2014年05月26日



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500名が死亡した北朝鮮の倒壊事故後の金正恩さんの表情と、最近のユダヤを巡る混沌とした出来事の数々にこの先の世界のカオスを思う



北朝鮮で発生した大規模な犠牲

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▲ 2014年5月23日の中国日報より。



あれだけ韓国の人々の心情を波立たせたフェリー事故ですが、1ヶ月を過ぎた今では、韓国のメディアでも関連する記事は少なくなりました。

多くの「惨事」はその時にはとてつもない社会的な衝撃を与えても、人々は結局忘れる。

これは悪い意味で書いているのではありません。だから人間は生きていられる。どんなにひどい厄災で多くの人命が失われても、いつまでもいつまでもそれに囚われ続けていては進めないです。あるいは私たち自身も、いつかはそれらの厄災の被害者になるかもしれないのですから。

2011年の震災のほんの数日後、「これからどういう気持ちで生きていけばいいのだろう」と考えながら、東京・吉祥寺の井の頭公園を呆然と歩いていた時に、そこで見た何人かのカップルたちの非常に馬鹿馬鹿しい会話(井の頭公園のアヒルが飛ぶのかどうかということをずっと議論し続けていた)を聞いているうちに、

「この人たちみたいなのでいいんだ」

と気づきました。

あの時、自らを暗い闇に追い込みそうになっていましたけれど、生きている人々は前に進んだほうがいいんだと、今でも、あのカップルには感謝しています。

何しろ、厳密な事実として、人命が失われる厄災は毎日のようにどこかで起きていて、そして、これからも必ず起きるという現実があります。それだけは予言やオカルトなどの範疇をはるかに越えて、そうとしか言えない部分があります。

自分の(命か魂かは別として)何かが完全に止まるまでは前に進むしかないのだと最近は思います。

それはともかく、冒頭に貼りましたように、最近、北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)で、大規模なアパート崩壊事故が起きていたことを知りました。

平壌というのは特別な街で、北朝鮮の中で選ばれた人だけが住むことのできる街です。北朝鮮の中で唯一の「中産階級」の人々が住んでいる街です。その街でアパートが崩壊し、多数が亡くなったということで、韓国や中国では大きく報じられています。

韓国でもセウォウル号の事故では、政府などに非難が集中し、首相が辞職したりしていましたが、しかし、今回は北朝鮮。

責任の取り方が違います。

この後始末は、担当責任者が頭を下げてお詫びするとか、そういうようなものではありません。
下のようなことになりました。

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▲ 韓国 seoul より。


上のニュースを短くご紹介しますと、以下のようなものです。


平壌マンション崩壊事故で軍幹部など少なくとも5人が解任・銃殺などの粛正

5月13日に北朝鮮の平壌で発生した23階建てのマンションの崩壊事故で、工事を担当した北朝鮮の人民軍の幹部や技術者など、少なくとも5人が手抜き工事をした責任のために解任、あるいは銃殺され粛正されたと報道された。

このマンションの崩壊事故による死亡者数は 500人にのぼるという情報が平壌に広がっている。

マンションの建設工事を実質的に指揮した人民軍七局長は解任と同時に、強制収容所に送られ、設計と施工を担当した技術者4人はすぐに銃殺刑に処せられたことが分かった。





北朝鮮の指導者であるキム・ジョンウンさんもさぞや悲しんでいるだろうと思いましたら、事故後数日後、下のような「建設現場の視察」の報道がありまして、とてもお元気なようです。というか、妙に曇りのない豪快な笑顔がむしろ不安な気分にさせてくれます。

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▲ 教育用住宅というものを建設している現場を視察する金正恩第1書記。2014年5月22日の中国日報より。


弾ける笑顔。

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みんなが笑ってる。

このサザエさんの歌のような世界を見ていると、少なくとも指導者本人には「 500人死亡」の影響は見られないようです。

拡大してみると、後ろの労働者の人たちは笑ってないように見えますけれど。

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それにしても、キム・ジョンウンさん。この格好、そして、ポケットに手を突っ込み笑っている姿などを見ると、国の指導者というより、どこぞのテキヤか興行師の親分みたいな雰囲気が漂っています。

そういえば、アメリカのゲーム会社からこのキム・ジョンウン第1書記を「ヒーロー」としたオンラインゲームが登場したことが、英国のガーディアンで報道されていました。



アメリカでは「輝かしき指導者 」というオンラインゲームも完成して

そういえば、アメリカのゲーム会社から北朝鮮のキム・ジョンウン第1書記を「ヒーロー」としたオンラインゲームが登場したことが、英国のガーディアンで報道されていました。

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▲ 2014年5月14日の Guardian より。


ゲームは、「 Glorious Leader 」(輝かしき指導者)というタイトルで、キム・ジョンウンさんが上のように海を進み、あるいは、アメリカで「米軍をバッタバッタと倒していく」というもので、非常にパワフルで勇気のあるキム・ジョンウン像が描かれます。

これは北朝鮮とは関係のない純粋なアメリカのゲーム会社が製作したものです。
どの程度の人気になるのかは不明確だそうですが。

ここまでの記事と関係あるわけではないですが、最近、海外の報道でやたらと「ユダヤ」という言葉がタイトルに含まれている報道を目にします。「大規模な犠牲」つながりということで、ちょっと報道などをご紹介したいと思います。





ユダヤの周辺で起きていること

来年の 2015年 9月 28日まで、少なくともユダヤの人たちにとっては特別な時期にあります。

それは過去記事の、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

で書いた来年 2015年 9月 28日まで続く歴史的な「過去とのシンクロ」であり、それに対して「大規模な犠牲」というキーワードに懸念を抱いているというようなことを書いたことがあります。

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このように、今は少なくともユダヤ人の人たちにとっては、非常に重要な時期であるはずなのですが、どうも、最近、この「ユダヤ」というキーワードについて、不穏なニュースが続きます。

5月24日に、ベルギーの首都ブリュッセルのユダヤ博物館で襲撃事件があり、3名が死亡したという報道がありました。下はさらに新しい報道で、重傷だったもう1人の方も亡くなったということです。

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▲ 2014年5月25日のギリシャ TANEA より。


事件の概要そのものは日本語でも報道されています。


ブリュッセルのユダヤ博物館で発砲、3人死亡
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014.05.25

ベルギーの首都ブリュッセルにあるユダヤ博物館で24日、発砲事件があり、3人が死亡、1人が重傷を負った。ベルギー政府は国内のユダヤ人コミュニティーの警備を強化した。

内相は記者会見で、国内のユダヤ人コミュニティーに対する保護措置を強化したと述べた。政府はユダヤ人コミュニティー周辺地域の警戒レベルを最高の「4」に引き上げること決定、24時間体制で警備に当たるという。




ここ数日くらいで、タイトルに「ユダヤ」という文字が入っている報道の中で目立つものをいくつか羅列してみたいと思います。

それらの内容がどんなニュアンスを持つニュースなのかは私にはわからないものもあります。

まずはアメリカの首都ワシントンD.C. を走るバスの広告の話題。

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▲ 2014年5月2日のロシア・トゥディより。


上のタイトルのままの報道ですが、こういうものは何だかすぐに抗議などで撤去されそうな気もしますが、アメリカの憲法修正第一条というものの表現の自由の規定だか何だかにより、問題ないそうです。

広告を出したのは、アメリカの自由防衛構想( AFDI )という「反イスラム団体」だそうで、広告の契約は6月までとのこと。


次もまたナチが絡んできます。

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▲ 2014年5月19日のクリスチャン・トゥディより。


内容としては、


「イエスがナチスの強制収容所で死刑を宣告されてガス室で処刑された」という内容の短編の映画を作成したオーストラリアのユダヤ人が、その動画を YouTube にアップしたところ、世界中から非難と議論が巻き起こり、結局、その動画を削除した。



というニュースです。

その問題の動画は、時間的には2分ちょっとの短いものですので、字幕をつけて貼っておきます。
ただ、素人が作ったとは思えないほど、よくできた映像となっています。

That Jew Died For You (あのユダヤ人はあなたたちのために死んだ)




これが論争を巻き起こす「基本的な原理」が私にはあまりわからないのですが、それにしても、これは単にふざけて作ったレベルの映像ではないですので、そのユダヤ人の人は何らかの意図(たとえば、今回のような非難と議論を予測してアップした等)があって、製作してアップしたのだとは思いますけれど、その意味は不明としか言いようがないです。


次はイスラエルのメディアより。
これも、内容はナチとは関係ないのですが、ニュースの表紙の写真がネオナチとなっています。

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▲ 20014年5月15日のタイムズ・オブ・イスラエルより。


内容は、アメリカ最大のユダヤ人団体で、反ユダヤ主義と合法的に対決することを目的としている「名誉毀損防止同盟( ADL )」の調査で、世界の 11億人が「反ユダヤの傾向を持つ」ということがわかったというような記事で、その理由や国別の分布が書かれています。

まあその・・・何だか、こういう羅列をしていてもうキリがないので、このあたりまでとしておきたいと思いますが、とにかく、最近、こういうような「ユダヤ」という文字がタイトルに躍る記事が非常に多いです。

そして、なにかこう・・・「何かと何かの対立」を引き起こそうとするような行為のように見えなくもない例があるように感じます。その「何かと何か」がそれぞれ何なのかは私にはわからないです。

ちなみに、上にもリンクした記事「赤い月と黒い太陽」では、過去の今と同じ状況の時には中東戦争が起きました。

考えても仕方ないかな・・・と思ったりもしつつ、やっばり世界は、カオスへの方向にむかっているという気はとてもいたします。

そして、その時の私たちに大事なのは、まさにシュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』に書かれてある以下の言葉のように思います。


たとえば危険と向き合ったときには、次のような感情を抱くようにします。「あらゆる観点から見て、私が不安を抱いても、何の役にも立たない。私は一切不安を抱いてはいけない。私は、自分は何をするべきなのか、ということだけを考えなくてはならない」



私は今はこの言葉を意識的に考えて過ごすようにしています。

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2014年04月25日



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▲ 韓国では事故からの生還を祈るために始められた「黄色いリボン運動」というものが拡大していて、各地でこのように黄色いリボンが結ばれているそうです。 2014年4月24日の biz.heraldcorp より。




韓国のフェリー事故が起きた後に書きました、

「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入
 2014年04月18日

では、フェリーが向かおうとしていた済州島(チェジュ島)が北緯 33度線上にあることから話が拡大し、ユダヤ教の「過ぎ越しの祭」の話にまで至りました。

この祭りは、つまるところは、旧約聖書 出エジプト記 12章 21節にある、


さあ、家族ごとに羊を取り、過越の犠牲を屠りなさい。



という「羊の命と血を捧げることによって、自分たちの初子を守る」という意味の祭であることがその時、私も初めて知りました。

その記事の最後に私は、


(何かが)「大規模な犠牲」を捧げ続けようとしているのでは?



というようなことを書いていますけれど、さて、それはさておいて、韓国のフェリー事故が意外な方向に向かっていることをご存じでしょうか。




韓国の「救援派」が過去に関係していたかもしれないこと

以下の2つの日本と韓国の報道を見出しを覧下さい。

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▲ 2014年4月25日のレコードチャイナ「<韓国船沈没>船会社の背後に異端宗教団体、経営に関与し利益得る?―韓国メディア」より。


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▲ 2014年4月24日の asiae.co.kr より。


韓国の沈没事件は、これまでの「単にずさんで卑怯な船長と船員たち」という構図が少し崩れる気配を見せています。

しかも、さらにもうひとつ。

2014年4月24日の新華経済「<韓国旅客船沈没>修学旅行で乗船の高校、当初はセウォル号に乗る予定ではなかった」からの部分的な抜粋です。


中国国営新華社通信は24日、「韓国メディア:檀園高校、当初はセウォル号に乗る予定ではなかった」と題した記事を掲載した。

なぜ修学旅行生が乗るフェリーが変更されたのか、疑念が噴出している。

同校の修学旅行を担当した旅行会社はセウォル号に変更した理由について、「清海鎮海運の責任者に聞いてほしい」と話している。




そして、ここで、上のほうに載せました韓国の報道「キリスト教福音浸礼会(救援派)の教義を見ると……「彼らは罪を犯しても罪にならない」に出ているこちらの方についての話にうつります。

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この人は、ユ・ビョンオンという人で、沈没したセウォル号を持つ「清海鎮海運」の社長なんですが、それと共に、カルト宗教団体「キリスト教福音浸礼会」の代表でもあるのです。キリスト教福音浸礼会は一般的には、「救援派」と呼ばれているようで、いくつかの支部団体からなるようですが、下のような団体です。


救援派 - Wikipedia

救援派(クウォンパ)は、キリスト教系を自称している教団である。韓国の主要教団から異端カルトと認定されている。



というもので、その教義は、


(1)本当の救いは「救いを悟る」ことによってのみ得られる
(2)救いを悟っていない多くのクリスチャンは救われていない
(3)自分を罪人と思っている多くのクリスチャンは死後地獄に行く
(4)救われた者が犯す罪は成り立たないので悔い改める必要がない、悔い改める人は地獄の子だ




となっているとのこで、この「(4)」は、「盗み・殺人など何をやっても罪にならないし、悔い改める必要もない」というもので、なかなか激しいものです。

そして、この「救援派」が今から 27年前に関係した「かもしれない」事件が、下の事件でした。


五大洋集団自殺事件 - Wikipedia

五大洋集団自殺事件とは、1987年8月29日に大韓民国京畿道龍仁郡(現龍仁市処仁区)の、五大洋株式会社の工芸品工場で発生した集団自殺事件である。

1987年8月29日、朴順子を始めとする家族や従業員32人が工場の食堂天井裏で集団死しているのが発見された。

警察は、カルト教団特有の集団自殺事件であると結論付けた。しかし、集団自殺にしては疑問点が多いという意見もあり、真相は謎に包まれている。




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▲ 1987年の事件発生当時の韓国の朝鮮日報。


ちなみに、現在の韓国は、新聞などでも「漢字」をまったく使用しなくなりましたが、当時は、韓国の新聞では、少なくとも見出しなどには漢字を多用していまして、上の新聞の全体の意味はわからなくとも、「集団」とか「狂信」などがあり、起きたこと自体はなんとなくわからないでもないという雰囲気があります。

私がはじめて韓国に行った 1990年代の初め頃でも、スタンドなどで売られている新聞の見出しには漢字が多く使われていました。この 20年くらいで急速に韓国から「漢字が消えていった」ということのようです。

今の韓国の報道では、北朝鮮を「北」、アメリカを「美」と書く以外は、漢字を見ることはまったくなくなりました。


さて、この「救援派」のユ・ビョンオンという人は、この五大洋事件の時、 Wikipedia によれば、


1987年終末論を立てて信徒たちが集団自殺した 「五大洋事件」の背後にいる人物と目され検察捜査を受けたことがある。救援派関係者たちの間では 「清海鎭海運は救援派信徒たちが多数関わっている会社」という証言が出ている。



ということで、どうも「血」と「犠牲」の匂いが満ちている感じの人物ではありそうなのです。

この「五大洋事件」は韓国では、今回のフェリー沈没と「人物がリンクした」ことにより、また脚光というのか、話題になっているようで、 Google で「五大洋集団自殺事件」の韓国語の 오대양 집단 자살 사건 で検索などをすると、事件当時の生々しい資料などがたくさん表示されます。

そして、五大洋事件は、アメリカの人民寺院というカルト教団が 1978年に南米のガイアナで起こした集団自殺事件と比較されたりしましたが、規模も歴史もまったく違いますし、人民寺院の場合、代表のジム・ジョーンズ自身が死亡しています。

思えば・・・このガイアナの事件というのは、私が二十代の中盤くらいから、「人間の精神の善悪の彼岸」をよく考えるようになったキッカケでもありました。それは事件そのものというより、ある本を偶然手にしたことから始まったことでした。




人民寺院が教えてくれる混沌

それは、二十代の時に古本屋で見つけた『ガイアナの虐殺』という一冊の本がキッカケなんですが、今回、ご紹介したくて、 Amazon とかいろいろと探したのですが、まったく見つかりませんでしたので、古本での流通もほとんどないものなのかもしれません。

表紙を写真に撮りました。

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▲ チャールズ・A・クラウズ著『ガイアナの虐殺』(1979年)


この本は、何がすごいかというと、記した人自身が「集団自殺の時にガイアナの現場にいた」のです。

アメリカの議員と共にガイアナを取材に訪れたワシントン・ポスト紙のチャールズ・A・クラウスという記者が、現地を取材した直後に事件は起こり、議員は射殺され、クラウス記者はギリギリで助かった・・・という人が、「社からの命令で、アメリカに帰国後すぐに書き上げた本」なのです。

ガイアナの人民寺院の「ジョーンズタウン」集団生活の様子を細かく書き上げていて、そして、死の数時間前の人民寺院の代表たちとも会話をしていました。

そして、この本は、すでに事件は起きた後なのに、そして、自分も殺されそうになったのに、それでも、ジム・ジョーンズや人民寺院の人々とふれ合ったワシントンポストのクラウス記者が、

「どうしても人民寺院を一方的に悪だと決めつけることができない」

という混沌の中で締めくくられます。
ちなみに、人民寺院の集団自殺者の数は 914名でした。

人民寺院事件は、今にいたるまでもあまりにも大きな事件で、 Wikipedia には、


この事件の公文書の多くが現在でも非公開になっているが、「人民寺院」はその表向きには正義を標榜していたこと、影響力と資金力があったことから数多くの政治家や、有力政党と結びついており、公表することで多数の政治家が失脚するほどの影響力があったためだといわれている。



とありますが、非公開になっている理由はそれだけではないと思います。

いずれにしても、クラウス記者の『ガイアナ人民寺院の虐殺』という本は、私に、

「悪」と「善」

のそれぞれに「その区切りも、絶対性もない」ことを再確認させてくれた本でした。

興味のある方に読んでいただきたいと思いますけれど、ネットで調べた限りでは、 Amazon 、楽天、ヤフオクのどこにもありませんでした。




そして救援派からは

何だか、また妙な話の逸れ方となってしまいましたが、要は、今回の未曾有の大量死となってしまった韓国のフェリー沈没と、やはり、韓国の 1987年の大量死(集団自殺ではない可能性があるため)に共に、キリスト教系のカルトの代表者が絡んできている「かもしれない」という話となってきているということなのでした。

当事者である救援派は、昨日、「フェリーに乗船していた関係者の多くが救援派の信者だ」という報道を否定しました。

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▲ 2014年4月24日の韓国 yonhap news より。


韓国での上の報道を要約しますと、下のようなものです。


キリスト教福音浸礼会(救援派) 「イ・ジュンソク船長は信徒ではない」

キリスト教福音浸礼会の安城教会の代表が 4月 24日午後、ソウル龍山区クラウンホテルで緊急記者会見を開き、「私たちの教団は五大洋事件とは関係がなく、そして、生存している船員15人のうち信徒はただ1人だけで、多くは信徒ではない」と明らかにした。

沈没したセウォル号を保有する清海鎮海運の関連会社と巨額の資金をやりとりしたことで知られているキリスト教福音浸礼会( あるいは救援派)が、検察の捜査の過程で提起された疑惑を全面否定した。

キリスト教福音浸礼会は24日午後、記者会見を開き、「最近、マスコミでセウォル号の船長イ・ジュンソクが私たちの教団の信徒と報道されたが、教会に確認した結果、船長は信徒ではなかった」と明らかにした。

そして、「最近マスコミで、清海鎮海運の従業員の 90%がキリスト教福音浸礼会の信徒であるかのように報道しているが、確認した結果、信徒は全従業員の 10%あまりで、ごく一部であることが分かった」と釈明した。

また、「某放送局では、キリスト教福音浸礼会の教義について『救われれば、罪を犯してもいい』と教えていると報道したが、キリスト教ではそのような主義を持ったところはない」と報道内容を否定した。




ということのようです。

事実はどの方向にあるのかわからないにしても、

・テキトーな船長たち
・いい加減なフェリー運航

という図式は正しいものではなかった可能性があり、そして、

・なぜか急に乗船フェリーが変更されていた

ということまで加わっている韓国のフェリー事件。

私は、過去記事の、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

に貼りました下の皆既月食などと宗教的祭典の今後の流れを再確認してみようと思っています。

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上に「過越」がありますけれど、沈没したセウォル号は漢字では「世越」号なんです。

過越は「過ぎ越していくこと」。

では、世越は・・・この世を越えていく・・・? 
それはどこに行くのだろう。

そして、皆様。
注意深く・・・注意深く・・・。
生きている時には特に。

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2013年03月20日



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▲ 3月20日、平壌での会議での後に撮影した記念写真。あまりにもたくさんの人が撮影に加わって、どれが金正恩書記かわからないと思いましたので、丸で示しました。 CRI より。
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3月17日前後に地球に直撃していた、非常にパワフルな「磁気の嵐」

個人的な話なんですが、なんだかこの1週間くらいの私の精神的な調子の悪さは、私が過去数百年くらい生きていた中で(何歳だよ)最悪のもので、その調子の悪さが過去には比例できない「神経的に気持ちの悪い感じ」だったのですが、それとは関係ないとは思いますが、この1週間、地球は非常に強い磁気と磁場の嵐に見舞われていたことを知りました。

下の図は説明が曖昧で、今度またきちんと説明したいと思いますけれど、特に3月17日(日本では3月18日)の地球は、極めて強い磁場の影響下にあったとを示しています。

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▲ 共に、Strong CME Impact, G2 Geomagnetic Storm より。


もう少し他のデータなども調べて記事にしてみたいとも思っています。

太陽と宇宙からの強大な磁場(あるいは未知の宇宙線)の影響が人間にどのようにあるのかはわかっていませんが、私は「わりと大きく影響する」と思っています。


しかし、今回は北朝鮮の話題です。
「細かいこと」がいろいろと起きていますので、





いろいろと「作戦」を敢行している北朝鮮


今日(3月20日)、韓国でのテレビ局の社内ネットワークが一斉にシステムダウンを起こすというできごとがありました。


韓国放送3社 電子システム麻痺=サイバーテロか
聯合ニュース 2013.03.20

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▲ テレビ局のシステムダウンと同時に大手銀行の ATM もほぼ同じ時間帯から使えなくなった。


20日午後2時10分ごろ、韓国の放送局、KBSとMBC、YTNの社内電子システムが一斉に使用できなくなった。

KBSの関係者は、午後2時ごろから社内の電子システムが使えなくなり、一切の業務ができなくなったと話した。MBCとYTNでも同じ時間帯に異常が起こっている。MBCの関係者は「2時10分ごろに社内のパソコンの電源が落ち、再起動できない。原因を調べている」と話した。放送に影響はないという。

YTNの関係者は「2時10分から約10分間、社内の電子システムや放送機器がダウンした。放送に支障が出る可能性もある」と話した。韓国の通信会社はネットワークに異常はないと説明しており、サイバーテロの可能性が指摘されている。




そして、韓国と北朝鮮の軍事境界線付近では「韓国軍兵士が次々と殺されている」ようです。


南北軍事境界線付近 韓国兵士が相次ぐ謎の死
大紀元 2013.03.20

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韓国と北朝鮮の軍事境界線付近で、韓国兵士が銃撃されて死亡する事件が続いている。
韓国中央日報の報道によると、17日の午後2時頃、江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)郡の韓国と北朝鮮の国境にある歩哨所で、韓国兵士のキムさんが銃撃され死亡した。

当時、同じく警備任務にあたっていた兵士によると、キムさんはトイレに行くとして現場を離れた直後に銃声が聞こえた。駆けつけると、銃撃された金さんが倒れていたという。

この前では、同地区でもう一人の韓国軍少尉も行方不明になっている。37日間後に駐屯地から1キロ離れた場所で遺体で発見されたという。

現場は南北軍事境界線付近の最前線地帯。北朝鮮当局は最近、休戦協定と不可侵条約を破棄し、「国を守る聖戦」を示唆するなど強硬的な姿勢を見せている。

韓国兵士の死亡事件は南北の緊張感を高めている。



ちなみに、これね。「穴」調べたほうがいいですよ。地中の穴。
探知機で調べられますので。
昔から北朝鮮軍が完備し続けている「地下世界」ですけど、今の韓国兵士は忘れているかもしれないですので。

放っておくと、まだまだ撃たれるような気がします。

いずれにしても、のように、北朝鮮は、昨年の夏以来、確かにこのような「小さな攻撃」は数限りなく続けているのですが、やはりどうも子どものすることのような雰囲気さえうけます。ただし、その子どもは EMP 攻撃をおこなえる兵器を持っていますが。

数日前のラジオ・フリーアジアの韓国語版の記事をご紹介いたします。

全面戦争は多分起こらないだろう」という内容の記事です。

この記事からは、基本的に「ナメられまくった金正恩」という人物像が浮かび上がっています。
彼の父親の時のような脅威感は諸外国にまったく持たれていないようです。

私もこちらに書きましたように、キム・ジョンウンさんの秘密口座の凍結さえしなければ、何にも起こらないと思います。ただし、お金をとられたらボタンを押しそうですけれど。

ただ、あとはその記事でも書きましたが、北朝鮮の一般の人々の「飢え」のレベルがどの程度にまで達しているのかということも関係してくるかもしれないですけれど。


ここからラジオ・フリー・アジアの記事です。



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2013年03月11日



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そして見つかってしまったキム・ジョンウンの「数百億円以上の秘密資金口座」の処遇は


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▲ 3月11日午前の朝鮮日報のトップ面。




想定することが難しい「飢えの理論」


韓国では、今、米国と韓国との合同の軍事演習がおこなわれていて、それに関して北朝鮮は、

・03月05日 朝鮮戦争の休戦協定の白紙化を通達
・03月11日 南北直通電話を遮断


というように、態度そのものは激しくなっているんですけれど、しかし、気づいたのは、北朝鮮の行動の激しさのほうではなく、「韓国側の報道が大きくなっている」ということなんです。

意外かもしれないですが、韓国の報道は北朝鮮については常に淡泊で、何か事件が起きた時は別ですけれど、普段はそんなに話題にならないです。

これに関しては、2月15日の「ロシアの声」でも、韓国の人たちの冷静な反応について下のような記事を載せていました。日本語の記事ですので、全文はリンク先をお読み下さい。

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上のロシアの声の記事の中に下のような下りがあります。
その理由として、「第一の理由、第二の理由」を書いた後の「第三の理由」として書かれてある部分です。


第三に、韓国人の誰一人として、北朝鮮との戦争を予期してはいない。これは、「万端の臨戦態勢」についての北朝鮮政府の宣言・発表をメディア越しに受け取っている外国人には、奇異に感じられることである。しかし韓国市民は数十年間をかけてこうした宣言に慣れてしまっており、もはや特別な注意を払わなくなっている。

さらに、北朝鮮による恐ろしい約束、たとえば「ソウルは火の海となるであろう」云々はひとつとして果たされていない、ということもある。



と書かれてあります。

これが本当かどうかはわからないですが、しかし、たとえば、「北朝鮮が休戦協定の白紙化を通達」ということをした後の昨日など、韓国のソウルでは、北朝鮮に反対するデモではなく「反米デモ」が起きたりしています。

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▲ 「合同軍事演習を中止せよ」とプラカードを持って米国大使館前に立つ韓国の大学生たち。朝鮮日報より。



同一民族ということもあるでしょうし、いろいろな心理があるようですが、ただ過去の世界での出来事から重要なポイントかもしれないと個人的に考えることをひとつだけあげるとすると、


・北朝鮮の多くの人々は飢えている

・韓国の人たちはほとんど飢えていない


ということです。

この「飢え」とは死に結びつくほどの飢えのことで、貧困とかの話ではないです。
もちろん、北朝鮮でも、政治の中枢の人や平壌の多くの人は飢えていないでしょうけれど、他の地域の大多数の人の食糧事情がいいことはないと思われます。

「飢え」は「飢えていない人にはわからない」と山本七平さんはよく書かれていました。

これは過去記事で抜粋したことがありますが、再び載せておきたいと思います。

山本さんご本人が第二次大戦のジャングルの中とその後の捕虜時代に経験した極端な飢えの中で初めて知ったの「飢えは人をどうにでもする」ということだったといいます。


山本七平 「ある異常体験者の偏見」(1974年)より

単なる一時的空腹さえ、人間の冷静な判断をさまたげる。これが「飢え」となり、さらにそのとき、このままでは「飢餓必至」という状態に陥るか、陥ったと誤認すると、人間は完全に狂う。

飢えは確かに戦争の大きな要素で、これは戦争を勃発させもすれば、やめさせもする。自分の意志を無視して穀倉地帯に「手が動く」、それが破滅とわかっていても手が動く。

しかしひとたび飽食すると、あの時なぜ手が動いたか理解できなくなる。



さらに上の記事で私はこのように書きました。


極限の飢餓で起きることは「満腹の状況で、それを想像したり非難したりはできない」ということを山本七平さんは繰り返し書いていました。「満腹で飢餓の心情を語ることは不可能だ」と。



なので、「極限の飢餓の心理」は私にもわかりません。

それどころか、私は「飢えて死にそうになったことが一度もない」のです。

そして、韓国のほとんどの人もそうだと思います。

もちろん、現在でも日本でも韓国でも貧困から餓死で亡くなる方々はいます。

しかし、食べ物がないという根本的な意味が違って、たとえば「スーパーには食べ物はある」というような現状さえ存在しない社会の上というのは、「本当にどこにも周辺に食べるものがない」ということなわけで、上の記事には、餓死する少し前の北朝鮮女性の、ある意味で大変悲惨な動画をはりましたが、こういう極限の飢餓の状態では、正義とか、信念とか、イデオロギーとか、そういうものはすべて吹き飛ぶはずです。

そのリンクを貼っておきます。

kita-women-03.jpg

北朝鮮 平安北道 2010年


私などもそうですが、エラそうなことを言っていられるのは、「飢えで死ぬ」という状態ではないからだとも思います。上の女性のようになった時に、自分たちがどうなるかということについては、山本七平さんは「人間が獣以下になる。私もそうだった」と書いていました。



それはともかく、昨日あたりから韓国側の報道が緊迫してきているようにも見えますので、今日の朝鮮日報の北朝鮮関しての記事を「2つ」ご紹介しようと思います。

ひとつは、場合によっては「キム・ジョンウンさんを本気で怒らせるかもしれない」と思ったものでしたので、そちらを先にご紹介しておきます。

それは、キム・ジョンウンさんの「秘密口座」を米国が発見したということで、それは中国にあり、米国が中国に「口座の凍結をせまっている」というものです。

額としては「数億ドル規模の数十の口座」ですので、日本円に換算して、数百億から数千円になる可能性があるようですので、このお金に何かされたら、ジョンウンさんは非常に怒ると思います。


朝鮮日報韓国語版からです。





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2013年02月20日



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北朝鮮関係の記事は「目立つこと」があった場合には取り上げているので、今回の「動画」も資料として掲載しておきます。

朝鮮日報の韓国語版の下の記事で知ったもので、今日初めて存在を知りました。

chosun-002.jpg

chosin-2013-02-20.png
北朝鮮が、核実験をアメリカのせいにする動画をアップ。オバマ大統領が炎に包まれる
朝鮮日報 (韓国) 2013.02.20


これは 2月17日に北朝鮮当局が YouTube にアップしたとされる動画です。

日本語の字幕を入れました。
細かい部分は間違いがあるはずですが、まあ全体の意味としてはこのようなものだと思います。

こういう動画は削除されたり ID ごと消えたりしやすいですので、その下にスクリーンショットも貼っておきますね。

北朝鮮『米国のお陰だ』- 日本語字幕





なお、2013年になってから In Deep でご紹介した北朝鮮発の映像の流れとしましては、

世界は今や「子供の王国」?: 朝鮮中央放送での「南北協力断絶に関しての8つの第一措置」アナウンス全文
 2013年01月26日

6-chosun.jpg

▲ YouTueb 「北朝鮮中央テレビ:韓国との関係断絶についての8つの第1措置」より。


というものがあり、その後に、

「こんな奇妙な国って他にないかも」: 北朝鮮のソフィーが教えてくれた偉大なインフォメーション
 2013年02月11日

dream-04.jpg

▲ 北朝鮮が YouTube にアップした「北朝鮮 祖国平和統一委員会 製作『銀河9号に乗って』 」という動画。内容は上の記事にあります。


というようなことがあった後、今回の動画のアップという流れとなっています。




炎に包まれるオバマ大統領のコラージュまで入れられ


今回の動画には、オバマ大統領の姿が写っていることが「直接的だ」と海外のメディアで話題になっています。

朝鮮日報の記事を読むまで気づかなかったのですが、50秒あたりのところで「炎に包まれて歩いている男性」がオバマ大統領。

obama-2.jpg



北朝鮮の考え方や、外交姿勢への予測にはいろいろな論調などがありますが、予測になど意味はないとわかっていますので、私自身はそのあたりにはふれません。

というか、金正日国防委員長の時代から、日本、韓国、中国、米国、ロシアなどの国や政治評論家で、北朝鮮の動向に対しての正確な把握や予測はほぼ皆無で、それは今も同じように思います。

その最大の理由がこちらの記事にも書いた「子どもの王国」という概念にあるように思います。私自身が子どもの理論で動くことが多い人間なので何となくわかるのです。

「子どもの王国」の理論は、大人の理論では計算できないものがあります。

そして、いつの時代でも「多くの子どもたちが実は心底、大人を馬鹿にしている(大人は気づかない)」のと同様に、北朝鮮もそうなのかもしれないと昔から思います。大人とは、上に挙げた日本、韓国、中国、米国、ロシアなどの国、あるいはもっとたくさんの国々です。


変な話ですが、私には北朝鮮の金一族と、1970年代の漫画の「マカロニほうれん荘」のキンドーさんがダブッて見えたりします(顔も体型も似ています)。

kindo-kin.jpg

▲ マカロニほうれん荘より。サングラスではないほうは、すべてキンドーさん(一コマごとにキャラの姿や形が変化していくのがこの漫画の見所でした)。本名は「金藤 日陽」。北朝鮮の初代総書記の金日成と似た表記でもあります。


マカロニほうれん荘も今となっては、30年以上前の漫画ですので、ご存じない方もあるかと思いますが(Wikipedia)、私の中学時代などでは多くの男の子たちの「バイブル」でした。

キンドーさんは、登場人物中でもっとも年長(40歳)だったのに、最後まで「大人の理論」を拒否し、排除し続けた、架空とはいえ「本物の精神的アナーキスト」だったと今でも思います。だから、漫画のストーリーも先がまったく予測できないし、実際、「ストーリーなど存在しない回」はよくありました。

大人の理論というのは、つまりは「秩序の理論」ですので、それがなくなると、「予測の基準の根底」が消えるのです。


しかし、こんな話の逸れ方をしても仕方ないですので、やめておきます。



上の動画が削除されたりした場合のための保存用として、下に動画のスクリーンショットを貼っておきます。

画像の下は翻訳です。

1-nur.jpg

「アメリカのお陰だ」



2-nur.jpg

「相手への敬意もなく平等心もないアメリカの北朝鮮への不公正なチンピラ行為が度を越える中、私たち北は今回の核実験を行った」



3-nur.jpg

「米国のこの70年間にわたる極悪非道な対北朝鮮敵視政策が、北を地球上で最も強力な軍事大国になるようにしたといっても過言ではない」



4-nur.jpg

「弱肉強食を生き残る法則とする米国とは言葉は通じない。したがって、米帝侵略者たちに向かって行われた北の高いレベルの核実験は高度な核抑止力となる」



5-nur.jpg

「その意味で、米国は北を核試験へ導いた実質的案内者であり、したがって、これは米国の「お陰」だと言わざるを得ない」



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8-nur.jpg

「再度言うと、北の第三次地下核実験は徹頭徹尾、北の安全と自主権の守護のための敵対勢力への実質的な対応措置であり、米国にはもうあまり時間がないことを厳粛に警告する」



9-nur.jpg

「世界の人々が見守っている。米国はこれに答えなければならない」



10-nur.jpg


ここまでです。

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2013年01月26日



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nk-cnn.jpg

昨日1月25日の米国 CNN の報道より。見出しは「米国を脅した後に、韓国にも憤怒を露わにした北朝鮮。下のキャブションは「金正恩と彼の軍隊」。
--




結果として元気だった現在の北朝鮮の指導者青年


かつては In Deep でも北朝鮮の記事は結構多かったんですが、最後の北朝鮮関係の記事は、昨年の9月の、

金正恩第1書記は元気なのか?
 2012年09月19日

となるようで、半年近く、北朝鮮の話題にはふれていなかったようです。
今の指導者の人は父親の金正日国防委員長と比較すると、存在感として見劣りする方ですしね。

すぐ忘れてしまいます。


とはいえ、上の記事のタイトルの「第1書記は元気なのか?」ということに関しては、どうやら「元気だった」ということになるようです。

今年に入ってから、次々と全世界のメディアで報道される発表を行い始めた北朝鮮ですが、今回は最初に字幕を入れた動画を貼っておきます。

1月25日に北朝鮮の国営放送が報じたアナウンスの中の「韓国との関係に関しての8つの措置」の部分です。

その下に文字を記しておきましたので、動画を見るのが面倒な場合はそちらをご覧下さい。


北朝鮮中央テレビ:韓国との関係断絶についての8つの第1措置




字幕は以下の通りの文言です。


北朝鮮中央テレビ 2013年1月25日放映分より

南北協力を完全に停止することに関連して、以下の措置が第一段階で行われる。

1. 南朝鮮の傀儡当局とのすべての関係は切断される。

2. 李明博の任期中には当局間のいかなる対話も接触もないだろう。

3. 板門店の赤十字連絡代表の作業を完全に中断する。

4. 北と南の間のすべての通信リンクを切断する。

5. 開城工業地帯における南北経済協力協議事務所を凍結・解体し、南朝鮮のすべての関係職員は即刻追放される。

6. 我々は傀儡政権の「北に対する心理戦」に対しての総反撃を開始する。

7. 北側の領海及び空域での韓国の船舶や航空機の通過は完全に禁止される。

8. 南北関係に起因するすべての問題は「戦時法」の下で処理される。

李明博のような、対立を煽り、米国にこびへつらい、邪悪な好戦狂である人物たちには一切の容赦も忍耐も必要ない。李明博の傀儡一味どもが言う「断固とした案」などは愚かな自殺行為でしかない。

李明博傀儡一味と、その背後のウジ虫共は、共に火の中に飛び入るだけだ」。



全体的にはいつもの口調なのですが、今回ご紹介したのは、内容が具体的であることや、この中での「8」の「すべての問題は「戦時法」の下で処理される」という文言に違和感を感じたためかもしれません。





この数日何が起きているのか


最近の北朝鮮に関しては、下のような報道によって、米国の BBS などでも非常に多く一般の人々の話題としても取り上げられているようです。共にロイターの記事から引用します。


北朝鮮、「米国を標的」とする核実験とロケット発射計画を表明
 ロイター 2013.01.24

nk-ag-us.jpeg

朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国防委員会は、3回目の核実験と長距離ロケット発射実験を計画していることを明らかにした。米国を「敵」と名指しして標的とする方針を示し、敵対姿勢をより鮮明にした。

北朝鮮国防委員会は「我々は計画しているさまざまな衛星と長距離ロケットの発射およびハイレベルの核実験が、米国を標的としている事実を隠すつもりはない」としている。



そして、2日後に、今度は「韓国」に対して、最近ではあまり見られなかったほどの具体的な措置の提示が報道されました。


北朝鮮、韓国が制裁参加なら攻撃すると表明
 ロイター 201301.25

北朝鮮は、韓国が国連による新たな制裁に参加した場合は韓国を攻撃すると表明した。北朝鮮は、ここ3日連続で好戦的な発言を繰り返している。韓国に対しては「制裁は戦争を意味し、われわれに対する宣戦布告を意味する」と述べた。

北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は「(韓国が)国連制裁に直接関与した場合、韓国に対して強力な物理的手段を行使する」と述べた。



これは上の北朝鮮の報道の内容に該当します。

今回は、上の報道内容の全文を見つけましたので、それを掲載してみたいと思います。




なんとなく思い出す「子供の王国」の世界

ところで、昨年の6月にご紹介した下の記事の出来事をご記憶でらっしゃるでしょうか。


『朝鮮半島サイバー戦争』: 中央日報へのサーバ攻撃にみる「特別軍事行動」の一端
 2012年06月12日


韓国の「中央日報」のサイトが、高度かつ悪質なサイバー攻撃でシステムに被害を受けたというものでした。

攻撃者については見当はつきながらも断定できない状況で、韓国警察庁のサイバー捜査局も、「北の可能性を排除してはいない」と述べながらも、上の記事で紹介した中央日報の報道の中には下のような記述があります。


しかし、猫が笑う写真を載せるなど、いたずら心がある上、ハッキングを予告した点から北朝鮮とは考えにくいという専門家たちの見解も報じられている。



とあります。

そのハッキングされた際の「いたずら心のある写真」が下です。




いたずら心というより、とても陰湿な悪意を感じるハッキング画像で、上の「北朝鮮とは考えにくいという専門家」たちの心境としては、このようなふざけたことをいくら何でも「国家」としておこなうことは考えにくい、ということだったと思います。

そして、今年2013年1月16日の報道。


韓国、北朝鮮による新聞社へのサイバー攻撃を非難
VOR 2013.01.16

4koreas.jpg

韓国警察は、韓国の保守系有力紙に対し2012年6月にサイバー攻撃を行ったのは北朝鮮である、と発表した。

警察の調べでは、北朝鮮のハッカーらは韓国中央日報紙のウェブサイトのデータベースに攻撃をしかけた。攻撃の際に使用されていたIPアドレスはこれまでに既に北朝鮮ハッカーに利用されていたものであった。AFP通信が伝えた。



ということで、どうやら、上の「ふざけた攻撃」は、北朝鮮という「国家」によるものだったことが確定しつつあるようです。


昔・・・どれぐらい昔か思い出せなく、私自身が子供だった頃ほどの昔かもしれないですが、諸星大二郎さんという漫画家の 『子供の王国』という作品がありました。


kodomo.jpg


当時、どこかで読んで、シーンは覚えているのですが、ストーリーを覚えていませんでしたので、調べてみると、諸星大二郎の短編世界というサイトに下のようにありました。


『子供の王国』

化学的な療法により、子供の成長を止めることができる技術が開発されます。自ら成長をやめた子供たちは「リリパット」と呼ばれていました。

普通に成長した青年である主人公は、ある日訪れた「子供の王国」で、子供たちが本物の殺し合いをしているのを目にして驚愕します…。

外見はかわいらしくても、精神は歪んだ子供たち。しかしそれを否定する大人の主人公もまた、彼らとそう違っているわけではないのです…。




また、こちらのサイトの作者の思う「子供の王国のベストセリフ」として、以下のような記述がありました。狩場というのは主人公の「大人」だと思います。


狩場 「きさまたちは子供でも童心にかえった大人でもない! ただの狂人だ!」



最近の北朝鮮のことでもそうですが、別に北朝鮮だけではなく、他にも最近こういう例というのは、いろいろと見られるのかもなあと、ふと思い出した次第です。日本国内の日々の事件なんかでもそうですし・・・いや、私自身の日々の考え方も上のセリフのようなものかもしれない・・・と思ったりいたします。


そしてそれは結構こわいことなのかもしれないとも思います。


ちなみに、漫画『子供の王国』では、主人公(大人)は、王国の子供たちをすべて殺し始めます



まあ、それとはともかく、北朝鮮は EMP 兵器を完成させている可能性もあったりするわけで、そのあたりには凄みを感じます。EMP に関しては下の過去記事などをご参照下されば幸いです。

「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 2012年04月17日

北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
 2011年06月27日



話が多少逸れましたが、ここから北朝鮮の国営放送でアナウンスされた内容の全文です。




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2012年09月19日



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(訳者注) 最近、世界中で火山の噴火が次々と起きていて、昨日それをまとめていたりしました。
途中経過は、データの羅列ですが、

世界の火山の噴火状況 2012年9月 

にあります。

volcano-2012-09.jpg

▲ 赤い三角が現在噴火している火山。Volcano Discoveryより。


9月17日現在噴火しているすべての火山は下のようになります。




2012年9月17日現在噴火している火山

ヨーロッパ
・ストロンボリ火山(Stromboli / イタリア)

アフリカ
・オルドイニョ・レンガイ(Ol Doinyo Lengai / タンザニア)
・エルタ・アレ火山(Erta Ale / エチオピア)
・ニーラゴンゴ山(Nyiragongo/ コンゴ民主共和国)


インドネシア
・カランゲタン山(Karangetang / インドネシア)
・ドゥコノ山(Dukono / インドネシア)
・ロコンエンパン山(Lokon-Empung / インドネシア)
・ソプタン山(Soputan / インドネシア)
・スメル山 (Semeru / インドネシア)
・バトゥ・タラ火山(Batu Tara / インドネシア)


中南米
・サンタマリア火山 (Santa María / グアテマラ)
・フエゴ火山 (Fuego / グアテマラ)
・ビジャリカ山 (Villarrica / チリ、アルゼンチン、南アフリカ)
・レベンタドール火山 (Reventador / エクアドル)


太平洋
・キラウエア火山(Kilauea /ハワイ)
・ウラワン火山(Ulawun /パプアニューギニア)
・ヤスール火山(Yasur /バヌアツ)
・アンブリム火山(Ambrym /バヌアツ)


カムチャッカ〜フィリピンまで
・シベラハ山(Shiveluch / カムチャッカ)
・クリュチェフスカヤ山( Kliuchevskoi / カムチャッカ)
・ベシミアニ山(Bezymianny / カムチャッカ)
・キジメン山(Kizimen / カムチャッカ)
・カリムスキー山(Karymsky / カムチャッカ)
・桜島(Sakurajima / 日本)


その他の地域
・エレバス山(Erebus / 南極)




と、現在、世界で 25の火山が噴火しています。

この他に、噴火の活動の徴候が見られるか、あるいは何らかの警報が出されている火山が21あります。その中には、

阿蘇山(九州/日本)
霧島山(九州/日本)
諏訪之瀬島(トカラ列島/日本)
硫黄島(小笠原諸島/日本)

と、日本の4つの火山も含まれます。

また、この「警報が出されている」中に、現在の地球上で最強クラスの火山であるインドネシアのクラカタウ火山も含まれています。

この「50近くの火山が同時に噴火しているか、あるいは活動の徴候が見られる」という状況が、通常と比べて多いのか少ないのかということがわからないですが、結構噴火しているものだなあと、自分で調べて改めて知った次第です。

この火山のことについては、

「ニセの化石」に占拠されつつある中国の博物館と古生物学会
 In Deep 2012年09月08日

という記事の前振りで少しふれました『西暦535年の大噴火』という本の冒頭を読んでいるうちに、むしろいろいろと疑問が湧いてきており、読書は止まり、「パンスペルミア説とペストの大流行」ということについて調べ直しています。

このことはいろいろな方に考えてみてほしいことですので、『西暦535年の大噴火』の内容の本文の抜粋も含めて、明日以降に書くつもりです。


今回は、その火山とはまったく関係のない内容です。



北朝鮮の専門家も理由がわからない「異変」


最近、私がちょっと「違和感」を感じていたことがあったのですが、それが最近の自由アジア放送(ラジオフリーアジア)というメディアの報道内容となんとなく一致しました。

それは、自由アジア放送の韓国語版の、

「北朝鮮の公式ウェブサイトに指導者が載っていない」

というタイトルの記事でした。

北朝鮮のウェブサイトは 50近く存在していると言われていて、かなりインターネットを活用している国のひとつなのですが、まあ、それでも一応代表的といわれるサイトはあります。

ひとつは、テレビの朝鮮中央放送の内容を文字で知らせる「ネナラ(我が国)」。

そして、もうひとつが英語版の公式サイトといわれる「Official webpage of the DPR of Korea (北朝鮮公式サイト)」で、下がそのサイトの現在のトップページです。


dpr-00.jpg

▲ 最近、デザインと内容が一新された英語の北朝鮮公式サイト。フラッシュによる動的ページを多用しているよりには表示の軽い完成度の高いサイトのイメージを受けます。


自由アジア放送での報道の内容は、「この公式サイトに現在の指導者である金正恩第1書記に関しての内容がまったく記されていないのはなぜ?」というものでした。

確かに、見てみると、少なくとも写真では1枚も出てこない。
記事によると、文字でも一言も出てこないそうです。

そして、ウェブサイトを眺めると、まるで「現在の指導者の存在が無視されている感じ」となっていて、たとえば、「北朝鮮の指導者の歴史」というページを開くと下のようになっています。


dpr-001.jpg

左に金日成(キム・イルソン)元主席、右に昨年亡くなった金正日(キム・ジョンイル)元国防委員長の両最高指導者の肖像が置かれています。そして、その隣は・・・北朝鮮国旗のデザインとなっていて、現在の指導者についての写真も記述もありません。

また、「北朝鮮の歴史」の文章のほうにも「金日成主席と金正日将軍の賢明な指導の下に」というような記述はいたるところに見られるのですが、その後についてはまったく書かれていない。

これらのページは昔から放置されているのではなく、最近更新されてこうなったのです。


ネナラにも見られる違和感

上に「違和感を感じていた」と書きましたが、今回の記事を知る前から、「どうもアレだなあ」とは感じていたのです。

それは、北朝鮮から発信されている北朝鮮公式サイトであるネナラの内容です。これは日本語を含めて各国語版がありますが、当然ながら、ハングル版がもっとも内容が豊富です。その「違和感」ですが、最近の金正恩第1書記の動向の報告についてのことです。

ネナラには以前から、指導者の動向は日々掲載されます。

たとえば、下のは自動翻訳した画面をそのままスクリーンショットにしているので日本語が変ですが、文字の内容はともかく、毎日のように動向が示されていることがおわかりかと思います。リンク先には詳細の記事が記されます。

kim-03.jpg


朝鮮人民軍の視察など物々しい動向が描かれます。最近は奥さん同行の写真も多くなりました。

ところが、「直近の動向」は、下のように9月10日から9月17日まで開いただけではなく、1週間ぶりに登場したその9月17日の動静も「公演アリランを閲覧」という、まあどちらかというと、わりとどうでもいいようなものでした。ちなみに、「金正恩仇様」とありますが、自動翻訳上の誤訳で、正しくは「金正恩元帥様」というハングルです。

kim-02.jpg


しかも、これまで「金正恩同志」という文字が出る記事で写真が載せられる場合には、金正恩第1書記の姿がほぼ必ず出ていたものですが、上のアリラン公演の写真は、アリラン公演の写真だけ(まあ、公演の記事ですので、それでいいのかもしれないですが)。


ariran.jpg

▲ ネナラの記事「敬愛する金正恩元帥様が芸術公演《アリラン》を観覧された」に掲載されていた写真。元帥様がどこにいるのかわかりません。


普通ですと、下のように指導者が主人公として写真に登場します。

kim-01.jpg


あるいは、ちょっと遅い夏休みということなのかもしれないですが、わりと「出たがり」の印象の強い金正恩第1書記だっただけに、最近の「姿を消した感じ」に違和感を感じたということはあったのかもしれません。

いずれにしても、英語版公式サイトに現在の指導者のことがまったくふれられていないことに関しては、「北朝鮮の専門家も理由がわからない」と自由アジア放送の記事に書かれています。

その自由アジア放送の記事をご紹介します。



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2012年06月12日



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(訳者注) 「サイバー攻撃」という言葉自体は、報道でも頻繁に出て来ますし、ハッカーとかハッキングというような言葉もよく出てくる単語だと思います。

通常の場合、特定の対象(サーバ)に攻撃を仕掛ける場合は、「 DDoS 攻撃」という方法でおこなわれるのが一般的です。 DDoS 攻撃とは「大量のアクセスをターゲットのサーバに集中させて機能を停止させてしまう」というたぐいのもので、たまに各国の政府関係などのウェブサイトが「一時的に閲覧できない状態」などにさせられるのは多くがこの方法です。


しかし、今回、韓国の中央日報のサーバが受けたサイバー攻撃はそのようなものとは次元が違うものでした。


これは日本語でも報道されていますが、たとえば、読売新聞の見出しは、「韓国・中央日報、サイバー攻撃でシステムに被害」というもので、その内容は以下のようなものです。


韓国大手紙・中央日報は11日付紙面で、同紙の新聞制作電算システムが9日にサイバー攻撃を受け、ニュースサイトが一時、閲覧できなくなったと明らかにした。

同紙によると、同日夜、ニュースサイトに手で口元を押さえて笑う猫の写真と、「『イズワン』がハッキングした」とのメッセージが表示され、閲覧できなくなった。間もなく復旧したが、新聞制作に必要なサーバーが被害を受けたという。



ちなみに、上の記事にある「手で口元を押さえて笑う猫の写真」はこちらです。

cat-korea.jpg

ハッキングされた中央日報のトップページは、上のページと差し替えられていました。

実行者の名前は、画面右下に「 IsOne 」と書かれています。


isone-2012.jpg

▲ ハッキングされた画面の右下に書かれてある「 IsOne 」の文字。


そして、画面が差し替えられていただけではなく、実際の意図は「新聞の発行機能と情報データベースを破壊しようとしていた」というものだったようで、このあたりに通常のハッカー攻撃には見られない「ドライな悪意(感情的ではないという意味)」が見られるものですが、しかし、上の読売新聞だけ読むと、よくある通常のサイバー攻撃だと思えるのですが、被害者当人である「中央日報」の怒りはすさまじいものです。

中央日報の見出しは、<報道機関サイバー攻撃>DDoSとは次元が違う悪意的手法」というもので、翻訳記事のほうでご紹介しますが、新聞版でもオンライン版でも強い口調で警告の言葉を記していました。

その中央日報の韓国語版の解説では、専門家たちの談話を交えていて、そこには、


中央日報のサーバへの攻撃は、一般的なハッキングのレベルを超え、強力で悪意のある手法だと専門家は口を揃える。中央日報への攻撃は、(一般的なハッキングのように)個人情報を取り出してお金を儲けようとする意図ではなく、中央日報のメインサーバを破壊し、新聞発行に打撃を与えようとする意図であると専門家は見ている。



とあります。

猫が笑う写真の持つふざけたニュアンスとは違い、極めて悪質で強力で、高い技術力を持つ「破壊工作」だった可能性があることがわかります。

そして、記事の内には、暗黙の中に「北朝鮮の仕業」という言葉が出てきています。


このサイバー攻撃があった「後」に、韓国ではこのような報道もされています。


「韓国保守系メディアに悲鳴が響く日近い」北朝鮮が威嚇
 韓国聯合ニュース 2012.06.11

北朝鮮が、朝鮮日報、中央日報、東亜日報など韓国の保守系メディアに対する威嚇を強めている。

北朝鮮の対外向けラジオ放送「平壌放送」は、6月11日「われわれの革命的武装力は新たな悪行を演出している朝鮮日報、中央日報、東亜日報だけではなく、KBS、CBS、MBC、SBSなどの放送局の座標も把握しており、集中射撃の命令を待っている。これらメディアビルで悲鳴が響く日は遠くない」と威嚇した。

さらに、「北朝鮮の最高尊厳である金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を冒瀆した大逆罪がどれだけ悲惨な結末をもたらすのかを韓国の保守系メディアは痛感することになるだろう」と脅した。




中央日報がサイバー攻撃を受けたのは6月9日です。

ちなみに、 In Deep の過去記事「朝鮮人民軍総参謀長が述べる「米国を一撃で破壊できる移動式兵器」の真意 (2012年04月26日)」では、後半に韓国統一部長官だったイ・ジョンソクという人へのインタビューを掲載しましたが、そこで、イ・ジョンソクさんはこのように述べています。4月24日のことです。



イ・ジョンソク: これは推測ですが、サイバー攻撃や、あるいは、通常の兵器や武力を使わない挑発ではないかと。何らかの形での挑発を北朝鮮は予告したわけで、実際に挑発してくる可能性は高いと思っています。

記者: たとえば、 DDoS 攻撃などのサイバーテロの形になる可能性があるということですか?

イ・ジョンソク: サイバーテロの形やハッキングなどの形をとるのかはとともかく、それらにより、制御装置やコントロール装置を機能麻痺をさせるような攻撃をおこなうなど、もちろん、それは分からないですが、今までよく話されているような古来からある軍事的な挑発のような形ではない様相でおこなわれるのではないかと考えています。





まだ何ともいえないですが、このイ・ジョンソク元韓国統一部長官の不安は、あるいは少しずつ的中していってしまっているのかもしれません。


何しろ、これからも続くようなら「結構厄介」だからです。

韓国のセキュリティー会社の関係者、は以下のように述べています。


「今回のようなAPT(長期間にわたり緻密に準備するクラッキング攻撃)の場合、攻撃者は、サーバー管理者の動きを長期間にわたり監視しながら侵入の機会を狙うため、ファイヤーウォールやワクチンのような一般的な方法では防げない。また、防御の壁をいくら構築しても、電算担当者や内部使用者のセキュリティー意識が弱ければ意味がない」。



以前の記事、「EMP 攻撃シミュレーションだったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験」などから始まる今の北朝鮮の「やり方」は、以前と比べても、韓国側にとって「本当に困る」ようなことが多い気がします。

北朝鮮の指導体制が、金正日(キム・ジョンイル)元国防委員長から、現在の体制に移動してからのニュースは何度か取り上げましたが、私個人としての感想としては、このキム・ジョンウンという人からは、父親よりも「アグレッシブで狡猾な感じ」を受けます。

仮にそれが若気の至りではあっても、しかし、一昨日の記事の

地球文明を破壊する威力を持つウイルス「フレーム」が歩き始めた

と関係しますが、たとえ、若気の至りであろうとなんであろうと、「ひとつの国家を全滅させることなどわりと簡単にできる」時代になっていることもまた事実です。


というわけで、今回の中央日報攻撃事件をわかりやすくまとめていた韓国のニュースメディアの記事を紹介しておきます。



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2012年05月31日



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(訳者注) 先日、子グマとたわむれていた姿が大きく報道された金正日元国防委員長の息子さんですが、その北朝鮮では着々と文章レベルでの国防の改訂も進められているようです。

新しい北朝鮮の憲法では、序文で自らが「核保有国」であることを明記し、また、憲法全体に「金正日」の名前を入れ込んだ大幅な改訂を行いました。



▲ 動物園を視察中の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。子グマとたわむれつつも、その1ヶ月前には、「核保有国」を明記した憲法に改訂した北朝鮮の三代目。


この「核保有国」明記のニュース自体は日本でも多く報道されているようです。
下は、産経ニュースのものです。


北朝鮮、憲法に「核保有国」明記  強硬路線鮮明に
MSN産経ニュース 2012年5月30日

朝鮮通信は30日、北朝鮮が4月の憲法修正で、同国を「核保有国」と明記したと報じた。昨年12月に急死した金正日総書記の業績として強調されており、金正恩第1書記を中心とした新体制も核保有を最大の外交カードとした強硬路線を継続することがあらためて鮮明になった。

最近、同国が運営するウェブサイト「ネナラ(わが国)」に全文が掲載された。



この「ネナラ」という北朝鮮の国営ウェブサイトには、日本語版もあるのです。

Naenara 日本語版

ところが、この中のどこを探しても、そんな表現は見つからない。

そこで、オリジナルである韓国語版を見ましたら、その記載がありました。どうやら、今のところ、「核保有国」と明記した憲法を掲載しているのは、オリジナルの韓国語版だけのようです。

nenara.jpg

▲ ネナラに掲載された新社会主義憲法の序文。


今回は、その全文を翻訳してご紹介しますが、核保有の下りに関しては、このようになっています。下線の部分です。


金正日同志は、世界の社会主義制度の崩壊と帝国主義連合勢力による悪辣な反共和国圧殺攻勢の中で先軍政治に金日成同志の崇高な遺産である社会主義の獲得物である栄誉を深く守護し、わが祖国を不敗の政治思想強国、核保有国、無敵の軍事大国に転換させ、剛性国家建設への輝かしい道を開いてくださったのだ。



具体的には、日本語版の北朝鮮憲法 序文には、北朝鮮の初代総書記であった金日成(キム・イルソン)の偉業を称える文章までしか掲載されていなくて、昨年亡くなった金正日(キム・ジョンイル)元国防委員長の名前はふれられていませんが、先月改訂された新しい北朝鮮憲法では、新たに憲法の序文に、金正日総書記の名前が加わっています。

たとえば、憲法の序文だけをみても、旧憲法と新憲法を比べると、次のように違っています。
ちなみに、「太字」の部分は、こちらでしたわけではなく、もともとのオリジナルでそうなっているものです。すべてにおいて、金日成と金正日の両名の名前は太字で示されています。


旧憲法 前文

朝鮮民主主義人民共和国は、偉大な領袖金日成同志の思想と指導を具現したチュチェの社会主義祖国である。




新憲法 前文

朝鮮民主主義人民共和国は、偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志の思想と指導を具現したチュチェの社会主義祖国である。




この序文に何度も出てくる「チュチェ」という言葉は、「主体」と書き、北朝鮮の社会主義の根本理念となっている思想で、下の3つの理念からなります。


1. 根本原理 (人間は世界と自分の運命の主人/主体である)
2. 人間の本質的特性 (人間は自主性と創造性と意識性を持った社会的存在)
3. 社会的運動の固有な合法則性



と、北朝鮮では規定されています。


それでは、ここから北朝鮮の憲法の序文全文です
以下のすべての名前の部分の「太字」も、オリジナルのままです。



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2012年05月21日



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(訳者注) 朝鮮日報の韓国語版に興味深いニュースが出ていたので、ご紹介します。タイトルにした通りの「有事の際の在韓アメリカ人の避難計画」についてなのですが、かなり具体的であることと、避難者の引き受け地が「日本のみ」であることにやや驚きましたのでご紹介します。

これは海外駐屯向けの「星条旗新聞」に掲載されていたものがニュースソースだそう。

それによると、「北朝鮮との戦争で戦況がまずくなった場合」、


・22万人の韓国のアメリカ人と同盟国の民間人を日本へ避難させる


という計画で、具体的な計画としては、


・龍山基地(ヨンサン基地)に「避難統制所」を作り、身分確認
・空軍基地から沖繩の嘉手納基地へと避難
・あるいは、韓国の釜山から船舶で日本へ避難


という手順となっているようで、すでに米軍は、避難統制所を設営し、龍山基地などに 18カ所の集合場所も作り終えているとのこと。

想像以上の「戦争前夜」の前線基地の様子が伺えます。

なお、今回はもうひとつ、同じ朝鮮日報に出ていた記事をご紹介します。それは、「韓国が生物テロ対応の研究開発計画に着手」という内容の記事なのですが、その中に、以下のフレーズがあり、あらためて、生物兵器の威力を思い出したからです。


炭疽菌の場合だと、炭疽菌 10キログラムをソウルの一地点に撒布した場合、 2万人から25万人の死者が発生すると推定される。

また、車両や風を利用して炭疽菌を半径5キロメートルまでまき散らせた場合、死者数は最大で 60万人を越える可能性がある。



「安価で簡単な戦争」を目指しているはずの北朝鮮にとっては、生物兵器の開発も EMP 同様に大切なものであることがわかります。銃を持った軍人がどれだけ突進していっても、民間人60万人を一気に死傷させるなど、夢のまた夢。しかし、生物兵器にはそれができる。

いろいろな国が生物兵器の開発をやめないのは、この手軽さにあります。ただし、使い方を誤ると、「壮大な自滅テロ」にもなり得るものですので、そのあたりが問題なのかもしれません。

今のところ、韓国では、天然痘の治療薬や、ペストのワクチンなどの開発も進んでいるようです。

ところで、日本にはテロ兵器への対策(治療薬やワクチンの開発など)というものは存在しているのですかね・・・。ま、いいか。

そういえば、以前、

「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
In Deep 2012年04月17日

という記事を書いたことがありましたが、韓国の聯合ニュースで、「北朝鮮が意図的にミサイル墜落の可能性=米専門家」という報道があり、


北朝鮮が4月13日に発射した長距離弾道ミサイルについて、米国のミサイル専門家が、北朝鮮が意図的に墜落させた可能性があると指摘した。

デビット・ライト博士は北朝鮮情勢分析の米ウェブサイト「38ノース」上で、発射当時の韓米両政府と北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の発表やメディアの報道内容などを分析して描いた飛行・落下過程のシナリオの一つとして、北朝鮮による意図的な墜落を挙げた。



とのことです。

このデビット・ライト博士という人は、軍事パレードの大陸間弾道ミサイルを「ハリボテ」と見破った人でもあります。

それではここから今回の記事です。



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