【悪魔の輪郭】 の記事一覧

2014年11月01日



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フランシスコ法王が 300 人からなる悪魔払い師の団体「国際エクソシスト協会」をパチカンの組織として正式に支持することを表明



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▲ 2014年10月31日のライブサイエンスより。






 



「悪魔憑きの存在」がフランシスコ法王公認の現象に「昇格」

最近、何か記事を書くと、翌日などにそれと関係した「新たなニュース」が流れることが多いです。

それらはたいてい「特に嬉しいニュースではない」ことも多く、楽しいシンクロとも言えないですが、まあ何でもシンクロする時は次から次へとしていくのが最近の世界全体の流れですので、そういう時にはシンクロしたニュースについて素直に書いたほうがいいと思っております。

そんなわけで、今回はタイトル通りのフランシスコ法王に関しての記事ですが、つい最近、

「神の敵の登場」:神による天地創造を否定し、ビッグバンと進化論を演説で肯定したフランシスコ法王
 2014年10月30日

というフランシスコ法王関係の記事を書いたばかりでした。

そうしましたら、その直後の昨日の米国の科学系メディアの大御所「ライブサイエンス」が、冒頭のような記事を掲載したのでした。

どうして、科学に特化したメディアのライブサイエンスが取り上げたのかはよくわからないですが、内容は、フランシスコ法王が「国際エクソシスト協会」という悪魔払い師たちのグループの支持を公式に表明したというものです。

この「国際エクソシスト協会」という団体は、今年7月の、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 2014年07月26日

という記事にも出てきます。

この記事では、ローマ法王庁の組織のひとつである「聖職者省」という部署が、その国際エクソシスト協会という団体を承認たという報道をご紹介しました。その今年7月のカナダ CBC の報道から抜粋します。

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cbc news

バチカンは正式にエクソシストの協会を認めた
CBC News 2014.07.03

エクソシスト(悪魔払い師)たちは今、自分たちで自由に活動できる法的権限を持った。バチカンが、30カ国の 250人からなる悪魔払いをおこなう司祭たちの協会「国際エクソシスト協会」を承認したのだ。

最新のバチカンの新聞によると、バチカンの組織のひとつ「聖職者省」は、このエクソシストたちの組織を承認する法令を出し、教会法の下にこの組織を認めることを報告した。

現在のフランシスコ法王は前任者ベネディクト16世よりも悪魔についてよく話す。そして、昨年は「4人の悪魔に取り憑かれている」とされた男の頭の上に手を載せ、悪魔払いをしたことが認められている。

というものでしたが、しかし、今回は「ローマ法王の公式承認」です。つまり、国際エクソシスト協会はバチカンの支部としての完全な承認と支持を取り付けたことになります。

ちなみに、上にはこの国際エクソシスト協会が「 250人からなる」とありますが、今回のライブサイエンスの記事には「 300人以上」とありますので、この数ヶ月間で協会所属の悪魔払い師が増えたということになるようです。

今回は冒頭のライブサイエンスの記事を翻訳しましたが、かなり長い記事ですので、余談は少なめにしようと思いますけれど、この、「悪魔払いを公式に認める」ということは、かなり危険性のあることだと思うのですよね。

それはいろいろな意味でなんですが、まずは「意志の強くない敬虔なクリスチャンの中に、自分が悪魔憑きだという暗示に陥るケース」は確実に増えると思います。

実際、「悪魔憑き」とされる人の多くは単なる精神的問題だけの状態なのに、「それは悪魔の問題」というように、自分や、あるいは家族から追い込まれていくケースが多いみたいなんです。

1973年の映画のエクソシストでは徹底的に省略されていますが、長編小説『エクソシスト』では、その約半分ほどが「精神的疾患と悪魔憑き現象」の科学的解明と関係する記述でしめられています。

本当に信心深い上に、バチカンを信奉している人なら、法王が「悪魔憑き」という概念を「事実化」して、また、「悪魔憑きの状態を定義している団体」を支部団体とした場合、それに思い当たる人の中で(特に過剰な罪悪感を持つ人ほど陥りやすいのですが)、

暗示



強迫観念的な思考のこびりつき

が拡がっていくという可能性はあると思います。

人によっては、その「自分が悪魔に取り憑かれている」という強迫観念が自分の正常な精神を取り込んでいき、いわゆる悪魔憑きと同じような行動や言動が出たりするという例はよくあります。

日本のかつての(あるいは今でもあるのかもしれませんが)キツネ憑きとか、ああいうのと同じ原理で、精神的に追い込み、正常な理性と判断を奪えば、意志の強くない人であれば人はどんな行動にでも陥ります。

洗脳と同じ原理です。

そういう場合、特定のものに対しての強迫観念を発現させない最良の方法は、

「その存在自体がどうでもいいか、存在しないものとする」

ということです。

実際に悪魔という存在があろうがなかろうが、「悪魔なんてのは映画の中の話だから」としておけば、それが1番だと思うのです。

ところが、

「ローマ法王が悪魔払いを公認した」

ということは、同時に、

「悪魔憑きの存在を公認した」

ことになり、私から見れば、これは一種の「バチカンによる悪魔の啓蒙活動」にさえ見えるのです。陰謀論的な考えは好きではないですので、「営業的」というほうに考えたいですが。




アイスランドの記録から見えるもの

人間は「しかけられた啓蒙」には弱いもので、たとえば、過去記事の、

エボラを世界に拡大させるかもしれない神の伝道者や軍人たち。そして、ふと思い出す「世界を支配する医薬品ビジネス」
 2014年10月01日

では、製薬会社やバイオベンチャーが「病気の啓蒙とメディア戦略」によって「本来はなかった病気を作り出す」ことを実践し、上の記事の場合は具体的には、

「日本でうつ病患者を増やす商業的戦略」

を行い見事に成功したことをほんの少しだけ書きました。
もっと多くを知ると、その方法論には脱帽せざるを得ない「非情なビジネス理論」がそこにあります。

そのひとつが下のグラフで、「うつ病に効果があるとして新発売された SSRI という種類の抗うつ剤が発売」された年から、日本ではうつ病患者が急増する、というギャグのようなグラフが示されます。

ssri-05.gif
抗うつ剤とうつ病患者


それまで精神科やメンタルクリニックに足を向けなかったような人々に対して、

「あなたはうつ病かもしれません。放っておくと大変なことになりますよ?」

と繰り返しキャンペーンすることによって、それまでの医療でなら「うつ病」とは認定されない人まで「うつ病」とされるようになっていき、そのために上のようなグラフとなってしまったわけです。投薬など受けなくてもいい人たちが大量に投薬を受けることとなり、そして次には、人によってですが、「投薬生活から抜けだしにくくなる」というオマケもつく場合もあります。

二倍二倍……の世界です(そんなフレーズ誰もわかんねーよ)。


ところで、この製薬会社の「抗うつ剤キャンペーン」の最初の「実験国」となったのはアイスランドでした。

ssri-1988-iceland.gif


このグラフは先ほどリンクしました過去記事に載せたものですが、抗うつ剤の SSRI が 1988年にアイスランドで発売されて以降のアイスランドの「抗うつ剤の処方数の増加」を示したものです。

人口 30 万人程のため正確な統計データを把握しやすい上に、人々の医療への関心も高いアイスランドは新しい薬剤のデータ取りに最適だそうで、製薬関係企業の「薬剤実験国」として選ばれることが多いようです。

抗うつ剤 SSRI に関しても、アイスランドが世界に先駆けて、 1988年に情報提供国として選ばれたのでした。

企業精神科医の冨高辰一郎さんの著作『なぜうつ病の人が増えたのか』から、1988年以降どうなったかの記述を抜粋します。

アイスランドには 1988年に SSRI が導入された。小国であり、医療への関心も高い国であることから、うつ病の啓発活動は急速に社会に浸透した。その結果、1989年には人口 1,000人につき 14.9人に抗うつ薬が処方されていたが、2000年には 72.7人と、抗うつ薬の処方量がわずか 11年で5倍に急増した。

私の知っている限り、抗うつ薬の普及の速さと広がりにおいて、アイスランドは世界1である。国民の 14人に 1 人が抗うつ薬を処方されていることになる。これは同国のうつ病罹患率を超えている。

ということになったまま現在に至っているようです。

国民の 14人に 1 人とありますが、実際には子どもを除くと、アイスランドの抗うつ剤の服用率はさらに高くなると思われます。

この、アイランドでの「うつ病患者増加プロジェクト」が成功した後に、製薬会社やバイオベンチャーは、西欧諸国、そして、日本へとうつ病患者増加のための啓蒙キャンペーンを世界に広げていくことになります。

ちなみに、日本の抗うつ薬処方の率は 2003年のデータで 80人に1人程度ですので、アイスランドは「日本の5倍以上の率で人々が抗うつ薬を服用している」という、やや異常な国となってしまったことは事実です。

話がそれているように見えますが、このようなことを書いたのも、この「抗うつ剤とうつ病の関係」と同じようなことが「悪魔払いと悪魔憑きの関係」にも当てはまりはしないかと思ったりするのです。

要するに、

病気を作り出す

ことと、

悪魔憑きを作り出す

という図式が同じに感じるという意味だとしても構わないです。

人々の心の中に、特に敬虔なクリスチャンの心の中に「無意識のうち」に悪魔の存在が巣食い始める。

これは、もはや悪魔が本当に存在しているのかどうかとは関係ないことです。

このフランシスコ法王を巡る現在の流れとしては、先日の記事「神の敵の登場…」で、

神の万能性を否定

した直後に、

悪魔払いを公式に支持

となっていて、これは、人々の意識を「神よりも、むしろ悪魔へ傾けたい」というようなことを感じないでもないです。

まあ、考えすぎなんでしょうけれど、タイミング的には、それだけでもないような感じもします。



悪は善を生み出す

ふと思い出すことが、過去記事で抜粋した小説『エクソシスト』で、悪魔払いをおこなっているメリン神父が、

「悪魔が人間にとり憑く目的はどこにあるのでしょう」

と質問された時の答えです。

小説『エクソシスト』より

それは誰にも判らないことだ。…しかし、私はこうみている。つまり、悪霊の目的は、とり憑く犠牲者にあるのではなく、われわれ…われわれ観察者が狙いなんだと。そしてまた、こうも考えられる。やつの狙いは、われわれを絶望させ、われわれのヒューマニティを打破することにある。

そして、

「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」

と言います。

melin23.jpg
映画『エクソシスト』のメリン神父


メリン神父は、

悪霊の目的は、とり憑く犠牲者にあるのではない

それを見ているものを絶望させ、人間性を破壊することが目的

というようなことを言い、さらに、

善は、悪から生じる

ということさえ言っています。

なので、本来はキリスト教においてでさえ「悪は必要なものだったはず」だと私は考えています。

このあたりは、日月神示にも何カ所か出てきます。

第21巻 空の巻 第八帖

悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ

というように「悪を憎んではいけない」と書かれてある箇所があり、さらには、

第21巻 空の巻 第十帖

此の方 悪が可愛いのぢゃ、御苦労ぢゃったぞ、もう悪の世は済みたぞ、悪の御用 結構であったぞ。早う善に返りて心安く善の御用聞きくれよ。

と、「悪という存在への愛着とねぎらい」さえ語られています。これを言っている(のが誰か私はよくわからないですが)方は、「悪は可愛い。ご苦労であった」と、悪という存在の必要性を神か何かの言葉として記述しているわけです。

このあたりから考えますと、悪を憎み、悪を「根絶」することは、同時にこの世から「善を根絶する」ことでもあるという、何とも逆説的ながら、最近ではその理屈もわからないではないというような気もしています。

そういう意味では、「悪魔の大根絶作戦」を宣言したバチカン、およびローマ法王は、同時に、それが「善という存在の駆逐を意味する」ということを、知らずか知ってはわからないですが、そのような宣言だったと言えそうです。

何だか、長い余談を書いてしまいましたけれど、ここからライブサイエンスの記事の翻訳です。




Casting Out Demons: Pope Francis Declares Support for Exorcisms
Livescience 2014.10.31


悪魔たちの追放:フランシスコ法王はエクソシズム(悪魔払い)を支持することを宣言


フランシスコ法王が、今週バチカンで会うエクソシスト(悪魔払い師)のグループに対しての承認を表明した。

悪霊の魂に取り憑かれた人間から悪霊を追い出すエクソシズムは、映画やテレビの中で描かれる暗黒的な慣習と思われる方もいるだろうが、カトリック教会やいくつかの宗教では、エクソシズムは長い間認識されてきた。

今週、300人以上の国際エクソシスト協会( International Association of Exorcists / 略称 IAE )のメンバーが会議を催す。今回の会議では、こんにちの人々にあるオカルトとサタニズム(悪魔主義)の衝撃について焦点をあて議論が交わされる。

カトリック・サン紙が報じた。

IAEは、1990年、ガブリエル・アモルス( Gabriele Amorth )によって、ローマ司教区のエクソシストたちのために設立され、今年6月、バチカンによって正式に承認された悪魔払い師たちの団体だ。

フランシスコ法王は、IAE の会長のフランチェスコ・バモンテ( Francesco Bamonte )神父に「エクソシストでの聖職を追求する司祭たちによって、悪魔たちの働きによって苦しむ人々へカトリック協会の愛と受容を示していただきたい」とメッセージを書いた。

この国際エクソシスト協会に対してのローマ法王庁の承認について、バモンテ神父は「これは協会の喜びというだけではなく、すべてのカトリック教会の喜びです」と述べた。

この「悪魔が人間に取り憑く」という概念は、キリスト教を含む多くの宗教で信じられている。

エクソシズム、すなわち悪魔を払うという行為の歴史はイエス・キリストの時代にまで遡る。聖書によれば、イエスは「悪魔を追放」している。

現代のエクソシズムは、「通常と非常に違う状態の人間に対しておこなわれる聖職行為」であり、おこなわれることは非常に希だが、その数は増え続けていると米国サウスカロライナ州ロザリオ教区の司祭ドワイト・ロンゲネッカー( Dwight Longenecker )神父は言う。

ロンゲネッカー神父は、「悪魔払いは霊の領域における脳手術といえるようなものです」と言う。

実際の悪魔払いは決してハリウッドの作品、たとえば映画『エクソシスト』のような劇的でドラマチックなものではないが、それらの映画は、過去に実際にあった悪魔払いを描写していることもあると神父は言う。

科学的には証明されていないが、神父によると、人が悪魔に取り憑かれた際の徴候として、聖水や十字架など教会に関係するものに対しての極度の嫌悪感から始まることが多いという。

さらに、通常ではない超常的な知識、未知の声や言語、あるいは、空中浮遊や他の様々な超常現象を伴うと説明する。

神父は「私たちは常に、まず最初に、それらの現象が通常に対して範囲で説明できる原因を考えます。例えば、その人が、精神的疾患や何らかの中毒などの問題を持っていないかどうかなどです。現代のエクソシストたちは、通常は、心理学と精神的事象の両方を習得し、それに加えて、特別な訓練が必要とされます」とも述べた。

悪魔たちの根絶( eradicating demons )の実践は、カトリック教会に限ったことではなく、キリスト教では長い歴史を持つ。

「悪魔払いは実際に教会の中心的なミッションであった上に、悪魔払いの歴史は、イエス・キリストご自身の経験にまで遡るのです」と、サウスカロライナ州の聖ジョン・チャールストン・バプテスト教会で宗教史を書くダン・ロード( Dan Lord )氏は語る。

ロード氏は、国際エクソシスト協会が前進したことを喜んでいるが、教会がこのグループの努力を認識したのはこれが初めてではないと言う。

「彼らは、聖ヨハネ・パウロ2世と教皇ベネディクト16世の大きな支持を得ていたので、国際エクソシスト協会の公式な承認は、その一連のプロセスの中での最終的な段階なのです」とロード氏は述べた。

今日いまなお、エクソシストたちはしばしば「過小評価」され、あるいは、他の神父や司祭たちから抑圧を受けているとし、そのようなエクソシズムを過小評価する神父や司祭たちは他の一般の人々と同様に、社会の中での物質的、合理的な時流に乗ってしまっているとロード氏は言う。





  

2014年10月30日



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▲ 2014年10月29日の米国 CTV News より。






 




「神は万能でも創造主でもない」と演説で語ったフランシスコ法王

タイムリーというか、昨日、

人類は宇宙へは行けないし、異星人たちも地球には来られないことを悟る中、人々から「神の存在が消えていっている」ことも知る
 2014年10月29日

という記事を書かせていたただきまして、そこに、

> 「この世から神という概念を消したいと考えている存在」

という文を書いたのですが、上の記事を書いた後、海外で一斉に冒頭のフランシスコ法王の演説についてのニュースが流れました。

10月 27日、フランシスコ法王は公式な演説で、その内容を簡単に書けば、

「神による天地創造はなかった」と述べた

のでした。

下の写真は、YouTube にアップされた ODN ニュースの映像からです。

pope-speech.jpg
ODN

ニュースで映っている部分では、法王は以下のように述べています。

世界は、何か他に起源を持つようなカオス(混沌)の中から始まったのではありません。しかし、愛から作られた至高の原則を直接的に派生させます。

現在では世界の始まりとされているビッグバン理論は、神の創造的な介入と矛盾するものではありません。逆に創造論はビッグバンを必要としているのです。

自然の進化論は、神による創造の概念の逆にあるものではありません。なぜなら、進化論には「生物の創造」が必要とされるからです。

この 11月 27日の演説原稿の全文がバチカンのウェブサイトにイタリア語で掲載されているのですが、そこには以下のような下りがあり、それが冒頭の記事の「神は魔法の杖を…」というタイトルにつながっているようです。

f-pope.jpg私たちが聖書の創世記の記述を読む時には、神が魔術師であったかのような錯覚や妄想に陥る危険があります。それはまるで、神が魔法の杖ですべてのものを造り出したかのような妄想です。

しかし、それは正しくありません。

創造は、何千年、何千年といったように何世紀にもわたって続いて、現在に至っているのです。

なぜなら、神は創造者でもないし魔法使いでもありませんが、すべての存在に生命を与えた創造主だからです。

とあります。

最後の「なぜなら神は創造者でもないし…」からの下りの文章は、訳が何だか日本語が妙な感じとなっているのですが、これ以上どうもわからないです。

原文のイタリア語で、

proprio perché Dio non è un demiurgo o un mago, ma il Creatore che dà l’essere a tutti gli enti.

となっていて、英語にすると、

because God is not a creator or a wizard, but the Creator who gives being to all entities.

となります。

「a creator ではないけど the Creator ではある」の部分がうまく日本語にできませんでした。

いずれにしても、全般としては「神がすべてをお造りになったのではない」というニュアンスのものであり、これは西欧社会では驚くべき法王の発言としてとらえられた部分もあったようで、しかし、一方では VOR の報道にある、

この法王の声明は、天地創造の偽科学的コンセプトに終止符を打ち、この世と人類は唯一の創造主によって作られたという理論を終わらせるもの

だとしているメディアも多いようです。

どちらにしても、

「この世と人類は唯一の創造主によって作られたという理論を終わらせるもの」

というのは、事実上、聖書の記述と「神による天地創造」を否定するということになり、そういう意味では、ついに現れた「創造主としての神」の最大の敵は、何ということか、その象徴であるバチカンのボスだったということになったようです。

ここにきて、過去記事でもたまにご紹介していました「バチカンの受難の流れ」というものが顕著になってきている気がします。



「最後の法王」ベネディクト16世辞任後のバチカンの受難

昨年書きました、

最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日

では、1148年に死去したアイルランドのマラキという聖職者が記したと言われる「聖マラキの預言」、正式には「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」という書のことを取りあげました。

この預言書は、1143年に即位した 165代ローマ教皇ケレスティヌス2世以降の 112人の歴代教皇についての預言書となっているのですが、この預言書では、最後の法王は前代のベネディクト16世となっているのでした。とはいえ、 Wikipedia によりますと、この聖マラキの預言書は、

実際には1590年に作成された偽書と見なすのがほぼ定説となっている。

とありまして、「ニセの書」とされているわけですが、その「ニセの書」の内容の「最後の教皇」に関するくだりは以下の通りです。

「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光 - ベネディクト16世(2005 - 2013年)

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。


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・聖マラキの預言の一部


そんな最後の法王とされたベネディクト16世は 2013年 2月 11日に自らの意志で退位を発表します。この「自らの意志」での退位というのは大変に珍しく、1294年のケレスティヌス5世という法王以来だそうで、実に 719年ぶりの「自由意志による辞任」でした。

ベネディクト16世はラテン語で辞任の宣言を行いましたが、その出だしは次のようなものでした。

多くの急激な変化を伴い、信仰生活にとって深刻な意味をもつ問題に揺るがされている現代世界にあって、聖ペトロの船を統治し、福音を告げ知らせるには、肉体と精神の力がともに必要です。この力が最近の数か月に衰え、わたしにゆだねられた奉仕職を適切に果たすことができないと自覚するまでになりました。

そして、719年ぶりの「自由意志によるローマ教皇職の辞任」を宣言します。

ベネディクト16世の辞任の2日後の 2013年 2月 13日、バチカンの聖ピエトロ大聖堂の屋根には何度も何度も雷が落ちました

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YouTube


それでも、「 111人目(第 265代)のローマ教皇で終わり」とした聖マラキの預言は外れ、「聖マラキの預言には存在しない」112人目(第 266代)のローマ法王が無事に誕生します。

それがフランシスコ法王です。

その後、フランシスコ法王就任後の 2014年 1月 27日には、法王が子どもたちと共に聖ピエトロ大聖堂から放った平和を象徴する白いカラスが、直後にカラスに襲われて食べられてしまうという出来事が起きました。

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▲ 2014年1月29日の記事「悪魔 vs キリスト教の戦いが世界中でエスカレートしている」より。


また、フランシスコ法王とは関係ないですが、2014年 1月 25日には、第 264代ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の「血」が盗難されるという出来事が起こります。

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La Stampa


その他にも、様々なバチカンの受難的な出来事があったわけですが、今回、「バチカンのトップがカトリックの神の創造を否定する」という、誰の受難だかわからないですが、とにかく「受難は最終段階に入った」のかもしれません。

ところで、「宗教と進化論」とか、あるいは「神と天地創造」というようなことはどのような関係になっているのかということを少し書いておきたいと思います。




この世や生命はどのように生まれ、そして何が「進化」したのか

ビッグバンに関しては、過去に何度も記事にしていまして、最近は「ビッグバン疲れ」というような感じもありますが、ビッグバンに関しての「最大の矛盾」は、計算だとか証拠の問題の以前として、ビッグバンを理論的に発展させたことに貢献した科学者の言葉そのものにあらわれています。

過去記事の、

煙と消えゆくビッグバン理論。そして名誉・賞・資金の獲得への過当競争の中で「科学の意味」を見失いつつある科学界
 2014年06月22日

に書きました、初期宇宙のインフレーション理論を提唱したアメリカのアラン・グースという宇宙物理学者がいます。この人はビッグバン理論の発展に寄与した人なんですが、自著の『なぜビッグバンは起こったのか』に書いた下の1ラインが疑問のすべてを物語っていると思います。

「宇宙の創造が量子過程で記述できれば、一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか」

ここで彼が書きたかったと思われることは、ビッグバンという宇宙創造が物理的にあらわされるとすると、

「ビッグバン以前に物理法則が存在していた」

ということになるわけで、そこが「何が物理法則を決定したのか」という言葉となっているわけです。

もしこの宇宙がデタラメな始まりだったとすると、これだけ秩序のある物理法則を持つ「この世」というものができるわけがない。その「最初からあった秩序」は誰が、あるいは何が決めたのか

これは生物についても同じです。

地球の生物のあまりにも高度で複雑で奇蹟的な構造は、なぜ存在するのか。

ロシアのアレクサンドル・オパーリンという科学者が、1920年代から「原始地球の無機物が偶然結びつき有機物を発生させた」という説を打ち出し、それは次第に、

地球の生命は「偶然(デタラメ)」に発生した

という自然発生説が科学界に定着していき、この自然発生説が長く科学界を巣食っていました。

しかし、「そのようなことは、ほぼ無理」ということに関しても、過去記事などでかなり執拗に記してきた歴史がありますが、過去記事の、

エピローグへと近づく「生命の地球起源説 vs 宇宙起源説」: ロシアでふたたび始まった地球上で生命を作る試み
 2012年10月14日

の中に「その不可能性」について、フレッド・ホイル博士の著作『生命はどこからきたか』からの抜粋で記しています。

『生命はどこからきたか』 第14章 より

30 個の不変なアミノ酸を持ち、100 個の結合部分からなる短いポリペプチド鎖でさえも、20 の 30 乗、約 10 の 39 乗回にもなる試みが行われて初めて機能を持つ酵素となる。

300 個の不変部分を持ち、1000 個の結合部分からなる酵素の場合は、要求される試みの回数は 20 の 3000 乗で与えられ、それは 1 の後に0が 390 個も並ぶ数である。

さらに、われわれはただ一種類の酵素だけを取り扱うのではなく、最もシンプルな有機体でさえ 2000 種類、われわれのような複雑な生物では約 10 万もの酵素と関係しているという点でも超天文学的数である。

書いてあること自体は私にはよくわからないのですが、要するに生命のバーツの

「酵素ひとつ」が偶然に作られる確率は「 1 の後に 0 が 390 個も並ぶ数の確率

ということで、すなわち、下のような確率です。

1-390.gif


そして、最も単純な生物でも、上の確率での酵素の 2000 種類以上の組み合わせを持ち、人間だと、その組み合わせは 10 万種類などとなっているわけで、さらに重要なのは、

上の確率の組み合わせに「ひとつでも」間違いがあると、機能する酵素ができない

のです。

ここから考えても、「偶然に生命が組み立てられる」という確率は、「天文学的」という言葉をはるかに超えたものとなり、地球の歴史といわれる 30億年だとか 40億年だとかで起こりうるものではないんです。

あるいは 3000兆年とか、5000京年とかの年月が経っても同じで、それでも確率的を満たすためにはまったく足りないのです。

ちなみに、酵素というのは、たとえば下のような構造で、その結合が「ひとつでも」違えば、それはもうその酵素ではないです。これは、消化酵素のα-キモトリプシンというものの構造だそう。

chymotrypsin.gif


現在では多くの科学者はすでに、自然発生説のような、つまり「無機物から有機物が偶然作られる」という理論を信じてはいないのが現実だと思います。

その代表的な意見は、例えば下のロシア科学アカデミー科学者の言葉などからうかがえます。過去記事の翻訳からです。

ロシア科学アカデミーの正会員で、生物物理学者であるヴァレンティン・サプノフ博士は、「おそらく非生命的な物質に生命を与えることはできないだろう」との見方を示し、以下のように語っている。

「まず、私たちはいまだに生命とは何かということを定義づけていない。生命のあるものとないもの。この違いに対しての明確な定義を持っておらず、生命のあるものから生命のないものへの急変がどのように起こるかについても、いまだに理解していない」

「理論的な理解が不足している状態で、無機物から有機物を作り出すというような実験を行っても、いかなる結果も出ないと思われる」

「偶然の調和や、ランダムな選択によって遺伝子やDNAのような構造をつくりだすのは、事実上不可能だとしか言いようがない」

サプノフ氏は、現在、多くの科学者たちは、生命は宇宙から地球に到来したという説を支持していると述べる。


あらゆる面から見て、

・ビッグバン
・生命の自然発生説


は、どちらも無理な話であると考えざるを得ないのです。

そして、皮肉なことに「科学が進歩すればするほど」そこには「創造論的な存在」が最先端科学の前に立ちはだかるのです。

いわゆる進化論というものに関しても今回のフランシスコ法王は、それを認めたわけですが、しかし、最近のカトリックでは(ベネディクト16世以外は)進化論を認めていた傾向があります。




進化論とキリスト教

創造論と科学を融合させるために生まれた「インテリジェント・デザイン運動」というものがあります。これは、

知性ある何か」によって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとする説

と説明されますが、インテリジェント・デザイン - Wikipedia には、以下のようにあります。

カトリック教会を始めとする宗教界ではインテリジェント・デザインは受け入れられていない。一般に誤解されがちだが、カトリックでは進化論は否定されておらず、むしろ、ヨハネ・パウロ2世が進化論をおおむね認める発言を残している。

ということになっています。

カトリックが進化論を容認してきた理由は、進化論があろうがなかろうが「最初の生命は神が造った」とすれば矛盾が生じないからとされていますが、フランシスコ法王は「ビッグバンまで認めた」ことになり、創造主である神の出番を消し去ろうとしているようにさえ見えます。

まあ、いろいろと書きましたけれど、悪意なく考えれば、フランシスコ法王は、あまり生体科学や生命の構造に詳しくないかもしれないわけで、つまり、

「現法王は生命に奇蹟を感じていない」

という感じがします。

人間を含めた生物の構造のあまりにも複雑で高度な作りを知れば知るほど、科学者や医学者はそこに「奇蹟」を見出すことが多くなるように思います。

私もこの何年か、 In Deep を書いている中で「生命の奇跡的な構造」を少しずつ知るにつれて、「生命の起源」というものについて考えることがありました。

しかし、宗教を持たず、何らかの特定の神を信奉しているわけではない私には、オカルトやスピリチュアル方面の見識よりも、それらを明確に否定するような科学者の言葉の中に、むしろ真実に近い何かを感じます。

たとえば、神経症の治療法である「森田療法」の創始者である森田正馬さんは、1922年(大正11年)に発行された『神経質の本態と療法』の中で以下のように書いています。

森田正馬『神経質の本態と療法』より

自然科学から見れば、神は民族心理の過渡的産物である、とかいうように、神という実体の存在はない。神、仏、真如とかいうものは、宇宙の真理、すなわち「自然の法則」であって、法そのものにほかならない。

真の宗教は、自己の欲望を充たそうとする対象ではない。神を信じるのは、病を治す手段でもなければ、安心立命を得る目的としてもいけない。神仏に帰命頂来するということは、自然の法則に帰依、服従するということである。

私も心底の意味で、「自然の法則に帰依、服従することができればいいだろうな」と思うこともありますが、ただそんな風に思うだけでなされるわけではないことも理解しています。

そして、なんとなく多くの人が、特定の宗教のものではない「ひとりひとりの神」という概念を考えることが多くなっているような感じの、最近のご時世の中で突然発表された

「神は万能ではないし、神がこの世を創ったのではない」

という主旨の法王の発言。

ま……何はともあれ、「この世から神という概念を消したい存在」のひとつが、もしかするとバチカンなのかもしれないと思った次第です。

しかし、私は今後も進化論とビッグバンの否定だけは続けるつもりです。

ジッチャンの名にかけて(ジッチャンはテキヤの親分でしたが)。



  

2014年07月23日



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▲ 最近、死亡して発見されたことが報じられた沈没したフェリー「セウォル号」のオーナーであるユ・ビョンオン容疑者の「遺書」。7月22日の韓国 sisainlive より。文字をすべて左右反転させた「鏡文字」の形式で書いています。ちなみに私は筆記体のハングルが判読できず、どちらがオリジナル(反転させたもの)か今ひとつわからないのですが、赤で囲んだほうがオリジナルではないかと思います。この遺書の内容は、記事の最後にご紹介します。






 


私がどうしても好きになれなかった「天国への階段」に「潜む悪魔」の噂

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YouTube


唐突ですけど、往年のロックバンド Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン)をご存じでしょうか。レッド・ツェッペリンは活動したのが 1968年から1980年までで、そして、私が初めて聴いたのは 1976年頃の中学1年生の時でした。

最初に聴いたのはツェッペリンの2枚目のアルバム(ツェッペリンは4枚目までのアルバムはすべて「無題」として、アルバムタイトルをつけませんでした)で、それはそれは当時 13歳の私は大きなショックを受けて、「音楽を聴くこと」に対して、かなりの影響を受けました。

ツェッペリンは、ハードロックバンドでありながら、ブルースからアジア民族音楽、西欧民族音楽にいたるまで様々な要素を曲に取り入れていて、その影響もあり、私も若い頃から、世界中の民族音楽をよく聴きました。

また、ライブでは「テルミン」というロシアの楽器まで使っていました。テルミンというのは、 1919年にロシアの発明家であるレフ・テルミン博士が発明した世界初の電子楽器で、詳しくは、 Wikipedia などに載っています。

theremin.jpg

▲ テルミンを演奏するレフ・テルミン博士。心の時空より。


ちなみに、その中学1年の時に最初に聴いたアルバムの1曲目の、邦題では「胸いっぱいの愛を(リンクは YouTube )」という曲には、途中、テルミンの音も使われていました。

ちなみに、このロシアのテルミン博士という人も謎の人で、「科学者?芸術家?音楽家?スパイ?天才? テルミンの数奇な人生」というサイトに、詳しい経歴が記されていますが、米国に住み、アインシュタインなどと親交もあった科学者でもあったテルミン博士は、 KGB (ソ連国家保安委員会 )に強制的に米国からソ連に送還され、そのままシベリアの強制収容所に送られています。

過去記事の、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

の冒頭に書きました「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」という言葉を残したロシアの科学者、チジェフスキー博士も、「太陽が人間活動を牛耳っている」という研究結果がスターリンに嫌われ、シベリアの強制収容所に送られていますので、先進的な科学者はわりと「シベリア送りになりやすい」という側面があったようです。

ちなみに、上記サイトによると、テルミン博士は晩年は、自分の研究に対して理解のあったレーニンを「生き返らせようとする研究(レーニン蘇生計画)」などにも携わっていたそう。

(何だか、話が逸脱してきているぞ)

えーと・・・なんで、こんな話になっているんでしたっけ・・・。

ああ、レッド・ツェッペリン。

そんなわけで、レッド・ツェッペリンを若い頃に聴いた影響は今にいたるまで続いているのですが、そのツェッペリンの中で私が最も「好きになれなかった曲」があるのです。

端的にいえば、嫌いといってもいいのですが、しかし、それがツェッペリンの最大のヒット曲というか、有名な曲でもあるので言いにくいわけで、それは「天国への階段」(1971年)という曲です。


多くのツェッペリンの曲が好きな私が、どうしても今でも生理的に受けつけない曲のひとつなのです。好きになれないのは楽曲としての展開そのもので、歌詞的な意味でのことではないです。歌詞の冒頭は日本語に訳せば、


「輝くものすべてが黄金だと信じる女神が天国への階段を買おうとしている」



という歌詞から始まります。

さて、そのような、私の個人的な好き嫌いはともかくとして、天国への階段 - Wikipedia に次のような記述があります。


なお、「『天国への階段』を逆回転で聴くと悪魔崇拝を勧めるメッセージが聞える」という風説があったが、レッド・ツェッペリンのメンバーは一様にこの風説に対して嫌悪感を表明している。



厳密にいうと、「天国への階段」を逆再生すると、悪魔を讃えているかのような、例えば下のような言葉が連続して聞こえる、というものです。


"Here's to my sweet Satan"
(これは私の愛しきサタンへのものだ)

“Satan He will give those with him 666"
(サタンは666と共に彼らに与える)

"There was a little toolshed where he made us suffer, sad Satan"
(彼らが私たちへの苦しみを作り出す道具小屋がある、悲しきサタンよ)


それらしき噂があることは、私も知っていたのですが、何十年前のテレビ番組か何かなのでしょうけれど、そのことを放映している動画を見つけまして、そこに、日本語を入れてみました。

こちらがその動画です。
時間は1分30秒程度だけピックアップした短いものですので、興味のある方はご覧下さい。




サタンだとか666などの概念は、ブログを書き始めてから興味を持った分野でもありますけれど、最近は、

黒点は完全に消えたけれども、イスラエルの「666戦争」とマレーシア機の既視感の中で予測されてしまうかもしれない今後の世界
 2014年07月18日

のようなタイトルの記事なども書いていたり、半年くらい前ですけれど、

「悪魔 vs キリスト教」の戦いが世界中でエスカレートしている
 2014年01月29日

という記事でも書きました、

「もしかすると、今は悪魔という概念(あるいは実在)との戦争的な時代かもしれない」


といったようなことを感じる時もあったりいたしまして、それで、ふいに自分が好きだったバンドの中で「唯一好きになれなかった曲」の「噂」について思い出して、このようなことを書いた次第でした。

それにしても、逆再生させて、偶然とはいえ、上のテレビに出ている人たちにも一発で聴き取れる程度のクリアな英文が浮き上がるという現象は珍しいと思うのは事実です。「空耳アワー」などのように、最初から文字が提示されていればわかると思いますが、上のテレビ番組を見ても、男性も女性もすぐに聴き取れていることがわかります。

また、どんな言語でもそうでしょうが、通常の回転でも逆回転でもどちらにも意味のある言葉の歌詞を作るというのは、かなり難しいと思います。「天国の階段」の歌詞を作ったロバート・プラント(ボーカル)にそのような言葉遊びの才覚があったとはとても思えません。

なので、メンバー本人たちがこの「噂」に嫌悪していることでもわかるように「一種の偶然で起きたこと」なのだとは思いますが、しかし。

「偶然」という現象には常に「何らかのチカラ」が介入している

ということはあるわけで、「偶然という現象は厳密には存在しない」という概念を持ち出すまでもなく、存在する現象は、原因がどうであれそれは実在している・・・ということだけが事実です。

なので、この件の場合は、バンドのメンバーの意志とは関係のない「何らかの意志による偶然のような出来事」がこの偉大なバンドに降りかかったのかな、と考える方が妥当な気がします。

何しろ、この「天国の階段」の入ったアルバムは今でも世界的に最も売れたアルバムのひとつで、 Wikipedia での数値では、


約5年にわたってトップ200にとどまる大ロングセラーとなった。1990年末にはアメリカ国内での売り上げが1,000万枚の大台に達し、2006年現在、累計2,300万枚。



というアルバムで、まして、「天国の階段」だけに絞れば、ただ聴いたことがあるという人の数は「億」単位の人数になるはずです。悪魔のほうとしても狙いたくなる魅力的な人数だったと思われます。


ところで、この「天国の階段」の歌詞を書いたレッド・ツェッペリンのボーカルだったロバート・プラントは、 Wikipedia によると、ツェッペリン解散後のソロ活動において、


ソロキャリアにおいてのレッド・ツェッペリン楽曲、特に「天国への階段」は過去の栄光を象徴するためか、歌詞の出来が気に入らないとしてライブ演奏を嫌っており



と書かれてありました。

特別意味はないのでしょうけれど(あるかもしれないですけれど)、少なくとも、「本人は自分が書いた『天国への階段』が好きではなかった」ということがわかります。

いずれにしても、レッド・ツェッペリンは今でも私の中では偉大なバンドであり続けることは確かです。

悪魔がどうであろうと、私の「魂」を一発で新しい価値観へ目覚めさせた「胸いっぱいの愛を」がなければ、私は今の人生とまったく違う方向へ歩いていたように思います。

ちなみに私が、ツェッペリンで最も好きというより、今まで最も聴いたであろう曲は、3枚目のアルバムに収められている曲「フレンズ(リンクは YouTube )」です。


ところで、ここで取り上げました「逆回転ボイスと悪魔の関係」は、1973年の映画『エクソシスト』の中でも扱われています。





リーガンに取り憑いた悪魔が使った逆回転ボイス

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・『エクソシスト』(1973年)より。


映画『エクソシスト』は、ウィリアム・ピーター・ブラッティ原作の小説『エクソシスト』を映画化したものですが、小説にも映画にも「逆さ言葉」が出てきます。

「娘に悪魔が取り憑いた」と主張する母親からの訴えをきいたカラスという名の神父が、悪魔払いの「前段階」として、そのリーガンという女の子が「本当に悪魔に取り憑かれているかどうか」を確かめるテストの際に「逆さ言葉」が女の子から発せられるのです。

なぜ悪魔払いの「前段階」のテストなどが必要かと言いますと、教会では、「悪魔払いの実行が許可されるための条件」というものが厳密に決まっていて、いくつも項目があるのですが、その中に、

「本人が知らないはずの未知の言語をしゃべる」

という項目があるのです。

もう少し厳密に書きますと、カトリックの祭儀について書かれた『天主会典礼書』には「悪魔憑き」について次のような記述があるのだそうです。


悪魔憑きの徴候は次の諸点にあらわれる。異国もしくは古代の言語を自在に駆使し、あるいは他人が語るそれを理解する。未来の出来事を予言し、秘匿されている事実を言い当て、年齢または生得の能力を超えた力を発揮する。



そのため、「本人の知らない言葉」を話すということは重要な項目で、映画エクソシストでも、前段階のテストで神父とリーガンとの会話が記録されますが、その中で、リーガンは聖水をかけられた際に苦しみながら、「未知の言語」を口にするのです。

その後、神父は、言語研究所にこのテープを持ち込み、言葉かどうかの分析を依頼するのですが、映画では分析官は聴いた瞬間に「単なる普通の英語だ」と即断します。30秒ほどのシーンですので、ご覧いただければと思います。




しかし、原作の小説のほうでは、言語分析官は、テープを聴いただけでは言語の種類を判断できず、長い期間の分析が始まります。

言語分析学のひとつに「タイプ・トークン比」というものがあるそうで、これは、千語程度の言葉を調査して、同一語彙の出現度の比率を割り出すものだそうですけれど、小説では、その「タイプ・トークン比」などを用いて、リーガンが口にした言葉を分析していきます。

そして、何日後くらいか小説ではよくわかりませんが、神父は、なかなか届かない鑑定結果に苛立ち、言語研究所の所長に電話をするのですが、下は小説のほうの『エクソシスト』のその際の会話です。


小説『エクソシスト』より

カラスは、期待の気持ちをなかば失って「あの言葉は、どこかの国の言葉ですか」と訊いた。言語研究所のフランク所長はくすくすと笑い出した。

「何がおかしいのです?」イエズス会士は不機嫌そうな声を出した。
「神父、これは、私に対する手のこんだ心理テストではないのかな?」
「おっしゃる意味がわかりかねますが」
「しかし、あの録音テープには、きみの手が加わっているとみた。なぜなら……」
「フランク所長、あれは言葉ですか、言葉ではないのですか?」
「言語であることは間違いない」
カラスは緊張して、「ご冗談ではありますまいね?」
「いうまでもない。大まじめだ」
「では、どこの国の言葉です?」
「英語さ」

しばらく、カラスは無言でいた。そして、口をを切ったときは、声に刺(とげ)があった。

「フランク所長、わたしのお願いは真剣なものでした。それをお考えいただけずに、おもしろがっていられるとは、こんな残念なことはありません」
「まあまあ、神父、待ちたまえ。今、きみの手もとに問題のテープがあるかな?」




と、言語研究所の所長は、電話でカラス神父に、

「そのテープを逆回転して聞いてから、また私に電話をくれたまえ」

と言うのです。そして、神父がテープを逆再生して聞いてみると、言語研究所の所長が言う通りに、そして、上の映画の映像の通りに、それが英語、つまり自分たちの話している言葉と同じものだったことを知り、神父は慄然とするのでした。

その時点ではリーガンは「精神病」であるとする病院からの通知が来ていて、正確には「罪の意志にもとづく強迫観念がヒステリー性夢中遊行症と結合したもの」と診断されていたのでした。カラス神父も、そのように考えていた部分が大きく、それだけに、教会の悪魔払いの許可項目の中の、

「未知の言語を話すか話さないか」

は、リーガンに対して、教会から悪魔払いの許可が出るがどうかの最大のポイントでもあったのです。

しかし、リーガンが話している言葉が「単に逆回転させた英語」であり、未知の言語ではないことがわかったことで、悪魔憑きの要件は満たさないことになります。

これだけでは「ただの特殊才能」であって、悪魔憑きの条件にはならないのです。芸として逆に言葉を話せる人など、この世に少なからずいるのも事実ですし。

しかし、カラス神父が気にしたのはその言葉の内容でした。映画では言葉は短いですが、小説では、多くのことを逆回転の英語で語っています。

たとえば、下のようなことをリーガンは言っています。


「おれには名はない、誰でもない。しかも大勢だ。とにかく、放っておいてくれ。この身体の中で暖まらせてほしい。肉体から虚無へ。放っておいてくれ。このままでいたいのだ」



その後、カラス神父は、ユングの著書『オカルティズム現象の心理と病理』などに類する精神疾患者の臨床例を調べ続けているうちに、リーガンの言葉が「逆回転」させているだけではなく、全体が「アナグラム」(単語や文章の文字を入れ替えることによって全く別の意味にさせる)を駆使して構成されていることを見出します。

そこから浮かび上がる言葉の一節が、


「サタンをわが指導者たらしめず……」



という言葉だったことがわかり、神父は、リーガンが言葉遊びをしているわけでもなく、さらに、彼女を精神疾患に分類することもできないことに気づきます。そして、その後に起きるいくつかの出来事によって神父は「悪魔の存在を確信」します。

映画のエクソシストは面白い映画ですが、小説は、科学的側面(主に医学的側面)と宗教的側面を徹底して追求し続けているもので、映画とは別の面白さがあります。

たとえば、Amazon の書評に下のような書評とは思えないような書評がありますが、確かにそういう思いにさせる部分は多いです。


善なるものに悪が潜み、悪なるものが善を目覚めさせる。
悪が無くならないのは、悪にも意味があるから。
説明の付かない現象を、論理的に説明しようとするのは、虚無への恐怖があるから。
根源的な恐怖に対して、論理で立ち向かおうとすると、ますます追い詰められる。
それに対して、勇気を奮って立ち向かうには、信念が必要だ。
神の愛とは、神を信じ続ける信念に基づく。




ただ、本当に長い小説ですけどね。

何しろ、私が小説『エクソシスト』を初めて買ったのが、映画が話題となった後の中学2年の時(1977年)ですので、現在、購入後 37年目になりますが、まだ完読していないという有り様です。

ところで、今回、映画のほうのエクソシストの上の場面を静止画で見たりしていた時に、この言語研究所の分析スタジオのドアの上に「TASUKETE!(タスケテ)」という横断幕が掲げられていることに気づきました。

tasukete-1.gif


これって「助けて」ですよね。
他に、こういう綴りの英語があるのかもしれないですけど。
ちなみに、原作には言語研究所の室内の様子の描写はないですので、オリジナルの美術のようです。

いちおう、英語辞書 Weblio で引いてみましたけど、「TASUKETE に一致する見出し語は見つかりませんでした」とのことで、ただ、「TASUKETE を含む例文一覧」に下のような、何だかよくわからない例文がありました。

tasukete-2.gif
Weblio TASUKETE


英語のほうも日本語のほうもわからない。
なんの例文だろう?(苦笑)

悪魔のことなんかを調べていると、時折こういった「訳のわからないもの」に出くわすので注意が必要です。


何だかツェッペリンからテルミン、エクソシスト・・・と、話が飛んでいき、長くなりましたが、冒頭に貼りました写真のことを記事の締めとしたいと思います。

これは「逆回転」ではないのですが、「左右反転」という、やはり一種の言葉遊びのような形の遺書を残して死亡した(とされる)冒頭に示したセウォル号のオーナーの話です。





やはり普通ではなかったユ・ビョンオン容疑者

今朝、次のような日本の報道を読みました。
抜粋です。


韓国旅客船沈没事故 遺体は実質的オーナーと確認も依然多くの謎
FNN 2014.07.23

多くの犠牲者を出した、韓国のセウォル号沈没から98日目。
事態は急展開を迎えた。
指名手配されていたセウォル号の実質的オーナー、ユ・ビョンオン容疑者の死亡を、捜査当局が発表した。しかし、この死には、多くの不審な点が残されている。

遺体は6月12日、別荘から2kmほど離れた畑で発見されていた。
遺体は性別がわからないほど腐敗が進み、首と胴体が離れた状態で見つかっている。ところが捜査当局によると、他殺を疑わせる傷はないという。

そしてもう1つ不思議なのが、ユ容疑者が逃亡中に残したとされるメモ。
「鬼ごっこが始まった」などと、捜査当局の追跡をあざ笑うような内容が、なぜか左右を反転させた、鏡文字で書かれていた。




というもので、この中の、

> なぜか左右を反転させた、鏡文字で書かれていた。

という遺書が冒頭の写真です。

この死亡した「とされる」容疑者のユ・ビョンオンという人に関しては、過去記事の、

韓国フェリーの若者たちを「犠牲」に導いた正体…はわからないけれど何となく見えてきそうな「輪郭」
 2014年04月25日

で書きましたけれど、韓国のキリスト教系カルト「救援派」(クウォンパ / 教団の正式名は「キリスト教福音浸礼会」)の代表であるのですが、この救援派の教義というのが、

自分が神から救われていれば、何をやっても(殺人や盗みでも)悔い改める必要がないし、何をやっても天国に行ける


というようなもので、セウォル号あたりの悲劇との結びつきも、このあたりの「異常性」にある部分もあるのではないかと思ったりもしたのですが、それはともかく、上に載せました今朝のニュースにもまた「異常性」ばかりが目につきます。


・6月12日に発見された死体が本人だと判明したと7月22日に発表
・首と胴体が離れた状態で見つかっているのに他殺を疑わせる傷はない
・遺書は鏡文字


特に、今回の上のほうの「逆回転」などのことについての事柄と関係するのは「鏡文字の遺書」です。

鏡文字とは左右反転した文字で、下は鏡文字 - Wikipedia を鏡文字にしたもの(笑)です。

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見ているだけでも気持ち悪くなるような違和感がありますが、いずれにしても、普通の人に書けるものではないはずです。

「鏡文字で何かを書いてくれ」と言われても書ける人などほとんどいないでしょうが、セウォル号のオーナーであり、カルト教団「救援派」の代表は、そのような遺書を残したのです。

ただ、本当に遺体も遺書も本人のものなのかを含めて、疑問はいろいろあるようなのですが。韓国警察発表では DNA が一致したということで発表したということらしいです。

さて、その遺書とされる文章の、全文ではないですが、韓国のメディアに掲載されている分を訳して載せてみたいと思います。

意味がわかりにくい内容ですが、「今回の自分に対しての捜査劇」に対しての感想のようです。
ちなみに、ハングルだけではなく、漢字も使われていました。

最初の「華奢で弱々しい「大」」というのは多分、現在の韓国の女性大統領のことを言っているのだと思います。




「ユ・ビョンオン容疑者の遺書」(とされるもの)より

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sisainlive

華奢で弱々しい「大」が「太」の男のようなことを起こしはしないだろう。海千山千の体験をしたであろうベテランの男たちがしでかしたことのようだ。彼らの過剰な忠誠にあふれる補助の方法なのだろう。

連日炸裂する放送や報道は、もはや魔女狩りの度を越し、旧時代の人民裁判の映像メディアとして進化してわめき出す韓国民族全体。そして、世の中と私たちの同胞の大きな仲違いの喧伝に悪意の声と共に熱を上げている。

目を閉じて、腕を広げて、いろいろと探す。
私がここに立ったことを知らずに、いろいろと探す。

長い夏に向けての鬼ごっこが始まった。

この純真無垢な幼子のプライドを押さえつけ、世界の時間の中で分針され、大きな針に代わって出す音。生存の節々で、超超超分時の呼吸であることを、この老いた体において精神は決して卑怯者でないことを・・・

私の老年の大きな覚悟と、そして回復する健康を祝す。





(訳者注)翻訳していて意味のわからない部分も多いのですが、こんな一種難解に見える遺書(かもしれないもの)を、鏡文字で書くことのできる人間。

そして、逆さ言葉とアナグラムで本音を語る悪魔。

いろいろな存在がこの世にあるのなら・・・今年は露骨に表に出てきている気がします。



  

2014年04月18日



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今回の記事は、最近書いた、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

とも(感覚的に)関係があるともないともいえないものですが、とにかく上の記事を、まずリンクしておきます。いずれにしても、これからの約1年半は上の記事に書かれているような時期です。






 




韓国フェリーが向かおうとしていた場所

少し前の「2014年4月は「現行世界システムの終末」の始まり?」という記事の最後の1行は、

「血の月の出現と共に始まるのはどんなことなのでしょうかね」

でした。


そういう中で起きた韓国史上最悪というより、近代アジアで最悪級の海難事故となってしまった韓国のフェリー沈没。

昨日の記事で書きましたように、

・それまでなかった岩礁やサンゴ礁に衝突することなどあり得るのか
・爆発の音は、内部爆発ではないか
・なぜ突然、横に傾いたのか


というような疑問はあったのですが、それでも事故は事故だろうと思っていましたところに、 4月 17日の Waik in the Spirit さんの「韓国船沈没事故 by 彼ら?」という記事に、沈没したフェリーが向かっていた「済州島の緯度」が示された地図が掲載されていました。

それが下の地図でした。

jejudo-map1.jpg


私は思わず、

「あっ」

と思い、多少緊張しました。そして、自分でも Google Earth で確かめてみたところ、韓国の済州島(チェジュ島)は下の位置にありました。

chejudo-map-01.gif



この北緯 33度線という存在・・・。

この2年ほどの間に、この北緯 33度線がどれだけ「世界のイヤな事件の場所」とリンクしたかということを挙げるとキリがないほどなのですが、そこを省略すると、私が上の地図を見て、「あっ」と思った理由も曖昧となってしまいますので、2012年に初めて知ってから続いている「 33度線に関する過去記事」を振り返ってみたいと思います。

もともとは、

フリーメイソンと高知に導かれて Google Earth 上で北緯 33度の旅をする
 2012年08月29日

という記事が最初でした。

偶然目にしたロシアのプラウダの社説において、「北緯 33度線上に存在する血の歴史」のことを記事にしていて、プラウダの記事ではそれらとフリーメーソンの関係を書いていました。

それで興味を持ったのがキッカケでした。

北緯 33度線、あるいはその近辺にある場所は、特に、ここ数十年の現代史の中で、非常に人の犠牲が数多く起きていたか、人の犠牲と関係してきた場所でもありました。

たとえば、

・長崎
・長崎に投下した原爆を開発実験した米国ロスアラモス核実験場
・リビアの一部
・シリアの首都ダマスカス
・インド・カシミール
・チベットの一部
・アフガニスタンの一部
・レバノンの一部
・ヨルダン川西域
・ガザ
・イスラマバード
・イランの一部
・イラクの一部
・チュニジアの一部


などがあります。

また、バミューダ諸島などのミステリアス系の地域も多くあります。


その後、何か興味のある事件や出来事が起きた時に、ふと調べると、かなりの数でその場所と「北緯 33度線」が絡んできました。以降、過去記事の中で、「北緯 33度線」を主要なテーマにした記事には下のようなものがあります。


「北緯33度線」をテーマとした過去記事

北緯 33度を結ぶアメリカのメッカとベイルートの「血の川」
 2012年12月02日

では、アメリカの「メッカ」という町にある「腐臭」と「魚の大量死で有名」なソルトン湖という塩湖が北緯33度線上にあることを知ります。

solton33-2.jpg

▲ ソルトン湖の位置。



イスラエル・ガリラヤ湖の水面下で年代不明の謎の古代構造物が発見される
 2013年04月12日

という記事では、イスラエルのガリラヤ湖で、「湖底に年代不明の人工の古代構造物が確認された」という報道をご紹介したのですが、記事を書いているうちに、ガリラヤ湖も限りなく北緯33度に近い場所に位置していることに気づきました。

ガリラヤ湖に関しては、

イスラエル・ガリラヤ湖が震源となる連続した地震の発生で気づいた「地球上の大陸の分断」の始まる地点
 2013年10月23日

という記事で、イスラエルとしては非常に珍しい群発地震が起きたこと。
そして、その震源が「ガリラヤ湖」であったことを記しています。

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2012年 12月には、アメリカで「謎の振動が北米大陸を東西に走り抜けた」ことが報道されたのですが、ニュースからその地点をビックアップしてみると、

北緯33度線上を走り抜けていた

ということに気づいた時に、

アメリカ大陸が真っ二つに割れそうな感覚を覚えた 12月初旬:全米を駆け抜けた謎の振動と爆発音
 2012年12月11日

という記事を記したこともあります。

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▲ 上の記事より。


さらに、

心地よい死の園からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ「曖昧なライン」
 2013年08月10日

という記事では、アメリカのイルカの大量死の中心地であるヴァージニア州からノースカロライナ州が、北緯 33度とその周辺であることに気づきます。

下の図は、その当時のイルカの大量死の場所に、最近のアメリカで起きている群発地震なども入れてみました。

33-usa-3.gif


また、中国とインドの国境沿いで、謎の飛行物体が何度も出現し、インド軍兵士たちを怖れさせているという報道をご紹介した、

軍事兵器か未知の発光体か: 中国インド国境沿いに無数に出没する「肉眼で見えているのに識別できない飛行物体」
 2012年11月29日

という記事もありましたが、その後の記事で、その場所が北緯 33度線上であることに気づきました。

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全体として、人間や魚やイルカなどを問わず、「犠牲」というキーワードと結びつく事件や出来事が多いです。


そして、今回、済州島が北緯 33度線上であることを知ります。

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神が与えようとした厄災を避けるための「犠牲」

現在の時期は、トップに貼りました過去記事「赤い月と黒い太陽」にありますように、

これから4回連続で続く赤い月(皆既月食)の最初の時

であり、また、

これから皆既月食と時期がリンクしていくユダヤ教の祭りの過越(すぎこし)の時

でもあります。

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「すぎこし」というのは、何度聞いても奇妙な響きですが、過越 - Wikipedia によれば、神が与えようとしていた十の厄災があったそうで、


その中のその十番目の災いが臨まなかった(過ぎ越された)



ということを意味するそうで、つまり「厄災が過ぎ越していった」ということで、「過ぎ越し」ということになるようです。英語では Passover (通り過ぎる)と表記します。

では、その「十番目の災い」とはどんなものかというと、 Wikipedia によると、



人間から家畜に至るまで、すべての初子を撃つ



というもの。

神により「すべての最初の子に厄災を与える」という意味のよう。

厄災というのが「死」のことかどうかはわからないですが、一般的にはそのように考えていいもののように思います。


すべての長子に死を与える。


そして、その厄災が「過ぎ越していった」ことを祝うのが、ユダヤ教の過越という祭りなのでした。


では、どのような方法で厄災を避けるのか

これも Wikipedia から引用いたしますと、


神は、戸口に印のない家にその災いを臨ませることをモーセに伝える。



とあります。

つまり、「戸口に印のある家は助かる」と。

それはどんな「印」かというと、Walk in the Spirit さんの記事には、


戸口のしるしとは、
子羊の血を塗ったかもいのこと




とあります。

これを調べて見ると、Google 画像検索で「過越 子羊 血」を意味する英語の「 Passover Sheep Blood 」で検索すると、たくさんの絵や写真が出てきます。

passover-sheep-01.gif

Four Pointer You shall keep the Passover より。


この由来は、旧約聖書『出エジプト記』に出てくるそう。
日本聖書協会より抜粋いたします。


出エジプト記 12章 21-24節

モーセは、イスラエルの長老をすべて呼び寄せ、彼らに命じた。「さあ、家族ごとに羊を取り、過越の犠牲を屠りなさい。

そして、一束のヒソプを取り、鉢の中の血に浸し、鴨居と入り口の二本の柱に鉢の中の血を塗りなさい。翌朝までだれも家の入り口から出てはならない。

主がエジプト人を撃つために巡るとき、鴨居と二本の柱に塗られた血を御覧になって、その入り口を過ぎ越される。滅ぼす者が家に入って、あなたたちを撃つことがないためである。

あなたたちはこのことを、あなたと子孫のための定めとして、永遠に守らねばならない。




とあります。

この中の、


さあ、家族ごとに羊を取り、過越の犠牲を屠りなさい。



という表記は「屠りなさい」という難しい漢字が使われていますが、「と殺」の「と」であり、

「過越の犠牲となる羊を殺しなさい」

という解釈でいいと思います。

ちなみに「ヒソプ」という聞き慣れない言葉がありますが、これは、植物の名前だそう。

「鴨居と入り口の二本の柱に塗る」というのは、下のような感じのようです。

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Waters of Noah より。


結局、簡単に書くと、

・初子を厄災から守るために

・子羊を犠牲にする


ということで成り立つ概念のようです。




聖書での犠牲者は羊だったけれど

さて・・・。

長々と書きましたけれど、済州島が北緯 33度線上であることと、ユダヤ教の祭りとの関係は具体的には特にないです。

そしてまた、今回の記事は、韓国のフェリー事故のことについて書いているものでもないです。

それでも、私は Walk in the Spirit さんの記事で、33度のことと過越の祭のことを読んだ時に、理由は曖昧ながら、感覚的には明確に「ゾッ」としたのです。

何を彷彿してそうなったのか。

たとえば、もはや多くの人が忘れ去ろうとしているマレーシア機の失踪にしろ、韓国のフェリー事故にしろ、不思議なことが多い事故や事件。

そして、最初のほうに書きました「2014年4月は「現行世界システムの終末」の始まり?

という記事の最後の1行、


「血の月の出現と共に始まるのはどんなことなのでしょうかね」



という言葉。


それは・・・まさかとは思いますけれど、私の中では、


「大規模な犠牲」を捧げ続けようとしているのでは?


という概念に結びついてしまうような強迫観念的な思いが芽生えてしまった部分があるのです。

そして、それは特に、赤い月と黒い太陽と、ユダヤ教の宗教的行事がシンクロして連続する 2014年 4月から 2015年 9月までの時期に。

まさかとは思いながらも、それでも「次に何が?」と考えてしまうのです。

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2014年01月29日



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盗まれるローマ法王の「血」、殺される平和のハト、イエス像を打ち砕く落雷、そして、十戒碑の目前に建立されるサタン像


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▲ 2014年1月27日のイタリアのメディア La Stampa より。






 



上の報道は最近のイタリアの多くのメディアで報じられているもので、第 264代のローマ法王ヨハネ・パウロ2世の遺物として保管されていた「法王の血が入っている瓶」が何者かによって盗難されるという事件が起きました。その瓶は上の写真のものです。

盗難された 1月 25日が「悪魔崇拝主義(サタニズム)での新年」にあたることや、また、 2月 1日というのは「ホロコーストに関してのメモリアルデイ」なのだそうで、毎年、サタニズムの人々はこの日に合わせて、様々な行事をとりおこなうそうです。

そのようなことがあり、

盗難された日と悪魔崇拝主義者たちの記念日がリンクしていること

血の瓶と十字架は盗まれたのに、金品のたぐいは一切盗難されなかった

などから、イタリア警察は、これがサタニズムと関係した盗難事件であることを否定できないという見解を示したという報道でした。もしかすると「何らかの悪魔的な儀式に、法王ヨハネ・パウロ2世の血が使われるかもしれない」ということは、敬虔なクリスチャンには耐えられないことのようです。

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▲ ヨハネ・パウロ2世(教皇在位:1978 - 2005年)。列聖と呼ばれるキリスト教での「聖人」としての地位が死後 9年 25日目に確定しています。


上のヨハネ・パウロ2世は「白い鳩」と共に写っています。最近、この「法王と鳩」に関しての出来事がありました。現法王のフランシスコ教皇に関しての出来事です。






平和のハトは旅立てなかった

つい先日の 1月 27日、フランシスコ法王が子どもたちと共に、「平和の白い鳩」を聖ピエトロ大聖堂の窓から放ちました。

「世界に平和が訪れますように。神のご加護がありますように」と。

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▲ 2014年1月27日の National Geographic より。


そして、その直後に起きた出来事が、西欧のほとんどの報道メディアで大きく報道されることになりました。

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▲ 米国 CTV より。


上は襲撃された瞬間の様子ですが、その後は下のように平和のハトはカラスの「エサ」となってしまいました

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通常では、カラスが生きた鳩を襲って餌食にするというようなことはあまりないと思われるわけで、どうして「このようなことがこの大事な場でおきたのか」ということが、現在、動物学者などからのコメントが求められたりもしているようです。

これらは、盗難が「人によるもの」で、ハトは「動物によるもの」ということになりますが、昨年から今年にかけて、自然界からの教会への攻撃もそこそこ続いている感じがあります。

ちなみに、これは前法王のベネディクト16世が退任した直後から特に激しくなりました。






カミナリが落ちまくるキリスト教関係施設

過去記事の、

最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日

の中に、ローマ法王ベネディクト16世の退位の発表の後に、「バチカンの聖ピエトロ大聖堂に稲妻が何度も何度も落ちる」という出来事の動画を載せたことがありました。

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▲ ベネディクト16世が退位を発表した後の 2012年2月13日の夜、聖ピエトロ大聖堂に何度も雷が落ち続けました。動画は YouTube にあります。


そして、法王は交代し、年代は 2014年になりました。

ちなみに、私は上の過去記事「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世」のタイトルに書きましたように、前代の法王ベネディクト16世が「事実上の最後の法王」だといまだに思っています。

あまり関係ないことですが、その記事に抜粋しました、聖マラキ(1094年頃 - 1148年) の預言の内容を参考までに記しておきます。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光 - ベネディクト16世(2005-)

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。





さて、少し話が逸れましたが、年が明け、 2014年早々の 1月 16日、ブラジルのリオデジャネイロのシンボルともいえる「コルコバードの丘のキリスト像」に雷が直撃しました。

下がその光景ですが、なんともすごい光景!

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▲ 2014年1月18日の Gizmodo より。


産経ニュースの 2014年 1月 18日の「雷でキリスト像の指欠ける ブラジル・リオの観光名所」によりますと、


観光名所コルコバードの丘に立つ巨大なキリスト像に雷が当たり、キリスト像の右手を直撃。親指と中指の先端の一部が欠けていたことが判明した。

リオ州内では16日、4万回以上の雷が落ちた。高さ710メートルの丘に立つキリスト像には避雷針があるが、機能しなかったという。




とのこと。
この「1日で4万回の落雷」というのも実はすごい数です。

その「イエス像の手を直撃した瞬間」は、下の写真です。

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▲ 2014年1月18日の時事通信より。




マラウイ共和国でも

昨年の 12月 29日には、アフリカのマラウイ共和国という国でも、キリスト教会に雷が直撃して、教会の中にいた人たちが死亡したという出来事がありました。

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▲ 2013年12月29日の英国インディペンデントより。



ところで、この In Deep も、「悪魔の輪郭」というカテゴリーなどがありますが、以前は今より多くのその関係の報道を取り上げていました。

今でも、そういう記事は目にした場合は集めていたりします。

最近は日々の出来事が多く、悪魔関係の記事を取り上げる機会がなかったものですので、今回はコツコツ溜めている「悪魔記事ストック」(イヤなストックだな)から、いくつか取り上げています。






米国オクラホマ州の州議会議事堂前に悪魔の像が建つ日

他にも、アメリカではオクラホマ州の議事堂の前に「サタンの彫像」が建立される計画を巡って、地元で紛糾が続いています。

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▲ 2014年1月7日の米国デジタル・ジャーナルより。


これは AP 通信などが日本語でも報道していますので、抜粋します。


サタニスト団体、米オクラホマ州会議事堂に悪魔像の設置を要請
AP 2014.01.08

サタニスト (悪魔主義者) の団体が、2012年にモーセの十戒の記念碑が設置されたオクラホマ州会議事堂の敷地内に、高さ7フィート (2メートル134センチ) の悪魔の彫像を建立するよう求めている。

ニューヨークを拠点とするサタニック・テンプルは、州会議事堂の管理委員会に、悪魔像の設置を申請した。

オカルトのシンボルとしてよく使用されている角を生やしたヤギの頭に翼と長いヒゲを持つ悪魔バフォメットをアーティストが表現した彫像のデザインも提出された。設計図では、悪魔は星形五角形の装飾を施した玉座に座り、横に笑顔の子どもを連れている。




とのことで、その「サタニック・テンプル」(意味は「悪魔寺院」)という団体が申請している「悪魔が星形五角形の装飾を施した玉座に座り、横に笑顔の子どもを連れている」という彫像のデザインは下の図です。

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このことが揉めている背景には、オクラホマシティに建立されている「モーセの十戒碑」と同じ敷地内にサタンの像を建てようとしているということがあるようです。モーセの十戒碑は、上のデジタルジャーナルの写真にある碑です。


要するに、オクラホマの議事堂をはさんで、下のような状況になるということのようです。

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Church of Satan unveils plans for Oklahoma Satan statue より。


まあ・・・そりゃ、怒る人が出ても当然なのでしょうけれど、このような動きは、かつてはこんなに堂々とおこなわれるものではなかったような気もするのですが、世界の各地で、結構露骨にいろいろなことがおこなわれている感じがあります。


他にも、以上のようなことと類似した報道が多くなっている中、バチカンはどのような態度で臨んでいるか。


それは・・・悪魔払いの供給を増やしているのです。


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▲ 2014年1月4日の英国テレグラフより。


その理由としては、「需要が増えている」ということなんですが、需要というのは、つまり、「悪魔を祓ってほしい」という需要です。それが増えているということのようです。

実際、最近では毎日のように世界中で「エクソシズム」の文字がタイトルにつく報道があります。ためしに、今、 Google ニュースで検索してみただけでも、インドメキシコアゼルバイジャンと、次々と報道が出てきます。どれもが通常のマスメディアのニュース報道です。


なお、聖職者の「エクソシズムの学習」については、それぞれ3年以上前の記事ですが、

米国ボルチモアで聖職者相手に開始されたエクソシズム(悪魔払い)の儀式のレッスン
 2011年01月11日

エクソシズムの秘密を公開するポーランドのカトリック教会
 2010年11月14日

というふたつの海外の報道記事をご紹介したことがあります。

悪魔というものの実態はよくわからないですが、実態はともかく、悪魔という「概念」は、今年になってさらに大きくなっている気がします。

そして、あるいは、誰もがこの「悪魔の概念」と対峙する時がくるのかもしれません。



  

2013年12月06日



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▲ 2013年12月3日の英国インディペンデントより。

最近、かなり驚いたことがあります。上のインディペンデントの記事のことではありません。
そこに写っている「人民元紙幣」のことです。

とりあえず、ご覧いただきたいと思います。






 


何億人もの人々が「これで生きている」紙幣の中に

下は、上のインディペンデントの記事に出ているものと同じ中国の 100元の人民元紙幣です。1999年に発行された第5版というもので、 現行で流通しているものです。つまり、中国の人たちが「毎日、生活のために使っている」ものです。

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この 100人民元紙幣の中の、下で丸く囲んだ部分に注目してください。
中国の初代国家主席の毛沢東の顔の横です。

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この部分の、まあ、どちらでもいいんですが、90度回転させて見てみます。

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上の写真ではよくわからないかもしれないですが、この部分をイラスト化しますと、まあ大体、下のようになるのです。

100-7.jpg





カラー化すると、このような。

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何か他のデザインがそのように見えるだけかとも考えたのですが、まあ・・・やはりどう見ても、猫 (笑)。

猫の王様に土下座する猫たち?


いずれにしても、相当、ふざけた感じのする図柄が描かれていて、「お金に土下座しなさい」と描かれているような紙幣で実際に人々が生活しているという事実に、驚くと同時に、なんとも寂しい気分になったりしたわけなんですが、私は実際の人民元を手にしたことがないですので、持ってらっしゃる方はお手元のを確かめていただくとよろしいかと思います。


このことを知ったのは、中国の人が書いたと思われる下のブログでした。

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网传人民币新版百元币Logo设计诡异(百人民元紙幣の奇妙なデザイン)より。






いろいろな通貨に見る「目」たち

上のブログにある記事には、次に、中国人民銀行が 2000年に発行した記念金貨に言及しています。下のような記念金貨です。

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普通の金貨に見えるのですが、ブログの作者は、上のすべての金貨に共通して描かれている下の「目」のように見えるデザインに言及します。

ch-eye.gif


ブログ作者は以下のように記しています。




中国人民銀行は 2000年に、目のマークが刻印されている一連の記念コインを発行した。この目は、ラーの目、あるいは、ホルスの目と呼ばれるものと似たデザインで、フリーメーソンの光る目としての象徴でもある。

記念コインのデザイナーの公式な説明によると、これらの金と銀のコインの裏柄のデザインは、中央にあるのが地球で、それが雲に囲まれている。その周囲を惑星、平和を示す鳩、そして、太陽、小麦、樹、生物の遺伝子、さらに月、マウス、銀河を記したものだという。地球が眼のように見えるデザインにしたことについては、「目は人類の生存と発展の概念を見ている存在として描いた」と説明している。

しかし、実際には、多くの国の中央銀行の発行する通貨には、同じように「目」が記されている。






とのことですが、上に出てくる「ホルスの目」というのは下のようなものです。

holus.jpg


上の記事にはフリーメーソン云々とありますが、基本的には古代エジプト文明のシンボルのひとつと考えたほうがわかりやすいかと思います。ホルスの目 - Wikipedia には、


古代エジプトのホルス神はハヤブサの頭部を持つ太陽と天空の神で、その右目は太陽を、その左目は月を象徴していた。ホルス神の左目である「ウァジェトの目」は、ホルス神が父オシリス神の敵であるセト神を討つ時に奪われた。




とあります。

この「ホルスの目」については、人間の松果体を表しているという概念などもあり、いろいろと混沌とした存在で、過去記事にも書いたことがありますが、そのあたりは今回の話とはまた別の話ですので、記事のリンクをしておくにとどめたいと思います。

あらゆる手段で「光」を求める生命: フンコロガシの行動、松果体の意味、そして「太陽神の目」の実体
 2013年01月29日

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▲ 上の記事より。


全然関係ないですが、フランスの20世紀の作家であるジョルジュ・バタイユという人は『松果体の眼』という小説の中で、


「太陽から火山を経て肛門へ受け渡されたエネルギーは、異様な眼を作り出すことで再び太陽へ回帰しようとする」


と書いています。

バタイユは、太陽と地球のエネルギーの循環は火山によっておこなわれ、そして、それが人間に入ったあと、再びエネルギーを太陽に循環させるのが松果体の役割だと考えていたようです。

仮にホルスの目が松果体と関係しているとした場合、「ホルスの目は世界の循環のメカニズムのシンボルでもある」ということにもなるのかもしれません。確かになんだかよくわからないですが、ここまでわからない話だと、むしろ魅力的な響きでもあります。



ああ、何だかんだと脱線してしまいました。


話を戻します。

上の中国の人のブログには、


> 実際には、多くの国の中央銀行の発行する通貨には、同じように「目」が記されている。


と書いていて、その後にその実際の例を写真と共に挙げています。

米国の1ドル紙幣に関しては比較的有名かとも思いますが、下のように、抽象的ではなく、かなり明確に目が描かれています。

米国1ドル紙幣

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次はウクライナの紙幣。ウクライナの通貨単位は「フリヴニャ」とのこと。

ウクライナ500フリヴニャ紙幣

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次はエストニア。現在のエストニアはユーロ圏ですので、これはその前の通貨だった「クローン」という紙幣のようです。

エストニア50クローン紙幣

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多くの国の、というわりには、挙げられているのは3例ですけれど、「目」というのは象徴的ではあります。


他にもそのブログでは、人民元やドル紙幣に隠された「六芒星」(ダビデの星)や、666や13の数字について書かれてありますけれど、そういう陰謀系の話はともかく、結局、最も驚いたのは最初にご紹介した「ネコ」でした。


それにしても、トップに貼ったインディペンデントの記事の写真のように大量の紙幣を扱っている写真。以前は何とも思わなかったあのような光景も、「このすべてに猫の王様が描かれているんだなあ」と思うと、苦笑にも似た人間の経済生活への何とも言い様のない感情が湧いたりします。

もう1度見てみます。

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あーいるいる。

これが。

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「お金に土下座して生きなさい」というような示唆ですかね。


実際、中国人だけじゃなく、今の世界のほとんどの人々はそうして生きていますし。


そのうち、日本の紙幣にも猫が登場したりして。





  

2013年05月04日



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そして目にした英国オックスフォード大学の最新の「悪魔憑き」の調査研究論文

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映画から行き着いた「ルカによる福音書」でのキリスト


最近は過去の思い出の中で引っかかっているものを再確認したりすることが多いのですが、ほとんど生産的なことをしてこなかった人生なので、思い出すといっても映画とか音楽とかそんな類いばかりなんですが、最近ふと気になっていたものにエクソシスト3という映画があります。

大ヒットした 1973年の『エクソシスト』の正式な続編で(エクソシスト2は関係ない映画)、エクソシストの原作者でもある人が脚本を書いて監督をした映画で、下のような話です。

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20年以上前に見た記憶があるのですが、完全に内容を忘れていたんですよ。それで、先日どうしても見たくなって探すと、メディアはすべて廃盤。

しかも、 DVD などは Amazon でも楽天でもヤフオクでも1万円を超えるプレミア状態となっていて、中古としては購入するのに躊躇する価格となっていました。 Amazon の中古市場では最低価格でも 12,000円からで、最高価格は 34,000円という異常なプレミアになっています。再販すりゃいいのに。


DVD はあきらめて、レンタル落ちの VHS ビデオ版を探し出して購入しました。

改めて見てみると、なるほどプレミアがつくのもわかるほど強烈な映画で、20世紀 FOX 配給の純然たるハリウッド映画にも関わらず、たぐい希なカルトムービーの仕上げとなっています。

内容自体が強烈で、視覚的な部分を抑えている分、台詞がキツく、人によっては精神的にこたえる映画です。

主演は天下の名俳優で私の最も好きな俳優のひとりであるジョージ・C・スコット。しかも、彼の晩年の映画のひとつ。


まあしかし、映画の内容そのものはどうでもいいのですが、この「エクソシスト3」という映画、どうも直接的には描いていないのですが、作者は、

「現代の社会では、すでに神と悪魔の" 実際の戦い" が始まっており、そして悪魔が勝つ寸前にいる」

ということを言いたい作品のようにも見えます。


映画の中で主人公の刑事が、殺人事件の現場で見つけた「聖書で焼かれている部分」に着目して、そこを家の聖書で読み直す場面があります。

そこは映画ではこのような台詞です。


イエスは悪霊の取りついた男の名を聞かれた。
その者は答えて言った。
レギオン・・・大勢だから・・・。


この「大勢」( many )の言葉で、主人公の刑事の読書は止まります。

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悪魔は彼だけではなく、「大勢に取り憑いている」と、このレギオンという人(複数の存在)は、イエスに言ったということが聖書に書かれているようです。

私は、

「この流れだと、イエスがこのまま悪魔払いに進みそうだな」

と思って、この記述のある聖書の該当部分を探してみました。

すると、これは新約聖書のルカによる福音書 8章26節から始まる場面であることがわかりました。


ルカによる福音書 / 8章 26節-36節


一行は、ガリラヤの向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。

イエスを見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」

イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。

この人は何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視されていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。

イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言った。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。

そして悪霊どもは、底なしの淵へ行けという命令を自分たちに出さないようにと、イエスに願った。

ところで、その辺りの山で、たくさんの豚の群れがえさをあさっていた。悪霊どもが豚の中に入る許しを願うと、イエスはお許しになった。悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れは崖を下って湖になだれ込み、おぼれ死んだ。



確かにキリストは聖書の中で悪魔払いをやっていることを知りましたが、調べると、この悪霊の下りは聖書の他のセクションにも多く出てくるようで、Wikipedia のレギオンを引くと、下のようにありました。


レギオン

ローマ軍団のこと。以降、レギオンは軍団を表す言葉となった。

・マルコによる福音書第5章に登場する悪霊。この悪霊に取りつかれた男は墓場に住み、裸で歩き回って昼も夜も大声で叫びながら自分の体を石で切りつけ、鎖や足かせも引きちぎるほどの力を持っていた。その男から出た後、二千頭ほどの豚の群れに取りつき、豚は突進して断崖から落ち、溺れ死んでしまった。



つまり、「レギオン」というのは個人の名前ではなく、「たくさんの人による集団」という意味のようです。

そのくらいの人々に悪魔がとりついている。

エクソシスト3はこのことを述べていた映画のように思います


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▲ 自らを「レギオン」(大勢の人物)と名乗る男に悪魔払いをするイエス・キリスト。 Pictures from Children's Bible Story Books (子どものための聖書のストーリー) より

聖書でも映画でも、

この世は何万何百万も悪魔に取り憑かれている

ということのようでした。

悪魔だらけの世の中。
そこに私たちは住んでいる。


しかし、なぜか「ああ、なんか世の中そんな感じだよなあ」とむしろ納得してしまいまして、最近の世の中を見ていて、やや絶望していた私ですが、むしろ、

「あー、悪魔か」

と、今のこの世が奇妙であることに納得できたことで、逆にむしろ元気が出てきて(笑)、「エクソシスト3」を見てから精神的にやや復調しました。

だって、正気の人ばかりが作っている世界にしては、どうも実際のこの世の中、狂っていると思わないですか?

最近そう思って落ち込んでいたので。

正気じゃなくて悪魔だったんだ。
みんな。

あるいは(ほぼ)全員かも。





続けて目にしたオックスフォード大学の論文


偶然というのは続くもので、映画を見た後、ふと目にした米国のブログの最新記事に、「悪魔憑きに関してのオックスフォード大学の論文」の記事がありました。


オックスフォード大学は英語圏では最古の大学である名門中の名門ですが、悪魔憑きについても長年研究しているチームがあるようです。論文自体は 2008年のものですが、概要を要約していたものをご紹介します。


このオックスフォード大学の報告に感心したところは、なんとなく科学機関というのはこういうものをすべて「精神医学的なもの」と最初から決めてから調査に入りそうな感じがしますが、そのような前提条件を持たずにおこなっており、また観察の現場には医療チームと科学者だけではなく、司祭や修道院の女性たちも同室で観察させ、結果として、

「これは精神的なものではなく、明らかに悪魔憑きである」と、科学的な結論に達した

という、ある意味ではすごいレポートです。

正しいとか正しくないではなく、「前提条件なしで物事を調べる」ということは科学の基本というような気もしますので、さすがだなと思った次第です。なんとなくですが、現代の多くの科学機関では、エクソシズムなどに関しても、「最初から精神疾患」という前提で調査を始めそうで、「どのような精神疾患か」ということを突き止めることに終始しそうな気がします。


確かに多くが精神的な問題であることは事実でしょうけれど「前提をつけた研究(物理や化学の基本の理論から逸れないように結果を出すように最初から決めておこなうこと)」というものが科学をダメにしたと思っているので、白紙の状態から考えるのはいいなと。


いや、なんかもう実に、今は真面目に「悪魔」っぽい世相だと感じるのですよ。


そんなわけで、ここからオックスフォード大学の「悪魔の報告」の概要です。





Possession: Evil Is Still Evil
Phantoms and Monsters 2013.05.03

引用:
A Case of Demonic Possession
オックスフォード・レビュー (英国) 2008.03


悪魔憑きの事例


精神疾患の境界を判定する精神科医とニューヨーク医科大学の臨床精神医学の准教授により、あるひとりのアメリカ人女性が明らかに悪魔に取り憑かれていると判定された。

彼女は、研究チームの観察の中で空中浮揚をおこない、未知の言語を話した。

彼女の本名は明かされていないが(ここではジュリアと記す)、悪魔的な団体と長い期間関与していた経歴を持つ人物だった。

彼女は、医師と精神医学者たちによる医療団と、さらにキリスト教の司祭、司祭助手、そして修道院から派遣された女性たち、そして何人かの一般のアシスタントたちによって作られたチームでその行動が観察された。アシスタントたちも何人かが精神医学に関しての専門の訓練の経験を持つ。

観察結果は、同室でその経過を観察したリチャード・E・ギャラガー( Richard E. Gallagher )博士によって、オックスフォード大学の発行するオックスフォードレビューに記された。

以下はその観察記録からの抜粋だ。

ギャラガー博士は以下のように記述している。

「私たちがいる中、ジュリアは定期的にトランス状態に入る。精神的に問題を抱えた人々は、しばしば (精神的な)" 解離 " に直面する。しかし、ジュリアのトランス状態には異常な現象が伴っていた。彼女がトランス状態に入ると、彼女の口から様々な脅しや卑猥な言葉、そして嘲りの言葉が出てくる」。

「たとえば、『この女を放っておけ!』 というような言葉を叫んだり、『お前たちは馬鹿だ!』と言ったかと思うと、『このジュリアはこの俺だ』と呻いたり、(同室にいる司祭に)『その間抜けな司祭を部屋から追い出せ!』と叫ぶ」。

「特筆すべきは、その声が明らかにジュリア本人の声とは違うということだ。しかもその声は様々に変化する。時には甲高い声でささやき、時には、低く響き渡る。トランス状態に入っている時、あるいはエクソシズムを受けている時の彼女の言葉の内容は、宗教と聖なるものを誹謗中傷するものだった」。


そして、ギャラガー博士によると、この女性は、トランス状態から回復した時には上のようなことを話した記憶がまったくない。

さらにギャラガー博士の記述は続く。


「時々、ジュリアの周りにある物が棚から飛んでいく。これらは、超心理学者たちの間では、念力的なサイコキネシスという希な現象として知られている。また、ジュリアはトランス状態の時に、彼女の知識をはるかに越えていると思われる事実や現象についても言及した」。

「彼女は私たちから知らされていない、あるいは彼女が知るはずもない多くの事実をトランス中に口にした。私たち観察メンバーのチームの親族関係、世帯構成、家族の死亡や病気に関する情報などを口にする。しかも、たとえば、『どのような種類の癌でどのように亡くなった』などの、ほぼ知り得ることが不可能なような情報も話した。さらには、観察チームのメンバーの家で昨晩起きたことすら知っていた」。


ジュリアは、悪魔払いの儀式(エクソシズム)をカトリック教会に要請した。
彼女は、自分が悪魔からの攻撃を受けていることを確信したのだ。

悪魔払いの場にもギャラガー博士は同席した。
その状況を以下のように記述している。


「エクソシズムは、6月のある暖かい日に始まった。とても暖かい日だったが、儀式の行われた部屋は明らかに寒かった。ところが、ジュリア(の内部にいる者)が口から奇妙な音と共に蒸気のように見えるものを噴出した。その場にいた者たちはその蒸気から耐えがたい熱を感じ、メンバーたちは汗を噴いた」。

「ジュリアは最初、静かにトランス状態に入っていった。しかし、カトリック式の儀式と祈りの呼び出しが続く中で、次第に、ジュリアから複数の音や声が聞こえてきた。大声で呻る動物のような音や人間の声と思われる音がまとめてジュリアから発せられた。人間の声はラテン語とスペイン語で話した。さらに、私たちの知らない未知の言語でも話した。ちなみに、ふだんのジュリアは英語しか話すことができない」。

「その声は非常に攻撃的で、聖なるものを冒瀆した内容で、また卑猥な言葉や猥褻な言葉を話し続けた。そして、同席している者たちすべてに脅しをかけた。また、『ジュリアを放っておけ!』と何度も叫び、修道院の女性たちにも卑猥な言葉を浴びせ続けた」。

「そして、トランス状態のジュリアはその力も強大だった。暴れる彼女を押さえつけるためには、修道院の女性たちが3人がかりでも難しかった。そして、驚くべきことには、ジュリアは約 30分間のあいだ、空中に浮かんだのだ。高さは彼女の足の半分程度の高さだった」。

ギャラガー博士はこの観察と論文を記述した理由について、

「現代社会での明らかな悪魔憑きの事例を文書化しておくため」

だとする。そして、このような現象に懐疑的な人たちのためにも説得力のある文書を残しておきたいと考えたという。

「悪魔憑きの事例は非常に希だ。しかし、いわゆる『抑圧』と『侵入』はそれほど希なことではない。そして、この場合は正確にそれを識別することは困難だ」と、ギャラガー博士は述べた。





ここまでです。

小説でも読んでいるような気分になりますが、これはれっきとしたオックスフォード大学の研究論文からの抜粋です。

それにしても、ジュリアさんのトランス中の状態の描写が映画「エクソシスト」の描写そのものなのは面白いですね。「エクソシスト」の原作は小説として 1971年に出版されたもので、上のオックスフォード大学の論文は 2008年のものです。

もっとも小説「エクソシスト」自体が、 Wikipedia によりますと、

> メリーランド悪魔憑依事件をもとにした

と書かれているので、「メリーランド悪魔憑依事件」という事件があり、ある程度はその実話がベースになっている小説だったようです。どうも、この「メリーランド悪魔憑依事件」というもの自体、かなりあやふやな話らしいのですが、それでもこれだけ共通項が多いのは興味深いです。

なお、過去記事の、

米国ボルチモアで聖職者相手に開始されたエクソシズム(悪魔払い)の儀式のレッスン
 2011年01月11日

という記事に以下のような記述があります。


悪魔に取り憑かれた際に現れる重要な4つの徴候は、この何世紀もの間、一貫している。

それは、神聖なシンボルまたは、神聖な祈りに対する暴力的な反応とと共に、彼らは、説明のつかない能力を示すことがある。
例えば、通常では考えられない腕力などの力。

また、その人がそれまでには知らなかったような未知の言語を話したり、あるいは理解する。あるいはその人が知りようがないような知識。



なお、最近はあまり書いていませんが、In Deep の過去記事には「エクソシズムと悪魔憑き関係」の記事が、わりとたくさんあります。多くは「悪魔の輪郭」というカテゴリーにあります。

そのカテゴリーからいくつか記事をリンクしておきます。

「悪魔の聖書」ギガス写本の調査が本格化している
 2011年01月03日

災害現場の空に浮かび上がる「欠けた五芒星」と、完全に廃虚と化したコロンビアの町
 2011年01月23日

ジャマイカの著名高校で生徒が次々と悪魔に取り憑かれたという報道
 2011年02月02日

などです。




  

2013年04月15日



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関連記事:
21世紀のパンデミック: ウイルスが人を選ぶのか? 人がウイルスを選ぶのか?
21世紀のパンデミック(3): 次にヒトのインフルエンザ感染が発生するとしたらそれはどこか?
「インフルエンザウイルスはヒトからヒトへ感染していくものではなく、宇宙から個人に直接感染するものである」という説を今一度思い出し


china-h7n9.jpeg

▲ 上海の小学校で、児童に H7N9 の予防などについて指導する保健委員。黒板には「 H7N9 鳥インフルエンザ」と明記されています。






 

1918年の鳥インフルエンザのパンデミックの拡大のペースを振り返ってみると


中国の H7N9 の患者数は60人に、死者は13人に拡大(4月14日時点)

米国のフォーブスを見ましたら、患者数が60人に増えていて、中国での鳥インフルエンザのヒト感染が収まる方向ではなく、拡大する方向に進んでいることがわかります。

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▲ 2013年4月14日のフォーブスより。



上のような「数」に関しての報道は今後、日々変動していくと思いますので、95年前の下のような決定的な報道となる場合までは特に訳してご紹介しようとも思っていません。

下のは 1918年、つまり今から95年前の 10月25日の読売新聞です。
1918年のスペイン風邪の流行についての記事です。



1918年の「死のインフルエンザ」へのケロッグ博士の対処法より。

上の新聞の読めるところだけを文字にしますと、以下のようになります。
適度に文字は現代語に置き換えています。


世界的感冒

◇ 至るところ猖獗を極む
◇ 罹病者続々と死に倒れ蔓延再現なし

学校を襲い、寄宿舎を襲い工場を襲い、家庭を襲い、今や東京市中を始め各府県にわたりて大猖獗を極めつつある悪性感冒は単に日本のみならず、実に世界的に蔓延しつつある大々的流行病にして、その病勢の猛烈なること、実にいまだかつて見ざるところなり、試みに、外務省海軍省内務省等集まれる海外の状況を見るにその惨禍は想いはからずに過ぐるものあり。

毎日七百名以上の死亡者

ケープタウンのコロニー半島は五千人の死亡者を出し未だ病勢衰退の模様見えず、欧人の死亡率もまた増加しつつあり同地は二、三千人の小都市であるが死亡者百人を越え人々戦々恐々たり。

肺炎心臓麻痺を伴う - 馬来半島(マレー半島)

悪性感冒は目下、彼南(ペナン)より馬来半島にわたりて、猖獗を極め肺炎心臓麻痺を発症して死亡する者多く



日本も含めて世界中に拡大していくスペイン風邪の当時の状況が上の短い抜粋だけでも、雰囲気的によくわかります。

記事中に「猖獗」という私には読めない漢字が出ていますが「しょうけつ」と読むようで、意味は Yahoo! 辞書によりますと、「(好ましくないものが)はびこって勢いが盛んであること」のことだそうです。


ところで、この1918年のスペイン風邪(強毒性の鳥インフルエンザ)について、 1990年代になってから、入手できる限りの記録を調べたルイ・ヴァインスタイン博士という科学者がいるのですが、ヴァインスタイン博士は調査の途中で、下のようなコメントを残しています。


「インフルエンザがヒトからヒトへ感染する病気であるのなら、最初に発生した場所に近いところからじわじわと広がっていくはずである。けれども、実際には、世界の遠く隔たった土地に同時に出現したり、ごく近くの土地に数日から数週間もの間隔をおいて出現したりしている。

ボストンとボンベイ(現ムンバイ)で同じ日に見つかる一方、ニューヨークで見つかったのはボストンの3週間後という調子なのだ。あんなに多くの人びとが二つの都市を行き来していたというのに! 

さらには、シカゴに出現した4週間後に、ようやくイリノイ州のジョリエットにも出現したという記録もあった。二つの都市の距離は、わずか38マイル(60キロ)である」。





スペイン風邪は資料に乏しく、うまり正確なデータは残っていないと思われますが、アメリカでは 1918年の 8月から 11月までの4ヶ月間で下のような感染拡大となりました。


1918年の米国のスペイン風邪の拡大

・ 1918年8月 ボストンで患者 60人

・ 1918年9月 ボストンで 63人死亡、ハーバード大学で 5000人が発症、マサチューセッツ州で非常事態宣言

・ 10月だけでアメリカでは 19万5000人がインフルエンザにかかったとされる。

・ 10月2日 ボストンで 202人死亡

・ 10月6日 フィラデルフィア市で 289人が死亡

・ 10月15日 ニューヨークで 851人死亡

・ 1918年11月21日までにサンフランシスコで 2,122人が死亡したと発表



結局、アメリカでは 85万人がスペイン風邪で亡くなりました。

参考までにアメリカの主要な都市の位置と合わせて、1918年のアメリカでの鳥インフルエンザの拡大の様子を記したのが下のものです。

1918-map-01.jpg

▲ オリジナルの地図は、Global Navi Timeより。


まあ、今回の記事では、水平感染がどうとかパンスペルミアとか、そういう話は取り上げません

いずれにしても、 1918年のパンデミックは上のように拡大していったということは事実であり、中国の国土面積と合わせると、仮に今後、同じような感染力のパンデミックになっていった場合の参考になると思われます。日本の流行分布の地図もありますので、それも今度載せます。


ただし、現在の中国での鳥インフルエンザの毒性はスペイン風邪よりはるかに高いように見え、致死率がスペイン風邪の 10倍くらいあるように思います。今のところは、中国では感染した人の致死率が 20パーセント前後で、1918年の時は日本の資料ですと、最高時で致死率 5パーセント。平均すると、致死率は 2パーセント未満でした。


なので、今回のインフルエンザは拡大すると厳しいものとなると思います。


ちなみに、現在の中国は(世界中で報道されるニュースのため)国家の威信をかけて治療に当たっていると思いますので、「最高レベルの治療でこの致死率」だと思っていいと思われます。患者数が拡大していきますと、次第に最高レベルの治療は難しくなっていきますので、致死率も変化する可能性があります。


感染力の強さがわかるのはこれからですので、このインフルエンザが強い感染力でなければ、あるいは強い感染力を「変異によって獲得」しなければ、要するに中国に行かなければいいというだけの話で終わる可能性も僅かながらありますので、それだといいですけれど。


ただまあ、私は相変わらずインフルエンザは人との接触とはあまり関係なく拡大していくと考えていますが(もし日本に来るとしたら接触とは関係なくインフルエンザはやって来る)。


また、鳥インフルエンザも確かに脅威ではありますけれど、中国のニュースで「これはコワイ」と思わざるを得ない報道がありましたので、ご紹介しておきます。

狂犬病についての報道です。





中国の「もうひとつの恐怖のパンデミック」の実態


亜州IR という経済ニュース専門サイトに「中国の統計データ」があります。その産業ニュースを、タイの newsclip.be というメディアが引用していたもののひとつに下のニュースがありました。

抜粋します。


中国:狂犬病の年間死者数は 2400人超、インドに次ぐ世界2位
newsclip 2013.04.14

中国の狂犬病による死者数が年間で 2400人を超える実態が分かった。

衛生部の報告によると、中国の狂犬病死者数はインドに次ぐ世界 2位。都市部で飼われるペット犬の総数は、年率 8.2%のハイペースで増加しているものの、これは登録された件数ベースに過ぎないと指摘した。

未登録の犬は、野良犬を含めて登録分の約 810倍に上ると試算。向こう5年内に、犬の飼育数は都市部だけで数億匹に膨らむと予測した。犬の飼育は食料資源などの浪費にもつながると警戒。多くの部門が連携して疾病拡大の抑制、衛生環境の保持を図る必要があると総括した。

登録犬に対する狂犬病予防接種の接種率は80%前後にとどまっているという。国内で狂犬病が蔓延する背景には、こうした市民の狂犬病に対する問題意識の低さも背景にあるようだ。

狂犬病の潜伏期間は 1〜 3カ月。発病後の死亡率はほぼ 100%に達している。



このニュースのスゴさがどこにあるかおわかりでしょうか?

現時点で、年間 2400人の狂犬病の死者が出ているということもアレなんですが、実はその下のくだりが恐ろしいのです。


> 向こう5年内に、犬の飼育数は都市部だけで数億匹に膨らむと予測した。


というところです。
そして、ワクチンの摂取率は低い。

どこのどんな国でもそうですが、


「経済状態がいい時にはペットを飼う人が増え、経済状態が悪くなるとそれを捨てる」


という傾向があります。

最近の欧州の馬肉混入騒動の背景も、経済危機と関連しています。馬を手放す人が増えすぎた。他のあらゆるペットも同じ傾向にあります。


すなわち、仮に今後、中国の経済状態が悪くなったり、あるいは「中国経済の崩壊」というようなことになると、中国全土に「数億匹」単位での犬が野放しになるということもあり得ます。それと共に狂犬病が爆発的な拡大を見せる可能性があります。


中国は本当にいろいろなものを「周辺国や地域にばらまく」という傾向にある国ですが、病気も例外ではないかもしれません。連休なんかもありますけれど、いろいろな意味で、中国の都市圏(今は朝鮮半島も)へ旅行などを計画されている方は一考されるのもいいかとも思います。


今回の本題は、中国政府が現在、「鳥インフルエンザに関してのネット上での書き込みを検閲していて、罰則付きで取り締まっている」のですが、こういうことをやっているという現実だけでも、「見えてない地方の鳥インフルエンザの実情」を、むしろ想像してしまう部分があります。

そんなわけで、そのことに少しふれていた米国エポックタイムズの記事をご紹介しておきます。



中国版のツイッターには続々と各地から「患者発生」の書き込みがあるらしいのですが、現在、鳥インフルエンザ関連の書き込みに対しては、中国当局はこれを「悪質なウワサ」として記事を削除し、投稿者を取り締まっているようです。

では、ここからです。






Bird Flu Officially Arrives in Beijing, Days Behind ‘Rumors’
The Epoch Times 2013.04.13

ネット上で広がっていた「噂」の後で、鳥インフルエンザが北京に到達したことを当局が認める


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中国国営の新華社通信によると、新たに7歳の少女が​​鳥インフルエンザウイルス H7N9 に感染していることが当局から公式に発表された。

少女は北京地壇医院で「安定した容態」とされている。少女の両親は家禽のトレーダーで、両親も隔離されたが、双方共に症状を示していないと地域の保健当局は述べている。

新華社によれば、この新しいケースを入れて、現在までに中国東部で 10名が死亡し、43人の感染者が出ている。

少し前までは、中国政府は、ウイルスが、安徽省、浙江省、および江蘇省だけでウイルスが検出されたと報告していた。

現在までのところ、ウイルスがヒトの間で感染することは証明されていないが、様々な鳥類で発見されており、家禽市場の閉鎖も含めた対策が取られている。

また、中国政府当局は、オンラインでの「ウイルスの拡散のウワサ」をインターネットのチャットや中国版ツイッターで流したとして、少なくとも 10名を拘留した。

中国の国民の多くは、政府の発表した鳥インフルエンザ患者の公式の数字に懐疑的であり、あまり信用していない。 2003年に流行した SARS の際の公式発表の前例もある。

インターネット上では、さまざまなブロガーやあるいは中国版ツイッターへの投稿で「4月7日頃から北京でインフルエンザ患者が発生している」と書き込んでいて、北京の人たちへ注意するようにとしていた。

これらの書き込みは検閲によりすぐ削除されたが、別のネットユーザーが記事をスクリーンショットで撮影し、共有サイトに投稿した。





ここまでです。

最後のほうにある「別のネットユーザーが記事をスクリーンショットで撮影し投稿した」という記事もすでに削除されていて、今はありませんでした。




  

2012年09月06日



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最近、ロシアのメディアの、いくつかの記事をご紹介しました。

ひとつは、

フリーメイソンと高知に導かれて Google Earthe 上で北緯 33度の旅をする
 In Deep 2012年08月29日

というもので、「数字の 33と米国の所業」について言及したロシアのプラウダの記事。


もうひとつは、ロシアのプッシーライオットという女性バンドによる騒動に関してのものです。

反プーチンではなく「反キリスト」としてのロシアでの象徴となりつつあるプッシーライオット
 In Deep 2012年09月01日

という記事。






 



今回の記事は上のどちらにも関係していると思われるもので、やはりロシアのプラウダの記事ですが、「西の文化が人々を怪物に仕立て上げる」というタイトルの記事で、西欧のポップカルチャー全般に対しての嫌悪を書き、記事の著者は「そこには国際社会の悪魔主義による陰謀の歴史が刻まれている」としている記事の内容です。

そうとう偏った記事ですが、興味深いのは「キリスト教を徹底的に擁護している」という点です。


上の過去記事のうちの、キリスト教会で逮捕されたプッシーライオットの記事に、私は「反キリストとしての」というタイトルをつけ、その時は自分でも「こんなタイトルつけていいのかな」と疑心暗鬼だったのですが、今回の記事を読んで、上のタイトルはそれほど的外れでもなかったことがわかりました。

つまり、多分、今のロシアでは「キリスト教と、そうでない宗教との大きな確執が政治レベルにまで拡大するほどに存在しているかも」ということです。


さらに興味深いのは、このロシアの記事の著者は以下の意味の主張をしていると思われます。

「ロシアこそがキリスト教の正当な継承国家であり、アメリカとそれに属する西欧諸国は反キリストの悪魔の手先だ」。


とこの記者は言いたいようなのです。

つまり、「アメリカがキリスト教を滅ぼそうとしている」と。


「へえ、そういう論調が存在するんだ」とやや驚くやら興味深いやら。

いずれにしても、最近のロシアのメディアの反米主義はかなりのものですが、今回のあからさまな西欧への敵対心にもやや苦笑してしまいました。

さらに文中には「ソ連時代の賞賛」が書かれていて、「戻ろう」というようなニュアンスさえ書かれています。

ところで、プッシーライオット騒動ですが、本人たちは逮捕されたり、国外逃亡しているわけですが、その後、ロシア国内のプッシーライオットのファンたちが起こしている様々な出来事、というのがあります。

英国のテレグラフに、その写真がまとめて紹介されていましたので、いくつかご紹介します。




記念十字架を切り倒すウクライナのプッシーライオットの女性ファン

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プッシーライオットファンにマスクをされた、モスクワ駅にある第二次大戦のソ連軍英雄像

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モスクワのカザフスタンを代表する民族詩人アバイ・クナンバエフの像にもマスクがかけられ


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今回の記事を書いたような人たちである(多分保守的な)ロシア人の怒りというのも、上のような事態でさらに燃え上がっているのかもしれません。

というわけで、ここから記事の翻訳をご紹介しますが、この記事を書いた人は、いわゆるインテリなんでしょうけれど、私の知らない作家や音楽家などの名前がたくさん出てきます。

それぞれに説明がないので、そのたびに私は調べていたのですが、その数があまりに多く、その説明は文中にカコミで示しました。多くが Wikipedia の説明の冒頭の部分からです。

なお、文の冒頭に出てくる「ニコラ・ボナル」という人は、調べても誰だかわかりません。フランスのサッカー選手としての名前はありましたが、その人かどうかわからないです。

ではここからです。






 


Satanic Western culture turns people into monsters
Pravda (ロシア) 2012.08.31

西の文化が人々を怪物に仕立て上げる


ニコラ・ボナル(Nicolas Bonnal)は、西欧の文化の持つ破壊力について語っている。ボナルによると、西側の文化は人間の思考と感性に対して向けられているという。

そして、この文化は人々の「訓練」と関連している。
その先には堕落したゴールと、それに関しての国際的な計画がある。

ロシアは、ソ連時代、実は政治的な理由以上に、西側に嫌われていた。
ソ連はビートルズを生まなかった。
そのかわり、プロコフィエフとショスタコービッチを生み出した。

社会は、「文化」という名のこの武器を理解することはなかった。
静かな戦争のための静かな武器として認識しなかったのだ。


プロコフィエフ
セルゲイ・プロコフィエフ (1891-1953年)はロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者。ソヴィエト時代には、ショスタコーヴィッチやハチャトゥリアン、カバレフスキーらと共に、社会主義国ソヴィエトを代表する作曲家とみなされた。
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ショスタコーヴィチ
ミートリイ・ショスタコーヴィチ (1906-1975年)は、ソビエト連邦時代の作曲家。マーラー以降の最大の交響曲作曲家としての評価がほぼ確立され、世界的にも特に交響曲の大家と認知されている。また、弦楽四重奏曲においても秀逸な曲を残し、芸術音楽における20世紀最大の作曲家の一人である。



最近のプッシー・ライオットの事件の裏側は慎重に説明されなければならない。プッシー・ライオット騒動は政治的なものではないにも関わらず、実は極めて政治的なものといえるのだ。

トクヴィルは、いかなる社会構造も、それがこの世から消えなければならない時ほど怒りが燃えさかることはないと言った。

現代の西側では、それは教会と、そしてアメリカ合衆国そのものにあてはまる。金融株式市場の狂気、社会保障に対しての憎しみで燃え上がる暗黒パワー、そして、それらのような暗いものをすべて保護しようとする立法と教会。


トクヴィル
アレクシ・ド・トクヴィル (1805-1859年)は、フランス人の政治思想家。19世紀初頭に当時新興の民主主義国家であったアメリカ合衆国を旅して著した『アメリカの民主政治』は近代民主主義思想の古典であり、今もなおアメリカの歴史及び民主主義の歴史を学ぶ際には欠かせない教科書の一つとなっている。日本では福澤諭吉が紹介している。



エリート集団たちにとって、西側のキリスト教会の影響力の低下はまだ十分ではない。教会はガラガラのこともあれば、時には、お年寄りやスピリチュアルな体験を求める人たちで混み合う。

少数のキリスト教徒だけが残り、彼らキリスト教徒はこの社会での支持をますます得られなくなっている。

ロシアでのプッシー・ライオット騒動は、悪魔崇拝が西側の公式な大衆文化となったことを示している。西側はこの悪魔文化を保護する準備もできている。

私たちはこれを「ハリー・ポッター」や、ゾンビや吸血鬼、エクソシズム、カニバリズムを扱う MTV 、そして、マドンナのアンチフランス挑発の行動などに見ることができる。これらの理由は、ほとんどすべてのロックとポップスのコンサートで見いだすことができる。

悪魔崇拝のメッセージは細心に計算されている。

彼らは、民主主義という隠れ蓑を装いながら、その実体を具現化していく。そして、それは、シリアに爆弾を落とし、あるいは今後、イランを爆撃し、そして、ロシアとウラジミール・プーチンを脅かす準備へとつながる。

彼らは西側のシステムに適合しないものは、何でもターゲットにする。


しかし、主要なターゲットはキリスト教だ。


マドンナのような「おとり捜査官」は実際にはシオニストだ。
プッシーライオットは、イスラム教を尊敬し、遺産として名高いキリスト教会では猫を蹴る。

我々は我がロシアの教会で、決して悪魔に祝福などさせない。
私たちロシアの民主主義は、今回のプッシーライオットの一連の出来事に激怒している。


ソビエト時代は、政治的理由で西側にソ連は軽視されたが、しかし、それだけの理由ではなく、ソ連の文化と芸術にも理由があった。ソ連はポロック派(ニューヨーク抽象表現主義)を生み出さなかったし、ビートルズも作り出さなかったが、素晴らしい多くの芸術家を生み出した。


ニューヨーク抽象表現主義
抽象表現主義とは、1940年代後半〜1950年代のアメリカ合衆国の美術界で注目された美術の動向である。



ソ連は、悪魔ルシファーのような自由は賞賛しなかったが、しかし、社会の規律を賞賛した。

アメリカの文化は、人々の価値を下げ、人類を俗悪にするための退行性文化を多く生み出した。それらのゴールは、人類の精神性に大きな影響を与えることだ。

現代の西側の文化は、その源泉は 1960年代に遡るが、しかし、現在の私たちロシアは、現在の西側諸国の文化(たとえば、レディ・ガガ、スウェーデンの「ミレニアム」本、ネオパンク・ファッション、映画「アバター」)などに背を向けている。

これらの文化はもはやキリスト教の文化ではない。

あるいは、特定の国家や土地に根ざした文化でもない。
そして、偶然生まれたものでも、アーティストたちの才能だけの話でもない。

ここには、 堕落した未来のゴールと、国際的な計画がある。

この歴史は実際には、現代文学といわれるものや、あるいは古典以降の映画撮影技術まで遡る。アドルノは、「現代の音楽は人をイライラさせるために作るように仕向けられている」と言った。


アドルノ
テオドール・アドルノ(1903-1969年)は、ドイツの哲学者、社会学者、音楽評論家、作曲家である。ナチスに協力した一般人の心理的傾向を研究し、権威主義的パーソナリティについて解明した。

作曲家としても作品を残し、アルバン・ベルクに師事した。また、一貫してジャズやポピュラー音楽には批判的な態度をとりつづけた。



ソルジェニーツィンは、耐えがたい音楽によって世界が征服されたことにより、人々は生きていることを忘れてしまったと指摘した。

黒魔術は、西側のいたるところで実権を握っている。
これは、西側でテレビをつければすぐにわかる。


ソルジェニーツィン
アレクサンドル・ソルジェニーツィン(1918 - 2008年)は、ソビエト連邦の作家、劇作家、歴史家。1990年代ロシア再生の国外からの提言者である。ソビエト連邦時代の強制収容所・グラグを世界に知らせた『収容所群島』や『イワン・デニーソヴィチの一日』を発表し、1970年にノーベル文学賞を受賞。1974年にソ連を追放されるも、1994年に帰国した。

ソルジェニーツィンの生涯は、彼の人生を左右した二つの価値観、つまり父譲りの愛国心と、母譲りのキリストへの信仰心に彩られている。



ソビエトの作家、ダニエル・エスチューリンは、現代のサブカルチャーの隠されたサイドに存在するオカルトの設計図についてうまく書いている。

ビートニクス(ビート・ジェネレーション)が開始された時に、ビートニクスが政治運動と切り離すように促されたことは知られている。

ドラッグ文化とカウンターカルチャーは、警察と政治プロジェクトに適合し、そして、ハリウッドはそこからインスパイアを得た。平行した世界をコントロールするためには、(文化で人々を導くほうが)政党を作るより簡単なことだった。


ビートニク(ビート・ジェネレーション)
1955年から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。

最盛期にはジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグそしてウィリアム・バロウズを初めとする「ビート・ジェネレーション」の作家たちは多くの若者達、特にヒッピーから熱狂的な支持を受け、やがて世界中で広く知られるようになった。またポエトリー・リーディングの活動も有名である。



そして、 SF映画のテーマ、サイエントロジー、性の革命、そして、奇蹟やスビリチュアリテイ・・・。それは多くの人々をコントロールして利用するための政治的な恐ろしい手段となった。


これらの意識の植え付けは、幼児期に、あるいはもっと前より始まる。

たとえば、「テレタビーズ」は、赤ちゃんたちに「主義」を与えるために意識的に作られている。


テレタビーズ

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『テレタビーズ』 (Teletubbies) は、イギリスのBBCで1997年3月31日から放送され、120カ国以上の国で視聴されている幼児向けテレビ番組である。



そして、小さなうちに「ハードディスクからのプログラムのひとつ」として機能するようになった子どもたちは、iPod を与えられ、テレビゲームと MTV により、作られた悪魔崇拝へと突き進んでいく。

悪魔崇拝の最近のものとしては、ブラック・サバス、マリリン・マンソン、デッド・ケネディーズなどのヘビーメタル音楽などは顕著で、児童文学にも見られる。

また、マドンナ、リアーナ、レディ・ガガ、ビヨンセのような人々を通して、悪魔崇拝のメッセージは人々に伝えられ、そのフリーメーソンの象徴に視聴者たちは衝撃を受ける。


(訳者注)たくさんバンド名などが出ていますが、最も大御所のブラック・サバスを紹介しておきます。

ブラック・サバス
ブラック・サバス(Black Sabbath)は、イギリスのロックバンド。1969年にバーミンガムで結成され、幾度ものメンバーチェンジを経ながら40年近くに渡って活動した。

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▲ ブラックサバスのボーカル、オジー・オズボーン。



結局、私たちは西側の文化における催眠性と麻薬性を知っている。それは、ワーグナーとナチズムの関係を見るまでもなく。

今や、アメリカの大学は学生たちを偏ったニーチェ主義に変えている。彼らのコミュニティ、彼らのコード、そして彼らの儀式、悪魔のメッセージはもはや隠されることもない。

悪魔は米国でパワーを得た。そして、悪魔たちは西側のエリート集団と共に、堕天使ルシファー率いる軍隊の大パレードの中を行進している。





ここまでです。

なんだか訳していてものすごく疲れました(苦笑)。テレタビーズまで攻撃の対象とは(あれは確かにややこわいキャラですが)。

まあ、私なんかはこの「悪魔的な西欧文化」に若い時からどっぷりとハマり、そのメジャーコマーシャリズムからあぶれるようなアンダーグラウンドに進んでしまいましたが、そこまで行くと悪魔も近づかない。

人間にも悪魔にも天使にも好かれない音楽や表現の中で何十年も生きてきました。


ところで、上の記事の中の「ソ連への回顧」を読んで、ふと、過去記事の、

極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
 In Deep 2012年04月24日

の中に書いた「エスキモー女性の予言」を思い出しました。

1877年11月5日に生まれたという彼女のことはよくわからないですが、彼女は、(多分、ソ連崩壊後に)、夢でシャチから下のように言われたそうです。


ロシアは共産主義に戻ります。

民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。

スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。


とのことでした。


ちなみに、上のプラウダの記者の年齢を知らないですが、キリスト教のことはともかく、「文化」に関しては現在よりソ連時代のほうがはるかにロシアは多様化していました。パンクもテクノもあったし、映画なんかはもう、欧米がどれだけ頑張っても作れないようなスゴイ映画の数々を「ソ連」の名の下で制作していました。

私が若い頃好きだった「キンザザ」というソ連映画(1986年頃)があるんですが、もう地球上ではあんな映画撮られる可能性はないですぜ。すごすぎ。



▲ キンザザの予告。ロシア語ですが、これは昔は日本でも『不思議惑星キンザザ』だったかの邦題でビデオになっていたので、 DVD とかでもあるのかも。映画の内容は書きようがないのですが、Wikipediaに説明がありました。



  

2012年06月30日



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映画みたいな話ってあるもんなんだなあと思います。

バチカン(ローマ法王庁)のことを日々報道する機関というのはキリスト教系を除けば、一般紙ではイタリアのメディアくらいしかないのですが、そのイタリアの新聞ラ・レプブリカの報道の内容が他の国でも報道されていて、それを読んで「映画みたい」と思った次第ですが、それがどういう内容かというと、まず前提として、

バチカンは世界で最高峰のセキュリティレベルを誇るコンピュータシステムを持ち、その中にありとあらゆるバチカンに関わるデータを保存している。

ということがあります。

バチカンのコンピュータシステムのセキュリティの高さは、アメリカの国防総省などよりレベルが高いといわれるほどで、そのセキュリティを破るのは、世界中のハッカーたちの「目標」のひとつですが今までそのような人物はいませんでした。・・・あるひとりを除いて

そのひとりとは、三十代の若きハッカーでした。
名前も国籍も性別もわかりませんが、ここでは「彼」としておきます。


彼は、歴史上で(多分)唯一、バチカンのセキュリティ・システムを破り、バチカンのコンピュータ・システムに侵入することに成功したのでした。


それがいつかは明らかにされていません。


つまり、その人物は「バチカンの極秘情報データにもアクセスした」ということになり、これらの情報にふれるのはバチカン内部のごく上層部の一部以外の人間では、歴史上で初めてのことだったと思われます。

つまり、民間人が、キリスト教の真実の歴史から現在のバチカンの現実のすべての情報を入手したという、とんでもない事件が起きたのでした。


これが起きたのはいつかというと「それはわからない」のです。
そして、その人物は誰かというと・・・「それもわからない」のです。


どうしてその情報が外部に流出しなかったかというと・・・。


これがバチカンのすごいところですが、バチカンは大きな犯罪捜査網を持っており、それはネットワーク犯罪にも対応しています。なので、「犯人」が誰かはわりと早く判明したのです。

怒りのバチカンは重大な罰を彼に・・・と思いきや・・・なんと、バチカンはそのままそのハッカーをバチカンのコンピューターセキュリティのチーフエンジニアとして雇ったのです。

多分、そのせいで、その「ネタ」は流出しないで現在に至っているようです。


そのハッカーが盗み出したデータは、それはもう、巨人の原監督のネタどころではない「世界を揺るがす超特大ネタ」である可能性もあるわけです。もしかしたら、「キリスト教がこの世から消えるほど」のことがらも含まれているかも知れません。

ほんの少しでも、流出してはいけない。
そのためにバチカンはそのハッカーを「身内にした」のでした。

ところが、イタリアの新聞報道によりますと、


その元ハッカーが失踪した


らしいのです。

このことは、こちらのイタリア紙の報道では、バチカンの上層部(枢機卿)の人が直接述べていますので、ある程度信頼性は高いと思われます。


tarci.jpg

▲ 報道機関に元ハッカーの失踪について語ったバチカンのタルシーショ・ベルトネ枢機卿。


元ハッカーの彼は、「莫大な情報」へのアクセスコードを持ったままだと思われます。

さて・・・・・・。
さてさてさて。

どうなりますかね。

というわけで、そのことが書かれてある新聞記事をご紹介します。
イタリアの記事を短くまとめたロシアのニュースサイトのものをご紹介します。

ちなみに、下の記事にはありませんが、イタリアの新聞によれば、このハッカーは、元 CIA という経歴もあるようですので、米国人である可能性もあります。






 


Ватикан тайна исчезнувшего хакера

Ino Pressa 2012.06.14


バチカンの極秘情報を持つ元ハッカーが謎の失踪。彼は法王のすべての秘密の鍵を持つ


イタリアの新聞「ラ・レプブリカ」の報道によると、バチカン(ローマ法王庁)のコンピュータシステムのチーフプログラマーとしていたエンジニアが失踪したことが判明した。

「ラ・レプブリカ」によれば、その人物は、バチカンの内部コンピュータにアクセスするためのすべてのコード、アクセス権(アクセスするためのバスワードなど)を所有しているという。つまり、バチカンの秘密内部文書のすべてに接触することのできる人物なのだ。

その人物の名前はこれまで一切公表されず、バチカン内部で働いている人たちもその名を知らないという。


わかっていることは、現在36歳の元ハッカーということだけだ。

彼の名前は知らなくても、バチカンの人々は彼の「業績」について知っている。その元ハッカーは以前、バチカンのコンピュータ・ネットワークのセキュリティシステムを突破して侵入したことがあったのだ。

バチカンの調査で、不正アクセスがその元ハッカーの仕業であることは、かなり早い段階から分かっていたが、バチカンは彼を処罰するのではなく、彼を「バチカンに雇った」のだった。

しかも、バチカンのファイヤーウォール(コンピュータセキュリティの名称)のプログラムを作る責任者として。


ちなみに、米国のコンピュータ専門家たちによれば、現在のパチカンのコンピュータシステムのセキュリティは、米国のインテリジェンス機関(諜報、国防など)のシステムのセキュリティのレベルよりもはるかに高いという。

その特別に高度なセキュリティシステムを作成したのも彼だと思われる。

今や失踪したその元ハッカーは、「世界で唯一、バチカンのコンピュータ・ネットワークに自由自在にアクセスできる人物」となっている状態だと思われる。

彼がなぜ失踪したのかはわかっていない。





(訳者注) そういえば、5月の話ですが、英国のデイリーメールで「キリスト教の存在を脅かすとイランが主張する本が発見される」というものがありました。

Seized from smugglers, the leather-bound 'gospel' which Iran claims will bring down Christianity and shake world politics


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▲ トルコで発見されたとされる動物の皮に記された福音書。バルバナという人による本物の福音書である模様。


その記事の内容は、大まかには、

・動物の皮に書かれたその本のテキストはイエスの弟子のひとりバルナバによる本物の福音書であると考えられる。

・この本の内容から、イランは、キリストは磔(はりつけ)にされなかったと主張している。

・この本は2000年にトルコで見つかったが、バチカンがその現物を見たいと申し出ている。


というものでした。

これはつまり、イエスの弟子のひとりである人による福音書のひとつを、現在のバチカンは読んでいないということになりそうです。

ちなみに、このバルナバという人は以下のような人のようです。

Wikipedia より。


バルナバ

バルナバは新約聖書の『使徒行伝』に登場する初期キリスト教会のメンバー。正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人とされているほか、正教会では七十門徒に数えられている。

『使徒行伝』によれば、バルナバ(慰めの子の意味)と呼ばれていたこの人物は本名をヨセフといい、レビ族の出身で、キプロス島生まれのユダヤ人であった。



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▲ バルナバ像。


これだけだとどんな人だかあまりわからないですが、とにかく新訳聖書に出てくる人のよう。

それにしても、バチカンは、少しずつですけど、「詰んでいっている」という印象を受けます。

実際の命ではなく、文字通り、キリスト教の存在としての命です。

バチカンは最近、「宇宙人を神にして凌ごう」としていたフシがあるのですが、その「バチカンの神様エイリアン計画」は間に合わないかもしれないですね。そのあたりは、下の「バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場」という記事のあたりにもありますが、他にも数年前から数多く、その意志が見え隠れしていました。

でも、キリスト教の真実の歴史って、ちょっと知りたい気はします。