2010年11月27日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「何度でも起こるビッグバン」の記事の追記: Aoen について



(訳者注) 本日、「宇宙物理学の第一人者ロジャー・ペンローズが発表した「何度でも起こるビッグバン」」という記事をアップした際に、元記事に何度も出てくる「 Aeon 」という単語の適切な訳が見いだせずに、そのまま原語で書かせていただいたことを記したのですが、この記事をアップした後、メールをいただきました。

私が不明だった「 Aeon 」という単語についてです。これはアレイスター・クロウリーのタロット(トート・カード)にある名前だと知りました。

調べてみると、この「Aeon」という単語はオカルティズム方面でも大変頻繁に出てくる有名な概念のようです。上のビックバンの記事は科学記事ですが、その主役である宇宙物理学の第一人者ロジャー・ペンローズ博士が、そのような、もしかすると、曖昧にも捕らえかねない単語を、宇宙の歴史理論で使っているということを興味深く感じましたので、外殻だけですが、ご紹介します。

なお、訳語に関してですが、アレイスター・クロウリー版のタロットの日本語訳では「永劫」となっています。未来永劫の永劫です。
そこで本然と悟ったのですが、 Aeon の訳は、

・分割された永劫

でいいのではないかという気がしてきました。
無限の中に存在する分割です。

前記事に合わせますと、「ビックバンは無限に続く宇宙の歴史の区切り」という感じになりそうな感じです。


アレイスター・クロウリーのトート・タロットに描かれた「 Aoen 」

アレイスター・クロウリーについては、述べる知識を私は持ちません。簡単な歴史等は、こちらなどにあります。

そのクロウリーはトート・タロットという自らの解釈でのタロット・カードをリリースしており、そこに古来からのタロットにはない「The Aeon (永劫)」があります。

ずいぶん昔ですが、十代の頃、私は何となく暇な時に趣味でタロットをやっていて、これが特に恋愛占いなどで強烈に当たるのが学校などで評判となり、「見てくれ見てくれ」と言われて(他の高校から来た人までいた)、何だかイヤになって封印して、そのまま何十年もやっていませんが、私の知っているタロットは古代エジプト解釈のもので、このクロウリー版は知りませんでした。

あまり詳しく書いても仕方ないですが、タロットカードは全部で 78枚からなっていて、そのうち1枚1枚個別に名前がついているカード 22枚を大アルカナといい、こちらが重視されることが多いです。(もっとも私が子どもの頃に覚えた「ケルト十字法」という占いの方法は、大アルカナと小アルカナ 78枚を全部使う方式でした)

その大アルカナ 22枚で、古来からのものとアレイスター・クロウリー版タロットでは「 5枚」だけ違うものがあります。その中のひとつが、今回のテーマである「 Aoen (永劫)」です。

これは、大アルカナ番号 20「 XX 」に位置しており、古代タロットでは、「 JUDGEMENT (審判)」に相当するものです。つまり、トート・タロットでは、「審判」カードはないということです。

この「XX Aoen」カードの意味を探ることで、元の単語の意味も少しはわかるのではないかと思って調べてみました。

XX Aoen の図柄

nkcrowleytarotaeon.jpg


なお、タロットカードには、一般的に正位置と逆位置という概念があり、置かれたカードが「正面に向かって上下どちらに置かれているか」で意味が大きく異なる場合があります。


light-shadow.jpg

▲ 左が正位置、右が逆位置。いい悪いの問題ではありません。違う意味になる場合もあるということです。そのあたりは解釈者の判断。

corax.comという海外サイトによりますと、 Aoen の意味は以下のようになります。
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ビッグバンは「なかった」のではなく、「何度でもあり、今後もある」。そして、ビッグバンは宇宙の始まりではなく、未来永劫に続く宇宙の歴史の中の区切りであるという新しい宇宙の循環論が、宇宙マイクロ波背景放射の解析研究をもとに、宇宙物理学の第一人者から発表された。


(訳者注) 昨日、「ビッグバン理論では説明できない古い巨大な銀河が多数発見される」という記事をアップして、そこで「ビッグバンはなかった」というような趣旨になっていたわけですが、その日のうちに、またデイリーギャラクシーに新しい記事が。

これがもう何というか、「ビッグバンはなかった」とか言って満足していた自分が叩きのめされるようなもので、ビッグバンは「なかった」どころか、「何度でもあって、またある」というものです。

これを言っているロジャー・ペンローズという人はあやしいオジサンなどでは決してなく、 Wikipedia から抜粋しますと、


ロジャー・ペンローズは、イギリス・エセックス州コルチェスター生まれの数学者、宇宙物理学・理論物理学者。

・スティーヴン・ホーキングと共にブラックホールの特異点定理(重力崩壊を起こしている物体は最後には全て特異点を形成する)を証明し、「事象の地平線」の存在を唱えた。
・量子的なスピンを組み合わせ論的につなぎ合わせると、時空が構成できるというスピンネットワークを提唱。このアイデアは後に量子重力理論の1候補であるループ量子重力理論に取り込まれた。

・時空全体を複素数で記述し、量子論と相対論を統一的に扱う枠組みであるツイスター理論を創始した。

(以下略)



という人です。
ただ、私はこの人の業績とかより、今回の理論にある「ビッグバンは宇宙の循環の中でのひとつの宇宙の時代の始まり」という、「宇宙は未来永劫」という感覚が好きだったのでご紹介した次第です。

感覚的な話ですが、私自身は、「宇宙には始まりもなければ終わりもない」というように思っています。

以前、西洋オカルティズムに詳しい人に「父と子と聖霊」の「父」の話をされたことがあって、それは「ある」としか言えないものだと言っていました。つまり、「生まれた」とか「できた」とか「正体は○○だ」とか、そういうものではないという話です。「とにかくあるもの」だと。

でまあ、それを聞いた時に、「宇宙もそんな感じかもなあ」と直感的なことですけれど、感じていました。私はかなり小さな子どもの頃からそんなふうには思っていました。そして、中学とか高校とかになって、「宇宙はビッグバンで作られた」というように教えられた時に、「ちぇ! 宇宙ってできたものなのかよ」と、残念に思ったことがあります。

それはともかく、今回の理論はまだ議論の余地はあると本記事にも書かれていますが、ビッグバンというような無機質な宇宙論から比べると、今回知ったこの理論はとても人間的な宇宙論に思えます。これは要するに、1年でいえば新年みたいなもので、「ビッグバンからまた次の時代の宇宙があらたに始まる」という感じなのですかね。


ところで、相変わらず難しい言葉がたくさん出てくるのですが(訳しても日本語がわからないものが続出)、理論の基本となるのは、宇宙マイクロ波背景放射( CMB )という宇宙から放射されているマイクロ波で、この観測結果から導き出されたものだそうです。

また、この「ビッグバンと次のビッグバンが起きるまでの区切り」について、オリジナル記事で、ペンローズ博士は aeon という単語を何度も使います。これがよくわからないのです。辞書的には「累代」とか出ますが、累代なんて日本語知らないし、記事でも aeon にしています。要するに「時期的区切りではあるけれど、未来永劫のような非常に長い時期の区切り」というような意味だと思います。

それと、ペンローズ氏の持つ宇宙論名 conformal cyclic cosmology の訳ですが、正式な日本語はないようで、ここでは、ほとんど直訳の「共形周期的宇宙論」としています。





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2010年11月25日



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実現不可能と言われた「ボース=アインシュタイン凝縮体」のフォトンをドイツ人科学者たちが作り出すことに成功し、新しい発生源の光が誕生した。


(訳者注) 元記事は科学記事で、分子やフォトンだとかの私個人の理解では内容把握に苦しい部分が多々あって、訳も間違いが多いと思います。それでも、あえてご紹介させていただいた理由は、大きく2つあります。

ひとつは、それが「光」だからです。ここでいう光というのは、自然科学分野での光(目に見える意味での光)には違いないのですが、しかし、「光」という言葉は宗教や人生哲学でも非常に多く使われる言葉です。それだけ人間の価値観に直結している「光」という存在の「まったく新しいもの」が開発されたという意味に何となく感じ入る部分があったためです。

Wikipediaから引用した、光にまつわる様々はこんなものがあるようです。

・『新約聖書』ではイエスにより「私は、世にいる間、世の光である」(ヨハネ福音書 9:5)と語られる。

・またイエスは弟子と群集に対して「あなたたちは世の光である」(地の塩、世の光)と語る。

・ディオニュシオス・アレオパギテースにおいては、父なる神が光源であり、光がイエスであり、イエスは天上界のイデアを明かし、人々の魂を照らすのであり、光による照明が人に認識を与えるのだとされた。

・プラトンの有名な「洞窟の比喩」では、光の源である太陽と最高原理「善のイデア」とを結びつけている。

・プロティノスは「一者」「叡智(ヌース)」「魂」の3原理から世界を説明し、光の比喩で世界の説明を論理化した。

・グノーシス主義では光と闇の二元的対立によって世界を説明した。

・仏教では、光は、仏や菩薩などの智慧や慈悲を象徴するものとされる。



それほど重要な光の、今までは違ったソースのものを人類が作ることに成功したというのは、なんとなく意味があるニュースなのかもなあと思った次第であります。

なお、この光の開発で重要になる「ボース=アインシュタイン凝縮」という概念は私は今回初めて知りました。従って、何のことだかわかりません。コトバンクより抜粋させていただきます。


ボース‐アインシュタイン凝縮

ボース‐アインシュタイン統計に従う粒子系においては、温度を下げるか、あるいは密度を増大させた場合に、すべての粒子が最低エネルギー状態に収容されてしまうことが示される。この状態のことを、ボース‐アインシュタイン凝縮という。この最低エネルギー状態にある粒子は運動エネルギーがゼロとなるので、気体の圧力には関係しなくなる。



・・・・・・情けないほどわからない(悔しい←苦笑)。
というわけで、ボース‐アインシュタイン凝縮のプロセスを理解しないままの訳だということをご承知おき下さい。

もうひとつの理由は、記事にも出て来ますが、この技術が、フォトボルタイクスという光電変換の技術に応用できるのではないかと書かれてあることです。つまり、「光を使ったエネルギー」のことですが、個人的にはこのあたりの技術が、もっとも「純粋なフリーエネルギー」に近い概念なのではないかという感覚はあります。

なお、オリジナル記事でのフォトン( photon )には、光子という日本語もありますが、むしろ馴染みがない感じがしますので、原文通り、フォトンと表記します。



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2010年11月02日



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(訳者注) 太陽の「彩層」(さいそう)という用語は一般的ではないと思いますので、最初に資料として、 Wikipedia から抜粋します。なお、記事のアラン氏による原寸大の写真のあるページ Not The Great Pumpkin こちらです。

彩層

彩層とは、太陽などの恒星の表層部分で、光球の外側、コロナの内側に位置する薄いガスによって形成される層。
太陽の場合、厚さは数千から1万km、温度は光球よりやや低く、4,700-5,800K。紅炎(プロミネンス)が発生する事もある。地球上から肉眼で確認することはできないが、日食発生時のみ見る事ができる。




Incredible new image of the sun's atmosphere caught on camera by amateur astronomer
デイリーメール(英国) 2010.11.01

アマチュア天文家がカメラで捕らえた驚くべき太陽の大気層の新しい写真

恐ろしく残忍で凶暴なイメージさえ漂わせるこの驚くべき太陽の写真は、米国のアマチュア天文写真家アラン・フリードマン氏によって撮影された。アラン氏は自分のサイトで、「これは巨大なカボチャではない」というタイトルと共に、この写真をアップした。

可視光線の域の中の非常に狭いレンジの部分だけを捕らえることができる特別な「水素フィルタ」を使用して撮影されたこの写真は、見事に「彩層」と呼ばれる太陽の表面構造を示している。

太陽から立ち昇るプラズマは、壊滅的な太陽の引力に一時的に逆らおうとするが、その後、再び雪崩を打って太陽の表面へと戻る。その際には、高温のガスがアーチを描いて落ちていく。

not_the_great_pumpkin.jpg
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タグ:太陽の姿

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2010年10月25日



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3-16.jpg

▲ ヨハネによる福音書 / 3章 13節で、「天国に行ったのはイエスひとりで他は誰も(キリスト教信者も)天国に行かなかった」と明記されています。日本聖書教会(新共同訳)より。



What really happens when you die?
Find out incredible truth of what Bible actually says ... and doesn't say
World Net Daily 2010.10.25

bible.jpg

死んだ時に実際には何が起こる?
聖書に実際に書かれてあること、あるいは書かれていない驚くべき真実

「死ぬと本当はどうなるのだろう」。

これは、年齢と関係なく、誰でも興味のある話題だ。

死の瞬間には、聖書が述べているように、キリスト教の信仰を持つ者だけが、死んだ後も意識を持ち、すぐに天国と呼ばれている場所へ昇天するのだろうか? その天国には、死んでもなお肉体を持つクリスチャンの仲間たちが待っているのだろうか?

聖書にあるこれに対しての答えは、もしかすると、あなたを卒倒させるかもしれない。

これが書かれた部分はもしかすると、聖書全体の中でもっとも喧伝されていない詩節かもしれないが、皮肉なことに聖書の中でもっとも有名な、「ヨハネによる福音書」3章16節のちょうど3節前にある。

そこでイエス・キリストはこう宣言している。「天国に行った者はひとりもいなかった。イエス自身を除いては
衝撃的な引用が下にある。
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2010年10月21日



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Japanese robotics industry must forget about Astroboy
TechEYE 2010.10.14

日本のロボット産業は鉄腕アトムを忘れなければならない

見た目は地味でも実用的な方向へとシフトしつつある日本のロボティクス


astroboy.jpg日本の科学者たちが、ついにロボット工学のフォーカスを変え始めた。

みんなで歌い、みんなで踊るようなヒューマノイド型ロボットの追求から脱却し、実用的なロボット開発に焦点の中心を合わせ始めたのだ。

日本のロボット開発は、過去のヒーロー番組の記憶を呼び起こすかのようなロボットの発表については長いこと最前線にいた。しかし、日経新聞の報道によると、日本は今、ロボット開発のフォーカスをより実用的なアプリケーションとしての工学にシフトし始めた。

三菱総合研究所の研究者のひとりは同紙にこう語った。

「日本のエンジニアは、人気のあるキャラクターのようなロボットを短い期間で作成しようとしていました。たとえば、鉄腕アトムやガンダムのようなタイプのロボットです」。

別の専門家はこう言った。

「その手のロボット研究バブルはすでに弾けた」。

独立行政法人「新エネルギー産業技術総合開発機構」( NEDO )のロボット研究に費やされる予算は大きく削減された。

日本においては、もはや二本足歩行をする人間タイプのロボット開発をする余裕はすでにないはずだ。そのかわりに、日本はその優れたロボット工学を深刻な人手不足に陥る分野に振り向けるべきだと言える。それはたとえば、漁業、農業、そして、清掃などの分野だ。

そして、日本の企業はその方向に向けて動き出したようだ。
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2010年10月16日



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(訳者注) 訳ではなく、正確には文字おこしとなりますが、デビッド・ボウイというミュージシャンをご存じでしょうか。今はもう老人に近くアレですが、私の世代の若い時は世界的な大スターで、70年代から90年代くらいまでは世界的なヒット曲も多いと思います。

今回紹介するのは、彼の、今となっては30年前の1980年のアルバムの冒頭に収められている曲です。歌の本編は英語ですが、その日本語訳がなぜか日本語でアジテーションされています。言っているのは、ミチ・ヒロタ(廣田三知)さんという日本人の女性です。曲は下に貼ります。

女性は日本語でこう言っています。
いかにも30年後の今の時代をあらわしている感じがしないでしょうか。
それで記事にしました。





デヴィット・ボウイ - It's No Game (Part 1)- 1980年
YouTube




シルエットや影が革命を見ている
もう天国の自由の階段はない

俺は現実から締め出され
何が起こっているかわからない
どこに教訓があるか
人々は指を折られている
こんな独裁者に卑しめられるのは悲しい

新聞は書き立てなさい

難民の記録映画
標的を背にした恋人たち
民衆に石を投げれば粉々に砕け
昨日に蓋をすれば
恐怖は増す

俺の頭に弾を撃ち込めば
新聞は書き立てる





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2010年10月10日



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US physics professor: 'Global warming is the greatest and most successful pseudoscientific fraud I have seen in my long life'
テレグラフ 2010.10.09

米国の物理学教授:「科学者としての長い人生の中で、地球温暖化ほどの疑似科学的な巨大詐欺は見たことがない」

ハロルド・ルイス氏は、カリフォルニア大学の物理学の名誉教授だ。

ここに彼が辞表とした書いた手紙がある。アメリカ物理学会の理事であるプリンストン大学のカーティス・カラン博士に宛てて書かれたものだ。

気象学者のアンソニー・ワッツ氏はこの手紙についてこう言った。

「この手紙は、科学史の中で極めて重要なものとなるはずで、マルティン・ルターが1517年にヴィッテンベルク城教会の扉に張り出した「95ヶ条の論題」と並べられるほどの意味がある。科学に関係しているすべてのブログの人たちはこの手紙を紹介する意義があるはずだ」。

以下がその手紙の全文となる。


親愛なるカートへ。

私が67年前に初めてアメリカ物理学会に加入した頃は、まだこの会も小さくて穏やかで、そして何より今のようにお金にまみれて腐敗しているということはなかった(これについては半世紀前にドワイト・アイゼンハワーが警告していたが)。当時は、職業として物理学を選択するということは、それはもう貧乏に生きていくことを覚悟することが決まっていた。

それをすべて変えてしまったのが第二次世界大戦だった。
物理学者たちの世俗的な収入が上がったんだよ。

35年前に、私が初めてアメリカ物理学会の議長になった時に原子炉の安全性研究の問題が激しく論じられていた。狂信者たちはいたが、それはあくまで外部の人々で、物理学者たちに過度の圧力がかかる気配はまったくなかった。したがって、我々は、自分たちの信念を持つことや、あるいは状況に対しての正直な評価ができたんだ。

ピーフ・パノフスキー氏とヴィッキー・ヴァイスコプフ氏、そして、ハンス・ベーテ氏という非難を越えたところにそびえ立つ3名の著名な物理学者から成る監視委員会の存在も、それを後押ししてくれたものだった。

私は自分があんな素晴らしい環境の中にいられることが誇りだった。
あの三氏への感謝はまったくどう表現していいのかわからないほどだ。

監視委員会は最終的に、物理学会への報告書の中で、物理学会が独立した組織として仕事が続けるように注意を促した。そのうち、外部と内部の両方からの攻撃にさらされるだろうと予測したのだ。

そして、今・・・。なんと変わってしまったのか。

もうあの巨星たちは地球にはおらず、マネーだけが科学研究のレゾンデートル(存在意義)となってしまった。多くの物理学者たちに、生計を立てる以上の収入をもたらす専門的な仕事が提供されている。

私は自分がアメリカ物理学会の会員だったことに長く誇りを持ち続けた。しかし、じきに、学会の会員であることを恥だと思うようになるだろう。その前に私はアメリカ物理学会から脱退する辞意を君に表名したい。

もちろん、大きな原因は地球温暖化詐欺についてだ。

こいつは文字通り、何兆ものドルを産みだし、数多くの科学者たちを堕落させた。そして、物理学会もその波に飲み込まれてしまった。

物理学者としての長い人生の中で、私はこれほど成功した巨大な疑似科学的な詐欺を見たことがない。ほんの少しでも疑いを持つ人がいるなら、クライメイトゲート(気候研究ユニット・メール流出事件)の文書を読んでみるといい。

あれは事実を暴いたものだ(アンドリュー・モントフォードの本は事実が実によく書かれている)。あれを読めば、科学者だろうが科学者ではなかろうが、誰でもそこに嫌悪を感じるはずだ。

そして、物理学会はこの問題に直面した時に何をしたか?

なんとこの腐敗に協力することを決めて、そして、これを国際基準としたのだ。
それは例えばこのようなことだ。


1. 1年ほど前にわれわれは数人で会員の一部にメールを送った。物理学会は、この問題を無視した上に、当時の学会の代表者はすぐに、この敵対的なメールがどこから来たかの調査を開始した。学会が良かった頃は、重要な問題に対しては議論するように促されたもので、議論が学会の主要な目的とされたが、もはや、それは不要なようだ。昨年、議論は沈黙する方向に位置付けられた。


2. 気候変動に関しての物理学会のひどく偏向した記載内容は、数人の人間によってランチの時に手早くまとめられたことがわかっており、そこには私が長く知っている学会の物理学者たちの才能を代表した意見は含まれてはいないことは明白だ。その顕著な点はその記載で使われている毒づいた単語で、それらは物理学で記述されることはほとんどない単語だ。

我々は、会議でこのことについて再考するように要請した。学会は応じて、秘密の委員会を指定したが、その委員会は地球温暖化の懐疑派とは一切合わず、議論することもせず、完全に気候温暖化に関しての記載を支持した。結局、会議では不確実性があることを認めながらも、オリジナルの記載に包括的な承認を与えた。

まるで、アメリカ物理学会が宇宙の支配者でもあるかのように、その記載は世界中の政府への大げさで愚かなアイディアを含んでいた。これは遊びやゲームではなく、国家の実体に関わる深刻な問題だ。そして、もはや、科学の学会としてのアメリカ物理学会の存在は瀬戸際に立たされている。


3. クライメイトゲート(気候研究ユニット・メール流出事件)がニュースとなり、その関係人物たちの陰謀が世界に示されたが、この詐欺のスケールの大きさはこれまで見たことのないものだった。私にはこのひどさを語る言葉が見つからないほどだ。

地球温暖化という問題はアメリカ物理学会の位置づけにどう影響したか。

何もない。
まったく何もない。
何しろ、これは科学ではないのだ。


4. 私たちの何人かははこの問題の中に科学を持ち込むための努力をした。そして、気候科学グループへの提案に必要な 200を越える署名を集めた。科学の問題に関して、開放された議論を展開することが物理学の伝統において重要だったし、また、国家に対しても有益だと思ったのだ。

そういえば、あなたはその時、私たちにアメリカ物理学会のメンバーの名簿を使うことを拒否したんだったね。だから、サインは集められないと思っていたかもしれない。そして、規定数に見合う署名が集まり、学会の必要条件に見合った。我々は単にこのテーマをオープンにしたいということで、我々の考えを詳しく述べたわけだ。


5. 驚いたことに、あなたがたは学会の規定をまるでコケにして、我々の要求を拒否した。そのかわりに、自分のコントロール下にあるメーリングリストを使って、気候と環境に関心を持つメンバーを世論調査に走らせたわけだ。


6. 今はあなたはさらに別の秘密委員会を作り、我々の嘆願書は無視し続けられている。学会は、最初からこの問題で、気候変動を主張することによるメリットに関しての重大な会話を避けるようにしてきた。

あなたは私が物理学会に対する信頼を失ったことが不思議かな?

他人の動機を推測して議論することは危険だが、ここで私はあなたにひとつの考えを示す必要があるかもしれない。物理学会の首脳部のこの陰謀は、単純な説明ができないほど奇妙だ。物理学者たちが以前ほど頭が良くないというようなことを言う人もいるが、私はそれを問題としたいとは思わない。

結局、問題はお金なのだ。これはアイゼンハワーが正確に半世紀前に警告していたことだ。

クラブのメンバーであることに伴う名声と栄光。南国の島への旅行に何度でも行ける。そして、ここに関わる実に何兆ドルものマネー。もし、この「地球温暖化バブル」が弾けたら、その人たちがどれだけの金額的損失を被るかわからないほどだ。

ペンシルバニア州が気象学者のマイケル・マンの不正を赦免し、そして、 イースト・アングリア大学も気候変化学者フィル・ジョーンズに同じように放免した。(訳者注/2名とも地球温暖化を主張する気候学者)

「風がどちらから吹いてくるかを知るためには気象予報士になる必要はない」という古い言葉がある。私は哲学者ではないので、科学者たちがいかに腐敗の一線を越えていくのかというような心の問題を探求するつもりはないが、しかし、クライメートゲートに関しての文書をよく読むと、地球温暖化がまったく学術的なものではないことは明らかだ。

私はそんな一部になりたくない。

なので、どうかこの辞表を受け取ってほしい。

私はすでにアメリカ物理学会を代表する人間ではなくなった。しかし、今後も友人ではありたいとは思う。

ハルより。



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タグ:地球温暖化

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2010年09月30日



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見つかった地球と似た環境の惑星は、地球からもっとも近い惑星のひとつだった

(訳者注)前訳した見つかり出した数多くの地球型惑星で、今年だけでも地球と似た星が100以上見つかっているということもあり、地球から近いところで発見されるのは時間の問題だと思われていましたが、 NASA など国際宇宙機関はそれが発見されるのは2011年だと予測していましたので、予測より早く確定されたようです。ちなみに、このグリーゼ581自体は以前から確認されていた星であり、そこに生活必要要素が長年の観測から確定されたという記事です。米国では本日いっせいにメジャーメディアで報道されましたので、多分、そのうち私の訳などよりもちゃんとした日本語の記事が出ることと思います。
--


First habitable planet outside solar system is found
ワシントンポスト 2010.09.29

太陽系の外側に人類が住むことができる惑星が初めて発見される


天文学者たちが別の太陽系において、地球外で人類が生活するための要素を備えた惑星を初めて発見した。

Gliese581SolarSystem.jpg

・イラストはタイムに出ていたイメージ画像。


いわゆる「地球のような人類が住むのに適した惑星」の話というのは長い間、検討されてきたことでもあり、またその発見の予測もされてきたことではある。しかし、この「地球以外の生活環境」というテーマに関して、地球と人類に新しい時代が到来したかもしれないという計測が、ついになされた。それは昨日 9月29日にふたりの天文学者によって発表された。

「これは、我々が発見した最初のゴルディロックス惑星だ。まさに適切なサイズ、そして、その太陽系の太陽からの適切な距離を持つ」と、カーネギー協会(Carnegie Institution of Washington)の天文学者ポール・バトラー氏は言う。バトラー氏は「惑星ハンター」として知られている。

「我々は入り口に達したのかもしれない」。

 (訳者注) ゴルディロックス惑星とは、生物が生息可能な大きさ・環境・位置などの条件をもつ、たとえば地球のような惑星のこと。


グリーゼ 581と呼ばれるこの惑星は地球からも近く、我々の太陽系から20光年の位置にある。その太陽系の中での太陽からの距離などを考慮すると、生命が住むのに適していることが考えられる。

先日発表された2つの測定値からは、この惑星上には液体状態としての多くの水が存在し、さらに、この惑星が大気を地上に保つための十分な引力を持つことが示された。
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2010年09月28日



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(訳者注) 2007年の比較的古いニュースですが、とても感動しましたので、訳しました。わりと長いです。


Thailand's 'Doctor Death' transforms police work
ABC ニュース 2007.12.03

タイの「死のドクター」が警察に変化をもたらす

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・「ドクター・デス」ことタイの法医学者ポーンティップ博士。2004年のスマトラ地震の津波災害では世界で最大の検死活動を行った。


タイの法医学の第一人者であるポーンティップ・ロジャナスナン氏は、30年のキャリアを持ち、その間に10,000体以上の死体を検死した。彼女は、死者たちの魂たちが彼女の守護天使となっていると信じていると語った。

「死者の魂が私を守っているのです」と、ポーンティップ博士は言う。彼女はタイで、「ドクター・デス(死の博士)」として知られている。

深紅の口紅とマルチカラーに染めたヘアスタイルを持つポーンティップ博士は、彼女が死者の魂たちの意志に導かれて、これまで、警察のいじめと死の脅迫に耐え続けてきたという。

今年52歳になるポーンティップ博士は、死者の魂を「彼ら」と呼び、そして、こう言った。

「彼ら死者の魂は、私に2つのことを遂行することを望んでいます。まず最初に、タイの法医学が改善することを望んでいる。そして、第2に彼ら魂は、タイの行方不明者のための研究所を設置することを望んでいます」。

ポーンティップ博士は、通常の何千もの死体の検死に加え、2004年のスマトラ大地震の津波の悲劇の際に大規模な法医学活動を率いた。

また、ポーンティップ博士は、タイでの犯罪捜査に DNA 鑑定を初めて導入した人物だ。彼女は、タイでの男性優位的な犯罪に対しての司法機関を設立した。しかし、この非常にパワフルな職業はこれまで過小評価されてきた。

タイには、検死結果に疑問を呈し、メディアに登場する医者たちの存在があるが、それらの人がタイでの捜査活動に大きな影響を与える。それにより、彼女は、今までいやがらせやイジメ、あるいは、訴訟の対象となってきた。

「警察は、私のことが好きではありません。私のことを悪く言ったりと、いろいろです。多分、彼ら警察は科学捜査が警察のパワーを削ぐと考えていて、そういう対象として私は見られているようです」と、ポーンティップ博士は言う。
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