2012年09月28日



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モナリザとマンモンとマタイ(とブラッド・ピッドも含む)に挟まれ、7つの大罪が心にしみる秋の朝



(※)タイトルをご覧になってもおわかりかと思いますが、今回の記事は特にもう何がなんだかよくわからなくなってしまいました。申し訳ありません。
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今朝、モナリザに関してのニュースがありました。

時代というのはすごいもので、今では「モナリザ」と聞いても下の修復モナリザしか思い出せなくて、「他のオリジナルなんてあったっけ?」と思うほどです。

restoration_mona_lisa1.jpg

▲ 芸術作品修復サイト Art-Eater で修復されたモナ・リザ。


今朝のニュースは「新しいモナリザの発見」に関してのニュースでしたが、そのモナリザのニュースなどと以前の「修復」の後日談を含めて、いろいろと知ったことがありましたので、そのことを少し書いておきます。ちなみに、「修復」についての過去記事は、

2012年にスペインで生まれた「新しいキリスト像」の価値観が瞬く間に世界を席巻
 In Deep 2012年08月27日

にあります。

ところで、上のニュース等で一躍有名になった「修復おばあさん」には後日談があり、これが大変に興味深いものでした。日本語でも報道されています。

スペインのフレスコ画「無断修復」の女性、著作権料を求めて訴訟準備

というようなもので、要するに、上の修復をしたおばあさんは、「強欲路線」のほうに進み出したということになります。

マリア様ではない方向に歩き出した。

そんな中、私はこのおばあさんの顔写真を入手し、そして、聖書に出てくる登場人物(後世に描かれた本の挿絵など)などと照らし合わせるうちに、最終的には混乱しただけだったのですが、少し書かせていただきます。


まず、「モナリザのニュース」から。
いまだに修復されていないモナリザが存在するというニュースです。



修復されていない新しいモナリザ

これは文字報道としては、今朝の東京新聞に短くまとめられています。


「若き日のモナリザ」公開 ダビンチ作品と鑑定
 東京新聞 2012年9月28日

イタリアの画家レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」とは別に「若き日のモナリザ」も存在した―。スイスのモナリザ財団は27日、ジュネーブで10歳ほど若いモデルを描いた「モナリザ」を公開、35年に及ぶ調査の結果「ダビンチの作品」と結論付けたと発表した。

この作品は日本で今年6月まで開かれていた展覧会で、世界で初めて一般公開。この際、財団は「アイルワースのモナリザ」として調査結果を伝えずに展示したが、反響は大きかったという。

パリ・ルーブル美術館に展示している「モナリザ」より一回り大きく、未完成品で、仕上げは別人とされる。



そして、上の報道に関しての些細な内容が、ロシアのイタルタス通信が、歴代のモナ・リザなどを含めての膨大な数の写真と共に記事を掲載したいるのですが、私はこれまで、「モナリザがこんなにある」ということを知りませんでしたので、そういう意味では驚きましたので、その写真を載せておきたいと思いました。

本文はおおまかでは上の東京新聞のものと同じですので割愛します。ただ、イタルタス通信の記事によると、調査では、紫外線や赤外線、エックス線検査を含む、かなり高度な科学調査が長く続けられた結果であるということが書かれてあります。

ふたつめの写真の「アイルワースのモナリザ」というのが、今回、ダビンチ作のモナリザ(ルーヴル美術館のモナリザより以前に書かれた)と認定されたもののようです。



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2012年09月21日



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関係過去記事:

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(訳者注) 最近は暗いニュースや、どんよりした気分になるニュースが多かったですが、今回の「水星は他の惑星とまったく違う起源と組成を持っているかもしれない」というようなタイトルのニュースを見た時には、「うひょひょ」と、思わず、きんどーさん的な笑みがこぼれました。


kindo.png


きんどーさんは顔や体型など本当に私と似ているのですが、そのことは今回は置いといて(永遠に置いとけ!)私は、9月というのは暑さから解放されるせいなのか、どうも「突然」というように宇宙の方向への興味が増大します。

最近・・・まあ、昨日もですが、寝ようとすると、一晩中、頭の中で「雨と宇宙線と微生物の関係」のことについての概念のようなものが鳴り響き、「おー、また秋の発狂シーズンがやってきたか」と思います。

確か昨年も、あるいは一昨年も、その前もそうだったと記憶しています。
この時には頭痛が付随します。

寝れば夢にジーサンが出て来て妙なことを呟き、眠らないと眠らないで頭の中が上のようなこと(雨と宇宙線と微生物の関係のようなこと)で埋め尽くされて発狂寸前になります。



ところで、この「雨」なんですけど、昨日半分眠った状態で、「ああ、そうか」と気づいたことがあります。実は雨に当たるだけで私たちは「おびただしい数の生命の洗礼を受けている」ということについてです。ちょっと書かせてください。




ほんの数秒、雨に当たるだけで、私たちは数億個とか数兆個の単位の「生命」を体に浴びている


まず「雨」というのは「そのたった一粒でさえも大量の生命(死骸や各種の有機物も含めて)」と考えるのが妥当みたいなんです。

まあ、「雨は生き物の死骸の塊である」とかを書くと何ともオカルトな感じなんですが、しかし、これは多分かなり事実で、その流れとして、まず「雨」というものがどうしてできるかという一般的な科学ですが、「晴れ,曇り,雨の日の違いは何?」というページから引用させていただくと、


雨雲になるための条件は?

雨は雲粒が成長して重力で落下してくる現象です。雲粒がどれだけ成長して雨滴になるのか。代表的な大きさで比べると、雲粒は10μmで、雨滴は1000μmですから、100倍の違いです。したがって、1個の雨粒は100万個の雲粒が集まって形成される計算になります。



ということで、雨は「雲粒」という、まあ水滴とか氷結とかチリみたいなものが、何百万個も集まって「一粒の雨粒」が作られるんですが、その場合に雨粒の中心となる「核(コア)」が必要のようなんですね。

要するに、いくら「粒」が集まっても、その中心となるものがないと雨にはならないのです。

その「中心となる物質が存在して」はじめて雨が作られはじめます。この中心となる物質は「氷晶核」というような言い方をされているみたいですが、上の「100万個」などの粒の中心となるものです。


ice-m01.jpg

雨の成因より。



しかし、この中心となり得る物質は何でもいいわけではないのです。

人工降雨などでは、ヨウ化銀という非常に特殊なものを使いますが、この中心となり得る物質については非常に興味深い事実があります

それは、たとえば、上の図を拝借した雨の成因というページの「雨粒への成長」というセクションにもサラリと書かれていますが、


高い空にはあまり氷晶核となるような物質はない。



という事実があるのです。

つまり、「地上に降る雨ができる高い空には、本来は雨の中心(氷晶核)となり得るような物質があまりないと考えられている」わけです。

でも、実際に雨は降る。

ということは・・・やはり、氷晶核となる物質はあるわけです。

それがないと雨は降らない。

つまり、「高い空にはあまり氷晶核となるような物質はない」のではなく、「わかっていない」というほうが妥当かと思われます。

これは「雲ができる仕組み」がいまだに現代の科学では明確には解明されていないのと同様に、雨についても非常にわかっていないということもあります。




さて・・・さてさてさて(うるせー)、しかし、この雨の中心となる「氷晶核」を最も効率よく作る物質は本当は知られているのです。

それは「有機物」です。

これは、フレッド・ホイル博士の著作『DNA は宇宙を流れる』の解説で、東京大学理学部物理学科卒の翻訳家でジャーナリストの小沢元彦さんという方が、注釈として以下の説明を書かれていますので、抜粋します。


一般には、風にのって運ばれた土壌および鉱物塵粒子などが氷晶核となると言われている。しかし、ほとんどの鉱物は氷晶核としては不活性であり(氷晶核として働かないということ)、例外的に、粘土類のケイ酸塩鉱物がマイナス18℃の大気中で氷晶を作ることが研究によって明らかになっている。なお、人工氷晶核として利用されるヨウ化銀はマイナス4℃でも活性を示す。

氷晶核として最も有効な形状は六万晶系の結晶であるが、表面構造の方がさらに重要であり、結晶構造は核の細かい表面構造を決める部分的要因であるにすぎないと言われている。ある種の複雑な有機物が高い温度で氷晶核として活性化する(たとえばステロイド化合物の場合、マイナス1℃)という事実は、人工降雨研究者の間ではよく知られている。



難しい言い回しなんですが、極めてぶっちゃけて要約すると、「無機物よりもバクテリアのような有機物のほうが氷晶核として有用である可能性がある」ということが言えそうなのです。


しかし、雨が作られるような高層の高い上空に有機物や、ましてバクテリアなどいるのか、というと「いるんです」。これはもう、フレッド・ホイル博士の著作からの受け売りで、抜粋ではなく箇条書きにしますが、


1982年、ケルフ・ジャヤウェーラ博士とパトリック・フラナガン博士というふたりの著名な科学者が、南極海上空7キロで、10種類のバクテリアと31種類の菌類の胞子を発見した。


ということに始まって、その後も高層大気の生物の研究は続いています。

In Deep の過去記事でも、

宇宙のバクテリアを用いての強力な発電実験に成功した英国の研究チーム
 In Deep 2012年02月29日

というニューカッスル大学の研究チームがアメリカ化学会の会報に発表した論文についての報道を紹介したことがありますが、これなど、

「上空 30キロメートルの成層圏で発見されるバクテリアが、生物電池に極めて適していることを発見した

というもので、上空 30キロというと、これはもはや地上から微生物が上昇できる高さではないと考える方が妥当な感じがします。なぜなら、その場所は「成層圏」と呼ばれる場所で、すでに「対流圏」という大気の流れの上にある場所なのです。



▲ 成層圏の位置。


対流圏を越えて、物質や微生物が「上に」上がっていくということは極めて難しいと思うのですが、でも、その高層大気には「たくさんの微生物」がいます。

それらの生物がどこから来たのかということに関しては、現在の科学界では「それは考えないようにしよう」という流れとなっていますので、まあ、どこから来たものでもいいです。宇宙からでも、他の次元でも、とりあえず何でもいいです。

でも、いる。


いずれにしても、雨の降ってくる高い上空には、「雨の核となるような無機物などの物質はほとんどない」けれども、「雨の核となり得る有機物やバクテリアで満ちている」と考えることにはあまり無理がないはずです。

ということは、つまり、

雨は何もかも生物で作られている

という可能性があります。

一粒の雨粒に100万単位での「チリ」(有機物か微生物)が集まっている雨に、「ちょっとでも濡れるだけで、私たちは何千億、何兆もの有機物で体を洗われている」という意味が、これで通じるのではないかと思います。

あと、少し上の話とは違うものですが、過去記事で、

インドの大学の研究で多種の微生物が雨と共に空から降っていることが判明
 In Deep 2010年10月31日

というものもありました。

いずれにしても、オカルトに見えるような話でも、道筋をつけて考えてみると、それはまったくオカルトではないことがわかることが多いです。

私はいわゆるオカルトには最近はほとんど何の興味もないですが、目に見えている現象の真実は、ますます「奇蹟」に見えています。


というわけで、また話が逸れましたけれど、今回の「水星」。

これは In Deep というより、私が「宇宙と人間の存在」というものを勉強する歴史の中での中枢に位置し続けたのが水星でした。これまでどんな感じで「水星」を取り上げたのかを少しご紹介してから、今回の翻訳に入ろうと思います。




この世は「水星」によって存在しているという中世神秘学の理論


最初は昨年の、

突如スポットを浴び始めた「水星」
 In Deep 2011年10月01日

という記事に遡りますが、エメラルド・タブレットと呼ばれる中世神秘学とアルケミーの「奥義」とされるものが描かれている図版には、

「太陽と月の仕事を完成させるのが水星」

という図式の絵が描かれています。
エメラルド・タブレットの下の部分です。



ここは説明としては、


2つの手の上には、7つの惑星が描かれている。

そこには、太陽と月が彼らの生命の物質を聖杯に注いでいる光景が描かれている。太陽と月は、このように逆の性質のものを結びつける。

その聖杯は、両性具有を意味する水星で支えられている。
水星は男性と女性の両方の性質を持つのだ。
これも、別の方向としての、「逆にあるもの同士を結びつける」ことをあらわす。

太陽と月が水星を用いて偉大な仕事を成し遂げる錬金術のシステムだ。



というような説明となっています。

しかし、そんなオカルティズムだけでは、「だからどうした」と私も思っていたのですけれど、 NASA の探査機メッセンジャーの調査で、「水星は特別な惑星だ」ということがわかってきているのです。

それは「 水星の真実: 探査機メッセンジャーの撮影で水星の「何か」がわかるかもしれない(2)」という記事にありますが、水星はそれまで、科学者たちから「死んだ惑星」と考えられていたのですが、そんなことはないことがわかってきたのでした。

しかも、水星には下の写真のように「色」がある。



▲ NASA の水星探査機メッセンジャーが送信してきた水星の写真。右のカラー写真は11種類の波長の違うフィルターから NASA が構築した「真実に近い色」の水星の疑似カラー写真。

そして、今回の記事は、アメリカの財団法人であるカーネギー研究所の科学者が、メッセンジャーのデータ解析の中で、「水星の組成は地球や月と全然違う」ということを示していたことを明らかにしています。

2012年という年は、人類科学史の中で、水星が動き始めた年だということは言えそうです。


ちなみに、前回の水星の記事の中でご紹介した、水星のデータ解析を発表したマサチューセッツ工科大学のマリア・ズベール博士も、今回のカーネギー研究所のシャショーナ・ウィーダー博士も共に「女性」なんです。だからどうしたというわけではないのですが、水星の真実に近づいた人物が「女性だった」ということには何となく思うところがあります。


本来なら今は水瓶座の時代のはずで、「女性性の世界」へ突入していく段階にあるはずなのに、それがまったく見えない男性性の様相ばかりの現在。


だからこそ「この世の存在の真実を知る水星」に世界で最初に迫ったふたりが女性だったということは、やはり意味があると私は思います。

kindo.png

(もういいって)


では、ここから記事です。
米国 CNN の報道です。



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2012年09月12日



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昨日の記事「中国の次期最高指導者に身の上に起きたこと」で、山本七平さんの1973年の著作『ある異常体験者の偏見』の中の「フィリピン軍事法廷とシェークスピア劇に共に見られる扇動」の部分について抜粋すると書きましたので、その部分を抜粋いたします。

ところで、その前あたりの記事、

「ニセの化石」に占拠されつつある中国の博物館と古生物学会
 In Deep 2012年09月08日

の最初のほうに「富士山、クラカタウ火山、そして地球の人類史を牛耳る火山噴火」という見出しで火山のことについて少し書きました。

volcano-2012-01.jpg

▲ インドネシアのクラカタウ火山。最近、インドネシア当局は、警報レベルを上から2番目に引き上げました。日本語の報道もあります。


そのことに関して、読んでみたかった『西暦535年の大噴火』という本が昨日届きまして、いつものように適当に開いたところに目を通していましたら、535年のクラカタウ火山の噴火と関連して、当時の「日本」についても興味深い記述がたくさんありました。

詳しいことは、次に火山のことを書くときにご紹介しようと思いますが、イギリス人ジャーナリストのデヴィット・キースさんという人が書いたこの本は全部で 400ページ近くあり、その中で日本に関して書かれているのは十数ページなのですが(ヨーロッパ史に多くを費やしている)、その「東洋の悲劇」というセクションの冒頭はこのようなものでした。


「西暦535年の大噴火」デヴィット・キース著より。

「食は天下の本(もと)である。黄金が万貫あっても、飢えをいやすことはできない。真珠が一千箱あっても、どうして凍えるのを救えようか」(『日本書紀』)

日本の代表的な年代記『日本書紀』によると、宣化天皇は536年の詔の中にこのような言葉を残された。『日本書記』は全十二万語に及ぶ大著だが、このような記載はほかに一カ所もない。しかもこの文章が、ちょうど同じ時期に世界中に広まっていた天候異変とまったく同一の現象を記していることは、決して偶然ではない。

日本が国家として出現したのは、世界中の多くの国々と同様に、530年代の気象異変をきっかけとして各方面に変化が生じた六世紀のことだった。

アジア東部の異常気象は、いったいどのような政治・宗教的な大変化となって日本に現れたのだろうか。



と始まり、その時期に、中国、朝鮮半島、日本のすべてを同時に襲った歴史的な飢餓状態と、日本でその後に大流行した致死率の高い伝染病(症状から著者は「天然痘」の可能性が高いと指摘)の後に、中国からの仏教の伝来があり、日本の国家形成に大きな影響を与えたとしています。

私は中学高校とまったく勉強をしなかった(というより意識的に自分から勉強を排除していた)ので、その頃の日本の歴史もよく知らないですが、この「西暦535年の大噴火」には、下の表が出ていました。

j-535-01.jpg


この535年の出来事がどんな自然現象だったのかというのは、実は現在でも確定しているわけではないのですが、「とにかく大きな自然個現象があった」ことは事実のようです。そしてそれはインドネシアのクラカタウ火山の噴火である可能性が高いようです。クラカタウ - Wikipedai には、535年のクラカタウの大規模についてこのようにあります。



535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こし、世界各地に異常気象をもたらした。その痕跡は樹木の年輪や極地の火山灰の堆積のような物的なものから歴史文書に至るまで広範囲に亘っている。



とあり、次第に物的証拠も固まってきているようです。


ところで、上の表の一番下にある「日本の中国化」という文字を見た時、昨日のボイスオブロシアの日本語版の記事をふと思い出しました。

下はその記事の最後の部分。
元々の記事はロシア語のもので、書いたのもロシア人記者です。


中国共産党大会を前に日本は中国を助けた
VOR 2012.09.11

諸島付近の状況緊張化と新たな反日行動は、第18回中国共産党大会を目前に控えた現在、政治的観点からいって中国政府には非常に都合のいいものとなっている。

愛国主義的なうねりは社会をひとつにたばね、薄 熙来(はく きらい)とその妻に関するスキャンダルやそのほかの高官と子息のスキャンダルからは視線が逸れるだろう。

上手にプロパガンダを行なえば、愛国主義は大きな政治スキャンダルも中国の経済状況の悪化に関して今後起こりうる反政府行動も大して重要ではない現象になりえる。この意味で日本の尖閣諸島3島国有化は中国の利に働いたといえる。



そんなわけで、6世紀の頃から日本と中国の関係はあまり変わっていないようですが、ここから、山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』からの抜粋です。今の世の中で、繰り広げられる様々が「あるいは扇動かもしれない」ことがなんとなくおわかりかとも思います。

違うのかもしれません。
もちろん、どのように思うかは各人の判断ではあります。


(ここから抜粋)



『ある異常体験者の偏見』 アントニーの詐術  山本七平 1973年より。


原則は非常に簡単で、まず一種の集団ヒステリーを起こさせ、そのヒステリーで人びとを盲目にさせ、同時にそのヒステリーから生ずるエネルギーが、ある対象に向かうように誘導するのである。これがいわば基本的な原則である。ということは、まず集団ヒステリーを起こす必要があるわけで、従ってこのヒステリーを自由自在に起さす方法が、その方法論である。

この方法論はシェークスピアの『ジュリアス・シーザー』に実に明確に示されているので、私が説明するよりもそれを読んでいただいた方が的確なわけだが、……実は、私は戦争中でなく、戦後にフィリピンの「戦犯容疑者収容所」で、『シーザー』の筋書き通りのことが起きるのを見、つくづく天才とは偉大なもので、短い台詞によくもこれだけのことを書きえたものだと感嘆し、ここではじめて扇動なるものの実体を見、それを逆に軍隊経験にあてはめて、「あれも本質的には扇動だったのだな」と感じたのがこれを知る機縁となったわけだから、まずそのときのことを記して、命令同様の効果のもつ扇動=軍人的断言法の話法に進みたい。

まず何よりも私を驚かしたのは『シーザー』に出てくる、扇動された者の次の言葉である。

市民の一人 名前は? 正直に言え!
シナ    シナだ。本名だ。
市民の一人 ブチ殺せ、八つ裂きにしろ、こいつはあの一味、徒党の一人だぞ。
シナ    私は詩人のシナだ、別人だ。
市民の一人 ヘボ詩人か、やっちまえ、ヘボ詩人を八つ裂きにしろ。
シナ    ちがう。私はあの徒党のシナじゃない。
市民の一人 どうだっていい、名前がシナだ・・・やっちまえ、やっちまえ・・・


こんなことは芝居の世界でしか起こらないと人は思うかも知れない。……しかし、「お前は日本の軍人だな、ヤマモト! ケンペイのヤマモトだな、やっちまえ、ぶら下げろ!」、「ちがいます、私は砲兵のヤマモトです! 憲兵ではありません」、「憲兵も砲兵もあるもんか、お前はあのヤマモトだ、やっちまえ、絞首台にぶら下げろ」といったようなことが、現実に私の目の前で起こったのである。

これについては後で後述するが、これがあまりに『シーザー』のこの描写に似ているので私は『シーザー』を思い出したわけである。新聞を見ると、形は変わっても、今でも全く同じ型のことが行われているように私は思う。

一体、どうやるとこういう現象が起こせるのか。扇動というと人は「ヤッチマエー」、「ヤッツケロー」、「タタキノメセー」という言葉、すなわち今の台詞のような言葉をすぐ連想し、それが扇動であるかのような錯覚を抱くが、実はこれは、「扇動された者の叫び」であって、「扇動する側の理論」ではない。

すなわち、結果であって原因ではないのである。ここまでくれば、もう先導者の任務は終わったわけで、そこでアントニーのように「……動き出したな、……あとはお前の気まかせだ」といって姿をかくす。というのは、扇動された者はあくまでも自分の意志で動いているつもりだから、「扇動されたな」という危惧を群衆が少しでも抱けば、その熱気が一気にさめてしまうので、扇動者は姿を見せていてはならないからである。(中略)

従って、扇動された者をいくら見ても、扇動者は見つからないし、「扇動する側の論理」もわからないし、扇動の実体もつかめないのである。扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。





(抜粋ここまで)

そして、しばらく後にこのように続きます。

(ここから抜粋)



事実、事実、事実、事実とつなぎ、その間にたえず、「……でしょうか? ……でありましょうか? ……このことを考えてみましょう! ……たとえそう見えたとしても……ではないでしょうか?」ということばでつなぐ。

これをやっていくうちにしだいに群衆のヒステリー状態は高まっていき、ついに臨海地に達し、連鎖反応を起こして爆発する。……ヤッチマエー、ぶら下げろ−、土下座させろー、絞首台へひったてろー、……から、ツツコメ、ワーまで。





(抜粋ここまで)


私は上にあるシェークスピアの芝居の中にある「どうだっていい、同じ〇〇だ、やっちまえ」という台詞をこの10年くらいだけでも何度見てきたことか、と思います。

その人がいいとか悪いとかではなく、「どうだっていい、同じ〇〇だ」という事例。

同時多発テロのあとの西欧社会のイスラム教徒、領土問題などで利用される際の反〇〇運動(日本、中国、韓国など)、原発問題のあとの電力会社の社員に対して・・・ etc 。

世界中で無限に今も続く「どうだっていい、同じ〇〇だ」 のループ。

そして、上の七平さんの書いてる通りに、


扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。



確かに扇動された者の騒がしいこと!
扇動する側の見えないこと!

今まで何度も何度も繰り返されてきた同じような歴史は今の状態を見ている限りは今後も続きそうで、まあ、それが人間の歴史ということなんでしょうかねえ。

最近の私に漂う一種の絶望感も「生きている中で、何度この光景を見続けるのだろう」というようなことに疲れているということもありそうです。扇動されている人はそれに気づいていないので、仮に指摘をしても「むしろ怒って気勢が上がるだけ」ですので、指摘は意味をなさないです。

場合によって、「何十年も気づかない」。

この素地を植え付けるのが小学校から始まっていると思います。
あるいは、運動などの大会。

「なんで運動でも勉強でも争わないと(比較しないと)いけないのですか?」
「それが決まりだ」

という繰り返しを小さな頃から何千回も言われれば、そういう人間ができます。その先生もそういう教育を受けてきたので「気づいていない」だけで、悪気などはないはずですけれど。


それにしても、私はまったく本を読まない十代だったんですが、タイミングよく何冊かのいい本に当時出会ったと思います。小学生だったか中学生のときだったかに「あること」があって以来、私は本を読まなくなりました。なので、高校を出るまでに読んだ「まともな活字の本」で、全部を読破したものは記憶では5冊だけだと思います。

しかも、それらの本はすべて、レコードでいえばジャケ買い、つまり、本屋でタイトルとジャケットが気に入って、立ち読みしたら面白くて買ったものだけで、出会いはすべて偶然でした。私が「本を嫌いになった理由」は、昔のクレアの記事の「夢は夢のなかだけで見ればいい」という記事にちょっと書いています。

ちなみに、十代で読んだ他の4冊の本は、

私の中の日本軍』上下 山本七平
麻雀放浪記 青春篇』 阿佐田哲也  
食通にささげる本』  酒井美意子


でした。

『私の中の日本軍』は、今回の「ある異常体験者の偏見」と同じ山本七平さんの著作で上下二巻の大作です。

上の本のすべてがその後の私に、

「それを自分で考えたか?」
「自分で計算したか?」


ということを考えさせる方向に向けました。「麻雀放浪記」は恋愛に対しての考え方を。酒井美意子さんの本では「食べ物と人類の文明史の関係」についてを。

酒井美意子さんはもう亡くなられたようですが、ハクビ総合学院学長、京都きもの学院などの学長を兼任していた日本のマナー研究の第一人者だった人で、この『食通に捧げる本』は、私が「東京に行きたい」と思う原動力ともなった本です。

パンクとおいしい料理を求めて東京へ・・・
なんだか変な展開になってきました
ので、このあたりでやめておきます。

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2012年09月03日



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solar_f-2012-0831.jpg

▲ 何かが破裂したかのような動きを見せた 8月31日の太陽フレア。下に動画があります。
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今回の記事をすべて書き終わった後に、この冒頭を書き直しているのですが、後半ものすごく長くなってしまいました。なので、太陽フレアの話題を先に持ってきました。


さて、昨日、ブラックホールに関しての下の記事を書きました。

発見された「 130億年前のブラックホール」が放つ矛盾
 In Deep 2012年09月02日

昨日は日曜日で、上の記事を書いた後、子どもとどこかに行こうと思ったのですが、昨日は久々の雨でした。それで図書館に行くことにしました。

歩いて10分くらいのところに市の図書館があり、結構広く、子どもの本もかなりあります。

その図書館の「小中学生向け科学コーナー」にあった本である科学的事実を知り、それなりの衝撃を受けたというか、「子どもの頃にそんなことを習うんだなあ」と、改めて勉強しなかった自分を認識したりした次第ですが、これは昨日の記事に対しての余談ですので、タイトルの「大出血のような太陽フレア」のほうを先に書きます。

ここからです。



大出血のような太陽の破裂


数日前の 8月31日に、太陽で久しぶりにある程度の大きさの太陽フレアが発生しました。何しろ、最近の太陽は、スペースウェザーで「 QUIET SUN (静かな太陽)」という記事が書かれるほど何にも起きない太陽活動最大期ということになっていて、8月31日のMクラスのフレアは久々のものでした。

NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)が撮影したその際の写真が上に載せたものですが、この「色」は、本当の色ではなく、NASA の太陽観測衛星 はいろいろな波長で太陽を撮影していて、その中でのフレアの動きの見やすいものだと思われます。

NASA の太陽観測衛星の太陽の画像は、たとえば過去記事(「太陽が笑った」 より)のものですが、そのすべてを並べると、下のようにいろいろな色で表示されます。

smiley-face-on-the-sun-02.jpg

▲ 見える光の波長の部分が違うので、それぞれ微妙に違う表面の形となって見えます。


さて、その 8月31日の太陽フレアの姿を、スペースウェザーは「美しさ」の点を強調して書いていましたが、私は、何だか、太陽内の「不要物」を外に吐き出しているような、嘔吐や大出血のような姿に見えてしまい、それでご紹介しようと思った次第です。

その時の動画はスペースウェザーに公開されていますが、オリジナルは数秒で、爆発も「一瞬」ですので、こちらでスローモーションにした動画を貼っておきます。





これが紹介されていたスペースウェザーの記事の文章もご紹介しておきます。
タイトルは「壮麗な太陽フレア」というようなものでした。


MAGNIFICENT ERUPTION
Space Weather 2012.09.02

壮麗な太陽フレア


太陽の南東に巻き付いている磁気フィラメントから 8月31日に大きな太陽フレアが噴出した。このフレアは CME (太陽コロナの大規模な噴出)を伴った。

NASA のソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーは、これまで撮影されたフレアの中でも、最も美しいもののひとつに数えられることができると思われるその太陽フレアの記録を撮影した。

このフレアは同時に CME を噴出させ、秒速 500キロメートルの速さで宇宙空間を進んでいる。 CME の発生の様子は下の GIF 動画にある。




この CME の雲は直接地球には向かっていないが、多少、地球に磁場での影響があると見られる。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報官によると 9月3日(日本時間9月2日)に磁気嵐が発生する確率は約 40パーセントだという。



ということで、この記事の「日本時間の 9月2日に磁場の影響が地球にある」という部分を読んでいて、ふと思ったことがあります。

私の家はベランダから富士山が見えるのですが、昨日の夜、「富士山の上空とその周辺が真っ赤」だったんですよ。

奥さんと子どもにいうと、「あ、ホントだ」と言ってしばらく見ていたので、私だけの錯覚というわけでもないようです。時間は夜の9時近くで、夕焼けとは関係ないし、もともとその方向で町の灯などで空が赤く光ることを見たことがないので、不思議に思っていました。

ちなみに、「何となく赤い」のではなく真っ赤。

大きな火事、花火大会、戦争、急に大都市ができた(こわいわ)、富士山の噴火、など何か理由はあるとは思うのですけど、今朝、ニュースを検索しても別に該当するようなものもなく、どういう現象だったのかなあと。

CME の磁場とか・・・やっぱり関係ないよなあ。

まあ、いずれにしても、そのような「太陽の大爆発」の様子でした。


ここから冒頭に書きました「物質は永遠」についての件です。

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2012年09月02日



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▲ 過去記事「 宗教的科学信念の崩壊に向けて: 「宇宙最初」の「最初」の起点とは」より 130億年前の銀河団 CLG J02182-05102。いわゆるビッグバンの直後時期の銀河は現在までに多数見つかっていますが、今回見つかったのはブラックホールで「銀河と同時に成長を続けるブラックホールの存在」の発見の話です。
--


この夏は、宇宙でいろいろなものが観測されました。

その中で格別の感があるのが「 130億年前のブラックホール」です。

ところで、そもそもブラックホール(と呼ばれているもの)とは何なのか

報道(新聞やテレビでさえも)などでも「ブラックホール」という言葉は完全に定着していて、あたかも「確定した現象であり存在」として報道されたりしています。

今回の記事に興味を持ったのは、そこに私と同じような疑問のコメントがあったからです。その130億光年の場所のブラックホールの報道記事のコメントに下のようなものがありました。


「今の宇宙モデルでは、ブラックホールは、惑星や銀河より先に形成されるのですか? 誰か教えて下さい」


確かに、ビッグバンとされる130数億年前の「直後」にブラックホールがあるということは、このブラックホールは「他の惑星や銀河より先にできた」ということが考えられます。

(@_@) ?


さて、そもそもブラックホールとは何なのか。
私も実際には知りません。


私たちがブラックホールと呼んでいるものの正体は何なのか


Wikipedia から抜粋してみますが、気になる部分を赤字にしてあります。


ブラックホール - Wikipedia より。(赤字は私によるものです)

ブラックホール

ブラックホールとは、きわめて高密度で大質量で、きわめて強い重力のために物質だけでなく光さえも脱出できない天体のこと。きわめて強い重力のために光さえも抜け出せなくなった時空の領域、とされている

21世紀初頭現在、ブラック・ホールは仮説的存在であり、ブラックホール自体を直接観測することにはまだ成功していない。だが、宇宙の特定のエリアにおいて、ブラックホールが存在すると想定すれば、理論的に予想される物質の運動に相当する宇宙ジェットや、降着円盤やブラックホールに吸い込まれていく物質が出すと理論的に予想されるX線は観測されていることから、ブラックホールが実際に存在することはほぼ確実だろうと多くの科学者から見なされている。



全編を通して、「仮定の表現」が使われていることを知ります。
この状況というのは、下の過去記事で取り上げた報道の表現と似ていることに気づきます。

科学者たちの「神」の意味
 In Deep 2012年07月05日

上の記事に、科学者たちがどうして現在の宇宙論にこれだけ固執するのかの推察を書いていますが、その理由は「科学者たちにとっての新しい神様」と関係することなのだと思います。その新しい神様は「計算」です。

そして、その計算ができるものだけが神の死者になることができる。
すなわち、「科学者こそ神の使いである」と。

有名な車椅子の博士もそのようなことを言っています。

神なんか出てこなくても計算だけで宇宙なんか描ける

と。


では、簡単な計算から今回の発見について考えてみようと思います。


まず、ブラックホール(と呼ばれているもの)は現在の理論では、どのように生まれるのか。

これも実際には、そもそもブラックホールの定義そのものがまだ確立していないですので、いろいろな意見があるようですが、Wikipedia からお借りしますと、次のようになります。


想定される誕生ブラックホール - Wikipedia より)

質量が太陽の約 30倍以上ある星の場合には、自己重力が中性子の核の縮退圧を凌駕するため、超新星爆発の後も核が重力崩壊を続ける。この段階ではもはや星の収縮を押しとどめるものは何も無いため、重力崩壊はどこまでも進む。こうしてシュバルツシルト面より小さく収縮した天体がブラックホールである。



つまり、「大きな星がその歴史を終えた最後のほうになる状態」がブラックホールということのようです。ちなみに、上に「質量が太陽の約 30倍以上ある星の場合」とありますが、私たちの太陽程度の大きさでは、上のような崩壊はないようですので、もっともっと大きな星でないとブラックホールにはなれません。

そして、その小さな星である私たちの太陽の歴史は少なくとも40億年以上とされていいます。

ところで、私たちの太陽は「どのようにしてできたと考えられているのか」というと、下のようなことになるようです。ここにも赤字を入れました。


太陽 - Wikipedia の「太陽の歴史と未来」より

太陽は過去の超新星の残骸である星間物質から作られた種族の星であり、太陽は超新星爆発で散らばった星間物質がふたたび集まって形成されたと考えられている。

その後、太陽は白色矮星となり、何十億年にもわたってゆっくりと冷えていき、123億年後には収縮も止まる。このシナリオは質量の小さな恒星の典型的な一生であり、恒星としての太陽は非常にありふれた星であると言える。



ということで、太陽は小さいので、超新星→ブラックホールとはならないものの、太陽でも、「その寿命を終えるには123億年かかる」とされているようです。ちなみに、宇宙の年齢は 137億年とされています。


では、超新星とは何か。
あるいは、「どんなものだとされている」のか。


超新星 - Wikipedia より。

超新星は、大質量の恒星が、その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象である。



太陽が作られるための超新星というのは、前提として「大質量の恒星」というものが存在しなければならないことがわかりました。「大質量の恒星」というのは太陽などよりも大きな星のことだと思いますが、ではその「大きな星」はどのくらいの年齢とされているのか。

「星の寿命とされる時間を終えないと、ブラックホールはできない」と思われるからです。

また、赤字は私によります。


恒星の進化過程 - 恒星の寿命 より。

太陽では約100億年、太陽質量の半分の星では約2000億年、太陽質量の0.08倍の星ではなんと数兆年もの寿命があり、逆に太陽質量の2倍の星では20億年、10倍の星では3000〜4000万年、そして現在発見されている太陽質量の200倍の星では100万年程度となり、星の質量が重ければ重い程寿命が短く、つまり中心核が質量が重ければ重い程その重圧に対抗する為にエネルギーを使い果たしてしまうのです。



ということで、現在の宇宙モデルでは「大きな星ほど寿命が短い」ということになるようです。


では、「どうして星は大きくなるのか」。


宇宙の年表 - 宇宙の大規模構造の形成 - Wikipedia より。

ビッグバン理論における構造形成は階層的に、つまり小さい構造が作られてから大きい構造が作られる、というように進んでいる。



となり、「小さなものから大きなものになる」のがビッグバン理論のようです。
しかし一方で、「大きな星ほど寿命が短い」という。

このあたりで、何が何だかよくわかりませんが、しかしわからないまま進めます。

さて、ここまでをまとめますと、


・ブラックホールに至るまでには太陽より大きな星の存在が必要

・そのような星が作られてから崩壊するまでには「(数十〜数千)億年」が必要

・宇宙の年齢は137億歳とされている中で、「巨大なブラックホール」は、その宇宙の誕生のたった7億年後に見つかっている


という一連の流れは、物理を知らない私にとってはやはり矛盾に見えます。


何となくおかしいとは思うけれど、もし「本当におかしい」と、科学者たちの神様が消えてしまう。だから、「おかしい部分はあってはいけない」というところが今回ご紹介する記事の内容でもあります。



「この世は有限なのだから、無限の夢などあきらめなさい」と教わる人の一生はまだまだ続く


ちなみに、宇宙の年齢が 137億年と「決定」されたのは意外と最近で、2003年のことです。10年ほど前。NASA によるマイクロ波というものの観測によって確定したものです。

当時のニュースは、国立天文台・天文ニュースの文献が、アストロアーツに残っています。

» 宇宙年齢:「137億歳」とNASA研究グループが発表
国立天文台・天文ニュース 2003年2月28日

上の記事にはこのようにあります。


観測結果を理論計算をもとに解釈すると、宇宙は「普通」の物質が4パーセント、23パーセントが正体不明のダークマター(暗黒物質)、残り73パーセントがダークエナジー(暗黒エネルギー)によって構成されていることがわかりました。



ここにある「この世の 96パーセントは正体不明のものでできている」というのが現在の宇宙論で、その正体不明のものの正体は、実際には「計算という名の神様」です。





ビッグバン理論というのは細かいことを別にすれば「この世は限りがある」という理論。
つまり、「この世は無限ではない」というお話ではあります。

宇宙は有限である、と。

「はじまりと終わりがある」となっていて、そして、人の一生も有限、つまり「人は一度死ねばそれで終わり(繰り返したりはしない)」という「現行の価値観」に結びつきます。


「この世には無限のものなどないんだよ」と大人に教わりながら子どもたちは成長していき、子どもは早いうちからこの世の永遠の希望に見切りをつけて、永遠の失望の中に生きていく。

さらに、「持つ夢も有限じゃないといけません」という意味のことを常に言われます。

有限の夢とは、目的がハッキリしている夢という意味です。
曖昧ではなく、お金とか、地位とか、職業とか、そういうものです。

逆に「目的がハッキリしていない夢」というのは、今の世の中では嫌われがちです。「目的がハッキリしていない夢」というのは、たとえば、昨日のプッシーライオットの記事の途中などに書きましたような、「宇宙みたいに生きたい」とか、そのたぐい。

あるいは「無限の夢」というのもこの世にとっては邪魔なもの。

「無限の夢とは何か」というのは難しいですが、たとえば、「生きていること(あるいは存在していること)そのものに意味を見いだす」ことなどは無限の夢の根幹とはいえます。

しかし、ご承知のように今の世の中、「自分が存在していることだけに意味を見いだす」という考え方はあまり評価されません。


先生 「A君は何に興味がありますか?」
A君 「ぼくが存在していること」
先生 「では、A君の夢はなんですか」
A君 「存在し続けること」


これでは、あまり大人に好かれません。
(実際、かわいくない。笑)

無限の夢を持つ者は生きる価値なしという世の中。
少なくとも、私の生きてきた四十数年はそういう世の中でした。
そして、それはまだ続きそうです。



ちなみに、どうして科学者は「無限を嫌う」のか?

それは、無限は計算できないから、です。

無限には「0」という概念も「1」という概念も存在しないので、計算できません。




長くなりましたが、ブラックホールの記事はここからです。
デイリーギャラクシーの記事です。



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2012年09月01日



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pussy-rior-moscow.jpg

▲ モスクワで消火器を街頭に噴出させながら曲を演奏するプッシー・ライオット。2011年。
下に動画があります。

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(訳者注) 今朝、海外の報道の見出しなどを眺めていましたら、英国の一流紙テレグラフに大きく「日本、10月に財政破綻か」というような見出しがありました。正確には「10月下旬にも日本の財源が枯渇する可能性があり、政府は予算削減を計画している」というものでした。

» Japan plans to cut state spending, could run out of money in a month

そんなことは知らなかったので「へえ」と思いましたが、こういうことへの驚きというのが全然ない自分に気づきます。今やどの国家が破綻してもさほど不思議ではないわけでもあり、また 2008年くらいからの「破綻するぞ破綻するぞ」の連続で麻痺しているのかもしれません。

それに加えて、最近は個人的に、自分の生きている「大きな環境」にやや失望なり疲弊していて、「なんかもうどうでもいいや」という感覚もあるせいかとも思います。

さて、それはともかく、今回の話題はロシアの女の子の話です。



いつの間にか「ロシアで最も世界の注目を集めるニュース」になってしまった女の子バンド騒動


ロシアの「プッシーライオット( Pussy Riot )騒動」という一連の出来事をご存じでしょうか。この1ヶ月ほどは、ロシアのメディアにこの名前が出ないことのほうが少ないほどのロシア国内では大きく取り扱われている事件ではあります。

どんな事件かというと、読売新聞の「「プッシー・ライオット」騒動って何?」から抜粋しますと以下のようになります。


プッシー・ライオットはモスクワを本拠とするロシアの女性だけのパンクバンド。プーチン長期支配体制を批判する政治的パフォーマンスをモスクワ中心の赤の広場などでゲリラ的に行ってきた。

内外に広く知られる存在になったのは今年2月。パフォーマンスをモスクワにあるロシア正教会「救世主キリスト大聖堂」で強行したからだ。「パンク祈願」と銘打ち、祭壇の前で「マリア様、プーチンを追い出して!」と叫び、祈願するパンク曲を演じた。

モスクワ地区裁判所で審理が始まったのは7月。以来、マドンナ、ポール・マッカートニー、スティング、ピーター・ガブリエルといったスターたちが「プッシー」支援を公然と表明し、無罪放免を求めたこともあり、世界の耳目を集めるようになった。

判決は8月17日。裁判長は「宗教的に憎しみをあおる不法行為。社会秩序を乱した」として22歳、24歳、30歳の3被告に対し、いずれも禁錮2年の実刑判決を言い渡した。

ロシアの世論調査では「プッシー」の行動を「支持する」と肯定したのは5%で、50%超が「支持しない」と否定した。30%強は「関心がない」と答えた。



ということで、下の3人の女性が、上に出てくる 22歳、24歳、30歳の3被告です。
逮捕後です。

pussy-riot.jpg


残るメンバーは国外逃亡したという報道もあります。


最近では、「プッシーライオットを解放せよ」と殺人現場に被害者の血液で書き殴るという殺人事件がロシアで発生したりしています。


ロシア殺人現場に血のメッセージ、反プーチンバンド釈放求める
ロイター 2012.008.31

 ロシアの捜査当局は30日、西部カザンのアパートで女性2人が刃物で刺されて死亡しているのが見つかり、現場に女性バンド「プッシー・ライオット」の釈放を求めるメッセージが血のようなもので残されていたと発表した。

死亡していたのは76歳の女性と38歳の娘で、ナイフで刺されて死亡した。台所の壁に血のようなもので「プッシー・ライオットを解放せよ」と記されていたという。



ということで、ヤバゲな展開にもなっているのですが、彼女たちの音楽そのものは、私は数曲しか知らないですし、ロシア語の歌詞もわからないですが、音だけならごく普通の古式ゆかしいパンクです。

パフォーマンスも、「基本的にバンクの存在しない現在のロシアで、反体制をとなえている」から目立つだけで、30年前のイギリスやアメリカや、あるいは日本のライブハウスや街頭で普通に見られたようなもので、個人的には「懐かしさ」を感じます。

下の映像は私が1分程度に短く編集したプッシーライオットの演奏動画です。

Pussy Riot - Putin burns glamor (2011)




曲のタイトルはロシア語を英語にしたものですが、「プーチンが素敵なことを焼き払ってしまう」というような意味でしょうか。

ロシアでもソ連時代を含めて 20年くらい前まではパンクバンドもテクノバンドも数多くありましたが、今はあまりないのではないでしょうか。学生時代は、入手の難しい「ソ連パンク」のレコードを懸命に探したりしたものでした。


さて、今回、このプッシーライオットを取り上げたのは、このバンドに興味があるわけでもないし、彼女たちの音楽そのものに興味があるということでもないです。彼女たちが「ロシア人女性」であることを思った時に、ふと、3年くらい前のウェブボットの記述を思い出したのでした。

そのことを少し書きます。

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2012年08月27日



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jesus-001.jpg



(訳者注) 数日前に、「世界最悪の修復」というようなタイトルでいろいろなところで報道されたスペインでのニュースはご存じの方が多いと思います。

下のようなものです。


【善意が生んだ悲劇】80代の女性が勝手にキリスト壁画の修復を試みる → 絵が下手すぎて顔が別人に
Livedoor News 2012.08.23

スペインのSanctuary of Mercy Churchという教会には、画家Elias Garcia Martinezが約100年以上前に描いた「Ecce Homo(この人物を見よ)」というイエス・キリストのフレスコ壁画があった。

しかしその壁画は湿気のせいで、18カ月前からぼろぼろ崩れ始め、徐々に元の姿を失いつつあった。地元に住む80代の一人の女性は、それを見て、あることを決心したそうだ。
 
壁画の劣化を、ただじっと見ているだけなんてできない。修復しよう!
 
すると彼女は、塗料と筆を手に、自らキリスト壁画修復作業を開始。教会の運営者の許可もないまま、彼女だけによる修復は着々と進められていった。そして彼女の修復がついに完了した時、それを見た人々は凍りついたという。

なぜなら彼女の絵が、恐ろしく下手だったから! 修復後の壁画には、元のイエス・キリストの姿はどこにもなく、そこにはまるで猿のような生き物が描かれていたとその壁画を見た人は言う。この修復を行った本人も、さすがに「これはダメだ!」と気づいたようで、文化事業を担当している市会議員に連絡をとった。


その「ビフォーアフター」が下です。

new-jesus-01.jpg

▲ 報道より、キリストの宗教画の修復前(左)と修復後。


これに対して「史上最悪の修復」とまで書いているメディアも多数ありました。

上のニュースを私は女性の友人に教えられたのですが、私は即座に、

これ、修復後のほうがいいじゃん。いい顔の人になってる

と思い、そして、「修復前の含みのある左脳顔から毒気が落ちて、まさに無垢そのもののキリスト像!」と私は絶賛しました。

しかし、私がどう思おうと、「このおばあさん、この地で死ぬまで白い目で見られるのかなあ」と思うと、暗澹とした気分になったものでした。

しかし!

事態は報道の翌日から意外な方向に発展していきます。

そして、最終的に、たった2日間で、世界に「下の写真のような世界」がいたるところに出現し始めたのです。


new-world.jpg


今回はその話です。

暗い話題が多い中、「新しいマリア様と新しいキリストがこの世に生まれた」ともいえる話題です。新しいマリア様は 80代ということで、ややヨボヨボなマリア様ですが、キリストをこの世に生んだという意味では、かつてのマリア様と遜色ないです。

今回の経過を報道から順を追って書きます。

上の写真の様々な「修正後」の写真は、今朝の英国のデイリーメールに数多く掲載されていましたので、それも翻訳してご紹介します。

まず、最初の報道の直後に何が起きたか?からです。


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2012年08月07日



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human-hands-hold-and-preserve-a-young-plant.jpg


最近は毎回のように記事の方向が混沌というのか、錯綜する傾向にあって、「何のテーマを記事を書いているのだかわからなくなる」というような展開になることがよくあります。

なので、今回は翻訳をちょっとお休みしまして、昨日の、

韓国で歴代最悪の猛暑によりアオコが大発生。そして、そこから知り得た「藻の窒素固定」能力と将来の農業
 In Deep 2012年08月06日

を書いているうちに、次第に自分の頭の中でその具体像が固まってきた「植物と人間の共生」についてのことを書いてみたいと思います。タイトルには「農業」と書きましたが、実際には農業に限らず、植物全般ということで良いと思います。長くなるかもしれませんが、基本的には In Deep の過去記事に出てきた話の繰り返しかもしれません。


最初にその「最強の農業テクノロジー」(あるいは植物との共生の方法)かもしれないと私が思っていることを書いておくと、それは、


・「植物の持つ本来の能力だけを使う」こと


だという単純なことかもしれないということが、ほぼ確信めいて思えています。

そして、これにより、


・肥料も要らない
・殺虫剤も農薬も要らない
・特別な施設も要らない


という条件で農作、あるいは植物を育てることは可能になるのではないかと思えてきたのです。


今回のことを思った最初は、このブログで4月にご紹介した以下の記事の内容でした。

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」
 In Deep 2012年04月23日

上の記事は、

米国の大学の生物学者たちが「植物は人間に触られることにより強くなる」という事実とそのメカニズムを証明した。


というものでした。

これは植物ホルモンであるジャスモン酸エステルという植物の自己免疫能力の根幹を司る物質が「さわることによってその分泌システムを起動させる」ことが判明したというものでした。


私は結構な数の植物を育てていますが、この日以来、この「さわること」ということを自分で実践し続けていますが、それから4カ月経ったので、もう書いてもいいかと思いますが、さわることには「驚異的な効果」があると、断言してもいいと思います。

その効果としては、私感と事実を含めると、

・害虫がつかない
・植物が傷を自分で治す
・強く太く育つ


ということです。

これは何年か植物を育てている経験から見て、どれも非常に顕著です。

特に、もっとも顕著で、そして個人的にもありがたかったのが、「アブラムシがつかない」ことでした。

アブラムシや、そのたぐいの様々なムシは、花を育てていたり、園芸をしている方なら、宿命的に遭遇すると思います。

たとえば、一部のムシのつきやすい花には、季節になると、どうしてもそれが「沸くようについてしまう」ということがあります。なので、昨年までは殺虫剤などを使うこともあったのですが、やはり薬剤を使うのは何となく気分が良くないという部分はあります。

ところが、4月に上の記事を書いて、そのことを自分で実践し始めて以来、私は毎日、「すべての花」を(一日複数回)さわるようにしていたのですが、植物を育てて以来はじめて、(今のところ)「アブラムシの発生ゼロ」となっています。

さらにすごいのが、観葉植物などでも、何年も育てているものが、「今まで見たことのないような色とツヤ(輝き)」が出て来ているものが多くなっています。最初は感覚的な感じもしていたのですが、やはり毎日見ていると、ちょっと異常なほど葉が光っているものが多いです。葉がビカビカしてる。


PIR.png

▲ 3年くらい前に100円ショップで買ったミニ観葉。写真でうまく撮れないですが、最近になってから葉っぱが鏡のように光っています。


この「ジャスモン酸」という物質は、植物ホルモンとして古くから研究されてきたものだったようです。

そのことも少し書いておきます。


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2012年07月04日



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タイトルはまあどうでもいいです(笑)。これはまあ、日本語でもさんざん報道されているんですけど、7月4日に、欧州合同原子核研究所(CERN)から、ヒッグス粒子というものについて発表があるらしいんですよ。

たっくさんニュースになってます。
下のは、産経ニュース。


ヒッグス粒子 存在確実か 4日研究成果発表
msn産経ニュース 2012.07.03

すべての物質に重さ(質量)を与えている未知の素粒子「ヒッグス粒子」の最新の研究成果を日米欧の実験チームが4日、発表する。ヒッグス粒子が存在する確実な証拠が得られた可能性があり、「発見」と断定できる信頼度にどこまで迫れるか注目される。

発表するのは東大や高エネルギー加速器研究機構などが参加する日欧米の「アトラス」と、欧米中心の「CMS」の2チーム。実験施設があるスイスの欧州合同原子核研究所(CERN)で日本時間4日午後6時、統一見解を公表する。



このヒッグス粒子というのが何なのかは詳しいところが私にわかるわけもありませんが、ただ、私としては、

もし本当にヒッグス粒子が見つかったのなら、今の私の人生の一部はそこで終わる

ということは言えそうです。

このヒッグス粒子、詳しいことは上に書いたように全然わからないですが、その「重要性」は Wikipedia の下のあたりに書かれてあります。抜粋します。


ヒッグス粒子とは、素粒子に質量を与える理由を説明するヒッグス場理論からうまれた、理論上の粒子である。(中略)

ヒッグス粒子の存在が意味を持つのは、ビッグバン、真空の相転移から物質の存在までを説明する標準理論の重要な一部を構成するからである。もしヒッグス粒子の存在が否定された場合、標準理論(および宇宙論)は大幅な改訂を迫られることになる。



とあります。

この後半の部分ですね。

> (ヒッグス粒子が見つからなければ)ビッグバン理論と現在の宇宙論は大幅な改訂を迫られることになる。


というところが注目するところです。

これは、つまり、「ヒッグス粒子が見つかれば、ビッグバンがあった証拠となり、宇宙は有限であるという証拠になる」と言い換えられると思います。

ヒッグス粒子はビッグバン擁護の「最後(で唯一)の砦」だと言えそうです。


ご存じの方もいらっしゃるかもしれないですが、私のこの In Deep のテーマはいくつかありますが、その中の最も大きなもののひとつが、

ビッグバン理論が否定される日を夢見ている

ということがあります。

ビッグバン理論とは一言でいえば、


現在の私たちが生きている宇宙というものは、無限ではなく、有限の単なる時間軸に沿ったつまらない日常の経過に過ぎない。


という理論です。

多次元宇宙だとか、無限の命だとか、命の再生だとか、そんなものはビッグバン理論下では存在しません。

でまあ、私としては、そういう宇宙はつまらないと思うのです。

宇宙は無限であり、そうあってほしい。

ジョルダーノ・ブルーノが言っていた通りに、宇宙は人間自身と共に永遠に広がっているもので、「端もない」し、まして、「宇宙の始まりなどない」ということだと思っています。

下に書きますが、仏様なんかも大体同じこと言っていました。
宇宙は永遠で無限みたいなもんだと。


しかし、明日、CERN が「ヒッグス粒子が見つかりましたよ」と「確実な発表」をおこなった場合は、(私にとっての)この世は終わりです。

アルマゲドンです。

もちろん、他の方には何の関係もないことです。

私にとっては、です。


私が夢にまで思い浮かべていた「無限の宇宙、そして人類そのものが宇宙である」という思想は、それこそ「宇宙の果て」にまでふっ飛んで消えていきます。


そう。この「宇宙の果て」というような宇宙に有限の広がりを設けたのも、ビッグバンであり、そのために必要だったのが「ヒッグス粒子」という想像上の物質でした。

進化論も、ミッシングリンクという「中間物」がいまだに見つかっていないですが、ビッグバンにも証拠としての物質はなかったはずです。計算以外は。そして、ヒッグス粒子が見つかれば、その証拠となり、ビッグバンは「あった」ということになります。


ということはそれで私の宇宙(のひとつ)は終わりですので、このブログでも、今後はビッグバンに関しての記事は書かないことになると思います。


ちなみに、「極めて見つかる可能性が高まった」という発表ではダメで、私の宇宙が終わるには、「見つかった」という断定の発表が必要です。


まあ、しかし、これだけ注目を受け続けていて、そこで事前に通告した上で発表するというのですから、見つかったのかもしれないですね。

昨年12月の過去記事でご紹介した、

『神の粒子は存在しない』: CERN の発表
 In Deep 2011年12月01日

あたりではちょっとホッとしていたんですけどね。
上の記事では、CERN の物理学者のポーリーン・ギャグノン博士という人が「ヒッグス粒子は存在しない可能性がある」と言っていました。

しかし、その後、見つかったのかもしれません。

ヒッグス粒子が見つかったとなると、なるほど、世の中がつまらない理由もわかります。もともとこの宇宙には「無限」という夢が存在しないという証拠になるのですから。


というわけで、ちょっとした日記となってしまいました。
後で、今日の翻訳の記事は書きますね。

ところで、もう少し日記を。
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2012年07月03日



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(訳者注) 昨日の記事で、米国の大規模停電によりコードレッド(非常事態)下で業務していた NASA は本日、通常業務(コードブルー)に戻りました。

今回はその NASA とも関係する話です。

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月の色が気になってきた最近


私たちがよく目にする月の写真や、あるいは漠然とイメージする「月の色」というのは、下のような感じではないでしょうか。

1-moon-mono.jpeg


なんというのか、いつのまにやら「完全なモノクロとしての月」というイメージが私たちの中にはできあがっている感じがあります。

しかし、実際には月の色は下のような「感じ」のものだとされています。

これはオカルトだとか陰謀論だとか、そういうものとは関係なく、光の反射の問題の話です。

2-moon-color.jpg


上のカラーの月の写真は、普通の天文写真のサイト(Russell Croman Astrophotography)からのもので、色の差異は強調されていますが、このような色の差はあるようです。

このように月に色がついて見える理由については、一般的には「月に色があるから」ではなく、光の反射によって発生すると説明されています。

たとえば、「月の真実の色」と題されたページではそれに関して、以下のような科学的な説明がなされています。翻訳します。


The Moon's True Colors

月の真実の色

MoonTrueColors-Medium.jpg

月の表面の大部分に色はないが、表面の化学組成の違いがあるため、反射される光から生じるわずかな色の変化がある。右の写真は、その色の差異をデジタルで強化したもので、実際にここまでの色があるわけではない。

月面の白い高地の部分は、シリコン、カルシウム、そして、アルミニウムから成る鉱物からなっている。

外皮の隙間は溶岩が低地のクレーターに流れ、それは「月の海」を作り、その溶岩が冷やされた玄武岩は、鉄とチタンを豊富に含んでいる。それは赤く反射する。



という説明で、つまり、

月の表面には色はないが、光の反射により色があるように見える

ということのようです。

なので、モノクロの月で正しいと「されて」います。


考えてみれば、私なども生まれてからずっと「モノクロの月の写真」ばかり見続けてきたせいもあるのでしょうが、「月面に色はない」(白黒)と普通に信じていたりしたわけなのでした。


そんな中、先日、米国の BBS の見出しを眺めていましたら、「月の色の真実の映画」というのものがありましたので見てみましたら、アマチュア天文家が自分の望遠鏡で撮影した月面の映像を自主映画的に公開するというもののようでした。

映画は「 CELESTIAL 」というもので、予告編が YouTube にありますが、この映画を紹介するのが目的ではないですので、ご興味のある方は上のリンクからどうぞ。

その予告編から音楽とかキャッチを除いたものが下の映像です。




米国などでは、「月の真実」というとすぐに陰謀論と結びついてしまうのですが、私は陰謀論のほうには興味がなく、「月の色」に興味があります。


その理由については、わりと頻繁に月や太陽などのことについて書くことが多かったせいというのもありますし、それに加えて、最近の月の色についてのいろいろを見ていると、

月と水星は似た色をしているかもしれない

と思ったのです。
これは今回の月の話とは関係ない話になるのですけれど、少し書かせていただきます。

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