【宇宙の中の地球】 の記事一覧
2011年08月26日
雲を作るエアロゾルが生成される要因は大気中の蒸気ではなく、大半が宇宙線によるものだったという衝撃的な CERN の実験結果が本日のネイチャー誌に発表される

(訳者注) 最近、大きなニュースが続きます。先日のDNA に関してのNASA の発表も、新しい虫歯治療の記事も、どちらも大きなニュースですが、今回のはさらに個人的には大きなニュースです。
内容は、「雲(の要因となるエアロゾル)は大気中の蒸気からできているのではなく、ほとんどが宇宙線により作られていると考えられる」というある意味ではショッキングな報告です。「雲の素は蒸気じゃない」ということです。
ここ2年くらいずっと「仕組が解明されるといいなあ」と思っていたことのひとつに「宇宙線と天候との関係」があります。まあ思えば、この「宇宙線」という言葉自体がどうにも曖昧ですので、いちおう、定義のようなものを再確認します。
東京大学宇宙線研究所のサイトからです。
宇宙線とは?
宇宙線というのは、宇宙から地球に絶えず高速で降り注いでいる原子核や素粒子です。私たちの体も、いつも膨大な数の宇宙線が突き抜けています。遠い銀河からもまた近傍からも、たくさんの宇宙線がやってきます。
宇宙線は地球に到達して大気中に飛び込み、空気中の酸素や窒素の原子核と核反応を起こします。
なお、このページには続けて、こういう言葉が続きます。
前文部大臣の有馬朗人先生は、当研究所の神岡グループに次の言葉を贈ってくださいました。
「宇宙線は天啓である」
この言葉が宇宙線の本質を示しています。宇宙線とはまさに天からの啓示であり、そこには物質の根源のミクロの問題から宇宙のマクロの問題までの情報が詰まっているのです。
それにしても、東大の学術系サイトのトップページに宇宙線に対して「まさに天からの啓示であり」と表現があるとは知りませんでした。
いずれにしても、少なくとも、これまで「雲、雨、雷」のそれぞれの形成が、宇宙線と密接な関係があるのではないかということは考えられ続けていたのですが、それを実証するとなると、とんでもない規模の実験が必要なわけで、そういう時には、金にモノを言わせて何でもできる NASA とか 今回の CERN(大型ハドロン衝突型加速器で有名)などが登場することになります。
個人的には金にブイブイとモノを言わせるタイプの研究は好きではないですが、まあ、仕方のない面もあります。
もし、宇宙線が天候や地殻での現象を含めた地球での様々な出来事にどのように影響を与えるかがわかりはじめれば、それこそ、「過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?」という記事に書きましたヘルメスのエメラルド板にある、
・万物は一者の適合により一者より来る。
というあたりに見られる昔の人の言葉を、また思い出すところであります。
実はこの「宇宙線」は実際には「地球の内部からも大量に放出されている」のです。
宇宙線というか、ニュートリノの話ですが、この研究の最先端は日本ですが、今回は関係のリンクをご紹介するにとどめます。
いずれにしても、その宇宙線に関わる謎のいくつかが解明され初めているのは事実のようです。
ちなみに、私が以前、記事で、ちょっとだけふれた「地震と宇宙線」の関係も、宇宙線が、
・原子核と核反応を起こす
・地球を完全に貫く貫通力を持っている
ということから、「可能性もあるのかも」と思ったというようなこともあります
まあ、しかし、地震のことはいいです。
3月11日以降、地震に対しての無意味な不安はむしろ私の中から消えています。
というわけで、本題にうつります。
CERN のプレスリリースは、
CERN’s CLOUD experiment provides unprecedented insight into cloud formation
CERN 2011.08.25
にあります。
今回はそれに解説を加えて書いているナノ・パテント・アンド・イノベーションズより。
専門的な部分に関しては、今後、日本語の科学報道もあると思いますので、そちらをご参照下さい。
なお、記事に「CLOUD 実験」という言葉が出てきますが、これは私はあまり知らないですが、今年5月にデンマーク国立宇宙研究所が「雲は宇宙線によって作られているということを証明しようとする実験」に関しての記事にも出てきましたので、その記事のリンクを載せておきます。
・宇宙線が雲を生成に関係していることを証明しようとするデンマークでの実験
(2011年05月14日)
それでは、ここからです。
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