【人類の覚醒と真実】 の記事一覧

2015年04月12日



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ブラック・フラミンゴが現れた地球。そして、数百万人の「ベンゾジアゼピン依存症」が作られている日本(私も危なかったのです)



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▲ 2015年04月10日のサイエンスより。



相変わらず何だかいろいろとおかしなことが起き続ける春に

なんだかこう・・・何となく変な出来事が多いですね。

今日、東京の山手線で、「支柱が倒れて」電車が止まっているみたいなんですが、

「そんなもん普通倒れる?」

と誰しも思うものではないでしょうか。

報道を見ると、結構派手に根こそぎ倒れています。

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朝日新聞

倒れた支柱のある架線は使われていないものだったようですけれど、もし、こんなことが走行中の架線で突然起きたら・・・

今月の始めに書きました、

テトラッドの3回目の皆既月食がやってくる中で何だかいろいろとおかしい…
 2015年04月01日

というタイトル通りに、相変わらず「何だかいろいろとおかしい感じ」に包まれているような。

4月10日には、茨城県にイルカが 160頭打ち上げられていて、原因はわからないですが、読売新聞によりますと、

11日夕までにほとんどが衰弱死し、砂浜に埋められるなどした。

ということで、助かったイルカはほとんどいなかったようです。このイルカの大量座礁は海外でも広く報道されましたが、何だか変な方向の報道も目にしたりしました。

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▲ 2015年04月11日の米国 Yahoo ! News より。

記事によりますと、東北の震災があった 2011年にも、地震の1週間ほど前の 3月4日に茨城県でクジラ 52頭が打ち上げられていたのだそう。

さらには、2011年 2月20日には、ニュージーランドで 100頭以上のゴンドウクジラが打ち上げられたことがあったのだそうで、今年もニュージーランドで、2月13日に 200頭以上のゴンドウクジラが打ち上げられていまして( CNN 日本語版)、そのあたりが事象としてはリンクするということで、日本で騒ぎになっている…という内容の記事でした。

日本で騒ぎになっているのは知りませんでしたが、確かに事象としてはリンクしていますね。

まあしかし、地震は起きるまではわからないですので、いつ起きてもいいような準備をしておく以外は対策はなさそうです。

他にもいろいろと「何だかおかしい」というように感じる状態が続いています。

そんな中、キプロスで「黒いフラミンゴが発見された」という冒頭のニュースを見かけました。

これはもう本当に珍しいものだそうで、英国のインディペンデントの記事には「多分、世界でこの1羽だけだろう」という記述があります。この黒いフラミンゴは、昨年、イスラエルで目撃されたこともありますが、それと同じものもだろうと。

黒い鳥で珍しいものとしては、ブラック・スワン(黒い白鳥)があり、そこから「ブラック・スワン理論」というような言葉もあります。

ブラック・スワン理論

ブラック・スワン理論は、「ありえなくて起こりえない」と思われていたことは、いったん急に起きる場合、予測できない、非常に強い衝撃を与える、という理論。とりわけ予測できない金融危機と自然災害をよく表している。

ヨーロッパでは白鳥は白い鳥だけと思われていたが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見される。以来、ありえなくて起こりえないことを述べる場合、“ブラックスワン”という言葉を使うようになった。

ブラック・スワンより珍しいと思われるブラック・フラミンゴが突然現れたというのは何となく象徴的な気がしないでもないです。

いずれにしても、何となくおかしい空気の中で、春は淡々と進んでいます。

今回は、前回の、

健康ブームの中でガンが増え続ける理由 : 世界でもダントツの「薬」消費国である日本は「薬に人間の自己治癒能力を奪われながら」滅ぼされつつあるのかもしれない
 2015年04月10日

の補足的な記事ですが、自分自身の過去にも関係することでもあります。

そして、このことも「日本の未来」に深刻な影響を与えかねないことと関係していると思っています。




世界一の処方量を誇る日本のベンゾジアゼピン系薬剤

前回の記事では、冒頭に、松本光正医師の著作『高血圧はほっとくのが一番』の中にある


日本は、世界の 40 %もの薬を消費している。その量は、アメリカに次いで第2位だ。一人当たりに換算すれば、日本が1位である。


という文章を抜粋しました。

そして、その日本の中で最も消費されている薬が降圧剤で、今では1兆円を超える市場規模であることも記しました。

今回は、やはり「世界で一番、日本人が消費している薬」であり、また、日本で「徹底的なまでに」処方されている「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる向精神薬についてのことです。

下のグラフは、ベンゾジアゼピン系の国別の「 1000人あたりの消費量」のグラフです。

Benzo-Consume.gif
ベンゾジアゼピン薬物乱用 - Wikipedia

1位はベルギーとなっていますが、グラフ中に記しましたように、このグラフでは、日本で最も重複処方されているベンゾジアゼピン系の「デパス」という薬が含まれていませんので、事実上、日本は1位だと思われます。

また、「処方の実数」となりますと、ベルギーの人口が約1千1百万人であるのと比較して、日本は約1億3千万人となりますので、日本での消費量の実数はベルギーの 10倍はありそうです。

意外だったのは、薬大国のアメリカとか、最近、メンタルヘルスの病気がクローズアップされることの多い韓国での処方量がかなり少ないことです。

いずれにしましても、消費量の実数としては、日本は比較できる国がないほどダントツの「メンタル病国家」だと言えます。

ともかく日本では、 1000人中 50人以上にベンゾジアゼピン系が処方されている。

この5%を日本の人口に当てはめますと、結構とんでもない数になることがわかります。

ところで、「ベンゾジアゼピン系」という言葉を使うとわかりにくいかと思いますが、睡眠薬や抗不安剤では、最もポピュラーなもので、多分、成人の方でしたら、5人に1人とかの割合で、「人生で一度は処方されたことがある」と思われるほど一般的な精神薬です。

種類としては、大きく、

・抗不安薬(不安障害、パニック障害の他、あらゆる科で処方)
・睡眠薬(不眠に処方)


とわけられていて、たとえば、ベンゾジアゼピンの一覧 - Wikipedia には、おびただしい種類のベンゾジアゼピン系の薬の名称が載せられていますが、ソラナックス、デパス、メイラックスなど、精神科や心療内科だけではなく、内科、外科、あるいは、耳鼻咽喉科をはじめ、どこかで処方されていたことのある薬名が多いと思われます。

場合によっては、「肩こり」を訴えて病院に来た人に出される場合さえあります。これは、ベンゾジアゼピン系に、筋肉の緊張を和らげる作用があるからですが、そのくらい気軽に処方されている。

神経内科医だけではなく、どの科の医者も気軽に出します

そして、日本の特徴として、「尋常ではなく長期間服用している人が多い」ことが挙げられます。

何より、私自身が若い時から二十代、三十代と長く飲んでいたレキソタンという薬は、まさにベンゾジアゼピン系で、私はそれを毎日ではないですが、十数年単位で服用していた時期があります。

検索中に「精神科の「薬」をやめたら「病気」が治った!」というブログを見かけたのですが、このブログの作者の方は、


僕は、このベンゾジアゼピン系の薬を13年間(676週間)以上も、毎日、1日もかかすことなく飲み続けていました。
いつでもやめられると思っていました。
しかし、薬を止める、断薬は大変なものでした。



と書かれていますが、このような可能性の人が、日本には数百万人規模でいる可能性があるのです。

なお、他の国では、このベンゾジアゼピン系は、日本のように気軽に処方されないですし、まして、長期間に渡って処方することは禁じられています。ベンゾジアゼピン薬物乱用 - Wikipedia によりますと、欧米の主要国のガイドラインを見ますと、2週間から4週間以上の処方は禁じられていて、処方自体にも慎重です。

そのような薬が、日本では「肩こり」にまで処方されています。

たとえば、私が服用していたレキソタンという薬を「おくすり110番」で調べますと、タイトルには「気分をリラックスさせるお薬です。不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします」とあり、


実際の処方例としては、心身症や不安神経症、パニック障害など各種の不安障害を中心に(略)。

さらに、筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛や頸椎症、腰痛症、肩こり、けいれん性の病気などに応用されることも多いです。このように、この系統の薬は副作用が少なく安全性が高いこともあり、各診療科でいろいろな病気に幅広く使われています。



と書かれていて、なんだかやさしい感じで、「何もコワイ感じがしない」し、「想像以上の厳しい離脱症状を示すことがある」ことも想起させないと思います。

そのように「気軽に処方され」て、「気軽に飲む」ベンゾジアゼピン系ですが、私や先ほどのブログの方のように、10年、20年と飲み続けるうちに、本格的な依存となっていく。

そして、そのまま離脱症状(禁断症状)のため薬をやめられなくなっていく。

人によっては、最終的な断薬のゴールが自死であることは珍しくはないと思います。

そして、世の中には、20年、30年などの服用歴になっている人はたくさんいると思われます。

下は3年前の読売新聞からです。


抗不安薬依存 深刻に
読売新聞 2012.11.20

医師が漫然処方/使用量 アメリカの6倍

欧米では、治療指針で処方期間を4週間以内とするなど、早くから対策が講じられた。英国ではベンゾ系薬剤をやめるための専門施設もある。

ところが日本では、多くの精神科医や内科医が「飲み続けても安全」と、漫然と使い続けた。国連の国際麻薬統制委員会の2010年報告では、日本はベンゾ系睡眠薬の使用量が突出して多く、同一人口当たりの使用量は米国の約6倍だ。10年以上の服用者も多く、常用量依存患者は相当数に上ると見られる。



こんなことになっているんですよ。

このようなものが、日本では、不眠や「何となく不調な人」なども含めて、全国で何百万人もに処方されているというのは、やはり異常だと最近初めて感じだしました。

私自身が長くベンゾジアゼピン系を飲んでいたので、その異常性を傍から眺められなかったためでしょうけれど、こんなことが「異常」だということにさえ気づいていなかったのです。しかし、この問題は「処方の気軽さ」と比較すると、その結果は、たとえば、ベンゾジアゼピン依存症 - Wikipedia には、


ベンゾジアゼピンへの依存および離脱は、自殺や自傷行為に結びついており、特に若年層に顕著である。


という記述があるように、かなり深刻なものです。

なぜ、こんな状況になってしまっているかというと、現実、今の日本の精神医療には、ほぼ「薬」しかないのが現状で、他の方法を模索していません。

そして、もうひとつは、このベンゾジアゼピン系という薬は、

「効く」

のです。

特に、不安障害、神経症、パニック障害と、呼び名は様々でも、それらと関係する症状に、「最初は」場合によっては劇的に効果があります。

私がはじめて心療内科に赴いたのは、つまり、ベンゾジアゼピン系の薬を処方されたのは、23歳の時でした。

今から約 30年前です。

その頃で、パニック障害となって1年以上経っていましたが、その日、パニック発作で、「これはもうダメだ。死ぬか他の選択をするか」と考えた末に、自分の街の心療内科に飛び込んだのでした。

そして、処方されたベンゾジアゼピン系のレキソタンという薬を飲んですぐに、

「今までの苦しみは何だったんだ?」

というほど劇的に効いたのです。

これが問題のふたつめで、実際に苦しみから解放される瞬間を経験してしまうと、問題解決の他の選択肢を放棄してしまうのです(ちなみに、ベンゾジアゼピン系は、うつ病に処方されることもありますが、後述するように、うつ病には効果がありません)。

言い方を変えれば、その人はその瞬間から「薬の精神的奴隷」となっていくのです。

そういう意味では「実際に効果がある」ことが「薬をやめることへの不安」につながっている面はあると思われます。

しかし、効果は最初のうちだけで、次第に効かなくなります。
そうなると、どうなるかというと、「薬の量が増えていく」のです。

そして、当時は知る由もないですが、このベンゾジアゼピン系も、脳や体に多大な影響を与えます。

前回の記事で、


薬というのは、「望んだ箇所だけに効くのではなく、体のすべてに影響を与えてしまうものが非常に多い」ことが問題


と書きましたが、さらに書けば、「効果の高い」ものほど「体の他の部分への影響も強い」傾向があると思われます。

ですので、作用効果の高いベンゾジアゼピン系も他に大きく影響を与え続けているはずですが、最も影響を受けるのが「脳」です。

精神安定剤や睡眠薬からの離脱を希望する人たち向けにベンゾジアゼピン離脱専門クリニックを運営していたという方のサイトの「ベンゾジアゼピン系薬剤: 体内でどう作用するか」というページには、


ベンゾジアゼピンを止めることに苦労している人なら誰もが、薬は治療効果だけでなく、精神や身体に計り知れない影響を及ぼすことに気付くことでしょう。ベンゾジアゼピンは、直接的あるいは間接的に、事実上ほとんど全ての脳機能に影響をもたらします。


とあり、さらには、


正常な注意力、記憶、筋緊張、協調運動、情動反応、内分泌作用、心拍数・血圧のコントロール、その他多くの機能に欠かせないものですが、これら全てがベンゾジアゼピンによって損なわれる可能性があります。


とあります。

また、腎臓、結腸、血球、副腎皮質もベンゾジアゼピン系から悪い影響を受ける可能性があることが書かれています。

自分でも、こんなものを何十年も続けて飲んでいたことに愕然としますが、ただ、一応書いておきますけれど、パニック障害の方で、激しい発作や、あるいは「それが起こりそうな時」に緊急的に飲むことは否定できないと思います。代替えとなり得るものが存在しません。

ただ、パニック障害の方でも、「発作の起こらない状態に少しずつ持って行くこと」、つまり「結果的に薬を飲まなくてもいい状態にする」ことは可能です。

何より、私自身が、そういうようにしてこられています。

そしてまた、「薬をやめない限り、どんどんひどくなる」ということも、他の薬と同じで、あるいは、「基本的に「すべての薬」は人間に良くないという理由の理論的なメカニズムがわかったのです」という記事に書きましたように、ほとんどすべての西洋薬が「緊急時の対応」以外に関しては、むしろ体の免疫を下げて、体を弱くしている可能性があります。

とはいっても、今、日本にある精神科や心療内科には「薬物療法以外の治療をしている病院はほとんどない」という現実があります。

まったく存在しないとは言いませんが、探し出すのは並大抵のことではないような気がします。

苦しい、死にたい、パニックが起きる、こういう症状に対応している病院に行けば、どこでも処方されるのがベンゾジアゼピン系で、共に抗うつ剤を処方されることもあります。

いずれにしても、薬物療法以外の治療法をおこなう病院は大変少ないと思います。




医学的アプローチは何か間違っているのかもしれない

薬も、あるいは、もしかすると「医学的見地の健康的生活」というものも、むしろ体に悪いものである可能性を示す研究はいくらでもあります。

例えば、下は「うつ病」に対してのものですが、 WHO の 1998年の調査は「薬の効果のなさ」を露呈します。

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精神科薬物治療の暴走

上の図の「回復」を見れば、

「うつ病に対しては何の治療もしないことが、最も治療効果がある」

ことがわかります。

神経症やパニック障害に同じことを当てはめるわけにはいかないかもしれないですが、ただ、自分の体験からいえば、神経症やパニック障害は、病院で治すものではなく、「自分で治すもの」です。病院は薬を処方する以外の治療法を持ちませんので、それは根本的治療ではないです。

ベンゾジアゼピン系の薬を長期連用していると、大なり小なり必ず依存に陥ることになります。

これは私の体験でもあります。

多分、長期連用すれば、ほぼ全員が依存に陥るのではないでしょうか。




フィンランドの調査が示すもの

そういえば、「健康」に関係して、興味深いグラフがあります。

1970年代にフィンランドで 18年間に渡って行われた調査のグラフです。

これは、38歳から 54歳までの男性会社員に健康診断を行い、そこから、高血圧や高コレステロール、喫煙、など健康に危険な要素を持っている人を 1222人抽出し、それらの人々を、

Aグループ(健康指導グループ)

食事、運動などに関して医療の専門家が細かい健康指導を行い、それでも血圧やコレステロールが下がらない場合、薬を投与されたグループ。

Bグループ(何もしないグループ)

積極的な治療や指導は何もしないで、放っておかれたグループ。

の2つのグループにわけて、18年間に渡り経過を観察したのです。

おそらくは、当初の目的は「医師や専門家による健康指導がどれだけ大事なものか」というものだったと思いますが、その結果は、皮肉なものとなります

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・松本光正『高血圧はほっとくのが一番』

結果は上の通り、健康指導を受けていたグループの人たちの死亡率が、常に「何にもしないグループ」を上回り続けてしまったのです。「何の健康指導も治療も受けなかった人たちの方が健康だった」という結果となってしまいました。

正確には、

調査開始後5年後の死亡累積数
Aグループ 10人
Bグループ 5人


調査開始後18年後の死亡累積数
Aグループ 95人(そのうち心筋梗塞は 39人)
Bグループ 65人(そのうち心筋梗塞は 19人)


となり、指導を受けていたグループでは、心筋梗塞で死亡した人が倍多かったことがわかります。

なぜ、このような結果となったか、はっきりとしたことはわからないですが、調査について、上のグラフを掲載していた松本医師は、常に自分の体をことを気にかけて、食べるものや飲み物にもいちいち気を遣い続けるような生活を送ること自体がストレスに直結する可能性について書いています。

ちなみに、私が、この『高血圧はほっとくのが一番』の著者の松本医師が好きなのは、

「人間の体の働きで無駄なものは一切ない」

と明確に語っているところです。

人間の体の働きに無駄なものがないのだとすれば、神経的・精神的な病気にもすべてに、何か原因と「対策」があるはずです。これに関しては、現代の精神医学が薬物治療オンリーの状態である限りは見出されることは難しいかもしれませんが、いつかは何かが出てくるはずだと信じたいです。

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2015年04月10日



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日本は、世界の 40 %もの薬を消費している。その量は、アメリカに次いで第2位だ。一人当たりに換算すれば、日本が1位である。

世界一薬好きな日本人が、最も多く飲んでいるのが降圧剤であることは、あまり知られていない。降圧剤は、医療市場のトップを占める。私たち日本人はものすごい量の降圧剤を飲んでいるのだ。


(松本光正医師著『高血圧はほっとくのが一番』)


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▲ 2013年8月7日の医学メディア Medical News Today より。



病気が増え続けている理由がややわかってきたような

少し前に、

基本的に「すべての薬」は人間に良くないという理由の理論的なメカニズムがわかったのです
 2015年04月02日

という記事を書きました。

抗コリン剤と呼ばれる一群の薬の作用が神経伝達物質を遮断してしまうため、結果として、薬を飲めば飲むほど自己免疫力が大幅に下がり、病気が治りにくくなるだけではなく、悪化させ得るということについて書いたものです。

私は、このことを知った日以来、

人間は強い自己治癒能力を持つ

と確信するようになりましたが、それはともかく、その「抗コリン剤」というのがどのような薬かといいますと、かぜ薬、花粉症などのアレルギーの諸症状を緩和する薬から、抗うつ剤や不安障害など非常に多岐にわたっていて、日常使われる大半の薬が含まれます。

そういえば、市販のかぜ薬について、下のような報道がありました。

市販薬で死亡15例…風邪薬が8・解熱鎮痛剤3
読売新聞 2015.04.09

消費者庁は、2013年度までの5年間に、市販薬の服用で起きた副作用の報告が1225症例に上ったと発表した。このうち15症例は死亡例で、後遺症が残ったケースも15症例報告された。

副作用の報告が最も多かったのは総合感冒薬(風邪薬)で400症例。解熱鎮痛消炎剤が279症例で続いた。

これはこれで問題なのかもしれないですが、「薬の問題の本質はこの部分ではない」です。

実際の問題は「多くの西洋薬は、症状を軽快させていると同時に、人間の免疫を落としている」という、もっと重大な部分にあると考えるようになりました。

安易に薬を服用することにより、「人間が本来持っている自己治癒力が下がっていく」ということが問題で、そのあたりから考えまして、ずっと疑問に思っていた下のグラフの理由が理解できます。

主な死因別にみた死亡率の年次推移
dr-01.gif
厚生労働省

疑問に思っていたこととは、すなわち、

「健康ブームと呼ばれる時代が始まった頃から、どんどんガンが増えている」

ことの理由です。

そして、今はこの謎は、それほど「謎」ではなく、「多くの人が健康のために、すぐ医者に行き、すぐ薬を服用するようになった」こととリンクしているように思われるのです。

そして、薬の服用の連続による「自己治癒力の低下」が現在の日本人全体のあいだで起きているのではないかという懸念です。

さらにいえば、主要国を中心とした、

人類全体の免疫能力が低下している

と考えることのできる根拠がたくさんあります。

実際には、それほど飲む必要がないような薬を常飲している方は、特に高齢の方には多いと思われますが、これによって、「毎日毎日、自己治癒能力が落ちた状態」になっている人たちが、かつてない数でいるということなのではないのかなと。

後で専門家の主張をご紹介しますが、いつも免疫能力が低い状態なら、どんな病気にもかかりやすくて当たり前で、その中にガンが含まれても不思議ではないです。

そして、何かの病気になった時に、病院に行って、また薬をもらって服用する。
症状が良くならず、さらに薬が増える・・・。

自分自身で自分の免疫力を破壊し続ける怒濤の輪廻の中にある日常生活。

これが現代社会の現状だと思います。

そして、私も人生ではたくさん薬を飲んできた人でした。

上にリンクしました「すべての薬…」を書いたキッカケとなった、新潟大学の安保徹名誉教授が監修された『免疫を高めると病気は勝手に治る』という冊子を読むまでは、「薬が人間本来の免疫能力を落としている」というメカニズムにまったく気づきませんでした。

しかし、その後、白血球の働きを中心とした人間の免疫システムを多少学ぶにいたって、「人間の自己治癒能力は非常に高度」であることを知り、そして、西洋薬の多くは、その能力を削いでいる、ということを知りました。

私も、胃の調子が悪いといっては市販の胃薬を飲み、めまいがするといっては、何かの薬を飲み、かつては神経症の薬を長く常用していたような生活をしていた人です。

先日、散歩の際に先ほどの冊子の表紙が偶然、目に入ってこなかったならば、同じような生活を続けていたはずで、そして、「極限まで免疫力が落ちた人間となっていた」可能性が非常にあります。

そういう意味では、この冊子との偶然の出会いには感謝したいです。

そして、私もそうでしたが、薬を飲むのは、すべては「体に良いと思って」やっていたことですが、

「すべて間違いだった」

ことが今わかります。

幸い、私は毎日服用している薬はないですので、薬断ちそのものはすぐできます。

「抗コリン剤の作用」を知ったからこそ、そう思うようになりました。知らなかったら、今まで同様、何か調子が悪ければ、すぐに薬を飲むようなことを続けていたと思います。

ちなみに、うちの奥さんは花粉症で、この季節は薬を服用していますが、続ければ、花粉症が悪化するのは明らかですので(花粉症の薬は抗コリン剤)その旨を言いましたら、自主的にやめていました。

(注)私は医療従事者ではないですので、読者の方々に「常用している薬をやめた方がいい」とは決して言いません。どんなことでも「自分自身で心からそう思う」ということで始めなければ何事もむしろ悪いほうに向かうように思います。ただ、後半にいくつかの医学研究などを載せたいと思いますので、読まれて判断くだされば、と思います。




人間の本来の自己治癒能力を信じること

ところで、上の方で、ほんの1週間ほど前とはいえ、「人間には強い自己治癒能力がある」と確信したことを書きましたが、最近読んでいた本の中で、同じことを言っていた人物にふれている部分がありました。

関東医療クリニックの松本光正医師による『高血圧はほっとくのが一番』という本なのですが、著者の松本医師は、中村天風という人に師事していたそうなのですが、その中村天風という方が、

「人間は強い。自然治癒力を信じなさい。薬なんかは飲まないほうがいい。平常心があれば、生きる力がどんどん湧いてくる」

と言っていたそうです。

ところで、中村天風って誰だろうと・・・と、中村天風 - Wikipedia を見てみますと、

中村 天風(1876年 - 1968年)は日本の思想家、実業家、諜報員。日本初のヨーガ行者で、天風会を創始し心身統一法を広めた。

ということですが、この Wikipedia で、この方の人生を見て、驚いたこと!

中村天風
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何が驚いたかって・・・今までいろいろな人の人生や経歴を読んできましたが、ここまで波瀾万丈な人生はちょっと普通では見かけないです。

全部は無理ですが、おおよその経歴を書きますと、

・1876年 大蔵省初代抄紙局長の息子として出生
・高校時代は柔道部のエースとして活躍をするが、練習試合に惨敗した相手に闇討ちされ、その復讐の過程で誤って生徒を刺殺(正当防衛で不起訴)
・16歳の時に帝国陸軍の諜報員(スパイ)となり満州へ
・1902年 満州に潜入し、破壊工作等、大きな活躍
・1906年 悪性の肺結核に罹る
・アメリカの作家の著作を読み感銘を受け、病気のために弱くなった心を強くする方法を求めてアメリカへ密航
・アメリカでコロンビア大学に入り、自らの病の原因を尋ねて自律神経系の研究
・イギリス、フランス、ドイツなどで著名人と会い続ける
・しかし、アメリカとヨーロッパでは自分が納得の行く答えを得ることはできず
・1911年 日本に帰国する途中、エジプトでインドのヨガの聖人カリアッパ師と「偶然出会う」
・そのまま弟子入り
・ヒマラヤ山麓の村で2年半に渡りヨガの修行
・ヨガの修行中に結核は完治
・1913年 日本に帰国途中、中国の第2次辛亥革命に巻き込まれ、そのまま「中華民国最高顧問」として協力
・日本に帰国後は、銀行頭取などを歴任し実業界で活躍
・1919年 突如思うところがあり、すべての社会的身分、財産を処分して「統一哲医学会」を創設。街頭にて心身統一法を説き始める


なんという人生・・・。

この「統一哲医学会」というのは、後に「天風会」という大きな組織となっていくようなんですが、それはともかく、唸りましたね。

高校生で刺殺事件、16歳で軍のスパイ、そして、満州で数々の破壊活動・・・という、どちらかというと荒い人生だったものを変えたのは「病気」だったようです。

その後、アメリカに飛び、ヨーロッパに飛び、しかし西洋では何も得られず、その後に、「偶然」インドのヨガの聖人と出会い、そのまま弟子入りして修行に。

そこまでだけでもすごいですが、修行の後の帰国途中に中国の革命に「巻き込まれる」など、もう何だかすごい人がいたもんなんですね。

その中村天風は、「人間は強い。自然治癒力を信じなさい。薬なんかは飲まないほうがいい」と言っていたとのことですが、そのお弟子さんだった松本医師のこの『高血圧はほっとくのが一番』という著作にも興味深い事実がたくさん書かれています。




降圧剤がもたらす著しい「自己治癒力低下」作用

これは本のタイトル通り、高血圧についてのものなのですが、ほんの10年くらい前までは、高血圧の基準は上が 160 以内であれば問題ないというようなことだったと思いますが、今では 120とか 130とかになっている。

そして、高血圧の基準のガイドラインが示されれば、医師たちは従うしかないですので、血圧を下げる治療が始まります。

その治療の多くで「降圧剤」が使われています。

この降圧剤が、

・寝たきり老人を増加させている可能性

・脳梗塞を増加させる

・ガンを増加させる可能性


などと大きく関係している可能性があることが示されています。


ひとつは、厚生労働省が1万人を対象にして 14年間にわたる追跡調査をおこなった大規模なものがあります。石原結實医師の著書から抜粋します。

降圧剤と高齢者の自立の関係


石原 結實『高血圧の9割は「脚」で下がる』より

1980年に実施された厚生労働省「循環器疾患基礎調査」対象者1万人(無作為に抽出された30歳以上の男女)に対して、その後 14年に及ぶ追跡調査が行われた。

14年後、脳卒中や心筋梗塞、骨折その他の理由により、人の助けを借りなければ、自分の身の回りのことができない人と、ずっと健康であったか、あるいは病気にかかっても自立できないほどの後遺症が残っていない人について調べられた。

すると、上(収縮期)の血圧が 119 〜 180 mmHg、下(拡張期)の血圧が 69 〜 110 mmHg のいずれの血圧の人も、降圧剤を飲んでいる人のほうが、飲んでいない人よりも自立度が低いことがわかった。

また、降圧剤を飲んで、上の血圧が 120 〜 140 mmHg 未満の「正常血圧」を保っていた人は、降圧剤を飲まずに 160 〜 179 mmHg もある人より、自立度が低かったという結果が出た。

こうした疫学調査や血圧の意義から考えると、頭痛、めまい、吐き気、肩こりといった、いわゆる高血圧にともなう症状がひどくない限り「 160 / 100 mmHg くらいまでは無理に下げる必要がない」という結論になりそうである。



この厚生労働省の調査の結果を簡単に書きますと、

「どれだけ血圧が高かろうが、降圧剤を飲まない人は、降圧剤を飲んでいる人より健康でいられることがわかった」

というものです。

ところで、「血圧とは何か」ということなんですが、上の石原医師の文章の中に

> 血圧の意義から考えると、

という部分がありますが、「血圧の意義」とは、同じ著作から抜粋しますと、

脳、心臓、肺、胃腸、肝臓、腎臓など、ありとあらゆる臓器が、血液を運んでくる水、酸素、様々な栄養素、免疫物質などを糧にして、それぞれの臓器特有の働きを遂行している

ということになります。

つまり、「血圧が高い人は、何かの器官が大量の血を必要としていると体や脳が判断するから、多くの血を送る。そのために、血圧が高くなる」ということです。

よく「高血圧は様々な病気の原因」といわれることがありますが、高血圧は「原因ではなく、結果」といえそうです。体が高い血圧を必要としているから高血圧になる。

その必要な高い血圧を自然な形ではなく、降圧剤で無理に下げると、「体内の器官で必要としている血液が届かなくなり、臓器や器官が弱っていく」という解釈でいいのだと思います。

もうひとつの「降圧剤が脳梗塞の発症リスクを増加させる可能性」のほうについては、東海大学医学部名誉教授の研究と、厚生労働省の研究が、さきほどの松本医師の『高血圧はほっとくのが一番』に書かれています。


『高血圧はほっとくのが一番』 降圧剤は脳梗塞を倍にする より

東海大学医学部名誉教授・大櫛陽一氏の研究によれば、「降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて脳梗塞の発症率が2倍になる」という。

大櫛氏は、1990年から 2007年までの、福島県郡山市に住む男女4万人の健診データを全国のものと比較し、降圧剤は脳梗塞を増やすことを発見した。



これについては、そのメカニズムも松本医師の著作には書かれてあり、詳細は省略しますが、「血圧によって、血管の血の塊が飛ばされて脳梗塞を防いでいるシステム」が私たちにはあります。

そもそも、このことが書かれている章のタイトルは「脳梗塞は医者が作っている」と強烈です。

また、厚生労働省が 1992年から、70歳以上の高血圧患者 2000人に対して行った追跡調査では、偽薬を使った調査で、

・降圧剤で血圧を 150 / 90 未満に下げたグループ
・降圧剤を使わず高血圧のままのグループ


にわけた追跡調査では、両者に、脳卒中や心筋梗塞の差はなかったという結果となっています。
つまり、血圧が高かろうが低かろうが、病気の発症率は同じだったと。



ガンを増やす可能性

さらに「降圧剤を飲むとガンになる」という可能性についても言及されます。

そのメカニズムは、現在使われている降圧剤の多くが「カルシウム拮抗剤」というものであることと関係していると松本医師は述べます。

「血圧の上昇」という現象は、あらゆる細胞の表面にあるカルシウムが出入りする穴(カルシウムチャネル)があるのですが、カルシウムがこの穴を通る際に電気的な変化が起こり、血管が収縮します。

血管が収縮すると「血圧が上がる」という現象が起きます。

カルシウム拮抗剤は、「このカルシウムが通る穴をふさいで血圧を下げる」という機能を持ちます。

しかし、果たして、

「血管の細胞だけに作用するものだろうか?」

ということです。

そういうわけにはいきません。

カルシウム拮抗剤は、全身すべての細胞の「カルシウムの通る穴」を閉じてしまうのです。

すべての細胞ということは、「免疫細胞」という人間の自己治癒能力で最も大事な働きをするもののひとつが機能しなくなってしまうようなのです。

ここに関しては、松本医師の文章を抜粋します。


免疫細胞は、体に入ってきたウイルスなどをやっつけてくれる。それだけでなく、体内に出現したガンや、ガンに発展しそうな異常細胞を見つけて、それを消し去ってくれる。

カルシウム拮抗剤は免疫を弱めてしまう。そのため、普通なら摘み取っていたガンの芽を放置してしまうのだ。

1993年の茨城県の調査によると、降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいないに比べて、ガンによる死亡危険度が 1.14倍、しかも、男性に限ると 1.3倍大きいという結果が出ている。



もちろん、ガンだけではなく、体の免疫細胞の機能が下がれば、他の様々な病気の発生度も高くなるはずです。

その降圧剤の売上は増える一方です。

今では下のグラフのように売上1兆円を超える巨大市場となっています。

降圧剤の売上の推移
ko-atsu-zai.gif
・松本光正『高血圧はほっとくのが一番』


下のグラフは日本の部位別のガンの発生率の推移です。

ガンの主な部位別死亡率(人口10万対)の年次推移(男性)
can-5.gif
厚生労働省

男性の喫煙率は年々減っているのに、肺ガンが突出して増えているあたりからは、もはや原因が単純なものではないことがわかります。

以前、

うつ病だらけの世界の中、アメリカの「現代の十戒」ジョージア・ガイドストーンに突然組み込まれた「 2014 」という数字の意味
 2014年10月01日

で、「抗うつ剤の売り上げの上昇に伴って、うつ病も増える」ことを書きましたけれど、日本という国は、うつ病薬の大きなマーケット、あるいはターゲットになっています。

そして、冒頭にも書きましたが、「世界で一番、薬を飲んでいる日本人」の中で最も多く飲まれているのが降圧剤なのです。

どのくらいの人が降圧剤を飲んでいるかというと、2011年の国民健康・栄養調査によりますと、

「日本の成人のうちの 27.5パーセント、4人に1人が降圧剤を飲んでいる」

ということで、これは先ほどの一連の降圧剤の様々な作用を知った後では、「脅威的な未来の光景」も想像できなくもないです。日本の成人の4人に1人は、病気に対しての免疫が落ち続けている状態にあるかもしれないからです。

この、今の日本の、特に高齢者の方々にありがちかもしれない、


病気になる → 薬をもらう → 病気が悪化する → 薬の種類が増える → 新しい病気になる → 薬の種類が増える → 全体として悪化する → 薬の種類が増える


という無限ループを脱しない限り、様々な病気のグラフは今後も上昇を示すと考えられます。

これは「日本は少子高齢化の上に、病気の人たちがさらに増える」ことを意味します。

ここまで長くなってしまいましたが、実は他にも、

・国際的な基準を決める WHO は何の力によって血圧基準を決めているか
・日本の血圧ガイドラインの正体
・血圧を下げたい場合にはどうするか


といったようなことも書きたかったのですけれど、今後、機会がある時に書ければと思います。

血圧の国際的な基準に関しては、WHO がどのように運営されているか、ということを考えるとわかりやすいかと思われます( WHO の予算の7割は製薬会社からの寄付金です)。

いずれにしましても、薬というのが、「望んだ箇所だけに効くのではなく、体のすべてに影響を与えてしまうものが非常に多い」ことが問題です。

すべての薬ではないですが、いくつかの種類の薬では、健康になろうと思って飲み続けることが、逆にその人の健康に害を及ぼしている可能性があるということです。

先ほども書きましたように、私は「薬は飲まないほうがいい」と書くことはできません。しかし、この言葉が「お医者さんたちの口から出る」ようになる時代がくればいいなとは思っています。

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2015年04月07日



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細野晴臣さんの曲を 440Hz から 432 Hz に変換したもの

・最初の数秒だけ比較のため 440Hz を入れています。


440Hz と 432Hz のイントロ5秒の比較




440Hzより432Hzの方がいいというのでしたら、そうしましょう

2週間ほど前の記事、

この世の存在は「音そのもの」であるかもしれないことに確信を持てそうな春の夜(2) : シュタイナーが警告した「432Hzではない基本音調の世界は悪魔を勝利に導く」 を体感してみました
 2015年03月28日

では、現在の社会のほぼ全体で使われている基本的な音のチューニングに用いられる 440Hz の倍数というのは、人間にとって、あまりいい音ではなく、人間は 432Hz の調律の音楽を聴いたほうが良いという主張などについて記しました。

シュタイナーをして、

「音楽において、 A=432Hz 以外を使うことは、悪魔の貪欲なパワーを西側にもたらす可能性がある」

と言わせしめるほどのもののようなのですが、上に貼りました曲の最初の部分の比較などでも、おわかりかと思いますが、440Hz と 432Hz を聴き比べますと、少なくとも私に関しては 432Hz で、体の緊張が解ける感覚をかなり明確に体感します。一種の脱力感にも似た感覚です。

あと、何というか「和音が溶けていくような」ものを感じます。

そこから、

440Hz の調律は、「緊張、興奮、闘争心、などをもたらす傾向を持つ」

ことが予測され、

432Hz の調律は「安定、安寧、脱力をもたらす傾向がある」

のではないかと思います。

でまあ、そういうことではあっても、現実問題としては、今の社会では、楽器ライアー以外では、432Hz の調律で演奏される楽器や、あるいは、音楽というものとはなかなか出会うことはありません。

そこで、今回は、パソコンを使って、「 440Hz の曲を 432Hz へと変換する方法」を記したいと思います。

どんな素晴らしいリラクゼーション音楽であっても、基本ピッチが 440Hz である限りは、それは完全な意味でのリラックスのための音楽ではないということになるとも考えられますし、よくお聴きになる曲を「 432Hz に変換して聴く」ということは、悪いことではないように思います。

変換には Audacity (オーダシティ)というパソコンのフリー(無料)ソフトを使います。
14年の歴史を持つ定番の音楽ソフトです。

このソフトは Windows 、 Mac 、Linux に対応していて、操作方法もすべての OS で同じですので、その方法を記します。ここでは、Windows と Mac について記します。



オーダシティをインストールする

インストール後の操作は Windows も Mac も同じですが、インストールは Windows と Mac でやや違います。難しいものではないですが、あまりソフトやアプリケーションをご自分でインストールされたことのない方のために、インストールの方法から書いていきます。

インストールに問題のない方は、その下の具体的な変換の方法からお読み下されば幸いです。

Windows をお使いの場合のインストールの方法

オーダシティのウェブサイトに行きます。ご自分の OS に合ったページが表示されます。

そのページの下で赤線で囲んだ「 Windows向け 8/7/Vista/XP」の文字列をクリックします。

win-1.gif


下の表示が出ましたら、「ファイルを保存」をクリックします。

win-1-1.gif


ダウンロードされたファイルは、どれでもいいので、フォルダなどを開いた際に、左側に表示される「ダウンロード」というところをクリックすると、そのダウンロードフォルダの中に「 audacity-win-数字.exe」と表示されているはずです。

win-2.gif


細かい名称は違っても、「 audacity-win… 」で始まるファイル名ならOKです。

この audacity-win をダブルクリックするなどして開きます。

ここで、下のように「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか」という表示が出る場合があります。

win-4.gif


ここで「実行」を押します

その後、

「セットアップに使用する言語の選択」
「 Audacity セットアップウィザードの開始」
「インストール準備完了」


など、いろいろな表示が出ますが、基本的には、ウインドウ下の「 OK 」と「次へ(N)>」、そして、「インストール」をクリックしていれば、インストールは完了します。

win-ok.png


win-next.png


win-install.png


デスクトップ上に、下のアイコンが出ていれば、インストールは完了です。
このアイコンをクリックすれば、オーダシティが起動します。

win-audacity.gif



Mac をお使いの場合のインストールの方法

Mac の場合、インストールは極めて簡単です。

オーダシティのウェブサイトに行きます。下のようなページが表示されます。

そのページの下で赤線で囲んだ「 Mac向け OS X 10.4 to 10.10.x 」の文字列をクリックします。

mac-1.gif


ダウンロード・フォルダに下のように、「 audacity-macosx-ub-数字 」で始まるファイルがダウンロードされます。

mac-2.gif


このファイルをクリックすると、下のウインドウが自動で開きます。

mac-3.gif


このウインドウ上で Audacity を Application フォルダにドラッグすれば、インストール完了です。

Application フォルダとは「アプリケーション・フォルダ」のことで、その中にインストールされています。

mac-install.gif


その中のオーダシティのアイコンをダブルクリックすれば、オーダシティが起動します。

ちなみに、オーダシティは大丈夫だと思いますが、最近の Mac OS X は、App Store 以外からダウンロードしたソフトを起動させようとすると、

「”〇〇〇(ソフトの名称)”は、開発元が未確認のため開けません」

という表示が出て、起動させることができないことがあります。

そのような表示が出た場合は、

App Store 以外からダウンロードしたアプリケーションが実行できない場合の対処と設定

というページをご参照下さい。

これで、インストールは終わりです。

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ここから実際の作業です。





オーダシティを使って、440Hz の曲を 432Hz へ変換する

準備は、「432Hz に変換したい音楽ファイル( MP3 など)を、パソコン上の自分でわかる場所に配置しておく」ことです。

iTunes などからデスクトップにドラッグ&ドロップしたりして置いておいてもいいかと思います。

ここでは Mac での作業のスクリーンショットですが、Windows でも同じです。


1. 曲の読み込み

オーダシティを起動させると、下のような画面が表示されます。

au-01.gif


ファイル > 開く を選択します。

au-02.gif


「1つもしくは複数の音楽ファイルを選択してください」というウインドウが表示されますので、そこから変換したい曲を選択します。

au-03.gif


ここでは、冒頭に貼りました、細野晴臣さんの 1985年の曲 Normandia を 432Hz に変換していきますので、上の場合、Normandia.mp3 を選択します。

曲がオーダシティに読み込まれると、下のように曲の波形が表示されます。

au-04.gif



2. 曲のピッチを変更する

曲の波形が表示されている状態で「編集 > 選択」を選び、その横にある「すべて」を選択します。これは、曲全体のピッチを変更するという意味です。

au-05.gif


メニューの「エフェクト」から「ピッチの変更」を選択します。

au-06.gif


「ピッチの変更」のウインドウが下のように表示されます。

au-07.gif

これは曲によって様々に表示されます。
赤で囲んだ部分を変更していきます。

このパネルに「テンポを変えずにピッチの変更」とありますように、 440Hz から 432Hz に変更した場合でも、ピッチが変わる(ほんの少しだけ低くなる)だけで、テンポはオリジナルのままです。

上の赤で囲んだ部分を以下のように変更します。

・上部タブを、どちらも「A 」に変更
・「周波数」の部分を、左に「 440 」、右に「 432 」と変更(必ず「半角数字」で)
・変更率が -1.818 になっていることを確認


au-pitch-change.gif


上と同じようになりましたら、右下の「 OK 」をクリックします。



3. 曲を書き出す

ファイル > オーディオの書き出し を選択します。

au-09.gif


ここで「保存」ウインドウが表示されますが、Format というタブから、音楽ファイルの形式を選択します。

この一覧には MP3 もあるのですが、オーダシティのみでは MP3 への変換はできませんので、ここでは、

・Windows の方は WAV という形式で
・Mac の方は AIFF という形式で


で、それぞれ保存します。

Windows
au-11.gif

Mac
au-10.gif


この Wav や AIFF は、 iTunes を使って MP3 に変換できます。

このように選んだ後、「保存」をクリックします。

保存の際に「メタデータを編集」というウインドウが表示されますが、何もしないで、右下の「OK」をクリックします。

これで作業は終了です。
作業を終える場合はオーダシティを終了します。

au-hozon.gif


次の新しい作業をする場合は、「ファイル > 新規」から新しいウインドウを開きます。

なお、 Audacity を終了したり、作業していたウインドウを閉じようとする際に、「変更を保存しますか?」と訊かれますが、これは保存しても意味がないですので、「いいえ」を選択して下さい。

au-hozon2.gif


かなり長くなりましたので、大変そうに見えるかもしれないですが、実際には作業は非常に簡単です。慣れれば、ひとつの曲を変換するのに、1分もかからないと思います。

その保存された音楽ファイルをダブルクリックなどすれば、「 432Hz に生まれかわった音楽」として楽しむことができます。元の 440Hz のものと聞き比べてみるなどもいいかもしれません。



MP3への変換について

この音楽ファイルを MP3 にする場合、iTunes で簡単におこなうことができます。

Windows の方は、

簡単!iTunesでWAVをMP3に変換する方法

Mac の方は、

MP3 以外の音源を Mac の iTunes で MP3 に変換して取得する方法

などのサイトをご参照いただければよろしいかと思います。

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2015年03月24日



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オーストラリアの世界最大の衝突クレーターに見る「宇宙の意志」

ちょっと・・・変な展開に聞こえるかもしれないですが、とりあえず、話のはじめとしては、今日、「オーストラリアで世界最大の小惑星のクレーターが発見された」という報道があったんですね。

asteroid-impact-2015.gif

▲ 2015年3月24日の英国ガーディアンより。


これは、オーストラリア国立大学のニュースリリースで発表されたものでした。

これについては、

オーストラリアで「広島型原爆の58億倍」の衝突のエネルギーがあった直径400kmの世界最大の小惑星クレーターが発見される
 2015年03月24日

という記事で書いたのですが、

・クレーターの衝突跡の直径は 400 キロメートル
・小惑星の大きさは 10 キロメートルを越えていた可能性がある
・衝突の詳しい時期は確認できず


というようなことで、これまで地球で最大のクレーターだった南アフリカのフレデフォート・ドームというものと比べると、

フレデフォート・ドーム
・クレーターの衝突跡の直径は 190 キロメートル
・衝突した小惑星の大きさの推定は 10 〜 12 キロメートル
・衝突時のエネルギーは広島型原爆の 58 億倍


ということになっていますので、今回のオーストラリアの「直径 400キロメートル」というクレーターが形成された際の衝突エネルギーは、少なくとも、「広島型原爆 58 億倍」というものよりはるかに大きかったと推測されるわけで、

もしかすると、広島型原爆の数百億倍の爆発が地球で起きていた

ということも言えなくともないのではないかと思います。

私は「うーむ」と思いました。

というのも、このクレーターを作ったと思われる「直径 10キロの小惑星」というのは、地球に衝突した可能性のある天体の中でも最大級といえるものです。

たとえば、フレッド・ホイル博士の「天体の直径と衝突の地球への影響」を示した図がありますが、これでも、地球の歴史上での最大を「7キロ」としています。

tnt-7.jpg

▲ 過去記事「良い時代と悪い時代(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも」より。

この図だと、7キロメートルの彗星が地球に衝突した場合、そのエネルギーは広島型原爆の 5000万倍となり、地球が受ける影響については、

「大絶滅」

と書かれています。

この「大絶滅」というのは、一般的には、過去の地球で5回あった「大量絶滅」といわれる時期のような状態をさすと思いますが、それは、

・約4億4400万年前(オルドビス紀末) すべての生物種の85%が絶滅
・約3億7400万年前(デボン紀末)すべての生物種の82%が絶滅
・約2億5100万年前(ペルム紀末)すべての生物種の90〜95%が絶滅
・約1億9960万年前(三畳紀末) すべての生物種の76%が絶滅
・約6550万年前  (白亜期末) すべての生物種の70%が絶滅


となります。

このオーストラリアの 10キロメートル小惑星の衝突は、このどこかに該当するかのような壊滅的な影響を地球に与えたと考えるのが妥当だと思われます。

しかし、このオーストラリアのクレーターには不思議な点もあって、「衝突したと想定される3億年ほど前に、大量絶滅の記録がない」のです。

3月24日の AFP の「豪州で巨大隕石の衝突跡を発見、幅400キロ 3億年以上前に落下か」という記事には、


ただ、6600万年前に地球に衝突し恐竜などの生物種の大量絶滅を引き起こしたと考えられている巨大隕石に匹敵する破壊的な影響を、この隕石が及ぼしたことを示す証拠は存在しない。

「これは謎だ。今回の衝突と時代が一致する大量絶滅事象が見つからないのだ。衝突は3億年より前の時代に起きた可能性があるのではないかと、私は考えている」とオーストラリア国立大学人類学学部のアンドリュー・グリクソン氏は話した。



しかし、今回の話はこの「大量絶滅」ということとは関係のない流れとなりそうです。




未来は変えられるか?

さて、冒頭に、「ちょっと・・・変な展開に聞こえるかもしれないですが」と書いたのは、このオーストラリアの「黙示録的な小惑星の衝突跡」の報道を見て思ったことは、天体衝突の恐怖とか、そちらのことではなくて、

原初からの宇宙の意志

についてでした。

これは、先日の、

数々のシンクロの中で、この世の存在は「音そのもの」であるかもしれないことに確信を持てそうな春の夜
 2015年03月22日

という記事でも書きましたが、最近は、先日の講演会で入手させていただきました『ウォーター・サウンド・イメージ』という本を読んでいまして、この本には、もしかすると、「この世の創造」というものの一端にふれることのできる可能性があるエッセンスが散りばめられていまして、たとえば、

音が形や世界を作っていく

ということと共に、

そこに存在するかもしれない(永遠の)宇宙の意志

ということについての可能性も感じさせてくれる実験と記述と引用に満ち溢れています。

この本の中に、著者のアレクサンダー・ラウターヴァッサー( Alexander Lauterwasser )さんは、以下のように記している部分があります。


現代の宇宙物理学者の多くは、自然界の構造に畏敬の念を覚えており、宇宙が偶然の産物であるとはもはや考えていない。彼らは、「意識」という現象は重要な必須の要素であり、意識は原初の時代から存在していたのではないかと推測している。


この中の、

> 意識は原初の時代から存在していたのではないか

という部分の「原初」とは、まだこの世に「形がない時」のことを指していると思います。

Alexander-Lauterwasser.jpg
・アレクサンダー・ラウターヴァッサー( 1951 - )
Duravit


これは、聖書ヨハネによる福音書/ 1章 1-3節の

「初めに言があった」

とか

「すべてのものは、これによってできた」

というような記述も彷彿とさせますし、あるいは、音楽学では、たとえば、ドイツの音楽学者マリウス・シュナイダー( Marius Schneider )は、1978年に以下のように述べていたことが『ウォーター・サウンド・イメージ』に記されています。


古代の宇宙進化論において、この発生的な音は『言葉の膨張』という表現と一致し、この歌う力は、思考の最初の顕現として世界を創造した。

原初の振動である音はどんどんらせん状に広がっていき、リズムを高めて、新たな振動を生み、しだいに石や肉体へと変性していった。


Marius-Schneider.jpg
・マリウス・シュナイダー( 1903 - 1982 年)
Wikipedia



マリウス・シュナイダーという方のこの言葉は、

音(=言葉)の振動が広がっていき、それがこの世の「モノ」や「生き物」となった。

ということだと思います。

下は、水滴に様々な音の振動を加えた場合の水滴の変化の様子の一部です。

音の振動によって様々な形状に変化する水滴
water-sound-03.jpg

▲ 左上が振動が加えられていない水滴。音の周波数によって、様々な形に変化し、それは現存する線虫と同じ形になったり、花の形になったりと、様々な「現実の形」とシンクロします。『ウォーター・サウンド・イメージ』より。

さらに、ほぼ2年前の、

春になると私に訪れる「狂気の空気」を少し救ってくれたロシア発のパンスペミア説
 2013年03月18日

という日記的な記事に書きましたロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士の以下の言葉も思い出します。


チジェフスキーは 1920年代のはじめに、地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっていることを明らかにした。

敏感な神経節と同じように、ひとつひとつの生きた細胞は「宇宙の情報」に感応するのであり、大宇宙はこの情報を細胞のひとつひとつに浸透させているのである。


eonet


さてさて・・・。

なんだか話が混沌としてきましたが、大絶滅的な小惑星の衝突の話から、どうして、こんなような話へとシフトしてしまってきているのか・・・といいますと、過去の地球には確かに今回発見されたオーストラリアの小惑星の衝突のような「絶滅イベント」が起きていた。

それは確かだと思います。

そして、このくらいの規模の壊滅的な天体の衝突事象というのは、数千万年から数億年に1度というのが普通でしょうが、しかし、「たとえ数億年に1度でも起きる時は起きる」ということについては、古代でも現代でも同じだと思います。

ただ、古代と現代とでは違うことがあります。

それは古代は「人類はいなかった」時代だったけれど「今は人類が地球にいる」ということです。

この「人類」というのは、確かに良くないこともたくさんしますが、良いことをすることもあります。

いや、良いことをするとか悪いことをするとか、そんなことはどうでもいいことで、それより重要なのは、良いにしろ悪いにしろ、人間には「意識」があります

この「意識」というのは、さきほど引用しました『ウォーター・サウンド・イメージ』の著者ラウターヴァッサーさんの、

「意識」という現象は重要な必須の要素であり、意識は原初の時代から存在していたのではないか

という、「宇宙の意識」というものと、一応は、同じように「意識は意識である」とはいえるように思います。さらには、ドイツの音楽学者シュナイダーさんが、

> この歌う力は、思考の最初の顕現として世界を創造した。

と表現したように、「形のない時代からあった意志」が、「形のない世界に形のある世界を創造した」と。


さて。


今、私たちは「形のある時代」に生きています。

なので、もう「世界の形を創造する必要はない」時代です。

しかし、「意志」は私たちにも、そしてもおそらくは、宇宙にもあります。

私たち人間の意志と、そして、もしかすると、「宇宙の原初から存在したかもしれない」という意志。

それがなしうることは何か?

それが次におこなうことは単なる破局(カタストロフ)や、破壊と再生だけしかないのだろうか。

ということを考えたのです。

つまり、非常に簡単に書きますと、

これらの意志は地球と人類の運命を良いほうにも向けられるのではないか。

という意味です。

何だかどうにも、うまく書けないのですが、たとえば、作家の立花隆さんは『脳を鍛える―東大講義「人間の現在」』の中で以下のように書かれているそうです。


立花隆 - 人間の現在より

フョードロフの共同事業とは何なのかというと、全人類が力を合わせて、より高次の存在に能動進化、つまり、意識的にコントロールされた進化をとげていくことなんです。

そして、地球レベルはもちろん宇宙レベルで自然を統御していくことなんです。

そういうことを可能にするためには、人類の知を統合しなければならないといいます。すべてを知の対象として、すべての人が研究者になり、すべての人が認識者にならなければならないといいます。

そのためには人間の最大の敵である死を克服しなければならないといいます。また悪を滅ぼさなければならないといいます。

悪というのは、結局のところエントロピーの増大が生む崩壊現象、秩序が失われた状態、世界の欠陥状態、「落下」、未完成状態だから、それに対抗するためには、全世界を合理的自覚を持って反エントロピーの方向に動かしていくことが必要で、そのために全人類が総力をあげることが、人類の共同事業だというわけです。

ぼくにいわせると、世界を解釈することも世界を変革するのと同様に大切です。世界の観照、世界の解釈がまず正しくなされないことには、世界の変革は不可能です。



立花隆さんは、この講義で

「全人類が力を合わせて、より高次の存在に進化する必要性」

を説いていますが、その方法はスビリチュアルのそれとは違い、

・合理的自覚を持つこと
・世界(の存在)を正しく解釈すること


が必要だと言っています。

しかし、「スビリチュアルのそれとは違い」と書きましたが、冷静に考えると、これはシュタイナーが『いかにして高次の世界を認識するか』で語っていることと、基本的な部分では同じに思えます。




宇宙の意志と自分のシンクロニシティを信じてみる

何だかこう、どうもうまく書けていないのですが、とにかく、人類が「合理的にこの地球を理解する」と、「おそらく」(おそらくとしか言いようがないからですが)人類の知覚は「地球と宇宙の正しい関係性」を理解することに近づくのではないかとも思います。

そして、地球と宇宙に対しての正しい理解は、この地球で起きることに対して「人類の意識での実際の影響」を与えられるとも思うのです(これも「おそらく」ですけど)。

ぶっちゃけて言えば、

衝突するべく小惑星も衝突しないで済むかもしれない。

ということです。

私たちの知覚が宇宙の「意識」に対応しているかどうかなんてことは自覚しようがないことなんですが、それを認識できるひとつの現実的事象として、「シンクロニシティ」があると思っています。

なんかこう・・・私などもそうなのですが、この数年、シンクロニシティをものすごく多く感じられることってないですか? 要するに「何だか次々と偶然に」みたいな。

もちろん、「そんなの全部単なる偶然」という解釈で、それはそれでいいとは思うのですが、しかし、次々とそれが重なっていく中で、どうしても、「どこかに存在する意志」を感じないでもないです。

今回は、未来予測プロジェクト「ウェブボット」のクリフ・ハイが 2009年に書いたシンクロニシティに関してのエッセイをご紹介して締めたいと思います。



クリフ・ハイ 巻末エッセイ
2009年3月13日 ウェブボット ALTA レボート 1309 パート1 より

宇宙はいくつかの層が折り重なって存在している。それぞれの層には独自な「現実」が存在しているので、その点からいえば宇宙は複数の現実の折り重なりとして存在しているといえる。

しかしながら、そうした複数の現実世界の存在をすべての人間が気づいているというわけではまったくない。この事実に気づいている人間は、むしろ覚醒した少数の人々に限られている。

覚醒した意識からみるなら、このような多次元的な宇宙が、われわれが経験するすべての「偶然」を支配していることが見て取れるはずだ。

あなたが複数の現実が折り重なる宇宙の多次元構造に一度気づいたのならば、宇宙はシンクロニシティーという方法を介して、あなたに、さらに別な構造があること意識させようとする。

そうして宇宙は自らの多次元構造を一歩一歩開示するのである。

これはなにを示しているかというと、一度ものごとのシンクロニシティーの存在に気づいたならば、さらに多くのシンクロニシティーが起こるということなのだ。そうした連綿と続くシンクロニシティーの経験の後に、われわれは宇宙の多次元的なフラクタル構造を発見するというわけだ。

シンクロニシティーは様々な形態で経験する。それは一連の数として与えられ、同じ数の組み合わせを何度も経験し、次第にその意味が分かるという場合もあれば、若い頃から一連の系列の出来事を何度も経験するとい うこともある。

ただはっきりしていることは、どのような形態でシンクロニシティーを経験しようとも、宇宙のフラクタルな多次元構造に気づいた人間が増えるにしたがって、他の人間の覚醒がどんどん速くなるということなのだ。

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2015年03月20日



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cosmic_beauty.jpg
powerfulintentions.org


日月神示 扶桑の巻の第八帖

神に怒りはないのであるぞ。
天変地異を神の怒りと取り違い致してはならん。



地獄の存在に戸惑い

先日、ファティマの聖母について2つの記事を書きました。
そのうちの、

ファティマの聖母から知る「永遠の地獄」への序章(1) - 「地獄」は神話ではなく、事実として存在する
 2015年03月15日

では、1917年に3人の少女少年たちが、何度かにわたり「聖母マリアと自称している存在」から、いくつの予言というのか、メッセージを受け取った事象について記しています。

そのうちの「第1のメッセージ」は、以下のようになります。


死後の地獄が実在することについて

多くの人々が罪深い生活や傾向によって、死後地獄へ導かれている。肉欲や傲慢など現世的な罪から回心しないままでいることにより、人は死後、永遠の地獄へと行く。
地獄は神話ではなく実在し、そこは全ての人が死後行く可能性のあるところで、入ったが最後、二度と出ることはできない。



そして、聖母と自称する存在は、3人の子どもたちに一瞬ですが、「実際の地獄」を見せます。これで、3人の子どもたちは「地獄は存在する」と理解したわけです。


さて……この世にはいろいろな不思議な予言や霊言といったものが存在します。

たとえば、日本では、日月神示は比較的有名で、比較的支持を得ているもののひとつだと思います。

そこには「地獄」はどう書かれているか。

これはもう何度も何度も出てきます。

そして、最初に書きますと、そこには「地獄はない」のです。

地獄無いと申してあろうがな。
このこと間違わんように、地獄地獄の言葉、やめて下されよ。
言葉からモノ生むのぞ。(白銀の巻 六帖)

誰でも死んでから地獄へ行かん。地獄は無いのであるから行けん道理ぢゃなあ。曲って世界を見るから、大取違ふから曲った世界つくり出して、自分で苦しむのぢゃ。其処に幽界出来るのぢゃ。
有りてなき世界、有ってならん。(黄金の巻 第九十四帖)

死ぬ時の想念がそのままつづくのであるから、その想念のままの世界に住むのであるぞ。この世を天国として暮らす人天国へ行くぞ。地獄の想念、地獄生むぞ。(黄金の巻・第75帖)

他にもいろいろとあるようですが、日月神示では繰り返し、

地獄は存在しない。

として、

地獄は人間の言葉や想念が作り出すもの。

だというようになっています。



キリスト教での地獄への選抜

さて、ファティマに出現した聖母は、「地獄はある」としていたわけですが、聖書にも「地獄」という言葉は何度か出てきます。

そして、地獄に「どんな人が行くか」を、多分もっとも具体的に記述されているのは、新約聖書「ヨハネの黙示録」にあるものだと思われます。

ヨハネの黙示録」21章8節

「おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である』」

日本聖書協会

というもので、地獄に行く人の具体的な条件(?)が記述されていますが、これはかなり厳しいです。聖書によれば、下の人たちはみんな地獄に行ってしまいます。

・おくびょうな者
・信じない者(信仰心のない人)
・忌むべき者
・人殺し
・姦淫を行う者
・まじないをする者(魔術や占いをする人)
・偶像を拝む者(多分、仏像、キリスト像、マリア像含む)
・すべて偽りを言う者


となり、これでは、現代社会では地獄に行かない人の方が多いのではないでしょうか。

たとえば、私なら、「おくびょう者」ですし、お地蔵さんなどがあればちょっと拝んだりもしますが、これは「偶像崇拝」に該当してアウト。他はそんなにないですが、過去に遡れば、姦淫という言葉からも逃げられない可能性もあります。

なかなか厳しいキリスト教ですが、仏教はどうなのでしょうか。



仏教や神道の場合

キリスト教の世界観には地獄があるということになりそうですが、仏教などではどうなのか。

地獄 (仏教) - Wikipedia を見ますと、

地獄とは仏教における世界観の1つで最下層に位置する世界。欲界・冥界・六道、また十界の最下層である。一般的に、大いなる罪悪を犯した者が死後に生まれる世界とされる。

とあり、一見すると、ありそうなんですが、しかし、

地獄思想の成立

元々は閻魔大王、牛頭、馬頭などの古代インドの民間信仰である死後の世界の思想が、中国に伝播して道教などと混交して、仏教伝来の際に日本に伝えられた。

そのため元来インド仏教には無かった閻魔大王を頂点とする官僚制度などが付け加えられた。

とあり、どうもお釈迦様が説いていたというより、「後になっていろいろと付け加えられている部分が大きそう」で、特に、日本の場合は、

地獄は、日本の文化史の中では比較的新しいもので、これが特に強調されるようになったのは、平安時代の末法思想の流行からのことと思われる。

というもので、少なくとも、日本の思想には本来、「地獄」というものはなかったとも考えられます。そのあたりは、『古事記』にも『日本書紀』にも、地獄という概念が登場しないことからも伺えます。

地獄があるかないか、どちらが正しいかなんてことは私に決められることではないですが、少なくとも、

「古来からの日本の死生観の中に地獄はなかった」

ということにも思えます。

しかし、日月神示では地獄はないと繰り返されている一方で、出口王仁三郎による『霊界物語』には、「地獄」が出てきます。

これに関しては、宗教法人大本のウェブサイトから抜粋しますと、


「霊界物語」は審判書で、天国に入りうるものと、地獄に陥落するものとの標準を示しています。この標準を示された後、各自はその自由意志によって、自ら選んで天国に入り、あるいは自ら進んで地獄に墜ちるのです。

それは各自の意志想念がどのような情態にあるかにかかっています。

標準とは何か。「霊界物語」によって示されつつある神示そのものです。最後の審判は、「霊界物語」発表の大正十年十月より始まっています。



とあり、なかなか難しいですが、

>天国と地獄に行く、それぞれの標準(神の示し)が定められている

ということで、それはともかくとして、その後にある、

> 各自はその自由意志によって、天国か地獄に行く

というのは・・・。

「自由意志?」

と、このあたりはどういうことなのか判断が難しいところですが、「自由意志」ということは、「自分から地獄に行きたいとする人々もいる」ということなのでしょうかね。

微妙に難しい展開となっていますが、あまりにいろいろと絡むと複雑すぎることになりそうですので、「地獄」については、とりあえず、ここまでにしておきます。

地獄の存在はともかくとして、では、「神の怒りは」?



やはり対立する日本の神と西洋の神

震災1年後の 2012年3月11日に、

神に怒りはないこと知る日々の中で
 2012年03月11日

という記事をアップしたことがあります。

これは震災の翌月に書きました「もはや神も大地も怒らない 」という記事に対応したものですが、今回の記事冒頭に書きました、日月神示の、


神に怒りはないのであるぞ。
天変地異を神の怒りと取り違い致してはならん。



という言葉は、大変に好きな言葉で、なぜかというと、もし「天変地異が神の怒り」だというのなら、たとえば、2011年の震災は、なぜ日本の、そして東北で起きたか。

何がその基準となるのか、私は神という存在があれば問いたかったです。

しかし実際には、地震などを含めて、天変地異が「神の怒り」とされているものは多いです。聖書にもコーランにも天変地異が神の怒りだというようにとれる記述は多数あります。

聖書で「神の怒り」として記述されている典型的なものとして、以下のようなものがあります。

ヨハネによる福音書/ 03章 36節

御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである。

ローマ人への手紙/ 01章 18節

神の怒りは、不義をもって真理をはばもうとする人間のあらゆる不信心と不義とに対して、天から啓示される。

その他、「ヨハネの黙示録」にも神の怒りという言葉が出てきます。

このあたり、日月神示の「神に怒りはないのであるぞ」というストレートな表現と非常に大きく違っているのですが、これに関しても、どちらが正しいとか、私に判断できるものではないです。

ただ、地獄の存在はともかくとして、私個人は、「神の怒り」はあったとしても、それは天変地異や自然現象とは関係ないと思いたいです。

ところで、「地獄」や「神の怒り」は、このようにいろいろと説の違いがあるのですけれど、

「創造主(神という言い方はしないです)そのものの存在」

については、最近読んでいる本で、さらに確信に近い思いが出ています。




物理学と「創造主」の関係

最近、アメリカの理論物理学者のミチオ・カクさんの『パラレル・ワールド』という本を、パラパラと読んでいるのですが、大変に面白い本で、この『パラレル・ワールド』には、

「今の宇宙から脱出する方法について」

だとか、

「私たちの宇宙のほんの1ミリ上に別の宇宙が浮かんでいる可能性」

といったような、非常に刺激的な話も満載なんですが、最終章では「神」の問題にふれています。

「神」というより、「この宇宙を造ったもの」、つまり、創造主とか、そのように言われるものの存在のことで、たとえ多次元宇宙を語っていても、そして、もし、

「この宇宙を完全に現すことのできる「式」がついに見つけられた」

としても、

「その式は誰が?(そのような秩序がどうして存在するのか)」

という問題に物理学者たちは突き当たり続けることを記しています。

少し抜粋します。

ちなみに、文中に何度も「ひも理論」と出てきますが、ミチオ・カクさんは、この「ひも理論」(超弦理論)と呼ばれる大変に難解な物理学の専門家ですので、その理論そのものはともかくとして、最先端物理学のひとつだということになります。



ミチオ・カク著『パラレル・ワールド』 物理学者が考える「宇宙の意味」より

michio-kaku-03.jpg

創造主の問題は、「科学は神の実在について何かを語れるのか?」という問題も提起する。

かつて神学者のパウル・ティリッヒは、「神」という言葉を臆面もなしに語れる科学者は物理学者だけだと言った。

実際、人類にとって最大級の疑問 −− 大いなる設計は存在するのか? 存在するとすれば設計者はいるのか? 理性と啓示のどちらが真理に到達する正しい道なのか? −− に取り組んでいるのは、科学者では物理学者しかいない。(略)

ひも理論に見られるような、多くの宇宙の存在を可能にする理論を、だれかが設計したのだろうか? 宇宙が微調整された時計のようなものなら、それを作った時計職人はいるのだろうか。

この意味で、ひも理論は「神には選択の余地はあったのか」という疑問に解決の光を投げかけてくれる。アインシュタインは、宇宙論を考え出そうとするたびに、自分ならどう宇宙を設計しただろうかと問うた。

そのうちに彼は、神には選択の余地がなかったかもしれないという考えに傾いた。

ひも理論は、この見方の正しさを立証してくれそうに見える。

相対性理論と量子論を結びつけようとすると、目立たないが致命的な欠陥 −− 爆発的な発散と、理論の対称性を損なう異常性 −− に満ちていることに気づかされる。

この発散と異常性を解消するには強力な対称性を取り込むしかなく、その点でM理論にはなにより強力な対称性がひそんでいる。つまり、必要なすべての条件を満たす単一のユニークな理論が存在する可能性があるのだ。(略)

私をはじめ一部の物理学者が考えているように、いずれ現実世界を支配する究極の法則が −− ひょっとするとたかたが数センチの −− 式一本で表せたとしても、次にはこんな疑問がわく。

「この式はどこから得られたのか?」




ここにあります、

> 「この式はどこから得られたのか?」

というのは、上のミチオ・カクさんの文章では「宇宙を設計したもの」というニュアンスと関係するもので、つまり、「何がこの(あまりにも正確な)宇宙の法則をもたらしたのか」という意味です。

物理学の世界が究極的なレベルにまで達したとした場合、「式」そののものが完ぺきであればあるほど、この「この式はどこから得られたのか?」という、「深遠な疑問」はさらに強いものとなっていくと思われます。

晩年のフレッド・ホイル博士の著作にも「宇宙の知性」が記述されていました。

『生命( DNA )は宇宙を流れる』という、パンスペミア説や「進化論の否定」、「ビッグバンの否定」などについて記されている著書の最終章で、ホイル博士は以下のように述べています。


フレッド・ホイル著『生命( DNA )は宇宙を流れる』
第11章 コズミック・インテリジェンス より


興味深いことに、われわれが到達した結論、すなわち宇宙に知性があることをロジカルに要請することは、世界の主だった宗教の教義と整合性がある。

世界中のさまざまな文化の中で、「創造主」は独自のすがた形をとる。エホバ、ブラフマー、アラー、天の父、神……宗教の数だけ呼び名もある。

けれども、その根底に横たわる概念は、どれも一緒だ。それは、宇宙は −− 特に生命の世界は −− 創造もつかないほど強力な人間型の知性を持つ「存在」によって創造されたということだ。

地球に暮らしたことのある人間の圧倒的多数が、この概念を完全に、無条件に、本能的に受け入れていたことを忘れてはいけない。

生物にこんな意識を持たせるのは、遺伝子のはたらきである。ひょっとすると、その「存在」がわれわれの部品を創造することにあたって、自らの起源についての真実を本能的に悟るように、遺伝子に細工しておいたのかもしれない。



優れた科学者たちが、その時点で最も進んだ科学で宇宙を考えれば考えるほど、

「宇宙の設計者の存在」



「宇宙の永遠性の問題」

に突き当たる。

最高の科学の先に待ち受けているのは、いつでも「創造主の存在」だという感覚があります。

しかし、創造主がどのようなことを私たちにおこない、そして、私たちはどのように(思想的な意味での)対応をしていけばいいのかはまったくわかりません。

もしかすると、地球単位での大きな変化もそれほど先ではないかもしれない時代に、私たちは確実に存在するとしか思えなくなってきている「創造主」とどのように向きあうかを考える時に来ているのかもしれません。

何だか、ファティマの補足的な記事を書くつもりが、混沌とした方向に進んでしまいました。

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2015年03月16日



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「世界は恐るべき深淵の縁にいる...人々は人類が決して見たことがなかったようなそのような苦しみのために準備を整えなければならない」
− ピオ十二世の1945年の言葉

「私たちは、それほど遠くはない未来に大きな試練、それは私たちの生命を放棄する準備をするように私たちに要求するであろう試練を堪え忍ぶ準備をしなければならない」
− ヨハネ・パウロ二世の1976年の言葉




・前記事:ファティマの聖母から知る「永遠の地獄」への序章(1) - 「地獄」は神話ではなく、事実として存在する

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ファティマ第三の秘密

昨日の記事で、1917年の「ファティマの聖母」といわれる出来事について簡単にふれました。

ポルトガルのファティマにおいて、ルシア、フランシスコ、ヤシンタの3人の少女少年が、「聖母」と名乗る女性から6回(それぞれの個別ではさらに何度も)に渡り、「メッセージ」を受け取った事象のことです。

メッセージの内容は、大きく4つ(3つの予言+ロシアについて)の内容でしたが、予言の3つ目は「 1960年まで公表してはいけない」と聖母マリアから命じられて、その内容を記したメモはバチカンに預けられることになります。

しかし、 1960年になっても、バチカンはこの「3つめの予言」を発表しませんでした。

そのあたりの経緯は、ファティマの聖母 - Wikipedia に以下のようにあります。


ファティマ第三の秘密

教皇庁は聖母が発表を命じた1960年になっても啓示の第三部について公表せず、メッセージの中身について多くの憶測を呼んだ。過去の予言が世界大戦などで60年代当時は東西冷戦真っ只中であることから、核戦争や第三次世界大戦ではないかと危惧する者もいた。

1981年5月2日にアイルランド航空164便がハイジャックされたが、犯人はカトリック修道士で要求は「ファティマ第三の秘密を公開せよ」であった。

1960年代に閲覧したローマ教皇ヨハネ23世は内容に絶句して再度封印し、次代教皇パウロ6世も再度封印を解くもあまりの内容に数日間人事不省になったという。こうした経緯を経て、教皇庁は2000年5月に1960年以来40年間発表を先送りにしてきたファティマ第3のメッセージを正式に発表した。



というように、その内容は、

> 閲覧したローマ教皇ヨハネ23世は内容に絶句して再度封印し、次代教皇パウロ6世も再度封印を解くもあまりの内容に数日間人事不省になった

というほどのものだったようで、大の大人、しかも、いろいろな意味で百戦錬磨のローマ法王たちが「その記述内容を読むだけで人事不省に陥る」というのは、中途半端な内容ではないことが伺えます。

しかし、バチカンが 2000年に発表した「第三の秘密」の内容は、

「1981年5月13日の教皇ヨハネ・パウロ二世の暗殺未遂事件についてだった」

というものでした。

この程度の記述を読んで、絶句したり、人事不省に陥ったりするほど法王はヤワではないはずです。そういうこともあり、「この内容は真実ではないのでは」という憶測が一般的になっています。

ちなみに、この 2000年の発表の時に、公開された文書の作成を担当したのは2人で、そのうちのひとりは、後のローマ法王ベネディクト16世となるラッツィンガー枢機卿でした。

そのラッツィンガー枢機卿は、ポール・クレイマー神父という方が書かれた文書の訳文があるこちらのページには、

ラッツィンガー枢機卿は、2000年6月26日、教皇ヨハネ・パウロ二世の個人的な友人との私的な会話の中でこう訊ねられた:「第三の秘密全体はあなたの記者会見の中で明らかにされましたか?」

ラッツィンガー枢機卿は「確かにあれは秘密のすべてではなかった」と認めた。

とあり、ベネディクト16世は「これをそのまま公開するべきではない」として、言い方は良くないかもしれないですが、改変して発表したということになりそうです。

しかし、この「第三の秘密」に関しては、聖母からの言葉を直接聞いたルシア自身の表現から想像できる部分があるのです。



ヤシンタがルシアに諭した言葉

1917年にファティマで聖母と主に話をしたのは、3人の少女少年たちのうちのルシアでしたが、共に聖母との出会いの現場にいたフランシスコ( 10歳で逝去)とヤシンタ(9歳で逝去)が若くして亡くなった後は、97歳で亡くなるまで修道女として生きます。

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▲ 修道女時代のルシア。 corazones.org より。


そのルシアが長い期間信念を貫き通せたのは、亡くなる直前の9歳のヤシンタから言われた言葉による部分が大きかったように思います。

このあたりのことは、ヤシンタ・マルト - Wikipedia に亡くなる少し前の病床でのルシアとの会話の記録が記されています。


1920年、9歳になる直前に彼女は、12歳であったルシア・サントスとイエズスと聖母の信心について議論し、こう言っている。

「これを言う時は、逃げ隠れしてはいけません。聖母の無原罪の御心を通して、神からの救いがもたらされる、ということをみんなに伝えなさい」

「そして、イエズスの御心は、傍にいる聖母の汚れなき御心が崇敬されることを願っている、と。また聖母の汚れなき御心に祈り、願うように伝えなさい、神様はマリア様にそれを委ねたのだから」



当時、12歳だったルシアは、9歳のヤシンタから上のように「命じられ」て、それがルシアの長きにわたる心の糧でもあったのかもしれません。

実際、ヤシンタはファティマでの出来事以外に、非常に頻繁に未来のヴィジョンを見続けています。もしかすると、ルシア以上に聖母からのヴィジョンを受け続けていたかもしれません。

そして、ヤシンタは、

「どのようなことが地獄に導くことなのか」

なども多く語っています。

その記録が Wikipedia にもいくつか載っていますので、記しておきます。



jacinta-onger.jpg

「戦争は世の罪に対する神の罰以外の何物でもない」

「他のどの罪より人を地獄に招いてしまうのは肉欲の罪です」

「死後の地獄は一度そこに落ちたら永遠に抜けられず、永遠の意味を理解したら人は自分の生き方を変えるためになんでもするでしょう」




話がヤシンタの方に逸れてしまいましたが、ルシアに戻します。

ファティマの3人の中でひとり長く生きて、聖母のメッセージを残し続けたルシアは「第三の秘密」を当然知りながら修道女として成長します。

ルシア修道女は、 1957年にフエンテス神父という人に、その内容と関係すると思われることを語っています。

これは、フエンテス神父が、ファティマの司教の承認を得て公表された記録です。

悪魔の最後の戦い - われわれの時代のための黙示録的解答

というページに記されています。

全体は長いですので、要所要所を抜粋しています。



シスター・ルチアの啓示
1957年12月26日

「神父様、神は世界を罰せられるでしょう。そしてこれは恐るべき仕方でなされるでしょう。天からの懲罰は間近に迫っています」

「神父様、彼らに告げてください。聖なるマリアは、フランシスコとヤシンタ、そして私自身に、多くの国家が地の面から消え失せるでしょうと告げられました」

「聖母は、もし私たちが前もってあの可哀相な国[ロシア]の回心を手にしていないならば、ロシアが世界を罰するために神によって選ばれた懲罰の道具となるでしょう、と言われました」

「神父様、悪魔は聖なるマリアに対する決定的な戦いに参加する気になっています。そして悪魔は最も神に背くことが何であるか、そして短期間に彼にとって最大多数の霊魂を獲得するものがどれであるかを知っています」

「聖なるマリアの汚れなき御心とイエズスの聖心を苦しめているのは、修道者や司祭の霊魂たちの堕落です。悪魔は彼らの美しい使命から転落した修道者や司祭たちが無数の霊魂たちを地獄に引きずって行くことを知っています」




ルシア修道女は、この中で、「これは、1960年まで秘密のままに留まるでしょう聖母のメッセージの第三の部分です」と述べています。

ですので、第三の秘密は、この内容と近いものであるだろうことは考えられますが、それでもまだ、

> ローマ教皇ヨハネ23世は内容に絶句し

というほどのものなのかどうか。

しかし、ルシア修道女が「多くの国家が地の面から消え失せるでしょう」と述べたり、「悪魔の戦い」への言及があったり、あるいは、1982年5月13日にヨハネ・パウロ二世がファティマでおこなった演説の中で、法王は、ファティマのメッセージに対して、

「私たちの救いの基礎そのものが掘り崩されているという聖母の警告」

という表現をしたりするものがあるというあたりから、いろいろと考えてみると、非常に大ざっぱに、第三の秘密は「起きることの具体的な状況は別として」次のようなことなのではないでしょうか。

・世界の霊魂(生命)の危機
・信仰と教会の崩壊
・悪魔との戦争での敗北


というあたりのことなのではないかという気はします。

これ以上いくら予想しても、意味があるものではないですけれど、一種の「この世の終わり」のようなことを聖母は少女少年たちに述べたのかもしれません。

もちろん、「人々(とロシア)が心を変えなければ」ということが前提ですが。

ちなみに、ルシアは聖母マリアから、

「3つめの秘密は主要なひとつの大戦の間に明らかにされるでしょう」

と告げられていたことがこちらに書かれています。

公表してもいいとされた 1960年は、第一次大戦も第二次大戦も終わっていた年ですので、この「主要なひとつの大戦」はその次の大戦、すなわち「まだ起きていない世界大戦」を意味していると思われます。

ルシア修道女は、

「あの可哀相な国[ロシア]の回心を手にしていないならば、ロシアが世界を罰するために神によって選ばれた懲罰の道具となるでしょう」

と述べていますが、それが 1957年12月26日。

それから、58年後の 2015年3月16日、これを書いている時点で今日なんですが、下のような報道がなされていました。

russia-nuclear.jpg

▲ 2015年3月16日の NHK ニュース「ロシア大統領 クリミア併合で核兵器準備を指示」より。


これは、ロシアのプーチン大統領が 1914年にクリミアを併合する過程で、核兵器使用に向けた準備を指示していたことが明らかになったというものでした。

そして、ファティマの予言の成就は「ロシアに大きく左右されそう」なのです。




ロシアは世界の人々を地獄へと引き連れていくか

ファティマの予言とロシアの関係については、ファティマの聖母 - Wikipedia の「ロシアの奉献」というセクションに以下の記述があります。

ロシアの奉献

ファティマの啓示の第二部にあるロシアの奉献はファティマでの聖母の主要な要請の一つであり、ローマ教皇は数度にわたる奉献式を行った。

とあります。

1917年7月13日、少女少年たちの前に姿を現した聖母は以下のようなメッセージを伝えます。


「神様はいろいろな罪を戦争、飢餓、教会と教皇の迫害の形で罰されるでしょう。それを阻止する為に、私はロシアが私の汚れない心に奉献されることを望みます」

「もし人々が私の望みに耳を傾けるなら、ロシアは回心し、世界に平和が訪れるでしょう。もしそうしなかったら、ロシアは世界中に誤謬を広めて戦争と教会の迫害を推し進めることになるでしょう」

「罪のない人達が殉教し、教皇様には多くの苦しみが訪れます。いくつかの国はもう無くなってしまいます」



書いてあることは何となくはわかるのですが、ここに「奉献」という言葉が出てきます。

普通の日本語の意味としては、コトバンクでは、

> 社寺、貴人などに、物をたてまつること。

とあり、献金や貢ぎ物をするというような意味のようで、これだと今ひとつよくわかりませんので、「キリスト教的な意味での奉献」とは何なのかと調べて見ますと、こちらのページに、

「奉献は、元来の順序で行くと、これは陪餐の前に行われていました。ここで、「感謝」が捧げられ、「祈り」が捧げられ、「愛」が捧げられるのです。しかし、それだけではありません。パンと葡萄酒が運ばれて捧げられ、同時に、「キリストがご自身を捧げられた」ことを見るのです。

とありまして、奉献とは、物などを献ずることではあっても、そこに自分自身の犠牲と感謝を奉じるというような意味でよいのではないかと思われます。

あるいは「回心する」というような意味でも良さそうです。

そこから見ますと、上の聖母の言葉は、

ロシアが回心しない限り、今後の世界は(主や聖母から見て)悪い方向へと進んでいく。

ということを聖母マリアは言っていたということのようです。

その後、ロシアは、共産主義のソ連を経て現在に至りますが、1917年のファティマの聖母出現以来の約 100年の間に、ロシアが「回心」したかどうかは、いろいろな意見があるとはいえ、南山大学の三上茂教授の訳した「ファチマ:世界平和への唯一の道」などを読むと、

「回心していない」

という考え方は根強いようです。

このあたりのことは、世界情勢的な問題とも絡んで、それらに詳しいわけではない私にはまったく何とも言えないことではあるのですが、現在「ロシアを巡るいろいろ」は、世界の最大の懸念のひとつであることは事実だと言えると思われます。

もし、1917年のファティマの予言が今に至るまで続いているものなのだとすれば、そして、ロシアがいまだに、「聖母マリアが望まれていたような奉献をしていない」とした場合、世界は・・・ヨハネ・パウロ二世の 1976年の言葉をお借りしますと、

「われわれは今、人類が経験した最大の歴史的対決に直面している」

というような状況に陥りかねないというところにいるのかもしれません。
あるいはもうその段階に入っているのかもしれません。

まあ・・・何となく、個人的にはそういう予感はずっとし続けてはいたのですけれど、ファティマの聖母のメッセージなど知らなかったですので、このことを知って、むしろスッキリした感じです。

そういえば、偶然ほんの少し前に、ロシアの声の記事に「ロシアを悪魔視することこそ世界の脅威」なんていうタイトルの記事がアップされているのを見かけました。

あまりにタイミングがいいので、ちょっと苦笑しました。




2年で1億人ずつ消えている命

ところで、上で抜粋しました三上茂教授の「ファチマ:世界平和への唯一の道」の中に、2008年までのデータとしてですが、下のような表記がありました。


・今日、ロシアは世界で最高の中絶率を持っています。ロシアに8年間過ごしたダニエル・マウラー神父は、統計的に平均的なロシア女性はその出産年の間に8回の中絶をするであろうと言っています。現在ロシアにおいては中絶は無料ですが、しかし出産はそうではありません。

・ロシアの出生率は急落しています。そしてロシアの人口は毎年70万人の割合で下落しています - これは「平和時」の間の文明化された国においては先例のない出来事です。



他にいろいろと書かれてあるのですが、このロシアの中絶数を読んだ時に、「平均的なロシア女性」の数字は、いくら何でも誇張だろうと思い、資料を調べていましたら、下のグラフに行き当たりました。

abortion-russia-2006.gif
社会実情データ図鑑

ロシアの総数(茶色のほう)は、2位のスウェーデンの倍より多く、「 1000人に 40.3人」ということですから、100人に 4人の女性が中絶しているということになります。

上の表現は大げさかもしれなくとも、ロシアが突出して多いことは事実のようです。

・・・と、ここでふと「それにしても、全世界ではどのくらいの数に?」と思いましたが、そのことについて考えたことがないことに気づきました。

調べてみますと、こちらのサイトには、国連の『世界人口白書(2000年)』に、

推定で年間 5000万件の中絶が行われている

とあるそうで、その後に関しては、2012年1月19日の AFP 「世界の妊娠中絶、減少傾向が鈍化」という記事によりますと、

2008年の世界の中絶件数は 4380万件

とのことです。

とはいえ、データが存在しないも同然の国、あるいは、データに上がりようがない施術などが多々あると思われ、この数値は漠然としたものだと思いますが、いずれにしても、

毎年 4000万人から 5000万人の赤ちゃんが生まれてくることができない。

ということになりそうです。

この「この世に出現しなかった」人たちの数は紛れもない「死者数」となると思うのですけれど、そう考えると、21世紀になって 15年目で、6億人から7億人の死者が出ているということになります。

20世紀まで遡ると、ものすごい数となりそうです。

ちなみに、私はここで、中絶ということ自体について憤ったり、何が誰が悪いというようなことを書きたいのではないです。今までこのような数を知らなかったので驚いただけです。

中絶というものに関しての倫理的な問題ではなく、毎年 5000万人前後というおびただしい数の「命が生まれてこない」という実数に驚いたのです。

いろいろな状況はあるでしょうけれど、少なくとも日本の一般的な女性で、喜んで中絶する女性などいないはずです。個人個人の、場合によっては深刻な事情によって、そうせざるを得ない女性が多いと思います。

その場合、女性そのものが受ける精神的・肉体的ダメージは相当に大きいはずです。

願わくば、むしろ、そのような女性たちこそ、ファティマの聖母が言う「天国」へと行けるようにしていただければとも思います。

今の世の中、地獄行きの人たちに関しては事欠かないでしょうし、私自身も、自分の人生を振り返っても、天国へ行けるような要素がほとんど見当たらないですので、せめて、この世の傷ついた女性たちは天国へと行けますように願わせていただきます。

しかしながら、自分自身が罪深いとしても、ヤシンタが言っていた、

「永遠の意味を理解したら人は自分の生き方を変えるために何でもするでしょう」

の言葉を少し考えてみたいと思っていたりはします。

このヤシンタや、あるいはフランシスコやルシアのような子どもたちがこの世にたくさん出現するためには、もしかすると、一度、学校制度も社会制度も何もかも崩壊するカタストロフを経なければ、もうダメな段階にまでこの世界は来てしまっているのかもしれません。

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2015年03月15日



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1917年にポルトガルのファティマで聖母マリアと名乗る女性と会い続けた3人の少女少年
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ファチマの真実Traditioninaction


ファティマいう言葉そのものは聞いたことがありました。

簡単な概要は、ファティマの聖母 - Wikipediaから冒頭部分を抜粋しますと、


ファティマの聖母は、カトリック教会が公認している、ポルトガルの小さな町ファティマでの聖母の出現譚の一つ。他の伝説との違いは、これをローマ教皇庁が奇跡として認め、第三の予言を長年にわたり秘匿したことである。


というものですが、何というか、一種のキリスト教の信仰上での伝説みたいなものなのだろうと勝手に思っていて、特に興味を持ったことはありませんでした。

しかし今回、ふとしたキッカケで、そのことについて調べているうちに、この話は大変に興味深い……というより、感動的なものであることを知りまして、それと共に、どうも今の時代は(地獄という概念を考えると)かなり「やばい段階に突入している」という感じもしたわけでありまして、どのくらいのことが書けるのかわからないですが、書いてみたいと思いました。




キッカケは世界で唯一のバチカン認定の涙を流す秋田県のマリア像

ファティマの聖母を調べることに至った理由なんですけれど、今朝、いくつかニュースを見ていましたら、マレーシアのニュースで、「マレーシアのコタキナバルの涙を流すマリア像」についての報道を知りました。

mary-malysia-002.jpg

▲ 2015年3月13日の asia one より。


報道の内容そのものは、昔から数多くある「血や涙を流すマリア像」の話と同じで、特にご紹介するようなものではないと思われます。

この「目から涙などを流すマリア像」という現象は、非常に多く報告されていることで、このブログでも過去何度か取り上げたことがあります(こちらのリンクに一覧があります)。

そして、この現象は、日本語版の Wikipedia では項目としては存在していませんが、英語版には、Weeping statue (涙を流す像)という Wikipedia 項目があります。

そこには、


ほとんどの場合は、「涙を流す像」は、カトリック教会から認定されないか、あるいは、デマやニセモノであることが証明されている。


とあります。

ところが、そこに続いて、


ただし、バチカンが唯一その現象を認めた例も存在する。それは、日本の秋田県にある涙を流す聖母マリア像だ。


とあるのでした。

何と、バチカンが認定しているひとつだけの「涙を流すマリア像」は日本にあるのでした。

さらに、英語版の Wikipedia には、


この秋田の場合で珍しいのは、他のケースと異なり、テレビを通じて、日本国民の全体が涙を流す聖母マリア像の姿を見ることができたことだ。


とあります。

「秋田にそんなのあったの?」

と調べてみますと、こちらは、日本語の Wikipedia にありました。


秋田の聖母マリア

秋田の聖母マリアとは、日本の秋田県にあるカトリックの在俗修道会「聖体奉仕会」で起きたとされる一連の奇跡現象を意味する呼び名。「秋田の聖母マリア」は、教区司教によって認可された数少ない聖母出現の一つであり、日本より海外での知名度の方が高い。


涙を流す秋田の聖母マリア
mary-tears.jpg
秋田の聖母マリア


さらに続けますと、

発端は1973年に、同会所属の修道女の手の平に、出血を伴う十字架型の傷が現れたことである。

そのほかにも、木製の聖母マリア像からの101回に渡る落涙および芳香現象、3つのお告げなどの奇跡があったと言われている。これらの奇跡は1984年まで続いたとされている。

そして、ここにある、

> 3つのお告げ

の内容なのですが、これが、

修道女は天使を何度も目撃し、6月29日には天使は彼女にファティマの祈りを教え(略)

この祈りは、1917年にポルトガルのファティマで3人の少年少女を前に聖母が教えたものだったが、当時は日本ではまだ和訳されておらず、天使が教えたその祈祷文は、後に和訳されて日本に広まるものと一字一句違わぬものだった。

と、ここで、「ファティマ」という文字と出会ったのでした。

つまり、最初に載せましたポルトガルのルシア、フランシスコ、ヤシンタの3人の少女少年が「聖母マリアと名乗る存在」から教えられた祈り(ファティマの祈り)の内容と、この秋田の修道女が「天使」から教えられた祈りの文の内容が同じだったというのです。

ちなみに、そのファティマの祈りは日本語では以下のものです。


ああイエズスよ、我らの罪を赦し給え、我らを地獄の火より護り給え。
また、すべての霊魂、ことに主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。アーメン。


ちょっと難しいですが、簡単な日本語にしますと、

主イエス・キリストよ、私たちの罪をお許し下さい。
私たちを地獄の火からお守り下さい。
すべての人々、ことに御憐れみを最も必要としている人々を天国にお導き下さい。

というような感じだと思います。

なお、この「声」を受けた秋田の修道女の方は、笹川さんという方で、こちらのページに詳しく書かれていますが、天使というより、聖母マリアそのものからの声を受けていたように読み取れ、その点でも、ファティマの3人の少女少年たちと似た状況だったようです。

ところで、この「秋田の聖母マリア」について、カトリック新潟教区の司教は、

「これらの一連の現象が詐欺的、病的、異端的、邪教的なものではないと確認された」

ということを意味する声明、つまり、「聖なる現象と認定する」という内容の声明を出しました。

これを 1984年にバチカンに伝えた際に、バチカンでこの状況を正式に受理した方はどなたかというと、時のラッツィンガー枢機卿で、この人こそ、私が「最後のローマ法王」と信じてやまない後のベネディクト16世でした。

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▲ ラッツィンガー枢機卿時代のベネディクト16世。Cardinal Ratzinger - Pope Benedict XVI より。


調べると、ベネディクト16世が枢機卿になった時の最初の仕事が、秋田の聖母マリアの声明の受理だったのでした。ベネディクト16世は、今に至るまで「涙を流す聖母マリア」の中で、唯一バチカンの受理を受けている秋田の聖母マリアの認定者でもあったようです。




地獄は現実として存在する

秋田の笹川修道女が「聖母から受け取った祈り」と「ファティマの祈り」が一致したことで、「秋田からファティマ」へとつながったわけですが、なぜ、私がこのファティマの出来事に興味を持ったか

私はキリスト教徒ではありませんので、聖母が出現したということ自体に驚きや感動をおぼえるものではありません。現象そのものではなく、「聖母のメッセージそのもの」に興味を持ったのです。

ファティマのメッセージは「3つの予言」というようにも言われているのですが、その中に、

地獄の実在。

についての下りがあるのです。

そのことにとても興味を持ったのでした。

そして、「地獄の光景」には「悪魔の実在」も登場します(3人の子どもたちは地獄の様子を一瞬だけ、聖母に見せられていますが、そこには悪魔もいます)。

私は「悪魔」について、たまに考えたり、 In Deep でも書くことがありました。
そのあたりは、カテゴリー「悪魔の輪郭」などをご参照いただけると幸いですが、基本的に、

悪魔は実在する。

というスタンスというか思い込みを持っている部分もあるわけですが、その中でも、過去記事、

「悪魔 vs キリスト教」の戦いが世界中でエスカレートしている
 2014年01月29日

で書いていますが、ベネディクト16世が法王を退任して以来、世界の「悪魔化」の傾向が著しくなっていると感じています。

しかし、それを長々と書き出すと、違う方向に行きそうですので、まずは「ファティマの3つの予言」の概要を Wikipedia から抜粋して編集したものを載せます。




ファティマでの聖母からのメッセージ


第1のメッセージ

死後の地獄が実在することについて:多くの人々が罪深い生活や傾向によって、死後地獄へ導かれている。肉欲や傲慢など現世的な罪から回心しないままでいることにより、人は死後、永遠の地獄へと行く。

具体的に、聖母はこの少女ら3人に、地獄のビジョンを見せ、彼らはそのあまりの光景に戦慄した。

地獄は神話ではなく実在し、そこは全ての人が死後行く可能性のあるところで、入ったが最後、二度と出ることはできない。



となっていて、「地獄は神話ではなく現実に存在するもの」で、大変に多くの人々が死後地獄に行っていると聖母と名乗る人物は、子どもたちに語っています。

そして、「地獄に行くと、永遠に出られない」とも聖母は述べています。

2つ目は下のようなもので、大きな戦争に関してのものです。

ファティマのメッセージの年は、第一次世界大戦中の 1917年のことですので、終わる戦争のほうは第一次大戦、始まるのは第二次大戦と考えるのが妥当かもしれません。


第2のメッセージ

大戦争の終焉と勃発:第一次世界大戦は、まもなく終わる。しかし人々が生活を改め罪を悔い改めないなら、さらに大きな戦争が起き、沢山の人が死に、そしてその多くが地獄に落ちてしまう。その前兆として、ヨーロッパに不気味な光が見えるだろう。


この中の、

> ヨーロッパに不気味な光が見える

というのは、1938年1月25日にヨーロッパの極めて広い範囲で、オーロラが観測されたことがあったのですが、そのことを予言したと言われることがあります。

基本的に、フランスだのポルトガルだの、ヨーロッパの内陸部でオーロラが観測されるということは、ほぼあり得ないことです。そんなこともあり、当初は、「ヨーロッパのどこかで大火事が起きている」というように報道されたようです。

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▲ 1938年1月26日のデイリー・ミラー紙(多分イギリスの新聞)の一面。「北部の空すべてが光っており、大火事の懸念」とあります。Luisa Piccarreta より。


これはきちんと調べてみないとわからないですが、太陽活動が活発な時だったとすれば、太陽フレアや CME (コロナ質量放出)の異常に大きなものなどが発生していたのかもしれませんが、いずれにしても、この異常なオーロラが現れた頃から、第二次世界大戦が始まっています。

ファティマの3つめのメッセージは「ファティマ第3の秘密」などとして知られていることのようですが、今に至るまで、「どうやらバチカンはすべてを公開していない」ようです。

Wikipedia からの抜粋です。


第3の秘密

聖母マリアは、1960年になったら公開するように。それまでは秘密に、とルシアに厳命した。

その内容は「ファティマ第三の秘密」と呼ばれ、ルシアを通じて教皇庁に伝えられたが1960年が過ぎても教皇庁は公開せず、2000年になってから発表に踏み切った。

教皇庁によれば教皇暗殺の危機だとされる。(これを)疑問視する意見もある。



この「疑問視」については、この「第3の秘密」に関して、1960年代にそれを読んだ当時のローマ法王が絶句して具合を悪くしたり、あるいは、40年もの間、歴代の法王が発表を見合わせるほどの内容であったわけで、「極めて衝撃的なもの」である可能性が高いわけです。

それが、上のような「軽いもののであるわけがない」というのが、バチカンの発表が疑問視されている理由ですが、もうひとつの理由は、聖母マリアからメッセージを受け取った少女ルシア自身が 2000年代に(ルシアはすでに 90歳代)に、

「それはほんの一部で、バチカンは嘘をついている」

と司法省へ提訴したということがあったからのようです。

もっとも、ルシアは 2005年に 97歳で亡くなっていて、このあたりはうやむやなままのようです。

ヨハネ・パウロ二世(右)と面会する晩年のルシア
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The Children of Fatima


この「第3の秘密」については、今回はそこまで行き着けないと思いますので、別の機会に書こうかと思いますが、先ほど出ましたベネディクト16世も枢機卿時代に「確かにあれは(第3の秘密の内容の)すべてではなかった」と認めています(ソース)。




天使の声を受けて若くして旅立ったふたり

ところで、この 1917年にファティマでメッセージを受けた3人の少女少年のうち、このルシアだけは、97歳という長寿で人生を全うしますが、冒頭に示したように、男の子のフランシスコは 10歳、最も年下のヤシンタは9歳という若さで、共にスペインかぜが原因となってからの長期の病気で亡くなっています。

この3人について、南山大学の三上茂教授による

ファチマの聖母マリア・ファチマの真実

という非常に膨大な、論文とも言えるウェブサイト上に詳細に書かれているのですが、この3人の子どもたちの行動や生き方は、私が思わず涙ぐんでしまったほどのものでした。

この3人のうち早くに亡くなった2人の子どもたちは、自分がもうすぐ天国に行くこと、つまり「自分がもうすぐ亡くなること」を、聖母のメッセージによって察知するのですが、それでも、死ぬ瞬間まで、主と聖母、そして、「救われない他の人々を救うための祈りと犠牲のために」生きていくのです。

9歳と10歳ですよ?

この子どもたち3人のファティマ後のそれぞれについては、「ファチマの真実(2)」というページの最後のほうにあります。

こちらは、フランシスコ(男の子)についての記述からの抜粋です。


1917年6月13日の御出現のとき、ルシアは聖母に天国に連れて行ってもらえるかどうかを訊ねていますが、聖母はそれに対して「ええ、フランシスコとジャシンタをまもなく連れて行きます」と答えておられます。

このときからフランシスコとジャシンタは自分たちの生命がそれほど長くないことを知っていました。(略)

フランシスコは自分の役割がイエズスの聖心と聖母マリアの汚れなき御心を慰めることであるということをよく知っていました。彼が病床に臥していちばん残念だったことは、教会に行って御聖体の前で長い時間を過ごすことができなくなったことでした。



Fatima_Children-Jucinta-Lucia-Francisco.jpg

▲ 左からヤシンタ、ルシア、フランシスコ。The Children of Fatima より。


最も若いヤシンタ(ジャシンタ)は、ファティマの聖母からのメッセージとは別に、頻繁にヴィジョンを見ており、三上教授のサイトでは、

> ジャシンタは6回の聖母御出現が終わった後にも、1920年2月に亡くなるまでの間、絶えず聖母の御出現を受ける恵みを神から戴いていました。

くどいようですが、まだ「9歳」だったヤシンタは、霊的な友人となっていたフランシスコの死に際して、以下のような事を述べた記録が残っています。


1919年4月4日にフランシスコが亡くなる少し前に、ジャシンタはルシアのいる前でフランシスコにこう頼んでいます。

「わたしの愛のすべてを主と聖母に捧げます。罪人の回心とマリアの汚れなき御心に対する償いのために主と聖母がお望みになるだけ、わたしは苦しみます、と二人に伝えてちょうだい」



この時のヤシンタの状態は、スペインかぜに続いて、気管支肺炎と肋膜炎を併発して、ベッドから起き上がることもできない状態でした。

9歳といえば、今のうちの子と同じ年齢ですが、まるで比較などできません。

ところで、ヤシンタの見たヴィジョンの中には(これは聖母との会話ができていたルシアにも見えなかった)、

「バチカン、あるいはキリスト教信仰の崩壊」

とも取ることのできるような「光景」も含まれていて(法王が人びとから石を投げられている)、後述しますが、どうも「第3の秘密」は、そのあたりとも関係しそうです。

バチカン、あるいはキリスト教信仰の崩壊が含まれているならば、歴代の法王が倒れるほどのショックを受けたり、公開をためらう理由も理解できます。




ファティマのメッセージの根幹は「ロシア」のこと

やはり、だいぶ長くなってきていて、1回で書くのは難しくなってきた感じです。
2回くらいにわけたいと思います。

というのも、

ファティマのメッセージで最も重要なもののひとつが「ロシア」の意志と動静

ということがあるのです。

ロシアの存在や考え方次第によっては、「世界(の人類の霊魂)は地獄に叩き落とされる」とも解釈できる部分があるのです。

もちろん、この「地獄」は例えとしての地獄ではなく、「現実の地獄」です。
次にはそのことと、あるいは、第3の秘密にふれたいと思います。


ところで・・・。

ファティマで、聖母は子どもたちに、

「地獄は実在し、そこに一度入ると永遠に出られない」

と述べています。

ここに疑問もあります。

天国は永遠なのか
あるいは、そうではないのか。

もし、地獄と同じように天国も永遠の場所なら、死んだ人々は二度と肉体を持つ世界には戻って来ないことになります。

輪廻や転生の概念は存在しない?

そのあたりのことも含めて、何が何やらわからない、といったような疑問もありますが、今回はここまでとしておきたいと思います。

--
・次記事:ファティマの聖母から知る「永遠の地獄」への序章(2) - 毎年5千万人の赤ちゃんが「生まれてこない」現代社会の中のロシア由来のカタストロフ



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2015年03月05日



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▲ 2015年3月2日の RAW STORY より。



神のいる場所

今回は、「宗教に関わらないアメリカ人が劇的に増えている」という記事をご紹介しようと思います。

アメリカで彼らは「ノンズ」(発音としては「ナンズ」が近いです)という言い方をされているようですが、その数はすでに政治政策的にも甘く見られないほど増加していて、宗教的グループとして、プロテスタントの次に多い第2位の位置を占めるまでの率となっているのだそう。

ただ、宗教を持たないとはいっても、「信仰を持たない」という意味ではないようで、今回の記事の中に、

彼らを「無信仰者」と呼ぶのは正確ではない。

なぜなら、彼らの中には感覚的なものの中に信仰とスピリチュアリティを持ったり、あるいは他の何かの中にそれらを見出していることがあるからだ。

とあり、ノンズのうちの約 30パーセントは「神や宇宙に存在する普遍的な精神性」を信じていて、約 20パーセントほどは、「毎日、お祈りを捧げている」という調査結果が示されていて、信仰が消えたというより、

「信仰の対象を他に見つけた」

ということになるようで、そして、それは権威化した既成の宗教ではなく、多分は、多くの人たちが

・自分の中
・宇宙
・自然などの森羅万象


に神を見ているということかもしれません。

ただまあ、現在のアメリカ人は「信じる対象」も、なかなか多彩でありまして、過去記事の、

2600年前のブッダが語った「無数の宇宙 / パラレルワールド」が現代の量子論の中で蘇る中で感じること
 2014年11月05日

の中で、2014年10月24日のワシントンポストの記事にあった、

「アメリカ人たちはどんなものを信じていて、どんなものを信じていないか」

という調査の結果のグラフを日本語でご紹介したことがあります。

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Washington Post

グラフは文字がどうしても小さくしか収められず、あまり見やすくないですが、

「ポジティブな思考を通じて物理的な世界に影響を与えることができると信じているアメリカ人成人は全体の 70パーセントもいる」

ことがわかり、また、続けて、

「かつて、アトランティスのような文明が存在したことを信じる」
「夢が未来を予言できることを信じる」
「幽霊の存在を信じる」


などの人が 50パーセントを超えているということになっています。

考え方は人それぞれですが、アメリカ人の 70パーセントが信じている「ポジティブ・シンキング」をはじめとして、上のグラフのいくつかは、過去記事の「閑話休題 : スピリチュアルとは何か」という記事などで書いた、やや不安な部分もないではないジャンルと触れるところがありまして、「内なる神」という存在も、方向性を間違うと、「妄想の表象」というようなことにもなりかねないところはあるのかもしれません。




ローマ法王の発言を思い出し

宗教の否定ということについては、たとえば今は、ローマ法王自らが「天地創造を否定している」という時代でもあります。

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▲ 2014年10月30日の記事「神の敵の登場:神による天地創造を否定し、ビッグバンと進化論を演説で肯定したフランシスコ法王」より。映像は ODN にあります。

上は 2014年10月のバチカンの公式会議の場で、その内容の冒頭は以下のようなものでした。


2014年10月27日 バチカンでのフランシスコ法王の演説

世界は、何か他に起源を持つようなカオス(混沌)の中から始まったのではありません。しかし、愛から作られた至高の原則を直接的に派生させます。

現在では世界の始まりとされているビッグバン理論は、神の創造的な介入と矛盾するものではありません。逆に創造論はビッグバンを必要としているのです。

自然の進化論は、神による創造の概念の逆にあるものではありません。なぜなら、進化論には「生物の創造」が必要とされるからです。



神の使いのトップがこのように言うのなら、そりゃ神はいないかもしれないと考える人が増えるのも仕方がない気もしますが、その以前より、アメリカでは加速度的にキリスト教を含む宗教信者の数が減少し続けているようです。

ところで、未来予測プロジェクトのウェブボットには、5〜6年前のレポートで「宗教の死」という言葉が何度も登場しました。

今回の記事と関係あるわけではないですが、本文記事の前に、少しその中のひとつをご紹介しようと思います。2010年のもので、その後、実際に起きたことも起きていないことも含まれています。


ウェブボット ALTA レポート
2010年8月15日配信

・多くの人々の意識の覚醒が進み、影の支配勢力と、現実の実態に気づく人々が多くなる。この覚醒は主要メディアでも話題となる。

・多くの宗教は影の支配勢力が民衆を洗脳しコントロールするために作り出したものだが、覚醒が本格的に進むにしたがって、宗教の多くが信者から放棄されるようになる。宗教的指導者やグールーが捨てられるのだ。

・宗教にとっては厳しいときが迫っている。カトリックとモルモンで大規模なセックススキャンダルが明らかになる。聖職者のスキャンダルがさらに発覚する。この発覚によって、多くの聖職者は処罰の対象になる。

・こうした事件が明るみで出ることで、かつての信者は暴動を起こす。この暴動で政治家も圧倒される。

・このようにして、人々の意識は、宗教に対する奴隷状態から、向こう側の世界の存在の認識へと変化していく。

・宗教のこのような没落は、「時間感覚の変容」を体験する人々が多くなるにつれ加速する。新しいクロノスとカイロスの体験から、これまで宗教が与えてきた概念がまったくのウソであることを実際に知る人々が増えるのである。



というように、ウェブボットにおいては、宗教からの離脱は「覚醒によるもの」とされていますが、ただ、先ほどの「アメリカ人の信じるもの」を見ていますと、現在のアメリカで起きている宗教からの離脱が覚醒といえるのかどうかわからない面もないではないです。

では、ここから翻訳記事です。



Americans are turning away from organized religion in record numbers
RAW STORY 2015.03.02


記録的な数のアメリカ人たちが組織化された宗教から離脱している


炎を吹くような宗教が新たな国際紛争の懸念となり、家庭での政治的な議論は多くの場合、キリスト教の右派の人々によって支配されている状況の中、ともすれば、あなたは、街のいたるところで誰かの神によって襲われるような感覚に陥るかもしれない。

しかし、あなたが既成の宗教の前でひざまずくタイプの人間でないのなら、少しは良いニュースかもしれない − アメリカではあなたのような人が増えているのだ。

現在のアメリカは、以前と比較すると、既成宗教と関係しない人々が劇的に増加している

1980年代以降の、さまざまな種類の異なった世論調査の結果は、すべて「特定の宗教に帰依していない人々の増加」の結果を示している。そして、多分、その数はこの期間内で倍増している。

彼らはいかなる特定の宗教的なグループとも関係を持たないため、「ノンズ( nones / 無信仰者 )」と呼ばれることもあり、不可知論、無神論者、自然神教信奉者、世俗的なヒューマニストなどとも呼ばれることがある。

しかし、彼らを「無信仰者( nonbelievers )」と呼ぶのは正確ではない。

なぜなら、彼らの中には感覚的なものの中に信仰( faith )とスピリチュアリティを持ったり、あるいは他の何かの中にそれらを見出していることがあるからだ。

アメリカのシンクタンク「ピュー研究所」が 2012年に調査したところによれば、これら特定の宗教を持たない人々の約 30パーセントが「神や宇宙の普遍的な精神性(スピリチュアリティ)」を信じていて、ノンズの約 20パーセントの人々は毎日お祈りをする。

最近の研究によれば、彼らのようなノンズ、すなわち「どの宗教にも該当しないアメリカ人たち」が、国において重要な力を占めるようになってきている。他の宗教的グループ、たとえば、新生福音派のようなグループも数として成長してはいるが、ノンズは数の上で彼らを圧倒している。

米国議会超党派で作られている公共宗教研究所( Public Religion Research )は、3月4日、アメリカ人のこの急激な価値観の変化を文書化し発表した。この魅惑的な研究は、人口統計、宗教的データ、政治的なデータに基き、2014年を通して実施された。

公共宗教研究所のダン・コックス所長は、この調査結果について、

「アメリカの宗教的な光景は、劇的な転換期を迎えている。これは、基本的にアメリカの政治や文化を再形成するほどのものだ」

と述べている。

2014年には、アメリカでの調査において史上初めてプロテスタントが主流派からマイノリティとなった。調査ではプロテスタントの数は 50パーセントを下回り、アメリカ人の 47パーセントだった。

そして、2番目の規模となったのが、宗教と関係していない人々(ノンズ)で、その率は 22パーセントにのぼり、アメリカのカトリック信者などの主要な宗教団体と同等の数となった。

また、このノンズのクループは、ワシントン州、オレゴン州、ニューハンプシャー州では3分の1以上を占め、全米 13州で最も数の多いグループとなった。

ミシシッピ州は最もノンズの比率が低いが、それでも全体の 10パーセントを占める。

また、今回の調査では、特定の宗教と関わりを持たないグループが2番目の数となっている州が 15に上ることがわかった。

これら特定の宗教と関わりを持たない「ノンズ」はどのような傾向を持つのか。

ノンズは政治的にリベラルになる傾向があり、たとえば、ノンズの4分の3が同性愛結婚を支持し、法的中絶を支持している。また、ノンズは他の宗教的グループより教育や収入が高い傾向がある。

現在のアメリカでは5人に1人が宗教に属していないが、若い世代では、この数がかなり高くなる。ピュー研究所の調査では、30歳未満のアメリカ人の3分の1が特定の宗教を持たないことを示す。

昨年、ワシントン・ポスト紙は、オリン大学のコンピュータサイエンスの専門家アレン・ダウニー( Allen Downey )教授によっておこなわれた研究を引用した記事を掲載した。

教授によれば、人々がノンズになる理由は主にふたつだと主張する。

ひとつは、親による宗教的なしつけの不足。
そして、もうひとつはインターネットだという。

ダウニー教授によると、無信仰の 20パーセントは、インターネットの利用に起因しているという。

宗教を持たないアメリカ人の比率は 1990年には 8パーセントだったが、 2010年には 18パーセントになった。同期間、インターネットを利用するアメリカ人の率は 0パーセントから 80パーセントに急上昇している。

しかし、ノンズの増加とインターネットの関係性は、他の専門家も指摘しているように、その関係に明確な因果関係はないことは教授も認めている。

ただひとつ確実にいえることは、ノンズたちの投票は現在の政治を形作っている。彼らはオバマ大統領が二期目に勝利することの手助けとなりたいと考えている。

しかし、それでも、アメリカの人口の 18パーセントに過ぎないながら大きな影響力を持つ白人福音派の影響の低下の徴候は見られていないようだ。

大統領候補のスコット・ウォーカー( Scott Walker )氏は進化論についての質問に答えることを拒否した。それはまるで、広く受け入れられている科学を許諾することが背信者となるかのようであった。


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2015年03月04日



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Fluorine

アメリカではフッ素化によって、1億2千万人以上の者が慢性中毒の危険にさらされており、4千万人の者が関節炎に、2千万人以上の者が「歯が変色する」という悪しき中毒に、また、およそ2百万人の者がフッ素によるアレルギーないしはアレルギー様症状を示している。

− 米国の医学博士ジョン・イアムイアニス氏の1991年の論文の翻訳より。

ここ 10日ほど続いたタチの悪いめまいも、少しずつですが、改善してきました。

その間、めまいのことについて調べたりしているうちに、何となく、またフッ素のことに行き着いてしまったりしていました。こうなってくると、「縁」も感じないでもないですので、まとまりがないですが、そのことを書こうと思います。



528Hzと頭痛

ところで、私は寝る前に 528Hz の音叉を聴くことが多いのですが、まだ少しフラフラすることなどもありまして、昨晩も夜、チーンと鳴らしていると、奥さまの「お経でも読みたくなるね」という発言に続きまして、うちの子どもが、

「この音は良い音なんだよ。それがわかったの」

と奥さんに言いました。

奥さん「どうして?」
子ども「この間、頭痛が治ったの」


3日ほど前、子どもが吐き気と共に軽い頭痛を訴えていまして、これ自体は自家中毒の気があるうちの子どもには、たまにあることなんですが、基本的に薬だとか、あるいは何か即物的な対症療法があるわけではなく、そういう時には眠るのが一番なんです。

ところが、その時は、子どもは頭痛のために眠れないと言っておりまして、その際、「おまじない」程度のつもりで、528Hz の音叉を鳴らしたり、子どもにあてたりしていたのです。

というのも、うちの子どもは、この音叉やその音自体をわりと気に入っていて、自分で鳴らしたりしていたので、気休め程度にはなるかもしれないと思ったのですが、しばらく鳴らしたり頭のほうにあてたりしているうちにスーッと眠ったのでした。

528hz-7.jpg


しかし、私はその時に子どもの頭痛が消えていたとは知らなかったので、「あの時、あれで頭痛が消えたの?」ときくと、子どもは、

「うん」

と言いました。

鳴らしていたのは、ほんのわずかな時間でしたので、心理的な効果が半分だったのだとは思いますが、頭痛などには(人によっては)効果があるのかもしれないなあとは思いました。




人間の口内の物質の「吸収率」は、あなどれない

最近は、いくつかの記事などで、「フッ素」のことを取り上げることがありました。

そんな中、先日、実家から荷物が送られてきた際に、その中に「歯磨き粉」が入ったいたのです。コメとか野菜とかはよく送ってくれることがあるのですが、

「なんで歯磨き粉?」

と思いましたが、成分を見てみると、それはフッ素の入っていないものでした。そこにその歯磨き粉の製品チラシみたいなものが入っていて、フッ素と共に「ラウリル硫酸ナトリウム」というものも入っていないと書かれてありました。

そのチラシに、下のような文章が書かれてあったのです。


口内の有害化学物質の吸収倍率は14倍

腕の内側を1とすると、他の箇所は 3.6〜 42倍と、皮膚が柔らかい箇所や粘膜を中心に、吸収率が高くなっています。食物を摂取する口内は 14倍で、そのまま食道や胃などの内臓器官にも進むため、口に入れるものは安心・安全なものを選ぶ必要があります。


口内の吸収率の 14倍という数値が正確なのかどうかはわからないですが、「口内の吸収率がいい」のは、狭心症など心臓の発作に使われるニトログリセリンが舌下剤であることなどでもわかります。それだけ体内への吸収が速やかで吸収効率もいい。

ということは、他のどんな物質も、口内は吸収率が良く、吸収速度も速いということが言えそうです。

口に入れるものなら何でもそうでしょうが、たとえば歯磨き粉などに、少量にしても何らかの体に有害(かもしれない)物質が含まれていた場合、それで歯を磨くたびに「速やかに、しかも、効率よく」吸収されていくということにもなりそうです。

飲み込んだりしなくとも、口内自体が物質の吸収率の良い環境ですので、どんなものでも、他の皮膚からの吸収以上の影響がありそうです。

ちなみに、皮膚から身体に入る経皮吸収の毒というページに、「腕の内側を1とした場合」の、他の部位の吸収率がイラストで示されていました。キュートなバスタオル姿の女性で示されています。

体の部位による吸収率

Percutaneous-absorption.gif

ちょっと文字が読みづらいかと思いますが、腕の内側と比較して、

・頭 3.5倍
・後頭部 3.5倍
・ほお 13倍
・あご 13倍
・背中 17倍
・手のひら 0.83倍
・性器 42倍


となっています。

口内の数字は出ていませんが、本文のほうに、

口の中や肛門などの粘膜部分は、角質層がないためバリアー機能は働かず、吸収率は非常に高い部分です。

とありまして、さきほどの歯磨き粉のチラシには「 14倍」とありましたが、ほおなどで 13倍もあるようですので、角質層がさらに少ない口内は14倍より高い気もしないでもないです。

それと、上の吸収率は成人の場合で、

年齢による吸収率の違いで最も注意してほしいのは、赤ちゃんです。
とりわけ生まれたての新生児の皮膚は、角質層が未発達なため、皮膚バリアー機能が働きません。

ということらしくて、当然ではあるでしょうけれど、小さな赤ちゃんになればなるほど、その全身の角質層が未発達であるために、様々な物質をストレートに吸収しやすいもののようです。

そして、ここに付け加えますと、こういうように「吸収した物質」は、赤ちゃん時代に影響がすぐ出るというものではないかもしれない、ということがあります。

たとえば、松果体の話の場合ですと、フッ素、カルシウム、アルミニウムなどは、

「少しずつ蓄積していく」

もののようなんですが、これらの影響が出るのがいつ頃になるのかの予測はできません。

極端な話、ある人の若年性アルツハイマー病の原因が赤ちゃん時代からの蓄積された物質だったというようなことだって、「それは全然関係ない」とは誰にも言えない部分はあるわけで。

現代社会では、赤ちゃんの頃から、いろいろな化学物質を口内や皮膚から吸収しています。

その「いろいろなもの」が、その赤ちゃんが何歳くらいまで成長した時に、どんなような影響として出てくるかの予測はできないはずです。

もちろん、そんなことは的外れな考え方かもしれません。

しかし、確実に言えそうなこととして、過去記事の、

日本の未来 : 子どもに関しての、そして、高齢者に関しての統計データから受けた衝撃
 2015年01月28日

などで書きました、この数十年くらいの様々な統計やデータから、

「多くの子どもたち、あるいは大人たちも、心身ともに健全とは言えなくなってきている」

ことを示しているとは思うのですよね。


日本における先天異常発生頻度の推移(1974年 - 2004年)
Congenital-anomaly-2004.gif
エコチル調査


アメリカの自閉症の子どもの率の推移の統計グラフ(1975年 - 2009年)
autism-prevalance-2009.gif
What is Causing the Increase in Autism Prevalence?


子どもの問題だけではなく、「蓄積」は文字通り「蓄積」ですから、むしろ、高齢になっていくほど、問題も深刻になっている部分もあるのかもしれません。

それでも、こういう言い方は良くないかもしれないですが、お年寄りよりも、赤ちゃんや若い人たちの病気や心の問題の方が悲劇に見えてしまいますし、そして、それが増えている。

今は、花粉症も含めて、何らかのアレルギーを持つ人たちが多いですが、たとえば、小学生になってからアレルギーになってしまったり、あるいは比較的若い年齢でガンなどの病気になってしまうことが「ずっと続いてきた何かの蓄積によるもの」と関係がないとは誰にも言い切れないようにも思います。

私なども生まれつきからだが弱いですが、私みたいな人は「めいっぱい蓄積されている」のかもしれません。そして、こうやって生きている間に、さらにいろいろなものが脳やらに蓄積していっているかもしれない。

赤ちゃん時代からどころか、

胎内で200種類以上の汚染物質に包まれながら成長して生まれてくる赤ちゃんたちのサバイバル。そして、生まれてからはフッ素で松果体を破壊される子どもたちのサバイバル
 2015年02月01日

という記事にも書きましたけれど、現代の文明的な生活の中では、お母さんのお腹の中にいる間から、赤ちゃんたちはすでに様々な物質にさらされている。生まれる前から蓄積が始まっている。

以前の記事で、英語版の松果体の Wikipedia をご紹介したことがあります。

そこには、

> 松果体の石灰化は成人では典型的だが、2歳児のような年齢の低い児童で観察されることもある。

という文脈がありました。

普通は、ある程度の年齢を経過しないと、松果体にしても、他の器官にしても、石灰化は起こらないと思うのですが、2歳の子などで石灰化の例が見られるということは、若ければ若いほどその影響も強く出るものなのかもしれません。

それまでの私は、フッ素を含めて、こういうようなことについて無関心でしたが、調べれば調べるほど、いくつかの物質については、その影響を無視して生きることは「あまり良いこととは言えないかもしれない」と思うほどのものがあります。

そのうちのひとつはやはりフッ素だと思います。

最近では、フッ素添加という概念には、変な陰謀論より強烈感を感じる部分もあります。




フッ素についての学術論文からの抜粋

メッドライン( MEDLINE )というインターネット上の世界最大の医学論文データベースがあります。

medline.gif
Medline - fluorine

これは、Wikipedia の説明をお借りいたしますと、


MEDLINE(メッドライン)は、医学を中心とする生命科学の文献情報を収集したオンラインデータベースである。2007年現在、月に7000万回程度のアクセスがある世界で最もよく使用される生物医学系データベースである。

米国およびその他80カ国以上の国で出版される、37の言語の5,000以上の学術誌に掲載された1500万を超える文献情報を網羅する。



というもので、ほとんどが英語の論文ですが、たとえば「フッ素( fluorine )」で検索すると、250以上の論文が結果として示されます。

パッと見だしを見る限りでは、多くは歯科衛生に関しての「フッ素推進系」のものが多いのですが、中には、そうではないものもあり、しかし、200も 300もの英語の論文の中身をチェックするのは難しい話です。

しかし、日本の医学博士で、これらの中から「フッ素の有害性」についての医学論文を検索して調べていた方がいらっしゃることを知りました。それは、歯科医であり、医学博士の村上徹医師で、村上医師のサイトには、数多くの論評や論文の翻訳等が載せられていますが、その中にメッドラインから検索した医学論文の中から、歯学的な観点からではなく「脳とフッ素」の関係に的を絞った論文の概要がいくつか翻訳されています。

村上医師が、それらをまとめた「フッ化物による脳機能障害について - 関係文献(抄録)の紹介」というページから少しその内容をご紹介したいと思います。

医学論文というものは当然ながら難解なものでして、そのまま抜粋しましても、私などにもちんぷんかんぷんな部分が多いですので、わかりやすいラインだけを抜粋する形でご紹介したいと思います。専門的にお知りになりたい方は、該当ページをお読み頂ければと思います。

ちなみに、どの論文も新しいものではないですが、それだけ昔からフッ素の有害性は公になっていたということなのかもしれません。

それにも関わらず、アメリカの水道水へのフッ素添加の世帯数は以下のように伸び続けているというのは、謎なのか、謎ではないのか、というのは難しいところです。

us-fluoridation-2008b.gif
tuberose


ちなみに、その「フッ化物による脳機能障害について」というページは大変に長いものですが、「はじめに」というセクションの最初の部分で、村上医師は、以下のように記しています。これは今から 15年前以上前に書かれたものです。


1 はじめに

最近、化学物質による脳機能の障害が、世界的スケールで問題となっている。どうも昔と比べて、何か子供がおかしいのじゃないか。そう考えなければならないような異様な事件が続出している。いわゆる「キレル」子供の問題であるが、その異常きわまる行動の動機や心理が、どう考えても理解できない所から、子供の頭の中身(脳機能)が、以前とは少し違ってきているのではないかと真剣に考えられているのである。


と村上医師は書かれていましたが、それから十数年。

ここにある「何か子供がおかしいのじゃないか」と思う状況は減っているのか、あるいは増しているのか……というご判断はお任せいたします。

以下、翻訳論文から抜粋しながら進みます。小見出しは、こちらで付けているもので、論文のタイトルとは関係ありません。


フッ素が影響を与える部位 - 海馬
論文「細胞内のフッ化物はカルシウム電流の促進の運動特性を変化させることと、海馬神経細胞におけるシナプス事象の調査(1986年)」より。

・細胞内に様々な作用剤を導入することで、海馬領域におけるニューロンの電位依存性のコンダクタンス(電気伝導力)を抑制しようと試みた。

・細胞内にフッ素が存在するとカルシウム電流の動態は加速され、この電流の持続的な成分は大きく抑制された。

・電極がセシウム、QX314(麻酔薬)、フッ素で満たされている時には、神経細胞膜が脱分極へと向かう非直線的な反応がブロックされること示した。

箇条書きで抜粋しても大変に難しいのですが、

「さまざまな物質を脳に入れて、脳の電流の流れ方の変化を測定する」というヴォルテージクランプという実験方法で、脳の海馬(かいば)領域の電流の持続性がフッ素(あるいはセシウムなど)によって抑制されたということのようです。

海馬は、以下のような部分です。
図の赤い部分が海馬です。


海馬 - Wikipedia

hippocampus.gif

海馬は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。

その他、虚血に対して非常に脆弱であることや、アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、最も研究の進んだ脳部位である。



というように、海馬が、

> アルツハイマー病における最初の病変部位

とあり、その海馬が、上の実験のようにフッ素からの影響を受けるということは、アルツハイマーとの関係は置いておいても、フッ素が「脳の認知能力の阻害すること」と関係する可能性もあります。

下のほうの論文にありますけれど、多くの調査で、フッ素症などの若年層での知能の低下が示されていますが、こういうことも何かの関係があるかもしれません。



胎内の赤ちゃんへのフッ素の影響
論文「生育期のヒトの脳に対するフッ素の影響(1992年)」より。

・フッ素症の流行地域において、疾病治療のため妊娠5−8月で中絶した胎児15例を、非流行地域のそれと比較した。

・脳の立体解析学的研究の結果、ニューロンの平均容積は減少していた。容積の数的密度と、容積密度およびミトコンドリアの表面密度は著しく減少していた。

・この結果は、(妊婦の)慢性フッ素症は、胎内の胎児の脳の発達に有害な作用を及ぼすという事を示した可能性がある。

これは、母親がフッ素症の場合の体内の胎児の「脳の発育」に関しての調査で、胎児の脳の様々な神経系統や容積などが「減少」していたというものです。

要するに、フッ素症の妊婦の胎児は、通常の胎児より「脳の機能も大きさも小さく育った」というとらえ方で構わないのではないかと思います。

次のものは、環境や井戸水にフッ素の含有量が多い中国での研究です。

環境中のフッ素量による子どもたちの知能の比較

論文「子供たちへのフッ化物曝露による知能の影響(1995年)」より。

環境中のフッ素量が異なった地域に生活する8-13歳の子供907人について知能を計測した。中度または重度のフッ素症が流行している地域の子供たちの知能指数(IQ) は、軽度もしくはフッ素症が全く発生していない地域の子供たちより低下していた。

以下も中国での研究論文です。

論文「子どもの知能への高いフッ素添加水の供給の影響(1996年)」より。

中国山西省にあるSima村はフッ素症流行地帯であるが、そこの住民のIQの平均(97.69) は、一般の平均(105.21)より著しく低下している。フッ素は胎児の血液脳関門を透過し、胎児の脳に蓄積することが報告されており、従って子供の知能に明らかな影響を及ぼす。


フッ素は脳全体に浸透する

上の中国の論文に「血液脳関門」(けつえきのうかんもん)というものが出てきます。
これは、「血液 脳 関門」と分けて読めば、「血液と脳の関門」ということで、わかりやすいかと思いますが、Wikipedia の説明では、

血液と脳の組織液との間の物質交換を制限する機構である。

とあります。

そして、フッ素はこの血液脳関門を通過(透過)しないとされていましたが、1994年の論文「フッ化物の精神薬理学( Psychopharmacology of fluoride )」には、

血液脳関門は、フッ素に関しては比較的不透過的であるとはいえ、絶対的な障壁ではなく、フッ素は脳中に侵入する。

ことがわかったことが記されています。

口内でも他のどこからでも「血中にフッ素が入った場合は、血液脳関門を透過して、脳組織に入る」ということになるようです。

また、さきほども出てきましたが、この影響は赤ちゃんになればなるほど強いこともわかっているようで、東京都神経科学総合研究所の黒田洋一郎氏という方の「環境化学物質の脳神経系への長期影響」によりますと、

論文「環境化学物質の脳神経系への長期影響 − 何がわかっているか、何がわかっていないのか」より。

脳の発達で一番重要な時期・胎児-乳児期に化学物質は脳に入りやすい。脳の機能発達過程で最も環境化学物質の影響を受けやすい時期は、胎児期から母乳の影響をうける乳児期のあいだである。

成熟した脳では、このような環境からくる化学物質による攪乱から脳を守るために、血液脳関門が発達し、有害な化学物質の血液系を通しての侵入を“関所”のように防いでいる。

ところが胎児期にはこの防御システムはないといわれ、乳児、幼児期でもこの関門の機能は未発達で多くの有害物質を通してしまう。

ということで、どんな物質でも、赤ちゃんの脳へストレートに入りやすいことがわかります。

他にもいろいろと論文が載せられているのですが、アメリカのダートマース大学のロジャー・D・マスタース名誉教授は、「井戸の汚染:金属の神経毒性、飲料水の処理、人間の行動」という1999年の論文を以下のように結んでいます。

「環境汚染や危険な水道水のフッ素添加は、経済的に高くつき、倫理的な正義にも反する行為である。純粋無垢な子供たちが水道水によって汚染されるようなことは、決してあってはならぬ事だ」

アメリカのフッ素化計画は、原子爆弾開発のためのマンハッタン計画と、その人物が関係していることが事実のため、そちらの陰謀論的な話としても取り上げられやすいですが、誰かを責めることには今さら意味がないと感じます。

それよりも、日常的なサバイバルを考えるほうが先決だと思われます。つまり、現在の環境の中で起こりうる様々な「蓄積」を、個人個人のレベルで止める方向で考えることのほうが大事な気はします。

特に小さな子どものいらっしゃる方は。

多分、子どもが若ければ若いほど、そのサバイバルは有効になると思います。

妊娠している方なら、「妊婦である自分自身に対してのサバイバル」が、結果として、お腹の赤ちゃんへの蓄積を防ぐことになるはずです。

アメリカを始めとして、水道水にフッ素が添加されている国にお住まいの場合は、サバイバルの方法もなかかな困難な部分もありそうですが、日本では(現時点では)水道水にフッ素は添加されていませんから、特に力む必要もなく、歯科衛生のジャンルで少しだけ気をつければ何とかなる範囲です。

今の日本で描かれる様々な、ある意味では絶望的にも見える子どもに関してのデータや、高齢者に関してのデータが少しでも良いほうに書き換えられるようになればいいのですけれど。

しかし、いろいろと、もはや時間も足りないような気もして、複雑な心境ではあります。

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2015年02月28日



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sound-dna.jpg
Alternative Sound Therapy


今日は通常の記事の更新を休ませていただくお知らせだけの記事になりそうです。



めまいと528Hz

数日間続いている私のめまいは、自己判断でほぼ間違いなく「前庭神経炎」と呼ばれるものだと思っています。
前庭というのは内耳にある器官です。前庭神経炎 - goo ヘルスケアには、

激しい回転性のめまいが急に起こり、普通それが数日〜1週間程度続きます。めまいには、吐き気や嘔吐、冷や汗を伴いますが、難聴や耳鳴りなどの聴覚の症状を伴わないのが特徴です。

発症から1週間程度は歩行に困難を感じます。めまいは発症から3週間くらいでほぼおさまりますが、時には6カ月くらいたってもふらつきが持続することがあります。

というもので、今6日目くらいですかね。歩くのはある程度は大丈夫なんですけど、吐き気が。

ここ数日は、朝と昼に関しては、まともに食べていなくて、それでフラフラが加速されている部分もあるかもしれません。まあ、いいダイエットになっていますが。

それにしても、吐き気というのはつらいもので、しかし、上記のようにそんなに食べていないので、胃に吐くものはないんですよね。

「やーい、吐きたいけど吐けないだろ、胃よ」

と胃に語りかけたりするのですが、吐き気だけがえんえんと続く。胃そのものには何の問題もないことは、少し以前の検査でわかっていて、しかし、吐き気は以前から継続的にあるのですよ。私の場合。

胃の不調や慢性的な吐き気に悩む人は多いですけれど、原因がよくわからない場合も多いようです。

まあ、そういう中、528Hz の音叉を、効いているのか効いていないのかわからないながらも、購入した当初にいろいろと面白い効果があったこともあり、暇をみては鳴らしていたりします。

ところで、過去記事「ソルフェジオ周波数 528Hz に石灰化した松果体を正常に戻す可能性がある?」の後半で、

ソルフェジオに関しては、お医者さんとか、あるいは医療資格を持つ方で、医学的に調査してみる気になる人が出てくるといいと思います。

感覚的なままでは、どこまでも曖昧に進行していって、広がりを見せないままのオカルトで終わる可能性がありますし。

松果体の石灰化や、ガンの増加が止まらないほうは、感覚の問題ではなく、事実ですので、その事実に「対抗し得る事実」があれば、仮に、現代の社会がジョン・レノンの言葉のような(この社会は狂った人たちによって動かされている)世界であったとしても、何とかやっていけるのではないでしょうかね。

というように「医学的に調査できる専門家の人が出てくるといいな」ということを書いたのですが、実は、少し前にお知り合いから、

「音の治療も取り入れるかもしれない現役のお医者さんが、西洋医学にとらわれない自由診療所を近々開くかもしれない」

と教えていただいたことがあるのです。

まだ開院はしていないと思いますし、そのお医者様自身は、私のお知り合いではないので、お名前とかの具体的なことを書いてはいけないようにも思いますし、音を診療に使うのかどうかもはっきりしませんので(ただし、その方はソルフェジオに大変詳しい方)、今はお名前にはふれられないです。

そのお医者様は、西洋医学の最先端医療の前線にい続けた方なのですで、西洋医学に限界を感じているのだそうです。

もし、そのお医者様が将来的にソルフェジオや音を、診療や、あるいは健康維持でもいいですけど、取り入れた場合は、データなどでもいろいろとハッキリすることも出てくるかもしれません。

そういうようなことが現実となった場合、過去記事の「 5000年前からソルフェジオ周波数を駆使していたかもしれない古代人」でご紹介しましたように、もしかすると、人類が数千年前から精神と肉体の状態のために使用していた「音や周波数」が、その数千年後の現代の医学のデータ上で「その人体への影響」が改めてわかったりする部分も出てくるのかもしれず、それについては楽しみでもあります。

何しろ、人間はプラセボと呼ばれる「偽薬」でも、思い込み次第で、症状が消滅することはかなりあるわけで、ソルフェジオや特定の音の周波数も、医学的な後付けが証明された場合、懐疑的な人に対しても、「心理的な効果込み」で、さらに効果的でありうるものになる可能性もあるかもしれません。

528Hz の音叉を初めて部屋で鳴らした時、その瞬間、うちの奥さん大きなあくびをして眠り込みそうになり、また、夜中に頻繁に悪夢で目覚めていた奥さんが、その日から悪夢を見なくなりました。

私と子どもはそれほど強く何かを実感するわけではないですが、例えば、今みたいに吐き気がある時に、体やツボに当てていると、確かに吐き気が少しずつ消えてきます(吐き気ごときで薬を飲むのはイヤなので)。

これも「プラセボ効果」の一種に過ぎないのかもしれないですが、そのような例は確かにあります。

なので、その診療所が早くできればいいな、と思います。

528Hz-TF.jpg
あわうみ



近い未来にどんな生活をすればいい?

ただですね。これは私の個人的な憶測に過ぎないですが、「音」は身体と自律神経には確実に作用するという確信が私にはありますが、その反面、「メンタル系の病気には身体ほどには効果がないかもしれない」という感覚もあるのです。

ただ、そう思う理由は医学やオカルトをも含んだ複雑な「単なる私の思い込み」ですし、書くべきことではないとも思いますので、ふれません。

ただ、神経症やパニック障害の方、あるいは「かつてそうだった方」で、長期にわたって症状が改善したことがある方は、その時のことを思い出してほしいと思うのです。良くなったのは、治療によってではないはずです(いかなる治療も含みます)。

それよりも、「環境が変わった」、「あるいは行うことが変わった」など、生きている空間の変化の中で「自然と症状が消失していった」のではないでしょうか。それだけに神経関係の病の治癒には、「万人に対しての方法論がない」と私は思っています。

ちなみに、これはまたグッとオカルトやら、それこそ「スピリチュアル」な話かもしれないですが、「スピリチュアルとは何か」という記事に「例え話」として書いた筋(?)によりますと、私の神経症的な部分は、

・潜在的に持つ恐怖感が認識できないレベルで強すぎる
・この人(私)にはカウンセリングは意味がない
・すでにこの人はあまりにも自分自身と対話しすぎている(つまり、他人のカウンセリングなど今さら無意味)


というようなことで、これはもう、まさにその通りなんですが、どうすればいいかというと、

「土をさわり、田舎で花や野菜を育てて自然の中で生きること」

だそうです。

本当に自分でもそう思いますし、そうしたいとも思います。

そして、他には選択肢がなさそうなことも、自分では何年も思っています。

でも、現実にすぐにこれをするのは難しいことでもあります。

畑のある家など持てるはずもないですし。
子どものこともありますし。

今住んでいるあたりは、10分も歩けば、広大な畑が広がっているので、畑くらいは借りられるかもしれないですけれど。

ベランダで、今まで花や食べられない植物ばかり育てていましたが、狭いスペースだけれど、今年はこのベランダで野菜や果物でも育ててみようかなとは思っています。実用的な意味というより「土にさわらなければならない毎日を作る」ということです。

上のほうにもリンクしました「ソルフェジオ周波数 528Hz に石灰化した松果体を…」という記事に、私は、

私たち人間には自主的に考えることができる脳があります。しかし、仮に、脳が退化し続けたとした場合……いくら立派な計算ができたとしても、感情や想像力や創造力のない脳を持つものは、人間ではなく、それはロボットのようなものです。

この社会が、そんな「ロボット人間」ばかりになったとすれば、それは狂った社会ではあります。

と書いていますが、自分もこのままだと、こんなようになりかねないと思うと、いろいろ自分のほうも変えていかなければならないのだとも思います。

ひとりでキツければ、私には昔からの誇り高きバカ友なども何人かいますし、それらの友人たちも、そろそろいろいろ考えなければならなさそうです。最新のクレアの記事に、最近の私の夢にちょっと異常性が増していることを書いたのですが、それも周囲の関係との何かの意味もあるのかもしれません。

ちょっとお休みのお知らせとか最初に書いておいて、「長いお知らせ」となってしまいました。

明日辺りには体調も少し良くなっていることを期待したいです。

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