【拡大する自然災害】 の記事一覧

2014年06月08日



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本格的な降雨シーズンを前にして「世界のどこもかしこも洪水だらけ」の異常な様相を見せる地球



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▲ 2014年6月4日の The New Yorker より。






 


冒頭の記事は、5月にボスニアやセルビア、クロアチアなどを襲った大洪水のその後についてのことについてふれていた記事でした。

約 100万人が被災し、約 10万棟の住宅が住居不可能となった未曾有の被害。

そして、現在でも電力は洪水前の 50パーセントしか復旧しておらず、この洪水での経済的な被害額は、日本円では何千億円以上ともいわれ、「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の被害を上回る」とされているのだそう。

しかも、洪水で流出したその戦争の際の「地雷」が、生活に影響を与える可能性などを書いています。

ちなみに、地雷に関してのことは、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

という記事に少し書いています。

それはともかく、上の「洪水の中で失ったもの」という記事には、それらの説明の後に、

「でも今、世界の誰がこのことを気にかけている?」

と書かれており、どんな大きな災害でも「世界は、そしてメディアはすぐにそのことを忘れていく」というようなことが書かれています。確かにどんな災害でも、起きた時には大きく報道されますが、時とともに報道もされなくなり、人々の記憶からも消えていきます。

しかし、当人たち、つまり被災者たちは違います。

かなり多くの国の自然災害において、被災者は住む場所などを失ったまま、何ヶ月も、あるいは何年も厳しい生活環境の中で暮らし続けざるを得ないということが多いです。アメリカの竜巻やハリケーン被害などでも、その後どうにもならない状況の人たちがどれだけ多いかはよく報道されます。

これは日本でも、どの災害という具体的な言い方はできないですが、ある程度は同じようなことが多々あると思います。被災者は一度の災害からの影響を長く受ける。

でも、他では忘れられていく。




毎年規模と頻度を拡大させ続ける「洪水」

最近は、毎年、夏から秋にかけては、世界中で洪水、しかも「過去になかったような大洪水」が起こり、特に 2011年頃からは加速度的に巨大な洪水が繰り返し発生していました。

洪水は何度も記事にしていまして、昨年 2013年は、

世界でさらに拡大し続ける黙示録的な洪水 : 今や「神話」を越えつつある現実の世界
 2013年09月15日

という記事など多数あり、2012年は、

洪水...洪水...洪水.. 世界中で異常な数と規模で発生し続ける洪水
 2012年08月26日

という記事などがありました。

そして、わりと最近では、

水は浄化なのか、それとも単なる害悪なのか : 2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に
 2014年05月27日

という記事に、今年も昨年までと同様か、あるいはそれ以上の豪雨と洪水が予測されそうだというような記事を書きました。

ちなみに上のタイトルに「浄化」とあるのは、ルーマニアの宗教学者であるミルチャ・エリアーデの『世界宗教史』という本の中にある概念で、簡単にいうと、宗教学的には、


洪水は新しい宇宙の創造を可能にするために世界の終末と罪に汚れた人間の終末を宇宙規模で実現するものだ。



というようなことが書かれてありまして、そこからの連想です。

まあ、宗教的なことはともかく、今回は現実の話です。

やや羅列的になるかもしれないですが、ここ数日の全世界での豪雨と洪水についての報道をご紹介したいと思います。

まだ6月に入ったばかりだというのに、あまりにも豪雨と洪水の報道が多く、これはすでに「異常」といっていいと感じます。最近の豪雨による最も大きな被害はアフガニスタンの鉄砲水による洪水で、100名近くの方が死亡・行方不明となっています。

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▲ 2014年6月7日の BBC Afghanistan flash flood kills dozens in Baghlan province より。




世界もですが、日本の雨もすごい

ところで、上にリンクした「2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に」という記事を書いた頃は日本全土でとても暑い日が続いていて、豪雨だとか洪水だとかは無縁な感じがしていましたが、数日後、日本の各地で梅雨開けすると同時に、ドドッと豪雨に突入しています。

西日本も、ものすごい雨だったようですけれど、関東も結構すごくて、 6月 8日のウェザーマップの「関東甲信 梅雨入り早々1か月雨量超え」という記事によりますと、


5日の降り始めから8日午前5時までの雨量は、神奈川県箱根で419.5ミリ、東京都青梅市で340ミリ、東京都心では209.5ミリなど。

いずれの地点も、梅雨入りしてたった3日ほどで、6月1か月分に匹敵する大雨となっており、平年の6月に降る雨量の2倍を超えている所もある。




とのことで、関東の多くでは、たった3日で、「6月の1ヶ月間の雨量を超えた」ということになっているようです。6月は大抵は多くの地域で梅雨入りする時期ですので、通常でも雨量が多い月のわけですから、この3日間の雨量はかなりのものだと言えそうです。

これは気象庁のデータにもよく出ています。

下は、気象庁の今日の全国観測値ランキングというページのうちの「現在までの 72時間の降水量の日最大値」というものです。

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6月の1位の値を更新」という文字が並び、観測史上の記録を次々と更新していっています。

ちなみに、私の住んでいる埼玉県の所沢という場所が8位にあり、すぐ近くの飯能という場所が6位に。そして、比較的近い場所の東京の八王子が7位にあり、どれも、この3日間は、6月としての観測史上の記録を更新した雨が降ったようで、この3日間、私は「豪雨の中で生活していた」ようです。

しかしまあ、その渦中にいると、「そういうことはあまり気づかないものなんだなあ」とも上のグラフを見て気づきます。

確かに思えば、ずっと大雨だったんですけれど、「梅雨だしねえ」くらいの感じで過ごしていました。しかし、その雨は、上のように記録的な大雨だったようです。

いずれにしても、まだまだ雨のシーズンは続きます。

日本のインフラは豪雨に対しては比較的強いものがありますが、それでも、「耐えられるレベルを超えてくる豪雨などの際に起きる災害」は、残念ながら、今の状況だと確実に起きてしまうと考えるのが妥当のような気がします。

今年、あるいは今年からは、特に天候には注意深くお過ごしいただきたいと思います。

とはいえ・・・ 2012年の、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012年07月13日

という記事の中に、「人類は7万年前に全世界でわずか2000人にまで減少し、絶滅しかけていた」ことが DNA の研究からわかったことと絡めて、地球にはそのような循環のサイクルがあり、それは抗うことのできないものだとも思うことを書いています。

なので、個別の災害への対策はもちろんしておくとして、今がもし、地球全体として、何か「大きく変化して進むべく方向」にあるのだとしたら、そういう時代の流れの中にいるのだと考え、悲嘆や不安ばかりでなしに前を見て生きるのがいいと思います。

シュタイナーが、不安を前にした時に、「このように考えること」として語る下の言葉は、神秘学とは関係なく、人生の中で、特にこれからの世の中ではとても役に立つ言葉だと思います。


「あらゆる観点から見て、私が不安を抱いても、何の役にも立たない。私は一切不安を抱いてはいけない。私は、自分は何をするべきなのか、ということだけを考えなくてはならない」。



そんなわけで、ここ数日で起きている世界の洪水とその概略を掲載しておきます。





世界の洪水 2014年6月


中国

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▲ 2014年6月6日の sznews より。

中国では、南部などで5月の下旬から各地で豪雨が続いていますが、現在も地域的には収まっていないようで、6月2日以降、広西省、貴州省、重慶省、四川省、湖南省、福建省などの多くの川が氾濫が予測される水位を超えており、現在でも洪水が起きているこれらの場所は、今後も大雨が続いた場合、大洪水となる可能性が高いとのことです。

中国では、6月上旬までに貴州省で大洪水が長く続き、122万人が被災、9名の方が死亡しています。

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▲ 川と化した道路を自転車を押して歩く人。6月5日、広西チワン族自治区の柳州市。
sina より。



中国で5月下旬から豪雨と洪水の被害が続いているのは大まかに下のあたりです。

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ロシア

最近は毎年のように大きな洪水に見舞われるロシアですが、今年もアルタイ地方という地域で、大きな洪水が発生していて、これも終息の兆しは今のところは見えていません。

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▲ 2014年6月5日の Today.kz より。


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▲ 川が氾濫し、水没した家。アルタイ地方のバルナウル市。2014年6月3日の AIF.RU より。


ロシア緊急事態省は、現時点で、アルタイ地方で家が浸水した 4000棟の住人たち約 7000名に対しての大規模な避難活動を始めたとのこと。

なお、アルタイ地方は最近の洪水の頻発のために、多くの家で「避難用のボート」を用意しているそうで、そのため、自主的に避難する人も多いのだそう。アルタイ地方では今では地域の多くの人々が「常にノアの方舟を用意して生活している」状態の様相を呈しているようです。




英国

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▲ 2014年6月7日の Express より。

昨年の終わりから、気温は暖かいのですが、ずっと大雨と洪水が続いている英国。
現在また、激しい豪雨に見舞われているようです。

今回は英国の西部で過去最悪の豪雨が予測されていて、それによる洪水や鉄砲水、土砂崩れなどの発生が警報として出されています。




ニュージーランド

ニュージーランドでも、今週から豪雨と洪水が発生する予測が出ています。

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▲ 2014年6月8日の Radio New Zealand より。

記事によると、今日(6月 8日)あたりから、来週中旬まで非常に激しい雨が、ニュージーランドのクライストチャーチ市を含んで降ることが確定的になっていて、洪水が発生した後の、水の吸い上げについての市議会での決定に関しての報道でした。


他にもニュースを検索するといくらでも洪水の報道が出てきます。

北半球においては、2014年において、「過去最大の豪雨があった地域」や、「過去最悪レベルの洪水が起きた国」を色で示していくと、次第にすべて塗りつぶされつつあるような状況です。

昨年は、世界の洪水の報道が本格化したのは7月以降でしたので、今年もまた似たような天候状況なら、「まだ始まったばかり」と言えなくもないかもしれません。


宗教的に洪水が「浄化」なのだとしたら、こんなに何度も何度も浄化しなければならないほど、今のこの地球は穢れているのですかねえ・・・なんてことさえ思ってしまう次第です。


本当にまったく関係ないですけれど、この「穢れ」(汚れ / けがれ)というのは、もともとは、人の「気」が「涸れる」というところ、つまり「気涸れ」に由来していると聞いたことがあります。大地や、あるいは宇宙から人間に常に通じているとされている「気」が涸れてしまったと。

そういう状態が「けがれ」であり、だから人間も自然も病気になる、というような、おばあさんの話しそうな昔話風な説話もあながち疑いきれない部分もあるのかなと思うのは、たとえば、「ニュースアクセスランキング」なんて見ても下の状態だったり(・・・)。

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▲ 6月4日の Yahoo! ニュースの国内ニュースのアクセスランキング。


これらの事件の事実や善悪は、さすがにどの記事も読む気になれず、どれも読んでいない私にはまるで判断できないですが、「なるほど洪水も増えるわけだ」と妙に納得したりしたことも事実でした。





  

2014年06月03日



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今朝、いろいろとニュースを見ていましたら、昨日の記事、

海で何が起きているのか : 5月から始まった全世界での数百万匹規模の海洋生物の大量死の理由は誰にも説明できない
 2014年06月02日

と関連しているというわけではないですが、海の話題として、「海が急速に酸性化している」という米国コロンビア大学の地球研究所 ( The Earth Institute, Columbia University ) の記事がありました。

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▲ 2014年6月2日のコロンビア大学ニュース・アーカイヴ Modern Ocean Acidification Is Outpacing Ancient Upheaval, Study Suggests より。






 


読むと、原因については確定した結論が出ているわけではないようなのですが、海の水が早いスピードで酸性化してきているのは確かなようです。

この「海の酸性化」は、この論文によると、約 5600万年前にも起きていたことが確認されているそうなのですが、その 5600万年前には、海の酸性化によって、

ある種の生物は絶滅



ある種の生物は進化(登場)

したとあります。

実際に、現在、海が酸性化しているのだとしたら、また同じようなことが海で起きているということなのかもしれないですが、上の論文には最近の海の状態として、以下のようなことも起きていることも知りました。


アメリカ海洋大気庁( NOAA )の海洋学者の最近の研究では、ワシントン州とオレゴン州、そして、カリフォルニア沖で、小さな浮遊性の巻き貝やプテロポッド(クリオネのような生き物)の半分以上が、極度に殻が溶解する症状を示していることを突き止めた。

また、海洋の酸性化は、ワシントン州とオレゴン州で 2005年から起きている広範囲でのカキの大量死と関係していると考えられている。珊瑚礁への悪影響も懸念されている。




とのこと。

海の水が酸性化すると、貝の殻って溶けちゃうんですね。

調べてみると、 Yahoo ! 知恵袋に、「自由研究で、酢に溶けるものと溶けないものの実験をしました」という中学生の人の投稿を見つけまして、そこには、


貝がら・アルミ・卵を酢の中に入れました。
結果は、貝がらはすごく柔らかくなってもろくなりました。
卵は、殻が溶け、黄身はガチガチになりました。




とのことで、「その理由を教えてほしい」というものでしたが、答えとしては、


貝殻や卵殻は、タンパク質の網目に炭酸カルシウムが沈着してできたもので、これらは酢の成分の酢酸と反応して、二酸化炭素を発生して酢酸カルシウムとなり溶けてしまう



ということだそうです。

つまり、「酢の中では貝は生存し得ない」と(他の生物も酢の中で生きるのは難しいだろ)。

まあ、それはともかく、その生物の外皮などの組成の成分によっては「海の酸性化によって溶けやすくなる」ということはあるようです。

そういうのを考えると、過去記事の、

「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった
 2013年12月05日

での、「アメリカの西海岸でヒトデが溶けている」ことを思い出します。

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▲ 上の記事より。


これも主として、アメリカの西海岸で起きていて、上の論文にある「巻き貝が溶けていく」という現象が確認された場所あたりと同じような海域です。ヒトデの体の組成はわからないですし、これが海の酸性化に原因があるかどうかはわからないですが、何だかやっぱり海は「壊れてきている」のかもしれないと思ったりもします。

最近は海の生き物の話題が多いですしね。

ダイオウイカとか、メガマウスとかいう深海の巨大なサメとかリュウグウノツカイとか、いろいろとありますけれど、とにかく、ふだん見られないものが出て来たり、あるいは逆にふだんいる魚が見られなくなったり。

原因はどれもわからないままですけれど、いろいろと総合して考えてみると、思っているより海の異変というものは進行しているものなのかもしれないです。

関係のない話ですが、ここ数日、海外の報道では下のような「地球が6度目の大量絶滅に瀕している」という記事をよく目にします。

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▲ 2014年5月31日の HAARETZ より。


地球の大量絶滅というのは、地球の誕生以来、幾度となく起きていますが、その中でも地球全体の生物のほとんどが絶滅してしまったような、非常に規模の大きな絶滅が「過去5回」あるとされていて、そのようなわけで次に大量絶滅が起きれば6回目となりますので、上の記事のように「6回目の」という言葉がつくというようなことのようで・・・。

と書いたところで、今、私は「地球の誕生以来」という言葉を使ったことに気づき、この表現自体についてちょっと注釈しておきます。




惑星としての地球の歴史の真実

最近の宇宙での発見や新しい論文などを見ていますと、ますます「現代宇宙モデル」というものの基盤が脆くなってきている感じが強く、少し前は、ドイツのハイデルベルク大学の理論物理学者が「宇宙は膨張していない」という論文を発表したことがあったりしました。

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ネイチャーより。


そんな感じで、最近では、

宇宙はビッグバンで生まれて以来、膨張してきた


というこれまでの宇宙モデルに対して、多くの懐疑が噴出し続けています。

ちなみに、現在主流のこのビッグバン宇宙論に対して、最も強固にそれを否定し続けたのが、このブログでは、パンスペルミア説でご紹介することの多いフレッド・ホイル博士たちであり彼らが提唱していた「定常宇宙論」というものでした。

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▲ 宇宙論の講義をしているフレッド・ホイル博士。1968年、英国ケンブリッジ大学。


Wikipedia からご紹介します。


定常宇宙論

定常宇宙論とは、1948年にフレッド・ホイル、トーマス・ゴールド、ヘルマン・ボンディらによって提唱された宇宙論のモデルであり、(宇宙は膨張しているが)無からの物質の創生により、宇宙空間に分布する銀河の数は常に一定に保たれ、宇宙の基本的な構造は時間によって変化することはない、とするものである。



この中の「宇宙は膨張しているが」自体も、場合によっては、今後否定されるかもしれません。

ところで、上の定常宇宙論の説明で下の部分に違和感を感じる部分があります。
それは、

無からの物質の創生


という表現です。

「無からの物質の創生」というのは表現自体がまるでオカルトのような感じで、過去記事、

大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 2012年09月03日

の中で、『物質不滅の法則』(現在は、質量保存の法則)というものを、子ども科学本で知った時のことを書いていますが、この物質不滅の法則というものは、紀元前4世紀のアリストテレスとデモクリトスの論争での言葉を引用しますと、


「ものは消えてなくならない。ものが変化して、なくなったように見えても、実は別のものがそのかわりにできている」


という法則であり、「科学の基本的な原則」だと思われます。

そして、Wikipedia の質量保存の法則には、

宇宙全体の質量とエネルギーの総和はゼロである。


という記述があります。

これの意味するところはごく普通に考えて、


「宇宙は常に同じ物質群が形を変えて輪廻を繰り返している」


というのが物質としての宇宙の正体だと私は思っています。

無から何かが生まれたり、あるいは、存在するものが完全に消滅したり、といったことは、宇宙の根本においては起こりえないことのようです。

そういう意味では、上のほうに書きました「地球の誕生」という言い方にも違和感を感じるのですが、大量絶滅の話を書く上でそのあたりから始めてはややこしい話となりますので(もう、ややこしくなってるって)、一般的な大量絶滅の話として、「地球の誕生以来」という表現をさせてもらっています。


人間はその性質として、「始まりを探したい」という傾向が強いもののようです。

上の過去記事でも、私は下のように書いています。


なんでも「最初」を探ろうとする。
このあたりは進化論も同じだと思います。
起源を探す。

しかし、実際には「起源」はあらゆる存在には「存在しない」ことなのだと最近は思います。この世に存在するのは「状態」だけだと思います。

宇宙は成長もしないし、終わりもしない。
何しろ始まりがないのですから終わらない。
「始まりがない」ことの証拠は終わりがないから。

輪廻を繰り返すだけ。




何だか、話がとんでもなく脱線しましたが、「大量絶滅」の話を書いていて、逸れてきてしまったのでした。




6度目の大量絶滅

さて、その大量絶滅の中で、規模が非常に大きな絶滅が「過去5回」ありました。
その5回の規模が大きかった大量絶滅は以下の通りです。


・オルドビス紀末 約4億4400万年前 すべての生物種の85%が絶滅
・デボン紀末   約3億7400万年前 すべての生物種の82%が絶滅
・ペルム紀末   約2億5100万年前 すべての生物種の90〜95%が絶滅
・三畳紀末    約1億9960万年前 すべての生物種の76%が絶滅
・白亜期末    約6550万年前  すべての生物種の70%が絶滅



現在は、上のような大量絶滅の最中にある、というのが最初のほうに貼った記事の内容ですが、しかし、「現在、6度目の大量絶滅が起きているか、その渦中にある」という意見や学説は以前からあったもので、 大量絶滅 - Wikipedia にも、


1998年のアメリカ自然史博物館による調査によると、70%の生物学者は、現在、大量絶滅が起こっていると見ている。



とあり、また、


ハーバード大学のE. O. ウィルソンは、人類が引き起こしている生物圏の破壊によって、これから100年間の間に、地球上の半分の種が絶滅するのではないかと予想している。



というようなことも書かれていますけれど、このような、いつでも出される「人類が引き起こしている生物圏の破壊」とか、そういうような単語ですけど、全生物の 90パーセント以上が絶滅した 2億 5100万年前などを見ますと、「真の意味での絶滅」は、「人類が引き起こしている生物圏の破壊」などという生ぬるい構造で起きるものではないと考えます。

それは、「完全なる地球とその生命の変化」と「刷新」が「何かによって」おこなわれるというようなことだと思います。


それが証拠に、上の5回の大量絶滅では、その後の地球で、「さらに進化した生命たちが登場」しているわけですので、これらの出来事は、

絶滅

というネガティブなキーワードよりは、

進化のための刷新

というニュアンスが強いと私には思われます。


冒頭のほうにご紹介した、「6回目の大量絶滅」に関しての最近の報道は、米国デューク大学の生物学者であるスチュアート・ピム( Stuart Pimm )博士が発表した論文の中で、

「絶滅のスピードが増している」

ということを調査研究したものです。現在の大量絶滅は、過去の大量絶滅の時の「 1000倍の速さ」で進んでいるというようなことがわかったというようなものです。


だということは、過去の例を見れば、もし今本当に絶滅の渦中にあるのならば、


  より進化した生命の登場が近づいている



と考えた方が、まあ、ポジティブなのではないでしょうか。

この「大量絶滅」が近づいているかもしれない、あるいは今その渦中にあるということなどは昨日の海洋生物の大量死の記事などもそのニュアンスを感じられるひとつのようにも思います。

そして、海が「完全な異常」となれば、地上の生物も実は生きていくことはできないはずです。
海の影響は常に地球全体に及んでいます。



  

2014年03月31日



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つい先日、

イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
 2014年03月27日

というタイトルの記事で、3月26日の「ロシアの声」日本語版の報道にあった、「人類の破滅を招いた米イエローストーン、眠りから覚める」という、どこをどう探しても、そのような情報ソースが見当たらなかった記事をご紹介したことがありました。

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▲ 2014年3月26日のロシアの声より。






 


ところが、それから4日後の昨日、本当に「ほんの少しだけ目覚めてしまった」ようなのです。

下は米国のロサンゼルス・タイムズの記事です。

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▲ 2014年3月30日のロサンゼルス・タイムズの 4.8 earthquake is Yellowstone's largest in 34 years より。


イエローストーンでマグニチュード 4.8の規模の地震が発生したのです。

上の記事の内容です。


イエローストーンで過去 34年間で最大のマグニチュード 4.8 の地震が発生

3月30日の早朝、ワイオミング州北西のイエローストーン国立公園で、この地域の地震としては、この 34年間で最も強い地震が発生した。

ユタ大学地震観測ステーションによると、震源は、ノリス・ガイザー・ベイスン( Norris Geyser Basin )から北北東に 6.5キロの場所だった。

イエローストーン領域での地震活動は地質学的には珍しいことではない。世界最大の間欠泉を誇るこの公園の険しい土地は、何百万年もの火山活動で形成された。

ユタ大学によれば、イエローストーンでは、3月28日から小さな地震活動が始まっており、 25回以上の小さな地震が起きたという。

アメリカ地質調査所( USGS )は、マグニチュード 4.8の地震の後、「継続している地震活動以外の地質活動の兆候はない」と声明を発表し、そのため、警報などを出す必要はないと判断したと語った。

アメリカ地質調査所の調査チームは、地質変化や熱水系への影響を調査するために、震源に近い地域を訪問する予定となっている。




とのことで、「噴火と関係するような地震ではない」という声明だったようです。
アメリカ地質調査所のイエローストーン火山の警報レベルも正常です。

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▲ アメリカ地質調査所 Current Alerts for U.S. Volcanoes YELLOWSTONE VOLCANO より。


ちなみに、 3月30日にイエローストーンで発生したマグニチュード 2.5以上の地震は以下のようになります。

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▲ アメリカ地質調査所 Earthquake Hazards Program より。

すべて震源はイエローストーンで、上から、

マグニチュード 3.3 震源の深さ 6.0キロメートル
マグニチュード 3.1 震源の深さ 6.6キロメートル
マグニチュード 2.5 震源の深さ 7.7キロメートル
マグニチュード 3.1 震源の深さ 4.5キロメートル
マグニチュード 4.8 震源の深さ 6.8キロメートル
マグニチュード 3.0 震源の深さ 1.6キロメートル


となります。

確かに、イエローストーンで起きる地震としては、大きなものが多いという感じはします。

比較としては、今年2月の、

アメリカを駆け巡るイエローストーンの噴火に関するウワサを当局自らが打ち消した日に思う「世界中が重複災害の星の下にある」事実
 2014年02月07日

という記事の中で、2014年 1月 27日から 1月 31日の間に続けて起きていた群発地震の一覧を載せました。

以下の図です。

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これだけ数多く地震が起きていたこの時にも、マグニチュード 2.5に達した地震はひとつもありませんでした。

なので、今回のイエローストーの地震は大きな感じはいたします。

今後の地震の行方が気になる方は、アメリカ地質調査所に、世界のリアルタイム地震表示ページがありますので、そちらをチェックしてみるのもいいかもしれません。




イエローストーンが噴火した場合、アメリカの3分の2は長い間、無人と化す

ちなみに、仮にイエローストーンが噴火した場合、どのくらいの規模に影響が及ぶのかということについては、

想定よりはるかに巨大だったことがわかったイエローストーン。そして、サンアンドレアス断層での壊滅的な大地震の警告報道が相次ぐアメリカの未来
 2013年12月13日

という過去記事で、影響の及ぶ範囲を図で示しています。

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▲ 赤い線で範囲が示されていますが、それぞれ、イエローストーンの 63万年前の噴火と、 200万年前の噴火の噴煙や火砕流などの影響のあった範囲です。


それだけに、たびたび、アメリカでイエローストーンの噂が広がったり、報道になったりするのにはそのような理由があるのです。

イエローストーンが噴火するとアメリカは国家として機能しなくなってしまう」と。

それに加えて、なんだか最近のアメリカは・・・地震が多い気がするんですよね。





異常というレベルではないのかもしれないけれど、なんとなく気になるアメリカの地震の多さ

イエローストーンでマグニチュード 4.8の地震が発生した前々日、カリフォルニアのロサンゼルス近くでマグニチュード 5.1の地震が発生したのですが、その後、「余震が 100回以上続いた」のです。

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▲ 2014年3月30日の地球の記録 余震が 100回を越えた米国ロサンゼルスの地震は「サンアンドレアス断層」を刺激したかもしれないと専門家たちはいう より。


下は、アメリカとその周辺で、この1ヶ月間に発生した「マグニチュード 2.5 」以上の地震です。

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▲ 2014年3月30日のアメリカ地質調査所 30 Days, Magnitude 2.5+ Worldwide より。


カリフォルニアは環太平洋火山帯に接している上に、多くの断層がありますので、地震が多く起きること自体は不思議ではないのですが、何となく「やや群発地震気味」のようになっているようにも見えます。

上の図にあるオクラホマ州の群発地震は、こちらの記事に、2014年 2月 13日からの1週間だけで、200回以上の地震が起きたことを示す下の図を載せました。

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今回の3月の地震発生状況を見ると、オクラホマの群発地震はいまだに続いているようです。このオクラホマのあたりというのは、環太平洋火山帯とも関係なく、地震とは基本的に無縁の場所だと思われるのですが、こんなに地震だらけとなってしまっています。

そして、アメリカではないですので黒字で書いたのですが、ドミニカ共和国も何だかえらいたくさん地震が起きています。




「3」と「0」と「2011」という数字に反応してしまい

そういえば、地震といえば、昨日の記事、

虚実が混合する「地震」の話
 2014年03月30日

というものに、3月30日の地震のリスク、なんていうことを書いたりして、アメリカの地震予知サイトの下のような物騒な表を載せたりしてしまっていました。

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その後、地震情報を確認してみますと、福島沖でマグニチュード 4.8の地震が起きていました。

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▲ Yahoo! 天気・災害 地震情報 より。


福島沖でマグニチュード5程度の地震は比較的頻繁に起きますし、何より、日本は全体として地震の多い国ですので、当たっているいないは微妙ですが、それより、私はこの 3月 30日の Yahoo! 地震情報 を見ていて、「妙に気になる何かの部分」と感じていました。

それがふとわかったのです。

図の上にある日付けと時間の「数字」でした。

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この数字の組み合わせから「 2011年 3月 11日」を自然と連想してしまっている自分がいたのでした。

それで何だか自分で妙な気分になってしまっていたようです。

ちなみに、どうでもいいことなんですが、そのアメリカの地震予測サイトの本日 3月 31日の日本の予測。

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▲ 2014年3月30日の Quake Prediction Japan Earthquake Risk より。本日3月31日の日本各地の予測数値。


上のような感じでありました。

しかし、この曖昧な話題はいい加減にしておきますが、世界中で地質が不安定になっているということは、ほとんどの人たちが何となくではあっても、感じられていることなのではないでしょうか

それが「爆発的な変化」となるのか、穏やかな変化となるのかはわからないにしても、地質は変わります。

そもそも、私たちが住んでいるこの大地そのものが「爆発的変化」で作られた場所なのですから。



  

2014年03月18日



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雹(ヒョウ)の嵐が過ぎ去った後のエリトリアの首都アスマラ

eritrea-bighail.jpg

▲ 2014年3月14日のエリトリアの政府系新聞 Hadas Eritrea より。






 




エリトリアという、初めて知ったような気がする国の出来事から

上の白い塊はすべて降って来たヒョウだそうで、「降った」というより「落ちてきた」とか、そのような感じの何だかもうスゴイ光景ではあるのですが、この壮絶な出来事を最初に知ったのは、英国の BBC の報道からでした。


Eritrea: Hail storm dumps metre of ice on capital
BBC 2014.03.14

er-tv.jpg

▲ エリトリアのテレビ映像より。


エリトリアの首都アスマラにメートル級のヒョウが空から放り投げられた

奇妙な暴風雨がエリトリアの首都アスマラを襲い、おそらくはその地で記録されたものとしては最大の1メートル級のヒョウが降り積もった。

政府系新聞ハダスエリトリアが報じた。

嵐は 90分間続き、ヒョウが降り落ちた市内は氷で完全にブロックされた。地元テレビでは、水で埋まった道路と、氷につぶされた自動車の姿などの映像が流されている。

BBC のケニア・ナイロビ支局のジャーナリストによれば、この時期にヒョウが降ったことはあると思われるが、今回の嵐の強さと、そしてこのヒョウに住民たちは驚いているという。

アフリカ大陸の隅に位置するエリトリアは、2月から4月は雨の少ない時期(現地で「 belg 」と呼ばれる)で、 6月から 9月までが雨季となる。エリトリアの年間平均降水量は 61センチメートルだ。




以上が BBC の報道です。

エリトリアの「降水量 61センチメートル」というのが多いのか少ないのかよくわからなかったですので、比較として、東京の降水量を見てみますと、東京の年間平均降水量(1981年 - 2010年)は 126センチメートルくらいのようです。


ちなみに、トップの写真の記事が掲載されているエリトリアの政府系新聞は、写真下のリンクから PDF でダウンロードできますが、エリトリアの公用語の「ティグリニャ語」という、ちょっと対応不可の言語で書かれていますので、読むのは無理そうです。

haz.jpg

ハダス・エリトリアの紙面のトップページ。全部で12ページでした。


erilan.jpg

▲ エリトリア公用語のティグリニャ語。 Google 翻訳にもありません。


それにしても、このエリトリアという国。
まず場所からしてわからないのですが、下の位置にあるようです。

map_eritrea.gif

アフリカ大陸基本情報より。



この国がどんな感じの国なのかというのは、まあ、いろいろな側面があるでしょうけれど、下のような面もあるようです。

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▲ 2012年5月3日の ロシアの声「世界で最も検閲が厳しい国」より。


上の記事によりますと、世界で最も検閲が厳しい国は、


1位はエリトリア、2位は北朝鮮、3位はシリア。続いてイラン、赤道ギニア、ウズベキスタン、ミャンマー、サウジアラビア、クウェート、ベラルーシ。



だそうです。

しかし、遺跡や自然など、観光的な場所も多い国のようです。

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タイでも特大のヒョウが

ヒョウといえば、昨日、タイの東北地方でも、「巨大なヒョウ」が降ったことが報じられていました。

th-hail.gif

▲ 2014年3月17日のタイ MCOT より。


タイ東北部にあるルーイ県という場所で、ゴルフボール大のヒョウが降り続け、400世帯の家屋が被害を受けたとのこと。

中には、上の写真のサッカーボールほどもあるヒョウも降ったようです。写真では持っている人たちは笑顔なのですが、地元の方々は、上のようにヒョウを集めて楽しんだのだそうです。

「ムチャクチャに家屋に被害が出ているのに、まずは遊ぶ」というあたりはタイ人らしいということもありますが、何となく、これからの世の中の「生き方」をタイ人たちが教えてくれているような気もします。


そういえば、つい最近、インドでも降りました。




インドの雹

実は、3月に入ってから、インドのいくつかの地域では、「ヒョウがやたらと降る」ということが続いていて、死者も多数出ています。

india-hail-01.gif

▲ 2014年3月13日のインド英字紙 Indian Express より。


下の写真はヒョウが降り積もった農地で、非常に大規模な農作物被害を受けたことが、その後明らかになってきました。

crop-main.jpg

▲ 2013年3月18日の Indian Express より。


上のヒョウ被害の後、農民二人が、被害を悲嘆して自殺してしまうという出来事も地元メディアで報じられています。





大雪もまだ続いている

ヒョウの話が長く続きましたけれど、アメリカなどでは、首都のワシントン DC などで、まだ記録的な雪が降っているようです。下の写真は昨日 3月 17日の光景です。

snow-dc-201403.gif

▲ 2014年3月17日の米国ワシントンポストより。


この大雪により、連邦政府機関は閉鎖となったそう。

ちなみに、3月 17日は、アメリカでは「聖パトリックの祝日」という日だそうで、 Wikipedia によれば、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックという人の命日で、カトリックにおける祭日だそうです。今年は大変に珍しい「大雪の中の聖パトリックの祝日」となりました。


大雪といえば、インドのカシミール地方でも大雪が続いているのですが、雪に家がつぶされ、車もつぶされ、次第にどうにもならないほどの被害となってきているようです。

600棟の家が雪により倒壊したカシミールの村

Kashmir-Snow-Fall.jpg

▲ 2014年3月14日の Pakistan Ka Khuda Hafiz より。


日本は(今のところ)比較的穏やかな気候ですけれど、世界的に見れば、気候はさらにひどく荒れている感じがします。





母なる自然がおこなったこと

今回は気候の関係の記事のご紹介が中心でしたけれど、昨日の毎日新聞に、

温暖化:今世紀末6.4度上昇 洪水被害、年6800億円
毎日新聞 20014.03.17

という記事がありました。

それを見て「ああ、まだ地球温暖化という言葉は生きているのだなあ」と、むしろ妙な感慨を覚えながら、世界各地のヒョウと暴風雪の光景を眺めたりしていました。


そして、上の記事の見出しを見ていて、先日、カナダで起きた出来事を思い出しました。

地球温暖化の講演が大雪で中止になった」というものです。

ondan.gif

▲ 2014年3月14日の Patriot Post より。


以下のような記事でした。


気候の皮肉

カナダ・ケベック州マギル大学の生物学教授キャサリン・ポトヴィン博士( Catherine Potvin )が、3月12日にオンタリオ州のウィンザー大学で開催する予定だった地球温暖化に関する講演のスケジュールに、母なる自然から「偉大な皮肉」が投げつけられた。

講演会で博士は、熱帯地方での森林破壊と、工業化による気候の温暖化での荒廃についての集中的な議論をおこなう予定だった。

しかし、当日のオンタリオ州は記録的な大雪に見舞われ、「地球温暖化」の講演は中止に追い込まれた。

さらに皮肉なのは、この日の暴風雪の積雪が市の積雪量の記録を更新したことだ。

母なる自然はいつも結局勝つ。





この最後の「母なる自然はいつも結局勝つ」は、原文は、

Mother Nature always gets the last laugh.

とあり、「 last laugh 」というのを「結局勝つ」として、やや違うニュアンスかもしれないですけれど、いずれにしても「大自然の真実は負けない」というような意味でこのニュースは締めくくられていました。


これからの世界・・・。


先はわかりませんが、現時点では厳しい「雪や氷やヒョウ」の被害が世界各地を襲っています。



  

2014年03月16日



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アメリカ地質調査所( USGS )より。この3月15日に、インドネシア、フィリピン、日本、イースター島、コロンビア、チリ、アフリカ大陸南部、西アフリカ、ギリシャ、アゼルバイジャン、インドなどでマグニチュード5程度の中規模地震が連続して発生しました。






 

太陽に現れた巨大な亀裂

本題とは関係ないですが、今、太陽に巨大な「フィラメント」が出現しています。

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▲ 2014年3月15日の Spaceweather DARK FILAMENTS ON THE SUN より。長さは 10万キロメートルから 25万キロメートル程度の間で変化しています。



このフィラメントは、磁気の帯のようなものですが、これまでも大きなフィラメントが出現した時にはご紹介していました。

その理由は、 NASA や NOAA (アメリカ海洋大気庁)によれば、巨大な磁気フィラメントには以下のような特性があり、「ハイダーフレア」と呼ばれる、一般の太陽フレアとは違った構造の巨大な「太陽の表面爆発」を発生させるのだそう。


磁気フィラメントが崩壊する場合、太陽の表面に衝突して「ハイダーフレア」と呼ばれる巨大フレアを作り出すことがある。磁気フィラメントの構造が不安定になり太陽の外側に噴出し、その後に太陽自身に向かっても衝突することがある。


2013年6月14日の過去記事「太陽の表面にこれまで見たことのないサーペント(蛇)のような磁気フィラメントが多数這い回っている」より。



要するに、フィラメントが崩壊する際に、崩壊したフィラメントが太陽の表面を「叩く」状態となり、それにより広範囲で非常に規模の大きなフレアが発生するということだそうです。

上の説明を載せた際の太陽のフィラメントは、下のようなもので、「太陽の表面のあちこちにフィラメントが突然現れる」という、一種不気味な現象を起こした時でした。

filaments_2013-06-13-02.jpg

過去記事より。



また、2012年 8月にも下のような非常に長いフィラメントが出現しました。

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▲ 2012年8月10日過去記事「太陽に突然現れて急速に拡大した『巨大な亀裂』」より。


このフィラメントの長さは大体、「地球から月までの距離」くらいでした。

この時は、ロシアの報道などでは下のように、「太陽に出現した亀裂」というような見出しで報じられました。

solar-01.gif

▲ 2012年8月9日のロシア vesti より。


NASA は、「太陽のヘビ」( SUN SERPENT )というタイトルで報じていました。


これらの現象は、確かにハイダーフレアという巨大な太陽面爆発を起こす原因となり得るとされていますが、少なくとも、私がこのハイダーフレアという言葉を知った4年前からは、巨大なフィラメントは何度か出現していますが、ハイダーフレアは起きていません

なので、余計な心配をする必要はないとは思いますが、 NOAA (アメリカ海洋大気庁)の宇宙天気予報官は、巨大なフィラメントが出現するたびに、「ハイダーフレアと、巨大な太陽活動の発生の可能性と、その注意」に言及しますので、一応書いておきました。 NOAA は、今回も言及しています。






環太平洋火山帯で連鎖した地震

さて、今回の本題は、「地震」なんですが、昨日 3月 15日に「 24時間以内に環太平洋火山帯で一斉に、そして連鎖的に地震が起きた」ということについてです。

これも、だからといって何か大きな地震がありそうだとか、そういうことではないのですが、ちょうどその前日の 3月 14日に瀬戸内海の西部にある伊予灘という場所が震源のマグニチュード 6.2の強い地震が発生したばかりですので、何となく「連鎖しているなあ」と思った次第で、記事にしました。

2014-02-14-m6-1.gif

地震情報 - 2014年3月14日 2時19分 より。



3月 15日に起きた地震のうちで、比較的規模の強い地震の場所をすべて書き出していた米国のエクスティンクション・プロトコルの記事をご紹介します。




Planet shaken by spasm of moderate earthquakes over last 24 hours
Extinction Protocol 2014.03.15


地球はこの 24時間内での中規模地震の突発に揺さぶられる


過去24時間、環太平洋火山帯上(リング・オブ・ファイヤー)のすべてで起きた中程度の規模の一連の地震で、この地域が揺れている。

ここは、地球上で最も地質学的活動が大きな領域だ。

環太平洋火山帯は、馬蹄形のような形をし、長さは4万キロメートルある。この領域のほぼ連続した海溝、火山地帯、および、プレートの動きは関連があるとされている。

この場所には 452の火山があり、これは、世界の活火山および休火山の 75%以上を占める。

そして、環太平洋火山帯では世界の地震の約 90%が発生し、世界の歴史の中で最大規模の地震の 81%が発生している。

過去24時間では、インドネシアでマグニチュード 5.3とマグニチュード 5.6の中規模の地震が発生し、フィリピンのサン・イシドロでマグニチュード 5.4の地震が起きている。また、日本の硫黄島ではマグニチュード 5.3の地震が起きた。

ペルー中央南部は、マグニチュード 6.1の地震に見舞われた。

イースター島の南東ではマグニチュード 5.0の地震が起き、コロンビア南東部ではマグニチュード 5.4の地震が発生。チリのサンタクルスではマグニチュード 5.4の地震が起きた。

アフリカ大陸南部では、マグニチュード 5.4の地震が発生。また、西アフリカのオーウェン破砕帯では、マグニチュード 5.2と 5.0の地震が起きている。

ギリシャではマグニチュード 4.5の地震が発生し、アゼルバイジャンの北東部ではマグニチュード 4.0の地震。インドのモーヒーンではマグニチュード 4.8の地震が起きたことが報告された。

世界中のプレートの周囲では、毎年、春分のあたりに地震活動の発生がピークに達することが多い。該当する地帯にお住まいの方は、大地震の可能性について警戒していただきたいと思う。






というものですが、この最後の部分の、



毎年、春分のあたりにその地震活動の発生がピークに達することが多い



に関しては、そういうデータがあるのかどうかはよくわかりません。

ただ、昨年も2月頃から環太平洋火山帯で、比較的大きな地震が「連鎖的に」続いたことがあったことを思い出します。





2013年に環太平洋火山帯で連鎖した地震

環太平洋火山帯は、太平洋の周囲を取り巻く火山帯のことで、英語では、リング・オブ・ファイヤー(Ring of Fire / 火の輪地帯)という呼び方がされます。

トップに貼りました地図の上で示しますと、かなり大ざっぱですが、大体、下のピンクのあたりです。

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昨年 2013年 1月の下旬からの1週間の間に、この環太平洋火山帯で、マグニチュード6以上の地震が連鎖的に発生したことがあります。

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▲ 2013年2月18日の過去記事「極寒のカザフスタンで2月に咲いた日本の桜の報道を見て思う、新しい地球の時代」より。


その後も3月くらいまで、中規模以上の地震の発生が多く続きました。

ただ、「多い」といっても、過去のデータと照らし合わせたわけではないですので、「どの程度多いのかはわからない」というのが実際のところです。


それにしても、ある程度、時期的にまとまって地震が起きるという傾向はありますので、昨日 3月 15日のように1日の地震の数が妙に多い日が続く場合は、多少は、「起きる可能性もあるかもしれないな」という風に、何となく身の回りの防災チェックなどをしてみてもよろしいのかしれません。

これは、予知や予測ではないです。単に「時期的にまとまって発生する傾向が多少はある」というだけで、3月 15日の地震の集中が今後の何らかの大地震と関係するかどうかは当然わかりません。

それでもまあ・・・・・いろいろなことが起きている世の中ですから、いろいろと起きてもあせらない心の準備も必要なのかもしれないです。

ちなみに、「国家の全領域が環太平洋火山帯に入っている」という国はチリと日本ぐらいのものです。

私たち日本人は「地震が日常的に起きる」という土地を国土として、数万年・・・初めて文字としての文献〔魏志倭人伝〕に登場してからでも 1700年、この地で生きてきました。つまり、これからも、何が来ても「終わる」ということはないはずです。



  

2013年12月05日



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そして仮に太平洋でヒトデが「全滅」した場合、海の生態系は大きく破壊されると指摘する科学者たち


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▲ オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドが、アメリカ周辺のヒトデの「大量消滅」の特集を組んだ記事より。






 


海が壊れ始めている

カナダからアメリカにかけての東海岸と、そして西海岸の一部で「ヒトデの大量死が発生している」ことを最初にふれたのは、11月7日の、

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

という記事でした。

ここでは、「自分で手足を次々と落として死んでいくアメリカ沿岸のヒトデたち」という小見出しをつけて、この状態を、トカゲなどに見られる、尾を自ら切り捨てる自切(じせつ)という行動のようだとして以下のように書いています。


現在起きているアメリカでのヒトデの大量死では、まさにこの「自切」行為が発生しているのですが、しかし、普通の自切と違うのは、「自分を守らず死んでしまう」ところです。

つまり、ヒトデたちが自分の腕を自分で落としていってから死んでいっているということが、明らかになろうとしているのです。

なお、これらの現象は決してミステリーの類いではなく、このヒトデの大量死が「消耗性疾患」という名前の病気だということは判明しているのですが、過去にないほど拡大し続けていることと、こんな状態を「どんな科学者も今まで見たことがなかった」ということで、脅威を与えているようです。




というように私は書いていましたが、これは、まったく見当違いで、そして「現在起きている事態を甘く見た考え方だった」ことがわかってきました。

ヒトデたちは、今まで知られているタイプの「消耗性疾患」というようなものではなく、また、自分で手足を落としているのではなく、

「得体の知れない病気によってバラバラに崩壊した後に溶けていっている」

ということがわかってきたのです。

トップに貼った記事はオーストラリアのメディアなのですが、そのことについて、非常に詳しく伝えています。これは後でご紹介しますが、その状態。




ドロドロに溶けて海底に付着するヒトデたち

アメリカの KUOW というニュースメディアが、シアトルの海中の様子を撮影した動画を紹介しています。撮影したのは、20年間のダイバー歴のあるローラ・ジェームス( Laura James )さんという女性です。1年間のシアトルの海底の変化を追っています。

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KUOW より。


彼女の撮影した動画は、米国の動画共有サイト Vimeo にありますが、下のような状態になっているようなんです。


・まず生きている状態から溶けていく

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・そのまま朽ちて海底に落ちていく

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・海底に落ちたヒトデは粘質の「物質」となり、その白い粘体がシアトルの海底に広がっている

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という感じのようで、ローラさんはコメントで、「 20年間のダイビング歴の中で、こんな光景は見たことがないのです。今まで水中で私が見た中で最も哀しい光景です」と述べています。

哀しいのも確かですが、原因がわからないということに生物学者たちが懸念を持っているということと、ヒトデの大量死の規模があまりにも大きく、海の生態系への影響も考えられているようです。


そして、ヒトデの大量死が起きている範囲もはるかに広くなっています。


カリフォルニア州の地元メディア KRCB の報道に、現在、カリフォルニア州の海で「ヒトデの消滅」が起きている場所が地図で示されています。下がその地図です。

sea-star-map_1.jpg

赤が「 yes 」、青が「 no 」とありますので、調査した地点でのこの赤の地点で、ヒトデの消滅が発生しているということだと思います。


cal-seastar.gif

KRCBより。


ちなみに、この記事の冒頭は、このように記されています。


北はアラスカから、南はカリフォルニア・オレンジ郡まで、海の消耗性疾患とされている奇妙な病気によってヒトデが消滅していっている。この病気によりヒトデたちはたった数時間で、もがき苦しむように分解して、そして消滅してしまう。







そんなわけで、原因の知れない問題でありつつも、なんだかこう、とても深刻で、上のダイバーのローラさんの言っていたように悲しい感じも漂います。

「生物の消滅」には、これまでにもミツバチとか、いろいろとありますたけれど、今回のように「消滅していく過程」をあからさまに露呈したのはこのヒトデが最初のような気がします。


シドニー・モーニング・ヘラルドの記事をご紹介しておきます。

生物学者たちは、ヒトデの大量死の規模があまりにも大きいために、海の生態系そのものに影響を及ぼすのではないかと懸念しているようです。




Freakish disease is turning starfish into goo
SMH 2013.11.27


奇妙な病気がヒトデを粘体の物質にしてしまっている


北米の西海岸と東海岸で、見るに堪えない姿になるヒトデたちの大量死が発生している。

ヒトデたちのカラフルな手足は曲がり、まるでトカゲのように手足が体から切り落とされる。それだけではなく、ヒトデの内部から潰瘍のように組織に穴が開き、内臓が外部にしみ出るのだ。

その光景はまさに身の毛のよだつものだが、海洋科学者たちは、ヒトデたちは、知られていない何らかの消耗性疾患による攻撃を受けていると言う。

今回のヒトデの大量死の規模は、太平洋沿岸で記憶にないほどの大きなものとなっている。

太平洋沿岸だけではなく、大西洋に面するアメリカ東海岸のロードアイランド州とメイン州でもヒトデの大量死が発生していることが確認されている。

科学者たちは、ヒトデたちの大量死がもたらす生態系への影響についての意見の合意はいまだに得ていない。ヒトデは、イガイやムール貝、あるいは小魚等の相互関係の中での生態系に関与している。

カリフォルニア大学の生態学と進化生物学が専門のジョン・ピアーズ( John Pearse )名誉教授は、「この影響は考えられないほどですが、制御不能になる前に科学者たちはこの問題に対処できると確信しています」と語っている。

しかし、この病気を研究しているカリフォルニア大学の他の専門家は、その意見に同調していない。進化生物学のピート・ライモンディ( Pete Raimondi )教授は、「この病気の研究は始まったばかりなのです」と言う。

また、さらに重要なことは、これらの出来事は「変化の前哨であるにすぎない」と言う科学者がいることだ。コーネル大学の生態学者であるドリュー・ハーヴェル( Drew Harvell )教授はそのひとりだ。

「現在起きていることが極めて極端な出来事だということは科学者全員が考えていると思います。そして、まずは、いったい何が起きているのかを突き止めることが最も重要なことなのです」

とハーヴェル教授は言う。

ちなみに、彼らは、この原因を気候変動や海水の酸性化、あるいは地球温暖化と結びつけて考えることを完全に否定している。

ハーヴェル教授は以下のように述べた。

「何なのかわからないということが最も恐ろしいのです。細菌、ウイルス、寄生虫、あるいは外来種によってもたらされた病気。その見当さえつかないのです」。

そして、こう続けた。

「もし、同じようなことが人間に起きた場合なら、アメリカ疾病予防管理センター( CDC ) は、膨大な予算と、軍隊やあらゆる医者を動員して原因を究明しようとするでしょう。しかし、海洋生物の病気の解明のためには、そのような予算が用意されることはないというのが現実です」。





  

2013年09月15日



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ロシア極東の洪水は 40日目に近づき、ルーマニアでは6時間で2ヶ月分の豪雨で村が流され、アメリカのコロラドでは3日間で1年分の雨が降り落ちる「雨と洪水のカオス」。

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▲ 現在も続いている米国コロラド州の洪水のキッカケとなった豪雨で非常事態が宣言された日の「聖書のような」という表現の見出しの入った 9月 12日 のUSA トゥディの報道。日本時間 9月 15日現在、この日から続く洪水によって 200名を越える方々の安否がわかっていません。






 



旧約聖書の創世記のいわゆるノアの方舟について、その時の洪水の様子に下の記述があります。



洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。



「いくらなんでも、そんなに続く洪水などないだろう」と、私などは思っていたのですが、どうも最近はそうとも言えない出来事を目にします。

今回はふたたび洪水についての記事を書かせていただこうと思います。




拡大し続ける世界各地での洪水の規模と被害の範囲

夏になる前に、

世界中で止まらない「黙示録的な洪水」の連鎖
 2013年06月20日

という記事をはじめ、多くの洪水に関係する記事を書いたのですが、その後も洪水は世界中で止まることなく続いています。そして、この9月になって、その激しさというのか、「黙示録的な様相」が強くなってきているように見えます。

まあ、日本も・・・たとえば、今は 9月 15日の午後で、つまり、これから台風 18号の影響による大雨が今夜あたりから本格的にやってきそうで、人の国の洪水のことを書いていたら自分も洪水の渦中にいた、というような可能性もないわけではないのですが・・・。


今回は、いくつかの最近の印象的な洪水の報道などをご紹介しますが、何よりも「聖書的」だと感じるのが、ロシアの極東部のアムール川という川の増水で起きている洪水です。何しろ、洪水発生からそろそろ 40日目に近づこうとしているのです。





1ヶ月以上、川の水位を上げ続けているロシアのアムール川


ロシアのアムール川というのは、下の赤く囲んだ場所にある川です。

am-river.gif

日本の海、シベリアの森より。



下のニュースは今から約1ヶ月前の 8月 14日のロシアの声の記事です。

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今から1ヶ月前で、すでに洪水がある程度続いていたことがおわかりかと思います。

そのアムール川の水位についてふれている下の記事も抜粋します。


ロシア極東豪雨、アムール川に記録的水位
VOR 2013.08.20

ロシア極東アムール州の豪雨はピークを過ぎ、川の水位は下がりつつある。
しかしハバロフスク地方およびユダヤ自治区の状況は深刻の度を増している。

ハバロフスク地方では記録的な水位が観測され、なお高まっている。アムール川の水位は間もなく7m80cmに達する見込み。従来予測より1m高い。水はあふれて街区を浸している。堤防の積み増しが急がれている。



この記事では「アムール川の水位は間もなく7m80cmに達する見込み」とあり、このレベルでも危機的な水位だということが察せられます。

そして、それから1ヶ月たった現在はどうなっているのか。

下は 9月 13日のロシアの報道記事の概要です。コムソモリスク・ナ・アムーレというのは、ロシア・ハバロフスク地方のアムール川下流の左岸に位置する港湾都市だそうです。


ru-east-flood-2013.png
VOR 2013.08.20

コムソモリスク・ナ・アムーレにアムール川の氾濫した水が入ってくる

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コムソモリスク・ナ・アムーレ市内を流れるアムール川の水位はこの12時間のあいだにさらに 3センチ上昇し、現在の水位は 913センチメートルにまで上昇した。

ロシア非常事態省がイタルタス通信に語ったところによれば、今後数日間も同じペースで水位が上昇していくと予測されるという。 9月 15日には 920 〜 940 センチメートルにまで上昇する可能性がある。

これに先立って、緊急事態省はコムソモリスク・ナ・アムーレから約 3000人の住民を避難させ、宿泊施設に誘導した。



ということで、1ヶ月前に、7メートル台の水位で「従来予測より1メートル高い」として、非常事態が宣言されたアムール川の水位は、それから一貫して増え続け、現在は9メートルを越えています。

ロシアのメディアの報道では、アムール川に沿った地域で、浸水というより「水没」した家々の写真が毎日、掲載されています。

am1.jpg

HTB より。



am3.jpg

Gazeta.ru より。


このアムール川の増水による洪水が始まってからは 40日に近くになっているわけで、最初に引用した創世記の「洪水は 40日 40夜続き」という状態も、地域的な出来事では十分にあるものなのだと刮目した次第です。

今のところ、アムール川の水位が急激に下がるという予測もされていないようで、ロシア極東は、いつ終わるともわからない「世紀末的な洪水」の渦中にあります。





6時間で2ヶ月分の降水量を記録した異常豪雨

最近起きた洪水で印象的なものが、ルーマニアで起きた洪水でした。

ルーマニアで「6時間で2ヶ月分の雨量」を記録した猛烈な豪雨による洪水で壊滅的な被害
 2013年09月13日

という報道をご紹介したのですが、原因は短時間での壮絶な豪雨で、報道には、


雨は9月11日の夕方から降り始め、そして、たった6時間の間にこの地での2ヶ月分の降水量に匹敵する猛烈な豪雨に見舞われた。たちまちのうちに 700の家屋が浸水し、死者・行方不明者は8名に達した。



と記されていました。

具体的な雨量の数値はわからないですが、上の記事の後、さらに雨は続いているようで、昨日のルーマニアの報道では下のような記事が見受けられました。

galati-alert-second.jpg

Libertatea より。


ルーマニアといえば、1970年代に『世界宗教史』という著作に「洪水の意味」を記したミルチャ・エリアーデという宗教学者がいますが、その人はルーマニア人でした。

彼はこのように書いています。


「世界宗教史」(ちくま学芸文庫)より

洪水の原因は人間の罪であると同時に世界の老朽化であることが確認される。

宇宙は、生存し、生産するという単なる事実によって、しだいに退化し、ついに衰亡するのである。これゆえに、宇宙は再創造されなければならないのである。

言いかえれば、洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現するのである。



しかし、宇宙の再創造とか宗教的な意味とかはどうでもいいですが、ミルチャ・エリアーデが著作を記した 1970年代には、世界が今のような「現実の洪水」に見舞われることを予測してはいなかったはずで、何よりも自分の国ルーマニアが「聖書的な洪水」に見舞われるとは想像していなかったかもしれません。

しかし、21世紀の私たちは、もはやこれらが絵空事ではないことは理解していて、どうにも「現実の創世記」みたいな時代を生きているという気がします。





米国コロラド州では「3日間で年間の降雨量を上回る雨」が町を破壊


アメリカのコロラド州の洪水については、日本語の報道でも取り上げられていますので、そこからピックアップします。 9月 15日の産経ニュースのものです。


コロラド洪水、「安否不明」250人に 死者は4人
産経ニュース 2013.09.15

米西部コロラド州のボールダーやデンバーなど広い地域で発生した洪水による死者は、14日までに4人となった。ロイター通信によると、約250人が安否不明になっている。

ボールダーの政府当局者は「死者数はさらに増える可能性が高い」と述べた。ただ、安否不明の人の多くは通信インフラの損壊や停電で連絡がつかない状態とみられる。

14日までの3日間で年間降水量に相当する雨量に達した地域もあり、浸水した面積は約1万1千平方キロメートル以上に。隣接するニューメキシコ州の一部でも洪水が発生し、1人が死亡した。




これら、ロシア極東の洪水、ルーマニアの洪水、アメリカのコロラド州での洪水のどれにも通じているのが、「普通ではない量の雨が一気に降る」ということです。

あるいは、その状態が長く長く続く。

6時間で2ヶ月分の雨量とか、3日間で1年間の雨量と匹敵する雨量だとか、ちょっと普通だと考えられない量の雨が世界中で降っているわけなのですが、今年書いてきました洪水のニュースはどれも同じような状態での洪水でした。




洪水がもたらす食糧供給への影響への脅威


巨大な洪水は、人的被害を含めて様々なものを破壊しますが、実は、その時の被害としてあまり大きくピックアップされないものとして、「農地の壊滅」ということがあります。

最近、アフリカのニジェールという国が大きな洪水被害に見舞われています。

ニジェールというのは、下の位置にある国で、ここはサハラ砂漠に位置する国です。

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アフリカ大陸基本情報 / ニジェール共和国によりますと、


西アフリカの内陸国。北部にあるサハラ砂漠が国土の 65%を占めている。世界で最も暑い地域の一つ。干ばつの起こりやすい同国は、たびたび食糧危機に陥る。また、同国の農業はサハラ砂漠の拡大に脅かされている。



というような場所らしく、干ばつ被害は多くても、洪水による被害が多い場所ではないはずです。そこに「降りやむことのない豪雨が降り続けている」という現実。


洪水にはいろいろな意味があり、聖書的な世界では、上に書きましたルーマニアの宗教学者ミルチャ・エリアーデのように「再創造」というような言葉を使う向きもありますが、しかし、現実問題として、そこには「苦痛」が存在します。


最近はつくづく、本当にそんな苦痛と代替えできるほどの「新しい世界」なんてあるのか? とよく思います。


では、ここから AFP の記事です。





Niger asks for foreign help for flood victims
AFP 2013.09.06

ニジェールは、洪水被災者のために海外からの援助を求めている

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▲ ニジェール西部の洪水で、26名の人命が奪われ、多くの農地が壊滅的な被害を受れた。


「洪水はこれまで 26人の命を奪い、75,347人が被災した。13,000ヘクタールにわたる農地の作物が破壊され、被害額は 6400万ドル(約 64億円)に上る」。

ニジェールのブリジ・ラフィニ首相は以上の声明を出した。

そして、「しかし、私たち政府は、被災者たちの要求に応えるための、あるいは、この世紀の大惨事の影響を軽減するための手段を欠いている。したがって、私たちは国際的な援助のためにアピールしたい」と述べた。

8月以来、ニジェール西部の8つの地域が激しい雨に見舞われ続けており、それによりニジェール川が氾濫し、首都ニアメでも洪水被害が拡大した。

今週さらなる豪雨が同地域を襲うことが予測されており、このままの状態では、降雨が本格化する 11月から 12月には洪水の被害がさらにひどくなることを政府は懸念している。

そして、農作物へのダメージが食糧危機への懸念を呼んでいる。

また、洪水で浸水した土地はイナゴの幼虫の孵化に適した条件をつくりだす可能性があり、ニジェールが今後、「イナゴによる大規模な侵略」に直面し、さらなる農作物被害が出る可能性があることを国連は警告している。

ニジェールは国土の多くが砂漠で、非常に乾燥した気候を持つため、長い間、干ばつと、そしてイナゴの来襲による食糧危機の被害に直面してきた。




  

2013年08月29日



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BBC より。






 


魔物が守り続ける古代の西洋建築物の歴史


なんとなく重苦しい雰囲気の最近の中でも、まあいろいろなニュースというのは日々あるものですが、上のものは数日前のイギリス BBC で報道されたもので、 13世紀に建てられたペイズリー修道院という修道院の外壁のガーゴイル(石像)が「映画のエイリアンと酷似している」ということが話題となっているという記事です。


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▲ ペイズリー修道院。


ペイズリー修道院というのは、Wikipedia によりますと、


ペイズリーは、かつて古代ローマ時代のVanduaraのとりでがあった場所に数えられた。現在のペイズリーの場所の検証はこのとりでを第一としている。12世紀には町周囲に小修道院が創建され、たちまち定住者が増えた。

小修道院ができて100年のうちに、位が上がりペイズリー修道院となった。町は18世紀から19世紀に、綿織物ペイズリーの生産で有名になった。



とのこと。

ペイズリー地というのは、下の紋様のことで、今でも衣服とかスカーフなどの装飾用の布地のデザインとして幅広く使われています。

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さて、「ガーゴイル」。

このガーゴイルというのは、詳細な意味はともかく、中世のゴシック建築などの外壁についている怪物のように造形される石像というような意味でよろしいかと思います。

もともとの理由はわからないですが、ガーゴイルはもともとが「魔物」的な造形であり、不気味なものであることが多いです。最近、廃墟と絡んで「魔物」みたいな意味を考えたりしていたことがありましたが、西洋の歴史のある建築物には、やたらとこの「魔物としての石像」が建物の上にいらっしゃるようです。

有名な観光地では下のようなものがあります。


ノートルダム寺院(パリ)のガーゴイル

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マンチェスター大聖堂(イギリス)の男前のガーゴイル

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結局、今回の BBC の記事の 13世紀のペイズリー修道院のエイリアンの成り行きについては、この修道院は 1990年代に改修されたのですが、「その際にガーゴイルも交換された」のだそうです。その時に入れ替わったガーゴイルのひとつが上のものだったということのよう。

なので・・・新しいガーゴイルを製作した職人さんと絡んだ話なのかもしれませんけれど、「映画を意図して作ったわけではないと思います」と修道院の神父さんは申しております。とはいえ、作った人の頭の中に「どんな世界が想定されていたか」ということは今となってはわからないことでもあります。

ところでも、この時には他のガーゴイルも交換されましたが、そちのうちのひとつは下のものです。


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こっちのほうがコワイ(笑)。



ちなみに、映画『エイリアン』は、私が高校生の時の 1970年代終わりの公開でしたが、私の田舎では上映されず、実際に見たのは東京に出てきた後に名画座で見た記憶があります。その時のショックというのは、モンスター映画としてのショックではなく、「美術的なショック」でした。

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▲ アメリカ映画『エイリアン』(1979年)より。


私のそれまでの映画の経験の中で、『エイリアン』ほど、全編をゴシックとグロテスクと残酷の3つの要素で貫き通したカッコイイ映画はそれまで存在さえしていなかったと思います。美術的価値観に大きく刺激を与えてくれた映画でした。


というわけで、何だかエイリアン・ガーゴイルの話で長くなってしまいましたが、今回の本題はどちらかというと、次の「寒さ」の話です。

先日の記事、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日

の続きというような感じでお読み下さると幸いです。



世界で最も乾燥した土地のひとつのペルー・アタカマ砂漠で「この30年ではじめて降った雨」が雪だった。


まずは、ペルーで大雪と寒波のために非常事態宣言が出されている報道です。

peru-cold-1.jpg

Declaran estado de emergencia en Puno por fuertes nevadas より。


プーノというのは地図では下の場所で、チチカカ湖の西岸に位置するそうです。標高 3850メートルと高い場所にあるので、年間を通して気温は低い場所ですが、そのレベルを越えた寒波に見舞われているようです。

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現地の報道からご紹介します。


Peru Declares State of Emergency in Puno as Temperatures Drop
Peruvian Times 2013.08.28

ペルー政府はプーノ地方に寒波での非常事態を宣言

ペルー政府はこの十年で最も低い気温に見舞われているアンデス南部地域のプーノに非常事態を宣言した。

ペルー大統領オジャンタ・ウマラ氏をはじめ、専門家なども今週現地を訪れ、7県においての非常事態を緊急発表した。

現在、何百もの世帯が寒波の影響を受けており、また、 25万頭以上のアルパカが南部高地を襲った氷点下の気温と雪嵐の中で死亡した。

気温は一部でマイナス 15度にまで達している。

そのため道路が凍結し、バスや車両の通行にも影響が出ている。バスを持つ人々は、氷点下十数度の極寒の中で 8時間から 10時間、バスを待ち続けることを余儀なくされている。




また、そのペルーと隣接したブラジルですが、この7月から8月には低温に関しての報道を何度か目にしましたが、最近、雪の被害もひどくなっているようです。

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ZERO HORA より。



世界で最も乾燥した土地のアタカマ砂漠では「この30年ではじめて降った雨」は雪だった

それと、ペルーのアタカマ砂漠という砂漠で、数日前に「雪が降った」ということがありました。

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Atacama desert sees snow, rain after 30 years より。8月27日の報道です。


記事の見出しにもありますけれど、雪というより、「雨」そのものが降ったのが、30年ぶりだとかで、それが雪となったようです。

この様子は動画でも撮影されています。


アタカマ砂漠の雪




そういえば、先週の「ロシアの声」に、最近の激しい環境の異変について、ロシア水理地質学研究所のドミートリイ・キクチョフという人の言葉が掲載されていました。

その記事のタイトルは「気候変動、世界は元の姿に返らない」というものでした。


1000年単位で未来を見れば、現在は寒冷化という傾向の中にあるのだろう。しかし我らの世紀に焦点を絞れば、大方、当面のところは気温は上昇していく。ただし、ある年の夏は前年の夏より必ず暑いということを意味するのではない。

過去1000年を振り返ると、最も温暖な時期は10・11世紀に求められる。16・17世紀には「ミニ氷河期」が訪れた。局所的な「観測史上最高気温更新」などは、惑星全体の気候変動の歴史から見れば、大したことでなどないのかもしれない。しかし、現代人は、ちょっとした変化に過敏に反応する。



なるほど、確かに私なども現代人で、「ちょっとした変化に過敏に反応する」というようなことになっているのかもしれません。


しかし、それでも、気候のことだけではなく、全体として見てみれば、今の世の中は「過去 1000年のどの時点とも比較できない世の中」ということは確かな気がしますし、あるいは、過去 5000年のどことも比較できないとも言えるのかもしれません。

それだけに、「変化はこれまでの数千年と違ったもの、あるいは大きなものとなるのかもしれない」というように考えることもさほど間違ってもいない気もします。



  

2013年08月09日



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▲ 北半球の私たちは「暑い」関係のニュースが多いのですが、南半球の一部ではかつて経験したことのないような寒波に見舞われているようです。写真は、1975年以来の降雪があったブラジルのクリルティバ市。南アフリカも壊滅的な寒さが続いている模様。 Faun Kime より。






 


2013年の立秋を過ぎて


今日(8月9日)は、外に出る用事が何度かありました。

最初は午前10時過ぎでした。



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すでにかなり暑いですが、まあ、なんとか歩いて行ける程度の暑さ。


その後、帰宅し、次に出たのは午後2時過ぎでした。




外に一歩出た瞬間・・・。



genju-big.jpg



「これは・・・!」と、空を見上げますが、そんなことをしてもどうにかなるわけもなく、とにかく歩き始めましたが、すごいすごい。少し気を抜くと朦朧としそうになるほどの暑さです。



何とか用事を終え、帰宅後、午後3時頃の日本の気温の状況を気象庁のアメダスで見てみました。

気温の色わけは下のようになっています。
赤だと 35度以上。

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8月 9日午後 3時の日本の気温の状況。

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あー、関東から西はほとんどピンクか赤だ・・・


日本は上のようにピンクに染まっていますが、お隣の中国などでは、文字通りに「赤い中国」というようなことになっています。






破る記録も底をついてきた中国



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人民網より。


上は、猛暑の報道が多い中国の記事の中でもちょっと気にいったもので、タイトルの「魔都」という言葉は、中国語での正確なニュアンスはわからなくとも、「なるほど」と納得させられる気もしないでもない言葉です。

魔の都。

上海では、立秋の 8月 7日に 40.8度まで気温が上昇し、これは中国で気象記録が始まった 1872年以来の最高気温だとか。つまり、 140年の記録を一気に破ったということのよう。しかも、上海では 2日続けて 40度を越えていて、これも始めて。

中国の他の地域はもっと激しい高温に見舞われているようです。


「40℃でも涼しいほう」、中国の猛暑で豚も熱中症
大紀元 2013.08.08

暦の上ではすでに秋だが、中国各地では猛暑が続いている。中国メディアによると、7日16時の最高気温トップ5は重慶市と浙江省奉化市が43.5℃で首位、四川省興文43℃、同省徐永42.8℃、同省合江42.6℃と続く。

記録的な猛暑が全国を席巻している。同日15時の観測によると、国土の六分の一は35℃以上の猛暑に襲われおり、そのうちの7万平方キロは40℃を超えている。130の観測点は今年の最高気温を記録した。

上海市では同日12時に最高気温が40.8℃まで上昇し、1872年に気象記録が始まって以来の最高気温を記録した。

歴史的な猛暑は各地で影響を及ぼしている。緑茶の有名ブランド「龍井」の生産地である杭州では、連日40℃を超える高温で1000ムー(約67万平方メートル)の茶畑が枯れてしまった。収穫まで3〜4年間はかかるため、今後三年間の収穫は見込めないという。

福建省では6日、豚の輸送車が横転し、脱出のチャンスにも関わらず、12頭の豚は熱中症になり道路の真ん中で動けず、1頭は死亡した。



上のほうに書きました「赤い中国」という意味は、気温の分布を見るとわかりやすいです。

下の図は、7月の中国本土の各地で記録された最高気温を色分けしたものです。

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真っ赤で、たまに黄色いところがあります。

ch-flag.jpeg




まあしかし、中国の図では「 30度以上で赤」なので、ピンクの日本もこの気温分布に照らし合わせると実は真っ赤ということは言えそうです。


英語圏の報道でも中国の猛暑の報道は多いです。
下は、オーストラリアのインターナショナル・ビジネス・タイムスの記事です。

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IB Times より。


上の車は、どうやら、猛暑と車のエアコン機材の関係で上のように火が上がったということのようですが、中国では、線路や道路も各地で暑さのために歪みまくっているとのこと。

日常の生活でも、人々の生活スタイルが多少逸脱してきて、下のような「川に食卓を持ち込んで」という珍しい食事の風景などもわりと見られるようです。

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Faun Kime より。





「かつて経験したことのない」という形容は「すでに経験した」と同義になり


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NHK より。


今は気象庁の大雨の表現として「経験したことのない大雨」という区分が存在します。これは本来、「極めて珍しい」という意味も含めての表現だと思うのですが、しかし、今年、この表現を何度耳にしたことかと思います。

先月、 NHK サイトの特集で「「特別警報」運用開始まで1か月」という記事がありました。

これは、8月30日から始まる気象庁の「特別警報」の運用についての記事で、そこには以下のようにあります。太字は原文のままです。



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「特別警報」が発表される「重大な災害の危険性が非常に高い」とはどのような状況なのでしょうか。

気象庁は、その地域にとって50年に一度あるかないかの現象が起きている場合、または発生が予想された場合に「特別警報」を発表することにしています。地域差はありますが、発表基準は、「50年に一度」の大雨、「50年に一度」の暴風、「50年に一度」の高潮、・・・ということになります。



ということなのだそうですが・・・。

もう、今年は雨にしても気温などにしても、 50年分くらいはクリアしてしまったのでは?という気もしないでもないです。


2011年の震災はもちろんですが、この2年ほどの「わりとあっという間」に、私たちは、 50年に 1度などでは済まない程度の環境の大きな変化を実際に体験している中で生きているということに気付きます。


いやあ・・・そう思うと、私なども含めて、こうやって「今、生きている」ということは確かにすごいことなのだとも思います。


この「生きていられる」という状態がいつまで続くのかは誰にも(もちろん自分自身にも)わからないことですが、環境や天災の前に、病気や生活、あるいは経済での問題なども存在したり、あるいは戦争などだって起こらないとも限らない。

なので、「この先どこまで生きるのか」ということは、本当にまったくわからないですけれど、とりあえず「今は生きているんだ」ということに気付いたりもします。



そして、この先、昨日の記事、

NASA が「太陽の磁極の反転(磁場のポールシフト)」が始まったことを確認
 2013年08月08日

にありますように、太陽の磁場の反転が起こる可能性が高くなっています。




これが地球の気候や、あるいは地殻変動などに影響を与えるものなのかどうかはわからないです。

わからないですが、最近多く載せていました資料などを見ていても、太陽の磁場反転が地球に何の影響も与えないということもなさそうで、まして、太陽事態がどうも「おかしい感じ」となっている今、この夏から秋の終わり、あるいは今年の終わりにかけては、さらにいろいろな「変化」が起きても不思議ではなさそうです。

とりあえず今の日本の多くの地域ではこの「暑さ」と「度重なる豪雨」に対応しながら、次の激変への心の準備をしていくということになるようです。



  

2013年07月15日



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「資料、年輪、考古学資料のすべてが6世紀中期は、異常な悪天候に見舞われた時期だったことを指し示している。日光は薄暗くなり、地球に届く太陽熱は減少し、干ばつ、洪水、砂嵐が起こり、季節外れの雪と特大のひょうが降った」 (ディヴィッド・キース『西暦 535年の大噴火』)

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地磁気と地球の生物


先日の、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

という記事に『太陽活動と景気』という著作からグラフや一部の内容などをご紹介しました。

太陽活動が、人間活動の多くと関係していることを示したもので、 20世紀初頭のロシアで「太陽生物学」という学問を創設したチジェフスキー博士の活動などにもふれられています。チジェフスキー博士は下のような結論に達していたようです。


太陽の影響力は、個体から群生に至る生物系のすべての組織レベルにおよんでいる。

地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない。




チジェフスキー博士などの場合は、黒点数などから見る太陽活動から調べたものでした。

その一方、黒点数による太陽活動の他にも、太陽は CME (太陽からのコロナの質量放出)や、あるいはコロナホールなどからの太陽風とか太陽嵐などと呼ばれるものによって、地磁気などの「磁場」や「磁気」といったものの影響を地球に与えるわけですけれど、私は以前から、個人的に「この地磁気がどうもあるものと関係しているのではないか」と思い続けていました。




ヒトを心身共に攪乱する地磁気

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▲ 太陽と地磁気の関係についての一般的な説明。地磁気観測所より。


うちの奥さんは、数年前から介護と関わっていて、日々、多くのご老人たちと会うのですが、私は私で数年前から太陽に興味を持って、太陽フレアとか CME とか地磁気などのことについて、NICT 宇宙天気情報だとか、スペースウェザーなどで、日々の太陽の活動などを見ていました。

そして、奥さんの話す「その日のご老人たちの様子」の話を何度か聞いているうちに、


「磁気と人間の健康(心も体も両方)は関係あるのではないか」


と何となく思うようになっていました。

ご老人たちが倒れたり、入院したり、あるいは精神的に不安定だったり、といった話を聞いた時には、地球の地磁気が乱れていたり高かったりしていた時が多かったということがあるのです。

とはいえ、「そんなこと(地磁気と人間の健康と関係あること)は気のせいだろうなあ」と思っていたのですが、前述した『太陽活動と景気』に出ていたデータでは、「気のせいでもなさそうということが言えそうなのです。

下のグラフは、スリーヴァスターヴァという人物が、1979年に二つの病院に入院した 5000件の救急心臓症例と毎日の地磁気活動を 6年間分比較したものです。

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▲ 『太陽活動と景気』より。オリジナルの出典元はH・J・アイゼンク&D・K・B・ナイアス著『占星術 - 科学か迷信か』(1986年)。



さらに、少し違うものですが、地磁気と感染症について、下のようなグラフもあります。

sun_dessese.jpg

▲ オリジナルの出典元は、前田担著『生物は磁気を感じるか』(1985年)。


データの期間が長くないですので、地磁気以外の要因も考えられるかもしれないとはいえ、ここまで見事な相関グラフを描かれると、「何の関係もない」とは言いにくい部分はありそうです。

このあたりのことについて、『太陽活動と景気』から、その部分を抜粋します。
文中の「図 6-4」というのは上の「磁気活動と入院数」のグラフです。



第6章 太陽活動と人間の生理 「太陽活動と健康・精神」より抜粋


フランスの医師サルドゥーと天文学者ヴァロの二人は 267日間の期間をとり、心筋梗塞や卒中発作などが、黒点が太陽の中央子午線を通過したときに 84パーセントの確率で起こることを明らかにした。

マリンとスリーヴァスターヴァは、 1979年、こうした線に沿って、より長期間のデータでの分析を行った。

彼らは、 1967年から 1972年の6年間にわたって、二つの病院に入院した 5000件の救急心臓症例を、毎日の地磁気活動指標と関係づけた。季節調整済で月次データの比較を行った結果、彼らは、相関係数 0.4から 0.8の範囲の有意な相関を見いだした。図 6-4 は、その全般的結果を示したものである。

二人のドイツ人研究者、B・デュールとT・デュールは、 50年ほど前に、黒点、磁気嵐オーロラといった太陽活動と人間の自殺との関係について、太陽活動が特に活発な日には自殺が約 8パーセント増加することを見いだした。

1963年、アメリカの整形外科医R・ベッカーは、精神病院への入院が太陽フレアと相関していることを見いだした。後に彼は、地磁気の乱れと入院中の精神患者の行動の乱れとの間に、相関を見いだした。さらに、磁場や宇宙線の放射量が変化すると、患者の反応時間や課題遂行にも影響があらわれることを報告した。

中枢及び末梢神経系への地磁気の効果としては、精神病や神経反応との関係が調べられている。太陽活動や地磁気撹乱は、ヒトの精神活動を乱すことが知られており、精神分裂病の患者数は、約 10年の周期的変化を繰り返していることがわかっている。





これを読んで、「なるほど・・・」という思いがあります。

最近どうも世の中の出来事やヒトのすることが「くるっている」・・・というような感じを抱いていて、そのことについて書くことなどもありましたけれど、「太陽活動や地磁気撹乱は、ヒトの精神活動を乱すことが知られており」ということらしく、太陽活動最大期というものは「たくさんの人々がおかしくなって当たり前」というようなことも言える時期なのかもしれません。。


また、現在の太陽は「磁極が多極化」していますが、こういう現象は、少なくとも過去長くなかったことだと思いますので、「これまでとは違う太陽からの磁気の影響を私たち人類も、あらゆる動植物たちも受けている」のかもしれないようにも思います。



▲ 過去記事 「奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した4極化する太陽磁場」より。

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私たち人間もまた磁場を持つ

ところで、上で抜粋した章の後半に、下のような記述があります。


地磁気と生物との関係を考えてみれば、生物固有の「生体磁場」にも目を向けるべきかもしれない。

実際、麦などの植物の種子にも、数ガンマの磁場が発見されているが、最近では、ヒトにも磁場が存在すると考えられている。



とのことで、磁場はこの地球に生きている生物や、あるいは私たち人間自身にも存在しているということのようです。

これに関しては、TDK マガジンの「生体磁気を観測する」というページに、


科学的解明が進んでいない生体磁気は、DNAの塩基配列とともに、解読が待たれる人体最後のヒエログリフ(神聖文字)ともいえる。



というようなことが書かれていました。

簡単にいうと、「地球も太陽も人類も、とにかくこの宇宙にあるあらゆるものは自分の磁場を持っている」ということが言えるのかもしれず、それは多分、相互に影響し合っているものなのだと思われます。

この「宇宙と人間の磁場による相互作用」というのは、どうもオカルト方面ではなく、わりと正当な科学のほうでそのうち解決していきそうな感じの問題のようにも思います。


ここまで書いていたことはタイトルとあまり関係ないのですけれど、ここから少し関係します。

上のような「病気と太陽の関係」の相関図をみているうちに、以前、記事にしたことがある「西暦 535年から起きたこと」にも、太陽活動が関係していたのではないかと感じたりしたのです。




過去 2000年の中で最大の天変地異と社会的な危機に見舞われた6世紀と現在の時代の比較


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デイヴィッド・キーズという英国のジャーナリストが書いた「カタストロフィー」(邦題『西暦535年の大噴火』)という著作があるのですが、その中には6世紀に全世界で発生した異常気象、そしてやはりほぼ全世界で流行した伝染病の原因が研究されています。

著者は、

「 535年に何らかの大災害が起き、それによって世界全体でその後の数年から十数年、深刻な気象変動が発生した」


と考えるに至り、その原因として考えられる3つの要因として、


・インドネシアのクラカタウ火山の大噴火
・小惑星の衝突
・彗星の衝突



のどれかが起きた可能性を上げて、そして、この中ではクラカタウ火山の大噴火の可能性が最も高いのではないかとする内容でした。


それらについては、過去記事の、

西暦 541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録
 2012年09月20日

ウイルスの流入の繰り返しでDNAの進化をなし得てきた人類をサポートする「宇宙と火山」
 2012年09月23日


などに記したことがあります。そして、最近、『太陽活動と景気』にあるグラフを見ているうちに、6世紀の感染症の大流行にも太陽活動が関係していたのではないかという気がしたのです。


ちなみに、西暦 535年から 536年のあいだの1年間というのは、当時の歴史家の記述によると下のような状態だったようです。


歴史家プロコピオスの西暦 536年の記述より

昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。



この「太陽が暗くなった原因」というものが、本当にひとつの国での火山噴火だけで説明できるのだろうかという気は以前からしていました。そして、火山噴火の影響による災害が、干ばつから洪水から、あるいは伝染病の世界的な流行にまで及ぶものだろうかとも思います。


それはともかくとしても、この後、6世紀にはほぼ全世界を異常気象と、伝染病の大流行が覆います。ヨーロッパの各地ではペストの大流行があり、アジアでも天然痘と思われる病気の猛威が吹き荒れました。

日本でも 530年代に発生した天然痘だと考えられる大流行は大変なものだったようで、デイヴィッド・キーズの著作には以下のような描写があります。


『西暦 535年の大噴火』より


異常事態が起こった。ひどい伝染病(おそらく天然痘)が日本で発生したのである。多くの人びとが亡くなった。日本では何世代も前から天然痘が流行したことはなかったので、免疫もほとんどなかったに違いない。

「国に疫病がはやり、人民に若死にする者が多かった。それが長く続いて、手だてがなかった」と『日本書記』には書いてある。

伝染病が流行した地域は、おそらく人口密度の高い地域だったのだろう。そうした地域では、人口の六割が死亡したと推定される。とくに被害に大きかった地域では、住民の九割が罹患し、生き残れたのは三割だけだったと思われる。




記録に残る上では、日本でこのような激しい伝染病の惨禍は、その後は1918年のスペイン風邪の流行までなかったのではないかという気もします。


上でふれました『太陽活動と景気』の中にある下のような「病気と地磁気の関係」

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を見ますと、当時、確かに火山の噴火、あるいは彗星などの衝突など何かの大きな自然災害があったとは思いますが、同時に、太陽活動にも何か極めて異常な磁気活動が起きていたのではないかという気もするのです。


太陽活動の観測が始まったのは 1600年代ですので、6世紀の太陽活動の状態を知ることは無理っぽいですが、535年からの数十年間というのは、世界中が混沌とした時代だったことは明らかで、それも、経済や戦争などの方面の混沌ではなく、


・天変地異と異常気象
・病気の流行



なのですが、どうも読み直してみると、当時の時代と、ごく最近の時代が「起きていることが似ているような気がする」のです。


ただまあ、それは私だけがそう感じただけかもしれませんので、上記したデイヴィッド・キースの著作から当時の世界の自然現象をまとめた部分からアジアを中心として、かなり飛ばし飛ばしですが、抜粋してみたいと思います。






6世紀中期の気象異変
デイヴィッド・キース著『西暦 535年の大噴火』 第9章「いったい何が起きたのか」より


「太陽から合図があったが、あのような合図は、いままでに見たこともないし、報告されたこともない。太陽が暗くなり、その暗さが1年半も続いたのだ。太陽は毎日4時間くらいし照らなかった。照ったといっても、実にかすかだった。人々は太陽が以前のように輝くことは2度とないのではと恐れた」

これは、わが地球が 535年から 536年に遭遇した運命について、6世紀の歴史家で優れた教会指導者だった「エフェソスのヨーアンネース」が書いた言葉である。この終末論的な文章は、彼の偉大な歴史書『教会史』第二巻に収載されている。

(中略)

異常現象は、地球の反対側でも記録されていた。『日本書紀』によれば、天皇は詔の中で飢餓と寒さを憂えていた。

中国でもこの天災は年代記に詳述されている。 535年に、中国北部で大干ばつが生じた。『北史』はこう伝えている。「干ばつのため勅令が下された。『首都長安とすべての州以下各地域にいたるまで、死体は埋葬すべし』という内容だった」

この干ばつはすぐさま厳しさを増し、通常なら豊穣ないし、ある程度豊穣な耕地が何十万、何百万平方キロメートルも干上がってしまった。資料は、大規模な砂嵐が猛威を奮い始めたことを記している。

すなわち、 535年の 11月 11日から 12月 9日、南朝の首都だった南京に、空から砂ぼこりが大量に舞い降りてきたのだ。「黄色い塵が雪のように降ってきた」

『北史』によれば、干ばつの悪化に伴い、中国中部の陝西(せんせい)地方では 536年に人口の7〜8割が死亡した。人々は人肉を食べざるを得なかった。

何ヶ月か経過するうちに、天候はますます奇妙になってきた。『北史』の記述によると、 536年 9月には中国北部の各地でひょうが降り、「大変な飢饉になった」。

537年 3月になると、中国北部の9つの地域であられが降り、干ばつが発生した。538年に入ると干ばつは終焉を告げたが、気象異変は依然として続き、今度は大洪水が何度も発生した。この年の夏には「カエルは樹の上から鳴いていた」と記されている。車軸を流すような豪雨だったのだ。

朝鮮半島でも事態は急を告げていた、 535年から 542年は、前後 90年間( 510- 600年)で最悪の天候が続いたと記録されている。

6世紀中期の気象異変は、アメリカにも、ロシアの草原地帯にも、ヨーロッパ西部にも、そして、その他の地域にも影響を及ぼした。だが多くの地域は記録を残していない。

(中略)

ほかにも、6世紀中期の気象異変を伝える資料としては、年代的にそれほど精密とは言いがたいが、川の氾濫、湖面の高さ、そして考古学的調査結果がある。特に劇的だったのは、現在の南米コロンビアのサン・ホルヘ川流域の低地の調査で、それによると、過去 3300年間で洪水時の水位が最低だったのは6世紀中期だった。

さらには、メキシコのテオティワカンの人間の骸骨は、6世紀中期から末期に大飢饉がこの都市を襲い、その直後にこの都市が滅亡したことを強烈に示唆している。

ペルーでは、考古学的な証拠が6世紀の異常事態を示していた。つまり、ナスカ文化が地下水路を必死に建設した事実である。

アラビア半島のイエメンでは、540年代に巨大ダムが大洪水で決壊した。

(中略)

資料と年輪、それに考古学資料のすべてが「6世紀中期は、異常な悪天候に見舞われた時期だった」ことを指し示している。日光は薄暗くなり、地球に届く太陽熱は減少し、干ばつ、洪水、砂嵐が起こり、季節外れの雪と特大のひょうが降った。





ここまでです。

この中に出てくる「干ばつ」、「洪水」、「豪雨」、「ひょう」、「砂の嵐」など、他の様々も含めて、あまりにも激しい自然の異常現象は今の地球がリアルタイムで経験していることであることは事実です。それに関して「似ている」と感じた次第なのですが、ただし、まだ起きていないことがあります

それはまだ、「太陽は暗くなっていない」という事実です。

西暦 535年に太陽が暗くなった原因はわかっていませんが、私たちも「暗い太陽」というのを見ることになるのかどうなのか。






  
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