2014年03月29日



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核安全保障サミット:会議出席者の(ひとりを除いて)全員が「ピラミッド・シンボル」を胸につけていた理由など、やはりわかるわけもなく



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YouTube より。オリジナル映像はロイターの報道。






 



何もかも三角とピラミッドに覆われたサミット

私は変なニュースは多少知っていたりするのですが、いわゆる一般的なニュースはあまり知らなくて、数日前、オランダで「核サミット」というものをやっていたということも知りませんでした。


核サミット閉幕:プルトニウム減量に初合意 共同宣言採択
毎日新聞 2014.03.25

オバマ米大統領が主導し、核テロ対策などを話し合う「核安全保障サミット」が25日、オランダ・ハーグで閉幕、共同宣言「ハーグ・コミュニケ」を採択した。

核兵器に使われる可能性のある高濃縮ウランだけでなくプルトニウムの減量にも初めて合意した。また、核施設などへのサイバー攻撃対策強化にも取り組む。次回は2016年にワシントンで開催する予定。




上の毎日新聞には、会議終了直後の出席者が並んだ下の写真が出ています。

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写真の出席者の胸や襟元に丸をつけたのは私ですが、ここから、ロイターが撮影した、会議場での参加者の何人かの写真を載せてみます。

すでに上の写真で丸をつけていますので、ここからの写真は丸をつけたりはしません。
襟や胸元をご覧になれば、共通点はおわかりだと思います。


習近平(シー・ジンピン / 中国 国家主席)

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デーヴィッド・キャメロン(イギリス首相)

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潘基文(バン・ギムン / 国連事務総長)

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朴槿恵(パク・クネ / 韓国大統領)

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安倍晋三(日本 内閣総理大臣)

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他にも各国のいろいろな方々がいらっしゃるのですが、確認できない人もいますけれど、見えている国の代表としての参加者は、ほぼ全員がこのように胸に三角のマークをつけていたのでした。

まあ、この会議のシンボルそのものが、下のようなスローガンの書かれたピラミッド型のものですので、三角のバッジを「全員」がつけること自体はそれほど不思議なことでもないとは思うのです。

どんな会議にもシンボルやロゴデザインは存在します。

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▲ 共に、ロイターの映像 より。


これらの様子はロイターが撮影した会議直前の下の動画でもわかります。

2014年 核安全保障サミット / ハーグ






主要国のトップ人物で「ピラミッド・シンボル」を胸につけなかった「ふたりの首脳」とは

なお、下の方は、ウクライナ情勢の時と重なったため、この核サミットには出席していません。

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▲ Google 検索の ウラジーミル・プーチン より。


なので、主要国の中で、ウラジーミル・プーチン大統領だけが唯一、三角バッジはつけなかったということになりそうです。


・・・・・と言いたいところなのですが、三角バッジをつけなかった世界の首脳がもう一人いるのです


下の写真は、会議前に安倍晋三総理大臣と何やら話し込んでいるオバマ大統領です。

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安倍総理のほうは先の写真のように三角バッジをつけていますが・・・・しかし、オバマ大統領の胸元にあるものは・・・。

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アメリカの国旗バッジなんですね。

参加者全員を調べたわけではないですが、自分の国の国旗バッジをつけていた人は、オバマ大統領だけだったように見えます。

つまりは、

・アメリカのトップ
・ロシアのトップ


主要国ではこの二人だけが三角バッジをつけなかったと。




いずれにしても、「主催級人物であるオバマ大統領だけが違うものを身につけていた」ということもあり、このことは、さまざまなサイト上で、一種の陰謀論的な響きを含みつつ、たとえば下のように語られています。

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▲ 2014年3月26日の The American Dream Shocking Video Of World Leaders Wearing The Symbol Of The Pyramid At Major International Meeting より。


三角といえぱ、話題の渦中のウクライナの紙幣にも使われていたりしたことをご紹介したことがあります。

ウクライナ500フリヴニャ紙幣

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▲ 2013年12月6日の過去記事「とても驚いた「中国の猫の王様」の事実。そして、そこから見える「私たちの毎日はとても馬鹿にされているのかもしれない」と思わせる今の世界」より。




地球の様々な場所のピラミッドの存在。あるいはそのようなもの

過去記事に「ピラミッドそのもの」についてもずいぶん登場していたような気がします。

アムンゼン・スコット基地(アメリカの南極基地)のピラミッドらしきもの

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下は横からの写真と、マヤのピラミッドを比べたものです。

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▲ 2013年8月20日の過去記事「南極の各地に建造されているピラミッドように見えるもの。そして、クトゥルフ神話の「この世の旧支配者たち」が目覚めるとき」より。上の南極の写真の Google Map の URL はこちらです。


ポルトガル沖のアゾレス諸島の深海で見つかったピラミッドのようなもの

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▲ 2013年9月28日の過去記事「世界各地で見つかる「失われた大陸」:大西洋のポルトガル領海沖でピラミッド状の建造物が確認される」より。


アメリカ東海岸沖の海底にあるピラミッドらしき形状をしたもの

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▲ 2012年12月19日の過去記事「アメリカ東海岸とバミューダ海域の間の海底にグーグルアースで確認できる「ピラミッド型の何か」」より。Google Earth での座標は 32°25'55.70" N 72°04'38.03" W です。


どれも単なる地形の可能性も高いでしょうが、ただ、最後のアメリカ東海岸沖のその周辺には、他にも同じような形状の地形、あるいは物体がたくさんあるんですよね。周囲は基本的に砂場のなだらかな海底だけに、違和感を感じるのは確かです。


しかし結局は、核サミットのバッジや全体のデザインのことにしても、世界各地のピラミッドのようなことも、どう考えてみても推測の域は出ないわけで、ここでまたしても、「何が起こっているのかわからない」という方向にまたしても進むという現代の社会。

英国のロックスター、デヴィッド・ボウイの 1980年の『イッツ・ノーゲーム・パート1』という曲に入っている日本人女性による日本語のナレーションにある、


俺は現実から締め出され
何が起こっているかわからない

どこに教訓はあるのか
人々は指を折られている
こんな独裁者に卑しめられるのは悲しい


というフレーズがあります曲は、YouTube にあります)。

この「何が起こっているかわからない」という感覚が何年も持続しています。



  

2014年03月26日



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私たち人類は太陽活動の中で肉体も精神も血液と DNA のレベルから繰り返し「作り替えられて」いる

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▲ 2014年3月10日のアルメニア Armenia Today より。


冒頭の記事は今回の内容とは関係ないアルメニアのメディアの社説のようなものなのですが、タイトルの「地球のボスは誰ですか?」という響きが気に入って、何となく最初に貼っています。記事の内容は、アルメニアという国の範疇を越えて、中世から世界を支配してきた欧州や米国などの、いわゆる「白人の覇権」の歴史などが書かれています。


そして、上のタイトルから、ふと「人類のボスは?」というようなことを思ったという次第です。


なお、少なくとも私自身は、人類の実質的支配者が人類だったことは一度もないと思っています。その候補は複数なのかもしれないですけれど、今回はふたたび「太陽」のことを書いてみたいと思います。






 



太陽が「人類を操る歴史」は少なくともこれまでの 2000年の中で繰り返されてきた

わりと最近の下のふたつの記事、

黒点群 2014 が噴出した異常な太陽フレア。そして、その太陽の下の世界は狂気と暴力の度合いが増しているように見えて
 2014年03月24日

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

では下のような、ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士の論文からの世界の暴動と太陽黒点の数の推移の明らかな連動性のあるグラフを載せたりしていました。

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▲ チジェフスキー博士の記したオリジナルの論文は、Cycles Research Institute (サイクルリサーチ研究所) のこちらにPDF で現在でも保存されています。


チジェフスキー博士の上の論文には、下のように「時代の大きな転換点となった際の世界のリーダーたちが台頭した時期と太陽活動の時期の関係」を分析しているセクションもあります。

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▲ 下にここに出てくる人たちをまとめました。わからなかった人は英語のままにしてあります。いずれにしても、このような人たちが太陽活動最大期に向かっていく中で歴史の中に登場してきたようです。論文は 1920年前後に発表されたものですので、人物もそこまでのものとなっています。

説明は多くが Wikipedia のものです。


西暦
395年 Allarick
441年 アッティラ Attila / 現在のロシアからドイツを結ぶ大帝国を築く。
622年 ムハンマド Mohamet / イスラム教の開祖。
1096年 隠者ピエール Peter of Amiens / 第1回十字軍における重要人物。
1402年 John Guss
1429年 ジャンヌ・ダルク Joan of Arc / 15世紀のフランス王国の軍人。
1489年 ジロラモ・サヴォナローラ Savonarolla / 宗教改革の先駆者。
1519年 マルティン・ルター、Luther / 宗教改革の創始者。
1537年 イグナチオ・デ・ロヨラ Loyola / イエズス会の創立者。
1625年 リシュリュー Richelieu / ルイ13世時のフランス国政の最高権力者。
1648年 オリバー・クロムウェル Oliver Cromwell / イングランド共和国初代護国卿。
1777年 ラファイエット Lafayette / アメリカ独立革命とフランス革命の双方で活躍したフランスの軍人。
1777年 ジョージ・ワシントン Washington / アメリカ合衆国初代大統領。
1805年 初代ウェリントン侯爵 Wellington / イギリスの同名の公爵位についた最初の人物。
1848年 ジュゼッペ・ガリバルディ Garibaldi / イタリア王国成立に貢献した軍事家で、「イタリア統一の三傑」の一人。
1848年 オットー・フォン・ビスマルク Bismarck / ドイツ帝国統一の中心人物。
1870年 フォン・モルトケ Moltke / 対デンマーク戦争・普墺戦争・普仏戦争を勝利に導き、ドイツ統一に貢献したドイツの軍人。
1870年 レオン・ガンベタ Gambetta / 19世紀のフランスの政治家。
1870年 アドルフ・ティエール Thiers / フランス第三共和政の初代大統領。
1917年 ウラジーミル・レーニン Lenin / ロシア革命の指導者。ソビエト連邦の初代指導者。マルクス・レーニン主義を案出。




というように、歴史的にそうそうたる面子が太陽活動最大気期にかけて台頭したということのようなんですが、見ますと、

宗教関係
戦争関係
革命関係


の指導者たちが多い感じです。

ところで、ソ連国家を築いたレーニンの名字は「ウラジーミル」なんですね。

先日の、

「ウラジミールの栄光」や「ロシアのアラスカ編入」のキーワードから連想するババ・バンガの言葉や、お釈迦様の予言、そして、マザーシプトンの隠された予言
 2014年03月23日

で、 Google にあるプーチンさんの写真を載せましたが、レーニンとふたつ並べると何だか圧巻です。

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▲ Google 検索 ウラジーミル・プーチン より。


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▲ Google 検索 ウラジーミル・レーニン より。


語感も似ている。

ウラジーミル・レーニンが社会主義革命に成功した人であることと、「ウラジミールの栄光」という言葉の連想から、ウラジーミルつながりということで、ふと、かつて書いた「エスキモー女性の予言」というものの中にあるフレーズを思い出します。


ロシアは共産主義に戻ります。
民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。
スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。


▲ 2012年4月24日の過去記事「極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言」より。



話がそれてしまいましたが、いずれにしても、太陽活動が人々の社会生活の「激変」に関係してきたという歴史はほぼ確実にあります。

そして、チジェフスキー博士以降の研究では、太陽活動によって誘発される「地球の地磁気」が人間の精神と体調に影響することが明らかになっています。

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▲ 2013年7月11日の過去記事「私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている」より。


これらの「太陽や宇宙が人間の社会生活と、そして人間自身に影響している」ことは、20世紀初頭のロシア宇宙主義などでは先鋭的に研究されてきたものですが、ただ、ロシア宇宙主義などで語られる言葉では、科学的というより、むしろ哲学的な響きとなってしまいます。

たとえば下のように。


地球上の生命現象は宇宙の物理的な現象とつながっている。ひとつひとつの生きた細胞は「宇宙の情報」に感応するのであり、大宇宙はこの情報を細胞のひとつひとつに浸透させている。

▲ 2013年3月24日の過去記事「私たちに残されたかすかな破局の回避の可能性のために」より。



私はこれらの表現が嫌いではないですが、しかし、今回はそういう曖昧な表現ではなく、太陽が人類に作用している理由と考えられることについて、これまでのいくつかの科学研究からご紹介したいと思います。





人間の精神は太陽に乱され、人間の血液自身も「磁場」

今回は主として、太陽活動と社会活動の関係について書いているのですけれど、人間の社会活動というものは、

人間の意志や精神によって左右される

ものだと思います。

つまり、通常とは何か違う感情や精神の状態によって、革命や暴動、戦争に向かいやすい「異変」が、多くの人類に一斉に現れるものなのだと思います。

なぜ「多くの人類に一斉に」かというと、ほんのわずかな人だけが意志や精神の興奮状態に陥っても、それだけでは暴動に発展はしません。まして、最近各国で起きているように大規模な運動などは、多くの人々が「通常とは違う感情」に支配されていることを示します。

これは「革命的な指導者の登場」についても同じ事が言えそうで、仮にひとりの強大な指導者が出ても、「熱狂的に従う人々」がいなければ革命は起きないはずです。


今回は「精神」に及ぼす作用として、参考になりそうな資料を記します。

ひとつは嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』からです。

ここから抜粋です。


「太陽活動と景気」太陽活動と健康・精神 より

太陽活動や地磁気活動は、ヒトの精神活動を乱すことが知られており、統合失調症の患者数は、約 10年の周期的変化を繰り返していることがわかっている。

また、もしも、地磁気と生体膜の透過性との間に何らかの関係があるとするならば、中枢神経系への地磁気の直接的な影響の可能性が理解できる。(中略)

脳の中での生理的・生化学的なプロセスは、生電気と密接に関わっており、その基本はナトリウム・イオンやカリウム・イオンの濃度の差を含む膜構造にあるとされている。

これらのイオンの透過性は「膜電位」と呼ばれる電流でコントロールされるため、もしも地磁気が膜電位に作用するならば、それはヒトの生体の生理学的機能にも、当然影響を与えるはずなのである。

ここで、地磁気と生物との関係を考えてみれば、生物固有の「生体磁場」にも目を向けるべきかも知れない。実際、麦などの植物の種子にも、数ガンマの磁場が発見されているが、最近ではヒトにも磁場が存在すると考えられている。

血液中のヘモグロビンは鉄と色素の複合体であるヘムと蛋白質であるグロビンから成るが、グロビンは「反磁性」とされているから、本質的には鉄の科学的状態が血液の磁気的性質を発生させていると考えられるのである。




とあります。

ここで注目すべきは、「血液というものの正体」です。

ヘモグロビンは、ヘムとグロビンというものから成り立っているとのことですが、そのふたつは、


ヘム → 鉄
グロビン → 反磁性(物質が外部の磁場と反対の向きに磁化される性質)



ということで、「人間の血液」とは「鉄と反磁性」という組み合わせからできているというもので、血液そのものが地磁気にダイレクトに反応するということが何となくわかります。





地磁気は DNA の構造や水そのものを変化させる

上の文章の中に「ヒトにも磁場が存在すると考えられている」という記述があります。これは実際には 1960年代には確認されていたようです。

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▲ 2013年1月17日の過去記事「真実の太陽の時代」がやってくる(3)」より。


上の図は、地球物理学の権威で、京都大学名誉教授だった前田坦(ひろし)さんが書かれた『生物は磁気を感じるか』という 1985年出版の本にあるもので、他にも多くの研究例が出ています。

たとえば、

・地磁気で DNA の核酸の向きが変わる
・地磁気のたんぱく質への影響
・地磁気の人間の細胞そのものへの影響


などが記されています。

下は、その『生物は磁気を感じるか』にある図の中のふたつのグラフです。

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▲ ビスマスというのは元素の名前だそうですが、Wikipedia によると、「腸粘膜のタンパク質と結合して被膜を作り炎症を起こした粘膜への刺激を和らげる効果」があるのだそう。


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▲ フィブリンというのは人間の血液の凝固と関係する繊維素とのことで、このフィブリンに地磁気が加えられると、それまでバラバラだったものが、「平行に並ぶ」のだそうです。これにより「人間の血液凝固作用が急激に強まる」のだと思われます。


上の血液凝固と太陽活動の関係については、過去記事「なぜ「太陽生物学」や「太陽と人体に関しての研究の数々」は歴史から消えてしまったのか?」の中に、


1935年、日本の科学者たちは人間の血液凝固速度が太陽活動と関係していることを見いだし、太陽黒点が太陽の中央子午線を通過するとき、血液凝固速度は二倍以上に高まったと報告している。



という『太陽活動と景気』の中の文章を紹介していますが、太陽活動が活発な時に、脳などをはじめとした血管の病気が増えるのはこれが理由だと思われます。

非常に簡単に書くと、

太陽フレアやコロナの放出で地球の地磁気が上がると、脳血栓や心臓関係の病気が突然増える

と言ってしまってもいいのではないかと私は考えています。


さて、セクションのタイトルにいたしました「地磁気は DNA の構造や水そのものを変化させる」ということに関してなんですけれど、これ自体も相当長くなりそうですので、次回、太陽に関しての記事を書く時にふれてみたいと思います。



パニック障害と太陽活動の関係もややわかってきましたけれど

また、私自身は、かれこれ 30年以上、不安神経症であり、パニック障害であるのですが、それらの症状に一般的に処方される「ベンゾジアゼピン系抗不安剤」というものがあります。デパスとかレキソタンとかソラナックスとか、要するに非常に一般的な抗不安薬ですが、

「どうして神経症に効果があるのか?」

と思い、薬理作用を調べたことがありますが、太陽活動による地磁気の人間への影響と、これらの薬の作用の基本原理には、「ある種のつながり」があることを私は以前発見しています。ほんのかすかな可能性ですが、「太陽活動の周期との付き合い方で神経症が改善される可能性」を見いだし始めています。


しかし、これはあくまで、私自身の推測である上に、抗不安剤を否定するような無責任なことになるのもイヤですので(私はベンゾジアゼピン系抗不安剤の離脱症状の強さを知っていますが、その薬効を否定することはできません)、このことにはふれることはないと思います。


いずれにしましても、私たちは太陽フレアやコロナの放出などで地球の地磁気が変化している中で、絶えず私たち自身の肉体と精神は、ある意味で「書き換えられている」もののようです。



  

2014年03月19日



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今回は非常に長い記事なんですが、何日かをかけて少しずつ書いていたものです。何回かにわけようと思っていたのですが、どこからわけていいのかわからず、すべて掲載します。

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▲ 2014年3月5日の英国 Western Morning News より。


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▲ 2014年3月12日のカナダの報道メディア Global News より。カナダで UFO 目撃が劇的に増えていることが公式調査で判明したことが先日、米国やカナダの報道メディアで一斉に報じられました。






 



専門家が介入しないアメリカのテレビ報道

唐突ですが、下の写真は何だと思われますか?

2010年 11月 9日に米国カリフォルニアで目撃されたもので、 ABC テレビなど、多くのメディアで「謎の煙」として報じられたものです。

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▲ 2010年11月9日の Contrail Science より。


結論から書きますと、これは「飛行機雲」だということのようなんです。

ミサイルでもなく、普通の旅客機のものです。

以前からそういう話を聞いたことがあるのですが、「そう言われてもなあ」と思っていたのですが、最近、上のリンクにあるコントレイル・サイエンス、つまり「飛行機雲の科学」というサイトの存在を知りまして、それを読むと、その検証ぶりの徹底さもあり、また、その理屈も書かれており、とてもよく理解できたのでありました。

そのコントレイル・サイエンスの 2010年 11月 9日の記事に、「遠近法の視覚の問題( A Problem of Perspective )」というタイトルの記事があり、そこに実際の数々の例と、計算式などが掲載されています。

例えば、上のカリフォルニアの謎の煙に関しては、サイト上で以下のように検証が加えられていて、発地と着地と、その経路も示しつつ、ボーイング 757 旅客機であることを突き止めています。

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▲ 2010年 11月 9日カリフォルニアの謎の煙が旅客機ボーイング 757 の AWE 808 便の飛行機雲であることを示した Contrail Science より。



さらに他の数多くの例と共に、このような現象が起きる「条件」を数式で表していますが、数式の意味するところは私にはわかりません。

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▲ これらの現象が起きる角度などを表しているようですが、わかりません。


これらの現象は、英語ではサンセット・コントレイル( Sunset contrail )と呼ばれていて、日本語では表現が存在しないですが、そのままだと「夕焼け飛行機雲」という、何だか、3丁目の夕陽みたいな響きになりますので、ここではサンセット・コントレイルとさせていただきます。

たとえば、 Google 画像検索で Sunset contrail と検索すると、見事に大量の写真が現れます。

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▲ Google 画像検索 Sunset contrail より。


さて・・・・・。


実は私が問題として感じたことは、この不思議な煙の正体が飛行機雲だったということではないのです。このことはむしろ、どうでもいいことなのです。

問題だと思ったのは、米国を中心としたテレビ局は、なぜ繰り返し、上の 2010年のカリフォルニアと同様の報道を繰り返すのだろうということのほうなのです。


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何でも UFO に持って行こうとする、この数年の米国の報道

テレビ報道の夜のメインニュースの中で流す放送内容が、たとえば、それがある程度「ミステリー的」なものだとした場合、いくら何でも ABC ほどのメジャー局が「何の検証もせず、どんな専門家にも話を聞かずにそのまま放映する」ということはないような気がします。

専門家に聞けば、それが「サンセット・コントレイル」だということは、すぐにわかったはずです。もちろん、専門家によっては違う答えが出るしれないですが、いずれにしても、 2010年 11月 9日の「謎の煙」が旅客機による飛行機雲であることは事実と考えるのが妥当です。

しかし、その際にも、あるいはその後の類似した報道でも、

「謎の」

とか、

「 UFO ? 」

というような見出しで報道していることがどうも気にかかるのです。

実は先日、また同じ報道があったのです。





英国の2013年3月13日の報道

英国グロスター・シチズンというメディアでした。

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▲ 2014年3月13日の Gloucester Citizen UFO spotters across Gloucester alerted after unidentified object plummets to Earth from space より。


報道では何枚かの写真が出ていて、確かに下のような写真を実際に目撃すれば、「不思議なものが空から落ちてきた」と考えるのも当然のような気はします。

gr-02.jpg

▲ 同じ Gloucester Citizen より。


しかし、記事には、すぐ下のようなコメントが寄せられます。

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申し訳ないが、これは旅客機からの単なる普通の飛行機雲だ。似た現象は http://tinyurl.com/ye2paxa に掲載されている。



このコメントのリンクで知ったのが、最初の方でご紹介した「飛行機雲の科学」というサイトだったのですが、興味深いのは、上のコメントの人の名前が ufoofinterest となっていることでした。

これは UFO of Interest ( UFO のおもしろさ)という意味だと考えられ、つまり、おそらくは UFO 好きの人だと思われますが、結局この記事は、「 UFO 好きから否定される記事」となってしまっているのでした。





アメリカ空軍のほぼすべてが「不明」とコメントした 2010年のカリフォルニアの煙

最初に取り上げました 2010年 11月 9日のカリフォルニアの煙は、「謎のミサイル騒動」として、このブログでも取り上げています。

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▲ 2010年11月10日の過去記事「アメリカで大騒動の謎の巨大ミサイル発射を巡る米軍の困惑」より。


当時は、私も不思議でした。そして、結局は、単なる旅客機の飛行機雲だったことが3年半後の今になってわかったのですが、このタイプの報道はその後も繰り返しおこなわれます。

上の場合など、アメリカの空軍と宇宙関係のほとんど、すなわち、

・米空軍宇宙軍団 ( AFSPC )
・アメリカ戦略軍( USSTRATCOM )
・地球規模攻撃軍団( Air Force Global Strike Command )
・ミサイル防衛局(Missile Defense Agency)
・アメリカ北方軍 ( USNORTHCOM )


のそれぞれ司令部にコメントを求めていて、すべての司令官が、

「原因はわからない」

と言っていました。

もし仮に 2010年 11月 9日のカリフォルニアの煙が、やはり飛行機雲だった場合、「航空のプロ」である人々がまったくわからないと言うのがどうにも腑に落ちないという面を今にして、やや感じないでもありません。

ちなみに、上の「空軍宇宙軍団」とか、「地球規模攻撃軍団」などはSFっぽい名称ですが、アメリカ軍に実在するもので、

・「空軍宇宙軍団」は、軍事衛星や大陸間弾道ミサイルの関連部隊。
・「地球規模攻撃軍団」は、核兵器を管轄する部隊。


となっているようです。

「核兵器を管轄する部隊」に「地球規模の攻撃」という名称をつけるのは、ちょっと勘弁してほしい感じもありますが、余計なことは書かず、先に進みます。




急上昇するカナダの UFO 目撃数

そして、トップに貼りましたように、最近、「カナダで UFO 目撃数が急激に上昇している」という内容の記事が非常に大規模に報道されました。

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▲ 2014年3月11日のカナダ CBC ニュース UFO sightings soar to new heights in Canada より。


これは、カナダの UFOlogy Research (ユーフォロジー調査所)の公式の調査であり、内容としては、過去25年間に報告された UFO 目撃数の統計から、

・カナダでは過去 25年間に 14000件の UFO 目撃が報告されている
・最も数が多かったのは 2012年で、約 2000件の目撃報告
・2013年は2番目に多い 1180件の目撃報告があった
・カナダで目撃報告が最も多いのはオンタリオ州
・報告の中の 14パーセントが正体がわからないものだった


ということがわかったというようなものです。

UFO 研究家には意義深い調査内容だと思いますが、 CBC を始めとして、ほとんどすべての公共メディアで報道するタイプのニュースかなあ・・・と、やや疑問には感じましたが、しかし、それはともかくとして、

「実際に UFO 目撃が増えている」

ということは事実のようです。

そして、これはカナダではそのような調査があったからわかったことで、普通の国では公式調査は行われませんので、もしかすると、全世界的に UFO 目撃数は増えているのかもしれません。


そういう中で目にしたのが、トップに貼りましたエドワード・スノーデンさんのディスクロージャーの内容でした。


どうでもいい話ですが、最近、私は物忘れがひどくて、特に人の名前がきちんと出てこないことが多いのですが、スノーデンさんなんかも上のほうをよく忘れます。なので、最近は「江戸の言葉は雪おでん」というように覚えています(本当にどうでもいいな)。


いずれにしても、そのことを報道した英国メディアの記事をご紹介します。ちなみに、これは、ここまで書いた一連のことと、その文書の内容が関係していると考えているわけではないです。単なるニュース記事の翻訳としてお読みいただければと思います。

ちなみに、その記事には、過去記事の、

イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」
 2014年02月28日

の中に出てきましたイギリス政府通信本部( GCHQ )が出てきます。

英国ウェスタン・モーニング・ニュースの記事です。
ここからです。

このことをどのように感じられるかは、各自のお考えにお任せいたします。
ただ、私は、SF映画を含む「戦後の大衆文化」の流れをふと思い出します。




Photo of a UFO in Cornwall is among the latest secret documents released by former CIA whistleblower Edward Snowden
Western Morning News 2014.03.05


英国コーンウォールで撮影されたUFOの写真が、元CIAの内部告発者エドワード・スノーデンがリリースした最新の秘密文書の中に存在する

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▲ 2011年 8月 1日に英国コーンウォールのセント・オーステル近郊で撮影された写真。


2011年 8月にイギリス・コーンウォールで撮影された上の写真は、あるいは UFO の証拠となる写真かもしれないが、あるいは、カモメが糞をする様子をピンボケで撮影しただけのものかもしれないとナイジェル・ワトソン( Nigel Watson )氏は述べる。

これらは、UFO の存在を明らかにした複数のスライドのセットの中の一つで、内部告発者エドワード・スノーデンがリリースした最新の政府文書の中にある。

この複数のスライドは、イギリスの諜報機関である政府通信本部( GCHQ )が、パワーポイントでのプレゼンテーション用に作成したもので、その中に、エイリアンの宇宙船を描写したものが含まれる。

しかし、著作『未確認飛行物体調査マニュアル( UFO Investigations Manual )』の作者である UFO 専門家ナイジェル・ワトソン氏は「これらは偽物だ」として、その真実性を否定する。


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▲ ナイジェル・ワトソン氏。


スライドを見たワトソン氏は以下のように報道機関に述べた。

「このプレゼンテーション資料には、スライド番号 35から 37まで3枚の UFO 写真があります」

「最初の写真は、1950年 4月 23日に米国イリノイ州レッドブルで撮影された白黒の UFO 写真です。次の写真は、メキシコで、アルトゥロ・ロブレス・ギルによって撮影されたビデオのスクリーンショット。3番目の写真は、2011年 8月 1日に英国コーンウォールのセント・オーステル近郊で撮影された写真です」

「これらの写真はその後、それぞれ懐疑論者たちの調査で、空中に投げたハブキャップ(帽子)、縮んだマイラーバルーン(風船)、糞をするカモメのピンボケ写真だとわかりました」。

そして、ワトソン氏は、これらはイギリス政府機関のインターネットにおける大衆に対してのマインドコントロールの試みのひとつだと確信しているという。

インターネット上で、いかに「誤った情報を流布させるか」については、英国政府機関が「新しいオンライン世代のための秘密工作訓練」というオペレーションを行っていることがわかっている。

それは、英政府通信機関( GCHQ )によって作成されたプログラムで、インターネットによって、大衆の心理的操作をおこなうための 50枚のマニュアルが記載されたスライドで説明される。

これは、アメリカ国家安全保障局( NSA )や他の機関のために作成された「合同脅威研究情報班」( Joint Threat Research Intelligence Group/略称:JTRIG )と呼ばれる。

ワトソン氏は、 政府機関が UFO によって大衆の心理を操作、つまり、マインドコントロールをおこなっていることを確信しているという。氏は以下のように述べる。

「政府機関はいまだに人々の UFO 信仰の力と大きさを認識しています。そして、彼らは人々の信念を悪用するためにインターネットを使うことには問題はないと考えているようです」。





(訳者注) 記事に出て来る「新しいオンライン世代のための秘密工作訓練」については、過去記事の「イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる私たちのいる現実の世界」の中にも記載していますので、ご参考いただければ幸いです。

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▲ 上の記事より、合同脅威研究情報班( JTRIG )のプレゼンテーション資料のひとつ。日本語はこちらで加えたものです。


いずれにしても、今後、まだまだ UFO に関する報道、あるいは「 UFO の出現そのもの」も増えそうです。

たとえばですが、その方法は、過去記事、

4月5日に実行される「全世界での偽UFO出現」計画
 2014年02月24日

にあるように、やろうと思えば、とても簡単です。


ちなみに、上のページで紹介していた「偽 UFO 騒動」プロジェクトの「参加者募集掲示板」 、あるいは予定表やウェブサイトは現在すべて消えています



  

2014年03月14日



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▲ 2014年3月11日の Billfish Report より。


タイトルにある、「白いカジキ」の話と「マリア像」の話の間には、何の結びつきもないのですけれど、自分の中では何となくつながりましたので、それぞれバラバラの話ですけれど、ご紹介したいと思います。






 



ベルギーの「聖地」でもマリア像が光り始める

昨年 2013年の10月に、下のような記事を書いたことがあります。

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▲ 2013年10月10日の過去記事「突然光りだしたボスニア・メジュゴリエの聖母マリア像に対してのバチカン司教による正式な調査が始まる」より。


これは、ボスニアの一般家庭にあるマリア像が光り始め、その話を聞いたバチカンの司祭たちが光るマリア像の調査のためにボスニア・ヘルツェゴビナの現地を訪れ、鑑定をしたとニュースでした。

鑑定の結果がどうだったかはわからないですが、今朝、 AFP の報道で、下のようなものがありました。

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▲ 2014年3月14日の AFP の記事「暗闇で光る聖母マリア像、ベルギーの静かな町に出現」より。

記事を要約します。


暗闇の中で発光するとされる小さな聖母マリア像を一目見ようと、普段は静かなベルギー南部の町に大勢の人々が押しかけている──。

地元メディアが報じたところによると、南部ジャレの町にある一軒の家に12日、「謎の発光する聖母像」を一目見ようと500人あまりが詰めかけたという。目撃者によると、このマリア像は日が暮れると光を発するとされる。

像は高さ30センチほどで、「バヌーの聖母」を題材にしたもの。バヌーの聖母とは、1933年にジャレに近い町バヌーで聖母マリアが出現するのを少女が目撃したという出来事だ。




という内容で、このジャレという町の近くのバヌーというところには、マリア様に関しての伝説が残っているということのようです。

ボスニアで光るマリア像が出現した場所である「メジュゴリエ」というところも、下のような伝説がある場所でした。 Wikipedia からの抜粋です。


メジュゴリエの聖母

メジュゴリエの聖母は、1981年6月24日から現在に至るまで毎日、聖母マリアが出現していると数名の幻視者が主張するボスニア・ヘルツェゴビナ南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県、メジュゴリエにおける聖母出現である。この現象は目下のところ公認されてはいないが、カトリック教会によって研究が進められている。




この「メジュゴリの聖母」に関しては、 公式(?)サイトもあり、毎日のマリア様のメッセージなどが載せられています。

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Medjugorje.org より。


たとえば、下のようなメッセージが「ほぼ毎日」更新されています。

下は 2014年3月14日のマリア様の言葉として掲載されているものです。


2014年3月14日の聖母マリアのメッセージ

親愛なる子どもたちよ。
多くの人々の心の中に神が存在しないことをあなたたちは見て聞いて感じていることと思います。
かれらは鎮魂を望んでいません。
なぜなら、かれらは祈りとは無縁で、平和の心を持たないからです。

小さな子どもたちよ。
祈りなさい。
神の十戒に生きなさい。




これは途中までですが、このようなことが毎日更新されているというサイトであります。・・・ということは、毎日、聖母マリアが出現しているということのようです・・・。

それはともかくとして、今回の「光るマリア様」に関しては、ベルギーにしてもボスニアにしても、(真偽はともかくとして)聖母マリア様と関わる何らかの出来事がある町であるということのよう。

上の AFP の報道では「光る様子」がわからなかったのですが、ベルギーの報道を見てみますと、写真がありました。

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▲ 2014年3月12日のベルギーの La Meuse.be より。


下は殺到する人々。
人物との比較でマリア像の大きさがわかります。

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▲ 2014年3月12日のベルギーの lavenir.net より。


ボスニアの聖母マリア像は「ビッカビカ」に光ってましたけれど、こちらは「何となく光っている」というような感じのようです。


こういうものの解釈の仕方としては、

・人為的なもの

・説明できる何らかの自然現象

・いわゆる神秘現象


のどれかであるわけですが、ボスニアにしても、ベルギーにしても、報道からだけでは、どれと言えるものではないです。ただ、上にも書きましたように、「過去にマリア様の出現伝説のある地」という共通項があるのは、やや興味深いとも思います。







白い動物たちが消えていく

これまで何度か「白い動物」の話題をご紹介したことがあります。

最近では、昨年11月に

太陽の磁場のポールシフトが数週間後に迫る中、神の魂を運んでいたと囁かれる白いカラスはグリーンランドで殺された
 2013年11月18日

という記事の中で、グリーンランドで「理由もなく」白いカラスが殺されてしまったという報道をご紹介したことがあります。

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▲ 2013年11月14日のグリーンランド Nunatsiaq Online より。


上の白いカラスが非常に珍しいといえるのは「アルビノではないのに白い」ということがあります。

アルビノとは遺伝子の問題で白化現象を起こすことを指しますが、アルビノのカラスの場合は完全な純白となり、また、目がピンク色になるのに対して、このカラスには茶色い羽があり、眼が黒かったためにアルビノではなく、大変に珍しい「白い個体種」ということだったようです。


今回、一番上に載せました「白いクロカジキ」も記事のタイトルには「アルビノ」とありますが、このカジキも実際にはアルビノではないと思われます。

それは次の写真で、目が黒いことがわかるからです。

bm-black-eyes.jpg

▲ 2014年3月11日の Billfish Report より。


ところで、上の写真で私が今回のタイトルに「殺されてしまったかもしれないけれど」と入れた理由もおわかりかと思います。

このニュースは、実は「カジキ・フィッシングのサイト」のニュースなのです。

下のように、世界中のカジキ釣りの愛好者たちの「自慢の写真」などが掲載されているサイトです。

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Billfish Report より。


私はカジキ釣りに関しては、まったくどんなものかわからないのですけれど、一般的なイメージとして、カジキ釣りというと下のような感じを思い出してしまうわけで・・・。

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Fire Hatt より。


記事では放流したとは書かれてはいないですので、結局どうなっちゃったかなあと思った次第です。




白いシャチと共に共に思い出すエスキモー女性の予言

「白い動物」といえば、2年ほど前に、

極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
 2012年04月24日

という記事で、「白いシャチ」をご紹介したこともありました。

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▲ 上の記事より。


その上の記事では、「エスキモー女性の予言」という出所のあやふやな文書を翻訳して載せていますけれど、その途中には下のような下りがあります。


株式市場は崩壊します。
それは、ある日、歴史上で最も大きな下落を見せます。
たった一日で何千ポンドも失う人が出ます。
ロシアは共産主義に戻ります。
民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。
スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。
核戦争の恐怖が地球をしばしば脅かします。
巨大な金色の十字架がエジプトのギザのピラミッドの頂点に現れ、それが7日間の昼と7日間の夜、そこに残ります。軍隊へ象徴的存在として示されることにより、アルマゲドンの戦争が始まります。

(中略)

その日はまもなくです。



このエスキモーの女性は 1877年生まれですので、「もうすぐって、いつだよ」とも思いますが、上に書いてあるような、

・株式市場
・戦争

というようなあたりに関係する部分は今とても荒れています。

ほんの少しの先も想像できない世の中になってきているような気がします。



  

2014年03月04日



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「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」
 -- アレクサンドル・チジェフスキー(1897 - 1964)

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▲ 暴動が拡大しているベネズエラで「SOS」のプラカードを持ち歩く女性。2014年2月26日の英国 Independent より。

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▲ ロシアにおける死亡者数と太陽活動の変化を示すウォルフ数の相関を示すグラフ。A・レザーノフ『大異変 - 地球の謎を探る』(1973年)より。






 



増え続ける紛争と暴動の中で

今回の記事は、昨日の、

嘆きの壁に集った人々の「その後」を見て、「太陽活動は人間社会の騒乱状態と関係する」ことを思い出す
 2014年03月03日

という記事の後半の「太陽活動は、人間社会の騒乱状態と確実に一致するという事実を思い出す」というセクションの続きのようなものです。


昨日の記事にも乗せました下の「太陽黒点数と戦争や社会暴動の変化のグラフ」を今回も最初に乗せておきます。太陽黒点と社会暴動がリンクしていることを示している資料のひとつだと思います。

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今回は、さらに「人間の生体に太陽が具体的にはどのような影響を与えるのか」を書いてみたいと思います。


何しろ、世界ではウクライナのような国際的な問題にまでなったものも含めて、大小の暴動、戦争、紛争が確実に増えています。最近で拡大が収まらないのが、トルコとベネズエラ、それにリビアなどのようですが、他にもアフリカ諸国からヨーロッパ諸国まで「衝突」の数は異常なほど多いと思います。

ベネズエラ

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▲ 2014年3月2日の米国 Yahoo! News より。


トルコ

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▲ 2014年2月28日の米国ワシントン・ポストより。


それぞれの暴動の理由は、いろいろと説明されていたりはしていますが、読むと、曖昧な感じもしないでもなく、「何かに突き動かされている」という衝動と似たものも感じないではないです。

それらの衝動的な行動に太陽がどのくらい関与しているのかはわからないですけれども、しかし、人間ひとりひとりに対して、影響の差はあっても、強く作用していると私は思っています。


これについては、たとえば、最近の日本国内での殺傷事件や、あるいは事故や暴力に関しての報道を思い浮かべてみられてもよろしいかとも思います。


さて、しかし、今回は長くなりそうですので、すぐに太陽の話に入ります。





太陽は人間のどんな部分に作用するか

冒頭に書きましたロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」という言葉は『太陽活動と景気』の中に書かれています。

その部分を抜粋します。

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▲ 20世紀初頭に「地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっている」ことを発表したロシア(ソ連)のアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)。その後、その学説が気に入らないスターリンによってシベリアの収容所に送られました。



嶋中雄二著『太陽活動と景気』 第6章より

チジェフスキーによれば、太陽の影響力は、個体から集団、群生に至る生物系のすべての組織レベルに及んでいるとされた。

そして彼は、動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にあることを突きとめた。

こうした研究の延長線上で、後に、太陽活動の最盛期の年には、ジフテリア菌の毒性が減少し、あたかも無害なバクテリアのようになってしまうことも発見された。

こうして、チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。

彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。




ちなみに、上の文章は短く抜粋しているので、淡々とした感じですが、実際にはチジェフスキー博士は、この研究にその時間のすべてを費やしていた感じがあります。 1915年から10年間をかけ、世界 72カ国からの紀元前 600年から 1915年までに至るあらゆる資料を集め、そこから、戦争、民族大移動、革命、パンデミックなどの現象を徹底的に調べた研究としての結果です。

この研究の後、スターリン政権下のソ連でシベリアの収容所に送られてしまったチジェフスキーの「魂の研究」と言っていいものです。

文字通り、彼は「太陽生物学に命を賭けて」いました。






アレニウスの場合

チジェフスキー博士よりも先に、太陽と人体の関係を研究していた優れた科学者がいました。

1903年にノーベル化学賞を受賞したスウェーデンの科学者スヴァンテ・アレニウスです。このアレニウスは、フレッド・ホイル博士よりも前の時代の強力なパンスペルミア説の提唱者でもあります。

そのあたりは、過去記事、

宇宙塵自身が生命であることに言及した 100年前のノーベル賞学者の実験
 2011年05月07日

という記事に書いたことがありますが、「エピソードで知るノーベル賞の世界」というサイトには、アレニウスについて以下のように紹介されています。

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▲ スヴァンテ・アレニウス(1859年 – 1927年)。



エピソードで知るノーベル賞の世界より

アレニウスは、化学の分野のみならず、あらゆる科学にも通じていた。彼が貢献しなかった科学の分野はほとんどなかったとも言われているのだ。

彼は、宇宙空間を漂っている「生命の種子」を想定し、これが太古に地球上に降り注いだ可能性もあり、地球上の生命の発生にもつながったのではないか、とする「パンスペルミア説」(汎宇宙胚種説)なども提唱。彼は、そうした生命種子は、「太陽風を受け、秒速100Kmの速度で宇宙を旅してきた」とまで計算していた。




という人なんですが、このアレニウスもまた、太陽に着目していた人です。アレニウスは、女性の月経周期がほぼ太陰(月の満ち欠けの周期を1か月とする暦)の周期に等しいことに注目したり、あるいは、「てんかんの周期的発作」に着目し、そして、これら人体の生理的変化と大気中の電気量とが明らかに相関を持っていることを発見して、太陽と人間の関係の生化学的解釈を示していたそう。

しかし、これらが「具体的な形」の研究となって出現するのは、もう少し後のことです。





太陽は人間の体液を支配している

1985年のV・A・ドスキンという人の著作『生命のリズム』には、イタリア・フローレンス大学のビッカルディ博士という人の研究により、太陽活動と磁場変化と宇宙線がどのように生体に影響しているかのメカニズムの解明が大きく飛躍したことが書かれてあります。

科学的な内容は私にはよくわからないのですが、無機コロイドというものの物理的科学的状態について、博士は何と 10年間にわたり、コロイド溶液の沈殿物の検査を続けた結果、「太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化する」ということを発見したそうです。

この私には理解できない実験結果について、『太陽活動と景気』の著者、嶋中雄二さんは、以下のように記しています。


太陽が水とコロイドとの相互作用に対して、こうした影響力を有するとすれば、人間の体液も複雑化したとはいえ、有機コロイド溶液から成るのだから、人体への影響も否定できないことになる。




とのことなのですが、さらに、「太陽黒点と、人間の血液の凝固速度の関係」を発見したのは、日本の科学者で、それは今から約80年前の 1935年のことでした。

A・L・リーバー著『月の魔力』(1984年)という本には下の内容が記されているのだそう。


1951年に東邦医科大学の血液学者、高田蒔教授は、血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見した。アルブミンは、血液の凝固を促進する有機コロイドである。

すでにそれ以前にも 1935年に、日本の科学者たちは、人間の血液凝固速度が太陽活動と関係していることを見いだし、太陽黒点が太陽の中央子午線を通過するとき、血液凝固速度は二倍以上に高まったと報告している。




これは要するに、「太陽は人間の体液に影響する」というようなことという理解でよろしいのでしょうかね。

そう考えると、基本的には人間はほぼすべて「体液」で形作られているともいえる部分があって、それは神経系統や、あるいは脳そのものもそうです。

なので、体液を太陽にコントロールされているということは、「人間のすべてのメカニズムは太陽に支配されている」という言い方も、それほど極端な言い方ではないような気がします。

下のように「太陽活動と白血球の疾病が見事に相関している」グラフもあります。

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▲ 1957年1月から8月。アイゼンク&ナイアス『占星術 - 科学か迷信か』より。






なぜ、現在の科学は太陽からの人間の生体と精神への影響を否定したがるのか


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▲ 2月25日のXクラスの太陽フレアの後には、世界中でものすごいオーロラが観測されました。写真はスコットランドのインナーヘブリディーズ諸島から2月27日に撮影されたオーロラ。Realtime Aurora Photo Gallery より。



さて、ここまで書きましたように、これまで数多くの「人間と太陽の関係」についての科学的研究の資料が存在します。もちろん、他にもたくさん存在します、


しかし。


お気づきかとも思いますが、どの研究も決して新しいとはいえない。

1800年代の終わりから、最新のものでも、1960年代くらいで止まっている。

その頃までに、これだけ相関関係がハッキリとしつつあったのに、なぜか太陽が人間にどのような影響を与えるかという科学的研究は終焉してしまった感じがあるのです。


なぜか?


それについては、『太陽活動と景気』に、「チジェフスキー博士がソ連政府からシベリア送りにされた理由」について書かれてある部分も参考にはなると思います。


(太陽活動が人間社会の大変動に関係していると認めることは)歴史の大変動の背後にあるものは、唯物弁証法よりもむしろ太陽であることになってしまうからであった。



「唯物弁証法」という言葉がわからないですが、Wikipedia を読んでみても、「唯物弁証法は、弁証法的に運動する物質が精神の根源であるという考え方」という冒頭で、やっばり意味がわからないですので、唯物弁証法のほうはまあいいです。

いずれにしても、結局、人間は、


「自分たちの社会は太陽なんかに牛耳られているのではない」


と信じたいのだと思われます。

戦争が起きるのも、暴動が起きるのも、そんなことは「太陽なんて関係ない」と。

あるいはそう思いたいと。

少なくとも、為政者の人たちなどは「太陽に突き動かされている」なんていう考えは許容しがたい。

なので、過去の偉大な科学者たちの多大なデータを葬り去り、そういう研究や発表は「なかったこと」のようにしながら、そして、今でも大きな戦争や革命や壊滅的な混乱の起きる時間的サイクル(これは存在します)の根本的な意味を見ないようにしている。


そして、時間と共に人間社会の真実はまったくわからなくなりました。


人間社会で起きることのすべてが太陽が理由ではないにしても、人間の「体液」、つまり、脳から神経から血液までのすべてが少なくとも太陽活動の影響下にあることは疑う余地がありません。


どうして、人は太陽に牛耳られるのがイヤなのか?


それが私にはわかりません。


古代の太陽神を崇めたような時代のように、素直に太陽(と月)に服従した上で、そして科学的な研究と、その対策を施していけば、暴動、戦争、パンデミックも少しは調整できる世の中になっていたかもしれないのに。


もう何もかも手遅れになってしまった。



  

2014年03月03日



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▲ なんとなく最近の海外の話題の主役らしき3人の、それぞれのイスラエルの「嘆きの壁」にお祈りをする光景。リンクは、ロシアのプーチン大統とアメリカのオバマ大統領が The Justice of God より。ウクライナのティモシェンコ元首相は、2009年11月9日の lalak.org.ua より。






 


お祈りのあとに

それにしても、なんかこう・・・世界が荒れてますよね。

上の写真は何か意味があるというわけではないですが、こういう当事者たちが「同じ場所で同じことをしている写真とかはないものかなあ」と興味本位で探していたら、「同じ場所で同じことをしている写真があった」ということでした。

1年くらい前に、

イスラエルの「嘆きの壁」に中国人民解放軍の参謀総長が立つ姿を見た日
 2013年01月31日

という記事を書きまして、そこで、中国人民解放軍の総参謀長である陳炳徳という人が嘆きの壁を訪問したことを書いていますけれど、陳さんは軍帽を被ったままでした。

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▲ 嘆きの壁を中国人民解放軍の総参謀長の高官がユダヤ教のラビの案内で訪問したことが報道されていた2013年 1月 30日のイスラエルの shturem より。


オバマ大統領とプーチン大統領は、共に「キッパ」と呼ばれるユダヤの民族衣装の帽子のようなものを頭に乗せていて、そのあたりも「同じことをしている」と思った次第です。

また、「同じ」といえば、オバマ大統領のアメリカと、ティモシェンコ元首相のウクライナは、先日の記事の、

カオス化する2014年 : 地獄の業火に包まれ続けたウクライナと「プロビデンスの目」を結びつけるもの
 2014年03月01日

で書きましたように、「共に紙幣に『ピロビデンスの目』が描かれた国」であるということも共通しています。

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▲ 上記の記事より。



ついでといっては何ですが、下のような人たちもキッパを頭に乗せて嘆きの壁を訪問したことがあるようです。

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Radio Islam より。



ウクライナのことは日々報道されていますが、実は、タイも結構まずい感じになってきています。「内戦」という言葉がメディアの文字に乗るようになってきているのです。

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▲ 2014年3月2日のタイ matichon より。「内戦」を示す部分だけタイ語ではなく、Civil War と、英語で表記されているのが印象的です。タイ字新聞には英語は普通まず出てきません。


これは、下の報道のことを示していると思われます。


タクシン派が「軍」創設? タイで内戦、国家分裂の懸念
newsclip 2014.02.28

タクシン元首相・政府支持派の一部は27日、東北部ナコンラチャシマ市で記者会見を開き、東北部の若者60万人で新たなタクシン派組織を結成する構想を明らかにした。

バンコクの反タクシン・反政府デモ隊が民主政体の転覆に成功すれば、タクシン派、民主派との間で内戦になる可能性があると主張。新たな組織が武装して反政府勢力と争う可能性を示唆した。

タクシン派の中核団体「反独裁民主戦線(UDD、通称赤シャツ)」の会長は同日、タクシン派の「軍」創設を否定。国家分断を想定していないとも述べた。





最近の騒がしい状況の中で、「太陽」についてまた考えたりします。






太陽活動は「人間社会の騒乱状態と確実に一致する」という事実を思い出す

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▲ 3月2日の太陽の様子。地上からでも見えるような巨大な黒点群がいくつかあります。 2014年3月3日の Spaceweather より。


最近の状況の「今後の動き」を多少気にするのには、太陽の黒点数が最近また多く推移しているということがあります。活動そのものもやや活発ですが、黒点だけが多いという状況が続いています。

過去記事の、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

なども含めて、過去に何度かふれたことのあるロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)は、太陽生物学( Helio-biology )という学問を提唱し、博士は、


「病気や死の転帰を誘発するのが宇宙や天地間の現象である、という推測は妄想であってほしい。だがもとより妄想などではない」


と述べていて、太陽と人間の生体についての関係を数多く研究しました。

ちなみに、「太陽と人間の生体の関係」について、世界で最初に現代医学で具体的な相関関係を見いだしたのは、日本人科学者でした。

1951年に東邦医科大学血液学者だった高田蒔教授が、「血液の凝固速度と太陽黒点の活動との一致」を報告しています。実は日本人はそれ以前の 1935年に、太陽と人間の関係を研究を発表しているのですが、これは別の記事として、いつか記してみたいと思います。


さて、チジェフスキー博士は、「社会動乱と太陽活動の関係」も研究し、論文として発表していました。

昨年の、

真実の太陽の時代に向かっているかもしれない中で「太陽に向かう天使」の出現度はさらにアップ中
 2013年07月26日

という記事では下のグラフを掲載しています。

helio-1920.gif

▲ オリジナルの論文は Cycles Research Institute (サイクル・リサーチ研究所)に保存されています。


また、上の記事では、太陽の黒点観測が始まってからの太陽活動最大期にどのようなことが起きていたかの一覧を記しています。

全部はちょっと多いですので、代表的なものを抜粋します。

・第 5太陽活動周期(1790年前後がピーク) フランス革命(1789年)
・第 9太陽活動周期(1838年前後がピーク) アヘン戦争(1840年)
・第10太陽活動周期(1850年前後がピーク) 太平天国の乱(1851年)
・第11太陽活動周期(1860年前後がピーク) アメリカ南北戦争(1861年)
・第14太陽活動周期(1895年前後がピーク) 日清戦争(1895年)
・第15太陽活動周期(1918年前後がピーク) ロシア革命(1917年)
・第16太陽活動周期(1930年前後がピーク) 世界大恐慌(1929年)
・第17太陽活動周期(1940年前後がピーク) 第二次世界大戦(1939年)
・第18太陽活動周期(1948年前後がピーク) 第一次中東戦争(1948年)
・第21太陽活動周期(1980年前後がピーク) イラン革命(1979年)
・第22太陽活動周期(1990年前後がピーク) ソビエト連邦崩壊(1991年)


さらに、たまに取り上げさせていただくことのある『太陽活動と景気』には、1982年に出版された高橋浩一郎著『生存の条件』という本にある、非常に興味深い図が載せられていまして、それが下の図です。

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▲ 高橋浩一郎著『生存の条件 - 21世紀の日本を予測する』(1982年)より。


「気温変化と歴史」という表ですが、ここには、黒点の増減も書かれています。

ちょっと小さくて、見づらいですので、近世以降を拡大します。

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何が興味深いかというと、このように「日本の近世の歴史と黒点を関連付けた表」というものを初めて見たからでした。

おわかりのように、「いいくに作ろう」のフレーズで、子どもでも成立年を知っていることで有名な鎌倉幕府( 1129年 ← だから間違ってるって)、まあ、何年でもいいですが、その鎌倉幕府と江戸幕府の成立という大きな出来事が「その前後数百年の中では最も黒点が多い時だった」ということを知ったのです。

さらに第二次世界大戦勃発の時の黒点の多さは異常なほどでした。

その頃に比べれば、現在の太陽活動は明らかに弱いのですが、このあたりは、過去記事の、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など、何度も記しています状況とそれほど変わってはいません。

しかし、それでも確かに現在は「太陽活動の最大期か、あるいはそこに向かっている」時であることもまた事実です。


そして何より「世界が混沌とし始めている」ことも事実のようにも思います。


もちろん、こういう時に焦ったり不安になったりしても仕方ないわけで、聖書の


マタイによる福音書 24章 6-8節

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。




ということで、慌てないように気をつけたいと思いままますすす(慌ててるじゃねえか)。







東から戦争は起こると言った人

ところで、ふと、過去記事の、

アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写
 2013年04月10日

という記事を思い出しまして、読んでみましたが、そこに以下のようなフレーズが書かれていました。




ドイツ人の予言者といえば、19世紀のアイラート・ジャスパーという人が下のように言っていたことが資料として残されています。


アイラート・ジャスパーの1833年の予言

東からこの戦争は起こる。
私は東が恐ろしい。
この戦争は急に起きる。

Visions from Central Europe より。




というもので、今回のドイツのアロイス・アールメイヤさんの予言に出てくる表現とも、何となく似ています。ただ、 1950年代という年代もあるのでしょうが、アロイス・アールメイヤさんの「東」は「ロシア」(当時のソ連)を想定しているようです。




と書いてあったのでした。

また、記事の本題であった、アロイス・アールメイヤさんの予言の中には、下のようなフレーズがあります。


まだ外が真っ暗なうちに彼らは「東」からやって来る。
すべては突然に、そして急速に起きる。
私は数字の「3」を見た。

巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。

あるはずのドナウ川の橋が見えない。そして、大都市フランクフルトは見る影もなくなっている。ライン渓谷の空気はよどんでいた。

私は3本の槍が迫ってくるのを見た。
ロシア軍だ。




というようなフレーズなどもあったりして、最近の世界の状態などと絡めて考えますと、どうも不安は感じないでもないですが、やはり焦らないでいることが大事だと思いますすす(まだ少し焦ってるじゃねえか)。


まあしかし・・・冷静に考えてみれば、歴史は繰り返すものなのかもしれないですし、先を不安に感じるよりは、むしろこんなに良い面も悪い面もバラエティに溢れていた時代に生きられたことに感謝してもいいのかなとも思います。過去にも、そして未来にもこんな数十年間のような時代は存在し得ないような気がします。

繰り返しますけど、良い意味でも悪い意味でも過去にも未来にも存在しない気がします。

どんな時代でも、その文明の形式が永遠に続いた時など存在しません。
必ずいつかは消滅していきました。



  

2014年02月23日



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まだ人類が月から地球を見たことのない頃の「地球の出」/1965年

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▲ アポロ8号がはじめて宇宙から月と地球を撮影したのが1968年。その3年前の 1965年から撮影が開始されたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の月から見た地球。



はじめて人類が月サイドから地球を見た光景/1968年

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▲ 『2001年宇宙の旅』公開後の 1968年12月24日にアポロ8号が撮影した月面の方向から見た地球。



日本の探査機がその光景を再確認した時/2007年

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▲ 日本の月周回衛星「かぐや」が 2007年11月に撮影した月と地球。宇宙航空研究開発機構より。






 


時間のない1週間

今週は、家族を含めて周囲が次々とインフルエンザとなり、結局、発症していないのが私だけということもあり、家事なども含め、慌ただしく過ぎました。家事はふだんでも、「手の空いている方がやる」ということが普通になっていて、そんなに違うことはないのですが、作る料理に「病人向け」というのを取り入れなければならなかったり。

それにしても、こう・・・最近になって、さらにインフルエンザワクチンの予防効果は薄くなっているのでは、ということは実感として感じます。周囲では受けている人がバタバタかかっています。

予防効果については、インフルエンザワクチンの有効率というページによると、鼻スプレー型のワクチンはそこそこ有効であることが書かれていますが、一般的な注射タイプのだと下の程度の予防率のようです。

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▲ カピバラあかちゃんこどもクリニックより。「回避」という部分がワクチンの有効率に当たります。


このページは小児科の病院サイトなので、子どもを対象とした調査かもしれませんけれど、いずれにしても、打つと打たないでは、そんなに大きな差があるということでもないようにも見えます。


そんなわけで、慌ただしい感じの日々でしたが、それと同時に、最近見つけたあるページを何日かをかけて読んでいました。それはいわゆる「アポロ計画陰謀論とスタンリー・キューブリックとの関係」について書かれたものでした。偶然見つけたサイトです。

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再び私の前に現れたキューブリックの亡霊

ずいぶんと前のことになりますが、過去記事に、

キューブリックの亡霊: 2001年宇宙の旅とアポロ11号の月面着陸
 2010年12月05日

というものがあります。

フランスのテレビ局が制作したフェイク・ドキュメント「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」というものをご紹介したものでした。

その番組はドキュメントではなく、娯楽ドラマといった感じの番組ですが、


「アポロ 11号の月面着陸シーンは、地上のスタジオで撮影された。アメリカ政府からそれを依頼されたのは映画監督のスタンリー・キューブリックだった」


というようなことが描かれています。

最近見つけて読んだそのサイトは、「スタンリー・キューブリックはいかにしてアポロの偽の月面着陸シーンを撮影したか」というタイトルで、そのことを本当に徹底的に述べているページでした。

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How Stanley Kubrick Faked the Apollo Moon Landings より。


確かに陰謀論系の話として書かれてはいるのですが、多分、書いた作者の人が熱烈なキューブリックのファンなのだと思います。とにかく、その熱意がものすごいものなのでした。そして、これは論文といって構わないほど長く、飛ばし読みでも何日かがかりでしたが、最後のフレーズを読んだ時には少し涙が出るほどのものでした。

この「論文」は最後だけ下のようにややセンチメンタルに終わるのです。


遺作となる『アイズ・ワイド・シャット』は 1999年7月16日に公開された。 スタンリー・キューブリックは、この映画の公開をこの日付にすることを契約書に折り込むことを最初に主張していた。

そのちょうど 30年前の 1969年7月16日にアポロ11号が発射された。

そして今日 2009年7月16日、幸せな 40周年目を迎える。

スタンリー、これでやっとあなたは安らかに眠りにつくことができる。




というものです。

つまり、これは最近のものではなく、今から4年前の記事なのですが、「幸せな 40周年目」という意味は多分この記事を投稿したこと意味しているのだと思います。

まあしかし、上にもリンクした過去記事、「キューブリックの亡霊」の際にも、

> もっとも、私はアポロ計画陰謀論というものに興味がなく

と書いているように、この記事にしても「アポロ計画陰謀論」の方に興味があったのではなく、映画監督としてのスタンリー・キューブリックの手法を調べ尽くしている内容に感動を受けたということがあります。


ところで、なぜ、「アポロ計画陰謀論に興味がない」というように書いたのかというと、アポロ11号という個別の問題はともかくとして、

「人類が月に行ったこと自体」はほぼ証明されたので

ということがあります。

それは、日本の月周回衛星「かぐや」の探査によるものでした。「かぐや」というのは、 宇宙航空研究開発機構 ( JAXA )のページの説明では下のようなもので、現在は運用は終了しています。


月周回衛星「かぐや」

2007年9月14日、日本初の大型月探査機がH-IIAロケットによって打ち上げられました。この計画は「SELENE(セレーネ)」と呼ばれ、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、各国からも注目されています。




この日本の「かぐや」はいろいろなことを発見していますが、中でも、アポロ15号の撮影した着陸地点の月の地表と一致した画像を撮影していて、その時点で、少なくとも、アポロ15号が月面に着陸したことには疑いの余地がなくなっています。

アポロ15号が月面着陸した場所から撮影した写真(1971年7月)

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月周回衛星「かぐや」が撮影した月面(2008年7月)

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▲ 共に、 2008年7月16日の Universe Today より。


もちろんこのことがアポロ 11号の着陸の何かを示しているわけではないですが、「人類は月に行ったか行かなかったかという二択」では「行った」という認識が現状では妥当だと思われます。


しかし、映画監督としてのキューブリックについては、私もいろいろと謎に感じていたことがあったのですが、その「スタンリー・キューブリックはいかにしてアポロの偽の月面着陸シーンを撮影したか」というサイトを読んで、(正しいかどうかはともかく)いろいろな疑問が少し解けたような気がして、それで読みふけっていた次第です。

ちなみに、本当に全然関係ないですが、このキューブリックという人は、最近亡くなった私の長年の友人とよく似ているのでした。

地球サイズの黒点を眺めながら「必ず今年終わるこの世」を神(のようなもの)に誓って
 2014年01月09日

という記事でちょっとふれましたけれど、いろいろな意味で私の最大の恩人のような人でもあった年下の男性が最近亡くなっちゃったんです。まだ 48歳でした。

その田中くんという人のルックスをわかりやすく紹介するには、キューブリックの写真を探せばいい、というほど似ている部分が多いのでした。

下の右の太った人がキューブリックですが、これとほぼ同じ姿の友人でした。

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▲ 1980年の映画『シャイニング』の撮影風景より。中央が主演のジャック・ニコルソン、右が監督のスタンリー・キューブリック。

田中くんとは何度か外国にも行きましたが、行く先々で目立ちました。韓国では田中くんを見て逃げる人までいました(笑)。フィリピンでは空港で警察の別室につれていかれました。

そんな友人でしたねえ・・・。まあ、キューブリックと似ているのはルックスだけで、中身は違いましたけれど。






『博士の異常な愛情』から『2001年宇宙の旅』までの出来事

私はこのキューブリック監督の作品の中で最も好きなのは、1963年に撮影された『博士の異常な愛情』というものなんですが、今回読んでいたサイトでの主張では、

『博士の異常な愛情』の B-52 戦略爆撃機の特撮にとても感心した NASA がスタンリー・キューブリックをアポロ着陸ねつ造計画の撮影責任者にしようと発案した。


ということなどが書かれています。
ただし、その根拠は文書的に残っているわけではなく、曖昧です。


『博士の異常な愛情』という映画は、 Wikipedia の説明では、「冷戦時代の世界情勢を背景に、偶発的な原因で核戦争が勃発し人類滅亡にいたるさまをシニカルにえがくコメディ」ですが、その Wikipedia のページには、下のような下りがあります。


核攻撃仕様のB-52内部構造はアメリカ空軍の機密で、全く協力が得られなかった。細部まで造り込みがされているが、これは美術監督ピーター・マートンの創作である。マートンは合法範囲で可能な限りB-52のインテリアを調べ上げた。

苦心の創作が結果として実機とあまりにも一致していたため、美術チームはFBIの捜査対象とされたほどであったという。




というもので、そもそもがスタンリー・キューブリックと、そのスタッフというのは「異常なほど優秀だった」ことがうかがえますが、今回読んでいたサイトによれば、この映画が「 NASA と米国政府のお目にかなった」との主張でした。

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▲ NASA を唸らせた(かもしれない)映画『博士の異常な愛情』に出てくる核攻撃仕様の B-52 戦略爆撃機。アメリカ軍の協力が一切得られず、内部も含めて、すべて自作。


そして、サイトの作者は、「月面着陸映像制作のその見返り」は・・・映画『2001年宇宙の旅』の制作予算を無尽蔵に提供する・・・ことだったと。

ちなみに、『2001年宇宙の旅』というのは恐ろしく予算のかかった映画で、公式には 1050万ドル(当時のドル円換算で約 38億円)となっていますが、そもそも、この 40年前の 38億円の価値だけでもちょっと換算がうまくいかないですけど、それでも、実際にはさらにかかっていたという話もあります。何しろ、『2001年宇宙の旅』は、足かけ4年に渡って撮影されています。

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▲ 2001年宇宙の旅のシーン。木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇した後、ストーリー中の人物は「人類を超越した存在」であるスターチャイルドへと進化を遂げます。


すごい話としては、この映画の製作会社だった MGM の当時の社長は 映画が公開された 1968年に、公式に、

「公開されるまで一度もラフカットを見たことががなかった」

と述べていることです。

作品に口出しすることで有名なハリウッド・メジャーが、しかも、社運がかかっているかのような大規模な予算で作られた映画への対応としてはちょっとあり得ないことのようにも思えます。

しかし、これを「 MGM はまったくお金を出していなかった」とすれば、社長のこの態度も納得できます。基本的に今も昔も、ハリウッドの映画メジャーの経営陣は作品の内容などはどうでもよく、「お金になる映画かどうか」だけを考えます

なので、今の円で換算すれば 100の単位の億がつくような、しかもアート映画にも近い「退屈な作品」を、黙って4年間も作らせておくわけもないだろう・・・とは思ったり。





映画も現実も技術の中では同じという現実

しかし、その最近読んでいたサイト自体はどこまで書いても、陰謀論の域を出ないものですので、内容を細かく紹介するつもりはないですが、作者は、その中で「映像技術」について様々に述べていて、その中でも、昔の映画では一般的な技術だった、スクリーン・プロセス(プロジェクター合成)というような呼び方をされる技術について言及しています。

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▲ スクリーン・プロセスの原理。 Wikipedia より。


スクリーン・プロセスとは簡単にいうと、人物の背後の風景をスクリーンに写すようなことで、たとえば、上の『2001年宇宙の旅』を例にすれば、下のような技術か、それと類似したものです。

これはスタジオ内で、後ろにスクリーンのようなものがありますが、ここに映像を投影します。

Space-Odyssey.jpg

▲ 2001年宇宙の旅の撮影風景。17 little known facts about 2001: A Space Odyssey より。


そうして撮影された映像は下のような光景となるのです。

space-opening-01.jpg



後で合成するわけではないので、自然な光景に見えます。

他のシーンで、具体的に線を引くと、下のようになります。

space-001.gif

▲ 白い線から手前がスタジオ内。白い線から向こうがスクリーン。


オリジナルは下の映像です。

space-002.jpg


作者はこの技法がアポロ 11号の写真に多用されていると主張します。

たとえば、下の写真は、

ap-07.jpg


下の白い線の向こう側がスクリーン・プロセスだと作者は主張します。

ap-08.jpg


このような例がサイトでは何枚も何枚もピックアップされています。

それと、やはり特撮映画で多様される手法でもある「写真のガンマ値」というものを増加させることや、画像の「コントラストの調整」で本物らしく見える細工をしていることについても述べています。

この「画像の細工」については NASA は今でもおこなっていて、それは NASA 自身認めています。しかし、それは偽造のためではなく、何らかの理由のためだとか何とかで、よくわからないですが、過去にも火星の写真をはじめとして、細工された疑いのかかる画像についての報道は多かったです。


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▲ オーストラリアの報道をご紹介した 2010年10月9日の過去記事「土星の衛星ディオネの後ろを通過する直径 1000キロメートル規模の巨大物体の正体は」より。



火星の写真や太陽の画像なんかもそうですけれど、修正そのものは常に加えられています。

ただ、 NASA が数々の写真を修正するその理由はよくわかりません。

陰謀論とは関係のない科学的な理由なのかもしれないし、それとは違う意味かもしれないです。






いずれにしても、すでに存在しないアポロのオリジナル資料

まあしかし、すでにアポロの資料は、アームストロング船長の月面着陸の様子や音声が収められたビデオを含めて、「ほぼ紛失」していて、今ではビデオなどのオリジナル資料の多くが残っていません。これは 2006年に発覚しました。

下の記事は、国立国会図書館のサイトに残っていた記事です。


アポロ計画のオリジナル資料をNASAが紛失
2006年8月16日

NASAが保管していたアポロ計画の通信記録テープが紛失し、約1年間にわたる調査が行われたものの、いまだ発見に至っていないことが明らかになりました。

紛失したテープは約700本におよび、ニール・アームストロング船長の有名な「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」を記録したオリジナルテープも、目下、紛失状態にあるとのことです。

ただし発見されたとしても、磁気が劣化していて再生できる状態ではない、とNASAのスポークスマンはコメントしています。




テープといっても、現在のようなコンパクトなものではないです。

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▲ NASA の Apollo 11 Tapes より。


こんな巨大なテープが 700本紛失・・・。

NASA は月の石も 2011年に紛失しています。


NASAずさん管理 月の石など大量紛失
共同通信 2011.12.12

アポロ宇宙船が持ち帰った月の石など貴重な地球外物質の試料517点を、米航空宇宙局(NASA)が紛失していたことが9日までに分かった。

8日付の監察官の報告書によると、517点は月の石や土壌のほか、隕石や彗星のちりなど。1970〜2010年の間に紛失した。





このあたりにも、いろいろな陰謀論が出やすくなる素地があるのかもしれないです。これらが単なる「ずさん」なのか、それともそうではないのか、という意味で。

現実はいろいろなことがあります。

さて、そろそろ夕食の準備をしなければ。
そして、今夜はまた『博士の異常な愛情』でも見よう。



  

2014年02月03日



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1月は隕石の突入で始まり、2月は「霧」で幕を開ける2014年


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▲ 濃霧の中に浮かび上がる高速道路の交通警備員の姿。2014年1月31日の中国南都網より。


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▲ 2014年2月2日の RT より。






 


ペルーでは2012年に数千頭規模の大規模なイルカの大量死が起きましたが、数日前、再び、ペルーの海岸に 500頭以上のイルカが死亡して打ち上げられました。また、以前から記しているアメリカ東海岸のイルカの座礁ですが、2013年の1年間のその数は「平均の10倍弱」という驚異的な数値であることが判明しました。

そのようなことを記録として記しておこうと思いますが、その前にちょっと、タイトルにも入れさせていただきました「霧」と関係する時事的な話題など。






世界は霧の中

昨日 2月2日は、関東全域で濃霧が発生していたそうで(私のところも関東ですが、なぜかまったく霧がありませんでした)、下のような、ちょっと映画「ブレードランナー」っぽい東京タワーの周辺の写真などが掲載されていました。

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▲ 2014年2月2日の毎日新聞より。


この「濃霧」。

旧正月に入りつつある中国全土の多くでも発生しています。

最近は光景が「大仰」になりやすい中国ですが、濃霧の写真も、やや現実を逸脱しているような映画的な味わいがあります。冒頭に貼った写真も数日前の中国の報道です。視界が 500メートルもないのだとか。

中国は通常のスモッグの問題などもあり、どんどん「霧の国」となっていっている感じもあります。

また、旧正月は、爆竹や花火が、各地で多く打ち鳴らされるため、さらに大気の状態が変化する可能性があるとのこと。

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▲ 霧とスモッグに包まれた 1月 31日の北京の夜景。2014年1月31日の新華網より。


中国では旧正月というのは一大イベントで、帰省と観光によって、想像を絶する数の人たちが移動します。中国国際放送局の報道では、現時点ですでに「 14億人以上」が移動しているとのこと。


春節連休2日目も濃霧で高速道路が通行止め
中国国際放送局 CRI 2014.02.02

広範囲に発生した濃霧の影響により、春節(旧正月)連休ニ日目となった1日に、依然として12省・市の53の高速道路の一部の区間が通行止めとなっています。

しかし一方で、人々の親戚回りや旅行などへの意欲は留まるところを知りません。交通運輸省によりますと、春運(旧正月の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)開始以来、全国の道路の旅客輸送量は前年比6.7%増の延べ14億1800万人に達したとのことです。

また、大勢の観光客が景勝地に詰め掛けており、中国南部の雲南省では1日だけでも139万人の観光客が訪れました。





とのこと。

さらに、少し古いものですが、下のような写真も幼少の頃の映画的な記憶を思い起こさせてくれます。

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▲ 河北省の高速道路。 2013年12月9日の第一金融網より。



上の光景などは、学習障害の一種であるディスレクシアであることで有名なスティーブン・スビルバーグ監督の『未知との遭遇』に出てくるマザーシップの下にでもいるような感じにさせてくれます。

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▲ 『未知との遭遇』(1977年)より、科学者たちの前に現れたマザーシップ。


話が逸れましたが、日本や中国の霧の報道を見て、

「なるほど、2月は霧で始まったか」

と、何となく思った次第です。

霧というのは、手探りの世界を示唆しているようで、趣深いです。






再度発生したペルーのイルカの大量死。そして、多分また増え始める「ソチ」でのイルカの大量死

2012年の春、ペルーで総数では数千頭のイルカが死亡して打ち上げられるという出来事がありました。その時の記事は、

政府により立ち入り禁止となったペルーのイルカ大量死現場周辺の海岸
 2012年05月09日

などにあります。

当時、最も多くイルカの死体が漂着したのが地図の下のあたりです。

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そして、そのペルーで、またも、死亡したイルカが大量に打ち上げられる出来事が起きています。
その数、約 500頭。

冒頭に貼りましたような報道が南米のスペイン語圏で非常に多く報道されています。

まだ調査が始められたばかりで、原因はわかっていませんが、前回の 2012年の時も、結局、数千頭のイルカが死亡した理由は、様々な推測はあったものの、断定された原因は報道にはならなかったと記憶しています。



2012年のソチでの数百頭のイルカの大量死の原因は

そういえば、その同じ頃、黒海のソチでもイルカの大量死が起きていました。
今回の冬のオリンピックがおこなわれる場所です。

そのことについては、

黒海の大量死: ロシアのリゾート地「ソチ」の海岸に連綿と連なるイルカたちの亡骸
 2012年06月11日

という記事でご紹介したことがありますが、このイルカの大量死とオリンピックには、「もしかすると」関係があった出来事だったかもしれません。

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▲ 2012年5月24日の Radio Free Europe より。


上の2年前の報道では、


イルカがソチの海岸に打ち上げられ始めたのは、数週間前のことだ。イルカは、ウクライナ側の黒海沿岸にも打ち上げられた。環境保護団体によれば、現在までに、イルカなどの大型生物を含めて約3百匹の海洋生物の死体が見つかっているという。

(中略)

ソチは 2014年の冬季オリンピックの会場に選ばれているが、それ以来、ソチ周辺の汚染物質の濃度が高くなったという。ソチでは建設ラッシュに制限が設けられておらず、このままではソチ独自の生態系が回復できない状態にまで破壊されてしまうのではないかと懸念されているという。




とありました。

オリンピックの地は、それが終われば、多くの人々に忘れ去られますが、仮に生態系が崩壊したままなら、さらに海洋生物の大量死はソチでも続いていくのだと思います。大量の金メダルの表彰台は大量のイルカの「死霊」で作られているという概念・・・なんてことは書いちゃいけないことでしょうかね。


ちなみに、黒海で死亡したイルカたちは、「アゾフ海」という内海から移動してきたものらしいのですが、そのアゾフ海の水はその年の夏に「真っ赤」になりました。

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▲ 過去記事「赤の意味(1): 再び現れた赤い海と赤い雨」より。


「いろいろなことが連なっている」というようなことも今となって、気づいたりすることもあります。

そして、昨年から記していますアメリカ東海岸のイルカの大量死も、相変わらず続いています。






アメリカ東海岸の2013年のイルカの大量死の総数は平年の10倍に

これまで、こちらの記事こちらの記事などに、 NOAA (アメリカ海洋大気庁)のデータを掲載していました。

2013年 1月 1日から 11月 24日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

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▲ 過去記事「東の海ではイルカの大量死、そして、西の海ではザトウクジラの狂乱の渦中にあるアメリカ」より。


今年 1月 26日、アメリカ海洋大気庁は 2013年の1年間を通したアメリカ東海岸でのイルカの大量死のデータを発表しました。

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アメリカ海洋大気庁より。


上の総数で示されたアメリカ東海岸のニューヨーク州からフロリダ州とは下のエリアを指します。

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アメリカ海洋大気庁より。


その中で、最もイルカの漂着が多い、ニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州、メリーランド州、ヴァージニア州、そして、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州の9つの州での正確なイルカの死亡総数は下の表の通りです。

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アメリカ海洋大気庁より。


これを見ると、2013年は平年の10倍近い数となっていることがわかります。

今のところ、減る気配を見せていません。

そんなわけで、どんな世界に生きているのかよくわからない、まるで、霧の中を歩いているような状態で生きている私たちですけれど、それでも世界は続きます。



  

2014年01月17日



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関連記事:

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

「真実の太陽の時代」がやってくる(2):私たちの太陽系は「尾」をなびかせながら宇宙を進んでいた
 2013年07月14日
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▲ 知っているようで知らなかった、「人間は体内のあらゆる部位から磁場を発している」という事実。生体磁場というらしいです。上の図は、ヒトの頭の周囲の磁場ですが、血液も全体として磁場を持っているのだそう。前田坦著『生物は磁気を感じるか』(1985年)より。






 


人類と地球の生物が何によって支配されているかがさらに理解できたけれど、その研究はもはや中断したままかもしれないという事実に思うこの世の危機

昨日、記事を書いていましたら、どうも「めまい的なもの」が激しく、書き上げられないまま休んだりしていました。めまい「的」という書き方は何だかよくわからないものかもしれないですが、めまいだけではないというような意味のニュアンスだとおとりいただければ幸いです。


そんなわけで、昨日はお休みしましたが、今日も継続的な感じで、時事的な話題ではないです。


最近の私は、こういうめまい的なものの周期も「外部」に原因の一端はあるずだと思っているのですが、偶然見つけて最近読んでいた本の内容からも、そういう考え方が補足された感じがあります。

今から 30年くらい前の昭和 60年に出版された、『生物は磁気を感じるか』という本を古本で見つけまして、お風呂なんかで読んだりしています(買った時点で装丁などもボロボロでしたので、お風呂に落としても安心)。タイトルに惹かれて買ったのですが、この内容と、掲載されている資料がかなりすごいのです。

この素晴らしい本を書かれた方は 30年という歳月を考えますと、現在ご存命されているのかどうか微妙なのですが、京都大学名誉教授だった前田坦(ひろし)さんという方です。地球物理学の権威で、教科書なども執筆されていたとのこと。 Amazon の書評 にあった、


・磁場効果が地球上の生物に与える影響は「同時的」であり「全世界的」である

など、シンクロニシティの発現メカニズムに言及しているかのような記述もあり




というのを見て買ったんですが、この本を読むと、「地磁気や地球の磁場は、人間や他の生物の生体活動の非常に大きな部分を占めている」ことがわかります。

下のいくつかの表は、その本にあるものです。

地磁気と染色体異常の発現の相関図

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▲ 地磁気の変化によって、遺伝子の染色体に逆位や転座とよばれる現象や、突然変異や進化と関係する変化が起きることがかつての研究では明確に示されていたようです。




古代人の顔型と地磁気の相関図

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▲ これはちょっと驚いたのですが、古代人の顔の形と地磁気の強度の変化がこのような関係を持っていたことが 1974年の研究でわかったのだそう。地磁気は人類のルックスも変えていくということのようです。



さらに私が驚いたのは下の図です。

異なる生物の呼吸活動度の1日リズム

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これは、マウスとポテトとニンジンとマメという、その間に一見何の関係のないように思われる生物間の中に共通していることが「地磁気の変化への相関関係」だということのようです。

文字だけでは何となく想像しにくいですが、下のような全く違うようなもの同士も、地磁気へのサイクル的な相関関係に関して似ているということです。

マウス

1-mouse.jpg


ニンジン

3-carrot.jpg



他にも書籍の中には多くの例が出ていますが、「地球上では、微生物から大型動物まで、ほぼすべての生物が体も行動も磁場と地磁気にコントロールされている」ということが示されています。


以前、下のような記事を書いたことがありました。

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「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日


上の記事の冒頭に、 「地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっている」ことを研究し続けた旧ソ連のアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の言葉を載せています。


「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」


という内容です。

Alexander_Chizhevsky-23.jpg

▲ アレクサンドル・チジェフスキー博士。


そして、上でご紹介した前田坦 京都大学名誉救助の書かれた本の中の資料でもあらゆる方面で、このチジェフスキー博士の言葉が、「それが(少なくとも一部的には)正しい」ことを示唆しています。


前田教授は磁場と地磁気のことを記したわけで、太陽のことをピックアップしているわけではないですが、地球の地磁気をコントロールしている大きな要因が太陽であることは今では疑う余地のないことで、つまり、


・磁場のコントロールを通して、太陽は地球上のあらゆる生命の行動から生死までをも支配している可能性がある


ということを感じた次第であります。

この本の中の気に入ったフレーズをご紹介しておきたいと思います。

好きなフレーズはワンフレーズですが、前後を書かないと意味が通じにくいですので、多少抜粋させていただきます。





前田坦著 『生物は磁気を感じるか』 第五章 生物に共通な性質と磁場より

生体のリズムも地磁気に左右される

生物リズムの原因、あるいは生物時計のメカニズムについては、いろいろな考えが出されてきたが、まだ生物学者の間でも一致した見解は得られていないようである。しかし現在のところ、次の三つの可能性を支持するものが多い。

(第一と第二の記述は中略しますが、第一は「地球の自転に伴う特異なプロセス」、第二は「遺伝によるリズム性の獲得」というような説です)

第三は、宇宙的刺激への反応によるとするもので、例えば、月や太陽による潮汐力のほかに、地球物理的現象として気圧、地磁気、大気イオンなどが考えられる。

この第三の考え方は、ノースウエスタン大学のブラウン教授によって提案された独創的なもので、彼らは各種の生物が地磁気の強さに相当する強さの水平磁気ベクトルの回転を感じることを示している( 1973 年)。

このことからブラウンたちは、「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ、磁場が重要な役割を果たす単一統合システムの一部である」と結論した。このことは、全世界的な同時実験によって解明されると思われる。






です。


この「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ」で始まるブラウン教授の言葉が好きなフレーズなのですが、これはぶっちゃけた言い方に言い換えれば、


「地球の生物はすべて宇宙に意志行動を支配されている」


というものです。

同じ「支配」とか「コントロール」という言葉が入っても、先日の記事、

「アメリカ国家はエイリアンの支配層にコントロールされている」と全世界で報道された 2014年 1月 14日に
 2014年01月15日

などとは違った「大きな支配者」の存在を感じます。


そして、一方で、冒頭に貼りましたように、人間は体のあらゆる部分に「磁場を持っている」という点では、「太陽、あるいは地球とも同じ存在」でもあります。

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▲ 『生物は磁気を感じるか』より。


なので、人間は、太陽や宇宙から一方的に支配されているのではなく、「宇宙と人間、あるいは人間と人間、あるいは人間と他の生物は、相互に影響し合っている」ということだと改めて思います。

これは、意志や過去未来を伝え合うというようなオカルト的な定義のテレパシーという意味以上に、「お互いの存在を支え合っている」という本当のコミュニケーションのひとつだとも思います。

あるいは、太陽と地磁気が「生と死」(の中の一部)さえ牛耳っている可能性もあります。かつて、「真実の太陽の時代」がやってくるという記事などで何度か紹介させていただきました、嶋中雄二著『太陽活動と景気』 の第6章「太陽活動と人間の生理」には以下のような記述があります。


チジェフスキーは次のように書き記している。

「病気や死の転帰を誘発するのが宇宙や天地間の現象である、という推測は妄想であってほしい。だがもとより妄想などではない。すでにむしばまれている個体をおそってこれを打ち倒す、例の外部の要因としての衝撃であるかもしれないのだ」。





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▲ 太陽だけではなく、「地球へのコントロールの要因」は、宇宙線を含めて数多く存在するはずです。


それにしても、生物は磁気を感じるか』の抜粋の中にある、


> このことは、全世界的な同時実験によって解明されると思われる。


というくだり。

この実験はこの 30年間のあいだに行われたのでしょうか?


多分おこなわれていないと私は思います。


なぜなら、世界の科学者たちも、そして為政者たちも「人間とその社会が宇宙にコントロールされている」という考え方を嫌っていると思われるからです。

これまでも「人間とその社会が宇宙にコントロールされている」と主張してきた科学者たちはことごとく「焼かれてきた」という近代の科学史がありますが、それはともかく、「全世界的な同時実験」がおこなわれなかったかもしれないと思われる、その理由となりそうな部分を過去記事から抜粋して今回は締めたいと思います。

まずは、

星に願いを: アリストテレス死後 2300年目の地球に「価値観の革命」は起きるだろうか
 2013年04月03日

という記事で記した、(科学界から焼かれたひとりである)故フレッド・ホイル博士の著作『生命はどこから来たか』より。


ここまでずっと議論してきた彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。

アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。
西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

この変化はソクラテス後二〇〇年で起きたのだが、それは、隕石の落下や空の " 流れ " の明るさが急に減少したためである。(中略)

悪い時代には、空からやってくる天災に対して、どんなに強力な指導者であっても対抗できなかった。しかし天災がしばらくなかったときには、専制的な支配者に対抗するものは何もなかった。

空には何も見えなかっただろう。
そして天上の神々の地位は下がり、専制的支配者をも含めた神がとって代わった。




これも長めに抜粋していますが、重要な部分は、

> 西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

という部分です。

今の地球の科学は、「人間とその社会に起きること(病気などを含めて)は、地球の問題であり、宇宙とは関係ない」というスタンスですが、そのことです。

つまり、たとえば、インフルエンザが流行しても、その要因を宇宙(彗星活動)に求める医者はいないですが、実際には相関関係があります。

しかし、現在の科学界も医学界も、みんなそれを無視する。

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▲ 1990年に科学誌ネイチャーに発表された「太陽黒点数サイクルとインフルエンザの流行」のグラフ。フレッド・ホイル博士とチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士による共同発表。過去記事より。


なぜ、データは揃っているのに「無視」するのか。
その理由は、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

などの記事にも多少出ています。

まずは上にも出てきました『太陽活動と景気』のチジェフスキー博士に関しての記述です。

太字は私によるものです。


チジェフスキーによって先鞭をつけられたこの「太陽生物学」は、その後ロシアの科学者の間で支持され、研究が盛んとなっていったのだが、西欧やアメリカではあまり受け入れられず、今日に至ってもなお、受け入れられていない。

とはいえ、あまりにも斬新で意表をつくような彼の研究は、当時のソ連でも反発を買い、彼自身はスターリンによりシベリアへ送られ、フルシチョフの時代にやっと釈放されている。

これは、チジェフスキーの説が正しいとすると、歴史の大変動の背後にあるものは、唯物弁証法よりもむしろ太陽であることになってしまうからであった。




共産主義下の旧ソ連の政権は「太陽が社会でいちばんエライということになるのがイヤだった」と。では、(思想の自由があると言われる)資本主義の下ではどうでしょう。

実は同じか、あるいはもっとひどい。

上の文章を抜粋した記事にも書きましたが、一部の人たちにとっては、「太陽が人間に最も影響を与えている」という考え方は都合の良くない学問なのかもしれません。人間に影響を与えるのは「太陽ではなく人間」と、政治家も、あるいは科学者もメディアなどもそう思いたいのだと感じます。

太陽より強い人間だと自分を思いたい。

しかし、残念ながらそれはそうではないのです。
海にいるのはあれは人魚ではないのです(違うわ)。

あー、頭がおかしくなってきたので、このあたりでヤメておきますが、いずれにしても、科学界と為政者たちは、「太陽の価値を貶め、そして、人間の価値をも貶める」ことにより、人間の存在と宇宙の関係を断ち切り、人類の存在を小さなものにしていくということがこの数百年のひとつの目的だったようにも思います。


本来の人類は「ひとりひとりが背後に宇宙を背負っている」という巨大な存在だったはずなのですけれど、日に日に人類の存在が小さくなっていくような思考体系と教育が続いていることが、最も大きな人類の危機だと私は思います。

宇宙を単なる空としか思わない人類。
神様は教科書の中に書いてある知識だけでOK。
そういう日々。

しかし、もはや止めることは難しい。
なぜなら、ほぼ多くの人々の脳はすでに洗われているからです。

本当の意味での終末時計はもう止まらないかも。
いや、止めなければ。



  

2013年12月31日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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▲ 2013年12月29日のインディペンデント (英国) より。






 


あけましておめでとうございます。

もう年号とか挨拶とかはどうでもいいんですけれど、上のように、太陽の磁場の反転、つまり太陽の磁場のポールシフトが完了したことが確認されたと数日前、 NASA が発表しました。

そんな中、先日の記事で、子どもから「12月31日は外出してはダメ」といわれたことを書いたのですが、子どもは奥さんの実家のほうに行ってしまいましたので、約束を適度に不履行しながら、奥さんの荷物持ちとして駅まで行き、買い物や掃除などをひとりでしておりました。

太陽の磁場の反転に関しては、半年以上前に、 NASA から「今年中に始まりそうだ」というアナウンスがされていて、

NASA が「太陽の磁極の反転(磁場のポールシフト)」が始まったことを確認
 2013年08月08日

という記事に書かせていただいたことがあります。


駅まで奥さんを送る道すがら、磁場の反転が完了したという太陽をボーッと眺めながら、

「磁場が反転したっていっても、見た目にゃ同じだなあ」

と思いつつ歩いていました。


奥さんがそんな私を見て言います。


奥 「よく太陽を直接見られるね」
私 「オレ、昔からよく直視するんだよ。冬の太陽は弱いし何時間でも大丈夫だよ」
奥 「私は一瞬でも見られない」


まあ、太陽の直視など目に悪いだけで、何もいいことはないですので、「しないのが正解」だと思います。私は、3年くらい前からだったか、きっかけは忘れましたが、体調や精神的に良くない時に太陽を直視するのが習慣になってしまっています。


今日はその太陽の反転の記事をご紹介したいと思いますが、タイトルに、「汚れた血」と入っているのが気になる方もいらっしゃるかもしれないですので、特に意味はないんですけど、ちょっと余談を書かせていただきます。本当に個人的な話ですので、英国インディペンデント紙の太陽の記事についてはその下にありますので、余談は飛ばしてお進み下さい。





郷愁のリンク

最近、昔好きだった映画『仁義なき戦い』初期5部作(1973年〜1974年)を、再度よく見ています。これは実際の話を映画化したものなのですが、ふと、インターネットなどで、実在のモデルとなった人たちを調べてみると、そこから出てくるのは、「岡組」というキーワードなのでした。

ちなみに、私はこの岡という姓を持って生きてきました。

この『仁義なき戦い』という話の舞台となった話の発端は、こちらの文章をお借りしますと、


かつて、広島市内においては、終戦直後から暴力団の対立抗争事件が泥沼化し、長期にわたって文字通り「仁義なき戦い」が展開され、市民を恐怖のどん底に陥し入れました。

終戦後、広島市内において博徒「岡組」と的屋「村上組」が縄張りをめぐって対立を続け、昭和21年11月に村上組が岡組の賭場をけん銃で襲撃したことに端を発し、以後、12年間にわたって血を血で洗う対立抗争を繰り返しました。




というもので、私は今回初めて知りましたけれど、この「岡組」の岡敏夫さんという組長が『仁義なき戦い』の、すべての始まりだったようなんです。

そしてまあ、調べてみると、「岡」という名前の親分衆が当時の広島にとても数多くいたことがわかります。岡精義さんという人や、また、仁義なき戦いシリーズの傑作「頂上作戦」という映画で小池朝雄さんが演じていた岡友秋さんという親分もいました。


そして・・・時代は違えど、テキヤの親分だったうちの父方の祖父が北海道の現在の栗沢というあたりを牛耳っていたのも「岡組」だったはず・・・(大正時代の頃の話ですけれど)。

祖父の出身は北緯 33度線上として有名な高知ですが、映画『仁義なき戦い』を見ていて、そして、そこに展開される広島弁や讃岐弁などを聞いて、何となく一種の「郷愁」にも似た感じを覚えるのは DNA のなせる記憶のメモリーというものなんでしょうかね。

日本人の DNA のハプログループ(同じ共通祖先を持つような似た染色体上の遺伝的特徴を持つ)は、わかっているだけでも、下ほど種類があります。

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▲ 篠田謙一著『日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)』より。


上のは記号で書いてありますけれど、これらはすべて「別系統の祖先を持つ」ということになるわけで、一口で「日本人」といっても、遺伝学的にはかなり多くの別々の DNA のグループの集団から成り立っていることがわかります。

要するに、名字が同じことと「 DNA 云々」ということとは関係がないということはわかるのですけれど、何となく、幼稚園の頃にたまに病室で見ていたおじーちゃんの顔などを思い出したりしていた最近の私です。


ちなみに、その祖父は昭和に入る頃には引退して一般人として暮らしていました。

私が幼稚園の頃くらいに祖父は亡くなりましたが、実は、私が「おじーちゃんがテキヤの親分だった」ということをはじめて聞いたのは、私が 40歳を過ぎたころでした。帰省した際、父と酒を飲んでいた時に父が話してくれました。

その祖父は、10人も子どもを作ったんですが(なんと、そのうち男性9名)、末っ子にいたるまでの男9人のほぼ全員を大学にまで入れたのでした。よほど、自分とは違うタイプの人生を進んでもらいたかったのかもしれません。私の父親は末っ子です。

そして、テキヤの親分の息子たち9人と娘1人は、教師や公務員といった固い職業を中心に、全員が勤め人として生き、全員が定年まで全うするという非常に真面目な価値観の下に生きたのでした。


いずれにしても、今、私がここに「いる」のは、明治か大正時代に高知から北海道へとリンクした岡組というものの延長線上にあるわけで、全然関係ないことだとはいえ、そのあたりに広島の岡組から始まった話である『仁義なき戦い』に郷愁を感じる部分があるのかもしれません。






フランス映画という言葉が特別だった時代

ちなみに、「汚れた血」というフレーズですけれど、これも映画のタイトルで、1986年のフランス映画でした。監督のレオン・カラックスという人の映画は、当時は特に女性に大変人気がありました。

1980年代までは、フランスの文化は、映画にしても文学にしても「格上」という雰囲気がまだ残っていました。映画でも「フランス映画」という響きは何か特別な響きを持っていたものです。


そういえば、フランスの「特別な響き」といえば、最近、下のような報道がありました。

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▲ 2013年12月29日の Lexpress (フランス)より。


フランスの憲法会議は、年間 100万ユーロ(約 1億 5000万円)を超える給与を支払っている企業に対して 100万ユーロを超えた部分について 75%の税を課す仏政府の法案を合憲と判断した。



という内容です。


しかし、こういうことも、日本も今では他人事には聞こえないわけで、また、あまり興味ないですけれど、株価も日本は 2007年以来だかの最高値をつけて、アメリカでは過去最高を更新中だそうで、これがいつまで続くのかは知らないですけれど、下のようなチャートの比較も最近は報道で目にします。

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▲ 米国 Business Insider より。


これは、「 2013年のアメリカの株価のチャートは、 1929年の大暴落時と同じチャートを描き始めている」というようなことを意味しているらしいです。

しかし、こういう「株価が暴落する」という話は、 2009年頃から何度も出てきては、そうはならなかったことでもあります。

今回はそのまま上がっていくのかもしれないし、あるいは、1929年どころではない暴落をするのかもしれないですし、それは本当にわからないです。ただ、どんなことにしても、「永遠に上がる」という概念は存在しないとも思いますけれど。



というわけで、もう本題からあまりにも遠く離れてしまいましたが、太陽の磁場はちょうど 2013年の終わりの頃に、「反転が完了」ということになったようで、2014年からは太陽も新しいサイクルが始まるようです。




Sun has 'flipped upside down' as new magnetic cycle begins
Independent (英国) 2013.12.29

太陽は新しい磁場サイクルと共に「上下が反転」した


太陽の磁場の極性が完全に反転した。これは、11年をひとつの周期とする太陽活動での現在のサイクル24の中間点にあたる。

太陽活動「サイクル24」の中間の時期に、太陽のS極とN極の磁場が互いに入り替わり、太陽の磁場が完全に反転したと NASA が発表した。

そして、太陽の磁場は再びその磁極が互いに入れ替わるサイクル24の終点に向けて動き出す。このプロセスは 22年間という長い時間をかけた活動となる。

NASA のトニー・フィリップス( Tony Phillips )博士は、「太陽の磁場の反転は、文字通りのビッグイベントです」と言う。

「 太陽の磁気の影響の範囲は、冥王星を超え、数十億キロメートルに拡がる “ 太陽圏 “ と呼ばれる範囲にまで及ぶのです。太陽系の外の星間空間との境界にまで影響が拡がるということなのです」

「この磁気の反転活動の最大期には、太陽にはより多くの黒点が現れ、そして、その間は、太陽フレアやコロナ質量放出( CME )のような非常に活発な太陽活動が見られます」。

そして、博士は以下のように付け加えた。

「太陽の磁場の反転は、宇宙線にも影響を与えます。宇宙線とは、超新星爆発などの宇宙での激しい出来事により発生する極めて高エネルギーの粒子で、ほぼ光の速さで移動します」。






(訳者注) このトニー・フィリップス博士の言っているうちの「非常に活発な太陽活動」ということについては、そうならなかったことは、2013年のあいだのもブログのカテゴリー「これからの太陽活動」のひとつのテーマともなっていました。

そして、太陽の磁場の反転が完了したのだとすると、太陽活動の最大期も終了に近いか、「終了した」といえるかもしれず、そうなった場合、現在の太陽活動は過去数百年で最もエネルギーの低い太陽活動だったことが確定的になると思われます。

また、インディペンデントの記事では、太陽活動の周期が 11年と記されていますが、現在の太陽活動はその周期のサイクル自体に異変が起きていることが昨年、日本の国立天文台から発表されています。参考までにその時の報道記事を載せておきます。

太陽に何が起きているのか : 太陽の異常に関する数々の報道
 2011年09月03日

という記事に載せさせていただきました読売新聞記事からの抜粋です。


地球環境に変動? 太陽北極域で異例の磁場反転
読売新聞 2011年09月02日

宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。

太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。

磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。

活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。

研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。




ということで、サイクル的に異常な状態でありつつも、「ようやく太陽磁場の反転が完了した」という表現のほうがニュアンスとして合っているかもしれません。