2011年02月01日



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米兵の最大の敵は自分: 2010年の戦闘死462人 自殺死468人



最前線で戦うアメリカ兵たちの膨大な数の自殺者たちの多くが PTSD や、あるいは道理的な理由なく自殺している


(訳者注) この「米兵の自殺」は以前からいろいろな意味で注視しています。人の死の絡んでいることなので、一口で書いていい問題ではなく、その問題の本質論のようなことは置いておいて、オリジナル記事の中に「 PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) 」という単語が出てきます。

私がパニック障害に陥ったのも、原因理由はともかく、 PTSD です。

PTSD から分岐されていく症状は様々で、昔の私のようにパニック障害になる人もいるし、鬱状態になる人もいますが、対策を取らないと、どちらも行く先は「成功する自殺(死)」か「失敗する自殺(自殺の考えだけで終わるか自殺未遂)」です。多分、これは方向性としては間違いありません。対策にも発症にもマニュアルはありませんし、治療法も確立したものはありません(あれば、こんなに米兵を自殺させない)。

自殺した米兵の話は何とも気の毒ですが、 PTSD は決して戦争と関係するというものではありません。交通事故でも地震災害でも、性的被害などでも、つまり何でも引き金となり得ます。

「トラウマ」という言葉はそんなに強くないかもしれないですが、「トラウマは人を殺す力を持っている」ということを今回の報道も示しますし、実体験でもわかります。

今後、社会全体に何もショックなことが起きないで続くのであれば、個別の問題ということだけの話なのですが、そのあたりは何ともわからないですので。


もう10年以上連絡を取っていない方ですが、十数年前に初めて日本で PTSD のサイトを作った方とメールなどで当時は親交がありました。米国の Yahoo の立ち上げなどをやっていたと記憶していますが、当時米国に住んでいた日本人の女性です。その方のサイトが残っていましたのでリンクしておきます。更新は数年されていないようですが、かなりキツい体験記が出ています。英語のタイトルですが、内容は全部日本語です。

PTSD.info

もちろん、今回の「兵士の自殺」というのは PTSD という問題を越えた、もっと大きな、人間性の本質の問題のようにも思います。






More U.S. Soldiers Killed Themselves Than Died in Combat in 2010
GOOD 2011.01.27

2010年には、戦闘で死亡するより多くのアメリカ兵が自殺で死亡した

soldier-2010.png


2009年と2010年と2年連続で、イラクとアフガニスタンでの戦争では、戦闘行為で死亡した数より自殺で死亡した兵士のほうが上回った。これは男性、女性、古参兵を含めたすべての合計だ。

事故と病気で死亡した兵士を除き、2010年には 468人の兵士が自殺で死亡した。対して、戦闘で死亡した兵士は 462人だった。6人という数の差は小さいが、自殺者が戦闘での死亡者より多いという象徴的な意味は大きい。

2009年には 381人の兵士が自殺している。この時も、戦闘で死亡した兵士の数を上回っている。


今月(2011年1月)の始め、米軍当局は、現役の兵士の自殺者数が減少していると発表した。しかし、同時に、予備兵の自殺と国家警備隊員の間での自殺者は増加していることも明らかにした。軍当局は、現役兵の自殺者数が減ったのは、兵士の精神衛生に関してのチェックを頻繁に行っていることが機能していると述べる。なので、予備兵と警備兵にも、このメンタルヘルス的なチェック機構を有効にすれば、自殺は減るはずだと訴えた。


現在の米国の兵士の最大の危険は、実は敵兵ではなく自分たちであるということを示した 2010年のこのデータは、「何かが機能しているとしても、そのシステムはすでに壊れている」ということを示しているのかもしれない。

米軍が、兵士たちの自殺防止に対しての取り組みに関して有効な手段を見いだせていない理由のひとつとして、自殺する兵士たちに「自殺する明確な理由や、合理的な意味が見いだせない」からだ。

多くの自殺者は、中東での激しい戦闘に直面した後に、PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) に陥った中で自殺している。また、昨年自殺した 112人の警備兵にいたっては、アメリカ国内から出国する前に自殺した。

米軍のピーター・キアレッリ陸軍参謀次長は、雑誌アーミー・タイムスの中で、「どうして人が自殺するのか理由を知っている人がいるなら、ぜひ米軍に教えてほしい」と述べた。


「我々にはそれが何だかわからないのだ」。

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タグ:戦争とPTSD



  

2011年01月05日



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米国のアーカンソー州で 2010年の大晦日に、数千羽の鳥が大量死して空から落ちてきた事件と、その近くで10万匹にのぼる魚が大量に死んでいたのが見つかった事件は、あまりにも劇的な事件だったこともあり、日本語のニュースでも大々的に報じられていますので、事件そのものはそちらをご覧下さい。

落下した鳥、5000羽に 米国、まるでヒチコック映画 (朝日新聞 2011年01月03日)
鳥5000羽と魚10万匹が謎の大量死 アーカンソー州 (CNN 2011年01月03日)

日本語の報道では、気象とか花火とかの影響として幕を閉じようとしています。しかし、米国ではメジャーメディアまでもが陰謀理論ベースに乗った話の流れとなってきており、大体、主流の意見としては、

・米軍の秘密武器テスト
・HAARP などの気象兵器
・この世の終わり


というような感じになっています。

それはそれでともかくとして、ここでは、それらの流れとは違った意見のふたつのブログをご紹介しようと思います。

最初は、The American Dream
このアーカンソー州では、群発地震も増加しているのだそうで、一連の事件とこれらの関係を懸念した記事です。

(参考資料) ニューマドリッド地震帯より。

ニューマドリッド地震帯は、アメリカ合衆国中西部にある地震帯で、イリノイ州、ミズーリ州、アーカンソー州、ケンタッキー州、テネシー州、ミシシッピ州の6つの州にまたがる活断層帯である。ニューマドリッド断層ともいう。約300年から500年間隔で大地震を引き起こすと考えられており、近年発生した地震では1811年から1812年の冬季に連続して発生したニューマドリッド地震である。




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2010年12月17日



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1960-611-1.jpg

(参考資料1)

本記事で取り上げる1960年の事故の詳細

世界間航空事故 - 事故No,19601216aより。

1960年12月16日午前10時33分、イリノイ州シカゴ発ニューヨーク行きユナイテッド航空826便DC-8と、デイトナ発オハイオ州コロンバス経由ニューヨーク行きトランスワールド航空266便の二機が、ニューヨーク州郊外のスタテン島ニュードープにあるミラー空軍基地上空で空中衝突し、スーパーコンステレーションはそのまま同空軍基地内に墜落し、DC-8は衝突地点から約13.5Km北東のブルックリン地区パーク・スロープの市街地に墜落した。

この事故で、ユナイテッド航空機の乗員7名、乗客77名、計84名全員と、トランスワールド航空機の乗員5名、乗客39名、計44名全員の計128名と、地上の住民6名の合わせて134名が死亡した。当時としては世界の航空史上最悪の事故となった。

DC-8の墜落事故は本件が初めてであり、ジェット旅客機が定期便に就航して以来、米国内で初めての死亡事故となった。






"This Week, 1960: Plane Collision Over NYC"
AP通信 2010.12.16

今日は何の日?:1960年のニューヨークでの航空機墜落事故

1960-911-2.jpg


50年前、2機の民間旅客機がニューヨーク市の中心部から 1.6キロ先の地点に墜落衝突し、ブルックリンの近辺に衝突で破壊された機体の破片の雨が降った。

ジェット機が道路に激突した後にその周辺は犠牲者の血で覆い尽くされた。

乗客乗員は全員死亡。
地上でも6人が死亡した。

1960年12月16日に起きた、このユナイテッド航空のジェット機と TWA のプロペラ機の墜落は、現在までも米国での最悪の航空機災害のひとつに数えられている。プロペラ機の乗客乗員 128名を含め、両方の航空機で 134人が死亡した。

この事故は、調査にブラックポックスが使用された初めての事故となり、その後の航空管制システムの改善に繋がることにもなった。

上の事故の写真は、ブルックリンのメインの商業地区である七番街に墜落したユナイテッド航空の DC-8 。この事故では、葬儀場、ランドリー、教会などを含めた、少なくとも 10の建物が破壊された。路上でクリスマスツリーを売っている人なども巻き添えとなった。

もう1台の TWA のプロペラ機は、スタテン島にある空軍基地に激突した。
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タグ:911



  

2010年12月05日



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米国の BBS で紹介されていたもので、いわゆる「アポロ計画陰謀論」の先駆けとなった、2002年にフランスで放映されたテレビ番組「 Opération Lune 」の英語版です。これは、アポロ計画陰謀論 - Wikipedia によりますと、


その内容は、アメリカ合衆国国防長官ドナルド・ラムズフェルドを始めとするアメリカ高官が、アポロ計画を捏造するために「2001年宇宙の旅」を監督したスタンリー・キューブリックに月面の映像作成を依頼したと告白するというものであったが、この番組はアメリカの高官の発言の合間に役者の演じる架空の人物の発言を挟むことで、高官が実際には言っていないことを言っているかのように錯覚させる「フェイク・ドキュメンタリー」と呼ばれるフィクション作品である。



とあります。

もっとも、私はアポロ計画陰謀論というものに興味がなく、(この番組の時点ですでに亡き後の)スタンリー・キューブリックが描かれているということに感銘したので、グーグルビデオにある解説と共にご紹介しようと思いました。

若い頃、リバイバル上映で見た、スタンリー・キューブリック監督の映画「時計仕掛けのオレンジ」には人生観を変えられ、また、同監督の「博士の異常な愛情」を見た時には「これが映画の面白さなのか」と初めて知った感があります。

今回のドキュメンタリー番組「ダークサイド・オブ・ムーン」で取り上げられている映画「2001年宇宙の旅」は、1965年に撮影が開始されて、1968年に公開されました。アポロ11号の月面着陸はその翌年の 1969年。

人類がはじめて月に降り立つ前の少なくとも2年から3年以上前に、キューブリックは、見事な「月面から見た地球の様子」の光景を(誰も見たことがない時点で)作り出すことに映画「2001年宇宙の旅」において成功しています。

そのシーンはこれです。

lander-moon-earth.jpg

これは、2001年宇宙の旅 - Wikipedia によりますと、


2001年宇宙の旅の初公開の年の暮れ、1968年12月、アポロ8号が史上初めて月の裏側を廻って帰還したが、その時撮影された月面入れ込みの地球の写真が本作のそれにそっくりで、改めて本作の特撮のクオリティが示された。また、そのアポロ8号の船長の名がフランク・ボーマンで、本作の登場人物のふたり、フランク・プールとデヴィッド・ボーマンを合成したような名前であることが、偶然とはいえ話題になった。



という評価を受けました。
ちなみに、下は 2001年宇宙の旅に出てくる宇宙服。1966年前後のものです。

space1.jpg


何にしても、1999年に謎の死を遂げたキューブリックが、再びこんな形で目の前にあらわれるというのは、まさに私にとっての亡霊そのものであります。

映画「博士の異常な愛情」では、ソ連が開発した地球すべてに死の灰を降らせる核兵器「終末の日マシン」によって、ピーター・セラーズの振りまくお笑いと共に地球の人類は滅びてしまいますが、今でもキューブリックのその試みは続いているのかも。

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2010年11月08日



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(訳者注) いろいろと不穏な記事を記した直後の原発事故ということもあり、不穏な感じもしましたので、少し調べてみると、今回、原発事故を起こしたインディアン・ポイント(下の写真)という原発は、過去(2006年)にも事故を起こしていました。

indian_point2.jpg

・原子力発電所インディアン・ポイント。AFP 通信の2006年01月24日の報道より。

記事の下にその報道記事と、あと、加圧水型原子炉格納容器サンプ故障という興味深い記事もみつけたので、資料を抜粋しておきます。

ちなみに、今回の事故は規模も小さいですし、違う思いますが、以前、「世界のインフラの終末を加速させる」というような物騒なタイトルをつけて翻訳記事として書いた、Stuxnet (スタクスネット)を本格的に稼働させると、こういうことを同時に何十もの原子力発電所で起こすことができるはずです。




Transformer explodes at nuclear plant north of NYC, leading to reactor shutdown; no injuries
AP 通信 2011.11.08

ニューヨーク州北部で原子力発電所の変圧器が爆発し、原子炉は閉鎖。怪我人の報告はなし

ニューヨーク州の北にある原子力発電所が 11月7日の日曜日の午後に爆発し、原子炉のひとつが緊急閉鎖される事態となった。

この原発は、ニューヨーク州ブキャナンにある「インディアン・ポイント」という名称の原子力発電所で、工場の当局者によると、怪我人は出ていないという。

この原子力発電所は、エンタージー社( Entergy Corp )が所有しているプラントで、エンタージー社のスポークスマンのジム・スティーツ氏によると、放射能漏れは一切起きなかったという。

スポークスマンによれば、爆発のあった変圧器は屋外にあり、原子炉の近くではなかったという。また、第一報では、火災が発生しているという報道だったが、スポークスマンは、火事は一切起きていないと述べた。

この場所には、「インディアン・ポイント」「インディアン・ポイント2」など複数の原発が稼働しているが、午後6時30分の爆発によって、インディアン・ポイント2が緊急閉鎖された。インディアン・ポイント3は通常稼働している。

エンタージー社は、今回、1時間の間に、所有するプラントで2度の緊急閉鎖を行った。

アメリカ合衆国北東部にあるバーモント州のヴァーノン市にある「ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所」( The Vermont Yankee nuclear plant ) が、インディアン・ポイント2の爆発に続いて、11月7日の午後7時に閉鎖された。
これは、作業員が放射能を帯びた水がパイプから漏れているのを発見したためだ。

アメリカ合衆国原子力規制委員会は今回の件について、2つの事故が続いたことは、「完全に偶然によるものだ」と述べた。
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タグ:原発事故



  

2010年10月14日



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ニュースサイトでは気球だと主張。NORAD 退役士官の著作からの連想とも。

(訳者注) とりあえず記事をそのまま載せておきますので、各自でご判断されて下さい。なお、昨日のABCニュースでも大きく報道されました。

ABC-UFO.jpg

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UFO Event Over New York City
Phantoms and Monsters 2010.10.13



▲ 本日 YouTube にアップされたビデオ。


私はさきほどニューヨークにいる同僚からいくつか電話を受け取った。何か起きたようだ。それが何なのかはよくわからない。わかり次第更新する。

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午後 6時08分 更新:
UFO がニューヨークの上空に浮かんでいるのを見たと主張するニューヨーカーたちがたくさん出てきているようだ。その目撃は多分、風船だったと推測されるが、しかし、それをエイリアンだと主張する人が非常に多い。

空で目撃された「点」のようなものは、黄色い形で円を描くように飛んでいるように見えた。複数見えたうちで、3つ空中で移動していたという。

ニューヨーカーたちが今回のようなことを主張しているのは、 NORAD (北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の退役士官が自分の著書の中で、「2010年10月13日にエイリアンが人間と接触する」と記したことと関係しているのかもしれない。

多くの人々が、ソーシャル・メディア・ウェブサイトで、空で変な光を見たと主張している。間違いなく、多くの人々は、このNORAD の退役士官の記述した内容を意識して、空を見つめているように見える。

この他にも、十数の銀色の飛行物体がニューヨーク市の上空に浮いているのを見たという複数の人々がいる。


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午後 6時14分 更新:
ハフィントン・ポスト(ニュース投稿サイト)は、これらが観測気球であると主張した。

nyc-ufo3.jpg


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午後 6時33分 更新:
ニューヨークデイリーニュースの報道。タイトルは「マンハッタン上空に浮く謎の光る物体への熱狂」。

10月13日に、マンハッタンのウエストサイドの上空に光りながら浮かぶ不可解な物体についての推測について書いている。警察や当局は、多分、観測気球などのある種の風船だろうと考えていると言ったという。しかし、それが何かという確認はされていない。
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2010年10月11日



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F_402208.jpg

・ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンの4人の米国元大統領の顔が岩に刻まれている観光名所。記事に出ている木の切り倒しが始まっているのは顔の下のほうにある森林。米国とカナダでは現在、数百万エーカー(数億平方キロメートル)が松食い虫の被害に遭っている。



Forest Near Mount Rushmore Suffers Beetle Attack
NPR (米国) 2010.10.06

ラシュモア山の近辺に虫が大襲来

サウスダコタ州のブラックヒルズの山々が茶色く染まっている。

ブラックヒルズの中心部にある数千エーカーの森林の松は、松食い虫(キクイムシの一種)の襲来によって枯れてしまった。そして、ラシュモア山国立森林公園はこの大発生の地域と近い場所にある。国立公園当局は、松食い虫の猛攻撃から森林を守るために抜本的な対策を立てた。

それは木を切り倒すという対策だ。

大統領記念碑のある近辺はふだんは静かで穏やかな森だが、現在は木を切り倒す作業員たちのチェーンソーの音で包まれている。

「これ(松を切り倒すこと)によって、この松食い虫の爆発的な増加と成長をコントロールできる」と言うのは、この「昆虫戦争」での戦闘を指揮する国立森林公園パトロール隊員のブルース・ワイスマン氏だ。

「我々はこれまで虫の爆発的な発生を目の当たりにしてきているのだ。そして、今度は尾根に沿って直接こちらに来るはずだ」。

倒木の作業員たちは、彫刻の4つの顔の下で木を切り倒しており、現在、元大統領たちの顔は木クズまみれになっている。虫の襲撃での崩壊から森林を守るために、公園内の 500エーカー(約 200万平方キロメートル)にある伸びすぎた松の木を切らなければならないと、ワイスマン氏は言う。

さらに、松食い虫の被害の中で懸念されることはもうひとつある。それは山火事だ。虫に襲撃された木は燃えやすくなるために、ひとつの小さな火災が大規模な山火事に発展していくおそれがあるのだという。

「破滅的な巨大森林火災が発生した場合、記念碑の表面に猛威をふるう可能性がある。そんなことになった場合、この公園の大変な損失になるということもあり、我々の責務は大きい」と彼は言う。

倒木して被害を減らすという方法は、木を減らすことによって、森を健全に保つという考えだ。

しかし、環境団体フレンズ・オブ・ザ・ノーベックのブライアン・ブレードメイヤー氏のように、このやり方は大げさでヒステリックだという批判する人も多い。

beetle_sq.jpg

▲ 松食い虫 ( mountain pine beetle ) 。大きさは 3ミリ〜 8ミリ。
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2010年10月04日



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前記事:アメリカを侵略している南京虫は DDT にも耐えられるスーパー南京虫(前編)

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Invasion of “Super Bed Bugs” in America
EARTHFILES 2010.10.02

インタビュー:ヴァージニア工科大学 ディニ・ミラー昆虫学博士
都市害虫コントロールの専門家。


「南京虫が拡大しており、また、激しくなっていっている理由のひとつが、殺虫剤に対して南京虫に耐性がついていることです。彼らの多くには殺虫剤をほとんど体内に通さない体の表面の外皮があり、残留物等を摂取することがないのです。害虫駆除の専門家である我々は、殺虫剤で殺せるものはすべて殺しているわけで、そこで生き残ったものは殺虫剤での影響は受けにくい。」


 Q:今回の問題はDDTを禁じたためではないかという人たちもいますが。

「思い起こしてほしいのですが、 DDT を1950年代に使用開始してから、たった8年で、南京虫は DDT に対しての耐性を高めたという歴史があります。 DDT の後には、マラチオン(有機リン・有機硫黄系殺虫剤の一種)を使い始めました。それからというものは、昆虫対策のために専門家が使おうと試みたすべての化学薬品に対して、南京虫たちは耐性をつけていったのです。その頃、米国では、南京虫だけではなく、ハエなど他の虫たちも DDT に対しての耐性をつけていました。」

「すでに耐性を持った虫たちに対して、私たち米国人がやったことというと、DDT の使用量を増やしたということでした。多くの人々が DDT の粉末を、家具だろうと、家族だろうと、どこにでも誰にでも散布し始めたのです。寝室では、枕にもマットレスにも DDT を散布しました。我々は、南京虫が DDT に耐性を進化させ続けていることを知らなかったのです。そして、さらなる耐性が発生しました。現在、私たちがコントロールしようとしている非常にタフな南京虫たちがそれらなのです。」


 Q:この南京虫の問題が特にこの10年で爆発的に拡大したのはどうしてだとお考えになりますか?

「それは・・・たとえば、生態系の中では、生物はエサが増えると増加します。そして、南京虫の場合はエサが人間となるわけで・・・エサが増えたということです。つまり、(米国に)人が増えたことが理由だと思います。」


 Q:これはいわゆる「スーパー南京虫」の話と理解してよろしいのですか?

「はい。」


 Q:彼らに食物を供給するのは人間だけですか?

「唯一ではありません。しかし、人間は長い間、南京虫の主要な食糧源でした。もともと、南京虫の祖先は洞穴などに住んでおり、コウモリをエサにしていました。そして、洞穴に人間がやって来た時以来、南京虫は人間を食料源として生き始めました。人間はいろいろな場所に移動することができます。そうして、人間は世界中に南京虫を運びました。南京虫は人間の他には、鳥をエサにできます。」
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タグ:南京虫



  

2010年10月03日



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アメリカを侵略している南京虫は DDT にも耐えられるスーパー南京虫(後編)
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[追記]2012.12.20 この翻訳記事を書いたのは 2010年10月ですが、この2年後の2012年の日本の NHK の番組で、「日本でもスーパー南京虫の被害が増えている」ことが放映されていたようですので、追記として、そのページの内容を下に記しておきます。


忍び寄る“スーパーナンキンムシ”
クローズアップ現代 (NHK) 2012.12.06

深夜、音もなくしのび寄り人の血を吸う害虫、ナンキンムシ。戦後、DDTの大量散布で一度は駆除されたかにみえたこの虫が今、再び海外から持ち込まれ、その被害が増加している。しかも押し寄せているのは遺伝子を変異させ、市販の殺虫剤にかつての1万2千倍の抵抗性を持つに至った「スーパーナンキンムシ」。

アメリカではすでに被害が拡大し、ニューヨークの大型衣料品店が一時、閉店に追い込まれる事態となった。スーパーナンキンムシはいつどこで、なぜ発生したのか。そして殺虫剤の効かない相手をどうやって駆除していけばいいのか。



(訳者注) 以前、南京虫の異常増殖に対しニューヨークで南京虫対策の特別キャンペーンという翻訳記事を紹介したことがありますが、ニューヨークではすでに南京虫対策に数千万円規模の特別予算を計上しています。わりと深刻な問題のようです。




Invasion of “Super Bed Bugs” in America
EARTH FILES 2010.10.02

アメリカへの「スーパー南京虫」(スーパー・ベッド・バグ)の侵略

「全米害虫管理協会 ( NPMA ) の最新の調査で、世界中に約 1,000社ある害虫コントロール会社の 95%がほぼ毎日、南京虫の駆除に対処していることが明らかとなっています。」
- ヴァージニア工科大学昆虫学博士、ディニ・ミラー氏。


bedbug-1.jpg

成虫の南京虫(トコジラミ)の大きさはリンゴのタネ程度(16分の3インチ=約 4.7ミリメートル)で、足は6本あり、羽はない。色は明るい褐色(右)だが、エサを食べた後は色は赤暗くなる(左)。彼らの大好物は人間の血液で、5〜7日ごとにエサをとり、5分から10分で相手の血で満腹になることができる。卵は針の先ほどの大きさで、5段階の幼虫期間を経た後、10週目に成虫になる。

南京虫の寿命は半年から1年で、彼らは主に寝室の周辺で、マットレスの縫い目やスプリングの隙間、板の割れ目や壁紙の裏などに隠れて生活する。そして、ヒトの血液を食べる時をうかがっている。南京虫は、華氏約118度(摂氏45度)の温度で死ぬ。
写真は CDC (米国疾病予防管理センター)より提供を受けた。



2010年 9月18日、ナイキスポーツ社は、マンハッタンにある巨大な敷地面積のナイキタウンを閉鎖した。その後、1週間以上の期間の閉鎖に追い込まれた。

何のための閉鎖か?

それはなんと、そのビルの至る所にはびこっていた南京虫を絶滅させるための閉鎖だった。

ニューヨークは現在、全米で南京虫のもっとも多い都市とされている。しかし、他の米国の州にも南京虫は拡大している。

「これはこの何十年かの間で、我々が遭遇した最大の害虫問題だ」と、ワシントンポスト紙に、政府の全米害虫管理協会の副代表であるボブ・ローゼンバーグ氏が述べた。

たとえば、ニューヨーク以外で現在もっとも南京虫の被害に悩まされている都市のうちのひとつのオハイオのテッド・ストリックランド知事は、6月30日に米国の環境保護局に手紙を書いた。その内容は、「南京虫の問題は、肉体的だけではなく、感情的にもとても大きな問題を発生させている。オハイオの南京虫による経済的な損失はあまりにもひどい」というものだった。

オハイオの大規模マンション「ワン・デイトン」のオーナーは、南京虫駆除に 180,000ドル(約1500万円)を使ったが、南京虫は結局戻ってきた。


BedBugsNiketownManhattan.jpg

・2010年 9月18日に閉鎖されたナイキタウン。理由は南京虫。
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2010年09月01日



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‘Blue Flu’ cases spreading around Gulf
Dateline Zero 2010.08.17

メキシコ湾周辺で拡大する " ブルーフルー "

gulf-spill-june-12-2010.jpgこれを「 BP フルー」と呼ぶ人もいる。

しかし、皮膚と唇が青くなるといわれる症状から、一般的には「ブルーフルー ( Blue Flu ) 」と呼ばれる。これは現在、テキサスからフロリダまで、メキシコ湾の周辺地域のすべてに広がり、人々を脅威に陥れている。

このブルーフルーは TILT あるいは、毒性起因耐性消失症と呼ばれているもののひとつで、メキシコ湾岸での原油の清掃作業に従事している人々を蝕んでいる病気だ。 TILT の主な症状は、眼と皮膚の痛みを伴う頭痛やめまいなどだ。

TILT は、原油流出と隣接した地域で作業していた人たちに起きたもので、 TILT が原油の清掃と直接関係していることがわかっている。

しかし、今回の「ブルーフルー」と、それらの TILT とはまた別の問題と言える。なぜなら、現在、ブルーフルーの症状を起こしている多くの人々は流出した原油や、あるいは原油の清掃の化学物質に直接触れることがなかった人たちなのだ。

彼らは単にメキシコ湾に近い米国の南部に住んでいるというだけだ。

症状は、リンパ腺、特に首のリンパ腺の腫れ、熱、嘔吐、頭痛、唇の青い変色、そして、手と足の指先の麻痺などで、もっとも警戒を要する症状としては深刻なチアノーゼがある。これは全身が青紫に変色する症状だ。

これらの症状は、メキシコ湾周辺での酸素の減少の徴候として考えることもできなくもないかもしれないが、しかし、これはむしろ、いたる所で散布された原油分解剤コレキシットの影響と考えた方がいいのかもしれない。コレキシットは飛行機で空中からも散布されており、短期間で広い範囲に広がった。

(訳者注/ 本記事では、ここに原油分解剤コレキシットの説明が入りますが、コレキシットについての日本語の説明は、私が以前、今年5月に書いた「科学者たちが原油流出事故を「人類史での最大の破局」と呼ぶ理由」などをご参照下さい。そこにある程度、正確な成分が書かれてあります)

Gulf-spill-cleanup.jpgブルーフルーの原因が何であれ、流出した原油がクリーンアップされなかったという点は重要だ。今や海はすっかり原油で覆われてしまっている。いたるところで散布され、また空中から落とされたコレキシットは、単に原油を海の表面に浮かばせないためだけに撒かれた化学物質だと言えそうだ。そして、これはむしろ危険な結果を招いただけだとも思われる。

残念ながら、政府は人々の安全や健康に興味があるわけではなく、「安全の幻想」を作り出すことに興味があるようだ。そして、政府はその体面を保とうとする行為の中で、むしろ多くの人々を傷つけてしまっている。

そういうこともあり、ブルーフルーについても公には発表されないかもしれない。あるいは、批判を避け、人々の注意を逸らすために、他のインフルエンザ・ウイルスが流行しているという警告を政府が出したとしても、それほど不思議には思わない。

政府は、人々が一刻も早く原油流出騒動を忘れてくれることを願っているはずだ。

ここに、ブルーフルーに関しての記事がある。
以下は記事からの抜粋となる。

インフルエンザのような症状とともに、ひどいチアノーゼの症例が増えている。急速に増加しているこの症状は、唇が青紫と変色し、手足の指先が麻痺する。また、化学物質に誘発されたと思われる肺炎の症例も増えている。漁船に乗る人や、
沿岸地域に近いは所の人々がもっとも影響を受けている。

チアノーゼは、一般に、血液中の酸素濃度が低下した際に発生する。酸素濃度が低下のために、皮膚は青っぽい色となる。指やつま先や唇などににこれらの症状がでやすい。血中の酸素不足は、皮膚が日光に晒されることによって赤くなることもある。しかし、皮膚の下の血は青い。これらのブルーフルーの症状が一時的であるならば、酸素が減少している要因を取りのぞけば、多くは回復する。



もちろん、我々はこのブルーフルーの問題でパニックに陥るべきではない。
そうではなく、今、自分たちで何ができるかを注意深く見続けていくべきだ。
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