2012年06月27日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




放射線の長期被爆によっての遺伝子への損傷は「ない」ことがマサチューセッツ工科大学の実験で判明



『避難しなかった福島の人たちも放射線の悪影響はほぼ受けていないと思われる』: マサチューセッツ工科大学生物工学部ベビン・エンゲルワード准教授


mit-05.jpg

▲ マサチューセッツ工科大学の MITニュース。見出しは「長期間にわたる放射線の被曝に関しての新しい見解」という意味。
--

(訳者注) 米国のマサチューセッツ工科大学に関しては、科学系の「テクノロジーレビュー」というブログサイトの記事をたまに引用させていただくことがあります。

最近では、

消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」
 In Deep 2012年06月17日

で、 SETI と呼ばれる「地球外知的生命体探査」で、実は地球の探査では、これまで「エイリアンのシグナルを一切掴んでいない」ことが明らかとなった記事などを紹介したことがあります。これは、最新設備により、探査の範囲を数十億光年先まで拡げた結果でもあり、わりと衝撃的なものではあります。

また、昨年ですが、

「地球は隠された月を持つ」という MIT の発表
 In Deep 2011年12月23日

というような「地球は月を複数持っている」ということが報告されたり、といった、わりと刺激的な報告が多かったりします。

しかし、今回のマサチューセッツ工科大学の発表は、「 MIT ニュース」という、さらに公的な発表ニュアンスを持つ場所で発表されたものです。

どんな発表かというと、タイトルに書いた通りですが、もっとわかりやすく書きますと、

福島の原発事故レベルでの放射線ではどれだけ長期間、その放射線を浴びても生体遺伝子( DNA )は損傷を受けない可能性が高い

というものです。

この「生体」というのはネズミですので、「ネズミと人間は違う」と言われれば、それまでですが、今回のマサチューセッツ工科大学の実験は、

自然放射能の400倍にあたる放射線を複数のネズミに5週間にわたり照射した

という、ある意味で過激なものです。


実験のネズミたちには気の毒なことをした・・・と書きたいところですが、そうでもないのです

何しろ、ネズミたちは「 DNA にまったく何の損傷も受けなかった」のですから。
というか、良くも悪くも何の変化もなかったのです。

ちなみに、「DNA が損傷を受ける」という意味は、マサチューセッツ大学のベビン・エンゲルワード博士によればふたつの意味があり、


・ DNAの基礎物質(ヌクレオチド)の構造が変化してしまうこと

・ DNAの「2重らせん構造」が壊れてしまうこと


のふたつを言うらしいです。


dan-two.jpg

上の図が DNAの「2重らせん構造」ですが、実際には「普通に暮らしていて」も、 DNA は、自然放射能から日々、損傷を受けていて、通常でも一日に1個の細胞内で1万回の損傷を受けているとされています。そして、その損傷は多くは、「DNA の修復機能」で修復されるのです。それでも修復できない場合に「完全な損傷」ということになります。


そして、今回の実験では上の

・ DNAの基礎物質(ヌクレオチド)の構造が変化
・ DNAの「2重らせん構造」が壊れてしまう

の「どちらも起きない」ことが確認されました。


大事なのは、「残った損傷が少し」だったのではなく、

まったくなかった。

ということです。
完全に修復の範囲内であったわけで、つまり、「自然環境にいるのと同じ」だったといえます。

影響ゼロ。

完全に「無影響」だったようです。


この記事は、今朝の Yahoo! ニュースにも、ほぼ完全な翻訳として掲載されていました。

長期間にわたる放射線被曝についての新しい見解 =MITの研究が示した低線量被曝のDNAへの少ないリスク
 Yahoo! ニュース 2012.06.27


私のほうは、原文を少し短めにして、また難しい言い回し等を易しくするなど、オリジナルで翻訳いたしましたので、そちらを掲載いたします。上の Yahoo! ニュースの記事のほうがきちんとした翻訳だと思いますので、完全版をお読みになりたい方は上の記事をどうぞ。

また、 In Deep の過去の放射能関係の記事は、記事下にリンクしておきます。


ちなみに、放射線の話題を取り上げるたびに私が言いたいことは以下の1点であり、私や世の中の主義や主張とは関係ないことを強く言っておきたいと思います(私に主義はないですが)。

それは、

「事故後から福島原発周辺にいる方々は放射線によっての体への被害はほぼ受けていないと思われますので、安心して下さい

ということだけです。
(放射線以外の放射性の残留物等はまた別かもしれませんが)

下の記事に出てくるマサチューセッツ工科大学の生物工学を専門とするエンゲルワード教授という人は、福島のことにも言及していて、こう言っています。

「事故後に避難しなかった福島の方々も DNA の損傷はほぼないことが予測されます」。


そのまま安心して暮らしてくださればそれでいいのだと思います。

では、ここからです。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年06月13日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





今日は下のニュースを目にしたところからいろいろと調べていくうちに一種の迷宮に入り込んでしまい、結局、何の結論もない記事となりましたことを最初に書いておきます。そのキッカケとなったニュースとは、今朝の「京都新聞」です。

抜粋いたします。


宇宙アサガオ、異常早咲き 京産大付属高の3世代目
京都新聞 2012年06月13日

asag-02.jpg


宇宙空間を旅した種子から育った、京都産業大付属高の「宇宙アサガオ」が、通常は夏至以降とされる開花時期より大幅に早く、10日に咲き始めたことが、12日に分かった。帰還2世代目は異常に多くの花をつけたことが確認されており、開花したのは3世代目にあたるアサガオ。同高は、宇宙放射線の影響を裏付ける事象だとみて、さらに研究を進める。

同高生物部は、2010年にスペースシャトルに搭載した種子の3世代目、同じスペースシャトルに載せた、船橋市総合教育センターの種子の3世代目と市販種の3種類を、通常より約3カ月早い3月中旬にまいた。

今月10日から2日間、同高と船橋市の種子から育った計5株に一つずつ花が咲いた。市販種は12日現在、花芽すらついていない。

昨年夏、2世代目は1株当たり300個以上の花をつける突然変異が確認された。生物部顧問の米澤信道教諭は、DNAの塩基配列が変わった可能性があると分析した。

夏至前に開花した直接的な要因として、米澤教諭は、花芽をつくる植物ホルモン「フロリゲン」の異常が疑われるとみている。その上で、「宇宙放射線の影響があったと、より明確にできた」と話している。



この記事を読んで、昨年の読売新聞の「宇宙桜」の記事を思い出した方がいるとしたら、かなりの「宇宙線マニア」だと思います。私も、今回の京都新聞の見出しを見た瞬間に「同じだ!」と思い、それで今回、上の記事をご紹介しました。

昨年の読売新聞の記事はオリジナルはすでにウェブ上にないですが、昨年の In Deep の記事「放射線の中で生き返った植物 (2011年04月22日)

というものの中でご紹介しことがあります。

この頃は、まだ震災後1ヶ月少しで、「放射線の中で生き返った植物」というような、放射能に対して肯定的なニュアンスを含むタイトルをつけるのもどうかなと思ったのですが、当時、「放射能の悪影響を示した正確なデータ」というものを一度も見たことがないという事実が(今でも)あり、どうして放射能が有害なのかがどうしてもわからない面が今でもあります。

まあ、しかし今は放射能についての論議はどうでもいいです。「宇宙に行った植物の超成長」というものについてを記したいだけです。 放射能に関しては、チェルノブイリ後の調査結果について二つの論文の概要を訳して記事にしたことがありますので、ご興味のある方はどうぞ。




話を戻します。

その時に転載した「読売新聞の記事」を再度掲載しておきます。記事そのものは2011年2月のもので、震災前のものです。



宇宙帰りのサクラ異変…なぜか発芽・急成長
読売新聞 2011年02月21日

sakura-1.jpg

地上350キロメートルの国際宇宙ステーション(ISS)で2008年11月から8か月半、保管した桜の種を、地上へ持ち帰って植えたところ、発芽しないはずの種が芽を出すなど、異変が相次いでいることがわかった。

原因は不明だが、無重力で放射線の強い宇宙環境で、遺伝子の突然変異や、細胞が活性化したなどの見方もある。

宇宙を旅した桜の種は、北海道から沖縄まで13地域の子供たちが集めた名木14種類。このうち岐阜市の中将姫(ちゅうじょうひめ)誓願桜(せいがんざくら)は、樹齢1200年と言われるヤマザクラの一種で、米粒ほどの小さな種は、地元の保存会などがまいても発芽せず、接ぎ木でしか増やせなかった。


sakura-2.jpg


保存会が種265粒を宇宙に送り、248粒をまいたところ、昨年春に2粒が発芽した。このうち、10センチの苗木に成長した1本は、葉の遺伝子の簡易鑑定で「他の桜の種が混入したのではなく、誓願桜の可能性が高い」と判定された。

岡山県では、通常は1年に50センチ程度しか伸びない真庭市の醍醐桜(だいござくら)10本が、昨年春に発芽して、今は90センチ以上。うち1本は160センチを超えた。高知県佐川町では、1年に約30センチしか伸びないはずの稚木桜(わかきのさくら)が、約1年で最高135センチに成長した。



要するに、今朝の京都新聞のニュースは、

・宇宙空間を旅したアサガオの種が異常に早く咲いた

というもので、
昨年の桜の話は、

・宇宙空間を旅した「発芽しないはずの桜の種」が芽を出した

というものです。


今朝の京都新聞の記事では、京都産業大付属高の米澤教諭は、以下のふたつのことを記事で述べています。・

・DNAの塩基配列が変わった可能性がある
・宇宙放射線の影響があった可能性



さて、この「宇宙線」。 In Deep でも何度も何度も何度も何度も何度も何度も(もうええわ)出てくるものなんですが、多くは、私たち人類などが「地球にいて受ける宇宙線」の話でした。


先日の「地球文明を破壊する威力を持つウイルス「フレーム」が歩き始めた」という記事の余談で、06月04日の日本経済新聞にあった、「775年、地球に大量の宇宙線 屋久杉から解明」という記事をご紹介しました。

> 名古屋大学の増田公明准教授らは、775年に宇宙から大量の宇宙線が地球に降り注いだことを、屋久杉の年輪の 分析から突き止めた。


というものですが、これも「地球で受ける宇宙線」の話でした。


そして、それらのものと今回の冒頭で紹介したようなアサガオや桜のような「宇宙空間で受ける宇宙線」というのは実は「別物」なのです。

かなり面倒な話になりますが、引用して記しておきます。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年06月05日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





(訳者注) 明日6月6日に金星の太陽面の通過というイベントが直前となっていますが、前回の2004年の金星の太陽面通過の際に「金星の表面に現れた現象」の話をご紹介します。

2004年に金星が太陽を通過した際、金星の周囲に光のアーク(弧)が観測されました。
下の写真のものです。

Robitschek1.jpg

これが今回も見られるかもしれないという米国の科学報道です。


その前に、以前からどうしても書いておきたいとことがあったので、そのことにふれておきます。それは日食と地球と月と太陽の関係の話です。

これは昨年以来ずっと気になっていたことなんですが、しかし、うまく説明することができないまま今日に至っています。



私たちは毎日の朝と夜の奇跡の中で生活している

どの部分がどう奇跡なのかというと、たとえば、私の言葉よりも、日食に関して詳しく書かれている「月と太陽の偉大な一致」という科学サイトのページをご覧いただきたいと思いますが、その中にある次のフレーズなどでもその一端はおわかりになると思います。

まず、前提として、

太陽の直径 1,392,000キロメートル
月の直径 3,476キロメートル


ということ(月は太陽の約 400分の1の直径)

太陽の地球からの距離 149,598,000キロメートル
月の地球からの距離 384,400キロメートル


ということ(距離の差は約 400倍)。

このふたつの数値を念頭に抜粋部分をお読みいただきたいと思います。


月と太陽の概要より

月の直径は太陽の1/400で、月の平均距離は太陽の1/389です。そこで、月と太陽は地球上から見ると同じ大きさに見えます。もし月の直径が273kmも小さかったり、もう少し地球から遠かったら、我々は皆既日食を決して見ることができなかったのです。

月の大きさも地球の衛星としては異常な大きさです。普通、木星ほどの巨大惑星が月ほどの大きさの衛星を従えているものです。

こうして惑星レベルで比較すると、皆既日食が起こること自体が非常に驚異的で珍しい現象なのです。



とあります。

文字ではその実感がおわかりになりにくいかもしれないですので、適当に図を作ってみました。

まず、「太陽」と「月」の直径の差

moon-02.png

太陽の直径が約140万キロメートル。
月の直径は約 3,500キロメートル。

その大きさの差は 約 400倍


そして、地球からの「月」と「太陽」の距離の図
横に描くのは長さ的に無理でしたので、縦にしました。

sun-moon-earth.png

地球から月までの距離は約 38万キロメートル。
地球から太陽までの距離は約 1億5000万キロメートル。

その距離の差は 約400倍


つまり、この共に「400倍」という差が存在するからこそ、皆既日食や金環日食のような現象を私たちは地球から見ることができるのです。

さらに、この差というのはもっともっと日常的な大きなことも含んでいます。

In Deep の今年の過去記事で、

地球と太陽の組成はまったく違うものというオーストラリア国立大学の研究発表
 In Deep 2012年04月06日

というものを書いたことがあります。その前振りで私は日記のようなものを書いていますが、その日、私は、自分の目で初めて「太陽と月が見た目には同じ大きさである」ことを気づいたのですが、実際に同じなのです

その理由が、上の「距離と大きさの400倍の差」によるものです。





▲ 上記の記事で載せた私の部屋から見えた夜の月と、昼の太陽。これを見て、私はアイヌ語における月と太陽の意味。つまり、太陽は「昼の太陽」で、月は「夜の太陽」とアイヌが表現していた意味を知るのでした。


しかし、私はどうして、こんなことを「奇跡」とまで言うのか

それは私たちが教わってきた「宇宙の成り立ちが正しいのなら」まさしくその偶然は奇跡なんです。奇跡すぎるわけです。

つまり、宇宙はある日適当にできて、適当な物理の法則で適当にガスや宇宙塵などが集まって、適当に銀河ができて、適当に恒星(太陽)が作られ、そして、そこに適当に惑星が作られて、そこに適当に月など衛星ができていくという現在の宇宙論。すべては偶然でしかないという現在の科学。

そんな中で私たちが明らかに目にする日食や「月と太陽が同じ大きさ」だというような奇跡。


この「奇跡」に対しての科学的答えは極めて簡単です。

「うーん、不思議に思えても、それは全部偶然だから」。

だけで答えが終わってしまいます。


そうでしょうか?

ホントーにそうなんでしょうか。

ホントーに単なる偶然でここまでの様々な「目に見える状況」が存在しているのでしょうか。



・・・という話ですね。


しかし、だからといって、「これは偶然ではない」となった場合も、今の世の中ではややこしいんですよ。

神様が出て来たり、宇宙の計画だとか、多次元宇宙とか、いろいろと「その人々の立場に応じたオカルトが登場したりする」のです。

宇宙の存在が偶然などではない、ということは私も思います。

しかし、最近私は、じゃあ、宇宙とは何なのか・・・ということに関しては、「私たち人類は一生わからなくていい」と強く考えるようになりました。


私たちは「偶然などひとつも存在しない世界に生きている」ということだけを思っていれば、それであとは日々普通にメシ喰ってクソして寝ればそれでいいのだと思います。


正直、ビッグバンだの進化論というような言葉はもう見たくもないですが、一方で、様々な神々しいスピリチュアルな立派な言葉も同じくらい聞きたくありません。

それは私がパンクスである以上、「キレイな言葉が嫌いだから」ということと、そしてそれ以上に、科学もオカルトもどちらも「宇宙の存在を小さくしている」ように思えるからです。

この世で最も大きな存在。それは「わからないこと」だと最近思います。

そして、出来うるなら「わからないまま死んでいきたい」。

最近そう思います。

というわけで、前置きが長くなりましたが、金星の話題です。
これもなかなかおもしろいですよ。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年05月25日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





1978年にバチカンが制定して以来、秘密扱いとされていた文書がウェブサイトで閲覧可能に

batican.jpg


(訳者注) 今回は、本文の記事は短いのですが、とても苦労しました。もともとは、ロシアのニュースサイトで見つけた「バチカンが聖人と聖なる言葉の定義を公表」という見出しに惹かれて、ご紹介しようとしたものの、あまりにもいろいろとわからないのでした。

まず、バチカンの部署名がわからない。元のロシア語をかろうじて英語にして、「Congregation for the Doctrine of the Faith」という部署であることがわかったのですが、これがわからない。この部署が「ローマ法王庁・教理省」という、「教会の教義についての業務をおこなうローマ法王庁の部署」だとわかるまでにずいぶんと時間がかかりました。

普段から不信心だとこういう時に苦労いたします。

今回ご紹介するニュースの流れを過剰書きで先に書いておこうと思います。




・ローマ法王庁は 1978年に「本物の聖言」や「聖なる現象」の判定、つまり、その現象や天啓が本物かどうかの判断基準の文書を制定していた。

・その理由は、当時、メディアを含めて、お告げや予言的な現象の紹介が世に溢れていたため、教会独自のガイドラインをひくためだった。

・その文書は「非公開」とされ、現在まで秘密文書とされていた。

・それが今回、正確には2012年5月24日に、突然の「公表」となった(公開の決定は2011年)。

・現在、ローマ法王庁教理省のウェブサイトに1978年のその文書が掲載されている。





という流れのようです。

で、本当はその教理省ウェブサイトにある「聖なる現象の判定ガイドライン」も翻訳してご紹介しようと思ったんですが、これが難しい。英語が難しいのではなく、キリスト教的な言葉と表現をほとんど知らないので、何が書いてあるのだかわからないのです。

そのうち再び挑戦してみようと思いますが、とりあえずリンクしておきますので、英語とキリスト教にお詳しい方はどうぞ。下のリンクです。

NORMS REGARDING THE MANNER OF PROCEEDING IN THE DISCERNMENT OF PRESUMED APPARITIONS OR REVELATIONS
聖者と思われる存在、あるいは天啓や予言を判定する方法に関しての基準
ローマ法王庁 教理省 1978年02月25日

manner-01.jpg

▲ 教理省のドキュメントページより。赤で囲んだ部分が該当する文書。


内容以上にわからないのは「どうして、30年以上も非公表にしていた文書を今になって発表したのか」ということです。


あるいは、バチカンの人たちさえも、2012年に「本物の聖者が現れる」と思っていたりするのでは・・・とふと思ってしまった次第です。

前に、過去記事で、

ヨガは悪魔のための儀式?: バチカンのエクソシストが語る「悪」
 In Deep 2011年11月29日

というのをご紹介したこともありますが、バチカンの祭司たちは映画とかいろいろと見張ってますからね。上の過去記事では、法王庁のエクソシズム(悪魔払い)部門の最高責任者の85歳の神父さんが、「ヨガとハリー・ポッターは悪魔の仕事だ」と語ったという話です(いやはや)。


まあ、「どうして公表したのか」という疑問があると同時に、もうひとつの興味もあります。

その興味というのは、このローマ法王庁のガイドラインをうまく使えば、「本物らしいニセの予言者像を作りやすくなる」ことです。それだけに、どうして公表したのかやはりわからないのです。

今回は、最初にこの報道を見つけたロシアのニュースサイトからです。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年05月08日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





3歳まで「声」を持たなかった私の子どものこと。
そして、幼児発達学で確立している幼児の成長のこと。

--


下のような見出しを先日、Yahoo! ニュースか何かのトップで見かけました。

大阪維新の会 市民団体に陳謝 発達障害めぐる表記

それはこんな感じの内容でした。


発達障害がある子の親らでつくる市民団体は、大阪維新の会が議会提出する方針の家庭教育支援条例案について提出中止を求める要望書を同会市議団に市役所で手渡した。

これに先立ち維新の会代表の橋下徹大阪市長は条例案について記者団に「発達障害の子どもを抱えるお母さんに対し愛情欠如だと宣言するのはちょっと違うのではないか」と苦言を呈した。

条例案の原案は「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因」などと明記。発達障害がある子どもの親らから反発が強まっていた。



問題は、下の部分なんですが、

 
> 条例案の原案は「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因」などと明記


「乳幼児期の愛着形成の不足」が発達障害の原因だと、この人たちは言いたかったようです。

私は政治に興味がないので、大阪維新の会というものをよく知らないですが、少なくともこの発言ひとつだけとっても、とても不勉強な人たちが集まっていると思わざるを得ません。


しかし、この人たちに文句を言いたいのではなく、今回のことで、多くの親御さんたちが悲しんだり、あるいは、科学的根拠のない偏見を受けるとしたらそれは耐えがたいことです。なので、今回のことは、その何とかの会というグループに対しての反論としてではなく、様々な方に「発達障害」というものについて理解してもらうために書きたいと思います。

ひとつは、私の経験から、あとは各種のデータから書いてみたいと思います。

長くなるかもしれませんが、ここからです。

続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年04月16日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「福島の放射能も野生動物の抗酸化防御システムに悪影響は与えていないだろう」: 英国ポーツマス大学 ジム・スミス教授(国際原子力機関チェルノブイリ・フォーラム元委員)
--

(訳者注) ロンドン王立協会は、1660年設立の現存する最も古い科学学会で、イギリスにおける科学者の団体の頂点であり、また、歴史的にも世界で最も権威のある科学団体です。

数日前、その王立協会の発行する学会誌に英国ポーツマス大学の教授の長年の調査による研究結果が発表されるという報道がありました。

その研究結果の内容は、

「チェルノブイリ事故後、現地の野生生物は放射線の影響での損傷や個体数の減少はなかった。むしろ、個体数は増大した」


というものでした。

チェルノブイリの鳥の個体数の長期間の研究で、チェルノブイリの放射能は少なくとも長期的な面からは、野生動物の個体数には影響を与えなかったということが判明したという論文です。

さらに、この研究は「生物が放射線に対抗するメカニズムを解く鍵」も与えてくれるものとなっています。生物にはアンチオキシダント防御メカニズム(抗酸化防御のシステム)というものがあり、これまでの科学者の考え方では、放射能によりこの抗酸化防御のシステムが損傷を受けることによって、生物が死傷したり、個体数が減るという考えだったのですが、「それがなかった」という結論です。

つまり、放射能は生物の生体メカニズムに損傷を与えないという新しい研究発表ということになります。


そして、この論文を書いた教授は「福島の現在の放射能の例にも当てはめられるだろう」と語っています。

つまり、福島とその周辺の野生生物は事故前と変わらずに生体システムに損傷を負うことなく健全に成長し続けるだろうと述べているということになります。


ちなみに、調査を行ったのは、チェルノブイリの事故を 20年間にわたって現地で調査し続けているジム・スミスという科学者で、英国ポーツマス大学の教授であると共に、国際原子力機関チェルノブイリ・フォーラムの委員であった人です。

smith.jpg

▲ チェルノブイリ事故後 20年に渡り続けてきた調査結果を発表したジム・スミス教授。
チェルノブイリ事故調査の第一人者。



チェルノブイリ事故との関わりの深さでは世界の科学者の中でも特に深い関係を持つ科学者の一人だけに、その論文には重みがあります。

なので、早速、翻訳記事に入りたいのですが、記事に入る前に、今回はこのようなわりと正式な研究報告が出たということで、この際、(あくまで私の考えとしてですが)、放射能について書いておきたいことがあります。



東北の神話を信じている私には「そろそろ科学的な方向性の転換」があってもいいと思う最近

先月くらいに、

セシウムは14歳以下の子どもの甲状腺ガンと「関係ない」ことが示される WHO の2006年調査論文
 In Deep 2012年03月06日

という記事を書いたことがあります。

その中で、私自身は昨年以来、放射能の悪影響を気にしたことが一度もないことを書きましたが、しかし、放射能を気にされている方もたくさんいるのも事実なので、「自分からそのこと(放射能は長期的には人体に無害だと思われること)を口にすることは基本的にないと思います」と書きました。

しかし、もう震災から1年を大きく過ぎているわけで、ある程度の「科学的な方向性」はあってもいいように思うのです。今現在、日本(あるいは世界)に存在している放射線に関しての方向性は、科学の方向ではなく、


・心情的な方向性
・イデオロギーとしての方向性
・政治的な利用価値


が主流のような気がするのです。

しかし、大事なことは「事実」だと私は考えています。

その「事実」というのは今回のような例では「調査や研究結果のデータ」ということになりますが、現在、存在するデータ等からの科学の方向性だけで言わせてもらえば、放射能は長期的には無害というデータだけが浮かび上がるとしか思えないのです。


とはいえ、私のモットーは「人はそれぞれ自分の考えたいように考えればいい」ということです。なので、この考えを人に押しつけるつもりはないです。「放射能は害がある」という考えの人の考えを否定するものではないです。


ところで、昨年、 In Deep の「わたしの神話はずっと続いている」という記事の中で、『日月神示』の中矢さんのサイトの「 日月神示にもとづく「10のFACT」(2011年10月24日)」という今日の一言に書かれてあったとこを抜粋したことがありました。

そこにはこのようにありました。

・この世は顕(うつ)し世、実相は「あの世」にある
・一切の事象は必然である
・過去に起きた結果はすべて最善として受け容れる
・絶対の「善」はなく、絶対の「悪」もない
・すべては良くなるための仕組み
・善いこと言えば善くなるし、悪いこと思えば悪くなる
・実践するまでは何も身にはつかない
・日本は潰れたようになるが再生し、世界の親国として甦る
・日本は世界の雛型であり、先駆けて良くなる使命がある
・北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる



上の10個のうちの最後に、


・北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる


とあります。

私は、昨年3月の震災以降、東北こそが日本の新しい聖地と思って過ごしてきました。この「東北が良くなる」という光景が現れることを夢にまで見て生きてきましたが、なかなかその徴候は現れませんでした。

しかし、今回の発表は、「福島とその周辺は、今後これまで以上に自然環境が繁栄し、豊かな野生環境と、健全な野生生物の個体数の増加の可能性が期待できる」ことを示します。


ところで、最近、中矢さんの発行されている『玉響』に文章を書かせてもらっていますが、いろいろと思うところがあって、私は自分の名前や自分自身が人前に出てはいけないと今は思っていて、それで玉響でも匿名で書かせてもらっていますが、このブログを読まれている方ならどの記事かすぐわかると思います(このブログのタイトルを自分の名前にしちゃったんで・・・)。

ちなみに、もう私は人前に出ることは今後ないように思います。

集まりですとか、あるいは、演劇などの自分が出るタイプの表現活動も昨年が最後だったかもしれません。

そのことについても今度書かせていただくかもしれませんが、これもまた変な話ですが、昨日、夢に「ヘビ」が出てきて、そのヘビと対話したんです。そして、そのヘビに「お前はいつだって存在していないじゃないか」と、その具体的な証拠と共に告げられて「ハッ」と気づいたことがあったんです。

でも、今回は放射能の大事な話がありますので、このことは今度書きます。

それでは、ここから翻訳記事です。
丁寧に訳したつもりですが、専門用語等で間違いがある場合はありますので、そのあたりはご容赦下さい。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年04月12日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





(訳者注) 上のタイトル通りのもので、人間の DNA の中に地球外生命のメッセージコードが存在するかもしれないということを言っている教授の話です。これを言っているのは、オーストラリアのマッコーリー大学という大学のポール・ダヴィースという教授です。

マッコーリー大学というのはマッコリみたいな名称ですが、極めて著名な大学で、エンジニアリング、テクノロジー、化学の分野でオーストラリアで最高峰の研究機関大学です。


ちなみに、このポール・ダヴィース博士の言うことはほとんど私もその通りのように思っています。真実かどうかはあまり関係なくて、(時の流れを別として)私の考えとほとんど同じと感じました。そういうこともあり、ご紹介します。それこそ、この博士と一緒にマッコリでも飲んで語り明かしたいです。


ところで、記事の最後に、毎回「1年前の In Deep 」というリンクを載せていますが、1年前の記事を見ると、その時にも今日とほとんど同じようなことを考えていたことがわかりました。

2011年04月13日の「ちょっと小休止」という記事ですが、その前日、つまり1年前の4月12日に書いたことにふれていました。

その部分を少し抜粋しておきます。
今回の考えにも通じるような感じです。


夢は未来を予測しない

「人類の宇宙の記憶からの決別」はあらゆる活動と現象に及び、夢も例外ではないのかもしれません。つまり、一般的に言われるように、夢は宇宙の記憶に触れるという現象「ではない」可能性があります。夢も「宇宙の記憶とは関係のない人類の単独の現象」だという言い方にもなるかもしれません。

なので、夢は基本的に社会全体の未来を予知しないと思われます。

夢の正体は、その人の DNA が何十億年(期間は様々)の間に蓄積され保存され続けてきた「その人のもつ DNA だけの過去のあらゆる歴史」に触れていることだと思われます。なので、その個人の宇宙の中の人生で経験したあらゆることに毎晩ふれているといってもいいのかもしれないです。

たとえば、未来のような風景に見えてもそれは過去なのだと思われます。

そして、夢を見る意味は、過去の自分を知ることでのキュア(治療)であると同時に、自分が経てきた何億年、何百億年のすべての人生の学習でもあり、それを見ることで、自分の人生に「自分の価値観」を反映させることができる。

地球の人類文化の中にあるあらゆる価値体系(嗜好、趣味、音楽、文学、芸術など様々なもの)は、夢と現実を DNA の中を相互に行き来する行為の中で確認されて、そして、現実の中で芸術や、あるいは「個性」として花開くということなのかもしれません。

つまり、夢での学習がないと、人類の文化はこれほど多様に展開しなかった可能性を感じます。




へえ・・・。
こんなこと書いたのかあ・・・。

まあ、今も結局同じ考えということで、私は相変わらず何の進歩もないようです。

ただ、最近は上のうちの「過去とか未来」という時間軸も存在しないかもと考えるようになっています。

というわけで、ここから本記事です。
結構おもしろい記事ですので、お読みいただけると嬉しいです。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年04月04日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





(訳者注) 最近、何が起きてもあまり驚かないですが、このニュースには驚きました。

「血のない赤ちゃん」というタイトルの記事で、赤血球を作るヘモグロビンを持たないために、機能する血が体にないまま産まれてきた赤ちゃんの話です。そのままだと「2時間も生きられない」と判断されたその赤ちゃんは、医師団の迅速な判断での緊急処置などもあり、今も元気です。

わりと長い記事ですので、すぐ翻訳に入りますね。
掲載されていたのは英国のテレグラフ紙です。

ちなみに、以前、「子宮外でもたらされ、そして誕生した奇跡の赤ちゃん」という米国のニュースをご紹介したことがありますが、どれもこれも奇跡と一言で言ってしまうというより、今回のオリビアちゃんが生存できたのも、母親が胎内の異変に気づいてすぐに病院に駆けつけたからだったようです。奇跡を生み出すのも現実の行動だと感じます。



続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年03月05日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





「私たち科学者は科学書を書き直す準備はできている」 by デイリーギャラクシー


(訳者注) 2009年に発見された GRB 090429Bという名前がつけられている宇宙の光源があります。

下の写真です。

GRB-090429B.jpg


大きな恒星が爆発する時に発すると考えられている「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象での光だと NASA は断定しましたが、これが何であれ、「古さ」が問題になっていて、この天体は「 132億年前」のものなのです。ビッグバンというように言われている理論では、宇宙の年齢は 137億年というように言われていますが、その5億年後くらいのものだということになります。

最近、この GRB 090429Bをめぐっての議論がまた盛んになっています。3月1日に、デイリーギャラクシーという天文学メディアが、「132億年前の宇宙で最も古い天体」という記事をリリースしたのですが、それに対しての読者からの多くコメントが寄せられました。

そして今日の記事ではその返答という形で記事を載せていました。
今回はそれをコメントなどと共にご紹介します。

コメントのいくつかは「ビッグバン理論との整合性はどうなっているのか」というようなものです。

今日の返答の記事の冒頭では、デイリーギャラクシーの記者自身が「正直な話、今では、ビッグバン理論が現在の宇宙の姿を 100 パーセント描くものとして正しいと心の底から考えている科学者は多分ただのひとりもいないかもしれない」と書いています。


ところで、どうして、この「132億年前の天体」の存在に問題があるのか

難しい説明はできませんので、ごく簡単に書いてみたいと思いますが、「132億年前のガンマ線バーストの光というものはあり得ない」というようなことの説明にもなるかもしれません。

これには、まず現在の宇宙モデルというものをある程度知らないといけませんので、それを実際にはよく知らない私は調べてみました。

そうすると、私の「考え」ではなく、現在の科学での説明そのものから矛盾が浮かび上がってくることがわかります。修正しきれない自己矛盾を抱えてきた現在の宇宙論の姿ともいえるのかもしれません。


現在の宇宙論である「成長する宇宙システム」に対して噴出する矛盾

宇宙モデルなどが説明されているサイトの多くが、「理解できないものは読まなければよろしい」という空気が強く、正直、最近ではそういうものがこの世に存在していること自体があまり気持ちよくないのです。私は高校2年くらいからは物理も科学も試験はすべて「0点」でしたので(ひとつも書けなかったので純粋な0点)、これら専門サイトたちの、私のような「知識のない者に対しての排除感の強さ」は何となく寂しいですが、まあ、仕方ないです。ちなみに、高校では、答えのわかっている追試があるので、全科目0点でも落第はしませんでした。


さて、下のは適当に作った図ですが、今の宇宙論は大体こんな感じのようです。

cosms-2012.png


左の「」の部分がビッグバンというように言われている「宇宙の始まり」で、黒の斜線は宇宙が大きくなっていく状態を示します。


簡単に書くと、現在の宇宙論では「時間と共に宇宙は大きくなっている」ということになります。


「宇宙は」ということは「宇宙に含まれているものもすべて」成長しているということになります。つまり、地球や太陽などもそうですが、「成長して、いつかは滅びる」というような考え方です。

そして、この考えの中では基本的には「同じように生まれるものは同じような成長をする」という概念も含まれています。これは動物の成長などと同じで、個別に多少の差はあっても同じような成長をしていくということです。

たとえば、同じ種類の同じ年齢のネコなら、「大体このくらいの大きさ」というような概念、あるいは「同じような形」という概念があって、普通はその通りに育ちます。同じ種のものが同じように育ったのなら下のイラストのような大きさの差は出ないはずです。

cats.jpeg


しかし、実際には上どころの差ではない大きさのものが同居しているのが現実で、たとえば、地球から640光年のところにあるベテルギウスという星などは、下のような大きさです。



太陽は左上の小さな点です。

このベテルギウスは私たちの太陽系でいえば太陽です。そして 640光年というのは宇宙の単位ではかなり近いのですが、そこにあるものの大きさがすでに「現実を逸脱した大きさ」であるということがあったりします。

でもこれは現実です


話を戻しますと、

・現在の宇宙はある時点で生まれて、成長している

というのがビッグバン理論とか宇宙膨張理論などのものだったりするようです。

ここでやっと本題に入りますが、今回の本記事の中に出てくる「132億年の天体」。
これがどういうものか再確認してみます。



132億年前の天体が恒星由来のガンマ線バーストの光なら、その恒星の大きさは太陽の30倍以上

アストロアーツの2011年5月31日の記事にこの132億年前の光に関しての NASA の記事を要約したものがあります。その冒頭にこうあります。


NASAのガンマ線観測衛星「スウィフト」が2009年に検出したガンマ線バーストが、観測史上最遠の131億4000万光年先で起きたものと結論づけられた。もっとも遠い天体候補の1つとしても挙げることができる。



そして、その下にこうあります。


 > 「ガンマ線バースト」とは、宇宙の彼方で太陽の30倍もの大質量星が最期を迎える際に起きる、宇宙で最も明るい天体現象のこと



「太陽の30倍もの大質量星」とあります。

つまり、132億年前に宇宙にあったその天体は「太陽の30倍以上」などのつまりとても大きなサイズだった可能性があるということです。

この時点で「あれ?」と思うのです。

すでに、上の

cats.jpeg

の例に見るおかしなことが起きています。


たとえば、私たちの太陽系の太陽の年齢ですが、一般的な話としては、こちらから抜粋しますと、


> 太陽は銀河系の中心から3万光年離れた位置にあり、太陽系の惑星などの天体と共に、46億年前に誕生したと考えられている。



46億年前にできたとされる恒星(太陽)と 132億年前にすでにあった(というより、その時に成長しきって消えたとされる)恒星のこの大きさの差。

sun-01.jpg


sun-02.jpg

▲ 大きさの比較は適当です。「億」をつけないでみました。


それまで真面目に宇宙論を勉強をしていた人たちこそ「???」と思う。宇宙のすべてのものが「成長している」というのならどうも変な感じがする。

何かうまく理論を付け加えないと、今の宇宙モデルの説明がつかないような気がする。


でも、科学界では「矛盾はない」と言う。
だったら矛盾はないのだと思う。

「でも、なんか変だなあ」と。

ちなみに、宇宙論のほうは「推定と想像が先行して」始まっているので、自分の推定と想像を補完していくために、次々と新しい理論、新しい計算式が出されてきましたが、どこまでやっても、「元は想像」なので、次第にどんどんと難しくなる。


さて、さらに少し専門サイトなどを読み進めてみます。

まあ、しかし、いずれにしても、現時点では132億年前の天体の発見で終わっているので、まだ「ビッグバンより以前のものではない」ということで、セーフではないかという気もしたのですが、実際には「現在の宇宙論自体が首を絞めていて」アウトなんです。科学の説明文が、自らで明確にその「アウトぶり」を教えてくれます。


それは、NASA が上の 132億年前の天体の光を「ガンマ線バーストの光」だと結論づけたところにもあります。

まず、現在の天文学ではガンマ線バーストは、詳細は不明ながらも次のようになっています。ここからの説明の抜粋とリンクは Wikipedia です。

ガンマ線バーストは極超新星と関連しているという説が最も有力である。超大質量の恒星が一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、バーストが起こるとされる。


上に出てくる極超新星とは何か。

通常の超新星爆発の数十倍の爆発エネルギーを持つ超新星爆発のこと


では、超新星とは何か。

大質量の恒星がその一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象


この「恒星」の説明に行きついた時、「絶望的な記述」に私たちは突き当たります。

恒星 - 形成と進化より。

(抜粋)質量が太陽の約8%よりも小さく、核融合反応を持続することができない星は、自らの重力により、数千億年という極めて長い時間をかけて、位置エネルギーを熱エネルギーに変換しながらゆっくりと収縮していく。最後にはそのままゆっくりと暗くなっていき、黒色矮星へと移っていく。

褐色矮星よりも重いが質量が太陽の46%よりは小さい恒星は、核反応が遅く数千億年から数兆年かけて燃料である水素を使い果たした後、ヘリウム型の白色矮星になるとされている。



それぞれ、

> 数千億年という極めて長い時間をかけて

> 数千億年から数兆年かけて


とあります。

さて、これが「恒星の一生」だとすると、そこに多少の年代の前後はあったとしても、きわめて簡単に考えると、

・ビッグバンから5億年しか経過していない時に、すでに「何千億年の寿命を終えた星」がそこに存在していた

というような奇妙な成り行きを想定させます。


まあしかし、その 132億年前の光が超新星によるガンマ線バーストであるかどうかというのも実はあまり関係ないことだと思います。

この話の中で最も重要なことは、


・その光が見えているという事実


に尽きます。

地球から100億光年以上もの距離で観測される光が小さなものであることは考えられないわけで、それが何であろうと、きわめて大きな光がそこにある。

通常、天体がどんな理由であっても「巨大な光を放ち出す」ためには(今の宇宙論では)大変な時間がかかるはずです。


ああ・・・前振りのつもりが非常に長くなってしまいましたけれど、実はそのデイリーギャラクシーのコメントの記事は上のような疑問を語り合っているという感じです。なので、今回はその冒頭のデイリーギャラクシーの返答記事の意見をご紹介します。



続きを読む
タグ:宇宙

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。
  

2012年03月01日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





abell1835.jpg


今回は翻訳記事ではないです。

前日書きました「米国の火星ミッションが事実上終了へ」という記事を読み直しているうちに、やはり書いておきたいことがあることに気づきました。「どうしてこのようなことになってしまったのか」という根本的な理由に関して、記事では私の考えを書かなかったからですが、やはり書いておきたいと思います。

それはこのブログの存在意義とも直結する大事な話だからです。


ところで、このような宇宙計画の予算の削減に関しては、報道では大体「国家予算の削減の中で」という言葉が併せて使われるために、それを最初に読んでしまうと、「確かにアメリカの予算も大変だしなあ。宇宙どころではないし」と最初に思いこんでしまう部分があります。まあ、予算が大変なのは事実だとしても、それは、今回の NASA の失敗の根本的な理由とは関係ないことです。

米国の宇宙開発の歴史は、その時間も内容も濃いもので、それなのに、オバマ政権下で、(どんな形であれ、大気と生命が生存している星として、火星は人類が最初に訪問できた可能性の高い惑星であるにも関わらず)火星計画が中止となったということは、「NASA のミス」であり、「科学界全体のコペルニクス的転換を促す出来事」なのだとも思います。

そのことを書きたいと思います。

私は米国の政権の事情も、NASA の内幕も知りませんので、内容が合っているとか間違っているということは別としても、これは現在の「全世界の科学的組織が持っている問題と同義だ」と考えていただいてもいいかと思います。

つまり、米国だけでの問題ではなく、日本の国立天文台やJAXAや東大の宇宙研究機構や宇宙線研究所など日本や世界のあらゆる科学機関も「同じ問題を抱えている」(のではないか)と。

なお、世の中には陰謀論がたくさんあり、米国は宇宙の秘密を隠しているとか、 NASA も宇宙の真実を隠している、などの話はたくさんありますが、それに関しては私は知りませんので、「そういうことはない、あるいは関係ない」ということで話を進めます。



科学者集団としての苦悩

米国政府と NASA の関係は、トップのほうの立場にいる人はともかく、政府と NASA それぞれの2つの中にいる人々は「基本的に人種が違う」ということをまず考える必要があります。

つまり、政府という集団が「政治家とその関係者の集団」であるのに対して、 NASA は基本的には「科学者の集団」であるということがあります。この2つの間の溝というのは基本的に深いと思います。

そして、きれいごとを抜きにして、このどちらの集団の人たちも「名誉や名声」、あるいは、「人々からの賞賛」、または「財産」(あるいは研究資金)などを望んでいるとします。

その場合、

・政治家たち

の「名誉と名声」を得る方法と、

・科学者たち

が「名誉と名声」を得る方法はそれぞれ違うということに気づかなければならないと思います。

政治家がどのように名誉を得るのかのほうは私はよく知りませんので、そちらはどうでもいいです。


問題は後者の「科学者が名声を得る」手段。これは政治家のように街頭に立って、研究の内容をマイク演説でいくら繰り返しても得られません。

科学者の名声というのは、

・研究の成果
・実験の成果


が目に見える形で発表され、それが「評価」されないと得ることができないのが通常です。

要するに、ものすごく頭のいい将来有望な科学者でも、「私は将来ものすごい発見と発明をすることが確定しているので、先にノーベル賞の賞金くれない?」と申し述べても、それはもらえません。


どんな科学の賞でも、賞が伴わなくても賞賛や、あるいは「科学史に名前が残る」といった行為には実際の「論文」などが必要です。

その論文の内容自体は理論でもいいし、実験結果でもいいのですが、それが提出され、他の科学者たちの目にふれ、「素晴らしい」と判断された時にはじめて、その科学者は「名誉や名声」を得ることができます。あるいは、研究継続のための「資金」が国や財団などから提供されたりします。その資金がなければ誰も研究を継続できません。

では、その研究の「是非の判断は誰がするのか」。


ここがまずひとつのポイントです。

これを判断するのは、私の家の裏にある焼き鳥屋のオヤジではありません。

「科学界」が判断します。

まず、それぞれの分野の小さなグループや学会などが存在すると思うのですが、詳しいことは知らないですが、いずれにしても、「科学的に認められている学会」が、物理にも化学にもそれぞれのジャンルにあり、そして、上のほうには世界的な権威が存在します。たとえばですが、科学なら米国のアメリカ化学界とか、天文学ならイギリスの王立天文学会とか、そういうものが頂点にあって、

それらから完全に無視されるような研究や人物が世界的な名声を得ることは非常に難しい

ということは、多分言えると思います。

そして、 NASA 。

トップの人たちや職員の中には政治家寄りの人たちも多くいるでしょうけれど、NASA で実際に多く研究や観測や開発をおこなう NASA スタッフの多くは「科学者」だと思われます。

つまり、彼らが名声を得る方法は政治家とは違い、上のように、科学的に認められる。あるいは科学的に驚くべき研究や発見を行わなければ、科学的な名声を得ることは難しいはずです。


さて。


その「科学界」というものに現在、根本的に横たわっている基本的概念が、現在の多くの科学の進展を阻害し、そして、今回の NASA の火星開発の中止のような、一種、無駄な研究の挫折というようなことを生んでしまっています。

その「現在の科学界の基本的な概念」というのが何かというと、いろいろとあるのでしょうが、大きく次のふたつです。

・進化論(あるいは自然選択説)

・宇宙有限論(あるいはビッグバン理論)


です。

そして、現在はすでに、このふたつの科学の基本的理論がすでに機能していなくなっていることを一番知っているのは「科学者たち本人」だと思います。2008年くらいまでなら上の理論のほころびを何とか覆い隠せる程度の発見で済んでいたのですが、もう無理です。

2010年頃からの宇宙での発見や、あるいは極限環境微生物などをはじめとする地球上での新しい生物の発見の数々は上の2つの理論をとどめておくことに限界が生じていることを示しています。

私は素人ですので、理屈からのその理由は書けません。

ただ、ブログで海外の報道や研究論文を翻訳しているうちに、やはり上の2つの理論は「そろそろ真面目に考え直さなければならないのではないか」という思いは以前より強くなっています。


それでも、上に書きました理由のように、現状では「科学界では反逆者やアウトローは生き残れない」という事実があります。科学界のアウトローがどうなるのかを実例を示します。

命か名誉か、どちらかを失った例です。



科学の世界のアウトローたち

西暦 1600年にイタリアの科学者であり修道士のジョルダーノ・ブルーノは「宇宙は無限で、そこに神はいない」と主張して、教会から焼き殺されましたが、今のままではまた同じことが起きてしまう可能性があります。

もちろん、「命」そのものではなく、立場的に焼かれてしまうということですが、それでも、「話すことのできない科学者」は命があるとは言えません。


あるいは、私が、「クレアなひととき」を含めて、ブログを継続して書いている動機となっているもののひとつに、ふと古本で100円で買った英国のフレッド・ホイル博士という人の著作があります。パンスペルミアという概念を知ったのはその著作によります。

フレッド・ホイル博士は、当時、最もノーベル賞に近かったひとりでしたが、博士はノーベル賞を受賞できませんでした。そのくだりは Wikipedia にこのようにあります。


フレッド・ホイルの共同研究者であるウィリアム・ファウラーは1983年にノーベル物理学賞を受賞したが、ホイルの元々の貢献は何らかの理由で見落とされた。ホイルのような著名な天文学者の業績が受賞の対象とならなかったことに対して多くの人々が驚いた。



「ホイルの元々の貢献は何らかの理由で見落とされた」とあります。「何らかの理由」。

これは、フレッド・ホイル博士が、ジョルダーノ・ブルーノと同じで、「その時の科学界の意見に従わなかった」からです。

ホイル博士は一生を通じて、

・ビッグバンの存在の否定
・進化論を否定


というふたつの意見を持ち続けました。

そして、その結果、博士は天文学と元素合成に著しい功績を残しながら、上のような科学界での扱いを受けました。「その貢献は何らかの理由で見落とされ続けた」のです。フレッド・ホイル博士が 17世紀に生きていてたら、ブルーノと同じ運命だったかもしれません。


17世紀には、ジョルダーノ・ブルーノの火刑で見せしめをして、科学界の意見は落ち着きました

20世紀も、フレッド・ホイル博士がノーベル賞を取れなかったという、「立場の焼き殺し」の見せしめによって、やはり科学界は落ち着きました。

その証拠として、今でも多分、学校の教科書には、

・進化論
・ビッグバン

このどちらも掲載されているのではないでしょうか。

そして、これは NASA が火星の発表について慎重になった理由とも直結します。それは前回も書いた「火星へ送った探査機に付着した地球上のバクテリア」の問題とも関係あります。


しかし、まだまだ長くなりそうですので、この話は何回かにわけます。

ニュースの翻訳などもありますので、続けて書くというのではなく、その合間に適度に書きたい時に続けます。


進化論とビッグバン理論のせいで、「発見したものに適切な説明をつけることができない」という事象は世に溢れているはずで、そのタガを外せば、科学は一気に進むと思うのです。

ブルーノが亡くなって 400年経っても世の中の「権威に従え」という基本的な構造はあまり変わっていない。

そのことがどうにも残念です。

今回、ジョルダーノ・ブルーノが自著『無限、宇宙および諸世界について』の最後のくだりで、ブルーノ自身に対して語りかける役割の男性の台詞を書いておこうと思います。
続きを読む

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。