2012年07月12日



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太陽が消えたスウェーデン:「経験したことがない」と人々が語る東欧と北欧の異常気象



20111206-icebar-jegbar.jpg

▲ ハンガリーの「アイスバー」。ハンガリーは連日の猛暑に見舞われていますが、もともと涼しい土地なので、エアコンを持つ人が少なく、地下のワイン倉庫などに氷を積み上げた「氷の部屋」で過ごすことが大流行。ハンガリーも6月の時点で、最高気温を更新中です。写真は、ハンガリーの地元メディアより。
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(訳者注) 分野の違うところでいろいろなことが起き続けていて、同時に、いろいろな報道があり、「どれを書こうかなあ」とニュースを読んで迷っているうちに昨日は結局アップできませんでした。

なんというか、「天下の大事件」というようなものがあるわけではないのに、報道の内容自体が「激しく」なっている感じがします。

今日は、また天候のニュースをご紹介しようと思いますが、その前に、3日ほど前の記事、

アメリカとイギリスで「対極の気候」を迎えた2012年の夏
 In Deep 2012年07月09日

で少しふれた穀物価格なんですが、その時には、「小麦、トウモロコシ、大豆の価格が、市場最高値をうかがっている」というというようなことを書いたのですが、その夜に、トウモロコシと大豆価格が史上最高値を更新してしまいました。


大豆価格が史上最高値に

daizu-2.png

フジフューチャーズ シカゴ大豆チャートより。


この大豆価格というのは、「個人的な不安材料」のひとつなんですよ。

それはまあ納豆のことなんですけどね。

震災後の記事「東京 DAY11くらい: 飲料水パニック発生」というものに、


個人的なダメージが強いのが、ずっと「納豆がない」のです。
震災後数日後からはスーパーでもコンビニでも棚にあるのを見たことがありません。

私は「大事な食べ物をひとつ挙げなさい」と言われたら、即座に「納豆」と答えられる人なので、これはキツかった。



と書いたことがありますが、まあそんな感じなのです。

私は北海道生まれなのですが、子どもの時の食事、特に朝食はご飯と納豆が基本で、他に何かおかずが「出ることもある」という食生活でしたので、今でも私の「おかずの基本」は納豆です。ほとんど毎日食べますので、年間だと 300食程度は食べているのではないでしょうか。実際には、朝以外も食べますので、それ以上だと思います。

今、納豆はとても安いですし、昔からも「安い食品」として安定している納豆ですが、しかし、最近のニュースなどを見ても、今の価格が続くのは絶望的だと思われます。

日本の大豆の自給率は「お話にならない」レベルで、下の表でおわかりかと思いますが、この線のうちの一番下の「0パーセントに近い」のが大豆です。実際には、5パーセント程度です。

20061218_3_1.jpg

▲ 農民運動全国連合会「崩壊寸前になった穀物生産」より。


豆腐や納豆や油揚げなど、日本食の根幹に関係するものの材料であるのに関わらず、大豆はほとんど全部「輸入」なのです。なので、「納豆も豆腐も食べられなくなる日」が来るということは、私自身は覚悟しています。

多分、必ずその日は来ると思います。

コメを含めて、穀物はそのうち異常に貴重なものとなると思っていますが、しかし、最近の(私を含めて)食べ物を粗末にしている状況を考えると、そういう目に遭わないとダメなのかもなとも思います。

まあ、納豆が思い出の中に消える日まで毎日食べておこうと思います。


また、農作物の一大輸出国である米国の猛暑による干ばつ状況も絶望的なようで、米国『フォーブス』のサイト記事には下の地図が出ていました。


us-drought-2012.png


日本語は私が加えたもので、干ばつ状況の一番下は「ムチャクチャな干ばつ」としましたが、正式には、「異常な干ばつ」というような意味です。

過去記事の、

完全な崖っぷちに立たされた世界の食糧供給
 In Deep 2011年05月17日

というもので、昨年時点で米国は自然災害で農作物への毀損が進んでいることを書きましたが、今年は「夏前から」すでに干ばつが激しいようです。


話がそれてしまいましたが、上に書きました穀物や農作物価格というのも、今後の世界の天候に左右される部分が最も大きいわけですが、そういう意味も含めて、今回も天候の話です。

今回は意外と知られていない「ヨーロッパ全土の異常気象」についてです。

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2012年07月09日



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そして、異常に懸念され始めている食糧価格の高騰と食糧危機


us-summer-01.jpg

▲ ミズーリ州セントルイスの6月28日のハイウェイの電光掲示板。表示されている「華氏 109度」は、摂氏で約 43度。これは当地としての最高記録。
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(訳者注) 今回はまた「天候」のことなんですれど、昨日、途中まで書いていた時に、ロシアで「大洪水」の報道などがあり、その関係のニュースなどを見ているうちに昨日はアップできませんでした。本題とは関係ないですが、その洪水のことについて少し書かせていただきます。


世界中で頻発する「終末的な」と形容される大洪水


今、世界中で洪水がものすごくて、特に、ロシア、中国、インドなどのものは、海外のニュースの見出しに「カタストロフ的な」とか、「聖書の予言のような」というような形容がつくことも多いです。

それぞれの日本語の報道やブログなどをリンクしておきます。




なお、ロシアの洪水は被害の全貌が明らかになったというわけでもないですし、インドの洪水はいまだ進行中のようですが、ロシアとインドの洪水を、現地などでの報道から動画に短く編集してみました。

ロシアとインドの洪水




ちなみに、報道によりますと、プーチン大統領は7月9日を「喪の日」とする大統領令に署名したそうです。


ロシアの洪水では、「5ヶ月分の雨量の雨が一日で降った」という報道記事も目にしました。正確な数値はともかく壮絶な豪雨での洪水だったようです。

日本でも、西日本などで次々と、観測史上最高の雨量というようなものを記録し続けている現状を見ると、この「洪水」という自然災害は今後も大きな存在となってくるような気がします。


この洪水というのは、たとえば、それは聖書に出てくるからとか、そういうことではなくとも、「水で」ということがあります。そこに一種の意味性も感じるのですが、しかし、実際に洪水被害に遭われている方もいる中でそのあたりはうまく書けないです。

しかし、世の中では相変わらず地震などは大きな話題となっても、「洪水の予測」というものに関してはあまり大きな話とはならないようです。

私は3年くらい前に、「世界は本格的な洪水に見舞われるのかも」というようなことを当時の「クレアなひととき」に書いたことがあって、なんかいろいろと準備(笑)していたこともあったのですが、今はもう何もしていません。


それと、食糧価格と食糧危機
これもかなりマズイ状況に見えます。

下のグラフは、7月6日までの米国での、小麦、トウモロコシ、大豆の先物の価格のグラフなんですが、揃って、「市場最高値」をうかがっています。


food-2012.png

シカゴ商品取引所小麦・トウモロコシ・大豆先物相場の推移より。


そして、今後も、米国の未曾有の暑さからの干ばつの状況に加えて、世界各地の荒れた天気からの「不作」というものからの悪化はあり得るとも言われています。それがこの高値とも関係しているようです。

また、中国が市場で大量に穀物を買っているということが言われていて、中国が本格的に食糧を「他から買い始める」ということになると、本当に大変かもなあ、とは思います。

もちろん、これはただちに食糧価格や、食糧危機に直結する話ではありません。
しかし、ただちに改善するというようなものでもないような気もします。

さて、これらは前振りでした。
ここから本題です。


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2012年06月25日



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(訳者注) この週末、突然の来訪者が続いたりして、どうしても更新できませんでした。

おもしろかったのは、今回のそれぞれの訪問者とは事前に「夢の中で」会っていたということがあります。夢を見た翌日に電話があったりしました。

まあ、それとは関係ないですが、最近は毎日、見る夢の量が半端ではなくて、これも周期的にそういう時はあるのですが(最近だと 2008年頃)、その頃よりも多い感じで、とにかく、目を閉じた瞬間から夢が始まる感じで、内容によってはグッタリしますが、基本的に夢を見ることが嫌いなわけではないので、これはこれで面白いです。

いわゆる予知夢みたいなものもたくさん見るんですが、それを書き出すと「オヤジの夢日記」と化す危険性がありますのでやめときます(苦笑)。


世界中の人が毎日いろいろな夢を見ていて、そこにはいろいろな世界があるはずです。

そこには実現する現実と「実現しない現実」があって、「実現しない現実」は、イコール「存在しない現実」なわけですが、でも、夢を見た人の夢の中には存在しているので、やはり存在していて、すでに実現しているというう、ややこしい話でもあります。

あるいは、夢を見ようが見まいが、世の中はいつでもいろいろなことが起きます。


そんなわけで、ちょっと日が開いたこともあり、今回は前回の記事の続きではないです(宇宙線の関係の話はいったんその話題に対しての集中が途切れると、うまく書けないです)。



富士山の地震から思う雲と地震の関係


ところで、先日の記事、

北京の空に現れた「終末の雲」や富士山のレンズ雲から思う世界の7つの「聖なる山」

で、台風明けの朝、自宅のベランダから見た「富士山の横の雲」なんですが、その日の夜の NHK ニュースで放映していたようで、かなり多くの人たちが見たもののようです。下の写真がアメリカのニュースサイトで紹介されていました。

fuji-nhk.jpg


ニュースのタイトルでは「珍しい雲が日本の富士山の頂上に現れる」というものでしたが、上記記事でご紹介しましたように、特に珍しいわけではない雲です。それでも、確かに、富士山やシャスタ山などのような、いわゆる「聖なる山」と呼ばれるような山に出やすいということも確かにあるようです。

ところで、その富士山、昨日、震度を伴う地震があったようです。

fuji-2012-06-23.jpg


富士山やその周囲の震源の地震というのは、ここ数年、発生のたびに一応、個人的に記録しています。

最近では、今年1月28日から翌日までの間に起きた「富士山の群発地震」が思い出されます。

バルト海のミレニアム・ファルコン
 In Deep 2012年01月30日

という過去記事に、その時の記録を書きましたが、以下のような感じでした。

fuji-2012-01-28.png


この時は最大マグニチュード 5.5 で震度5弱という地震を記録しています。


ところで、上の記事を読み直してみましたら、その時にも「同じような雲」が出ていたことをこの記事で思い出しました。



▲ 富士山の群発地震が始まる1週間前の 1月23日の富士山。


やっばりこの雲と地質的な動きって関係あるのですかねえ・・・。

雲は宇宙線が作っている。
そして、(私の中では)地震のトリガーも宇宙線によるものだと考えますが、しかし・・・。


ちなみに、富士山だけではないですが、火山の地震でどこに注意を払うか(その地震が火山噴火と関係する可能性があるのか)ということについては、「震源の深さ」だと言われます。

火山噴火全体にあてはまるものではないでしょうけれど、一般的には火山性地震というのは、

火山の近くで発生する、震源の深さが10km以浅の地震

ということになっています。

今回の富士山の地震はどちらも震源の深さは 20kmという比較的深い地下で発生している地震ですので、基本的には噴火とは関係ないというのが基本的な解釈です。

もちろん例外はいつでもありますけれど、逆にいうと、富士山で、前震も余震もなく、いきなり10キロ以下の浅い地震が発生したり、浅い地震が続くようなら、あるいはそれは噴火と関係する地震である可能性もあるのかもしません。


ちなみに、火山というと、最近またイエローストーンの話題がいくつか報道されていて、ひとつは、「休眠していたイエローストーンの間欠泉の噴出が 20年ぶりに始まった」というもの。

これは、過去記事「米国イエローストーンに鳴り響く「謎の音楽」の正体」という記事でご紹介した記事元であるイエローストーンの観光メディア的なサイト「イエローストーンゲート」が数日前に報じたものです。

yellowstone-gate-2012-06.jpg

▲ 活動を再開したイエローストーンの間欠泉の噴出。


あと、最近、海外の複数のメディアで「イエローストーン噴火からのサバイバル」という記事が掲載されました。何だか唐突な感じもしたのですが、しかし、自分でも過去記事の、


「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期
 In Deep 2011年11月09日

で記しましたように、もし現在、本当に太陽活動が弱くなっていっているというのならば、過去の例では噴火などが多くなったというような歴史もあった「かもしれない」ですので、巨大火山の噴火ということにはずっと興味はあります。


この報道、米国やカナダなど複数のメディアで引用されていて、どのメディアが最初に報道したのかが今ひとつハッキリしないのですが、英国の IFPress というところの記事をご紹介します。

ちなみに、記事の冒頭が「 For preppers 」(プレッパーたちにとって)となっていまして、「なんだ、プレッパーって?」と調べてみましたら、米国などで「世の混乱や自然災害による経済やシステムのなどのために準備している人々」のことをそう呼ぶのだそう。

「プリペア(準備する/ prepare)する人」という意味のようで、今はアメリカ国内だけでも数百万人のプレッパーがいるとのことです。

なお、記事には解釈を加えておきたい部分もあれますので、記事下に注釈を添えてあります。

ご参考いただければ幸いです。



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2012年06月03日



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hachi.jpg

▲ ユリのはざまを飛ぶハチドリ。
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(訳者注) 今回は、米国のハチドリ(のいくつかの種)が消えてしまうかもしれないというもので、わりと地味な報道ではあるのですが、この数年間、様々な身近な動物たちが「この世から消えていっている」ということを私たちは知りました。

それらのことは、以前のブログなどから続けて断片的に記事にしていますので、一応リンクしておきます。




ミツバチ(世界的に大量失踪が発生。原因は未確定)

 関連記事: 植物の終局とミツバチの大量失踪
 クレアなひととき 2009年03月26日


コウモリ(白い鼻症候群というカビの病気による大量死。どうして流行したのかは不明)

 関連記事:全米に拡大を始めたカビによるコウモリの大量死
 In Deep 2010年02月17日


スズメ (1900年代より、全世界で、地域により90パーセント以上減少。原因は不明)

 関連記事: 日本のスズメの数が 50 年で 10 分の 1 に激減
 In Deep 2010年03月12日



▲ 2010年03月02日の東京新聞より。




スズメやミツバチというのは、その有益性という意味以上に「常に私たちの生活と共にいた生物」であり、それが消えていくということは、農業危機などに現れている実際の問題を越えて、なんとなく希望を失うタイプの話題ではあります。

今、私が住んでいるあたり(埼玉県の所沢近辺)は、以前住んでいた東京の杉並区に比べると、鳥がものすごく多く、「最近の鳥と私の関係」というものに関しては日記的な、あるいは情緒的な話もたくさんあるのですが、そういう個人的な話は最近は自粛するようにしていますので、また今世紀にでも機会があれば書きたいと思っています。

それにしても、毎日、「ホトトギスの鳴き声で目覚める」というのは生まれてはじめてかもしれません。ホトトギス・・・正直にいうと、うるせーくらいに鳴き声がデカイです。


話を戻すと、スズメの減少に関しては英国のインディペンデント紙が 2006年に掲載した記事があります。これは、「 動物の大量死の2011年1月分のリストアップ」という過去記事に参考資料として載せたものですが、わりと長いですので、今回の本記事の下に載せておきます。


スズメやミツバチが消滅していっている「完全な理由」というものはわかっていません。ミツバチに関しては、ニコチン系の農薬(ネオニコチノイド)が、昆虫の中枢神経を破壊することから、それが原因ではないかと言われていますが、ニコチン系の農薬を使用していない国でもミツバチの消滅は起きていて、なかなか原因の確定というのは難しいもののようです。

ニコチン系農薬と昆虫の神経の話は2年くらい前に書いたことがあります。

合理化に殺されていく昆虫
 地球の記録 2010年04月01日


今回の米国のハチドリの消滅というのは、「その地域が暖かくなったため」というハッキリとした理由があるものです。


高地にあるユリを食料として中米から移動してくる種類のハチドリが米国にいるようなんですが、そのハチドリたちは「氷河ユリ」という山野草の一種の花の蜜をエサにします。

しかし、その地方(今回の調査はロッキー山脈)がこの40年間で暖かくなったために、「ハチドリが到着した時にはユリの開花が終わっていて、食べるものがない」という事態に直面しそうだという話です。


それでは、ここからです。



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2012年05月07日



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(訳者注) 先日、韓国の英字紙に、「白頭山」の特集が組まれていました。今回、その記事をご紹介しますが、そもそも、韓国や中国で、たびたびメディアで白頭山の報道がなされるのはなぜなのかということを簡単に書いておきまたいと思います。


日中韓での自然災害の最大の懸念

日本と韓国とで、とか、日本と中国とで、のような研究や、あるいは経済的な様々なというものはいろいろとありそうな気がするのですが、「日本と中国と韓国」、あるいは、そこに北朝鮮とロシアをも含めて、長い時間をかけて共同で調査研究しているということがらは決して多くはないと思います。

その中のひとつに「白頭山の調査」というものがあります。

東アジアで起きうる自然災害の中で、最も広範囲に影響を与えると考えられている現象のひとつが「白頭山の噴火」であるからです。


pektu-map.jpg

▲ 白頭山の場所。日本語読みは「はくとうざん」。韓国語では「ペクトゥサン」、中国では長白山と表記して「チャンパイシャン」と読みます。


たとえば、少なくとも記録では、日本の富士山が「日本の国家を滅ぼしたことはない」と思いますが、しかし、白頭山は「朝鮮半島の古代国家を滅ぼした可能性」があると考えられています。それは朝鮮半島の高句麗という国家の後の「渤海」という7世紀にできた国家で、この渤海が滅亡した理由のひとつが、白頭山の噴火である可能性が言われています。

何しろ、白頭山の10世紀の噴火は「この2000年間で地球上で起きた火山噴火で最大規模のもの」だったと推定されているのです。

このことを最初に提唱したのは、東京都立大学の町田洋名誉教授で、1992年に「渤海の滅亡には、10世紀に起きた白頭山の大噴火が大きく影響している可能性がある」とする説を発表しました。


ローマのポンペイという西暦 79年に火山で埋もれてしまったイタリアの古代都市のことをご存じの方もあるかと思います。私も名前は知ってはいますが、曖昧でしたので、 Wikipedia を改めて読んでみました。


ポンペイ

ポンペイは、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市。(中略)

79年8月24日にヴェスヴィオ火山が大噴火し、一昼夜に渡って火山灰が降り続けた。翌25日の噴火末期に火砕流が発生し、ポンペイ市は一瞬にして完全に地中に埋まった。降下火山灰はその後も続いた。



このポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火の描写は確かにすごいのですが、しかし、「火山爆発指数」という噴火の規模を示す「レベル1〜レベル8」までの国際的基準での区分では、このポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火は「5」となっていますが、白頭山は「6」なのです。ちなみに、富士山は「4」。

下が火山爆発指数です。




この火山爆発指数は、レベルが「1」違うと、10倍の規模ということになっていますが、白頭山が大規模な噴火をおこした場合、ポンペイのヴェスヴィオ火山の数十倍の規模だと見られています。


白頭山の現状

その白頭山の現状なんですが、Wikipedia に「近い将来の噴火の兆候」というセクションがあるほど、その噴火はかなり近づいているというのことが、これは単なる憶測を越えた地質学的な共通認識になっています。

Wikipedia のその部分を抜粋してみます。


近い将来の噴火の兆候

2006年10月20日現在、ロシア非常事態省は、白頭山に噴火の兆候があると発表している。そして2010年6月19日には、釜山大学のユン・ソンヒョ教授が、中国の火山学者の話として、2014-2015年に噴火する予測を立てていることを韓国各紙で明らかにしている。

2002年以降、地震の回数が以前よりも約10倍に増加。頂上の隆起・カルデラ湖や周辺林からの火山ガスの噴出が確認されている。

もし大規模な噴火が起これば、その規模は2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火の約 1000倍となり、極東地域では甚大な被害が予想され、大韓民国気象庁が対策に乗り出し始めている。



上に、

 > 2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火の約1000倍

とありますが、2010年のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火の際にも、空の便をはじめとして、様々な混乱が生じましたが、「その1000倍」。

ちなみに、エイヤフィヤトラヨークトル火山の火山爆発指数は「4」で、日本の富士山の火山爆発指数も「4」と予測されていますので、富士山の噴火は、2004年のエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火から学ぶところは大きいように思います。

ちなみに、日本にある主な火山の過去の噴火の「火山爆発指数」で、Wikipedia に掲載されている分では下のようになっています。



鬼界カルデラ(鹿児島) 火山爆発指数「7」 最後の噴火は紀元前 5300年頃
姶良カルデラ(鹿児島) 火山爆発指数「7」 最後の噴火は紀元前2万2千年頃
阿蘇山(熊本)  火山爆発指数「7」 最後の噴火は9万年前
樽前山(北海道) 火山爆発指数「4」 最後の噴火は 1739年
有珠山(北海道) 火山爆発指数「2」 最後の噴火は 2001年





姶良(あいら)カルデラとは桜島のあるあたりのカルデラをさし、鬼界カルデラというのは鹿児島の薩摩硫黄島の周辺のカルデラをさします。ちなみに、上にある九州の3つの火山は「世界の超巨大火山」と並べて語られる古代の「超」巨大火山で、そのどれが噴火しても、イエローストーンの噴火と同じような「ひとつの時代の文明の終焉」を意味すると思います。


いずれにしても、この日本の九州の「三大超巨大火山」を別にすれば、東アジアで近年に実際噴火している火山の中では北朝鮮の白頭山はずば抜けて巨大な火山だということは言えます。

この噴火は、韓国、北朝鮮と中国だけではなく、白頭山の偏西風の下にある日本列島の、特に関東より東は大変な影響を受けると思います。

その影響は、推定ですが、火山灰や火山ガスなどの直接的な影響ではなく、「長期にわたる日照不足」という影響で、それに伴う寒冷化だと考えます。

最近の In Deep は、

地球の気温の今後 (1): 寒冷化の予測と反して異常に上昇し続ける世界各国の気温

のような世界の高温化の記事も書いているのですが、ただ、巨大な火山が噴火した場合はこの状況は「一変する」可能性が高いように思います。つまり、寒冷化に向かうと思われます。



地球内部と太陽の作用の相反関係

ところで、話はちょっと逸れますけれど、最近の・・・たとえば、先日の竜巻などもそうですが、かつてなかったような天候や自然現象がなぜ続々と起きているのか、ということについて、私はかなりオカルトに属する話ですが、曖昧な推定を確信し始めています。

今回はそれは書きませんが、ただ、その「かつてなかったような天候や自然現象がなぜ続々と起きているのかという確信」については、「太陽活動の低下」ということと同時に起きている下の過去記事の「地球内部の熱の変化」のことと関連したことのような曖昧とした感覚を持っています。

地球からのニュートリノと地球内部からの膨大な熱の源は何か
 2011年08月27日


それと、白頭山だけではないですが、火山活動の活発化に興味がある理由としては、「太陽活動が弱まると、宇宙線の量が増えて、それが噴火のトリガーになるという説」を私は割と信じているということがあります。

過去記事の、

太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
 2011年02月17日

などでもご紹介したことがありますが、東京工業大学大学院の丸山茂徳教授が何かの番組で言っていたものが YouTube にありまして、それを貼っておきます。2008年のはじめのものですので、すでに4年ほど前のものだと思います。

宇宙線と火山、地震の関係



上では、丸山さんは、

・地震を起こすトリガーとなるのは今まで語られていた「力学的」なものではなく、化学的(ケミカル)な反応現象だと思われる。そして、それは宇宙線。

・2008年の初頭から宇宙線がかつてないほどの量、降っており、今後しばらくは火山活動が活発化しそう。

・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある。太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける。

と言っています。

まあ、そんなわけで、話がいろいろと混乱してきましたが、つまり、「今年あたりからは火山の噴火活動はさらに大きくなるのではないか」というような推測が存在しているというのはある程度の事実です。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからコリアン・タイムスの記事です。



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2012年04月15日



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昨年あたりまでの In Deep では「穴」というカテゴリーがあってもいいくらい、「地上に突然開いた穴(シンクホール)」の報道のご紹介が多く、また、私も「穴ニュース」には敏感な方だと思います。

さて、それはともかく、先日、英語サイトのメッセージ・トゥイーグルの記事で、「スウェーデンにのとんでもなく巨大なシンクホールが拡大中」というタイトルのものがあったのです。

そこにあった写真がこれです。

sinkholesweden-1.jpg


巨大さもさることながら、蒸気のような白いものが写っていて、何か地中から暖かいものが噴出していることを想像させます。

しかも、3月に開いたこの穴は最近、さらに大きくなり、今では上空から撮影すると、下のような感じになっているのだとか。

20120321_Fabian_uppblockning_onsdag_2181print15.jpg

構成や深さはよくわからないのですが、穴の周囲にある「緑の点」が樹木だとすると、確かにものすごい広さのの穴に成長している感じはします。

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思い出す「グラマロテ」の地質的崩壊

上の写真を見て、実際のこのシンクホールに関しての現地報道を読もうと思って、ネット上のニュースを探したのですが・・・どういうわけか「見つからない」のです。

「?」と、地名等からいろいろとたどってみますと、その理由がわかりました。

私は英語でニュースを検索していたのですが、この報道に関しては、現地報道しか存在しないのでした。すなわち、「スウェーデン語の報道しか存在していない」ということがわかりました。


思えば、一昨年、ずいぶんとこのブログでご紹介した南米コロンビアの地殻変動の記事(下の2つの記事など)、



なども、スペイン語以外の報道は結局最後までほとんどなかったです。

ちなみに、上のコロンビアの町グラマロテ
現在どうなっているのかについては、正確にはわからないのですが、たとえば、Google で画像検索をすると、下のような一覧が出て、膨大な数の崩壊した現地の写真が表示されます。


google-gramalote.jpg


どこの国でも、一般的には「死傷者が出ない海外(他の国)の自然災害や地殻変動」は、あまりニュースにならない傾向があります。特に、先進国以外でのニュースの多くは「なかったこと」にされるような取り扱いとなることもなくはないです。コロンビアの時もそうでした。


というわけで、スウェーデン語の報道は見つけたのですが、スウェーデン語の翻訳はしたことないので、Google翻訳などで英語に変換しつつ、やってみましたら、文法的にはそれほど英語と差がなさそうですので、大意としての翻訳ですが、報道をご紹介します。


ちなみに、ここ数年で上のシンクホールの規模に迫るものは、2009年の南米グアテマラの首都に開いた穴と、中国に開いた穴で、どちらも記事にしています。しかし、上の写真を見る限り、今回のスウェーデンのはそれらよりも大きそうですね。

過去のシンクホールの写真も掲載しておきます。




2010年6月1日 南米グアテマラ



▲ 過去記事「アガサが残したグアテマラの巨大な穴」より。


2010年6月13日 中国四川省



▲ 過去記事「中国各地に次々と出没する「巨大な穴」」より。




では、ここからスウェーデンのシンクホールの報道ですが、オリジナル記事のタイトルは「耐えていたファビアンの天板がついに崩壊した日」というものでした。

このタイトルにある「ファビアン」と言葉がわからなくて、調べてみると、このファビアンは、多分ですが、下の人を表しているようです。それが地名となっている場所があるのではないかという推定ですが、違うかもしれません。


ペール・ファビアン・ラーゲルクヴィスト

スウェーデン・スモーランド地方のベクショー出身の作家・詩人・劇作家・エッセイスト。1951年度ノーベル文学賞受賞者。人間の善悪という普遍的なテーマで作品を執筆し続けた。

幼少期から受けた伝統的なキリスト教教育の影響から、バラバやさまよえるユダヤ人という人物像を通して創作をした。最も広く知られる作品は「バラバ」(1950年)で、イエス・キリストの身代わりに釈放された犯罪者バラバの数奇な運命を描いた傑作。



上のファビアンさんと、紀元前の戦争で行われた、いわゆるファビアン戦略(持久戦のこと)というものをミックスさせたようなタイトルなのかもしれません。

ところで、上に出てくる「犯罪者バラバ」という言葉も初めて知りましたので、バラバを見てみますと、こうありました。


バラバは新約聖書、福音書に登場するユダヤ人の囚人。イエスの代わりに恩赦を受け、釈放された。



なんと、このバラバという人は、マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書の、いわゆる四大福音書すべてに出てくるのだそう。

いろんな人が出てきますね、聖書には。

しかも、このバラバという人、上の Wikipedia によれば、


新共同訳では「バラバ・イエス」と呼ばれているので、イエス・キリストとは同じイエスという名前であったことになる。(中略)

バラバという名前はアラム語で「父の子」を意味するバル・アッバスではないかと言われる。

いっぽうイエス・キリストは神に対し「アッバ、父よ」と祈りを捧げている。 そうすると「バラバ・イエス」は「父の子イエス」、「神の子イエス」であり、イエス・キリストと同一人物ではないかとの疑問が出てくる。 この名前の奇妙さはさまざまな議論の種となっている。


barabas.jpg



 > (バラバが)イエス・キリストと同一人物ではないかとの疑問

とあります。

うーん・・・。
また出た聖書に関わる奇妙な話。

スウェーデンの穴からここにたどり着くとは思わなかった・・・。

なんだか逸れてきてしまいましたが、今回の本題はあくまで「シンクホール」ですので、ここから本記事です。




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2012年02月19日



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地震に関しての補足資料

先日、スイスでの地震に関して、

耐震設計環境のないスイスでの地震から思う「世界全体は環境の変化にどこまで耐えられるのか」という懸念
(2012年02月15日)

という記事を書かせていただいたのですが、その中で、「1963年から1998年の全世界で起きた震源の記録」の資料を載せました。

こちらです。

1963-1998-quake.jpg


これに関して補足しておきたいことがありますので書いておきたいと思います。

ちなみに、上の地図のオリジナルソースは、 NASA のデータベースにあります。

現在では一般的には、日本でも米国でもマグニチュード 2.5以上の地震を「発生した地震」として発表するようなことになっているようですので、2.5以上だと思うのですが、今日、気象庁のデータを見ていて、「もしかすると、この NASA のデータ数は少ないかもしれない」ということに気づきましたので、そのことを簡単に書いておきますね。

上の NASA のデータは、1963年から1998年までのデータですので、年数としては、「35年間のデータ」ということになると思います。

ということは、

・35年間の世界の地震の発生件数が 35万8,214件

ということを示していると私は思いこんでいたのですが、これを冷静に年平均で割ってみますと、「少ないかな」と感じたのです。


それで、日本の気象庁のデータを見てみましたら、気象庁サイトに、アメリカ地質調査所( USGS )のデータがありました。

多分、1900年から2011年までの111年間の平均データだと思いますが、下の表のような数となっていました。

numbers-111.png


マグニチュード4以下の地震は年間平均で 13万件も発生しており、すべてを合わせると、大ざっぱにいえば、「マグニチュード3以上の地震だけで、毎年 14万件から 15万件発生している」ことになりそうです。

ということは、単純にそこから35年分の地震を計算すると、大体、500万件近くの地震の発生ということになり、上記 NASA のデータの「35年間で35万件の地震」というのはどうも少ない。

どうしてだろうと考えてみたところ、私は「地震の発生回数」と勘違いしていたのですが、NASA の地図は「震源の地図」であり、「緯度や経度が完全に同じ位置の震源は同じものとしている」という可能性がありそうです。なので、地震マップではなく、「震源マップである」ということの訂正をしたかったことがひとつめの補足です。


しかし、それにしても・・・。

USGS のデータが 1900年から 2011年までの 111年分のデータだとすると、その間に発生した地震は、約 1600万回。数字で表すと、約 16,000,000回。「たった100年間のあいだ」にそれだけの地震が地球では起きています。


なお、上の USGS のデータの「年間の平均で 14〜15万件程度の地震」の中で、「日本で発生する地震はどの程度なのか」ということもデータにあります。

japan-quake-2011.png


日本だけで、マグニチュード3以上の地震は、「年間 5,000件」程度も起きています。世界で発生する地震のうちの十数分の1は「小さな国土面積の日本」で起きているわけです。


しかも、これはマグニチュード3以上という、深さによって違いますが、つまり、「地上で揺れを感じることが多い」規模の地震だけで、これです。実際にはそれよりも小さな「揺れない地震」はその何倍も起きています。

それら「地震全部」というと、どのくらい発生しているか想像されたことがありますか?

こちらも補足として資料を載せておきます。

そのデータを見てみましょう。

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タグ:地震の実相

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2012年02月15日



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先週の週末、2月11日に、スイスで地震がありました。震源はチューリッヒ近郊で、最大でマグニチュード 4.5程度の地震でした。スイスは、地震は確かに極めて少ないとはいえ、全然ないわけではないですので、それ自体はそれほどのニュースではありません。

その地震の雰囲気については、スイス在住の日本人女性の方の「スイスの街角から」というブログに書かれていましたが、「大きな音と共にグラグラと地面が横に振動し、最初は近くで爆発事故でも発生したかと思ったのだとか・・。次の瞬間、ドーンと下から突き上げるような大きな揺れが起こり」というような地震だったそうです。

地震になれていないスイスに住む人たちには大きな地震だったようです。

しかし、今回ご紹介するのは、この地震そのものの話ではなく、「その地震で発生した被害に対しての支払いを保険会社が拒否した」というスイスのメディアの報道です。

理由は「被害レベルが想定される地震に達していなかったから」ということなんですが、しかし、チューリッヒの周辺では、この地震によって 100以上の被害報告が保険会社へ届けられているという事実がありながら、保険会社はすべて拒否しているそうです。

「うーむ・・・保険って・・・?」と思うと同時に、今回の記事を翻訳した理由として、記事の中に、スイスの地震学者の言葉として、次のようなものがあったことがありました。


「教授は、スイスの建物のほぼすべてに耐震性がないことを懸念している」



これを読んで、3年くらい前に米国のニューヨークで起きた地震の時に書いたブログ記事を思い出しました。「ニューヨークの地震 (2009年02月05日)」という記事ですが、ニューヨークというか、米国で地震の少ない多くの地域での「建物の様子」をご紹介したことがあります。

たとえば、



エンパイア・ステートビルの高さは443メートル102階ありますが、地下階は11メートルで1階だけ、基礎工事はわずか17メートルです。





とか、あるいは、その記事にコメントを下さった米国在住の方がいて、その方は、



ニューヨークの高層ビルは全く耐震構造になっていませんね。建設中のビルを見ていると、非常に早くフロアーが積み上がっていくので驚くことがあります。30階くらいのアパートでも柱は木造で、速乾性のセメントで周囲を固めただけの建物が結構あります。建設工事の最盛期には、毎日1フロアーづつ高くなっていたりするのを見ると、ビックリしますね。





とあり、とにかく「耐震設計はゼロ」の状態の地域が米国にはかなり多いようなのです。ちなみに、2008年9月の MSN産経ニュースに「ニューヨークに地震帯 想定被害額は最悪21兆7000億円」という過激な見出しが出たことがあります。

そして、この「耐震設計がない状態が多い」のは米国だけではなく、全世界で地震が少ない場所で共通していることだと思います。

すなわち、「地震はほとんど来ないのだから、耐震設計など必要ない」と。


しかし、その米国ニューヨークでも上記の「ニューヨークの地震」という記事から抜粋しますと、



記事によると、確かにこのニューヨークのあたりは大きな地震がほとんど起こらない場所ではあるようで、

> ニューヨーク地域では、マグニチュード(M)5以上の大地震は1884年以来発生していない

とのこと。

そして、「それ以前のM5以上の地震は1737年と1783年」。ニューヨーク地域で、1677年から2007年までの330年間で発生した地震は383件となっていて、これらの地震を総合的に調べると、


> M5以上の地震が同地域で発生するのは100年に1度で、M6以上は670年に1度、M7以上は3400年に1度の確率

と書かれてあります。

これはどういうことかというと・・・「起きてはいる」のです。



とあります。
しかも、100年に一度とか、670年に一度というのは、さほど小さな頻度ともいえない部分があります。

もちろんこれは米国とスイスだけの話ではありません。
その理由を少し地図から説明します。



36万回の地震データが示す「地球で地震が起きる場所」

地震のデータに関して、とても参考になる資料のひとつとして、「1963年から1998年の間に発生した世界のすべての地震」の発生ポイントをすべて記したデータがあります。

その1963年から1998年の間に世界で発生した地震の数は、なんと 36万回です。 正確には、 358,214 回分のすべての地震がドットで示されています。

下の地図です。
わかりにくいですので、今回のスイスと、そして、(地震が多すぎて)真っ黒で見えなくなっている日本の位置を示しておきました。


Quake_epicenters_1963-98.png


オリジナルの地図はこちらにあります。黒いドットが地震が発生した場所ですが、わりとハッキリと偏っていることがおわかりかと思います。黒の点がない場所は「35年間のあいだ、一度も地震が発生していない」場所なのです。

この地震の頻発帯がどういう場所かというのもハッキリしていて、下の図は、プレートが示されているもの(青い線がプレートの境界)に、上の「36万回の地震分布図」で、最も色の濃いところ(地震が多く発生しているところ)に、赤い線を私がアバウトに引いたものです。

plate-11.png


これを見ると、地震は(記録に残る上では)主に次の地点で発生することが多かったということがわかります。


・太平洋を囲んだプレートの境界上(チリから米国西海岸、アリューシャン列島を回り、日本列島、フィリピン、ニュージーランドまでのグルッとまわるライン)

・ユーラシアプレートとアフリカプレートの境界上(インドネシアからインド北部を経て、イラン、トルコからヨーロッパにまで至るライン)



などです。

地図上に代表的な都市名を載せましたが、過去に起きたいくつかの大地震を思い出していだたくと、このライン上にあったことが多いことがわかります。

もちろん例外も数多くあり、地震はどこでも起こるとはいえるとはいえ、上の地図では、「35年間の間に一度も地震が発生したことのない地域がどれだけあるか」ということに驚かれると思います。


日本は「国家の主要都市すべてが地震帯に入っている」という意味では世界でも珍しい国ですが、それだけに耐震設計の技術は常に世界でトップでした。それでも昨年の例をあげるまでもなく、地震が起きるたびに被害というのは出ます。しかし、「震度4くらいの地震で平然としている」という人間は世界には実に少ないということもまた事実です。


先週のスイスの地震では、マグニチュード 4.5の地震で多くのビルに髪の毛ほどの亀裂が 100カ所以上で発生したということですが、世界の多くの国は、スイスやアメリカと同じく、建物の耐震設計がない場所が非常に多いということがあります。


今後の自然環境がどうなるのかはわかりませんが、本当に大きな変化が地球に訪れているのだとすると、地震を含めて、どんなことが起きるかはわかりません。

今回の翻訳記事の内容自体は大したものではないですが、そこに出てきた地震学者の「憂い」というのを少し想います。


では、ここからです。
スイスの英字メディアより。



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2012年02月11日



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いろいろなことが起きていて、なんだかもうよくわからないですが、真面目な話、ジャンルの関係ない様々な方面でいろいろなことが起きていて、毎日どれをピックアップしようか迷います。


今回は寒波のことについてご紹介しようと思いますが、その前に、ちょっとおもしろい写真がありますので、ご紹介しておきます。

数日前に、アメリカの CNN のローカル局での天気予報コーナーで紹介された写真で、「フロリダの海岸に出現した奇妙な雲」です。下のように、ビルの合間を縫うように雲が漂うという現象が見られたのだそうです。

cnn-cloud-01.jpg


cnn-cloud-02.jpg


アメリカでは昨年12月にも、アラバマで不思議な雲が観測されています。



▲ 「米国で観測された『津波の形をした巨大雲』に驚く市民たち (2011年12月21日)」より。


自然現象の形の変化が著しいようです。


では、寒波についてです。先週、ヨーロッパでの寒波による人的な被害、あるいは経済的被害がひどくなる可能性が書かれた記事をご紹介しました。


その後、ヨーロッパからロシアの寒波は収まっていないようで、むしろひどくなっています。エネルギー問題も起きてしまっているようで、2月7日の日経に「寒波で暖房ガス不足、イタリアが非常事態宣言 」という報道もありました。

また、現在、ヨーロッパを象徴する水路といえそうなドナウ川が、数百キロにわたって凍結しています。

danube01.jpg


ヨーロッパでの寒波の死者は 460人以上で、いまだに被害は続いています。

ここまでくると「未曾有の寒波」という表現をつかっても差し支えない感じもいたします。その欧州の寒波の光景を各地の通信社などが撮影した写真が、米国 Yahoo! に数多く掲載されています。それをご紹介したいと思います。



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2012年02月04日



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(訳者注) 昨日、「小氷河期」の関係の記事をご紹介して、その後、「寒さといえばロシア」と気づき、プラウダなどのロシアのメディアを見ていたんですが、まあ、ロシアも非常に過酷な寒波におそわれていて、その他にも多くの地域で結構大変なことになっていることを知りましたので、今回はそのことをご紹介します。

ちなみに、昨日のプラウダの記事に「シベリアで発見された「不死」のバクテリア」というものがあり(元記事)、これも興味深いですので、後日ご紹介いたします。年齢 300万歳と見られる細菌がシベリアの凍土の中から発見されたというニュースですが、今回は寒波のニュースだけを取り上げます。


まずは下の写真。

kash-02.jpg


湖がかなり凍結していますが、これはどこか?

これはインドなんです。

カシミール地方にあるカルギルという町の湖で、記録的な寒波に襲われて、この湖のある場所では、マイナス 25度を記録したそうです。

ニュースは、インドのRediff News より。

そのニュースによると、インドの北部が記録的な寒波に見舞われていて、多くの地域でここ数十年での最低気温の記録を更新しているようです。パハルマムというリゾート地で、氷点下 14.2度を記録したのをはじめ、カシミールでは、軒並みマイナス 10度以下を記録しているのだそう。

それにしても、上のボートに乗っている女性たちの格好は、氷点下25度に対応できるもののようには思えないです。やや今後に不安が残る感じですね。


下の写真も同じカシミール地方。

kash-01.jpg


もともと冬はある程度は寒くなる地方とはいえ、北極圏内並の寒気に襲われているようです。上の除雪している男性の服装も、どう見ても寒さや雪に慣れているという感じはしません。


それと、「ローマの雪」というのもありました。

rome.jpg

Today Zamen というメディアのニュースによりますと、ローマで最後にまとまった雪が降ったのは 26年前の 1986年だそうで、珍しいことなのだそう。

また、上記ニュースによると、セルビアではここ数十年来で最低の気温を更新しているそうで、夜はマイナス 30度(これはすごい)まで下がっているのだそう。

また、大雪でセルビアでは、山間部に住む人たち 11,000人が身動きがとれなくなっている他、ほとんどの交通、空港、学校は閉鎖されているそうです。


ロシアをめぐる様々な状況

もともと、今回はロシアの寒波を調べていて、他のニュースに行き着いたものですので、そのロシア関係のニュースはきちんと翻訳してご紹介します。

ロシアでは1月だけで、寒波で 64人の方が亡くなっています。



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