のひとつといわれる。

欧州議会と理事会は欧州連合における立法機関をつくっている。議員は 736人で、その選挙は民主的に実施されるものとしてはインドについで世界で 2番目に多い有権者によって実施され、また国境を越えた民主的な選挙としては世界最大の規模である。



ということで、議員は 700名以上いる大きな議会のようで、さらには「世界でもっとも強力な権限を持つ立法機関のひとつ」ということのようです。

下が Wikipedia より国別の議員数

geen.jpg


その欧州議会はふだんはおおむね下のような感じのようです。

eyro1.jpg

Greek Star より。


上では、参加人員はやや少ないながら(少なすぎるだろ)、それでもきちんと議会に臨んでいる感じがうかがえますが、最近掲載された写真では、少し事情も違うようです。

というわけで、ギリシャの複数のサイトに転載されている「欧州議会の白熱した会議の様子」と題された写真を。




gr-title.png
gzoubie 2013.01.30


欧州議会の白熱した会議


01-greekstars-1358593960-U133554.jpg



02-greekstars-1358593977-U133554.jpg



03-greekstars-1358593993-U133554.jpg



04-greekstars-1358594008-U133554.jpg



05-greekstars-1358594022-U133554.jpg



06-greekstars-1358594049-U133554.jpg



07-greekstars-1358594063-U133554.jpg



08-greekstars-1358594077-U133554.jpg




(訳者注) 以上です。眠っている風景はどこの議会でもある、むしろ普通の議会の光景ですが、「女性のバストが表紙になっている雑誌」を見ている議員さんの風景には驚きました。

まあしかし、実際、ヨーロッパの一部の国では若者世代の生活はかなり麻痺してきているようで、今後いつまで、欧州議会の人たちがセクシーな表紙の雑誌を見て過ごしていられるかはわからない面もあります

今回はもうひとつ海外の写真のブログからご紹介します。





テクノロジーが人間の相互交流を凌駕する日


今回の記事の一番上にアインシュタインの写真を載せました。

einstein.gif


彼は、上のように「テクノロジーが私たち人間の相互交流を凌駕する日を私は恐れている。世界は愚かな世代であふれかえるだろう」と言っていたそうなんですが、この中の「人間の相互交流を凌駕する日」の部分ですね。

つまり、「人間の相互交流の凌駕」とは、たとえば下のように今では普通に見られる光景も、そういうもののひとつとはいえそうです。

einstein4.gif


これは友人との食事会だそうですが、隣の人との交流が携帯に遮断されているわけですが、今ではどこの国でも普通に見られる光景となっています。

私自身もずいぶん以前から、電車やお店などでこのことに違和感を感じることはありました。

しかし、批判的な意味でないです。

私自身がどうも携帯を使いこなせないまま今に至っていて、ほとんど携帯を取り出すことがないので、このように感じてしまうだけかと思います。うちの奥さんなんかは四六時中携帯をいじっていますしね。


私は、携帯を使って、そろそろ 15年目くらいになりますが、今でもメールを携帯で書くのは苦手で、音声通話をたまにするくらいです。

携帯といえば、私の携帯の使用頻度・・・。
ふだん携帯の料金の明細とかも見ないのですが、先日、ネットで明細を見てびっくり!

下が私の最近のある1ヶ月の携帯使用量の総額です。
(請求分は他にいろいろかかるので、この値段ではないです)

keitai-03.jpg

合計72円・・・・・。

飲みに行くのもやめちゃったし、人に電話することもないし、本格的に携帯をやめる方向で考えてもいいように思っています。


というわけで、そのブログにあった写真のいくつかを。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。