2012年05月07日



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日本・中国・韓国・北朝鮮の共通の最大の懸念のひとつである「白頭山の噴火」



(訳者注) 先日、韓国の英字紙に、「白頭山」の特集が組まれていました。今回、その記事をご紹介しますが、そもそも、韓国や中国で、たびたびメディアで白頭山の報道がなされるのはなぜなのかということを簡単に書いておきまたいと思います。


日中韓での自然災害の最大の懸念

日本と韓国とで、とか、日本と中国とで、のような研究や、あるいは経済的な様々なというものはいろいろとありそうな気がするのですが、「日本と中国と韓国」、あるいは、そこに北朝鮮とロシアをも含めて、長い時間をかけて共同で調査研究しているということがらは決して多くはないと思います。

その中のひとつに「白頭山の調査」というものがあります。

東アジアで起きうる自然災害の中で、最も広範囲に影響を与えると考えられている現象のひとつが「白頭山の噴火」であるからです。


pektu-map.jpg

▲ 白頭山の場所。日本語読みは「はくとうざん」。韓国語では「ペクトゥサン」、中国では長白山と表記して「チャンパイシャン」と読みます。


たとえば、少なくとも記録では、日本の富士山が「日本の国家を滅ぼしたことはない」と思いますが、しかし、白頭山は「朝鮮半島の古代国家を滅ぼした可能性」があると考えられています。それは朝鮮半島の高句麗という国家の後の「渤海」という7世紀にできた国家で、この渤海が滅亡した理由のひとつが、白頭山の噴火である可能性が言われています。

何しろ、白頭山の10世紀の噴火は「この2000年間で地球上で起きた火山噴火で最大規模のもの」だったと推定されているのです。

このことを最初に提唱したのは、東京都立大学の町田洋名誉教授で、1992年に「渤海の滅亡には、10世紀に起きた白頭山の大噴火が大きく影響している可能性がある」とする説を発表しました。


ローマのポンペイという西暦 79年に火山で埋もれてしまったイタリアの古代都市のことをご存じの方もあるかと思います。私も名前は知ってはいますが、曖昧でしたので、 Wikipedia を改めて読んでみました。


ポンペイ

ポンペイは、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市。(中略)

79年8月24日にヴェスヴィオ火山が大噴火し、一昼夜に渡って火山灰が降り続けた。翌25日の噴火末期に火砕流が発生し、ポンペイ市は一瞬にして完全に地中に埋まった。降下火山灰はその後も続いた。



このポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火の描写は確かにすごいのですが、しかし、「火山爆発指数」という噴火の規模を示す「レベル1〜レベル8」までの国際的基準での区分では、このポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火は「5」となっていますが、白頭山は「6」なのです。ちなみに、富士山は「4」。

下が火山爆発指数です。




この火山爆発指数は、レベルが「1」違うと、10倍の規模ということになっていますが、白頭山が大規模な噴火をおこした場合、ポンペイのヴェスヴィオ火山の数十倍の規模だと見られています。


白頭山の現状

その白頭山の現状なんですが、Wikipedia に「近い将来の噴火の兆候」というセクションがあるほど、その噴火はかなり近づいているというのことが、これは単なる憶測を越えた地質学的な共通認識になっています。

Wikipedia のその部分を抜粋してみます。


近い将来の噴火の兆候

2006年10月20日現在、ロシア非常事態省は、白頭山に噴火の兆候があると発表している。そして2010年6月19日には、釜山大学のユン・ソンヒョ教授が、中国の火山学者の話として、2014-2015年に噴火する予測を立てていることを韓国各紙で明らかにしている。

2002年以降、地震の回数が以前よりも約10倍に増加。頂上の隆起・カルデラ湖や周辺林からの火山ガスの噴出が確認されている。

もし大規模な噴火が起これば、その規模は2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火の約 1000倍となり、極東地域では甚大な被害が予想され、大韓民国気象庁が対策に乗り出し始めている。



上に、

 > 2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火の約1000倍

とありますが、2010年のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火の際にも、空の便をはじめとして、様々な混乱が生じましたが、「その1000倍」。

ちなみに、エイヤフィヤトラヨークトル火山の火山爆発指数は「4」で、日本の富士山の火山爆発指数も「4」と予測されていますので、富士山の噴火は、2004年のエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火から学ぶところは大きいように思います。

ちなみに、日本にある主な火山の過去の噴火の「火山爆発指数」で、Wikipedia に掲載されている分では下のようになっています。



鬼界カルデラ(鹿児島) 火山爆発指数「7」 最後の噴火は紀元前 5300年頃
姶良カルデラ(鹿児島) 火山爆発指数「7」 最後の噴火は紀元前2万2千年頃
阿蘇山(熊本)  火山爆発指数「7」 最後の噴火は9万年前
樽前山(北海道) 火山爆発指数「4」 最後の噴火は 1739年
有珠山(北海道) 火山爆発指数「2」 最後の噴火は 2001年





姶良(あいら)カルデラとは桜島のあるあたりのカルデラをさし、鬼界カルデラというのは鹿児島の薩摩硫黄島の周辺のカルデラをさします。ちなみに、上にある九州の3つの火山は「世界の超巨大火山」と並べて語られる古代の「超」巨大火山で、そのどれが噴火しても、イエローストーンの噴火と同じような「ひとつの時代の文明の終焉」を意味すると思います。


いずれにしても、この日本の九州の「三大超巨大火山」を別にすれば、東アジアで近年に実際噴火している火山の中では北朝鮮の白頭山はずば抜けて巨大な火山だということは言えます。

この噴火は、韓国、北朝鮮と中国だけではなく、白頭山の偏西風の下にある日本列島の、特に関東より東は大変な影響を受けると思います。

その影響は、推定ですが、火山灰や火山ガスなどの直接的な影響ではなく、「長期にわたる日照不足」という影響で、それに伴う寒冷化だと考えます。

最近の In Deep は、

地球の気温の今後 (1): 寒冷化の予測と反して異常に上昇し続ける世界各国の気温

のような世界の高温化の記事も書いているのですが、ただ、巨大な火山が噴火した場合はこの状況は「一変する」可能性が高いように思います。つまり、寒冷化に向かうと思われます。



地球内部と太陽の作用の相反関係

ところで、話はちょっと逸れますけれど、最近の・・・たとえば、先日の竜巻などもそうですが、かつてなかったような天候や自然現象がなぜ続々と起きているのか、ということについて、私はかなりオカルトに属する話ですが、曖昧な推定を確信し始めています。

今回はそれは書きませんが、ただ、その「かつてなかったような天候や自然現象がなぜ続々と起きているのかという確信」については、「太陽活動の低下」ということと同時に起きている下の過去記事の「地球内部の熱の変化」のことと関連したことのような曖昧とした感覚を持っています。

地球からのニュートリノと地球内部からの膨大な熱の源は何か
 2011年08月27日


それと、白頭山だけではないですが、火山活動の活発化に興味がある理由としては、「太陽活動が弱まると、宇宙線の量が増えて、それが噴火のトリガーになるという説」を私は割と信じているということがあります。

過去記事の、

太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
 2011年02月17日

などでもご紹介したことがありますが、東京工業大学大学院の丸山茂徳教授が何かの番組で言っていたものが YouTube にありまして、それを貼っておきます。2008年のはじめのものですので、すでに4年ほど前のものだと思います。

宇宙線と火山、地震の関係



上では、丸山さんは、

・地震を起こすトリガーとなるのは今まで語られていた「力学的」なものではなく、化学的(ケミカル)な反応現象だと思われる。そして、それは宇宙線。

・2008年の初頭から宇宙線がかつてないほどの量、降っており、今後しばらくは火山活動が活発化しそう。

・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある。太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける。

と言っています。

まあ、そんなわけで、話がいろいろと混乱してきましたが、つまり、「今年あたりからは火山の噴火活動はさらに大きくなるのではないか」というような推測が存在しているというのはある程度の事実です。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからコリアン・タイムスの記事です。



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2012年04月15日



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昨年あたりまでの In Deep では「穴」というカテゴリーがあってもいいくらい、「地上に突然開いた穴(シンクホール)」の報道のご紹介が多く、また、私も「穴ニュース」には敏感な方だと思います。

さて、それはともかく、先日、英語サイトのメッセージ・トゥイーグルの記事で、「スウェーデンにのとんでもなく巨大なシンクホールが拡大中」というタイトルのものがあったのです。

そこにあった写真がこれです。

sinkholesweden-1.jpg


巨大さもさることながら、蒸気のような白いものが写っていて、何か地中から暖かいものが噴出していることを想像させます。

しかも、3月に開いたこの穴は最近、さらに大きくなり、今では上空から撮影すると、下のような感じになっているのだとか。

20120321_Fabian_uppblockning_onsdag_2181print15.jpg

構成や深さはよくわからないのですが、穴の周囲にある「緑の点」が樹木だとすると、確かにものすごい広さのの穴に成長している感じはします。

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思い出す「グラマロテ」の地質的崩壊

上の写真を見て、実際のこのシンクホールに関しての現地報道を読もうと思って、ネット上のニュースを探したのですが・・・どういうわけか「見つからない」のです。

「?」と、地名等からいろいろとたどってみますと、その理由がわかりました。

私は英語でニュースを検索していたのですが、この報道に関しては、現地報道しか存在しないのでした。すなわち、「スウェーデン語の報道しか存在していない」ということがわかりました。


思えば、一昨年、ずいぶんとこのブログでご紹介した南米コロンビアの地殻変動の記事(下の2つの記事など)、



なども、スペイン語以外の報道は結局最後までほとんどなかったです。

ちなみに、上のコロンビアの町グラマロテ
現在どうなっているのかについては、正確にはわからないのですが、たとえば、Google で画像検索をすると、下のような一覧が出て、膨大な数の崩壊した現地の写真が表示されます。


google-gramalote.jpg


どこの国でも、一般的には「死傷者が出ない海外(他の国)の自然災害や地殻変動」は、あまりニュースにならない傾向があります。特に、先進国以外でのニュースの多くは「なかったこと」にされるような取り扱いとなることもなくはないです。コロンビアの時もそうでした。


というわけで、スウェーデン語の報道は見つけたのですが、スウェーデン語の翻訳はしたことないので、Google翻訳などで英語に変換しつつ、やってみましたら、文法的にはそれほど英語と差がなさそうですので、大意としての翻訳ですが、報道をご紹介します。


ちなみに、ここ数年で上のシンクホールの規模に迫るものは、2009年の南米グアテマラの首都に開いた穴と、中国に開いた穴で、どちらも記事にしています。しかし、上の写真を見る限り、今回のスウェーデンのはそれらよりも大きそうですね。

過去のシンクホールの写真も掲載しておきます。




2010年6月1日 南米グアテマラ



▲ 過去記事「アガサが残したグアテマラの巨大な穴」より。


2010年6月13日 中国四川省



▲ 過去記事「中国各地に次々と出没する「巨大な穴」」より。




では、ここからスウェーデンのシンクホールの報道ですが、オリジナル記事のタイトルは「耐えていたファビアンの天板がついに崩壊した日」というものでした。

このタイトルにある「ファビアン」と言葉がわからなくて、調べてみると、このファビアンは、多分ですが、下の人を表しているようです。それが地名となっている場所があるのではないかという推定ですが、違うかもしれません。


ペール・ファビアン・ラーゲルクヴィスト

スウェーデン・スモーランド地方のベクショー出身の作家・詩人・劇作家・エッセイスト。1951年度ノーベル文学賞受賞者。人間の善悪という普遍的なテーマで作品を執筆し続けた。

幼少期から受けた伝統的なキリスト教教育の影響から、バラバやさまよえるユダヤ人という人物像を通して創作をした。最も広く知られる作品は「バラバ」(1950年)で、イエス・キリストの身代わりに釈放された犯罪者バラバの数奇な運命を描いた傑作。



上のファビアンさんと、紀元前の戦争で行われた、いわゆるファビアン戦略(持久戦のこと)というものをミックスさせたようなタイトルなのかもしれません。

ところで、上に出てくる「犯罪者バラバ」という言葉も初めて知りましたので、バラバを見てみますと、こうありました。


バラバは新約聖書、福音書に登場するユダヤ人の囚人。イエスの代わりに恩赦を受け、釈放された。



なんと、このバラバという人は、マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書の、いわゆる四大福音書すべてに出てくるのだそう。

いろんな人が出てきますね、聖書には。

しかも、このバラバという人、上の Wikipedia によれば、


新共同訳では「バラバ・イエス」と呼ばれているので、イエス・キリストとは同じイエスという名前であったことになる。(中略)

バラバという名前はアラム語で「父の子」を意味するバル・アッバスではないかと言われる。

いっぽうイエス・キリストは神に対し「アッバ、父よ」と祈りを捧げている。 そうすると「バラバ・イエス」は「父の子イエス」、「神の子イエス」であり、イエス・キリストと同一人物ではないかとの疑問が出てくる。 この名前の奇妙さはさまざまな議論の種となっている。


barabas.jpg



 > (バラバが)イエス・キリストと同一人物ではないかとの疑問

とあります。

うーん・・・。
また出た聖書に関わる奇妙な話。

スウェーデンの穴からここにたどり着くとは思わなかった・・・。

なんだか逸れてきてしまいましたが、今回の本題はあくまで「シンクホール」ですので、ここから本記事です。




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2012年02月19日



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地震に関しての補足資料

先日、スイスでの地震に関して、

耐震設計環境のないスイスでの地震から思う「世界全体は環境の変化にどこまで耐えられるのか」という懸念
(2012年02月15日)

という記事を書かせていただいたのですが、その中で、「1963年から1998年の全世界で起きた震源の記録」の資料を載せました。

こちらです。

1963-1998-quake.jpg


これに関して補足しておきたいことがありますので書いておきたいと思います。

ちなみに、上の地図のオリジナルソースは、 NASA のデータベースにあります。

現在では一般的には、日本でも米国でもマグニチュード 2.5以上の地震を「発生した地震」として発表するようなことになっているようですので、2.5以上だと思うのですが、今日、気象庁のデータを見ていて、「もしかすると、この NASA のデータ数は少ないかもしれない」ということに気づきましたので、そのことを簡単に書いておきますね。

上の NASA のデータは、1963年から1998年までのデータですので、年数としては、「35年間のデータ」ということになると思います。

ということは、

・35年間の世界の地震の発生件数が 35万8,214件

ということを示していると私は思いこんでいたのですが、これを冷静に年平均で割ってみますと、「少ないかな」と感じたのです。


それで、日本の気象庁のデータを見てみましたら、気象庁サイトに、アメリカ地質調査所( USGS )のデータがありました。

多分、1900年から2011年までの111年間の平均データだと思いますが、下の表のような数となっていました。

numbers-111.png


マグニチュード4以下の地震は年間平均で 13万件も発生しており、すべてを合わせると、大ざっぱにいえば、「マグニチュード3以上の地震だけで、毎年 14万件から 15万件発生している」ことになりそうです。

ということは、単純にそこから35年分の地震を計算すると、大体、500万件近くの地震の発生ということになり、上記 NASA のデータの「35年間で35万件の地震」というのはどうも少ない。

どうしてだろうと考えてみたところ、私は「地震の発生回数」と勘違いしていたのですが、NASA の地図は「震源の地図」であり、「緯度や経度が完全に同じ位置の震源は同じものとしている」という可能性がありそうです。なので、地震マップではなく、「震源マップである」ということの訂正をしたかったことがひとつめの補足です。


しかし、それにしても・・・。

USGS のデータが 1900年から 2011年までの 111年分のデータだとすると、その間に発生した地震は、約 1600万回。数字で表すと、約 16,000,000回。「たった100年間のあいだ」にそれだけの地震が地球では起きています。


なお、上の USGS のデータの「年間の平均で 14〜15万件程度の地震」の中で、「日本で発生する地震はどの程度なのか」ということもデータにあります。

japan-quake-2011.png


日本だけで、マグニチュード3以上の地震は、「年間 5,000件」程度も起きています。世界で発生する地震のうちの十数分の1は「小さな国土面積の日本」で起きているわけです。


しかも、これはマグニチュード3以上という、深さによって違いますが、つまり、「地上で揺れを感じることが多い」規模の地震だけで、これです。実際にはそれよりも小さな「揺れない地震」はその何倍も起きています。

それら「地震全部」というと、どのくらい発生しているか想像されたことがありますか?

こちらも補足として資料を載せておきます。

そのデータを見てみましょう。

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タグ:地震の実相



  

2012年02月03日



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(訳者注) 私個人は気温が低いほうが実は調子がいいということがあるんですが、しかし、やはり世界的にみれば、現在の寒さは深刻かと思います。

欧州での大寒波は、今朝の NHK のサイトの報道では、死者が 120人を越えたようです


cold-uk-2012.jpg

▲ ウクライナでは氷点下30度まで下がり、1週間で 63人が死亡。フランスでも北部はマイナス 25度にまで下がったそうです。


下は NHK の報道からの抜粋です。


ヨーロッパでは、強い寒波の影響で、先週から東欧を中心に、所によっては氷点下30度を下回る厳しい寒さや大雪に見舞われています。このうち、ウクライナとポーランドでは2日、路上で生活する人たちなど合わせて29人が新たに死亡し、寒さで死亡した人は、この2か国だけで92人に上っています。

ヨーロッパでは比較的気候が温暖なイタリアやギリシャなどでも、記録的な寒さや積雪に見舞われており、寒波による死者はヨーロッパ全体で120人以上に上っています。

さらに、旧ユーゴスラビアのセルビアでは、南西部の山あいにある道路が大雪のため寸断され、住民ら1万1000人が孤立しているということです。




そして、寒波ではなく大雪ですが、日本でも死者は 50人を越えています。

今冬の死者、56人に=日本海側、大雪続く (時事通信 2012.02.02)


大雪に関しては、以前の記事の「岩見沢の大雪。そして、サハラ砂漠の雪」に書きましたが、以前に降り積もった雪の「下の層の部分が氷と化して」、その上にさらに新しい雪が積もっていく、これからが特に危険な時だと思います。

私も子どもの頃、落雪で何度か重傷を負いましたが、毎年雪には慣れていても、そういう事故は起きていましたので、近年、雪の少なかった地方ではご注意されてください。特に、子どもたちは危険が(どこにあって、何が起きるのかが)わからないかもしれませんので、親の方々はご注意なさって下さい。



Yahoo! に出現した「富士山を取り囲む 999」

ところで、毎日、Yahoo! 天気情報などで、明日の気温と天気をチェックするのですが、3日ほど前、関東の気温を見ましたらこんな表示でした。

weather-2012-01-31.jpg


へえ・・・明日は東京から前橋まで 999度かあ・・・」(笑)。

何かのエラーでしょうが、こういう表示エラーを見たのは初めてだったので、スクリーンショットに撮った次第です。しかし・・・ただ、上の感じって、「富士山をグルッと囲むように 999度になっている・・・」ような気もしたりしまして、私なんか、自分の子どもがその時、横にいたので、つい聴いてしまいました。


私 「ここから富士山見えるじゃん」
子 「うんうん」
私 「噴火するかな」
子 「ずっとしないんじゃない? (自分が)小学校にあがってからくらいだよ」
私 「あんたはこの4月から小学生だぞ」
子 「ああそうか」



というわけで、彼は自分が小学生になることにも気づいていないようでしたが、いずれにしましても、「 999度の表示」のことを書いてみたりいたしました。結構長い時間 Yahoo! 天気に表示されていましたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。


さて、無駄なことを書いてしまいましたが、いろいろと寒さや大雪がニュースとなり続けている中、米国などでは毎日のように、メディアで「地球が寒冷化に入るのではないか」という見出しが躍り続けています。

そして、これはいろいろな大学や研究機関、NASA や米国気象庁などから出されている発表見であるということから、「寒冷化の原因はさまざま」だということが挙げられます。

たとえば、 In Deep で昨年、シリーズとして書きました、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来

では、NASA の太陽物理学者のインタビューを軸として記事にしたのですが、その学者や NASA の一部の人々は、


「今の太陽活動(サイクル24)と、次の太陽活動(サイクル25)はここ百年で最も弱い太陽活動となると推測される」


という説をもとに予測を展開していて、すなわち、「過去の例から見ると、太陽活動の低下によって、地球の咽喉や気温も影響を受けるかもしれない」ということを言っています。

そして、もうひとつ懸念としては、上の「小氷河期」のシリーズで書いた「 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期」という記事にある通り、「小氷河期には世界中で火山の噴火が頻発する」という歴史的なサイクルがあるようです。

その理由はわかっていませんが、ただ、私は個人はこの数年、「それは太陽活動と宇宙線の相互関係の何かなんだろうなあ」とは思い続けています。



太陽と宇宙線と火山活動と寒冷化の関係

東工大の地球惑星科学専攻の教授の丸山茂徳という人が、何年か前にテレビの深夜番組で語っていたという動画を持っていて、この丸山教授は「地震も火山も宇宙線が関係している」と言っています。

その中の、火山の部分だけを抜粋します。



上の丸山教授の話には、実は専門的な用語がたくさん出ていて、意外とわかりにくいですので、文字として簡単におこしておきます。



「火山の噴火も、地震も、そして雷も、そういうのはすべて宇宙線がトリガー(引き金)になっている。それはどういうことかというと、高エネルギーの宇宙線というのは、ものすごくエネルギーが高いんです。

質量の大きいものは別にして、ミュー粒子(宇宙線の一種)のような、ほとんど質量のないような小さなものは我々の体を通り抜けていきます。地球も通り抜けていきます。

しかし、ニュートリノ(宇宙線の一種)もそうですが、小さくても、それが何のイタズラもしないかというと、そうではない。サイズの大きな宇宙線の粒子がどういうイタズラをするかというと、たとえば、火山の噴火にしてみますと、(コップのコーラを例えて)、触れずに宇宙線がマグマの中からガスを作ることが可能であるらしいんですね。」





ということで、今まで宇宙線のことにはずいぶんと気にかけて、また多く書いていましたが、昨日の「太陽嵐がヴァン・アレン帯から電子を消し去っていることが判明」という記事などを見ても思いますが、「太陽と宇宙の作用のハーモニー」が、ほぼすべての「地球の環境」というものを作り出しているのではないかと思わざるをえません。


さて、そんな感じで、前振りが長くなってしまいましたが、今回は今朝のニューヨーク・タイムズにあった「火山の噴火と小氷河期の関係について」の記事をご紹介します。

ちなみに、私個人はたとえば、今年ものすごく寒くなるとか、そういうようなことを思っているわけではありません。過去の小氷河期にしても、極端に気温が下がったというわけではないからです。

しかし、過去の小氷河期に「極端な気候」が多かったのはある程度事実で、飢饉などを含めて、厄介ごとは多かったようです。


それではここから記事です。

なお、ここでの小氷河期とは、14世紀から19世紀頃まで続いた寒冷な期間のことを言い、いわゆる「マウンダー極小期」という太陽活動が弱かった 1645年から1715年までの期間とは違います。



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タグ:氷河期



  

2011年12月12日



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(訳者注) 以前書きました、「[世界環境の異変 1] かつてない異常な強風が吹き荒れる世界 」という記事で、2011年の世界の自然現象で個人的に気になっているものとして、

・世界中で発生している地面の震動
・これまで記録したことのないような強風が世界中で吹き荒れている


を挙げました。

で、その記事の際には強風のことを書いたのですが、「震動」のニュースが、先日、また米国などで報じられていたので、それをご紹介します。「少しまとめてから」とは思ったんですが、この「地震ではない振動」の報道は、次々と出てくるので、出てきた時点で少しずつ紹介したいと思います。

ちなみに、今年の過去の報道で、代表的な「地震ではない振動」のニュースとしては、以下のようなものがあります。

すべて英語などの報道ですが、タイトルを日本語にしています。




世界各地での「謎の振動」報道

激しい振動を記録したが、地震ではないこれは何? (米国サウスカロライナ / 2011.09.30)
('Pretty good shake' hits area, but what was it?)


ルイビルで謎の振動 (米国テネシー / 2011.09.30)
(Ground-shaking booms puzzle Louisville neighborhood)


ウインザーで発生する謎の振動と隆起 (カナダ / 2011.08.19)
(Windsor shaken and stirred by rumbling)


マニプールで1日に23回の振動を感じる (インド / 2011.11.23)
(Manipur experiences 23 tremors in a day)


ナルゴンダ村で振動 (インド / 2011.10.21)
(Mild tremors felt in Nalgonda villages)




などです。

「全世界で」と書きましたが、米国中央部とインド東部が特に多いです。

なお、7月5日に韓国のソウルで「高層ビルで謎の振動」ということがあり、これは日本でも報道されましたが、後に原因はジムの運動という発表がなされています。

ただ、個人的にはその発表の時にやや苦笑しましたが。
何しろ、この時は数百人がビルから一目散に避難するという騒ぎになっていて、それが「ビル内のジムでのエクササイズ」というのは、仮に本当でも本当でなくても、苦笑を誘う話ではあります。


というわけで、今回は米国のニュージャー州から「謎の振動」のニュースです。



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2011年11月18日



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yellowstone-2011-2012.jpg

ナショナルジオグラフィックに掲載されたイエローストーンが噴火した時の地球内部の想像図。
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(訳者注) 先日の「「地球外生命の存在の証拠はない」: ホワイトハウス掲載文の全訳」という記事で、ご紹介するとしていた記事です。そこでは、「2012年にイエローストーンは噴火しない」というものだとしましたが、読んでみると、イエローストーン個別のことではなく、「世界のスーパー火山すべて」というようなことのようです。

記事の冒頭にイエローストーンの写真が掲載されていたので、イエローストーンの記事と思い込んでいました。

それはともかく、この NASA の記事も、エイリアンの記事同様、「何のために発表しているのか」わからないものです。


今回の翻訳記事を一言で要約するとこうなります。


「地球でかつてスーパー火山が数多く噴火したが、現在の科学ではその時期を予測することはできない」


と。

なので、記事の要旨が「何も予測できないのだから、2012年の噴火の可能性も予測できない」というような感じさえして、何となく自信なさげな記事なのですが、スーパー火山の噴火を予測できないのは誰でもわかっていることで、それなら、どうしてこんな記事をわざわざ、 NASA のニュースリリースとして出す必要があるのかなとは思います。

なんとなく、最近、NASA は不思議な感じのニュースが増えているような気がします。
あんまり不思議になってくると、「本当は噴火すんじゃないのか?」とかいろいろ勘ぐられそう。



いくつかの超巨大火山

なお、参考までに、「世界の7つの超巨大火山」というものがあって、それは以下のようになるようです(地球の記録より)。


1.イタリア・セージア渓谷 (最後の大噴火:約2億8000万年前)
2.米国イエローストーン (最後の大噴火:64万年前)
3.薩摩硫黄島 (最後の大噴火:約7300年前)
4.インドネシア・トバ火山 (最後の大噴火:約7万4000年前)
5.ニュージーランド北島のカルデラ群 (最後の大噴火:西暦150年頃)
6.シャツキー海台 (最後の大噴火:不明)
7.オントンジャワ海台 (最後の大噴火:1億2000万年前)



となります。
新しい発見によってかわるでしょうけれど。

上の7つの中には日本の薩摩硫黄島が入っています。
日本に大きな影響のある火山としては、他に、

・富士山
・白頭山


があります。


なお、私個人としては、先週書きました「「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期」という記事で書きましたように、


・噴火は地球内部から地上へ向けて物質が大放出され、「地下から表に出なければならない何か」を噴出する大きなイベント



だと考えていて、地球の自然と生命のサイクルのために意味があるものなのだろうと考えています。

toba.jpg

▲ 7万5千年前のトバ火山の噴火の想像図。このトバ火山の噴火は、気候の変化などにより、その後の人類の進化に大きな影響を与えたのではないかとする学説があります(トバ・カタストロフ理論といわれています)。「人類の進化」というキーワードさえ出てくる噴火。


また、本当にマウンダー極小期のような太陽活動の縮小期が来るなら「長期にわたる宇宙線の地球への到達の低下」があるはずで、噴火(のトリガーに宇宙線が関与しているのなら)は今後数十年間、頻発するという可能性はあるようにも思います。




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2011年09月07日



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最近は実際に発生した自然災害以外については、あまり自然災害の予測的なことについてはふれなくなりましたが、地球の状態としてはいろいろと懸念されることはあるわけで、そういう中のひとつに「アイスランドのカトラ火山」があります。

これは、昨年、アイスランドのエイヤフィヤットラヨークトルという氷河地帯にある火山が噴火して以来、気になり続けていることですが、エイヤフィヤットラヨークトルの噴火から1年半が経とうとしています。

エイヤフィヤットラヨークトルの噴火した1年半前には、以前のブログに「アイスランド噴火はまるで大地の怒りのよう」というものを書きましたが、その時のエイヤフィヤットラヨークトルの火口の様子がまるで人の顔のようになっていて、それが印象的でした。

iceland-201-04.jpg

▲ 2010年4月15日のレーダー写真から見たエイヤフィヤットラヨークトルの火口。現在もこちらで見ることができます。


カトラ火山の噴火が「気になっている理由」は、上記の記事にある

ここ1100年の間にエイヤフィヤットラヨークトル氷河では3回の噴火が起きている。920年、1612年、そして1821年から1823年にかけての噴火である。この3つの事件はどれもカトラ火山の噴火の直前に発生している。


にあります。

簡単にいうと、「エイヤフィヤットラヨークトルの噴火の後には必ずカトラ火山が噴火していた」ということになります。

もし仮に噴火した場合、その影響はわかりませんが、過去には今回紹介する「1783年のアイスランドのラキ火山の噴火の時の英国の状況」ということもありました。


そんなカトラ火山ですが、先週あたりから様子が怪しくなっています。

一昨日(9月7日)には、 AP 通信が「Seismic activity increases at Iceland volcanoアイスランドの火山地帯で群発地震が増加している)というタイトルの記事を掲載しました。

その AP 通信の記事では、アイスランドの火山学者の意見として、「噴火が差し迫っているわけではない」と前置きしてから、


・カトラ火山の周辺で地震があること自体は珍しいことではない。

・しかし今回は群発地震であるため注目している(カトラ周辺では群発地震はあまり起きない)。

・いずれにしても、ここ数年はカトラ火山は活発な活動の徴候がある。

・アイスランドは大西洋中央海嶺から続く火山のホットスボット上にあるため、地球のプレートが動いた時に噴火が誘発されることがある。

・歴史上、エイヤフィヤットラヨークトルの噴火の後には必ずカトラ火山が噴火している。



というようなことが挙げられていました。

まあ、昨年来、「何度も」怪しいと思うようなこと(群発地震など)がたくさんあり、これまでもこのブログでも何度も記事にしてきました。

 » In Deep のカトラ火山に関係する過去記事

なので、今回も単に季節性の地震の可能性も強いです(アイスランドでは火山周辺で地震が起きること自体は普通のことです)。

katla-2011-0908.jpg

▲ 2011年9月7日のアイスランドの地震の状況。群発地震が増えていることは一目瞭然なのですが、火山学者によると、これが噴火と関係のあるものなのかどうかはわからないとのこと。


さて、今回ご紹介する記事は、過去のアイスランドの噴火の様子をリアルに描いた イギリス BBC の2007年の記事です。1783年にアイスランドのラキ火山が噴火した時の模様で、題して「殺人雲が英国を襲った時」。実は、このラキ火山の噴火の被害が「イギリスの歴史の中でもっとも大きな人的被害を出した自然災害」だったのです。

また、アイスランドでは全人口の3分の1が死亡しました。

きちんと全文を訳したことがなかったですので、ご紹介します。



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2011年08月10日



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以前、震災の2ヶ月ほど後の5月に、「マグニチュード9の地震があった前日までに日本上空の赤外線量と電離層の電子量が増大したことがデータ上で確かめられた」ということが、フランス宇宙研究センター(CNES)の観測衛星で確かめられたことが記事になっていることを翻訳紹介したことがあります。

3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
(2011年05月20日)


その続きともいえる報道かもしれません。

それは、「3月11日の地震の影響が、ほぼ宇宙空間にも近い超高層大気圏でも観測されていた」という記事です。

超高層大気」とは、国立極地研究所によりますと、「中間圏と熱圏の領域」とのこと。ただし、規定はわりと曖昧ですので、「非常に高い大気圏」ということでいいかと思います。

図では、このような感じになると思います。

upper-1000.png


大体ですが、上空 80キロメートルから 1,000キロメートルくらいの高層にあたる場所で、上のほうはほとんど宇宙空間です。


この「地震が高層大気に影響を与えていた」ということがどういう可能性を示唆しているかということについては、もう私は書かないほうがいいかと思いますので書きません。以前、In Deep に私個人の地震についての考え方を書いた記事をリンクしておくにとどめます。わかりにくい記事ですが、「宇宙線と地震の関係」について書いています。


コラム・地震のトリガーについて (2011年05月21日)


近代物理学の祖であるアイザック・ニュートンがヘルメスの「エメラルド板」の解釈の中で至ったひとつの考え方である「小さなものに適応できる物理の法則は大きなものにも適用できる」ということなども参考になっています。

地球上(宇宙)のすべての「物質の崩壊」という現象には統一した物理的な規則があって、地震もその例から外れないはずだという考え方です。

まあ、地震に関してはいろいろな研究をされている方がいて、それぞれの方の理論があると思いますので、それぞれの方の考え方でよろしいのだと今では思っています。

なので、地震や自然災害に発生理論に関しての私自身の考えは今後も書くことはないと思います。
(予測に役立つわけでもないですし)


いずれにしても、「地球内部が主原因で地震が起きる」という考えでも、「宇宙線などの外部的な化学的刺激によって起きる」という考え方のどちらから見ても、「熱圏より上の高層大気で地震との関係が見られた」ということは大きな発見だと思いますので、記事をご紹介することにしました。

なお、今回の記事は科学系ブログで簡単に紹介されているもので短いのですが、学術的な日本語の説明としては、東京学芸大学教育学部物理学科の鴨川 仁助教授の書かれた「地震に関連する地圏 −大気圏−電離圏結合」というページが参考になるかと思います。

ここに、

大地震や津波が大気重力波等を通して電離圏まで影響を与えることはよく知られています。
一方、地震時・後のみならず地震前においても電離圏擾乱が見られるという指摘が80年代ぐらいからされており議論が盛んです。

現在は、メカニズムが仮説の段階であること、統計的解析が不十分な場合も多いため現象の存否 については決着がついていません。



とあります。
つまり、もともと、「地震の前に」電離層に変化が観測されているということは以前から議論されていたことのようです。


ところで、昨日、米国 ABC ニュースで「日本政府が東京から逃避する計画の準備を進めている」という英語の記事がありました。最近、日本語のニュースを読んでいないので、報道されていることなのかもしれないですが、「へえ、そうなんだ」と思いましたので、短い記事ですし、本記事の後でご紹介しておきます。

それでは、地震と超高層大気圏の記事は、米国のアメイジング・プラネットより。





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2011年07月22日



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(訳者注) メキシコで、巨大な地割れが突然発生したというニュースがあり、そして、南米のグアテマラでは、「部屋にまん丸のシンクホール(穴)が開いた」という報道がありました。

それぞれのニュースをご紹介しますが、それぞれの町の位置を見て、ちょっと思うところがありますので、 In Deep の過去記事をご紹介しつつ、そのことを記します。

まず、この地図を作成しました。


south-america.gif


・A「地割れ/メキシコ」
・B「穴/グアテマラ」


が今回ご紹介するものですが、CとDを続けて記しました。それぞれ、過去記事にしたものです。

・C「突然の川の消滅/コスタリカ」は、

 » 世界各地で大地の中に消えていく「川の水」
 (2011年07月14日)

・D「地殻変動で町が消滅/コロンビア」は、

 » 原因不明の地割れと地滑りで破壊され「7日間で地図から消えた」コロンビアの町
 (2011年01月19日)

 » 災害現場の空に浮かび上がる「欠けた五芒星」と、完全に廃虚と化したコロンビアの町
 (2011年01月23日)


です。

コロンビアのニュースのほうは、災害現場に浮かび上がる「五芒星」などもあり、何度か記事にいたしました。





上の地図の出来事の時系列なんですが、それが始まった日としては、


A 2011年07月13日
B 2011年07月19日
C 2011年07月13日
D 2010年12月14日



となっています。

また、「B」のグアテマラシティには、昨年6月にも巨大な穴が開いており、昨年、「アガサが残したグアテマラの巨大な穴」という記事でご紹介していますが、今回ご紹介する07月19日にできた「グアテマラのシンクホール」は規模が違うだけで形状が昨年のものとそっくりなのです。つまり、まん丸なんです。

今回のものと昨年の写真を並べてみました。


sinkhole-1.jpg

▲ 7月19日にグアテマラシティの住宅の室内に突然開いたシンクホール。幅は1メートル程度で、深さは12メートル。地殻変動だとしても、床のフロアの素材までもが、「きれいに丸く」穴の形となっているのが不思議です。





▲ 2010年06月01日にグアテマラシティの街中に開いた巨大なシンクホール。こちらは巨大なもので、幅 30メートルで、深さ60メートル。上の小さなものと形状がそっくりに見えます。


この南米の4つの出来事に時系列のラインを引きますと、このようになります。

south-america-timeline.gif


中南米をわりと直線上的に時系列で起きているという感じがします。

さらに、ラインを先に延ばすと、米国の西海岸、ロサンゼルス周辺に抜ける方向となります。

usa-1.gif


これらのイベントの特徴は、「よくわからない地殻変動を伴っている」ということで、原因などもほとんどわかっていません。この直線上のラインで起きているような地質イベントが、今後このライン上で拡大していくのか、あるいはラインとは関係なく発生するのか、あるいは、もう今後こういうことはあまり起きないのか、というような懸念なのだと思います。



地球内部の構造に科学の目を向け始めた日本とオランダの地質学研究チーム


先日の記事で、地球空洞説というようなものにふれましたが、現在、日本の地質学研究者たちを中心とする国際研究チームが、「なぜ、地球の内部からは膨大な熱が放出されているのか?」ということの調査を始めています。


私は知らなかったのですが、地球の内部からは「40テラワット」以上という信じられない熱が放出され続けているのだそうです。

これはオカルトではなく、事実です。ただ、その理由はわからないままだったそうで、現在、調査と研究が進められています。

40テラワットというのは、およそですが、原子力発電所 3000基くらいの発電量に相当するのではないかという感じの莫大なエネルギー量です。

これは「地球内部に何があるのか?」という話にも似た非常に興味深くもあり、また緊迫する調査研究ではありますが、海外の報道では結構大きく報道されていますので、明日くらいにでも翻訳できたらしてみます。インターナショナル・ビジネス・タイムスなどに短い要約記事があります。


というわけで、

・A「地割れ/メキシコ」
・B「穴/グアテマラ」


の記事をそれぞれご紹介します。
メキシコの地割れは現在の進行しているということで、町が消滅したグアテマラの地殻変動のことを思い浮かべる部分もあります。

メキシコの地割れは、YouTbe に動画もありました。

あと、グアテマラの穴の原因は昨年の時もそうでしたが、「熱帯暴風雨が原因」とされていることが多いのですが、その原理が私にはどうしてもよくわからないのと、仮にそうだとしても、ではどうして「まん丸」に? しかも、いつも非常にきれいな円形になります。

この「まん丸」というのがわからないです。




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2011年07月14日



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昨年、中国で「一晩の間に池の水が消えた」という中国紙の報道をご紹介したことがありました。

中国湖北省で突如として小屋と養殖池が完全に消失する事件が発生 (2010年07月17日)



これはこういうような報道でした。

7月14日の明け方、湖北省仙桃市にある百勝村で、3軒の小屋と魚の養殖場が一夜にして地上から消えてなくなってしまうという不思議な現象が発生した。この事件により、一名が行方不明となっている。現在、当局が真相を究明することに全力をあげている。

養殖池は約30ムーの広さ(1ムーは1/15ヘクタール)があり、現在は水底が表面に露出しており、水はまったくなく、魚も消えてしまった。行方不明者の家族たちは掘削機を使って、行方不明者を探している。



最近、これと同じような「大量の水が突然消える現象」が世界で相次いでいます。

つい先日、コスタリカで地震があり、その後、「川の水が消える」ということが、現地メディアで報道されていましたが、3月にはニュージーランドのハンツベリーという町で、轟音と共に町の川が消滅。

昨年9月には、スロベニアのイスカという町で、非常に大きな川の水が一瞬で消えてしまうという現象が起きています。このスロベニアでの場合は、動画を見ても、まだ生きた魚がたくさん地面の上ではね回っており、「突然水が消えた」ことがうかがえるものでした。

iska-1.jpg

▲ 突然水が消え、岩と川底が露出したスロベニアのイスカの川から中継するテレビのニュースリポーター。



普通に考えられるのは、「巨大なシンクホール(穴)が突然、地中深くまで開いたことにより、そこに一気に水が吸い込まれた」という現象のようですが、現在の地質学ではそれを説明できる地質的現象はないそうです。

このあたり、先日もご紹介しました、各地で開いているシンクホール(穴)とも関係しそうなイメージもあります。
地球の地質イベントの一種とはいえそうです。




ちなみに、最初にご紹介するコスタリカのニュースは昨日 7月13日のものなのですが、当地では地震が増えているようで、記事中に「マグニチュード1.0以上の地震の数が 4,789回に達している」という記述があり、どの時期を起点とした回数かが不明なのですが、かなりの数の群発地震となっているようです。

コスタリカのこのニュースにあるウパラという場所はこの「A」のあたりです。

upala.png

なんとなく、このあたりは昨年暮れのコロンビアで起きた地質の崩壊現象の記事の町(グラマロテ)を思い出させます。「五芒星」が浮かんでいた場所です。上の地図に矢印で示してみました。




それでは、コスタリカ、ニュージーランド、スロベニアのそれぞれの報道を順に記しておきます。

それぞれテレビ報道などが中心で、あまり文字報道はないですが、動画があるものは、それぞれ現地のニュース動画などもリンクしておきます。





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