【拡大する自然災害】 の記事一覧

2014年07月08日



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2014年の大地震の数は「平年の2倍以上」となっていた : そして科学者たちが探る地球規模での《地震のコミュニケーション》



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▲ 2014年7月1日の米国 Yahoo! News より。



あくまで感覚的なものですけれど、「なんだか今年は地震が多い感じはするなあ」というようなことは思っていました。

そうしましたら、今回ご紹介するアメリカ Yahoo! News の出だしはこのようなものでした。


今年2014年はいつもより地震が多い感じがすると思われている方。あなたの考えは正しい。 最新の研究では、2014年の最初の四半期に発生した規模の大きな地震の数は 1979年以降の平均と比較して、「倍以上」であることがわかったのだ。



実際に今年は地震が(今のところまでは)多いのでした。
しかも、「通常の2倍より多い」という尋常な率ではない今年の地震の数が浮かび上がります。

それだけではなく、この統計はマグニチュード7以上の「大地震」に関してのものですのです。この約 35年くらいの間に、発生件数は徐々に増え始め、ついに 2014年には「2倍」ということになったということのようです。

今年は、たとえば、過去記事の、

2014年 3月 15日に環太平洋火山帯で「同時多発的な連鎖発生」を起こした中規模地震群
 2014年03月16日

という出来事などのように、どうしても目立ってしまうような「世界全体で遠い距離のあいだで同時に起きるような群発地震」が多かったように思います。

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▲ 上の記事より。


あるいは、もっと長い周期で見てみても、マグニチュード5から7くらいの間の地震については、過去記事、

太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
 2011年02月17日

の中に、1900年から 2010年までのそれぞれの平均値を並べたグラフを載せたことがあります。

西暦1900年からのマグニチュード5〜5.9の地震の統計

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西暦1900年からのマグニチュード6〜6.9の地震の統計

b-2010-earthquakes-magnitude-6.gif


どちらも、1,000年間くらいの間に増加しているのですが、しかし、上のグラフは 2010年までのもので、今回、翻訳した記事などを見てみますと、

その後また急激に増えている

という感覚を受けます。

なお、今回の翻訳記事は比較的長いですので、あまり余談を書かずに入りたいと思いますが、研究者のテーマとしては、


地球の遠く離れた場所同士で連動して起きる地震は単なる偶然なのか、それとも、何らかの「関連性」があるのか。



ということについて、「関連性」を探す試みをしている科学者たちの話であり、地震が増えたということそのものがメインの話ではないです。

個人的な考えとすれば、自然現象に「偶然」という概念が入り込む余地はないと考えますけれど、このあたりを書き出すと、余分に長くなってしまいますので、今年3月に書きました記事、

虚実が混合する「地震」の話
 2014年03月30日

の中の「地震予測に対しての私見」というセクションに書きました以下の部分が、私の地震予測に関心のある部分の大部分となると思います。


地震予測に対しての私見

私は現在の巷で言われているタイプの地震予測には関心を持ちませんが、地震予測の可能性が含まれているものがあるとすれば、次の2点だと思っています。

1. 大気中の赤外線量の測定と電離層中の電子数の変化

2. 銀雲


です。




というようなことを書いていますが、それぞれについてご興味のある方は過去記事などもお読みくだされば幸いです。なお、上の「1」の「大気中の赤外線量の測定と電離層中の電子数」というものについては、2011年3月11日の東北の大地震の際に、NASA が震災直前に東北の震源の上空で赤外線量の強烈な変化を観測し、同時に、上空の電離層の「電子数」というものが強烈に上昇していたことをデータで確認した、ということが発表されたことがありました。

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▲ NASA の観測艇が収集した 2011年 3月 10日から 3月 12日までの赤外線のエネルギー量の変化。過去記事「衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化」より。


そのように、私は、

「地震は下(地球)だけではなく上(宇宙)からとの関係性を持つ」

とは今でも思っています。

しかしまあ、「地震のトリガー」ということに対しての考え方というものは、人それぞれ非常に多彩でして、確定していない意見をごり押しする必要もないとも思いますので、とにかく、今回は、

2014年は今までのところ記録的に地震が多い年


という事実を念頭に置かれていただければ幸いです。
これはある意味では、「2014年はこれからも地震が多く起きる可能性も高い」という意味に捉えていただいても結構です。

記事は、そのような「地震の連動」の可能性を探る科学者たちの話です。
ここからその記事です。




Big Earthquakes Double in 2014, But They're Not Linked
Yahoo! News (アメリカ) 2014.07.01

2014年の大地震は通常の倍の発生数となっている。しかし、それらに関連性はない

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▲ 2014年4月4日に、南米チリでマグニチュード8.2の地震が発生。


今年2014年はいつもより地震が多い感じがする、と思われている方。あなたの考えは正しい。 最新の研究では、2014年の最初の四半期に発生した規模の大きな地震の数は 1979年以降の平均と比較して、「倍以上」であることがわかったのだ。

調査を率いたカリフォルニアにあるアメリカ地質調査所( USGS )の地球物理化学者のトム・パーソンズ( Tom Parsons )博士は、このように言う。

「私たちは今、これまでの歴史で最大級の高い大地震の発生率の時代を経験しているのです」

しかし、世界的な地震の数が増加しているにも関わらず、これらの地震の増加は、依然として「偶然」によって説明することができると、トム・パーソンズ博士と論文を共著したアメリカ地質調査所のエリック・ガイスト( Eric Geist )氏は語る。

彼らの調査結果は、地球物理学専門誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズ( Geophysical Research Letters )のオンライン版に掲載された。


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▲ 2000年から世界で発生したマグニチュード7以上の地震。


2014年に非常に多くの地震によって地球が揺さぶられている中、パーソンズ博士は、実際には彼が「多くの地震」というポイントから「逆」を見出すことができるかもしれないと期待している。

つまり、それは、現在の 2014年の大地震の増加は「別の巨大な1つの地震」から生まれている揺れなのではないかということだ。

以前の研究では、ひとつの地震が、世界全体を駆け巡っていくことを示していて、それは小さな地震のトリガー(引き金)となっていることも示した。

パーソンズ博士は、ライヴサイエンスのインタビューに対して、以下のように語っている。

「私たちの研究チームは、1つの地震が、世界的な規模で他の地震に対して与える影響について関心を持ち続けています。そして、私たちがそれが起きている示唆を見た時には驚いたものでした。私たちは、『偶然性では説明できない何か』の証拠を見つけることを本当に期待しているのです」。

このような研究、つまり、地震が時間と距離を越えて、その発生に関連性を持つということについての研究への試みや、その失敗は今回が初めてではない。

以前の研究では、地球上で最大規模であるマグニチュード8やマグニチュード9といった大きな地震が、マグニチュード2とかマグニチュード3などの小さな揺れ(いわゆる余震)のトリガーとなることは典型的によく見られることだ。

しかし、1つの大きな地震が他の大きな地震を誘発することについては、誰も証明してはいない。彼らは、このような地震と地震の関連の証明を統計的に見出さそうとしている。

しかし、最近の地震の嵐にも関わらず、世界の大地震はランダムに発生しているとする新しい研究が見出されてしまってもいる。

大地震と呼ばれる範囲であるマグニチュード7以上の規模の地震が発生する平均値は、1979年から1年間に 10回だったと以前の研究では報告されている。そのレートは、1992年までには 1年間に 12.5回に上昇し、2010年までには、16.7回にまで上がった。

そして、2014年の最初の3ヶ月では、マグニチュード7以上の規模の地震が発生した数は 1979年からの平均値の倍以上となっている。

地震の増加は、コイン投げの結果と統計学的には似ているが、パーソンズ博士は、「コイン投げのプロセスはランダムであっても、まれに表ばかり出ることや、あるいは、裏ばかりが繰り返し出ることがあります」と言う。

そして、以下のように続けた。

「基本的に、私たちは、2014年の最初の四半期に見たもの(異常に多い地震)の理屈を証明することはできません。これは、コイン投げのような単純な話ではないのです」。

しかし、パーソンズ博士は、巨大な地震が非常に遠い距離を越えた場所で起きる大地震のトリガーとなるという可能性について、統計学的な発見での排除はしていないと言う。

研究者たちには、単にこのような地球規模での『地震のコミュニケーション』に関するデータが欠如していると博士は言う。

しかし、マグニチュード5.6より小さな規模の地震に関して、これが全世界的スケールで連動することを研究者たちは発見している。これらの研究は、より小さな地震が他の大きな地震の発生から影響を受けていることを強く示唆している。

例えば、日本とスマトラで発生したマグニチュード9の壊滅的な大地震の後、マグニチュード5クラスの地震数が震源から最大で 1,000キロメートルを超える場所でも急増したことが見出されている。


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2014年06月23日



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▲ NASA の国際宇宙ステーション ISS によって撮影されたパブロフ火山。2014年6月23日の MINING より。


最近、ポールシフトに関しての記事を久しぶりに続けて書いたりしました。

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表…

ポールシフトに関する最近の緊迫(2) : 北の「磁極」がシベリアにまで移動しつつあるという情報の真偽…

などです。

そして、今回は報道としては少し古いものですが、2012年に、英国の名門国立大学であるリバプール大学から発表された論文について書かれたサイト記事をご紹介したいと思います。

その内容は、

過去の地球の磁極の反転(磁場のポールシフト)は、巨大火山活動と連動した

というものです。

このことを思い出したのは、最近の「環太平洋火山帯」の動きの活発化と関連します。

今、ロシアのアリューシャン列島からアメリカのアラスカにかけて、大変に活発な火山の噴火、そして地震活動が続いています。





アリューシャン列島とアラスカで増加し続ける地震と噴火

先日、アラスカにあるブルックス山脈というところで、謎ともいえる群発地震が続いていることを記したことがありました。

全世界の地震の連動:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震
 2014年06月15日

そして、ロシアからそのアラスカまで続く「アリューシャン列島」の地震の回数と、火山噴火の数が記録的なものになっていて、噴火に関しては過去 26年間で最大になっていることが、アラスカ火山観測所の発表で明らかになりました。

米国アラスカのブルックス山脈の位置は下です。

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そして、北米からロシアまで続くアリューシャン列島の位置は下の地図で白く囲んだあたりです。

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アラスカ火山観測所によりますと、現在、アリューシャン列島では、噴火の可能性のある黄色(コード・イエロー)の警告が出されている火山が3つあり、噴火が差し迫っていることを示す警告(コード・オレンジ)の火山も3つあることを発表しています。

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▲ 左上から、クリーブランド火山(コード・イエロー)、シシャルディン火山(コード・オレンジ)、パブロフ山(コード・オレンジ)、ベニアホフ火山(コード・イエロー)、セミスポチノイ火山(コード・イエロー)。MINING より。


特に、冒頭の写真に写っているパブロフ山という火山の噴火は、すでに火山灰の高さが、9,144メートル、つまり上空9キロメートルにまで達しており、これでさらなる大噴火を起こした場合は、想像を絶する大噴火になりそうです。

しかし、科学者たちがこの活動が今後どうなっていくのかということについての情報と推測を持っていないということも明らかになっています。

ある科学者は、アリューシャン列島の噴火の連続について、「これは火山の噴火が偶然集中したものに過ぎない」と言っていることが MINING の記事に書かれてありますが、同じ環太平洋帯でのアラスカのブルックス山脈の地震は、4月18日から始まり、今なお続いています。

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▲ 2014年6月16日の The News Tribune Swarm of earthquakes in Alaska puzzles scientists より。


そして、後述しますが、今年の環太平洋の地震活動の活発化を見ても、これらは「偶然」ではないと私は思います。


下の図は、アメリカ地質調査所( USGS )の、6月23日の時点の「アラスカ地域においての過去30日間のマグニチュード 2.5 以上の地震」の発生状況です。

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30 Days, Magnitude 2.5+ Worldwide より。


ブルックス山脈は火山ではないので、この地震は地元の科学者たちからも、大変に「不気味」というようなとらえ方をされています。

ちなみに、アリューシャン列島の同時期の地震回数は下のような状況で、大体、1ヶ月間で、マグニチュード 2.5以上の地震が 270回前後発生しています。

アリューシャン列島の5月26日からの30日間のM2.5以上の地震

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USGS より。


アリューシャン列島に関しては、通常での地震の回数の基準を知りませんので、これが特別多いのかどうかはわからないですが、アラスカ火山観測所が、火山噴火と共に、「地震も顕著に増えている」と述べていますので、通常より多いのだと思います。






全体として活動が活発になっている環太平洋火山帯

環太平洋火山帯は、英語では「火の輪」(Ring of Fire)と呼ばれていて、その名のとおり、地震のほうではなく、「火山の集中している場所」という意味ではあるのですけれど、結局、この地帯はくまなく地震が多いのも事実です。

今年は特に活発です。

大きな人的被害の出た地震が少ないため、今年あまり地震が頻発しているイメージはないかもしれないですが、たとえば、今年3月には、

2014年 3月 15日に環太平洋火山帯で「同時多発的な連鎖発生」を起こした中規模地震群
 2014年03月16日

というようなこともありました。

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▲ 2014年3月15日の USGS より。この日、インドネシア、フィリピン、日本、イースター島、コロンビア、チリ、西アフリカ、ギリシャ、アゼルバイジャン、インドなどでマグニチュード5程度の地震が連続して発生しました。


そして、最初のほうにも書きましたけれど、最近は「ポールシフトが加速している可能性」を感じてもいまして、それと関係のある 2012年の記事を翻訳してご紹介したいと思います。

磁場の反転と火山活動に関係があるというものです。

ここで言われる「地球内部の構造」の理論そのものは、私はあまり信用できない面もあるのですけれど、それはそれとして、ご紹介します。この記事の作者自身も、リバプール大学の調査そのものには大きな興味をいだきつつも、「火山活動と磁極の反転の関係」について、研究発表と「逆の因果関係」を述べていますが、私も、このサイト記事の作者と同じような考え方です。

いずれにしても、ここからその記事をご紹介します。




Magnetic Reversals Linked to Massive Volcanism
Magnetic Reversals and Evolutionary Leaps 2014.08.12


磁気の逆転は大規模な火山活動と関係している


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リバプール大学の科学者たちは、大規模な火山活動が磁極の反転のトリガーとなる可能性を示唆する研究を発表した。この科学者たちは、地球の磁場の長期反転率の変動が地球の核からの熱流の変化によって引き起こされ得ることを発見した。

約 2億年前から 8000万年前の間の磁極反転の「発生の間隔」に焦点を当ててみると、この期間には磁場の反転が非常に多く起きていたことがわかった。この時期はまだ恐竜が生きていた時代だが、磁場の反転は、10万年に 10回ほどの頻度で起きていた。

ところが、それから 5000万年後に磁場の反転が発生しなくなり、それから約 4000万年もの間、磁場の反転は起きなかったことを述べている。

ただし、磁場には 11,500年周期のサイクルの「周遊」が存在しており、このことに関して、リヴァプール大学の科学者たちは考慮しなかったようだ。

いずれにしても、これらの「磁極の反転の間隔」にバラツキが生じる理由として、何百万年にもわたって発生する地球の核とマントルの境界を越えての熱損失の変化のパターンと関係している可能性が発見された。

そして、磁場の反転が少なくなった時には、巨大火成岩岩石区(Large igneous provinces / 広大な範囲に渡り火成岩が分布している地域およびそれを生成した火山活動)も少なくなっていたこともわかったことで、磁場の反転とマントル活動に関係があることを見出した。

しかし、全体としてみると、リバプール大学の科学者たちは、「マントルの活動が磁場の反転を引き起こした」としているが、私(サイトの作者)自身は、同時期にその現象が起きていたことは事実だとしても、相関関係はその「逆」だと思う。

つまり、磁場の反転が巨大な火山の噴火のキッカケとなったと考えられる。

なお、2011年のネイチャーに、巨大火成岩岩石区が急激に作られた時代と、過去のペルム紀の大絶滅( 2億5200万年前の大量絶滅)と、恐竜の絶滅(約 6500万年前)の時代がリンクしていることについての論文が掲載されたことがある。


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▲ 2011年9月14日の Nature より。




(訳者注) 記事の後半にはネイチャーに掲載された「大量絶滅と巨大火山活動の関係」についての論文が紹介されていますが、この、過去の「大量絶滅」については、現在でも、それぞれについて確固たる原因は確立されていないわけですけれど、「原因のすべてではなく、ひとつだけ」ではあるにしても、大量絶滅の原因のひとつに「広大な地域で火山活動が活発になる」ということはあったのかもしれません。

それでも、結局は、「大量絶滅の理由」とは複合的なものではあるとは思われます

今月のはじめ頃に書きました、

「地球の海が急速に酸性化している」という論文を6度目の大量絶滅の中にいるかもしれない今の時代に読む
 2014年06月03日

などのように、「海の水」そのものが大きく変化していけば、多くの海洋生物は生き残れないわけですし、先日の「ポールシフトと酸素の消失の関係の記事」のように、地上から酸素が大幅に少なくなれば、地上の生物もかなりの種類がダメージを受けることになります。

酸素の減少量によっては、哺乳類から昆虫などに至る、あらゆる大型生物が生き残れない可能性はあります。

しかし、その一方で、酸素がなくても生きられる微生物も多くいるわけで、それらはまた「次の進化の主役」となっていくのかもしれません。2010年には「単細胞生物」ではなく、「多細胞生物」で、酸素を必要としない生物がギリシャで発見されました。

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▲ ギリシャのクレタ島近くの海底の堆積から発見された「酸素を必要としない生物」の姿。2010年04月14日の過去記事「酸素なしで生きる多細胞生物が発見される」より。酸素を必要としない多細胞生物が発見されたのは、これが初めてのことでした。


いずれにしても、現在の地球に生物が定着して以来、「微生物(ウイルスのような非生物も含めて)が存在しかったことは一度もない」ということだけは事実で、地球の生命の歴史はそれらが見続けてきています。

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2014年06月10日



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Seesaa ブログ全体で比較的大規模なメンテナンスをおこなっているせいもあるのか、ブログの表示などが重いのが申し訳ないのですが、それと共に、記事の投稿にも非常に時間がかかりまして、長いものはちょっと無理ですので、今回は「6月初旬の北半球の初夏の様子のご紹介」というだけのものとなりそうですが、少し書かせていただきたいと思います。

まずはインド。



62年ぶりに高温記録を更新したデリーを含むインド北部の超熱波

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▲ 2014年6月8日のインディア・トゥディより。


ということで、インド北部の主要都市であるデリーを含めて、インド北部が大変な灼熱になっています。デリーでは、1952年に 47.8度を記録したことがあるそうですが、今回はそれを上回ってきているのだそう。インド気象庁( IMD )は、

「このような天候はまだしばらく続く見込み」

と発表しています。

このインド北部という場所は、もともと5月と6月は、世界全体と比較しても極めて暑い気温が続くシーズンなんですが、それでも、通常ですと、下のような感じとなります。

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ニューデリー 月別気温 より。


通常の6月でも 40度くらいまでなら珍しくなさそうですが、今回は「 50度」を視野に入れるような気温の推移をしています。暑さには慣れているデリーの人々も、現在は熱中症で病院に運ばれる人が多いようです。

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▲ インド北部アーメダバッドの病院。熱中症で運び込まれた女性が診察されている風景です。 Catastrophic Heat wave grips India より。


しかし、それでも「単に暑い」というだけなら、北インドの人たちなら、何とかやり過ごせそうだと思うのですが、非常に良くないこととして、「厳しい電力不足に見舞われている」という事態とも直面しています。

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▲ 2014年6月10日のインド Daily Bhaskar より。


大都会のデリーでも、現在は、夜間、毎日のように「数時間」という単位で停電しているそうで、上の写真は、ロウソクで勉強する子どもたちの様子です。さらに、政府、電気会社などがそれぞれにお互いを罵倒する非難合戦を繰り返しているようで、あまり建設的な状況ではないようで、この電力不足は続きそうです。

デリー州(正確には「デリー首都圏」)政府は、もともと、最近暑さが続いていた中で、数日前に、

・街路樹の電灯を消す
・州政府の省庁オフィスのエアコンをつけない
・ショッピングモールへの電力供給削減


などを決定していましたが、デリーで 47.8度を記録して、上の政策の多く(特に、「州政府の省庁オフィスのエアコンをつけない」こと)は、実行されないままとなってしまったようで、電力不足の解消の目処は立っていないようです。




日本だってどこだって先はわからないわけで

まあ、こういう今のデリーの状況なども、「人ごと」として考えていいものかどうかはわからない面はあって、日本のこれからの夏にしても、一般的に考えれば、エルニーニョ現象が発生しようとしていて、そして、太陽活動の縮小局面にあるわけで、そして、現実に、世界的な海氷面積も上昇している(寒冷化している)という寒冷方向にあるようなことから考えると、「そんなに暑くならないのでは」と、私など希望も込めて、そう思います。

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▲ 6月9日現在の全世界の海氷面積は、1981年-2010年までの平均を約 85万平方キロメートル上回り、観測史上で上から3番目に広くなっています。 Sea Ice Update June 9, 2014 より。


このようなことを考えますと、今年の夏は、「暑くても、そこそこ暑い程度で済むだろう」などと思いがちですが、それはわからないです。

何しろ今は世界の気象はもうムチャクチャなわけですから。

先日も、下みたいな状況も北海道であったりしたわけですし。

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▲ 2014年6月5日の記事「大量死の続報。そして、また始まった極端な天候。あるいは「地球の海が死んだらどうしよう」と思う梅雨入りの日」より。


私は暑いのが苦手なので、

「熊谷で 47.5度を記録」

とか、

「京都で 58.6度を記録」

とか、そういう見出しが躍るようなニュースが出現するような状況は勘弁してほしいですが、どんなに様々な条件があろうと、気温も気象も先の予測は誰にもできないです。

アメリカも西海岸は今、下みたいな状況ですしね。

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▲ 2014年6月9日の KCRA より。


上の報道によりますと、下のように、次々と高温の新記録が破られている模様。
この3つはすべてカリフォルニア州にある市です。

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これはちょうど上のデリーの通常の6月の最高気温と近いですが、それはともかく、通常だと、アメリカが暑くなるのは7月から8月あたりですので、今後どうなるのか、やや興味があります。


そして、下はデリーが猛暑に苦しんでいた、ほぼ同じ頃のカナダのブリティッシュコロンビア州にある町の様子です。

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▲ 2014年6月4日のカナダ Global News より。





チリやカナダでは季節外れの雪に驚く住民たちがいたり

カナダで 6月 4日に雪が降った場所は、ブリティッシュコロンビア州のチェットウィンドという町の周辺で、最も積もった場所では5センチほど積もったのだそう。

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▲ ツイッターに投稿された写真より。


チェットウィンドの場所は下の位置です。

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この場所で6月に雪が降るのは観測史上で初めてではないそうですが、カナダの気象学者は記事で、「極めて希なことは事実です」と言っていました。


そして、北半球ではないのですけれど、チリのビーチリゾートでも「6月の雪」に、地元の人々が驚いているといった報道がなされていました。

チリのピチレムというビーチリゾートで、気象予報ではまったく予測されていなかった雪が降ったものですが、写真を見ますと、「吹雪」の状態になっていたようです。

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▲ 来たるべき地球のかたち「チリのビーチリゾート「ピチレム」で季節外れの6月の吹雪」より。


というわけで、いろいろな6月の状況がありますが、7月はこれがさらに拡大するのかどうかというのが、今年の今後の天候の見所でもありそうです。日本もすでに「異常の気配」は見られるわけですので、どちらの方向に進むのかと思います。

ところで、最初にインドが出てきましたので、インドの地質活動の話題をご紹介して締めたいと思います。





平地で起きたマグマの噴火

先日、インドのヒマーチャルプラデーシュ州のカーングラ地区という場所にある、普通の「丘」から「火山のマグマ」のようなものが吹き出し、地元の人がパニックに陥るという報道がありました。

下の写真がその様子です。

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▲2014年6月6日の Can India より。


この丘は緩やかな傾斜の高さ 100メートルほどの、どこにでもありそうな「のどかな丘」なのですが、突然、噴火のような活動が始まったのだそうで、インド地質調査所( GSI )が調査しましたところ、

「小さなマグマ活動である」

ということは確認したのですが、これがこの後どうなっていくのか、あるいは、この周辺の地下の状況がどのようなことになっているのか、などを含めて一切不明で、そのため、地元はややパニックに陥っているとのことでした。

もちろん、このように「平地でいきなりマグマ活動、あるいは噴火のような現象が始まる」というようなことは、世界全体でもそうそうあることではないですので、今後の推移が気になるところでもあります。

日本の西之島の新しい島もまだ拡大を続けているようですし、地質の方もわりと派手な出来事が起きやすくなっているようです。また、日本では、地震や噴火などに関する地質活動のほうも、それほど穏やかとはいえない面もあります。

いずれにしても、夏から秋にかけては、気候、気温、地殻活動、どれもが注視するべきものとなる可能性はあるようではあります。

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2014年06月08日



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▲ 2014年6月4日の The New Yorker より。


上の記事は、5月にボスニアやセルビア、クロアチアなどを襲った大洪水のその後についてのことについてふれていた記事でした。

約 100万人が被災し、約 10万棟の住宅が住居不可能となった未曾有の被害。

そして、現在でも電力は洪水前の 50パーセントしか復旧しておらず、この洪水での経済的な被害額は、日本円では何千億円以上ともいわれ、「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の被害を上回る」とされているのだそう。

しかも、洪水で流出したその戦争の際の「地雷」が、生活に影響を与える可能性などを書いています。

ちなみに、地雷に関してのことは、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

という記事に少し書いています。

それはともかく、上の「洪水の中で失ったもの」という記事には、それらの説明の後に、

「でも今、世界の誰がこのことを気にかけている?」

と書かれており、どんな大きな災害でも「世界は、そしてメディアはすぐにそのことを忘れていく」というようなことが書かれています。確かにどんな災害でも、起きた時には大きく報道されますが、時とともに報道もされなくなり、人々の記憶からも消えていきます。

しかし、当人たち、つまり被災者たちは違います。

かなり多くの国の自然災害において、被災者は住む場所などを失ったまま、何ヶ月も、あるいは何年も厳しい生活環境の中で暮らし続けざるを得ないということが多いです。アメリカの竜巻やハリケーン被害などでも、その後どうにもならない状況の人たちがどれだけ多いかはよく報道されます。

これは日本でも、どの災害という具体的な言い方はできないですが、ある程度は同じようなことが多々あると思います。被災者は一度の災害からの影響を長く受ける。

でも、他では忘れられていく。




毎年規模と頻度を拡大させ続ける「洪水」

最近は、毎年、夏から秋にかけては、世界中で洪水、しかも「過去になかったような大洪水」が起こり、特に 2011年頃からは加速度的に巨大な洪水が繰り返し発生していました。

洪水は何度も記事にしていまして、昨年 2013年は、

世界でさらに拡大し続ける黙示録的な洪水 : 今や「神話」を越えつつある現実の世界
 2013年09月15日

という記事など多数あり、2012年は、

洪水...洪水...洪水.. 世界中で異常な数と規模で発生し続ける洪水
 2012年08月26日

という記事などがありました。

そして、わりと最近では、

水は浄化なのか、それとも単なる害悪なのか : 2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に
 2014年05月27日

という記事に、今年も昨年までと同様か、あるいはそれ以上の豪雨と洪水が予測されそうだというような記事を書きました。

ちなみに上のタイトルに「浄化」とあるのは、ルーマニアの宗教学者であるミルチャ・エリアーデの『世界宗教史』という本の中にある概念で、簡単にいうと、宗教学的には、


洪水は新しい宇宙の創造を可能にするために世界の終末と罪に汚れた人間の終末を宇宙規模で実現するものだ。



というようなことが書かれてありまして、そこからの連想です。

まあ、宗教的なことはともかく、今回は現実の話です。

やや羅列的になるかもしれないですが、ここ数日の全世界での豪雨と洪水についての報道をご紹介したいと思います。

まだ6月に入ったばかりだというのに、あまりにも豪雨と洪水の報道が多く、これはすでに「異常」といっていいと感じます。最近の豪雨による最も大きな被害はアフガニスタンの鉄砲水による洪水で、100名近くの方が死亡・行方不明となっています。

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▲ 2014年6月7日の BBC Afghanistan flash flood kills dozens in Baghlan province より。




世界もですが、日本の雨もすごい

ところで、上にリンクした「2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に」という記事を書いた頃は日本全土でとても暑い日が続いていて、豪雨だとか洪水だとかは無縁な感じがしていましたが、数日後、日本の各地で梅雨開けすると同時に、ドドッと豪雨に突入しています。

西日本も、ものすごい雨だったようですけれど、関東も結構すごくて、 6月 8日のウェザーマップの「関東甲信 梅雨入り早々1か月雨量超え」という記事によりますと、


5日の降り始めから8日午前5時までの雨量は、神奈川県箱根で419.5ミリ、東京都青梅市で340ミリ、東京都心では209.5ミリなど。

いずれの地点も、梅雨入りしてたった3日ほどで、6月1か月分に匹敵する大雨となっており、平年の6月に降る雨量の2倍を超えている所もある。




とのことで、関東の多くでは、たった3日で、「6月の1ヶ月間の雨量を超えた」ということになっているようです。6月は大抵は多くの地域で梅雨入りする時期ですので、通常でも雨量が多い月のわけですから、この3日間の雨量はかなりのものだと言えそうです。

これは気象庁のデータにもよく出ています。

下は、気象庁の今日の全国観測値ランキングというページのうちの「現在までの 72時間の降水量の日最大値」というものです。

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6月の1位の値を更新」という文字が並び、観測史上の記録を次々と更新していっています。

ちなみに、私の住んでいる埼玉県の所沢という場所が8位にあり、すぐ近くの飯能という場所が6位に。そして、比較的近い場所の東京の八王子が7位にあり、どれも、この3日間は、6月としての観測史上の記録を更新した雨が降ったようで、この3日間、私は「豪雨の中で生活していた」ようです。

しかしまあ、その渦中にいると、「そういうことはあまり気づかないものなんだなあ」とも上のグラフを見て気づきます。

確かに思えば、ずっと大雨だったんですけれど、「梅雨だしねえ」くらいの感じで過ごしていました。しかし、その雨は、上のように記録的な大雨だったようです。

いずれにしても、まだまだ雨のシーズンは続きます。

日本のインフラは豪雨に対しては比較的強いものがありますが、それでも、「耐えられるレベルを超えてくる豪雨などの際に起きる災害」は、残念ながら、今の状況だと確実に起きてしまうと考えるのが妥当のような気がします。

今年、あるいは今年からは、特に天候には注意深くお過ごしいただきたいと思います。

とはいえ・・・ 2012年の、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012年07月13日

という記事の中に、「人類は7万年前に全世界でわずか2000人にまで減少し、絶滅しかけていた」ことが DNA の研究からわかったことと絡めて、地球にはそのような循環のサイクルがあり、それは抗うことのできないものだとも思うことを書いています。

なので、個別の災害への対策はもちろんしておくとして、今がもし、地球全体として、何か「大きく変化して進むべく方向」にあるのだとしたら、そういう時代の流れの中にいるのだと考え、悲嘆や不安ばかりでなしに前を見て生きるのがいいと思います。

シュタイナーが、不安を前にした時に、「このように考えること」として語る下の言葉は、神秘学とは関係なく、人生の中で、特にこれからの世の中ではとても役に立つ言葉だと思います。


「あらゆる観点から見て、私が不安を抱いても、何の役にも立たない。私は一切不安を抱いてはいけない。私は、自分は何をするべきなのか、ということだけを考えなくてはならない」。



そんなわけで、ここ数日で起きている世界の洪水とその概略を掲載しておきます。





世界の洪水 2014年6月


中国

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▲ 2014年6月6日の sznews より。

中国では、南部などで5月の下旬から各地で豪雨が続いていますが、現在も地域的には収まっていないようで、6月2日以降、広西省、貴州省、重慶省、四川省、湖南省、福建省などの多くの川が氾濫が予測される水位を超えており、現在でも洪水が起きているこれらの場所は、今後も大雨が続いた場合、大洪水となる可能性が高いとのことです。

中国では、6月上旬までに貴州省で大洪水が長く続き、122万人が被災、9名の方が死亡しています。

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▲ 川と化した道路を自転車を押して歩く人。6月5日、広西チワン族自治区の柳州市。
sina より。



中国で5月下旬から豪雨と洪水の被害が続いているのは大まかに下のあたりです。

chinamap3.jpg



ロシア

最近は毎年のように大きな洪水に見舞われるロシアですが、今年もアルタイ地方という地域で、大きな洪水が発生していて、これも終息の兆しは今のところは見えていません。

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▲ 2014年6月5日の Today.kz より。


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▲ 川が氾濫し、水没した家。アルタイ地方のバルナウル市。2014年6月3日の AIF.RU より。


ロシア緊急事態省は、現時点で、アルタイ地方で家が浸水した 4000棟の住人たち約 7000名に対しての大規模な避難活動を始めたとのこと。

なお、アルタイ地方は最近の洪水の頻発のために、多くの家で「避難用のボート」を用意しているそうで、そのため、自主的に避難する人も多いのだそう。アルタイ地方では今では地域の多くの人々が「常にノアの方舟を用意して生活している」状態の様相を呈しているようです。




英国

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▲ 2014年6月7日の Express より。

昨年の終わりから、気温は暖かいのですが、ずっと大雨と洪水が続いている英国。
現在また、激しい豪雨に見舞われているようです。

今回は英国の西部で過去最悪の豪雨が予測されていて、それによる洪水や鉄砲水、土砂崩れなどの発生が警報として出されています。




ニュージーランド

ニュージーランドでも、今週から豪雨と洪水が発生する予測が出ています。

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▲ 2014年6月8日の Radio New Zealand より。

記事によると、今日(6月 8日)あたりから、来週中旬まで非常に激しい雨が、ニュージーランドのクライストチャーチ市を含んで降ることが確定的になっていて、洪水が発生した後の、水の吸い上げについての市議会での決定に関しての報道でした。


他にもニュースを検索するといくらでも洪水の報道が出てきます。

北半球においては、2014年において、「過去最大の豪雨があった地域」や、「過去最悪レベルの洪水が起きた国」を色で示していくと、次第にすべて塗りつぶされつつあるような状況です。

昨年は、世界の洪水の報道が本格化したのは7月以降でしたので、今年もまた似たような天候状況なら、「まだ始まったばかり」と言えなくもないかもしれません。


宗教的に洪水が「浄化」なのだとしたら、こんなに何度も何度も浄化しなければならないほど、今のこの地球は穢れているのですかねえ・・・なんてことさえ思ってしまう次第です。


本当にまったく関係ないですけれど、この「穢れ」(汚れ / けがれ)というのは、もともとは、人の「気」が「涸れる」というところ、つまり「気涸れ」に由来していると聞いたことがあります。大地や、あるいは宇宙から人間に常に通じているとされている「気」が涸れてしまったと。

そういう状態が「けがれ」であり、だから人間も自然も病気になる、というような、おばあさんの話しそうな昔話風な説話もあながち疑いきれない部分もあるのかなと思うのは、たとえば、「ニュースアクセスランキング」なんて見ても下の状態だったり(・・・)。

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▲ 6月4日の Yahoo! ニュースの国内ニュースのアクセスランキング。


これらの事件の事実や善悪は、さすがにどの記事も読む気になれず、どれも読んでいない私にはまるで判断できないですが、「なるほど洪水も増えるわけだ」と妙に納得したりしたことも事実でした。

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2014年06月03日



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今朝、いろいろとニュースを見ていましたら、昨日の記事、

海で何が起きているのか : 5月から始まった全世界での数百万匹規模の海洋生物の大量死の理由は誰にも説明できない
 2014年06月02日

と関連しているというわけではないですが、海の話題として、「海が急速に酸性化している」という米国コロンビア大学の地球研究所 ( The Earth Institute, Columbia University ) の記事がありました。

ocean-acidification.gif

▲ 2014年6月2日のコロンビア大学ニュース・アーカイヴ Modern Ocean Acidification Is Outpacing Ancient Upheaval, Study Suggests より。


読むと、原因については確定した結論が出ているわけではないようなのですが、海の水が早いスピードで酸性化してきているのは確かなようです。

この「海の酸性化」は、この論文によると、約 5600万年前にも起きていたことが確認されているそうなのですが、その 5600万年前には、海の酸性化によって、

ある種の生物は絶滅



ある種の生物は進化(登場)

したとあります。

実際に、現在、海が酸性化しているのだとしたら、また同じようなことが海で起きているということなのかもしれないですが、上の論文には最近の海の状態として、以下のようなことも起きていることも知りました。


アメリカ海洋大気庁( NOAA )の海洋学者の最近の研究では、ワシントン州とオレゴン州、そして、カリフォルニア沖で、小さな浮遊性の巻き貝やプテロポッド(クリオネのような生き物)の半分以上が、極度に殻が溶解する症状を示していることを突き止めた。

また、海洋の酸性化は、ワシントン州とオレゴン州で 2005年から起きている広範囲でのカキの大量死と関係していると考えられている。珊瑚礁への悪影響も懸念されている。




とのこと。

海の水が酸性化すると、貝の殻って溶けちゃうんですね。

調べてみると、 Yahoo ! 知恵袋に、「自由研究で、酢に溶けるものと溶けないものの実験をしました」という中学生の人の投稿を見つけまして、そこには、


貝がら・アルミ・卵を酢の中に入れました。
結果は、貝がらはすごく柔らかくなってもろくなりました。
卵は、殻が溶け、黄身はガチガチになりました。




とのことで、「その理由を教えてほしい」というものでしたが、答えとしては、


貝殻や卵殻は、タンパク質の網目に炭酸カルシウムが沈着してできたもので、これらは酢の成分の酢酸と反応して、二酸化炭素を発生して酢酸カルシウムとなり溶けてしまう



ということだそうです。

つまり、「酢の中では貝は生存し得ない」と(他の生物も酢の中で生きるのは難しいだろ)。

まあ、それはともかく、その生物の外皮などの組成の成分によっては「海の酸性化によって溶けやすくなる」ということはあるようです。

そういうのを考えると、過去記事の、

「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった
 2013年12月05日

での、「アメリカの西海岸でヒトデが溶けている」ことを思い出します。

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▲ 上の記事より。


これも主として、アメリカの西海岸で起きていて、上の論文にある「巻き貝が溶けていく」という現象が確認された場所あたりと同じような海域です。ヒトデの体の組成はわからないですし、これが海の酸性化に原因があるかどうかはわからないですが、何だかやっぱり海は「壊れてきている」のかもしれないと思ったりもします。

最近は海の生き物の話題が多いですしね。

ダイオウイカとか、メガマウスとかいう深海の巨大なサメとかリュウグウノツカイとか、いろいろとありますけれど、とにかく、ふだん見られないものが出て来たり、あるいは逆にふだんいる魚が見られなくなったり。

原因はどれもわからないままですけれど、いろいろと総合して考えてみると、思っているより海の異変というものは進行しているものなのかもしれないです。

関係のない話ですが、ここ数日、海外の報道では下のような「地球が6度目の大量絶滅に瀕している」という記事をよく目にします。

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▲ 2014年5月31日の HAARETZ より。


地球の大量絶滅というのは、地球の誕生以来、幾度となく起きていますが、その中でも地球全体の生物のほとんどが絶滅してしまったような、非常に規模の大きな絶滅が「過去5回」あるとされていて、そのようなわけで次に大量絶滅が起きれば6回目となりますので、上の記事のように「6回目の」という言葉がつくというようなことのようで・・・。

と書いたところで、今、私は「地球の誕生以来」という言葉を使ったことに気づき、この表現自体についてちょっと注釈しておきます。




惑星としての地球の歴史の真実

最近の宇宙での発見や新しい論文などを見ていますと、ますます「現代宇宙モデル」というものの基盤が脆くなってきている感じが強く、少し前は、ドイツのハイデルベルク大学の理論物理学者が「宇宙は膨張していない」という論文を発表したことがあったりしました。

universe-not-expanding.gif

ネイチャーより。


そんな感じで、最近では、

宇宙はビッグバンで生まれて以来、膨張してきた


というこれまでの宇宙モデルに対して、多くの懐疑が噴出し続けています。

ちなみに、現在主流のこのビッグバン宇宙論に対して、最も強固にそれを否定し続けたのが、このブログでは、パンスペルミア説でご紹介することの多いフレッド・ホイル博士たちであり彼らが提唱していた「定常宇宙論」というものでした。

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▲ 宇宙論の講義をしているフレッド・ホイル博士。1968年、英国ケンブリッジ大学。


Wikipedia からご紹介します。


定常宇宙論

定常宇宙論とは、1948年にフレッド・ホイル、トーマス・ゴールド、ヘルマン・ボンディらによって提唱された宇宙論のモデルであり、(宇宙は膨張しているが)無からの物質の創生により、宇宙空間に分布する銀河の数は常に一定に保たれ、宇宙の基本的な構造は時間によって変化することはない、とするものである。



この中の「宇宙は膨張しているが」自体も、場合によっては、今後否定されるかもしれません。

ところで、上の定常宇宙論の説明で下の部分に違和感を感じる部分があります。
それは、

無からの物質の創生


という表現です。

「無からの物質の創生」というのは表現自体がまるでオカルトのような感じで、過去記事、

大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 2012年09月03日

の中で、『物質不滅の法則』(現在は、質量保存の法則)というものを、子ども科学本で知った時のことを書いていますが、この物質不滅の法則というものは、紀元前4世紀のアリストテレスとデモクリトスの論争での言葉を引用しますと、


「ものは消えてなくならない。ものが変化して、なくなったように見えても、実は別のものがそのかわりにできている」


という法則であり、「科学の基本的な原則」だと思われます。

そして、Wikipedia の質量保存の法則には、

宇宙全体の質量とエネルギーの総和はゼロである。


という記述があります。

これの意味するところはごく普通に考えて、


「宇宙は常に同じ物質群が形を変えて輪廻を繰り返している」


というのが物質としての宇宙の正体だと私は思っています。

無から何かが生まれたり、あるいは、存在するものが完全に消滅したり、といったことは、宇宙の根本においては起こりえないことのようです。

そういう意味では、上のほうに書きました「地球の誕生」という言い方にも違和感を感じるのですが、大量絶滅の話を書く上でそのあたりから始めてはややこしい話となりますので(もう、ややこしくなってるって)、一般的な大量絶滅の話として、「地球の誕生以来」という表現をさせてもらっています。


人間はその性質として、「始まりを探したい」という傾向が強いもののようです。

上の過去記事でも、私は下のように書いています。


なんでも「最初」を探ろうとする。
このあたりは進化論も同じだと思います。
起源を探す。

しかし、実際には「起源」はあらゆる存在には「存在しない」ことなのだと最近は思います。この世に存在するのは「状態」だけだと思います。

宇宙は成長もしないし、終わりもしない。
何しろ始まりがないのですから終わらない。
「始まりがない」ことの証拠は終わりがないから。

輪廻を繰り返すだけ。




何だか、話がとんでもなく脱線しましたが、「大量絶滅」の話を書いていて、逸れてきてしまったのでした。




6度目の大量絶滅

さて、その大量絶滅の中で、規模が非常に大きな絶滅が「過去5回」ありました。
その5回の規模が大きかった大量絶滅は以下の通りです。


・オルドビス紀末 約4億4400万年前 すべての生物種の85%が絶滅
・デボン紀末   約3億7400万年前 すべての生物種の82%が絶滅
・ペルム紀末   約2億5100万年前 すべての生物種の90〜95%が絶滅
・三畳紀末    約1億9960万年前 すべての生物種の76%が絶滅
・白亜期末    約6550万年前  すべての生物種の70%が絶滅



現在は、上のような大量絶滅の最中にある、というのが最初のほうに貼った記事の内容ですが、しかし、「現在、6度目の大量絶滅が起きているか、その渦中にある」という意見や学説は以前からあったもので、 大量絶滅 - Wikipedia にも、


1998年のアメリカ自然史博物館による調査によると、70%の生物学者は、現在、大量絶滅が起こっていると見ている。



とあり、また、


ハーバード大学のE. O. ウィルソンは、人類が引き起こしている生物圏の破壊によって、これから100年間の間に、地球上の半分の種が絶滅するのではないかと予想している。



というようなことも書かれていますけれど、このような、いつでも出される「人類が引き起こしている生物圏の破壊」とか、そういうような単語ですけど、全生物の 90パーセント以上が絶滅した 2億 5100万年前などを見ますと、「真の意味での絶滅」は、「人類が引き起こしている生物圏の破壊」などという生ぬるい構造で起きるものではないと考えます。

それは、「完全なる地球とその生命の変化」と「刷新」が「何かによって」おこなわれるというようなことだと思います。


それが証拠に、上の5回の大量絶滅では、その後の地球で、「さらに進化した生命たちが登場」しているわけですので、これらの出来事は、

絶滅

というネガティブなキーワードよりは、

進化のための刷新

というニュアンスが強いと私には思われます。


冒頭のほうにご紹介した、「6回目の大量絶滅」に関しての最近の報道は、米国デューク大学の生物学者であるスチュアート・ピム( Stuart Pimm )博士が発表した論文の中で、

「絶滅のスピードが増している」

ということを調査研究したものです。現在の大量絶滅は、過去の大量絶滅の時の「 1000倍の速さ」で進んでいるというようなことがわかったというようなものです。


だということは、過去の例を見れば、もし今本当に絶滅の渦中にあるのならば、


  より進化した生命の登場が近づいている



と考えた方が、まあ、ポジティブなのではないでしょうか。

この「大量絶滅」が近づいているかもしれない、あるいは今その渦中にあるということなどは昨日の海洋生物の大量死の記事などもそのニュアンスを感じられるひとつのようにも思います。

そして、海が「完全な異常」となれば、地上の生物も実は生きていくことはできないはずです。
海の影響は常に地球全体に及んでいます。

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2014年06月01日



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▲ 噴火での溶岩が青く燃え上がるインドネシアのカワ・イジェン火山。2014年5月31日の米国 CBS より。



インドネシアで「精霊の山」(この精霊の山という名に関しては後述します)と呼ばれているというサンゲアン・アピ山という火山が、噴煙の高さが約 19キロメートル、噴煙の幅は約 40キロメートルに広がるという大噴火を起こしました。

昨年以来、火山の大きな噴火が続いていますが、今回のものや、あるいはカムチャッカで複数起きている大噴火などは、場合によっては、今後の気候や気温などにも影響を及ぼしかねないほど巨大です。

そのことと共に、上に記事を貼りました、興味深い噴火がエチオピアと、やはりインドネシアで起きていますので、そちらからご紹介します。




紫の噴火

冒頭の「火山噴火で、溶岩の炎が青く燃え上がる」というニュースを見た時には、「こりゃ大変なことだ」と思ったのですが、記事を読みますと、もちろん珍しい現象ではあるのですが、このような現象は希に起きることらしいです。

原因は、溶岩に含まれる「硫黄」で、液体化した硫黄が燃えると「青いガス」を発するのだそうでこのカワ・イジェン( Kawah Ijen )火山のように溶岩に硫黄を多く含んでいる火山では、このような「青い噴火」の光景が見られることもあるのだとか。

しかし、この色。

青というより、私には紫に近く見えるのです。
そして、青よりも「紫の噴火」という響きは何だか魅力的でもあります。。

そして、ほんの数日前には、エチオピアのダロル( Dallol )という火山でも、同じような「紫の噴火」が見られたのでした。

2014年5月28日 エチオピア・ダロル火山の噴火

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The Week より。


全然かんけいないですが、「紫の噴火」・・・という言葉のイメージ。

かつて、1960年代のアメリカに、ジミ・ヘンドリックスというギタリストがいたんですが、まあ、この人は、世界中のほとんどすべての音楽雑誌の『歴史上、最も偉大な100人のギタリスト』でいつも1位の人なんですが、この人の歌に「紫の煙」( Purple Haze )という曲( YouTube )がありました。

上の紫色の噴火を見ていると、「紫の噴火」の曲そのものと、その時代のイメージが何故か湧きます。

jimi_hendrix-purple_haze.jpg

▲ ジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」のジャケット。上の噴火と似ているような気も。

ちなみに、「紫の煙」は曲こそハードですが、内容は恋の歌で、ラストの歌詞は下のようなものです。


紫の煙が俺の目の中すべてを満たしている
昼なのか夜なのかもわからない
君が俺の心を遠くに吹き飛ばしちまった
夜は明けたのか?
それともこれは最期の時なのか?




そういえば、ジミ・ヘンドリックスも、先日の記事、「タイのクーデターから知った「ニルヴァーナ」(入滅)の意味」の中に出てきたニルヴァーナというバンドのカート・コバーンと同じ年齢で亡くなっています。

共に享年 27歳。

話が脱線しましたが、すごいのが次にご紹介する火山噴火の様子です。






インドネシアの聖なる山が近年史上最大の噴煙を上げる

数日前に、インドネシアのサンゲアン・アピという火山が大噴火を起こしました。

下がその写真です。このサンゲアン・アピ( Sangeang Api )は、英語での報道では、インドネシア語で「精霊の山」とされているのだそうですが、これについては後記します。

Sangeang-Api.jpg

▲ 2014年5月30日の英国 Daily Mail より。


この噴煙の高さ、実に約 19キロメートル!

下の動画は現地のテレビ報道です。




比較として、鹿児島の桜島の噴火での「噴煙の史上最高の高さ」が昨年記録した5キロメートル(朝日新聞の記事より)ですので、今回のサンゲアン・アピ山の噴火の高さの壮絶さがおわかりかと思います。

高さもすごいですが、噴火による火山灰は、すぐに周辺へと拡大していきました。

api-flight.gif

▲ オーストラリア ABC より。


この上の火山灰による雲の直径は約 40キロメートル!

サンゲアン・アピ山とオーストラリアのダーウィン空港の位置関係は下のような感じということで、ダーウィン国際空港からの飛行ができなくなるのもわかります。

au-ap-map.gif


ところで、この「サンゲアン・アピ」というのはインドネシアの言葉で、海外の報道では、「地元の言葉では精霊の山( Mountain of Spirits )と呼ばれている」とあり、 サンゲアン・アピの英語の綴り Sangeang Api をインドネシア語だとかいろいろと Google 翻訳 などで調べてみたのですが、どうもそれにあたらない。

釈然としない感じもありましたので、調べてみました。





デヴィ夫人のインドネシア語での意味も知ったりしまして

英語で Spirits (スピリッツ)と読んだ時に私は頭の中で自動的に「精霊」としてしまったのですが、そもそも、英語で正式には Spirits はどういう意味なのか。

と思って、辞書を見てみると、たくさん意味はあるのですが、今回のものと関係するものだけを抜き出すと、


spirit

1  (肉体・物質に対して人間の霊的な)心

2
a  (人体と離れた)霊魂; 幽霊,亡霊
b  (神の)霊,神霊
c  [the S 神; 聖霊
d  (天使・悪魔などの)超自然的存在




とあり、私の想定していたのは、 2 の b あたりの「(神の)霊、神霊」あたりに該当しそうです。それにしても、the をつけて、頭文字を大文字にした the Spirit にすれば、「神」という意味さえあることも知ります。

「うーん。これじゃわからない」

と視点を変えてみて、いろいろ調べてみると、インドネシアといっても、インドネシア語や「ジャワ語」など、いろいろな言語が交錯しているようで、サンゲアンの Sangeang を調べてみると、この Sangeang は、インドネシア語ではなく、ジャワ語である可能性があることがわかりました。

そして、この「サンゲアン」を今度はインドネシア語にしてみると、出てきたのが、

Dewi

というインドネシア語。

これは、読みは「デヴィ」。

後ろに「夫人」をつければ、日本の有名な女性のお姿が浮かびます。
では、この「デヴィ」というインドネシア語の意味はどんなものなのか。

神なのか精霊なのか。

結論でいうと、これは「女神」(英語の Goddess )を意味しました。
女性の神に限定される単語だったのです。

しかも、サンゲアン・アピの「アピ」は「山」ではなく「花火」、あるいは「火花が散る」というような意味のようです。

つまり、サンゲアン・アピ山は、正確には「神の山」や「精霊の山」ではなく、

「女神の花火」

ということになりそうです。

もちろん違うかもしれないですが、自分としては、このような超巨大な噴火を起こした火山が「女性であった」ということに、むしろ満足を覚えて、ここでこの探求は終わりということにしました(ヒマだな、おい)。

それにしても、デヴィ夫人はインドネシア語で「女神夫人」だったとは・・・。

かつて、アメリカに、ディヴァイン( Divine 1945 – 1988年)という俳優であり歌手の男性がいまして、この「ディヴァイン」という英語は「神」という意味でした。つまり、自分の芸名に「神」と名づけた、多分あまり他に例のない俳優です。

私は生きている中で、自分に「神」という名をつけた男性と、自分に「女神」という名をつけた女性を、それぞれの国の芸能界で見たという経験をしたということなのかもしれません。

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▲ ディヴァイン主演の 1972年のアメリカの大ヒット映画『ピンク・フラミンゴ』より。「私が神( I am Divine )」と言いながら銃で敵を撃つシーンです。


それにしても、英語での神の意味が「ディヴァイン」。
そして、インドネシア語の女神の意味が「デヴィ」

そのふたつの語感が何となく似ていることに興味を抱いたりもした次第でした。

何だかいろいろなことを書いてしまいましたが、今回のインドネシアの噴火ほどの巨大噴火が、仮に今後も相次ぎますと、気候や気温にも長期的な意味で影響が出ることになるような気がします。今は暑い毎日が続いていますが、相次ぐ火山噴火で、気温の低下を予測している科学者などもいまして、この先はどうなるのか予想できない部分があります。

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2014年05月06日



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タイ・チェンライでマグニチュード6の地震が発生

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▲ 頭部が倒壊したタイ・チェンライの巨大仏像。 2014年5月5日のタイ banmuang より。





タイでの観測史上最大の地震を知り思う「変化してきている地球」

先日、東京で震度5弱などを記録したマグニチュード6の地震が発生しましたが、日本の場合と、他の国では、この「マグニチュード6」の意味はずいぶんと違います。

5月 5日、タイのチェンライという北部の地域で、そのマグニチュード6の地震が起きたのです。

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▲ 2014年5月5日のタイ字紙タイラット・オンライン版より。


写真を見るだけでも、建物などの大きな被害の状況が想像できます。
今のところ人的被害は伝えられていません(ちょっと奇跡的)。

今回の地震は、タイの災害警報センターなどによれば、1975年以降、タイで起きた地震の中で最も大きな地震となるそうですが、これは「過去 40年で最も大きい」という意味ではなく、「タイで地震の観測記録がとられ始めたのが 1975年だった」というだけのことで、観測史上で1位ということではありますが、タイでの地震の発生頻度(非常に少ない)を考えますと、かなり遡っても記録が出てこないくらい、あまりないことのように思います。

震源の深さも 7キロと比較的浅く(先日の関東の地震の震源の深さは約 160キロ)、これで今回、人的被害が出なかったのは幸いでしたが、ビル、家屋、仏教寺院などはかなり損傷を受けたようです。

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▲ 2014年5月5日のタイ nationchannel より。


2011年には、タイの隣国のミャンマーでマグニチュード 6.8 の地震が起きたことがあり、当時の CNN の報道によれぱ、 70名以上の方が亡くなっています。

日本は基本的に耐震設計がなされている建物が多いので、マグニチュード6だとか、震度でいっても6以下程度までなら、それほど大きな建物の被害はないのが普通ですが(状況にもよるでしょうけれど)、ふだん、地震の少ない地域では「耐震」という概念がないわけで、マグニチュード5〜6級程度の地震でも大きな被害が出ることが多いです。

ニュージーランドで 2011年に発生し、クライストチャーチなどに被害を出した地震では、マグニチュード 6.1(震源の深さは 5キロ)という中規模の地震でしたが、 カンタベリー地震 - Wikipedia によれば、

・被害家屋 40,000 から 50,000棟
・死者 185人


という非常に大きな被害を出しました。

過去記事の、

耐震設計環境のないスイスでの地震から思う「世界全体は環境の変化にどこまで耐えられるのか」という懸念
 2012年02月15日

で、世界の多くの国で建物が耐震性を持たないことを書いたことがあります。

たとえば、スイスの地震学者が、

「スイスの建物のほぼすべてに耐震性がないことを懸念している」

と述べていたり、また、アメリカでは「耐震設計されている建物がゼロ」という地域が多いことも書きました。

たとえば、高さ 443メートルで 102階建ての高層ビルであるエンパイア・ステートビルでさえ地下階は 11メートルで地下 1階だけ。そして、基礎工事はわずか 17メートルなのだそうです。

2008年 9月の産経ニュースに、「ニューヨークに地震帯 想定被害額は最悪21兆7000億円」という見出しの報道が掲載されたことがあります。

ビルが立ち並ぶニューヨークに地震帯が見つかったのですが、前述したように、アメリカの東海岸ではほとんど耐震という概念がないので、大地震といわれる規模の地震が発生した場合、「ほぼ倒れてしまう」ということについての記事でした。

ちなみに、アメリカのニューヨークは確かに地震がきわめて少ない場所ですが、


・マグニチュード5以上の地震が同地域で発生するのは100年に1度
・マグニチュード6以上は670年に1度
・マグニチュード7以上は3400年に1度の確率




の確率で過去に発生していることはわかっていて、つまり「ニューヨークでも、大地震は起きる時には起きる」のです。


地震つながりで、ちょっと興味深いことを見つけましたので、そのことを少し。






飛騨高山の群発地震の中に見え隠れする「奇妙な揺れ」

5月 3日から岐阜県の飛騨高山と長野県中部にわたり、異常とも言える数の群発地震が起きているのは多く報道もされているので、ご存じの方も多いと思います。

hida-01.jpg

▲ 2014年 5月 3日の NHK 「岐阜と長野の県境付近で地震相次ぐ」より。


5月 3日から 5月 5日まで飛騨高山と長野県中部で発生した地震をすべて羅列しますと、次のようになります。

hida-nagano.gif

Yahoo ! 地震情報より。


上の中に、下のような部分が2カ所あることに気づかれるかと思います。

hida-no-swarm.gif


この震源地が「 − 」で、マグニチュードが「 − 」で、「震度3を記録」した揺れの詳細ページを開いてみますと、

no-mag-02.gif

▲ Yahoo ! 2014年5月3日 15時28分 の地震情報より。


やはり、震源地、マグニチュードは記録されておらず、しかし、「震度3」という揺れだけを記録している。

つまり、これは「地震ではない揺れ」ということになりそうです。

5月 3日にこの地震ではない揺れが2度発生していたようです。

地震ではない揺れについては、 2014年3月の、

マグニチュード「0」の揺れの正体: カリフォルニアでの轟音と振動を巡る思惑
 2012年03月02日

など、海外のものについては過去何度かふれたことがあります。


こういうものの原因はよくわからないのですが、今回の飛騨高山のものは、群発地震が続いている中で起きているものですので、何となく気になります。

要するに、地震ではなくとも、「地殻変動が起きていても揺れると思われるから」です。

そういうことが起きているというわけではないかもしれないですが、富士火山帯などで昨年から起きているさまざまなことは確かに何らかの地殻変動の兆しを感じないでもありません。

下の図は、記憶にあるだけですが、ここ1年くらいで、富士火山帯の周辺で起きた出来事などです。

fuji-kazantai-2014.gif


関連記事はそれぞれ以下の通りです。

房総沖のスロー地震

爆発的に増えている地球付近を通過する小惑星。そして、スロースリップが発生し続ける太平洋
 2014年01月12日



浜松市での地滑り

jick-07.jpg

大地を飲み込もうとしているかのような地球の上で: 世界中で頻発する巨大な地崩れ
 2013年04月26日



富士山の地盤崩壊

taki-03.jpg

富士山の林道で発生した大規模な「地盤崩壊」
 地球の記録 2013年04月10日


などです。

日本はマグニチュード7以下のクラスまでの地震なら十分に対応できる社会のインフラがあり、人々も、地震に対しての心構えを持っていますけれど、「地殻変動」というのは、また別の問題でもありそうで、富士火山帯や、あるいは太平洋で何が起きているのかを見ていたいとは思います。

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2014年03月31日



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つい先日、

イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
 2014年03月27日

というタイトルの記事で、3月26日の「ロシアの声」日本語版の報道にあった、「人類の破滅を招いた米イエローストーン、眠りから覚める」という、どこをどう探しても、そのような情報ソースが見当たらなかった記事をご紹介したことがありました。

ru-ys-5.jpg

▲ 2014年3月26日のロシアの声より。


ところが、それから4日後の昨日、本当に「ほんの少しだけ目覚めてしまった」ようなのです。

下は米国のロサンゼルス・タイムズの記事です。

la-yellowstone-top.gif

▲ 2014年3月30日のロサンゼルス・タイムズの 4.8 earthquake is Yellowstone's largest in 34 years より。


イエローストーンでマグニチュード 4.8の規模の地震が発生したのです。

上の記事の内容です。


イエローストーンで過去 34年間で最大のマグニチュード 4.8 の地震が発生

3月30日の早朝、ワイオミング州北西のイエローストーン国立公園で、この地域の地震としては、この 34年間で最も強い地震が発生した。

ユタ大学地震観測ステーションによると、震源は、ノリス・ガイザー・ベイスン( Norris Geyser Basin )から北北東に 6.5キロの場所だった。

イエローストーン領域での地震活動は地質学的には珍しいことではない。世界最大の間欠泉を誇るこの公園の険しい土地は、何百万年もの火山活動で形成された。

ユタ大学によれば、イエローストーンでは、3月28日から小さな地震活動が始まっており、 25回以上の小さな地震が起きたという。

アメリカ地質調査所( USGS )は、マグニチュード 4.8の地震の後、「継続している地震活動以外の地質活動の兆候はない」と声明を発表し、そのため、警報などを出す必要はないと判断したと語った。

アメリカ地質調査所の調査チームは、地質変化や熱水系への影響を調査するために、震源に近い地域を訪問する予定となっている。




とのことで、「噴火と関係するような地震ではない」という声明だったようです。
アメリカ地質調査所のイエローストーン火山の警報レベルも正常です。

code-green.gif

▲ アメリカ地質調査所 Current Alerts for U.S. Volcanoes YELLOWSTONE VOLCANO より。


ちなみに、 3月30日にイエローストーンで発生したマグニチュード 2.5以上の地震は以下のようになります。

yellowstone-25-map.gif

▲ アメリカ地質調査所 Earthquake Hazards Program より。

すべて震源はイエローストーンで、上から、

マグニチュード 3.3 震源の深さ 6.0キロメートル
マグニチュード 3.1 震源の深さ 6.6キロメートル
マグニチュード 2.5 震源の深さ 7.7キロメートル
マグニチュード 3.1 震源の深さ 4.5キロメートル
マグニチュード 4.8 震源の深さ 6.8キロメートル
マグニチュード 3.0 震源の深さ 1.6キロメートル


となります。

確かに、イエローストーンで起きる地震としては、大きなものが多いという感じはします。

比較としては、今年2月の、

アメリカを駆け巡るイエローストーンの噴火に関するウワサを当局自らが打ち消した日に思う「世界中が重複災害の星の下にある」事実
 2014年02月07日

という記事の中で、2014年 1月 27日から 1月 31日の間に続けて起きていた群発地震の一覧を載せました。

以下の図です。

ys-map-0131.gif


これだけ数多く地震が起きていたこの時にも、マグニチュード 2.5に達した地震はひとつもありませんでした。

なので、今回のイエローストーの地震は大きな感じはいたします。

今後の地震の行方が気になる方は、アメリカ地質調査所に、世界のリアルタイム地震表示ページがありますので、そちらをチェックしてみるのもいいかもしれません。




イエローストーンが噴火した場合、アメリカの3分の2は長い間、無人と化す

ちなみに、仮にイエローストーンが噴火した場合、どのくらいの規模に影響が及ぶのかということについては、

想定よりはるかに巨大だったことがわかったイエローストーン。そして、サンアンドレアス断層での壊滅的な大地震の警告報道が相次ぐアメリカの未来
 2013年12月13日

という過去記事で、影響の及ぶ範囲を図で示しています。

ys-map-02.gif

▲ 赤い線で範囲が示されていますが、それぞれ、イエローストーンの 63万年前の噴火と、 200万年前の噴火の噴煙や火砕流などの影響のあった範囲です。


それだけに、たびたび、アメリカでイエローストーンの噂が広がったり、報道になったりするのにはそのような理由があるのです。

イエローストーンが噴火するとアメリカは国家として機能しなくなってしまう」と。

それに加えて、なんだか最近のアメリカは・・・地震が多い気がするんですよね。





異常というレベルではないのかもしれないけれど、なんとなく気になるアメリカの地震の多さ

イエローストーンでマグニチュード 4.8の地震が発生した前々日、カリフォルニアのロサンゼルス近くでマグニチュード 5.1の地震が発生したのですが、その後、「余震が 100回以上続いた」のです。

la-earthquake.gif

▲ 2014年3月30日の地球の記録 余震が 100回を越えた米国ロサンゼルスの地震は「サンアンドレアス断層」を刺激したかもしれないと専門家たちはいう より。


下は、アメリカとその周辺で、この1ヶ月間に発生した「マグニチュード 2.5 」以上の地震です。

us-earthquake-2014-03.gif

▲ 2014年3月30日のアメリカ地質調査所 30 Days, Magnitude 2.5+ Worldwide より。


カリフォルニアは環太平洋火山帯に接している上に、多くの断層がありますので、地震が多く起きること自体は不思議ではないのですが、何となく「やや群発地震気味」のようになっているようにも見えます。

上の図にあるオクラホマ州の群発地震は、こちらの記事に、2014年 2月 13日からの1週間だけで、200回以上の地震が起きたことを示す下の図を載せました。

oklahoma-quake-map-03.gif


今回の3月の地震発生状況を見ると、オクラホマの群発地震はいまだに続いているようです。このオクラホマのあたりというのは、環太平洋火山帯とも関係なく、地震とは基本的に無縁の場所だと思われるのですが、こんなに地震だらけとなってしまっています。

そして、アメリカではないですので黒字で書いたのですが、ドミニカ共和国も何だかえらいたくさん地震が起きています。




「3」と「0」と「2011」という数字に反応してしまい

そういえば、地震といえば、昨日の記事、

虚実が混合する「地震」の話
 2014年03月30日

というものに、3月30日の地震のリスク、なんていうことを書いたりして、アメリカの地震予知サイトの下のような物騒な表を載せたりしてしまっていました。

3-30-02.gif


その後、地震情報を確認してみますと、福島沖でマグニチュード 4.8の地震が起きていました。

3-30-fukushima.gif

▲ Yahoo! 天気・災害 地震情報 より。


福島沖でマグニチュード5程度の地震は比較的頻繁に起きますし、何より、日本は全体として地震の多い国ですので、当たっているいないは微妙ですが、それより、私はこの 3月 30日の Yahoo! 地震情報 を見ていて、「妙に気になる何かの部分」と感じていました。

それがふとわかったのです。

図の上にある日付けと時間の「数字」でした。

311-311.gif


この数字の組み合わせから「 2011年 3月 11日」を自然と連想してしまっている自分がいたのでした。

それで何だか自分で妙な気分になってしまっていたようです。

ちなみに、どうでもいいことなんですが、そのアメリカの地震予測サイトの本日 3月 31日の日本の予測。

3-31-prediction.gif

▲ 2014年3月30日の Quake Prediction Japan Earthquake Risk より。本日3月31日の日本各地の予測数値。


上のような感じでありました。

しかし、この曖昧な話題はいい加減にしておきますが、世界中で地質が不安定になっているということは、ほとんどの人たちが何となくではあっても、感じられていることなのではないでしょうか

それが「爆発的な変化」となるのか、穏やかな変化となるのかはわからないにしても、地質は変わります。

そもそも、私たちが住んでいるこの大地そのものが「爆発的変化」で作られた場所なのですから。

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2014年03月30日



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▲ 2014年3月29日の Quake Prediction Japan Earthquake Risk より。本日3月30日の日本各地の数値が何だかどうも。このサイトについては後でご説明します。



私は今の世の中で言われている地震の予測にはあまり関心がない人で、地震雲なども興味がないです(信用していないと言っているわけではなく、関心の話です)。

ただ、昨日(3月29日)、夕方前に外を歩いていましたら、どうしても気になる雲を見つけまして、「飛行機雲の可能性」だけを考えて見ていまして、それは先日の記事の中で、サンセット・コントレイル( Sunset contrail / 夕焼けの飛行機雲 )のご説明などをしていて、それだと思って、いろいろ思い浮かべたのですが、「何となく違うっぽいなあ」と思いながら帰宅しました。



ネットを見ると妙に話題になっていて

私は最近は、いかなる BBS や掲示板、交流サイトも見ません。ツイッターもフェイスブックも使いませんし、他の方のサイトやブログもほとんど読むことがなくなりました。

毎日、いくつかの日本と海外の報道を見るだけです。

これは今の私に、なんとなく他からの影響を避けなければいけないという強迫観念があるということもありますが、比較的、「他の方々の意見」というものを遮断して生きています

基本的に人と交流しない生活をしているのもその理由です。

それはともかく、昨日見た空の様子が気になり、帰宅後、「地震雲」などで検索すると、最近また結構話題になっているのですね。

naver-0330.jpg

▲ 2014年3月30日の、まとめサイト X fit より。


buzz-news.jpg

▲ 2014年3月25日の BuzzNewsJapan より。


こういうような、まとめサイトのようなものにツィッターなどから投稿された、おびただしい数の写真が掲載されています。もっとも、こういう「地震雲の投稿」は昔からああるものですが、その中に、私が昨日見たものと似たものがあり、またも、

「飛行機雲だと思うんだけど、でも何か違う気もするしなあ」

と呟きつつ、それにしても、多くの人が地震には関心があるのだなあと改めて思います。

ところで、冒頭に掲載した地震予測サイトについて、少し書いておきます。




10の判断要素で地震予測をしていると主張するサイト

prediction-02.gif

▲ 冒頭に貼った Quake Prediction のトップページ。世界中の地震の予測を毎日更新しています。


このサイトはアメリカのサイトで、1906年のサンフランシスコ地震から 100年目の 2006年にオープンしたサイトだそうです。ページには「私はアメリカ地質調査所とは関係がない」と明記されていて、個人的なものであることを強調しています。

この世には、地震予測をしている方々は非常に多くいらっしゃるわけですが、このサイトの人はどのようなことを基準に世界の地震の予測をおこなっているのかというと、下の要素を組み合わせているそうです。

すべて、「その地域での」という意味です。

・熱温度変化
・ULF (地面の非常に低い周波数帯)
・超低周波音
・微小地震
・動物の行動
・人間の行動
・月の位置
・以前の地震からの期間
・衛星からの地震雲
・水温の変化


などのうちから、該当地域からデータを参照できるものを組み合わせて、地震発生リスクの数値を出しているのだそうです。

そういうものから出た、2014年 3月 30日の日本の結果が冒頭のようになったと。

まあしかし、今すでに 3月 30日で何も起きていませんし、何より、信憑性の云々はともかく、このサイトの人にしてみても「試行錯誤段階」だと言えるようで、気にされるようなものではないです。

ちなみに、このサイトの人が地震予測を始めた理由は、後述する「 1975年の中国の海城地震の予知」のことを知ったことだそうです。


ところで、ふだん気にしない地震をどうして気にしているかというと、うちの奥さんと子どもとその祖母などが海の方へ旅行に行ってるんですね。今回の記事は、まあ、子どもに対して心配性である私の、過剰な心配から来る「気にしすぎに過ぎない記事」と考えていただれば幸いです。

ところで、地震の話になりましたので、私の地震予測に対しての考えを少し書いておきたいと思います。




地震予測に対しての私見

私は現在の巷で言われているタイプの地震予測には関心を持ちませんが、地震予測の可能性が含まれているものがあるとすれば、次の2点だと思っています。


1. 大気中と赤外線量の測定と電離層中の電子数の変化
2. 銀雲


あと、1975年の中国の海城地震というものは「地震予知の数少ない成功例」とされていますが、後述します。


この「1」のほうに関しては、過去記事の、

衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
 2011年05月20日

の中でふれたことがあります。

NASA が震災直前に震源の上空で観測した赤外線量の強烈な変化と、上空の電離層の「電子数」というものが強烈に上昇していたことをデータで確認したという内容でした。

3-11-orl-02.gif

▲ 上の記事から NASA の観測宇宙艇が収集した 2011年 3月 10日から 3月 12日までの赤外線のエネルギー量の変化。地震の発生した震源の上を強い変化を伴いながら、膨大な量の赤外線のエネルギーが通過していたことがわかります。


オリジナルの記事は米国マサチューセッツ工科大学のサイトの記事で、「マグニチュード9の地震の前に急速に加熱された日本上空の大気」というタイトルの記事でした。

この研究がどの程度、進んでいるのかわからないですが、大がかりなものでもありそうで、そう簡単に進められるものでもないかもしれません。




上空60キロメートルにある「銀雲」が示す地球の地震

あとは「2」の「銀雲」というのは、

謎の「光る雲」がどんどん高度を落としてきている
 2012年06月26日

という過去記事の中で、「ロシアの宇宙飛行士たちが確信した「銀雲」と地球上の災害の関連」というセクションに記したことがあります。

旧ソ連の宇宙ステーション・ミールで 1994年から 1995年にかけて、実に 438日におよぶ長期のスペース・ミッションをおこなったロシアのワレリー・ポリャコフという宇宙飛行士がいます。

そのポリャコフさんが 1999年に記した『地球を離れた2年間 - 人類の夢、火星への挑戦』という本の中に、その記述があります。


ワレリー・ポリャコフ『地球を離れた2年間 - 人類の夢、火星への挑戦』より

ipolleri-3.jpg

▲ ソ連のワレリー・ポリャコフ宇宙飛行士。

忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の60キロメートルから70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。

(中略)

仕事の忙しさもあってこのエピソードは忘れられていた。ところがその晩、地上との定期無線交信のときに、アルメニアで大地震があり、膨大な数の犠牲者が出て、街は壊滅状態だという連絡があった。

2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国のロサンジェルス市か、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。




宇宙船からこの銀雲が見えた後には、高い確率で地球上で巨大な地震が起きていたことを書いていました。

ただ、この「銀雲」。

写真がないのです。

なので、どんなものなのかわからないのです。

ポリャコフ飛行士が提出したとされる次の2枚の写真は、どちらも銀雲ではないことが判明しています。

銀雲ではなかった雲 その1

nasa-today-1999.jpg

▲ 1999年 7月 26日の NASA が毎日、宇宙関係の写真を公開するギャラリー「今日の天文写真」に掲載されていたもので、地球上から撮影されたものだと後に判明。



銀雲ではなかった雲 その2

not-silvery-clouds.jpg

▲ これも銀雲だとされていた写真で、私も長く信じていましたが、ロシアの著名な宇宙飛行士であるセルゲイ・アウデエフさんという方が来日した時に、この画像を見て、「これは銀雲ではない」と言ったことが銀雲(silvery clouds)に書かれています。


ただ、銀雲というのは上のような感じの雲ではあるそうです。

sergei-avdeyev.jpg

▲ ロシアのセルゲイ・アヴデエフ宇宙飛行士。2003年に宇宙飛行士を引退。ソ連時代に 747日という宇宙通算滞在時間の記録を持っていたロシアの英雄的存在の人物。


いずれにしても、銀雲の姿や光景は不明ながら、それが地球上の大地震と関係していることは事実のようです。




1975年の海城地震の予知成功の理由

海城地震というのは、中国で 1975年に発生した地震で、「行政当局が事前に警報を出して 100万人規模の住民を避難させて、人的被害が軽微だった」ということで注目された地震でした。

海城地震 - Wikipedia に詳しく出ていますが、長いですので、流れを書きますと、


・1960年代に中国では地震活動が活発化しており、観測を強化していた。

・1974年、地殻変動や地震活動、地磁気の異常をもとに国家地震局は「渤海北部地区でかなり大きな地震が1-2年以内に起こる可能性がある」とした。

・同年11月、国家地震局は大連市の断層で測量や地震活動、地磁気などの前兆が活発化している事を確認する。

・12月20日、遼寧省革命委員会は、地震の可能性が高まっている旨を初めて市民に公表する。

・1975年2月2日には、地電位の異常があったことが報告される。2月3日には、微小地震が1時間に20回程度に急増し、地電位がパルス状変化を起こしてしばしば観測不能になる。

・2月4日0時30分頃、微小地震の後に大きな地震が発生する可能性がある旨の報告を受けた革命委員会はその日の朝10時に遼寧省全域に臨震警報を発表する。

・臨震警報を受けて行われた緊急的な避難は、約100万人が対象となった。




そして、緊急避難の警報から 19時間後の 1975年 2月 4日 19時 36分にマグニチュード 7.3 の地震が発生したのでした。

この地震の建物への被害は甚大で、場所によっては 95パーセント以上の家屋が倒壊したような被害を出したのですが、人的被害は約 2,000人でした。多いように思えるかもしれないですが、この数は被災地域の人口の 0.02パーセントで、家屋がほとんど倒壊した状況から考えると奇跡的な人的被害の少なさといえるものだったようです。

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▲ 海城地震後の町の様子。ほとんどの建物が倒壊しているように見えます。 yeeyan.org より。


比較しますと、翌年 1976年に中国の河北省で発生した「唐山地震」の死者数は、アメリカ地質調査所の推計では「 65万人」でした。唐山地震も、マグニチュード 7.5 と、海城地震のマグニチュード 7.3 規模と同じ程度でしたが、人的被害に非常に大きな差が出ました。

1975年の中国の海城地震では、本震の直前までに数多くの微小地震が続いていたのですが、そういう意味では、先日の、

イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
 2014年03月27日

という記事の「南米チリで1週間で300回の地震、普段地震のない米国オクラホマで2月から 400回以上の地震が起きている」というセクションでもご紹介している南米チリや、米国オクラホマで起きている前例のない地震なども気になるところです。

33-usa-oklahoma.gif

アメリカの上のラインの周辺に沿っては、2012年12月頃にも、いろいろな現象が起きていました。

us33-map-1.gif

▲ 2012年12月11日の過去記事「アメリカ大陸が真っ二つに割れそうな感覚を覚えた 12月初旬:全米を駆け抜けた謎の振動と爆発音」より。


今日明日ということではなく、どこということでもなく、確かにいつかは大きな地震は起きますからね。

地震と関係ないことではあるのでしょうけれど、日本を含めて、世界のこの1週間ほどの「急速な気温の変化」も気になります。

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2014年03月18日



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雹(ヒョウ)の嵐が過ぎ去った後のエリトリアの首都アスマラ

eritrea-bighail.jpg

▲ 2014年3月14日のエリトリアの政府系新聞 Hadas Eritrea より。





エリトリアという、初めて知ったような気がする国の出来事から

上の白い塊はすべて降って来たヒョウだそうで、「降った」というより「落ちてきた」とか、そのような感じの何だかもうスゴイ光景ではあるのですが、この壮絶な出来事を最初に知ったのは、英国の BBC の報道からでした。


Eritrea: Hail storm dumps metre of ice on capital
BBC 2014.03.14

er-tv.jpg

▲ エリトリアのテレビ映像より。


エリトリアの首都アスマラにメートル級のヒョウが空から放り投げられた

奇妙な暴風雨がエリトリアの首都アスマラを襲い、おそらくはその地で記録されたものとしては最大の1メートル級のヒョウが降り積もった。

政府系新聞ハダスエリトリアが報じた。

嵐は 90分間続き、ヒョウが降り落ちた市内は氷で完全にブロックされた。地元テレビでは、水で埋まった道路と、氷につぶされた自動車の姿などの映像が流されている。

BBC のケニア・ナイロビ支局のジャーナリストによれば、この時期にヒョウが降ったことはあると思われるが、今回の嵐の強さと、そしてこのヒョウに住民たちは驚いているという。

アフリカ大陸の隅に位置するエリトリアは、2月から4月は雨の少ない時期(現地で「 belg 」と呼ばれる)で、 6月から 9月までが雨季となる。エリトリアの年間平均降水量は 61センチメートルだ。




以上が BBC の報道です。

エリトリアの「降水量 61センチメートル」というのが多いのか少ないのかよくわからなかったですので、比較として、東京の降水量を見てみますと、東京の年間平均降水量(1981年 - 2010年)は 126センチメートルくらいのようです。


ちなみに、トップの写真の記事が掲載されているエリトリアの政府系新聞は、写真下のリンクから PDF でダウンロードできますが、エリトリアの公用語の「ティグリニャ語」という、ちょっと対応不可の言語で書かれていますので、読むのは無理そうです。

haz.jpg

ハダス・エリトリアの紙面のトップページ。全部で12ページでした。


erilan.jpg

▲ エリトリア公用語のティグリニャ語。 Google 翻訳にもありません。


それにしても、このエリトリアという国。
まず場所からしてわからないのですが、下の位置にあるようです。

map_eritrea.gif

アフリカ大陸基本情報より。



この国がどんな感じの国なのかというのは、まあ、いろいろな側面があるでしょうけれど、下のような面もあるようです。

eri-ken.jpg

▲ 2012年5月3日の ロシアの声「世界で最も検閲が厳しい国」より。


上の記事によりますと、世界で最も検閲が厳しい国は、


1位はエリトリア、2位は北朝鮮、3位はシリア。続いてイラン、赤道ギニア、ウズベキスタン、ミャンマー、サウジアラビア、クウェート、ベラルーシ。



だそうです。

しかし、遺跡や自然など、観光的な場所も多い国のようです。

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タイでも特大のヒョウが

ヒョウといえば、昨日、タイの東北地方でも、「巨大なヒョウ」が降ったことが報じられていました。

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▲ 2014年3月17日のタイ MCOT より。


タイ東北部にあるルーイ県という場所で、ゴルフボール大のヒョウが降り続け、400世帯の家屋が被害を受けたとのこと。

中には、上の写真のサッカーボールほどもあるヒョウも降ったようです。写真では持っている人たちは笑顔なのですが、地元の方々は、上のようにヒョウを集めて楽しんだのだそうです。

「ムチャクチャに家屋に被害が出ているのに、まずは遊ぶ」というあたりはタイ人らしいということもありますが、何となく、これからの世の中の「生き方」をタイ人たちが教えてくれているような気もします。


そういえば、つい最近、インドでも降りました。




インドの雹

実は、3月に入ってから、インドのいくつかの地域では、「ヒョウがやたらと降る」ということが続いていて、死者も多数出ています。

india-hail-01.gif

▲ 2014年3月13日のインド英字紙 Indian Express より。


下の写真はヒョウが降り積もった農地で、非常に大規模な農作物被害を受けたことが、その後明らかになってきました。

crop-main.jpg

▲ 2013年3月18日の Indian Express より。


上のヒョウ被害の後、農民二人が、被害を悲嘆して自殺してしまうという出来事も地元メディアで報じられています。





大雪もまだ続いている

ヒョウの話が長く続きましたけれど、アメリカなどでは、首都のワシントン DC などで、まだ記録的な雪が降っているようです。下の写真は昨日 3月 17日の光景です。

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▲ 2014年3月17日の米国ワシントンポストより。


この大雪により、連邦政府機関は閉鎖となったそう。

ちなみに、3月 17日は、アメリカでは「聖パトリックの祝日」という日だそうで、 Wikipedia によれば、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックという人の命日で、カトリックにおける祭日だそうです。今年は大変に珍しい「大雪の中の聖パトリックの祝日」となりました。


大雪といえば、インドのカシミール地方でも大雪が続いているのですが、雪に家がつぶされ、車もつぶされ、次第にどうにもならないほどの被害となってきているようです。

600棟の家が雪により倒壊したカシミールの村

Kashmir-Snow-Fall.jpg

▲ 2014年3月14日の Pakistan Ka Khuda Hafiz より。


日本は(今のところ)比較的穏やかな気候ですけれど、世界的に見れば、気候はさらにひどく荒れている感じがします。





母なる自然がおこなったこと

今回は気候の関係の記事のご紹介が中心でしたけれど、昨日の毎日新聞に、

温暖化:今世紀末6.4度上昇 洪水被害、年6800億円
毎日新聞 20014.03.17

という記事がありました。

それを見て「ああ、まだ地球温暖化という言葉は生きているのだなあ」と、むしろ妙な感慨を覚えながら、世界各地のヒョウと暴風雪の光景を眺めたりしていました。


そして、上の記事の見出しを見ていて、先日、カナダで起きた出来事を思い出しました。

地球温暖化の講演が大雪で中止になった」というものです。

ondan.gif

▲ 2014年3月14日の Patriot Post より。


以下のような記事でした。


気候の皮肉

カナダ・ケベック州マギル大学の生物学教授キャサリン・ポトヴィン博士( Catherine Potvin )が、3月12日にオンタリオ州のウィンザー大学で開催する予定だった地球温暖化に関する講演のスケジュールに、母なる自然から「偉大な皮肉」が投げつけられた。

講演会で博士は、熱帯地方での森林破壊と、工業化による気候の温暖化での荒廃についての集中的な議論をおこなう予定だった。

しかし、当日のオンタリオ州は記録的な大雪に見舞われ、「地球温暖化」の講演は中止に追い込まれた。

さらに皮肉なのは、この日の暴風雪の積雪が市の積雪量の記録を更新したことだ。

母なる自然はいつも結局勝つ。





この最後の「母なる自然はいつも結局勝つ」は、原文は、

Mother Nature always gets the last laugh.

とあり、「 last laugh 」というのを「結局勝つ」として、やや違うニュアンスかもしれないですけれど、いずれにしても「大自然の真実は負けない」というような意味でこのニュースは締めくくられていました。


これからの世界・・・。


先はわかりませんが、現時点では厳しい「雪や氷やヒョウ」の被害が世界各地を襲っています。

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