2014年03月14日



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白いカジキは 3月 11日に殺されてしまったかもしれないけれど、マリア像はますます光り出して



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▲ 2014年3月11日の Billfish Report より。


タイトルにある、「白いカジキ」の話と「マリア像」の話の間には、何の結びつきもないのですけれど、自分の中では何となくつながりましたので、それぞれバラバラの話ですけれど、ご紹介したいと思います。






 



ベルギーの「聖地」でもマリア像が光り始める

昨年 2013年の10月に、下のような記事を書いたことがあります。

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▲ 2013年10月10日の過去記事「突然光りだしたボスニア・メジュゴリエの聖母マリア像に対してのバチカン司教による正式な調査が始まる」より。


これは、ボスニアの一般家庭にあるマリア像が光り始め、その話を聞いたバチカンの司祭たちが光るマリア像の調査のためにボスニア・ヘルツェゴビナの現地を訪れ、鑑定をしたとニュースでした。

鑑定の結果がどうだったかはわからないですが、今朝、 AFP の報道で、下のようなものがありました。

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▲ 2014年3月14日の AFP の記事「暗闇で光る聖母マリア像、ベルギーの静かな町に出現」より。

記事を要約します。


暗闇の中で発光するとされる小さな聖母マリア像を一目見ようと、普段は静かなベルギー南部の町に大勢の人々が押しかけている──。

地元メディアが報じたところによると、南部ジャレの町にある一軒の家に12日、「謎の発光する聖母像」を一目見ようと500人あまりが詰めかけたという。目撃者によると、このマリア像は日が暮れると光を発するとされる。

像は高さ30センチほどで、「バヌーの聖母」を題材にしたもの。バヌーの聖母とは、1933年にジャレに近い町バヌーで聖母マリアが出現するのを少女が目撃したという出来事だ。




という内容で、このジャレという町の近くのバヌーというところには、マリア様に関しての伝説が残っているということのようです。

ボスニアで光るマリア像が出現した場所である「メジュゴリエ」というところも、下のような伝説がある場所でした。 Wikipedia からの抜粋です。


メジュゴリエの聖母

メジュゴリエの聖母は、1981年6月24日から現在に至るまで毎日、聖母マリアが出現していると数名の幻視者が主張するボスニア・ヘルツェゴビナ南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県、メジュゴリエにおける聖母出現である。この現象は目下のところ公認されてはいないが、カトリック教会によって研究が進められている。




この「メジュゴリの聖母」に関しては、 公式(?)サイトもあり、毎日のマリア様のメッセージなどが載せられています。

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Medjugorje.org より。


たとえば、下のようなメッセージが「ほぼ毎日」更新されています。

下は 2014年3月14日のマリア様の言葉として掲載されているものです。


2014年3月14日の聖母マリアのメッセージ

親愛なる子どもたちよ。
多くの人々の心の中に神が存在しないことをあなたたちは見て聞いて感じていることと思います。
かれらは鎮魂を望んでいません。
なぜなら、かれらは祈りとは無縁で、平和の心を持たないからです。

小さな子どもたちよ。
祈りなさい。
神の十戒に生きなさい。




これは途中までですが、このようなことが毎日更新されているというサイトであります。・・・ということは、毎日、聖母マリアが出現しているということのようです・・・。

それはともかくとして、今回の「光るマリア様」に関しては、ベルギーにしてもボスニアにしても、(真偽はともかくとして)聖母マリア様と関わる何らかの出来事がある町であるということのよう。

上の AFP の報道では「光る様子」がわからなかったのですが、ベルギーの報道を見てみますと、写真がありました。

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▲ 2014年3月12日のベルギーの La Meuse.be より。


下は殺到する人々。
人物との比較でマリア像の大きさがわかります。

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▲ 2014年3月12日のベルギーの lavenir.net より。


ボスニアの聖母マリア像は「ビッカビカ」に光ってましたけれど、こちらは「何となく光っている」というような感じのようです。


こういうものの解釈の仕方としては、

・人為的なもの

・説明できる何らかの自然現象

・いわゆる神秘現象


のどれかであるわけですが、ボスニアにしても、ベルギーにしても、報道からだけでは、どれと言えるものではないです。ただ、上にも書きましたように、「過去にマリア様の出現伝説のある地」という共通項があるのは、やや興味深いとも思います。







白い動物たちが消えていく

これまで何度か「白い動物」の話題をご紹介したことがあります。

最近では、昨年11月に

太陽の磁場のポールシフトが数週間後に迫る中、神の魂を運んでいたと囁かれる白いカラスはグリーンランドで殺された
 2013年11月18日

という記事の中で、グリーンランドで「理由もなく」白いカラスが殺されてしまったという報道をご紹介したことがあります。

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▲ 2013年11月14日のグリーンランド Nunatsiaq Online より。


上の白いカラスが非常に珍しいといえるのは「アルビノではないのに白い」ということがあります。

アルビノとは遺伝子の問題で白化現象を起こすことを指しますが、アルビノのカラスの場合は完全な純白となり、また、目がピンク色になるのに対して、このカラスには茶色い羽があり、眼が黒かったためにアルビノではなく、大変に珍しい「白い個体種」ということだったようです。


今回、一番上に載せました「白いクロカジキ」も記事のタイトルには「アルビノ」とありますが、このカジキも実際にはアルビノではないと思われます。

それは次の写真で、目が黒いことがわかるからです。

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▲ 2014年3月11日の Billfish Report より。


ところで、上の写真で私が今回のタイトルに「殺されてしまったかもしれないけれど」と入れた理由もおわかりかと思います。

このニュースは、実は「カジキ・フィッシングのサイト」のニュースなのです。

下のように、世界中のカジキ釣りの愛好者たちの「自慢の写真」などが掲載されているサイトです。

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Billfish Report より。


私はカジキ釣りに関しては、まったくどんなものかわからないのですけれど、一般的なイメージとして、カジキ釣りというと下のような感じを思い出してしまうわけで・・・。

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Fire Hatt より。


記事では放流したとは書かれてはいないですので、結局どうなっちゃったかなあと思った次第です。




白いシャチと共に共に思い出すエスキモー女性の予言

「白い動物」といえば、2年ほど前に、

極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
 2012年04月24日

という記事で、「白いシャチ」をご紹介したこともありました。

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▲ 上の記事より。


その上の記事では、「エスキモー女性の予言」という出所のあやふやな文書を翻訳して載せていますけれど、その途中には下のような下りがあります。


株式市場は崩壊します。
それは、ある日、歴史上で最も大きな下落を見せます。
たった一日で何千ポンドも失う人が出ます。
ロシアは共産主義に戻ります。
民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。
スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。
核戦争の恐怖が地球をしばしば脅かします。
巨大な金色の十字架がエジプトのギザのピラミッドの頂点に現れ、それが7日間の昼と7日間の夜、そこに残ります。軍隊へ象徴的存在として示されることにより、アルマゲドンの戦争が始まります。

(中略)

その日はまもなくです。



このエスキモーの女性は 1877年生まれですので、「もうすぐって、いつだよ」とも思いますが、上に書いてあるような、

・株式市場
・戦争

というようなあたりに関係する部分は今とても荒れています。

ほんの少しの先も想像できない世の中になってきているような気がします。



  

2014年03月04日



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「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」
 -- アレクサンドル・チジェフスキー(1897 - 1964)

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▲ 暴動が拡大しているベネズエラで「SOS」のプラカードを持ち歩く女性。2014年2月26日の英国 Independent より。

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▲ ロシアにおける死亡者数と太陽活動の変化を示すウォルフ数の相関を示すグラフ。A・レザーノフ『大異変 - 地球の謎を探る』(1973年)より。






 



増え続ける紛争と暴動の中で

今回の記事は、昨日の、

嘆きの壁に集った人々の「その後」を見て、「太陽活動は人間社会の騒乱状態と関係する」ことを思い出す
 2014年03月03日

という記事の後半の「太陽活動は、人間社会の騒乱状態と確実に一致するという事実を思い出す」というセクションの続きのようなものです。


昨日の記事にも乗せました下の「太陽黒点数と戦争や社会暴動の変化のグラフ」を今回も最初に乗せておきます。太陽黒点と社会暴動がリンクしていることを示している資料のひとつだと思います。

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今回は、さらに「人間の生体に太陽が具体的にはどのような影響を与えるのか」を書いてみたいと思います。


何しろ、世界ではウクライナのような国際的な問題にまでなったものも含めて、大小の暴動、戦争、紛争が確実に増えています。最近で拡大が収まらないのが、トルコとベネズエラ、それにリビアなどのようですが、他にもアフリカ諸国からヨーロッパ諸国まで「衝突」の数は異常なほど多いと思います。

ベネズエラ

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▲ 2014年3月2日の米国 Yahoo! News より。


トルコ

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▲ 2014年2月28日の米国ワシントン・ポストより。


それぞれの暴動の理由は、いろいろと説明されていたりはしていますが、読むと、曖昧な感じもしないでもなく、「何かに突き動かされている」という衝動と似たものも感じないではないです。

それらの衝動的な行動に太陽がどのくらい関与しているのかはわからないですけれども、しかし、人間ひとりひとりに対して、影響の差はあっても、強く作用していると私は思っています。


これについては、たとえば、最近の日本国内での殺傷事件や、あるいは事故や暴力に関しての報道を思い浮かべてみられてもよろしいかとも思います。


さて、しかし、今回は長くなりそうですので、すぐに太陽の話に入ります。





太陽は人間のどんな部分に作用するか

冒頭に書きましたロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」という言葉は『太陽活動と景気』の中に書かれています。

その部分を抜粋します。

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▲ 20世紀初頭に「地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっている」ことを発表したロシア(ソ連)のアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)。その後、その学説が気に入らないスターリンによってシベリアの収容所に送られました。



嶋中雄二著『太陽活動と景気』 第6章より

チジェフスキーによれば、太陽の影響力は、個体から集団、群生に至る生物系のすべての組織レベルに及んでいるとされた。

そして彼は、動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にあることを突きとめた。

こうした研究の延長線上で、後に、太陽活動の最盛期の年には、ジフテリア菌の毒性が減少し、あたかも無害なバクテリアのようになってしまうことも発見された。

こうして、チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。

彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。




ちなみに、上の文章は短く抜粋しているので、淡々とした感じですが、実際にはチジェフスキー博士は、この研究にその時間のすべてを費やしていた感じがあります。 1915年から10年間をかけ、世界 72カ国からの紀元前 600年から 1915年までに至るあらゆる資料を集め、そこから、戦争、民族大移動、革命、パンデミックなどの現象を徹底的に調べた研究としての結果です。

この研究の後、スターリン政権下のソ連でシベリアの収容所に送られてしまったチジェフスキーの「魂の研究」と言っていいものです。

文字通り、彼は「太陽生物学に命を賭けて」いました。






アレニウスの場合

チジェフスキー博士よりも先に、太陽と人体の関係を研究していた優れた科学者がいました。

1903年にノーベル化学賞を受賞したスウェーデンの科学者スヴァンテ・アレニウスです。このアレニウスは、フレッド・ホイル博士よりも前の時代の強力なパンスペルミア説の提唱者でもあります。

そのあたりは、過去記事、

宇宙塵自身が生命であることに言及した 100年前のノーベル賞学者の実験
 2011年05月07日

という記事に書いたことがありますが、「エピソードで知るノーベル賞の世界」というサイトには、アレニウスについて以下のように紹介されています。

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▲ スヴァンテ・アレニウス(1859年 – 1927年)。



エピソードで知るノーベル賞の世界より

アレニウスは、化学の分野のみならず、あらゆる科学にも通じていた。彼が貢献しなかった科学の分野はほとんどなかったとも言われているのだ。

彼は、宇宙空間を漂っている「生命の種子」を想定し、これが太古に地球上に降り注いだ可能性もあり、地球上の生命の発生にもつながったのではないか、とする「パンスペルミア説」(汎宇宙胚種説)なども提唱。彼は、そうした生命種子は、「太陽風を受け、秒速100Kmの速度で宇宙を旅してきた」とまで計算していた。




という人なんですが、このアレニウスもまた、太陽に着目していた人です。アレニウスは、女性の月経周期がほぼ太陰(月の満ち欠けの周期を1か月とする暦)の周期に等しいことに注目したり、あるいは、「てんかんの周期的発作」に着目し、そして、これら人体の生理的変化と大気中の電気量とが明らかに相関を持っていることを発見して、太陽と人間の関係の生化学的解釈を示していたそう。

しかし、これらが「具体的な形」の研究となって出現するのは、もう少し後のことです。





太陽は人間の体液を支配している

1985年のV・A・ドスキンという人の著作『生命のリズム』には、イタリア・フローレンス大学のビッカルディ博士という人の研究により、太陽活動と磁場変化と宇宙線がどのように生体に影響しているかのメカニズムの解明が大きく飛躍したことが書かれてあります。

科学的な内容は私にはよくわからないのですが、無機コロイドというものの物理的科学的状態について、博士は何と 10年間にわたり、コロイド溶液の沈殿物の検査を続けた結果、「太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化する」ということを発見したそうです。

この私には理解できない実験結果について、『太陽活動と景気』の著者、嶋中雄二さんは、以下のように記しています。


太陽が水とコロイドとの相互作用に対して、こうした影響力を有するとすれば、人間の体液も複雑化したとはいえ、有機コロイド溶液から成るのだから、人体への影響も否定できないことになる。




とのことなのですが、さらに、「太陽黒点と、人間の血液の凝固速度の関係」を発見したのは、日本の科学者で、それは今から約80年前の 1935年のことでした。

A・L・リーバー著『月の魔力』(1984年)という本には下の内容が記されているのだそう。


1951年に東邦医科大学の血液学者、高田蒔教授は、血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見した。アルブミンは、血液の凝固を促進する有機コロイドである。

すでにそれ以前にも 1935年に、日本の科学者たちは、人間の血液凝固速度が太陽活動と関係していることを見いだし、太陽黒点が太陽の中央子午線を通過するとき、血液凝固速度は二倍以上に高まったと報告している。




これは要するに、「太陽は人間の体液に影響する」というようなことという理解でよろしいのでしょうかね。

そう考えると、基本的には人間はほぼすべて「体液」で形作られているともいえる部分があって、それは神経系統や、あるいは脳そのものもそうです。

なので、体液を太陽にコントロールされているということは、「人間のすべてのメカニズムは太陽に支配されている」という言い方も、それほど極端な言い方ではないような気がします。

下のように「太陽活動と白血球の疾病が見事に相関している」グラフもあります。

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▲ 1957年1月から8月。アイゼンク&ナイアス『占星術 - 科学か迷信か』より。






なぜ、現在の科学は太陽からの人間の生体と精神への影響を否定したがるのか


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▲ 2月25日のXクラスの太陽フレアの後には、世界中でものすごいオーロラが観測されました。写真はスコットランドのインナーヘブリディーズ諸島から2月27日に撮影されたオーロラ。Realtime Aurora Photo Gallery より。



さて、ここまで書きましたように、これまで数多くの「人間と太陽の関係」についての科学的研究の資料が存在します。もちろん、他にもたくさん存在します、


しかし。


お気づきかとも思いますが、どの研究も決して新しいとはいえない。

1800年代の終わりから、最新のものでも、1960年代くらいで止まっている。

その頃までに、これだけ相関関係がハッキリとしつつあったのに、なぜか太陽が人間にどのような影響を与えるかという科学的研究は終焉してしまった感じがあるのです。


なぜか?


それについては、『太陽活動と景気』に、「チジェフスキー博士がソ連政府からシベリア送りにされた理由」について書かれてある部分も参考にはなると思います。


(太陽活動が人間社会の大変動に関係していると認めることは)歴史の大変動の背後にあるものは、唯物弁証法よりもむしろ太陽であることになってしまうからであった。



「唯物弁証法」という言葉がわからないですが、Wikipedia を読んでみても、「唯物弁証法は、弁証法的に運動する物質が精神の根源であるという考え方」という冒頭で、やっばり意味がわからないですので、唯物弁証法のほうはまあいいです。

いずれにしても、結局、人間は、


「自分たちの社会は太陽なんかに牛耳られているのではない」


と信じたいのだと思われます。

戦争が起きるのも、暴動が起きるのも、そんなことは「太陽なんて関係ない」と。

あるいはそう思いたいと。

少なくとも、為政者の人たちなどは「太陽に突き動かされている」なんていう考えは許容しがたい。

なので、過去の偉大な科学者たちの多大なデータを葬り去り、そういう研究や発表は「なかったこと」のようにしながら、そして、今でも大きな戦争や革命や壊滅的な混乱の起きる時間的サイクル(これは存在します)の根本的な意味を見ないようにしている。


そして、時間と共に人間社会の真実はまったくわからなくなりました。


人間社会で起きることのすべてが太陽が理由ではないにしても、人間の「体液」、つまり、脳から神経から血液までのすべてが少なくとも太陽活動の影響下にあることは疑う余地がありません。


どうして、人は太陽に牛耳られるのがイヤなのか?


それが私にはわかりません。


古代の太陽神を崇めたような時代のように、素直に太陽(と月)に服従した上で、そして科学的な研究と、その対策を施していけば、暴動、戦争、パンデミックも少しは調整できる世の中になっていたかもしれないのに。


もう何もかも手遅れになってしまった。



  

2014年03月03日



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▲ なんとなく最近の海外の話題の主役らしき3人の、それぞれのイスラエルの「嘆きの壁」にお祈りをする光景。リンクは、ロシアのプーチン大統とアメリカのオバマ大統領が The Justice of God より。ウクライナのティモシェンコ元首相は、2009年11月9日の lalak.org.ua より。






 


お祈りのあとに

それにしても、なんかこう・・・世界が荒れてますよね。

上の写真は何か意味があるというわけではないですが、こういう当事者たちが「同じ場所で同じことをしている写真とかはないものかなあ」と興味本位で探していたら、「同じ場所で同じことをしている写真があった」ということでした。

1年くらい前に、

イスラエルの「嘆きの壁」に中国人民解放軍の参謀総長が立つ姿を見た日
 2013年01月31日

という記事を書きまして、そこで、中国人民解放軍の総参謀長である陳炳徳という人が嘆きの壁を訪問したことを書いていますけれど、陳さんは軍帽を被ったままでした。

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▲ 嘆きの壁を中国人民解放軍の総参謀長の高官がユダヤ教のラビの案内で訪問したことが報道されていた2013年 1月 30日のイスラエルの shturem より。


オバマ大統領とプーチン大統領は、共に「キッパ」と呼ばれるユダヤの民族衣装の帽子のようなものを頭に乗せていて、そのあたりも「同じことをしている」と思った次第です。

また、「同じ」といえば、オバマ大統領のアメリカと、ティモシェンコ元首相のウクライナは、先日の記事の、

カオス化する2014年 : 地獄の業火に包まれ続けたウクライナと「プロビデンスの目」を結びつけるもの
 2014年03月01日

で書きましたように、「共に紙幣に『ピロビデンスの目』が描かれた国」であるということも共通しています。

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▲ 上記の記事より。



ついでといっては何ですが、下のような人たちもキッパを頭に乗せて嘆きの壁を訪問したことがあるようです。

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Radio Islam より。



ウクライナのことは日々報道されていますが、実は、タイも結構まずい感じになってきています。「内戦」という言葉がメディアの文字に乗るようになってきているのです。

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▲ 2014年3月2日のタイ matichon より。「内戦」を示す部分だけタイ語ではなく、Civil War と、英語で表記されているのが印象的です。タイ字新聞には英語は普通まず出てきません。


これは、下の報道のことを示していると思われます。


タクシン派が「軍」創設? タイで内戦、国家分裂の懸念
newsclip 2014.02.28

タクシン元首相・政府支持派の一部は27日、東北部ナコンラチャシマ市で記者会見を開き、東北部の若者60万人で新たなタクシン派組織を結成する構想を明らかにした。

バンコクの反タクシン・反政府デモ隊が民主政体の転覆に成功すれば、タクシン派、民主派との間で内戦になる可能性があると主張。新たな組織が武装して反政府勢力と争う可能性を示唆した。

タクシン派の中核団体「反独裁民主戦線(UDD、通称赤シャツ)」の会長は同日、タクシン派の「軍」創設を否定。国家分断を想定していないとも述べた。





最近の騒がしい状況の中で、「太陽」についてまた考えたりします。






太陽活動は「人間社会の騒乱状態と確実に一致する」という事実を思い出す

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▲ 3月2日の太陽の様子。地上からでも見えるような巨大な黒点群がいくつかあります。 2014年3月3日の Spaceweather より。


最近の状況の「今後の動き」を多少気にするのには、太陽の黒点数が最近また多く推移しているということがあります。活動そのものもやや活発ですが、黒点だけが多いという状況が続いています。

過去記事の、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

なども含めて、過去に何度かふれたことのあるロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)は、太陽生物学( Helio-biology )という学問を提唱し、博士は、


「病気や死の転帰を誘発するのが宇宙や天地間の現象である、という推測は妄想であってほしい。だがもとより妄想などではない」


と述べていて、太陽と人間の生体についての関係を数多く研究しました。

ちなみに、「太陽と人間の生体の関係」について、世界で最初に現代医学で具体的な相関関係を見いだしたのは、日本人科学者でした。

1951年に東邦医科大学血液学者だった高田蒔教授が、「血液の凝固速度と太陽黒点の活動との一致」を報告しています。実は日本人はそれ以前の 1935年に、太陽と人間の関係を研究を発表しているのですが、これは別の記事として、いつか記してみたいと思います。


さて、チジェフスキー博士は、「社会動乱と太陽活動の関係」も研究し、論文として発表していました。

昨年の、

真実の太陽の時代に向かっているかもしれない中で「太陽に向かう天使」の出現度はさらにアップ中
 2013年07月26日

という記事では下のグラフを掲載しています。

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▲ オリジナルの論文は Cycles Research Institute (サイクル・リサーチ研究所)に保存されています。


また、上の記事では、太陽の黒点観測が始まってからの太陽活動最大期にどのようなことが起きていたかの一覧を記しています。

全部はちょっと多いですので、代表的なものを抜粋します。

・第 5太陽活動周期(1790年前後がピーク) フランス革命(1789年)
・第 9太陽活動周期(1838年前後がピーク) アヘン戦争(1840年)
・第10太陽活動周期(1850年前後がピーク) 太平天国の乱(1851年)
・第11太陽活動周期(1860年前後がピーク) アメリカ南北戦争(1861年)
・第14太陽活動周期(1895年前後がピーク) 日清戦争(1895年)
・第15太陽活動周期(1918年前後がピーク) ロシア革命(1917年)
・第16太陽活動周期(1930年前後がピーク) 世界大恐慌(1929年)
・第17太陽活動周期(1940年前後がピーク) 第二次世界大戦(1939年)
・第18太陽活動周期(1948年前後がピーク) 第一次中東戦争(1948年)
・第21太陽活動周期(1980年前後がピーク) イラン革命(1979年)
・第22太陽活動周期(1990年前後がピーク) ソビエト連邦崩壊(1991年)


さらに、たまに取り上げさせていただくことのある『太陽活動と景気』には、1982年に出版された高橋浩一郎著『生存の条件』という本にある、非常に興味深い図が載せられていまして、それが下の図です。

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▲ 高橋浩一郎著『生存の条件 - 21世紀の日本を予測する』(1982年)より。


「気温変化と歴史」という表ですが、ここには、黒点の増減も書かれています。

ちょっと小さくて、見づらいですので、近世以降を拡大します。

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何が興味深いかというと、このように「日本の近世の歴史と黒点を関連付けた表」というものを初めて見たからでした。

おわかりのように、「いいくに作ろう」のフレーズで、子どもでも成立年を知っていることで有名な鎌倉幕府( 1129年 ← だから間違ってるって)、まあ、何年でもいいですが、その鎌倉幕府と江戸幕府の成立という大きな出来事が「その前後数百年の中では最も黒点が多い時だった」ということを知ったのです。

さらに第二次世界大戦勃発の時の黒点の多さは異常なほどでした。

その頃に比べれば、現在の太陽活動は明らかに弱いのですが、このあたりは、過去記事の、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など、何度も記しています状況とそれほど変わってはいません。

しかし、それでも確かに現在は「太陽活動の最大期か、あるいはそこに向かっている」時であることもまた事実です。


そして何より「世界が混沌とし始めている」ことも事実のようにも思います。


もちろん、こういう時に焦ったり不安になったりしても仕方ないわけで、聖書の


マタイによる福音書 24章 6-8節

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。




ということで、慌てないように気をつけたいと思いままますすす(慌ててるじゃねえか)。







東から戦争は起こると言った人

ところで、ふと、過去記事の、

アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写
 2013年04月10日

という記事を思い出しまして、読んでみましたが、そこに以下のようなフレーズが書かれていました。




ドイツ人の予言者といえば、19世紀のアイラート・ジャスパーという人が下のように言っていたことが資料として残されています。


アイラート・ジャスパーの1833年の予言

東からこの戦争は起こる。
私は東が恐ろしい。
この戦争は急に起きる。

Visions from Central Europe より。




というもので、今回のドイツのアロイス・アールメイヤさんの予言に出てくる表現とも、何となく似ています。ただ、 1950年代という年代もあるのでしょうが、アロイス・アールメイヤさんの「東」は「ロシア」(当時のソ連)を想定しているようです。




と書いてあったのでした。

また、記事の本題であった、アロイス・アールメイヤさんの予言の中には、下のようなフレーズがあります。


まだ外が真っ暗なうちに彼らは「東」からやって来る。
すべては突然に、そして急速に起きる。
私は数字の「3」を見た。

巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。

あるはずのドナウ川の橋が見えない。そして、大都市フランクフルトは見る影もなくなっている。ライン渓谷の空気はよどんでいた。

私は3本の槍が迫ってくるのを見た。
ロシア軍だ。




というようなフレーズなどもあったりして、最近の世界の状態などと絡めて考えますと、どうも不安は感じないでもないですが、やはり焦らないでいることが大事だと思いますすす(まだ少し焦ってるじゃねえか)。


まあしかし・・・冷静に考えてみれば、歴史は繰り返すものなのかもしれないですし、先を不安に感じるよりは、むしろこんなに良い面も悪い面もバラエティに溢れていた時代に生きられたことに感謝してもいいのかなとも思います。過去にも、そして未来にもこんな数十年間のような時代は存在し得ないような気がします。

繰り返しますけど、良い意味でも悪い意味でも過去にも未来にも存在しない気がします。

どんな時代でも、その文明の形式が永遠に続いた時など存在しません。
必ずいつかは消滅していきました。



  

2014年02月23日



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まだ人類が月から地球を見たことのない頃の「地球の出」/1965年

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▲ アポロ8号がはじめて宇宙から月と地球を撮影したのが1968年。その3年前の 1965年から撮影が開始されたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の月から見た地球。



はじめて人類が月サイドから地球を見た光景/1968年

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▲ 『2001年宇宙の旅』公開後の 1968年12月24日にアポロ8号が撮影した月面の方向から見た地球。



日本の探査機がその光景を再確認した時/2007年

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▲ 日本の月周回衛星「かぐや」が 2007年11月に撮影した月と地球。宇宙航空研究開発機構より。






 


時間のない1週間

今週は、家族を含めて周囲が次々とインフルエンザとなり、結局、発症していないのが私だけということもあり、家事なども含め、慌ただしく過ぎました。家事はふだんでも、「手の空いている方がやる」ということが普通になっていて、そんなに違うことはないのですが、作る料理に「病人向け」というのを取り入れなければならなかったり。

それにしても、こう・・・最近になって、さらにインフルエンザワクチンの予防効果は薄くなっているのでは、ということは実感として感じます。周囲では受けている人がバタバタかかっています。

予防効果については、インフルエンザワクチンの有効率というページによると、鼻スプレー型のワクチンはそこそこ有効であることが書かれていますが、一般的な注射タイプのだと下の程度の予防率のようです。

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▲ カピバラあかちゃんこどもクリニックより。「回避」という部分がワクチンの有効率に当たります。


このページは小児科の病院サイトなので、子どもを対象とした調査かもしれませんけれど、いずれにしても、打つと打たないでは、そんなに大きな差があるということでもないようにも見えます。


そんなわけで、慌ただしい感じの日々でしたが、それと同時に、最近見つけたあるページを何日かをかけて読んでいました。それはいわゆる「アポロ計画陰謀論とスタンリー・キューブリックとの関係」について書かれたものでした。偶然見つけたサイトです。

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再び私の前に現れたキューブリックの亡霊

ずいぶんと前のことになりますが、過去記事に、

キューブリックの亡霊: 2001年宇宙の旅とアポロ11号の月面着陸
 2010年12月05日

というものがあります。

フランスのテレビ局が制作したフェイク・ドキュメント「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」というものをご紹介したものでした。

その番組はドキュメントではなく、娯楽ドラマといった感じの番組ですが、


「アポロ 11号の月面着陸シーンは、地上のスタジオで撮影された。アメリカ政府からそれを依頼されたのは映画監督のスタンリー・キューブリックだった」


というようなことが描かれています。

最近見つけて読んだそのサイトは、「スタンリー・キューブリックはいかにしてアポロの偽の月面着陸シーンを撮影したか」というタイトルで、そのことを本当に徹底的に述べているページでした。

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How Stanley Kubrick Faked the Apollo Moon Landings より。


確かに陰謀論系の話として書かれてはいるのですが、多分、書いた作者の人が熱烈なキューブリックのファンなのだと思います。とにかく、その熱意がものすごいものなのでした。そして、これは論文といって構わないほど長く、飛ばし読みでも何日かがかりでしたが、最後のフレーズを読んだ時には少し涙が出るほどのものでした。

この「論文」は最後だけ下のようにややセンチメンタルに終わるのです。


遺作となる『アイズ・ワイド・シャット』は 1999年7月16日に公開された。 スタンリー・キューブリックは、この映画の公開をこの日付にすることを契約書に折り込むことを最初に主張していた。

そのちょうど 30年前の 1969年7月16日にアポロ11号が発射された。

そして今日 2009年7月16日、幸せな 40周年目を迎える。

スタンリー、これでやっとあなたは安らかに眠りにつくことができる。




というものです。

つまり、これは最近のものではなく、今から4年前の記事なのですが、「幸せな 40周年目」という意味は多分この記事を投稿したこと意味しているのだと思います。

まあしかし、上にもリンクした過去記事、「キューブリックの亡霊」の際にも、

> もっとも、私はアポロ計画陰謀論というものに興味がなく

と書いているように、この記事にしても「アポロ計画陰謀論」の方に興味があったのではなく、映画監督としてのスタンリー・キューブリックの手法を調べ尽くしている内容に感動を受けたということがあります。


ところで、なぜ、「アポロ計画陰謀論に興味がない」というように書いたのかというと、アポロ11号という個別の問題はともかくとして、

「人類が月に行ったこと自体」はほぼ証明されたので

ということがあります。

それは、日本の月周回衛星「かぐや」の探査によるものでした。「かぐや」というのは、 宇宙航空研究開発機構 ( JAXA )のページの説明では下のようなもので、現在は運用は終了しています。


月周回衛星「かぐや」

2007年9月14日、日本初の大型月探査機がH-IIAロケットによって打ち上げられました。この計画は「SELENE(セレーネ)」と呼ばれ、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、各国からも注目されています。




この日本の「かぐや」はいろいろなことを発見していますが、中でも、アポロ15号の撮影した着陸地点の月の地表と一致した画像を撮影していて、その時点で、少なくとも、アポロ15号が月面に着陸したことには疑いの余地がなくなっています。

アポロ15号が月面着陸した場所から撮影した写真(1971年7月)

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月周回衛星「かぐや」が撮影した月面(2008年7月)

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▲ 共に、 2008年7月16日の Universe Today より。


もちろんこのことがアポロ 11号の着陸の何かを示しているわけではないですが、「人類は月に行ったか行かなかったかという二択」では「行った」という認識が現状では妥当だと思われます。


しかし、映画監督としてのキューブリックについては、私もいろいろと謎に感じていたことがあったのですが、その「スタンリー・キューブリックはいかにしてアポロの偽の月面着陸シーンを撮影したか」というサイトを読んで、(正しいかどうかはともかく)いろいろな疑問が少し解けたような気がして、それで読みふけっていた次第です。

ちなみに、本当に全然関係ないですが、このキューブリックという人は、最近亡くなった私の長年の友人とよく似ているのでした。

地球サイズの黒点を眺めながら「必ず今年終わるこの世」を神(のようなもの)に誓って
 2014年01月09日

という記事でちょっとふれましたけれど、いろいろな意味で私の最大の恩人のような人でもあった年下の男性が最近亡くなっちゃったんです。まだ 48歳でした。

その田中くんという人のルックスをわかりやすく紹介するには、キューブリックの写真を探せばいい、というほど似ている部分が多いのでした。

下の右の太った人がキューブリックですが、これとほぼ同じ姿の友人でした。

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▲ 1980年の映画『シャイニング』の撮影風景より。中央が主演のジャック・ニコルソン、右が監督のスタンリー・キューブリック。

田中くんとは何度か外国にも行きましたが、行く先々で目立ちました。韓国では田中くんを見て逃げる人までいました(笑)。フィリピンでは空港で警察の別室につれていかれました。

そんな友人でしたねえ・・・。まあ、キューブリックと似ているのはルックスだけで、中身は違いましたけれど。






『博士の異常な愛情』から『2001年宇宙の旅』までの出来事

私はこのキューブリック監督の作品の中で最も好きなのは、1963年に撮影された『博士の異常な愛情』というものなんですが、今回読んでいたサイトでの主張では、

『博士の異常な愛情』の B-52 戦略爆撃機の特撮にとても感心した NASA がスタンリー・キューブリックをアポロ着陸ねつ造計画の撮影責任者にしようと発案した。


ということなどが書かれています。
ただし、その根拠は文書的に残っているわけではなく、曖昧です。


『博士の異常な愛情』という映画は、 Wikipedia の説明では、「冷戦時代の世界情勢を背景に、偶発的な原因で核戦争が勃発し人類滅亡にいたるさまをシニカルにえがくコメディ」ですが、その Wikipedia のページには、下のような下りがあります。


核攻撃仕様のB-52内部構造はアメリカ空軍の機密で、全く協力が得られなかった。細部まで造り込みがされているが、これは美術監督ピーター・マートンの創作である。マートンは合法範囲で可能な限りB-52のインテリアを調べ上げた。

苦心の創作が結果として実機とあまりにも一致していたため、美術チームはFBIの捜査対象とされたほどであったという。




というもので、そもそもがスタンリー・キューブリックと、そのスタッフというのは「異常なほど優秀だった」ことがうかがえますが、今回読んでいたサイトによれば、この映画が「 NASA と米国政府のお目にかなった」との主張でした。

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▲ NASA を唸らせた(かもしれない)映画『博士の異常な愛情』に出てくる核攻撃仕様の B-52 戦略爆撃機。アメリカ軍の協力が一切得られず、内部も含めて、すべて自作。


そして、サイトの作者は、「月面着陸映像制作のその見返り」は・・・映画『2001年宇宙の旅』の制作予算を無尽蔵に提供する・・・ことだったと。

ちなみに、『2001年宇宙の旅』というのは恐ろしく予算のかかった映画で、公式には 1050万ドル(当時のドル円換算で約 38億円)となっていますが、そもそも、この 40年前の 38億円の価値だけでもちょっと換算がうまくいかないですけど、それでも、実際にはさらにかかっていたという話もあります。何しろ、『2001年宇宙の旅』は、足かけ4年に渡って撮影されています。

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▲ 2001年宇宙の旅のシーン。木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇した後、ストーリー中の人物は「人類を超越した存在」であるスターチャイルドへと進化を遂げます。


すごい話としては、この映画の製作会社だった MGM の当時の社長は 映画が公開された 1968年に、公式に、

「公開されるまで一度もラフカットを見たことががなかった」

と述べていることです。

作品に口出しすることで有名なハリウッド・メジャーが、しかも、社運がかかっているかのような大規模な予算で作られた映画への対応としてはちょっとあり得ないことのようにも思えます。

しかし、これを「 MGM はまったくお金を出していなかった」とすれば、社長のこの態度も納得できます。基本的に今も昔も、ハリウッドの映画メジャーの経営陣は作品の内容などはどうでもよく、「お金になる映画かどうか」だけを考えます

なので、今の円で換算すれば 100の単位の億がつくような、しかもアート映画にも近い「退屈な作品」を、黙って4年間も作らせておくわけもないだろう・・・とは思ったり。





映画も現実も技術の中では同じという現実

しかし、その最近読んでいたサイト自体はどこまで書いても、陰謀論の域を出ないものですので、内容を細かく紹介するつもりはないですが、作者は、その中で「映像技術」について様々に述べていて、その中でも、昔の映画では一般的な技術だった、スクリーン・プロセス(プロジェクター合成)というような呼び方をされる技術について言及しています。

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▲ スクリーン・プロセスの原理。 Wikipedia より。


スクリーン・プロセスとは簡単にいうと、人物の背後の風景をスクリーンに写すようなことで、たとえば、上の『2001年宇宙の旅』を例にすれば、下のような技術か、それと類似したものです。

これはスタジオ内で、後ろにスクリーンのようなものがありますが、ここに映像を投影します。

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▲ 2001年宇宙の旅の撮影風景。17 little known facts about 2001: A Space Odyssey より。


そうして撮影された映像は下のような光景となるのです。

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後で合成するわけではないので、自然な光景に見えます。

他のシーンで、具体的に線を引くと、下のようになります。

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▲ 白い線から手前がスタジオ内。白い線から向こうがスクリーン。


オリジナルは下の映像です。

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作者はこの技法がアポロ 11号の写真に多用されていると主張します。

たとえば、下の写真は、

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下の白い線の向こう側がスクリーン・プロセスだと作者は主張します。

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このような例がサイトでは何枚も何枚もピックアップされています。

それと、やはり特撮映画で多様される手法でもある「写真のガンマ値」というものを増加させることや、画像の「コントラストの調整」で本物らしく見える細工をしていることについても述べています。

この「画像の細工」については NASA は今でもおこなっていて、それは NASA 自身認めています。しかし、それは偽造のためではなく、何らかの理由のためだとか何とかで、よくわからないですが、過去にも火星の写真をはじめとして、細工された疑いのかかる画像についての報道は多かったです。


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▲ オーストラリアの報道をご紹介した 2010年10月9日の過去記事「土星の衛星ディオネの後ろを通過する直径 1000キロメートル規模の巨大物体の正体は」より。



火星の写真や太陽の画像なんかもそうですけれど、修正そのものは常に加えられています。

ただ、 NASA が数々の写真を修正するその理由はよくわかりません。

陰謀論とは関係のない科学的な理由なのかもしれないし、それとは違う意味かもしれないです。






いずれにしても、すでに存在しないアポロのオリジナル資料

まあしかし、すでにアポロの資料は、アームストロング船長の月面着陸の様子や音声が収められたビデオを含めて、「ほぼ紛失」していて、今ではビデオなどのオリジナル資料の多くが残っていません。これは 2006年に発覚しました。

下の記事は、国立国会図書館のサイトに残っていた記事です。


アポロ計画のオリジナル資料をNASAが紛失
2006年8月16日

NASAが保管していたアポロ計画の通信記録テープが紛失し、約1年間にわたる調査が行われたものの、いまだ発見に至っていないことが明らかになりました。

紛失したテープは約700本におよび、ニール・アームストロング船長の有名な「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」を記録したオリジナルテープも、目下、紛失状態にあるとのことです。

ただし発見されたとしても、磁気が劣化していて再生できる状態ではない、とNASAのスポークスマンはコメントしています。




テープといっても、現在のようなコンパクトなものではないです。

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▲ NASA の Apollo 11 Tapes より。


こんな巨大なテープが 700本紛失・・・。

NASA は月の石も 2011年に紛失しています。


NASAずさん管理 月の石など大量紛失
共同通信 2011.12.12

アポロ宇宙船が持ち帰った月の石など貴重な地球外物質の試料517点を、米航空宇宙局(NASA)が紛失していたことが9日までに分かった。

8日付の監察官の報告書によると、517点は月の石や土壌のほか、隕石や彗星のちりなど。1970〜2010年の間に紛失した。





このあたりにも、いろいろな陰謀論が出やすくなる素地があるのかもしれないです。これらが単なる「ずさん」なのか、それともそうではないのか、という意味で。

現実はいろいろなことがあります。

さて、そろそろ夕食の準備をしなければ。
そして、今夜はまた『博士の異常な愛情』でも見よう。



  

2014年02月03日



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1月は隕石の突入で始まり、2月は「霧」で幕を開ける2014年


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▲ 濃霧の中に浮かび上がる高速道路の交通警備員の姿。2014年1月31日の中国南都網より。


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▲ 2014年2月2日の RT より。






 


ペルーでは2012年に数千頭規模の大規模なイルカの大量死が起きましたが、数日前、再び、ペルーの海岸に 500頭以上のイルカが死亡して打ち上げられました。また、以前から記しているアメリカ東海岸のイルカの座礁ですが、2013年の1年間のその数は「平均の10倍弱」という驚異的な数値であることが判明しました。

そのようなことを記録として記しておこうと思いますが、その前にちょっと、タイトルにも入れさせていただきました「霧」と関係する時事的な話題など。






世界は霧の中

昨日 2月2日は、関東全域で濃霧が発生していたそうで(私のところも関東ですが、なぜかまったく霧がありませんでした)、下のような、ちょっと映画「ブレードランナー」っぽい東京タワーの周辺の写真などが掲載されていました。

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▲ 2014年2月2日の毎日新聞より。


この「濃霧」。

旧正月に入りつつある中国全土の多くでも発生しています。

最近は光景が「大仰」になりやすい中国ですが、濃霧の写真も、やや現実を逸脱しているような映画的な味わいがあります。冒頭に貼った写真も数日前の中国の報道です。視界が 500メートルもないのだとか。

中国は通常のスモッグの問題などもあり、どんどん「霧の国」となっていっている感じもあります。

また、旧正月は、爆竹や花火が、各地で多く打ち鳴らされるため、さらに大気の状態が変化する可能性があるとのこと。

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▲ 霧とスモッグに包まれた 1月 31日の北京の夜景。2014年1月31日の新華網より。


中国では旧正月というのは一大イベントで、帰省と観光によって、想像を絶する数の人たちが移動します。中国国際放送局の報道では、現時点ですでに「 14億人以上」が移動しているとのこと。


春節連休2日目も濃霧で高速道路が通行止め
中国国際放送局 CRI 2014.02.02

広範囲に発生した濃霧の影響により、春節(旧正月)連休ニ日目となった1日に、依然として12省・市の53の高速道路の一部の区間が通行止めとなっています。

しかし一方で、人々の親戚回りや旅行などへの意欲は留まるところを知りません。交通運輸省によりますと、春運(旧正月の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)開始以来、全国の道路の旅客輸送量は前年比6.7%増の延べ14億1800万人に達したとのことです。

また、大勢の観光客が景勝地に詰め掛けており、中国南部の雲南省では1日だけでも139万人の観光客が訪れました。





とのこと。

さらに、少し古いものですが、下のような写真も幼少の頃の映画的な記憶を思い起こさせてくれます。

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▲ 河北省の高速道路。 2013年12月9日の第一金融網より。



上の光景などは、学習障害の一種であるディスレクシアであることで有名なスティーブン・スビルバーグ監督の『未知との遭遇』に出てくるマザーシップの下にでもいるような感じにさせてくれます。

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▲ 『未知との遭遇』(1977年)より、科学者たちの前に現れたマザーシップ。


話が逸れましたが、日本や中国の霧の報道を見て、

「なるほど、2月は霧で始まったか」

と、何となく思った次第です。

霧というのは、手探りの世界を示唆しているようで、趣深いです。






再度発生したペルーのイルカの大量死。そして、多分また増え始める「ソチ」でのイルカの大量死

2012年の春、ペルーで総数では数千頭のイルカが死亡して打ち上げられるという出来事がありました。その時の記事は、

政府により立ち入り禁止となったペルーのイルカ大量死現場周辺の海岸
 2012年05月09日

などにあります。

当時、最も多くイルカの死体が漂着したのが地図の下のあたりです。

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そして、そのペルーで、またも、死亡したイルカが大量に打ち上げられる出来事が起きています。
その数、約 500頭。

冒頭に貼りましたような報道が南米のスペイン語圏で非常に多く報道されています。

まだ調査が始められたばかりで、原因はわかっていませんが、前回の 2012年の時も、結局、数千頭のイルカが死亡した理由は、様々な推測はあったものの、断定された原因は報道にはならなかったと記憶しています。



2012年のソチでの数百頭のイルカの大量死の原因は

そういえば、その同じ頃、黒海のソチでもイルカの大量死が起きていました。
今回の冬のオリンピックがおこなわれる場所です。

そのことについては、

黒海の大量死: ロシアのリゾート地「ソチ」の海岸に連綿と連なるイルカたちの亡骸
 2012年06月11日

という記事でご紹介したことがありますが、このイルカの大量死とオリンピックには、「もしかすると」関係があった出来事だったかもしれません。

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▲ 2012年5月24日の Radio Free Europe より。


上の2年前の報道では、


イルカがソチの海岸に打ち上げられ始めたのは、数週間前のことだ。イルカは、ウクライナ側の黒海沿岸にも打ち上げられた。環境保護団体によれば、現在までに、イルカなどの大型生物を含めて約3百匹の海洋生物の死体が見つかっているという。

(中略)

ソチは 2014年の冬季オリンピックの会場に選ばれているが、それ以来、ソチ周辺の汚染物質の濃度が高くなったという。ソチでは建設ラッシュに制限が設けられておらず、このままではソチ独自の生態系が回復できない状態にまで破壊されてしまうのではないかと懸念されているという。




とありました。

オリンピックの地は、それが終われば、多くの人々に忘れ去られますが、仮に生態系が崩壊したままなら、さらに海洋生物の大量死はソチでも続いていくのだと思います。大量の金メダルの表彰台は大量のイルカの「死霊」で作られているという概念・・・なんてことは書いちゃいけないことでしょうかね。


ちなみに、黒海で死亡したイルカたちは、「アゾフ海」という内海から移動してきたものらしいのですが、そのアゾフ海の水はその年の夏に「真っ赤」になりました。

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▲ 過去記事「赤の意味(1): 再び現れた赤い海と赤い雨」より。


「いろいろなことが連なっている」というようなことも今となって、気づいたりすることもあります。

そして、昨年から記していますアメリカ東海岸のイルカの大量死も、相変わらず続いています。






アメリカ東海岸の2013年のイルカの大量死の総数は平年の10倍に

これまで、こちらの記事こちらの記事などに、 NOAA (アメリカ海洋大気庁)のデータを掲載していました。

2013年 1月 1日から 11月 24日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

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▲ 過去記事「東の海ではイルカの大量死、そして、西の海ではザトウクジラの狂乱の渦中にあるアメリカ」より。


今年 1月 26日、アメリカ海洋大気庁は 2013年の1年間を通したアメリカ東海岸でのイルカの大量死のデータを発表しました。

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アメリカ海洋大気庁より。


上の総数で示されたアメリカ東海岸のニューヨーク州からフロリダ州とは下のエリアを指します。

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アメリカ海洋大気庁より。


その中で、最もイルカの漂着が多い、ニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州、メリーランド州、ヴァージニア州、そして、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州の9つの州での正確なイルカの死亡総数は下の表の通りです。

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アメリカ海洋大気庁より。


これを見ると、2013年は平年の10倍近い数となっていることがわかります。

今のところ、減る気配を見せていません。

そんなわけで、どんな世界に生きているのかよくわからない、まるで、霧の中を歩いているような状態で生きている私たちですけれど、それでも世界は続きます。



  

2014年01月17日



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関連記事:

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

「真実の太陽の時代」がやってくる(2):私たちの太陽系は「尾」をなびかせながら宇宙を進んでいた
 2013年07月14日
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▲ 知っているようで知らなかった、「人間は体内のあらゆる部位から磁場を発している」という事実。生体磁場というらしいです。上の図は、ヒトの頭の周囲の磁場ですが、血液も全体として磁場を持っているのだそう。前田坦著『生物は磁気を感じるか』(1985年)より。






 


人類と地球の生物が何によって支配されているかがさらに理解できたけれど、その研究はもはや中断したままかもしれないという事実に思うこの世の危機

昨日、記事を書いていましたら、どうも「めまい的なもの」が激しく、書き上げられないまま休んだりしていました。めまい「的」という書き方は何だかよくわからないものかもしれないですが、めまいだけではないというような意味のニュアンスだとおとりいただければ幸いです。


そんなわけで、昨日はお休みしましたが、今日も継続的な感じで、時事的な話題ではないです。


最近の私は、こういうめまい的なものの周期も「外部」に原因の一端はあるずだと思っているのですが、偶然見つけて最近読んでいた本の内容からも、そういう考え方が補足された感じがあります。

今から 30年くらい前の昭和 60年に出版された、『生物は磁気を感じるか』という本を古本で見つけまして、お風呂なんかで読んだりしています(買った時点で装丁などもボロボロでしたので、お風呂に落としても安心)。タイトルに惹かれて買ったのですが、この内容と、掲載されている資料がかなりすごいのです。

この素晴らしい本を書かれた方は 30年という歳月を考えますと、現在ご存命されているのかどうか微妙なのですが、京都大学名誉教授だった前田坦(ひろし)さんという方です。地球物理学の権威で、教科書なども執筆されていたとのこと。 Amazon の書評 にあった、


・磁場効果が地球上の生物に与える影響は「同時的」であり「全世界的」である

など、シンクロニシティの発現メカニズムに言及しているかのような記述もあり




というのを見て買ったんですが、この本を読むと、「地磁気や地球の磁場は、人間や他の生物の生体活動の非常に大きな部分を占めている」ことがわかります。

下のいくつかの表は、その本にあるものです。

地磁気と染色体異常の発現の相関図

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▲ 地磁気の変化によって、遺伝子の染色体に逆位や転座とよばれる現象や、突然変異や進化と関係する変化が起きることがかつての研究では明確に示されていたようです。




古代人の顔型と地磁気の相関図

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▲ これはちょっと驚いたのですが、古代人の顔の形と地磁気の強度の変化がこのような関係を持っていたことが 1974年の研究でわかったのだそう。地磁気は人類のルックスも変えていくということのようです。



さらに私が驚いたのは下の図です。

異なる生物の呼吸活動度の1日リズム

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これは、マウスとポテトとニンジンとマメという、その間に一見何の関係のないように思われる生物間の中に共通していることが「地磁気の変化への相関関係」だということのようです。

文字だけでは何となく想像しにくいですが、下のような全く違うようなもの同士も、地磁気へのサイクル的な相関関係に関して似ているということです。

マウス

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ニンジン

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他にも書籍の中には多くの例が出ていますが、「地球上では、微生物から大型動物まで、ほぼすべての生物が体も行動も磁場と地磁気にコントロールされている」ということが示されています。


以前、下のような記事を書いたことがありました。

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「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日


上の記事の冒頭に、 「地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっている」ことを研究し続けた旧ソ連のアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の言葉を載せています。


「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」


という内容です。

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▲ アレクサンドル・チジェフスキー博士。


そして、上でご紹介した前田坦 京都大学名誉救助の書かれた本の中の資料でもあらゆる方面で、このチジェフスキー博士の言葉が、「それが(少なくとも一部的には)正しい」ことを示唆しています。


前田教授は磁場と地磁気のことを記したわけで、太陽のことをピックアップしているわけではないですが、地球の地磁気をコントロールしている大きな要因が太陽であることは今では疑う余地のないことで、つまり、


・磁場のコントロールを通して、太陽は地球上のあらゆる生命の行動から生死までをも支配している可能性がある


ということを感じた次第であります。

この本の中の気に入ったフレーズをご紹介しておきたいと思います。

好きなフレーズはワンフレーズですが、前後を書かないと意味が通じにくいですので、多少抜粋させていただきます。





前田坦著 『生物は磁気を感じるか』 第五章 生物に共通な性質と磁場より

生体のリズムも地磁気に左右される

生物リズムの原因、あるいは生物時計のメカニズムについては、いろいろな考えが出されてきたが、まだ生物学者の間でも一致した見解は得られていないようである。しかし現在のところ、次の三つの可能性を支持するものが多い。

(第一と第二の記述は中略しますが、第一は「地球の自転に伴う特異なプロセス」、第二は「遺伝によるリズム性の獲得」というような説です)

第三は、宇宙的刺激への反応によるとするもので、例えば、月や太陽による潮汐力のほかに、地球物理的現象として気圧、地磁気、大気イオンなどが考えられる。

この第三の考え方は、ノースウエスタン大学のブラウン教授によって提案された独創的なもので、彼らは各種の生物が地磁気の強さに相当する強さの水平磁気ベクトルの回転を感じることを示している( 1973 年)。

このことからブラウンたちは、「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ、磁場が重要な役割を果たす単一統合システムの一部である」と結論した。このことは、全世界的な同時実験によって解明されると思われる。






です。


この「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ」で始まるブラウン教授の言葉が好きなフレーズなのですが、これはぶっちゃけた言い方に言い換えれば、


「地球の生物はすべて宇宙に意志行動を支配されている」


というものです。

同じ「支配」とか「コントロール」という言葉が入っても、先日の記事、

「アメリカ国家はエイリアンの支配層にコントロールされている」と全世界で報道された 2014年 1月 14日に
 2014年01月15日

などとは違った「大きな支配者」の存在を感じます。


そして、一方で、冒頭に貼りましたように、人間は体のあらゆる部分に「磁場を持っている」という点では、「太陽、あるいは地球とも同じ存在」でもあります。

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▲ 『生物は磁気を感じるか』より。


なので、人間は、太陽や宇宙から一方的に支配されているのではなく、「宇宙と人間、あるいは人間と人間、あるいは人間と他の生物は、相互に影響し合っている」ということだと改めて思います。

これは、意志や過去未来を伝え合うというようなオカルト的な定義のテレパシーという意味以上に、「お互いの存在を支え合っている」という本当のコミュニケーションのひとつだとも思います。

あるいは、太陽と地磁気が「生と死」(の中の一部)さえ牛耳っている可能性もあります。かつて、「真実の太陽の時代」がやってくるという記事などで何度か紹介させていただきました、嶋中雄二著『太陽活動と景気』 の第6章「太陽活動と人間の生理」には以下のような記述があります。


チジェフスキーは次のように書き記している。

「病気や死の転帰を誘発するのが宇宙や天地間の現象である、という推測は妄想であってほしい。だがもとより妄想などではない。すでにむしばまれている個体をおそってこれを打ち倒す、例の外部の要因としての衝撃であるかもしれないのだ」。





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▲ 太陽だけではなく、「地球へのコントロールの要因」は、宇宙線を含めて数多く存在するはずです。


それにしても、生物は磁気を感じるか』の抜粋の中にある、


> このことは、全世界的な同時実験によって解明されると思われる。


というくだり。

この実験はこの 30年間のあいだに行われたのでしょうか?


多分おこなわれていないと私は思います。


なぜなら、世界の科学者たちも、そして為政者たちも「人間とその社会が宇宙にコントロールされている」という考え方を嫌っていると思われるからです。

これまでも「人間とその社会が宇宙にコントロールされている」と主張してきた科学者たちはことごとく「焼かれてきた」という近代の科学史がありますが、それはともかく、「全世界的な同時実験」がおこなわれなかったかもしれないと思われる、その理由となりそうな部分を過去記事から抜粋して今回は締めたいと思います。

まずは、

星に願いを: アリストテレス死後 2300年目の地球に「価値観の革命」は起きるだろうか
 2013年04月03日

という記事で記した、(科学界から焼かれたひとりである)故フレッド・ホイル博士の著作『生命はどこから来たか』より。


ここまでずっと議論してきた彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。

アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。
西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

この変化はソクラテス後二〇〇年で起きたのだが、それは、隕石の落下や空の " 流れ " の明るさが急に減少したためである。(中略)

悪い時代には、空からやってくる天災に対して、どんなに強力な指導者であっても対抗できなかった。しかし天災がしばらくなかったときには、専制的な支配者に対抗するものは何もなかった。

空には何も見えなかっただろう。
そして天上の神々の地位は下がり、専制的支配者をも含めた神がとって代わった。




これも長めに抜粋していますが、重要な部分は、

> 西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

という部分です。

今の地球の科学は、「人間とその社会に起きること(病気などを含めて)は、地球の問題であり、宇宙とは関係ない」というスタンスですが、そのことです。

つまり、たとえば、インフルエンザが流行しても、その要因を宇宙(彗星活動)に求める医者はいないですが、実際には相関関係があります。

しかし、現在の科学界も医学界も、みんなそれを無視する。

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▲ 1990年に科学誌ネイチャーに発表された「太陽黒点数サイクルとインフルエンザの流行」のグラフ。フレッド・ホイル博士とチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士による共同発表。過去記事より。


なぜ、データは揃っているのに「無視」するのか。
その理由は、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

などの記事にも多少出ています。

まずは上にも出てきました『太陽活動と景気』のチジェフスキー博士に関しての記述です。

太字は私によるものです。


チジェフスキーによって先鞭をつけられたこの「太陽生物学」は、その後ロシアの科学者の間で支持され、研究が盛んとなっていったのだが、西欧やアメリカではあまり受け入れられず、今日に至ってもなお、受け入れられていない。

とはいえ、あまりにも斬新で意表をつくような彼の研究は、当時のソ連でも反発を買い、彼自身はスターリンによりシベリアへ送られ、フルシチョフの時代にやっと釈放されている。

これは、チジェフスキーの説が正しいとすると、歴史の大変動の背後にあるものは、唯物弁証法よりもむしろ太陽であることになってしまうからであった。




共産主義下の旧ソ連の政権は「太陽が社会でいちばんエライということになるのがイヤだった」と。では、(思想の自由があると言われる)資本主義の下ではどうでしょう。

実は同じか、あるいはもっとひどい。

上の文章を抜粋した記事にも書きましたが、一部の人たちにとっては、「太陽が人間に最も影響を与えている」という考え方は都合の良くない学問なのかもしれません。人間に影響を与えるのは「太陽ではなく人間」と、政治家も、あるいは科学者もメディアなどもそう思いたいのだと感じます。

太陽より強い人間だと自分を思いたい。

しかし、残念ながらそれはそうではないのです。
海にいるのはあれは人魚ではないのです(違うわ)。

あー、頭がおかしくなってきたので、このあたりでヤメておきますが、いずれにしても、科学界と為政者たちは、「太陽の価値を貶め、そして、人間の価値をも貶める」ことにより、人間の存在と宇宙の関係を断ち切り、人類の存在を小さなものにしていくということがこの数百年のひとつの目的だったようにも思います。


本来の人類は「ひとりひとりが背後に宇宙を背負っている」という巨大な存在だったはずなのですけれど、日に日に人類の存在が小さくなっていくような思考体系と教育が続いていることが、最も大きな人類の危機だと私は思います。

宇宙を単なる空としか思わない人類。
神様は教科書の中に書いてある知識だけでOK。
そういう日々。

しかし、もはや止めることは難しい。
なぜなら、ほぼ多くの人々の脳はすでに洗われているからです。

本当の意味での終末時計はもう止まらないかも。
いや、止めなければ。



  

2013年12月23日



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混乱した自分の精神の中、溢れまくる時事ネタを制御しきれずに、今日は単為生殖とシンクロニシティについて出会った本のことなどを書かせていただきます。


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▲ 単為生殖(パルテノゲネシス)という言葉の語源となったギリシャ神話の処女の女神パルテノース( Parthenos / あるいはアテナ )。パルテノゲネシスの「ゲネシス」( Genesis ) は、起源、発生、生成などを意味します。パルテノン神殿はこの女神のために建てられたのだそう。






 



個人的に、どうも「精神の不調」が続いています。

特に、土曜と日曜は神経症的に久しぶりなくらいに調子が悪い日でした。頭痛やめまいはともかく、思考の混乱などまで伴って、なかなか大変な1日でした。

これまでの経験ではこういう精神的な不調というのは、結構、「全体的(多くの人たち)にそういう傾向が出てくる時が多い」ので、まあ、メンタル的に弱い部分があると自負される方はお気をつけて下さいね。

そんなわけで、今朝もまだその余韻が続いているのか、思考が理路整然としていない時ですので、脈絡を考えずに自動筆記的に書き散らす可能性がありますが、ご容赦下さい。

今日か明日、最近溜まった時事ネタをまとめて書こうとも思っています。
何だか本当にいろんなことが起こり過ぎているのですが、今回の記事は時事ではないです。





単為生殖のシンクロニシティ、そして新しい DNA の発見

先日、

女性200人のうちの1人は「処女懐胎」しているという調査結果に思う進むY染色体の終末時計
 2013年12月19日

という記事を書きました。タイトルは「処女懐胎」としていますが、実際には「ヒトでの単為生殖(単独で種の再生産をおこなう)」についての記事だったのですが、これは記事を書いた後にも個人的に興味があり、何かそれについて書かれた本はないのかと探してみましたら、「ものすごく」いい本を見つけたのです。


ドイツ人のマリアンネ・ヴェックス( Marianne Wex )さんという女性の著者が 1992年に出版した『処女懐胎の秘密』という本で、ここでも処女懐胎という言葉が使われていますが、単為生殖の現実性を科学的な観点と、そして、社会的な面(女性の処女性についての男性社会での視点の歴史など)から描いたもので、日本語に訳されている単為生殖についての総合的な本としては(多分)唯一のものではないかと思います。

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▲ マリアンネ・ヴェックス著『処女懐胎の秘密』。 Amazon にあります。新刊は存在しないようで、 Amazon には古本しかないですが、ご興味のある方はどうぞ。


ちなみに、この著作はその根本にあるのはスビリチュアル的な概念で、著者は、45歳の時に免疫系の機能不全となり、動くこともできなくなりかかっていた時に一種の「覚醒」(本人はそう書いていませんが)を起こしたというタイプの方に見えます。前書きに以下のような箇所があります。


ひとり、隠者のようにひきこもった生活をしていた私に、さまざまな内面的体験がつぎつぎに押し寄せ、自然治癒と再生、つまり肉体的、感情的、精神的、霊的といったすべての次元における自分の存在の死と誕生が、しだいに私の関心の中枢をしめるようになりました。そのころから、奇妙なほど頻繁に人の話や書物をとおして、「単為生殖」というものに出会うようになったのです。



というもので、いわゆる「単為生殖に関してのシンクロニシティに巻き込まれる」とでも言うべき状態になっていったようです。しかし、この方のすごいのは、それをスピリチュアル的な思考だけでは考えず、徹底的に過去の科学データと社会データの中から、「単為生殖の現実」を調べ上げ、記しているものです。巻末に掲載されている、おびただしい参考文献の数と種類が、この本が「学術書」に匹敵するものであることを示しています。

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▲ この方がマリアンネ・ヴェックスさんだと思います。marianne-wex.de より。プロフィールを見ると、1937年のお生まれということです。単為生殖などの研究をする傍ら、長くヒーラーをしているそう。






光線によって他人の細胞に介入する細胞と DNA

この本の中でも、私にとっては、特に、構造的な可能性として言及しているくだりは圧巻で、有糸分裂という「真核生物の細胞分裂における核分裂が単為生殖と深い関係を持つ可能性の話」や、あるいは、さらに、非常に興味深い事例として、

「光による受精」

というセクションがあり、これは、アレクサンダー・グルヴィッチという研究者がおこなった実験の際に、「細胞から出ている光線は他者、つまり他人の細胞に細胞分裂をおこさせることができることがわかった」というようなことなど、興味深いことがいろいろと記述されています。


細胞や DNA から光が発せられていることことは 1960年代からわかっているそうで、それを測定できるようになったのはフリッツ・アルバート・ポップ博士というドイツの高名な生物物理学者が開発した機械によるものだそう。


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▲ こちらは人工的に作られた細胞ですが、レーザー光線を発する細胞の写真。 2011年6月13日の米国 Tech News より。2011年にアメリカの研究グループが作り出したものです。しかし、このようなレーザーが自然的に人間の細胞から発せられている可能性が上の記述と関係します。



この「光による《自分の細胞》と《他人の細胞》のあいだのコミュニケーション」ということに、私は大変に興味を持ちました。


私自身は、人間と「他の人間」の間には、細胞、あるいは DNA 単位で何らかの「物質的な」コミュニケーション手段が存在すると考えている部分があります。そして、光は物質ですので、それが正しいかもしれないという興奮にもつながります。


シンクロニシティ的なことにしても、夢や、あるいは知人などと「偶然」同じことを考えていた・・・などの「偶然」は生きているとあまりに数多くあるのですが、これを曖昧に「神秘的なこと」として捨て去るのは私はイヤでした。なので、その原因がわかるまでは、私は最近では、そのようなシンクロニシティを「単なる偶然」として片付け続けるつもりでした。

しかし、この「光」の話で、漠然としていたものがハッキリとしてきたような感じがあります。

ひとりの細胞と他人の細胞や DNA との間に光線でのコミュニケーションが常に存在しているというのなら、「シンクロニシティ」というものは、人間に普通に存在するごく通常の現象だということがわかります。






次第に明らかになる隠された DNA の本当の力

DNA といえば、「隠されていた DNA 内のコード」が新しく発見されたことがニュースとなっていました。

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▲ 12月12日の Yahoo ! UK より。


上の記事は、その後、日本語版 AFP に掲載されました。

新たな遺伝コードを発見、遺伝子制御に関与か 国際研究
 AFP 2013.12.13

記事の詳細は上のリンクからお読みいただけますが、その記事の出だしは、


米科学誌サイエンスで発表された研究論文によると、遺伝子の制御に関して指示を出していると考えられる新たなDNAコードが見つかったという。科学者らはこれまで、DNA は細胞にタンパク質の作り方を教えるものと長年信じてきた。



というものでした。「これまで知られていなかった DNA の遺伝子に対しての指令システム」が見つかったというようなことのようです。

ちなみに、上でご紹介した『処女懐胎の秘密』には DNA についての記述も何度も出てくるのですが、当時は(あるいは今も) DNA の 90パーセント以上の働きはわかっていなく、「それらは機能していない」というような意味のジャンク DNA などというような呼び方もされていたこともあるわけですが、次第に DNA の働きというものが明らかになってきている気がします。

過去記事で、「ジャンクDNA解明への挑戦」という記事をシリーズで記したことがあります。2年以上前の記事ですが、ロシアでの DNA 研究についての記事を翻訳したものした。その中の3回目は、

ジャンクDNA解明への挑戦(第3回):DNAは生物の直感力とテレパシーを支配している
 2011年06月13日

というタイトルのもので、そこにも「光と DNA 」の関係が出てきます。

抜粋いたしますと、


幻の DNA 効果

ロシアの科学者たちは、ハイパーコミュニケーションが起きる際の人間の DNA の状態を調べるために、レーザー光で DNA のサンプルを放射線に晒し、状態の変化を調べることに着手した。その結果、ハイパーコミュニケーションが発生する際には、人間の DNA と、人間そのものに特別な現象が観察されることがわかった。

DNA サンプルは、レーザー光のもとで典型的なウェーブパターンを作るが、研究者たちが DNA サンプルを「除去した後でも」、そのウェーブパターンは消えなかったのだ。そして、取り除かれた DNA サンプルのほうにもウェーブパターンがまだ発生していることを実験は示した。

これを研究者たちは、「幻の DNA 効果」と呼んでいる。



というようなことでした。

ところで、この細胞や DNA という存在自体が、「私たちは無限の存在であるということの目に見える現象のひとつである」ということを、『処女懐胎の秘密』のマリアンネ・ヴェックスさんの文章ではじめて私は自覚することができました。

それは以下のような下りでした。


「 DNA は生命情報を受け取り、担い、送り出す物質であり、これは単細胞体、植物、動物、人間のすべてにあてはまります。 DNA は自らを複製するのです。細胞分裂というプロセスをとおして DNA を伝えることによって、物質レベルで私たちの生命は実質的には無限なのです」


というものです。

この記述が科学的に完全に合っているかどうかはともかく、確かに私たちは生きている中で、毎秒毎秒、「無限の複製を自分の体内で繰り返している」ということを知ってはいるのに、それは「永遠そのものである」ということを忘れているような気がします。


これはつまり、


「人間は生きているだけで永遠を体現している」


という表現でも構わないと思います。

もちろん、他の多くの動物も細胞と DNA の複製が無限なのは同じですが、ここでは人間としての永遠性の話として書かせていただいています。


いずれにしても、このマリアンネさんの著作は、疑似科学に類したデータの羅列でなく、優れた「思想と科学の融合本」と考えていいかと思います。

そして、ここには「人類の未来」と関係するテーマが書かれていると私は思います。何しろ、私が思う人類の未来には「男女の肉体的生殖行為が存在しない」ということが重要な部分を占めています(恋愛がなくなるわけではない)。

このあたりは、ずいぶんむかしに、クレアの

人類の未来(5):神話が教えてくれる「女性」
 クレアなひととき 2011年07月02日

という記事で、下のように記したことがあります。


「女性は、今すでに、男性性システムの社会が作り上げた男女の在り方の理想像の矛盾と違和感に気づき始めている」


というようなことも書いています。


まあ、何はともあれ、今回はこの話だけとなってしまいましたが、次回の記事には、精神が復調すれば、溜まりはじめてパソコンの画面から外へ噴出しかかっている最近のいくつかの時事をご紹介したいと思っています。

今回の締めは、マリアンネ・ヴェックスさんが著作の中で「所信の表明」として記している部分を抜粋したいと思います。




『処女懐胎の秘密』(1992年)「はじめに」より
 マリアンネ・ヴェックス著/伊藤明子訳

私は自分を、輪廻転生を繰り返している個人的存在、さらには集合的存在と認識しています。さらに、あらゆる生命と −− 過去・現在・未来のあらゆる生命と −− ひとつになった存在と認識しています。

宇宙のあらゆるエネルギーは存在するすべてのものの姿をとり、したがって、私という姿もとりながら自己実現しているという認識をもって、私は生きています。つまり、決して自分を被害者とみなすこともなく、誰をも、何ものをも非難することなく、私の人生形成について、いかなる権威にもいかなる状況にも責任を転嫁しないということです。

私は、自分を囲む世界や自分の存在自体に、つまり私自身のもつ限界のなかに自らが反映されていることを認識しています。その自己の限界のなかで、私という存在およびあらゆる生命に対する無条件の愛を感じつつ、できるかぎり自覚的になり、できるかぎり自覚的に行動しようと務めているのです。



  

2013年12月19日



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▲ 英国インディペンデントより。






 


雌が単独で子を作る「単為生殖」はヒト(哺乳類)では起き得ないとする事実に入らないコンマ数パーセントの女性たち

今回の記事はタイトル通りのもので、アメリカで長期間にわたり、十代から二十代の若い女性たちに、性や妊娠、避妊方法についての知識、あるいは宗教的・民族的背景などに関する定期的なアンケートを継続した結果として、「処女懐胎」が存在するという推計値が浮かび上がったというものです。

調査期間は 14年間で、その結果、 7,870人の対象者のうち、その中の 0.5パーセントの 45人が「性交なしで妊娠した」と見なされたというものです。

これが、かなり多くのメディアで報道されている理由は、発表元の信頼性があるかと思います。

論文が掲載されたのは、英国のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという医学専門誌で、 1840年から発行されている代表的な医学専門誌だそうで、BMJ と呼称されます。 Wikipedia には下のようにあります。


BMJとはイギリス医師会雑誌( British Medical Journal ) の略称で、 1988年から BMJ が正式名称となっているイギリスの医学誌である。

国際的にも権威が高く、日本でも医師であれば必ず読んでおくべき雑誌と言われている。 世界五大医学雑誌などと呼ばれる代表的な医学専門誌の一つである。



ということで、つまり、「そんな話は、いい加減な調査か、対象者がウソをついているだけだ」というような話では済まされない期間と規模の正式な医学的調査なのでした。

もちろん、この調査の最初の目的は「処女懐胎」を調べるためではなく(そりゃそうだわな)、単に米国のティーンの女性の性や出産に関しての調査として始められたもので、その中で「浮かび上がってしまったデータ」ということになるようです。


そういうことなどもあり、いろいろと大きく報道されているようです。中には、下のインターナショナル・ビジネスタイムズのように、イエス・キリストなどの生誕の図などのイラストを使っているようなものもありました。もちろん、このイラストの概念は論文の内容とは関係ありません。

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IB Times (英国) より。


ただ、上のインターナショナル・ビジネスタイムスでは「処女懐胎の現象を証明」というタイトルとなっているのですが、インディペンデントなどの記事を読む限りは、調査した科学者たちもこの結果に対して、「懐疑的である」ことも見てとれます。

調査自体の信頼度は高く、記事にもありますが、


> この調査は米国の社会的背景や民族文化的背景をよく反映した信頼のできる調査だと見なされている。


とされ、調査自体に問題があるということではなくとも、参加した女性たちの宗教や信仰などが(本人に悪意はなくても)、間違った回答を導いているという可能性などについて記されています。

今回は最初に貼りましたインディペンデントの記事をご紹介したいと思います。イギリス医師会雑誌のオリジナルサイト(英語)は下にありますので、ご興味のある方はそちらも参考になさって下さい。

Like a virgin (mother): analysis of data from a longitudinal, US population representative sample survey
ライク・ア・ヴァージン(母):長期間データの分析からの米国人口の代表的サンプル調査
 BMJ 2013.12.17


なお、この論文のタイトル「ライク・ア・ヴァージン」は、今から 30年くらい前のマドンナのヒット曲である「ライク・ア・ヴァージン」(処女のように)と同じというあたり、なんとなく、論文を記述している本人が、この内容をやや「茶化している」ような感じも受けます(そうではないのかもしれないですが)。

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▲ マドンナの 1984年のメガヒット曲『ライク・ア・ヴァージン』のジャケット。曲は YouTube などにあります。



しかし、なぜ、このような「 200人に 1人が処女懐胎しているかもしれない」というショッキングな研究論文にやや茶化したイメージのタイトルをつけたのか? それは調査した科学者たち自体がその可能性をあまり信じていないからだと思われます。


これまでの科学で「男と女がいなければ人間は子孫を残せない」ということは確認されています。


あくまでも、「これまでは」ですが。






Y染色体の未来と「単為生殖」の現実性

生物の世界で、雌、つまり女性が単独で子を作る生殖の形態を「単為生殖」と呼びます。

これに関しては、単為生殖 - Wikipedia という項目を見てみます。
抜粋です。


単為生殖とは、一般には有性生殖する生物で雌が単独で子を作ることを指す。有性生殖の一形態に含まれる。

キリスト教の聖典である新約聖書によると、救世主イエス・キリストは聖母マリアから処女懐胎によって誕生したという。他の神話などでも、単為生殖を思わせる説話がある。(中略)

歴史的な事項としては、人類が単為生殖をしたと主張する例は多数あるが、ヒトを含む哺乳類にはゲノムインプリンティングがあるために雄ゲノムと雌ゲノムの両方が必要であり、どちらか片方のゲノムしかない単為生殖には否定的な実験結果が出ていた。


とあります。

ここに「ゲノムインプリンティング」などという非常に難しい言葉が出てきます。

これも Wikipedia をみてみます。


ゲノム刷り込みまたはゲノムインプリンティング は、遺伝子発現の制御の方法の一つである。一般に哺乳類は父親と母親から同じ遺伝子を二つ(性染色体の場合は一つ)受け継ぐが、いくつかの遺伝子については片方の親から受け継いだ遺伝子のみが発現することが知られている。


ということで、もちろん、これも私には意味さえよくわからないのですが、大事なのは、このように、一方の親から受け継いだ遺伝子だけが発現することは、結果として、

> 父親の遺伝子に欠陥があった場合に子どもが遺伝子疾患になってしまうことがある。

ということなのだそうです。

どうやら、この「ゲノムインプリンティング」というメカニズムが人間にあるために、人間は父親の遺伝子の欠陥を引き継いでしまう可能性があるということのようです。


そうなると「ゲノムインプリンティング」というものは、人間が子孫を増やしていく上では不利な、あるいは不要なもの」だという感じがしますが、実際、上の Wikipedia でも、「ゲノムインプリンティングはなぜ人間に必要なのか」ということが書かれているセクションに続きます。


ゲノム刷り込みの必要性

問題点があるにもかかわらず、なぜゲノム刷り込みが必要であるか(なぜ哺乳類に備わっているか)については、いくつかの仮説が唱えられている。

仮説の一つとして、「単為発生を防ぐため」というものがある。この仮説のように「これこれのため」という目的説の妥当性は別として、ゲノム刷り込みがあるせいで哺乳類では単為発生が起こらないことは事実である。


ここにある、

> 単為発生を防ぐため

というくだりはさりげなく、ものすごく重大なことに聞こえるわけです。

つまり、仮説ですが、ゲノムインプリンティングがあるために、哺乳類では単為発生が起こらないということのようなのです。


ここで、もし人間に「ゲノムインプリンティングというものがなければ、こうなるかもしれない」というふたつの可能性が出せるような気がします。


1. 女性が単独で受胎できる

2. 父親の遺伝子欠陥がこの世から消え去る



この「2」は、つまりは世代がいくつか経過すれば、「遺伝子欠陥の疾患(の一部)はこの世から消滅する」ということを意味するのかもしれません。

このあたりと関係することのひとつであるかもしれない「地球からの男性の消滅」ということに関しては、以前の In Deep やクレアなひとときではよく書いていました。






男性の消滅と人類の進化のマラソンの渦中で

数年前に「クレアなひととき」で「人類の未来」というシリーズを書いた時の最初の記事は、

人類の未来(0): Y染色体の挑戦
 クレアなひととき 2011年06月05日

というものでした。

その時、私は私個人が思う未来の予測として、下のように記しています。




時期はわからないですが、将来的に、人類は「新しい人類」に進化(あるいは変異)します。

そして、

それは男性に起きる

ということ。

そして、

その時には人類から生殖行為、つまりセックスが消えている





というようなことを書いていて、しかし、上の記事は非常に長い上に内容もカオス気味で、うまく抜粋できませんので、興味のおありの方はリンクからお読みいただけると幸いです。

男性の染色体が消滅に向かっているかもしれないことについては、 2009年のNHKスペシャルなどで取り上げられて以来、話題となったことがあります。


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性染色体がXXなら女、XYなら男。1億7千万年前に獲得したこの性システムのおかげで私たちは命を脈々と受け継いできた。ところが、この基本そのものであるシステムは、大きく揺らいでいる。じつは男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。専門家は「数百万年以内には消滅する」という。なかには、来週になって消えても不思議ではないとする意見さえある。

▲ 2009年1月18日のNHKスペシャル『女と男 最新科学が読み解く性』第3回「男が消える?人類も消える?」より。





また、今年の夏に書きました、

X染色体の地球 : 人類は滅亡を感じると女性を多く生き残らせようとする
 2013年08月06日

という記事に、私は、


「男性が何億人いても、ひとりの女性がいないと人類は存続しませんが、XとYの染色体を見ている限り、「その逆は有り得るかも」と思う私です」


というようなことも書いていて、そういうこともあり、今回の「処女懐胎」に関しての報道を見て、いろいろと思うところがあったのでした。


ちなみに、インディペンデントの記事などを読みますと、「処女懐胎をした」と主張したうちの多くは、キリスト教保守派的な信条や、強い思い込みの部分などが作用していると思われます。

7,870人のうち、性交なしで妊娠したと見なされた 45人のうちの3分の1は、キリスト教保守派だったと考えられ、そのあたりから推計していくと、どんどんと実際の「処女懐胎」の可能性のある数は少なくなっていくのですが・・・しかし、それでも「ほんのわずか」に、処女懐胎以外に考えることが難しいケースが存在していることは確かなようです。

起きる可能性があるとすれば、上のほうに書いたような遺伝子のメカニズムが「進化を起こした」ことによるもの意外は考えづらいですが、それはあって不思議ではないかなあとも思います。


何しろ、いつ男性(Y染色体)がこの世から消えるかわからないのですから。


では、ここからインディペンデントの記事です。




America's 'virgin births'? One in 200 mothers 'became pregnant without having sex'
インディペンデント (英国) 2013.12.18


米国での処女懐胎? 200人に1人の女性が「性行為なしで妊娠」


イギリスの医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル( British Medical Journal / BNJ )」に発表された長期的な研究による論文で、アメリカでは 200人に 1人の割合の女性がセックスなしで妊娠し、出産したと主張していたことが明らかになった。

この論文は、1995〜2009年にかけて行われた「思春期の若者の健康に関する全米での長期調査(National Longitudinal Study of Adolescent Health)」の一貫として調査がなされたものだ。

この長期調査に参加した女性は 7,870人に上り、対面式ではなく、ラップトップを通じて、性行為や妊娠や避妊についての知識、また、宗教的背景などに関する定期的なアンケートに答えた。

そして、その約 0.5パーセントに当たる 45人は、実際の性交渉の経験がないにもかかわらず妊娠したと答えた。また、その中に、体外受精(IVF)で妊娠したとという回答はなかった。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルの記事は、処女懐胎、つまり、学術的には単為生殖(メスが単独で子を作る有性生殖の一形態)と呼ばれる形態や、受精せずに胚が成長する無性生殖は、ヒトではない生物では起こりうることがあることを記している。

そして、処女懐胎は、たとえばイエス・キリストの誕生から、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』などに至るまで、大衆文化の中で幅広く支持されていると指摘している。

米国ノースカロライナ大学の研究者たちは、処女懐胎だという推定が浮かび上がる事例について、数千人の若い女性たちの長期間のデータの分析をおこなった。

その結果、受胎時にセックスをしなかったにもかかわらず妊娠したと主張する女性たちは、いくつかの共通の特徴を共有していることが分かった。

その調査によると、処女懐胎とされるグループのうちの3分の1に近い 31%は、「貞節の誓い」(結婚するまでは純血を守るという誓約)を立てていたことが分かった。性交による妊娠であることを認めたグループで貞節の誓いを立てた女性たちは 15%だった。また、「自分はバージンである」と答えた女性のうちの 21%が貞節の誓いを立てていた。

貞節の誓いは、婚前性交渉に反対している保守派キリスト教団体が推奨することが多い。

「処女懐胎した」と主張するグループが出産した時の平均年齢は 19.3歳で、そうでないグループの21.7歳に比べ2歳以上若かった。

調査に参加した女性たちの親にも性行為や避妊についてどの程度、自分の娘と会話をしていたかなどを尋ねたほか、女性たちが通った学校にも、授業での性教育の割合などを質問しており、この調査は米国の社会的背景や民族文化的背景をよく反映した信頼のできる調査だと見なされている。

今回の調査の論文のタイトルに『ライク・ア・ヴァージン(母)』というタイトルを施した著者は、「このような科学的に不可能な主張を研究する際には、研究者は、申告者の発言や振る舞いを解釈する際に注意する必要があります」と述べる。

そして、「あやふやな記憶や、個人それぞれが持つ信念や希望が、科学者に間違ったことを述べてしまう要因となるかもしれない可能性が存在します」と語った。




  

2013年12月16日



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▲ 科学誌ネイチャーの記事を引用した THP より。

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ロシアの声より。






 


長い歴史を持つ「宇宙は投影されているホログラフだ」という科学的理論の証明への挑戦の歴史

上の記事にある「宇宙はホログラフにすぎない」という学説は、文字だけを見ると単なる奇妙な学説のように響くと思うのですが、この理論そのものはかなり以前からあるものです。

しかし、特筆することは、「今回、それを理論的に証明しようとした論文を発表したのが日本人の研究チームだった」ということです。

この「宇宙はホログラフにすぎない」ということに関しては、ちょうど1年前ほど前の過去記事、

「私たち人類はコンピュータ・シミュレーションの中に創られた宇宙に住んでいる?」という仮説理論を検証する実験が開始される
 2012年12月12日

という記事で、米国のデイリーギャラクシーに掲載された記事をご紹介したことがあります。

それによりますと、古代まで辿れば、プラトンやデカルトなどの古代の哲学者たちの考えにまで遡り、彼らの「この世に見えている光景は邪悪な悪魔が作りだしたものだ」という思想と通じる部分があるようなのです。

そして、現代の学術的な意味での「宇宙ホログラム理論」は、英国オックスフォード大学の哲学教授のニック・ボストロム( Nick Bostrom )という人が 2003年に発表した論文の中で、「現在の人類が、コンピュータ・シミュレーションの中において生きている可能性」について言及したことが初期の頃のもののようです。

その後、2010年に、米国イリノイ州にある米フェルミ国立加速器研究所で研究が開始されることが報道されたりしていました。

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▲ 過去記事より。元の報道は 2010年11月4日の WIRED のものです。



ここで注目していただきたいのは、2003年に「宇宙はホログラフである」という論文を発表したオックスフォード大学の教授が「哲学」の教授だということです。物理学や宇宙学の専門家ではないというところに、この宇宙ホログラフ説の出発点の特異性があります。

そういうこともあり、そのオックスフォード大学の教授の論文の要旨は下のようなものでした。

「この3つの中のどれかが真実であるだろう」というものです。


1. 人類種は、未来の人類(ポストヒューマン)」のステージに達する前に絶滅しそうに見える。

2. しかし、どんなポストヒューマンの文明でも、非常に進化した文明のシミュレーションを数多く作り出せることはないように思える。つまり、私たちは、ほぼ間違いなくコンピュータシミュレーションの中に生きている。

3. 私たちが、現在シミュレーションの中で生きている場合に限り、ある日、「祖先の文明は間違っていた」と思えるポストヒューマンになる可能性がある。



まあ・・・実際、何がなんだかよくわからないんですが、しかし私は意味がわからなければわからないほど、その物事に惹かれるという性質があります。


しかし、それはともかくとしても、かつての科学者たちは、哲学者の思想からの着想で科学を発展させることを常としていた感じはあります。

過去記事の、

「宇宙は膨張していない」
 2013年08月16日

の中で、化学の世界で最も偉大な人物とされているアレニウスが、著作『宇宙の始まり - 史的に見たる科学的宇宙観の変遷』の中で、17世紀の哲学者であり神学者であったスピノザという人や、19世紀の哲学者だったハーバード・スペンサーなどの言葉を数多く引用して、宇宙物理を語っている光景はとても印象的なものでした。

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今では、「科学と哲学は別のもの」となってしまった感じがありますが、これらは再び融合しないと、理想的な未来の科学にはつながらないようにも思います。


話が逸れましたけれど、いずれにしても、「宇宙はホログラムである可能性」についての初期の提唱は科学サイドからではなかったのですが、その後、この検証にあたったのは、科学者たちでした。

そして、2012年に、ドイツのボン大学の物理学者シラス・ベアネ( Silas Beane )博士の研究チームが、このシミュレーション仮説をテストする方法を開発したというところにまで辿り着いたのでした。「格子ゲージ理論」だとかいう私には何だかわからない理論が基盤となっているようなんですが、しかし、科学者たちが導き出した理論には科学的矛盾が含まれていたそうで、過去の記事で翻訳してご紹介した文章の中では、

「(宇宙ホログラム論には)たとえば、アインシュタインの特殊相対性理論の法則に違反するなどのいくつかの法則レベルがある」

のだそうです。


アメリカの天文学者であり NASAにおける惑星探査の指導者的存在だったカール・セーガン博士は、新しい科学の主張について、「それまでにない驚くべき主張に対しては、やはりそれまでにない驚くべき証拠が必要なのだ」と言っていたことがありますが、逆にいえば、この宇宙ホログラム説という、よく考えてみれぱ「気の違った」かのような理論にも、「それまでにない驚くべき証拠」があれば、科学の真実としては認められる可能性があるということにもなりそうです。


そして、今回、海外で大きく報道されたことは、その「それまでにない驚くべき証拠」を見つけたのが日本人の科学者チームだったということなのかもしれません。

研究者チームは、京都大学の基礎物理学研究所の花田政範さんという方や、茨城大学理学部の准教授である百武慶文さんという方々を含む4名の日本人科学者のようです。「のようです」というのは変な書き方なのですが、発表論文が下のように表記が英語の上に、いくら探しても、日本語の報道は一番上に貼った「ロシアの声」日本語版だけで(多分、ロシア語報道からの直訳)、そこでは名前はカタカナ表記でした。

どうやら、日本の一般メディアはどこも報道していないようです。


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▲ アメリカのコーネル大学が運営する、物理学などの論文が保存・公開されているウェブサイト arXiv(アーカイヴ)にアップされたその論文。


上には4人の研究者の名前が英語で記されていますが、その最初のお二方の Masanori Hanada (マサノリ・ハナダ)さんと Yoshifumi Hyakutake (ヨシフミ・ヒャクタケ)さんという表記から検索して、そのおふたりの漢字での名前を記したのですが、もしそのおふたりでなかったらすみません。

間違いでなければ、下のリンクのウェブサイトを拝見する限り、准教授という地位ですが、比較的お若い科学者の方々のようです。

百武慶文 准教授の出ている茨城大学理学部のウェブサイト
花田政範 准教授の自己紹介ページのある京都大学白眉センターのウェブサイト

ちょっと笑ったのは、上の花田政範さんの自己紹介の冒頭でした。


サッカーや野球に向いていないのは物心ついた時から分かっていたので、はじめは歴史学者になろうと思っていましたが、やっぱり宇宙飛行士になって火星に行こうと思い、それもどうやら向いていないので数学へ、それも違うと分かって最終的に理論物理に落ち着きました。




「何でもできるのだなあ」と苦笑しましたが、いずれにしても、

サッカー > 歴史学者 > 宇宙飛行士 > 数学者

と進もうとしている中で行き着いた理論物理という学問の中で、「宇宙はホログラフ」という説の理論を証明するという偉業を成し遂げたようです。


大変に難解なことではありそうなんですが、最初に載せたロシアの声の記事は(正しいのかどうか不明ですが)下のようなものでした。適度に注釈を入れています。

こちらは比較的わかりやすく書かれていると思います。





日本発の学説:宇宙はホログラムに過ぎない
ロシアの声 2013.12.15

日本の宇宙学者らが、宇宙は巨大なホログラムに過ぎないという学説を発表した。理論物理学者フアン・マルダセナ(米国にあるプリンストン高等研究所の教授)の仮説を研究した末の結論であるという。

マルダセナの仮説によれば、重力は無限に細い、振動する弦から発生する。これら弦は別の宇宙から来るプロジェクション、ただのホログラムであるかも知れない。源・宇宙は次元がより少なく、そこには全く重力が働いていないのでなければならない。

茨城大学のヒャクタケ・ヨシフミ(百武慶文)氏率いる日本の研究チームがこの仮説の検証に乗り出した。すでに2本の論文が発表されている(量子ブラックホールモデルに関するもの、パラレル宇宙に関するもの)。

そのうちのひとつで百武氏は、ブラックホール内部のエネルギーを計算し、その「事象の地平面」の状態、そのエントロピーその他、弦理論が予定する多くの物象の特性を分析している。

またもう一方の論文では、ホログラムの源泉である低次元無重力宇宙の内部エネルギーが考えられている。どちらの研究もマルダセナ・モデルと理想的に合致し、かつ相互に照応する。






ああ・・・これは・・・。上で「こちらは比較的わかりやすく書かれていると思います」などと書いてすみません。少しもわかりません(笑)。


まあ・・・しかし、ですね。


わからないのですけれど、このように淡々と「宇宙はホログラムである」とか、あるいは、「この宇宙はパラレルユニバースである」とかを解いていったとしますね。そして、仮に、いつか実際に、この世は宇宙に投影されているホログラムだったと科学的に確定したということになったとします。


その時には、私たちはこの世をどのように考えればいいのだろうかと。


そして、どのように生きようとすればいいのだろうと。


それは思いますね。


この宇宙が、あるいは毎日の生活がホログラムであっても、スーパーで買い物をしたり、あるいは毎朝、会社に行く日々がなくなるというわけではないでしょうし、この世から病気が消えるわけでも、飢餓や戦争が消えるわけでもない。国家の債務も個人の借金も消えないたろうし、そして春が来て夏が来て秋が来て冬が来る。

この宇宙がホログラムでも恋もすれば失恋もする。


この宇宙がホログラムでも、トシをとれば、男性はあっちのほうも立たなくなったりする。


つまり多分、この宇宙がホログラムでも何も変わらない。


宇宙がホログラムだなんていうこんな劇的な思想でも、この世は同じ?



「いったいワシらはどうすりゃええんじゃろ」


と、テキヤだったお祖父ちゃんの故郷の高知(北緯 33度線上)の言葉などで呟きながら、考え込む 2015年の冬でした(タイムトラベラーかよ)。いや、 2013年の冬でした。



ところで、もうひとつ気になっている「中東情勢」について少し書かせていただきます。

中東情勢といっても、天候です。







洪水伝説のご当地で始まる黙示録的な洪水

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▲ 12月14日から15日にかけて、ガザ地区は壊滅的な洪水に見舞われました。 alriyadh より。


イスラエルをはじめとして、シリアやトルコ、エジプトなど中東の各国で大変な寒波と大雪が続いていることは、先日までの記事など、最近、いくつかの記事でふれていますが、寒波と大雪が起きているのが中東ですので、アラビア語のニュースを検索する際のために、せめてアラビア語で「雪」という単語だけでも覚えておこうと思ったのですが、アラビア語で「雪」は下の文字で、これひとつ覚えるのも相当時間がかかりそうです。

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それはともかく、中東では、大雪と共に「大洪水」も起きています。

ガザ地区というところで、かつて経験のないような洪水が起きていまして、上に貼りました報道に多くの写真が出ています。

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alriyadh より。


それらのアラビア語のニュースで気になったのは、上に貼った報道の見出しもそうですが、多くの報道で「洪水」の文字に“”や 《 》 のような強調マークがついているのです。

洪水という単語には特に珍しさはないもので、しかも、文脈の前後から考えても、強調が入るのはどうも不自然な感じです。

「なんでだろうなあ」

と考えていましたところ、ふいに「ああ、そうか」と一休さん的に閃きました。


このあたりの地域は「洪水」という事象については特別な場所かもしれないのです。ノアの方舟 - Wikipedia の「大洪水について」というセクションによりますと、創世記などにある大洪水は、一般論としては、


古代の大洪水が、『創世記』やメソポタミア神話にあるように、世界規模で起こったとする者は少なく、「メソポタミア近辺での、周期的な自然災害」、あるいは「氷河が溶けた当初の記憶」などと見解の方が多く(中略)メソポタミア地方周辺の地質調査の結果、実際に洪水跡と推測される地層の存在が確認されている。


とのことで、洪水が世界規模だったかどうかは別としても、メソポタミア周辺で大きな洪水が起きていたことは事実のようです。

メソポタミアの位置は、私にとっては最もわかりやすく書かれていたサントリーの「キッズわくわく大百科」によりますと、下の位置です。

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▲ サントリー水育・わくわく大百科「古代四大文明を育んだ大河」より。


上の青いところがメソポタミア文明ですが、現在洪水が起きているガザ地区というのは、まさにその中心的な場所でもあります。

過去記事の、

ガザ地区に打ち上げられた無数のマンタとエジプトに現れたイナゴの大群に思う第6の太陽の時代
 2013年03月02日

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という記事に、ガザ地区を示した地図があります。

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今年3月には、上の地図もありますように、いろいろなことが起きていたガザ地区ですが、今度は洪水です。

そして、多分、当地とその周辺の多くの人々、それはユダヤ教でもキリスト教でも、イスラム教でもどんな宗教の影響下にある人にも「洪水」という響きは、私たちの考える洪水とは違うものなのだと思います。

アラビア語のニュースのほとんどに洪水という単語に “ 洪水 “ とか 《洪水》のように強調を入れるのはそういう意味なのかもしれないと思った次第です。






この世がホログラムなら私たちはどう生きればいい?

それにしても、この世がホログラムであっても、そうでなくとも、上のような災害や悲劇や苦しみは存在しているわけで、それは言い方を置き換えれば、「この世が存在していても、存在していなくても」上のような災害や悲劇や苦しみは存在しているということなのでしょうか?


難しいです。


このあたりは、 大島弓子さんの 1980年代の漫画「ロングロングケーキ」でも読み返してみようかなと思ったりいたしました。この漫画は、「無数に存在する多次元宇宙と自分自身の存在との関係」を描いたものです。

このことはずいぶん前に、クレアの、

火星からこちらを覗く宇宙人の宇さんを見て思い出す「光る佛」
 2013年04月12日

というものに書いたことがあります。

今、その記事を読み返してみましたら、その記事の最後の1文は、

> 世界に馴染もうとしなければ、この世の中もいい世界だと思います。

でした。

この宇宙が実際に存在していようと、あるいは存在していまいと、自分という本質とそれを取り囲む存在は変わらないものなのかもしれませんけれど、そう簡単に「ああ、この世はホログラムでしたか」と納得していいものかどうか悩む 2015年の春でした(タイムトラベラーかよ)。 2013年の冬でした。



  

2013年12月12日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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IIAI より。






 


ドイツの研究機関が収集した膨大な生物種の老化と死亡率のカタログの中で見いだされる「人間の加齢の異常性」

大変に興味深い記事を見つけました。

今回はこの記事を翻訳してご紹介いたします。

ドイツの著名な科学機関であるマックスプランク研究所の中のふたつの部門がおこなった、「さまざまな生物種の老化と死亡率」についてのデータ収集の話です。

そして、そこから見えてきたことは、

これまでの「老化の科学的定義」は正しくないかもしれない

ということと、

人間は他の生物と比べて非常に特異な老化と死亡率の関係を持っている

ことがわかってきたということです。

どういうことかというと、「生物種によって、老化と寿命の道筋がバラバラ」なのです。

たとえば、人間の場合ですと、年をとると共に体が衰えたり、死亡率が上がるのが普通ですので、私たちは何となく「生物種全体」にそのような概念を考えることがありますが、今回の調査でわかったのは、「人間は奇妙である」という事実でした。


たとえば、記事に出てきた生命種のグループには、


・年を取るにつれて死亡率が上昇する
・年を取るにつれて死亡率が「下がる」
・死亡率が一生を通じて一定



などが出てきます。

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▲ 死亡率が一生を通じて一定の生物種のひとつ、ヤドカリ。写真はやどかり屋より。



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▲ 年をとるほどに死亡率が減少する種のひとつ珊瑚のレッド・ゴルゴニアン種。 写真は Seasky より。



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▲ 年をとるほどに死亡率が減少する種のひとつ、サバクゴファーガメ。 写真は Wikipedia より。


そして、多くの生物群の中で、人間の加齢と死亡率の曲線の描き方は非常に奇妙なものであり、他の生物にはまったく見られないことなのだそうで、たとえば、人間は、100歳などになった時の死亡率が、生涯での死亡率の 20倍にも達するそうなのですが、他の種では、加齢と共にそのような急激な死亡率の上昇の曲線を描く生物はいないのだそう。


なお、いろいろな生物がいるのだから、いろいろな老化があってもいいだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、現在の生物の科学が「進化論」の上に成り立っている以上、このようなことは許されないのです。

なぜなら、進化論では今回のデータの現象を説明することができないからです。


個人的には、この難題に対して、科学者たちがどのように対応していくのかということにも興味があります。

何らかの理由を造り、むりやり進化論を守っていくのか、それとも進化論はついに「崩壊」に向かうのか。

それでは、ここから本題の記事です。




WHY DO WE AGE? SCIENCE HAS NO EXPLANATION
IIAI 2013.12.10


なぜ私たちは年をとるのか? 科学では何の説明もできない


高齢化という問題は最近のメディアでは最も注目される話題であるにも関わらず、科学者からはそれに対しての答えは出ない。

最新の人間と動物、そして植物の統計データは、老化プロセスにおける極端な多様性を明らかにした。しかし、既存の進化論ではこれらを説明することはできない。

寿命と死亡率は生命種によって大きく異なる。

死亡する確率が年齢と共に上昇するという事実は、人間には適用することができるが、それは全般として見れば、生物の真実ではない。

これは、ドイツのマックスプランク人口研究所( MPIDR )と、マックスプランク生物人口統計学センター( MAXO / Max-Planck Odense Center on the Biodemography of Aging )の科学者が率いるチームによる長期データ収集プロジェクトの結果であり、そこには 46の種の生物の死亡率や出生率がカタログ化されている。

そして、このデータが示す死亡率や出生率は、以前からの科学的説明では、生物が種により生きている時間に差が出ることを説明することはできないこともはっきりとしている。

たとえば、ショウジョウバエの人生は数日で、人間は数十年、ヒドラは数世紀に渡って生きる。



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▲ ヒドラは刺胞動物のうちヒドロ虫綱花クラゲ目ヒドラ科に属する淡水産の無脊椎動物の総称。
Wikipedia より。



それだけではなく、それらの死亡率の変動を説明することもできない。

一般的な理論では、たとえぱ人間のように、年齢の上昇と共に死亡率が上昇すると主張される。しかし、今回の研究のカタログには、実年齢の上昇と共に「死亡率が低下する」白マングローブや、砂漠のカメなどもグループ化されている。

また、いくつかの種では、生物の繁殖可能な期間と寿命についても、これまでの一般的な理論と同調しない結果となっている。

これまでの老化に対しての科学的説明の試みとしては、生物は、自分たちの種を再生させるために子孫を作る。子孫(子ども)ができるまでの間、自分の生命を保存するために生きる行動を取るとされてきた。

この推論に続いて、繁殖(妊娠)できない時期(年齢)に近づく時、生物はその肉体の衰えが始まるとされ、これが今までの「老化」として知られる状態の推論だった。

上の一般的な理論は、人間には一部真実でもある。科学誌ネイチャーの調査によると、現代の日本人女性の死亡率は、小児期の後に、一定に上昇し続ける。

しかし、人間においても上の一般的科学的推論と矛盾する部分がある。

それは、妊娠能力が可能である時期を過ぎた女性も男性たちも、その後に長く、しかも元気に生きているという事実だ。今日では、多くのお年寄りの男女が長く元気に暮らしているが、彼ら彼女らの生殖能力はずっと以前に消えている。

このこと自体がすでに一般的な進化論と矛盾していることなのだ。

そして、人間の場合は、加齢と共に急速に死亡率が上がる。例えば、100歳の日本人女性では、死亡率はそれまでの人生の平均の死亡率の 20倍以上に上がる。

私たちはこれが普通のことだと考えるかもしれないが、これは実は人間という生物が非常に奇妙な生き物であることを示す。

なぜなら、研究者たちのカタログには、他の生物種では人間のように、ある年齢で急激に上昇する死亡率の曲線を持つものはないのだ。他の哺乳動物の中では、ある年齢で死亡率が急激にあがる場合でも、せいぜい生涯全体の平均の5倍に達する程度だ。

なぜ、進化の中で、生物種のあいだにこのような大きな違いが作られたのかは生物学者たちにとっては謎となっている。

現在の理論から見れば、加齢の概念がまったく逆の意味となっているように見える二つの種のグループの存在が特に奇妙な構図を見せる。

一方では、その死亡率が一生を通じて一定のままの生き物が存在する。
例えば、ヒドラやヤドカリなどがそうだ。

彼らの体は一生の間に退化していないように見え、これはつまり、ヒドラやヤドカリなどには「老化が存在しない」と理解することができる。

そして、その一方では、成長するにつれて、死亡する確率が「減少」する種が存在する。

たとえば、レッド・ゴルゴニアン( red gorgonian /珊瑚の一種)や、ネットリーフ・オーク( netleaf oak / ブナ科の樹木)、あるいはサバクゴファーガメ( Desert tortoise )などがそうだ。

これらの種は、死亡するリスクがゼロになることはないが、年齢が増えるほど、次の誕生日まで生きられる確率が、彼らが若い時よりも上がっていく。

新しいデータカタログには、これまでの考えに対しての別の反証も存在する。それは、「生まれてから短い期間で死ぬ種は、彼らが早く年をとるからだ」という一般的な考え方に対しての反証だ。

これは彼らの死亡率がその生涯を通じて強く上昇することを意味する。しかし、時には、ツンドラハタネズミのような逆のケースもあるのだ。

ツンドラハタネズミは年をとると、生涯を通した死亡率の2倍の死亡率になるまで死亡率を緩やかに増加させる。それにもかかわらず、このハタネズミが1年を越えて生きることは滅多にない。


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▲ ツンドラハタネズミ。NHK クリエイティブ・ライブラリーより。


しかし、人間の場合は、年齢の増加と共に、死亡率が人生の生涯の死亡率の 20倍などにまで急騰するにも関わらず、時に、1世紀を越えて生きることがある。

今回のデータは、老化に関しての理論の統一への道を開くかもしれない。






ここまでです。

ところで、ドイツのマックスプランク研究所の発表をこのブログの記事にしたことは過去にかなりありまして、検索してみると、以下のような記事がありました。それぞれに大変、意味のある記事だったと思います。

2013年の夏に起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
 2013年02月03日

数百万年前に地球上で人類を拡散させたのは女性:古代原人の組成分析が示した行動パターンの事実
 2011年06月04日

抗生物質に代わる物質がドイツの機関で特定される(短鎖ペプチド)
 2011年06月09日

などです。

優れた研究は、純粋なまま進んでいけば、人間生活の発展に役立つはずだと思うのですが、あまりそうはいっていない面があるということに関しては、科学組織という存在全体の上に、「何らかの力」が覆い被さっているのかもしれません。

ビッグバン理論や進化論、あるいは人的要因による地球温暖化という理論がずっと主流であり続けることに見られるような、一種の何らかの人為的なメカニズムが存在しているのかもしれません。